JP2006046737A - ヒートポンプ給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放熱器へ入る入水温度が徐々に上昇する沸き終い運転において、ヒートポンプサイクルの運転効率を向上される。
【解決手段】高温潜熱蓄熱材22と低温潜熱蓄熱材23からなる蓄熱手段16をヒートポンプサイクル5における放熱器2の冷媒出口側で、冷媒が高温潜熱蓄熱材22から低温潜熱蓄熱材23へ順次流れるようにし、水供給回路19を流れる市水が低温潜熱蓄熱材23から高温潜熱蓄熱材22へ順次流れるように配置する。そして、蓄熱手段により温度上昇した水供給回路19を流れる市水は、混合弁15へ供給される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒートポンプサイクルを用いたヒートポンプ給湯装置に関する。
図6は従来の技術によるヒートポンプ給湯装置である。
まず冷媒回路8は圧縮機1と、放熱器2と、減圧手段3及び吸熱器4を環状に連接してヒートポンプサイクル5を構成している。
放熱器2は冷媒の通過する冷媒用配管6aと水の通過する水用配管6bから成り、互いに熱交換する様に構成されている。
冷媒回路8においては、冷媒が以下のように循環する。すなわち、冷媒が圧縮機1で圧縮されて吐出され高温高圧のガスとなる。この高温の冷媒は、放熱器2の冷媒用配管6a内で水用配管6bの水と熱交換して冷却される。
冷媒用配管6aを流出した高温の冷媒は、膨張弁3によって減圧されると共に冷却されて凝縮する。減圧によって温度が低下した冷媒は、吸熱器4において蒸発する。吸熱器4を流出した冷媒は、蒸発し低温のガスとなって圧縮機1に吸入される。この循環が繰り返される。
出湯回路11では市水などの給水源より13貯湯タンク10に貯められた水を貯湯タンク10の底部よりポンプ9で放熱器2の水用配管6bに循環して、冷媒用配管6a内の冷媒と熱交換して高温の湯となって貯湯タンク10の頭頂部に送られる。このような貯湯運転が行われ、貯湯タンク10内の水が全て高温の湯となった時にはヒートポンプサイクル5を停止する。
また、給湯回路12は貯湯タンク10に貯められた高温の湯を給湯端末14に接続されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−28351号公報
しかしながら、上記の構成では、貯湯タンク10内の水がヒートポンプサイクル5によって加熱され湯になるとき、貯湯タンク10内の高温の湯が増えていくと、貯湯タンク10底部の水温が徐々に上昇していく。貯湯タンク10内の低温の湯が減少し、貯湯タンク10底部の水温が上昇していく沸き終い運転時には、ポンプ9水用配管6bに送られるによる水温も上昇するため、放熱器2では冷媒用配管6aとの温度差が小さくなり熱交換効率が低下していく。
また、この沸き終い運転時にはヒートポンプサイクル5では放熱器2出入り口のエンタルピー差が水温の上昇と共に小さくなるため、水温の上昇と共にヒートポンプサイクルの運転効率が低下する事になる。
本発明の目的は、貯湯タンク10底部の水温が徐々に上昇する沸き終い運転時において、ヒートポンプサイクルの運転効率を向上したヒートポンプ給湯機を提供することにある。
この目的を達成するために本発明のヒートポンプ給湯機は、ヒートポンプサイクルにおける放熱器の冷媒出口側に蓄熱手段を設置し、蓄熱手段と市水などの給水とが熱交換する予備放熱器を備えて、前記予備放熱器で熱交換されて昇温した給水を前記貯湯タンクからの給湯に混合する様にしたものである。
これによって、放熱器へ入る入水温度が徐々に上昇する沸き終い運転時においてヒートポンプサイクル内の冷媒は蓄熱手段に放熱できるのでエンタルピー差を大きくすることができ、また、蓄熱手段に蓄えた熱エネルギーを給湯時に放熱する事ができる。
本発明のヒートポンプ給湯機は、放熱器へ入る入水温度が徐々に上昇する沸き終い運転において、ヒートポンプサイクルの運転効率を向上することができる。
第1の発明は、圧縮機、放熱器が接続されたヒートポンプサイクルと、ヒートポンプサイクルを流れる冷媒の吸熱を行う蓄熱手段とを備え、蓄熱手段を放熱器の冷媒出口側に接続したものである。これにより、放熱器の冷媒出口側の冷媒は蓄熱手段により吸熱され、温度が下がり、ヒートポンプサイクルの圧縮機の運転効率が上昇する。
第2の発明は、特に、第1の発明に貯湯タンクに貯えられる貯湯水に水を混合する水供給回路とを備え、蓄熱手段を水供給回路上に接続したものである。それによって、放熱器へ入る入水温度が徐々に上昇する沸き終い運転時においてヒートポンプサイクル内の冷媒は蓄熱手段に放熱できるのでエンタルピー差を大きくすることができ、また、蓄熱手段に蓄えた熱エネルギーを給湯時に放熱する事ができるので、ヒートポンプサイクルの運転効率を向上することができる。
第3の発明は、特に、第2の発明の蓄熱手段が潜熱蓄熱材により形成されるものである。それによって、水温が徐々に上昇する沸き終い運転時においてヒートポンプサイクル内の冷媒は蓄熱手段に放熱できるのでエンタルピー差を大きくすることができ、ヒートポンプサイクルの運転効率を向上することができる。
第4の発明は、特に、第3の発明の蓄熱手段の潜熱蓄熱材が、少なくとも2種類以上の融点の異なる潜熱蓄熱材により形成されるものである。それによって、水温が徐々に上昇する沸き終い運転時においてヒートポンプサイクル内の冷媒は蓄熱手段に放熱できるのでエンタルピー差を大きくすることができ、ヒートポンプサイクルの運転効率を向上することができる。
第5の発明は、特に、第4の発明の蓄熱手段を、融点の高い潜熱蓄熱材から融点の低い潜熱蓄熱材へ冷媒が流れるように配置したものである。それによって、水温が徐々に上昇する沸き終い運転時においてヒートポンプサイクル内の冷媒は蓄熱手段に放熱できるのでエンタルピー差を大きくすることができ、ヒートポンプサイクルの運転効率を向上することができる。
第6の発明は、特に、第5の発明の蓄熱手段を、水供給回路を流れる水が融点の低い潜熱蓄熱材から融点の高い潜熱蓄熱材へ流れるように配置するものである。それによって、水温が徐々に上昇する沸き終い運転時においてヒートポンプサイクル内の冷媒は蓄熱手段に放熱できるのでエンタルピー差を大きくすることができ、ヒートポンプサイクルの運転効率を向上することができる。また、市水の蓄熱手段からの吸熱時には水温が上昇しても、より融点の高い潜熱蓄熱材での吸熱ができるのでさらに効率を向上できる。
第7の発明は、特に、第6の発明の水供給回路に流れる水を、貯湯タンクへ流入されるようにしたものである。それによって、放熱器へ入る入水温度が徐々に上昇する沸き終い運転時においてヒートポンプサイクル内の冷媒は蓄熱手段に放熱できるのでエンタルピー差を大きくすることができ、また、蓄熱手段に蓄えた熱エネルギーを貯湯タンクへの湯を貯める貯湯時に放熱する事ができるので、ヒートポンプサイクルの運転効率を向上することができる。
第8の発明は、特に、第6の発明の水供給回路を流れる水は、貯湯タンクからの給湯に混合するようにしたものである。それによって、放熱器へ入る入水温度が徐々に上昇する沸き終い運転時においてヒートポンプサイクル内の冷媒は蓄熱手段に放熱できるのでエンタルピー差を大きくすることができ、また、蓄熱手段に蓄えた熱エネルギーを貯湯タンクへの湯を貯める貯湯時に放熱する事ができるので、ヒートポンプサイクルの運転効率を向上することができる。
第9の発明は、特に第1から第8の発明において、ヒートポンプサイクルに、臨界圧力以上に昇圧された冷媒を用いた。これにより、放熱器を流れる冷媒は、圧縮機で臨界圧力以上に加圧されているので、放熱器で熱を奪われて温度低下しても凝縮することがない。したがって放熱器全域で冷媒と潜熱蓄熱材とに温度差を形成しやすくなり熱交換効率を高くできる。
第10の発明は、圧縮機、放熱器、冷媒の吸熱を行う蓄熱手段とが環状に接続され、前記蓄熱手段は前記放熱器の冷媒出口側に接続されることを特徴とするヒートポンプサイクルである。これにより、放熱器の冷媒出口側の冷媒は蓄熱手段により吸熱され、温度が下がり、ヒートポンプサイクルの圧縮機の運転効率が上昇する。
(実施の形態1)
以下、本発明の第1の実施の形態によるヒートポンプ給湯機について図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態おけるヒートポンプ給湯機の回路図である。図2はヒートポンプ給湯機の動作点を示す動作線図である。なお、背景技術で説明した図6の構成と同様の構成に関しては、同一符号を付し詳細な説明を省略する。
先ず、実施の形態1によるヒートポンプ給湯機のヒートポンプサイクルについて図1及び図2を用いて説明する。
図1において、ヒートポンプサイクル5は、圧縮機1、放熱器2、蓄熱手段16、減圧手段3、吸熱器4を環状に順次連接して構成され、冷媒として臨界温度の低い炭酸ガスを使用している。冷媒は、図1中の矢印方向に流れている。圧縮機1は、内蔵する電動モータ(図示しない)によって駆動され吸引した冷媒を、一般的使用条件において臨界圧力以上まで圧縮して吐出する。
また、蓄熱手段16は比較的融点の高い高温潜熱蓄熱材22と、高温潜熱蓄熱材22と比較して融点の低い低温潜熱蓄熱材23の順に圧縮機1より吐出された高圧のガス冷媒と熱交換するものである。なお、放熱器2及び蓄熱手段16に流入する冷媒(炭酸ガス)は、圧縮機1で臨界圧力以上に加圧されており、放熱器2、及び蓄熱手段16で放熱しても凝縮することはない。
給水源13は、外部から得られる市水をヒートポンプ給湯機へ供給する供給口である。給水源13から流れる水は、貯湯タンク10の底部へ供給されるとともに、混合弁15を通して給貯湯タンク10からの湯と混合して、適温の湯を給湯端末へ供給する。また、水供給回路19を通じて蓄熱手段16、予備加熱混合弁20へ供給される。
減圧手段3は、放熱器2を通り蓄熱手段16から流出する冷媒を減圧する減圧装置で、絞りを調整して適度に減圧して冷媒を断熱膨張させて低温の冷媒とする。
吸熱器4は減圧手段3から流出してきた冷媒を外気との熱交換によって蒸発させる。
また、蓄熱手段16は高温潜熱蓄熱材22、低温潜熱蓄熱材23で構成されており、各々、高温側潜熱蓄熱材22、低温側潜熱蓄熱材23は融解して液状になった時、混合しない様、仕切板24で仕切られている。
そして、高温潜熱蓄熱材22、低温潜熱蓄熱材23は融点の異なる潜熱蓄熱材21であり、高温潜熱蓄熱材22は例えば融点が約50℃の酢酸ソーダ混合物、低温潜熱蓄熱材23は例えば融点が約30℃の硫酸ナトリウム系のパラフィンを用いても構わない。
尚、本実施の形態では2種類の潜熱蓄熱材21を用いたが3種類以上用いても構わない。そして、その際も、ヒートポンプサイクル5内を循環する冷媒は、融点の高い潜熱蓄熱材から融点の低い潜熱蓄熱材へ流れるように配置し、逆に水供給回路19を流れる市水は、融点の低い潜熱蓄熱材から融点の高い潜熱蓄熱材へ流れるように配置する。
また、各々の潜熱蓄熱材21と冷媒配管が直接接触すると腐食がおこる場合にはエポキシ樹脂等で配管表面をコーティングしても構わない。
出湯回路11では市水などの給水源13より貯湯タンク10に貯められた水を貯湯タンク10の底部よりポンプ9で放熱器2の水用配管6bに循環して、冷媒用配管6a内の冷媒と熱交換して高温の湯となって貯湯タンク10の頭頂部に送られ、高温の湯が貯湯タンク10に貯められる。
また、給水源13から市水は水供給回路19を通って、低温潜熱蓄熱材23、高温潜熱蓄熱材22の順に熱交換を行って、予備加熱混合弁20を通って、給湯時には貯湯タンク10からの出湯と混合される。
給湯端末14を使用した給湯時には貯湯タンク10と予備加熱混合弁20より供給された湯が混合して、給湯回路12を通して高温の湯が供給さる。一方、給水源13から市水が混合弁15を通して給湯回路12に送られて、湯と水が混合されて適温の湯となって給湯端末より利用される。
このように構成された、本発明の給湯機の動作について次に説明する。
本給湯機の動作は、貯湯タンク10に湯を貯める貯湯運転と、貯湯運転終了前に放熱器2にポンプ9により送られる水温が上昇する沸き終い運転、及び給湯端末14に適温の湯を出す給湯運転からなる。なお、本実施の形態では、沸き終い運転とは、例えば、貯湯タンク10内の低温層の湯水温度を測定するために、貯湯タンク10の下部に温度センサを設け、その温度センサが所定温度(例えば、給水源13より供給される市水の温度)以上を検出したときの運転のことを指している。
先ず、貯湯運転について説明する。
冷媒回路8においては、冷媒が以下のように循環する。すなわち、冷媒が圧縮機1で圧縮されて吐出され高温高圧のガスとなる。この高温の冷媒は、放熱器2の冷媒用配管6a内で水用配管6bの水と熱交換して冷却される。
冷媒用配管6aを通って冷却された冷媒は圧縮機1で臨界圧力以上に加圧されており、放熱器27で放熱しても凝縮することはなくガス状態のまま蓄熱手段16に送られる。
この時、冷媒が冷却されているため蓄熱手段16内の潜熱蓄熱材21への蓄熱は行われない。
そして、蓄熱手段16を通った冷媒は膨張弁3によって減圧されると共に断熱膨張して冷却されて凝縮し液ガスの二相状態となる。
さらに、減圧によって温度が低下した冷媒は、吸熱器4において蒸発する。吸熱器4を流出した冷媒は、蒸発し低温のガスとなって圧縮機1に吸入される。この循環が繰り返される。
この時、図2において圧縮機1の吸入点がA点、圧縮機1の吐出点がB点、放熱器2の出口点がC点そして減圧手段3の出口がD点となり、冷媒はA−B−C−Dの順で流れることになる。そして、貯湯運転では放熱器2出口での冷媒温度は放熱器2で冷却され約30℃となっている。
またこの時、出湯回路11では市水などの給水源13より貯湯タンク10に貯められた水を貯湯タンク10の底部よりポンプ9で放熱器2の水用配管6bに循環して、冷媒用配管6a内の冷媒と熱交換して高温の湯となって貯湯タンク10の頭頂部に送られる。
このような貯湯運転が行われ、貯湯タンク10内に高温の湯が貯められていく。そして貯湯タンク10内の水の大半が高温の湯となった時、ポンプ9で放熱器2に送られる水温が徐々に上昇を始める沸き終い運転となる。
次に、沸き終い運転について先ず図2を用いて説明する。
ポンプ9により放熱器2に送られる水温が上昇するにつれて、放熱器2の出口点がC点からC’点へ変化して行き、放熱器2の出口での冷媒温度も上昇することとなる。
この時、放熱器2を通った冷媒は温度上昇するが、蓄熱手段16を通ることによって冷媒が吸熱され、冷媒の温度が減少する。そして、貯湯運転時には低温であった冷媒温度が沸き終い時には上昇することで、蓄熱手段16は冷媒の熱を吸熱、蓄熱することができる様になる。
図3を用いて説明する。放熱器2を通った冷媒は約60℃となっており、先ず蓄熱手段16内の高温潜熱蓄熱材22と熱交換を行って高温潜熱蓄熱材22に蓄熱して50℃程度となる。さらに、低温潜熱蓄熱材23と熱交換を行い低温潜熱蓄熱材23に蓄熱して約30℃の冷媒として減圧装置3に送られる。
従って、沸き終い運転時の動作点は、貯湯運転時の動作点とほぼ同等となる。
即ち、図2において、圧縮機1の吸入点がA点、圧縮機1の吐出点がB点、放熱器2の出口点がC’点、蓄熱手段16出口がC点減圧手段3の出口がD点となり、冷媒はA−B−C’−C−Dの順で流れることになる。
最後に給湯運転について説明する。
給湯運転は給湯端末14に適切な湯温となった湯を供給する運転である。
給湯運転時には、給水源13より市水が水供給回路19を通って、蓄熱手段16に入る。蓄熱手段16は先に沸き終い運転で蓄熱された熱を、市水と熱交換する。
この状態を図4を用いて説明する。20℃の市水が蓄熱手段16で先ず低温潜熱蓄熱材23と熱交換を行いおおよそ30℃まで加熱される。さらに高温潜熱蓄熱材22と熱交換して約50℃となって蓄熱手段を通過する。
蓄熱手段16を通過し加熱された湯は予備加熱混合弁20を通して、貯湯タンク10から出湯してきた高温の湯と適度に混合される。混合された湯は給湯回路12を通って給水混合弁15から供給される水と適度に混合して適温の湯となり、給湯端末14より供給される。
以上、本発明のヒートポンプ給湯機の動作について説明したが、次にヒートポンプサイクルの運転効率について図2を用いて説明を行う。
従来のヒートポンプ給湯機の沸き終い時のヒートポンプサイクルの運転効率(以下、COPと表す)は、COP=(h4−h2)÷(h4−h3)で計算すことができる。
一方、本発明のヒートポンプ給湯機の沸き終い時の効率COP’は、蓄熱手段16に蓄えられた熱エネルギーを有効に使用できることから、COP’=(h4−h1)÷(h4−h3)となる。
(h4−h1)>(h4−h2)であり本発明のヒートポンプ給湯装置はエンタルピー差を大きくできるので、COP’>COPとなり、ヒートポンプサイクルの運転効率を向上できる。
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態によるヒートポンプ給湯機について図面を用いて説明する。
図5は本発明の実施の形態おけるヒートポンプ給湯機の回路図である。尚、実施の形態1で説明した構成については同一符号を付し詳細な説明を省略する。
給水源13から供給された市水は水供給回路19を介して貯湯弁26を通り、蓄熱手段16で加熱された後、貯湯タンク10の頭頂部へ導かれる。給湯運転時には貯湯弁26を開成して蓄熱手段16により湯となった市水を貯湯タンク10の頭頂部に導き、その他の運転時には閉止する。
なお、蓄熱手段16は、冷媒から吸熱、蓄熱した熱を水供給回路19を流れる水を熱交換したが、たとえば、水供給回路19の代わりに、貯湯タンク10から別途蓄熱手段16へ流れるような回路を設けることによって、貯湯タンクに貯えられた水から湯を生成してもよい。そして、生成した湯は、予備加熱混合弁20や貯湯弁26へ流れるする。
以上の様に、本実施の形態においては、ヒートポンプサイクル5における放熱器2の冷媒出口側に蓄熱手段16を設置し、蓄熱手段16と市水などの給水とが熱交換されて昇温した給水を前記貯湯タンク10からの給湯に混合する様にした。なお、図5には示されていないが、水供給回路19の途中に循環ポンプを設けてもよい。
これによって、放熱器2へ入る入水温度が徐々に上昇する沸き終い運転時においてヒートポンプサイクル5内の冷媒は蓄熱手段16に放熱できるのでエンタルピー差を大きくすることができ、また、蓄熱手段16に蓄えた熱エネルギーを給湯時に放熱する事ができるので、ヒートポンプサイクルの運転効率を向上することができる。
また、本実施の形態においては、ヒートポンプサイクル5における放熱器2の冷媒出口側に蓄熱手段16を設置し、蓄熱手段16と市水などの給水とが熱交換されて昇温した給水を貯湯タンク10へ流入させるようにした。
これによって、放熱器2へ入る入水温度が徐々に上昇する沸き終い運転時においてヒートポンプサイクル5内の冷媒は蓄熱手段16に放熱できるのでエンタルピー差を大きくすることができ、また、蓄熱手段16に蓄えた熱エネルギーを貯湯タンク10への湯を貯める貯湯時に放熱する事ができるので、ヒートポンプサイクルの運転効率を向上することができる。
さらに、本実施の形態においては、蓄熱手段16の蓄熱材として潜熱蓄熱材21を用いた。
これによって、水温が徐々に上昇する沸き終い運転時においてヒートポンプサイクル5内の冷媒は蓄熱手段16に放熱できるのでエンタルピー差を大きくすることができ、ヒートポンプサイクルの運転効率を向上することができる。
さらにまた、本実施の形態においては、潜熱蓄熱材21は少なくとも2種類以上の融点の異なる蓄熱材を用いた。
これによって、水温が徐々に上昇する沸き終い運転時においてヒートポンプサイクル5内の冷媒は蓄熱手段16に放熱できるのでエンタルピー差を大きくすることができ、ヒートポンプサイクルの運転効率を向上することができる。
さらに、本実施の形態においては、潜熱蓄熱材21への蓄熱時にはより高い融点からなる高温潜熱蓄熱材22から順次より融点の低い低温潜熱蓄熱材23に冷媒を流す様にした。
これによって、水温が徐々に上昇する沸き終い運転時においてヒートポンプサイクル5内の冷媒は蓄熱手段16に放熱できるのでエンタルピー差を大きくすることができ、ヒートポンプサイクルの運転効率を向上することができる。
蓄熱手段16への放熱時に冷媒温度が低下しても、融点の低い潜熱蓄熱材21での蓄熱ができるのでさらに効率を向上できる。
また、本実施の形態においては、潜熱蓄熱材16からの放熱時には低温側潜熱蓄熱材23から順次、高温側蓄熱材22に給水を流す様にした。
これによって、水温が徐々に上昇する沸き終い運転時においてヒートポンプサイクル5内の冷媒は蓄熱手段16に放熱できるのでエンタルピー差を大きくすることができ、ヒートポンプサイクルの運転効率を向上することができる。
市水の蓄熱手段16からの吸熱時には水温が上昇しても、より融点の高い潜熱蓄熱材21での吸熱ができるのでさらに効率を向上できる。
最後に、本実施の形態においては、ヒートポンプサイクル5に、臨界圧力以上に昇圧された冷媒を用いたので、放熱器2を流れる冷媒は圧縮機1で臨界圧力以上に加圧され、放熱器2で熱を奪われて温度低下しても凝縮することがない。したがって放熱器2全域で冷媒と潜熱蓄熱材とに温度差を形成しやすくなり熱交換効率を高くでき、ヒートポンプサイクルの運転効率を向上できる。
以上のように、本発明にかかるヒートポンプ給湯装置は、放熱器へ入る入水温度が徐々に上昇する沸き終い運転において、ヒートポンプサイクルの運転効率を向上することができる。ヒートポンプ給湯機として有用である。
本発明の実施の形態におけるヒートポンプ給湯機の回路図 本発明の実施形態におけるヒートポンプ動作点図 本発明の実施形態における蓄熱手段内の冷媒と蓄熱材の温度の関係図 本発明の実施形態における蓄熱手段内の水と蓄熱材の温度の関係図 本発明の実施の形態におけるヒートポンプ給湯機の回路図 従来の回路図
符号の説明
2 放熱器
5 ヒートポンプサイクル
9 ポンプ
10 貯湯タンク
16 蓄熱手段
21 潜熱蓄熱材
22 高温潜熱蓄熱材
23 低温潜熱蓄熱材

Claims (10)

  1. 圧縮機、放熱器が接続されたヒートポンプサイクルと、前記ヒートポンプサイクルを流れる冷媒の吸熱を行う蓄熱手段とを備え、前記蓄熱手段は前記放熱器の冷媒出口側に接続されることを特徴とするヒートポンプ給湯機。
  2. 貯湯タンクに貯えられる貯湯水に水を混合する水供給回路とを備え、前記蓄熱手段は前記水供給回路上に接続されることを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ給湯機。
  3. 前記蓄熱手段は、潜熱蓄熱材により形成されることを特徴とする請求項2記載のヒートポンプ給湯機。
  4. 前記蓄熱手段は、少なくとも2種類以上の融点の異なる潜熱蓄熱材により形成されることを特徴とする請求項3記載のヒートポンプ給湯機。
  5. 前記蓄熱手段は、融点の高い潜熱蓄熱材から融点の低い潜熱蓄熱材へ冷媒が流れるように配置することを特徴とする請求項4記載のヒートポンプ給湯機。
  6. 前記蓄熱手段は、前記水供給回路を流れる水が融点の低い潜熱蓄熱材から融点の高い潜熱蓄熱材へ流れるように配置することを特徴とする請求項5記載のヒートポンプ給湯機。
  7. 前記水供給回路を流れる水は、前記貯湯タンクへ流入されることを特徴とする請求項6記載のヒートポンプ給湯機。
  8. 前記水供給回路を流れる水は、前記貯湯タンクからの給湯に混合されることを特徴とする請求項6記載のヒートポンプ給湯機。
  9. 前記ヒートポンプサイクルに臨界圧力以上に昇圧された冷媒を用いたことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のヒートポンプ給湯機。
  10. 圧縮機、放熱器、冷媒の吸熱を行う蓄熱手段とが環状に接続され、前記蓄熱手段は前記放熱器の冷媒出口側に接続されることを特徴とするヒートポンプサイクル。
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