JP2005039211A - 投影光学系、露光装置及びデバイスの製造方法 - Google Patents

投影光学系、露光装置及びデバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 像面上で十分な大きさの結像領域が得られるとともに十分な像側作動距離を確保できるような投影光学系を提供する。
【解決手段】 第1の物体側からの光路に沿って、少なくとも1つのレンズを有し、第1の物体の第1中間像を形成する第1結像光学系と、少なくとも1つのレンズと少なくとも1つの凹面鏡を有し、前記第1の物体の第2中間像を形成する第2結像光学系と、少なくとも1つのレンズを有し、前記第1の物体の像を第2の物体上に形成する第3結像光学系を有し、前記第1の物体の像を前記第2の物体上に結像する反射屈折投影光学系であって、少なくとも1つの偏向反射部材を有し、前記第1結像光学系の近軸倍率をβ1としたとき、0.7<|β1|<2.0を満足する。
【選択図】 図1

Description

本発明は投影光学系、および該投影光学系による投影露光装置、デバイス製造方法に関し、特にレチクルパターンをウェハに投影露光する投影光学系に、反射鏡を用いた反射屈折投影光学系に関するものである。
半導体の集積回路を製造する為のフォトリソグラフィー工程において、マスク又はレチクル上に描画されたパターンを、投影光学系を介してフォトレジスト等が塗布されたウエハ上に投影露光する投影露光装置が使用されている。近年、集積回路の高集積化が進むに従い、投影露光光学系に対する要求仕様、要求性能もますます厳しいものになってきている。投影露光光学系において高い解像力を得るためには、露光波長の短波長化、もしくはNAの高NA化が必要となる。高い解像度を得るために露光波長の短波長化が進み、露光波長が193nm(ArF)や157nm(F2)といった波長領域に達すると、石英レンズや蛍石レンズ以外の透過型光学素子を用いると高い透過率が得られないため、所定の光量を得るためには使用可能なレンズ材料が石英と蛍石に限られてくる。193nmや157nmといった波長領域の光を用いる投影露光装置の光学系として、例えば特開平10−79345号公報等に開示されているような全て屈折レンズで構成され、レンズ構成枚数が多く全硝材厚が大きい光学系を用いた場合、光学系内での光の吸収量が多くなるため、ウエハ上での露光量が低下し、スループットの低下の要因となる。また、レンズの熱吸収(光を吸収することによりレンズの温度が上昇する)による焦点位置の変動、収差変動などの問題(熱収差)が生じてくる。また、露光波長が193nmでは石英レンズと蛍石レンズが使用可能であるが、その両者の分散の値の差がさほど大きくないため色収差の補正が難しく、色収差を補正しようとすると曲率半径が小さい色消し面を持つ色消しレンズが複数個必要になる。そのような色消しレンズが光学系内に複数個あると、光学系の全硝材厚の増大を招き、前述の透過率の低下、熱収差の発生といった問題がさらに顕著になる。また、蛍石に関しては投影光学系の設計性能を保証するに耐えうる特性を有するものを製造するのが難しく、さらに大口径のものを製造するのが困難な状況である。このことは色補正をさらに難しくし、コストアップの要因となっている。さらに露光波長が157nmとなると使用可能なレンズ材料は蛍石のみとなり単一材料だけでは色収差を補正することは困難である。このように、屈折系だけで投影光学系を構成することが困難になってくるため、光学系中にミラーを使用することにより、前述の透過率の低下、色収差の補正といった課題を解決しようとする提案が種々なされている。
例えば、反射系だけで構成されている反射投影光学系が特開平9−211332号公報、特開平10―90602号公報等で開示されている。また、反射系と屈折系を組み合わせた反射屈折投影光学系が、米国特許第5,650,877号公報、特開昭62−210415号公報、特開昭62−258414号公報、特開平2−66510号公報、特開平3−282527号公報、特開平5−188298号公報、特開平6−230287号公報、特開平10−3039号公報、特開2001−47114号公報、特開平8−62502号公報、特開2002−83766号公報等で開示されている。
特開平09−211332号公報 特開平10−090602号公報 米国特許第5650877号公報 特開昭62−210415号公報 特開昭62−258414号公報 特開平02−066510号公報 特開平03−282527号公報 特開平5−188298号公報 特開平6−230287号公報 特開平10−003039号公報 特開2001−047114号公報 特開平08−062502号公報 特開2002−83766号公報
このような露光波長の短波長化や高NA化に対応して反射系を含んだ投影光学系を構築するとき、色収差補正が可能なことは当然として、理想的には像面上で十分な大きさの結像領域が得られるとともに十分な像側作動距離を確保できてなおかつ簡素な構成が望ましい。像面上で十分な大きさの結像領域幅が得られれば、走査型投影露光装置ではスループット上有利であり、露光変動を抑えることができる。十分な像側作動距離を確保できれば、装置のオートフォーカス系やウエハステージの搬送系などを構成する上で好ましい。簡素な構成であれば、メカ鏡筒等も複雑化させることはなく組立製造上のメリットがある。
以上のような視点から従来例について検証すると、まず、米国特許第5,650,877号公報では、光学系中にマンジンミラーと屈折部材を配置して、レチクルの像をウエハに露光するものであるが、この光学系は、使用する全ての画角において瞳の中心部分の遮光(中抜け)が起こるとともに、露光領域が大きくできないという欠点を有している。また、露光領域を大きくしようとすると瞳の中心部分の遮光が大きくなり好ましくなく、さらに、マンジンミラーの屈折面がビームスプリット面を形成しており、その面を通過するごとに光量は半分になり、像面(ウエハ面)では、光量が10%程度に低下してしまうという点等の問題を有している。また、特開平9−211332号公報、特開平10−90602号公報では、反射系のみによる構成を基本としているが、収差(ペッツバール和)が悪化してしまうという問題やミラー配置が困難であるという問題等から像面上での結像領域幅を十分に確保することが難しい。また主に像面近傍のパワーが大きい凹面鏡が結像作用を有する構成となっているので高NA化が困難であり、該凹面鏡の直前位置に凸面鏡が配置されるため、十分な像側作動距離を確保できないという問題がある。また、特開昭62−210415号公報、特開昭62−258414号公報は、カセグレン型やシュワルツシルト型のミラー系を応用し、ミラー中心部に開口を設けることにより瞳の中抜けを生じさせ瞳の周辺部分のみを結像に寄与させる光学系を提案しているが、瞳の中抜けの結像性能への影響が懸念され、また瞳の中抜けを小さくしようとすると必然的にミラーのパワーが大きくなるのでミラーヘの入反射角も大きくなり、さらに高NA化を図るとミラー径が著しく増大してしまう。また、特開平5−188298号公報、特開平6−230287号公報では、光路の折れ曲がりにより構成が複雑化しており、中間像を最終像へ結像させる光学群のパワーの大部分を凹面鏡が担っているため構成上高NA化が困難であり、凹面鏡と像面の間に配置されているレンズ系の倍率が縮小系で正の符号であるため、像側作動距離が十分に確保できない。さらに構成上、光路分割の必要から結像領域幅を確保するのも困難であり、光学系が大型化しているのでフットプリント上も好ましくない。
また、特開平2−66510号公報、特開平3−282527号公報では、まず光路がビームスプリッターにより分割されるので、鏡筒構造が複雑化してしまう。そして径が大きいビームスプリッターを必要としこれがプリズム型の場合はその厚みにより光量損失が大きい。高NAに際してはさらに径が大きくなるので光量損失もますます大きくなってしまう。ビームスプリッターが平板型の場合は軸上光線においても非点収差、コマ収差が発生してしまい問題がある。また熱吸収による非対称収差の発生や光束分割面での特性変化による収差の発生を招き、製造面で精度良くビームスプリッターを作成することも難しい。
また、特開平10−3039号公報、特開2000−47114号公報では、中間像を1回形成する2回結像反射屈折光学系であり、凹面鏡を含む往復光学系を有して物体(レチクル)の中間像を形成する第1結像光学系、中間像を第2の物体(ウエハ)面上に結像する第2結像光学系よりなる。特開平10−3039号公報では、その中間像近傍に光軸及び光束を偏向させるための第1の平面ミラーを配置している。また、曲げられた光軸は略レチクルステージに平行に偏向され、第2の平面ミラーにより再び偏向され、或いは第2の平面ミラーなしで第2の物体上へと結像される。また、特開2000−47114号公報では、第1の物体(レチクル)からの光束を正レンズで屈折させてすぐに第1の平面ミラーにより光軸を偏向させ、凹面鏡を含む往復光学系により反射された光束を再び第1結像光学系中の第2の平面ミラーにより偏向した後、中間像を形成している。その中間像を第2結像光学系により、第2の物体(ウエハ)に投影している。そのため両公報において、必然的に第1の物体面(レチクル)と、レンズや平面ミラー及び偏向された光束とは近接配置されることになり、第1の物体面(レチクル)及びレチクルステージと、レンズや平面ミラーとの干渉が問題となり、十分なスペースを確保することが困難である。
また特開2002−83766号公報の図13の光学系及び特開平8−62502号公報の図7及び図9の光学系は、中間像を2回形成する3回結像反射屈折光学系であり、第1の物体(レチクル)の第1の中間像を形成する第1結像光学系、第1の中間像から第2の中間像を形成し、凹面鏡を有する第2結像光学系、第2の中間像を第2の物体面上(ウエハ)に結像する第3結像光学系よりなる。第2結像光学系は凹面鏡を有しているため、往復光学系を有する。前者の特開2002−83766号公報の図13のNA0.75の光学系は、第1、2中間像付近に平面ミラー(反射ブロック)を配置し、第1、3結像光学系の光軸を一致させることで、第1の物体(レチクル)と第2の物体(ウエハ)を平行に配置している。しかしながら、第1結像光学系で縮小倍率を大きく稼いでいる(第1結像光学系の近軸倍率|β1|=0.625程度)ために、第1の物体(レチクル)での物体側NAに対して第1中間像ではその縮小倍率分、第1中間像のNAを大きくすることになり、結果として平面ミラーへの入射角度範囲が大きくなってしまう。これは更なる高NA化に伴ってより深刻な問題となる。即ち第1結像光学系が縮小倍率を負担しすぎるために、更なる高NA化により平面ミラーへの入射角度範囲が非常に大きくなるため、平面ミラーの膜の影響でPとSの反射強度に大きな差が生じてしまう結果となる。また、縮小倍率を第1結像光学系にて負担しすぎると、第1中間像の像高が低くなりすぎてしまい、平面ミラーで最低画角の全ての光線を第2結像光学系に反射することが困難になってしまう。また、後者の特開平8−62502号公報の図7及び図9のNA0.45〜0.5の光学系は、同じく3回結像即ち中間像を2回形成する反射屈折型の投影光学系である。この光学系においても、第1結像光学系における縮小倍率は全系縮小倍率に対して大きな負担をしており(第1結像光学系の近軸倍率|β1|=0.438〜0.474程度)、更なる高NA化を達成しようとすると前者の特開2002−83766号公報の光学系と同様に致命的な問題になってしまう。
そこで、本発明は、第1の物体(レチクル)付近のスペースを容易に確保でき、メカ構成が容易でかつ、平面ミラーにおける膜の影響を最小限にとどめることができる投影光学系、および該投影光学系による投影露光装置、デバイス製造方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の一側面としての投影光学系は、第1の物体側からの光路に沿って、少なくとも1つのレンズを有し、第1の物体の第1中間像を形成する第1結像光学系と、少なくとも1つのレンズと少なくとも1つの凹面鏡を有し、前記第1の物体の第2中間像を形成する第2結像光学系と、少なくとも1つのレンズを有し、前記第1の物体の像を第2の物体上に形成する第3結像光学系を有し、前記第1の物体の像を前記第2の物体上に結像する反射屈折投影光学系であって、少なくとも1つの偏向反射部材を有し、前記第1結像光学系の近軸倍率をβ1としたとき、
0.7<|β1|<2.0
を満足することを特徴としている。
また、前記偏向反射部材は、前記第1結像光学系と前記第2結像光学系との間に1つ、前記第2結像光学系と前記第3結像光学系の間に1つ配置されていることを特徴としている。
また、前記2つの偏向反射部材は、2つの反射面を有する同一の部材にて構成していることを特徴としている。
また、前記偏向反射部材は、前記第2結像光学系の凹面鏡から第2の物体までの間に2つ配置されていることを特徴としている。
また、前記凹面鏡は第1の物体に対向して配置されていることを特徴としている。
また、前記2つの偏向反射部材それぞれが有する反射面の法線が、お互いの法線に対して実質的に90度の角度をなすことを特徴としている。
また、前記凹面鏡へ向かう前記第1結像光学系からの光束と、前記凹面鏡を反射して前記第3結像光学系に向かう光束とが互いに交差するように、前記2つの偏向反射部材を配置することを特徴としている。
また、本発明の別の側面としての投影光学系は、第1の物体の像を第2の物体上に投影する投影光学系であって、前記第1の物体側から順に、少なくとも1つのレンズを有し、前記第1の物体の第1中間像を形成する第1結像光学系と、少なくとも1つのレンズと少なくとも1つの凹面鏡とを有し、前記第1の物体の第2中間像を形成する第2結像光学系と、少なくとも1つのレンズを有し、前記第1の物体の像を前記第2の物体上に形成する第3結像光学系とを備え、前記第1結像光学系の近軸倍率をβ1、前記第2結像光学系の近軸倍率をβ2、前記投影光学系の前記第1の物体側の開口数をNAoとしたとき、
3.5<|β1・β2|/NAo<20
を満足することを特徴としている。ここで、
4.0<|β1・β2|/NAo<10
を満足すると尚望ましい。
また、投影光学系の前記第2の物体側の開口数をNAとするとき、
1.1<NA<1.6
を満足すると尚望ましい。
本発明の反射屈折投影光学系によれば、第1の物体面(レチクル)と、光学系を構成するレンズや反射ミラーとのスペースの問題を容易に解決できるとともに、高NA化に対して重大な問題となる反射ミラーの膜の影響を抑えることができ、瞳の遮光がなく、像面上で十分な大きさの結像領域幅が得られる高NAの反射屈折光学系、およびを該投影光学系による投影露光装置、デバイス製造方法を得ることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一側面としての反射屈折型投影光学系について説明する。但し、本発明はこれらの実施例に限定するものではなく、本発明の目的が達成される範囲において、各構成要素が代替的に置換されてもよいし、また光源にレーザーを使用しているが、必ずしもこれに限定する必要はなく、水銀ランプやキセノンランプなどのランプも使用可能である。なお、各図において同一の部材については同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。ここで図1は、本発明の一側面としての反射屈折型投影光学系の概略図である。101は第1の物体(レチクル)、102は第2の物体(ウエハ)、AX1〜AX3は光学系の光軸である。ここでの光学系は、物体側から光線の通過する順に、第1結像光学系Gr1、第2結像光学系Gr2及び第3結像光学系Gr3よりなる。第1結像光学系Gr1は、第1の物体101の像(第1中間像IMG1)を形成し、第1中間像IMG1からの光束は、凹面鏡M1及び往復光学系部分L2を有する第2結像光学系Gr2によって第2中間像IMG2を形成する。その際、第1結像光学系Gr1からの光束を第1の偏向反射部材FM1によって偏向することで第2結像光学系Gr2へと導いている。また、第2結像光学系Gr2からの光束を第2の偏向反射部材FM2により偏向して、第3結像光学系Gr3へと導いている。図1では、偏向反射部材FM1とFM2は、同一の部材に別々の反射面を形成して構成している。また、光軸AX1とAX3は同一になるように構成している。また、第2結像光学系Gr2の光軸はAX2で示されており、AX1とAX2とは直交している。第3結像光学系Gr3は、中間像IMG2の像を第2の物体102上に所定の倍率により形成する。
また、第1結像光学系Gr1及び第3結像光学系Gr3により発生する色収差及び正のペッツバール和を、第2結像光学系Gr2の凹面鏡M1及びレンズにより補正している。
また、第1結像光学系Gr1の近軸結像倍率をβ1としたとき、以下の条件式を満足するのが良い。
0.7<|β1|<2.0 ・・・(1)
条件式(1)の下限を外れると第1結像光学系Gr1の結像倍率β1が縮小倍率になりすぎてしまい、第1偏向反射部材FM1への光束の入射角度範囲が大きくなってしまう。入射角度範囲が大きくなると、平面ミラーの膜の特性をコントロールすることが困難になってしまって好ましくない。また、上限を越えると、第1中間像IMG1が大きくなりすぎてしまい、第1の中間像IMG1付近のレンズの有効径が大きくなってしまうとともに、他の結像光学系Gr2,3での倍率負担が大きくなってしまうので好ましくない。
尚、更に好ましくは以下の条件式を満足するのが良い。
0.8<|β1|<1.5 ・・・(2)
条件式(2)を満足することにより、第1〜3結像光学系の倍率負担をより適正なものとすることができるとともに、性能の良い有効径の小さな光学系を達成することが容易となる。尚、第1結像光学系の倍率β1が等倍以上になると、第1の偏向反射部材FM1と第1結像光学系Gr1の最低画角の光束との光束分離がより楽になり、その結果最大画角を下げることができるという利点もある。
また、第1結像光学系Gr1と第3結像光学系Gr3の屈折光学系部分によって生じる正のペッツバール和を、第2結像光学系Gr2中の往復光学系部分の負の屈折力を有するレンズ群L2と凹面鏡M1によって生じる負のペッツバール和で補正することができる。このとき、第1結像光学系のペッツバール和P1、第2結像光学系のペッツバール和P2、第3結像光学系のペッツバール和P3はそれぞれ
P1>0、P2<0、P3>0 ・・・(3)
上記条件を満足することで、凹面鏡M1及び往復光学系部分L2を有する結像光学系を、第2の結像光学系として配置することができ、像面湾曲の小さい結像光学系を達成することが可能となる。もし、(3)式の条件式をはずれると、凹面鏡M1及び往復光学系部分L2を第1或いは第3結像光学系として配置することになるが、前者は凹面鏡M1からの反射光束が第1の物体101付近に戻ってしまうため、第1の物体101(例えばレチクル)と、戻ってきた光束及び付近のレンズとの物理的干渉が起こり易くなり、メカ構成が困難となってしまう。また、後者は、最終結像系(第3結像光学系)に凹面鏡M1を用いることとなり、高NA光学系を達成しようとすると光束分離が困難になる。
また、凹面鏡M1の有効径をφM1、凹面鏡M1における光軸AX2からの最軸外主光線の高さをhM1としたとき、
0≦|hM1/φM1|<0.10 ・・・(4)
であることが好ましい。このように、第2結像光学系Gr2の凹面鏡M1を瞳近傍に配置することで、非点収差等の発生を回避することが可能となる。更に好ましくは、以下の条件式を満足するとよい。
0≦|hM1/φM1|<0.05 ・・・(5)
また図1において、偏向反射部材FM1とFM2は必ずしも同一の部材にて構成する必要はなく、別々の部材で構成しても構わない。また、第1結像光学系Gr1の光軸と第3結像光学系Gr3の光軸は同一でなくても構わない、即ち一直線上になくてもよい。特に、一直線上になくても両光軸が平行に配置されていれば、第1の物体101と第2の物体102を平行に配置することができる。また、第2結像光学系Gr2の光軸AX2と第1結像光学系Gr1の光軸AX1とが必ずしも直交している必要はない。例えば第1の物体101と第2の物体102とが平行に配置されれば、光軸AX1とAX2はレンズや反射部材等の干渉が起こらない限り、任意の角度を有していても構わない。
また図2、図3に示すように、第2結像光学系Gr2に対して、凹面鏡M1に向かう光束と凹面鏡M1から反射された光束とが交差するような配置を取ることもできる。この場合、図2に示された配置によると、第1の物体101からの光束を第1の偏向反射部材FM1により偏向した光束と、その光束を凹面鏡M1により反射後の光束を第2の偏向反射部材FM2により偏向した光束とが交差するように偏向反射部材を配置している。また、図3に示された配置よると、第1の物体101から第1の偏向反射部材FM1に向かう光束と、その光束を第1の偏向反射部材FM1、凹面鏡M1により反射後の光束が第2の偏向反射部材FM2に向かう光束とが交差するように偏向反射部材を配置している。以上の図2、図3のような配置を取ると、2つの偏向反射部材FM1,FM2への主光線の入射角度を押さえることが可能となる。また、以上のような本発明の実施形態の一例としての図1、2、3のような光学配置を有する場合、光束を偏向するための偏向反射部材を、第1結像光学系Gr1と第2結像光学系Gr2の間と、第2結像光学系Gr2と第3結像光学系Gr3の間とに各々1つずつ有している。ここで第1の物体101と第2の物体102とを略平行に配置するためには、2つの偏向反射部材のその反射面が相対的に90度の角度差を持って配置される必要がある。尚、第1の物体101と第2の物体102を略平行に配置する必要がない場合には、第2の偏向反射部材FM2は無くても構わない。その場合、第2の物体102と凹面鏡M1は対向するように配置されている。
また図4、図5に示すように、第1結像光学系Gr1からの光束を凹面鏡M1で反射した後、第2の物体102までの間に偏向反射部材を2つ配置するような構成を取ることも可能である。この場合、凹面鏡M1は第1結像光学系Gr1と同一かつ1本の直線光軸AX1上にあり、その凹面をレチクル面と対向して配置されている。また、第3結像光学系Gr3は正の屈折力を有する屈折レンズ群L3A、正の屈折力を有する屈折レンズ群L3Bにより構成され、L3AとL3Bの間に偏向反射部材FM2が配置されている。物体101からの光束は、第1結像光学系Gr1により所定の倍率にて第1中間像IMG1を形成し、その後、第2結像光学系Gr2の往復光学系部分L1、凹面鏡M1、往復光学系部分L1の順に導かれ、偏向反射部材FM1にて所定の角度にて反射される。その際、第2結像光学系Gr2により、第1中間像IMG1の像である第2中間像IMG2を形成する。そして、その光束は第3結像光学系Gr3へと導かれた後に第3結像光学系Gr3中に配置されている偏向反射部材FM2によって所定の角度にて反射され、第2の物体102にて第1の物体101の像を形成する。ここで第1の偏向反射部材FM1によって光軸AX1を、AX2のように90度曲げ、更に第3結像光学系Gr3中に配置されている第2の偏向反射部材FM2により、光軸AX2をAX3のように90度曲げて配置されることにより、第1の物体101と第2の物体102とを平行に配置している。従って、図1における第1の偏向反射部材と第2の偏向反射部材は、その反射面が相対的に90度の角度差を持って配置されている。このように偏向反射部材を配置することで、第1の物体101と第2の物体102とを略平行に配置することが可能となる。尚、略平行に配置する必要がないときには、第2結像光学系Gr2と第3結像光学系Gr3の間に1つの偏向反射部材、特に第1の偏向反射部材FM1のみを配置すればよい。このように図4、図5のような配置を取る場合であっても、第1結像光学系Gr1の倍率β1は前述のように所定の範囲の値を満足することで、偏向反射部材FM1と第1結像光学系Gr1からの光束との干渉を避けることができるとともに、偏向反射部材FM1への入射角度範囲を小さくするための第2結像光学系の倍率β2の負担を小さくすることができる。また、図4の場合、図2、図3と同様に偏向反射部材FM1、FM2への主光線の入射角度を45度より小さく押さえることができる。このような構成を取る場合、好ましくは以下の条件式を満足するのが良い。
20°<θp<45° ・・・(6)
(6)式において、θpは第1の物体の軸外からの主光線と、第1の偏向反射部材FM1の反射面の法線とのなす角度である。条件式(6)の下限値を外れると、偏向反射部材の反射面の法線と主光線とのなす角度が小さくなりすぎて、偏向反射部材が大きくなりすぎたり、周辺のレンズの屈折力を異常に強くしなければならなくなってしまうために性能が悪化してしまう。上限値を越えると、往復光学系部分L2に強い正の屈折力を有するレンズが必要となってしまうために色収差の補正が困難になったり、或いは凹面鏡M1と偏向反射部材FM1との距離が非常に大きくなってしまい、装置が大型化してしまう。
さらに好ましくは、以下の(7)式を満たすように構成するのがよい。
30°<θp<44° ・・・(7)
(7)式を満足することにより、より良い結像性能を得ることができるとともに、かつ各素子及び光学系の小型化を達成することができる。
また、図4、図5に示すような配置を持つ場合、以下の条件式を満足することが好ましい。
0.2<(φGr2_max+φL3B_max)/(2Y)<0.9・・(8)
ここで、光軸AX1とAX3との距離をY、φGr2_maxは第2結像光学系Gr2における最大有効径、φL3B_maxは第3結像光学系Gr3における第2の偏向反射部材FM2と第2の物体102との間に位置するレンズ群L3Bにおける最大有効径を示す。条件式(8)の下限値を外れると、光軸AX1とAX2の間隔が大きく離れ過ぎてしまい、第3結像光学系Gr3の有効径が過度に大きくなりすぎてしまう。上限値を越えると、光軸AX1とAX3の間隔が近すぎて第2結像光学系Gr2のレンズや凹面鏡M1と、第3結像光学系Gr3のレンズ群L3Bとが干渉したり、鏡筒が構成できなくなってしまう。
また本発明の光学系は、第2結像光学系Gr2に往復光学系部分L2を有するが、このL2は負の屈折力を有し、少なくとも1枚の負の屈折力を有するレンズよりなる。その負の屈折力を有するレンズのうちの少なくとも1枚は第1の物体101に対して凹面を向けているのが好ましい。また、この往復光学系部分L2は非球面を有するレンズを少なくとも1枚有するのが好ましい。もし、非球面を用いない場合には往復光学系部分L1に複数枚のレンズを用いてパワーを分担するのが良い。もちろん、非球面を用いた場合でも、複数枚にて構成することにより、往復光学系部分における収差発生をよりよく抑えることが可能となる。また、凹面鏡は非球面化しても構わない。
尚、偏向反射部材は偏向反射ミラーにて構成されている。そのミラーの形状は平面板形状でもキューブ形状の一部でも形態は問わない。また、硝子の裏面反射を利用した反射ミラーでもよい。また、ビームスプリッターを用いても構わない。その場合、軸上から軸外の光束を利用できる。
また開口絞り103は、第3結像光学系Gr3中に配置するのが良い。また、第1結像光学系Gr1の主光線が光軸AX1と交わる付近に、同時に或いは単独で配置してもよい。
尚、図1〜図5では光軸AX1と光軸AX2、光軸AX2とAX3は直交して配置されているが、必ずしも直交している必要はない。そして望ましくは前述したように偏向反射部材FM1とFM2とが互いの反射面が90度の角度差を持って配置されると良い。相対的に90度の角度差を持って配置すると、第1の物体101と第2の物体102とが平行に配置できるからである。但し、第1の物体101と第2の物体102とを平行に配置する必要がないときは、相対的に90度の角度差を持つ必要がないため、任意の角度を取ってよい。
また、第2の物体面が光軸方向に変動しても倍率の変化がないようにするために、少なくとも像面側でテレセントリックに構成していることが好ましい。また、本発明の結像光学系は特に0.8以上、更にはNA0.85以上の非常に高いNAを有する場合に特に有効である。
尚、本発明に関する光学系は、第1結像光学系Gr1は屈折部材から構成され、また第2結像光学系Gr2は凹面鏡M1と屈折部材から構成され、第3結像光学系Gr3は屈折部材から構成されていることが好ましい。第1結像光学系Gr1が反射系或いはカタディオ系にて構成されていると、前述のように第1の物体101付近に光束が戻る配置になることが多く、第1の物体101付近にレンズや偏向反射部材が配置するためのスペースを確保することが困難となる。また、最終結像光学系にカタディオ系を採用すると、凹面鏡と光束が干渉しやすくなり、高NA光学系を構成することが困難となる。また、全体の光学系中にカタディオ系を部分系として採用しないと、或いは第2結像光学系Gr2を反射系にしてしまうと、色収差の補正が困難となってしまう。
また、本発明の光学系は、収差補正機構を有することができる。例えば、第1結像光学系Gr1中にレンズを光軸方向に移動させる、かつ/或いは光軸に垂直方向やその他の方向に移動させる(レンズを偏芯させる)機構を有することが可能である。また、第2結像光学系Gr2や第3結像光学系Gr3にも同様な収差補正機構を有してもよい。更には、凹面鏡M1を変形させる機構を設けて収差補正を行なっても良い。
また、第2の物体面102と光学系の最終硝子面の間(例えば、後述の図6における第2の物体面102とレンズL327との間、または例えば図7〜9における第2の物体面102とレンズL327との間)を液体にて埋める、いわゆる液浸の構成にしてもよい。
また、中間結像IMG1やIMG2の近傍に視野絞りを設けても構わない。また、第2の物体面102近傍に視野絞りを設けても構わない。特に光学系中に回折光学素子を用いてかつ前述のように第2の物体面近傍を液浸にて構成した場合には、光学系の最終硝子面に視野を制限する絞りを設けたり、その近傍(例えば、最終硝子面と第2の物体面102との間)に視野絞りを配置したりすると、回折光学素子において発生するフレア光等(回折光学素子以外に起因して発生するフレア光であっても構わない)が第2の物体面に到達するのを防止することができる。また、光学系中に回折光学素子を用いることなく、第2の物体面を液浸にて構成することも可能である。尚、液浸光学系を構成する場合には、回折光学素子の有無に関わらず、その液体の特性等が光学系の結像性能に与える影響を最小限にする必要性から、光学系の最終面と第2の物体面102の間の光軸上の間隔は5mm以下であることが望ましい。更に望ましくは1mm以下であるのがよい。
尚、本発明の光学系の倍率は1/4倍に限定するものではない。1/5や1/6倍等でも構わない。
また、本発明の光学系は第1の物体の、光軸から外れたある範囲の軸外物体高を使用している。その際、第1の物体面上において、光軸を含まない矩形のスリット領域、或いは光軸を含まない円弧状のスリット領域が露光領域となる。
また開口絞りは第3結像光学系Gr3中に配置したが、第1結像光学系Gr1中に配置してもよい。
尚、本発明の実施形態の例として図1〜図5にその概略図を示したが、これらの構成に限定するものではない。以上述べたように、少なくとも1つのレンズを有する第1結像光学系Gr1、少なくとも1つのレンズと凹面鏡を有する第2結像光学系Gr2、少なくとも1つのレンズを有する第3結像光学系Gr3を有し、第1結像光学系の近軸倍率β1が前述した所定の範囲の値を取ることにより、従来の光学系にて問題となっていた第1の物体付近のスペースの確保ができるとともに、短波長化や高NA化によって問題になる偏向反射部材への入射角度範囲に起因する偏向反射部材の反射膜の特性の悪化を防ぐことが可能となる。
以下に、本発明の実施例について説明する。
実施例1の具体的なレンズ構成を図6に示す。図中の第1結像光学系は、第1の物体側から順に正の屈折力を有する屈折レンズ群L1A,正の屈折力を有する屈折レンズ群L1Bより構成される。正の屈折力を有する屈折レンズ群L1Aは第1の物体101側から光の進行方向に沿って、第1の物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL111、第2の物体側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL112、第1の物体側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL113、第2の物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL114、第1の物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL115より構成されている。正の屈折力を有する屈折レンズ群L1Bは、凹面を第1の物体側に向けたメニスカス形状の非球面負レンズL116と、第1の物体側に凹面を向けた2枚のメニスカス形状の正レンズL117、L118と、第1の物体側に略平面を向けた略平凸形状の正レンズL119、第1の物体側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL120よりなる。この第1結像光学系Gr1により、第1の物体101の第1中間像を形成する。
第2結像光学系Gr2は、第1結像光学系からの光の進行方向にそって、負の屈折力を有する往復光学系部分L2と凹面鏡M1から構成されており、第1中間像の像、即ち第2中間像を形成する。そして具体的には、凹面ミラーM1側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL211、凹面ミラーM1とは反対側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL212、凹面ミラーM1とは反対側に凹面を向けた略平凹レンズL213、凹面ミラーM1とは反対側に凹面を向けたメニスカス形状の非球面レンズL214、凹面を第2結像光学系Gr2の往復光学系部分L2側に向けた凹面鏡M1によりなる。また、第1結像光学系Gr1と第2結像光学系Gr2との間には偏向反射部材FM1が配置されている。第1結像光学系Gr1からの光束及び光軸AX1が偏向反射部材FM1により偏向されて、往復光学系部分L2に入射した後、凹面鏡M1で反射され、再び往復光学系部分L2に入射する。その後、偏向反射部材FM2により光軸がAX2からAX3のように偏向されることにより光束も曲げられる。尚、本実施例では偏向反射部材は偏向反射部材FM1とFM2を一体化して構成しているが、別々の部材でも構わない。
第3結像光学系Gr3は、正の屈折力を有する屈折レンズ群L3A、負の屈折力を有する屈折レンズ群L3B、正の屈折力を有する屈折レンズ群L3Cよりなる。正の屈折力を有する屈折レンズ群L3Aは、両凸形状の非球面正レンズL311、第2の物体側に略平面を向けた略平凸形状の正レンズL312、第1の物体側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL313よりなる。負の屈折力を有する屈折レンズ群L3Bは、第2の物体側に凹面を向けたメニスカス形状の正レンズL314、第2の物体側に凸面を向けたメニスカス形状の非球面正レンズL315、両凹形状の負レンズL316よりなる。正の屈折力を有する屈折レンズ群L3Cは、凹面を第2の物体102側に向けたメニスカス形状の非球面正レンズL317、略平面を第2の物体側に向けた略平凸形状の正レンズL318、両凸形状の非球面正レンズL319、開口絞り103、第1の物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL320,第2の物体側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL321、第1の物体側に凸面を向けた2枚のメニスカス形状の正レンズL322、L323、略平面を第2の物体側に向けた2枚の略平凸形状の非球面正レンズL324,L325、第2の物体側に凹面を向けたメニスカス形状の正レンズL326、第2の物体側に平面を向けた平凸形状の正レンズL327、よりなる。この第3結像光学系Gr3により、第2中間像の像を第2の物体102に結像する。
尚、本実施例では第3結像光学系Gr3を、正の屈折力を有するL3A、負の屈折力を有するL3B、正の屈折力を有するL3Cのような光学配置をとったが、これに限定されるものではない。例えば、正負正負正の5群構成であったり、正正の2群構成であったり、また、FM2の側から負の屈折力ではじまる構成でも構わない。
また、第1結像光学系Gr1は、正の屈折力を有するL1A群とL1B群とから構成されているが、この光学配置に限定されるものではない。例えば、正負正の3群構成であったり、負正負正の4群構成であったり、或いは他の構成であっても構わない。
本実施例は、投影倍率は1/4倍であり、基準波長は157nm、硝材としては蛍石を用いている。
また、像側の開口数はNA=0.865、物像間距離(第1の物体面〜第2の物体面)はL=1598.23mmである。また、像高がおよそ2.25〜16mmの範囲にて収差補正されており、少なくとも長さ方向で26mm、幅で7mm程度の矩形の露光領域を確保できる。また、開口絞り103は、L319とL320の間に配置されている。
また、本実施例の横収差図を図10に示す。ここで、Y=2.25と記載した方の図面は、第1の物体における像高が2.25mmの軸外領域からの光の横収差図を示しており、Y=16は第1の物体における像高が16mmの軸外領域からの光の横収差図を示している。図10は基準波長157.6nm及び±0.6pmの波長について表示しており、単色及び色収差が良好に補正されているのがわかる。
実施例2の具体的なレンズ構成を図7に示す。図中の第1結像光学系は、第1の物体側から順に正の屈折力を有する屈折レンズ群L1A,正の屈折力を有する屈折レンズ群L1Bより構成される。正の屈折力を有する屈折レンズ群L1Aは第1の物体101側から光の進行方向に沿って、第1の物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL111、2枚の両凸形状の非球面正レンズL112、L113、第2の物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL114、第1の物体側に凸面を向けた メニスカス形状の正レンズL115より構成されている。正の屈折力を有する屈折レンズ群L1Bは、凹面を第1の物体側に向けたメニスカス形状の非球面負レンズL116と、第1の物体側に凹面を向けた3枚のメニスカス形状の正レンズL117、L118、L119、そして両凸形状の非球面正レンズL120よりなる。この第1結像光学系Gr1により、第1の物体101の第1中間像を形成する。
第2結像光学系Gr2は、第1結像光学系からの光の進行方向にそって、負の屈折力を有する往復光学系部分L2と凹面鏡M1から構成されており、第1中間像の像、即ち第2中間像を形成する。そして具体的には、両凸形状の正レンズL211、凹面ミラーM1とは反対側に凹面を向けた略平凹形状の負レンズL212、凹面ミラーM1とは反対側に凹面を向けた略平凹レンズL213、凹面ミラーM1とは反対側に凹面を向けたメニスカス形状の非球面レンズL214、凹面を第2結像光学系Gr2の往復光学系部分L2側に向けた凹面鏡M1によりなる。また、第1結像光学系Gr1と第2結像光学系Gr2との間には偏向反射部材FM1が配置されている。第1結像光学系Gr1からの光束及び光軸AX1が偏向反射部材FM1により偏向されて、往復光学系部分L2に入射した後、凹面鏡M1で反射され、再び往復光学系部分L2に入射する。その後、偏向反射部材FM2により光軸がAX2からAX3のように偏向されることにより光束も曲げられる。
第3結像光学系Gr3は、正の屈折力を有する屈折レンズ群L3A、負の屈折力を有する屈折レンズ群L3B、正の屈折力を有する屈折レンズ群L3Cよりなる。正の屈折力を有する屈折レンズ群L3Aは、両凸形状の非球面正レンズL311、両凸形状の正レンズL312、第1の物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL313、よりなる。負の屈折力を有する屈折レンズ群L3Bは、第2の物体側に凹面を向けたメニスカス形状の正レンズL314、両凹形状の非球面負レンズL315よりなる。正の屈折力を有する屈折レンズ群L3Cは、凹面を第2の物体102側に向けたメニスカス形状の非球面負レンズL316、略平面を第2の物体側に向けた略平凸形状の正レンズL317、両凸形状の非球面正レンズL318、開口絞り103、第1の物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL319,両凸形状の非球面正レンズL320、第1の物体側に凸面を向けた2枚のメニスカス形状の正レンズL321、L322、略平面を第2の物体側に向けた2枚の略平凸形状の非球面正レンズL323,L324、第2の物体側に凹面を向けたメニスカス形状の正レンズL325、第2の物体側に平面を向けた平凸形状の正レンズL326、よりなる。この第3結像光学系Gr3により、第2中間像の像を第2の物体102に結像する。
本実施例は、投影倍率は1/4倍であり、基準波長は157nm、硝材としては蛍石を用いている。
また、像側の開口数はNA=0.85、物像間距離(第1の物体面〜第2の物体面)はL=1610.13mである。また、像高がおよそ2.25〜15.5mmの範囲にて収差補正されており、少なくとも長さ方向で26mm、幅で6.2mm程度の矩形の露光領域を確保できる。また、開口絞り103は、L318とL319の間に配置されている。
また、本実施例の横収差図を図11に示す。
実施例3の具体的なレンズ構成を図8に示す。図中の第1結像光学系は、第1の物体側から順に正の屈折力を有する屈折レンズ群L1A,正の屈折力を有する屈折レンズ群L1Bより構成される。正の屈折力を有する屈折レンズ群L1Aは第1の物体101側から光の進行方向に沿って、第1の物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL111、両凸形状の非球面正レンズL112、第1の物体側に凸面を向けた平凸形状の正レンズL113、両凸形状の正レンズL114、第1の物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL115より構成されている。正の屈折力を有する屈折レンズ群L1Bは、凹面を第1の物体側に向けたメニスカス形状の非球面負レンズL116と、第1の物体側に凹面を向けた2枚のメニスカス形状の正レンズL117、L118と、第2の物体側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL119、そして第1の物体側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL120よりなる。この第1結像光学系Gr1により、第1の物体101の第1中間像を形成する。
第2結像光学系Gr2は、第1結像光学系からの光の進行方向にそって、負の屈折力を有する往復光学系部分L2と凹面鏡M1から構成されており、第1中間像の像、即ち第2中間像を形成する。具体的には凹面ミラーM1とは反対側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL211、凹面ミラーM1とは反対側に凹面を向けたメニスカス形状の非球面レンズL212、凹面を第2結像光学系Gr2の往復光学系部分L2側に向けた凹面鏡M1によりなる。また、第1結像光学系Gr1と第2結像光学系Gr2との間には偏向反射部材FM1が配置されている。第1結像光学系Gr1からの光束及び光軸AX1が偏向反射部材FM1により偏向されて、往復光学系部分L2に入射した後、凹面鏡M1で反射され、再び往復光学系部分L2に入射する。その後、偏向反射部材FM2により光軸がAX2からAX3のように偏向されることにより光束も曲げられる。
第3結像光学系Gr3は、正の屈折力を有する屈折レンズ群L3A、負の屈折力を有する屈折レンズ群L3B、正の屈折力を有する屈折レンズ群L3Cよりなる。正の屈折力を有する屈折レンズ群L3Aは、両凸形状の非球面正レンズL311、両凸形状の正レンズL312、第1の物体側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL313、よりなる。負の屈折力を有する屈折レンズ群L3Bは、第1の物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL314、第1の物体側に凹面を向けた略平凸形状の非球面負レンズL315、第2の物体側に凹面を向けた略平凹形状の負レンズL316よりなる。正の屈折力を有する屈折レンズ群L3Cは、凹面を第2の物体102側に向けたメニスカス形状の非球面正レンズL317、略平面を第2の物体側に向けた略平凸形状の正レンズL318、第1の物体側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL319、第1の物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL320、開口絞り103、両凸形状の非球面正レンズL321、第1の物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL322、略平面を第2の物体側に向けた2枚の略平凸形状の非球面正レンズL323,L324、第2の物体側に凹面を向けた略平凹形状の負レンズL325、第2の物体側に略平面を向けた略平凸形状の正レンズL326、よりなる。この第3結像光学系Gr3により、第2中間像の像を第2の物体102に結像する。
本実施例は、投影倍率は1/4倍であり、基準波長は157nm、硝材としては蛍石を用いている。
また、像側の開口数はNA=0.86、物像間距離(第1の物体面〜第2の物体面)はL=1567.89mmである。また、像高がおよそ3.13〜16.5mmの範囲にて収差補正されており、少なくとも長さ方向で26mm、幅で7mm程度の矩形の露光領域を確保できる。また、開口絞り103は、L320とL321の間に配置されている。
また、本実施例の横収差図を図12に示す。
実施例4の具体的なレンズ構成を図9に示す。図中の第1結像光学系は、第1の物体側から順に正の屈折力を有する屈折レンズ群L1A,正の屈折力を有する屈折レンズ群L1Bより構成される。正の屈折力を有する屈折レンズ群L1Aは第1の物体101側から光の進行方向に沿って、第1の物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL111、第1の物体側に略平面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL112,第1の物体側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL113、第1の物体側に凸面を向けた2枚のメニスカス形状の正レンズL114、L115から構成されている。正の屈折力を有する屈折レンズ群L1Bは、凹面を第1の物体側に向けたメニスカス形状の非球面負レンズL116と、第1の物体側に凹面を向けた2枚のメニスカス形状の正レンズL117、L118と、第1の物体側に略平面を向けた略平凸形状の正レンズL119、第1の物体側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL120よりなる。
第2結像光学系Gr2は、第1結像光学系からの光の進行方向にそって、負の屈折力を有する往復光学系部分L2と凹面鏡M1から構成されている。そして第1の物体側から順に、凹面を第1の物体側に向けた略平凹レンズL211、凹面を第1の物体側に向けたメニスカス形状の非球面レンズL212、凹面を第1の物体側に向けた凹面鏡M1によりなる。
第1結像光学系Gr1からの光束が往復光学系部分L2に入射後、凹面鏡M1で反射され、再び往復光学系部分L2に入射した後、偏向反射部材FM1により光軸がAX1からAX2のように90度曲げられることにより光束も曲げられて第2中間像IMG2を形成する。偏向反射部材FM1は、第2、3結像光学系の間に配置されているが、望ましくは本実施例のように第2中間像IMG2と往復光学系部分L2の間に配置されるのが良い。尚、本実施例では偏向反射部材は平面反射ミラーを用いている。
第3結像光学系Gr3は、正の屈折力を有する屈折レンズ群L3A、正の屈折力を有する屈折レンズ群L3Bよりなる。正の屈折力を有する屈折レンズ群L3Aは、第2結像光学系Gr2からの光の進行方向に沿って、第2中間像IMG2側に略平面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL311、第2中間像IMG2側に凸面を向けた2枚のメニスカス形状の正レンズL312,L313よりなる。正の屈折力を有する屈折レンズ群L3Bは、凹面を第2の物体102側に向けたメニスカス形状の正レンズL314、両凹形状の非球面負レンズL315、凸面を第2の物体側に向けたメニスカス形状の負レンズL316、凹面を第2の物体側に向けたメニスカス形状の非球面負レンズL317、凸面を第2の物体側とは反対側に向けたメニスカス形状の正レンズL318、略平面を第2の物体側に向けた略平凸形状の非球面正レンズL319、凹面を第2の物体側とは反対側に向けたメニスカス形状の負レンズL320、開口絞り103、両凸形状の非球面正レンズL321、凹面を第2の物体側に向けたメニスカス形状の正レンズL322、略平面を第2の物体側に向けた略平凸形状の非球面正レンズL323、凹面を第2の物体側に向けたメニスカス形状の非球面正レンズL324、凹面を第2の物体側に向けたメニスカス形状の負レンズL325、平面を第2の物体面に向けた平凸形状の正レンズL326、よりなる。
また、第3結像光学系Gr3中の、屈折レンズ群L3AとL3Bの間に、第2の偏向反射部材FM2を配置している。偏向反射部材FM2は本実施例の場合、平面反射ミラーであり、第1の偏向反射部材から反射された光束を所定の方向へ曲げている。
尚、本実施例では第1結像光学系Gr1は、正の屈折力を有するL1A群とL1B群とから構成されているが、この光学配置に限定されるものではない。例えば、正負正の3群構成であったり、負正負正の4群構成であったり、或いは他の構成であっても構わない。また、第3結像光学系Gr3を、正の屈折力を有するL3A、正の屈折力を有するL3Bのような光学配置をとったが、これに限定されるものではない。L3B群中に負の屈折力を有するレンズ群を有していても構わないし、それ以外の構成であっても構わない。
本実施例は、投影倍率は1/4倍であり、基準波長は157nm、硝材としては蛍石を用いている。
また、像側の開口数はNA=0.87、物像間距離(第1の物体面〜第2の物体面)はL=1483mmである。また、像高がおよそ4.25〜16.63mmの範囲にて収差補正されており、少なくとも長さ方向で26mm、幅で6mm程度の矩形の露光領域を確保できる。また、開口絞り103は、L320とL321の間に配置されている。
また、本実施例の横収差図を図13に示す。図13は基準波長157.6nm及び±0.6pmの波長について表示しており、単色及び色収差が良好に補正されているのがわかる。
尚、以上の実施例1〜4では、使用する硝材は本実施例では蛍石のみを使用したが、その他のフッ化バリウムやフッ化マグネシウム等の硝材を同時に或いは単独で使用しても構わない。また、193nm波長(ArF)にて用いる場合には、石英と蛍石を同時に用いてもいいし、石英のみで構成しても構わない。また、それ以外の硝材を用いても構わない。また、屈折素子だけでは高NA化による色収差等を補正することが困難であったり、レンズが大型化してしまったりする課題を有するF2領域やArF領域を含む200nm以下の露光波長において、本発明の反射屈折投影光学系を用いることがより望ましい。
以下の〔表1、2〕に上記実施例1の数値実施形態の構成諸元を示し、〔表3、4〕に上記実施例2の数値実施形態の構成諸元を、〔表5、6〕に上記実施例3の数値実施形態の構成諸元を、〔表7、8〕に上記実施例4の数値実施形態の構成諸元をそれぞれの実施例と対応させて示す。なお、表のiは第1の物体101から光の進行方向に沿った面番号、riは面番号に対応した各面の曲率半径、diは各面の面間隔を示す。レンズ硝材CaF2は、基準波長λ=157.6nmに対する屈折率を1.56としている。また、基準波長に対する+0.6pm及び−0.6pmの波長の屈折率は、各々1.55999853、1.560000147である。また、非球面の形状は次式、
X=(H/4)/(1+((1−(1+k)・(H/r)))1/2)+AH+BH+CH+DH10+EH12+FH14+GH16
にて与えられるものとする。ここに、Xはレンズ頂点から光軸方向への変位量、Hは光軸からの距離、riは曲率半径、kは円錐定数、A,B,C,D,E,F,Gは非球面係数である。
Figure 2005039211
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次に、添付図面を参照して、本発明の別の一側面としての反射屈折型投影光学系について説明する。上述したように、ここでは、図4と同一の部材については同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。図4の光学系において(図1、2、3、5の光学系であっても構わない。)、第1結像光学系Gr1の近軸結像倍率をβ1、第2結像光学系Gr2の近軸結像倍率をβ2、第1の物体側の開口数をNAoとしたとき、以下の条件式を満足するのが良い。
3.5<|β1・β2|/NAo<20 〜(9)
条件式(9)は、第1の物体側の開口数NAoに対する第1、2結像光学系の合成近軸倍率の値を規定したものである。条件式(9)の下限値を外れると、第1の物体側の開口数に対する、第1結像光学系Gr1と第2結像光学系Gr2の合成倍率が小さくなりすぎてしまう。そうなると、光束偏向反射部材FM1にて反射して第3結像光学系Gr3の方向へ向かう光束と、第1結像光学系Gr1から第2結像光学系Gr2に入射してくる光束との分離が困難となったり、結像光学系Gr2の近軸倍率β2が極端に縮小倍率になりすぎて、特に往復光学系部分での非対称収差の発生が大きく結像性能を悪化させてしまったり、また特に高NAを有する光学系においては、偏向を目的とした偏向反射部材に入射する光線の入射角度範囲が大きくなってしまう。これは第1,2結像光学系により、かなりの縮小倍率を負担することで、第1の物体から発する光束の広がり、即ち第1の物体側の開口数NAoが、第1、2結像光学系によりその縮小倍率分大きくなってしまうため、第1の偏向反射部材に入射する光束の入射角度範囲が大きくなるからである。その結果、偏向反射部材の反射膜の影響でPとSの反射強度に大きな差が生じてしまう。これは特に液浸光学系においてNAが1を越えた場合、特にNA1.10以上、更に言えばNA1.20以上の多数回結像を有する反射屈折投影光学系において非常に顕著となる。液浸光学系とは、光学系の最終エレメント(投影光学系の最も像面側、第2の物体側の光学素子)の最終面(像面側、第2の物体側の面)と第2の物体102面(例えばウエハ)の間が液体で満たされている(浸されている)構成を採る光学系である。言い方を換えると、液浸光学系とは、光学系の最終エレメントの最終面(最も像面に近い光学素子の像面側の面)と第2の物体面(像面)との間が液体で満たされていることを前提として設計された光学系であり、主に露光装置等において、最終エレメントの最終面と第2の物体面との間を純水で満たした状態で露光を行う際に、レチクル等の物体(パターン)をウエハ等の物体上に投影露光するために用いられる光学系である。条件式(20)の上限値を越えると、第1の物体側の開口数に対する、第1、第2結像光学系の合成倍率が大きすぎるため、第1の物体101を第2の物体102に縮小投影する場合を考えると、第3結像光学系Gr3の近軸結像倍率β3の絶対値が小さくなりすぎて、収差補正が困難となってしまう。また、第2中間像IMG2付近のレンズの有効径が大きくなりすぎてしまう。
尚、より好ましくは以下の条件式を満足するのが良い。
4.0<|β1・β2|/NAo<10 〜(10)
尚、上記条件式(9)(10)により規定される光学系は、図4などの光学系に限定するものではない。特に、第1,2,3結像光学系を有し、第2結像光学系に凹面鏡、また光学系中に偏向反射ミラーを有する場合に有効である。
また、液浸光学系は以下の条件式を満足するのがよい。
1. 1<NA<1.6 〜(11)
条件式(11)の下限値を外れると、カタディオ系に対して液浸光学系を構成した場合に期待される解像力を得ることが困難となる。上限値を越えると液浸光学系の有効径が大きくなりすぎてしまい、レンズを製造することが困難となる。
尚、より好ましくは以下の条件式を満足するのが良い。
1. 2<NA<1.5 〜(12)
以下に、本発明の更なる実施例について説明する。
ここで、条件式(9)〜(12)は前述の条件式(1)〜(8)と任意に組合わせて用いることも本実施例の範囲内である。
実施例5の具体的なレンズ構成を図14に示す。図中の第1結像光学系は、第1の物体側から順に正の屈折力を有する屈折レンズ群L1A,正の屈折力を有する屈折レンズ群L1Bより構成される。正の屈折力を有する屈折レンズ群L1Aは第1の物体101側から光の進行方向に沿って、第1の物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL111、第1の物体側に略平面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL112,両凸形状の正レンズL113、第1の物体側に凸面を向けた略平凸形状の正レンズL114、第1の物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL115から構成されている。正の屈折力を有する屈折レンズ群L1Bは、凹面を第1の物体側に向けた略平凸形状の負レンズL116と、第1の物体側に凹面を向けた2枚のメニスカス形状の正レンズL117、L118と、第1の物体側に略平面を向けた略平凸形状の正レンズL119と、第1の物体側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL120よりなる。
第2結像光学系Gr2は、負の屈折力を有する往復光学系部分L2と凹面鏡M1から構成されている。そして第1結像光学系Gr1からの光の進行方向にそって、凹面を第1の物体側に向けた略平凹形状の負レンズL211、凹面を第1の物体側に向けたメニスカス形状の非球面凹レンズL212、凹面を第1の物体側に向けた凹面鏡M1によりなる。第1結像光学系Gr1からの光束が往復光学系部分L2に入射後、凹面鏡M1で反射され、再び往復光学系部分L2に入射した後、偏向反射部材FM1により光軸がAX1からAX2のように90度曲げられることにより光束も曲げられて、第2中間像IMG2を形成する。偏向反射部材FM1は、第2、3結像光学系の間に配置されているが、望ましくは本実施例のように第2中間像IMG2と往復光学系部分L2の間に配置されるのが良い。尚、本実施例では偏向反射部材は平面反射ミラーを用いている。
第3結像光学系Gr3は、正の屈折力を有する屈折レンズ群L3A、正の屈折力を有する屈折レンズ群L3Bよりなる。正の屈折力を有する屈折レンズ群L3Aは、第2結像光学系Gr2からの光の進行方向に沿って、第2中間像IMG2側に凹面を向けたメニスカス形状の正レンズL311、第2中間像IMG2側に略平面を向けた略平凸形状の正レンズL312、第2偏向反射部材FM2側に略平面を向けた略平凸形状のL313よりなる。正の屈折力を有する屈折レンズ群L3Bは、凹面を第2の物体102側に向けたメニスカス形状の正レンズL314、凹面を第2の物体102側に向けた略平凹形状の負レンズL315、両凹形状の非球面負レンズL316、凸面を第2の物体側とは反対側に向けたメニスカス形状の2枚の正レンズL317、L318、略平面を第2の物体側に向けた略平凸形状の非球面正レンズL319、凹面を第2の物体側とは反対側に向けた略平凹形状の負レンズL320、略平面を第2の物体側に向けた略平凸形状の非球面正レンズL321、開口絞り103、凸面を第2の物体102とは反対側に向けた略平凸形状の正レンズL322、凸面を第2の物体102とは反対側に向けた略平凸形状の非球面正レンズL323、凹面を第2の物体側に向けたメニスカス形状の非球面正レンズL324、平面を第2の物体102側に向けた平凸形状の正レンズL325よりなる。また、第3結像光学系Gr3中の、屈折レンズ群L3AとL3Bの間に、第2の偏向反射部材FM2を配置している。偏向反射部材FM2は本実施例の場合、平面反射ミラーであり、第1の偏向反射部材から反射された光束を所定の方向へ曲げている。
また本実施例では、最終レンズL325と第2の物体102の間は液体にて埋めている、いわゆる液浸光学系の構成をとっている。本実施例では液体として純水を用いているが、他の液体でも構わない。また、液体の屈折率についても、本実施例にて用いているものに限定されるものではない。屈折率1.6程度の液体を用いても構わない。F2にて同様の構成をとる場合には、例えばPFPEなどを用いてもよいし、それ以外に使用可能な液体であれば使用して構わない。また、最終レンズは平面板でも構わない。また、第1の物体101と第1のレンズL101との間に平面板を使用しても構わない。
また、本実施例では開口絞り103をレンズL321、L322の間においたが、その位置に限定されるものではない。
本実施例は、投影倍率は1/4倍であり、基準波長は193nm、硝材としては石英を用いている。また、像側の開口数はNA=1.20、物像間距離(第1の物体面〜第2の物体面)はL=1663.38mmである。また、像高がおよそ3.38〜17mmの範囲にて収差補正されており、少なくとも長さ方向で26mm、幅で7.5mm程度の矩形の露光領域を確保できる。尚、露光領域はそのスリット形状が矩形に限定されるわけではなく、円弧形状やその他の形状でも構わない。また、開口絞り103は、L321とL322の間に配置されている。
また、本実施例の横収差図を図18に示す。ここで、Y=3.38と記載した方の図面は、第2の物体における像高が3.38mmの軸外領域からの光の横収差図を示しており、Y=17.0は第2の物体における像高が17.0mmの軸外領域からの光の横収差図を示している。図18は基準波長193.0nm及び±0.2pmの波長について表示しており、単色及び色収差が良好に補正されているのがわかる。
また、使用する硝材は193nm波長(ArF)の場合には、石英と蛍石を同時に用いてもいいし、本実施例のように石英のみで構成しても構わない。また、使用できるのであればそれ以外の硝材を用いても構わない。157nm波長(F2)においては、蛍石を使用したり、またその他のフッ化バリウムやフッ化マグネシウム等の硝材を同時に或いは単独で使用しても構わない。
実施例6の具体的なレンズ構成を図15に示す。図中の第1結像光学系は、第1の物体側から順に正の屈折力を有する屈折レンズ群L1A,正の屈折力を有する屈折レンズ群L1Bより構成される。正の屈折力を有する屈折レンズ群L1Aは第1の物体101側から光の進行方向に沿って、第1の物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL111、両凸形状の非球面正レンズL112,両凸形状の2枚の正レンズL113、L114、第1の物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL115、凹面を第1の物体側に向けた略平凸形状の負レンズL116から構成されている。正の屈折力を有する屈折レンズ群L1Bは、第1の物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL117、第1の物体側に凹面を向けたメニスカス形状の正レンズL118と、第1の物体側に略平面を向けた略平凸形状の正レンズL119と、第1の物体側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL120よりなる。本実施例では第1結像光学系中に蛍石を使用している。
第2結像光学系Gr2は、負の屈折力を有する往復光学系部分L2と凹面鏡M1から構成されている。そして第1結像光学系Gr1からの光の進行方向にそって、両凹形状の負レンズL211、凹面を第1の物体側に向けたメニスカス形状の非球面凹レンズL212、凹面を第1の物体側に向けた凹面鏡M1によりなる。第1結像光学系Gr1からの光束が往復光学系部分L2に入射後、凹面鏡M1で反射され、再び往復光学系部分L2に入射した後、偏向反射部材FM1により光軸がAX1からAX2のように90度曲げられることにより光束も曲げられて、第2中間像IMG2を形成する。偏向反射部材FM1は、第2、3結像光学系の間に配置されているが、望ましくは本実施例のように第2中間像IMG2と往復光学系部分L2の間に配置されるのが良い。尚、本実施例では偏向反射部材は平面反射ミラーを用いている。
第3結像光学系Gr3は、正の屈折力を有する屈折レンズ群L3A、正の屈折力を有する屈折レンズ群L3Bよりなる。正の屈折力を有する屈折レンズ群L3Aは、第2結像光学系Gr2からの光の進行方向に沿って、第2中間像IMG2側に凹面を向けたメニスカス形状の正レンズL311、第2中間像IMG2側に略平面を向けた略平凸形状の正レンズL312、第2偏向反射部材FM2側に略平面を向けた略平凸形状のL313よりなる。正の屈折力を有する屈折レンズ群L3Bは、凹面を第2の物体102側に向けたメニスカス形状の正レンズL314、凹面を第2の物体102側に向けた略平凹形状の負レンズL315、両凹形状の非球面負レンズL316、凸面を第2の物体側とは反対側に向けたメニスカス形状の正レンズL317、略平面を第2の物体側102に向けた略平凸形状の正レンズL318、両凸形状の非球面正レンズL319、凹面を第2の物体側とは反対側に向けた略平凹形状の負レンズL320、両凸形状の非球面正レンズL321、開口絞り103、両凸形状の正レンズL322、凸面を第2の物体102とは反対側に向けた略平凸形状の非球面正レンズL323、凹面を第2の物体側に向けたメニスカス形状の非球面正レンズL324、平面を第2の物体102側に向けた平凸形状の正レンズL325よりなる。また、第3結像光学系Gr3中の、屈折レンズ群L3AとL3Bの間に、第2の偏向反射部材FM2を配置している。偏向反射部材FM2は本実施例の場合、平面反射ミラーであり、第1の偏向反射部材から反射された光束を所定の方向へ曲げている。
また本実施例でも、最終レンズL325と第2の物体102の間は液体にて埋めている、いわゆる液浸光学系の構成をとっている。
本実施例は、投影倍率は1/4倍であり、基準波長は193nm、硝材としては石英と蛍石を用いている。また、像側の開口数はNA=1.30、物像間距離(第1の物体面〜第2の物体面)はL=1759mmである。また、像高がおよそ3.0〜14.0mmの範囲にて収差補正されており、少なくとも長さ方向で17mm、幅で8.1mm程度の矩形の露光領域を確保できる。また、開口絞り103は、L321とL322の間に配置されている。
また、本実施例の横収差図を図19に示す。ここで、Y=3.0と記載した方の図面は、第2の物体における像高が3.0mmの軸外領域からの光の横収差図を示しており、Y=14.0は第2の物体における像高が14.0mmの軸外領域からの光の横収差図を示している。図19は基準波長193.0nm及び±0.2pmの波長について表示しており、単色及び色収差が良好に補正されているのがわかる。
実施例7の具体的なレンズ構成を図16に示す。図中の第1結像光学系は、第1の物体側から順に正の屈折力を有する屈折レンズ群L1A,正の屈折力を有する屈折レンズ群L1Bより構成される。正の屈折力を有する屈折レンズ群L1Aは第1の物体101側から光の進行方向に沿って、第1の物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL111、第1の物体側に凸面を向けたメニスカス形状の非球面正レンズL112,両凸形状の正レンズL113、第1の物体側に凸面を向けた2枚のメニスカス形状の正レンズL114、L115から構成されている。正の屈折力を有する屈折レンズ群L1Bは、凹面を第1の物体側に向けたメニスカス形状の負レンズL116と、第1の物体側に凹面を向けた2枚のメニスカス形状の正レンズL117、L118と、第1の物体側に略平面を向けた略平凸形状の正レンズL119と、第1の物体側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL120よりなる。
第2結像光学系Gr2は、負の屈折力を有する往復光学系部分L2と凹面鏡M1から構成されている。そして第1結像光学系Gr1からの光の進行方向にそって、凹面を第1の物体側に向けたメニスカス形状の負レンズL211、凹面を第1の物体側に向けたメニスカス形状の非球面凹レンズL212、凹面を第1の物体側に向けた凹面鏡M1によりなる。第1結像光学系Gr1からの光束が往復光学系部分L2に入射後、凹面鏡M1で反射され、再び往復光学系部分L2に入射した後、偏向反射部材FM1により光軸がAX1からAX2のように90度曲げられることにより光束も曲げられて、第2中間像IMG2を形成する。偏向反射部材FM1は、第2、3結像光学系の間に配置されているが、望ましくは本実施例のように第2中間像IMG2と往復光学系部分L2の間に配置されるのが良い。尚、本実施例では偏向反射部材は平面反射ミラーを用いている。
第3結像光学系Gr3は、正の屈折力を有する屈折レンズ群L3A、正の屈折力を有する屈折レンズ群L3Bよりなる。正の屈折力を有する屈折レンズ群L3Aは、第2結像光学系Gr2からの光の進行方向に沿って、第2中間像IMG2側に凹面を向けたメニスカス形状の正レンズL311、第2中間像IMG2側に略平面を向けた略平凸形状の正レンズL312、第2偏向反射部材FM2側に略平面を向けた略平凸形状のL313よりなる。正の屈折力を有する屈折レンズ群L3Bは、凹面を第2の物体102側に向けたメニスカス形状の正レンズL314、両凹形状の非球面負レンズL315、凸面を第2の物体側とは反対側に向けたメニスカス形状の2枚の正レンズL316、L317、略平面を第2の物体側102に向けた略平凸形状の非球面正レンズL318、凹面を第2の物体側とは反対側に向けたメニスカス形状の負レンズL319、略平面を第2の物体側102に向けた略平凸形状の非球面正レンズL320、開口絞り103、凸面を第2の物体102とは反対側に向けた略平凸形状の正レンズL321、凸面を第2の物体102とは反対側に向けた略平凸形状の非球面正レンズL322、凹面を第2の物体側に向けたメニスカス形状の非球面正レンズL323、平面を第2の物体102側に向けた平凸形状の正レンズL324よりなる。また、第3結像光学系Gr3中の、屈折レンズ群L3AとL3Bの間に、第2の偏向反射部材FM2を配置している。
また本実施例でも、最終レンズL324と第2の物体102の間は液体にて埋めている、いわゆる液浸光学系の構成をとっている。
本実施例は、投影倍率は1/6倍であり、基準波長は193nm、硝材としては石英と蛍石を用いている。また、像側の開口数はNA=1.30、物像間距離(第1の物体面〜第2の物体面)はL=1704.76mmである。また、像高がおよそ2.75〜13.75mmの範囲にて収差補正されており、少なくとも長さ方向で17mm、幅で8mm程度の矩形の露光領域を確保できる。また、開口絞り103は、L320とL321の間に配置されている。
また、本実施例の横収差図を図20に示す。ここで、Y=2.75と記載した方の図面は、第2の物体における像高が2.75mmの軸外領域からの光の横収差図を示しており、Y=13.75は第2の物体における像高が13.75mmの軸外領域からの光の横収差図を示している。図20は基準波長193.0nm及び±0.2pmの波長について表示しており、単色及び色収差が良好に補正されているのがわかる。
実施例8の具体的なレンズ構成を図17に示す。図中の第1結像光学系は、第1の物体側から順に正の屈折力を有する屈折レンズ群L1A,正の屈折力を有する屈折レンズ群L1Bより構成される。正の屈折力を有する屈折レンズ群L1Aは第1の物体101側から光の進行方向に沿って、第1の物体側に凹面を向けた略平凹形状の負レンズL111、第1の物体側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL112,両凸形状の正レンズL113、第1の物体側に凸面を向けた略平凸形状の2枚の正レンズL114、L115から構成されている。正の屈折力を有する屈折レンズ群L1Bは、凹面を第1の物体側とは反対側に向けた略メニスカス形状の負レンズL116と、第1の物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL117、第1の物体側に凹面を向けたメニスカス形状の正レンズL118と、両凸形状の正レンズL119と、第1の物体側に凸面を向けた略平凸形状の非球面正レンズL120よりなる。
第2結像光学系Gr2は、負の屈折力を有する往復光学系部分L2と凹面鏡M1から構成されている。そして第1結像光学系Gr1からの光の進行方向にそって、凹面を第1の物体側に向けた略平凹形状の負レンズL211、凹面を第1の物体側に向けたメニスカス形状の非球面凹レンズL212、凹面を第1の物体側に向けた凹面鏡M1によりなる。第1結像光学系Gr1からの光束が往復光学系部分L2に入射後、凹面鏡M1で反射され、再び往復光学系部分L2に入射した後、偏向反射部材FM1により光軸がAX1からAX2のように90度曲げられることにより光束も曲げられて、第2中間像IMG2を形成する。偏向反射部材FM1は、第2、3結像光学系の間に配置されているが、望ましくは本実施例のように第2中間像IMG2と往復光学系部分L2の間に配置されるのが良い。第3結像光学系Gr3は、正の屈折力を有する屈折レンズ群L3A、正の屈折力を有する屈折レンズ群L3Bよりなる。正の屈折力を有する屈折レンズ群L3Aは、第2結像光学系Gr2からの光の進行方向に沿って、第2中間像IMG2側に略平面を向けた略平凸形状の正レンズL311、第2中間像IMG2側に略平面を向けた略平凸形状の正レンズL312、第2偏向反射部材FM2側に略平面を向けた略平凸形状のL313よりなる。正の屈折力を有する屈折レンズ群L3Bは、凹面を第2の物体102側に向けたメニスカス形状の正レンズL314、両凹形状の非球面負レンズL315、凸面を第2の物体側とは反対側に向けたメニスカス形状の2枚の正レンズL316、L317、略平面を第2の物体側102に向けた略平凸形状の非球面正レンズL318、凹面を第2の物体側とは反対側に向けたメニスカス形状の負レンズL319、略平面を第2の物体側102に向けた略平凸形状の非球面正レンズL320、開口絞り103、凸面を第2の物体102とは反対側に向けた略平凸形状の正レンズL321、凸面を第2の物体102とは反対側に向けたメニスカス形状の非球面正レンズL322、L323、平面を第2の物体102側に向けた平凸形状の正レンズL324よりなる。また、第3結像光学系Gr3中の、屈折レンズ群L3AとL3Bの間に、第2の偏向反射部材FM2を配置している。
また本実施例でも、最終レンズL324と第2の物体102の間は液体にて埋めている、いわゆる液浸光学系の構成をとっている。
本実施例は、投影倍率は1/8倍であり、基準波長は193nm、硝材としては石英、蛍石を用いている。また、像側の開口数はNA=1.35、物像間距離(第1の物体面〜第2の物体面)はL=1753.2mmである。また、像高がおよそ2.06〜10.3mmの範囲にて収差補正されており、少なくとも長さ方向で13mm、幅で5.9mm程度の矩形の露光領域を確保できる。また、開口絞り103は、L320とL321の間に配置されている。
また、本実施例の横収差図を図21に示す。ここで、Y=2.06と記載した方の図面は、第2の物体における像高が2.06mmの軸外領域からの光の横収差図を示しており、Y=10.3は第2の物体における像高が10.3mmの軸外領域からの光の横収差図を示している。図21は基準波長193.0nm及び±0.2pmの波長について表示しており、単色及び色収差が良好に補正されているのがわかる。
以下の〔表9、10〕に上記実施例5の数値実施形態の構成諸元を示し、〔表11、12〕に上記実施例6の数値実施形態の構成諸元を、〔表13、14〕に上記実施例7の数値実施形態の構成諸元を、〔表15、16〕に上記実施例8の数値実施形態の構成諸元をそれぞれの実施例と対応させて示す。なお、表中の記号の説明は(表1、2)と同様なのでここでは省略する。
レンズ硝材SiO2、CaF2と液体であるwater(水、好ましくは純水)は、基準波長λ=193.0nmに対する屈折率を各々1.5609、1.5018、1.437としている。また、基準波長に対する+0.2pm及び−0.2pmの波長の屈折率は、SiO2の場合、各々1.56089968、1.56090031であり、CaF2の場合、各々1.50179980、1.50180019であり、またwaterの場合、各々1.43699576、1.437000424である。
Figure 2005039211
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上記実施例1〜8は矛盾の無い範囲で任意に組合わせて用いても構わない。それに伴ってすべての条件式を組合わせて用いる範囲内も本実施例の範囲内である。
実施例9は、上述の実施例1〜8に記載した(反射屈折型)投影光学系を適用した露光装置の例である。
以下、図22を参照して、本発明の投影光学系230を適用した例示的な露光装置200について説明する。ここで、図22は、本発明の一側面としての露光装置200の例示的一形態を示す概略ブロック断面図であるため、投影光学系230も簡略化して描かれているが、投影光学系230は前述の実施例1〜6に従う投影光学系である。露光装置200は、図22に示すように、回路パターンが形成されたマスク(第1の物体)220を照明する照明装置210と、照明されたマスクパターンから生じる回折光をプレート(第2の物体、ウエハ)240に投影する投影光学系230と、プレート240を支持するステージ245とを有する。
露光装置200は、例えば、ステップ・アンド・スキャン方式やステップ・アンド・リピート方式でマスク220に形成された回路パターンをプレート240に露光する投影露光装置である。かかる露光装置は、サブミクロンやクオーターミクロン以下のリソグラフィー工程に好適であり、以下、本実施形態ではステップ・アンド・スキャン方式の露光装置(「スキャナー」とも呼ばれる。)を例に説明する。ここで、「ステップ・アンド・スキャン方式」とは、マスクに対してウェハを連続的にスキャン(走査)してマスクパターンをウェハに露光すると共に、1ショットの露光終了後ウェハをステップ移動して、次の露光領域に移動する露光方法である。「ステップ・アンド・リピート方式」とは、ウェハの一括露光ごとにウェハをステップ移動して次のショットの露光領域に移動する露光方法である。
照明装置210は、転写用の回路パターンが形成されたマスク220を照明し、光源部212と、照明光学系214とを有する。
光源部212は、例えば、光源としては、波長約157nmのFレーザー、波長約193nmのArFエキシマレーザーなどを使用することができるが、光源の種類はエキシマレーザーに限定されず、例えば、波長約248nmのKrFエキシマレーザーやYAGレーザーを使用してもよいし、その光源の個数も限定されない。また、EUV光源等を用いてもよい。例えば、独立に動作する2個の固体レーザー(ガスレーザーでも可能)を使用すれば固体レーザー間相互のコヒーレンスはなく、コヒーレンスに起因するスペックルはかなり低減する。さらにスペックルを低減するために光学系を直線的又は回動的に揺動させてもよい。また、光源部212にレーザーが使用される場合、レーザー光源からの平行光束を所望のビーム形状に整形する光束整形光学系、コヒーレントなレーザー光束をインコヒーレント化するインコヒーレント化光学系を使用することが好ましい。また、光源部212に使用可能な光源はレーザーに限定されるものではなく、一又は複数の水銀ランプやキセノンランプなどのランプも使用可能である。
照明光学系214は、マスク220を照明する光学系であり、レンズ、ミラー、オプティカルインテグレーター、絞り等を含む。例えば、コンデンサーレンズ、ハエの目レンズ、開口絞り、コンデンサーレンズ、スリット、結像光学系の順で整列する等である。照明光学系214は、軸上光、軸外光を問わずに使用することができる。オプティカルインテグレーターは、ハエの目レンズや2組のシリンドリカルレンズアレイ(又はレンチキュラーレンズ)板を重ねることによって構成されるインテグレーター等を含むが、光学ロッドや回折素子に置換される場合もある。
マスク200は、例えば、石英製で、その上には転写されるべき回路パターン(又は像)が形成され、図示しないマスクステージに支持及び駆動される。マスク220から発せられた回折光は、投影光学系230を通りプレート240上に投影される。マスク220とプレート240は、光学的に共役の関係にある。本実施形態の露光装置200はスキャナーであるため、マスク220とプレート240を縮小倍率比の速度比でスキャンすることによりマスク220のパターンをプレート240上に転写する。なお、ステップ・アンド・リピート方式の露光装置(「ステッパー」とも呼ばれる。)の場合は、マスク220とプレート240を静止させた状態で露光が行われる。
投影光学系230は、複数のレンズ素子のみからなる光学系、複数のレンズ素子と少なくとも一枚の凹面鏡とを有する光学系(カタディオプトリック光学系)、複数のレンズ素子と少なくとも一枚のキノフォームなどの回折光学素子とを有する光学系、全ミラー型の光学系等を使用することができる。色収差の補正が必要な場合には、互いに分散値(アッベ値)の異なるガラス材からなる複数のレンズ素子を使用したり、回折光学素子をレンズ素子と逆方向の分散が生じるように構成したりする。
プレート240は、ウェハや液晶基板などの被処理体でありフォトレジストが塗布されている。フォトレジスト塗布工程は、前処理と、密着性向上剤塗布処理と、フォトレジスト塗布処理と、プリベーク処理とを含む。前処理は、洗浄、乾燥などを含む。密着性向上剤塗布処理は、フォトレジストと下地との密着性を高めるための表面改質(即ち、界面活性剤塗布による疎水性化)処理であり、HMDS(Hexamethyl−disilazane)などの有機膜をコート又は蒸気処理する。プリベークは、ベーキング(焼成)工程であるが現像後のそれよりもソフトであり、溶剤を除去する。
ステージ245は、プレート240を支持する。ステージ245は、当業界で周知のいかなる構成をも適用することができるので、ここでは詳しい構造及び動作の説明は省略する。例えば、ステージ245は、リニアモーターを利用してXY方向にプレートを移動することができる。マスク220とプレート240は、例えば、同期走査され、ステージ245と図示しないマスクステージの位置は、例えば、レーザー干渉計などにより監視され、両者は一定の速度比率で駆動される。ステージ245は、例えば、ダンパを介して床等の上に支持されるステージ定盤上に設けられ、マスクステージ及び投影光学系230は、例えば、床等に載置されたベースフレーム上にダンパを介して支持される図示しない鏡筒定盤上に設けられる。
露光において、光源部212から発せられた光束は、照明光学系214によりマスク220を、例えば、ケーラー照明する。マスク220を通過してマスクパターンを反映する光は、投影光学系230によりプレート240上に結像される。
次に実施例10として、図23及び図24を参照して、上述の露光装置(上述の実施例1〜8に記載の投影光学系を有する露光装置)を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。
図23は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。本実施形態においては、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、マスクとウェハを用いてリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、それが出荷(ステップ7)される。
図24は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置1によってマスクの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重に回路パターンが形成される。本実施形態のデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。このように、上述の露光装置を使用するデバイス製造方法、並びに結果物としてのデバイスも本発明の一側面を構成する。
本発明の反射屈折投影光学系の概略構成図である。 本発明の別の実施形態の反射屈折投影光学系の概略構成図である。 本発明の別の実施形態の反射屈折投影光学系の概略構成図である。 本発明の別の実施形態の反射屈折投影光学系の概略構成図である。 本発明の別の実施形態の反射屈折投影光学系の概略構成図である。 本発明の第1実施例の反射屈折型投影光学系を示す光路図である。 本発明の第2実施例の反射屈折型投影光学系を示す光路図である。 本発明の第3実施例の反射屈折型投影光学系を示す光路図である。 本発明の第4実施例の反射屈折型投影光学系を示す光路図である。 本発明の第1実施例の収差図である。 本発明の第2実施例の収差図である。 本発明の第3実施例の収差図である。 本発明の第4実施例の収差図である。 本発明の第5実施例の反射屈折型投影光学系を示す光路図である。 本発明の第6実施例の反射屈折型投影光学系を示す光路図である。 本発明の第7実施例の反射屈折型投影光学系を示す光路図である。 本発明の第8実施例の反射屈折型投影光学系を示す光路図である。 本発明の第5実施例の収差図である。 本発明の第6実施例の収差図である。 本発明の第7実施例の収差図である。 本発明の第8実施例の収差図である。 本発明の一側面としての露光装置の例示的一形態を示す概略ブロック断面図である。 デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。 図23に示すステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。
符号の説明
101 第1の物体面
102 第2の物体面
103 開口絞り
Gr1 第1結像光学系
Gr2 第2結像光学系
Gr3 第3結像光学系
IMG1 第1中間像
IMG2 第2中間像
FM1 第1の偏向反射部材
FM2 第2の偏向反射部材
L2 第2結像光学系の往復光学系部分
L 物像間距離(第1の物体と第2の物体のAX1に沿って測った距離)
AX1〜AX3 光軸

Claims (20)

  1. 第1の物体側からの光路に沿って、少なくとも1つのレンズを有し、第1の物体の第1中間像を形成する第1結像光学系と、少なくとも1つのレンズと少なくとも1つの凹面鏡を有し、前記第1の物体の第2中間像を形成する第2結像光学系と、少なくとも1つのレンズを有し、前記第1の物体の像を第2の物体上に形成する第3結像光学系を有し、前記第1の物体の像を前記第2の物体上に結像する反射屈折投影光学系であって、少なくとも1つの偏向反射部材を有し、前記第1結像光学系の近軸倍率をβ1としたとき、
    0.7<|β1|<2.0
    を満足することを特徴とする投影光学系。
  2. 前記偏向反射部材は、前記第1結像光学系と前記第2結像光学系との間に1つ、前記第2結像光学系と前記第3結像光学系の間に1つ配置されていることを特徴とする請求項1記載の反射屈折投影光学系。
  3. 前記2つの偏向反射部材は、2つの反射面を有する同一の部材にて構成していることを特徴とする請求項1、2記載の投影光学系。
  4. 前記偏向反射部材は、前記第2結像光学系の凹面鏡から第2の物体までの間に2つ配置されていることを特徴とする請求項1記載の投影光学系。
  5. 前記凹面鏡は第1の物体に対向して配置されていることを特徴とする請求項4記載の投影光学系。
  6. 前記2つの偏向反射部材それぞれが有する反射面の法線が、お互いの法線に対して実質的に90度の角度をなすことを特徴とする請求項2乃至4記載の投影光学系。
  7. 前記凹面鏡へ向かう前記第1結像光学系からの光束と、前記凹面鏡を反射して前記第3結像光学系に向かう光束とが互いに交差するように、前記2つの偏向反射部材を配置することを特徴とする請求項1、2、4乃至6記載の投影光学系。
  8. 以下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1、4乃至7いずれか記載の投影光学系。
    0.80<|β1|<1.5
  9. 前記第1結像光学系のペッツバール和をP1、前記第2結像光学系のペッツバール和をP2、前記第3結像光学系のペッツバール和P3としたとき、
    P1>0、P2<0、P3>0
    を満足することを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載の投影光学系。
  10. 前記第2結像光学系が有する凹面鏡が1つであり、該1つの凹面鏡の有効径をφM1、前記第1の物体から出射する最軸外主光線が前記凹面鏡に入射する位置の、前記第2結像光学系の光軸からの高さをhM1としたとき、
    0≦|hM1/φM1|<0.10
    を満足することを特徴とする請求項1乃至9いずれかに記載の投影光学系。
  11. 前記第2結像光学系の凹面鏡からの反射光を反射する第1偏向反射部材と、前記第1偏向反射部材と略90度を成す角度で配置され、前記第1偏向反射部材からの反射光を反射し、前記第2の物体側に導く第2偏向反射部材とを有し、
    前記第1結像光学系の光軸と前記第2偏向反射部材と前記第2の物体との間の光学系の光軸との距離をY、前記第2結像光学系における最大有効径をφGr2_max、前記第2偏向反射部材と前記第2の物体との間の光学系における最大有効径をφL3B_maxとするとき、
    0.2<(φGr2_max+φL3B_max)/(2Y)<0.9
    を満足することを特徴とする請求項1乃至10いずれかに記載の投影光学系。
  12. 前記第2結像光学系の凹面鏡からの反射光を反射する第1偏向反射部材を有し、
    前記第1の物体の軸外からの主光線と、前記第1偏向反射部材の反射面の法線とのなす角度をθpとするとき、
    20°<θp<45°
    を満足することを特徴とする請求項1乃至11いずれかに記載の投影光学系。
  13. 以下の条件式を満たすことを特徴とする請求項12記載の投影光学系。
    30°<θp<44°
  14. 前記第1結像光学系の近軸倍率をβ1、前記第2結像光学系の近軸倍率をβ2、前記投影光学系の前記第1の物体側の開口数をNAoとしたとき、
    3.5<|β1・β2|/NAo<20
    を満足することを特徴とする請求項1乃至13いずれかに記載の投影光学系。
  15. 第1の物体の像を第2の物体上に投影する投影光学系であって、
    前記第1の物体側から順に、少なくとも1つのレンズを有し、前記第1の物体の第1中間像を形成する第1結像光学系と、少なくとも1つのレンズと少なくとも1つの凹面鏡とを有し、前記第1の物体の第2中間像を形成する第2結像光学系と、少なくとも1つのレンズを有し、前記第1の物体の像を前記第2の物体上に形成する第3結像光学系とを備え、
    前記第1結像光学系の近軸倍率をβ1、前記第2結像光学系の近軸倍率をβ2、前記投影光学系の前記第1の物体側の開口数をNAoとしたとき、
    3.5<|β1・β2|/NAo<20
    を満足することを特徴とする投影光学系。
  16. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項15記載の投影光学系。
    4.0<|β1・β2|/NAo<10
  17. 前記投影光学系の前記第2の物体側の開口数をNAとするとき、以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至16いずれかに記載の投影光学系。
    1.1<NA<1.6
  18. 請求項1乃至17いずれかに記載の投影光学系を有し、該投影光学系を用いてパターンを被露光体に投影露光することを特徴とする露光装置。
  19. 光源からの光でパターンを照明する照明光学系を有することを特徴とする請求項18記載の露光装置。
  20. 請求項18又は19記載の露光装置を用いて前記被露光体を露光する露光ステップと、前記露光された被露光体を現像する現像ステップとを有することを特徴とするデバイスの製造方法。
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