JP2006043776A - 円筒部品およびその製造方法 - Google Patents
円筒部品およびその製造方法Info
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Abstract
燃料噴射弁のノズルボディなどの流体通路を形成する円筒部材を、生産性良く製造し、信頼性の高いものとする。
【解決手段】
燃料噴射弁のノズルボディ2などの流体通路を形成する円筒部材を、マルテンサイト系ステンレス鋼板を用いて絞り加工により成形する。また、マルテンサイト系ステンレス鋼板の絞り加工の際、中間材を焼鈍し、さらに、絞り加工後、耳除去を行ない、さらに、絞り加工し製品を得る製法とした。
【選択図】図1
Description
(2)さらに、ノズルボディの内径に対し、2倍以上の燃料通路長さを持つノズルボディに関し、マルテンサイト系ステンレス鋼を絞り加工して成形したものを提案する。
(3)また、マルテンサイト系ステンレス鋼を絞り加工したノズルボディは、1段以上の段差を形成するボディ構造に最適である。絞り加工では、段差を成形する際、数回の工程により製造されることになるが、上記したように、外径側への加圧による加工であり、内径側に発生する加工応力は小であるため、その時形成される、段差部形状は、内径では滑らかなものとなり、鍛造で現われるマッチング部は発生しない。このことにより、前述した不具合を解消できる。
(4)さらに、マルテンサイト系ステンレス鋼を絞り加工したノズルボディは、ノズルボディの先端に弁体が当接する弁座(シート部)を一体に形成したものに適している。
(5)また、マルテンサイト系ステンレス鋼を絞り加工したノズルボディは、ノズルボディの内径部を絞り加工した表面状態とすることができる。絞り加工により成形される、製品の寸法は、内径成形の金型(オガタ)と外径成形の金型(メガタ)の寸法設定により決定され、金型寸法の管理を行なえば、寸法精度の確保は容易である。さらに、鍛造に比べ、塑性流動量が少なく、加工応力が小さいため、金型の変形が小(特に曲がり変形)となり、寸法精度の向上が図れる。また、焼き入れ処理を施した場合、鍛造にたいし、変形量の低減は顕著に現われる。
(6)ノズルボディは、炭素含有量が0.3〜0.4重量%のマルテンサイト系ステンレス鋼であり、板厚が0.5〜2.0mmの絞り加工品とすることで、良好な絞り加工品を得ることができた。
(7)また、本発明は、ノズルボディに限らずこれに類する流体通路を形成する円筒部品において、マルテンサイト系ステンレス鋼を絞り加工した成形品を提案する。燃料噴射弁以外のこのような円筒部材においても、ノズルボディのような効果がある。さらに、絞り段差部などを滑らかに、成形できるため、キャビテーションの発生を抑制でき製品の信頼性を向上できる。
(8)さらに、本発明では、流体通路を有するノズル部品などの円筒部品について、マルテンサイト径ステンレス鋼を絞り加工した成形品で構成するため、次のような製造方法と提案する。
mmである。本素材は、圧延により製造された、素材であり、表面はブライト仕上げである。まず、素材より、ブランク8を製作する。ブランク製作は、通常打ち抜き加工により製作するのが生産性が良く、好ましい。ブランク8の外径寸法はφ32mmである。
24上にセットされる。クッションピン24は、クッションシリンダの圧力を伝達する。
ブランク8は、しわ抑え23と雌型25で挟み込まれ適切なしわ抑え力が与えられた状態で、雄型21と雌型25の隙間により円筒形状に成形される。図10に円筒形状になった中間材A9を中間材B10に再絞り加工する金型27を示す。
Claims (5)
- 内部に流体通路が形成される円筒部品において、マルテンサイト系ステンレス鋼を絞り加工することにより成形されていることを特徴とする円筒部品。
- マルテンサイト系ステンレス鋼を絞り加工することにより円筒部品を成形する製造方法であって、圧延加工により製造された素材を用い、絞り加工により円筒形状の中間材を製作し、前記中間材に1回以上焼鈍を行ない、その後、絞り加工を行ない、前記中間材の開口部に形成された耳部(耳部とは素材の異方性により発生する)を除去し、その後、絞り加工を行なうことにより所定の寸法を得ることを特徴とするマルテンサイト系ステンレス鋼の円筒部品の製造方法。
- マルテンサイト系ステンレス鋼を絞り加工することにより円筒部品を成形する製造方法であって、圧延加工により製造された素材を用い、絞り加工により円筒形状の中間材を製作し、その後、前記中間材に1回以上焼鈍を行なう工程と、絞り加工を行なう工程と、前記中間材の開口部に形成された耳部(耳部とは素材の異方性により発生する)を除去する工程とを有することを特徴とするマルテンサイト系ステンレス鋼の円筒部品の製造方法。
- マルテンサイト系ステンレス鋼を絞り加工することにより円筒部品を成形する製造方法であって、圧延加工により製造された素材を用い、1回以上の絞り加工により円筒形状の中間材を製作し、前記円筒形状の中間材は絞り比(ブランク径/絞り径)2.5以下で1回以上焼鈍を行ない、その後、1回以上の絞り加工を行ない、絞り比3.7以下で前記中間の開口部に形成された耳部(素材の異方性により発生する)を除去し、その後、1回以上の絞り加工を行なうことにより所定の寸法を得ることを特徴とするマルテンサイト系ステンレス鋼の円筒部品の製造方法。
- マルテンサイト系ステンレス鋼を絞り加工することにより円筒部品を成形する製造方法であって、圧延加工により製造された素材を用い、1回以上の絞り加工により円筒形状の中間材を製作し、前記円筒形状の中間材は絞り比(ブランク径/絞り径)1.9〜2.5で1回以上焼鈍を行ない、その後、1回以上の絞り加工を行ない、絞り比3.2〜3.7で前記中間の開口部に形成された耳部(素材の異方性により発生する)を除去し、その後、1回以上の絞り加工を行なうことにより所定の寸法を得ることを特徴とするマルテンサイト系ステンレス鋼の円筒部材の製造方法。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7931217B2 (en) | 2007-11-20 | 2011-04-26 | Denso Corporation | Fuel injection valve |
JP2012007481A (ja) * | 2010-06-22 | 2012-01-12 | Nikki Co Ltd | ガス燃料用レギュレータ |
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-
2005
- 2005-09-05 JP JP2005255802A patent/JP2006043776A/ja active Pending
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