JP2006044932A - クレーンの姿勢演算装置、過負荷防止装置、および作業範囲制限装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な構成によりクレーン姿勢を精度よく検出する。
【解決手段】 クレーンの機体2に設けられ、測位情報を提供する衛星から発せられた衛星波を受信する第1の受信アンテナ10aと、機体2から起伏可能に支持されたブーム3の先端部に設けられ、衛星波を受信する第2の受信アンテナ10bと、第1の受信アンテナ10aと第2の受信アンテナ10bからの信号に基づきブーム長さL、ブーム角度θ1、作業半径r、および作業高さhをそれぞれ演算する姿勢演算部11とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、GPS衛星から発せられた衛星波に基づきクレーンの姿勢を演算する姿勢演算装置、過負荷防止装置、および作業範囲制限装置に関する。
従来より、クレーンブームの先端部にGPSアンテナを設置し、GPS衛星から発信される電波をGPSアンテナが受信してブーム先端部の位置を検出するようにした装置が知られている(例えば特許文献1,2参照)。
特開2000−136088号公報 特開2001−163578号公報
ところで、一般に、クレーンにはモーメントリミッタなどの過負荷防止装置が搭載される。この過負荷防止装置を作動するためにはブームに作用する作業モーメントを演算する必要があり、そのためにはブーム長さやブーム角度等を検出することが不可欠である。しかしながら、上記公報記載の装置のようにブーム先端部にGPSアンテナを設置しただけでは、ブーム長さやブーム角度等を検出することはできず、別途センサ等が必要となって構成が複雑化する。
本発明によるクレーンの姿勢演算装置は、クレーンの機体に設けられ、測位情報を提供する衛星から発せられた衛星波を受信する第1の受信アンテナと、機体から起伏可能に支持されたブームの先端部に設けられ、衛星波を受信する第2の受信アンテナと、第1の受信アンテナと第2の受信アンテナからの信号に基づきブーム長さを演算する長さ演算手段とを備えることを特徴とする。
第1の受信アンテナと第2の受信アンテナからの信号に基づきブーム起伏角度を演算する起伏角演算手段を備えることもできる。
第1の受信アンテナと第2の受信アンテナからの信号に基づき機体に対するブーム先端部の位置を演算する位置演算手段を備えることもできる。
また、本発明による過負荷防止装置は、上述した姿勢演算装置と、姿勢演算装置により演算されたブーム先端部の位置に基づきブームに作用する負荷を制限する負荷制限手段とを備えることを特徴とする。
さらに、本発明による作業範囲制限装置は、上述した姿勢演算装置と、姿勢演算装置により演算されたブーム先端部の位置に基づき作業範囲を制限する作業範囲制限手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、クレーンの機体とブーム先端部にそれぞれ衛星からの信号を受信する受信アンテナを設け、これらアンテナが受信した信号によりブーム長さやブーム角度等を演算するようにしたので、簡易な構成によりクレーン姿勢を精度よく検出することができる。
−第1の実施の形態−
以下、図1〜図4を参照して本発明によるクレーンの姿勢演算装置の第1の実施の形態について説明する。
図1は、本発明が適用されるクレーンの側面図である。走行体1には旋回体2が旋回可能に搭載され、旋回体2にはブーム3が起伏可能に支持されている。ブーム3は下ブーム3Aと上ブーム3Bとを連結してなり、下ブーム3Aと上ブーム3Bの間に種々の長さの継ぎブーム(不図示)を挿入することで、ブーム長さが変更可能となっている。
旋回体2には巻上ロープ4の巻回された巻上ドラム(不図示)と起伏ロープ5の巻回された起伏ドラム(不図示)がそれぞれ搭載されている。巻上ロープ4はブーム先端部のシーブ6を経由してフック7に接続され、巻上ドラムの駆動による巻上ロープ4の巻き取りまたは繰り出しによってフック7が昇降する。起伏ロープ5はブライドル8を介してペンダントロープ9に連結され、起伏ドラムの駆動による起伏ロープ5の巻き取りまたは繰り出しによってブーム3が起伏する。
起伏ロープ5の張力は起伏ロープ5に連結されたロードセルなどの張力検出器21によって検出される。旋回体2を構成する運転室の屋根部とブーム3の先端部にはそれぞれGPS衛星からの電波を受信するGPSアンテナ10a,10bが上方に向けて設置されている。
図2は、GPSアンテナ10a,10bとブーム3の位置関係を示す図である。図では旋回体2の旋回中心Cと地面との交点Oを原点(0,0)とし、この原点Oからの水平距離と高さをxy座標で示している。図中、GPSアンテナ10aの位置をA(Ax,Ay)、GPSアンテナ10bの位置をB(Bx,By)、ブーム3の回動中心であるブームフート部の位置をF(Fx,Fy)、ブーム先端部の位置をP(Px,Py)、フック7の鉛直上方にあるシーブ6の回転中心の位置をQ(r,h)でそれぞれ示している。なお、FPとPQは垂直である。また、Bから直線FPまでの垂直距離(BD間の距離)をΔH、PD間の距離をΔL、Qから直線FPまでの垂直距離(PQ間の距離)をE、FP間の距離(ブーム長さ)をLでそれぞれ示している。
図3は第1の実施の形態に係る姿勢演算装置の構成を示すブロック図である。GPSアンテナ10a,10bからの信号はGPS受信機10cに入力され、GPS受信機10cは両アンテナ10a,10bの相対測位信号(図2のx,y)を姿勢演算部11に出力する。姿勢演算部11は相対測位信号を後述する処理によりクレーンの姿勢データに変換し、過負荷防止装置(モーメントリミッタとも呼ぶ)12および作業範囲制限装置13へ出力する。
図4は、図3の姿勢演算部11における処理の一例を示すフローチャートである。なお、図2のAの座標(Ax,Ay)およびFの座標(Fx,Fy)はクレーン固有の値として予めメモリに記憶されている。また、距離ΔH、ΔL、Eもクレーン固有の値として予めメモリに記憶されている。メモリには継ぎブームの長さを変更した場合のブーム長さLの離散値、すなわち下ブーム3Aの長さ+上ブーム3Bの長さ+継ぎブームの長さの離散値も予め記憶されている。例えば3m毎に継ぎブームが用意されているとすれば、離散値も3m間隔で記憶される。
図4のフローチャートは電源オンによってスタートする。まず、ステップS1で相対測位信号(x,y)を読み込む。A,Bの座標(Ax,Ay),(Bx,By)と相対測位信号(x,y)とは次式(I)の関係がある。
Bx=x+Ax
By=y+Ay (I)
次いで、ステップS2で次式(II)によりBF間の距離lを演算する。
l=√((Bx−Fx)2+(By−Fy)2
l=√((x+Ax−Fx)2+(y+Ay−Fy)2) (II)
ステップS3ではブーム長さLを演算する。この場合、まず距離lから距離ΔLを減算する(l−ΔL)。ここで、図2に示すように直線FPの対地角(ブーム角度)をθ1、直線FBの対地角をθ1’とすると、直線FPと直線FBとのなす角Δθ(=θ1’−θ1)は小さいため、(l−ΔL)はブーム長さLに近似する。そこで、予めメモリに記憶されたブーム長さの離散値の中から(l−ΔL)に最も近いブーム長さを選択し、これを求めるブーム長さLとする。
ステップS4ではブーム角度θ1を演算する。この場合、まず直線FBの対地角θ1’を次式(III)により演算する。
θ1’=tan-1((y+Ay−Fy)/(x+Ax−Fx)) (III)
次にθ1’からΔθを減算し、ブーム角度θ1を求める。Δθは次式(IV)で表せる。
Δθ=sin-1(ΔH/l) (IV)
なお、ここで求めたブーム角度θ1はブーム先端位置に基づき求められるものであり、ブーム先端部のたわみ分を含んた角度である。このため、例えばブームフート部に角度センサを設けて検出されるブーム角度とは値が異なる。
次いで、ステップS5でGPSアンテナ10a,10bが受信したA,Bの位置信号、つまりAを基準としたBの相対座標により旋回体2の旋回角度θ2を演算する。ステップS6ではブーム角度θ1を用いて次式(V)により作業半径rおよび作業高さhを演算する。
r=L・cosθ1+E・sinθ1+Fx
h=L・sinθ1−E・cosθ1+Fy (V)
次いでステップS7で、演算された作業半径rを過負荷防止装置12に出力するとともに、作業半径rと作業高さhと旋回角度θ2を作業範囲制限装置13に出力する。
過負荷防止装置12は張力検出器21により検出されたロープ張力により吊り荷重を演算する。過負荷防止装置12には予め作業半径rに対する定格荷重の関係が定められ、演算された吊り荷重が作業範囲rに対して定められた定格荷重に達すると、図示しない電磁切換弁に制御信号を出力し、ブーム3の倒回動作とフック7の巻上動作をそれぞれ禁止する。すなわちブーム3の転倒モーメントが大きくなるような動作を禁止し、クレーンの転倒を防止する。
作業範囲制限装置13には予め吊り荷の作業禁止範囲が設定されている。そして作業半径rと作業高さhと旋回角度θ2により特定された吊り荷位置が作業禁止範囲に一定以上近づくと、図示しない電磁切換弁に制御信号を出力し、作業禁止範囲に接近するような動作を禁止する。これにより吊り荷が障害物に接触することを防止する。
以上の姿勢演算装置によれば、クレーン作業時にGPSアンテナ10a,10bが複数(例えば4個)の衛星から受信した衛星波に基づき、ブーム長さLとブーム角度θ1と作業半径rと作業高さhと旋回角度θ2とがそれぞれ演算され、クレーン姿勢が自動的に検出される。そして、検出されたクレーン姿勢に基づき過負荷防止装置12および作業範囲制限装置13がそれぞれ作動する。したがって、継ぎジブを着脱してブーム長さLを変更した場合にオペレータがブーム長さL等を手動で入力する必要がないので、ブーム長さLの入力ミスのおそれがなく、過負荷防止装置12と作業範囲制限装置13を正確に作動させることができる。また、検出される作業半径rと作業高さhはブーム先端部のたわみを含んだ値であり、過負荷防止装置12と作業範囲制限装置13を精度よく作動することができる。
以上の第1の実施の形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)旋回体2とブーム3の先端部にそれぞれGPSアンテナ10a,10bを設置し、GPSアンテナ10a,10bからの信号に基づきクレーン姿勢、すなわちブーム長さL,ブーム角度θ1,作業半径r,作業高さh等をを演算するようにした。これによりクレーンに種々のセンサを設けることなく、クレーン姿勢を容易に検出することができる。
(2)GPSアンテナ10a,10bからの信号によりブーム長さLを自動的に検出するので、ブーム長さLを誤って手動入力するおそれがなく、過負荷防止装置12や作業範囲制限装置13の誤作動を防止できる。
(3)GPSアンテナ10bをブーム先端部に設けたので、ブーム3のたわみの影響を考慮して作業半径rと作業高さhを検出することができる。その結果、過負荷防止装置12および作業範囲制限装置13を精度よく作動することができる。
(4)上ブーム3BにGPSアンテナ10bを設置するので、継ぎブームを着脱してブーム長さを変更する際にGPSアンテナ10bを付け替える必要がなく、ブーム3の仕様変更が容易である。
(5)各アンテナ10a,10bの相対測位信号(x,y)を用いてクレーン姿勢を演算するので、各アンテナ10a,10bの絶対座標を求める必要がなく、位置計測が容易である。また、相対測位信号を用いることにより各アンテナ10a,10bの誤差成分が相殺され、クレーン姿勢を精度よく検出することができる。
−第2の実施の形態−
図5、6を参照して本発明によるクレーンの姿勢演算装置の第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態ではGPS衛星からの信号によりクレーン姿勢を検出した。しかしながら、地域や時間帯等によっては複数の衛星からの信号をGPSアンテナ10a,10bが捕捉できない場合があり、この場合にはクレーン姿勢を検出することができず、クレーン作業を継続することが困難となる。そこで、第2の実施の形態では、衛星からの信号を捕捉できない場合であってもクレーン作業を継続して行うことができるように構成する。
図5は第2の実施の形態に係る姿勢演算装置の構成を示すブロック図である。なお、図3と同一の箇所には同一の符号を付し、以下ではその相違点を主に説明する。第2の実施の形態でも第1の実施の形態と同様、旋回体2とブーム先端部にそれぞれGPSアンテナ10a,10bが設けられ、各アンテナ10a,10bからの信号がGPS受信機10cを介して姿勢演算部11に入力される。さらに第2の実施の形態では、ブーム角度を検出する角度センサ22とブーム長さLを手動で入力する長さ設定器23と旋回体2の旋回角度を検出する旋回角センサ24が設けられ、これらからの信号も姿勢演算部11に入力される。
図6は、図5の姿勢演算部11における処理の一例を示すフローチャートである。なお、図4と同一の箇所には同一の符号を付し、以下ではその相違点を主に説明する。電源がオンされるとステップS11で、各GPSアンテナ10a,10bがクレーン姿勢を検出することが可能な数(4個)の衛星を捕捉中か否かを判定する。ステップS11が否定されるとステップS12に進み、肯定されるとステップS14に進む。ステップS12では、ブーム長さを確認して長さ設定器23によりそのブーム長さを入力せよとのメッセージを運転室のモニタなどに表示し、ステップS13でブーム角度および旋回角度の角度校正値θc1およびθc2をそれぞれクリアする。ステップS14では長さ設定器23により設定された設定値をブーム長さLに設定する。次いで、ステップS15で角度センサ22,24の各検出値θs1,θs2をそれぞれ読み込む。
ステップS16では、各GPSアンテナ10a,10bがクレーン姿勢を検出することが可能な数の衛星を捕捉中か否かを判定する。ステップS16が肯定されると第1の実施の形態で述べたステップS1〜ステップS5の処理を行う。すなわちGPSアンテナ10a,10bからの信号に基づきブーム長さL、ブーム角度θ1,および旋回角度θ2をそれぞれ演算する。ステップS14で設定したブーム長さLはここで更新される。
次いで、ステップS17で、角度センサ22によるブーム角度の検出値θs1(ステップS15)と演算値θ1(ステップS4)との差、および角度センサ24による旋回角度の検出値θs2(ステップS15)と演算値θ2(ステップS5)との差をそれぞれ求め、これをそれぞれブーム角度および旋回角度の角度較正値θc1,θc2として設定する。一方、ステップS16で所定数の衛星を捕捉中でない判定されるとステップS18に進み、角度センサ22,24の検出値θs1,θs2をそれぞれステップS17の角度較正値θc1,θc2で較正し、ブーム角度θ1および旋回角度θ2をそれぞれ演算する。なお、角度較正値θc1,θc2の初期値は0である。
ステップS6では、ステップS17またはステップS18で演算されたブーム角度θ1を用いて作業半径rおよび作業高さhを演算する。次いでステップS7で、演算された作業半径rを過負荷防止装置12に出力するとともに、作業半径rと作業高さhと旋回角度θ2を作業範囲制限装置13に出力し、ステップS15に戻る。
第2の実施の形態では、GPSアンテナ10a,10bが所定数の衛星を捕捉していないとき、姿勢演算部11は長さ設定器23により設定されたブーム長さLと角度センサ22により検出されたブーム角度θ1を用いて作業半径rおよび作業高さhを演算する(ステップS14,ステップS18,ステップS6)。これにより衛星を捕捉しない条件の下でもクレーン作業を行うことができる。
その後、GPSアンテナ10a,10bが所定数の衛星を捕捉すると、姿勢演算部11はGPSアンテナ10a,10bからの信号に基づきブーム長さLおよびブーム角度θ1を演算し、この演算値を用いて作業半径rおよび作業高さhを演算する(ステップS3,ステップS4,ステップS6)。これによりブーム先端部のたわみを考慮して作業を行うことができる。このとき角度センサ22,24の較正値θc1,θc2が設定されるとともに(ステップS17)、ブーム長さLが更新される(ステップS3)。
その後、再び衛星が捕捉できなくなると角度センサ22,24の検出値θs1,θs2は較正値θc1,θc2により較正される(ステップS18)。これにより角度センサ22,24の誤差を修正することができ、角度センサ22,24による検出精度が向上する。とくに角度センサ22の検出値θs1の較正によりブーム3のたわみを考慮したブーム角度θ1を求めることができる。また、ブーム長さLが更新されるので、長さ設定器23で誤ったブーム長さが入力されたとしてもその入力ミスを修正することができる。その結果、作業半径rおよび作業高さhを精度よく演算することができる。
以上の第2の実施の形態によれば、角度センサ22,24と長さ設定器23を予備的に設けるので、衛星を捕捉できない条件の下でもクレーン作業を継続して行うことができる。衛星からの電波によってブーム角度θ1および旋回角度θ2を演算し、この演算値に基づき角度センサ22,24の検出値θs1,θs2を較正するので、角度センサ22,24によりブーム角度θ1および旋回角度θ2を精度よく検出することができる。また、衛星からの電波によってブーム長さLを演算し、長さ設定器23により設定されたブーム長さLをこの演算値で更新するので、ブーム長さLを正確に求めることができる。その結果、クレーン姿勢の検出精度が向上する。
なお、上記実施の形態ではブーム先端部にGPSアンテナ10bを設置するようにしたが、例えばタワークレーン等、タワーブーム先端部にジブが回動可能に支持されるものにあっては、タワーブーム先端部とジブ先端部にそれぞれGPSアンテナを設置し、クレーン姿勢を演算するようにしてもよい。ブーム起伏角度に拘わらずGPSアンテナ10bが常に上方を向くようにアンテナ10bを回動可能に構成してもよい。この場合、図2のB点をアンテナ10bの回動支点に設定し、このB点をアンテナ10bの長さ分だけ補正すればよい。
上記実施の形態では、測位情報を提供する衛星から発せられた衛星波を受信する受信アンテナとして、運転室の屋根にGPSアンテナ10a(第1の受信アンテナ)を設置したが、旋回体2の他の場所に設置してもよい。GPSアンテナ10a,10bからの信号に基づきブーム長さLを演算したが、長さ演算手段としての姿勢演算部11における処理は上述したものに限らない。ブーム先端部にGPSアンテナ(第2の受信アンテナ)を設置したが、少なくとも上ブーム3Bにアンテナ10bを設置すれば継ぎブームを変更した場合にブーム長さLを演算できるため、上ブーム3Bにアンテナ10bを設置するのであれば設置場所は実施の形態のものに限らない。なお、ブーム3のたわみを考慮する点からは、ブーム先端部(フック7の鉛直上方)近傍にアンテナ10bを設置することが好ましい。
GPSアンテナ10a,10bからの信号に基づきブーム角度θ1を演算したが、起伏角演算手段としての姿勢演算部11における処理は上述したものに限らない。また、GPSアンテナ10a,10bからの信号に基づきブーム先端部の位置、すなわち作業半径r、作業高さhを演算したが、位置演算手段としての姿勢演算部11における処理は上述したものに限らない。姿勢演算部11で演算されたブーム先端部の位置に基づきブームに作用する負荷を制限するのであれば負荷制限手段としての過負荷防止装置12の構成は上述したものに限らない。姿勢演算部11で演算されたブーム先端部の位置に基づき作業範囲を制限するのであれば作業範囲制限手段としての作業範囲制限装置13の構成は上述したものに限らない。
なお、上記実施の形態では、姿勢演算部11でブーム長さL,ブーム角度θ1、旋回角度θ2、作業半径r、および作業高さhをそれぞれ演算するようにしたが、常にこれら全てを演算する必要はなく、必要なものだけ演算すればよい。上記実施の形態は、走行体1上に旋回可能に旋回体2を有するクレーンに適用したが、機体に対して起伏可能に支持されたブームを有する他のクレーンにも適用可能である。すなわち、本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施の形態の姿勢演算装置に限定されない。
本発明が適用されるクレーンの側面図。 図1のGPSアンテナとブームの位置関係を示す図。 第1の実施の形態に係る姿勢演算装置の構成を示すブロック図。 図3の姿勢演算部における処理の一例を示すフローチャート。 第2の実施の形態に係る姿勢演算装置の構成を示すブロック図。 図5の姿勢演算部における処理の一例を示すフローチャート。
符号の説明
3 ブーム
10a GPSアンテナ(第1の受信アンテナ)
10b GPSアンテナ(第2の受信アンテナ)
11 姿勢演算部
12 過負荷防止装置
13 作業範囲制限装置
L ブーム長さ
θ1 ブーム角度
θ2 旋回角度
r 作業半径
h 作業高さ

Claims (5)

  1. クレーンの機体に設けられ、測位情報を提供する衛星から発せられた衛星波を受信する第1の受信アンテナと、
    前記機体から起伏可能に支持されたブームの先端部に設けられ、前記衛星波を受信する第2の受信アンテナと、
    前記第1の受信アンテナと前記第2の受信アンテナからの信号に基づきブーム長さを演算する長さ演算手段とを備えることを特徴とするクレーンの姿勢演算装置。
  2. クレーンの機体に設けられ、測位情報を提供する衛星から発せられた衛星波を受信する第1の受信アンテナと、
    前記機体から起伏可能に支持されたブームの先端部に設けられ、前記衛星波を受信する第2の受信アンテナと、
    前記第1の受信アンテナと前記第2の受信アンテナからの信号に基づきブーム起伏角度を演算する起伏角演算手段とを備えることを特徴とするクレーンの姿勢演算装置。
  3. クレーンの機体に設けられ、測位情報を提供する衛星から発せられた衛星波を受信する第1の受信アンテナと、
    前記機体から起伏可能に支持されたブームの先端部に設けられ、前記衛星波を受信する第2の受信アンテナと、
    前記第1の受信アンテナと前記第2の受信アンテナからの信号に基づき前記機体に対するブーム先端部の位置を演算する位置演算手段とを備えることを特徴とするクレーンの姿勢演算装置。
  4. 請求項3に記載の姿勢演算装置と、
    前記姿勢演算装置により演算されたブーム先端部の位置に基づきブームに作用する負荷を制限する負荷制限手段とを備えることを特徴とする過負荷防止装置。
  5. 請求項3に記載の姿勢演算装置と、
    前記姿勢演算装置により演算されたブーム先端部の位置に基づき作業範囲を制限する作業範囲制限手段とを備えることを特徴とする作業範囲制限装置。
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