JP2006059604A - 車両用前照灯 - Google Patents

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JP2006059604A JP2004238784A JP2004238784A JP2006059604A JP 2006059604 A JP2006059604 A JP 2006059604A JP 2004238784 A JP2004238784 A JP 2004238784A JP 2004238784 A JP2004238784 A JP 2004238784A JP 2006059604 A JP2006059604 A JP 2006059604A
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Sukehito Naganawa
祐仁 永縄
Masao Kinoshita
雅夫 木下
Motohiro Komatsu
元弘 小松
Kenichi Takada
賢一 高田
Mitsuyuki Mochizuki
光之 望月
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】灯具ユニットの前後長の短縮によるコンパクト化と共に配光パターンの明るさを
十分に確保することができる車両用前照灯を提供する。
【解決手段】車両用前照灯1は、灯室内に、車両前後方向に延びるレンズ中心軸Ax上に
配置された投影レンズ8と、レンズ中心軸Axの側方から挿入固定されて発光部10aが
投影レンズ8の後方焦点F1近傍に配置された放電バルブ10と、発光部10aからの光
をレンズ中心軸Axに向けて反射する第1リフレクタ13と、発光部10aの前方におけ
る略後方焦点F1に設けられた遮蔽部材12と、投影レンズ8と第1リフレクタ13との
間における上方に設けられて放電バルブ10からの光を車両前方に反射する第2リフレク
タ23と、第1リフレクタ13の下方に配置された第3リフレクタ21と、投影レンズ8
と第1リフレクタ13との間における下方に配置された第4リフレクタ25と、を備えて
いる。
【選択図】 図1

Description

本発明は車両用前照灯に関し、特にプロジェクタ型の灯具ユニットを備えた車両用前照
灯に関する。
一般に、プロジェクタ型の車両用前照灯は、車両前後方向に延びるレンズ中心軸上に投
影レンズが配置されると共に、その後方側焦点よりも後方側に光源バルブが配置されてお
り、この光源バルブからの光をリフレクタによりレンズ中心軸寄りに反射させるように構
成されている。
従来のプロジェクタ型の車両用前照灯の場合、光源バルブを光軸がレンズ中心軸に沿う
向きで後方からリフレクタに挿入固定した、所謂後方挿入型の灯具ユニットが多い。
しかし、このような構成の車両用前照灯は、灯具ユニットが前後方向に長くなって、大
型化を招くという問題があった。
そこで、プロジェクタ型の車両用前照灯における光源バルブをレンズ中心軸の側方から
リフレクタに挿入固定した、所謂側方挿入型の灯具ユニットが提案されている(例えば、
特許文献1参照)。
このような側方挿入型の灯具構成では、灯具の前後長を短くして、その分、前照灯をコ
ンパクト化することが期待できる。
ところが、プロジェクタ型の車両用前照灯では、投影レンズとリフレクタとの間にリフ
レクタからの反射光の一部を遮蔽可能なシェードを設け、すれ違い配光パターンのカット
オフラインを形成するのが一般的である。
この場合、光源バルブが投影レンズの後方側焦点近傍に配置された上記シェードから後
方に離した位置に装備されているので、これらの光源バルブとシェードとの間の離間距離
のために灯具ユニットの前後長が長くなり、光源バルブを側方挿入型にしたことによるバ
ルブ設置スペースの短縮が灯具ユニットの前後寸法のコンパクト化に十分に反映できない
という問題があった。
また、リフレクタからの反射光の略半分がシェードで遮蔽されてしまい、結果としては
光源バルブに対する光束利用率が低くなり、消費電力の割には暗い前照灯となってしまう
という問題もあった。
そこで、光源バルブの前方には直射光を平行光線に変換する集光レンズを設けると共に
、反射鏡(リフレクタ)の集光レンズの後方となる位置には反射方向を側方寄りとする側
面反射部を設けた車両用前照灯が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
このような車両用前照灯の構成では、フードで遮蔽されていた光源バルブからの直接光
が集光レンズにより配光特性の形成に利用可能となると共に、遮蔽されていたフード背面
の反射鏡を側面反射部とすることにより配光特性の形成に利用可能となるので、光源バル
ブに対する光束利用率を高め、車両用前照灯の明るさを向上させることができる。また、
光源バルブは集光レンズの焦点近傍に配置されるので、灯具ユニットの前後寸法をコンパ
クトにできる。
実開平2−47704号公報 特開2001−6408号公報
しかしながら、上述の特許文献2に記載された構成の車両用前照灯の場合は、対向車等
にグレア(幻惑光)を生じさせない為、カバーレンズに設ける主レンズカットなどによっ
て下向きの屈折を行わせる必要がある。
そこで、カバーレンズの加工工数が増加すると共に、外観が低下するという問題があっ
た。
従って、本発明の目的は上記課題を解消すること係り、灯具ユニットの前後長の短縮に
よるコンパクト化と共に配光パターンの明るさを十分に確保することができる車両用前照
灯を提供することである。
本発明の車両用前照灯は、ランプボディとカバーで形成された灯室内に、車両前後方向
に延びるレンズ中心軸上に配置された投影レンズと、前記レンズ中心軸の側方から挿入固
定されて発光部が前記投影レンズの後方焦点近傍に配置された光源バルブと、前記光源バ
ルブの後方に配置されて前記発光部からの光を前記レンズ中心軸に向けて反射する第1リ
フレクタと、前記発光部の前方における前記投影レンズの略後方焦点に設けられて前記発
光部からの光の一部を遮蔽する遮蔽部材と、前記投影レンズと前記第1リフレクタとの間
における前記レンズ中心軸の上方に設けられて前記光源バルブからの光を車両前方に反射
する第2リフレクタと、を備えている。
望ましくは、前記第1リフレクタの下方には、前記発光部を中心とした略球面形状の反
射面を有した第3リフレクタが設けられる。
又、望ましくは前記投影レンズと前記第1リフレクタとの間における前記レンズ中心軸
の下方には、前記発光部を中心とした略球面形状の反射面を有した第4リフレクタが設け
られる。
又、望ましくは、前記遮蔽部材が、前記光源バルブの外管に設けられた遮光マスクから
成る。
又、望ましくは、前記遮蔽部材が、移動可能に構成されている。
更に、前記光源バルブとしては、放電バルブやハロゲンバルブ等の線分光源を有するバ
ルブが採用可能である。
以上説明したように、本発明の車両用前照灯によれば、車両前後方向に延びるレンズ中
心軸の側方から光源バルブが挿入固定されるので、前記光源バルブは、光軸が車両前後方
向に延びるレンズ中心軸に直交する向きとなり、灯具ユニットの前後長を短くして車両用
前照灯をコンパクトにできる。
更に、光源バルブの発光部が前記投影レンズの後方焦点近傍に配置されており、前記投
影レンズの略後方焦点に設けられる遮蔽部材との間の離間距離も短くなるので、灯具ユニ
ットの前後長を短くできる。
そして、前記第1リフレクタが前記光源バルブの後方に配置されたことにより前記光源
バルブの発光部から上方に向かう直接光が、前記投影レンズと前記第1リフレクタとの間
における前記レンズ中心軸の上方に設けた第2リフレクタによって車両前方に反射される
ので、前方照明に有効利用されることになり、前方照明に利用される光量の増加によって
、配光パターンの明るさを向上させることができる。
従って、本発明の車両用前照灯は、灯具ユニットの前後長の短縮によるコンパクト化と
共に配光パターンの明るさを十分に確保することができる。
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係る車両用前照灯を詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る車両用前照灯1は、素通し状の透明カ
バー(カバー)2とランプボディ4とで形成された灯室内に、図示せぬエイミング機構を
介して灯具ユニット5が収容されている。
灯具ユニット5は、図2にも示すように、プロジェクタ型の灯具ユニットであり、車両
前後方向に延びるレンズ中心軸Ax上に配置された投影レンズ8と、前記レンズ中心軸A
xの側方から挿入固定されて発光部10aが前記投影レンズ8の後方焦点F1近傍に配置
された放電バルブまたはハロゲンバルブ(光源バルブ)10と、前記放電バルブ10の後
方における前記レンズ中心軸Axの上方に配置されて前記発光部10aからの光を前記レ
ンズ中心軸Axに向けて反射する第1リフレクタ13と、前記発光部10aの前方におけ
る前記投影レンズ8の後方焦点F1に設けられて前記発光部10aからの光の一部を遮蔽
する遮蔽部材12と、前記投影レンズ8と前記第1リフレクタ13との間における前記レ
ンズ中心軸Axの上方に設けられて前記光源バルブ10からの光を車両前方に反射する第
2リフレクタ23と、前記第1リフレクタ13の下方に配置された第3リフレクタ21と
、前記投影レンズ8と前記第1リフレクタ13との間における前記レンズ中心軸Axの下
方に配置された第4リフレクタ25と、を備えている。
放電バルブ10は、放電により発光する発光部10aを有するメタルハライドバルブで
あって、その発光部10aが、前記投影レンズ8の後方焦点F1近傍に配置されるように
して、前記レンズ中心軸Axの側方から挿入固定されている。
投影レンズ8は、車両前後方向に延びるレンズ中心軸Ax上に配置されている。この投
影レンズ8は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸レンズからなり、その後方側
焦点F1を含む焦点面上の像を反転像として前方へ投影するようになっている。上記レン
ズ中心軸Axは、正確には水平方向に対して前方へ向けて0.5〜0.6度程度下向きの
方向に延びている。
第1リフレクタ13は、放電バルブ10の発光部10aからの光を前方へ向けてレンズ
中心軸Ax寄りに集光反射させる反射面13aを有している。また、この反射面13aの
離心率は、鉛直断面から水平断面へ向けて徐々に大きくなるように設定されている。
遮蔽部材12は、前記発光部10aの前方における前記投影レンズ8の後方焦点F1に
設けられており、前記レンズ中心軸Axより略下半分に位置している。この遮蔽部材12
の上端縁12aは、投影レンズ8の後方側焦点F1を通ると共に、すれ違い配光パターン
のカットオフラインを形成する明暗境界形成部を備えている。
更に、本第1実施形態の遮蔽部材12は、図示しないアクチュエータ等により駆動され
ることによって、前記放電バルブ10からの直接光及び前記第1リフレクタ13からの反
射光を部分的に遮蔽する遮蔽位置が移動可能に構成された遮蔽板であり、投影レンズ8か
ら前方へ出射する上向き光の大半を除去する。
第2リフレクタ23は、縦断面が放電バルブ10の発光部10aを焦点とする略放物面
形状となる反射面23aを有しており、前記光源バルブ10からの直線光を投影レンズ8
を通さずに車両前方に反射する。
第3リフレクタ21は、中心位置が発光部10aに略重なる略球面形状の反射面21a
を有しており、前記発光部10aからの光を前方へ向けて反射する。
第4リフレクタ25は、中心位置が発光部10aに略重なる略球面形状の反射面21a
を有しており、前記発光部10aからの光を前記レンズ中心軸Axの上方に設けられた前
記第2リフレクタ23へ向けて反射する。
そこで、本第1実施形態に係る車両用前照灯1によれば、車両前後方向に延びるレンズ
中心軸Axの側方から放電バルブ10が挿入固定されるので、放電バルブ10は、光軸V
が車両前後方向に延びるレンズ中心軸Axに直交する向きとなり、灯具ユニット5の前後
長を短くして車両用前照灯1をコンパクトにできる。
更に、放電バルブ10の発光部10aが前記投影レンズ8の後方焦点F1近傍に配置さ
れており、前記投影レンズ8の略後方焦点F1に設けられる遮蔽部材12との間の離間距
離も短くなるので、灯具ユニット5の前後長を短くできる。
そして、前記第1リフレクタ13が前記放電バルブ10の後方に配置されたことにより
前記放電バルブ10の発光部10aから上方に向かう直接光が、前記投影レンズ8と前記
第1リフレクタ13との間における前記レンズ中心軸Axの上方に設けた第2リフレクタ
23によって車両前方に反射されるので、前方照明に有効利用されることになり、前方照
明に利用される光量の増加によって、配光パターンの明るさを向上させることができる。
次に、図2及び図3を参照しながら本第1実施形態の車両用前照灯1における配光パタ
ーンを説明する。
図3は、灯具ユニット5から前方へ照射される光により灯具前方25mの位置に設置さ
れた仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを透視的に示す図である。
先ず、放電バルブ10の発光部10aから投影レンズ8に入射した直射光(図2中、実
線矢印)L1は、投影レンズ8から車両前方へ向けて出射される。
図3に示すように、発光部10aから投影レンズ8に入射した直射光L1は、所謂Z配
光パターンの略中央部にホットゾーン(図3中、黒塗り部)Aを形成する。即ち、放電バ
ルブ10は、発光部10aが線分光源であり、レンズ中心軸Axの側方から挿入固定され
ているので、最も光量が多い側方に出射する直射光L1を利用してホットゾーンAを形成
することができる。
更に、放電バルブ10の発光部10aから第1リフレクタ13の反射面13aに入射し
た直射光は、該反射面13aで反射され、反射光(図2中、一点鎖線矢印)L2として前
方へ向けてレンズ中心軸Ax寄りに集光反射される。また、放電バルブ10の発光部10
aから第3リフレクタ21の反射面21aに入射した直射光は、該反射面21aで反射さ
れ、反射光(図2中、三点鎖線矢印)L4として前方へ向けて反射される。
図3に示すように、前記第1リフレクタ13の反射面13aで反射されて投影レンズ8
に入射した反射光L2と、前記第3リフレクタ21の反射面21aで反射されて投影レン
ズ8に入射した反射光L4とは、左側走行用のすれ違い配光パターンに適合するZ配光パ
ターンのカットオフラインを有する拡散パターン(図3中、右下がりハッチング)Bを形
成する。尚、このカットオフラインそのものは、前記遮蔽部材12の上端縁12aにおけ
る明暗境界形成部により形成される。
また、放電バルブ10の発光部10aから前方側の斜め上方に向かって出射され、第2
リフレクタ23の反射面23aに入射した直接光は、該反射面23aで反射され、反射光
(図2中、二点鎖線矢印)L3として投影レンズ8を通さずに車両前方へ向けて出射され
る。
図3に示すように、前記第2リフレクタ23の反射面23aで反射されて投影レンズ8
を通さずに車両前方へ向けて出射された反射光L3は、自車線側におけるZ配光パターン
のカットオフライン以下の中央寄りに拡散パターン(図3中、クロスハッチング)Cを形
成する。
ここで、放電バルブ10の発光部10aから前方側の斜め上方に向かって出射された直
接光は、上向きの前方照明光となってすれ違い配光パターンに適合しないため、通常のプ
ロジェクタ型の灯具ユニットではカットされ、前方照明には利用されない。
しかし、本実施形態の車両用前照灯1では、発光部10aから前方側の斜め上方の位置
に第2リフレクタ23が装備されており、この第2リフレクタ23は反射面23aが発光
部10aの位置を焦点とする略放物面形状であるので、発光部10aから出射された光を
、レンズ中心軸Axに略沿う(実際はレンズ中心軸Axより僅かに下向きに調整される)
平行光として前方に反射する。
従って、従来では前方照明には利用されなかった発光部10aから前方側の斜め上方に
向かう直接光が、反射光L3として前方照明に有効利用されることになり、前方照明に利
用される光量の増加によって、配光パターンの明るさを向上させることができる。
また、第2リフレクタ23による反射光L3は、レンズ中心軸Axに略平行な光線とな
るため、照射光の遠方到達性が向上し、遠方の視認性を高めることができる。
また、放電バルブ10の発光部10aから下方に向かって出射された直射光は、第4リ
フレクタ25の反射面25aで反射され、反射光(図2中、四点鎖線矢印)L5として前
記第2リフレクタ23の反射面23aへ向けて反射される。そして、反射面23aで反射
された反射光L5は、投影レンズ8を通さずに車両前方へ向けて出射される。
図3に示すように、前記第4リフレクタ25の反射面25aで反射されてから前記第2
リフレクタ23の反射面23aに反射された反射光L5は、自車線側におけるZ配光パタ
ーンのカットオフライン以下に拡散パターン(図中、左下がりハッチング)Dを形成する
。尚、この拡散パターンDは、反射光L5の2回反射を利用しているので、前記反射光L
3により形成される拡散パターンCよりも上下左右方向に広がりをもったパターンとなる
即ち、上述した車両用前照灯1によれば、上述したホットゾーンA、拡散パターンB、
拡散パターンC及び拡散パターンDが組み合わされることによって、図3に示したような
Z配光のすれ違い配光パターンを得ることができる。
従って、本第1実施形態の車両用前照灯1は、灯具ユニット5の前後長の短縮によるコ
ンパクト化と共に配光パターンの明るさを十分に確保することができる。
更に、本第1実施形態の車両用前照灯1における遮蔽部材12は、前記放電バルブ10
からの直接光及び前記第1リフレクタ13からの反射光を部分的に遮蔽する遮蔽位置が移
動可能に構成されているので、配光パターンにおけるカットオフラインの位置を上下方向
に位置調整することができる。
そこで、例えば遮蔽部材12を上下に移動させて、直射光L1及び反射光L2の光量を
変えることで、すれ違いビーム用配光パターンにおける通常走行モードと高速走行モード
とを切り換えることが可能となる。
図4に示すように、本発明の第2実施形態に係る車両用前照灯100は、素通し状の透
明カバー(カバー)2とランプボディ4とで形成された灯室内に、図示せぬエイミング機
構を介して灯具ユニット105が収容されている。
灯具ユニット105は、図6にも示すように、プロジェクタ型のフォグランプ用灯具ユ
ニットであり、車両前後方向に延びるレンズ中心軸Ax上に配置された投影レンズ8と、
前記レンズ中心軸Axの側方から挿入固定されて発光部110aが前記投影レンズ8の後
方焦点F1近傍に配置された放電バルブ110と、前記放電バルブ10の後方における前
記レンズ中心軸Axの上方に配置されて前記発光部110aからの光を前記レンズ中心軸
Axに向けて反射する第1リフレクタ13と、前記投影レンズ8と前記第1リフレクタ1
3との間における前記レンズ中心軸Axの上方に設けられて前記光源バルブ110からの
光を車両前方に反射する第2リフレクタ23と、前記第1リフレクタ13の下方に配置さ
れた第3リフレクタ21と、前記投影レンズ8と前記第1リフレクタ13との間における
前記レンズ中心軸Axの下方に配置された第4リフレクタ25と、を備えている。
本第2実施形態の放電バルブ110は、図5に示すように、発光部110aの周囲を覆
う石英製外管111に、発光部110aから出射される光の一部を遮蔽する遮光マスク1
10b,110cが装備された構成のもの(例えば、D2Rタイプの放電バルブなど)で
ある。
そして、この放電バルブ110は、一方の遮光マスク110bの上端縁が、前記投影レ
ンズ8の後方側焦点F1に位置するようにして配置されており、図示せぬモータ等による
回転駆動機構によって、図4に矢印Xで図示したように、光軸Vを中心として回転可能に
装備されている。
これにより、本第2実施形態における放電バルブ110の遮光マスク110bは、発光
部110aの前方における前記投影レンズ8の略後方焦点F1に設けられて前記発光部1
10aからの光の一部を遮蔽する遮蔽部材を構成している。
即ち、発光部110aと投影レンズ8との間に介在して遮蔽部材として機能する遮光マ
スク110bは、その上端縁がフォグランプ用配光パターンのカットオフラインを形成す
る明暗境界形成部となり、前記放電バルブ110からの直接光及び前記第1リフレクタ1
3からの反射光を部分的に遮蔽して、投影レンズ8から前方へ出射する上向き光の大半を
除去する。
尚、本第2実施形態の車両用前照灯100における投影レンズ8、第1リフレクタ13
、第2リフレクタ23、第3リフレクタ21及び第4リフレクタ25は、上記第1実施形
態の車両用前照灯1と略同様の構成であるので、同符号を付して詳細な説明を省略する。
上述した本第2実施形態に係る車両用前照灯100によれば、車両前後方向に延びるレ
ンズ中心軸Axの側方から放電バルブ110が挿入固定されるので、放電バルブ110は
、光軸Vが車両前後方向に延びるレンズ中心軸Axに直交する向きとなり、灯具ユニット
105の前後長を短くして車両用前照灯100をコンパクトにできる。
更に、放電バルブ110の発光部110aが前記投影レンズ8の後方焦点F1近傍に配
置されており、遮蔽部材を構成する放電バルブ110の遮光マスク110bが投影レンズ
8の略後方焦点F1に設けられる。
そこで、放電バルブ110とは別体の専用の遮蔽部材を投影レンズ8の後方側焦点F1
付近に設置する従来の一般的な灯具構成のものと比較すると、放電バルブ110と遮蔽部
材との間の離間距離を最小限に留めて、放電バルブ110を投影レンズ8の後方側焦点F
1付近に設置することができ、灯具ユニット105の前後長を短くできる。
また、放電バルブ110とは別体の専用の遮蔽部材の取り付けが不要になるため、灯具
構成を単純化して、製造コストの低減を図ることもできる。
更に、本第2実施形態に係る車両用前照灯100は、図4及び図6に示すように、上記
第1実施形態の車両用前照灯1と略同様の第1リフレクタ13〜第4リフレクタ25を備
えているので、図3に示した第1実施形態の車両用前照灯1と同様に、前方照明に利用さ
れる光量の増加によって自車線側の配光パターンの明るさを向上させることができ、灯具
ユニット105の前後長の短縮によるコンパクト化と共に配光パターンの明るさを十分に
確保することができる。
更に、本第2実施形態の車両用前照灯100における放電バルブ110は、その光軸V
回りに回転させることで、遮蔽部材として利用される遮光マスク110bの位置を変える
ことができるので、この遮光マスク10bの位置の調整によってフォグランプ用配光パタ
ーンにおけるカットオフラインの位置を上下方向に位置調整することができる。
そこで、例えば放電バルブ110を光軸V回りに回転させて、直射光L1及び反射光L
2の光量を変えることで、フォグランプ用配光パターンにおける通常走行モードと高速走
行モードとを切り換えることが可能となり、走行状況等に応じた視認性を確保することが
できる。
尚、本発明の車両用前照灯に係るランプボディ、カバー、光源バルブ、第1及び第2リ
フレクタ等の具体的な構成は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の
趣旨に基づいて種々の形態を採りうることは勿論である。
本発明の第1実施形態に係る車両用前照灯の概略断面図である。 図1に示した灯具ユニットの概略断面図である。 図1に示した車両用前照灯における配光パターンの説明図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用前照灯の概略断面図である。 図4に示した放電バルブの概略斜視図である。 図4に示した灯具ユニットの概略断面図である。
符号の説明
1 車両用前照灯
2 透明カバー(カバー)
4 ランプボディ
8 投影レンズ
10 放電バルブ(光源バルブ)
10a 発光部
12 遮蔽部材
13 第1リフレクタ
13a 反射面
21 第3リフレクタ
21a 反射面
23 第2リフレクタ
23a 反射面
25 第4リフレクタ
25a 反射面
F1 後方側焦点

Claims (5)

  1. ランプボディとカバーで形成された灯室内に、
    車両前後方向に延びるレンズ中心軸上に配置された投影レンズと、
    前記レンズ中心軸の側方から挿入固定されて発光部が前記投影レンズの後方焦点近傍に
    配置された光源バルブと、
    前記光源バルブの後方に配置されて前記発光部からの光を前記レンズ中心軸に向けて反
    射する第1リフレクタと、
    前記発光部の前方における前記投影レンズの略後方焦点に設けられて前記発光部からの
    光の一部を遮蔽する遮蔽部材と、
    前記投影レンズと前記第1リフレクタとの間における前記レンズ中心軸の上方に設けら
    れて前記光源バルブからの光を車両前方に反射する第2リフレクタと、
    を備えた車両用前照灯。
  2. 前記第1リフレクタの下方には、前記発光部を中心とした略球面形状の反射面を有した
    第3リフレクタが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 前記投影レンズと前記第1リフレクタとの間における前記レンズ中心軸の下方には、前
    記発光部を中心とした略球面形状の反射面を有した第4リフレクタが設けられていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の車両用前照灯。
  4. 前記遮蔽部材が、前記光源バルブの外管に設けられた遮光マスクから成ることを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両用前照灯。
  5. 前記遮蔽部材が、移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    か一項に記載の車両用前照灯。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103196087A (zh) * 2012-01-10 2013-07-10 株式会社小糸制作所 车辆用前照灯

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