JP2006052214A - ビカルタミドの晶析方法 - Google Patents

ビカルタミドの晶析方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 医薬原体として適切なビカルタミド結晶を効率的に製造するための新規な晶析方法を提供し、該晶析方法で得られたビカルタミド結晶を簡便に粉砕することにより、医薬原体として適切な粒度分布や比表面積を有するビカルタミド結晶を提供すること、すなわち形態を規定したビカルタミド結晶の提供、ならびに経済的であるとともに品質の安定性に優れ、かつ工業的に実用可能なビカルタミドの晶析方法の提供。
【解決手段】 本発明は、ビカルタミドを含むアセトン溶液を、水に添加することを包含するビカルタミドの晶析方法を提供し、粒度分布がDp10=1〜10μm、Dp50=10〜25μm及びDp90=25〜100μmであり、且つ前記晶析方法により得られうるビカルタミドの結晶を提供し、また、粒度分布がDp10=1〜3μm、Dp50=2〜5μm及びDp90=5〜15μmであるビカルタミドの結晶を提供する。
【選択図】 なし

Description

本発明はビカルタミドの晶析方法、および製剤化に優れた粒度分布を有するビカルタミド結晶に関する。
式(I):
Figure 2006052214
で示されるビカルタミド(Bicalutamide)は、抗アンドロゲン作用を有する化合物として有用であることが報告されており(特許文献1〜3)、また、現在、様々な医薬用途に用いられている重要な化合物である。
ビカルタミドの製剤は、錠剤やカプセル剤として提供されているが、これら製剤はビカルタミドの薬効を安定して発揮させるため、その規格を厳重に管理する必要がある。特に原体として使用するビカルタミド結晶の粒度や比表面積は薬効や副作用に大きく影響するため、適切な粒度や比表面積を有するビカルタミド結晶を使用することが重要であると予想される。したがって、このような適切な粒度や比表面積を有するビカルタミド結晶、及びそのような結晶を効率的に製造するための方法の開発が望まれる。
特許文献2には、ビカルタミドを酢酸エチルに溶解させた後に、ヘプタン等を添加して結晶化させることにより形態が規定されたビカルタミド結晶を得る方法が記載されている。しかしながら、このようにして得られたビカルタミド結晶の粒度は、本発明者らが測定したところ、Dp10=45.6μm、Dp50=90.7μmおよびDp90=177.6μmであった。
一方、特許文献3には、ビカルタミド結晶の水懸濁液に、ビカルタミド結晶が溶解するまでアセトンを添加し、次いで室温静置することにより、ビカルタミドを結晶化させる方法が記載されている。しかしながらこの方法では、ビカルタミド結晶を完全に溶解させるための溶媒量が多くなり効率が悪く、また溶媒量が多いために回収率が悪くなることが予想される。また、得られる結晶の粒度も大きなものであり、特許文献2と同様に、適切なビカルタミド結晶を効率的に製造するための方法とは言いがたい。
欧州特許出願公開第100172号明細書 欧州特許出願公開第1462442号明細書 米国特許出願公開第2004/0044249号明細書
本発明の目的は、特定の粒度分布や比表面積を有するビカルタミド結晶を提供することであり、かかるビカルタミド結晶を効率的に製造するための新規な晶析方法を提供することである。すなわち、特定形態のビカルタミド結晶の提供、ならびに経済的であるとともに品質の安定性に優れ、かつ工業的に実用可能なビカルタミドの取得方法を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の通りである。
(1)ビカルタミドを含むアセトン溶液を、水に添加することを包含するビカルタミドの晶析方法。
(2)アセトン溶液におけるビカルタミドの量が、アセトン1gに対し0.1〜0.5gである上記(1)に記載の方法。
(3)水の量がアセトン1gに対し、0.5〜10gである上記(1)または(2)に記載の方法。
(4)添加時の水の温度が0〜30℃である上記(1)から(3)のいずれかに記載の方法。
(5)ビカルタミドを含むアセトン溶液を水に添加することを包含する晶析方法により得られうる、粒度分布がDp10=1〜10μm、Dp50=10〜25μm及びDp90=25〜100μmであるビカルタミドの結晶。
(6)比表面積が0.4〜1m/gである上記(5)に記載のビカルタミドの結晶。
(7)粒度分布がDp10=1〜3μm、Dp50=2〜5μm及びDp90=5〜15μmであるビカルタミドの結晶。
(8)比表面積が1〜5m/gである上記(7)に記載のビカルタミドの結晶。
(9)ビカルタミドを含むアセトン溶液を、水に添加することを包含する晶析方法で得られる結晶を1回粉砕することにより得られ得る上記(7)または(8)に記載のビカルタミドの結晶。
(10)1回の粉砕がジェットミル、ハンマークラッシャー、ボールミルおよびディスクラッシャーから選ばれる粉砕機またはその組み合わせにより行われる上記(9)に記載のビカルタミドの結晶。
本発明によれば、従来に比し微小なビカルタミド結晶を効率的に製造するための新規な晶析方法が提供できる。そして、該晶析方法によって得られるビカルタミド結晶は従来の結晶に比べ粒度が小さいため、負担の少ない簡便な粉砕によって、溶解性及び吸収速度の点で優れることが期待される粒度分布と比表面積を有するビカルタミド結晶へ効率よく導くことができる。
(晶析方法)
本発明のビカルタミドの晶析方法は、ビカルタミドを含むアセトン溶液を、水に添加することを包含する。
ビカルタミドを含むアセトン溶液(以下、該アセトン溶液と記すことがある。)は、例えばビカルタミドをアセトン溶媒へ添加して溶解することにより調製することができる。アセトン溶液におけるビカルタミドの量は、アセトン1gに対して通常0.1〜0.5g、好ましくは1/7〜1/3gである。ビカルタミドのアセトン溶媒への溶解性を考慮して、該アセトン溶液を通常10〜50℃、好ましくは20〜30℃に、必要により加温して保持することが好ましい。
また、該アセトン溶液は、例えば、ビカルタミドを低濃度含むアセトン溶液の濃縮により得ることもできる。この場合、アセトン溶液におけるビカルタミドの量が例えば上記範囲になるように濃縮すればよい。さらに、濃縮後、ビカルタミドの結晶が析出しないように、通常10〜50℃、好ましくは20〜30℃で濃縮液を保持することが好ましい。
本発明において水は微細な結晶を得るために、通常0〜30℃、好ましくは0〜15℃で使用される。水の量はアセトン1gに対し、通常0.5〜10g、好ましくは1〜5gである。本発明の晶析方法においては、水にアセトン溶液を添加する方法を採用するため、水(結晶析出液)中のアセトン濃度は該アセトン溶液の添加に従って高くなる。該アセトン溶液の添加終了後の最終的な結晶析出液中の水の量がアセトン1gに対し0.5g以上であれば得られるビカルタミドの結晶の品質及び収量において満足なものが得られる。水は該アセトン溶液添加前に全量を容器内に仕込んでおくのが操作の簡便性の点で好ましいが、例えば全体の半量を該アセトン溶液添加前に、残りを添加途中で分割して追加するやり方を採用することもできる。本発明において、該アセトン溶液が添加される水とは、前記した如く、水単独のみならず、得られるビカルタミド結晶の品質及び収量において満足なものが得られる範囲で、水に該アセトン溶液を添加して得られるビカルタミド結晶が析出した液、即ち、アセトン、溶解量のビカルタミド及び析出したビカルタミド結晶を含む水性液も包含される。該アセトン溶液の添加方法としては、流入による添加でもよいし、滴下による添加でもよい。添加時間はスケールにもよるが、通常10分〜10時間である。攪拌速度は、該アセトン溶液の水への分散が可能であれば特に限定されないが、例えば200mLのフラスコを用いるスケールで、好ましくは200〜500rpmである。
該アセトン溶液の水への添加終了後、好ましくはさらに攪拌を継続する。攪拌は通常0〜30℃、好ましくは0〜15℃の範囲で行い、攪拌時間は、通常10分〜5時間、より好ましくは10分〜1時間である。
次いで攪拌した溶液をろ過することにより、目的のビカルタミドの結晶を得ることができる。ろ過法は特に限定されず、減圧ろ過、加圧ろ過、遠心ろ過等を単独、又は組み合わせて行うことができる。また、ろ過時にアセトンと水の混合液又は水で結晶を洗浄してもよい。集めた結晶は通風乾燥、減圧乾燥等で乾燥することができる。
上記のようにして析出したビカルタミドの結晶は、従来法に比べ、小さな粒度範囲に制御することができる。例えば、後述のレーザー回折法により測定した粒度として、好ましくはDp10=1〜10μm、Dp50=10〜25μm及びDp90=25〜100μmの範囲、より好ましくはDp10=2〜6μm、Dp50=10〜20μm及びDp90=25〜80μmの範囲にすることができる。また、当該結晶の比表面積は、0.4〜1m/gの範囲にすることができる。
このような粒度分布を得るためには、本発明の晶析方法が重要であり、その他の手順、例えば水をビカルタミドのアセトン溶液に添加するというような手順で晶析すると、ビカルタミド結晶の粒度分布が大きくなる。
このように本発明の晶析方法によって得られるビカルタミド結晶は、小さな粒度を有するため、負担の少ない簡便な粉砕によって、より微小な粒度分布範囲を有しより大きな比表面積範囲を有する結晶へと導くことができる。粉砕方法としては特に限定はされないが、通常、粉砕機による固体の細分化によって行う。粉砕機としては、例えばジェットミル、ハンマークラッシャー、ボールミル、ディスククラッシャーなどの単独又は組み合わせが挙げられるが、ジェットミルが微細な粒度が得られるため好ましい。
(粒度分布)
かかる粉砕によって得られるビカルタミドの結晶の粒度分布は、Dp10=1〜3μm、Dp50=2〜5μm及びDp90=5〜15μmであり、より好ましくはDp10=1〜2μm、Dp50=2.5〜5μm及びDp90=5〜12μmの粒度分布を示す。かかる粒度分布範囲のビカルタミド結晶は溶解性及び吸収速度が適度に優れることが期待される。
本発明において、Dpとは結晶の粒度を示す単位であり、nは1〜100までの数値でありうる。例えば、Dp10とは、粒度が小さい方から累積して体積が10%となるところの粒子径と定義する。
(粒度分布の測定方法)
界面活性剤(Triton X−100)約5gに水1000mLを加えてよく混和する。この液にビカルタミド0.1gを加えて、15分間超音波処理を行い、0.45μmメンブランフィルターによりろ過し分散媒とする。分散ユニット及び測定装置の流路を分散媒で洗浄及び置換し、バックグラウンドを測定する。次に測定するビカルタミドの結晶約0.05gを量り、分散媒20mLを加えて懸濁液とし、5分間超音波処理を行なう。
この液に分散媒を加えて100mLとし、ピペットで再分散し、オブスキュレーションが10.0〜20.0%となるように分散ユニットに加える。12分後、以下の測定条件で測定を行い、積算分布曲線より、10%径、50%径及び90%径を求め、各々Dp10、Dp50及びDp90とする。
測定条件
装置: レーザー回折式粒度分布測定装置
Mastersizer 2000 (Malvern)
分散ユニット: Hydro2000S
分散ユニットの撹拌速度: 2300rpm
サンプル屈折率: 実数部;1.670、虚数部;0.001
分散媒屈折率: 1.330
解析モデル: General purpose
Calculation sensitivity: Enhanced
Particle shape: Irregular
解析範囲: 0.020〜2000.000μm
サンプル測定時間: 12秒
バックグラウンド測定時間: 12秒
(比表面積)
また、かかるビカルタミドの結晶は、1〜5m/g、好ましくは2〜4m/gの比表面積を有し、吸収性及び溶解性を適度に有する医薬原体となることが期待される。
本発明において比表面積とは粒子1g当たりの表面積と定義され、以下に示す方法により測定された値を意味する。
(比表面積測定法)
測定の前の前処理として、40℃の真空乾燥機で1晩脱気する。測定方法としては、試料に吸着ガス(Nガス)を一定量ずつ吸着させ、そのときの相対圧(P/PO)と吸着量の値を用いてBET式により比表面積を算出する。測定装置としては、COULTERTM SA3100TM Series Surface Area and Pore Size Analyzersを用いる。上記の試料を測定し、相対圧0.05〜0.2付近で比表面積値を計算する。
以下、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は以下に示す実施例によって限定されるものではない。
実施例1
5Lのフラスコに、ビカルタミド(240g、0.558mol)、アセトン(1200g)を順次加え、20〜30℃にて攪拌溶解した。溶解後、混合溶液を5℃に冷却した水3600gへ、2時間かけて(滴下速度:約12.5mL/分)滴下した。次いで溶液を5℃で30分攪拌し、その後ろ過によりビカルタミドを結晶として得、減圧により乾燥させた。(236.6g、収率98.6%)。純度100%。
得られた結晶の粒度分布および比表面積を測定した。
(粒度分布の測定)
前記したレーザー回折式粒度分布測定装置(Mastersizer 2000 (Malvern))を用い、前記と同一条件で粒度分布を測定した。
その結果、上記の結晶の粒度分布は、Dp10=5.3μm、Dp50=14.5μm及びDp90=30.6μmであった。
次いで、上記で得られた結晶を、粉砕機スパイラルジェットミル50AS(ホソカワミクロン)を用いて1回粉砕した。
粉砕条件は:
供給エアー 0.2Mpa
イジェクタノズル径 φ0.8mm
粉砕エアー圧力 0.4Mpa
粉砕ノズル径 φ0.8mm
ノズル数 4
フィード速度 997g/hr
1回粉砕により得られた結晶の粒度分布を、前記の測定方法を用いて同一条件にて測定したところ、Dp10=1.8μm、Dp50=4.2μm及びDp90=10.5μmであった。
さらに、1回粉砕により得られたビカルタミド結晶の比表面積を、前記したCOULTERTM SA3100TM Series Surface Area and Pore Size Analyzersを用い、前記と同一条件で測定した。相対圧0.05〜0.2付近で計算した時の比表面積値は1.8m/gであった。
(結果)
上記の実施例より、本発明の方法により、従来より製剤化に適した粒度分布を有するビカルタミドの結晶を得ることができた。
比較例1
200mLの四つ口フラスコに、特許文献2に記載の方法により得られた4’−シアノ−3−(4−フルオロフェニルチオ)2−ヒドロキシ−2−メチル−3’−トリフルオロメチルプロピオンアニリド(12.2g、30.6mmol)及び酢酸エチル(20mL)を順次加え、氷冷下(2〜7℃)で攪拌した。モノ過フタル酸の酢酸エチル溶液(166.58g、純分22.31g、122.5mmol)を10℃以下で滴下し、1時間攪拌した。20%KOH溶液(117.5g)を滴下し、分液した。水層を酢酸エチル(30mL)で抽出し、有機層を合わせてピロ亜硫酸ナトリウム3.0gを脱イオン水(30mL)中に溶解させた水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣に酢酸エチル66mLを加え、60℃に加熱した。60〜65℃の温度でn−ヘプタン40mLを40分間かけて滴下した。滴下終了後、室温(約20〜25℃)まで徐冷し、ろ過を行い、ビカルタミド(12.24g、収率91.2%)を結晶として得た。純度99.97%。
得られた結晶の粒度分布を実施例1に記載の条件にてレーザー回折式粒度分布測定装置で測定したところ、Dp10=45.6μm、Dp50=90.7μmおよびDp90=177.6μmであった。
上記の方法によって得られたビカルタミドの結晶を、CT−401(アトマイザー)(不二パウダル株式会社製)[回転数=8000rpm、スクリーン=2mm、フィード量=62rpm(1.4L/M)、ハンマー数=12]で2回粉砕した。
(粒度分布の測定)
実施例1と同一方法で粒度分布を測定した。
2回粉砕により得られた結晶の粒度分布は、Dp10=3.1μm、Dp50=15.9μm及びDp90=57.8μmであった。
比較例2
200mLのフラスコにビカルタミド(12g、28mmol)、アセトン60gを順次加え、50〜55℃にて攪拌した。溶解確認後、滴下ロートにて、水60gを同温で30分間かけて滴下した。その後、ビカルタミドの結晶(0.05g、0.12mmol)を添加し、滴下ロートにて水30gを同温で40分間かけて滴下した。そのまま同温で1.5時間保温した後、9時間かけて5℃まで冷却し、同温で6時間保温した。その後、ろ過によりビカルタミドを結晶として得、減圧により乾燥させた。(11.95g、収率99.6%)。純度100%。
実施例1と同一方法で、得られた結晶の粒度分布及び比表面積を測定した。
得られた粒度分布はDp10=39.5μm、Dp50=119.6μm及びDp90=273.1μmであり、比表面積は0.2m/gであった。

Claims (10)

  1. ビカルタミドを含むアセトン溶液を、水に添加することを包含するビカルタミドの晶析方法。
  2. アセトン溶液におけるビカルタミドの量が、アセトン1gに対し0.1〜0.5gである請求項1に記載の方法。
  3. 水の量がアセトン1gに対し、0.5〜10gである請求項1に記載の方法。
  4. 添加時の水の温度が0〜30℃である請求項1に記載の方法。
  5. ビカルタミドを含むアセトン溶液を水に添加することを包含する晶析方法により得られうる、粒度分布がDp10=1〜10μm、Dp50=10〜25μm及びDp90=25〜100μmであるビカルタミドの結晶。
  6. 比表面積が0.4〜1m/gである請求項5に記載のビカルタミドの結晶。
  7. 粒度分布がDp10=1〜3μm、Dp50=2〜5μm及びDp90=5〜15μmであるビカルタミドの結晶。
  8. 比表面積が1〜5m/gである請求項7に記載のビカルタミドの結晶。
  9. ビカルタミドを含むアセトン溶液を、水に添加することを包含する晶析方法で得られる結晶を1回粉砕することにより得られ得る請求項7に記載のビカルタミドの結晶。
  10. 1回の粉砕がジェットミル、ハンマークラッシャー、ボールミルおよびディスクラッシャーから選ばれる粉砕機またはその組み合わせにより行われる請求項9に記載のビカルタミドの結晶。
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