JP2006047897A - Mems素子、その製造方法及び光ディバイス - Google Patents

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【課題】VC方式のMEMS素子において、簡単なプロセスで信頼性が高く面内への貼り付けの少ないMEMS素子を実現すること。
【解決手段】支持基板11と絶縁層12、上部層13の基本構造のMEMS素子とする。上部層13にはミラー部21、ヒンジ部22,23、一対のアンカー部24,25と櫛歯部26,27,28,29を形成する。アンカー部24,25、櫛歯部26,27と対向する櫛歯部28,29は絶縁層12を介して支持基板11に形成する。ミラー部に接続されるスティクションパッド30,31は絶縁層12を介することなく直接支持基板11に接着する。こうすればスティクションパッド30,31の変位をミラー部21の変位に変換することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は微小電気機械システムとしてのMEMS素子、特にチルト機構を使用したMEMS素子とその製造方法及び光ディバイスに関する。
光通信技術の発展に伴い、各種の光ディバイスが開発されている。この中で、微細構造ディバイスとしてのMEMS(Micro Electro Mechanical System)素子が近年注目を集めている。MEMS素子は固体の弾性的あるいは機械的な性質を制御する技術を応用したもので、金属等の各種の材料で作られた従来の機械システムをシリコン加工により極小サイズで製造するディバイスである。部品が小型のため最終的な製品も小さくなるという利点があり、また金属疲労が無く、素子としての信頼性が高い。
MEMS素子のうちで、その一部にミラーが備えられているものは、電圧を印加することでこのミラーの傾斜角やミラーの位置を変化させ、入射した光の反射方向等を変化させることができる。この原理を用いることで、MEMS素子を使用した光減衰器や光スイッチあるいは光スキャナ等の各種の光ディバイスを製造することができる。傾斜角を変化させるミラーを備えたMEMS素子では、ミラー自体が比較的大面積であっても、電圧印加に応じて傾斜角が変化したときに反りが少ないことが重要である。また、このような精度の高いMEMS素子が簡単なプロセスで製造できることが求められている。
MEMS素子の代表的な方式として垂直コムアクチュエータ(Vertival Comb Actuator)方式(以下、VC方式という)がある。VC方式のMEMS素子は櫛歯状の素子が垂直な方向にずれて配置されるものである。このVC方式は平行平板型の静電アクチュエータ方式に比較すると、移動量が電圧に対して線形に近く、ヒステリシスがないという利点がある。VC方式のMEMS素子は櫛歯状の素子が垂直な方向にずれて配置されるため、オフセットを付する方法が問題となる。このようなオフセットを有するVC方式の製造方法としては、次の2つの方法が知られている。
まず第1に異なる層に櫛歯を向ける方式が知られている。特許文献1は固定の櫛歯と動く櫛歯の夫々を別のフォトマスクでパターニングし、それを接着するものである。又非特許文献1では、対の櫛歯を1枚のマスクでパターニングして作成する方法が提案されている。
特開2004−13099号公報 Pamela R. Patterson, Dooyoung Hah, Hung Nguyen, Hitoshi Tosiyoshi, Ru-min Chao, and Ming C. Wu, "A SCANNING MICROMIRROR WITH ANGULAR COMB DRIVE ACTUATION", Proc. 15th IEEE Int. Micro Electro Mech. Syst. Conf. (MEMS 2002), Jan. 20-24, 2002, Las Vegas, Nevada, USA, WP10. IEEE (2002), PP544〜547
しかしながら特許文献1の方法では、加工精度は機械的なアライメントの精度に依存する。オフセットを作成するための付加的なプロセスは必要でないが、精度が低下すれば櫛歯同士の貼り付きが生じ易いという欠点があった。一方非特許文献1の場合にはアライメントの必要がなく、櫛歯の加工精度が上がるため、面内での貼り付きの可能性は少なくなる。しかしオフセットをつけるためにシリコンに樹脂を付して歪みを生じさせるための工程が必要となり、プロセスが複雑になるという欠点があった。
本発明はこのような従来のVC方式の製造時の問題点に着目してなされたものであって、簡単なプロセスで信頼性が高く、且つ面内への貼り付けの少ないMEMS素子と、その製造方法及びこれを用いた光ディバイスを実現できるようにすることを目的とする。
この課題を解決するために、本発明のMEMS素子は、導電性を有する支持基板と、前記支持基板上に形成された絶縁層、及び前記絶縁層の上部に形成された導電性を有する上部層の基本構造を有し、前記上部層は、前記絶縁層を介して前記支持基板に接続される一対のアンカー部と、櫛歯部を有し、前記絶縁層を介して支持基板に接続された固定側櫛歯部と、前記固定側櫛歯部と一定の間隔を介して噛合する櫛歯部を側面に有し、上面を機能面とする可動部と、前記一対のアンカー部と前記可動部を連結する一対のヒンジ部と、前記支持基板に直接接続されるスティクションパッドと、を有し、前記スティクションパッドは、前記ヒンジ部に連結部を介して接続されるものであり、前記支持基板は、前記可動部の下部の少なくとも一部分に開口を有することを特徴とする。
ここで前記スティクションパッドは、前記少なくとも一方のヒンジ部の一側方に接続されたものであり、その変位を前記可動部の回動に変換するようにしてもよい。
ここで前記スティクションパッドは、前記各ヒンジ部の両側方に夫々2つ接続されたものであり、その変位を前記可動部の上下方向への変位に変換するようにしてもよい。
この課題を解決するために、本発明のMEMS素子の製造方法は、支持基板と、前記支持基板上に形成された絶縁層、及び前記絶縁層の上部に形成された上部層の基本構造を有するMEMS素子の製造方法であって、前記上部層に、前記絶縁層を介して前記支持基板に接続される一対のアンカー部、櫛歯部を有し、前記絶縁層を介して支持基板に接続された固定側櫛歯部、前記固定側櫛歯部と一定の間隔を介して噛合する櫛歯部を側面に有し、上面を機能面とする可動部、前記一対のアンカー部と前記可動部を連結する一対のヒンジ部、及び前記支持基板に直接接続されるスティクションパッド、の各パターンをエッチングにより形成し、前記支持基板に対して下方よりエッチングを行い、少なくとも前記可動部の下面に相当する部分に開口を形成し、選択的エッチングによって前記スティクションパッドの下面の絶縁層を除去し、乾燥工程によって前記スティクションパッドを前記支持基板の上面に直接接着させることにより、前記可動部に初期変位を生じさせることを特徴とする。
この課題を解決するために、本発明の光ディバイスは、請求項1〜3のいずれのMEMS素子を用いて形成され、前記固定櫛歯部を可動部との間に電圧を印加することにより前記可動部の上面の角度を変化させることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、MEMS素子の製造工程においてスティクションパッドを支持基板に直接接着させることができ、これによって可動部の変位を生じさせることができる。そして固定側の櫛歯部及び可動部の側方の櫛歯部は1枚のマスクで全てのパターニングが終了するため、加工精度が良く、面内への貼り付けが低減される。又オフセットを作るために異種材料を用いることもなく、支持基板と上部層を同一の材料で形成しているため、信頼性が高いという効果が得られる。又エッチング工程やその後の乾燥工程は不可欠なものであるため、スティクションパッドの変位を生じさせるために特別な工程を付加する必要がなく、製造工程を複雑化させることもないという効果が得られる。
図1は第1の実施の形態によるMEMS素子の要部を斜視図であり、図2はその上面図である。この実施の形態において用いるMEMS素子は支持基板11、支持基板11上の絶縁膜12、及びその上部層13の3層の基本構造を有する。支持基板11は例えば400μmの厚みを有するSi層であり、絶縁層12は例えば2μmの厚みを有するSiO層である。上部層13は例えば30μmの厚さを有するSi層であり、この場合に上部層をSOI層という。この素子構造に対して上下からエッチングを行うことによってMEMS素子を製造する。まず第1に上部層13には図1、図2に示されるように、中央部の長方形状の可動部となるミラー部21、図2においてその上下に細いヒンジ部22,23を介して長方形状のアンカー部24,25が形成される。又ミラー部21の左右は櫛歯部26,27が形成されている。又櫛歯部26,27の更に外側には支持基板11に接続されている固定側の櫛歯部28,29が形成される。更にヒンジ部22,23の側方には、後述するスティクションパッド30,31が連結部を介して夫々ヒンジ22,23に接続するように設けられる。
ここで中央のミラー部21とその左右に形成される櫛歯部26,27の下部は、絶縁層12、支持基板11には接続されていない。又ヒンジ部22,23のミラー部21に近い部分も絶縁層12、支持基板11に接続されておらず、その途中からこれらに接続される構造となっている。アンカー部24,25とアンカー部近傍のヒンジ部22,23及び固定側の櫛歯部28,29の下部は、前述した絶縁層12を介して支持基板11に接続される。又スティクションパッド30,31の下部は、絶縁層12を介することなく直接に支持基板11に接続される。ここでスティクションパッド30,31は図示のようにヒンジ部22,23と一定の間隔を隔てた長方形状の開口30a,31aを有しており、更にその側方には多数の細かい開口がエッチングホール30b,31bとして形成されている。支持基板11には図3に示すように中央部に長方形状の開口11aが形成され、更にヒンジ部の途中にまでわたる線状の開口11b,11cが形成されている。こうして図1に示すようにスティクションパッド30,31を支持基板11に直接接続することによって、ヒンジ部22,23に図1に示すような回転力を与え、ミラー部21をわずかに傾けることができる。
次にこのようなMEMS素子の製造工程について図4の端面図を参照しつつ説明する。まず第1に図4(a)に示すように支持基板11上に絶縁層12、上部層13を積層し、夫々が前述した厚みの基本構造を有する素子を準備する。そして上部層13にフォトレジスト層14を形成し、下方の支持基板11の下面に例えば100nmの厚さのアルミニウム層15を形成し、更にその下面にフォトレジスト層16を形成する。次いで図4(b)に示すように上部のフォトレジスト層14に対して図2に示すようなパターンを形成し、上部よりドライエッチングを行う。ドライエッチングは例えばRIE装置を用い、イオンを基板に照射することによって行う。これによって図2に示すように、ミラー部21、ヒンジ部22,23、アンカー部24,25、櫛歯部26,27,28,29、スティクションパッド30,31に到る各部のパターンを同時に形成する。そして図4(c)に示すように下方のレジスト層16をパターニングし、下方から同様にドライエッチングを行い、図3に示す支持基板11の中央の開口11a、線状の開口11b,11cの形状を取り去る。ここでフォトレジスト層16、アルミニウム層15を取り去った状態が図4(d)に示されている。この状態ではスティクションパッド31は絶縁層12を介して支持基板11に接続されており、ミラー部21の上面も支持基板11等の面に平行となっている。次いでウェットエッチングを行う。これはフッ化水素を用いて絶縁層12のSiOを溶解するものである。これによって図2に示す可動側のミラー部やヒンジの一部分の下面の絶縁層12を取り除く。ここでスティクションパッド30,31には多数のエッチングホール30b,31bが一様に形成されている。このためエッチング液はスティクションパッドのエッチングホール30b,31bにも入り、図4(e)に端面図を示すように、その周囲の絶縁層12を溶解する。尚、ウェットエッチングに代えてガスによるエッチングとしてもよい。この状態の斜視図を図5に示す。
さてその後の乾燥工程では、スティクションパッド30,31の下の2μmのギャップに入り込んだ洗浄水の乾燥に伴い、表面張力による引力を生み出し、スティクションパッド30,31は支持基板11に接触するまで引きつけられる。エッチング直後のシリコン基板面は互いに接触すると貼り付く特性を持っており、この乾燥過程でスティクションパッド30,31は支持基板11に接着される。そして図1に示すようにヒンジ部22,23の幅はその高さより狭い構造となっているため、スティクションパッド30,31の貼り付きによって生じる変位がヒンジ22,23のねじれに変換される。図6は図2に示すA−A線の断面図、図7は図2に示すB−B線の断面図である。これらの図に示すように、スティクションパッド30,31のヒンジ22,23に対向する側に長方形状の開口30a,31aを形成しておくことによって、スティクションパッド30,31の下方への移動を有効にヒンジの回転とすることができる。スティクションパッドとはこのような工程によって支持基板11に直接接続されている部分をいう。
次にミラー部21の上面にCr/AuやAlによって反射面を形成する。尚用途によってはこのような反射面は付す必要がない。このような製造工程によって図1の斜視図に示すように、ミラー部21が支持基板11の上面に対してわずかに傾くオフセットを持ったMEMS素子を実現することができる。
次に図1に示すように、可動部分に連結されるアンカー部、例えばアンカー部25と支持基板11とを電気的に接続して接地する。一方、固定側の櫛歯部28,29を電気的に接続し、これらの間に図1に示すようなスイッチ32を介して電圧源33を接続する。この電圧源33は例えば数V〜10V程度とする。こうしてスイッチ32を開閉すると、ミラー部21の両側、及び固定の櫛歯部26,27と28,29との間に電圧が印加され、静電引力が櫛歯の重なる間に発生する。この静電引力によって櫛歯が重なりあう方向に力が働き、ミラー部21の角度は水平に近づく。図8はこの状態を示す断面図である。このときミラー部21に光を入射させていると、電圧の印加により光の反射角度を変化させることができる。従って光学系の構成により光のスイッチングを行う光スイッチや光の出射側の光量を電圧で連続的に変化させる光アッテネータを構成することができる。
尚この実施の形態では、ヒンジ部22,23の両側の夫々の一側方にスティクションパッド30,31を設けているが、スティクションパッドはいずれか一方のヒンジ部に設けるようにすることもできる。
図9は本発明の第2の形態によるMEMS素子の構造を示す上面図である。本実施の形態においても3層構造の素子を用いて上下からエッチングによってMEMS素子を形成する。前述した第1の実施の形態と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。この実施の形態では、図示のようにヒンジ部22の両側にスティクションパッド41,42が形成され、ヒンジ部23の両側にスティクションパッド43,44が形成される。この実施の形態においてもスティクションパッド41〜43は多数のエッチングホールを形成しておく。こうすれば前述したように製造工程のウェットエッチング終了後の乾燥工程で、スティクションパッド41〜44を絶縁層12を介することなく、直接に支持基板11に密着させることができる。このように各ヒンジ部22,23の左右にスティクションパッド41〜44を形成することによってミラー部21全体を固定側の櫛歯部28,29の面から支持基板側に平行に押し下げるように変位させることができる。この場合図9において、ミラー部は紙面に平行に支持基板11側に変位することとなる。図10はこの状態を示すC−C線断面図である。
そして可動のミラー部21と一方の固定櫛歯部、例えば櫛歯部28との間に電圧源33より電圧を印加すると、MEMS素子のミラー部21の右側が固定電極に引きつけられて上方に押し上げられ、図11に示すようにミラー部21がわずかに回動する。又櫛歯部29と可動のミラー部21との間に電圧を印加すると、ミラー部21の左方が櫛歯部29の電極に引きつけられて押し上げられ、逆方向にミラー部21を回動させることができる。
次に本発明の第3の実施の形態について説明する。図12は第3の実施の形態を示す図であり、前述した第1の実施の形態と同一部分は同一符号を付している。この場合には図示のようにミラー部21の一方にアンカー部51,52,53が設けられ、その間にスティクションパッド54,55が図示のようにアンカー部52,53とアンカー部51との間の左右に配置される。更に図示のように可動のミラー部21に連結するヒンジ部56が形成され、このヒンジ部56を中心としてH型の連結部57が接続される。同様にしてミラー部の他方にもアンカー部58,59,60が設けられ、その間にスティクションパッド61,62が図示のようにアンカー部59,60とアンカー部58との間の左右に配置される。又図示のように可動のミラー部21に連結するヒンジ部63が形成され、このヒンジ部63を中心としてH型の連結部64が接続される。この場合もスティクションパッド54,55,61,62が直接支持基板11に密着しているため、アンカー部52,53,59,60のレベルがスティクションパッド54,55,61,62より絶縁層12の厚さだけ高く、ミラー部21を引き上げることができる。そして図1と同様にミラー部に連結されるアンカー部51を接地し、固定側の櫛歯部28,29にスイッチ32を介して電圧源33を接続しておく。
ここで可動側のミラー部21と一方の固定櫛歯部、例えば櫛歯部28との間に電圧源33より電圧を印加すると、MEMS素子のミラー部21の右側が固定電極に引きつけられて下方に押し下げられ、図11に示すようにミラー部21がわずかに回動する。又櫛歯部29と可動のミラー部21との間に電圧を印加すると、ミラー部21の左方が櫛歯部29の電極に引きつけられて押し下げられ、逆方向にミラー部21を回動させることができる。
前述した各実施の形態ではミラー部21に反射面を形成している。このためMEMS素子はステップ状の電圧を印加することによって、光スイッチとすることができる。又印加電圧を連続的に変化させることによって、光アッテネータや光スキャナとすることができ、MEMS素子を種々の光ディバイスとして使用することができる。
又ミラー部21は反射面を形成することなくその上面にグレーティング等を施すなど種々の機能面として用いることができる。
このように本発明によれば、簡単なプロセスでMEMS素子を製造することができるので、光スイッチや光アッテネータ、光スキャナ等の種々の光ディバイスに適用することができる。
本発明の第1の実施の形態のMEMS素子の斜視図である。 本実施の形態のMEMS素子の上面図である。 本実施の形態の支持基板を示す上面図である。 本実施の形態の製造工程を示すA−A線での端面図である。 本実施の形態の支持基板をエッチングした状態を示す斜視図である。 本実施の形態のMEMS素子のA−A線断面図である。 本実施の形態のMEMS素子のB−B線断面図である。 本実施の形態のMEMS素子に電圧を印加した状態を示すB−B線断面図である。 第2の実施の形態によるMEMS素子を示す上面斜視図である。 本実施の形態によるMEMS素子を示すC−C線断面図である。 本実施の形態によるMEMS素子に電圧を印加した状態を示すC−C線断面図である。 第3の実施の形態によるMEMS素子の主要部を示す上面図である。
符号の説明
11 支持基板
12 絶縁層
13 上部層
21 ミラー部
22,23,56,63 ヒンジ部
24,25,51,52,53,58,59,60 アンカー部
26,27 櫛歯部
28,29 固定櫛歯部
30,31,41,42,43,44,54,55,61,62 スティクションパッド
30a,31a 開口
30b,31b エッチングホール

Claims (5)

  1. 導電性を有する支持基板と、前記支持基板上に形成された絶縁層、及び前記絶縁層の上部に形成された導電性を有する上部層の基本構造を有し、
    前記上部層は、
    前記絶縁層を介して前記支持基板に接続される一対のアンカー部と、
    櫛歯部を有し、前記絶縁層を介して支持基板に接続された固定側櫛歯部と、
    前記固定側櫛歯部と一定の間隔を介して噛合する櫛歯部を側面に有し、上面を機能面とする可動部と、
    前記一対のアンカー部と前記可動部を連結する一対のヒンジ部と、
    前記支持基板に直接接続されるスティクションパッドと、を有し、
    前記スティクションパッドは、前記ヒンジ部に連結部を介して接続されるものであり、
    前記支持基板は、
    前記可動部の下部の少なくとも一部分に開口を有することを特徴とするMEMS素子。
  2. 前記スティクションパッドは、前記少なくとも一方のヒンジ部の一側方に接続されたものであり、その変位を前記可動部の回動に変換することを特徴とする請求項1記載のMEMS素子。
  3. 前記スティクションパッドは、前記各ヒンジ部の両側方に夫々2つ接続されたものであり、その変位を前記可動部の上下方向への変位に変換することを特徴とする請求項1記載のMEMS素子。
  4. 支持基板と、前記支持基板上に形成された絶縁層、及び前記絶縁層の上部に形成された上部層の基本構造を有するMEMS素子の製造方法であって、
    前記上部層に、前記絶縁層を介して前記支持基板に接続される一対のアンカー部、櫛歯部を有し、前記絶縁層を介して支持基板に接続された固定側櫛歯部、前記固定側櫛歯部と一定の間隔を介して噛合する櫛歯部を側面に有し、上面を機能面とする可動部、前記一対のアンカー部と前記可動部を連結する一対のヒンジ部、及び前記支持基板に直接接続されるスティクションパッド、の各パターンをエッチングにより形成し、
    前記支持基板に対して下方よりエッチングを行い、少なくとも前記可動部の下面に相当する部分に開口を形成し、
    選択的エッチングによって前記スティクションパッドの下面の絶縁層を除去し、
    乾燥工程によって前記スティクションパッドを前記支持基板の上面に直接接着させることにより、前記可動部に初期変位を生じさせることを特徴とするMEMS素子の製造方法。
  5. 請求項1〜3のいずれのMEMS素子を用いて形成され、前記固定櫛歯部を可動部との間に電圧を印加することにより前記可動部の上面の角度を変化させることを特徴とする光ディバイス。
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