JP2006060721A - ソフトウェア無線機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】固定のカットオフ周波数fcを持つアンチエイリアスフィルタ、クロック信号入力を有しサンプリング周波数が可変できるAD変換器及びDA変換器、クロック信号の周波数が可変できるPLL回路を用いて、信号帯域の整数倍かつカットオフ周波数の2倍以上にサンプリング周波数を設定してサンプリングする。
【選択図】図2
Description
ここでサンプリング部とはアナログ信号をデジタル信号に変換するAD(Analog Digital)変換器、デジタル信号をアナログ信号に変換するDA(Digital Analog)変換器、それに伴い必要となるアンチエイリアスフィルタにより構成される部分を言う。
BB帯域でのサンプリングは現状で一般的な構成であり、マルチモード無線機と呼ばれるソフトウェア無線機では、この形態をとっているものが多い。
その際に、サンプリング周波数に見合ったアンチエイリアスフィルタのカットオフ周波数に変えなければいけない。
また、サンプリング周波数とアンチエイリアスフィルタのカットオフ周波数を固定し、固定のサンプリング周波数でサンプリングされたサンプリングデータをデジタル信号処理によりレート変換するという従来例が特開2003−198257に記載されている。
また、複数のフィルタを用意し選択する方法も考えられるが、部品数増大による基板面積、価格の増大に繋がる。
サンプリング装置において、複雑な演算によるレート変換を用いずに、アンチエイリアスのためのアナログフィルタを共通化することが本発明の課題である。
図1に本発明のサンプリング装置を採用したソフトウェア無線機を示す。ここではBB帯域でのサンプリングを想定したマルチモード通信が可能なソフトウェア無線機を例にして説明する。
ソフトウェア無線機は、サンプリング部10、アンテナ20、RF部30、BB部40、制御部50から構成される。
アンテナ20で受信された他局からの信号は、RF部20により、TX/RX分離、帯域制限、低ノイズ増幅、周波数ダウンコンバート、利得調整、IQ直交復調の処理が施され、ベースバンドアナログ受信信号60となる。
サンプリング部10に入力されたベースバンドアナログ受信信号60は、余分なスペクトルをサンプリングすることによるエイリアスを防ぐために、アンチエイリアスフィルタを用いて帯域制限を施す。アンチエイリアスフィルタはベッセルやバターワース特性を持つアナログフィルタにより構成される。
AD変換器により、ベースバンドアナログ受信信号は標本化及び量子化が施されベースバンドデジタル受信信号61となる。
サンプリング部10から出力されたベースバンドデジタル受信信号61は、BB部40に入力される。
BB部40から出力された受信データ62は制御部50に入力される。
制御部50に入力された情報データ66は、同期に必要なプリアンブル等を付加し、ある所定のフォーマットに従ったフレームを構成した送信データ65となる。
制御部50から出力された送信データ65は、BB部40に入力される。
BB部40から出力されたベースバンドデジタル送信信号64は、サンプリング部10に入力される。
デジタル/アナログ変換されたベースバンドアナログ送信信号は、余分なスペクトルの放出を防ぐために、アンチエイリアスフィルタを用いて帯域制限を施す。アンチエイリアスフィルタはベッセルやバターワース特性を持つアナログフィルタにより構成される。アンチエイリアスフィルタにより帯域制限が施され、ベースバンドアナログ送信信号63となる。
RF部30に入力されたベースバンドアナログ送信信号63は、IQ直交変調、周波数アップコンバート、帯域制限、電力増幅の処理が施され、アンテナ20から送出される。
なお、サンプリング部10に必要な各パラメータは制御部50からの制御信号67により指示されるものとする。
図2に本発明の特徴であるサンプリング部10の構成を示す。
サンプリング部10は、アンチエイリアスフィルタ101、102、109、110、AD(Analog Digital)変換器103、104、DA(Digital Analog)変換器111、112、FIRフィルタ(Finite Impulse Response)105、106、113、114、RXレート変換部107、108、TXレート変換部115、116、PLL117、分周器118から構成される。アンチエイリアスフィルタは、サンプリングにおける折返し雑音を防ぐためにサンプリングに不要な信号を除去するアナログフィルタである。DA変換器はデジタル信号をアナログ信号に変換する機能を持つ。AD変換器はアナログ信号をデジタル信号に変換する機能を持つ。FIRフィルタは、所望信号帯域以外の雑音を除去するデジタルフィルタである。RXレート変換部は、受信データを間引きレートを下げる機能を持つ。TXレート変換部は送信データにゼロを挿入しレートを上げる機能を持つ。分周器は、クロック信号を一定の周期で分周しクロック周波数を下げる機能を持つ。
なお、アンチエイリアスフィルタ101と102、AD変換器103と104、FIRフィルタ105と106、レート変換部107と108は、それぞれ同じ構成のものであり、RXI信号とRXQ信号は同じ処理を施される。
ナイキストサンプリングとは、所望信号における最大周波数の2倍の周波数(ナイキスト周波数と呼ぶ)で標本化を行うサンプリング方法である。すなわち、ナイキスト周波数は所望信号を復元できる最低周波数である。この場合、アンチエイリアスフィルタは、ナイキスト周波数の1/2の周波数で急峻に減衰する特性をもつアナログフィルタが必要になる。
オーバサンプリングとは、ナイキスト周波数を超える周波数で標本化を行うサンプリング方法である。この場合、アンチエイリアスフィルタは、ナイキストサンプリングに比べて緩やかな減衰特性を持つアナログフィルタでよい。
従来のサンプリング装置では、一般に、急峻な減衰特性を持つアンチエイリアスフィルタを必要としないオーバサンプリングが用いられ、ナイキスト周波数の4倍程度のサンプリング周波数でオーバサンプリングする装置が多い。
本実施例では次のようにサンプリング周波数とアンチエイリアスフィルタのカットオフ周波数を設定する。
4種類の通信規格のなかで、通信規格におけるシンボルレート及び性能上のオーバサンプリング数を考慮し、最も高いサンプリング周波数に成り得るサンプリング周波数をfsdとする。
通信規格Dのサンプリング周波数fsdをシンボルレートfbdの4倍と設定した場合、
次に通信規格A、通信規格B、通信規格Cのサンプリング周波数を次のように設定する。
式(5)、式(6)、式(7)は必要条件とし、更には、回路の消費電力の過度の増大や、回路の処理量の増大を防ぐためにも下記条件を付け加えることが望ましい。
通信規格Aのベースバンド信号帯域をfma(約1.92MHz)、通信規格Bのベースバンド信号帯域をfmb(約5.5MHz)、通信規格Cのベースバンド信号帯域をfmc(約8.192MH)、通信規格Dのベースバンド信号帯域をfmd(約10MHz)とした場合、アンチエイリアスフィルタのカットオフ周波数fcは次のように設定する。
上記、本発明の特徴を通信規格A、通信規格B、通信規格C、通信規格Dにあてはめると、各サンプリング周波数は下記のように設定できる。
また、アンチエイリアスフィルタのカットオフ周波数fc5は、
アンチエイリアスフィルタのカットオフ周波数fcを左辺、すなわちベースバンド信号帯域fma、fmb、fmc、fmdのなかで最も広い周波数帯域に近づけた場合、アンチエイリアスフィルタは低次の緩やかな減衰特性を持つアナログフィルタでよいメリットがあるが、ベースバンド信号帯域を広くとれないデメリットがある。カットオフ周波数fcを右辺、すなわちサンプリング周波数fsa、fsb、fsc、fsdのなかで最も低い周波数の1/2に近づけた場合、ベースバンド信号帯域を広くとれるメリットがあるが、アンチエイリアスフィルタは高次の急峻な減衰特性を持つアナログフィルタが必要になるデメリットがある。
アンチエイリアスフィルタは図6に示すカットオフ周波数fc5である(5)のような特性を持つフィルタを各通信規格で共通に使用でき、異なる減衰特性を持つ4種類のフィルタを搭載して選択する、あるいはカットオフ周波数を可変できるフィルタを搭載しなければいけない、という問題が解決される。
各サンプリング周波数fsa、fsb、fsc、fsdはPLL(Phase Locked Loop)回路を用いて発生させる。
リファレンス分周器117aの出力信号は、位相比較器117bに入力され、VCO分周器117eの出力信号との位相比較が為される。
位相比較器117bから出力される位相比較信号はLPF117cに入力され、所定の伝達特性により高域信号が除去され、VCO117dに対する電圧制御信号となる。
なお、リファレンス分周器117aの分周比(REFDIV)及びVCO分周器117eの分周比(VCODIV)、は制御部から送信される制御信号67により各構成要素に通知される。
水晶発信器117fの発振周波数REFが8MHz、リファレンス分周器の分周比VCODIVとVCO分周器の分周比REFDIVを可変することによりPLL出力のCLK1の周波数を変化させられる。
式(17)にCLK1の周波数fsを示す。
しかしながら、VCOの周波数可変範囲の制限、リファレンス分周器やVCO分周器における分周比の制限、水晶発信器精度等から式(8)(9)(10)に示す制限を考慮して、各サンプリングクロックの周波数を設定することが望ましい。
なお、一般にVCOの周波数可変範囲は、部品価格や周波数安定度の面から、中心周波数から±5%の可変範囲とするのが良い。図8をみると、規格A、B、C、Dにおいて84MHzを中心周波数として±4MHzすなわち±5%の範囲に収まっていることが分かる。
FIRフィルタ105、106に入力されたオーバサンプリングベースバンドデジタル受信信号に対し、FIRフィルタの構成を持つデジタルフィルタにより、各通信規格におけるベースバンド信号帯域fma、fmb、fmc、fmdをカットオフ周波数とする帯域制限を行う。また、必要であればロールオフの特性を持たせることもできる。FIRフィルタ105、106は、制御部50からの指示67により、各通信規格の信号帯域に見合った減衰特性を持つタップ係数に変更できる機能を持つ。
5倍オーバサンプリングから1倍オーバサンプリングへのレート変換は、5倍オーバサンプリングされたデータ系列RX1を、CLK2によりラッチすることにより、1倍オーバサンプリングのデータ系列RX2が得られる。図9を見て分かるようにRX1のデータを等間隔で間引いてレート変換されていることが分かる。
なお、5倍オーバサンプリングから2倍オーバサンプリングへのような等間隔とならないレート変換については、図10のような方法を用いると良い。
上記方法により、2/5の比でレート変換も可能であるが、本発明を最大限に活かすのであれば、RXレート変換部107、108においてオーバサンプリング数を1倍、すなわちシンボルレートまで下げることが望ましい。
なお、RXI信号、RXQ信号におけるFIRフィルタ105、106と、レート変換部107、108は処理の順番を入れ替えてもよい。
図2の構成はFIRフィルタの減衰特性を重視した構成となっているが、AD変換後にレート変換を行い、レートを下げてからFIRフィルタに入力すればFIRフィルタの消費電力の低減化に繋がる。
なお、TXレート変換部115と116、FIRフィルタ113と114、DA変換器111と112、アンチエイリアスフィルタ109と110は、それぞれ同じ構成のものであり、TXI信号とTXQ信号は同じ処理を施される。
図11にTXレート変換においてシンボルレート(1倍オーバサンプリング)から5倍オーバサンプリングにレート変換する通信規格Cを例に示す。
レート変換部115、116に入力されるシンボルレートのベースバンドデジタル送信信号64をTX2とし、TX2はCLK2と同期したシンボルレートのデータ系列となる。シンボルレートから5倍オーバサンプリングへのレート変換は、図11を見て分かるようにCLK1のタイミングで“0”を挿入することによりレート変換を行う。
FIRフィルタ113、114に入力されたレート変換後のデータ系列に対し、FIRフィルタの構成を持つデジタルフィルタにより、各通信規格におけるベースバンド信号帯域のfma、fmb、fmc、fmdに見合ったカットオフ周波数による帯域制限を行う。また、必要であればロールオフの特性を持たせることもできる。FIRフィルタ113、114は、制御部50からの指示により、各通信規格の信号帯域に見合った減衰特性を持つタップ係数に変更できる機能を持つ。
DA変換器111、112の出力は、アンチエイリアスフィルタ109、110にそれぞれ入力される。アンチエイリアスフィルタは図6に示す(5)のような特性を持つフィルタを各通信規格で共通で使用できる。
なお、TXI信号、TXQ信号におけるレート変換部115、116、FIRフィルタ113、114は処理の順番を入れ替えてもよい。
図2の構成はFIRフィルタの減衰特性を重視した構成となっているが、レート変換の前にFIRフィルタに入力すればFIRフィルタの消費電力の低減化に繋がる。
図12に制御部50に記憶するパラメータを示す。制御部では、サンプリング部10に必要な各種のクロック信号を生成するPLL回路に設定するパラメータとして、各通信プロトコル用に用いるVCO分周器の分周比VCODIV、リファレンス分周器の分周比REFDIV、及びFIRフィルタのタップ係数(図12では各通信規格毎に16タップ)、受信レート変換器での間引き率・送信レート変換器での補間率であるmを異なる通信規格数だけメモリに記憶しておく。制御部50に記憶された各パラメータは制御情報67として、ソフトウェア無線機が送受信する際の通信規格を変更する際にサンプリング部10に通知される。
本実施の形態では、異なる通信規格を4種類で説明したが、それ以外の通信規格でももちろん構わない。
さらに本発明を実施するための最良の形態として、レート変換部のレート変換方法は送信系では0挿入処理、受信系では間引き処理にて説明を行ったが、比較的演算が容易なCIC(Cascaded Integrator Comb)フィルタ等を用いて、送信系、受信系ともにレート変換を行っても構わない。
なお、本発明はソフトウェア無線機に限らず、異なる帯域を持つ複数の信号をアナログ/デジタル変換するサンプリング装置、例えば、有線通信や光、磁気、光磁気等の記録装置等にも適用できる。
Claims (18)
- 異なる信号帯域を有する信号で通信を行う複数の通信プロトコル対応の無線通信装置であって、
無線信号の送受信を行う無線部と、信号処理部と、前記無線部と前記信号処理部との間に接続され、前記無線部から入力され前記信号処理部に出力される受信信号のA/D変換および前記信号処理部から入力され前記無線部に出力される送信信号のD/A変換を行うサンプリング部と、前記サンプリング部の制御を行う制御部とを有し、
前記サンプリング部は、前記複数の通信プロトコルの信号帯域を有する信号に対して同一のカットオフ周波数でフィルタリングを行うアンチエイリアスフィルタと、前記各通信プロトコルごとに適切なサンプリング周波数でA/D変換を行うA/D変換器およびD/A変換を行うD/A変換器と、受信レート変換器と、送信レート変換器と、前記制御部からの通知に基づいて前記A/D変換器、前記受信レート変換器、前記D/A変換器、および前記送信レート変換器にクロックを供給するクロック供給部とを有することを特徴とする無線通信装置。 - 請求項1記載の無線通信装置であって、
前記アンチエイリアスフィルタのカットオフ周波数は前記複数の通信プロトコルのうち最大の信号帯域以上に設定され、
前記A/D変換器および前記D/A変換器は前記カットオフ周波数の2倍以上のサンプリング周波数で送信信号および受信信号のサンプリングを行い、
前記受信レート変換器は、前記各通信プロトコルの信号帯域と前記サンプリング周波数との関係に基づいて決定される間引き率でA/D変換器の出力信号を間引きした信号を前記信号処理部に出力し、
前記送信レート変換器は、前記各通信プロトコルの信号帯域と前記サンプリング周波数との関係に基づいて決定される補間割合で前記信号処理部から入力される送信信号を補間して前記D/A変換器への入力信号を補間し、
前記クロック供給部は、前記サンプリング周波数に適合する第1のクロックを前記A/D変換器および前記D/A変換器に供給し、前記間引き率および補間割合に適合する第2のクロックを前記受信レート変換器および前記送信レート変換器に供給することを特徴とする無線通信装置。 - 請求項2記載の無線通信装置であって、
前記サンプリング周波数は、前記各通信プロトコルごとにその信号帯域の整数倍に設定されることを特徴とする無線通信装置。 - 請求項1記載の無線通信装置であって、前記クロック供給部はPLL回路と分周器とを有し、制御部から通知される、前記各通信プロトコルに適合するVCO分周器の分周比VCODIVおよびリファレンス分周器の分周比REFDIV、分周比mに基づいて前記PLL回路および分周器を動作させることにより前記A/D変換器、前記受信レート変換器、前記D/A変換器、および前記送信レート変換器に各通信プロトコルに適合するクロックを供給することを特徴とする無線通信装置。
- 請求項1記載の無線通信装置であって、前記制御部は、予め前記各通信プロトコルに対応する、前記サンプリング部に通知する各変数を含む制御情報を記憶しておき、使用される通信プロトコルに対応する制御情報を前記サンプリング部に出力することを特徴とする無線通信装置。
- 請求項1記載の無線通信装置であって、前記制御部は、複数の通信プロトコルに対応するパラメータを順次、前記サンプリング部に通知して該複数の通信プロトコルで受信を行い、各通信プロトコルの受信状態に基づいて使用する通信プロトコルを決定することを特徴とする無線通信装置。
- 異なる信号帯域を有する信号で通信を行う複数の通信プロトコル対応の無線通信装置における無線通信制御方法であって、
前記無線通信装置は、無線信号の送受信を行う無線部と、該無線部に接続されるサンプリング部と、該サンプリング部に接続される信号処理部と、前記サンプリング部の制御を行う制御部とを有し、
前記サンプリング部は、前記無線部から入力される前記各通信プロトコルの受信信号に対して、アンチエイリアスフィルタを用いて同一のカットオフ周波数によりフィルタリングを行い、
前記制御部から前記各通信プロトコルについての制御情報の入力を受け、該制御情報に基づいて前記各通信プロトコルごとに適切なサンプリング周波数で受信信号のA/D変換を行い、前記制御情報に基づく間引き率で前記サンプリングされた受信信号の間引きを行う受信レート変換を行い、前記受信レート変換を行った受信信号を前記信号処理部に出力することを特徴とする無線通信制御方法。 - 請求項7記載の無線通信制御方法であって、
前記アンチエイリアスフィルタのカットオフ周波数は前記複数の通信プロトコルのうち最大の信号帯域以上に設定され、
A/D変換器において前記カットオフ周波数の2倍以上のサンプリング周波数で送信信号のサンプリングしてA/D変換を行い、
受信レート変換器において、前記各通信プロトコルの信号帯域と前記サンプリング周波数との関係に基づいて決定される間引き率でA/D変換器の出力信号を間引きした信号を前記信号処理部に出力し、
前記A/D変換器は、クロック供給部から前記サンプリング周波数に適合する第1のクロックの供給を受けて動作し、前記受信レート変換器は、前記クロック供給部から、前記間引き率に適合する第2のクロックの供給を受けて動作することを特徴とする無線通信制御方法。 - 請求項8記載の無線通信制御方法であって、
前記サンプリング周波数は、前記各通信プロトコルごとにその信号帯域の整数倍に設定されることを特徴とする無線通信制御方法。 - 請求項7記載の無線通信制御方法であって、前記クロック供給部はPLL回路と分周器とを有し、制御部から通知される、前記各通信プロトコルに適合するVCO分周器の分周比VCODIVおよびリファレンス分周器の分周比REFDIV、分周比mに基づいて前記PLL回路および分周器を動作させることにより前記A/D変換器、前記受信レート変換器、前記D/A変換器、および前記送信レート変換器に各通信プロトコルに適合するクロックを供給することを特徴とする無線通信制御方法。
- 請求項7記載の無線通信制御方法であって、前記制御部は、予め前記各通信プロトコルに対応する、前記サンプリング部に通知する各変数を含む制御情報を記憶しておき、使用される通信プロトコルに対応する制御情報を前記サンプリング部に出力することを特徴とする無線通信制御方法。
- 請求項7記載の無線通信制御方法であって、前記制御部は、複数の通信プロトコルに対応するパラメータを順次、前記サンプリング部に通知して該複数の通信プロトコルで受信を行い、各通信プロトコルの受信状態に基づいて使用する通信プロトコルを決定することを特徴とする無線通信制御方法。
- 請求項7記載の無線通信制御方法であって、
前記サンプリング部は、前記信号処理部から入力される送信信号を上記間引き率に対応する割合で補間し、該補間された送信信号を上記A/D変換と同様に決定される周期でD/A変換し、上記受信信号のアンチエイリアスフィルタと同様のカットオフ周波数によりフィルタリングして上記無線部に出力し、上記無線部から送信信号を送信することを特徴とする無線通信制御方法。 - 異なる信号帯域を有する信号で通信を行う複数の通信プロトコル対応の無線通信装置の無線信号の送受信を行う無線部と、送受信信号のデジタル信号処理を行う信号処理部と、制御部とに接続されるサンプリング装置であって、
前記複数の通信プロトコルの信号帯域を有する信号に対して同一のカットオフ周波数でフィルタリングを行う第1のアンチエイリアスフィルタと、前記各通信プロトコルごとに適切なサンプリング周波数でA/D変換を行うA/D変換器と、前記A/D変換された受信信号を前記各無線プロトコルの信号帯域と前記サンプリング周波数との関係に基づいてレート変換を行う受信レート変換器とを有することを特徴とするサンプリング装置。 - 請求項14記載のサンプリング装置であって、
前記第1のアンチエイリアスフィルタのカットオフ周波数は前記複数の通信プロトコルのうち最大の信号帯域以上に設定され、
前記A/D変換器は前記カットオフ周波数の2倍以上のサンプリング周波数で送信信号のサンプリングを行い、
前記受信レート変換器は、前記各通信プロトコルの信号帯域と前記サンプリング周波数との関係に基づいて決定される間引き率でA/D変換器の出力信号を間引きした信号を前記信号処理部に出力し、
前記A/D変換器は、クロック供給部から前記サンプリング周波数に適合する第1のクロックの供給を受けて動作し、前記受信レート変換器は、前記クロック供給部から、前記間引き率に適合する第2のクロックの供給を受けて動作することを特徴とするサンプリング装置。 - 請求項14記載のサンプリング装置であって、
前記サンプリング周波数は、前記各通信プロトコルごとにその信号帯域の整数倍に設定されることを特徴とするサンプリング装置。 - 請求項14記載のサンプリング装置であって、前記制御部から、予め前記各通信プロトコルに対応して記憶される、前記サンプリング部に通知する各変数を含む制御情報の通知を受け、該制御情報に基づいて前記A/D変換器のサンプリング周波数及び前記受信レート変換器の間引き率を制御することを特徴とするサンプリング装置。
- 請求項14記載のサンプリング装置であって、前記信号処理部から入力される送信信号を上記間引き率に対応する割合で補間する送信レート変換部と、該補間された送信信号を上記A/D変換と同様に決定される周期でD/A変換するD/A変換器と、該D/A変換された送信信号を上記第1のアンチエイリアスフィルタと同様のカットオフ周波数によりフィルタリングして上記無線部に出力する第2のアンチエイリアスフィルタとを有することを特徴とするサンプリング装置。
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