JP2006045876A - 水中設置物の支持装置及び水中設置物の支持方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 水流発生装置や多孔性成形材等といった水中設置物を水の中の一定位置及び一定方向に正確に保持することにより、水中設置物の所期の機能を常に確実に発揮できるようにする。
【解決手段】 水中ポンプ12、多孔性成形材22等といった水中設置物を水中で支持する装置である。この支持装置は、水中設置物12,22を水中で浮くように支持するフロート7a,7bと、水中で固定された支柱16と、水中設置物12,22又はフロート7a,7bに設けられていて支柱16に係合する係合穴18a,18bとを有する。水中設置物12,22は、水面3aに対して常に一定の水深に保持される。しかも、水中ポンプ12によって水流が生じても、水中設置物12,22が水中で移動したり、向きが変化したりすることを、支柱16によって確実に防止できる。
【選択図】 図2
【解決手段】 水中ポンプ12、多孔性成形材22等といった水中設置物を水中で支持する装置である。この支持装置は、水中設置物12,22を水中で浮くように支持するフロート7a,7bと、水中で固定された支柱16と、水中設置物12,22又はフロート7a,7bに設けられていて支柱16に係合する係合穴18a,18bとを有する。水中設置物12,22は、水面3aに対して常に一定の水深に保持される。しかも、水中ポンプ12によって水流が生じても、水中設置物12,22が水中で移動したり、向きが変化したりすることを、支柱16によって確実に防止できる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、河川、湖沼、池等の中に設置される設置物を支持するための支持装置及び支持方法に関する。
近年、河川、湖沼、池等の水質を浄化したいという要求が高まっている。この要求に応える装置として、従来、溶存酸素増加水流発生装置と通気性の多孔性成形材とを組み合わせて成る装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、汚染水を圧送しながら空気を取り込んでその汚染水の中に気泡を発生させ、さらにその気泡中にマイナスイオンを発生させ、その気泡を超微細気泡として排水する方法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献1に開示された従来の装置では、溶存酸素増加水流発生装置や多孔性成形材は水底の上に固定設置されていた。このため、それらの装置が設置される高さを水面の上昇や下降に伴って変更することが非常に難しかった。また、溶存酸素増加水流発生装置は、池等の中、すなわち水中に流れを生成できる程度に大きいジェット水流を出力する必要があるため、その溶存酸素増加水流発生装置にかかる反力が大きくなり、そのため、溶存酸素増加水流発生装置が転倒したり、あるいは移動したりするという不都合があった。このため、溶存酸素増加水流発生装置や多孔性成形材によって所期の効果が得られないことがあった。
上記特許文献2に開示された従来の装置では、水面上に浮遊する浮き袋から水質改善装置を吊り下げることにより、水面の上昇や下降にかかわらず所定の設置高さを得られることが企図されていた。しかしながらこの従来装置では、水質改善装置が水流を発生したとき、反力によってその水質改善装置が移動したり、その向きが変わってしまい、希望した通りの水流が得られないことがあった。
本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであって、水流発生装置や多孔性成形材等といった水中設置物を水中の一定位置及び一定方向に正確に保持することにより、水中設置物の所期の機能を常に確実に発揮できるようにすることを目的とする。
本発明に係る水中設置物の支持装置は、水中設置物を水中で支持する支持装置において、前記水中設置物を水中で浮くように支持するフロートと、水中で固定された支柱と、前記水中設置物又は前記フロートに設けられていて前記支柱に係合する係合部とを有することを特徴とする。
「水中設置物」とは、水の中に設置されるあらゆる物のことであり、例えば、水質浄化の分野で用いられている水流発生装置、空気混合装置等が考えられる。水流発生装置は、水の中に水流を作る装置である。また、空気混合装置は、水の中に空気を混合する装置である。空気混合装置を水流発生装置と組み合わせて用いれば、水中に形成される水流に効果的に空気を混合することができ、水中の溶存酸素量を高めることができる。
水流発生装置は、例えば、水中ポンプによって構成できる。また、空気混合装置は、例えば、空気供給路から所定の圧力で流体中へ空気を噴出することにより、その流体中に空気を混合する。そして、空気を十分に含んだ流体を開口から噴射する。このような空気混合装置は、エジェクタと呼ばれることがある。
また、水質浄化の分野で用いられる微生物支持手段も水中設置物と考えられる。この微生物支持手段は、例えば、多孔性の成形材によって形成されるものであり、空気や水を通すことのできる微細な孔を多数有するものであり、微生物膜の形成を促す。
上記構成の本発明に係る水中設置物の支持装置によれば、水中設置物をフロートによって水中に浮かせるようにしたので、水面が上昇又は下降した場合でも水中設置物を水面に対して常に所望の位置に配置でき、それ故、水中設置物が設置される設置対象である河川、湖沼、池等に対する水中設置物の機能を十分に発揮させることができる。また、本発明の水中設置物の支持装置によれば、水中設置物又はフロートに設けられた係合部を水中に固定された支柱に係合させるようにしたので、水中設置物が水中で移動することを確実に防止できる。それ故、河川、湖沼、池等に対する水中設置物の機能を十分に発揮させることができる。
なお、上記の支柱を水中で固定させるに際しては、支柱を池等の底に固定しても良く、支柱を池等の側壁に固定しても良い。また、「係合」とは、水中設置物が支柱に嵌ること、及び水中設置物が支柱から抜け出ないことの2つの要件を充足するという、水中設置物と支柱との間の関係である。なお、望ましくは、水中設置物は「係合」によって支柱に沿って自由に移動できるようにする。この係合は、例えば、係合部として支柱の外径よりも大きい径の穴を採用し、支柱をその穴に差し込むことによって達成できる。
次に、本発明に係る水中設置物の支持装置においては、前記支柱は複数、すなわち少なくとも2つ設けられることが望ましい。こうすれば、水中設置物の水中での移動を防止できることはもとより、水中設置物の向きが変化することも防止できる。
次に、本発明に係る水中設置物の支持装置において、前記水中設置物は水流発生手段を含むユニットであることが望ましい。この水流発生手段は、例えば、水中ポンプによって構成できる。水流発生手段を含むユニットは、自らが発生する水流の反力によって移動し易く、且つ向きが変化し易いものである。従って、このユニットに本発明を適用すれば、そのユニットの移動及び向きの変化を防止する上で非常に効果的である。
次に、本発明に係る水中設置物の支持装置において、前記水流発生手段は網状容器内に設けられることが望ましい。そしてその場合、前記係合部はその網状容器に設けられることが望ましい。水流発生手段は水を集めてさらに噴出するという機能を奏するものなので、これらが配設された所には水と一緒にゴミ等が集まり易い。仮に、水流発生手段をそれ自身のままで水中に設けておくと、水流発生手段にゴミ等が集まってそれが故障するおそれがある。これに対し、本発明態様のように水流発生手段を網状容器内に設けるようにすれば、水流発生手段にゴミ等が付着することを防止でき、水流発生手段を長期間、正常に稼動させることができる。
次に、本発明に係る水中設置物の支持装置において、前記水中設置物は微生物支持手段を含むユニットであることが望ましい。この微生物支持手段は、水流及び空気の流れを確保した上で微生物を保持できるものである。この微生物支持手段は、例えば、空気や水を通すことのできる微細な孔を多数有する多孔性の成形材によって形成される。この微生物支持手段は、水質改善装置として水中に設置されるものであり、多くの場合は、酸素を多く含んだ水流が当てられることにより微生物を保持するものである。このようにこのユニットには水流が当てられるので、このユニットは移動したり、向きが変化し易い状況に置かれるものである。従って、このユニットに本発明を適用すれば、そのユニットの移動及び向きの変化を防止する上で非常に効果的である。
次に、本発明に係る水中設置物の支持装置において、前記水中設置物は線状部材によって前記フロートにつながり、該線状部材は長さ調節手段を有することが望ましい。こうすれば、長さ調節手段を操作することにより水面に対する水中設置物の位置を希望に応じて調節できる。
次に、本発明に係る水中設置物の支持方法は、水中に支柱を固定し、水中設置物をフロートを用いて水中に浮かせ、前記水中設置物に設けた係合部を前記支柱に係合させることを特徴とする。
ここで、「係合」とは、水中設置物が支柱に嵌ること及び水中設置物が支柱から抜け出ないことの2つの要件を充足するという、水中設置物と支柱との間の関係である。なお、望ましくは、水中設置物は「係合」によって支柱に沿って自由に移動できるようにする。この係合は、例えば、係合部として支柱の外径よりも大きい径の穴を採用し、支柱をその穴に差し込むことによって達成できる。
上記構成の本発明に係る水中設置物の支持方法によれば、水中設置物をフロートによって水中に浮かせるようにしたので、水面が上昇又は下降した場合でも水中設置物を水面に対して常に所望の位置に配置でき、それ故、水中設置物が設置される設置対象である河川、湖沼、池等に対する水中設置物の機能を十分に発揮させることができる。また、本発明の水中設置物の支持方法によれば、水中設置物又はフロートに設けられた係合部を水中に固定された支柱に係合させるようにしたので、水中設置物が水中で移動することを確実に防止できる。それ故、河川、湖沼、池等に対する水中設置物の機能を十分に発揮させることができる。
本発明に係る水中設置物の支持装置及び支持方法によれば、水中設置物をフロートによって水中に浮かせるようにしたので、水面が上昇又は下降した場合でも水中設置物を水面に対して常に所望の位置に配置でき、それ故、水中設置物が設置される設置対象である河川、湖沼、池等に対する水中設置物の機能を十分に発揮させることができる。
また、本発明の水中設置物の支持装置及び支持方法によれば、水中設置物に設けられた係合部を水中に固定された支柱に係合させるようにしたので、水中設置物が水中で移動することを確実に防止できる。それ故、河川、湖沼、池等に対する水中設置物の機能を十分に発揮させることができる。
以下、本発明に係る水中設置物の支持装置及び水中設置物の支持方法を一例を挙げて説明する。
図1は、本発明に係る水中設置物の支持装置及び支持方法を用いた水質改善装置の一実施形態を示している。ここに示す水質改善装置1は、池2内の水3の水質を改善するために用いられる。この水質改善装置1は、水流供給ユニット4と、微生物保持ユニット6とを有する。
図1は、本発明に係る水中設置物の支持装置及び支持方法を用いた水質改善装置の一実施形態を示している。ここに示す水質改善装置1は、池2内の水3の水質を改善するために用いられる。この水質改善装置1は、水流供給ユニット4と、微生物保持ユニット6とを有する。
水流供給ユニット4は、水3の水面3aに浮かぶフロート7aと、線状部材としてのワイヤ8aによって水中に吊り下げられた網状容器9と、地上に置かれたエアコンプレッサ11とを有する。ワイヤ8aは図2に示すように本実施形態の場合4本が用いられ、それらが網状容器9の上端の4隅に接続されている。各ワイヤ8aには長さ調節機構19aが設けられ、この長さ調節機構19aを操作することによりワイヤ8aの長さを調節できるようになっている。このワイヤ8aの長さ調節により、水中における網状容器9の水深位置を調節できる。網状容器9は金属又はプラスチックによって形成される。
網状容器9の中には、水流発生手段としての水中ポンプ12と、空気混合手段としてのエジェクタ13とが収容されている。水中ポンプ12、エジェクタ13は、周知のものであり、それらは機械的に接続されており、その適所にエアコンプレッサ11(図1参照)から延びるエア給送パイプ14が接続されている。
水流供給ユニット4は、池の底15に固定されて水面3aへ向かって延びる複数、本実施形態では2本の支柱16を有する。また、網状容器9の上端の2つの隅には突片17aが設けられ、これらの突片17aの適所には貫通穴18aが設けられている。網状容器9は突片17aの穴18aを支柱16に嵌め込んだ状態でフロート7aによって支持されている。穴18aは支柱16の外径よりも十分に大きい径を有しており、網状容器9は支柱16に沿って自由に上下移動できるようになっている。このため、水面3aが上昇又は下降するのに応じてフロート7aが上昇又は下降する場合には、網状容器9は支柱16に沿って上昇又は下降する。
図1の微生物保持ユニット6は、図2に示すように、水流供給ユニット4内のエジェクタ13の出水口から適宜の距離の所に設置されている。この微生物保持ユニット6は、水3の水面3aに浮かぶフロート7bと、ワイヤ8bによって吊り下げられた立方体形状のフレーム21と、そのフレーム21に掛けられた多孔性成形材22とを有する。ワイヤ8bは水流供給ユニット4の場合と同じく4本が用いられ、それらがフレーム21の上端の4隅に接続されている。これらのワイヤ8bにも長さ調節機構19bが設けられ、この長さ調節機構19bを操作することによりワイヤ8bの長さを調節できるようになっている。このワイヤ8bの長さ調節により、水中におけるフレーム21の水深位置、すなわち多孔性成形材22の水深位置を調節できる。
微生物保持ユニット6は、水流供給ユニット4と同じく、池の底15に固定されて水面3aへ向かって延びる複数、本実施形態では2本の支柱16を有する。また、フレーム21の上端の2つの隅には突片17bが設けられ、これらの突片17bの適所には貫通穴18bが設けられている。フレーム21は突片17bの穴18bを支柱16に嵌め込んだ状態でフロート7bによって支持されている。穴18bは支柱16の外径よりも十分に大きい径を有しており、フレーム21は支柱16に沿って自由に上下移動できるようになっている。このため、水面3aが上昇又は下降するのに応じてフロート7bが上昇又は下降する場合には、フレーム21は支柱16に沿って上昇又は下降する。
本実施形態では、水中ポンプ12、エジェクタ13、及び多孔性成形材22のそれぞれ1つずつが水中設置物に該当する。また、水中ポンプ12とエジェクタ13とを結合させて成る構造体も1つの水中設置物として考えることができる。なお、フロート7a及び7bの外部から見える部分には、それがフロートであることを隠すための装飾、例えば、人工の植物や、天然の植物等を装着することが望ましい。
本実施形態の水質改善装置1では、網状容器9に収納された水中ポンプ12及びエジェクタ13はフロート7aによって水中に吊り下げられているので、水面3aが上昇又は下降した場合には、それに応じて水中ポンプ12及びエジェクタ13も上昇又は下降する。このため、水面3aの位置が変化したとしてもエジェクタ13等の水面3aに対する位置に変化は起こらない。従って、水中ポンプ12等によって常に一定の好ましい水流が池3内に形成される。
また、本実施形態では、フレーム21に支持された多孔性成形材22はフロート7bによって水中に吊り下げられているので、水面3aが上昇又は下降した場合には、それに応じて多孔性成形材22も上昇又は下降する。このため、水面3aの位置が変化したとしても多孔性成形材22の水面3aに対する位置には変化は起こらない。
また、本実施形態では、水中ポンプ12及びエジェクタ13を収容した網状容器9が支柱16に係合している。すなわち、網状容器9は支柱16によってその位置が移動しないように支持されている。また、支柱16は2本設けられているので、網状容器9はその向きが変化しないように支柱16によって支持されている。エジェクタ13の出水口からは水流が噴射されるので、網状容器9の全体はその水流の反力によって水中で移動したり、その向きが変化したりするおそれがある。しかしながら、本実施形態では、網状容器9と支柱16との係合により、そのような網状容器9の移動及び向きの変化が確実に防止される。これにより、池内には、常に一定方向に流れる一定量の水流が得られる。また、多孔性成形材22へ一定量の水流を安定して供給できる。
さらに、本実施形態では、多孔性成形材22を保持したフレーム21が支柱16に係合している。すなわち、多孔性成形材22は支柱16によってその位置が移動しないように支持されている。また、支柱16は2本設けられているので、多孔性成形材22はその向きが変化しないように支柱16によって支持されている。多孔性成形材22にはエジェクタ13の出水口から噴射される水流が当るので、その多孔性成形材22はその水流に押されて水中で移動したり、その向きが変化したりするおそれがある。しかしながら、本実施形態では、フレーム21と支柱16との係合により、そのような多孔性成形材22の移動及び向きの変化が確実に防止される。これにより、多孔性成形材22は一定量の水流を安定して受けることができる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態では、水中ポンプ12及びエジェクタ13を収容した網状容器9並びに多孔性成形材22が水中で移動したり、向きが変化したりし易い物体であるにもかかわらず、それらの位置関係が長期間にわたって当初の位置関係のままに維持される。このため、溶存酸素を多量に含む水流を多孔性成形材22に当てて微生物を生育させるという所期の機能を長期間にわたって安定して維持することができ、それ故、池3の水質を目的通りに確実に改善することができる。
なお、本実施形態では、水中ポンプ12及びエジェクタ13を網状容器9に入れ、網状容器9に係合部としての穴18aを設け、この穴18aを支柱16に係合させた。この場合、網状容器9は水中に含まれるゴミ、異物等が水中ポンプ12に吸引されて水中ポンプ12及びエジェクタ13の内部及びそれらの外部に付着することを防止するためのものである。このことに関し、ゴミ等が水中ポンプ12に付着しても差し支えないという状況が考えられるのであれば、網状容器9を用いることなく水中ポンプ12及びエジェクタ13を水中に直接に露出させても構わない。この場合には、水中ポンプ12又はエジェクタ13に突片17a及び穴18aを直接に設け、その穴18aを支柱16に係合させることができる。また、網状容器9を用いる場合においても、水中ポンプ12又はエジェクタ13に突片17a及び穴18aを直接に設け、その穴18aを支柱16に係合させることができる。
さらに、上記の実施形態では、水中ポンプ12やエジェクタ13等といった水中設置物に対して直接に、又は網状容器9を介して間接に、支柱16を係合させた。しかしながら、支柱16は、水中設置物に対して係合させることだけに限られず、図3に示すように、フロート7aに係合させるようにしても良い。これにより、水中ポンプ12等の水中における位置及び向きを一定に保持できる。
(その他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
例えば、上記の実施形態では、図2に示した通り、水中ポンプ12、エジェクタ13及び多孔性成形材22の全てを支柱16に係合させるようにしたが、状況が許す場合には、それらのいずれか1つを支柱16に係合させ、残りは支柱16に係合させないという構成を採用することもできる。
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
例えば、上記の実施形態では、図2に示した通り、水中ポンプ12、エジェクタ13及び多孔性成形材22の全てを支柱16に係合させるようにしたが、状況が許す場合には、それらのいずれか1つを支柱16に係合させ、残りは支柱16に係合させないという構成を採用することもできる。
また、図2では、水中ポンプ12、エジェクタ13、多孔性成形材22等といった水中設置物を2本の支柱16に係合させる場合を例示したが、支柱16の数は1本又は3本以上の複数とすることもできる。
本発明に係る水中設置物の支持装置及び支持方法は、河川、湖沼、池等の中、すなわち水中に設置される物を一定の位置に保持させたい場合に好適に用いることができる。
1.水質改善装置、 2.池、 3.水、 3a.水面、 4.水流供給ユニット、
6.微生物保持ユニット、 7a,7b.フロート、
8a,8b.ワイヤ(線状部材)、 9.網状容器、 11.エアコンプレッサ、
12.水中ポンプ(水流発生手段)、 13.エジェクタ、
14.エア給送パイプ、 15.池の底、 16.支柱、 17a,17b.突片、
18a,18b.貫通穴(係合部)、 19a,19b.長さ調節機構、
21.フレーム、 22.多孔性成形材(微生物支持手段)
6.微生物保持ユニット、 7a,7b.フロート、
8a,8b.ワイヤ(線状部材)、 9.網状容器、 11.エアコンプレッサ、
12.水中ポンプ(水流発生手段)、 13.エジェクタ、
14.エア給送パイプ、 15.池の底、 16.支柱、 17a,17b.突片、
18a,18b.貫通穴(係合部)、 19a,19b.長さ調節機構、
21.フレーム、 22.多孔性成形材(微生物支持手段)
Claims (9)
- 水中設置物を水中で支持する支持装置において、
前記水中設置物を水中で浮くように支持するフロートと、
水中で固定された支柱と、
前記水中設置物又は前記フロートに設けられていて前記支柱に係合する係合部と
を有することを特徴とする水中設置物の支持装置。 - 請求項1記載の水中設置物の支持装置において、前記支柱は複数設けられ、前記係合部はそれら複数の支柱に係合することを特徴とする水中設置物の支持装置。
- 請求項1又は請求項2記載の水中設置物の支持装置において、前記水中設置物は水流発生手段を含むユニットであることを特徴とする水中設置物の支持装置。
- 請求項3記載の水中設置物の支持装置において、前記水流発生手段は網状容器内に設けられ、前記係合部は該網状容器に設けられることを特徴とする水中設置物の支持装置。
- 請求項1又は請求項2記載の水中設置物の支持装置において、前記水中設置物は微生物支持手段を含むユニットであることを特徴とする水中設置物の支持装置。
- 請求項5記載の水中設置物の支持装置において、前記微生物支持手段は多孔性成形材であることを特徴とする水中設置物の支持装置。
- 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の水中設置物の支持装置において、前記水中設置物は線状部材によって前記フロートにつながり、該線状部材は長さ調節手段を有することを特徴とする水中設置物の支持装置。
- 水中に支柱を固定し、水中設置物をフロートを用いて水中に浮かせ、前記水中設置物又は前記フロートに設けた係合部を前記支柱に係合させることを特徴とする水中設置物の支持方法。
- 請求項8記載の水中設置物の支持方法において、前記支柱は複数であり、前記係合部は複数であり、それら複数の支柱及び係合部が個々に係合することを特徴とする水中設置物の支持方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004227510A JP2006045876A (ja) | 2004-08-04 | 2004-08-04 | 水中設置物の支持装置及び水中設置物の支持方法 |
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JP (1) | JP2006045876A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008238072A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Sohachi Kosugi | 浄水装置及び浄水システム |
JP2010142762A (ja) * | 2008-12-20 | 2010-07-01 | Act:Kk | 水質浄化装置 |
JP2011088075A (ja) * | 2009-10-22 | 2011-05-06 | Ohbayashi Corp | 石積み浄化堤の機能維持方法及びシステム |
JP2012176365A (ja) * | 2011-02-27 | 2012-09-13 | Takatoku:Kk | 静水状態の湖沼や池におけるヘドロ巻き上り抑制設備を併用した水質浄化方法及び装置 |
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2004
- 2004-08-04 JP JP2004227510A patent/JP2006045876A/ja active Pending
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