JP2006043935A - 強光沢インクジェット記録用紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】 印画紙基材を用いた光沢インクジェット記録用紙に匹敵する耐コックリング性、白紙光沢、白紙面感、印字品質を有し、特に大判プリンター用として好適で使用後は紙としてリサイクル可能な強光沢インクジェット記録用紙を提供すること。
【解決手段】 合成繊維を含有している原紙上に少なくとも1層以上のインク受理層と光沢発現層を設けてなる強光沢インクジェット記録用紙。
合成繊維が分岐形状を有する合成繊維であるインクジェット記録用紙は、好ましい態様である
【選択図】 なし

Description

本発明は、インクを用いて記録する強光沢インクジェット光沢記録用紙に関するものである。さらに詳しくは、キャストコート法で製造される強光沢インクジェット記録用紙において、白紙面感、コックリング防止効果が特に優れ、インクジェットで印字した場合、写真画質に近い印字品位の高い画像記録が可能な強光沢インクジェット記録用紙に関するものである。
インクジェット記録方式は、騒音が少なく、現像や定着等のプロセスを必要とせず、且つ容易にフルカラー記録が行えるので各種プリンタ−に利用され、近年急速に普及してきている。特に、コンピューターにより発色画像が形成されることと、記録装置を比較的小型にすることができること、その装置の保守が容易であり、なおかつ駆動音及び記録音の発生が非常に低いという利点より、近年ファクシミリや各種プリンターの記録方式として利用されている。さらに最近では、インクジェット記録方式の高速化・高精細化などの要求によるインクジェット記録装置の性能向上や用途拡大に伴いインクジェット記録用紙に対してもより高度な特性が求められている。
まず、インクジェット記録用紙としては画像の印字濃度が高く色調が明るく鮮明であること、インクの吸収が早く印字画像の重なった場合においても、インクが流れ出たりにじんだりしないこと、印字ドットの縦方向や横方向への拡散が必要以上に大きくなく且つ周辺が滑らかであることなど、画像鮮明性に優れていることが要求されている。
また、保存性に関して、高湿度条件下などや印字画像部が水に浸された場合にもインクが流れ出さないように、印字画像の耐水性に優れていることが要求される。
これらインクジェット記録専用の媒体としては紙やフィルムを支持体として、顔料とバインダー主成分とする顔料塗工層または顔料を含まない樹脂塗工層を表面に設けたものが多く使用される。インクジェット専用媒体はさらに表面状態からマット調媒体と光沢媒体に分類される。銀塩写真により近い画像品質を要求する場合には後者の光沢媒体が使用される。これら光沢媒体に要求される特性としては前記した特性以外にドットの真円性が高く、画像再現性が良好なこと、画像領域、白紙部分の光沢感が高いこと、さらに印字した場合にインクの溶媒が原紙に浸透しコックリング(記録用紙が波打つ状態)を起こさないこと等が挙げられる。
光沢媒体の製法としてはインク吸収性、乾燥性を維持しながら上記の特性を維持するために、各種の方法が提案されているが、一般的方法は印画紙用基材上にインク受容層を形成する方法とインク受容性を備えたコート層上または原紙上にキャストコート法により表面に光沢発現層を設ける方法等がある。
印画紙用基材は一般にRC紙(レジンコート紙)といわれるように、紙の基材上にポリエチレンのフィルム層が形成されているためにインク受容層をその表面に形成した場合、フィルム面が平滑であることからインク受容層表面も平滑で、光沢ある表面が形成しやすい。またレジンコート層がインク溶媒の原紙内部への浸透を阻止するためにコックリングという現象が発生しない。
一方後者はインク吸収性が前者に比べ制御しやすいが、ドット真円性、画像再現性、画像領域、白紙部分の光沢感、品位では前者に比べ劣り、何よりもインク溶媒が原紙へ浸透することによりコックリングが起こりやすいことが最大の欠点となっている。しかし、前者の印画紙用基材の場合はインク吸収性をあげるために高価な塗工量を多くする必要があり、また基材そのものが紙よりも高価であることから全体のコストは後者のキャストコート法による光沢媒体に比べ高いものとなる。また、廃棄する場合には複合素材であることからリサイクルがきかないといった問題もあり、環境的には好ましい記録媒体ではない。
キャストコート法によるインクジェット記録用紙についてはこの点有利であるが、コックリング問題が印画紙基材とくらべた場合の最大の欠点となり、普及を妨げる要因となっている。コックリングは特にCAD、ポスター、印刷校正用、ディスプレー用等に使用される大判のインクジェットプリンターでは一般的にインク吐出量が通常のパーソナルプリンターに比べ多いこともあり、コックリングの問題は深刻である。コックリングが酷いと外観上の問題のみならず、プリンターのヘッドに紙が接触したりして走行トラブルの原因となる。
このため、コックリングを回避するために各種の方法が提案されている(例えば特開平11−034482号公報参照)。大判プリンター用は一般に記録用紙の重量が大きく、またインクを基材に浸透させないためにレジンコート紙やフィルム、不織布(例えば特開2000−296670号公報参照)が使用されるケースが多いが、これらは高価であり、リサイクル性が悪いといった問題がある。
このようにキャストコート法によって製造されたインクジェット記録用光沢紙においては、印画紙基材あるいはフィルム基材を用いて製造された媒体に匹敵する耐コックリング性と印字画質、均一な光沢感を有する記録媒体は無いのが現状である。
特開平11−034482号公報 特開2000−296670号公報
本発明者らは、鋭意検討を進めた結果、合成繊維を天然繊維と混抄した原紙を使用し、キャストコート法により光沢発現層を設けることで、キャストコート紙の長所であるインク吸収性の速さを維持しながら、多量のインクを印字した場合に問題となっていたコックリングが改善できることを見出した。さらには、従来の原紙に比べ、コックリングのみならず白紙光沢の向上と白紙面感が改善されることを見出し、光沢発現層の処方設計も考慮することで印字品質、白紙面感も印画紙基材に匹敵しすぐれた、強光沢インクジェット記録用紙が提供できることを見出した。
本発明の目的は、印画紙基材を用いた光沢インクジェット記録用紙に匹敵する耐コックリング性、白紙光沢、白紙面感、印字品質を有し、特に大判プリンター用として好適で使用後は紙としてリサイクル可能な強光沢インクジェット記録用紙を提供することにある。
本発明は、合成繊維を含有している原紙上に少なくとも1層以上のインク受理層と光沢発現層を設けてなる強光沢インクジェット記録用紙を提供する。
前記の合成繊維が、分岐形状を有する合成繊維である強光沢インクジェット記録用紙は、本発明の好ましい態様である。
前記の分岐形状を有する合成繊維が合成パルプである強光沢インクジェット記録用紙は、本発明の好ましい態様である。
また前記記載の合成パルプが、ポリオレフィン系合成パルプである強光沢インクジェット記録用紙は、本発明の好ましい態様である。
前記の光沢発現層がキャストコート法によって形成されている、前記した強光沢インクジェット記録用紙は、本発明の好ましい態様である。
さらに、前記の光沢発現層がヒュームドアルミナを含む強光沢インクジェット記録用紙も、本発明の好ましい態様である。
本発明により、キャストコート紙の長所であるインク吸収性の速さを維持しながら、多量のインクを印字した場合に問題となっていたコックリングが改善されたインクジェット記録用紙が提供される。さらにコックリングのみならず白紙光沢の向上と白紙面感が改善されたインクジェット記録用紙が提供される。
本発明のインクジェット記録用紙は、合成繊維と天然繊維を使用していることから、水による再分散が可能となる。
本発明により、使用後に古紙原料としてリサイクルが可能であり、環境的にも優しい強光沢インクジェット記録用紙の提供が可能となる。
本発明は、原紙上に少なくとも1層以上のインク受理層と光沢発現層を設けてなる強光沢インクジェット記録用紙であって、該原紙に合成繊維を含有するインクジェット記録用紙を提供するものである。
より好ましくは、合成繊維を天然繊維と混抄した原紙を用いた強光沢インクジェット記録用紙である。
(合成繊維)
本発明に用いられる合成繊維は湿式抄紙可能なものであれば任意の合成繊維が選択可能である。代表的な合成繊維としてはポリエチレン単繊維、ポリプロピレン単繊維、レーヨン繊維、ビニロン繊維、レーヨン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維、ポリプロピレン/ポリエチレンテレフタレート複合繊維、ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート複合繊維、ポリエステル複合繊維、合成パルプなどが挙げられる。
これらの合成繊維の形態は抄紙機によって抄紙できる範囲にあれば短繊維でも長繊維でもよいが、平均繊維長が0.1〜10mm、好ましくは0.1〜5mm、さらに好ましくは0.1〜3mmの範囲内にあるものが好ましい。この範囲にあれば、実質的なシート化を実現し、抄紙で均一なシートとしうる平均繊維長という観点から好ましい結果が得られる。
本発明の合成繊維としては、分岐形状を有する合成繊維であることが好ましい。分岐形状とは、繊維の表面から繊維が多数の枝分かれしている形状をいう。合成繊維として分岐形状を有する合成繊維を用いると、さらに地合が良く嵩の向上と同時に平滑な原紙となるので、分岐形状を有する合成繊維を本発明の合成繊維として挙げることができる。分岐形状した合成繊維は、通常の円形ないし矩形断面、さらには多角形断面を有するフィラメントに機械的な衝撃を加えて二次的に分岐形状に変形した繊維であっても、あるいは繊維形成工程で分岐形状になるように製造した繊維であってもよい。分岐形状を有する合成繊維はフィブリル化していることから比表面積が高く、それがシートに用いられた場合にもかなりの程度維持されることを分岐形状を有する合成繊維の別の利点として挙げることができる。天然パルプのフィブリルはシート化した場合繊維間の水素結合に寄与し、結果としてシートの比表面積が減少するように作用するが、この現象とは対照的である。シートの比表面積が高くなるとシートの不透明度および白色度が向上するが、不透明度の向上は印字した場合の裏抜けを改善し鮮明性の改善に寄与する。分岐形状を有する合成繊維としては、さらに好ましくは合成パルプを挙げることができる。
(合成パルプ)
前記合成パルプとしては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィンの単独重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレンーブテン−1共重合体、エチレン−4−メチルペンテン−1共重合体などのエチレンと他のα−オレフィンとの共重合体などのポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ナイロン、ポリエステル、ポリフルオロエチレンなどの合成樹脂を主成分とする合成パルプが挙げられるが、中でもポリオレフィン系樹脂の合成パルプが安価であり好適に用いられる。
ポリオレフィン系樹脂としてはポリエチレン、ポリプロピレン、4−メチルペンテン−1などのオレフィンの単独重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレンーブテン−1共重合体、エチレン−4−メチルペンテン−1共重合体等のエチレンと他のα−オレフィンとの共重合体などが例示されるが、中でもポリエチレンやポリプロピレンが好適に使用される。
また、合成パルプの平均繊維長は、前記したように通常は0.1〜10mmのものが用いられるが、特には0.1〜5mmの範囲内であることが好ましい。
さらに合成パルプの濾水度は、得られるシート強度および抄造性の観点から0.1〜20秒/g程度であることが好ましい。
前記の合成樹脂をパルプ化するに際して、本発明の目的を損なわない範囲内で、各種の添加剤を加えることができる。添加剤の例としては、難燃剤、酸化防止剤、帯電防止剤、耐候安定剤、顔料などを挙げることができる。
この合成樹脂から合成パルプを製造するには既に公知の方法を適用することができ、その製法は、Encyclopedia of Chemical Technology 3rd ed, Vol.19, P420-425に詳細に説明されている。例えば、溶融紡糸した繊維を短く切った後に叩解する方法、溶融フラッシュもしくはエマルジョンフラッシュを行った後に叩解処理する方法などがある。
本発明に係る合成パルプの製法としては、樹脂組成物の溶液あるいはエマルジョンをフラッシュ紡糸する方法が適している。中でも、ポリビニルアルコール(PVA)を親水化剤として用いるエマルジョンフラッシュ法が特に好ましく、紙の製造に好適な良好な繊維形状を有するパルプを得ることができる。PVAの添加量は、PVAを含む合成パルプ全量に対して、0.01〜10重量%が好ましい。
(天然パルプ)
本発明で使用する天然パルプとしては、主にL−BKP、N−BKPに代表される木材漂白化学パルプが使用される。必要に応じてGP、TMP、BCTMP等の機械パルプ、ケナフ、コットンリンター、麻等の非木材パルプ、古紙パルプを適宜配合する事も出来る。
(原紙)
合成繊維と天然パルプとの混抄割合は使用する天然パルプの種類で異なるが、通常配合割合は10/90〜80/20重量%、好ましくは20/80〜70/30重量%、さらに好ましくは30/70〜60/40重量%がよい。合成繊維の配合割合が10重量%より少ないとコックリング防止効果が不十分であり、80重量%より多いと強度が不足し、塗工工程で断紙が起こりやすくなり、また経済的にも不利となる。適正な合成繊維の配合率は嵩への効果、コックリング防止効果をみながら決定される。
合成繊維と天然パルプとの混抄紙は、密度が0.5〜1.0g/cmの範囲であることが好ましく、さらに好ましくは0.6〜0.9g/cmであることが望ましい。密度が低すぎると、インク受理層を設ける際に原紙の繊維間の空隙に塗工液が埋没しやすくなり平滑度の低下が大きくなり、光沢発現層を設けた際に光沢面の光沢度、白紙面感の低下を来たす。一方密度が高すぎるとインク受理層を設ける際に原紙の被覆性は良好であるが、原紙層におけるインク吸収力が低下しその結果インク受理層表面でのインク吸収速度が低下したり、インクの裏抜けが発生したりする傾向がある。
尚、インク受理層塗工後の密度は水性顔料液を塗工することによる原紙の厚さ増と塗工による重量増により変化するので、インク受理層塗工後の密度でいうと0.5〜0.8g/cmの範囲にあることが好ましい。
(サイズ剤等添加薬品)
紙料中には通常紙力剤、填料、バンド、歩留まり向上剤、染料、蛍光染料などが適宜用いられる。これらの好ましいものとして下記の例示をすることができるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
紙力剤としてはカチオン澱粉、ポリアクリルアマイドなどが用いられる。填料としては炭酸カルシウム、タルク、クレー、合成ゼオライト、珪酸カルシウム、チタン等が用いられる。歩留まり向上剤はコロイダルシリカ、ポリアクリルアマイド、ポリエチレンイミンなどが用いられる。染料、蛍光染料は紙の色相を調節するために添加されるが、直接染料、塩基性染料、酸性染料などが用いられる。
紙料中のサイズ剤としては、填料に炭酸カルシウムを用いる場合には、アルキルケテンダイマー(AKD)、アルケニル無水琥珀酸(ASA)、中性ロジン等が用いられる。また、填料に炭酸カルシウム以外のものを用いる場合には、主に強化ロジン、鹸化ロジンが紙料中のサイズ剤として用いられる。
(原紙の製法)
原紙の製法は特に限定されるものではなく、公知の抄紙機、すなわち長網、丸網、ハイブリッドフォーマー、ギャップフォーマーなどを使用し、プレス工程、乾燥工程を経て原紙を作成することができる。途中の工程で、サイズプレス、フィルムトランスファーロールコーターまたはメタリングサイズプレスなどを使用して、澱粉、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアマイドなどの単独または混合物を、あるいは予備塗工として顔料とバインダーからなる塗工液を原紙に塗工することができる。原紙の坪量は特に限定するものではないが通常50〜350g/m程度の範囲である。
(インク受理層)
本発明では原紙上に1層以上のインク受理層と光沢発現層を設けるが、光沢発現層とインク受理層を一体化することも可能である。ここでは
原紙上に設けるインク受理層は、無機顔料と水溶性高分子バインダーを主体として形成される。無機顔料としては、カオリン、クレー、重質炭酸カルシウム、軽重質炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、サチンホワイト、二酸化チタン、焼成クレー、酸化亜鉛、硫酸バリウム、タルク、合成シリカ、珪酸リチウム、珪藻土、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、マイカ、天然ゼオライト、合成ゼオライト、擬ベーマイト、ハイドロキシアパタイト、層間化合物などを用いることができる。以上のような無機顔料の中でも、必要とする細孔容積及びインク吸収性を得るために多孔性合成非晶質シリカや多孔性合成非晶質アルミナ等が好ましい。これらの無機顔料の製造法としては、例えば、水熱合成法、共沈法、ゾル−ゲル法などを挙げることができるがこれらに限定されるものではない。
無機顔料は、カップリング剤や有機物による表面改質や、金属イオン交換法、気相蒸着法や液相析出法による表面処理など、多元的な機能性を付与させるために表面処理が施されたものであってもよい。また、印刷保存性の向上を目的に、ラジカルトラッピング剤や還元剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤を含浸させた顔料スラリーの形態で用いることも、インクジェット適性を著しく損なわない限り採用することができる。
本発明に用いられる水溶性高分子バインダーには以下のようなものが挙げられる。例えば、ポリビニルアルコール、カチオン化ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルピリジン、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、でんぷん、酸化でんぷん、エステル化でんぷん、酵素変性でんぷん、カチオン化でんぷん、アルギン酸ソーダ、ポリスチレンスルホン酸ソーダ、カゼイン、ゼラチン、テルペンなどである。このうち、バインダー力やピグメントとの親和性や塗工液調製時の粘性制御の観点から、ポリビニルアルコールの使用がより好ましい。ここでは、ポリビニルアルコールのケン化度や重合度などは、特に限定されない。
これら水溶性高分子以外の接着剤としてスチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックスなどを、前記水溶性高分子バインダーと併用することができる。これらの接着剤は通常顔料100重量部に対して10〜50重量部程度用いられるが、顔料の結合に充分な量であればその比率は特に限定されるものではない。
インク受理層は、無機顔料と水溶性高分子バインダーを主体とする塗工液を塗工することによって原紙上に形成させることができる。
インク受理層に用いる塗工液には、必要に応じて分散剤、消泡剤、pH調整剤、潤滑剤、湿潤剤、離型剤、保水剤、増粘剤、界面活性剤、防腐剤、柔軟剤、ワックス、導電防止剤、帯電防止剤、サイズ剤、耐水化剤、染料固着剤、可塑剤、蛍光増白剤、着色顔料、着色染料、流動改良剤、印刷適性向上剤、香料、脱臭剤などを適宜選定して添加することができる。
インク受理層は、このようにして調製された塗工液を一般の塗工方式、例えば、ブレードコーター、ロールコーター、リバースロールコーター、エアーナイフコーター、ダイコーター、バーコーター、グラビアコーター、カーテンコーター、チャンブレックスコーター、リップコーター、ロッドコーターなどの塗工方式によってオフマシンコーターあるいはオンマシンコーターで、原紙上に単層あるいは多層塗工することで、本発明のインクジェット記録用紙を得ることができる。塗工液の液性からはエアーナイフコーター、カーテンコーター、ロッドコーターなどが好ましく、さらに好ましくはエアーナイフコーターである。
インク受理層の塗工量は、インクジェット印字および均一性に必要な被覆量および経済性の観点から、片面あたりの乾燥塗工量が5〜20g/m程度となるようにコーターにて塗工される。
ここで、インク受理層は、ある一定塗工量を数回に分けて塗工することもできる。数回に分割してインク受容層を塗工する方法としては、1層ごとに乾燥して塗工する場合と、複数層をウエット・オン・ウエットで同時に塗工する方法を挙げることができる。
塗工後の乾燥方式は特に限定されるものではなく、以下の乾燥方式、すなわち熱風乾燥、赤外乾燥、常温乾燥、凍結乾燥等が挙げられるが、その乾燥効率から赤外乾燥、熱風乾燥が好ましい。
また、インク受理層の塗工後には、スーパーキャレンダー、マシンキャレンダー、ソフトキャレンダー等のキャレンダー装置を用いて平滑化処理を行うことができるが、嵩を大きく低下させない範囲で使用すべきである。
(光沢発現層)
本発明の光沢発現層は公知のキャストコート法によって形成される。光沢発現層が十分なインク受理性を有する場合にはインク受理層を兼ねることができる。キャストコート法には光沢面を形成する方法によりウエット法、リウエット法、凝固法に分類できるが、光沢面の光沢度、白紙面感の観点からは凝固法が好ましい。凝固法ではインク受容層で用いるバインダーに対応した凝固剤の選択、凝固剤の量が重要である。凝固剤としては蟻酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、塩酸、硫酸等のカルシウム、亜鉛、バリウム、鉛、マグネシウム、カドミウム、アルミニウム等の塩や硫酸カリウム、クエン酸カリウム、硼砂、硼酸を使用できるが、インク受容層のバインダーがカゼインである場合には蟻酸または蟻酸カルシウム、ポリビニルアルコールの場合には硼酸または硼砂の組み合わせが好適である。インクの吸収性を考慮すると後者の組み合わせが前者よりも優れている。凝固剤の量は印字面塗工層中の樹脂成分に対し5〜100重量%であることが好ましい。少なすぎると十分な光沢面が得られず、多すぎると亀裂数が大幅に増加する傾向がある。
本発明の光沢発現層を形成する塗料は顔料、バインダーと必要に応じてインク定着剤、離型剤を含有する。本発明で用いられる顔料は無機顔料として軽質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、硫酸バリウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、コロイダルアルミナ、ヒュームドアルミナ、ゼオライト、珪藻土、水酸化マグネシウム等の白色顔料を用いることができる。無機顔料の粒子径は光沢の観点から、大きくとも10μm以下であり、好ましくは0.05〜7μmである。また無機顔料と併用して有機顔料を添加することも可能である。
本発明では各種顔料の中で、強光沢で白紙面感がすぐれ、良好なインクジェット印字品質を得るためにアルミナやヒュームドアルミナの使用は好ましい態様である。アルミナの具体例としてはγ−アルミナ、δ−アルミナ、η−アルミナ、θ−アルミナが挙げられる。もっとも好ましいのはヒュームドアルミナである。ヒュームドアルミナを使用する別の利点は顔料タイプのインクを使用するインクジェット印字でも良好な印字品質が得られる点にある。本発明で使用されるヒュームドアルミナは、一般に乾式法や気相法という製造方法により得られるアルミナ微粒子のことである。すなわち、アルミニウム塩(例えば、塩化アルミニウムや硫酸アルミニウムなど)を高温焙焼する際に発生する蒸気の濃縮により微粒子が生成されるが、この微粒子がヒュームドアルミナである。
本発明で使用されるヒュームドアルミナはインク吸収性及び光沢の観点から、粒子径が0.01〜10μmであることが好ましく、さらに好ましくは0.05〜7μmである。該ヒュームドアルミナの一次粒子径は、特に限定するものではないが、1〜50nmが望ましい。使用されるヒュームドアルミナ粒子は主として二次粒子または三次粒子の等の凝集体であるが一次粒子も含まれていても良い。
本発明で用いられるバインダーはポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、酸化澱粉、エーテル化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カゼイン、ゼラチン、大豆タンパク、ポリエチレンイミド系樹脂、ポリビニールピロヒドリン系樹脂、ポリアクリル酸またはその共重合体、無水マレイン酸共重合体、アクリルアミド系樹脂、アクリル酸エステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニールブチラール系樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ系樹脂、エピクロルヒドリン系樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、スチレンーブタジエン共重合体、メチルメタクリレートーブタジエン共重合体、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステルの重合体または共重合体等のアクリル系重合体ラテックス類、エチレン-酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス類の樹脂類が例示され、単独または併用して用いられる。特に好ましいバインダーはポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、カゼインであり、これら単独または上記樹脂類と併用して用いられる。ポリビニルアルコールをバインダーとして用いた場合には、前記したように、凝固剤として硼酸または硼砂を使用することで、光沢面の光沢、白紙面感の向上に効果がある。バインダーの使用量は、記録媒体の印字適性、インク受容層の強度、塗料液性を考慮して決定される。通常顔料重量に対し1〜200重量%、好ましくは5〜100重量%程度の範囲で添加される。
本発明において、上記、顔料、バインダー類以外にカチオン性の高分子電解質を添加することが好ましい。カチオン性高分子電解質を添加することで、インク中に使用されている染料中のアニオン成分と反応し水に不溶な塩を形成することから、記録画像の耐水性が向上する。このようなカチオン性高分子電解質としてはポリエチレンイミン、エピクロルヒドリン変性ポリアルキルアミン、ポリビニルベンジルトリメチルアンモニウムハライド、ポリジアクリルジメチルアンモニウムハライド、ポリジメチルアミノエチルメタクリレート塩酸塩、ポリビニルピリジウムハライド、その他第4級アンモニウム塩類及びポリアミン等が用いられる。カチオン性高分子電解質はインク受容層を構成する塗料液または凝固液に添加することができる。添加量は全バインダー重量に対し1〜50重量%の範囲で使用される。とくに好ましい添加範囲は5〜30重量%である。
その他の添加剤としては、必要に応じて消泡剤、潤滑剤、分散剤、湿潤剤等を使用できる。
本発明により、従来の天然繊維から構成された原紙を用いキャストコーター法によって製造された光沢インクジェット記録用紙に比べ、コックリングは大幅に改善され、白色度、白紙光沢が高く、白紙面感が優れ、印画紙基材を用いて製造された従来の製品と比べても遜色のない強光沢インクジェット記録用紙が提供される。
合成繊維は天然繊維の水素結合を阻害することで、原紙の嵩、光散乱能を上げ、同時にパルプ繊維間の隙間を埋めるため、原紙の白色度、平滑性が向上しその結果、キャストコート後の白色度、光沢の向上にも寄与する。
合成繊維を混抄すると、合成繊維がバインダーの役割を果たし、パルプ繊維の膨潤による波打ちを少なくするためにコックリングが良化し、またキャスト工程においては塗工紙の伸縮が抑えられ、原紙の平滑性に加えキャストドラムへの密着性が向上するために白紙光沢は増加し、また乾燥時におこるミクロ収縮による面質の悪化が阻止されるためにすぐれた白紙面感が得られるものと考えられる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
また、例中の「部」および「%」は、特に断らない限り「重量部」および「重量%」を示す。
本発明における平均繊維長、濾水度及びカナディアンフリーネスは、下記の方法で測定した。
平均繊維長:
フィンランド・カヤニ社製FS−200型自動繊維長測定機を用い、単位重量当たりの平均繊維長(mm)を平均繊維長(CFL)とした。
濾水度:
シートの坪量を500g/mに変更する以外には、TAPPI−T221の規格に準じて、水排出に要する時間を秒単位で測定する。濾水度は、パルプのg当たりの時間です。
カナディアンフリーネス(略号=CSF):
JIS P 8121に準拠して測定した。
(実施例1)
<原紙の作成>
ポリオレフィン系合成パルプ20部(商品名:SWP E620、三井化学社製平均繊維長1.2mm 濾水度6sec/g)とカナディアンスタンダードフリーネス(CSF)400mlのLBKP80部からなるパルプスラリーにカチオン澱粉0.8%、タルク5%、サイズ剤(コロパールE−5H 星光化学工業社製)0.3%、硫酸バンド0.3%を添加して長網抄紙機により抄紙後、以下の配合の液を使ってサイズプレス処理を行い坪量140g/mのインクジェット記録用原紙を抄造した。
<サイズプレス液配合>
ポリビニルアルコール(商品名:PVA−117、クラレ社製)2部、表面サイズ剤(商品名:SS373、日本PMC社製)0.3部、水97.7部
<インク受理層用塗工液の調製>
合成非晶質シリカ(商品名:サイロジェットP412、グレースデビソン社製、平均粒子径12.0μm、平均細孔容積2.0ml/g)100部を使用し、そこに分散剤として、ポリアクリル酸ソーダ0.2部(商品名:キャリボンL−400、三洋化成社製)を添加し、カウレス分散機で20.0%の顔料スラリーを調製した。この顔料スラリーにポリビニルアルコール20部(商品名:PVA−117、クラレ社製)とエチレン-酢酸ビニル30部(商品名;スミカフレックス401、住友化学社製)及び染料固着剤10部(商品名;DA−108、星光化学工業社製)を添加、攪拌・分散し、さらに水を添加し、固形分濃度が20%の塗工液を得た。
<インク受理層の形成>
得られた塗工液を、上記の原紙の片面に乾燥塗工量10g/mとなるようにエアーナイフコーターで塗工し、エアドライヤーで熱風乾燥しインク受理層を形成した。
<光沢発現層用塗工液及び凝固液の調製>
凝集体の平均粒子径0.15μm(粒子径の測定:PSC法による)のヒュームドアルミナ粒子(商品名:Cab−O−Sperse PG003、キャボット・スペシャリティ・ケミカルズ・インク製)100部、鹸化度88mol%のポリビニルアルコール(商品名:PVA235、クラレ社製)10部を用いて、混合攪拌して、固形分20%の塗工液を調製した。硼砂を水に溶解し固形分3%の凝固液を調製した。
<光沢発現層用の形成>
上記インク受理層を形成した基紙を用い、キャストコーターで上記光沢発現層用塗工液を乾燥塗工量が12g/mとなるよう塗工し、次いで上記凝固液を塗工後、表面温度105℃のキャストドラムに圧着乾燥し、強光沢インクジェット記録用紙を得た。
(実施例2)
実施例1においてポリオレフィン系合成パルプの配合を40部とした以外は、実施例1と同様にして強光沢インクジェット記録用紙を得た。
(実施例3)
実施例1においてポリオレフィン系合成パルプの配合を80部とした以外は実施例1と同様にして強光沢インクジェット記録用紙を得た。
(実施例4)
実施例1において、ポリオレフィン系合成パルプに代えてポリエステル繊維(商品名:N801、ユニチカ社製 1.6dtex、平均繊維長3mm)を用いた以外は、実施例1と同様にして強光沢インクジェット記録用紙を得た。
(実施例5)
実施例2において光沢発現層用塗工液のヒュームドアルミナ粒子PG003に代えて、一次粒子径13nmのヒュームドアルミナ粒子(商品名:アルミナC、日本アエロジル社製)を用いた以外は実施例1と同様にして強光沢インクジェット記録用紙を得た。
(比較例1)
実施例1においてポリオレフィン系合成パルプの配合を0部とした以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を得た。
(比較例2)
実施例1において光沢発現層用塗工液のヒュームドアルミナ粒子に代えて、酸性コロイダルシリカ(商品名:スノーテックスO、日産化学工業社製)を用いた以外以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を得た。
(参考例1)
市販されている印画紙タイプの強光沢インクジェット記録用紙としてエプソン社製純正紙(商品名:EPSON MC写真用紙、エプソン社)を参考例として用いた。
(インクジェット記録用紙の評価)
以上で得られたインクジェット記録用紙について、白紙物性、印字画像の鮮明性、耐水性、インクの裏抜け、コックリングをそれぞれの下記の方法で評価し表1に示した。
インクジェットプリンターはエプソン社製PM9000C(染料インク)及びMC10000(顔料インク)で印字した。
(1)「白紙物性」
インクジェット記録用紙を23℃、50%RHで調湿後、JIS規格に準拠して測定した。
坪量:JIS P 8124
密度:JIS P 8118
白色度:JIS P 8123
光沢度:光沢面について、JIS P 8142の方法に準じて入射角75度の鏡面光沢度を、グロスメーター(村上カラーリサーチラボラトリー社製、GM−26D)で測定した。
写像性:光沢面について、JIS H 8686の方法に準じて、入射角60度、くし幅2mmの写像性を、写像性測定器(スガ試験機社製、ICM−IT)で測定した。写像性の数値が高いほど白紙面感がすぐれていると判断される。
(2)「印字画像の鮮明性」
印字画像が鮮明であるか目視し、下記の基準で評価した。
◎:印字画像が非常に鮮明でコントラストがはっきりしている。
○:印字画像が鮮明でコントラストがある。
△:印字画像が鮮明であるがコントラストがあまりはっきりしなく、やや白ボケ気味であり、やや劣る。
×:印字画像が鮮明でなく、白ボケ気味であり、劣る。
(3)「インクの吸収性」
インク吸収性の評価は、CMYBk及びRGBのベタ部及び文字を印字した。ベタ部の各色の境界及び文字のにじみの程度を目視観察し、下記の基準で評価した。
◎:境界がくっきりしてにじみが無く、文字が非常に鮮明である。
○:境界のにじみが目立たず、文字が非常に鮮明である。
△:境界のにじみが目立ち、文字が不鮮明である。
×:境界のにじみは悪く、文字が判別できなくなり実用上不可。
(5)「コックリング」
印字サンプルの波打ち状態を裏面から目視観察し、下記の基準で評価した。
◎:印字部が平らであり、波打ちのない状態
○:印字部がほぼ平らであり、波打ちの少ない状態
△:印字部がやや凸凹しており、波打ちのある状態
×:印字部が大きく凸凹しており、波打ちの多い状態
Figure 2006043935
本発明により、従来のキャストコーターで製造される光沢インクジェット記録用紙に比べ、キャストコート紙の長所であるインク吸収性の速さを維持しながら、多量のインクを印字した場合に問題となっていたコックリングを大幅に改善でき、さらにコックリングのみならず白紙光沢の向上と白紙面感が改善される。光沢発現層の処方設計も考慮することで染料インクはもちろん顔料インクにも対応し、印字品質、白紙面感も印画紙基材に匹敵しすぐれた強光沢インクジェット記録用紙が提供できる。
本発明のインクジェット記録用紙は、合成繊維と天然繊維を使用していることから、水による再分散が可能となる。
本発明により、従来大判プリンターで多く使用されるフィルム、不織布、レジンコート紙ではリサイクルが困難であったのに対し、使用後は古紙原料としてリサイクル可能であり、環境的にも優しい強光沢インクジェット記録用紙の提供が可能となる。

Claims (8)

  1. 合成繊維を含有している原紙上に少なくとも1層以上のインク受理層と光沢発現層を設けてなる強光沢インクジェット記録用紙。
  2. 前記記載の合成繊維が、分岐形状を有する合成繊維であることを特徴とする請求項1記載の強光沢インクジェット記録用紙
  3. 前記記載の分岐形状を有する合成繊維が合成パルプであることを特徴とする第2項に記載の強光沢インクジェット記録用紙。
  4. 前記記載の合成パルプが、ポリオレフィン系合成パルプであることを特徴とする請求項3に記載の強光沢インクジェット記録用紙。
  5. 前記記載のポリオレフィン系合成パルプが平均繊維長0.1〜5mm、濾水度が0.1秒/g〜20秒/gであるポリオレフィン系合成パルプであることを特徴とする請求項4に記載の強光沢インクジェット記録用紙。
  6. 前記原紙が、合成繊維と天然パルプを重量%で10/90〜80/20の割合で含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の強光沢インクジェット記録用紙。
  7. 光沢発現層がキャストコート法によって形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の強光沢インクジェット記録用紙。
  8. 光沢発現層がヒュームドアルミナを含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の強光沢インクジェット記録用紙。
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