JP2006052149A - 化粧用シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 化粧用シートは、活性水素成分ポリエーテルポリオール(A)と、有機ポリイソシアネート(B)と、水及び化粧成分(C)とから成る。この活性水素成分ポリエーテルポリオール(A)は、平均官能基数が2〜8であり、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオールのオキシエチレン単位の含有量が40〜100モル%であり、かつ、水酸基価が5mgKOH/g〜110mgKOH/gであることが好ましい。
【選択図】 なし
Description
また、さらに可塑剤を配合することができる。
また、活性水素成分ポリエーテルポリオール(A)は、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオールのオキシエチレン単位の含有量が40〜100モル%であり、かつ、水酸基価が5〜110mgKOH/gであることが好ましい。エチレン単位の含有量が40〜100モル%であれば、化粧成分を含む水を多く吸収できるようになり、水酸基価が5〜110mgKOH/gであれば、有機ポリイソシアネート(B)との相溶性がよく、ソフトセグメント部の比率を高めることができるので、より柔軟なゲルを得ることができる。
ポリイソシアネートプレポリマーは、ポリイソシアネートとしてTDI及び/又はMDIを主成分として使用し、ポリオールとして、ポリエーテルポリオールの平均官能基数が2〜8であり、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオールのオキシエチレン単位の含有量が40〜100モル%、かつ、水酸基価が5〜110mgKOH/gであるポリオールを主成分として使用し、重合させてなるプレポリマーである。
本発明に用いられる化粧成分としては、保湿剤として、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、DL−ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、スクワラン等が挙げられ、清涼剤としては、1−メントール、エタノール等が挙げられ、収れん剤としては、クエン酸、パラフェノールスルホン酸亜鉛、硫酸アルミニウムカリウム等が挙げられ、消炎剤としては、グリチルリチン酸及びその誘導体、カミツレエキス、カンゾウエキス等が挙げられ、美白成分としては、コウジ酸、アルブチン、エラグ酸、プラセンタエキス等が挙げられ、栄養成分としては、アミノ酸等が挙げられ、血行促進剤としては、酢酸トコフェロール等が挙げられる。
本発明に用いられるグリコールジエーテル類としては、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、ポリエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、トリプロピレングリコールジメチルエーテル等を挙げることができる。可塑剤の含有量は、基材を形成する材料の合計質量中、5〜30質量%であることが好ましく、10〜20質量%であることが更に好ましい。可塑剤の含有量が5質量%未満では可塑化効果に乏しくなることがあり、一方、30質量%を超える場合には基材が柔らかくなりすぎて形状を保持することができないことがある。
活性水素成分ポリエーテルポリオールと有機ポリイソシアネートとを反応させるウレタン化触媒としては、ウレタン化反応を促進することができる触媒であれば特に限定されることなく使用することができる。例えば、トリエチレンジアミン、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、N,N,N',N'−テトラメチルヘキサメチレンジアミン等の3級アミン類;酢酸カリウム、2−エチルヘキサン酸カリウム等のカルボン酸金属塩;スタナスオクトエート、ジブチルスズジラウレート等の有機金属化合物等が挙げられる。
本発明において、活性水素成分ポリエーテルポリオール(A)と、有機ポリイソシアネート(B)との配合割合は、イソシアネートインデックスRが0.4〜1.2程度であることが好ましい。イソシアネートインデックスが0.4未満では、ポリオールがブルーミングを起こし、柔らかくなりすぎたり、さらには固まらない等の問題が発生することがある。また、イソシアネートインデックスが1.2より大きいと、後硬化によって水分と反応し、硬くなりすぎることがある。
本発明の化粧用シートは基材自体が強度を有するので、支持体を使用しなくてもよい。また、支持体を積層する場合でも、支持体の厚みを薄くすることができる。例えば、支持体の厚みは、上記フィルムの場合には2〜30μmであることができ、不織布の場合には、坪量が5〜50g/m3程度にすることができる。
(1)引張りMax強度(単位:N/cm2)
厚みが約0.5mmの化粧用シートを、約30mm×約50mmの大きさに切断して試験用サンプルとした。万能試験機「Autograph AGS-100」を用い、サンプルを、チャック間距離20mm、引張り速度300mm/minで、サンプルが破断するまで引張った。破断したときの強度を読み取り、これを引張りMax強度とした。
・ポリイソシアネートプレポリマーAの合成:
MDIを50部、及び、ポリオール(EO/PO=75/25、OH価=56、分子量=3,000)を50部配合し、80℃で攪拌しながら加熱してポリイソシアネートプレポリマーAを作製した。
・ポリイソシアネートプレポリマーBの合成:
TDIを5部、及び、ポリオール(EO/PO=70/30、OH価=7.5、分子量=15,000)を95部配合し、80℃で攪拌しながら加熱してポリイソシアネートプレポリマーBを作製した。
ポリイソシアネートプレポリマーAを5部、及び、ポリエーテルポリオールとしてポリオキシエチルポリオキシプロピル化グリセリン(EO/PO=50/50)を25部混合し、80℃で約2時間加温した後、室温に戻し、次いで、剥離処理されたポリエステルセパレータの剥離処理面上に、乾燥後の厚みが0.5mmとなるように塗工した。その後、室温下で1日放置し、硬化させて基材を作製した。なお、この基材は室温下で放置されている間に湿気を吸ってゲル化している。得られたゲルシート基材に、市販品の化粧水を、シート全量に対して60質量%に相当する量を秤量し、この化粧水をゲルシートに吸収させて化粧用シートを作製した。
得られた化粧用シートについて、引張りMax強度を測定したところ、引張りMax強度は、5.2N/cm2であった。
ポリイソシアネートプレポリマーAを21部、ポリイソシアネートプレポリマーBを14部、及び、ポリエーテルポリオールとしてポリオキシエチルポリオキシプロピル化グリセリン(EO/PO=50/50)を65部混合し、80℃で約2時間加温した後、室温に戻し、次いで、剥離処理されたポリエステルセパレータの剥離処理面上に、乾燥後の厚みが0.5mmとなるように塗工した。その後、室温下で1日放置して、硬化させて基材を作製した。なお、この基材は室温下で放置されている間に湿気を吸ってゲル化している。得られたゲルシート基材に、化粧成分を含む水溶液(グリセリン30%、エタノール5%、クエン酸0.2%、L−メントール0.3%を含む水溶液)を、ゲルシート基材全量に対して60質量%に相当する量を秤量し、この水溶液をゲルシート基材に吸収させて化粧用シートを作製した。
得られた化粧用シートについて、引張りMax強度を測定したところ、引張りMax強度は、6.2N/cm2であった。
ポリアクリル酸架橋体を2部、ポリアクリル酸ソーダ(中和率60%)5部、グリセリン30部、市販品の化粧水60部、及び、乾燥水酸化アルミニウム0.2部を配合し、セパレータ上にアプリケータを用いて塗工した。次いで、水分飛散が生じないように密封し、60℃で3日間、熟成を行って、化粧用シートを作製した。得られた化粧用シートについて、実施例1と同様の測定を行った。引張りMax強度は、0.93N/cm2であった。
ポリアクリル酸架橋体を2部、ポリアクリル酸ソーダ(中和率60%)5部、グリセリン30部、化粧成分を含む水溶液(エタノール5%、クエン酸0.2%、L−メントール0.3%を含む水溶液)60部、及び、乾燥水酸化アルミニウム0.2部を配合し、セパレータの剥離処理面上にアプリケータを用いて塗工した。次いで、水分飛散が生じないように密封し、60℃で3日間、熟成を行って、化粧用シートを作製した。
得られた化粧用シートについて、実施例1と同様の測定を行ったところ、引張りMax強度は、1.2N/cm2であった。
一方、比較例1及び比較例は、強度に劣るものであることが分かった。したがって、化粧シートに十分な強度を付与するためには、支持体の厚みを厚くしなければならず、皮膚へのフィット性に問題が生じるものであった。
Claims (6)
- 活性水素成分ポリエーテルポリオール(A)と、有機ポリイソシアネート(B)と、水及び化粧成分(C)とから成ることを特徴とする化粧用シート。
- 前記活性水素成分ポリエーテルポリオール(A)は、平均官能基数が2以上、8以下であり、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオールのオキシエチレン単位の含有量が40モル%以上、100モル%以下であり、かつ、水酸基価が5mgKOH/g以上、110mgKOH/g以下であることを特徴とする請求項1記載の化粧用シート。
- 前記有機ポリイソシアネート(B)が、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、粗製トリレンジイソシアネート、2,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、及び、ポリメチレンポリフェニルイソシアネートからなる群のうち少なくとも1つであるか、あるいは、ポリイソシアネートプレポリマーであることを特徴とする請求項1又は2記載の化粧用シート。
- 前記ポリイソシアネートプレポリマーが、ポリイソシアネートとして、トリレンジイソシアネート及び/又はメチレンジフェニルジイソシアネートを主成分とし、ポリオールとして、ポリエーテルポリオールの平均官能基数が2以上、8以下であり、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオールのオキシエチレン単位の含有量が40モル%以上、100モル%以下、かつ、水酸基価が5mgKOH/g以上、110mgKOH/g以下であるポリオールを重合させてなることを特徴とする請求項3記載の化粧用シート。
- 前記活性水素成分ポリエーテルポリオール(A)と、前記有機イソシアネート(B)とを、予め加熱処理した後、塗工し、水分を吸収させてゲル化させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の化粧用シート。
- さらに可塑剤を配合することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の化粧用シート。
Priority Applications (1)
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JP2004232996A JP2006052149A (ja) | 2004-08-10 | 2004-08-10 | 化粧用シート |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101758074B1 (ko) * | 2016-08-24 | 2017-07-14 | 코오롱패션머티리얼 (주) | 연속식 화장품 분첩용 우레탄 폼 시트의 제조방법 |
US20180299179A1 (en) * | 2015-09-30 | 2018-10-18 | Electrolux Home Products, Inc. | Temperature control of refrigeration cavities in low ambient temperature conditions |
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2004
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