JP2006047165A - 肌改善のための食品の鑑別方法及び鑑別のための指標 - Google Patents

肌改善のための食品の鑑別方法及び鑑別のための指標 Download PDF

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Abstract

【課題】 これまでに知られていない肌状態に及ぼす食品の因子を明らかにし、以て、皮膚改善に好適な食品の鑑別方法を提供する。
【解決手段】 調査する日迄に日常的に摂取した食品における、必須脂肪酸の構成比を、肌状態の改善のための指標とする。前記必須脂肪酸の構成比としては、必須脂肪酸をn−3系脂肪酸と、n−6系脂肪酸に分類し、n−6系脂肪酸の摂取量をn−3系脂肪酸の摂取量で除した数値を用いることが好ましい。この指標を用い、食事が肌状態の改善のために、適切か、否かの鑑別する。具体的には、n−6系必須脂肪酸の摂取量の割合が、n−3系必須脂肪酸の摂取量を基準にした場合、相対的に低いほど好ましいと鑑別する。かかる鑑別結果を、化粧料に添付する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、肌改善のための食品の鑑別方法及び鑑別のための指標に関する。更に詳細には、日常的に摂取した食品における、必須脂肪酸の構成比からなる指標、及び該指標を用いた肌改善のための食品の鑑別方法に関する。
近年に於いて、アトピー性皮膚炎患者、アレルギー体質の人等、皮膚状態にトラブルを抱える人の数が急増している。この原因としては、一つには現代社会に於けるストレスの過剰負荷が挙げられ、もう一つには、食生活の大きな変化が挙げられている。特に、食生活の西洋化に伴い、心疾患とともに、アレルギーなどの自己免疫疾患が急増しているとの説は巷に広く流布されている。この様な場合に於いて、議論の中心になるのは脂質の摂取量であるが、脂質の摂取量を減じてもなかなか皮膚状態の改善には結びつきにくく、これまでに知られていない肌状態に及ぼす食品の因子が存することが推定されていた。
又、食品の肌状態へ及ぼす影響の規模は、前記の疫学的な状況が示す如くに、小さからぬものが存在し、かかる影響は、化粧品などのような局所的な投与剤と同程度、場合によっては、大きいことが少なくなかった。この意味で、化粧料を考えるのと同様に食生活を考えなければならないことも認識されている。(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)
視点を変えて、脂質と皮膚の炎症との関係を考察すると、脂質を構成する要素である脂肪酸、取り分け必須脂肪酸と炎症の間には、少なからぬ因果関係が存することが知られている。(例えば、特許文献3、特許文献4、特許文献5を参照)更に、この必須脂肪酸には、その二重結合の存在位置により、n−3系の脂肪酸とn−6系の脂肪酸が存し、炎症に関する種々の薬理作用が存在することも知られている。(例えば、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10、特許文献11参照)
しかしながら、皮膚の状態に対して、日常的に摂取した食品における、必須脂肪酸の構成比が大きな影響を与えることは全く知られていなかったし、かかる構成比を指標とすることにより、食事が肌状態の改善のために、適切か、否かを鑑別できることも全く知られていなかった。
特開2004−107242号公報 特開2003−246741号公報 特開平11−158060号公報 特開2000−86494号公報 特表2004−512852号公報 特開2001−354558号公報 特開平11−9187号公報 特開平8−73351号公報 特開平7−17855号公報 特開平8−302384号公報 特開平7−147901号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、これまでに知られていない肌状態に及ぼす食品の因子を明らかにし、以て、皮膚改善に好適な食品の鑑別方法を提供することを課題とする。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、これまでに知られていない肌状態に及ぼす食品の因子を明らかにすべく、鋭意研究努力を重ねた結果、日常的に摂取した食品における、必須脂肪酸の構成比がこの様な因子であることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示すとおりである。
(1)調査する日迄に日常的に摂取した食品における、必須脂肪酸の構成比からなる、肌状態の改善のための指標。
(2)前記必須脂肪酸の構成比が、必須脂肪酸をn−3系脂肪酸と、n−6系脂肪酸に分類し、n−6系脂肪酸の摂取量をn−3系脂肪酸の摂取量で除した数値であることを特徴とする、(1)に記載の指標。
(3)n−3系脂肪酸の摂取量として、α−リノレン酸、ドコサヘキサエン酸及びエイコサペンタエン酸の摂取量を用いることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の指標。
(4)n−6系の脂肪酸の摂取量として、リノール酸、γリノレン酸及びアラキドン酸の摂取量を用いることを特徴する、(1)〜(3)何れか1項に記載の指標。
(5)(1)〜(4)何れか1項に記載の指標を用いた、食事が肌状態の改善のために、適切か、否かの鑑別方法であって、n−6系必須脂肪酸の摂取量の割合が、n−3系必須脂肪酸の摂取量を基準にした場合、相対的に低いほど好ましいと鑑別することを特徴とする、鑑別方法。
(6)日常的に摂取した食品における、n−6系脂肪酸の摂取量をn−3系脂肪酸の摂取量で除した数値が5以上である場合に、肌状態に好ましくない食生活と鑑別し、5未満の場合には肌状態に好ましい食事と鑑別することを特徴とする、(5)に記載の鑑別方法。
(7)化粧料の購入時に行われるべきものであることを特徴とする、(5)又は(6)に記載の鑑別方法。
(8)(5)〜(7)何れか1項に記載の鑑別方法による鑑別の結果を添付してなる、肌状態改善のための化粧料。
本発明によれば、これまでに知られていない肌状態に及ぼす食品の因子を明らかにし、以て、皮膚改善に好適な食品の鑑別方法を提供することができる。
(1)本発明の肌状態の改善のための指標
本発明の肌状態の改善のための指標は、日常的に摂取した食品における、必須脂肪酸の構成比からなることを特徴とする。かかる構成比は、その調査を行う日において日常化している数値を用いることが好ましく、具体的には、その調査の日の直前の2週間〜5日のものを使用することが好ましく、少なくとも直近5日間のデータを使用することが好ましい。これは食事によるバラツキを抑制し、食生活の平均的な姿を見るためである。かかる必須脂肪酸の構成比は、当該期間に於ける、具体的に摂取した食品を正確に記録し、この記録を元に食品成分表などを元に、摂取した食品中に含まれる必須脂肪酸を種類毎に算出し、積算することにより求めることが出来る。この必須脂肪酸の構成としては、必須脂肪酸をその不飽和結合の存在位置によって、n−3系の脂肪酸と、n−6系の脂肪酸に分類し、n−3系脂肪酸の総量と、n−6系脂肪酸の総量の比を用いて表すことが好ましい。n−6系脂肪酸は体内でリノール酸からγリノレン酸、アラキドン酸へと変換され、アラキドン酸はプロスタグランディンE2等の起炎症性プロモーターの産生を促進すると言われており、n−3はそれに対して拮抗的に作用すると言われている。近年の食生活の西欧化は、n−6系脂肪酸の摂取量を増大させているが、n−3系の脂肪酸の摂取量は変化していないか、低下気味であると言われている。この様な状況は、近年に於いて、アトピー性皮膚炎患者、アレルギー体質の人等、皮膚状態にトラブルを抱える人の数が急増していることと呼応しており、状況をよく説明している。ここで、n−3系脂肪酸としては、α−リノレン酸、ドコサヘキサエン酸或いはエイコサペンタエン酸が代表的なものとして挙げられ、これらの3種が殆どであり、この3種の脂肪酸の摂取量の総和をn−3系脂肪酸の総和と読み替えることが出来る。n−6系脂肪酸代表的なものにはリノール酸、γリノレン酸或いはアラキドン酸が代表的なものとして挙げられ、これらの3種が殆どであり、この3種の脂肪酸の摂取量の総和をn−6系脂肪酸の総和と読み替えることが出来る。具体的には、必須脂肪酸をn−3系脂肪酸と、n−6系脂肪酸に分類し、n−6系脂肪酸の摂取量をn−3系脂肪酸の摂取量で除した数値を必須脂肪酸の構成比として用いることが特に好ましい。
(2)本発明の食事の鑑別法
本発明の食事の鑑別法は、食事が肌状態の改善のために、適切か、否かの鑑別方法であって、前記本発明の指標を使用し、n−6系必須脂肪酸の摂取量の割合が、n−3系必須脂肪酸の摂取量を基準にした場合、相対的に低いほど好ましいと鑑別することを特徴とする。この鑑別のための閾値としては、後記実施例に示す如く、必須脂肪酸をn−3系脂肪酸と、n−6系脂肪酸に分類し、n−6系脂肪酸の摂取量をn−3系脂肪酸の摂取量で除した数値において、5を用いることが好ましい。即ち、日常的に摂取した食品における、n−6系脂肪酸の摂取量をn−3系脂肪酸の摂取量で除した数値が5以上である場合に、肌状態に好ましくない食生活と鑑別し、5未満の場合には肌状態に好ましい食事と鑑別するものである。この様な、食生活の影響は、皮膚の炎症において、化粧料など皮膚外用剤による処理と同等、乃至は、それ以上に大きい。従って、皮膚状態の改善を図る化粧料を販売する場合に於いては、その購入者の食生活を前記の如く分析し、n−6系脂肪酸の摂取量をn−3系脂肪酸の摂取量で除した数値を求め、この数値が、5以上である場合には、化粧料とともに、食生活の改善を勧めることが好ましい。この様な食生活改善の勧めは、鑑別の結果を示しつつ、化粧品の販売とともに行うと、その化粧料の効果を如実に出来る意味で好ましい。
(3)本発明の化粧料
皮膚状態の改善のための化粧料であって、この様な、食生活の鑑別結果、食生活改善の勧めを、皮膚状態改善用の化粧料に付したものが、本発明の化粧料である。この様な皮膚状態改善用の化粧料としては、ヒアルロン酸及び/又はその塩、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチルコポリマー、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ステアリルコポリマー、ポリグルコシルエチルメタクリレート、ポリメタクリロイルリジン等の保湿性高分子を0.001〜0.1質量%含有するものが特に好適に例示できる。
本発明の化粧料には、これらの成分以外に通常化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2又はその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。本発明の化粧料はこれらの成分を常法に従って処理することにより製造することが出来る。
以下に、実施例を挙げて、本発明について、更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
食品と、皮膚の状態との関係を疫学的調査により明らかにした。皮膚状態の代表値としては、経皮的散逸水分量(TEWL)を用いた。詳細は以下の通り。
<調査方法>
被験者46名に対して5日間の食事記録(食品や食材の概量、写真撮影)を実施して摂取した食品・食材を調査し、五訂日本食品標準成分表の栄養データを基準としたパソコンソフト(エクセル栄養君Ver.3.0、建帛社)を用いて個人が摂取した栄養素100種を算出した。同時にTEWLを測定し、個人の栄養摂取状況と肌状態との関連性を統計解析した。解析はエクセル統計・多変量解析ソフトを用いた。
TEWLの測定はTewameter(インテグラル社製)を使用し、右頬の水分蒸散量を1分間測定し、値が安定した部分を算出した。
<結果>
1)必須脂肪酸の摂取比率(n-6/n-3)と頬の経皮水分蒸散量(TEWL)に正の相関が見られた。ロジスティック回帰分析 相関係数:0.31 p値:0.041
2)n−6/n−3比を4未満と4以上5未満、5以上の3群に分けて解析した結果、頬の経皮水分蒸散量(TEWL)において5以上との間に有意差が見られた。
T検定 p<0.05
これらの結果について、1)の結果は図1に、2)の結果は図3に示す。これより、本発明の指標が、皮膚状態改善のための食生活の指標となっていることが判る。
実施例1の被験者から無作為に20名を選抜し、10名ずつ2群に分けた。1群には下記に示す、化粧水を何の説明もせずに渡し、2週間朝晩2回ずつ塗布するように指示をした。(比較群)もう1群には、現在の肌状態と、食生活の実態を説明し、青魚類を積極的に摂取し、n−3系脂肪酸の摂取量を高め、n−6系脂肪酸の摂取量をn−3系脂肪酸の摂取量で除した数値を低くするように努力した方が良い旨の勧めとともに、同じ化粧水を2週間朝晩2回ずつ塗布するように指示をし、渡した。(本発明群)2週間後、再びTEWLを測定した。結果を平均値として表1に示す。これより、本発明の化粧料は内容成分が同一であるにも係わらず、優れた皮膚状態改善作用を示していることが判る。
(化粧水)
ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン 0.1質量%
ヒアルロン酸ナトリウム1%水溶液 0.1質量%
フェノキシエタノール 0.5質量%
1,2−ペンタンジオール 5 質量%
グリセリン 5 質量%
マメ科クジンの抽出物 0.1質量%
ウコギ科ニンジンの抽出物 0.1質量%
グァーガム 0.1質量%
水 89 質量%
Figure 2006047165
本発明は、皮膚状態の改善に応用できる。
実施例1のTEWLとn−6/n−3比の相関関係を示す図である。 実施例1のTEWLとn−6/n−3の閾値とを示す図である。

Claims (8)

  1. 調査する日迄に日常的に摂取した食品における、必須脂肪酸の構成比からなる、肌状態の改善のための指標。
  2. 前記必須脂肪酸の構成比が、必須脂肪酸をn−3系脂肪酸と、n−6系脂肪酸に分類し、n−6系脂肪酸の摂取量をn−3系脂肪酸の摂取量で除した数値であることを特徴とする、請求項1に記載の指標。
  3. n−3系脂肪酸の摂取量として、α−リノレン酸、ドコサヘキサエン酸及びエイコサペンタエン酸の摂取量を用いることを特徴とする、請求項1又は2に記載の指標。
  4. n−6系の脂肪酸の摂取量として、リノール酸、γリノレン酸及びアラキドン酸の摂取量を用いることを特徴する、請求項1〜3何れか1項に記載の指標。
  5. 請求項1〜4何れか1項に記載の指標を用いた、食事が肌状態の改善のために、適切か、否かの鑑別方法であって、n−6系必須脂肪酸の摂取量の割合が、n−3系必須脂肪酸の摂取量を基準にした場合、相対的に低いほど好ましいと鑑別することを特徴とする、鑑別方法。
  6. 日常的に摂取した食品における、n−6系脂肪酸の摂取量をn−3系脂肪酸の摂取量で除した数値が5以上である場合に、肌状態に好ましくない食生活と鑑別し、5未満の場合には肌状態に好ましい食事と鑑別することを特徴とする、請求項5に記載の鑑別方法。
  7. 化粧料の購入時に行われるべきものであることを特徴とする、請求項5又は6に記載の鑑別方法。
  8. 請求項5〜7何れか1項に記載の鑑別方法による鑑別の結果を添付してなる、肌状態改善のための化粧料。
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