JP2006052820A - 回動装置 - Google Patents

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勝久 横部
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Abstract

【課題】 構造が簡単で小型かつ安価に構成することができる回動装置を提供する。
【解決手段】軸の方向に沿ってテーパーがつけられた回転体である回転体部分であって該軸の周りに沿って回転面に螺刻された雄ねじ部が形成された回転体部分を有する雄ねじ部材と、該雄ねじ部に螺合可能な第1雌ねじ部を有する第1部材と、該第1雌ねじ部に螺合した該雄ねじ部に螺合可能な第2雌ねじ部を有する第2部材であって、該第1部材に対して所定の回動軸の周りに回動可能に取り付けられた第2部材と、を備えてなり、該第1部材及び該第2部材に対して該雄ねじ部材を該軸の周りに回転させ、該第1部材及び該第2部材に対して該雄ねじ部材が該軸に沿った方向に移動することで、該第1部材に対する該第2部材の該回動軸の周りの回動位置が変化するものである、回動装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、回動装置に関し、より詳細には、構造が簡単で小型かつ安価に構成することができる回動装置に関する。
物体を所定範囲において回動させる回動装置は、機械、自動車、プラント等様々な分野に用いられている。例えば、電磁石により生じる磁力を用いて物体を回動させる装置(例えば、特許文献1参照)や、油圧によって駆動されるシリンダーを用いて物体を回動させる装置(例えば、特許文献2参照)が知られている。
特開平7−203644号公報(請求項1等) 特開2000−209923号公報(請求項1等)
しかしながら、これら特許文献1に記載の回動装置のように磁力を用いて物体を回動させる回動装置は、電磁石に電流を供給する装置が必要となったり、電磁石を配設する必要があることから構造が複雑になるため、いきおい回動装置が高価になったり大型化するという問題があった。
一方、特許文献2に記載の回動装置のように油圧によって駆動されるシリンダーを用いて物体を回動させる回動装置も、加圧された油を供給するための加圧油供給装置を要することから構造が複雑になるため、いきおい回動装置が高価になったり大型化するという問題があった。
そこで、本発明においては、構造が簡単で小型かつ安価に構成することができる回動装置を提供することを目的とする。
本発明の回動装置(以下、「本装置」という。)は、軸の方向に沿ってテーパーがつけられた回転体である回転体部分であって該軸の周りに沿って回転面に螺刻された雄ねじ部が形成された回転体部分を有する雄ねじ部材と、該雄ねじ部に螺合可能な第1雌ねじ部を有する第1部材と、該第1雌ねじ部に螺合した該雄ねじ部に螺合可能な第2雌ねじ部を有する第2部材であって、該第1部材に対して所定の回動軸の周りに回動可能に取り付けられた第2部材と、を備えてなり、該第1部材及び該第2部材に対して該雄ねじ部材を該軸の周りに回転させ、該第1部材及び該第2部材に対して該雄ねじ部材が該軸に沿った方向に移動することで、該第1部材に対する該第2部材の該回動軸の周りの回動位置が変化するものである、回動装置である。
ここに「軸の方向に沿ってテーパーがつけられた回転体」とは、回転面によって囲まれた立体である回転体の半径(回転面の軸の上に存する点を通過する該軸に対して垂直な平面によって該回転体を切断した際、その切断面にあらわれる円(該回転体表面が形成する円)の半径を、該点における半径という。)が、該軸に沿って微分可能に変化(即ち、該軸の上に存するある基準位置から該軸の上に存するある点までの距離dと、該点における回転体の半径rと、を考えたとき、r=f(d)(即ち、rをdの関数と考える。)とすると、f(d)がdによって微分可能であることをいう。)する部分をいう。
本装置は、雄ねじ部材と第1部材と第2部材とを備えてなる。
雄ねじ部材は回転体部分を有する。回転体部分は、前述のように、回転体の半径が軸に沿って微分可能に変化する部分(軸の方向に沿ってテーパーがつけられた回転体)である。そして、回転体部分は、軸(回転体部分が形成する回転体を囲む回転面の軸)の周りに沿って回転面(回転体部分が形成する回転体を囲む回転面)に雄ねじ部が形成されている。
この雄ねじ部は、第1部材が有する第1雌ねじ部と、第2部材が有する第2雌ねじ部と、に同時に螺合することができる。また、第2部材は、第1部材に対して所定の回動軸の周りに回動可能に取り付けられている。
そして、雄ねじ部材を、第1部材(第1部材が有する第1雌ねじ部が、雄ねじ部材が有する雄ねじ部に螺合している。)及び第2部材(第2部材が有する第2雌ねじ部が、雄ねじ部材が有する雄ねじ部に螺合している。)に対して該軸(回転体部分が形成する回転体を囲む回転面の軸)の周りに回転させることで、第1部材及び第2部材に対して雄ねじ部材を該軸に沿った方向に移動させることができる。この第1部材及び第2部材に対する雄ねじ部材の、該軸に沿った方向への移動は、第1雌ねじ部と第2雌ねじ部とに螺合している回転体部分の半径(回転体部分が形成する回転体の半径)を変化させるので、第1雌ねじ部と第2雌ねじ部との間の距離を変化させ、第1部材に対する第2部材の該回動軸の周りの回動位置を変化させる。
このように本装置においては、雄ねじ部材を第1部材及び第2部材に対して該軸の周りに回転させることで、第1部材に対して第2部材を該回動軸の周りに回動させることができる。そして、本装置は、上述したような雄ねじ部材、第1部材及び第2部材といった簡単な構造のものを簡単に組み合わせることで構成することができることから、本装置は構造が簡単で小型かつ安価に構成することができる。
前記軸と前記回動軸とが、略平行なものであってもよい。
前記軸(回転体部分が形成する回転体を囲む回転面の軸)と前記回動軸とを略平行にすることで、第1部材及び第2部材に対する雄ねじ部材の該軸に沿った方向への移動により第1雌ねじ部と第2雌ねじ部との間に生じる力(第1雌ねじ部と第2雌ねじ部とを互いに引き離す力)が、第1部材に対する第2部材の前記回動軸の周りの回動をうまく起こすことができる。
なお、ここにいう「前記軸と前記回動軸とが略平行」とは、前記軸と前記回動軸とが同一の直線上に存する場合は含まない。
前記回転体が、前記軸を軸とする直円錐台であってもよい。
こうすることで前記軸(回転体部分が形成する回転体を囲む回転面の軸)を含む平面による切断面における回転体部分の回転面が前記軸に対してなす勾配が、いずれの場所も同じである。従って、該回転面に螺刻された雄ねじ部に同時に螺合する第1雌ねじ部及び第2雌ねじ部とを容易に形成することができ、雄ねじ部材を第1部材及び第2部材に対して該軸(回転体部分が形成する回転体を囲む回転面の軸)の周りに回転させることで、第1部材及び第2部材に対して雄ねじ部材を該軸に沿った方向に円滑に移動させることができる。
前記第1部材と前記第2部材とのいずれもが、前記回動軸を挟んで前記第1雌ねじ部及び前記第2雌ねじ部が形成された基端側と、前記回動軸を挟んで該基端側とは反対側の先端側と、を有しているものであってもよい。
こうすることで第1部材の基端側に形成された第1雌ねじ部と、第2部材の基端側に形成された第2雌ねじ部と、に雄ねじ部材の雄ねじ部が螺合する。雄ねじ部材を第1部材及び第2部材に対して前記軸(回転体部分が形成する回転体を囲む回転面の軸)の周りに回転させることで、第1部材に対して第2部材を該回動軸の周りに回動させることができ、第1部材の基端側及び先端側と、第2部材の基端側及び先端側と、の4の部分に動きが生じ、圧縮及び/又は引っ張りの力を自由に利用することができる。
前記第1部材と前記第2部材との間に物体を挟むことで、該物体を挟持、変形又は切断するもの(以下、「物体挟み本装置」という。)であってもよい。
本装置は、前述した通り、構造が簡単で小型かつ安価に構成することができるため、物体を挟むことで、その物体を挟持、変形又は切断するために好適に用いることができる。
このような物体挟み本装置は物体を挟んで該物体を挟持、変形又は切断するため様々なものに利用することができ、その一例を挙げれば、ペンチ、つかみ、トング等のような工具類や、工作機械のワーク(被加工物)の固定具、万力のつかみ部分等を例示することができる。とりわけペンチ、つかみ、トング等のような工具類に用いれば、構造が簡単で小型かつ安価でありながら大きな力を生じることができるので、電動やエンジン駆動等によらずともこれまでになかった高性能な手動工具を提供することができる。特に、ペンチはときより大きな力を要することがあり(例えば、物体を切断等するような場合)、物体挟み本装置を備えるように構成されることが好ましい。
また、本装置は、ジャッキを構成するために用いることもできる。即ち、本装置を備え、第1部材に対する第2部材の前記回動軸の周りの回動位置の変化により動作するようにジャッキを構成すればよく、こうすることで構造が簡単で小型かつ安価でありながら大きな力を生じる高性能のジャッキを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。しかしながら、これらによって本発明は何ら制限されるものではない。
図1は、本発明の回動装置(本装置)を備えるペンチ(手動の工具)11を示す正面図であり、図2は、図1の断面図(図2(a)は図1のAーA断面図(但し、後述の連結ピン51は断面ではなく、そして後述の雄ねじ部材21は図示していない。)であり、図2(b)は図1のBーB断面図(但し、後述の雄ねじ部材21は断面を示していない。)である。図1及び図2を参照して、本装置を備えるペンチ11について説明する。
ペンチ11は、大まかには、雄ねじ部材21と第1部材31と第2部材41と連結ピン51とを備えている。
第1部材31は、ほぼ棒状の部材であり、その一端側(図1中では左側)にはペンチとして物体を挟んで該物体を切断するための刃部33を有している。そして第1部材31は、その他端側(図1中では右側)近傍には、後述する雄ねじ部材21の雄ねじ部25に螺合可能な第1雌ねじ部35が螺刻されている。
第2部材41は、ほぼ棒状の部材であり、その一端側(図1中では左側)にはペンチとして物体を挟んで該物体を切断するための刃部43を有している。そして第2部材41は、その他端側(図1中では右側)近傍には、後述する雄ねじ部材21の雄ねじ部25に螺合可能な第2雌ねじ部45が螺刻されている。
そして、第1部材31の前記一端側と前記他端側との中心よりも少し前記一端側寄り(即ち、刃部33に近い方)の部分と、第2部材41の前記一端側と前記他端側との中心よりも少し前記一端側寄り(即ち、刃部43に近い方)の部分と、が連結ピン51によって連結されている。連結ピン51は、直円柱形状を有しており、連結ピン51の両端は第2部材41のピン支持部47a、47bに取り付けられている。そして、第1部材31は、連結ピン51を若干の隙間を有して内嵌する貫通孔37を有している(即ち、第1部材31は連結ピン51に対して回動自在である。)。これによって第2部材41は、第1部材31に対して所定の回動軸(連結ピン51が形成する該直円柱の軸(図1中では点Cとして示し、図2(a)中では点線Cとして示している。))の周りに回動可能に取り付けられている(無論、刃部33と刃部43とが当接する位置(後述の図3で示す位置)から、第1部材31の前記他端側と第2部材41の前記他端側とが当接する位置(図1で示した位置)までの間が回動可能である。)。
雄ねじ部材21は、回転体部分23と、回転体部分23と一体に形成された6角柱部分22と、を備えてなる。
回転体部分23は、ほぼ直円錐台形状をしており、回転面(回転体部分23の側面24が該当する。)によって囲まれた立体である回転体(ここでは直円錐台)の半径(図2(b)中、点Pにおける半径をrにより示した。即ち、回転面(側面24)の軸(図1中では点Dとして示し、図2(b)中では点線Dとして示している。)の上に存する点Pを通過する該軸Dに対して垂直な平面によって該回転体(ここでは直円錐台)を切断した際、その切断面にあらわれる円の半径を、点Pにおける半径rという。)が、該軸Dに沿って微分可能に変化する。具体的には、該軸Dの上に存するある基準位置(例えば、回転体(ここでは直円錐台)の端の点Qをとる。)から該軸Dの上に存するある点Pまでの距離dと、該点における回転体の半径rと、を考えたとき、r=f(d)=a×d+e(但し、aとeとはいずれも定数)にて表されるので、回転体部分23においてはf(d)がdによって微分可能(導関数は常に定数a)である。即ち、回転体部分23は、本発明にいう「軸の方向に沿ってテーパーがつけられた回転体」である。
一方、回転体部分23は、軸Dの周りに沿って回転面(回転体部分23の側面24)に雄ねじ部25が螺刻されている。ここでは雄ねじ部25の実際のネジ山や谷部の図示は省略している。
6角柱部分22は、これを手で把持して回転させたり、これにスパナやレンチを係合させて回転させることで、回転体部分23を軸Dの周りに回転させることができるよう形成されている。
図1及び図2に示したペンチ11においては、第1部材31の他端側(図1中では右側)近傍に形成された第1雌ねじ部35と、第2部材41の他端側(図1中では右側)近傍に形成された第2雌ねじ部45と、が同時に回転体部分23の雄ねじ部25に螺合している。また、軸D(回転体部分23が形成する回転体を囲む回転面(回転体部分23の側面24が該当する。)の軸)と、第2部材41が第1部材31に対して回動する所定の回動軸(連結ピン51が形成する該直円柱の軸(図1中では点Cとして示し、図2(a)中では点線Cとして示している。))と、は互いに略平行になっている。
このため第1部材31及び第2部材41に対して雄ねじ部材21を該軸D(回転体部分23が形成する回転体を囲む回転面(回転体部分23の側面24が該当する。)の軸)の周りに回転させれば、第1雌ねじ部35と第2雌ねじ部45とに回転体部分23の雄ねじ部25が螺合しているので、第1部材31及び第2部材41に対して雄ねじ部材21を該軸D(回転体部分23が形成する回転体を囲む回転面(回転体部分23の側面24が該当する。)の軸)に沿った方向に移動させることができる。このとき回転体部分23が形成する略直円錐台形状の回転体の半径が該軸Dに沿って微分可能に変化するので、第1部材31及び第2部材41に対して雄ねじ部材21を該軸Dに沿った方向に移動させることで、回転体部分23の側面24に形成された雄ねじ部25に螺合した第1雌ねじ部35と第2雌ねじ部45との間の距離を変化させることができる。この第1雌ねじ部35と第2雌ねじ部45との間の距離の変化は、第1部材31に対して第2部材41を回動軸Cの周りに回動させる(回動位置の変化を生じる。)。
図3は、第1部材31及び第2部材41に対して雄ねじ部材21を軸Dに沿った方向に移動させ、雄ねじ部材21によって第1雌ねじ部35と第2雌ねじ部45との間が押し広げられた状態(第1雌ねじ部35と第2雌ねじ部45との間の距離が最大になった状態)を示す正面図(図1と同じ位置から見たところを示している。)であり、図4は図3のG−G断面図である。図3及び図4を参照して、雄ねじ部材21によって第1雌ねじ部35と第2雌ねじ部45との間が押し広げられた状態について説明する。
図1及び図2に示した状態から、6角柱部分22を手で把持して回転させたり、6角柱部分22にスパナやレンチを係合させて回転させることで、回転体部分23を軸Dの周りに回転(第1雌ねじ部35と第2雌ねじ部45とに螺合する回転体部分23の雄ねじ部25の半径が次第に大きくなる方向に回転させる。)させる。この回転体部分23の軸Dの周りの回転は、回転体部分23の側面24に形成された雄ねじ部25に螺合した第1雌ねじ部35と第2雌ねじ部45との間の距離を次第に増加させ、それによって第1部材31に対して第2部材41を回動軸Cの周りに回動させる(回動位置の変化を生じる。)。そして、この第1部材31に対する第2部材41の回動は、刃部33と刃部43とが当接するまで可能であり、図3はこれら刃部33と刃部43とが当接した状態を示している。
なお、図6(a)は、軸Dを含む平面によって雄ねじ部材21を切断した端面図(なお、理解及び図示を容易にするため、ハッチングを省略している。)であり、図6(b)は、軸Dを含む平面によって第1部材31及び第2部材41を切断した端面図(第1雌ねじ部35と第2雌ねじ部45とが雄ねじ部25に螺合している状態の第1部材31及び第2部材41の端面を示している。)である。軸Dを含む平面による端面(図6(a)及び(b))において、軸Dに対する回転面(回転体部分23の側面24)がなす2の角(図6(a)中、角Jと角K)と、軸Dに対する第1雌ねじ部35がなす角(図6(b)中、角R)と、軸Dに対する第2雌ねじ部45がなす角(図6(b)中、角S)と、が軸Dに沿って同じで一定(即ち、軸Dのいずれの位置においても、角J=角K=角R=角S=一定)であるから、第1部材31及び第2部材41に対して雄ねじ部材21が該軸Dに沿った方向に移動しても、雄ねじ部25に第1雌ねじ部35と第2雌ねじ部45とが常にうまく螺合できるようになっている。
従って、刃部33と刃部43との間に物体を置いておけば、この第1部材31に対する第2部材41の回動によって該物体を切断することができる(刃部33と刃部43とが当接すれば該物体が切断される。即ち、ペンチ11がペンチとして機能する。)。なお、図3及び図4の状態から、図1及び図2の状態に戻すには、回転体部分23を軸Dの周りに回転(図1及び図2の状態から、図3及び図4の状態に変化させる際に回転させたのと逆回転)させ、回転体部分23の側面24に形成された雄ねじ部25に螺合した第1雌ねじ部35と第2雌ねじ部45との間の距離を次第に減少させ、それによって第1部材31に対して第2部材41を回動軸Cの周りに回動(図1及び図2の状態から、図3及び図4の状態に変化させる際に回動させたのと逆回動)させればよい(適宜、従来のペンチと同様、第1部材31に対して第2部材41が回動するように力を加えればよい。)。
以上説明したように、ペンチ11は、本装置を備える(手動)工具である。
ここにペンチ11が備える本装置は、軸D(回転体部分23が形成する回転体を囲む回転面(回転体部分23の側面24が該当する。)の軸)の方向に沿ってテーパーがつけられた回転体である回転体部分23であって軸Dの周りに沿って回転面(回転体部分23の側面24)に螺刻された雄ねじ部25が形成された回転体部分23を有する雄ねじ部材21と、雄ねじ部25に螺合可能な第1雌ねじ部35を有する第1部材31と、第1雌ねじ部35に螺合した雄ねじ部25に螺合可能な第2雌ねじ部45を有する第2部材41であって、第1部材31に対して所定の回動軸(連結ピン51が形成する該直円柱の軸(図1及び図3中では点Cとして示し、図2(a)中では点線Cとして示している。))の周りに回動可能に取り付けられた第2部材41と、を備えてなる。そして、第1部材31及び第2部材41に対して雄ねじ部材21を該軸Dの周りに回転させ、第1部材31及び第2部材41に対して雄ねじ部材21が該軸Dに沿った方向に移動することで、第1部材31に対する第2部材41の該回動軸(連結ピン51が形成する該直円柱の軸(図1及び図3中では点Cとして示し、図2(a)中では点線Cとして示している。))の周りの回動位置が変化する回動装置である。
そして、ここでは前記軸D(回転体部分23が形成する回転体を囲む回転面(回転体部分23の側面24が該当する。)の軸)と前記回動軸C(連結ピン51が形成する該直円柱の軸(図1及び図3中では点Cとして示し、図2(a)中では点線Cとして示している。))とが、略平行なものである。
また、回転体部分23が構成する前記回転体が、前記軸Dを軸とする直円錐台である。
加えて、ここでは第1部材31と第2部材41とのいずれもが、前記回動軸Cを挟んで第1雌ねじ部35及び第2雌ねじ部45が形成された基端側31b、41bと、前記回動軸Cを挟んで該基端側31b、41bとは反対側の先端側31a、41aと、を有している。
さらに、第1部材31と第2部材41との間に物体(図示せず)を挟むことで、該物体を切断する。
図5は、本発明の回動装置(本装置)を備えるジャッキ61を示す正面図である。ジャッキ61は、大まかには、雄ねじ部材71と第1部材81と第2部材91と連結ピン101と下板111と上板121とを備えている。
ここに下板111及び上板121は、いずれも主表面111a、111b、121a、121bが略長方形をした十分な強度を有する鋼板によって形成された板状部材である。なお、ジャッキ61は、通常、主表面111a、111b、121a、121bが略水平になるように配置され、主表面121aが最上面となり、主表面111bが最下面となる(例えば、主表面111bが床面に面するようにジャッキ61が配設され、主表面121aに工作物や構造物等が載置されるようにして用いられる。)。
第1部材81は、長い棒状の部材によって形成されており、その一端81mが下板111の主表面111a(上面)に回動自在に取り付けられている。そして、第1部材81の他端81nは上板121の主表面121b(下面)にスライド自在に当接している。
同様に、第2部材91は、長い棒状の部材によって形成されており、その一端91mが上板121の主表面121b(下面)に回動自在に取り付けられている。そして、第2部材91の他端91nは下板111の主表面111a(上面)にスライド自在に当接している。
そして、第1部材81と第2部材91とは、それぞれの長手方向の略中心部分において直円柱形状の連結ピン101により回動自在に連結されている。
第1部材81のうち連結ピン101よりも一端81m寄りには、雄ねじ部材71の雄ねじ部75に螺合可能な第1雌ねじ部85が螺刻されている。
第2部材91のうち連結ピン101よりも一端91m寄りには、雄ねじ部材71の雄ねじ部75に螺合可能な第2雌ねじ部95が螺刻されている。
この雄ねじ部材71は図1乃至図4を用いて説明した前述の雄ねじ部材21と同様のものであり、雄ねじ部材71の雄ねじ部75も前述の雄ねじ部材21の雄ねじ部25と同様のものである。そして、第1雌ねじ部85は図1乃至図4を用いて説明した前述の第1雌ねじ部35と同様に形成されており、第2雌ねじ部95も図1乃至図4を用いて説明した前述の第2雌ねじ部45と同様に形成されているので、ここではこれらについて詳しい説明は省略する(従って、雄ねじ部材71、雄ねじ部75、第1雌ねじ部85及び第2雌ねじ部95についての関係は、前述の図2(b)及び図4等を参照されたい。)。
そして、雄ねじ部材71の回転体部分(雄ねじ部材21においては回転体部分23)が形成する回転体を囲む回転面(雄ねじ部材21においては回転体部分23の側面24が該当する。)の軸D(図5中では点Dとして示しているが、点Dを通過しかつ図5の面に垂直に該軸はのびている。)と、第2部材91が第1部材81に対して回動する所定の回動軸C(連結ピン101が形成する直円柱の軸C(図5中では点Cとして示しているが、点Cを通過しかつ図5の面に垂直に該軸Cはのびている。)と、は略平行である。
このため第1部材81及び第2部材91に対して雄ねじ部材71を該軸Dの周りに回転させれば、第1雌ねじ部85と第2雌ねじ部95とに回転体部分の雄ねじ部75が同時に螺合しているので、第1部材81及び第2部材91に対して雄ねじ部材71を該軸Dに沿った方向に移動させることができる。このとき回転体部分が形成する略直円錐台形状の回転体の半径が該軸Dに沿って微分可能に変化するので、第1部材81及び第2部材91に対して雄ねじ部材71を該軸Dに沿った方向に移動させることで、回転体部分の側面に形成された雄ねじ部75に螺合した第1雌ねじ部85と第2雌ねじ部95との間の距離を変化させることができる。この第1雌ねじ部85と第2雌ねじ部95との間の距離の変化は、第1部材81に対して第2部材91を回動軸Cの周りに回動させる(回動位置の変化を生じる。)。
この第1部材81に対する第2部材91の回動軸Cの周りの回動は、下板111と上板121との間の距離を変化させるので、例えば、下板111を床面に置き、工作物や構造物等を上板121の主表面121a(上面)に載置すれば、該回動に伴いこれら工作物や構造物等を上下させることができる(ジャッキ61がジャッキとして機能する。)。
以上説明したようにジャッキ61は、本装置を備え、第1部材81に対する第2部材91の前記回動軸Cの周りの回動位置の変化により動作する。
ここにジャッキ61が備える本装置は、軸Dの方向に沿ってテーパーがつけられた回転体(ここでは直円錐台)である回転体部分であって軸Dの周りに沿って回転面に螺刻された雄ねじ部75が形成された回転体部分を有する雄ねじ部材71と、雄ねじ部75に螺合可能な第1雌ねじ部85を有する第1部材81と、第1雌ねじ部85に螺合した雄ねじ部75に螺合可能な第2雌ねじ部95を有する第2部材91であって、第1部材81に対して所定の回動軸Cの周りに回動可能に取り付けられた第2部材91と、を備えてなる。そして、第1部材81及び第2部材91に対して雄ねじ部材71を該軸Dの周りに回転させ、第1部材81及び第2部材91に対して雄ねじ部材71が該軸Dに沿った方向に移動することで、第1部材81に対する第2部材91の該回動軸Cの周りの回動位置が変化する回動装置である。
なお、前記軸Dと前記回動軸Cとは略平行である。
そして、第1部材81と第2部材91とのいずれもが、前記回動軸Cを挟んで第1雌ねじ部85及び第2雌ねじ部95が形成された基端側81b、91bと、前記回動軸Cを挟んで該基端側81b、91bとは反対側の先端側81a、91aと、を有している。
また、ここでは第1雌ねじ部85と第2雌ねじ部95とが、連結ピン101よりも一端81m、91m寄りに形成されているが、これに限定されるものでないことは言うまでもなく、連結ピン101よりも他端81n、91n寄りに形成されてもよい。
このように説明したペンチ11及びジャッキ61に備えられる本装置では、第1部材31、81に対する第2部材41、91の必要とされる回動トルクや回動角度等から、回転体(ここでは直円錐台)の半径変化(軸Dの上に存するある点Pまでの距離dと、該点における回転体の半径rと、を考えたとき、dの変化に対するrの変化量をいう。ここでは前述の通り、常に定数a)、雄ねじ部材21、71の長さ(軸D方向の寸法)、雄ねじ部25、75のピッチ(ネジ山の間隔)等を決定すればよい。また、これらが決定されれば雄ねじ部25、75に同時に螺合しなければならない第1雌ねじ部35、85及び第2雌ねじ部45、95の仕様も決定される。
本装置は、構造が簡単で小型かつ安価に構成することができる回動装置であり、極めて大きな回動力(回動トルク)を容易に得ることができるものであり、非常に利用価値が高い。
本装置を備えるペンチ(手動の工具)を示す正面図である。 図1の断面図(図2(a)は図1のAーA断面図であり、図2(b)は図1のBーB断面図である。)である。 雄ねじ部材によって第1雌ねじ部と第2雌ねじ部との間が押し広げられた状態を示す正面図である。 図3のG−G断面図である。 本装置を備えるジャッキを示す正面図である。 雄ねじ部材21と、第1部材31及び第2部材41と、を軸Dを含む平面によって切断した端面図である。
符号の説明
11 ペンチ
21 雄ねじ部材
22 6角柱部分
23 回転体部分
24 側面
25 雄ねじ部
31 第1部材
31a、41a 先端側
31b、41b 基端側
33 刃部
35 第1雌ねじ部
37 貫通孔
41 第2部材
43 刃部
45 第2雌ねじ部
47a、47b ピン支持部
51 連結ピン
61 ジャッキ
71 雄ねじ部材
75 雄ねじ部
81 第1部材
81a、91a 先端側
81b、91b 基端側
81m 一端
81n 他端
85 第1雌ねじ部
91 第2部材
91m 一端
91n 他端
95 第2雌ねじ部
101 連結ピン
111 下板
111a、111b、121a、121b 主表面
121 上板

Claims (7)

  1. 軸の方向に沿ってテーパーがつけられた回転体である回転体部分であって該軸の周りに沿って回転面に螺刻された雄ねじ部が形成された回転体部分を有する雄ねじ部材と、
    該雄ねじ部に螺合可能な第1雌ねじ部を有する第1部材と、
    該第1雌ねじ部に螺合した該雄ねじ部に螺合可能な第2雌ねじ部を有する第2部材であって、該第1部材に対して所定の回動軸の周りに回動可能に取り付けられた第2部材と、
    を備えてなり、
    該第1部材及び該第2部材に対して該雄ねじ部材を該軸の周りに回転させ、該第1部材及び該第2部材に対して該雄ねじ部材が該軸に沿った方向に移動することで、該第1部材に対する該第2部材の該回動軸の周りの回動位置が変化するものである、回動装置。
  2. 前記軸と前記回動軸とが、略平行なものである、請求項1に記載の回動装置。
  3. 前記回転体が、前記軸を軸とする直円錐台である、請求項1又は2に記載の回動装置。
  4. 前記第1部材と前記第2部材とのいずれもが、前記回動軸を挟んで前記第1雌ねじ部及び前記第2雌ねじ部が形成された基端側と、前記回動軸を挟んで該基端側とは反対側の先端側と、を有しているものである、請求項1乃至3のいずれか1に記載の回動装置。
  5. 前記第1部材と前記第2部材との間に物体を挟むことで、該物体を挟持、変形又は切断するものである、請求項1乃至4のいずれか1に記載の回動装置。
  6. 請求項5に記載の回動装置を備える工具。
  7. 請求項1乃至4のいずれか1に記載の回動装置を備え、前記第1部材に対する前記第2部材の前記回動軸の周りの回動位置の変化により動作する、ジャッキ。
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JPH09229030A (ja) * 1996-02-27 1997-09-02 Aoyama Seisakusho:Kk 締結クリップ

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