JP2006045598A - 配管の残留応力改善装置 - Google Patents

配管の残留応力改善装置 Download PDF

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秀峰 坪田
Takashi Akaha
崇 赤羽
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憲昭 杉本
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高裕 太田
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Abstract

【課題】 配管が厚肉であっても広い範囲を均一に加熱することが安定して確実に実施できる配管の残留応力改善装置を提供する。
【解決手段】 レーザ光1発射するレーザ発振器11と、レーザ発振器11からのレーザ光1を案内する第一の光ファイバ12と、第一の光ファイバ12で案内されたレーザ光1のほとんどを反射する第一の反射ミラー24を内装して、レーザ光1を配管100に照射する照射ヘッド20とを備えると共に、第一の反射ミラー24の背面側に位置するように照射ヘッド20に内装され、第一の反射ミラー24を透過した一部のレーザ光1を検出する第一のCCDカメラ26と、第一のCCDカメラ26からの情報に基づいて、レーザ発振器11からのレーザ光1のビームプロファイル及びビーム強度を目的の値とするようにレーザ発振器11を制御する制御装置15とを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、配管を加熱して配管の残留応力を低減する配管の残留応力改善装置に関する。
原子力発電所その他の大型プラントで使用される大型の配管を設置する場合に問題になるのは、その配管の残留応力の除去である。溶接が行われると配管には残留応力が発生し、その残留応力によって配管の寿命が短くなる可能性がある。従って、溶接によって発生した残留応力は、除去することが好適である。
下記の特許文献1は、配管の溶接部の近傍の残留応力を加熱によって低減するための装置を開示している。公知のその装置は、配管の外周側に位置するアーク発生リングと、そのリングを挟むように配置されたリングコイルとを備えている。リングコイルによって磁場が発生されると、アーク発生リングと配管との間にアークが発生し、配管が加熱される。配管が加熱されることにより、配管の残留応力が低減される。
また、下記の特許文献2は、配管の内表面にレーザ光を照射して配管の内表面を表面加工する技術を開示している。公知のその技術では、レーザ光が光ファイバによって配管の内部に導かれ、レーザ光は、光ファイバから出射されて配管の内表面に照射される。
特開2001−150178号公報 特開平8−19881号公報
配管を加熱して配管の残留応力を除去する装置に求められる要求の一つは、配管の表面の広い範囲を、均一に加熱できることである。配管の表面の広い範囲を加熱できることは、スループットの向上や残留応力除去性能確保のために重要である。一方、配管を均一に加熱できることは、加熱処理の後に残存する残留応力を小さくするために重要である。この要求を満足させることは、厚肉管を対象として特に広範囲を加熱する必要のある場合には簡単なことではない。
このようなことから、本発明は、配管が厚肉であっても広い範囲を均一に加熱することが安定して確実に実施できる配管の残留応力改善装置を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための、第一番目の発明に係る配管の残留応力改善装置は、レーザ光を発射するレーザ発振手段と、前記レーザ発振手段からの前記レーザ光を案内する第一の光ファイバと、前記第一の光ファイバで案内された前記レーザ光のほとんどを反射する第一の反射ミラーを内装して、当該レーザ光を配管に照射する照射ヘッドとを備えると共に、前記第一の反射ミラーの背面側に位置するように前記照射ヘッドに内装され、当該第一の反射ミラーを透過した一部の前記レーザ光を検出する第一のレーザ光検出手段と、前記第一のレーザ光検出手段からの情報に基づいて、前記レーザ発振手段からの前記レーザ光のビームプロファイル及びビーム強度を目的の値とするように当該レーザ発振手段を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする。
第二番目の発明に係る配管の残留応力改善装置は、第一番目の発明において、前記光ファイバの先端と前記第一の反射ミラーとの間に位置するように前記照射ヘッドに内装された拡散レンズと、前記照射ヘッドに内装されて、前記第一の反射ミラーで反射した前記レーザ光のほとんどを反射して前記配管へ向けて照射する第二の反射ミラーと、前記第二の反射ミラーの背面側に位置するように前記照射ヘッドに内装されて、当該第二の反射ミラーを透過した一部の前記レーザ光を検出する第二のレーザ光検出手段とを備え、前記制御手段が、前記第二のレーザ光検出手段からの情報に基づいて、前記配管に照射する前記レーザ光の拡がりを目的の大きさとするように前記レーザ発振手段を制御するものであることを特徴とする。
第三番目の発明に係る配管の残留応力改善装置は、第二番目の発明において、前記光ファイバの先端と前記拡散レンズとの間に位置するように前記照射ヘッドに内装されたコリメートレンズを備えていることを特徴とする。
第四番目の発明に係る配管の残留応力改善装置は、第一番目から第三番目の発明のいずれかにおいて、前記反射ミラーを透過して前記レーザ光検出手段に入射する前記レーザ光の入射量を調整する入射量調整手段を備えていることを特徴とする。
第五番目の発明に係る配管の残留応力改善装置は、第一番目から第四番目の発明のいずれかにおいて、前記配管からの放射光を検出して当該配管の温度を計測する放射温度計を備え、前記制御手段が、前記放射温度計からの情報に基づいて、前記配管を所定の温度範囲とするように前記レーザ発振手段を制御するものであることを特徴とする。
第六番目の発明に係る配管の残留応力改善装置は、第五番目の発明において、前記反射ミラーが、前記レーザ光と異なる波長の前記放射光を透過させるものであり、前記放射温度計が、前記反射ミラーを透過した前記放射光を集光するように前記照射ヘッドの当該反射ミラーの背面側に内装された集光レンズと、前記集光レンズで集光された前記放射光を案内する第二の光ファイバと、前記照射ヘッドの外部に配設されて、前記第二の光ファイバからの前記放射光を検出する放射光検出手段とを備えていることを特徴とする。
第七番目の発明に係る配管の残留応力改善装置は、第五番目又は第六番目の発明において、前記放射温度計が、前記配管からの前記放射光の検出範囲を拡縮する検出範囲拡縮手段を備えていることを特徴とする。
第八番目の発明に係る配管の残留応力改善装置は、第五番目から第七番目の発明のいずれかにおいて、前記放射温度計が、前記配管からの前記放射光の検出範囲を移動させる検出範囲移動手段を備えていることを特徴とする。
第九番目の発明に係る配管の残留応力改善装置は、第五番目から第八番目の発明のいずれかにおいて、前記放射温度計を複数備えていることを特徴とする。
第十番目の発明に係る配管の残留応力改善装置は、レーザ光を発射するレーザ発振手段と、前記レーザ発振手段からの前記レーザ光を案内する第一の光ファイバと、前記第一の光ファイバで案内された前記レーザ光を配管に照射する照射ヘッドとを備えると共に、前記配管からの放射光を検出して当該配管の温度を計測する放射温度計と、前記放射温度計からの情報に基づいて、前記配管を所定の温度範囲とするように前記レーザ発振手段を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする。
第十一番目の発明に係る配管の残留応力改善装置は、第十番目の発明において、前記照射ヘッドに内装されて、前記レーザ光を反射して前記配管へ向けて照射すると共に、当該レーザ光と異なる波長の前記放射光を透過させる反射ミラーを備え、前記放射温度計が、前記反射ミラーを透過した前記放射光を集光するように前記照射ヘッドの当該反射ミラーの背面側に内装された集光レンズと、前記集光レンズで集光された前記放射光を案内する第二の光ファイバと、前記照射ヘッドの外部に配設されて、前記第二の光ファイバからの前記放射光を検出する放射光検出手段とを備えていることを特徴とする。
第十二番目の発明に係る配管の残留応力改善装置は、第十番目又は第十一番目の発明において、前記放射温度計が、前記配管からの前記放射光の検出範囲を拡縮する検出範囲拡縮手段を備えていることを特徴とする。
第十三番目の発明に係る配管の残留応力改善装置は、第十番目から第十二番目の発明のいずれかにおいて、前記放射温度計が、前記配管からの前記放射光の検出範囲を移動させる検出範囲移動手段を備えていることを特徴とする。
第十四番目の発明に係る配管の残留応力改善装置は、第十番目から第十三番目の発明のいずれかにおいて、前記放射温度計を複数備えていることを特徴とする。
第一番目の発明に係る配管の残留応力改善装置によれば、制御手段が、第一のレーザ光検出手段で検出したレーザ光の情報に基づいて、レーザ発振手段からのレーザ光のビームプロファイル及びビーム強度を目的の値とするようにレーザ発振手段を制御するので、配管が厚肉であっても広い範囲を均一に加熱することが安定して確実に実施できる。
第二番目の発明に係る配管の残留応力改善装置によれば、制御手段が、第二のレーザ光検出手段からの情報に基づいて、配管に照射するレーザ光の拡がりを目的の大きさとするようにレーザ発振手段を制御するので、レーザ発振手段からのレーザ光を拡げることができると共に、拡げられたレーザ光の安定化を確実に行うことができる。
第三番目の発明に係る配管の残留応力改善装置によれば、レーザ発振手段からのレーザ光の光束をコリメートレンズにより均一にすることができるので、レーザ光の照射形状の安定化を図ることができる。
第四番目の発明に係る配管の残留応力改善装置によれば、反射ミラーを透過してレーザ光検出手段に入射するレーザ光の入射量を入射量調整手段により調整することができるので、レーザ光の入射量が多い場合であっても、レーザ光検出手段の損傷等を防ぐことができる。
第五番目の発明に係る配管の残留応力改善装置によれば、制御手段が、放射温度計からの情報に基づいて、配管を所定の温度範囲とするようにレーザ発振手段を制御するので、配管が厚肉であっても広い範囲を均一に加熱することが安定して確実に実施できる。
第六番目の発明に係る配管の残留応力改善装置によれば、放射温度計の集光レンズが照射ヘッドに内装され、放射温度計の放射光検出手段が照射ヘッドの外部に配設され、集光レンズと放射光検出手段との間を第二の光ファイバで連絡するようにしたので、照射ヘッドの小型化を図ることができる。
第七番目の発明に係る配管の残留応力改善装置によれば、放射温度計が、配管からの放射光の検出範囲を拡縮する検出範囲拡縮手段を備えているので、温度計測範囲を必要に応じて調整することができる。
第八番目の発明に係る配管の残留応力改善装置によれば、放射温度計が、配管からの放射光の検出範囲を移動させる検出範囲移動手段を備えているので、レーザ光による配管の加熱部分の温度計測だけでなく、レーザ光により加熱する前の箇所の温度計測や、レーザ光により加熱された後の箇所の温度計測も行うことができ、配管の温度変化履歴も同時に把握することができる。
第九番目の発明に係る配管の残留応力改善装置によれば、放射温度計を複数備えているので、配管の温度を多点計測することができ、配管の温度分布をさらに把握することができる。
第十番目の発明に係る配管の残留応力改善装置によれば、制御手段が、放射温度計からの情報に基づいて、配管を所定の温度範囲とするようにレーザ発振手段を制御するので、配管が厚肉であっても広い範囲を均一に加熱することが安定して確実に実施できる。
第十一番目の発明に係る配管の残留応力改善装置によれば、放射温度計の集光レンズが照射ヘッドに内装され、放射温度計の放射光検出手段が照射ヘッドの外部に配設され、集光レンズと放射光検出手段との間を第二の光ファイバで連絡するようにしたので、照射ヘッドの小型化を図ることができる。
第十二番目の発明に係る配管の残留応力改善装置によれば、放射温度計が、配管からの放射光の検出範囲を拡縮する検出範囲拡縮手段を備えているので、温度計測範囲を必要に応じて調整することができる。
第十三番目の発明に係る配管の残留応力改善装置によれば、放射温度計が、配管からの放射光の検出範囲を移動させる検出範囲移動手段を備えているので、レーザ光による配管の加熱部分の温度計測だけでなく、レーザ光により加熱する前の箇所の温度計測や、レーザ光により加熱された後の箇所の温度計測も行うことができ、配管の温度変化履歴も同時に把握することができる。
第十四番目の発明に係る配管の残留応力改善装置によれば、放射温度計を複数備えているので、配管の温度を多点計測することができ、配管の温度分布をさらに把握することができる。
本発明に係る配管の残留応力改善装置の実施形態を図1に基づいて説明する。図1は、配管の残留応力改善装置の概略構成図である。
図1に示すように、レーザ発振手段であるレーザ発振器11には、当該レーザ発振器11からのレーザ光1を案内する第一の光ファイバ12の一端側が接続している。この光ファイバ12の他端側は、照射ヘッド20のケーシング21内へ接続されており、当該照射ヘッド20は、上記光ファイバ12で案内されたレーザ光1を、当該ケーシング21に内装されたコリメートレンズ22、拡散レンズ23、第一の反射ミラー24、第二の反射ミラー25を介して、厚肉の配管100に照射することができるようになっている。上記第一、第二の反射ミラー24,25は、石英に反射膜をコーティングしたものであり、前記レーザ発振器11から発射されるレーザ光1をほとんど反射する(99%以上)一方、その他の波長の光(配管100からの放射光)を透過させるようになっている。
前記第一の反射ミラー24の背面側には、当該反射ミラー24を透過した一部のレーザ光1を検出する第一のレーザ光検出手段である第一のCCDカメラ26が検出部を前記拡散レンズ23の光軸の延長線上に位置させるようにして配設されている。前記第二の反射ミラー25の背面側には、当該反射ミラー25を透過した一部のレーザ光1を検出する第二のレーザ光検出手段である第二のCCDカメラ27が検出部を前記第一の反射ミラー24による光の反射方向の延長上に位置させるようにして配設されている。
前記第二の反射ミラー25の背面側には、前記配管100から当該反射ミラー25を透過してきた放射光を集光する集光レンズ28が当該反射ミラー25を介して前記配管100へ光軸を向けるようにして配設されている。集光レンズ28の焦点位置には、当該集光レンズ28で集光された上記放射光を案内する第二の光ファイバ13の一端側が位置している。この光ファイバ13の他端側は、照射ヘッド20のケーシング21の外側に配設された放射光検出手段である受光素子14に接続している。この受光素子14は、前記レーザ発振器11から発射されるレーザ光1の波長と異なる波長の光(配管100からの放射光)を検出するようになっている。
前記CCDカメラ26,27及び前記受光素子14は、照射ヘッド20のケーシング21の外側に配設された制御手段である制御装置15の入力部に電気的に接続している。制御装置15の出力部は、前記レーザ発振器11に電気的に接続しており、当該制御装置15は、上記CCDカメラ26,27及び上記受光素子14からの情報に基づいて、上記レーザ発振器11を制御することができるようになっている(具体的には後述する)。
このような本実施形態では、集光レンズ28、第二の光ファイバ13、受光素子14等により、配管100からの放射光を検出して当該配管100の温度を計測する放射温度計を構成している。
次に、上述した配管の残留応力改善装置を使用する本実施形態に係る配管の残留応力改善方法を説明する。
前記レーザ発振器11を作動してレーザ光1を発射すると、当該レーザ光1は、光ファイバ12を介して照射ヘッド20のケーシング21内に案内され、コリメートレンズ22により光束を均一にされてから、拡散レンズ23により光束を拡げられた後、反射ミラー24,25で反射してケーシング21から出射することにより、配管100に照射される。このように配管100にレーザ光1が照射されると、配管100は、レーザ光1が照射された部分が加熱されるようになる。
このとき、反射ミラー24,25に入射したレーザ光1は、そのほとんどが(99%以上)上述したように反射して配管100の加熱に使用されるものの、そのごく一部が(1%以下)当該反射ミラー24,25を透過して、前記CCDカメラ26,27に検出される。
前記反射ミラー24,25を透過したレーザ光1を前記CCDカメラ26,27が検出すると、前記制御装置15は、第一のCCDカメラ26からの情報に基づいて、レーザ発振器11から発射されるレーザ光1のビームプロファイル及びビーム強度を目的の値とするように当該レーザ発振器11からのレーザ発射条件を制御すると共に、第二のCCDカメラ27からの情報に基づいて、配管100に照射されるレーザ光1の拡がり(加熱範囲)を目的の大きさとするように当該レーザ発振器11からのレーザ発射条件を制御する。
他方、照射ヘッド20のケーシング21内の前記第二の反射ミラー25、前記集光レンズ28、前記第二の光ファイバ13を介して前記配管100からの放射光が前記受光素子14に検出されると、前記制御装置15は、当該受光素子14からの情報に基づいて、配管100の加熱温度を算出し、当該配管100を所定の温度範囲内で規定時間加熱するように前記レーザ発振器11の作動等を制御する。
これにより、照射ヘッド20から配管100へ向けて照射するレーザ光1のビームプロファイル及びビーム強度や、配管100の加熱温度や加熱時間や加熱範囲等をリアルタイムに把握して常に最適化することができる。
したがって、本実施形態によれば、厚肉の配管100であっても、広い範囲を均一に加熱することが安定して確実に実施できる。
また、レーザ発振器11から第一の光ファイバ12を介して照射ヘッド20内に案内されたレーザ光1の光束をコリメートレンズ22により均一にするようにしたので、レーザ光1の照射形状の安定化を図ることができる。
また、上記レーザ光1を拡散レンズ23により拡げるようにしたので、レーザ光1の照射範囲を大きくすることができ、配管100の広範囲な加熱の容易化を図ることができる。
なお、前記反射ミラー24,25を透過するレーザ光1の光量が多く、前記CCDカメラ26,27を損傷してしまうおそれがある場合には、当該反射ミラー24,25を透過して当該CCDカメラ26,27に入射するレーザ光1の入射量を調整する入射量調整手段を当該CCDカメラ26,27の検出部と当該反射ミラー24,25との間に設けて、当該レーザ光1の光量を減衰させるようにするとよい。
また、例えば、配管100からの放射光の検出範囲を拡縮する検出範囲拡縮手段(例えばズームレンズ等)を前記放射温度計に設けるようにすれば、温度計測範囲を必要に応じて調整することができる。
また、例えば、配管100からの放射光の検出範囲を移動させる検出範囲移動手段(例えば集光レンズ28及び第二の光ファイバ13の一端側の向きや位置を変更する機構等)を設けるようにすれば、レーザ光1による配管100の加熱部分の温度計測だけでなく、レーザ光1により加熱する前の箇所の温度計測や、レーザ光1により加熱された後の箇所の温度計測も行うことができ、配管100の温度変化履歴も同時に把握することができる。
また、本実施形態においては、集光レンズ28、第二の光ファイバ13、受光素子14等からなる放射温度計を一つだけ設けて配管100の温度を計測するようにしたが、他の実施形態として、例えば、図2に示すように、集光レンズ28、第二の光ファイバ13、受光素子14等からなる放射温度計を複数(図2では4つ)設けて配管100の温度を計測するようにすれば、配管100の温度を多点計測することができ、配管100の温度分布も把握することができる。
なお、本実施形態では、レーザ光検出手段としてCCDカメラを適用するようにしたが、他の実施形態として、例えば、CMOSカメラやフォトダイオード等を適用することも可能である。
また、本実施形態では、二枚の反射ミラー24,25を用いるようにしたが、レイアウト等の各種条件によっては、反射ミラーを一枚だけ用いたり、三枚以上用いたりすることも可能である。なお、反射ミラーを一枚だけ用いる場合には、これに併せてレーザ光検出手段も一つだけ用いるようになる。
また、本実施形態では、放射温度計の集光レンズ28等を照射ヘッド20の内部に配設するようにしたが、レイアウト等の各種条件によっては、放射温度計の集光レンズ28等も照射ヘッド20の外側の近傍位置に配設するようにすることも可能である。
本発明に係る配管の残留応力改善装置は、原子力発電所その他の大型プラントで使用される大型の配管に生じた残留応力を除去することが安定して確実に実施できるので、産業上、極めて有益に利用することができる。
本発明に係る配管の残留応力改善装置の実施形態の概略構成図である。 本発明に係る配管の残留応力改善装置の他の実施形態の概略構成図である。
符号の説明
1 レーザ光
11 レーザ発振器
12 第一の光ファイバ
13 第二の光ファイバ
14 受光素子
15 制御装置
20 照射ヘッド
21 ケーシング
22 コリメートレンズ
23 拡散レンズ
24 第一の反射ミラー
25 第二の反射ミラー
26 第一のCCDカメラ
27 第二のCCDカメラ
28 集光レンズ
100 配管

Claims (14)

  1. レーザ光を発射するレーザ発振手段と、
    前記レーザ発振手段からの前記レーザ光を案内する第一の光ファイバと、
    前記第一の光ファイバで案内された前記レーザ光のほとんどを反射する第一の反射ミラーを内装して、当該レーザ光を配管に照射する照射ヘッドと
    を備えると共に、
    前記第一の反射ミラーの背面側に位置するように前記照射ヘッドに内装され、当該第一の反射ミラーを透過した一部の前記レーザ光を検出する第一のレーザ光検出手段と、
    前記第一のレーザ光検出手段からの情報に基づいて、前記レーザ発振手段からの前記レーザ光のビームプロファイル及びビーム強度を目的の値とするように当該レーザ発振手段を制御する制御手段と
    を備えていることを特徴とする配管の残留応力改善装置。
  2. 請求項1において、
    前記光ファイバの先端と前記第一の反射ミラーとの間に位置するように前記照射ヘッドに内装された拡散レンズと、
    前記照射ヘッドに内装されて、前記第一の反射ミラーで反射した前記レーザ光のほとんどを反射して前記配管へ向けて照射する第二の反射ミラーと、
    前記第二の反射ミラーの背面側に位置するように前記照射ヘッドに内装されて、当該第二の反射ミラーを透過した一部の前記レーザ光を検出する第二のレーザ光検出手段と
    を備え、
    前記制御手段が、前記第二のレーザ光検出手段からの情報に基づいて、前記配管に照射する前記レーザ光の拡がりを目的の大きさとするように前記レーザ発振手段を制御するものである
    ことを特徴とする配管の残留応力改善装置。
  3. 請求項2において、
    前記光ファイバの先端と前記拡散レンズとの間に位置するように前記照射ヘッドに内装されたコリメートレンズを備えている
    ことを特徴とする配管の残留応力改善装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかにおいて、
    前記反射ミラーを透過して前記レーザ光検出手段に入射する前記レーザ光の入射量を調整する入射量調整手段を備えている
    ことを特徴とする配管の残留応力改善装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかにおいて、
    前記配管からの放射光を検出して当該配管の温度を計測する放射温度計を備え、
    前記制御手段が、前記放射温度計からの情報に基づいて、前記配管を所定の温度範囲とするように前記レーザ発振手段を制御するものである
    ことを特徴とする配管の残留応力改善装置。
  6. 請求項5において、
    前記反射ミラーが、前記レーザ光と異なる波長の前記放射光を透過させるものであり、
    前記放射温度計が、
    前記反射ミラーを透過した前記放射光を集光するように前記照射ヘッドの当該反射ミラーの背面側に内装された集光レンズと、
    前記集光レンズで集光された前記放射光を案内する第二の光ファイバと、
    前記照射ヘッドの外部に配設されて、前記第二の光ファイバからの前記放射光を検出する放射光検出手段と
    を備えている
    ことを特徴とする配管の残留応力改善装置。
  7. 請求項5又は請求項6において、
    前記放射温度計が、前記配管からの前記放射光の検出範囲を拡縮する検出範囲拡縮手段を備えている
    ことを特徴とする配管の残留応力改善装置。
  8. 請求項5から請求項7のいずれかにおいて、
    前記放射温度計が、前記配管からの前記放射光の検出範囲を移動させる検出範囲移動手段を備えている
    ことを特徴とする配管の残留応力改善装置。
  9. 請求項5から請求項8のいずれかにおいて、
    前記放射温度計を複数備えている
    ことを特徴とする配管の残留応力改善装置。
  10. レーザ光を発射するレーザ発振手段と、
    前記レーザ発振手段からの前記レーザ光を案内する第一の光ファイバと、
    前記第一の光ファイバで案内された前記レーザ光を配管に照射する照射ヘッドと
    を備えると共に、
    前記配管からの放射光を検出して当該配管の温度を計測する放射温度計と、
    前記放射温度計からの情報に基づいて、前記配管を所定の温度範囲とするように前記レーザ発振手段を制御する制御手段と
    を備えていることを特徴とする配管の残留応力改善装置。
  11. 請求項10において、
    前記照射ヘッドに内装されて、前記レーザ光を反射して前記配管へ向けて照射すると共に、当該レーザ光と異なる波長の前記放射光を透過させる反射ミラーを備え、
    前記放射温度計が、
    前記反射ミラーを透過した前記放射光を集光するように前記照射ヘッドの当該反射ミラーの背面側に内装された集光レンズと、
    前記集光レンズで集光された前記放射光を案内する第二の光ファイバと、
    前記照射ヘッドの外部に配設されて、前記第二の光ファイバからの前記放射光を検出する放射光検出手段と
    を備えている
    ことを特徴とする配管の残留応力改善装置。
  12. 請求項10又は請求項11において、
    前記放射温度計が、前記配管からの前記放射光の検出範囲を拡縮する検出範囲拡縮手段を備えている
    ことを特徴とする配管の残留応力改善装置。
  13. 請求項10から請求項12のいずれかにおいて、
    前記放射温度計が、前記配管からの前記放射光の検出範囲を移動させる検出範囲移動手段を備えている
    ことを特徴とする配管の残留応力改善装置。
  14. 請求項10から請求項13のいずれかにおいて、
    前記放射温度計を複数備えている
    ことを特徴とする配管の残留応力改善装置。
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