JP2006043807A - 断裁機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 操作ペダルを備えた断裁機においても、断裁指示スイッチが操作されてから、ナイフによって断裁するまでの時間を低減し、作業効率を高める。
【解決手段】 被断裁物を上方から押圧し固定する押圧固定部と、これを上下方向に移動させる押圧駆動機構と、被断裁物を断裁するナイフと、これを上下方向に移動させる断裁駆動機構と、押圧固定部のみを下方に移動させる操作ペダルと、被断裁物の押圧固定及び断裁を実行させる断裁指示スイッチとを備えた断裁機において、押圧固定部の移動状態を示す信号を出力するエンコーダを備え、断裁指示スイッチが操作されると、押圧駆動機構を動作させ、その後、エンコーダから出力されるパルス信号が停止すると、ナイフを下降させ始める。また、断裁指示スイッチが操作されると計時を開始し、一定時間が経過しても、エンコーダからパルス信号が出力されない場合には、ナイフを下降させ始める。
【選択図】 図5

Description

本発明は、断裁機に関するものであり、特に、積重ねられた複数枚の紙や製本等の被断裁物をテーブル上で位置決めし、押圧固定した状態で断裁する断裁機に関するものである。
従来、この種の断裁機として、被断裁物を載置させるテーブルと、位置決め載置された被断裁物を上方から押圧して固定するための押圧固定部(「クランプ」とも言う)と、押圧固定部を上下方向に移動させる押圧駆動機構と、被断裁物を断裁するナイフと、ナイフを上下方向に移動させる断裁駆動機構とを備えたものが知られている。また、この断裁機には、断裁指示スイッチ(操作ボタン)が備えられており、このスイッチを操作すると、一連の断裁処理、すなわち、(1)押圧駆動機構によって押圧固定部を下降させる処理、(2)被断裁物が押圧固定された状態で、断裁駆動機構によってナイフを下降させる処理、が順に行われる。
特に、断裁機の制御装置には、一定時間を計時するタイマを有しており、ナイフを下降させ始めるタイミングをタイマによって管理している。つまり、押圧駆動機構の動作開始後、一定時間(押圧固定部によって被断裁物を押圧固定するのに要する時間)が経過したら、ナイフを下降し始めるようにしている。
ところで、この一定時間は、被断裁物の厚みに拘わらず、常に被断裁物を押圧固定した状態で断裁できるように、被断裁物の厚みが最も薄い場合(すなわち、押圧固定部の移動距離が最も長い場合)に合せて設定されている。このため、被断裁物の厚みが厚い場合には、押圧固定部の移動距離が短く比較的短時間の間に被断裁物を押圧固定できるにも拘わらず、断裁指示スイッチが操作されてから一定時間が経過するまでの間、ナイフは下降されず、その結果、一連の加工時間が必要以上に長くなっていた。なお、時間のロスを解消するために被断裁物の高さを視覚的に認識させ、被断裁物の高さに応じて、タイマの設定時間を手動にて調節できるようにした断裁機も知られているが、これによれば、調節作業に手間が生じるとともに、調節ミスに伴う断裁ミスが懸念されている。特に、被断裁物の高さが頻繁に変更される場合には、作業者の負担が一層大きくなるとともに、作業効率が大きく低下する、という不具合を有している。
そこで、上記の不具合を解消するため、特許文献1には、押圧固定部の下降動作に連動してパルス信号を出力するパルス発生機を備え、断裁指示スイッチが操作された後、パルス発生機から出力されるパルス信号が途絶えたとき、すなわち、押圧固定部が被断裁物に到達し、それ以上移動させることができなくなったときに、ナイフを下降し始めるように制御する断裁機が開示されている。また、この特許文献1には、さらにタイマを備え、断裁指示スイッチが操作されてから一定時間(すなわち、被断裁物の厚さが薄い場合に対応した時間)が経過すると、パルス発生機から出力されているパルス信号が停止されなくても、すなわち押圧固定部が下降中であっても、ナイフを下降し始めることも開示されている。
一方、被断裁物をテーブル上で押圧固定しながら、その押圧状態や位置決め状態を確認できるように、押圧固定部のみを下方に移動させるための操作ペダルを備えた断裁機も知られている。これによれば、踏み操作することにより被断裁物を押圧固定した状態に維持させることが可能となり、例えば、押圧固定する際に被断裁物がずれ、位置決めミスが生じた場合でも、操作ペダルから足を外すことにより、押圧固定が解除され位置決め作業をやり直すことが可能となる。なお、この断裁機においても、断裁指示スイッチが設けられており、被断裁物が押圧固定された状態で、断裁指示スイッチが操作されると、断裁駆動機構によってナイフが下降される。
特開2000−254892号公報
しかし、操作ペダルを備えた断裁機においては、上記の特許文献1に開示された方法を適用しても、作業効率を高めることができず、依然として加工時間にロスを生じていた。つまり、断裁指示スイッチが操作されると、まず、押圧駆動機構によって押圧固定部を下降させる信号が制御装置から出力されることとなるが、操作ペダルが踏み込まれている場合、すなわち押圧固定部が下降し被断裁物を押圧固定している状態では、断裁指示スイッチを操作しても、押圧固定部が移動することがないため、パルス発生機からパルス信号を出力させることができなかった。このため、断裁指示スイッチが操作されてから一定時間(被断裁物の厚みが薄い場合に対応して設定された比較的長い時間)が経過するまでナイフを下降させることができず、加工時間に無駄が生じていた。
そこで、本発明は、上記の実状に鑑み、操作ペダルを備える断裁機においても、断裁指示スイッチが操作されてから、ナイフによって断裁するまでの時間を低減し、作業効率を高めることを可能にする断裁機の提供を課題とするものである。
本発明にかかる断裁機は、「テーブル上に載置された被断裁物を上方から押圧し固定する押圧固定部と、該押圧固定部を上下方向に移動させる押圧駆動機構と、前記被断裁物を断裁するナイフと、該ナイフを上下方向に移動させる断裁駆動機構と、前記押圧固定部の移動中、移動状態を示す信号を出力する移動信号出力手段と、前記被断裁物の押圧固定及び断裁を一連の処理として実行させることを指示するための断裁指示スイッチと、手動操作によって前記押圧固定部のみを下方に移動させる手動操作部と、前記断裁指示スイッチが操作されると、前記押圧駆動機構を動作させ、その後、前記移動信号出力手段から出力される前記信号が停止すると、前記断裁駆動機構の動作を開始する第一断裁制御手段と、前記断裁指示スイッチが操作されると計時を開始し、一定時間が経過しても、前記移動信号出力手段から前記信号が出力されない場合には、前記被断裁物が前記押圧固定部によって押圧固定されているとみなし、前記断裁駆動機構の動作を開始する第二断裁制御手段とを具備する」ものである。
ここで、「押圧駆動機構」及び「断裁駆動機構」は、例えば、駆動源と、駆動源の動力を押圧固定部及びナイフに伝達する伝動部材と、押圧固定部及びナイフを上下方向に摺動可能に支持する支持部材とから構成することができる。なお、「動力源」としては、特に限定されるものではないが、例えば、油圧シリンダ等の油圧機器、またはサーボモータ等の電動機を用いることができる。また、「移動信号出力手段」から出力される信号は、押圧固定部の移動状態を示す信号として定められた信号であればよく、パルス信号、または直流信号のいずれであってもよい。「断裁指示スイッチ」は、直接開閉操作されるものであってもよく、押しボタン等の操作を介して開閉されるものであってもよい。なお、押しボタンを備える場合、手で操作可能な部位に配置してもよく、足で踏み操作可能な部位に配置してもよい。また、「手動操作部」としては、足で踏み操作する操作ペダル、または手で操作する操作レバーを例示することができる。また、「手動操作部」は、押圧固定部や押圧駆動機構を人力によって直接駆動するものであってもよく、油圧または電気を利用して間接駆動するものであってもよい。なお、上記の「上下方向」とは、鉛直方向だけでなく、斜め上下方向も含んでいる。
本発明によれば、被断裁物がテーブル上で位置決めされ、手動操作部を操作することなく、断裁指示スイッチが操作されると、押圧駆動機構が動作して押圧固定部を下降させる。これにより、テーブル上に載置された被断裁物は、押圧固定部によって押圧固定され、位置ずれが発生しない状態となる。なお、押圧固定部の下降に伴って移動信号出力手段から信号が出力されるが、やがて押圧固定部が被断裁物に当接することによってその信号が出力されなくなる。
そこで、本発明では、移動信号出力手段から出力される信号が停止すると、断裁駆動機構の動作を開始し、ナイフを下降させる。すなわち、被断裁物の厚みに拘わらず、被断裁物を押圧固定した後、速やかにナイフを下降させる。
一方、上述したように、手動操作部が操作された状態では、移動信号出力手段から信号が出力されないが、本発明では、断裁指示スイッチが操作されると計時を開始し、一定時間が経過しても、移動信号出力手段から信号が出力されない場合、すなわち、手動操作部の操作により、既に押圧固定部が下降され被断裁物が押圧固定されている場合には、直ちに断裁駆動機構の動作を開始し、ナイフを下降させる。
ところで、上記の一定時間、すなわち移動信号出力手段から信号が出力されないことを認識するのに要する時間は、短く設定されるほど、待ち時間のロスがなくなり、作業効率を上げることが可能になる。しかし、一連の処理を連続的に行う場合、断裁指示スイッチが操作されてから、押圧固定部が実際に移動し信号を出力し始めるまでには、電気的な制御遅れまたは押圧駆動機構の動作遅れ等により、ある程度の遅れ時間(例えば0.1秒)が生じるため、上記の一定時間を極端に短くすると、押圧固定部が移動可能であるにも拘わらず、被断裁物が押圧固定されたものと判断され、誤動作する場合がある。すなわち、被断裁物を押圧固定する前に断裁処理がなされる恐れがある。
そこで、本発明にかかる断裁機では、「前記第二断裁制御手段における前記一定時間は、前記断裁指示スイッチが操作されてから前記押圧固定部が実際に移動し前記信号が出力し始めるまでの遅れ時間よりも長くなるように設定されている」構成を採用することが好ましい。
これによれば、被断裁物が押圧固定されていないにも拘わらず、誤動作によって断裁処理がなされることをなくし、位置ずれによる断裁ミスを防止することができる。
このように、本発明の断裁機では、操作ペダル等による手動操作部の操作によって被断裁物が押圧固定されている場合であっても、速やかにナイフを下降させることが可能になり、断裁指示スイッチが操作されてから被断裁物を断裁するまでの時間を大幅に短縮することができる。
以下、本発明の一実施形態である断裁機について、図1乃至図6に基づき説明する。図1は断裁機の概略構成を示す正面図であり、図2は断裁機におけるロータリエンコーダ付近の構成を示す背面図であり、図3は主要部の構成を示す側面図であり、図4は制御装置及び油圧回路の構成を示すブロック図であり、図5は一連の動作を計時的に示すタイミングチャートであり、図6は処理の流れを示すフローチャートである。
本例の断裁機は、複数枚の紙や製本、またはゴムや木材、あるいはカーボン等、シート状の物品を積層した状態で断裁する装置であり、図1及び図3に示すように、テーブル2上に載置された被断裁物3を上方から押圧固定する押圧固定部4と、押圧固定部4を上下方向に移動させるとともに下方への付勢力により押圧固定部4を被断裁物3に圧接させる押圧駆動機構5と、押圧固定された被断裁物3を断裁するためのナイフ6と、ナイフ6及びそれを保持するナイフホルダ7を斜め上下方向に移動させる断裁駆動機構8とを具備している。また、テーブル2が配設された本体9の下方には、作業者の足によって踏み操作される操作ペダル10が、前方に突出して設けられている。なお、テーブル2には、樹脂製の断裁定木12がナイフ6の先端に対向して設けられている。ここで、操作ペダル10が本発明の手動操作部に相当する。
上記の構成について詳細に説明する。図2に示すように、押圧固定部4は、正面略長方形状を呈した板状の部材からなり、その両端には、一対の摺動部14が形成され、本体9に固定された昇降ガイド15に対して上下方向に摺動可能に取り付けられている。また、一方の摺動部14には、外側面に歯部が形成されたラック17が一体的に設けられており、昇降ガイド15に回転可能に支持されたピニオン18と噛合している。なお、ピニオン18にはロータリエンコーダ16が連結されており、ピニオン18の回転量、すなわちラック17の直線運動に応じた回転運動量が、パルス信号としてロータリエンコーダ16から出力されるように構成されている。すなわち、本例ではロータリエンコーダ16の出力を監視することにより、押圧固定部4が移動中か否かを判定している。ここで、ロータリエンコーダ16が本発明の移動信号出力手段に相当する。
図1に示すように、押圧駆動機構5は、押圧固定部4を、上方に移動させる機構と下方に移動させる機構とから構成されている。前者の機構は、本体9に軸支されたスプロケット20と、一端が押圧固定部4の上面に接続されスプロケット20を介して張設されたチェーン21と、チェーン21の他端に接続された戻しバネ22とから構成され、戻しバネ22の弾性力によってチェーン21を介して押圧固定部4を上方に付勢している。一方、後者の機構は、戻しバネ22の弾性力に抗して押圧固定部4を下方に付勢するものであり、油圧シリンダ27と、油圧シリンダ27のピストンロッド(図示しない)の動きを押圧固定部4の底面両端部分に伝達する一対の伝動機構23とからなる。なお、伝動機構23は、一端がピストンロッドに接続され回動軸26によって軸支されたアーム25と、アーム25の他端と押圧固定部4とを接続するリンク24とから構成されている。
一方、断裁駆動機構8は、サーボモータ36(図4参照)と、サーボモータ36の回転運動を直線運動に変換しナイフホルダ7に伝達する伝動機構33とからなる。なお、伝動機構33は、サーボモータ36の回転軸に減速機(図示しない)を介して接続されたクランク35と、クランク35とナイフホルダ7の下端隅部とを連結するリンク34とから構成されている。つまり、サーボモータ36の駆動によってクランク35が軸35aを中心に一回転すると、リンク34を介してナイフホルダ7及びナイフ6が下降し、さらに下死点の通過後、再び上昇するように構成されている。特に、本例の断裁機1では、被断裁物3の断裁を容易にならしめるため、ナイフ6及びナイフホルダ7を斜め上下方向に往復運動させるようにしている。具体的には、ナイフホルダ7の裏面に、斜め上下方向に延びるガイド溝32が形成されており、そのガイド溝32内にスライドコマ31が摺動可能に嵌め込まれている。このスライドコマ31は、本体9のスライド支持板30に軸支されているため、ナイフホルダ7は、スライドコマ31によって規制されながら、斜め上下方向に案内される。なお、本発明の断裁駆動機構は上記の構成に限定されるものではなく、例えば、フライホイール及びクラッチブレーキを備え、クラッチブレーキによって駆動制御するもの、あるいは、左右に一対のクランク35を配設し、ガイド溝32及びスライドコマ31を一組のみ設けるもの等、適宜変更可能であり、このような断裁駆動機構を備える断裁機においても本発明を適用することができる。
ところで、図4に示すように、断裁機1には、油圧シリンダ27に加わる油圧を制御するため、タンク46、及びポンプ39が、油圧回路38を介して油圧シリンダ27に接続されている。油圧回路38は、油圧シリンダ27に高圧の液体を供給する供給回路40と、圧力制御弁45へ液体を流す圧力制御回路41と、圧力制御弁45と平行する駆動回路42とからなり、駆動回路42に電磁弁43及びカム操作弁44が介在されている。電磁弁43は、通電しない場合には開弁状態に維持され、通電により閉弁するものであり、また、カム操作弁44は、操作ペダル10が操作されていない場合には全開状態に維持され、操作ペダル10の操作に従いカムを介して開度が絞られるものである。つまり、電磁弁43に通電されず且つ操作ペダル10が操作されていない状態では、駆動回路42が導通することから、油圧シリンダ27に圧力がかからず油圧シリンダ27は非動作状態となる。つまり、戻しバネ22の弾性力によって押圧固定部4は上限位置に保持される。一方、電磁弁43に通電すると、電磁弁43が閉弁し駆動回路42が閉鎖されるため、圧力制御弁45の設定圧力にて油圧シリンダ27に圧力が加わり、油圧シリンダ27が動作する。つまり、戻しバネ22の弾性力に抗して押圧固定部4を下方に移動させる。また、電磁弁43に通電されなくても、操作ペダル10の踏み操作によってカム操作弁44の開度が絞られると、油圧シリンダ27に加わる圧力が次第に増え、油圧シリンダ27が動作し始める。
また、図4に示すように、断裁機1には、一連の断裁処理を行うための制御装置50が備えられている。制御装置50は、タイマ51及びCPU等から構成された断裁制御手段52を有しており、断裁制御手段52の入力ポートには、断裁指示スイッチ53、及びロータリエンコーダ16等が接続されている。ここで、断裁指示スイッチ53は、被断裁物3の押圧固定及び断裁を一連の処理として実行させることを指示するものであり、押しボタン(図示しない)を介して操作されるように構成されている。一方、断裁制御手段52の出力ポートには、電磁弁駆動回路55、及びモータ駆動回路56等が接続されている。電磁弁駆動回路55は、断裁制御手段52の出力を基に電磁弁43を開閉制御するものであり、モータ駆動回路56は、断裁制御手段52の出力を基にサーボモータ36を回転制御するものである。ここで、断裁制御手段52が、本発明の第一断裁制御手段及び第二断裁制御手段に相当する。なお、図示しないが、通常、断裁機1は、安全上の理由で、手動操作時の押圧固定圧力を低く抑えるために、電磁弁43とカム操作弁44との間に圧力制御弁が配置されるか、あるいは圧力制御弁45を切り替えて使用されるように構成されている。
続いて、断裁制御手段52における処理の流れを、図5及び図6を基に説明する。図5において、(a)は一連の断裁工程を示すものであり、断裁指示スイッチ53のオン操作によって開始され、一定時間後に終了する。(b)は押圧固定部4の位置の変化を示すものであり、断裁指示スイッチ53が操作されると、油圧シリンダ27によって下降する。なお、断裁指示スイッチ53が操作されてから押圧固定部4が実際に移動し始めるまでには、ある程度の遅れ時間t1(例えば0.1秒)が発生する。一方、図中イに示すように、断裁指示スイッチ53が操作される前であっても、操作ペダル10が操作された場合には、油圧シリンダ27によって押圧固定部4が下降される。
(c)はロータリエンコーダ16の出力を示すものであり、押圧固定部4の移動中、所定の周期のパルス信号が出力される。(d)はロータリエンコーダ16の出力を基に押圧固定部4が被断裁物3を押圧固定しているか否かを判定した結果を示すものである。つまり、ロータリエンコーダ16からパルス信号が出力されている場合は、押圧固定部4が移動中(下降中)であることから、被断裁物3を押圧固定していないと判定し、パルス信号が一定時間t3(例えば0.05秒間)検出されない場合は、押圧固定部4が被断裁物3に当接して停止したものと判定する。特に、パルス信号の停止を判定するためのタイマ、即ち上記の一定時間t3を計時するタイマは、常に計時されており、ロータリエンコーダ16から出力されるパルス信号によってリセットされるように構成されている。このため、このタイマは、パルス信号が途絶えたときだけでなく、最初からパルスが発生しない場合にもタイムアップする。したがって、断裁指示スイッチ53が操作される前に、操作ペダル10が踏み操作され、押圧固定部4が下降された状態、すなわち被断裁物3が押圧固定された状態から断裁工程が始まった場合にも、被断裁物3が押圧固定されたものと判定する。なお、この一定時間t3は短く設定するほど、被断裁物3の押圧固定状態を速やかに判定することが可能になるが、前述した遅れ時間t1、すなわち押圧固定部4が移動し始める際の遅れ時間よりも短いため、押圧固定部4が移動するにも拘わらず(すなわち被断裁物3を押圧固定していないにも拘わらず)、押圧固定されていると誤判定されてしまう。そこで、本例では、断裁指示スイッチ53のオン操作から一定時間t2(例えば0.1秒間)は、押圧判定を開始しないようにしている。つまり、時間t2と時間t3とを加えた長さ(t4)が、遅れ時間t1よりも長くなるように設定することにより、遅れ時間による誤判定を防止している。
(e)はナイフ6の位置の変化を示すものであり、被断裁物3が押圧固定されたと判定された場合、すなわち、(d)に示す信号がLoからHiに変化したとき、サーボモータ36によって下降され、下死点の通過後再び上昇する。つまり、往復動により被断裁物3を断裁する。
断裁制御手段52には、一連の断裁処理を実行するプログラムが記憶されており、図6に示すように処理している。すなわち、まず、断裁指示スイッチ53がオン操作されると(ステップS1においてYES)、電磁弁駆動回路55によって電磁弁43を閉成し油圧シリンダ27に油圧を供給する(ステップS2)。これにより、伝動機構23を介して押圧固定部4が下降し被断裁物3が押圧固定される。なお、断裁指示スイッチ53が操作される前に、操作ペダル10によって押圧固定部4が被断裁物3上に保持されている場合には、その状態が維持される。
その後、一定時間t2(0.1秒)が経過するまで待機し、一定時間t2が経過すると(ステップS3においてYES)、ロータリエンコーダ16からパルス信号が出力されているか否かを判定し(ステップS4)、パルス信号が出力されない状態が一定時間t3(0.05秒)経過すると(ステップS4及びS5においてYES)、サーボモータ36を駆動し、伝動機構33を介してナイフ6を往復動させる(ステップS6)。また、ナイフ6の移動中、ナイフ6が下死点を通過したことが検出されると(ステップS7においてYES)、電磁弁43を開成し、油圧シリンダ27への油圧の供給を停止する(ステップS8)。これにより、押圧固定部4は、戻しバネ22の弾性力によって上方に復帰し一連の断裁工程が終了する。
このように、上記の断裁機1によれば、ロータリエンコーダ16から出力されるパルス信号が途絶えたときだけでなく、パルス信号が最初から出力されない場合、すなわち操作ペダル10の操作によって被断裁物3が既に押圧固定されている場合であっても、速やかにナイフ6を下降させることができる。このため、断裁指示スイッチ53が操作されてから被断裁物3を断裁するまでの時間を大幅に短縮し、作業効率を高めることができる。
また、パルス信号が最初から出力されていないことを判定する際には、断裁指示スイッチ53が操作されてから押圧固定部4が実際に移動し始めるまでの遅れ時間が考慮されるため、被断裁物3が押圧固定されていないにも拘わらず、誤動作によって断裁処理がなされることを防止し、位置ずれによる断裁ミスを抑制することができる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
すなわち、本実施形態の断裁機1では、昇降ガイド15に取り付けられたロータリエンコーダ16によって、押圧固定部4の移動状態を示すパルス信号を出力させるものを示したが、ロータリエンコーダ16を油圧シリンダ27に取り付け、ピストンロッドの動きによってパルス信号を出力させるようにしてもよい。また、エンコーダとしては、直動式に限らず、ワイヤー式、光学式、または磁気式等のものを用いるようにしてもよい。さらに、ロータリエンコーダ16の代わりに、圧力計を備え、油圧シリンダ27に加わる圧力の変化を検出することにより、押圧固定部4の移動状態に応じた信号を出力させるようにしてもよい。つまり、本発明の移動信号出力手段は、押圧固定部4の下降中と停止中とで異なる信号を出力するものであれば特に限定されるものではなく、出力信号はパルスであっても直流であっても構わない。
また、本実施形態の断裁機1では、被断裁物3が押圧固定されたか否かを判定するために、ロータリエンコーダ16を備えるものを示したが、他の制御、例えば、「押圧固定部4の高さによる戻しバネ22の引っ張り力の変化を検出し、油圧シリンダ27に加える油圧を可変する制御」のためにエンコーダを備える断裁機においては、そのエンコーダを兼用するようにしてもよい。これによれば、新たに移動信号出力手段を備えることなく実現できるため、比較的安価にしかも構造を複雑にすることなく、一連の断裁処理を迅速に行うことが可能になる。
また、本実施形態の断裁機1では、押圧固定部4の遅れ時間t1による誤判定を防止するため、押圧判定の開始を一定時間t2遅延するためのタイマを備えるものを示したが、パルス信号の停止状態を認識するためのタイマの計時時間t3を遅れ時間t1よりも長い時間(例えば0.2秒)に設定するようにすれば、押圧判定の開始を遅延させるタイマを備えることなく実現できる。すなわち、これによれば上記実施形態よりも作業効率が多少悪くなるものの、一つのタイマで実現できることから構成及び制御が簡略化される。また、本実施形態の断裁機1では、二つのタイマの合計時間(t2+t3)が遅れ時間t1よりも長くなるように設定するものを示したが、押圧判定の開始を遅延させる時間t2自体が遅れ時間t1よりも長くなるように設定した場合には、一定時間t3を計時するためのタイマを、断裁指示スイッチ53の操作時から開始させ、二つのタイマがいずれもタイムアップしたことを条件に、押圧固定されたものと判定することもできる。
本発明の一実施形態である断裁機の概略構成を示す正面図である。 断裁機におけるロータリエンコーダ付近の構成を示す背面図である。 断裁機における主要部の構成を示す側面図である。 断裁機における油圧回路及び制御装置の機能的構成を示すブロック図である。 断裁機における一連の動作を計時的に示すタイミングチャートである。 断裁機における処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 断裁機
2 テーブル
3 被断裁物
4 押圧固定部
5 押圧駆動機構
6 ナイフ
8 断裁駆動機構
10 操作ペダル(手動操作部)
16 ロータリエンコーダ(移動信号出力手段)
52 断裁制御手段(第一断裁制御手段,第二段際制御手段)
53 断裁指示スイッチ
t4 一定時間

Claims (2)

  1. テーブル上に載置された被断裁物を上方から押圧し固定する押圧固定部と、
    該押圧固定部を上下方向に移動させる押圧駆動機構と、
    前記被断裁物を断裁するナイフと、
    該ナイフを上下方向に移動させる断裁駆動機構と、
    前記押圧固定部の移動中、移動状態を示す信号を出力する移動信号出力手段と、
    前記被断裁物の押圧固定及び断裁を一連の処理として実行させることを指示するための断裁指示スイッチと、
    手動操作によって前記押圧固定部のみを下方に移動させる手動操作部と、
    前記断裁指示スイッチが操作されると、前記押圧駆動機構を動作させ、その後、前記移動信号出力手段から出力される前記信号が停止すると、前記断裁駆動機構の動作を開始する第一断裁制御手段と、
    前記断裁指示スイッチが操作されると計時を開始し、一定時間が経過しても、前記移動信号出力手段から前記信号が出力されない場合には、前記被断裁物が前記押圧固定部によって押圧固定されているとみなし、前記断裁駆動機構の動作を開始する第二断裁制御手段と
    を具備することを特徴とする断裁機。
  2. 前記第二断裁制御手段における前記一定時間は、前記断裁指示スイッチが操作されてから前記押圧固定部が実際に移動し前記信号が出力し始めるまでの遅れ時間よりも長くなるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の断裁機。
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