JP2006051496A - 衝突気流式粉砕機、該粉砕機を用いたトナー製造方法、及び該製造方法にて製造されたトナー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】粉砕室4にジェット噴流を噴出する噴出ノズル2と前記ジェット噴流に被粉砕物を供給するジェット噴流路11と前記噴出ノズルと対向する位置に設けられている衝突板5とを備えた衝突気流式粉砕機において、前記衝突板に衝突して飛散した粉砕物が更に衝突するように衝突部材8を、前記衝突板より後方で衝突板支持体6に設けたことを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は前記知見に基づき、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 粉砕室にジェット噴流を噴出する噴出ノズルと前記ジェット噴流に被粉砕物を供給するジェット噴流路と前記噴出ノズルと対向する位置に設けられている衝突板とを備えた衝突気流式粉砕機において、前記衝突板に衝突して飛散した粉砕物が更に衝突するように衝突部材を、前記衝突板より後方で衝突板支持体に設けたことを特徴とする衝突気流式粉砕機である。
該<1>に記載の衝突気流式粉砕機では、衝突板支持体側面に衝突部材を設置することで、噴出ノズル出口から衝突部材までの気流の圧力差が減少し、気流速度がわずかに低下する。その結果、軽い微粉粒子はその気流の速度低下の影響を強く受け、排出方向への直進性が失われる。微粉粒子は衝突部材に衝突することなく衝突部材と粉砕室の間を通過し排出口へと送られていくため、ブロード分布化の原因である微粉粒子の過粉砕が抑制できる。一方、重い粗大粒子は、気流速度の低下の影響を受けづらく、直進性を維持したまま衝突部材に衝突し、その後、衝突部材と粉砕室の間を通過し排出口へと送られていくため、粗大粒子の選択的な衝突を得ることができる。この2つの作用により超小粒径かつシャープな粒度分布のトナーを得ることができる。
<2> 衝突板の半径をR、衝突板から衝突部材までの距離をLとした場合に、0.05<L/R<1.70を満たす前記<1>に記載の衝突気流式粉砕機である。
該<2>に記載の衝突気流式粉砕機では、衝突板の半径をR、衝突板から衝突部材までの距離をLとした場合に、0.05<L/R<1.70を満たすため、微粉粒子、粉粒子の選択性がより高まりシャープ化できる。前記L/Rは、微粉粒子の過粉砕抑制効果、及び粗粉粒子の選択粉砕効果を高めることができる観点から、0.15<L/R<1.50がより好ましく、0.20<L/R<1.30が更に好ましい。L/R>1.70であると、微粉粒子と粗粉粒子の直進性の差は広がるが、両粒子とも衝突部材に衝突しなくなることがある。
<3> 距離Lの距離が調整できるように、衝突板支持体が分割されている前記<1>から<2>のいずれかに記載の衝突気流式粉砕機である。
衝突板から衝突部材までの距離Lにより、微粉粒子の過粉砕抑制効果、及び粗粉粒子の選択粉砕効果が影響を受けることが分かったが、被粉砕物であるトナーの品種が変更されると粉砕性が変化するため、距離Lの調整が必要となることがある。該<3>に記載の粉砕機では、例えば、図5に示す符号9のように、衝突板支持体を円盤形状にて複数に分割することにより、容易に距離Lの調整が可能となり、品種切り替え等の作業時間の短縮が可能となる。
<4> 衝突板支持体からの前記衝突部材高さをHとした場合、0.05<H/R<0.80を満たす前記<1>から<3>のいずれかに記載の衝突気流式粉砕機である。
該<4>に記載の衝突気流式粉砕機では、衝突板支持体からの衝突部材高さをHとした場合に(図4参照)、0.05<H/R<0.80を満たすため、粗大粒子の衝突面積をより増やすことができる。前記H/Rは、微粉粒子の過粉砕抑制効果及び、粗粉粒子の選択粉砕効果を高めることができる観点から、0.10<H/R<0.45がより好ましく、0.12<H/R<0.40が更に好ましい。H/R>0.80となると、噴出ノズル出口から衝突部材までの気流速度が更に低下し、粗大粒子にも速度低下が発生し、衝突部材による粉砕にて十分な効果が得られなくなることがある。
<5> 衝突部材厚みをDとした場合、0.04<D/R<0.80を満たす前記<1>から<4>のいずれかに記載の衝突気流式粉砕機である。
該<5>に記載の衝突気流式粉砕機では、衝突部材厚みをDとした場合、0.04<D/R<0.80を満たすため、長時間の連続稼動においても十分な強度を持っているため、衝突部材の変形が発生しない。前記D/Rは、微粉粒子の過粉砕抑制効果及び、粗粉粒子の選択粉砕効果を高めることができる観点から、0.08<D/R<0.60がより好ましく、0.10<D/R<0.55が更に好ましい。D/R>0,80となると、噴出ノズル出口から衝突部材までの気流速度が更に低下して、粗大粒子も速度低下が発生し、衝突部材での衝突効果が低下することがある。
<6> 衝突部材の材質がセラミックスである前記<1>から<5>のいずれかに記載の衝突気流式粉砕機である。
該<6>に記載の衝突気流式粉砕機では、衝突部材の材質としてセラミックスを選定したため、耐摩耗性を飛躍的に向上させることができる。
<7> 衝突部材の表面粗さRmaxが1.6μm以下である前記<1>から<6>のいずれかに記載の衝突気流式粉砕機である。
該<7>に記載の衝突気流式粉砕機では、例えば、衝突部材をバフ研磨等を施行し、表面粗さがRmaxを1.6μm以下となるように鏡面加工することで、連続稼動における付着を防止できる。このことにより、付着除去に費やす清掃作業が短縮され、メンテナンス性が向上される。
<8> 前記<1>から<7>のいずれかに記載の衝突気流式粉砕機を用いたことを特徴とするトナー製造方法である。
<9> 前記<8>に記載の製造方法により製造されたことを特徴とするトナーである。
以下、本発明にて使用する衝突気流式粉砕機(以下、単に粉砕機ともいう。)について記載する。
本発明は、粉砕砕室にジェット噴流を噴出する噴出ノズルと前記ジェット噴流に被粉砕物を供給するジェット噴流路と前記噴出ノズルと対向する位置に設けられている衝突板とを備えた衝突式気流粉砕機に関する発明であり、一般に知られているものとして、例えば、ジェットミル、ジェットアトマイザー等が挙げられる。
ここで、本発明において、「ジェット噴流」とは、エアーを小孔より噴射させることにより得られる噴流を意味する。
また、前記衝突板とは、板状の部材に限定されず、例えば、ブロック等の、通常、衝突手段として使用され得る部材を含む。
00m/sが好ましく、50〜350m/sがより好ましい。
本発明のトナーは、後述する本発明のトナー製造方法により製造される。
以下に、本発明にて使用されるトナーの材料について記載する。
前記トナーの材料としては、トナー用バインダー樹脂、顔料、離型剤、帯電制御剤、更に必要に応じて無機微粉体、その他の添加剤が用いられる。
前記トナー用バインダー樹脂としては、従来公知のものを広く使用することができる。例えば、ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオール樹脂などが挙げられる。
エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、ブチラール樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂など。
前記エポキシ樹脂としては、ビスフェノールAやビスフェノールFなどのビスフェノールとエピクロロヒドリンとの重縮合物が代表的である。
前記顔料としては、例えば、黒色顔料、黄色顔料、橙色顔料、赤色顔料、青色顔料、緑色顔料などが用いられる。
前記黒色顔料としては、例えば、カーボンブラック、オイルファーネスブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、アニリンブラック等のアジン系色素、金属塩アゾ色素、金属酸化物、複合金属酸化物等が挙げられる。
前記黄色顔料としては、例えば、カドミウムイエロー、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ等が挙げられる。
前記橙色顔料としては、例えば、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK等が挙げられる。
前記赤色顔料としては、例えば、ベンガラ、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B等が挙げられる。
前記紫色顔料としては、例えば、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等が挙げられる。
前記青色顔料としては、例えば、コバルトブルー、アルカリブルー、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等が挙げられる。
前記緑色顔料としては、例えば、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ等がある。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記顔料の使用量は、特に制限はないが、バインダー樹脂100質量部に対し0.1〜50質量部が好ましい。
前記離型剤としては、例えば、低分子量のポリエチレンやポリプロピレン、それらの共重合体等の合成ワックス、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ろう、ホホバワックス等の植物ワックス、蜜ろう、ラノリン、鯨ろう等の動物ワックス、モンタンワックスやオゾケライト等の鉱物ワックス、硬化ヒマシ油、ヒドロキシステアリン酸、脂肪酸アミド、フェノール脂肪酸エステル等の油脂ワックスなどが挙げられる。
これらの中でも、カルナウバワックス、ポリプロピレンが好ましい。
前記帯電制御剤としては次のものが用いられる。
トナーを正荷電性に制御するものとして、ニグロシン及び四級アンモニウム塩、イミダゾール金属錯体や塩類の、単独あるいは2種類以上の組合わせ。
トナーを負荷電性に制御するものとして、サリチル酸金属錯体や塩類、有機ホウ素塩類、カリックスアレン系化合物など。
また、本発明のトナーは流動性向上剤として無機微粉体をトナーに添加して用いることが可能であり特に好ましい。
本発明の特徴とするような小粒径トナーにおける離型剤の存在状態を規定したトナーにおいては、少量の無機微粉体の存在によりさらに効果を発揮し、高流動性、高耐久性のトナーを提供することが出来る。
これらのうち二酸化珪素(シリカ)、二酸化チタン(チタニア)、アルミナの微粒子が好適に用いられる。
さらに、前記無機微粉体は、疎水化処理剤等により表面改質処理することが有効である。前記疎水化処理剤の代表例としては以下のものが挙げられる。
ジメチルジクロルシラン、トリメチルクロルシラン、メチルトリクロルシラン、アリルジメチルジクロルシラン、アリルフェニルジクロルシラン、ベンジルジメチルクロルシラン、ブロムメチルジメチルクロルシラン、α−クロルエチルトリクロルシラン、p−クロルエチルトリクロルシラン、クロルメチルジメチルクロルシラン、クロルメチルトリクロルシラン、p−クロルフェニルトリクロルシラン、3−クロルプロピルトリクロルシラン、3−クロルプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルメトキシシラン、ビニル−トリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ジビニルジクロルシラン、ジメチルビニルクロルシラン、オクチル−トリクロルシラン、デシル−トリクロルシラン、ノニル−トリクロルシラン、(4−t−プロピルフェニル)−トリクロルシラン、(4−t−ブチルフェニル)−トリクロルシラン、ジベンチル−ジクロルシラン、ジヘキシル−ジクロルシラン、ジオクチル−ジクロルシラン、ジノニル−ジクロルシラン、ジデシル−ジクロルシラン、ジドデシル−ジクロルシラン、ジヘキサデシル−ジクロルシラン、(4−t−ブチルフェニル)−オクチル−ジクロルシラン、ジオクチル−ジクロルシラン、ジデセニル−ジクロルシラン、ジノネニル−ジクロルシラン、ジ−2−エチルヘキシル−ジクロルシラン、ジ−3,3−ジメチルベンチル−ジクロルシラン、トリヘキシル−クロルシラン、トリオクチル−クロルシラン、トリデシル−クロルシラン、ジオクチル−メチル−クロルシラン、オクチル−ジメチル−クロルシラン、(4−t−プロピルフェニル)−ジエチル−クロルシラン、オクチルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、ヘキサエチルジシラザン、ジエチルテトラメチルジシラザン、ヘキサフェニルジシラザン、ヘキサトリルジシラザン等。
この他、チタネート系カップリング剤、アルミニューム系カップリング剤も使用可能で
ある。
また、本発明の現像剤には、実質的な悪影響を与えない範囲内で更に他の添加剤、例えばポリテトラフロロエチレン系フッ素樹脂粉末、ステアリン酸亜鉛粉末、ポリフッ化ビニリデン粉末の如き滑剤粉末;あるいは酸化セリウム粉末、炭化珪素粉末、チタン酸ストロンチウム粉末などの研磨剤;あるいは例えばカーボンブラック粉末、酸化亜鉛粉末、酸化スズ粉末等の導電性付与剤;また、逆極性の白色微粒子、及び黒色微粒子を現像性向上剤として少量用いることもできる。
前記トナー粒子の粒度分布測定方法としては、特に制限はないが、コールカウンター法などが好適に挙げられる。
前記コールターカウンター法によるトナー粒子の粒度分布の測定装置としては、コールターカウンターTA−IIやコールターマルチサイザーII(いずれもコールター社製)があげられる。以下に測定方法について述べる。
まず、電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜5ml加える。ここで、電解液とは1級塩化ナトリウムを用いて約1%NaCl水溶液を調製したもので、例えば、ISOTON−II(コールター社製)が使用できる。ここで、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前記測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、トナー粒子又はトナーの体積、個数を測定して、体積分布と個数分布を算出する。得られた分布から、トナーの体積平均径、個数平均粒径を求めることができる。
チャンネルとしては、2.00〜2.52μm未満;2.52〜3.17μm未満;3.17〜4.00μm未満;4.00〜5.04μm未満;5.04〜6.35μm未満;6.35〜8.00μm未満;8.00〜10.08μm未満;10.08〜12.70μm未満;12.70〜16.00μm未満;16.00〜20.20μm未満;20.20〜25.40μm未満;25.40〜32.00μm未満;32.00〜40.30μm未満の13チャンネルを使用し、粒径2.00μm以上乃至40.30μm未満の粒子を対象とする。
本発明のトナー製造方法は、本発明の粉砕機を用いて行われる。
以下、本発明での静電荷像現像用トナーの製造方法について記載する。
上記のような複数種類の原材料を計量配合し、混合する。ここで、混合装置として、ダ
ブルコーン・ミキサー、V型ミキサー、ドラム型ミキサー、スーパーミキサー、ヘンシェ
ルミキサー、ナウターミキサー等を使用することができる。
次いで混練工程で混練する。その際、バッチ式(例えば、加圧ニーダー、バンバリーミキサー、二本ロール等)または連続式の押出機を用い混練することができるが、連続生産できる等の優位性から、一軸または二軸押出機が好ましく、例えば、神戸製鋼所社製KTK型二軸押出機、東芝機械社製TEM型二軸押出機、KCK社製押出機、池貝鉄工社製PCM型二軸押出機、栗山製作所社製二軸押出機、ブス社製コ・ニーダー等が使用される。
この工程で使用される押出機のバレルは複数に分割され、その内部には電気ヒーター等
の加熱手段と冷却配管等の冷却手段を有しており、温度制御盤によって所望する温度に調
節される。
前記バレル内には、2軸のスクリューが噛み合さって同方向に100〜500rpm程度で高速に回転するスクリューが設けられている。
前記スクリューの構成は、適時選択することができるが、例えば、送り部スクリューとニーディング部スクリューなどで構成されていてもよい。
トナー原材料混合物は、ホッパーからスクリューフィーダーにより送り部スクリューに投入され、徐々に予熱されていき、ニーディング部スクリューで強いシェアがかかることで、主原料自体の自己発熱により原料は分散され、固体または半溶融状態から溶融状態に変化する。
さらに、後部に第2のニーディング部スクリューを設けたり、スクリュー形状・構成を変えて、混練物が十分に溶融する高温状態にすることで、樹脂と着色剤などの塗れ性を向上させることができる。また混練物が溶融状態になる部位より後部に複数のベント口を設けガス抜きするのがよく、さらにはベント口の一部または全部をポンプなどで真空吸引することにより、混練物の充満状態が良くなり、分散性が向上し、発揮成分の除去効率がよくなり好ましい。
また、連続押出機の軸数としては一軸または二軸が好ましい。スクリュー条数は2条、3条などから分散性、生産性、混練温度等を考慮して適時選択することができる。
押出機の大きさは、混練物のスクリュー送り部、ニーディング部と複数のベント口を十分に配置できるものがよく、バレル内径をD(mm)とし、原料供給口から出口までの長さをL(mm)とした場合のL/Dは、20以上が好ましく、25以上がより好ましい。
ラッシャー、ハンマーミル、フェザーミル等で粗粉砕され、ジェットミル、ジェットアト
マイザー等の衝突気流式粉砕機で微粉砕されて、段階的に所定のトナー粒度まで粉砕され
る。粉砕後、慣性分級方式のエルボジェット、遠心力分級方式のミクロプレックス、DS
セパレーター等で分級され、分級トナーを得る。
量配合され、スーパーミキサー、ヘンシェルミキサー等の剪断力を与える高速撹拌機等で
撹拌、混合された後、製造過程で混入したゴミ等を取り除く篩分け工程を経て、最終トナ
ーとして容器に充填される。
ではない。
(実施例1)
実施例1の粉砕装置の構成を図3に示す。図3において被粉砕物である粗大粒子トナー
aは、粉砕装置1上部にある被粉砕物供給口より噴出ノズル2に供給される。
噴出ノズル2にジェット噴流bを送り込むことで、粗大粒子トナーは高圧のジェット噴流に乗り、超高速で飛翔しながら、対向方向に設けられた衝突板5へと衝突をし、微粒子化される。衝突により、微粒子化された微粒子トナーcは、衝突板支持体6と粉砕室4の間を通過し、その途中に設けられた衝突部材8に衝突した後に粉砕物排出口7へと送られる。
粉砕機はIDS−20(IDS型の最大噴出流量が20m3/min仕様)のものを用いた。粉砕室内径は231Φ、排出口内径は152Φである。
衝突板、衝突部材については以下のような仕様のものを使用した。
なお、表面粗さRmaxは、Surfcom(東京精密社製)で測定を実施した。
た。
今回被粉砕物として投入した粗大粒子トナーの確保方法について下記に記載する。
スチレン/アクリル樹脂 20質量部
ポリエステル樹脂 80質量部
カーボンブラック 10質量部
カルナバワックス 4.95質量部
四級アンモニウム塩 2質量部
上記原材料をスーパーミキサーにて混合した後、TEM型2軸混練機(東芝機械)にて溶融混練を行なう。冷却後、ハンマーミルにて粗粉砕し、粗大粒子トナーを得る。
得られた粗大粒子トナーを上記粉砕装置にて粉砕し、以下の評価を行なった。
(I)体積平均粒径 評価
(II)粒度分布シャープ性(Dv/Dn)評価
体積平均粒径、個数平均粒径、質量平均粒径、及び粒度分布シャープ性は、コールターカウンターTAII(コールター社)で測定を実施した。また、シャープ性(Dv/Dn)は以下の計算式にて求めた。
シャープ性(Dv/Dn)=質量平均粒径/個数平均粒径
(III)連続稼動 衝突部材変形評価
上記粉砕装置による粗大粒子トナーの粉砕を100時間の連続稼動を実施し、衝突部材
の変形を目視評価した。
(IV)連続稼動 衝突部材摩耗評価
上記粉砕装置による粗大粒子トナーの粉砕を100時間の連続稼動を実施し、衝突部材
の摩耗状態を目視評価した。
(V)連続稼動 衝突部材 付着量評価
装置稼動前に衝突部材の質量測定を実施した後、衝突支持体に取り付けを行なう。
その後、上記粉砕装置による粗大粒子トナーの粉砕を100時間の連続稼動を実施し、衝突板支持体から衝突部材のみ取り外して質量測定して、稼動前後での増加した質量を算出した。
それぞれの評価結果を表10に示す。
実施例1で使用した衝突板/衝突板支持体/衝突部材を以下に示す仕様のものに変更し、実施例1と同様の評価を実施した。その結果を表10に示す。
実施例1で使用した衝突板/衝突板支持体/衝突部材を以下に示す仕様のものに変更し、実施例1と同様の評価を実施した。その結果を表10に示す。
実施例1で使用した衝突板/衝突板支持体/衝突部材を以下に示す仕様のものに変更し、実施例1と同様の評価を実施した。その結果を表10に示す。
実施例1で使用した衝突板/衝突板支持体/衝突部材を以下に示す仕様のものに変更し、実施例1と同様の評価を実施した。その結果を表10に示す。
実施例1で使用した衝突板/衝突板支持体/衝突部材を以下に示す仕様のものに変更し、実施例1と同様の評価を実施した。その結果を表10に示す。
実施例1で使用した衝突板/衝突板支持体/衝突部材を以下に示す仕様のものに変更し、実施例1と同様の評価を実施した。その結果を表10に示す。
実施例1で使用した衝突板/衝突板支持体/衝突部材を以下に示す仕様のものに変更し、実施例1と同様の評価を実施した。その結果を表10に示す。
実施例1で使用した衝突板/衝突板支持体/衝突部材を以下に示す仕様のものに変更し、実施例1と同様の評価を実施した。その結果を表10に示す。
実施例1で使用した衝突板/衝突板支持体のみ使用し衝突部材を使用しなかった以外は、実施例1と同様の評価を実施した。その結果を表10に示す。
2 噴出ノズル
3 被粉砕物供給口
4 粉砕室
5 衝突板
6 衝突板支持体
7 粉砕物排出口
8 衝突部材
9 円盤上に分割された支持体
10 符号9に取りつけ可能な支持体用衝突部材
11 ジェット噴流路
a 粗大粒子トナー
b ジェット噴流
c 微粒子トナー
D 衝突部材厚み
H 衝突部材高さ
L 衝突板から衝突部材までの距離
R 衝突板の半径
Claims (9)
- 粉砕室にジェット噴流を噴出する噴出ノズルと前記ジェット噴流に被粉砕物を供給するジェット噴流路と前記噴出ノズルと対向する位置に設けられている衝突板とを備えた衝突気流式粉砕機において、前記衝突板に衝突して飛散した粉砕物が更に衝突するように衝突部材を、前記衝突板より後方で衝突板支持体に設けたことを特徴とする衝突気流式粉砕機。
- 衝突板の半径をR、衝突板から衝突部材までの距離をLとした場合に、0.05<L/R<1.70を満たす請求項1に記載の衝突気流式粉砕機。
- 距離Lの距離が調整できるように、衝突板支持体が分割されている請求項1から2のいずれかに記載の衝突気流式粉砕機。
- 衝突板支持体からの前記衝突部材高さをHとした場合、0.05<H/R<0.80を満たす請求項1から3のいずれかに記載の衝突気流式粉砕機。
- 衝突部材厚みをDとした場合、0.04<D/R<0.80を満たす請求項1から4のいずれかに記載の衝突気流式粉砕機。
- 衝突部材の材質がセラミックスである請求項1から5のいずれかに記載の衝突気流式粉砕機。
- 衝突部材の表面粗さRmaxが1.6μm以下である請求項1から6のいずれかに記載の衝突気流式粉砕機。
- 請求項1から7のいずれかに記載の衝突気流式粉砕機を用いたことを特徴とするトナー製造方法。
- 請求項8に記載の製造方法により製造されたことを特徴とするトナー。
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