JP2006052747A - 流体伝動装置の油圧制御装置 - Google Patents

流体伝動装置の油圧制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】共通の油圧回路により形式の異なる流体伝動装置への対応を可能とする。
【解決手段】流体伝動装置の油圧制御装置は、ロックアップクラッチ13を備える流体伝動装置1と、該流体伝動装置に油圧を供給する油圧供給回路S2,S3を内蔵するバルブボディ3と、流体伝動装置とバルブボディの油圧供給回路とをつなぐ連絡油路L1,L2とを備える。連絡油路中、例えばオイルポンプのケースに、ロックアップクラッチの作動形式に油路接続を適合させる変換回路2を配置した。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体接手、トルクコンバータ等の流体伝動装置の油圧制御装置に関し、特に、ロックアップクラッチを備える流体伝動装置への油圧供給制御に関する。
流体伝動装置において、流体伝動室内に対向配置したポンプインペラとタービンランナとの間でトルクを伝達する流体のスリップが小さい領域におけるトルク伝達効率を向上させるべく、ポンプインペラとタービンランナを直結するロックアップクラッチを配置することが一般化している。ロックアップクラッチには、大別して2つの形式のものがある。その1つは、タービンハブに固定した可撓性の単板クラッチを流体伝動装置のケースに係脱させる形式のものである。他の1つは、流体伝動装置のケースとタービンランナとの間に多板構成の摩擦係合要素を配置し、これを流体伝動装置のケース内に流体伝動室とは隔離させて設けたサーボ油室に配置したサーボピストンで係脱させる形式のものである。
前記単板クラッチ形式のものでは、クラッチ板と流体伝動装置ケースとの間から油圧を供給することでクラッチを解放し、流体伝動室に入った油を排出させることでロックアップオフ状態が維持され、逆に、流体伝動室側から油圧を供給することでロックアップクラッチが係合し、流体伝動室内の油を少量ずつ排出することでロックアップオン状態が維持される。こうしたロックアップクラッチの作動から、この形式の流体伝動装置の油圧供給は、供給と排出が入れ替わる2本の供給油路(ロックアップオン油路及びロックアップオフ油路)を介して行われる。
これに対して、多板の摩擦係合要素をサーボピストンで係脱させる形式のものでは、流体伝動室へ油圧を供給すると、サーボピストンはサーボ油室内へ押込まれることになるため、前記単板クラッチのような単純なロックアップ制御を行うことはできない。そこで従来の技術では、流体伝動装置の油圧供給は、供給と排出が入れ替わる2本の供給油路により行い、これとは別にサーボ油室への油圧の供給を制御するロックアップ制御専用の供給油路を設けている(特許文献1参照)。
特許第2641419号公報
上記単板形式のロックアップクラッチは、その構造が単純であり、供給油路も2本で足りるため、回路構成上も有利であるが、大トルクに対応させる場合、それに応じてクラッチ外径も大きくなる。これに対して多板形式のロックアップクラッチは、積層数で伝達トルクを確保することができるため、クラッチ外径の大型化を避けながら大トルク伝達に対応することができる利点を持つ反面、構造が複雑になり、供給油路も前記のように3本必要となるため回路構成の複雑化も避けられない。
更に、従来技術のような油圧回路では、トルクコンバータを制御する制御弁のほかに、ロックアップクラッチを制御する制御弁を配置する必要があり、コストアップを招くばかりでなく、回路構成のためのスペースも大きくなる。
本発明は、上記のような事情に鑑み案出されたものであり、流体伝動装置とそれを制御する油圧回路との間に単純な変換回路を設けることで、共通の油圧回路により形式の異なる流体伝動装置への対応を可能とすることを主たる目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、ロックアップクラッチ(13)を備える流体伝動装置(1)と、該流体伝動装置に油圧を供給する油圧供給回路(S2,S3)を内蔵するバルブボディ(3)と、前記流体伝動装置とバルブボディの油圧供給回路とをつなぐ連絡油路(L1,L2)とを備える流体伝動装置の油圧制御装置において、前記連絡油路中に、ロックアップクラッチの作動形式に油路接続を適合させる変換回路(2)が配置されたことを基本的特徴とする。
具体的には、前記油圧供給回路は、2本の供給油路(S2,S3)を備えるものであり、前記変換回路は、前記2本の供給油路の一方を2本の連絡油路に分岐するものとされる。
この場合、前記供給油路は、前記流体伝動装置にロックアップのための油圧を供給するロックアップ用油路(S2)と、流体伝動装置の流体伝動室内に油循環のための油圧を供給する循環用油路(S3)とからなり、前記変換回路は、ロックアップ用油路を分岐して、その一方をロックアップクラッチのサーボ油室(R2)に接続し、他方を並列するオリフィス(21)とチェック弁(22)を介して流体伝動室(R1)に接続するものとされる。
より具体的には、前記変換回路は、前記バルブボディの油圧供給回路の油圧源を構成するオイルポンプ(5)のオイルポンプケース(51)、オイルポンプカバー(52)又は変速機ケースの何れかに内蔵される。
前記本発明の構成では、流体伝動装置の形式の変更に伴い、実質上変更を不可欠とする要素、例えば、流体伝動装置を支持する変速機の入力軸及びオイルポンプを交換するだけで、油圧回路を内蔵するバルブボディの変更なしで流体伝動装置の形式の変更が可能となる。したがって、この構成によれば、自動変速機の変速機構や自動変速機に付属するバルブボディを共用する流体伝動装置のトルク容量変更が容易に可能となる。
特に、変換回路をオイルポンプに内蔵させた場合には、流体伝動装置の形式の変更に伴い交換を要する要素中に変換回路が含まれることになり、一層合理的な変換回路配置とすることができる。
図1は流体伝動装置として多板の摩擦係合要素をサーボピストンで係脱させるロックアップクラッチ形式のものを用いた実施形態における油圧回路を示す。図示するように、流体伝動装置としてのトルクコンバータ1は、ポンプインペラ11と、タービンランナ12と、ロックアップクラッチ13とを備える。そして、ポンプインペラ11とタービンランナ12が配置された流体伝動室R1とロックアップクラッチ13のサーボ油室R2との間に、ロックアップクラッチ13の摩擦係合要素13aが配置されている。
この回路では、サーボ油室R2にロックアップ用の油圧を供給すると共に流体伝動室R1に循環用の油圧を供給する連絡油路L1が、油圧供給回路の2本の供給油路の一方、すなわちロックアップ用油路S2に接続されている。流体伝動室R1の他方の連絡油路L2は、油圧供給回路の2本の供給油路の他方、すなわち循環用油路S3に接続されている。
本発明の特徴に従い、連絡油路L1中には、ロックアップクラッチの作動形式に油路接続を適合させる変換回路2が配置されている。この変換回路2は、ロックアップ用油路S2を分岐してその一方をロックアップクラッチ1のサーボ油室R2に接続し、他方を並列するオリフィス21と、チェック弁22を介してトルクコンバータ1に接続するものである。
更に、細部構成を説明する。トルクコンバータ1は、サーボ油室R2を形成されたフロントカバーと、ポンプインペラ11と一体化されたリヤカバーとを接合一体化したトルクコンバータカバーを備えてなり、リヤカバーに一体化されたポンプインペラ11と対向配置したタービンランナ12と、それらの内周側において、それらの間に配置されたステータ14を備える。
ロックアップクラッチ13は、サーボ油室R2に軸線方向可動に嵌挿したサーボピストン13bと、外周側をフロントカバーに回り止め係合されたセパレータプレートと、内周側をタービンハブに回り止め係合された摩擦材ディスクとの組み合わせからなる摩擦係合要素13aとを備える。この配置関係から、サーボピストン13bには、その前面側に流体伝動室R1の油圧が作用し、背面側にはサーボ油室R2の油圧が作用する。
次に、トルクコンバータ1の制御回路は、バルブボディ3内に内蔵されており、図示しないプライマリレギュレータバルブにより生成される回路のライン圧をセカンダリレギュレータバルブ34により減圧したセカンダリ圧を基圧として作動するものとされている。このセカンダリ圧の油路が図に符号S1で示されている。トルクコンバータ1の制御回路は、トルクコンバータ1からの排圧を制御するロックアップコントロールバルブ32と、トルクコンバータ1への油圧供給を切換えるロックアップリレーバルブ31を主体として構成されており、ロックアップリレーバルブ31の切換えのためのリニアソレノイドバルブ33が設けられている。
ロックアップリレーバルブ31は、スプールの一端(図上で下端)に径差付のスプールの荷重をスプリングを介して印加され、他端に1−2シフトバルブ35経由のリニアソレノイドバルブ33の出力するソレノイド圧を印加されて切換わるスプールバルブとされている。ロックアップリレーバルブ31は、6つの切換ポートa〜fを備えており、セカンダリ圧油路S1に通じるポートaはインポートとされている。ロックアップリレーバルブ31は、図示右半分に示す下降位置への切換状態において、インポートaがロックアップ用油路S2に通じるポートbに連通し、もう1つの循環用油路S3に通じるポートdがロックアップコントロールバルブ32のインポートに通じるポートcに連通し、潤滑圧の回路に通じるポートeがクーラに通じるポートfに連通する。また、図示左半分に示す上昇位置への切換状態では、インポートaがポートdに連通し、ポートbがポートfに連通する。
ロックアップコントロールバルブ32は、径差受圧部を持つスプールバルブとされており、スプールの大径側の端部にプランジャを介してスプリング荷重が負荷され、径差受圧部には、ロックアップリレーバルブと同様に1−2シフトバルブ35経由のリニアソレノイドバルブ33のソレノイド圧が印加される。また、スプールの小径側の端部には油圧供給回路S3の油圧が印加される。かくしてロックアップコントロールバルブ32は、ロックアップ用油路S2の油圧とスプリング荷重に対するソレノイド圧と循環用油路S3の油圧の対向で調圧作動する。
以上のように構成された油圧回路において、ロックアップを行わない第1速時は、ロックアップリレーバルブ31は、1−2シフトバルブ35によるドレン連通でスプール端受圧部の油圧が解放されるため、図示左半分の上昇位置に切り替わる。これによりインポートaのセカンダリ圧はポートdに連通し、循環用油路S3からトルクコンバータ1の流体伝動室R1に供給される。また、流体伝動室R1内の油は、変換回路2のチェック弁22を押し開いてロックアップ用油路S2に排出され、ロックアップリレーバルブ31のポートb、fを経てクーラに排出される。こうした油の流れで、ロックアップオフ状態が達成される。この際、トルクコンバータ1からの油の排出は、チェック弁22の開放により十分に行われ、大きな循環量が確保される。
これに対して、ロックアップを行う第2速以上では、1−2シフトバルブ35経由によるリニアソレノイドバルブ33の出力圧のロックアップリレーバルブ31への印加が常時可能となる。この場合も、リニアソレノイドバルブ33の非出力時は先のロックアップオフ状態が保たれるが、リニアソレノイドバルブ33を出力状態とすると、ロックアップリレーバルブ31は、図示右半分の下降位置に切換わる。これによりインポートaのセカンダリ圧はロックアップ用油路S2から連絡用油路L1に出力されるようになり、流体伝動室R1へはチェック弁22のチェック作用でオリフィス21経由の減圧された油圧が供給される。一方、サーボ油室R2へは同じくロックアップ用油路S2からセカンダリ圧がそのまま供給される。このようにして同時に流体伝動室R1とサーボ油室R2に供給される油圧にはオリフィス経由分の差圧があるため、ロックアップピストン13bは流体伝動室R1側に押出され、それにより摩擦係合要素13aが係合する。かくしてロックアップオン状態が達成される。なお、このロックアップオン状態では、流体伝動室R1側の油は、ロックアップリレーバルブ31のポートd、c経由で排出油路S5に排出され、ロックアップコントロールバルブ32経由でドレンされる。そして、このドレン量をロックアップコントロールバルブ32で制御することにより必要に応じてロックアップスリップ状態も達成される。
以上詳述したように、この実施形態によれば、トルクコンバータ1のロックアップクラッチサーボへの供給回路S2を途中で分岐させ、トルクコンバータ内へ導き、分岐させたトルクコンバータ内循環回路の途中にオリフィス21とチック弁22を併設しているため、ロックアップオン時は、チェック弁22が閉じ、オリフィス21を介して油圧が供給されることで、流量が制限され、それによりロックアップ差圧が確保される。また、ロックアップオフ時は、チェック弁22が開放し、油が大量に流れることで必要潤滑油量が確保される。
この構造により、ロックアップオン圧とトルクコンバータ循環圧の制御用バルブを共用でき、従来のロックアップ3本回路よりも1つ制御バルブを減らすことができ、コスト低減となり、バルブボディ構造を組む上でスペース的に有利となる。
次に示す図2は、流体伝動装置としてタービンハブに固定した可撓性の単板クラッチを流体伝動装置のケースに係脱させる形式ロックアップクラッチを備えるものを用いた実施形態における油圧回路を示す。図示するように、流体伝動装置としてのトルクコンバータ1は、実質上先の実施形態のものと同様であり、ロックアップクラッチ13の形式のみが異なる。この形態における単板クラッチは、タービンランナ12のハブに配置され、フロントカバーに係脱するものとされている。そして、フロントカバーと単板クラッチの間の空間がロックアップオフ時の油圧を供給する油室R3として連絡油路L2を介して油圧回路の循環用油路S3に接続されている。
この回路では、流体伝動室R1にロックアップ用の油圧を供給する連絡油路L1と、油室R3に循環用の油圧を供給する連絡油路L2が、それぞれ直接別のロックアップ油路S2と循環用油路S3に接続されている。
バルブボディ3内に内蔵されたトルクコンバータ1の制御回路は、図1に示すものと全く同様であるので、対応する要素に同じ参照符号を付して説明に代える。
この油圧回路において、ロックアップを行わない第1速時は、ロックアップリレーバルブ31は、1−2シフトバルブ35によるドレン連通でスプール端受圧部の油圧が解放されるため、図示左半分の上昇位置に切り替わる。これによりインポートaのセカンダリ圧はポートdに連通し、循環用油路S3からトルクコンバータ1のロックアップオフ室R3に供給される。また、ロックアップオフ室R3から流体伝動室R1内に入った油は、ロックアップ用油路S2に排出され、ロックアップリレーバルブ31のポートb、fを経てクーラに排出される。こうした油の流れで、ロックアップオフ状態が達成される。この際、トルクコンバータ1からの油の排出は、大口径のオリフィスにより十分に行われ、大きな循環量が確保される。
これに対して、ロックアップを行う第2速以上では、1−2シフトバルブ35経由によるリニアソレノイドバルブ33の出力圧のロックアップリレーバルブ31への印加が常時可能となる。この場合も、リニアソレノイドバルブ33の非出力時は先のロックアップオフ状態が保たれるが、リニアソレノイドバルブ33を出力状態とすると、ロックアップリレーバルブ31は、図示右半分の下降位置に切換わる。これによりインポートaのセカンダリ圧はロックアップ用油路S2から連絡油路L1に出力されるようになり、流体伝動室R1へ油圧が供給される。このようにして流体伝動室R1に供給される油圧は、単板クラッチをケースに係合させる。かくしてロックアップオン状態が達成される。なお、このロックアップオン状態では、流体伝動室R1側の油は、タービンハブに形成したオリフィス経由で徐々に循環用油路S3に排出され、ロックアップリレーバルブ31のポートd、c経由で排出油路S5に排出され、ロックアップコントロールバルブ32経由でドレンされる。この場合も、このドレン量をロックアップコントロールバルブ32で制御することにより必要に応じてロックアップスリップ状態も達成される。
上記のように、ロックアップクラッチの形式が異なるトルクコンバータについて、この油圧回路では、全く同様の油圧制御でロックアップのオンオフ及びスリップ制御が可能となる。そこで、バルブボディ3に内蔵させるべき回路部分については、両回路について全く同様とし、トルクコンバータ1とバルブボディ3とをつなぐ連絡油路部分に変換回路2として、2本油路と3本油路とに対応する回路を構成することで、バルブボディ3を共用化した異なるロックアップクラッチ形式のトルクコンバータへの対応が可能となる。
本発明はこうした着眼点に立ち、上記変換回路2をバルブボディ3外に設けたものである。この場合の変換回路2は、前記のように分岐油路とその一方に配したオリフィス21及びチェック弁22といった配置スペースの極めて小さいものであることから、適宜の部位に配置可能であるが、具体的には変速機ケース又はそれに順ずるオイルポンプケースを配置部位とするのが現実的である。
次に示す図3は、前記変換回路2を構成するオリフィス21とチェック弁22の具体的配置個所の一例を示す。この例では、通常、自動変速機にトルクコンバータハウジングと変速機ケースを隔てる隔壁として配置されるオイルポンプ5のケースを利用してこれらが配置されている。
図3は、オイルポンプ5のケース(オイルポンプボディを除去)を前方から見た状態での各油路配置を示す。図示するように、外周側でロックアップ用油路S2につながる連絡油路L1は、途中で分岐し、そのまま直線状に延びて軸周に達する連絡油路がサーボ油室への連絡油路L1aとされ、分岐して周方向に延びる連絡油路L1が別の放射方向連絡油路L1bにつながる部分に、ケースの厚さ方向に重ねてオリフィス21とチェック弁22が配置されている。この配置により、オリフィス21とチェック弁22は、オイルポンプ5のケース内に、格別配置スペースを要することなく内蔵されている。この連絡油路もサーボ油室への連絡油路L1aとは異なる周方向位置で軸周に達している。また、外周側で循環用油路S3につながる連絡油路L2は、屈曲して軸周方向に延び、軸周に並行する油路に接続されている。
これに対して、次に示す図4は、変換回路を設けない場合のオイルポンプのケース(オイルポンプボディを除去)を前方から見た状態での各油路配置を示す。図示するように、外周側でロックアップ用油路S2につながる連絡油路L1は、そのまま直線状に延びて軸周に達する連絡油路とされている。また、外周側で循環用油路S3につながる連絡油路L2は、屈曲して軸周方向に延び、軸周に並行する油路に接続されている。
次に示す図5は、多板クラッチをロックアップクラッチとするトルクコンバータを配した自動変速機の前部のみの具体的断面を示す。この断面図に現れる前記回路説明で既に説明した要素については、同様の参照符号を付して説明に代え、回路図上に現れない油路構成について次に説明する。
先に図3を参照して説明した連絡油路L1aは、変速機の入力軸の径方向油路を経て軸方向油路として入力軸内を延び、軸端からトルクコンバータのフロントカバー内の油路を経てサーボ油室に通じている。また、連絡油路L1bは、トルクコンバータインペラハブ軸とその内周のステータシャフトの間の空間を油路として流体伝動室R1内に通じている。そして、連絡油路L2は、ステータシャフトとその内側の入力軸との間の空間を油路としてオイルポンプケースの前記軸周に並行する油路に通じている。オイルポンプ5は、ポンプギヤを収容するオイルポンプケース51と、該ケースの開放面を覆うオイルポンプカバー52を備えている。
次に示す図6は、単板クラッチをロックアップクラッチとするトルクコンバータを配した自動変速機の前部のみの具体的断面を示す。この場合も断面図に現れる前記回路説明で既に説明した要素については、同様の参照符号を付して説明に代え、回路図上に現れない油路構成について説明する。
先に図4を参照して説明した連絡油路L2は、変速機の入力軸の軸方向油路として入力軸内を延び、軸端からトルクコンバータのフロントカバーと単板クラッチの間のロックアップオフ油室R3に通じている。また、連絡油路L1は、ステータシャフトとその外側のインペラハブ軸との間の空間を油路としてオイルポンプケースの前記軸周に並行する油路に通じている。
以上の実体的構成から分かるように、トルクコンバータの形式を変更するに際して、それに併せて、変速機の入力軸と、変換回路の内蔵の有無に係るオイルポンプを変更することで、油圧回路を内蔵するバルブボディを変更することなく対応が可能である。
以上本発明を好適な実施形態に基づき詳述したが、本発明はこの実施形態に限るものではなく、各請求項に記載の事項の範囲内で、種々の形態で実施可能なものである。
本発明を多板クラッチをロックアップクラッチとする流体伝動装置に適用した実施形態の油圧回路図である。 本発明を単板クラッチをロックアップクラッチとする流体伝動装置に適用した油圧回路図である。 多板クラッチ用の変換回路を内蔵するオイルポンプの正面図である。 単板クラッチ用の変換回路を内蔵するオイルポンプの正面図である。 多板クラッチをロックアップクラッチとする流体伝動装置を含む自動変速機前部の断面図である。 単板クラッチをロックアップクラッチとする流体伝動装置を含む自動変速機前部の断面図である。
符号の説明
1 トルクコンバータ(流体伝動装置)
2 変換回路
3 バルブボディ
5 オイルポンプ
13 ロックアップクラッチ
21 オリフィス
22 チェック弁
L1,L2 連絡油路
S2 ロックアップ用油路(油圧供給回路)
S3 循環用油路(油圧供給回路)
R1 流体伝動室
R2 サーボ油室

Claims (4)

  1. ロックアップクラッチ(13)を備える流体伝動装置(1)と、該流体伝動装置に油圧を供給する油圧供給回路(S2,S3)を内蔵するバルブボディ(3)と、前記流体伝動装置とバルブボディの油圧供給回路とをつなぐ連絡油路(L1,L2)とを備える流体伝動装置の油圧制御装置において、
    前記連絡油路中に、ロックアップクラッチの作動形式に油路接続を適合させる変換回路(2)が配置されたことを特徴とする流体伝動装置の油圧制御装置。
  2. 前記油圧供給回路は、2本の供給油路(S2,S3)を備えるものであり、前記変換回路は、前記2本の供給油路の一方を2本の連絡油路に分岐するものである、請求項1記載の流体伝動装置の油圧制御装置。
  3. 前記供給油路は、前記流体伝動装置にロックアップのための油圧を供給するロックアップ用油路(S2)と、流体伝動装置の流体伝動室内に油循環のための油圧を供給する循環用油路(S3)とからなり、前記変換回路は、ロックアップ用油路を分岐して、その一方をロックアップクラッチのサーボ油室(R2)に接続し、他方を並列するオリフィス(21)とチェック弁(22)を介して流体伝動室(R1)に接続するものである、請求項2記載の流体伝動装置の油圧制御装置。
  4. 前記変換回路は、前記バルブボディの油圧供給回路の油圧源を構成するオイルポンプ(5)のオイルポンプケース(51)、オイルポンプカバー(52)又は変速機ケースの何れかに内蔵される、請求項1又は2記載の流体伝動装置の油圧制御装置。
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KR101684519B1 (ko) * 2015-06-24 2016-12-08 현대자동차 주식회사 토크 컨버터의 유압제어회로

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