JP2006052368A - ペースト組成物、焼成体、ペースト用樹脂、ペースト用樹脂溶液組成物及びプラズマディスプレイパネル前面板製造方法 - Google Patents
ペースト組成物、焼成体、ペースト用樹脂、ペースト用樹脂溶液組成物及びプラズマディスプレイパネル前面板製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006052368A JP2006052368A JP2004244806A JP2004244806A JP2006052368A JP 2006052368 A JP2006052368 A JP 2006052368A JP 2004244806 A JP2004244806 A JP 2004244806A JP 2004244806 A JP2004244806 A JP 2004244806A JP 2006052368 A JP2006052368 A JP 2006052368A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paste
- paste composition
- mass
- resin
- acrylic polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
【解決手段】水酸基を有する単量体を重合成分として0.5〜30質量%含有し、重量平均分子量が37万〜100万であるアクリル重合体をペースト用樹脂として用いる。ペースト組成物は、水酸基を有する単量体を重合成分として含有するアクリル重合体、無機粉末、非イオン性界面活性剤及び溶剤を含む。
【選択図】 なし
Description
バス電極がAg電極である場合は、Ag粉末を含む感光性ペーストを全面に塗布し乾燥後、所定のパターンを有したフォトマスクを用いて露光し、現像することにより、パターン状のAg膜(有機バインダを含む)を得る。その後、表示電極対間隙の非表示部分の遮光膜として、黒色顔料粉末とガラス粉末と感光性樹脂とを含むペーストを全面に印刷し乾燥した後、露光し、現像することにより、表示電極対間隙に帯状の黒色誘電体膜(有機バインダを含む)を得る。この時点で、焼成が行われ、Ag膜および黒色誘電体膜の各有機バインダを熱分解除去し、Ag電極とブラックマトリックスが得られる。
次に、表示電極対及びブラックマトリックスを空間放電から保護すべくその上に透明誘電体層を被覆する。すなわち、透明誘電体用ガラスペーストを、表示電極対を被覆するように全面に塗布して、再度焼成を行い透明誘電体層とする(例えば、特許文献1参照)。
その後、透明誘電体層の表面に透明な保護膜を蒸着する。
るように全面に塗布し、その上に、表示電極対間隙の非表示部分に重なるような位置に、黒色顔料粉末と感光性樹脂とを含むペーストを全面に印刷し乾燥した後、露光し、現像することにより、表示電極対間隙に帯状の黒色誘電体膜(有機バインダを含む)を得る。その後、焼成して透明誘電体層とブラックマトリックスとを形成する(例えば、特許文献2参照)。
また、前記透明誘電体用ガラスペーストの樹脂としては一般にエチルセルロースが用いられている。
これら従来使用されていた樹脂は熱分解残渣が残りやすいため、熱分解残渣による気泡欠陥などが生じやすかった。
また、熱分解性に優れた熱可塑性アクリル樹脂は、従来、例えばPDP用蛍光体ペーストには使用されていたが、糸引き性が強いことなどから版離れ不良が発生しスクリーン印刷時のパターン精度に劣る、得られた焼成体の表面粗さが大きい等の品質上の問題点があり、また、スクリーン版の裏拭き工程が必要になるなど作業性に劣るという問題点があり、ファインライン、透明誘電体層等の形成への適用は困難であった。
さらに、本発明は、該ペースト組成物を用いるPDP前面板の製造方法及び焼成体を提供することを目的とする。
1.無機粉末、有機バインダ、非イオン性界面活性剤及び溶剤を含むペースト組成物であって、水酸基を有する単量体を重合成分として含有するアクリル重合体(A)を有機バインダが含有することを特徴とするペースト組成物。
2.アクリル重合体(A)が、水酸基を有する単量体を重合成分として0.5〜30質量%含むことを特徴とする上記1に記載のペースト組成物。
3.アクリル重合体(A)の重量平均分子量が37万〜100万であることを特徴とする上記1または2に記載のペースト組成物。
4.非イオン性界面活性剤が、ポリエチレングリコールアルキルエーテル、ポリエチレングリコールアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコールアルキルアミン、ヒドロキシエチルアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミン及びポリオキシエチレンアルキルアミドからなる群から選ばれる1種以上の界面活性剤であることを特徴とする上記1〜3のいずれかに記載のペースト組成物。
5.有機バインダが、2種類以上のアクリル重合体を含有することを特徴とする上記1〜4のいずれかに記載のペースト組成物。
7.ガラス基板上に平行に複数の表示電極対が形成され該表示電極対が透明誘電体層によって被覆されているPDP前面板の製造方法であって、該透明誘電体層が形成されるべき部分に、無機粉末として少なくともガラス粉末を含む上記1〜5のいずれかに記載のペースト組成物を塗布し、乾燥した後、焼成して該ペースト組成物を透明誘電体層とすることを特徴とするPDP前面板の製造方法。
8.上記1〜5のいずれかに記載のペースト組成物を基材に塗布し、乾燥した後、焼成して得られる焼成体
10.アクリル重合体が、メタクリル単量体を重合成分として60質量%以上含有することを特徴とする上記9に記載のペースト用樹脂。
11.スクリーン印刷用ペーストに用いる上記9または10に記載のペースト用樹脂。
12.樹脂を5〜50質量%、及び沸点が150〜300℃の溶剤を50〜95質量%含有するペースト用樹脂溶液組成物であって、該樹脂が上記9〜11のいずれかに記載のペースト用樹脂であることを特徴とするペースト用樹脂溶液組成物。
本発明のペースト組成物は、無機粉末、有機バインダ、非イオン性界面活性剤及び溶剤を含有し、有機バインダとして、水酸基を有する単量体を重合成分として含有するアクリル重合体(A)を含む。
ここで、本明細書におけるアクリル重合体とは、全単量体中にアクリル単量体及びメタクリル単量体の占める割合が60質量%以上の(共)重合体をいう。アクリル重合体としては、メタクリル単量体を60質量%以上含むことが好ましく、90質量%以上含むこと
がより好ましい。メタクリル単量体が60質量%未満であるとアクリル重合体の熱分解性が低下するおそれがある。
さらに、アクリル重合体(A)は、優れたファインライン印刷性、透明誘電体層印刷性を得るために好適なペースト粘度特性をもたらす。すなわち、低ズリ速度では高粘度であり、高ズリ速度では低粘度となるチキソトロピック性を有するようなペーストの組成を設計することができる。
ここで、前記好適なペースト粘度特性(チキソトロピック性)とは、次のように表すことができる。すなわち、ペースト組成物の粘度を回転粘度計により測定し、スピンドル回転数を10rpm(ずり速度=4s-1に相当する。)として測定した粘度をη10とし、スピンドル回転数を50rpm(ずり速度=20s-1に相当する。)として測定した粘度をη50とした場合に、ペースト粘度比η10/η50は1.4以上3.0以下であることが好ましく、1.5以上3.0以下であることがより好ましく、1.5以上2.5以下であることが特に好ましい。
これらのうち、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(
メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチ
ル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートがより好ましく、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートが、他のアクリル単量体、メタクリル単量体との共重合性に優れるので、特に好ましい。
リレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、オレイル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレートなどを挙げられる。
溶液重合は、一般に、重合槽内に所定の有機溶媒、単量体、重合開始剤を仕込み、窒素気流中、適当な重合温度で、撹拌しながら数時間加熱反応させることにより行われる。この場合に有機溶媒、単量体、重合開始剤及び/又は連鎖移動剤の少なくとも一部を逐次添加してもよい。
得られないおそれがある。また、重合温度が80℃を超えると、分子量が低下するおそれがある。
なお、溶液重合法などで得られた重合物中に未反応の単量体が含まれる場合は、単量体を除くために、メタノール等による再沈澱法で精製することも可能である。
また、溶剤の沸点は150〜300℃であることが好ましく、220〜280℃であることがより好ましい。該沸点が150℃未満であるとスクリーン印刷後のペーストの乾燥速度が速くなり、また300℃を超えると乾燥速度が遅くなり、いずれの場合も作業性が低下するおそれがある。
本発明のペースト組成物においては非イオン性界面活性剤を添加することにより、ペーストの粘着性を低減すると共に、印刷時に発生するハネやダレを抑制し、印刷パターン精
度等を向上することができる。
本発明のペースト組成物における非イオン性界面活性剤の含有量は、0.05質量%以
上であることが好ましく、0.2質量%以上であることがより好ましい。また、非イオン性界面活性剤が8質量%超では、ペーストの粘度が低下し、その保存安定性が低下するおそれがあり、好ましくは8質量%以下、より好ましくは5質量%以下、特に好ましくは3質量%以下である。
本発明のペースト組成物には、上述した無機粉末、有機バインダ、有機溶剤、非イオン性界面活性剤の他に、本発明の目的を損なわない範囲で従来知られている可塑剤、分散剤、湿潤剤、消泡剤等を含有してもよい。
本発明のペースト組成物は、例えば次のようにして製造される。すなわち、ガラス粉末等の無機粉末とビヒクルとを乳鉢、3本ロールミル等により混練して製造される。
次に、ガラス粉末、耐熱性黒色顔料粉末、非イオン性界面活性剤、アクリル重合体(A)及び溶剤を乳鉢、3本ロールミル等により混練して作製されたブラックマトリックス用ペーストを、表示のライン毎に形成される表示電極対の間の非表示領域となるべき部分にスクリーン印刷法により印刷し、乾燥する。続いて、透明誘電体用シートを、表示電極対を被覆するように全面に貼り付け、乾燥後焼成して、ブラックマトリックスと透明誘電体層を同時に形成する。
その後、従来公知の方法と同様にして透明誘電体層の表面に透明な保護膜を形成する。
O3+ZnO:2〜45%、SiO2+Al2O3:1〜35%、から本質的になることが好ましい。この好ましい態様においては、その他の成分を本発明の目的を損なわない範囲で含有してもよいが、その合計は、好ましくは20%以下、より好ましくは10%以下である。
前記ブラックマトリックス用ペーストにおける無機粉末中のガラス粉末の含有割合は、50〜80質量%が好ましく、60〜80質量%がより好ましい。
合成例1
攪拌機、還流冷却管、逐次滴下装置、温度計を備えた反応装置に、初期添加用有機溶媒としてジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(DEGBEA)50質量部を入れ、別の容器で、単量体としてイソブチルメタクリレート(iBMA)87質量部と2−ヒドロキシエチルメタクリレート(2HEMA)13質量部とを混合した。単量体混合物の75質量%を反応装置に加えてから内容物を加熱し、温度80℃の条件下で、単量体混合物の残量25質量%とDEGBEA50質量部及び重合開始剤としてベンゾイルパーオキシド(BPO)0.1質量部からなる重合開始剤溶液とを80℃で2.5時間にわたって均一に逐次滴下して反応させ、さらにDEGBEA50質量部及びBPO1質量部からなる重合開始剤溶液を80℃で3時間にわたって均一に逐次滴下して反応させた。 そのまま、温度80℃の条件下で3時間放置し、重合反応を継続させた。反応終了後、冷却し、DEGBEA83質量部を加えて希釈し、アクリル重合体溶液を得た。この重合体の重量平均分子量は37万であった。
攪拌機、還流冷却管、逐次滴下装置、温度計を備えた反応装置に、初期添加用有機溶媒として2,2,4−トリメチルペンタン−1,3−ジオールモノイソブチレート(TMPDMIB)50質量部を入れ、別の容器で、単量体としてiBMA88質量部と2−ヒドロキシブチルメタクリレート(2HBMA)12質量部とを混合した。単量体混合物の50質量%を反応装置に加えてから内容物を加熱し、温度90℃の条件下で、単量体混合物の残量50質量%とTMPDMIB50質量部及びBPO0.15質量部からなる重合開始剤溶液とを90℃で2時間にわたって均一に逐次滴下して反応させ、さらにTMPDMIB50質量部及びBPO1質量部からなる重合開始剤溶液を90℃で3時間にわたって均一に逐次滴下して反応させた。そのまま、温度90℃の条件下で3時間放置し、重合反応を継続させた。反応終了後、冷却し、TMPDMIB83質量部を加えて希釈し、アクリル重合体溶液を得た。この重合体の重量平均分子量は25万であった。
合成例1において、単量体混合物の組成を、表1に示すように、iBMA76質量部、n−ブチルメタクリレート(nBMA)20質量部及び2−ヒドロキシエチルアクリレート(2HEA)4質量部に変更した以外は、合成例1と同様にしてアクリル重合体溶液を得た。この重合体の重量平均分子量は40万であった。
攪拌機、還流冷却管、逐次滴下装置、温度計を備えた反応装置に、初期添加用有機溶媒としてTMPDMIB50質量部と、単量体としてiBMA69質量部、ブチルアクリレート(BA)15質量部及び2HEMA16質量部を混合した単量体混合物とを加えた後、加熱し、温度70℃の条件下で、TMPDMIB50質量部及びBPO0.1質量部からなる重合開始剤溶液とを70℃で3時間にわたって均一に逐次滴下して反応させ、さらにTMPDMIB50質量部及びBPO1質量部からなる重合開始剤溶液を70℃で3時間にわたって均一に逐次滴下して反応させた。そのまま、温度70℃の条件下で3時間放置し、重合反応を継続させた。反応終了後、冷却し、TMPDMIB83質量部を加えて希釈し、アクリル重合体溶液を得た。この重合体の重量平均分子量は65万であった。
合成例2において、単量体混合物の組成を、表1に示すように、iBMA67質量部、nBMA30質量部及び2HEMA3質量部に変更した以外は、合成例2と同様にしてアクリル重合体溶液を得た。この重合体の重量平均分子量は20万であった。
合成例1において、単量体混合物の組成を、表1に示すように、iBMA94質量部及び2HEMA6質量部に変更し、溶剤をDEGBEAからTMPDMIBに変更した以外は、合成例1と同様にしてアクリル重合体溶液を得た。この重合体の重量平均分子量は45万であった。
合成例2において、単量体混合物の組成を、表1に示すように、iBMA100質量部に変更した以外は、合成例2と同様にしてアクリル重合体溶液を得た。この重合体の重量平均分子量は25万であった。
合成例1において、単量体混合物の組成を、表1に示すように、iBMA94質量部及び2HEMA6質量部に変更し、溶剤をDEGBEAからTMPDMIBに変更した以外は、合成例1と同様にしてアクリル重合体溶液を得た。この重合体の重量平均分子量は60万であった。
合成例1において、単量体混合物の組成を、表1に示すように、iBMA100質量部に変更し、溶剤をDEGBEAからTMPDMIBに変更した以外は、合成例1と同様にしてアクリル重合体溶液を得た。この重合体の重量平均分子量は40万であった。
O:10%であり、軟化点が500℃であるガラス粉末と、Mn、Cr及びCuを含む耐熱性黒色顔料粉末を用意し、表2、3に示す質量百分率でガラス粉末、黒色顔料粉末、アクリルビヒクル、ビヒクル希釈溶剤及び添加剤を混練し、表2、3に示すペースト粘度比η10/η50となるように粘度調整し、ペースト組成物を作製した。表2の例1〜3は本発明、例4〜6は比較例で、表3の例7〜9は本発明、例10〜11は比較例である。
表2、3において、アクリルビヒクルとは、実施例1のアクリル重合体の各合成例に従って作製したアクリル重合体溶液である。添加剤POEAEは、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(日本油脂社製、ノニオンTA412)であり、添加剤HELAは、ヒドロキシエチルラウリルアミン(日本油脂社製、ナイミーンL−201)であり、共に本発明の非イオン性界面活性剤である。
形成したペースト塗布層の厚みを、触針式表面粗さ形状測定装置で測定し、最大膜厚から最小膜厚を引いた差分を膜厚ムラとして表2、3に表した。また、該塗布層の表面凹凸と、及びラインエッジのダレや糸引き痕によって生じるライン幅方向の凹凸とを目視観察で調べた。表2、3中、○は凹凸が認められなかったもの、○△は凹凸が小さく数も少なかったもの、△は凹凸は小さかったが数が多かったもの、×は凹凸が大きかったものをそれぞれ示す。
.5%、Al2O3:3.0%、ZnO:7.0%、CuO:0.5%、In2O3:1.5%であり、軟化点が485℃であるガラス粉末Aと、セラミック焼成用アクリル樹脂とからなる透明誘電体シートを用意し、そのカバーフィルムを剥離し、支持フィルム上の透明誘電体シートを、上下から加熱されたシリコンラバーロールによって圧着するラミネータにより前記ペースト塗布層を被覆するように貼り付けた。この際のラミネートロールの温度は80℃、ラミネート圧力は0.5MPaであった。その後、透明誘電体シートの支持フィルムを剥離し、ペースト塗布層と透明誘電体シートとを600℃30分で一括焼成し、ブラックマトリックスと透明誘電体を形成した。
透明誘電体シートをペースト塗布層に貼り付けた際のラミネート性と、ペースト塗布層と透明誘電体シートとを一括焼成した際にペースト塗布層に発生する気泡欠陥の有無とを調べ、その結果を表2、3中に示した。
透明誘電体シートのラミネート性は、○は支持フィルム剥離後に基板およびペースト塗布層との界面にシートの浮きが見られなかったもの、△は支持フィルム剥離後にペースト塗布層との界面に一部シートの浮きが見られたものをそれぞれ示す。
表4に質量百分率表示で示す割合で、ガラス粉末、アクリルビヒクル、添加剤、可塑剤及び分散剤を混練し、ペースト粘度比η10/η50が同表に示す値となるように粘度調整し、ペースト組成物を作成した。例12〜15は本発明、例16は比較例である。
ISO4287:1997(国際標準)に基づく基準長毎平均表面粗さRa及び基準長毎の最大高さの平均値Rzを表4に示す。Ra、Rzはそれぞれ0.7μm以下、4.0μm以下であることが好ましい。
得られた透明誘電体層の表面粗さを塗布層の表面粗さ測定と同様にして測定した。透明誘電体層のRa及びRzを表4に示す。Ra、Rzはそれぞれ0.3μm以下、1.0μm以下であることが好ましい。
また、該透明誘電体層の波長550nmにおける可視光透過率を測定した。結果を表4に示す。同可視光透過率は78%以上であることが好ましい。
Claims (12)
- 無機粉末、有機バインダ、非イオン性界面活性剤及び溶剤を含むペースト組成物であって、水酸基を有する単量体を重合成分として含有するアクリル重合体(A)を有機バインダが含有することを特徴とするペースト組成物。
- アクリル重合体(A)が、水酸基を有する単量体を重合成分として0.5〜30質量%含むことを特徴とする請求項1に記載のペースト組成物。
- アクリル重合体(A)の重量平均分子量が37万〜100万であることを特徴とする請求項1または2に記載のペースト組成物。
- 非イオン性界面活性剤が、ポリエチレングリコールアルキルエーテル、ポリエチレングリコールアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコールアルキルアミン、ヒドロキシエチルアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミン及びポリオキシエチレンアルキルアミドからなる群から選ばれる1種以上の界面活性剤であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のペースト組成物。
- 有機バインダが、2種類以上のアクリル重合体を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のペースト組成物。
- ブラックマトリックスを有するプラズマディスプレイパネル前面板の製造方法であって、該前面板のガラス基板上に平行に複数の表示電極対を形成した後、表示電極対間のブラックマトリックスが形成されるべき部分に、無機粉末として少なくとも耐熱性黒色顔料粉末とガラス粉末とを含む請求項1〜5のいずれかに記載のペースト組成物を塗布し、乾燥した後、焼成して、該ペースト組成物をブラックマトリックスとすることを特徴とするプラズマディスプレイパネル前面板の製造方法。
- ガラス基板上に平行に複数の表示電極対が形成され該表示電極対が透明誘電体層によって被覆されているプラズマディスプレイパネル前面板の製造方法であって、透明誘電体層が形成されるべき部分に、無機粉末として少なくともガラス粉末を含む請求項1〜5のいずれかに記載のペースト組成物を塗布し、乾燥した後、焼成して、該ペースト組成物を透明誘電体層とすることを特徴とするプラズマディスプレイパネル前面板の製造方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のペースト組成物を基材に塗布し、乾燥した後、焼成して得られる焼成体。
- 水酸基を有する単量体を重合成分として0.5〜30質量%含有し、重量平均分子量が37万〜100万であるアクリル重合体であることを特徴とするペースト用樹脂。
- アクリル重合体が、メタクリル単量体を重合成分として60質量%以上含有することを特徴とする請求項9に記載のペースト用樹脂。
- スクリーン印刷用ペーストに用いる請求項9または10に記載のペースト用樹脂。
- 樹脂を5〜50質量%、及び沸点が150〜300℃の溶剤を50〜95質量%含有するペースト用樹脂溶液組成物であって、該樹脂が請求項9〜11のいずれかに記載のペースト用樹脂であることを特徴とするペースト用樹脂溶液組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004244806A JP2006052368A (ja) | 2003-08-27 | 2004-08-25 | ペースト組成物、焼成体、ペースト用樹脂、ペースト用樹脂溶液組成物及びプラズマディスプレイパネル前面板製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003303094 | 2003-08-27 | ||
JP2004204247 | 2004-07-12 | ||
JP2004244806A JP2006052368A (ja) | 2003-08-27 | 2004-08-25 | ペースト組成物、焼成体、ペースト用樹脂、ペースト用樹脂溶液組成物及びプラズマディスプレイパネル前面板製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006052368A true JP2006052368A (ja) | 2006-02-23 |
Family
ID=36030043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004244806A Pending JP2006052368A (ja) | 2003-08-27 | 2004-08-25 | ペースト組成物、焼成体、ペースト用樹脂、ペースト用樹脂溶液組成物及びプラズマディスプレイパネル前面板製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006052368A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006045324A (ja) * | 2004-08-03 | 2006-02-16 | Jsr Corp | 無機粉体含有樹脂組成物、転写フィルムおよびプラズマディスプレイパネルの製造方法 |
JP2008189897A (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-21 | Mitsubishi Materials Corp | 黒色ペースト組成物及び該組成物を用いた黒色膜の製造方法 |
JP2014047338A (ja) * | 2012-09-04 | 2014-03-17 | Kyoeisha Chem Co Ltd | 焼結用バインダー樹脂組成物 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10324541A (ja) * | 1997-05-21 | 1998-12-08 | Jsr Corp | ガラスペースト組成物 |
JPH11119020A (ja) * | 1997-10-16 | 1999-04-30 | Jsr Corp | カラーフィルタ用感放射線性組成物 |
JP2000007872A (ja) * | 1998-06-19 | 2000-01-11 | Jsr Corp | 無機粉体含有組成物、転写フィルムおよびそれらを用いたプラズマディスプレイパネルの製造方法 |
-
2004
- 2004-08-25 JP JP2004244806A patent/JP2006052368A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10324541A (ja) * | 1997-05-21 | 1998-12-08 | Jsr Corp | ガラスペースト組成物 |
JPH11119020A (ja) * | 1997-10-16 | 1999-04-30 | Jsr Corp | カラーフィルタ用感放射線性組成物 |
JP2000007872A (ja) * | 1998-06-19 | 2000-01-11 | Jsr Corp | 無機粉体含有組成物、転写フィルムおよびそれらを用いたプラズマディスプレイパネルの製造方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006045324A (ja) * | 2004-08-03 | 2006-02-16 | Jsr Corp | 無機粉体含有樹脂組成物、転写フィルムおよびプラズマディスプレイパネルの製造方法 |
JP2008189897A (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-21 | Mitsubishi Materials Corp | 黒色ペースト組成物及び該組成物を用いた黒色膜の製造方法 |
JP2014047338A (ja) * | 2012-09-04 | 2014-03-17 | Kyoeisha Chem Co Ltd | 焼結用バインダー樹脂組成物 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100614604B1 (ko) | 광경화형 도전성 조성물 및 그것을 사용하여 전극형성한 플라즈마 디스플레이 패널 | |
US7300606B2 (en) | Pb free Ag paste composition for PDP address electrode | |
KR100536868B1 (ko) | 전사시트 | |
CN105313391A (zh) | 层叠体、导电性层叠体和触控面板 | |
JP4789426B2 (ja) | 銀ペースト用ガラス組成物及びそれを用いた感光性銀ペースト及び電極パターン | |
KR20070104259A (ko) | 무기 입자 함유 감광성 수지 조성물, 감광성 필름 및 무기패턴 형성 방법 | |
US20090053483A1 (en) | Photocurable conductive paste and photocurable black paste used in formation of bus electrode having double layer structure, and plasma display panel | |
WO2006100825A1 (ja) | ブラックマトリックス形成用光硬化性樹脂組成物、これを用いた感光性フィルム、ブラックマトリックスの形成方法、ブラックマトリックス及びそのブラックマトリックスを有するプラズマディスプレイパネル | |
JPWO2008096782A1 (ja) | 感光性樹脂組成物、転写フィルムおよびパターン形成方法 | |
JP2004315719A (ja) | 焼成用樹脂組成物 | |
WO2008035785A1 (fr) | Composition de résine contenant des particules inorganiques, film de transfert et procédé de production d'un membre pour panneau d'affichage | |
KR101311098B1 (ko) | 도전 페이스트 및 도전 패턴 | |
JP2006052368A (ja) | ペースト組成物、焼成体、ペースト用樹脂、ペースト用樹脂溶液組成物及びプラズマディスプレイパネル前面板製造方法 | |
JP5143683B2 (ja) | プラズマディスプレイパネル電極形成用スラリー組成物 | |
JP5050784B2 (ja) | 無機粒子含有感光性樹脂組成物、感光性フィルム、パターン形成方法、およびフラットパネルディスプレイの製造方法 | |
JP4954647B2 (ja) | 感光性ペーストと該感光性ペーストから形成された焼成物パターンを有するプラズマディスプレイパネル | |
JP2007056117A (ja) | 無機粒子含有樹脂組成物、転写フィルムおよびプラズマディスプレイパネルの製造方法 | |
JP4337535B2 (ja) | パターン化ガラス層形成用ガラスペーストおよびパターン化ガラス層形成用感光性フィルム並びにそれらを用いたディスプレイパネル用部材の製造方法 | |
JP4214005B2 (ja) | 光硬化性樹脂組成物及びプラズマディスプレイパネル用前面基板 | |
JPH11260254A (ja) | 転写シート | |
WO2005021645A1 (ja) | ペースト組成物、焼成体、ペースト用樹脂、ペースト用樹脂溶液組成物及びプラズマディスプレイパネル前面板製造方法 | |
JP3958846B2 (ja) | 転写シート | |
JPWO2008117836A1 (ja) | プラズマディスプレイパネル部材形成用グリーンシートおよびプラズマディスプレイパネル部材の製造方法 | |
JP2016155920A (ja) | 焼成ペースト用共重合体、および焼成ペースト用樹脂組成物 | |
JP2008274221A (ja) | 無機粉体含有樹脂組成物、転写フィルムおよびフラットパネルディスプレイの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Effective date: 20060424 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070322 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090813 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090825 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091021 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Effective date: 20091111 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100302 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100629 |