JP2006048463A - デジタルコンテンツの共同制作支援システムおよび共同制作支援方法 - Google Patents
デジタルコンテンツの共同制作支援システムおよび共同制作支援方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 複数の制作者の共同制作による合作物としてデジタルコンテンツを制作する作業を促進させる。
【解決手段】 サーバ装置100に対して、複数の端末装置200をインターネット300を介して接続する。作品募集要綱提示部110により、制作対象作品の作品募集要綱が提示され、各制作者は、作品募集要綱閲覧部210でこれを閲覧し、応募作品を制作する。個々の応募作品は、作品送信部220から応募作品登録部120へ登録される。合作物作成部130により、登録された応募作品を組み合わせて合作物を作成し、合作物提示部140により、合作物閲覧部230へと提示する。各制作者が、閲覧した合作物に対する評価情報を、評価情報入力部240へ入力すると、評価情報送信部250から許否判定部150へと送信される。許否判定部150は、各端末装置200から収集した評価情報に基づいて、合作物の公開許否を判定する。
【選択図】 図1
【解決手段】 サーバ装置100に対して、複数の端末装置200をインターネット300を介して接続する。作品募集要綱提示部110により、制作対象作品の作品募集要綱が提示され、各制作者は、作品募集要綱閲覧部210でこれを閲覧し、応募作品を制作する。個々の応募作品は、作品送信部220から応募作品登録部120へ登録される。合作物作成部130により、登録された応募作品を組み合わせて合作物を作成し、合作物提示部140により、合作物閲覧部230へと提示する。各制作者が、閲覧した合作物に対する評価情報を、評価情報入力部240へ入力すると、評価情報送信部250から許否判定部150へと送信される。許否判定部150は、各端末装置200から収集した評価情報に基づいて、合作物の公開許否を判定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、デジタルコンテンツの共同制作支援システムおよび共同制作支援方法に関し、特に、複数の制作者にそれぞれ作品の一部を担当させ、個々の制作者による担当部分を組み合わせた合作物としてデジタルコンテンツを制作する作業を支援する技術に関する。
インターネットを中核とするデジタル社会の到来により、文字データ、画像データ、動画データ、音楽データなど、様々なデジタルコンテンツの利用が図られており、今後、このようなデジタルコンテンツの需要は益々増加するものと予想される。このような需要に応じるためには、1つのデジタルコンテンツの制作を複数の制作者の手に委ねるという運用が必要になってくる。デジタルコンテンツは、一般の著作物に比べて、加工作業や合成作業が容易であるため、二次的著作物への利用に供しやすい。また、ネットワークを介して容易に転送することが可能であるため、遠隔地にいる複数の共同制作者に、それぞれ作品の一部を担当させ、個々の制作者による担当部分を組み合わせた合作物として、1つのデジタルコンテンツを作成する、という手法をとるのにも適している。
たとえば、下記の特許文献1には、原著作者が作成したデジタルコンテンツをデータベースとして登録しておき、二次著作者が、ネットワークを介して、登録されたデジタルコンテンツを入手して、二次利用できるようにするデジタルコンテンツの共同制作支援システムが開示されている。二次著作者は、原著作者が作成したデジタルコンテンツに加工を施し、二次的著作物を作成することができる。
特開2001−290781号公報
しかしながら、上記特許文献1などに開示されている従来の技術には、次のような問題がある。まず、第1に、著作物の一般的な制作者は、自己の作品に対して他人が手を入れて加工することを好ましく思っていないため、二次利用の促進が困難になる点である。特に、インターネット上では、互いに見知らぬ者同士が匿名性をもって出会う機会が多くなるが、全く見ず知らずの者に対して、自己の著作物の二次利用を許可することに抵抗を示す制作者も少なくない。第2に、複数の制作者による共同制作を行うには、制作者相互間の信頼関係の構築が重要になるが、従来提案されているシステムでは、このような信頼関係の構築が困難である。映画などの共同制作物の場合、通常、プロデューサが共同制作者をまとめながら、相互間の信頼関係を構築する役割を果たすことになる。しかしながら、従来提案されている共同制作支援システムでは、共同制作者相互間の信頼関係を構築する役割を十分に果たすことができない。そして第3に、従来提案されているシステムでは、共同制作物の目的提示が明確になされていないため、ある1つのまとまりをもった合作物を共同制作する企画自体を進展させてゆくことが困難である。
そこで本発明は、複数の制作者の共同制作による合作物としてデジタルコンテンツを制作する作業を促進させることができるデジタルコンテンツの共同制作支援システムおよび支援方法を提供することを目的とする。
(1) 本発明の第1の態様は、複数の制作者にそれぞれ作品の一部を担当させ、個々の制作者による担当部分を組み合わせた合作物としてデジタルコンテンツを制作する作業を支援するためのデジタルコンテンツの共同制作支援システムを、個々の制作者が利用する端末装置と、これら端末装置に対してネットワークを介して接続されたサーバ装置と、によって構成し、
サーバ装置には、
制作予定となる合作物について、テーマおよびその構成を示す作品募集要綱を提示する作品募集要綱提示部と、
この作品募集要綱に基づいて各制作者が制作した応募作品を、各端末装置からネットワークを介して受信し、これを登録する応募作品登録部と、
作品募集要綱に基づいて、登録されている応募作品を組み合わせて合作物を作成する合作物作成部と、
作成された合作物を各端末装置に対して提示する合作物提示部と、
各端末装置からネットワークを介して収集した評価情報に基づいて、合作物の公開許否を判定する許否判定部と、
を設け、
端末装置には、
ネットワークを介して作品募集要綱を閲覧する作品募集要綱閲覧部と、
制作した応募作品をネットワークを介してサーバ装置に送信する作品送信部と、
ネットワークを介して合作物を閲覧する合作物閲覧部と、
閲覧した合作物に対する評価情報を入力する評価情報入力部と、
入力した評価情報の全部もしくは一部を、ネットワークを介してサーバ装置に送信する評価情報送信部と、
を設けるようにしたものである。
サーバ装置には、
制作予定となる合作物について、テーマおよびその構成を示す作品募集要綱を提示する作品募集要綱提示部と、
この作品募集要綱に基づいて各制作者が制作した応募作品を、各端末装置からネットワークを介して受信し、これを登録する応募作品登録部と、
作品募集要綱に基づいて、登録されている応募作品を組み合わせて合作物を作成する合作物作成部と、
作成された合作物を各端末装置に対して提示する合作物提示部と、
各端末装置からネットワークを介して収集した評価情報に基づいて、合作物の公開許否を判定する許否判定部と、
を設け、
端末装置には、
ネットワークを介して作品募集要綱を閲覧する作品募集要綱閲覧部と、
制作した応募作品をネットワークを介してサーバ装置に送信する作品送信部と、
ネットワークを介して合作物を閲覧する合作物閲覧部と、
閲覧した合作物に対する評価情報を入力する評価情報入力部と、
入力した評価情報の全部もしくは一部を、ネットワークを介してサーバ装置に送信する評価情報送信部と、
を設けるようにしたものである。
(2) 本発明の第2の態様は、上述した第1の態様に係るデジタルコンテンツの共同制作支援システムにおいて、
評価情報入力部が、評価対象となる合作物について、公開の許可もしくは不許可のいずれかの意志表示を示す評価情報を入力する機能を有し、
評価情報送信部が、この意志表示をサーバ装置に送信する機能を有し、
許否判定部が、判定対象となる合作物について、すべての共同制作者から許可の意志表示を示す評価情報が得られた場合にのみ、当該合作物についての公開を許可する旨の判定を行うようにしたものである。
評価情報入力部が、評価対象となる合作物について、公開の許可もしくは不許可のいずれかの意志表示を示す評価情報を入力する機能を有し、
評価情報送信部が、この意志表示をサーバ装置に送信する機能を有し、
許否判定部が、判定対象となる合作物について、すべての共同制作者から許可の意志表示を示す評価情報が得られた場合にのみ、当該合作物についての公開を許可する旨の判定を行うようにしたものである。
(3) 本発明の第3の態様は、上述した第1の態様に係るデジタルコンテンツの共同制作支援システムにおいて、
評価情報入力部が、評価対象となる合作物について、段階的評価値を示す評価情報を入力する機能を有し、
評価情報送信部が、この段階的評価値をサーバ装置に送信する機能を有し、
許否判定部が、所定のアルゴリズムに基づいて、判定対象となる合作物についてのすべての共同制作者から得られた段階的評価値を統合し、その結果として得られる統合評価値が、所定の基準値以上であった場合に、当該合作物についての公開を許可する旨の判定を行うようにしたものである。
評価情報入力部が、評価対象となる合作物について、段階的評価値を示す評価情報を入力する機能を有し、
評価情報送信部が、この段階的評価値をサーバ装置に送信する機能を有し、
許否判定部が、所定のアルゴリズムに基づいて、判定対象となる合作物についてのすべての共同制作者から得られた段階的評価値を統合し、その結果として得られる統合評価値が、所定の基準値以上であった場合に、当該合作物についての公開を許可する旨の判定を行うようにしたものである。
(4) 本発明の第4の態様は、上述した第3の態様に係るデジタルコンテンツの共同制作支援システムにおいて、
許否判定部が、1人の共同制作者から最低レベルの評価値が得られた場合に、公開を不許可とする判定が行われるアルゴリズムを用いるようにしたものである。
許否判定部が、1人の共同制作者から最低レベルの評価値が得られた場合に、公開を不許可とする判定が行われるアルゴリズムを用いるようにしたものである。
(5) 本発明の第5の態様は、上述した第3または第4の態様に係るデジタルコンテンツの共同制作支援システムにおいて、
評価情報入力部が、評価対象となる合作物を構成する個々の応募作品のうち、他の共同制作者の個々の作品もしくは自己の作品も含めた全作品についての個別評価値を入力する機能を有し、
評価情報送信部が、個別評価値もしくは個別評価値に基づいて求めた合作物についての総合評価値またはその双方を、評価対象となる合作物についての段階的評価値としてサーバ装置に送信する機能を有するようにしたものである。
評価情報入力部が、評価対象となる合作物を構成する個々の応募作品のうち、他の共同制作者の個々の作品もしくは自己の作品も含めた全作品についての個別評価値を入力する機能を有し、
評価情報送信部が、個別評価値もしくは個別評価値に基づいて求めた合作物についての総合評価値またはその双方を、評価対象となる合作物についての段階的評価値としてサーバ装置に送信する機能を有するようにしたものである。
(6) 本発明の第6の態様は、上述した第5の態様に係るデジタルコンテンツの共同制作支援システムにおいて、
評価情報送信部が、他の共同制作者の個々の作品についての個別評価値をサーバ装置に送信する機能を有し、
許否判定部が、公開許可と判定した合作物についての各制作者ごとに支払う対価を、個別評価値を考慮して決定する機能を更に有するようにしたものである。
評価情報送信部が、他の共同制作者の個々の作品についての個別評価値をサーバ装置に送信する機能を有し、
許否判定部が、公開許可と判定した合作物についての各制作者ごとに支払う対価を、個別評価値を考慮して決定する機能を更に有するようにしたものである。
(7) 本発明の第7の態様は、上述した第1の態様に係るデジタルコンテンツの共同制作支援システムにおいて、
端末装置に、更に、
評価情報入力部に入力した評価情報を評価履歴として保存する評価履歴保存部と、
この評価履歴を提示する評価履歴提示部と、
を設けるようにしたものである。
端末装置に、更に、
評価情報入力部に入力した評価情報を評価履歴として保存する評価履歴保存部と、
この評価履歴を提示する評価履歴提示部と、
を設けるようにしたものである。
(8) 本発明の第8の態様は、上述した第7の態様に係るデジタルコンテンツの共同制作支援システムにおいて、
評価情報入力部が、評価対象となる合作物を構成する個々の応募作品のうち、少なくとも他の共同制作者の個々の作品についての個別評価値を入力する機能を有し、
評価履歴保存部が、個別評価値を個々の制作者ごとの評価履歴として保存する機能を有し、
評価履歴提示部が、個々の制作者ごとに、評価履歴に基づいて求めた当該制作者に対する総合評価を提示する機能を有するようにしたものである。
評価情報入力部が、評価対象となる合作物を構成する個々の応募作品のうち、少なくとも他の共同制作者の個々の作品についての個別評価値を入力する機能を有し、
評価履歴保存部が、個別評価値を個々の制作者ごとの評価履歴として保存する機能を有し、
評価履歴提示部が、個々の制作者ごとに、評価履歴に基づいて求めた当該制作者に対する総合評価を提示する機能を有するようにしたものである。
(9) 本発明の第9の態様は、上述した第8の態様に係るデジタルコンテンツの共同制作支援システムにおいて、
評価履歴提示部が、作品募集要綱閲覧部による閲覧画面を利用して、各制作者に対する総合評価の提示を行うようにしたものである。
評価履歴提示部が、作品募集要綱閲覧部による閲覧画面を利用して、各制作者に対する総合評価の提示を行うようにしたものである。
(10) 本発明の第10の態様は、上述した第9の態様に係るデジタルコンテンツの共同制作支援システムにおいて、
評価履歴提示部が、応募作品登録部への登録状況を参照することにより、制作予定となる合作物について既に応募済の制作者を認識し、当該応募済の制作者に対する総合評価に基づいて、当該合作物についての作品募集要綱の提示態様を変える機能を有するようにしたものである。
評価履歴提示部が、応募作品登録部への登録状況を参照することにより、制作予定となる合作物について既に応募済の制作者を認識し、当該応募済の制作者に対する総合評価に基づいて、当該合作物についての作品募集要綱の提示態様を変える機能を有するようにしたものである。
(11) 本発明の第11の態様は、上述した第10の態様に係るデジタルコンテンツの共同制作支援システムにおいて、
応募作品登録部が、作品に応募する旨の各制作者の意志表示に基づいて予約登録を行う機能を有し、
評価履歴提示部が、応募作品登録部への予約登録の状況を参照することにより、制作予定となる合作物について参加予定の制作者を認識し、当該参加予定の制作者に対する総合評価に基づいて、当該合作物についての作品募集要綱の提示態様を変える機能を有するようにしたものである。
応募作品登録部が、作品に応募する旨の各制作者の意志表示に基づいて予約登録を行う機能を有し、
評価履歴提示部が、応募作品登録部への予約登録の状況を参照することにより、制作予定となる合作物について参加予定の制作者を認識し、当該参加予定の制作者に対する総合評価に基づいて、当該合作物についての作品募集要綱の提示態様を変える機能を有するようにしたものである。
(12) 本発明の第12の態様は、上述した第1〜第11の態様に係るデジタルコンテンツの共同制作支援システムにおいて、
合作物作成部が、応募作品登録部に登録されている応募作品について、作品募集要綱に示されている構成に応じて可能なすべての組み合わせパターンを求め、このすべての組み合わせパターンに対応する合作物の作成をそれぞれ行うようにしたものである。
合作物作成部が、応募作品登録部に登録されている応募作品について、作品募集要綱に示されている構成に応じて可能なすべての組み合わせパターンを求め、このすべての組み合わせパターンに対応する合作物の作成をそれぞれ行うようにしたものである。
(13) 本発明の第13の態様は、上述した第1〜第12の態様に係るデジタルコンテンツの共同制作支援システムにおいて、
作品募集要綱提示部が、応募作品登録部に既に登録済みの応募作品を必須構成要素とする合作物についての作品募集要綱を提示する機能を有するようにしたものである。
作品募集要綱提示部が、応募作品登録部に既に登録済みの応募作品を必須構成要素とする合作物についての作品募集要綱を提示する機能を有するようにしたものである。
(14) 本発明の第14の態様は、上述した第1〜第13の態様に係るデジタルコンテンツの共同制作支援システムを構成する端末装置もしくはサーバ装置としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムを用意するようにしたものである。
(15) 本発明の第15の態様は、複数の制作者にそれぞれ作品の一部を担当させ、個々の制作者による担当部分を組み合わせた合作物としてデジタルコンテンツを制作する作業を支援するデジタルコンテンツの共同制作支援方法において、
個々の制作者が利用する端末装置に対して、ネットワークを介して、制作予定となる合作物について、テーマおよびその構成を示す作品募集要綱を提示する作品募集要綱提示段階と、
作品募集要綱に基づいて各制作者が制作した応募作品を、ネットワークを介して受信し、これをコンピュータに登録する応募作品登録段階と、
作品募集要綱に基づいて、登録した応募作品を組み合わせて合作物を作成する合作物作成段階と、
作成した合作物を、ネットワークを介して各端末装置に対して提示する合作物提示段階と、
各端末装置から、提示した合作物に関する評価情報をネットワークを介して収集し、収集した評価情報に基づいて当該合作物の公開許否を判定する処理をコンピュータに実行させる許否判定段階と、
を行うようにしたものである。
個々の制作者が利用する端末装置に対して、ネットワークを介して、制作予定となる合作物について、テーマおよびその構成を示す作品募集要綱を提示する作品募集要綱提示段階と、
作品募集要綱に基づいて各制作者が制作した応募作品を、ネットワークを介して受信し、これをコンピュータに登録する応募作品登録段階と、
作品募集要綱に基づいて、登録した応募作品を組み合わせて合作物を作成する合作物作成段階と、
作成した合作物を、ネットワークを介して各端末装置に対して提示する合作物提示段階と、
各端末装置から、提示した合作物に関する評価情報をネットワークを介して収集し、収集した評価情報に基づいて当該合作物の公開許否を判定する処理をコンピュータに実行させる許否判定段階と、
を行うようにしたものである。
(16) 本発明の第16の態様は、上述した第15の態様に係るデジタルコンテンツの共同制作支援方法において、
許否判定段階で、評価対象となる合作物について、公開の許可もしくは不許可のいずれかの意志表示を示す評価情報を、当該合作物の全共同制作者から収集し、全共同制作者から許可の意志表示を示す評価情報が得られた場合にのみ、当該合作物についての公開を許可する旨の判定を行うようにしたものである。
許否判定段階で、評価対象となる合作物について、公開の許可もしくは不許可のいずれかの意志表示を示す評価情報を、当該合作物の全共同制作者から収集し、全共同制作者から許可の意志表示を示す評価情報が得られた場合にのみ、当該合作物についての公開を許可する旨の判定を行うようにしたものである。
(17) 本発明の第17の態様は、上述した第15の態様に係るデジタルコンテンツの共同制作支援方法において、
許否判定段階で、評価対象となる合作物について、段階的評価値を示す評価情報を各共同制作者から収集し、収集した段階的評価値を所定のアルゴリズムに基づいて統合することにより得られる統合評価値が、所定の基準値以上であった場合に、当該合作物についての公開を許可する旨の判定を行うようにしたものである。
許否判定段階で、評価対象となる合作物について、段階的評価値を示す評価情報を各共同制作者から収集し、収集した段階的評価値を所定のアルゴリズムに基づいて統合することにより得られる統合評価値が、所定の基準値以上であった場合に、当該合作物についての公開を許可する旨の判定を行うようにしたものである。
(18) 本発明の第18の態様は、上述した第17の態様に係るデジタルコンテンツの共同制作支援方法において、
許否判定段階で、1人の共同制作者から最低レベルの評価値が得られた場合に、公開を不許可とする判定が行われるアルゴリズムを用いるようにしたものである。
許否判定段階で、1人の共同制作者から最低レベルの評価値が得られた場合に、公開を不許可とする判定が行われるアルゴリズムを用いるようにしたものである。
本発明に係るデジタルコンテンツの共同制作支援システムおよび支援方法によれば、複数の制作者の共同制作による合作物としてデジタルコンテンツを制作する作業を促進させることができるようになる。
以下、本発明を図示する実施形態に基づいて説明する。
<<< §1.基本的な実施形態 >>>
図1は、本発明に係るデジタルコンテンツの共同制作支援システムの基本的な実施形態の構成を示すブロック図である。この支援システムは、複数の制作者にそれぞれ作品の一部を担当させ、個々の制作者による担当部分を組み合わせた合作物としてデジタルコンテンツを制作する作業を支援する機能を有する。
図1は、本発明に係るデジタルコンテンツの共同制作支援システムの基本的な実施形態の構成を示すブロック図である。この支援システムは、複数の制作者にそれぞれ作品の一部を担当させ、個々の制作者による担当部分を組み合わせた合作物としてデジタルコンテンツを制作する作業を支援する機能を有する。
図示のとおり、この支援システムの基本構成要素は、サーバ装置100と端末装置200であり、両者はネットワーク300(この例では、インターネット)を介して接続されている。端末装置200は、個々の制作者が利用する装置であり、図には1台の端末装置200のみが代表として描かれているが、実際には、個々の制作者がそれぞれ1台ずつ端末装置200を用いることになる。ここに示す実施形態の場合、インターネットに接続する機能をもった汎用パソコンに専用のソフトウエアを組み込むことにより、端末装置200を構成している。一方、サーバ装置100は、この例では単独のサーバコンピュータによって構成されているが、もちろん、複数台のサーバコンピュータ(たとえば、Webサーバやデータベースサーバなど)によってサーバ装置100を構成してもかまわない。
図示のとおり、サーバ装置100は、作品募集要綱提示部110、応募作品登録部120、合作物作成部130、合作物提示部140、許否判定部150によって構成されており、端末装置200は、作品募集要綱閲覧部210、作品送信部220、合作物閲覧部230、評価情報入力部240、評価情報送信部250によって構成されている。実際には、これらの各構成要素は、サーバ装置100を構成するコンピュータに組み込まれたプログラムあるいは端末装置200を構成するコンピュータに組み込まれたプログラムによって実現される要素であるが、ここでは説明の便宜上、これらプログラムによって実現される機能を、個々のブロックで示すことにする。
まず、作品募集要綱提示部110は、制作予定となる合作物について、テーマおよびその構成を示す作品募集要綱を提示する機能を果たす。この作品募集要綱提示部110によって提示された作品募集要綱は、インターネット300を介して、端末装置200側へと送信される。作品募集要綱閲覧部210は、ネットワークを介して作品募集要綱を閲覧するための構成要素である。作品募集要綱閲覧部210は、専用のソフトウエアによって実現することも可能であるが、作品募集要綱提示部110からの作品募集要綱の提示を、Webページ上で行うようにすれば、作品募集要綱閲覧部210は、汎用のWebブラウザソフトウエアによって実現することもできる。各制作者は、端末装置200上に提示された作品募集要綱を見て、テーマおよび構成が気に入るものがあれば、創作活動を行い、これに応募することになる。
作品送信部220は、作品募集要綱に基づいて制作者が制作した応募作品を、インターネット300を介してサーバ装置100に送信する機能を有する。一方、応募作品登録部120は、各制作者が制作した応募作品を、各端末装置200からインターネット300を介して受信し、これを登録する機能を有する。本発明における応募作品はデジタルコンテンツであるため、ネットワークを介してデジタルデータとして送信することが可能であり、これをサーバ装置内にデジタルデータとして保存することが可能である。前述したとおり、実際には、複数の制作者がそれぞれ端末装置200を介してサーバ装置100へアクセスすることが可能であり、応募作品も複数の制作者からそれぞれ寄せられることになる。応募作品登録部120には、個々の応募作品が、どの作品募集要綱に基づく応募作品であり、どの制作者から寄せられた応募作品であるか、といった書誌的情報とともに保存されることになる。
合作物作成部130は、作品募集要綱提示部110によって提示した作品募集要綱に基づいて、応募作品登録部120内に登録されている応募作品を組み合わせて合作物を作成し、これを保存する処理を行う。上述したように、作品募集要綱提示部110によって所定の作品募集要綱を提示すると、随時、応募作品が寄せられるようになり、応募作品登録部120内には、応募作品が徐々に蓄積されてゆくことになる。合作物作成部130は、こうして集まった応募作品を組み合わせることにより合作物を作成する。合作物の作成処理の具体例は後述するが、作品募集要綱には、制作対象となる合作物についての構成を示す情報が含まれているので、合作物作成部130は、この構成を示す情報を参照することにより、合作物の作成を行うことができる。
こうして作成された合作物は、合作物提示部140によって提示される。各制作者は、合作物閲覧部230によって、この提示された合作物を端末装置200上で閲覧することができる。合作物閲覧部230は、専用のソフトウエアによって実現することも可能であるが、合作物提示部140からの合作物の提示を、Webページ上で行うようにすれば、合作物閲覧部230は、汎用のWebブラウザソフトウエアによって実現することもできる。
各制作者に合作物の提示を行うのは、当該合作物について評価を行ってもらうためである。具体的な評価方法については後述するが、個々の制作者は、自己の応募作品を含む合作物を合作物閲覧部230によって閲覧した上で、当該合作物についての評価を行う。評価情報入力部240は、閲覧した合作物に対する評価情報を入力する機能を果たし、評価情報送信部250は、入力した評価情報の全部もしくは一部を、インターネット300を介してサーバ装置100に送信する機能を果たす。一方、サーバ装置100側の許否判定部150は、各端末装置200からインターネット300を介して収集した評価情報に基づいて、合作物の公開許否を判定する処理を行う。この判定処理の具体的な方法については後述するが、個々の合作物のそれぞれについて、公開許可もしくは公開不許可のいずれかの判定結果が得られることになる。
ここに示す実施形態では、許否判定部150による判定結果を、合作物作成部130へと伝えるようにしている。合作物作成部130内には、作成した合作物が、デジタルコンテンツデータとして保存されている。個々の合作物についての判定結果は、このデジタルコンテンツデータに付加される。そうすることにより、個々の合作物ごとに、それぞれ利用可能なデジタルコンテンツ(公開許可の判定が得られた合作物の場合)であるのか、利用不能なデジタルコンテンツ(公開不許可の判定が得られた合作物の場合)であるのか、を区別することができる。利用可能なデジタルコンテンツは、所期の目的に利用されることになり、利用不能なデジタルコンテンツは、いわゆる「ボツ」作品として収蔵されるか、消去されることになる。
以上、サーバ装置100と端末装置200との間の情報のやりとりを説明しながら、本発明に係るデジタルコンテンツの共同制作支援システムの基本動作を説明したが、実用上は、両者間の情報のやりとりには、必要なセキュリティ対策を施しておくのが好ましい。たとえば、作品募集要綱提示部110による作品募集要綱の提示や、合作物提示部140による合作物の提示を、Webページ上で行うと、上述したとおり、作品募集要綱閲覧部210や合作物閲覧部230を汎用のWebブラウザソフトウエアを利用して構成することができるため便利であるが、不特定多数の者からのアクセスを受け付けるのは好ましくない。したがって、実用上は、この支援システムを用いた共同制作に参加する意思のある制作者を予め会員として登録しておき、作品募集要綱提示部110は、閲覧時に会員アカウントとパスワードを要求するようにして、当該会員登録を行った者に対してのみ作品募集要綱の提示を行うようにするのが好ましい。また、合作物提示部140も同様に、閲覧時に会員アカウントとパスワードを要求するようにして、合作物の当事者となった会員(合作物の一部に自己の応募作品が利用されている会員)に対してのみ、当該合作物の提示を行うようにするのが好ましい。また、個々の応募作品には、改ざんの防止を図るために、必要に応じて、各制作者によるデジタル署名を付加したり、暗号化処理を施したりするのが好ましい。
<<< §2.より具体的な実施形態 >>>
続いて、本発明のより具体的な実施形態を説明する。図2は、作品募集要綱提示部110によって提示される作品募集要綱の基本構成を示すブロック図である。上述したとおり、作品募集要綱は、制作予定となる合作物について、「テーマ」およびその「構成」を示すものである。ここで、「テーマ」は、いわば当該合作物についての「お題」というべきものであり、共同制作を行うにあたっての共通の目的、思想を示すものである。一方、「構成」は、文字どおり、当該合作物がどのような構成要素からなり立っているかを示す情報である。たとえば、図2に示す例の場合、第1ピースから第4ピースまで、4つのピースを組み合わせることにより、所定のテーマをもった合作物が構成されることが示されている。応募は、個々のピースごとに行われる。各制作者は希望のピースを選択し、当該ピースに対応する作品として、応募作品を提出することになる。なお、実用上は、作品募集要綱には、募集締切日、採用になった場合の報酬、同一制作者による複数ピース応募の可否、などの情報も入れておくようにするのが好ましい。
続いて、本発明のより具体的な実施形態を説明する。図2は、作品募集要綱提示部110によって提示される作品募集要綱の基本構成を示すブロック図である。上述したとおり、作品募集要綱は、制作予定となる合作物について、「テーマ」およびその「構成」を示すものである。ここで、「テーマ」は、いわば当該合作物についての「お題」というべきものであり、共同制作を行うにあたっての共通の目的、思想を示すものである。一方、「構成」は、文字どおり、当該合作物がどのような構成要素からなり立っているかを示す情報である。たとえば、図2に示す例の場合、第1ピースから第4ピースまで、4つのピースを組み合わせることにより、所定のテーマをもった合作物が構成されることが示されている。応募は、個々のピースごとに行われる。各制作者は希望のピースを選択し、当該ピースに対応する作品として、応募作品を提出することになる。なお、実用上は、作品募集要綱には、募集締切日、採用になった場合の報酬、同一制作者による複数ピース応募の可否、などの情報も入れておくようにするのが好ましい。
図3は、作品募集要綱の具体例の1例を示す図である。この具体例1では、「車内迷惑行為(地震・雷・火事・おやじに関連した4コマ漫画)」なるテーマが定められており、その構成として、図示のような4つのピースの配置と、各ピースの画像サイズ「640×800」が定められている。各制作者は、端末装置200の画面上で、図3に示すような作品募集要綱を閲覧することができ、その内容を把握することができる。この例では、テーマは文字列によって提示され、構成は図面によって提示されているが、テーマや構成の提示方法は、必ずしもこの例に限定されるものではない。たとえば、1枚の写真によって示される何らかのイメージをテーマとして提示することも可能であるし、文章による説明によって構成を提示することも可能である。
なお、このような作品募集要綱の内容は、所望のデジタルコンテンツを必要としている発注者によって予め定められ、作品募集要綱提示部110に格納されることになる。ここでは、作品募集要綱提示部110に個々の作品募集要綱を格納するプロセスについての詳細な説明は省略するが、たとえば、コンテンツの発注者が、インターネット300を介して特定のURLをアクセスし、所望の作品募集要綱を登録する手続きを行うと、当該作品募集要綱が、作品募集要綱提示部110によって各制作者に提示されるような仕組みにしておけばよい。
図3に示すような作品募集要綱を閲覧した制作者は、当該要綱に係る作品が、車内迷惑行為を題材とした4コマ漫画であり、起承転結の4枚のピース(画像サイズは、640×800ドット)から構成されており、しかも第1ピース〜第4ピースが、それぞれ地震・雷・火事・おやじに関連した内容をもった作品となる、という企画であることを認識する。各制作者は、このような企画の募集要綱に賛同し、これに参加する意思があれば、特定のピースを選択して、募集要綱に合致するような作品の制作にとりかかることになる。
ここでは、一例として、6人の制作者A〜Fが、この図3に示す作品募集要綱に賛同し、それぞれ図4に示すような応募作品を制作したものとしよう。応募作品aは、制作者Aによって制作された第2のピース「承」についての「雷」に関連した作品であり、応募作品bは、制作者Bによって制作された第3のピース「転」についての「火事」に関連した作品であり、応募作品cは、制作者Cによって制作された第1のピース「起」についての「地震」に関連した作品であり、応募作品dは、制作者Dによって制作された第4のピース「結」についての「おやじ」に関連した作品であり、応募作品eは、制作者Eによって制作された第4のピース「結」についての「おやじ」に関連した作品であり、応募作品fは、制作者Fによって制作された第3のピース「転」についての「火事」に関連した作品である。いずれの作品も、「車内迷惑行為」という共通の題材を意図した作品になっている。
各制作者A〜Fは、各応募作品a〜fの制作が完了すると、これをインターネット300を介してサーバ装置100へと送信し、応募作品登録部120へと登録する処理を行う。ここでは、募集締切日の時点で、応募作品登録部120内に、図4に示すような6つの応募作品a〜fが登録された状態になっていたものとしよう。
合作物作成部130は、作品募集要綱に基づいて、登録されている応募作品を組み合わせて合作物を作成するが、このとき、応募作品登録部120に登録されている応募作品について、作品募集要綱に示されている構成に応じて可能なすべての組み合わせパターンを求め、このすべての組み合わせパターンに対応する合作物の作成をそれぞれ行う。たとえば、図4に示す例の場合、第1のピースは応募作品cのみであり、第2のピースは応募作品aのみであるが、第3のピースは応募作品b,fの2組、第4のピースは応募作品d,eの2組である。したがって、これら6つの応募作品a〜fを用いて、図3に示す作品応募要綱の「構成」条件に合致する合作物を作成するとなると、図5に示すように、全4通りの組み合わせパターンが考えられることになる。そこで、合作物作成部130は、この4通りの組み合わせパターンに基づいて、4通りの合作物G1〜G4を自動的に作成する処理を行う。
図6は、具体的に作成された合作物G1を示す平面図である。この合作物G1は、図3に示されている構成にしたがって、応募作品c,a,b,dを順に配置したものである。個々の応募作品の画像サイズを、640×800ドットなどと定めておき、また、個々の画像の割付位置、画像間の間隔、余白の寸法なども、予め作品募集要綱内の「構成」を示す情報として定めておけば、合作物作成部130は、合作物G1を作成する処理を自動的に行うことができる。なお、作品募集要綱の条件を満たしていない応募作品が応募作品登録部120内に登録されてしまうと、不適切な合作物が作成されてしまうことになるので、実用上は、この支援システムの管理者によるチェックにより合格した応募作品のみが、応募作品登録部120内に正式に登録されるような運用を行うのが好ましい。
合作物作成部130によって作成された合作物は、個々の応募作品をそっくりそのまま含むものになる。たとえば、図6に示す合作物G1には、応募作品c,a,b,dがそっくりそのままの形で含まれている。別言すれば、個々の応募作品それ自体には、何ら加工は施されていないことになる。合作物作成部130が、自動的に合作物の作成処理を行うことができるのは、個々の応募作品自体には何ら手を加える必要はなく、予め作品募集要綱内の「構成」を示す情報に基づいて、個々の応募作品を一義的に組み合わせる処理を行えばよいからである。
ここに示す実施形態では、合作物作成部130は、図7に示すようなデータ構造をもった合作物G1を作成する。このデータ構造は、一般にXMLフォーマットと呼ばれている構造である。ここでは説明の便宜上、合作物をXMLフォーマットで記述した例を示すが、もちろん、本発明を実施する上では、合作物をどのようなフォーマットで記述してもかまわない。
図7において、「テーマ」、「応募作品c」、「応募作品a」、「応募作品b」、「応募作品d」は、説明の便宜のために付加した見出しであり、破線で囲った部分が、各見出しに対応した内容の実データ部分である。先頭行の<codex>から最終行の</codex>によって挟まれた部分が、合作物G1の内容を示すデータとなっている。「テーマ」なる見出し部分の<parent>から</parent>によって挟まれた部分が、合作物G1全体に関する説明部分であり、<id>タグと</id>タグとで挟まれた「d53」は、当該合作物G1の識別コードを示しており、<title>タグと</title>タグとで挟まれた「車内迷惑行為」は、当該合作物G1の「テーマ」の内容を示している。
一方、「応募作品c」なる見出し部分の<element id="101">から</element>によって挟まれた部分が、応募作品cについての記述部分であり、<element id="101">なるタグは、応募作品cの識別コードが「101」であることを示している。また、<holder>タグと</holder>タグとで挟まれた「制作者C」は、この応募作品cの制作者が「制作者C」であることを示し、<label>タグと</label>タグとで挟まれた「peace1」は、この応募作品cが、合作物G1の構成上の第1のピースであることを示している。更に、<z-index>タグと</z-index>タグとで挟まれた「4」は、この応募作品cのレイヤー上の優先度を示しており、<file>タグと</file>タグとで挟まれた「F001.jpg」は、この応募作品cのデータファイルが、ファイル名「F001.jpg」として保存されていることを示している。応募作品a,b,dの記述部分についても同様である。
なお、レイヤー上の優先度とは、複数の応募作品が二次元平面上で部分的に重畳して配置されるような場合に、いずれを優先的に表示するかを決定するパラメータである。図7に示す例の場合、<z-index>タグと</z-index>タグとで挟まれたレイヤー上の優先度は、応募作品d,b,a,cの順となっている。もっとも、合作物G1では、図6に示すように、4つの応募作品c,a,b,dが互いに重なることなく配置されるので、実質的に、レイヤー上の優先度は意味をもたない。
図6に示すような合作物G1は、合作物提示部140によって、当該合作物の制作に関与した4人の共同制作者A,B,C,Dに提示される。各共同制作者A,B,C,Dは、それぞれ自己用の端末装置200の合作物閲覧部230を利用して、合作物G1の閲覧を行うことになる。この時点では、まだ、合作物G1を一般公開することはできないので、合作物G1は、その一部を担当した4人の共同制作者(および、必要に応じて一部の関係者)にのみ閲覧させるようにする。4人の共同制作者A,B,C,Dに、この合作物G1を閲覧させるのは、当該合作物G1の公開許否の判断材料を収集するために他ならない。
各共同制作者A,B,C,Dが、自己用の端末装置200の評価情報入力部240に、それぞれ閲覧した合作物に対する評価情報を入力すると、評価情報送信部250によって、これらの評価情報は、インターネット300を介してサーバ装置100へと送信される。許否判定部150は、各端末装置200から、これらの評価情報を収集し、収集した評価情報に基づいて当該合作物の公開許否を判定する。以下、具体的な評価方法や具体的な判定方法のいくつかの例を述べておく。
最も単純な評価方法は、評価情報入力部240に対して、評価対象となる合作物について、公開の許可もしくは不許可のいずれかの意志表示を示す評価情報を入力する方法である。たとえば、図6に示す合作物G1の場合、4人の共同制作者A,B,C,Dが、それぞれ合作物G1に対する評価を行うことになるが、それぞれが、当該合作物G1の公開を許可するか、公開を不許可とするか、のいずれかの意志表示を評価情報として入力するようにする。各共同制作者は、この合作物G1なる4コマ漫画のうちの1コマを受け持って制作をしたわけであるが、公開対象となる著作物は、あくまでも合作物G1という4コマ漫画である。したがって、各共同制作者は、全4コマの漫画全体として合作物G1を捉えた上で、公開に価すべきものか否かを判断する必要がある。
たとえば、ある共同制作者は、4コマの漫画のうちの特定の1コマが、あまりに下品である、という理由で、この合作物G1としては、自己の作品を公開したくない、と考えるかもしれない。あるいは、4コマの漫画の1コマ1コマの出来栄えは良いのだが、4コマ全体として見ると、バランス感覚に欠き、公開はしたくない、と考えるかもしれない。このように、各共同制作者が入力する評価情報は、あくまでも合作物全体に対して、これを公開すべきか否かを示す評価を示すものになる。
許否判定部150は、これら各共同制作者から収集した全評価情報を勘案して、最終的に、合作物G1を公開すべきか否かを判定する処理を行う。ただ、実用上は、判定対象となる合作物について、すべての共同制作者から許可の意志表示を示す評価情報が得られた場合にのみ、当該合作物についての公開を許可する旨の判定を行うようにするのが好ましい。これは、個々の共同制作者のそれぞれが、自己の応募作品について、著作権法第18条第1項の公表権を有しているため、たとえ1人でも、不許可の意志表示を示した共同制作者があった場合には、当該共同制作者の応募作品を含む合作物を勝手に公開することは、好ましくないからである。したがって、図6に示す合作物G1の場合、4人の共同制作者A,B,C,Dの全員から公開許可の意志表示を示す評価情報が得られた場合のみ、許否判定部150は、許可の判定を下すことになる。
もっとも、人間の下す評価は、必ずしも許可/不許可の2通りに集約されるものではなく、ある程度の段階的評価が行われるのが一般的である。たとえば、自分自身の評価としては、合作物G1はあまり公開に価しないものと思われるが、他の3人の共同制作者の評価が高ければ、公開してもかまわない、というような印象をもっていた場合、そのような印象を何らかの形で表明できるような運用を行うのが好ましい。このような観点からは、評価情報入力部240には、評価対象となる合作物について、段階的評価値を示す評価情報を入力できるようにしておき、この段階的評価値が、評価情報送信部250によってサーバ装置100へと送信されるようにしておけばよい。この場合、許否判定部150は、所定のアルゴリズムに基づいて、判定対象となる合作物についてのすべての共同制作者から得られた段階的評価値を統合し、その結果として得られる統合評価値が、所定の基準値以上であった場合に、当該合作物についての公開を許可する旨の判定を行うようにすればよい。
たとえば、0点〜100点までの得点を段階的評価値として用いるようにし、各共同制作者に、合作物についての得点を評価情報として評価情報入力部240に入力してもらうようにする。そして、許否判定部150には、各共同制作者が評価情報として入力した得点の平均値が70点以上であれば公開許可、70点未満であれば公開不許可、とする判定アルゴリズムを用意しておけばよい。そうすれば、公開に積極的に賛成する共同制作者は、たとえば、100点とか、90点といった高得点を評価情報として入力すればよいし、公開するか否かが半々程度の共同制作者は、70点前後の得点を評価情報として入力することにより、他の共同制作者の判断に委ねる旨の意志表示をすればよい。また、できれば公開したくないと思うが、他の共同制作者が公開に積極的であれば、公開もやむを得ないだろうという消極的な共同制作者の場合は、たとえば、30点というような低い得点を評価情報として入力すればよい。
なお、このように段階的評価値を評価情報として用いる場合は、絶対に公開したくない、という意志表示が可能な運用形態を採るのが好ましい。前述したとおり、著作権法上は、共同制作者の中に、公開に断固反対する者が1人でもいれば、その者の意志は尊重されるべきである。上述の例の場合、4人の共同制作者A,B,C,Dのうち、制作者Aが公開に断固反対であり、合作物G1に対して0点なる最低レベルの評価値を与えたとしても、他の制作者B,C,Dがそれぞれ100点なる評価値を与えたとすると、平均値は75点となるので、平均値が70点以上であれば公開許可、とする判定アルゴリズムでは、制作者Aの意志に反して、合作物G1は公開されてしまうことになる。
そこで、実用上は、1人の共同制作者から最低レベルの評価値が得られた場合には、公開を不許可とする判定が行われるアルゴリズムを用いるようにするのが好ましい。たとえば、4人の共同制作者がいるケースでは、全共同制作者が与えた得点の平均値が、80点以上であれば公開許可、80点未満であれば公開不許可、とする判定アルゴリズムを用意しておけば、1人の共同制作者が最低レベルの評価値である0点を与えれば、他の3人が最高レベルの評価値である100点を与えたとしても、平均値は基準値80点に達することはないので、公開に断固反対する者の意志は尊重されることになる。
あるいは、得点とは別に、公開に断固反対する旨の意志表示を評価情報に含ませることができるようにしておき、許否判定部150が、この断固反対する旨の意志表示を行った共同制作者が1人でもいた場合には、得点による判定がいかなるものであっても、公開を不許可とする判定を行うようにしてもよい。このような運用を行えば、得点の平均値が70点以上であれば公開許可、70点未満であれば公開不許可、とする判定アルゴリズムを用いたとしても、公開に断固反対する者の意志は必ず尊重されることになる。
このように、本発明に係るデジタルコンテンツの共同制作支援システムによれば、個々の制作者の応募作品は、基本的に手を加えることなく、そのままの状態で合作物に組み込まれることになるので、合作物としての二次利用が促進されることになる。また、作品募集要綱にテーマが提示されているので、ある1つのまとまりをもった合作物を共同制作することが可能になる。しかも、最終的な合作物を閲覧した上で、各制作者は、評価情報の入力という形式で、公開を許可するか否かの判断を行うことができる。このように、本発明に係る支援システムを用いれば、複数の制作者の共同制作による合作物としてデジタルコンテンツを制作する作業を促進させることができるようになる。
<<< §3.合作物のバリエーション >>>
続いて、本発明に係る支援システムで利用可能な合作物のバリエーションのいくつかを述べておく。これまで、「車内迷惑行為」なるテーマをもった4コマ漫画を合作物として制作する例を述べたが、もちろん、本発明に係る支援システムは、この他にも種々の態様の合作物を制作する作業を支援することが可能である。
続いて、本発明に係る支援システムで利用可能な合作物のバリエーションのいくつかを述べておく。これまで、「車内迷惑行為」なるテーマをもった4コマ漫画を合作物として制作する例を述べたが、もちろん、本発明に係る支援システムは、この他にも種々の態様の合作物を制作する作業を支援することが可能である。
たとえば、図8は、本発明に係る支援システムで提示される作品募集要綱の第2の具体例を示す図である。この具体例2では、「悪夢」なるテーマをもった1枚の画像が提示されており、その構成要素(ピース)は、図示のとおり、3つの人物画像と2つの背景画像である。別言すれば、この具体例2に係る合作物は、5つのピースを合成することにより作成されることになる。ここで、各ピース間には、レイヤー上の優先度が定義されており、人物1,人物2,人物3なる各ピースは、背景1,背景2なる各ピースよりも優先度が高く設定されている。したがって、人物と背景とが部分的に重なった場合は、人物の画像が優先して表示されることになる(人物画像の透明部分には、背景が表示される)。なお、実際の作品募集要綱には、個々の画像のサイズや正確な割付位置などの情報も含まれている。
図9は、図8に示す作品募集要綱に対する応募作品の一例を示す図である。ここでは、5つのピースのそれぞれについて、図示のような応募作品g〜kが登録されたものとして、以下の説明を続けることにする。合作物作成部130は、この図9に示すような5つの応募作品g〜kを用いて、図10に示すような合作物G5を作成する処理を行うことができる。もちろん、同一のピースについて複数の応募作品があった場合には、可能な組み合わせの数だけ、異なる合作物が作成されることになる。
図6に示す合作物G1では、4つの応募作品が並列的に配置されているのに対し、図10に示す合作物G5では、5つの応募作品が二次元平面上で重なりながら配置されていることになる。したがって、背景を構成する応募作品j,kは、その一部が他の応募作品g,h,iによって隠されてしまうことになるが、このように背景の一部が人物によって隠されることは、図8に示す作品募集要綱の構成によって示されており、各制作者には、制作活動を行う時点で、既に知らされている事項ということになる。したがって、背景を担当した各制作者は、「自己の応募作品が勝手に加工された」という印象をもつことはなく、「自己の応募作品がそのまま利用されている」という実感を抱くのが普通である。もちろん、公開の対象となる著作物は、あくまでも合作物G5という全体の画像であるから、個々の共同制作者は、この合作物G5の全体についての評価を与えることにより、公開の許否判定に関与することになる。
図11は、本発明に係る支援システムで提示される作品募集要綱の第3の具体例を示す図である。これまでの例は、いずれも画像を構成するデジタルコンテンツであったが、この具体例3は、作詞に関するデジタルコンテンツである。すなわち、この作品募集要綱は、「ラブソング」なるテーマでの作詞を要求するものであり、その構成は、図示のとおり、Aメロディ、Bメロディ(その1)、サビ(その1)、Bメロディ(その2)、サビ(その2)という5つのピースからなる。各制作者は、いずれかのピースを選択して、応募作品を制作することになる。この場合の応募作品は、「詞」からなるデジタルコンテンツであり、テキストデータとして取り扱うことが可能である。
なお、既に作曲が完了しているデジタルコンテンツについて、作詞を募集するような場合は、作品募集要綱として、各ピースについての曲を提示することができるようにするのが好ましい。前述したとおり、作品募集要綱閲覧部210は、インターネット300を介して、作品募集要綱提示部110から作品募集要綱の提示を受けることになるが、このとき、作品募集要綱提示部110から作品募集要綱閲覧部210に対して、音声情報の提示も行うようにすれば、各制作者は、作品募集要綱の一部として、曲の提示を受けることができる。たとえば、図11に示すような構成をディスプレイ画面上に表示させた状態において、「Aメロディ」と表示されている矩形部分をマウスでクリックすると、当該部分に対応する曲が端末装置200のスピーカから流れるようにしておけば、制作者は、作詞を担当する部分についての曲を予め聴くことが可能になる。もちろん、この場合、合作物提示部140からは、詞とともに曲が合作物として提示されるようにしておくのが好ましい。
また、作詞が完了している作品について、曲を募集するようなことも可能であるし、上述したような画像の代わりに、動画を募集するようなことも可能である。このように、本発明におけるデジタルコンテンツのデータは、画像データ、動画データ、文字データ、音声データなど、その態様は様々である。
<<< §4.応募作品ごとの個別評価を行う実施形態 >>>
ここでは、各共同制作者が、評価情報入力部240に対して入力する評価情報に関する工夫について述べる。これまで述べてきた実施形態では、各制作者は、合作物閲覧部230によって閲覧した特定の合作物全体に関する評価情報を評価情報入力部240へ入力していた。ここで述べる実施形態は、合作物に対する評価を、よりきめ細かく行い、個々の応募作品ごとの個別評価を行うという技術思想に基づくものである。
ここでは、各共同制作者が、評価情報入力部240に対して入力する評価情報に関する工夫について述べる。これまで述べてきた実施形態では、各制作者は、合作物閲覧部230によって閲覧した特定の合作物全体に関する評価情報を評価情報入力部240へ入力していた。ここで述べる実施形態は、合作物に対する評価を、よりきめ細かく行い、個々の応募作品ごとの個別評価を行うという技術思想に基づくものである。
たとえば、図6に示す4コマ漫画からなる合作物G1は、4人の共同制作者A,B,C,Dによる応募作品a,b,c,dを組み合わせたものである。したがって、この合作物G1に対する評価を行う上では、個々の応募作品a,b,c,dごとにそれぞれ個別評価値を与え、これら個別評価値に基づいて、合作物G1に対する総合評価値を決定することも可能である。
図12は、このようにして決定された個別評価値と総合評価値との一例を示す表である。この例では、各共同制作者に、それぞれ100点の持ち点を与え、自分以外の他の共同制作者の応募作品に対して、所望の評価得点を与えることにより、評価情報の入力を行わせている。たとえば、この表の1行目は、共同制作者Aによる他人の応募作品b,c,dについての評価得点を示している。これらの評価得点は、制作者A用の端末装置200において入力されることになる。具体的には、応募作品bに対しては80点という高い個別評価値が与えられているのに対し、応募作品c,dに対してはそれぞれ10点ずつという低い個別評価値しか与えられていない。同様に、共同制作者Bによる他人の評価は2行目に掲載されており、共同制作者Cによる他人の評価は3行目に掲載されており、共同制作者Dによる他人の評価は4行目に掲載されている。
このように、各共同制作者は、自分以外の共同制作者の応募作品に対して、持ち点100点を配分する形式で、所定の個別評価値を与えることになる。もっとも、持ち点の100点は、すべてを使い切る必要はない。図示の例の場合、制作者Aは持ち点100点をすべて使い切っているが、制作者Bは55点のみを使い45点分を余している。同様に、制作者Cは90点のみを使い10点分を余しており、制作者Dは65点のみを使い35点分を余している。こうして、他の制作者に与えた個別評価値の合計が、合作物G1についての総合評価値(表の最も右側の欄に示す値)になる。たとえば、共同制作者Aが合作物G1に与えた総合評価値は100点であるが、共同制作者Bの総合評価値は55点、共同制作者Cの総合評価値は90点、共同制作者Dの総合評価値は65点、ということになる。
ここに示す実施形態の場合、評価情報入力部240は、評価対象となる合作物を構成する個々の応募作品のうち、他の共同制作者の個々の作品についての個別評価値を入力した後、これら個別評価値を合計して総合評価値を算出する機能を有し、評価情報送信部250は、算出された総合評価値をサーバ装置100へと送信する機能を有している。たとえば、制作者A用の端末装置200内の評価情報入力部240には、応募作品bに対して80点、応募作品cに対して10点、応募作品dに対して10点という個別評価値が入力されることになり、これらを合計して100点なる総合評価値が算出されるが、サーバ装置100側へ送信されるのは、この100点なる総合評価値のみであり、80点,10点,10点という個別評価値は、制作者A用の端末装置200内に保存されることになる。
このように、個別評価値をサーバ装置100側へ送信しない運用をとっているのは、各共同制作者が、他人の応募作品に対して、公正な評価を行うことができるようにするための配慮である。すなわち、他人の応募作品に対する個別評価値が、サーバ装置100側へ送信されるような運用形態をとると、自分の他人に対する個別評価値が、第三者に知られるおそれがあるので、公正な評価が行われない可能性が出てくるからである(特に、他人に対する悪い評価を与えることに躊躇が生じる可能性が高い)。個別評価値が、自分用の端末装置200内に留まる運用を採れば、各共同制作者は、自己の他人に対する評価が第三者に知られることはないので、安心して率直な個別評価を下すことができる。これに対して、総合評価値は、個々の個別評価値を合算することにより得られる評価値であり、合作物G1全体に対する評価値としての意味合いをもつため、サーバ装置100側に送信されたとしても、公正な評価を阻害する大きな要因にはならないと考えられる。
結局、図12に示す例の場合、4人の共同制作者A,B,C,D用の各端末装置200から、サーバ装置100に対して、100点,55点,90点,65点という総合評価値のみが送信されてくることになる。許否判定部150は、これらの総合評価値に基づいて、合作物G1の公開許否の判定を行う。たとえば、この総合評価値の合計が360点以上(別言すれば、平均点が90点以上)ならば公開許可というアルゴリズムで判定を行うものとすれば、図示の例の場合、合計は310点であるため、公開不許可なる判定がなされることになる。
もちろん、個別評価値をサーバ装置100側へ送信する運用をとることも可能である。たとえば、サーバ装置100側の情報管理を厳格に行うようにし、個々の共同制作者が行った他人に対する評価内容が、当該他人をはじめとする第三者には決して漏れることがない、というような厳格な管理を行うことにすれば、個別評価値をサーバ装置100側へ送信する運用を行っても、各共同制作者にある程度率直な個別評価を下してもらうことが期待できよう。このような運用をとる場合には、各端末装置200からサーバ装置100に対しては、個別評価値のみを送信すれば足りる(もちろん、個別評価値とともに、総合評価値を送信するようにしてもかまわないが、個別評価値を送信すれば、総合評価値は、サーバ装置100側で算出することができる)。
なお、図12に示す例では、各共同制作者は、自分自身の応募作品については、個別評価値を与えていないが、自己の応募作品も含めた全応募作品についての個別評価値を入力するようにしてもかまわない。また、ここでは、0点〜100点という数値による評価値を用いているが、評価対象となる合作物や応募作品について、何らかの段階的評価値を与えることができれば、必ずしも数値による評価値を用いる必要はない。たとえば、グレードA,B,Cの三段階評価を各個別評価値として用いるようにし、複数の個別評価値に対して所定のアルゴリズムを適用することにより、同じくグレードA,B,Cの三段階評価からなる総合評価値を求めるようにしてもかまわない。
上述したように、他人の応募作品に対する個別評価値をサーバ装置100側に送信する運用をとると、個々の応募作品ごとの客観的な評価値を算出することが可能になる。たとえば、図12に示す例の場合、応募作品aについては、3人の共同制作者B,C,Dから、それぞれ20点,0点,20点という個別評価値が与えられていることが、サーバ装置100側で認識できるので、たとえば、これらの合計点40点を、応募作品aについての客観的な評価値として利用することが可能である。
図13は、このようにして、4つの応募作品a,b,c,dに対する各共同制作者による個別評価値の合計を求めた状態を示す表である。この表によれば、応募作品aについては40点、応募作品bについては180点、応募作品cについては20点、応募作品dについては70点という客観的な評価値が得られたことが認識でき、結局、4つの応募作品の中では、応募作品b(180点)が最も高い客観的な評価を得ていることが認識できる。なお、合計欄の下の割合欄には、各合計値に対応した割合が%で示されている。
このように、他の共同制作者の個々の作品についての個別評価値をサーバ装置100側に送信する運用をとれば、許否判定部150に、公開許可と判定した合作物についての各制作者ごとに支払う対価を、個々の作品についての個別評価値を考慮して決定する機能をもたせるようなことも可能になる。たとえば、図13に示す例の場合、もし合作物G1について、公開許可なる判定がなされ、実際に、この合作物G1が商業上利用されたとすると、共同制作者A,B,C,Dに対して、所定の対価を支払う必要が生じることになる。このような対価についての取り決めは、予め作品募集要綱に記載しておくことになるが、客観的評価が最も高かった応募作品に対しては、ボーナスとして付加的な対価を支払うような取り決めをしておけばよい。図13に示す例の場合、応募作品bに対して付加的な対価が支払われることになる。
<<< §5.応募作品ごとの評価履歴を利用する実施形態 >>>
前述した§4では、個々の応募作品ごとに、それぞれ個別評価を行う実施形態を述べた。ここでは、こうして行った個別評価についての履歴を保存しておき、これを利用する実施形態を述べる。図14は、このような実施形態に係る支援システムの構成を示すブロック図である。この図14に示す支援システムは、図1に示す支援システムに、更に、評価履歴保存部260および評価履歴提示部270を付加したものである。ここで、評価履歴保存部260は、評価情報入力部240に入力した評価情報を評価履歴として保存する機能をもった構成要素であり、評価履歴提示部270は、この評価履歴を何らかの形式で提示する機能をもった構成要素である。いずれの構成要素も、実際には、コンピュータプログラムによって実現される。
前述した§4では、個々の応募作品ごとに、それぞれ個別評価を行う実施形態を述べた。ここでは、こうして行った個別評価についての履歴を保存しておき、これを利用する実施形態を述べる。図14は、このような実施形態に係る支援システムの構成を示すブロック図である。この図14に示す支援システムは、図1に示す支援システムに、更に、評価履歴保存部260および評価履歴提示部270を付加したものである。ここで、評価履歴保存部260は、評価情報入力部240に入力した評価情報を評価履歴として保存する機能をもった構成要素であり、評価履歴提示部270は、この評価履歴を何らかの形式で提示する機能をもった構成要素である。いずれの構成要素も、実際には、コンピュータプログラムによって実現される。
評価情報入力部240に対して、評価対象となる合作物を構成する個々の応募作品のうち、少なくとも他の共同制作者の個々の作品についての個別評価値を入力できるようにしておき、この個別評価値が、評価履歴保存部260内に、個々の制作者ごとの評価履歴として保存されるようにしておけば、必要に応じて、評価履歴提示部270によって、個々の制作者ごとに、評価履歴に基づいて求めた当該制作者に対する総合評価を提示することが可能になる。
図15は、制作者Aがこれまでに関与した合作物に関する評価履歴の一例を示す表である。この例では、制作者Aは、これまでに5回にわたって、合作物の制作に参加しており、それぞれの回において、他の共同制作者の応募作品に対して、所定の個別評価値を与えている。第1回目の参加時に制作された合作物G11は、共同制作者A,B,C,Dの4名による合作物であり、制作者Aは、この合作物G11を構成する共同制作者Bの応募作品に対しては80点、共同制作者Cの応募作品に対しては10点、共同制作者Dの応募作品に対しては10点、という個別評価値を与えている。同様に、第2回目の参加時に制作された合作物G12は、共同制作者A,B,C,Eの4名による合作物であり、制作者Aは、この合作物G12を構成する共同制作者Bの応募作品に対しては55点、共同制作者Cの応募作品に対しては0点、共同制作者Eの応募作品に対しては5点、という個別評価値を与えている。
図15の表には、この5回にわたる制作活動における評価履歴がすべて記録されており、最下行の平均欄には、個々の共同制作者に対して与えた個別評価値の平均値が示されている。この平均値は、各制作者について、制作者Aが下した総合評価としての意味合いをもち、制作者Aから見たときの各制作者の信頼度を示すパラメータになる。具体的には、図15に示す例の場合、制作者Bについての平均(信頼度)が61.1となっており、最も高い値を示している。これは、これまでの5回にわたる制作活動を通じて、制作者Bに対する個別評価値が最も高いことを示しており、制作者Aの立場からは、制作者Bが最も信頼できる(最も相性の良い)共同制作者であることを意味している。逆に、制作者Eについての平均(信頼度)は、8.75と最も低い値を示している。これは、これまでの5回にわたる制作活動を通じて、制作者Eに対する個別評価値が最も低いことを示しており、制作者Aの立場からは、制作者Eが最も信頼できない(最も相性の悪い)共同制作者であることを意味している。
図16の表は、図15の表における個別評価値を、総合評価値(合作物に対する評価値)に対する割合に置き換えたものである。たとえば、合作物G12の場合、図15の表によると、制作者Bに対する個別評価値は55点であるが、そもそも合作物G12についての総合評価値が60点しかないので、そのうちの制作者Bに対する個別評価値の占める割合は、55/60=91.7%とかなり高い値になる。図16の表は、このような割合による評価を示すものであり、複数の制作者間における信頼度の差をより端的に示すことができる。実際、図16の表では、制作者Bに対する信頼度は74%という高い数値を示している。評価履歴提示部270に、図15あるいは図16に示すような表を提示する機能をもたせておけば、制作者Aは、このような表を見ることにより、自分にとって信頼度の高い(相性の良い)パートナーが誰であるかを容易に認識することが可能になる。
このように、過去の評価履歴に基づいて、自分にとって相性の良いパートナーを認識することは、今後の制作活動を円滑に進める上で重要である。すなわち、今後は、できるだけ自分にとって相性の良いパートナーと組んで合作物の作成を行うように努めた方が効率良い仕事を行うことができる。このように、過去の評価履歴を、将来の仕事選びに反映させるためには、評価履歴提示部270に、作品募集要綱閲覧部210による閲覧画面を利用して、各制作者に対する総合評価の提示を行う機能をもたせておくようにするとよい。図14において、評価履歴提示部270から作品募集要綱閲覧部210へ矢印線が伸びているのは、このような機能を示すものである。
具体的には、次のような仕組を設けておけばよい。すなわち、評価履歴提示部270に、応募作品登録部120への登録状況を参照することにより、制作予定となる合作物について既に応募済の制作者を認識する機能をもたせておき、この応募済の制作者に対する総合評価(信頼度)に基づいて、当該合作物についての作品募集要綱の提示態様を変える機能をもたせておけばよい。
たとえば、新たな合作物G16についての作品募集要綱が、作品募集要綱提示部110から提示されていたとしよう。しかも、この作品募集要綱に対して、既に制作者Bが応募を行い、応募作品を応募作品登録部120に登録していたとしよう。この場合、評価履歴提示部270は、応募作品登録部120への登録状況を参照することにより、合作物G16について、制作者Bが応募を行っている事実を認識することができ、しかも評価履歴保存部260に保存されている評価履歴(たとえば、図16に示すような評価履歴)に基づいて、制作者Bについての信頼度が74%とかなり高いことを認識することができる。このような場合、信頼度の高い制作者Bが参加している合作物G16は、制作者Aについても「おすすめ」の作品ということになる。
そこで、評価履歴提示部270から作品募集要綱閲覧部210に対して指示を与え、作品募集要綱閲覧部210が表示する閲覧画面上において、合作物G16についての作品募集要綱は、他の合作物(制作者Bが関与していない合作物G)についての作品募集要綱とは異なる表示態様で表示させるようにすればよい。たとえば、制作者Bが関与している合作物G16の作品募集要綱を、アンダーラインを付して表示するとか、色を変えて表示する、などの方法をとればよい。このような表示を見て、制作者Aは、合作物G16が「おすすめ」の作品であることを一目で認識することができる。逆に、制作者Aとは相性が悪い制作者Eが関与している合作物については、別な特殊態様による表示を行うようにすれば、制作者Aは、当該合作物についての応募は、できるだけ避けるなどの対策をとることができるようになる。
なお、一般的には、作品募集要綱提示部110によって作品募集要綱が提示されてから、応募作品登録部120に実際の応募作品が登録されるまでには、ある程度の時間(応募作品を制作するための時間)が必要である。そこで、応募作品登録部120に、作品に応募する旨の各制作者の意志表示に基づいて予約登録を行う機能をもたせておき、評価履歴提示部270が、この応募作品登録部120への予約登録の状況を参照することにより、制作予定となる合作物について参加予定の制作者を認識し、当該制作者に対する総合評価に基づいて、当該合作物についての作品募集要綱の提示態様を変えるようにしておけば、より好ましい。たとえば、制作者Bが合作物G16について作品を応募する旨の意志表示を行った時点で、応募作品登録部120内にその旨の予約登録がなされることになるので、その時点から、制作者A用の端末装置200では、合作物G16の作品募集要綱が、通常とは異なる表示態様で表示されることになる。
<<< §6.その他の変形例 >>>
以上、本発明に係るデジタルコンテンツの共同制作支援システムをいくつかの実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、この他にも種々の形態で実施可能である。
以上、本発明に係るデジタルコンテンツの共同制作支援システムをいくつかの実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、この他にも種々の形態で実施可能である。
たとえば、上述の実施形態では、合作物を構成する各ピースのすべてについて、応募作品の募集を行う例を述べたが、応募作品登録部120に既に登録済みの応募作品を必須構成要素とする合作物についての作品募集要綱を提示することも可能である。たとえば、図8に示す具体例2において、人物1の部分の画像については、既に応募作品登録部120内に登録済みの固定のキャラクター画像を用いることが決まっているような場合には、作品募集要綱において、その旨を提示し、残りのピースについてのみ、作品を募集するようにすればよい。
上述の実施形態では、作品募集要綱提示部110による作品募集要綱の提示や、合作物提示部140による合作物の提示を、Webページを利用して行う例を述べたが、これらの提示は、必ずしもWebページで行う必要はない。また、Webページを用いて提示を行う際には、各制作者に対して、電子メールなどを送信し、特定の作品募集要綱や特定の合作物が、特定のURLで示される場所に提示されていることを報知するような仕組みを設けておくのが好ましい。
100…サーバ装置
110…作品募集要綱提示部
120…応募作品登録部
130…合作物作成部
140…合作物提示部
150…許否判定部
200…端末装置
210…作品募集要綱閲覧部
220…作品送信部
230…合作物閲覧部
240…評価情報入力部
250…評価情報送信部
260…評価履歴保存部
270…評価履歴提示部
300…ネットワーク(インターネット)
a〜k…応募作品(合作物を構成する各ピース)
A〜F…制作者
G1〜G15…合作物
110…作品募集要綱提示部
120…応募作品登録部
130…合作物作成部
140…合作物提示部
150…許否判定部
200…端末装置
210…作品募集要綱閲覧部
220…作品送信部
230…合作物閲覧部
240…評価情報入力部
250…評価情報送信部
260…評価履歴保存部
270…評価履歴提示部
300…ネットワーク(インターネット)
a〜k…応募作品(合作物を構成する各ピース)
A〜F…制作者
G1〜G15…合作物
Claims (18)
- 複数の制作者にそれぞれ作品の一部を担当させ、個々の制作者による担当部分を組み合わせた合作物としてデジタルコンテンツを制作する作業を支援するシステムであって、個々の制作者が利用する端末装置と、これら端末装置に対してネットワークを介して接続されたサーバ装置と、を備え、
前記サーバ装置は、
制作予定となる合作物について、テーマおよびその構成を示す作品募集要綱を提示する作品募集要綱提示部と、
前記作品募集要綱に基づいて各制作者が制作した応募作品を、各端末装置からネットワークを介して受信し、これを登録する応募作品登録部と、
前記作品募集要綱に基づいて、登録されている応募作品を組み合わせて合作物を作成する合作物作成部と、
作成された合作物を各端末装置に対して提示する合作物提示部と、
各端末装置からネットワークを介して収集した評価情報に基づいて、合作物の公開許否を判定する許否判定部と、
を有し、
前記端末装置は、
ネットワークを介して前記作品募集要綱を閲覧する作品募集要綱閲覧部と、
制作した応募作品をネットワークを介して前記サーバ装置に送信する作品送信部と、
ネットワークを介して前記合作物を閲覧する合作物閲覧部と、
閲覧した合作物に対する評価情報を入力する評価情報入力部と、
入力した評価情報の全部もしくは一部を、ネットワークを介して前記サーバ装置に送信する評価情報送信部と、
を有することを特徴とするデジタルコンテンツの共同制作支援システム。 - 請求項1に記載の支援システムにおいて、
評価情報入力部が、評価対象となる合作物について、公開の許可もしくは不許可のいずれかの意志表示を示す評価情報を入力する機能を有し、
評価情報送信部が、前記意志表示をサーバ装置に送信する機能を有し、
許否判定部が、判定対象となる合作物について、すべての共同制作者から許可の意志表示を示す評価情報が得られた場合にのみ、当該合作物についての公開を許可する旨の判定を行うことを特徴とするデジタルコンテンツの共同制作支援システム。 - 請求項1に記載の支援システムにおいて、
評価情報入力部が、評価対象となる合作物について、段階的評価値を示す評価情報を入力する機能を有し、
評価情報送信部が、前記段階的評価値をサーバ装置に送信する機能を有し、
許否判定部が、所定のアルゴリズムに基づいて、判定対象となる合作物についてのすべての共同制作者から得られた段階的評価値を統合し、その結果として得られる統合評価値が、所定の基準値以上であった場合に、当該合作物についての公開を許可する旨の判定を行うことを特徴とするデジタルコンテンツの共同制作支援システム。 - 請求項3に記載の支援システムにおいて、
許否判定部が、1人の共同制作者から最低レベルの評価値が得られた場合に、公開を不許可とする判定が行われるアルゴリズムを用いることを特徴とするデジタルコンテンツの共同制作支援システム。 - 請求項3または4に記載の支援システムにおいて、
評価情報入力部が、評価対象となる合作物を構成する個々の応募作品のうち、他の共同制作者の個々の作品もしくは自己の作品も含めた全作品についての個別評価値を入力する機能を有し、
評価情報送信部が、前記個別評価値もしくは前記個別評価値に基づいて求めた合作物についての総合評価値またはその双方を、評価対象となる合作物についての段階的評価値としてサーバ装置に送信する機能を有することを特徴とするデジタルコンテンツの共同制作支援システム。 - 請求項5に記載の支援システムにおいて、
評価情報送信部が、他の共同制作者の個々の作品についての個別評価値をサーバ装置に送信する機能を有し、
許否判定部が、公開許可と判定した合作物についての各制作者ごとに支払う対価を、前記個別評価値を考慮して決定する機能を更に有することを特徴とするデジタルコンテンツの共同制作支援システム。 - 請求項1に記載の支援システムにおいて、
端末装置が、
評価情報入力部に入力した評価情報を評価履歴として保存する評価履歴保存部と、
前記評価履歴を提示する評価履歴提示部と、
を更に備えることを特徴とするデジタルコンテンツの共同制作支援システム。 - 請求項7に記載の支援システムにおいて、
評価情報入力部が、評価対象となる合作物を構成する個々の応募作品のうち、少なくとも他の共同制作者の個々の作品についての個別評価値を入力する機能を有し、
評価履歴保存部が、前記個別評価値を個々の制作者ごとの評価履歴として保存する機能を有し、
評価履歴提示部が、個々の制作者ごとに、評価履歴に基づいて求めた当該制作者に対する総合評価を提示する機能を有することを特徴とするデジタルコンテンツの共同制作支援システム。 - 請求項8に記載の支援システムにおいて、
評価履歴提示部が、作品募集要綱閲覧部による閲覧画面を利用して、各制作者に対する総合評価の提示を行うことを特徴とするデジタルコンテンツの共同制作支援システム。 - 請求項9に記載の支援システムにおいて、
評価履歴提示部が、応募作品登録部への登録状況を参照することにより、制作予定となる合作物について既に応募済の制作者を認識し、当該応募済の制作者に対する総合評価に基づいて、前記合作物についての作品募集要綱の提示態様を変える機能を有することを特徴とするデジタルコンテンツの共同制作支援システム。 - 請求項10に記載の支援システムにおいて、
応募作品登録部が、作品に応募する旨の各制作者の意志表示に基づいて予約登録を行う機能を有し、
評価履歴提示部が、応募作品登録部への前記予約登録の状況を参照することにより、制作予定となる合作物について参加予定の制作者を認識し、当該参加予定の制作者に対する総合評価に基づいて、前記合作物についての作品募集要綱の提示態様を変える機能を有することを特徴とするデジタルコンテンツの共同制作支援システム。 - 請求項1〜11のいずれかに記載の支援システムにおいて、
合作物作成部が、応募作品登録部に登録されている応募作品について、作品募集要綱に示されている構成に応じて可能なすべての組み合わせパターンを求め、このすべての組み合わせパターンに対応する合作物の作成をそれぞれ行うことを特徴とするデジタルコンテンツの共同制作支援システム。 - 請求項1〜12のいずれかに記載の支援システムにおいて、
作品募集要綱提示部が、応募作品登録部に既に登録済みの応募作品を必須構成要素とする合作物についての作品募集要綱を提示する機能を有することを特徴とするデジタルコンテンツの共同制作支援システム。 - 請求項1〜13のいずれかに記載の支援システムを構成する端末装置もしくはサーバ装置、または前記端末装置もしくは前記サーバ装置としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。
- 複数の制作者にそれぞれ作品の一部を担当させ、個々の制作者による担当部分を組み合わせた合作物としてデジタルコンテンツを制作する作業を支援する方法であって、
個々の制作者が利用する端末装置に対して、ネットワークを介して、制作予定となる合作物について、テーマおよびその構成を示す作品募集要綱を提示する作品募集要綱提示段階と、
前記作品募集要綱に基づいて各制作者が制作した応募作品を、ネットワークを介して受信し、これをコンピュータに登録する応募作品登録段階と、
前記作品募集要綱に基づいて、登録した応募作品を組み合わせて合作物を作成する合作物作成段階と、
作成した合作物を、ネットワークを介して各端末装置に対して提示する合作物提示段階と、
各端末装置から、提示した合作物に関する評価情報をネットワークを介して収集し、収集した評価情報に基づいて当該合作物の公開許否を判定する処理をコンピュータに実行させる許否判定段階と、
を有することを特徴とするデジタルコンテンツの共同制作支援方法。 - 請求項15に記載の支援方法において、
許否判定段階で、評価対象となる合作物について、公開の許可もしくは不許可のいずれかの意志表示を示す評価情報を、当該合作物の全共同制作者から収集し、全共同制作者から許可の意志表示を示す評価情報が得られた場合にのみ、当該合作物についての公開を許可する旨の判定を行うことを特徴とするデジタルコンテンツの共同制作支援方法。 - 請求項15に記載の支援方法において、
許否判定段階で、評価対象となる合作物について、段階的評価値を示す評価情報を各共同制作者から収集し、収集した段階的評価値を所定のアルゴリズムに基づいて統合することにより得られる統合評価値が、所定の基準値以上であった場合に、当該合作物についての公開を許可する旨の判定を行うことを特徴とするデジタルコンテンツの共同制作支援方法。 - 請求項17に記載の支援方法において、
許否判定段階で、1人の共同制作者から最低レベルの評価値が得られた場合に、公開を不許可とする判定が行われるアルゴリズムを用いることを特徴とするデジタルコンテンツの共同制作支援方法。
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