JP2006045365A - ポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘキサノエート)からなるフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 式(1):[−CHR−CH2−CO−O−](RはCnH2n+1で表されるアルキル基で、n=1及び3)で示される、微生物から生産される、ポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘキサノエート、)からなるフィルムであって、式(2):{(製造から2日間経過後の引張り伸び率(%)−製造から90日間経過後の引張り伸び率(%))/製造から2日間経過後の引張り伸び率(%)}×100で示されるフィルムの製造から2日間経過後と90日間経過後の引張り伸び変化率(%)が40(%)以下であり、且つ、フィルムの製造から90日間経過後の引張り伸び率が50(%)以上であることを特徴とするフィルム。
【選択図】なし
Description
本発明におけるPHBHとは、式(1):[−CHR−CH2−CO−O−](ここで、RはCnH2n+1で表されるアルキル基で、n=1及び3)の繰り返し構造を有する脂肪族ポリエステル共重合体である。
本発明の実施形態としては、プラスティック製品であるフィルムが例示できる。本明細書の「フィルム」とは、長さと厚さの比が大きく、幅と厚さの比が大きい、非常に薄い連続的な一片を意味する。厚さの明確な上限についての条件はないが、好ましい上限は1mm以下、より好ましくは0.5mm以下、更に好ましくは0.2mm以下、特に好ましくは0.1mm以下である。下限については、フィルムとして製造できる厚みであれば、特に制限はない。
本発明により得られるフィルムは、特に限定される方法でなく、適宜必要に応じて製造できる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどの汎用熱可塑性プラスティックをフィルム成形する場合に用いられる溶融押出法が挙げられるが、押出機の先端に必要に応じて、狭いスリット状の間隔を持った幅の広いT型ダイ(T型ダイ法)や、リング状の間隔を持ったリングダイ(インフレーション法)等を付けてフィルム成形する方法が挙げられる。また、塩化ビニル樹脂やポリエチレンオキサイド樹脂をフィルム成形する場合に良く用いられるカレンダー法によるフィルム成形が挙げられる。カレンダー成形とは、ロールの間で樹脂を圧延してフィルムを作る方法であるが、ロールの配置が異なることにより、直線型3本ロールタイプ、逆Lタイプ、Zタイプ等があり、必要に応じて、ロールのタイプを選ぶことができる。
実施例、比較例で得られたフィルムを用い、2号形ダンベル形状に打ち抜き加工した後、INSTRON 5582型試験機(インストロン社製)を用い、JIS K 7127規格(プラスティックの引張特性の試験方法)に準拠して引張り伸び率を測定した。その際、試験温度23℃、湿度50%下、試験速度:50mm/min、掴み具:1kN容量エアーチャック、つかみ具間距離:80mmにて、引張り伸び率を測定する。
上記に従って測定した実施例、比較例で得られたフィルムの引張り伸び率が柔軟性を示す指標であり、特に引張り伸び率が大きく、良く伸びる程柔軟であり、本発明の効果を示すものである。
本実施例、比較例で得られたフィルムを、製造直後に温度23℃・湿度50%下で放置し、2日間経過後のものと、90日間経過後のものに関して、上記方法に従って引張り試験を行った。尚、引張り伸び変化率(%)とは、以下に示す式に基づき、割合をパーセント(%)表示した。そして、式(2):{(製造から2日間経過後の引張り伸び率(%)−製造から90日間経過後の引張り伸び率(%))/製造から2日間経過後の引張り伸び率(%)}×100、に従って引張り伸び変化率(%)を算出した。引張り伸び変化率(%)が小さいと、製造直後からの安定的な物性を確保した状態であり、本発明の効果を示すものである。
実施例、比較例で得られた樹脂フィルムを、長さ115×幅25(mm)のダンベル状に切り出し、深さ10cmの土中に埋めて6ヶ月後、形状変化を観察し、生分解性を以下の基準で評価した。○:形状が確認できないほど分解、△:かなりの部分分解されているが、形状は何とか確認できる、×:ほとんど形状に変化なく、分解していない。
微生物として、Alcaligenes eutrophusにAeromonas caviae由来のPHA合成酵素遺伝子を導入したAlcaligenes eutrophus AC32(J.Bacteriol.,179,4821(1997))を用いて生産された、PHBH(共重合組成比、3HB/3HH=88.4/11.6(mol/mol))を、加熱ロール機で加熱溶融し、厚み0.3mmのフィルムを得た。得られたフィルムは、前記評価法に従い、各物性値を測定した。評価結果は表1に示す。
実施例1と同様にして得た、PHBH(共重合組成比、3HB/3HH=83.2/16.8(mol/mol))を用い、加熱ロール機で加熱溶融し、厚み0.3mmのフィルムを得た。前記評価法に従い、各物性値を測定した。評価結果は表1に示す。
PHB(三菱ガス化学製、ビオグリーン、Tmb=176℃)を用い、加熱ロール機で加熱溶融し、厚み0.3mmのフィルムを得た。前記評価法に従い、各物性値を測定した。評価結果は表1に示す。
実施例1と同様にして得た、PHBH(共重合組成比、3HB/3HH=96.8/3.2(mol/mol))を用い、加熱ロール機で加熱溶融し、厚み0.3mmのフィルムを得た。前記評価法に従い、各物性値を測定した。評価結果は表1に示す。
Claims (4)
- 式(1):[−CHR−CH2−CO−O−](RはCnH2n+1で表されるアルキル基で、n=1及び3)で示される、微生物から生産される、ポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘキサノエート、略称:PHBH)からなるフィルムであって、式(2):{(製造から2日間経過後の引張り伸び率(%)−製造から90日間経過後の引張り伸び率(%))/製造から2日間経過後の引張り伸び率(%)}×100で示されるフィルムの製造から2日間経過後と90日間経過後の引張り伸び変化率(%)が40(%)以下であり、且つ、フィルムの製造から90日間経過後の引張り伸び率が50(%)以上であることを特徴とするフィルム。
- 式(2)で示される引張り伸び変化率(%)が0〜30(%)であることを特徴とする請求項1記載のフィルム。
- PHBHフィルムの製造から90日間経過後の引張り伸び率が100(%)以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルム。
- PHBHの共重合成分の組成比が、ポリ(3−ヒドロキシブチレート)/ポリ(3−ヒドロキシヘキサノエート)=92/8〜80/20(mol/mol)であることを特徴とする請求項1〜3何れかに記載のフィルム。
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