JP2006055667A - 炊飯器 - Google Patents
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Abstract
にして視覚的な美味効果を奏する炊飯器を提供する。
【解決手段】 被炊飯物を収容する鍋2と、被炊飯物の加熱手段4と、鍋の蓋体5と、鍋内を略一定の所定圧力とするように鍋内と外気とを連通或は遮断する圧力弁14と、圧力弁を強制的に開状態にする圧力弁開放機構18と、加熱手段の加熱量を制御し圧力弁開放機構による圧力弁の開作動の制御を行う制御手段20と、白米・標準(ふつう)炊飯コースの選択手段とを備え、この制御手段は、白米・標準(ふつう)炊飯コースを実行する場合の沸騰維持工程中における圧力弁の圧力弁開放機構による開作動の回数を、炊飯量が多い場合に少なく、炊飯量が少ない場合に多くなるように設定し、圧力弁の開作動時におねばや米粒が飛び出すのを防止する。
【選択図】 図1
Description
にフルパワーで急速に昇温加熱して沸騰状態に至らせる立上加熱工程、加圧され
た鍋内で沸騰状態を保って米を炊き続ける沸騰維持工程、沸騰維持工程終了後に
米をむらすむらし工程の各工程を経て炊飯を終了するのが一般的である。
鍋内の圧力を高くし、加熱と圧力の相乗効果によって水を米粒内に短時間で浸透
させるようにして炊飯時間を短縮し、結果として軟らかい御飯を炊き上げるとこ
ろにある。この種の圧力式炊飯器については、例えば、特許文献1、2に開示さ
れている。
中心部(炊き上がった御飯上面の中心部)辺りに存在する米は加熱不足のため、
内側壁付近の米ほどには膨れておらず、蓋体を開けた時に見られる御飯上面の形
状が平坦面でなく、上部中心部が低くて上部周辺(鍋の内側壁付近)が高くなっ
た皿形状となり、視覚的美味効果に欠けていた。
さらには、上部中心部の加熱不足となっている御飯は、芯が残っていて美味しさ
に欠けていた。
を内装した熱板を鍋の底に密着する熱板式の炊飯器は、ヒータによって鍋底全体
を加熱するものであるが、鍋底部の集中的な加熱により鍋内に炊きムラを生じ、
炊き上がったときの御飯上面が山形となり、全体が均一に炊き上がらない。
り後の御飯の上面が平坦になるようにして視覚的な美味効果を奏することができ
る炊飯器を提供することを目的とする。
前記制御手段は、白米・標準(ふつう)炊飯コースを実行する場合の沸騰維持工程中における圧力弁の圧力弁開放機構による開作動の回数を、炊飯量が多い場合に少なく、炊飯量が少ない場合に多くなるように設定したものである。
ャート(「玄米・ふつう炊飯コース」「白米・ふつう炊飯コース」「白米・すし
めし炊飯コース」の3つの炊飯コースが選択できるフロー)、図2は同炊飯器の
一部断面図(蓋体と圧力弁と圧力弁開放機構の部分断面図を示す)、図3は図2
の部分拡大断面図(圧力弁と圧力弁開放機構の部分拡大図を示す)、図4は図1
に示すフローチャートの「玄米・ふつう炊飯コース」のさらに詳細なフローチャ
ート、図5は図4に示すフローチャートに続くフローチャート、図6は図1に示
すフローチャートの「白米・ふつう炊飯コース」のさらに詳細なフローチャート
、図7は図6に示すフローチャートに続くフローチャート、図8は図1に示すフ
ローチャートの「白米・応用(すしめし)炊飯コース」のさらに詳細なフローチ
ャート、図9は図8に示すフローチャートに続くフローチャート、図10は「玄
米・ふつう炊飯コース」の特性図、図11は「白米・ふつう炊飯コース」の特性
図、図12は「白米・応用(すしめし)炊飯コース」の特性図である。
自在な内蓋(7)とその上方に設けた外蓋(8)とから構成される。
重により弁孔(9)を塞ぐように載置される金属性のボール(11)と、ボール
(11)を覆うカバー(12)とからなる圧力弁(14)を備えている。この圧
力弁(14)は、鍋(2)内の圧力とボール(11)の自重とのバランスによっ
て、ボール(11)が弁孔(9)上に載置されたり離れたりすることになる。そ
のため、ボール(11)の自重によって弁孔(9)を塞いだ状態であるか否かに
よって弁孔(9)が開閉することになる。
)、ボール(11)、及びカバー(12)により形成されている。
障して開かないとき)に開放して鍋内の圧力を逃がす安全弁(13)を備えてい
る。
このプランジャ(17)は、制御手段(20)により制御される。すなわち、プランジャ(17)は、制御手段(20)からの出力を受けていない通常状態の時には、ロッド(17a)がシリンダ(17b)から突出して弁孔(9)上のボール(11)を弁孔(9)の横方向に押し、弁孔(9)を強制的に開放する。また、
プランジャ(17)は、制御手段(20)の出力を受けた時にはロッド(17a)がシリンダ(17b)内に没入する。このときボール(11)は、自重により弁孔(9)上に戻り、弁孔(9)を閉塞する。
と圧力弁開放機構とは炊飯工程中に加圧された鍋内の圧力を強制的に降下させる
ための圧力変更手段として用いられる。
2)内の圧力や蒸気を大気中に逃がす蒸気口(15)を有している。
備えている。
されたハードウェアと、後述するフローチャートの内容を実行するためのソフト
ウェアーとにより構成される。
8)には適切な位置に蒸気温度を検出する蒸気センサーが取り付けられており、
温度情報が制御手段(20)に送られるように構成されている。
内蔵しており、炊飯工程で必要とする各種の経過時間をモニタしている。
ャートに基づき説明する。始めに、本実施の形態に係る炊飯器の基本的な機能に
ついて述べる。この炊飯器には、図1に示すように、基本的には次の3つの炊飯
コースが備えられている。この3つの炊飯コースは、「玄米・標準(ふつう)炊
飯コースA」と、「白米・標準(ふつう)炊飯コースB」と、「白米・応用(す
しめし)炊飯コースC」であって、使用者はこれら3つの炊飯コースのうちの一
つを、選択手段(16)により適宜選択することができる。
せる吸水工程と、水と米とを全加熱(フルパワー)で加熱する立上加熱工程と、
沸騰状態を保つ沸騰維持工程と、沸騰維持終了後に行うむらし工程1(むらし前
半)と、むらし工程1の終了後に行う追炊き工程と、むらしの仕上げを行うむら
し工程2(むらし後半)の各工程を順次実行する。
米は糠部分が少なく吸水性がよい。そのため玄米を炊飯するときは、白米を標準
的に(白御飯としてふつうに)炊飯するときよりも水を吸収しやすくする必要が
ある。
内の圧力を高い状態を継続するようにして炊飯することを基本としている。
きは、炊き上がり後の米粒の周囲に付着する水分を少なくする必要がある。この
ため、すしめし、ピラフ用に白米を炊飯するときには、白米の吸水量を少なくす
ることが好ましく、そのため沸騰時の鍋内の圧力を低くする必要がある。
た、ピラフに使用する白米の米粒の状態は、パラパラに近い方がしゃもじによる
具と米粒とのかき混ぜがしやすくなる。
浸透する水が過剰にならないようにする必要がある。
ために、炊飯開始初期から鍋内の圧力を高めることなく炊飯することを基本とし
ている。
飯コースを具体的に説明する。図1に示すように、先ず、所定量の水と米を収容
した鍋(2)をケース(3)内に収納し蓋体(5)を閉める。つづいて、選択手
段(16)により炊飯コースを選択する(S1)。炊飯コースを選択すると(S
2)、ケースの外底壁と外側壁を加熱する加熱手段(4)(コイル)に高周波電
流が印加され、鍋との間に渦電流が流れて鍋が発熱し水と米とが加熱される。
選択された場合について説明する(S3)。図1のA、図4及び図5のフローチ
ャート、並びに図10の特性図に示すとおり、加熱手段(4)により加熱を開始
し(S4)、同時に圧力弁(14)を開作動のまま(プランジャ(17)はノー
マル状態でロッドが突出し、ボール(11)を弁孔(9)上から移動させた開作
動状態になっている(S5))で吸水工程を実行する(S6)。
)の計時を開始し(S7)、同時に温度センサー(図示せず)により鍋底温度(
K1)を測温する(S8)。この炊飯コースでは、水を吸水しにくい玄米を炊飯
するので、吸水時間は白米の炊飯よりも長めに設定する必要があり、あらかじめ
実験的に吸水時間を最適化することにより30分としている。
17)により加熱量を制御し(S10)、予め設定された吸水時間(T1)の計
時を継続する。鍋底温度55度は、できるだけ短時間に吸水を行うために最適化
した温度である。
(フルパワー加熱)と同時に、プランジャ(17)を操作してロッド(17a)
をシリンダ(17b)に引き込み、ボール(11)を弁孔(9)の上に戻した状
態でボール(11)の自重によって弁孔(9)を塞ぎ、鍋内圧力を高める(ボー
ルの重さに応じて鍋内圧力が定まる)(S12)〜(S13)(立上加熱工程)。
短時間で米粒内により多くの水を浸透させることができる。
ーで加熱されているときの蒸気温度(K2)を蒸気センサー(図示せず)により
測温し(S14)、この温度が75度に達するのを測温する。
る位置において、ボール(11)による加圧条件下で沸騰が始まると判断される
ときの蒸気の温度である。
制御される(S16)(沸騰維持工程)。この沸騰維持工程においては、プラン
ジャ(17)が開作動しないように制御され、圧力弁(14)はボール(11)
の自重と鍋内圧力とのバランスによって略一定の加圧状態が維持されるように小
刻みな開閉動作を繰り返す。この間に十分圧力をかけて玄米内に水分を吸収させ
ることができる。なお、沸騰状態のときは鍋内が加圧状態になっていることによ
り、沸騰温度が100度より高い105度になっている。
温度130度は、沸騰中の鍋内の水がなくなり、強制ドライアップが行われ、や
がて、ドライアップが終了したと判断される温度である。
むらし工程1に移行すると共に、むらし時間(T2=4分)の計時を開始し、4分を計時するまではプランジャ(17)による圧力弁(14)の開作動は行わないようにして、圧力弁(14)を「閉」状態にする(S20)。なお、むらし時間や後述する追い炊き時間についてもあらかじめ実験的に求めた最適時間を用いる。
動を行う(S22)。そして、再度加熱手段による加熱を行い、追炊き工程に移
行すると共に、再加熱時間(T3=3分)の計時を開始する(S23)。再加熱
中は、弁孔(9)を開放して鍋内の蒸気を弁孔(9)から蒸気口(15)を介し
て大気に逃がす(S23)。これにより、米粒表面についた不要な水分などを除
去しながらむらすことで、米をおいしく炊き上げることができ、さらには蓋体の
開放時には鍋内が大気圧と同じになり、蓋体の開閉が容易になる。
行すると共に、むらし時間(T4=6分)の計時を開始し(S25)、6分の計
時が終了すると(S26)、炊飯を終了して(S27)、保温工程に移行する(
S28)。
された場合(白米から白御飯をふつうに炊飯する場合)について説明する。図1
のB、図6及び図7のフローチャート、並びに図11の特性図に示すとおり、こ
のコースが選択されると(S29)、加熱手段(4)により加熱を開始し(S3
0)、同時にプランジャ(17)により圧力弁(14)を強制的に開作動させて
(S31)、吸水工程を実行する(S32)。
ついては「玄米・標準(ふつう)炊飯コースB」の場合と同様である。
温度センサーにより鍋底温度(K1)を測温する(S34)。
い15分に設定されている。
された吸水時間(T1)の計時を継続する(S36)。
加熱し(S38)(立上加熱工程)、同時にプランジャ(17)を操作してロッ
ド(17a)をシリンダ(17b)内に引き込み、ボール(11)を自重により
弁孔(9)に載置させて弁孔(9)を塞ぎ、鍋内圧力を高める(S39)。
がて、蒸気温度(K2)が75度になったことを検出すると(S41)、沸騰維持工程に移行する(S42)。
よって間欠的に圧力を変更する操作を複数回行う(S43)。すなわち、圧力弁
(14)を強制的に複数回開作動し、加圧された鍋内と大気とを連通・遮断させ
て鍋内の圧力を一気に低下させることを繰り返す(この場合、開閉回数を複数に
して攪拌効果を増大する方が好ましい)。鍋内圧力が大きく低下するごとに、突
沸現象が生じて鍋内に泡が発生し、水と米とが攪拌され、中央側にあった米粒が
鍋内の側方にも移動し、結果として米粒全体に十分な熱が加わることになる。
とすぐに最初の圧力変更操作を実行する。これは、沸騰維持工程に入った直後は
鍋内の残水量が多く、残水量が多いほど米粒が鍋内で攪拌されやすく移動しやす
いからである。時間が経過するにつれて残水量が減少するので、残水量が多い沸
騰維持工程初期に、プランジャ(17)により圧力弁(14)を強制的に開作動
させることにより、米粒をより激しく攪拌させることができる。
拌することにより、加熱状態を平均化することができるので、最終的には炊き上がった御飯上面を平坦にすることができる。
ラムにより設定されており(S44)、炊飯量が多い場合には開閉回数を少なく
し、少ない場合には開閉回数を多く設定する(S45)〜(S47)。
(7)に接近しているため、開閉回数を多くすれば弁孔(9)と蒸気口(15)
を介しておねばや米粒が飛び出すおそれがある。本実施の形態では、これを防止
するため炊飯量が多い場合には圧力弁(14)の開閉回数を少なくして米粒の攪
拌による平均化、炊きムラ防止を図り、炊飯量が少ない場合は開閉回数を多くし
てより平均化、炊きムラ防止を図るようにしている。
K3)が130度を検出するまでは沸騰維持工程を継続する(S51)。
ふつう)炊飯コース」と同様に、加熱を停止し(S53)、むらし工程1に移行
してむらし時間(T2=4分)の計時を開始し(S54)、この4分を計時する
まではプランジャ(17)による圧力弁(14)の開作動は行わないようにする。
ンジャ(17)による圧力弁(14)の強制的な開作動を実行し(S56)、再
加熱時間(T3=3分)の計時を開始する(S57)。
行してむらし時間(T4=6分)の計時を開始し(S59)、6分の計時が終了
すると(S60)、炊飯を終了し(S61)、保温工程に移行する(S62)。
ース」のそれぞれのフローチャートにおいて、むらし工程1の終了後に圧力弁(
14)を強制的に開作動させているが、これは炊飯が終了し保温工程に移行した
後で鍋内の御飯を取り出す際に、余計な水分を追い出す目的の他に、蓋体(5)
の開放に伴い大気が鍋内に入って蓋体を開けやすくするとともに、蓋体を開ける
際、鍋内が高圧状態であれば蓋体が急激に開いて高温の蒸気や米粒が飛散し危険
となることを防止するためである。
」が選択された場合について説明する。「白米・応用(すしめし)炊飯コースC
」が選択されると(S63)、図1のCと図8及び図9のフローチャートと図1
2の特性図に示すとおり、加熱手段(4)により加熱を開始し(S64)、同時
にプランジャ(17)により圧力弁(14)を開作動させて(S65)、吸水工
程を実行する(S66)。
ついては「玄米・標準(ふつう)炊飯コースA」の場合と同様である。
鍋底温度(K1)を測温する(S68)。
この場合は米粒内の含水量を抑えた方が好ましい。したがって、吸水時間は白米
・標準炊飯コースBよりさらに短く10分に設定している。
された吸水時間(T1)の計時を継続する(S70)。
加熱し(S72)、圧力弁(14)を開作動のままにして(S73)、蒸気温度
(K2)を検出する(S74)(立上加熱工程)。
熱量制御を継続する(S76)(沸騰維持工程)。
)、むらし工程1に移行すると共に、むらし時間(T2=4分)の計時を開始す
る(S80)が、この間も圧力弁(14)は開作動状態のままになっている。よ
って、このコースの鍋内圧力は常に大気圧に近い圧力になっている。
ま(S82)、追炊き工程に移行し再加熱時間(T3=3分)の計時を開始する
(S83)。
間(T4=3分)の計時を行う(S85)。3分のむらし時間を計時すると(S
86)、炊飯を終了し(S87)、保温工程に移行する(S88)。
抑えた御飯(すしとして握りやすく、ピラフとして食感のあるパラパラした御飯
)を得ることができる。
うになる。「玄米・標準(ふつう)炊飯コースA」では、立上加熱工程中→閉(
鍋内圧力は加圧状態)、沸騰維持工程中→閉(加圧状態)、むらし工程中→開(
略大気圧状態)となる。「白米・標準(ふつう)炊飯コースB」では、立上加熱
工程中→閉(加圧状態)、沸騰維持工程中→開、閉(加圧状態、排圧状態の繰り
返し)、むらし工程中→開(略大気圧状態)となる。「白米・応用(すしめし)
炊飯コースC」では、全工程中→開(略大気圧状態)となる。
(変形例)
なお、加熱手段(4)は、誘導コイルによる渦電流によって加熱するIH加熱
方式に限らず、ヒータを内装した熱板を鍋底に装着したものやその他の加熱方法
であってもよく、要するに加熱制御が可能な加熱方法を用いればよい。
閉じる開閉機能を有するものであればどのような種類のものでもよい。また、圧
力弁の開閉機構を強制的に開状態にする圧力弁開放機構は、圧力弁が閉じている
状態から強制的に弁を開くことができるものであれば機械的に作用する機構や電磁的に作用する機構であってもよい。
沸騰維持工程中に鍋内と大気とを連通して鍋内圧力を低下させるものであるから
、鍋内の圧力が抜け大気圧に戻ろうとする際に突沸現象により水や米が鍋内で攪
拌され、米粒が一部位に定置した状態とならず中央側にあった米粒が鍋内の側方
へも移動し、結果として米粒全体に十分な熱が加わり均一の加熱がなされる。
そして、米粒の加熱が平均化される結果、御飯の上面が平坦になる。
ば、鍋内の圧力を高めることができ、短時間で水を米粒内に浸透させ美味しい御
飯を短時間に炊き上げることができる。要するに、鍋内の圧力を高める必要があ
る時には圧力弁を閉じ、均一な加熱を行い炊き上がり後に御飯の上面を平坦にす
る場合は沸騰中に鍋内の圧力を抜くようにしている。
るから、蓋体の開放時には鍋内が大気圧と同じになりその開閉が容易となる。
段によって選択するものであって、白米・標準コースの場合は沸騰工程中に圧力
弁を数回操作して鍋内と大気を連通・遮断させて圧力弁の少なくとも一回の開作
動によるかき混ぜ効果によって部分的な加熱不足をなくすると共に、米粒の並び
方の調整を行って上面を平坦にすることができ、一方、玄米・標準コースでは沸
騰維持工程中での数回の連通・遮断を行わないので、十分圧力をかけて玄米内に
水分を吸収させることができる。
力弁を閉状態にして最も加熱量が多い時に水分を吸収させ、比較的吸収しにくい
玄米の米粒内に短時間で吸収することができる。
工程までの一連の工程中に圧力弁を開状態にして米粒内部への必要以上の吸水を
抑えるようにすれば、炊き上がり後にはすしとして握りやすい、ピラフとして食
感のあるパラパラした御飯が得られる。
量が多い場合に少なく、少ない場合に多く設定したものであるから、鍋内と大気
との連通時に鍋内のおねばや米粒が飛散するのを防止する。炊飯量が多い場合は
沸騰維持工程時に本来十分に米粒を攪拌する必要があるが、おねばの吹きこぼれ
を考慮して連通回数を最小限にとどめながらも米粒の攪拌による御飯上面の平坦
化や炊きムラを防ぎ、炊飯量が少ない場合は連通回数を多くしてより平坦化と炊
きムラの防止を図ることができる。
2 鍋
4 加熱手段
5 蓋体
9 弁孔
10 弁座
11 ボール
12 カバー
13 安全弁
14 圧力弁
16 選択手段
17 プランジャ(圧力弁開放機構)
18 開閉機構
20 制御手段
Claims (1)
- 水と米とを含む被炊飯物を収容する鍋と、鍋内の被炊飯物を加熱する加熱手段と、鍋の開口部を塞ぐ蓋体と、鍋内の圧力を略一定の所定の圧力とするように鍋内と外気とを連通或は遮断する開閉機構を有する圧力弁と、前記圧力弁を強制的に開状態にする圧力弁開放機構と、加熱手段の加熱量を制御するとともに圧力弁開放機構による圧力弁の開作動の制御を行う制御手段と、少なくとも白米・標準(ふつう)炊飯コースを含む炊飯内容の種別を分類する炊飯コース群から使用者が任意の炊飯コースを選択する選択手段とを備え、
前記制御手段は、白米・標準(ふつう)炊飯コースを実行する場合の沸騰維持工程中における圧力弁の圧力弁開放機構による開作動の回数を、炊飯量が多い場合に少なく、炊飯量が少ない場合に多くなるように設定することを特徴とする炊飯器。
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2005
- 2005-11-09 JP JP2005324908A patent/JP4094020B2/ja not_active Expired - Lifetime
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