JP2006049527A - 反射屈折型投影光学系及び当該反射屈折型投影光学系を有する露光装置、デバイス製造方法 - Google Patents

反射屈折型投影光学系及び当該反射屈折型投影光学系を有する露光装置、デバイス製造方法 Download PDF

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    • G03F7/70225Optical aspects of catadioptric systems, i.e. comprising reflective and refractive elements

Abstract

【課題】 レチクルとウェハとの距離(物像間距離)を短くし、優れた結像性能を安定的に達成することができる反射屈折型投影光学系を提供する。
【解決手段】 レチクルの中間像を2回形成し、ウエハ上に結像する3回結像系であり、レチクルから順に、入射光及び反射光が通過する往復光学系を形成しない第1の屈折群と、往復光学系を形成する反射屈折群と、往復光学系を形成しない第2の屈折群とを有する。第1の屈折群は、正の屈折力の第1のレンズ群と、正の屈折力の第2のレンズ群とを有し、反射屈折群は、往復光学系を形成する第3のレンズ群と、凹面鏡とを有し、第1のレンズ群と第2のレンズ群との間に配置される第1の偏向反射部材と、第2のレンズ群と第3のレンズ群との間又は第2の屈折群と第3のレンズ群との間に配置される第2の偏向反射部材とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一般には、投影光学系に係り、特に、反射鏡を利用して半導体ウェハ用の単結晶基板、液晶ディスプレイ(LCD)用のガラス基板などの被処理体を投影露光する反射屈折型の投影光学系に関する。本発明は、例えば、投影光学系の最終面と被処理体の表面を液体で液浸して、かかる液体を介して被処理体を露光する、所謂、液浸型の露光装置に好適である。
フォトリソグラフィー(焼き付け)技術を用いて半導体メモリや論理回路などの微細な半導体素子を製造する際に、レチクル(マスク)に描画された回路パターンを投影光学系によってウェハ等に投影して回路パターンを転写する縮小投影露光装置が従来から使用されている。半導体素子(回路パターン)の高集積化(微細化)が進むに従い、投影光学系の仕様や性能に対する要求もますます厳しさを増している。一般に、高い解像力を得るためには、露光光の短波長化及び投影光学系の高NA化が有効である。また、最近では、投影光学系の最終ガラス面(即ち、最もウェハ側のレンズ)とウェハとの間を液体で満たす、所謂、液浸光学系により、NA(開口数)が1以上となる光学系も提案されており、更なる高NA化が進行している。
露光光の短波長化が進み、ArFエキシマレーザー(波長約193nm)やFレーザー(波長約157nm)などの波長領域に達すると、透過率の低下に起因して、使用可能な硝材が石英と蛍石(フッ化カルシウム)に限られてくる。全てレンズ(屈折素子)で構成された光学系では、例えば、露光波長が193nmの場合、一般に、石英と蛍石が使用される。しかし、それらの分散の差が大きくないため、特に、液浸光学系のような非常に高いNAを有する光学系の場合、色収差の補正が非常に難しくなる。また、高NA化に伴って硝材が大口径化し、装置の高コスト化の大きな一因となっている。
そこで、光学系にミラー(反射素子)を含めることにより、透過率、色収差及び硝材の大口径化などの問題を回避する提案が種々なされている(例えば、特許文献1乃至3参照。)。例えば、反射系と屈折系を組み合わせた反射屈折型投影光学系が、特許文献1及び2に開示されている。また、装置の高コスト化を防止するために反射屈折型投影光学系を採用した例が、特許文献3に開示されている。
特開2002−83766号公報 特開平8−62502号公報 特開2002−182112号公報
露光光の短波長化や高NA化に対応するために反射系を含んだ投影光学系を構成しようとする場合、色収差の補正が可能であり、像面上で十分な大きさの結像領域が得られると共に、更なる高NA化に適した光学系を採用することが必須であると考えられる。特に、NAが1.1程度より更に大きくなると、光学系の物像間距離(即ち、レチクル乃至ウェハ間距離)や硝材の有効径が非常に大きくなり、光学系の大型化や装置の高コスト化が避けられなくなる。
特許文献1の図13に示された光学系及び特許文献2の図7及び図9に示された光学系は、中間像を2回形成する3回結像系の反射屈折型光学系であり、第1の物体(レチクル)の第1の中間像を形成する第1の結像光学系、第1の中間像から第2の中間像を形成し、凹面鏡を有する第2の結像光学系、第2の中間像を第2の物体(ウェハ)面上に結像する第3の結像光学系から構成される。第2の結像光学系は、凹面鏡を有しているため、往復光学系を形成する。
特許文献1の図13に示されたNA0.75の光学系は、第1及び第2の中間像の近傍に平面ミラー(反射ブロック)を配置し、第1の結像光学系の光軸と第3の結像光学系の光軸とを一致させることで、第1の物体と第2の物体とを平行に配置している。しかしながら、このような光学系は、液浸光学系のようなNAが1以上、特に、NAが1.1程度以上になると、非常に大型化してしまう。それは、第1の物体から平面ミラー付近までの第1の結像光学系と、平面ミラー付近から第2の物体までの第3の結像光学系とが一直線の光軸上に配置されてしまうために、第1の結像光学系の物像間距離と第3の結像光学系の物像間距離との和が光学系全体の物像間距離(レチクル乃至ウェハ間距離)となってしまうからである。高NA化に伴う光学系の大型化を防止しようとすると、各レンズの屈折力を強くする必要があるため、収差補正が困難となってしまう。また、第1の結像光学系で縮小倍率を大きくしているために、第1の物体での物体側NAに対して第1の中間像ではその縮小倍率分だけ第1の中間像のNAを大きくすることになる。その結果、平面ミラーへの入射角度範囲及び最大入射角が大きくなってしまい、液浸化などによる更なる高NA化に対して深刻な問題となる。換言すれば、1を越えるような高NA化によって平面ミラーへの入射角度範囲及び最大入射角度が非常に大きくなり、平面ミラーの特性が悪化する影響等により結像性能の劣化が避けられなくなる。なお、第2の中間像付近にも平面ミラーを配置しているために、第2の中間像についても同様である。
また、特許文献2の図7及び図9に示されたNA0.45乃至0.5の光学系は、同様に、3回結像系、即ち、中間像を2回形成する反射屈折型投影光学系である。かかる光学系は、第1の物体(レチクル)と第2の物体(ウェハ)とが平行の位置関係にない。第1の物体と第2の物体とが、特に重力に対して垂直、且つ、平行に配置されることで、スキャン露光における結像性能を高めると共に安定した性能を維持することが可能となる。従って、第1の物体と第2の物体とが平行の位置関係にないことは、液浸化などによって高NA化された光学系を有する露光装置を開発する上で好ましくない。かかる光学系の場合、第1の物体と第2の物体とを平行に配置するためには、更に、もう1枚の平面ミラーを使用する必要がある。その場合には、特許文献1の記載にあるように、第1の中間像の近傍に平面ミラーを配置すれば、特許文献1の図13に示された光学系と同様な配置となる。また、第1の結像光学系或いは第2の結像光学系の近軸倍率は縮小倍率となっており、全系の近軸倍率に対して分担されている。このようなパワー配置を構成すると、更なる高NA化、特に液浸化によりNAが1を越える場合に、第2の中間像の近傍に配置された平面ミラーへの入射角度範囲や最大入射角が大きくなると共に、第1の中間像近傍の光束の光束分離も困難となる。また、往復光学系は、凹面鏡と負レンズのみで構成されているために、第2の中間像近傍の平面ミラーに入射する主光線の入射角は45度より必然的にかなり大きくなり、平面ミラーへ入射する光束に対する最大入射角度が非常に大きくなってしまう。
また、特許文献1の図13に示された光学系及び特許文献2の図7及び図9に示された光学系は、第1の結像光学系の近軸倍率β1の絶対値が小さいので、第1の結像光学系の瞳位置が第1の物体よりも第1の中間像の方により近くなってしまう。従って、第1の結像光学系に平面ミラーを配置しようとすると、第1の物体から平面ミラーまでの距離が大きくなってしまうため、第1の物体と第2の物体との距離が大きくなる。その結果、第1の物体乃至第2の物体までの距離である物像間距離が大きくなってしまうという問題がある。
一方、特許文献3に示された光学系は、ビームスプリッターを使用し、i線を光源とする3回結像系の反射屈折光学系であって、第1の結像光学系及び第3の結像光学系の共通の光軸上の瞳位置に、共通した1つのビームスプリッターを配置した構成となっている。しかし、液浸化による高NA化やArFエキシマレーザー、Fレーザーなどの更なる短波長化に伴って要求される光学性能を達成するビームスプリッターを製造することは、非常に困難であると共に、コストアップにつながってしまう。また、例えば、NAが1.1以上の光学系では、最終結像光学系の瞳近傍の硝材の有効径が非常に大きくなり、ビームスプリッターが大型化すると共に、光学系中にそのようなスペースを確保することが難しくなる。更に、ビームスプリッターを構成する硝材の厚みが非常に厚くなるため、露光収差による結像性能の劣化も懸念される。また、上記文献のようなビームスプリッターを用いた光学系において、第1の物体(レチクル)と第2の物体(ウェハ)とを平行に配置することは、非常に難しい。
そこで、本発明は、第1の物体(レチクル)と第2の物体(ウェハ)との距離(物像間距離)を短くし、優れた結像性能を安定的に達成することができる反射屈折型投影光学系、当該反射屈折型投影光学系を有する露光装置、デバイス製造方法を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての反射屈折型投影光学系は、第1の物体の中間像を2回形成し、第2の物体上に結像する3回結像系であり、前記第1の物体側から順に、入射光及び反射光が通過する往復光学系を形成しない第1の屈折群と、前記往復光学系を形成する反射屈折群と、往復光学系を形成しない第2の屈折群とを有する反射屈折型投影光学系であって、前記第1の屈折群は、正の屈折力の第1のレンズ群と、正の屈折力の第2のレンズ群とを有し、前記反射屈折群は、前記往復光学系を形成する第3のレンズ群と、凹面鏡とを有し、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間に配置される第1の偏向反射部材と、前記第2のレンズ群と前記第3のレンズ群との間又は前記第2の屈折群と前記第3のレンズ群との間に配置される第2の偏向反射部材とを有することを特徴とする。
本発明の別の側面としての反射屈折型投影光学系は、第1の物体の像を第2の物体上に結像し、前記第1の物体側から光路に沿って、少なくとも一のレンズを有し、前記第1の物体の第1の中間像を形成する第1の結像光学系と、少なくとも一のレンズ及び一の凹面鏡を有し、前記第1の物体の第2の中間像を形成する第2の結像光学系と、少なくとも一のレンズを有し、前記第1の物体の像を前記第2の物体上に形成する第3の結像光学系とを有する反射屈折型投影光学系であって、前記第1の結像光学系は、第1の屈折群を有し、前記第1の屈折群は、少なくなくとも、前記第1の物体側から光路に沿って、入射光及び反射光が通過する往復光学系を形成しない第1のレンズ群と、第1の偏向反射部材と、前記往復光学系を形成しない第2のレンズとを有し、前記第1のレンズ群からの光束を前記第1の偏向反射部材で反射させて前記第2のレンズ群に導光し、前記第1の偏向反射部材に入射する主光線の入射角θpが、15°<θp<45°を満足することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての露光装置は、上述の反射屈折型投影光学系と、前記第1の物体面上にレチクルのパターンを位置付けるべく当該レチクルを保持するレチクルステージと、前記第2の物体面上に感光層を位置付けるべく被処理体を保持するウェハステージと、前記レチクルを照明した状態で前記レチクルステージ及び前記ウェハステージを同期して走査する手段とを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての露光装置は、光源からの光でパターンを照明する照明光学系と、前記パターンからの光を被処理体上に投影する上述の反射屈折型投影光学系とを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としてのデバイス製造方法は、上述の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とする。
本発明の他の目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、第1の物体(レチクル)と第2の物体(ウェハ)との距離(物像間距離)を短くし、優れた結像性能を安定的に達成することができる反射屈折型投影光学系、当該反射屈折型投影光学系を有する露光装置、デバイス製造方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一側面としての反射屈折型投影光学系について説明する。なお、各図において同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。ここで、図1は、本発明の反射屈折型投影光学系100の構成を示す概略断面図である。
図1を参照するに、101は第1の物体(レチクル)、102は第2の物体(ウェハ)、AX1乃至AX3は光学系の光軸である。反射屈折型投影光学系100は、中間像(実像)を2回形成する3回結像系である。第1の物体101側から順に、第1の結像光学系、第2の結像光学系、第3の結像光学系にて構成される。
第1の結像光学系は、第1の物体101の実像(第1の中間像IMG1)を形成し、第1の中間像IMG1からの光束は、凹面鏡M1を含む第2の結像光学系により、実像である第2の中間像IMG2を形成する。そして、第3の結像光学系により、第2の中間像IMG2を第2の物体102上に実像として結像する。なお、本実施形態では、反射屈折型投影光学系100は、第2の物体102と最終レンズ面(即ち、最も第2の物体102側のレンズ面)との間が液体WTで満たされた液浸光学系を構成している。
反射屈折型投影光学系100は、第1の物体101側から順に、少なくとも一のレンズを有する往復光学系を形成しないレンズ群(第1の屈折群)L1、少なくとも一のレンズを有する往復光学系を形成する反射屈折群L2、少なくとも一のレンズを有する往復光学系を形成しないレンズ群(第2の屈折群)L3から構成されている。
レンズ群L1は、少なくとも一のレンズを有する正の屈折力のレンズ群(第1のレンズ群)L11、少なくとも一のレンズを有する正の屈折力のレンズ群(第2のレンズ群)L12にて構成され、反射屈折群L2は往復光学系を形成するレンズ群(第3のレンズ群)DB、凹面鏡Mにて構成されている。
反射屈折型投影光学系100は、2つの偏向反射部材(第1の偏向反射部材及び第2の偏向反射部材)FM1及びFM2を有し、一方の偏向反射部材は、レンズ群L11とレンズ群L12との間に配置され、他方の偏向反射部材は、レンズ群L3と往復光学系を形成するレンズ群DBとの間に配置されている。
レンズ群L1中に配置された第1の偏向反射部材FM1は、図1に示すように、光軸AX1を折り曲げると共に、第1の物体101からの光束を偏向する。また、第2の偏向反射部材FM2は、凹面鏡Mで反射された光束を偏向すると共に、光軸AX2を光軸AX3に偏向する。
第1の物体101と第2の物体102とは平行に配置されている。また、凹面鏡Mの光軸AX2は、第1の物体101の法線と第2の物体102の法線の各々と直交して配置されている。但し、凹面鏡Mは、第1の物体101及び第2の物体102に必ずしも直交する必要はない。即ち、光軸AX1と光軸AX3とが平行であれば、第1の物体101と第2の物体102は平行に配置されることになるため、光軸AX2は、必ずしも光軸AX1及び光軸AX3と直交する必要はない。換言すれば、第1の偏向反射部材FM1及び第2の偏向反射部材FM2の各々の法線が、実質的に90°をなすように配置すればよい。なお、必ずしも第1の物体101と第2の物体102とが平行でなければならないわけではないが、露光装置を構成することを考慮すると、平行であることが好ましい。
また、第1の結像光学系の瞳と第3の結像光学系の瞳は、各々レンズ群L1中、レンズ群L3中に存在しており、その光軸上の位置は異なっている。
このように、反射屈折型投影光学系100は、3回結像系を採用し、レンズ群L11とレンズ群L12との間に第1の偏向反射部材FM1を配置し、往復光学系を形成する反射屈折群L2とレンズ群L3との間に第2の偏向反射部材FM2を配置することで、高NA対応の3回結像系としては、物像間距離及び有効径が小さく、瞳の中心部の遮光がない、軸外光束を結像する投影光学系を達成することができる。
往復光学系を形成するレンズ群DBは、正の屈折力を有するレンズ群(第4のレンズ群)DB1と、負の屈折力を有するレンズ群(第5のレンズ群)DB2とを有し、凹面鏡Mから近い順に、レンズ群DB2、レンズ群DB1の順に配置されるのが好ましい。凹面鏡Mの直前に負の屈折力を有するレンズ群DB2を配置することで、凹面鏡Mの屈折力を強めることができると共に、レンズ群DB2と凹面鏡Mとで負のペッツバール和を大きく発生させ、その他のレンズ群で発生する正のペッツバール和を効果的にキャンセルさせる(打ち消す)ことが可能となる。
正の屈折力を有するレンズ群DB1は、第2の偏向反射部材FM2に入射する光束の最大入射角度を抑えることを可能とすると共に、第2の偏向反射部材FM2と第2の物体102との距離を短縮することを可能とするために、第1の物体101と第2の物体102との距離(物像間距離)を短縮することができる。なお、正の屈折力を有するレンズ群DB1は、少なくとも一の正の屈折力を有するレンズから構成される。また、負の屈折力を有するレンズ群DB2は、少なくとも一の負の屈折力を有するレンズから構成される。
反射屈折群L2は、少なくとも一の非球面を有するレンズを有するのが好ましい。なお、非球面を有するレンズを用いない場合には、往復光学系を形成するレンズ群DBを複数枚のレンズを用いて構成し、屈折力を分担するのがよい。勿論、非球面を有するレンズを用いた場合でも、複数枚のレンズを用いてレンズ群DBを構成することにより、往復光学系を形成する部分における収差発生をより抑えたり、その他のレンズ群で発生した収差を効果的に補正したりすることが可能となる。また、凹面鏡Mは非球面で構成しても構わない。
本発明の反射屈折型投影光学系100は、第1の結像光学系が少なくともレンズ群L11と、レンズ群L12とを有し、第2の結像光学系が少なくとも負の屈折力を有するレンズ群DB2と、凹面鏡とを有し、第3の結像光学系が少なくともレンズ群L3を有している。
なお、本発明の反射屈折型投影光学系100は、図1に示した構成に限らず、例えば、図2乃至図8に示すような構成であってもよい。図2乃至図8は、本発明の反射屈折型投影光学系100A乃至100Fの構成を示す概略断面図である。図2乃至図5は、中間像が形成される位置の違いを示している。
図2に示す反射屈折型投影光学系100Aは、図1に示す反射屈折型投影光学系100と比較して、第2の偏向反射部材FM2とレンズ群L3との間に第2の中間像IMG2が形成される点が異なる。なお、第2の中間像IMG2が第2の偏向反射部材FM2の近傍に形成される場合には、往復光学系を構成しない正の屈折力を有するレンズ群L3と第2の偏向反射部材FM2との間、或いは、往復光学系を構成する正の屈折力を有するレンズ群DB1と偏向反射部材FM2との間に第2の中間像IMGが存在するのが好ましい。第2の偏向反射部材FM2上に中間像が存在すると、第2の偏向反射部材FM2の傷及び塵の影響や加工誤差等の影響が結像性能の劣化に強く影響してしまうからである。但し、かかる問題が解決されれば、第2の中間像IMG2は、第2の偏向反射部材FM2上に形成されても構わない。
図3に示す反射屈折型投影光学系100Bは、図1に示す反射屈折型投影光学系100と比較して、反射屈折群L2を構成するレンズ群DB1とレンズ群DB2との間に第1の中間像IMG1が形成される点が異なる。図4に示す反射屈折型投影光学系100Cは、図1に示す反射屈折型投影光学系100と比較して、反射屈折群L2を構成するレンズ群DB1とレンズ群DB2との間に第2の中間像IMG2が形成される点が異なる。図5に示す反射屈折型投影光学系100Dは、図1に示す反射屈折型投影光学系100と比較して、反射屈折群L2を構成するレンズ群DB1とレンズ群DB2との間に第1の中間像IMG1及び第2の中間像IMG2が形成される点が異なる。
図6に示す反射屈折型投影光学系100Eは、図1に示す反射屈折型投影光学系100と比較して、レンズ群L12から凹面鏡Mへ向かう光束と、第2の偏向反射部材FM2で反射されレンズ群L3へ入射する光束とが交差するように配置された点が異なる。
なお、第1の中間像IMG1及び第2の中間像IMG2が形成される位置は、図1乃至図6に示す位置に限定されるものではなく、例えば、往復光学系を形成するレンズ群DB1の中に形成しても構わない。第1の中間像IMG1は、レンズ群L12と凹面鏡Mとの間に形成されることが好ましく、レンズ群L12と負の屈折力を有するレンズ群DB2との間に形成されることがより好ましい。一方、第2の中間像IMG2は、凹面鏡Mとレンズ群L3との間に形成されることが好ましく、レンズ群L3と負の屈折力を有するレンズ群DB2との間に形成されることがより好ましい。
図7及び図8に示す反射屈折型投影光学系100F及び100Gは、図1に示す反射屈折型投影光学系100と比較して、第1の偏向反射部材FM1と第2の偏向反射部材FM2とが、レンズ群L12を挟んで配置されている点で異なる。反射屈折型投影光学系100F及び100Gにおいて、凹面鏡Mは、第2の物体102と対向して配置されている。
図7を参照するに、反射屈折型投影光学系100Fでは、レンズ群L12から第2の偏向反射部材FM2への光束と、往復光学系を形成するレンズ群DB1からレンズ群L3への光束とが交差するように配置されている。図8を参照するに、反射屈折型投影光学系100Gでは、第2の偏向反射部材FM2から往復光学系を形成するレンズ群DB1への光束と、レンズ群DB1からレンズ群L3への光束が交差しないような配置になっている。
反射屈折型投影光学系100F及び100Gの場合、第2の偏向反射部材FM2は、レンズ群L12と凹面鏡Mとの間、詳細には、レンズ群L12と往復光学系を形成するレンズ群DBとの間に配置されている。反射屈折型投影光学系100F及び100Gにおいても、第1の中間像IMG1は、レンズ群L12と凹面鏡Mとの間に形成されることが好ましく、レンズ群L12と負の屈折力を有するレンズ群DB2との間に形成されることがより好ましい。一方、第2の中間像IMG2は、凹面鏡Mとレンズ群L3との間に形成されることが好ましく、レンズ群L3と負の屈折力を有するレンズ群DB2との間に形成されることがより好ましい。
このように、反射屈折型投影光学系100A乃至100Gは、3回結像系を採用し、レンズ群L11とレンズ群L12との間に第1の偏向反射部材FM1を配置し、往復光学系を形成する反射屈折群L2とレンズ群L3との間、或いは、往復光学系を形成しないレンズ群L1が有するレンズ群L12と往復光学系を形成するレンズ群DBとの間に第2の偏向反射部材FM2を配置することで、高NA対応の3回結像系としては、物像間距離及び有効径が小さく、瞳の中心部の遮光がない、軸外光束を結像する投影光学系を達成することができる。
特に、図1乃至図5及び図7に示す反射屈折型投影光学系100乃至100D及び100Fの配置のような場合、往復光学系を構成しない正の屈折力を有するレンズ群L11とレンズ群L12との間に配置された第1の偏向反射部材FM1に入射する主光線の入射角θpは、以下の数式1に示される条件式を満足することが好ましい。
数式1において、θpは、最低物体高から最大物体高までの物体高の主光線と、第1の偏向反射部材FM1の反射面の法線とのなす角度である。
数式1に示される条件式の下限値を外れると、周辺のレンズの屈折力が過度に強くなってしまうために結像性能が劣化したり、周辺のレンズが大きくなってしまうために偏向反射部材の周辺のスペースを確保することが困難になったりする。数式1に示される条件式の上限値を越えると、第1の偏向反射部材FM1に入射する光線の角度がより大きくなってしまうために、第1の偏向反射部材FM1の膜特性を良好にするための設計難易度が上がってしまう。かかる設計難易度を効果的に下げるためには、数式1に示される条件式の上限値を越えないように、光学系を設計することが好ましい。
入射角θpは、以下の数式2に示される条件式を満足することが更に好ましい。
また、以下の数式3及び数式4に示される条件式を満足するとよい。
数式3に示される条件式は、光学系全体の近軸倍率βとレンズ群L1の近軸倍率βL1との比を規定している。数式3に示される条件式の下限値を外れると、第1の結像光学系の瞳の位置が、光軸に沿って、第1の物体側101から遠ざかる方向(第2の結像光学系中の凹面鏡Mの方向)に移動してしまうために、光軸AX2と第1の物体101との距離が大きくなってしまう。また、第1の偏向反射部材FM1から凹面鏡Mに向かう光束と、凹面鏡Mから第2の偏向反射部材FM2に向かう光束との光束よけが困難となってしまう。更に、第2の偏向反射部材FM2に入射する光束の広がり(NA)が大きくなってしまうため、第2の偏向反射部材FM2の膜特性を劣化させてしまう。
一方、数式3に示される条件式の上限値を越えると、第1の中間像IMG1が大きくなりすぎてしまい、第1の中間像IMG1の近傍のレンズの有効径が大きくなってしまうと共に、他の結像光学系での縮小倍率の負担が大きくなってしまうので好ましくない。
数式4に示される条件式は、レンズ群L3の近軸倍率βL3と全系の開口数NAとの比を規定したものである。数式4に示される条件式の下限値を外れると、レンズ群L3の倍率が光学系のNAに対して縮小系になりすぎてしまうため、収差補正が困難になると共に、第2の偏向反射部材FM2と第2の物体102との距離が大きくなってしまうために好ましくない。
一方、数式4に示される条件式の上限値を越えると、第2の偏向反射部材FM2に入射する光束の広がり(NA)が大きくなってしまうため、第2の偏向反射部材FM2の膜特性を劣化させてしまう。
光学系全体の近軸倍率βとレンズ群L1の近軸倍率βL1との比及びレンズ群L3の近軸倍率βL3と全系の開口数NAとの比は、以下の数式5及び数式6に示される条件式を満足することが更に好ましい。
数式5及び数式6に示される条件式を満足することにより、レンズ群L1及びレンズ群L3の倍率負担をより適正にすることができると共に、第2の偏向反射部材FM2の膜特性を劣化させることなく、より有効径の小さな、且つ、結像性能に優れた光学系を達成することが容易となる。
また、本発明の反射屈折型投影光学系100は、像側の開口数をNAとするとき、以下の数式7に示される条件式を満足するとよい。
数式7に示される条件式の下限値を外れると、カタディオ系に対して液浸光学系を構成した場合に、期待される解像力を得ることが困難となる。一方、数式7に示される条件式の上限値を越えると、液浸光学系の有効径が大きくなりすぎてしまうため、レンズを製造することが困難となる。
なお、反射屈折型投影光学系100の像側の開口数NAは、以下の数式8に示される条件式を満足することが更に好ましい。
また、例えば、図1乃至図5に示す反射屈折型光学系100乃至100Dの配置のように、往復光学系を形成する正の屈折力を有するレンズ群DB1と往復光学系を構成しない正の屈折力を有するレンズ群L3との間に配置された第2の偏向反射部材FM2に入射する最軸外主光線の入射角θp2は、以下の数式9に示される条件式を満足することが好ましい。
数式9において、θp2は、最低物体高から最大物体高までの物体高の主光線と、第2の偏向反射部材FM2の反射面の法線とのなす角度である。
数式9に示される条件式の下限値を外れると、周辺のレンズの屈折力が過度に強くなってしまうために結像性能が劣化したり、周辺のレンズが大きくなってしまうために偏向反射部材の周辺のスペースを確保することが困難になったりする。数式9に示される条件式の上限値を越えると、第2の偏向反射部材FM2に入射する光線の角度がより大きくなってしまうために、第2の偏向反射部材FM2の膜特性を良好にするための設計難易度が上がってしまう。かかる設計難易度を効果的に下げるためには、数式9に示される条件式の上限値を越えないように、光学系を設計することが好ましい。なお、第2の偏向反射部材FM2の膜の設計難易度が高くなってもよい場合には、必ずしも数式9に示される条件式の上限値で制約されるわけではない。
入射角θp2は、以下の数式10に示される条件式を満足することが更に好ましい。
また、反射屈折型投影光学系100は、往復光学系を形成しないレンズ群L1及び往復光学系を形成しないレンズ群L3によって生じる正のペッツバール和を、往復光学系を形成する反射屈折群L2によって生じる負のペッツバール和で十分に補正することができる。このとき、往復光学系を形成しないレンズ群L1のペッツバール和をP1、往復光学系を形成する反射屈折群L2のペッツバール和をP2、往復光学系を形成しないレンズ群L3のペッツバール和をP3とすると、それぞれ以下の数式11及び数式12に示される条件式を満足することで、像面湾曲の小さい結像光学系を達成することが可能となる。
数式11に示される条件式を外れる場合、例えば、往復光学系を形成する反射屈折群L2のペッツバール和がゼロ、或いは、正の値であると、全てがレンズのみで構成される光学系と比較して、本発明の反射屈折投影光学系(3回結像系)100において、凹面鏡Mを用いることでペッツバール和を良好に補正し、有効径の大型化を防止することができるという効果が失われてしまう。
また、往復光学系を形成しないレンズ群L1及び/又はレンズ群L3のペッツバール和がゼロ、或いは、負の値であると、レンズ群L1及びレンズ群L3をレンズのみで構成するのが困難となる。なお、レンズ群L1及びレンズ群L3をレンズのみで構成できたとしても、レンズ群中に強い負レンズが多数必要となり、光学系を構成するレンズ枚数が多くなり過ぎてしまうため、露光収差の問題が深刻となったり、コストが高くなってしまったりする。
また、往復光学系を形成しないレンズ群L1及び/又はレンズ群L3のペッツバール和がゼロ、或いは、負の値となるようにするために、凹面鏡Mをレンズ群L1、或いは、レンズ群L3に配置すると、前者は凹面鏡Mからの反射光束が第1の物体101の近傍に戻ってしまうため、第1の物体(例えば、レチクル)と、戻ってきた光束及び近傍のレンズとの物理的干渉が起こり易くなり、メカ構成が困難となってしまう。一方、後者は最終結像光学系中に凹面鏡Mを用いることになり、高NAな光学系を達成しようとすると、光束分離が困難となってしまう。
数式12に示される条件式を外れると、像面湾曲が大きくなってしまうため、結像性能の劣化が著しくなる。但し、スリット形状が輪帯形状などのときには、数式11及び数式12に示される条件式を必ずしも満足しなくてもよい。像面が湾曲していても使用している像高の一部分における結像性能がよければ構わないからである。またスリット形状が矩形形状であっても、像高のごく一部を使用する場合には同様に、数式11及び数式12に示される条件式を満足しなくてもよい。
凹面鏡Mの有効径をφM、凹面鏡Mの光軸AX2からの最軸外主光線の高さをhMとしたとき、以下の数式13で示される条件式を満足することが好ましい。
このように、凹面鏡Mを瞳の近傍に配置することで、補正が困難な非点収差等の発生を抑えることが可能となる。
また、第1の物体101から第2の物体102へ光線が進む経路に沿った全光軸長をDOAX、第1の物体101と第2の物体102との物像間距離(第1の物体101と第2の物体102とが平行の配置となっている場合の両者の距離)をDRWとしたとき、以下の数式14で示される条件式を満足することが好ましい。
数式14に示される条件式の下限値を外れると、光線が進む経路に沿った全光軸長DOAXに対して物像間距離DRWが短くなりすぎてしまうため、各レンズ群の屈折力が強くなり、収差の補正が困難となってしまう。更に、レンズ群L3と光軸AX2とが近づきすぎてしまい、メカ構成が困難となってしまう。
一方、数式14に示される条件式の上限値を越えると、光線が進む経路に沿った全光軸長DOAXに対して物像間距離DRWが長くなりすぎてしまい、特に、液浸光学系のように非常に高NAな光学系である場合に光学系が著しく大型化してしまうために好ましくない。
ここで、全光軸長DOAXは、例えば、反射屈折型投影光学系100の場合には、DOAX=(第1の物体101乃至第1の偏向反射部材FM1までの距離)+(第1の偏向反射部材FM1乃至凹面鏡Mまでの距離)+(凹面鏡M乃至第2の偏向反射部材FM2までの距離)+(第2の偏向反射部材FM2乃至第2の物体102までの距離)で表され、物体間距離DRWは、DRW=(第1の物体101乃至第1の偏向反射部材FM1までの距離)+(第2の偏向反射部材FM2乃至第2の物体102までの距離)で表される。全光軸長DOAXと物体間距離DRWとの比は、以下の数式15で示される条件式を満足すると更に好ましい。
数式15に示される条件式を満足することで、高NA化した光学系に対して物像間距離が短く、より優れた光学性能の光学系を達成することが可能となる。
第1の偏向反射部材FM1及び第2の偏向反射部材FM2は、例えば、偏向反射ミラーで構成される。かかる偏向反射ミラーの形状は、平面板形状であってもよいし、その他の形状であってもよい。また、第1の偏向反射部材FM1及び第2の偏向反射部材FM2は、硝子の裏面反射を利用した反射ミラー等であってもよい。
図示しない開口絞りは、レンズ群L3中に配置することが好ましい。但し、レンズ群L1中又はレンズ群L2中の凹面鏡Mの近傍に配置しても構わない。また、複数の開口絞りを配置してもよい。
反射屈折型投影光学系100は、第2の物体102面が光軸方向に変動しても倍率の変化がないようにするために、少なくとも像面側でテレセントリックに構成することが好ましい。また物体側でもテレセントリックに構成できれば、より好ましい。
反射屈折型投影光学系100は、収差を補正する補正機構を有することができる。補正機構は、例えば、レンズ群L1中において、レンズを光軸方向及び/又は光軸に対して垂直方向やその他の方向に移動させたり、レンズを偏芯させたりする機能を有する。また、反射屈折群L2やレンズ群L3にも同様な補正機構を構成してもよい。更には、凹面鏡Mを変形させる機構を設けて収差を補正してもよい。
反射屈折型投影光学系100は、本実施形態では、第2の物体102面と光学系の最終レンズ面との間を液体WTで満たす、所謂、液浸の構成であるが、液浸の構成ではなく、第2の物体102面と光学系の最終レンズ面との間は、気体であってもよい。第2の物体102面と光学系の最終レンズ面との間が気体である場合には、像側の開口数NAは1より小さくなる。
反射屈折型投影光学系100は、第1の中間像IMG1や第2の中間像IMG2の近傍に視野絞りを配置しても構わない。また、第2の物体面102の近傍に視野絞りを配置しても構わない。反射屈折型投影光学系100の第2の物体面102を液浸の構成にした場合や、反射屈折型投影光学系100を構成する光学素子として回折光学素子を用いた場合には、光学系の最終レンズ面に視野を制限する絞りを配置したり、その近傍に視野絞りを配置したりするとゴーストやフレアの防止に、より効果的である。
なお、本実施形態の反射屈折型投影光学系のように、液浸光学系を構成する場合には、回折光学素子の有無に関わらず、液体WTの特性等が結像性能に与える影響を最小限に抑える必要性から、光学系の最終レンズ面と第2の物体102との間(光軸上の間隔)は、5mm以下程度であることが好ましい。但し、液体WTが、光学系の特性に影響を与えないのであればその限りではない。
本発明の反射屈折型投影光学系100は、短波長の光、好ましくは、200nm以下の波長を有する光を露光光として用いる露光装置に好適であり、特に、液浸化が望まれているArFエキシマレーザー、Fレーザー等の波長に用いると効果的である。また、反射屈折型投影光学系100の全系の近軸倍率は、縮小系であることが好ましい。特に、反射屈折型投影光学系100の全系の倍率βが、1/10≦|β|≦1/3程度の範囲で用いるとよい。
以下、本発明の反射屈折型投影光学系100の具体的なレンズ構成について説明する。
図9は、実施例1の反射屈折型投影光学系100の具体的なレンズ構成を示す光路図である。図9を参照するに、反射屈折型投影光学系100は、第1の物体101側から順に、往復光学系を形成しないレンズ群(第1の屈折群)L1と、往復光学系を形成する反射屈折群L2と、往復光学系を形成しないレンズ群(第2の屈折群)L3とを有する。
レンズ群L1は、正の屈折力のレンズ群(第1のレンズ群)L11と、正の屈折力のレンズ群(第2のレンズ群)L12から構成される。反射屈折群L2は、往復光学系を形成するレンズ群(第3のレンズ群)DBと、凹面鏡Mから構成される。また、往復光学系を形成するレンズ群DBは、正の屈折力のレンズ群(第4のレンズ群)DB1と、負の屈折力のレンズ群(第5のレンズ群)DB2から構成される。
反射屈折型投影光学系100は、2つの偏向反射部材(第1の偏向反射部材及び第2の偏向反射部材)FM1及びFM2を有し、一方の偏向反射部材は、レンズ群L11とレンズ群L12との間に配置され、他方の偏向反射部材は、レンズ群L3と凹面鏡Mとの間に配置されている。
第1の偏向反射部材FM1は、レンズ群L11とレンズ群L12との間に配置され、本実施形態では、光軸AX1を90°折り曲げて光軸AX2とする。これにより、光束も曲げられる。第1の物体101の軸外の物点を発した光束は、若干収束しながら第1の偏向反射部材FM1に入射し、第1の偏向反射部材FM1で反射される。
第2の偏向反射部材FM2は、レンズ群L3とレンズ群DB1の間に配置され、本実施形態では、光軸AX2を90°折り曲げて光軸AX3とする。これにより、光束も曲げられる。
第1の偏向反射部材FM1及び第2の偏向反射部材FM2は、本実施形態では、平面反射ミラーを用いている。軸外光束の実像である第1の中間像は、往復光学系を形成しないレンズ群L12と往復光学系を形成するレンズ群DB1との間に存在している。また、実像である第2の中間像は、往復光学系を形成するレンズ群DB1と往復光学系を形成しないレンズ群L3との間に存在し、詳細には、第2の偏向反射部材FM2と往復光学系を形成するレンズ群DB1との間に存在する。
第1の結像光学系の瞳は、後述する非球面正レンズL116と第1の偏向反射部材FM1との間の近傍に存在し、また、第3の結像光学系の瞳は、開口絞り103の近傍に存在する。即ち、第1の結像光学系の瞳と第3の結像光学系の瞳は、同一ではない。
正の屈折力を有する屈折レンズ群L11は、第1の物体101側から光の進行方向に沿って、第1の物体101側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL111と、第1の物体101側に凸面を向けたメニスカス形状の非球面負レンズL112と、第1の物体101側に略平面を向けた略平凸形状の正レンズL113と、両凹形状の負レンズL114と、両凸形状の正レンズL115と、第1の物体101側に凹面を向けたメニスカス形状の非球面正レンズL116から構成される。
正の屈折力を有する屈折レンズ群L12は、第1の偏向反射部材FM1側から順に、第1の偏向反射部材FM1側に凸面を向けたメニスカス形状の非球面正レンズL121と、第1の偏向反射部材FM1側に略平面を向けた平凸形状の非球面正レンズL122と、第1の偏向反射部材FM1側に略平面を向けた平凸形状の正レンズL123と、凹面鏡M側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL124から構成される。
往復光学系を形成し、正の屈折力を有するレンズ群DB1は、第1の偏向反射部材FM1側から順に、両凸形状の正レンズDB111と、凹面鏡Mに凹面を向けたメニスカス形状の正レンズDB112から構成される。
往復光学系を形成し、負の屈折力を有するレンズ群DB2は、第1の偏向反射部材FM1側から順に、両凹形状の負レンズDB211と、第1の偏向反射部材FM1側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズDB212と、第1の偏向反射部材FM1側に凹面を向けたメニスカス形状の非球面負レンズDB213から構成される。
往復光学系を形成しないレンズ群L3は、第2の偏向反射部材FM2側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL311と、第2の物体102側に凹面を向けた2枚のメニスカス形状の非球面負レンズL312及びL313と、第2の偏向反射部材FM2側に凹面を向けたメニスカス形状の非球面正レンズL314と、両凸形状の正レンズL315と、第2の物体102側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL316と、両凸形状の正レンズL317及びL318と、第2の物体102側に凹面を向けた2枚のメニスカス形状の非球面正レンズL319及びL320と、第2の物体102側に凹面を向けたメニスカス形状の正レンズL321と、第2の物体側102側に平面を向けた平凸形状の正レンズL322から構成される。
開口絞り103は、本実施形態では、正レンズL317と正レンズL318との間に配置されている。なお、図9に示すように、第1の物体101上のある1点から第1の偏向反射部材FM1へ入射する光束が収束光である場合、第1の偏向反射部材FM1へ入射する光束の最大入射角度を小さくすることができる。
実施例1の反射屈折型投影光学系100は、投影倍率が1/4倍であり、基準波長が193nm、硝材として石英及び蛍石を用いている。また、像側の開口数はNA=1.30、物像間距離(第1の物体面乃至第2の物体面)はL=1598mm程度である。また、像高は、約2.06mm乃至15.75mmの範囲において収差が補正されており、少なくとも、長さ方向26mm、幅6.8mm程度の軸外の矩形の露光領域を確保することができる。
なお、図9では、軸外のある1点の物体高から出た光束を示しているが、実際には、反射屈折型投影光学系100は、第1の物体101の光軸から外れたある範囲の軸外物体高を使用している。その際、第1の物体面上及び第2の物体面上において、光軸を含まない矩形のスリット領域、或いは、光軸を含まない円弧状のスリット領域が露光領域となる。
実施例1の反射屈折型投影光学系100の横収差図を図10に示す。図10は、基準波長193.0nm及び±0.2pmの波長について示しており、単色及び色収差が良好に補正されているのがわかる。なお、使用する硝材は、本実施形態では、石英と蛍石のみを使用したが、その他の使用可能な硝材を同時に、或いは、単独で使用しても構わない。
実施例1の反射屈折型投影光学系100の数値諸元表を以下の表1に示す。なお、表1中のiは第1の物体101から光の進行方向に沿った面番号、riは面番号に対応した各面の曲率半径、diは各面の面間隔を示す。レンズ硝材SiO(石英)及びCaF(蛍石)と液体である水(好ましくは、純水)は、基準波長λ=193.0nmに対する屈折率を各々1.5609、1.5018、1.437としている。また、基準波長に対する+0.2pm及び−0.2pmの波長の屈折率は、SiOの場合、各々1.56089968、1.56090031であり、CaFの場合、各々1.50179980、1.50180019であり、水の場合、各々1.43699576、1.437000424である。また、非球面の形状は、X=(H/4)/(1+((1−(1+k)・(H/r)))1/2)+AH+BH+CH+DH10+EH12+FH14+GH16で与えられるものとする。ここで、Xはレンズ頂点から光軸方向への変位量、Hは光軸からの距離、riは曲率半径、kは円錐定数、A、B、C、D、E、F及びGは非球面係数である。
図11は、実施例2の反射屈折型投影光学系100の具体的なレンズ構成を示す光路図である。図11を参照するに、反射屈折型投影光学系100は、第1の物体101側から順に、往復光学系を形成しないレンズ群(第1の屈折群)L1と、往復光学系を形成する反射屈折群L2と、往復光学系を形成しないレンズ群(第2の屈折群)L3とを有する。
レンズ群L1は、正の屈折力のレンズ群(第1のレンズ群)L11と、正の屈折力のレンズ群(第2のレンズ群)L12から構成される。反射屈折群L2は、往復光学系を形成するレンズ群(第3のレンズ群)DBと、凹面鏡Mから構成される。また、往復光学系を形成するレンズ群DBは、正の屈折力のレンズ群(第4のレンズ群)DB1と、負の屈折力のレンズ群(第5のレンズ群)DB2から構成される。
反射屈折型投影光学系100は、2つの偏向反射部材(第1の偏向反射部材及び第2の偏向反射部材)FM1及びFM2を有し、一方の偏向反射部材は、レンズ群L11とレンズ群L12との間に配置され、他方の偏向反射部材は、レンズ群L3と凹面鏡Mとの間に配置されている。
第1の偏向反射部材FM1は、レンズ群L11とレンズ群L12との間に配置され、本実施形態では、光軸AX1を90°折り曲げて光軸AX2とする。これにより光束も曲げられる。第1の物体101の軸外の物点を発した光束は、発散光束として第1の偏向反射部材FM1に入射し、第1の偏向反射部材FM1で反射される。
第2の偏向反射部材FM2は、レンズ群L3とレンズ群DB1との間に配置され、本実施形態では、光軸AX2を90°折り曲げて光軸AX3とする。これにより、光束も曲げられる。
第1の偏向反射部材FM1及び第2の偏向反射部材FM2は、本実施形態では、平面反射ミラーを用いている。軸外光束の第1の中間像及び第2の中間像は、往復光学系を形成するレンズ群DB1中に存在している。
第1の結像光学系の瞳は、後述する非球面正レンズL122と非球面正レンズL123の近傍に存在し、また、第3の結像光学系の瞳は、開口絞り103の近傍に存在する。即ち、第1の結像光学系の瞳と第3の結像光学系の瞳は、同一ではない。
正の屈折力を有する屈折レンズ群L11は、第1の物体101側から光の進行方向に沿って、第1の物体101側に凹面を向けたメニスカス形状の非球面負レンズL111と、両凸形状の正レンズL112と、第1の物体側に略平面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL113から構成される。
正の屈折力を有する屈折レンズ群L12は、第1の偏向反射部材FM1側から順に、第1の偏向反射部材FM1側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL121と、第1の偏向反射部材FM1側に凸面を向けたメニスカス形状の非球面正レンズL122と、凹面鏡M側に凸面を向けたメニスカス形状の非球面正レンズL123と、第1の偏向反射部材FM1側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL124と、凹面鏡M側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL125と、第1の偏向反射部材FM1側に凹面を向けたメニスカス形状の非球面負レンズL126と、凹面鏡M側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL127から構成される。
往復光学系を形成し、正の屈折力を有するレンズ群DB1は、第1の偏向反射部材FM1側から順に、両凸形状の正レンズDB111と、凹面鏡Mに凹面を向けた2枚のメニスカス形状の正レンズDB112及びDB113から構成される。
往復光学系を形成し、負の屈折力を有するレンズ群DB2は、第1の偏向反射部材FM1側から順に、第1の偏向反射部材FM1側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズDB211と、第1の偏向反射部材FM1側に凹面を向けたメニスカス形状の非球面負レンズDB212から構成される。
往復光学系を形成しないレンズ群L3は、第2の偏向反射部材FM2側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL311と、両凸形状の正レンズL312と、第2の物体102側に略平面を向けた略平凹形状の負レンズL313と、第2の物体102側に凹面を向けた略平凹形状の非球面負レンズL314と、両凹形状の非球面負レンズL315と、2枚の両凸形状の非球面正レンズL316及びL317と、第2の物体102側に凹面を向けた負レンズL318と、両凸形状の正レンズL319と、開口絞り103と、第2の偏向反射部材FM2側に凸面を向けた2枚のメニスカス形状の正レンズL320及びL321と、第2の物体102側に凹面を向けた2枚のメニスカス形状の非球面正レンズL322及びL323と、第2の物体102側に平面を向けた平凸形状の非球面正レンズL324から構成される。
実施例2の反射屈折型投影光学系100のように、第1の物体101上のある1点から第1の偏向反射部材FM1へ入射する光束が発散光である場合は、収束光である場合と比較して、より第1の物体101に近い位置に第1の偏向反射部材FM1を配置することができる。従って、第1の物体101と光軸AX2との距離を縮めることが可能となり、第1の物体101と第2の物体102との距離を縮めることができる。
実施例2の反射屈折型投影光学系100は、投影倍率が1/4倍であり、基準波長が193nm、硝材として石英及び蛍石を用いている。また、像側の開口数はNA=1.30、物像間距離(第1の物体面乃至第2の物体面)はL=1597mm程度である。また、像高は、約3.75mm乃至17.0mmの範囲において収差が補正されており、少なくとも、長さ方向26mm、幅7.2mm程度の軸外の矩形の露光領域を確保することができる。但し、露光領域は、矩形に限定するものではなく、例えば、円弧形状でも構わない。
実施例2の反射屈折型投影光学系100の横収差図を図12に示す。図12は、基準波長193.0nm及び±0.2pmの波長について示しており、単色及び色収差が良好に補正されているのがわかる。
実施例2の反射屈折型投影光学系100の数値諸元表を以下の表2に示す。なお、表2中の各記号等は、表1の定義と同様である。
図13は、反射屈折型投影光学系100の具体的なレンズ構成を示す光路図である。図13を参照するに、反射屈折型投影光学系100は、第1の物体101側から順に、往復光学系を形成しないレンズ群(第1の屈折群)L1と、往復光学系を形成する反射屈折群L2と、往復光学系を形成しないレンズ群(第2の屈折群)L3とを有する。
レンズ群L1は、正の屈折力のレンズ群(第1のレンズ群)L11と、正の屈折力のレンズ群(第2のレンズ群)L12から構成される。反射屈折群L2は、往復光学系を形成するレンズ群(第3のレンズ群)DBと、凹面鏡Mから構成される。また、往復光学系を形成するレンズ群DBは、正の屈折力のレンズ群(第4のレンズ群)DB1と、負の屈折力のレンズ群(第5のレンズ群)DB2から構成される。
反射屈折型投影光学系100は、2つの偏向反射部材(第1の偏向反射部材及び第2の偏向反射部材)FM1及びFM2を有し、一方の偏向反射部材は、レンズ群L11とレンズ群L12との間に配置され、他方の偏向反射部材は、レンズ群L3と凹面鏡Mとの間に配置されている。
第1の偏向反射部材FM1は、レンズ群L11とレンズ群L12との間に配置され、本実施形態では、光軸AX1を90°折り曲げて光軸AX2とする。これにより、光束も曲げられる。第1の物体101の軸外の物点を発した光束は、収束光束として第1の偏向反射部材FM1に入射し、第1の偏向反射部材FM1で反射される。
第2の偏向反射部材FM2は、レンズ群L3とレンズ群DB1との間に配置され、本実施形態では、光軸AX2を90°折り曲げて光軸AX3とする。これにより、光束も曲げられる。
第1の偏向反射部材FM1及び第2の偏向反射部材FM2は、本実施形態では、平面反射ミラーを用いている。軸外光束の実像である第1の中間像は、往復光学系を形成しないレンズ群L12と往復光学系を形成するレンズ群DB1との間に存在している。また実像である第2の中間像は、往復光学系を形成するレンズ群DB1と往復光学系を形成しないレンズ群L3との間に存在し、詳細には、第2の偏向反射部材FM2と往復光学系を形成しないレンズ群L3との間に存在する。
第1の結像光学系の瞳は、後述する非球面正レンズL116と第1の偏向反射部材FM1との間に存在し、また、第3の結像光学系の瞳は、開口絞り103の近傍に存在する。即ち、第1の結像光学系の瞳と第3の結像光学系の瞳は、同一ではない。
正の屈折力を有する屈折レンズ群L11は、第1の物体101側から光の進行方向に沿って、両凸形状の正レンズL111と、第1の物体101側に凹面を向けたメニスカス形状の非球面正レンズL112と、第1の物体101側に凹面を向けたメニスカス形状の正レンズL113と、第1の物体101側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL114と、第1の物体101側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL115と、両凸形状の非球面正レンズL116から構成される。
正の屈折力を有する屈折レンズ群L12は、第1の偏向反射部材FM1側から順に、第1の偏向反射部材FM1側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL121と、第1の偏向反射部材FM1側に凹面を向けたを向けたメニスカス形状の非球面負レンズL122と、第1の偏向反射部材FM1側に凹面を向けたを向けたメニスカス形状の正レンズL123と、凹面鏡M側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL124と、凹面鏡M側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL125と、第1の偏向反射部材FM1側に凸面を向けた非球面正レンズL126から構成される。
往復光学系を形成し、正の屈折力を有するレンズ群DB1は、第1の偏向反射部材FM1側から順に、凹面鏡M側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズDB111と、凹面鏡M側に略平面を向けた略平凸形状の正レンズDB112から構成される。
往復光学系を形成し、負の屈折力を有するレンズ群DB2は、第1の偏向反射部材FM1側から順に、両凹形状の負レンズDB211と、第1の偏向反射部材FM1側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズDB212と、第1の偏向反射部材FM1側に凹面を向けたメニスカス形状の非球面負レンズDB213から構成される。
往復光学系を形成しないレンズ群L3は、第2の偏向反射部材FM2側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL311と、第2の物体102側に凹面を向けた非球面負レンズL312と、第2の物体102側に凹面を向けたメニスカス形状の非球面正レンズL313と、第2の物体102側に凹面を向けたメニスカス形状の非球面負レンズL314と、第2の物体102側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL315と、両凸形状の正レンズL316と、第2の偏向反射部材FM2側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL317と、第2の偏向反射部材FM2側に凹面を向けたメニスカス形状の正レンズL318と、両凸形状の非球面正レンズL319と、第2の偏向反射部材FM2側に凸面を向けた平凸形状の正レンズL320と、第2の物体102側に凹面を向けた2枚のメニスカス形状の非球面正レンズL321及びL322と、第2の偏向反射部材FM2側に凸面を向けた平凸形状の正レンズL323から構成される。
開口絞り103は、本実施形態では、非球面正レンズL319と正レンズL320との間に配置されている。
実施例3の反射屈折型投影光学系100は、投影倍率が1/4倍であり、基準波長が193nm、硝材として石英のみを用いている。また、像側の開口数はNA=1.31、物像間距離(第1の物体面乃至第2の物体面)はL=1654mm程度である。また、像高は、約3.5mm乃至16.25mmの範囲において収差が補正されており、少なくとも、長さ方向26mm、幅6.2mm程度の軸外の矩形の露光領域を確保することができる。但し、露光領域は矩形に限定するものではなく、例えば、円弧形状でも構わない。
実施例3の反射屈折型投影光学系100の横収差図を図14に示す。図14は、基準波長193.0nm及び±0.2pmの波長について示しており、単色及び色収差が良好に補正されているのがわかる。
実施例3の反射屈折型投影光学系100の数値諸元表を以下の表3に示す。なお、表3中の各記号等は、表1の定義と同様である。
本発明の反射屈折型投影光学系によれば、第1の物体面(レチクル)と第2の物体面(ウェハ)とを平行に配置することができると共に、液浸化による更なる高NA化に対して光学系を大型化することなく、物像間距離を短縮した光学系を構成することができる。また、瞳の遮光がなく、像面上で十分な大きさの結像領域幅を得ることができ、優れた結像性能を安定的に達成することができる。
以下、図15を参照して、本発明の反射屈折型投影光学系100を適用した露光装置200について説明する。図15は、本発明の一側面としての露光装置200の構成を示す概略断面図である。
露光装置200は、投影光学系100の被処理体240側にある最終レンズ面と被処理体240との間の少なくとも一部に供給される液体WTを介して、レチクル220に形成された回路パターンをステップ・アンド・リピート方式やステップ・アンド・スキャン方式で被処理体240に露光する液浸型の投影露光装置である。かかる露光装置は、サブミクロンやクオーターミクロン以下のリソグラフィー工程に好適であり、以下、本実施形態ではステップ・アンド・スキャン方式の露光装置(「スキャナー」とも呼ばれる。)を例に説明する。ここで、「ステップ・アンド・スキャン方式」とは、レチクルに対してウェハを連続的にスキャン(走査)してレチクルパターンをウェハに露光すると共に、1ショットの露光終了後ウェハをステップ移動して、次の露光領域に移動する露光方法である。また、「ステップ・アンド・リピート方式」とは、ウェハの一括露光ごとにウェハをステップ移動して次のショットの露光領域に移動する露光方法である。
露光装置200は、図15に示すように、照明装置210と、レチクル220を載置するレチクルステージ230と、反射屈折型投影光学系100と、被処理体240を載置するウェハステージ250と、液体給排機構260と、図示しない制御部とを有する。図示しない制御部は、照明装置210、レチクルステージ230、ウェハステージ250、液体給排機構260を制御可能に接続されている。
照明装置210は、転写用の回路パターンが形成されたレチクル220を照明し、光源部212と、照明光学系214とを有する。
光源部212は、例えば、光源としては、波長約193nmのArFエキシマレーザー、波長約248nmのKrFエキシマレーザーなどを使用することができるが、光源の種類はエキシマレーザーに限定されず、例えば、波長約157nmのFレーザーを使用してもよいし、その光源の個数も限定されない。例えば、独立に動作する2個の固体レーザーを使用すれば固体レーザー間相互のコヒーレンスはなく、コヒーレンスに起因するスペックルはかなり低減する。更にスペックルを低減するために光学系を直線的又は回動的に揺動させてもよい。また、光源部212に使用可能な光源はレーザーに限定されるものではなく、一又は複数の水銀ランプやキセノンランプなどのランプも使用可能である。
照明光学系214は、レチクル220を照明する光学系であり、レンズ、ミラー、オプティカルインテグレーター、絞り等を含む。例えば、コンデンサーレンズ、ハエの目レンズ、開口絞り、コンデンサーレンズ、スリット、結像光学系の順で整列する等である。照明光学系214は、軸上光、軸外光を問わずに使用することができる。オプティカルインテグレーターは、ハエの目レンズや2組のシリンドリカルレンズアレイ(又はレンチキュラーレンズ)板を重ねることによって構成されるインテグレーターを含むが、光学ロッドや回折素子に置換される場合もある。
レチクル220は、例えば、反射型又は透過型レチクルで、その上には転写されるべき回路パターンが形成され、レチクルステージ230に支持及び駆動されている。レチクル220から発せられた回折光は、反射屈折型投影光学系100を介し、被処理体240上に投影される。レチクル220と被処理体240とは、光学的に共役の関係に配置される。露光装置200は、スキャナーであるため、レチクル220と被処理体240を縮小倍率比の速度比で走査することによりレチクル220のパターンを被処理体240上に転写する。なお、ステップ・アンド・リピート方式の露光装置(「ステッパー」とも呼ばれる。)の場合は、レチクル220と被処理体240を静止させた状態で露光が行われる。
レチクルステージ230は、図示しないレチクルチャックを介してレチクル220を支持し、図示しない移動機構に接続されている。図示しない移動機構は、リニアモーターなどで構成され、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向及び各軸の回転方向にレチクルステージ230を駆動することでレチクル220を移動することができる。露光装置200は、レチクル220と被処理体240を図示しない制御部によって同期した状態で走査する。ここで、レチクル220又は被処理体240の面内で走査方向をY軸、それに垂直な方向をX軸、レチクル220又は被処理体240の面に垂直な方向をZ軸とする。
反射屈折型投影光学系100は、レチクル220面上のパターンを像面上に縮小投影する反射屈折型投影光学系である。反射屈折型投影光学系100は、上述した通りのいかなる形態をも適用可能であり、ここでの詳細な説明は省略する。
被処理体240は、本実施形態ではウェハであるが、液晶基板、その他の被処理体を広く含む。被処理体240には、フォトレジストが塗布されている。
ウェハステージ250は、図示しないウェハチャックによって被処理体240を支持する。ウェハステージ250は、レチクルステージ230と同様に、リニアモーターを利用して、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向及び各軸の回転方向に被処理体240を移動する。また、レチクルステージ230の位置とウェハステージ250の位置は、例えば、レーザー干渉計などにより監視され、両者は一定の速度比率で駆動される。ウェハステージ250は、例えば、ダンパを介して床等の上に支持されるステージ定盤上に設けられ、レチクルステージ230及び反射屈折型投影光学系100は、例えば、床等に載置されたベースフレーム上にダンパを介して支持される図示しない鏡筒定盤上に設けられる。
液体給排機構260は、給排ノズル262を介して、反射屈折型投影光学系100と被処理体240との間、詳細には、反射屈折型投影光学系100の被処理体240側の最終レンズ面(反射屈折型投影光学系100の被処理体240側の最終端に配置されている光学素子)と被処理体240との間に液体WTを供給すると共に、供給した液体WTを回収する。即ち、反射屈折型投影光学系100と被処理体240の表面で形成される間隙は、液体給排機構260から供給される液体WTで満たされている。液体WTは、本実施形態では、純水であるが、特に純水に限定するものではなく、露光光の波長に対して高い透過特性及び高い屈折率特性を有し、反射屈折型投影光学系100や被処理体240に塗布されているフォトレジストに対して化学的安定性の高い液体を使用することができ、例えば、フッ素系不活性液体を使用してもよい。
図示しない制御部は、CPU、メモリを有し、露光装置200の動作を制御する。制御部は、照明装置210、レチクルステージ230(即ち、レチクルステージ230の図示しない移動機構)、ウェハステージ250(即ち、ウェハステージの図示しない移動機構)、液体給排機構260と電気的に接続されている。制御部は、例えば、露光時のウェハステージ250の駆動方向等の条件に基づいて、液体WTの供給と回収、或いは、停止の切り替え及び液体WTの給排量を制御する機能も有する。CPUは、MPUなど名前の如何を問わずいかなるプロセッサも含み、各部の動作を制御する。メモリは、ROM及びRAMより構成され、露光装置200を動作するファームウェアを格納する。
露光において、光源部212から発せられた光束は、照明光学系214によりレチクル220を、例えば、ケーラー照明する。レチクル220を通過してレチクルパターンを反映する光は、反射屈折型投影光学系100により、液体WTを介して被処理体240に結像される。露光装置200が用いる反射屈折型投影光学系100は、優れた結像性能を有し、高いスループットで経済性よくデバイス(半導体素子、LCD素子、撮像素子(CCDなど)、薄膜磁気ヘッドなど)を提供することができる。
次に、図16及び図17を参照して、露光装置200を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図16は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、マスクとウェハを用いてリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
図17は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置200によってマスクの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重の回路パターンが形成される。かかるデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。このように、露光装置200を使用するデバイス製造方法、並びに結果物としてのデバイスも本発明の一側面を構成する。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本発明は、液浸型の露光装置でなくても適用することができる。
本発明の反射屈折型投影光学系の構成を示す概略断面図である。 本発明の反射屈折型投影光学系の別の構成を示す概略断面図である。 本発明の反射屈折型投影光学系の別の構成を示す概略断面図である。 本発明の反射屈折型投影光学系の別の構成を示す概略断面図である。 本発明の反射屈折型投影光学系の別の構成を示す概略断面図である。 本発明の反射屈折型投影光学系の別の構成を示す概略断面図である。 本発明の反射屈折型投影光学系の別の構成を示す概略断面図である。 本発明の反射屈折型投影光学系の別の構成を示す概略断面図である。 本発明の反射屈折型投影光学系の具体的なレンズ構成を示す光路図である。 図9に示す反射屈折型投影光学系の収差図である。 本発明の反射屈折型投影光学系の具体的なレンズ構成を示す光路図である。 図11に示す反射屈折型投影光学系の収差図である。 本発明の反射屈折型投影光学系の具体的なレンズ構成を示す光路図である。 図13に示す反射屈折型投影光学系の収差図である。 本発明の露光装置の構成を示す概略断面図である。 デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。 図16に示すステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。
符号の説明
100 反射屈折型投影光学系
101 第1の物体面
102 第2の物体面
103 開口絞り
L1 レンズ群(第1の屈折群)
L2 反射屈折群
L3 レンズ群(第2の屈折群)
L11 レンズ群(第1のレンズ群)
L12 レンズ群(第2のレンズ群)
DB レンズ群(第3のレンズ群)
DB1 レンズ群(第4のレンズ群)
DB2 レンズ群(第5のレンズ群)
M 凹面鏡
IMG1 第1の中間像
IMG2 第2の中間像
FM1 第1の偏向反射部材
FM2 第2の偏向反射部材
AX1乃至AX3 光軸
200 露光装置

Claims (20)

  1. 第1の物体の中間像を2回形成し、第2の物体上に結像する3回結像系であり、前記第1の物体側から順に、入射光及び反射光が通過する往復光学系を形成しない第1の屈折群と、前記往復光学系を形成する反射屈折群と、往復光学系を形成しない第2の屈折群とを有する反射屈折型投影光学系であって、
    前記第1の屈折群は、正の屈折力の第1のレンズ群と、正の屈折力の第2のレンズ群とを有し、
    前記反射屈折群は、前記往復光学系を形成する第3のレンズ群と、凹面鏡とを有し、
    前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間に配置される第1の偏向反射部材と、
    前記第2のレンズ群と前記第3のレンズ群との間又は前記第2の屈折群と前記第3のレンズ群との間に配置される第2の偏向反射部材とを有することを特徴とする反射屈折型投影光学系。
  2. 前記第1の偏向反射部材及び前記第2の偏向反射部材の各々の法線は、実質的に90°をなすことを特徴とする請求項1記載の反射屈折型投影光学系。
  3. 第1の物体の像を第2の物体上に結像し、前記第1の物体側から光路に沿って、少なくとも一のレンズを有し、前記第1の物体の第1の中間像を形成する第1の結像光学系と、少なくとも一のレンズ及び一の凹面鏡を有し、前記第1の物体の第2の中間像を形成する第2の結像光学系と、少なくとも一のレンズを有し、前記第1の物体の像を前記第2の物体上に形成する第3の結像光学系とを有する反射屈折型投影光学系であって、
    前記第1の結像光学系は、第1の屈折群を有し、前記第1の屈折群は、少なくなくとも、前記第1の物体側から光路に沿って、入射光及び反射光が通過する往復光学系を形成しない第1のレンズ群と、第1の偏向反射部材と、前記往復光学系を形成しない第2のレンズとを有し、前記第1のレンズ群からの光束を前記第1の偏向反射部材で反射させて前記第2のレンズ群に導光し、
    前記第1の偏向反射部材に入射する主光線の入射角θpが、
    15°<θp<45°
    を満足することを特徴とする反射屈折型投影光学系。
  4. 前記第1の物体と前記第2の物体は、平行に配置されることを特徴とする請求項1又は3記載の反射屈折型投影光学系。
  5. 第2の偏向反射部材を更に有し、
    前記第1の偏向反射部材及び前記第2の偏向反射部材の各々の法線は、実質的に90°をなすことを特徴とする請求項3記載の反射屈折型投影光学系。
  6. 前記第3の結像光学系は、第2の屈折群を有し、
    前記往復光学系を形成する第3のレンズ群と、
    前記第2の屈折群と前記第3のレンズ群との間に第2の偏向反射部材を更に有することを特徴とする請求項3記載の反射屈折型投影光学系。
  7. 前記第1の物体と前記第2の物体は、平行に配置され、
    前記第1の物体から前記第2の物体へ光束が進む経路に沿った全光軸長をDOAX、前記第1の物体と前記第2の物体との物像間距離をDRWとしたとき、
    0.2<DRW/DOAX<0.58
    を満足することを特徴とする請求項6記載の反射屈折型投影光学系。
  8. 前記第1の物体と前記第2の物体は、平行に配置され、
    前記第1の物体から前記第2の物体へ光束が進む経路に沿った全光軸長をDOAX、前記第1の物体と前記第2の物体との物像間距離をDRWとしたとき、
    0.3<DRW/DOAX<0.50
    を満足することを特徴とする請求項6記載の反射屈折型投影光学系。
  9. 前記往復光学系を形成する第3のレンズ群と、
    前記第2のレンズ群と前記第3のレンズ群との間に第2の偏向反射部材を更に有することを特徴とする請求項3記載の反射屈折型投影光学系。
  10. 前記第3のレンズ群は、正の屈折力を有する第4のレンズ群と、負の屈折力を有する第5のレンズ群とを有することを特徴とする請求項1、6、9のうちいずれか一項記載の反射屈折型投影光学系。
  11. 前記第3のレンズ群は、前記凹面鏡から近い順に、前記第5のレンズ群、前記第4のレンズ群の順に配置されていることを特徴とする請求項10記載の反射屈折型投影光学系。
  12. 前記第1の屈折群の近軸倍率をβL1、全系の近軸倍率をβとしたとき、
    4.0<|βL1/β|<24
    を満足することを特徴とする請求項3記載の反射屈折型投影光学系。
  13. 前記第2の屈折群の近軸倍率をβL3、前記第2の物体側の開口数をNAとしたとき、
    0.01<|βL3/NA|<0.3
    を満足することを特徴とする請求項6記載の反射屈折型投影光学系。
  14. 前記第1の中間像は、前記第2のレンズ群と前記第5のレンズ群との間に形成されることを特徴とする請求項10記載の反射屈折型投影光学系。
  15. 前記第2の中間像は、前記第5のレンズ群と前記第2の屈折群との間に形成されることを特徴とする請求項10記載の反射屈折型投影光学系。
  16. 前記第1の結像光学系及び前記第3の結像光学系は、光軸上の各々異なる位置に瞳を有することを特徴とする請求項3記載の反射屈折型投影光学系。
  17. 請求項1乃至16のうちいずれか一項記載の反射屈折型投影光学系と、
    前記第1の物体面上にレチクルのパターンを位置付けるべく当該レチクルを保持するレチクルステージと、
    前記第2の物体面上に感光層を位置付けるべく被処理体を保持するウェハステージと、
    前記レチクルを照明した状態で前記レチクルステージ及び前記ウェハステージを同期して走査する手段とを有することを特徴とする露光装置。
  18. 光源からの光でパターンを照明する照明光学系と、
    前記パターンからの光を被処理体上に投影する請求項1乃至16のうちいずれか一項記載の反射屈折型投影光学系とを有することを特徴とする露光装置。
  19. 前記被処理体と前記反射屈折型投影光学系の最も被処理体側のレンズ面との間の少なくとも一部に液体が満たされていることを特徴とする請求項17又は18記載の露光装置。
  20. 請求項17乃至20のうちいずれか一項記載の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、
    露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
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