(第一実施形態)
以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と示す)に具体化した第一実施形態を図1〜図6に基づき説明する。
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されており、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。また、中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組み付けられている。また、前枠14の前面側及び遊技盤13の遊技領域13aには、点灯(点滅)又は消灯し、発光装飾に基づく遊技演出(発光演出)を行う装飾ランプ16が設けられている。また、上球皿15には、各種音声(効果音)を出力し、音声出力に基づく遊技演出(音声演出)を行うスピーカ17が設けられている。中枠12の下部には、下球皿18及び発射装置19が装着されている。
遊技盤13の遊技領域13aの略中央には、液晶ディスプレイ型の可変表示器(演出装置)Hを備えた表示装置20が配設されている。可変表示器Hでは、変動画像(又は画像表示)に基づく遊技演出(表示演出)が行われるようになっている。そして、可変表示器Hでは、複数種類の図柄を複数列で変動させて表示する図柄組み合わせゲーム(図柄変動ゲーム)が行われるようになっている。本実施形態では、図柄組み合わせゲームで3列の図柄による組み合わせを導出するようになっている。従って、本実施形態では、可変表示器Hは、ゲーム表示装置となる。
そして、遊技者は、可変表示器Hに最終的に表示された図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識できる。可変表示器Hに表示された全列の図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせから大当りを認識できる。この大当りを認識できる図柄組み合わせが大当りの組み合わせとなる。大当りの組み合わせが表示された場合、遊技者には、大当り遊技状態が付与される。また、可変表示器Hに表示された全列の図柄が異なる種類の場合又は1列の図柄が他の2列の図柄とは異なる種類の場合には、その図柄組み合わせからはずれを認識できる。このはずれを認識できる図柄組み合わせがはずれの組み合わせとなる。また、本実施形態では、遊技者側から見て左列(左図柄)→右列(右図柄)→中列(中図柄)の順に図柄が表示されるようになっている。そして、表示された左図柄と右図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせからリーチを認識できる。このリーチを認識できる図柄組み合わせがリーチの組み合わせとなる。
また、表示装置20の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う開閉羽根21を備えた始動入賞口22が配設されている。始動入賞口22の奥方には、入賞した遊技球を検知する始動口センサが設けられている。始動入賞口22は、遊技球の入賞検知を契機に、図柄組み合わせゲームの始動条件を付与し得る。また、始動入賞口22の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉23aを備えた大入賞口23が配設されている。大当り遊技状態が付与されると、大入賞口扉23aの開動作によって大入賞口23が開放されて遊技球が入賞可能となるため、遊技者は、多数の賞球が獲得できるチャンスを得ることができる。
そして、本実施形態のパチンコ機10は、1台のパチンコ機10で、演出内容の異なる複数種類の遊技演出を実行可能に構成されている。「演出内容が異なる遊技演出」とは、遊技演出における演出主体(主題、思想、テーマ)が異なることを示す。演出主体の異なる遊技演出を実行可能にパチンコ機10を構成することにより、遊技演出の種類毎に異なる遊技性(ゲーム性)が付与されることとなる。そして、遊技者は、1台のパチンコ機10でありながら、異なる遊技性の遊技を行うことができる。本実施形態では、遊技演出の種類(遊技演出種)として、演出主体を「麻雀ゲーム」とした遊技演出と、演出主体を「花札ゲーム」とした遊技演出の2種類が用意されている。以下、演出主体を「麻雀ゲーム」とした遊技演出を「麻雀遊技」と示し、演出主体を「花札ゲーム」とした遊技演出を「花札遊技」と示す。花札遊技では、図3(a)に示すように、花札を模した図柄を用いて図柄組み合わせゲームが行われるようになっている。その一方で、麻雀遊技では、図3(b)に示すように、麻雀牌を模した図柄を用いて図柄組み合わせゲームが行われるようになっている。
また、上球皿15の前面側略中央には、遊技者が「麻雀遊技」と「花札遊技」の何れかの遊技演出を選択操作するための遊技選択部SEが設けられている。この遊技選択部SEは、2種類の「麻雀遊技」、「花札遊技」に各別に対応する押し釦形式の選択ボタンBT1,BT2を備えている。また、選択ボタンBT1には、選択番号として「1」が、選択ボタンBT2には選択番号として「2」が付されており、前記選択番号は、「麻雀遊技」と「花札遊技」を識別するための情報とされている。そして、遊技者が選択ボタンBT1を押下操作することにより、「麻雀遊技」に基づく遊技演出で図柄組み合わせゲームが行われるようになっている。また、遊技者が選択ボタンBT2を押下操作することにより、「花札遊技」に基づく遊技演出で図柄組み合わせゲームが行われるようになっている。この遊技選択部SEを操作することにより、遊技者は複数種類の遊技演出の中から1つの遊技演出を選択することが可能となる。
次に、パチンコ機10の制御構成を図2に基づき説明する。
パチンコ機10の機裏側には、パチンコ機10全体を制御する主制御基板24が装着されている。主制御基板24は、パチンコ機10全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、統括制御基板(演出制御指示装置)28と、表示制御基板(演出制御装置)25と、ランプ制御基板(演出制御装置)26と、音声制御基板(演出制御装置)27とが装着されている。統括制御基板28は、主制御基板24が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、表示制御基板25、ランプ制御基板26及び音声制御基板27を統括的に制御する。表示制御基板25は、主制御基板24と統括制御基板28が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、可変表示器Hの表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)を制御する。ランプ制御基板26は、主制御基板24と統括制御基板28が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、装飾ランプ16の発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)を制御する。また、音声制御基板27は、主制御基板24と統括制御基板28が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、スピーカ17の音声出力態様(音声出力のタイミングなど)を制御する。
次に、本実施形態のパチンコ機10における主制御基板24、表示制御基板25、ランプ制御基板26、音声制御基板27及び統括制御基板28の具体的な構成を説明する。
前記主制御基板24には、メインCPU30が備えられている。該メインCPU30には、ROM31及びRAM32が接続されている。前記メインCPU30は、各種乱数の値を所定の周期毎に順次更新するようになっている。前記ROM31には、パチンコ機10を制御するための制御プログラムや、複数種類の変動パターン(演出パターン)が記憶されている。変動パターンは、図柄組み合わせゲームが開始してから該ゲームが終了する迄の遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)のベースとなるパターンを示すものである。前記RAM32には、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(各種乱数の値など)が記憶されるようになっている。
前記変動パターンは、はずれ演出用、はずれリーチ演出用、大当り演出用に分類されてROM31に記憶されている。本実施形態では、図4に示すように、はずれ演出用の変動パターンを変動パターンP1とし、はずれリーチ演出用の変動パターンを変動パターンP2とし、大当り演出用の変動パターンを変動パターンP3とする。大当り演出は、図柄組み合わせゲームが、リーチ演出を経て、最終的に大当りの組み合わせを表示するように展開される演出である。はずれ演出は、図柄組み合わせゲームが、リーチ演出を経ずに、最終的にはずれの組み合わせを表示するように展開される演出である。はずれリーチ演出は、図柄組み合わせゲームが、リーチ演出を経て、最終的にはずれの組み合わせを表示するように展開される演出である。前記リーチ演出は、リーチの組み合わせが表示されてから、大当りの組み合わせ又ははずれの組み合わせが表示されるまでの間に行われる演出である。なお、本実施形態では、図4に例示するように、変動パターンP1〜P3には、それぞれ変動時間T1〜T3が対応付けられている。
そして、メインCPU30は、制御プログラムに基づき、大当り判定、表示図柄(表示させる図柄)の決定、リーチ判定及び変動パターンの決定などの各種処理を実行するようになっている。例えば、メインCPU30は、図柄組み合わせゲームの開始時に大当り判定を実行する。大当り判定の判定結果が肯定(大当り)の場合、メインCPU30は、全列が同一種類となる図柄の種類を決定すると共に、大当り演出用の変動パターンP3を決定するようになっている。一方、大当り判定の判定結果が否定(はずれ)の場合、メインCPU30は、リーチ判定を行う。リーチ判定の判定結果が肯定(リーチ演出あり)の場合、メインCPU30は、左図柄と右図柄とを同一種類とし、且つ、左図柄と中図柄とが同一種類とならないように図柄の種類を決定すると共に、はずれリーチ演出用の変動パターンP2を決定するようになっている。一方、リーチ判定の判定結果が否定(リーチ演出なし)の場合、メインCPU30は、少なくとも左図柄と右図柄が同一種類とならないように図柄の種類を決定すると共に、はずれ演出用の変動パターンP1を決定するようになっている。
そして、前述のように各列の表示図柄の種類及び変動パターンP1〜P3を決定したメインCPU30は、統括制御基板28(統括CPU33)に対して、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力するようになっている。具体的に言えば、メインCPU30は、最初に、変動パターンP1〜P3を指定すると共に変動開始を指示するための変動パターン指定コマンドを出力するようになっている。次に、メインCPU30は、各列毎の表示図柄を指定するための図柄指定コマンドを出力するようになっている。その後に、メインCPU30は、前記指定した変動パターンP1〜P3に定められている変動時間T1〜T3に基づいて変動停止を指示するための全図柄停止コマンドを出力するようになっている。
次に、統括制御基板28について説明する。統括制御基板28には、図2に示すように、統括CPU33が備えられている。前記統括CPU33は、予告パターン振分乱数(本実施形態では、0〜49までの全50通りの整数)等の各種乱数の値を所定の周期毎に順次更新するようになっている。また、統括CPU33には、上球皿15に配設された遊技選択部SEが接続されている。さらに、統括CPU33には、ROM34及びRAM35が接続されている。前記ROM34には、前記各制御基板25〜27を統括的に制御するための制御プログラムや、複数種類の予告パターンY1〜Y9が記憶されている。また、前記RAM35には、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)されるようになっている。具体的に言えば、RAM35には、予告パターン振分乱数の値、図柄変動中(図柄組み合わせゲーム中)であることを示す遊技状態フラグ、及び遊技選択部SEで選択された遊技演出の種類を示す遊技選択フラグ等が記憶(設定)されるようになっている。従って、本実施形態のRAM35は、遊技演出を行わせる際の指標となる遊技演出種を記憶管理する指示側記憶手段となる。
前記予告パターンY1〜Y9は、変動パターンP1〜P3に対応付けられた変動時間T1〜T3内において、各制御基板25〜27の制御により実行される予告演出(遊技演出)の具体的な演出内容を特定するためのものである。前記予告演出は、大当り演出が行われる(大当り遊技状態が生起される)可能性があることを予め遊技者に告げるための演出である。複数種類の予告パターンY1〜Y9は、図5(a)及び図5(b)に例示するように、遊技演出種毎に分類されて記憶されている。具体的に言えば、遊技演出種が「麻雀遊技」の場合には、図5(a)に示すように、予告パターンY1〜Y5が記憶されている。また、遊技演出種が「花札遊技」の場合には、図5(b)に示すように、予告パターンY6〜Y9が記憶されている。なお、図5(a),(b)の予告パターンの欄において、「無し」とは、図柄組み合わせゲームにおいて予告演出を行わないことを決定するものである。
そして、分類された遊技演出種において、各変動パターンP1〜P3には、図5に示すように、1又は複数の予告パターンY1〜Y9(及び「無し」)が振り分けられた状態で記憶されている。具体的に言えば、遊技演出種が「麻雀遊技」である場合、変動パターンP1には、予告パターンY1,Y5(及び「無し」)が振り分けられた状態で記憶されている。また、遊技演出種が「花札遊技」である場合、変動パターンP2には、予告パターンY6〜Y8(及び「無し」)が振り分けられた状態で記憶されている。従って、予告パターンY1〜Y9は、遊技演出種、変動パターン及び予告パターン振分乱数の値に応じて選択されるようになっている。例えば、遊技演出種が「麻雀遊技」であって、変動パターンP1である場合に、予告パターン振分乱数の値として「49」を取得したとき、予告パターンY1が選択されるようになっている。
本実施形態において、はずれ演出用の変動パターンP1の出現率(選択される確率)は、はずれリーチ演出用の変動パターンP2の出現率又は大当り演出用の変動パターンP3の出現率よりも遙かに高い確率となっている。そこで、本実施形態では、はずれ演出用の変動パターンP1が選択されたときにおける予告パターンY5の出現率(選択される確率)を他の予告パターン(本実施形態では、予告パターンY1〜Y4、Y6〜Y9)の場合よりも遙かに高く設定することにより、結果的に、図柄組み合わせゲームにおける予告パターンY1〜Y9の出現率(すなわち、予告パターンY1〜Y9にて特定される演出内容の遊技演出が出現する確率)の中で、図柄組み合わせゲームにおける予告パターンY5の出現率を最も高く設定している。なお、図柄組み合わせゲームにおける予告パターンの出現率は、各変動パターンP1〜P3の出現率にそれぞれ各変動パターンP1〜P3が選択されたときにおける予告パターンの出現率を乗じた値の総和である。例えば、図柄組み合わせゲームにおける予告パターンY5の出現率は、変動パターンP1の出現率に変動パターンP1が選択されたときにおける予告パターンY5の出現率(図5に示すように9/50)を乗じた数値と、変動パターンP2の出現率に変動パターンP2が選択されたときにおける予告パターンY5の出現率(図5に示すように20/50)を乗じた数値と、変動パターンP3の出現率に変動パターンP3が選択されたときにおける予告パターンY5の出現率(図5に示すように5/50)を乗じた数値との総和である。
そして、これらの予告パターンY1〜Y9には、図6(a)に示すように、それぞれ予告パターン指定コマンド(演出内容指示コマンド)H01〜H05が対応付けられてROM34に記憶されている。例えば、図6(a)に示すように、予告パターンY1,Y6には、予告パターン指定コマンドH01が対応付けられており、予告パターンY5には、予告パターン指定コマンドH05が対応付けられている。前記予告パターン指定コマンドH01〜H05は、遊技演出種に関係なく予告パターンを指示する際に用いる共用指示コマンドと、遊技演出種に特有の予告パターンを指示する際に用いる専用指示コマンドに分類される。具体的には、予告パターン指定コマンドH01〜H04は、遊技演出種が「麻雀遊技」であるときだけでなく、「花札遊技」であるときも出力されるため、共用指示コマンドに分類される。その一方、予告パターン指定コマンドH05は、遊技演出種が「麻雀遊技」のときだけに出力されるため、専用指示コマンドに分類される。従って、本実施形態のROM34は、遊技演出種に関係なく演出内容を指示する際に用いる共用指示コマンドと、前記遊技演出種に特有の演出内容を指示する際に用いる専用指示コマンドとを記憶するコマンド記憶手段となる。
また、遊技演出種が「麻雀遊技」に対応付けられた予告パターンY4と、遊技演出種が「花札遊技」に対応付けられた予告パターンY9は、共に変動パターンP3が指定されたときのみ、即ち、大当り演出が行われるときのみ選択することができるように振り分けられている(図5参照)。従って、予告パターンY4,Y9は、遊技者に対して大当りが確定することを示唆する確定演出内容を特定するためのものとなる。そして、これらの予告パターンY4,Y9は、図6(a)に示すように、共に1の予告パターン指定コマンドH04に対応付けられている。すなわち、予告パターン指定コマンドH04は、遊技演出種に関係なく、大当り演出が確定することを示唆する確定演出内容を特定する予告パターンY4,Y9を指示するようになっている。
そして、メインCPU30から所定の制御コマンドを所定のタイミングで入力すると、統括CPU33は、それに応じて所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力するようになっている。具体的に言えば、統括CPU33は、変動パターン指定コマンドを入力すると、当該変動パターン指定コマンドを各制御基板25〜27に出力するようになっている。それと共に、統括CPU33は、変動パターン、予告パターン振分乱数及び遊技演出の種類に基づき予告パターンY1〜Y9を決定した場合には、当該予告パターンY1〜Y9を指定する予告パターン指定コマンドH01〜H05を各制御基板25〜27に出力する。そして、図柄指定コマンドを入力すると、統括CPU33は、当該図柄指定コマンドを表示制御基板25に出力するようになっている。その後、全図柄停止コマンドを入力すると、統括CPU33は、全図柄停止コマンドを各制御基板25〜27に出力するようになっている。従って、本実施形態の統括CPU33は、遊技演出の種類に基づき予告パターンY1〜Y9を決定すると共に、決定した予告パターンY1〜Y9に対応付けられた予告パターン指定コマンドH01〜H05を用いて予告パターンY1〜Y9を各制御基板25〜27に指示する演出指示手段となる。
また、統括CPU33は、遊技選択部SEの押下操作により出力された選択信号を入力し、前記選択信号に基づいて遊技演出種を変更するようになっている。より詳しく説明すると、統括CPU33は、前記選択信号を入力すると、前記選択信号に基づき、RAM35に設定された遊技演出種を示す遊技選択フラグを書き換えるようになっている。そして、統括CPU33は、RAM35に設定された図柄変動中(図柄組み合わせゲーム中)を示す遊技状態フラグを確認する。該遊技状態フラグが設定されていない場合、統括CPU33は、前記選択信号に基づき変更された遊技演出種を示して遊技演出種の書き換えを指示する制御コマンド(以下、遊技演出種指定コマンドと示す)を各制御基板25〜27に出力するようになっている。
一方、遊技状態フラグが設定されていた場合、統括CPU33は、遊技状態フラグが解除されるのを待って、遊技演出種指定コマンドを出力するようになっている。なお、統括CPU33は、変動パターン指定コマンドを入力すると、遊技状態フラグをRAM35に設定し、全図柄停止コマンドを入力すると、設定した遊技状態フラグを解除するようになっている。このため、統括CPU33は、図柄変動中、遊技演出種指定コマンドを出力しないようになっている。
次に、表示制御基板25について説明する。表示制御基板25には、サブCPU36が備えられている。前記サブCPU36には、ROM37が接続されている。また、サブCPU36には、RAM38が接続されている。前記RAM38には、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(遊技状態フラグや遊技選択フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。前記ROM37には、表示演出を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。
また、前記ROM37には、遊技演出種が「麻雀遊技」であるときにおける表示演出を制御するための各種の遊技情報が記憶されている。具体的には、「麻雀遊技」における演出内容の主体に応じた表示演出用の演出実行データ、予告実行データY1M〜Y5M及び各種画像情報が記憶されている。演出実行データは、サブCPU36が変動パターンP1〜P3に応じた遊技演出を制御するための情報である。すなわち、「麻雀遊技」における演出内容の主体に応じた表示演出用の演出実行データは、主に麻雀ゲームに関する内容の表示演出を実行可能に構成されている。
また、予告実行データY1M〜Y5Mは、サブCPU36が予告パターンY1〜Y5にそれぞれ応じた遊技演出を制御するための情報である。すなわち、「麻雀遊技」における演出内容の主体に応じた表示演出用の予告実行データY1M〜Y5Mは、図柄組み合わせゲーム中において大当り演出が行われる可能性が高いことを事前に告げる表示演出であって、且つ、主に麻雀ゲームに関する内容の表示演出を実行可能に構成されている。
また、前記ROM37には、遊技演出種が「花札遊技」であるときにおける表示演出を制御するための各種の遊技情報が記憶されている。具体的には、「花札遊技」における演出内容の主体に応じた表示演出用の演出実行データ、予告実行データY6H〜Y9H及び各種画像情報が記憶されている。「花札遊技」における演出内容の主体に応じた表示演出用の演出実行データは、主に花札に関する内容の表示演出を実行可能に構成されている。また、「花札遊技」における演出内容の主体に応じた表示演出用の予告実行データY6H〜Y9Hは、図柄組み合わせゲーム中において大当り演出が行われる可能性が高いことを事前に告げる表示演出であって、且つ、主に花札ゲームに関する内容の表示演出を実行可能に構成されている。
そして、ROM37には、遊技演出種及び予告パターン指定コマンドH01〜H05により指定された予告パターンY1〜Y9に対応する予告実行データY1M〜Y5M,Y6H〜Y9Hを特定することができるように、その対応関係が記憶されている(図6(b)参照)。例えば、RAM38に記憶管理されている遊技選択フラグが示す遊技演出種が「麻雀遊技」であるときに、予告パターン指定コマンドH03を入力した場合、サブCPU36は、予告実行データとして予告実行データY3Mを特定するようになっている。
そして、サブCPU36は、変動パターン指定コマンドを入力した場合、表示制御プログラムに基づき、RAM38に記憶された遊技選択フラグに示す遊技演出種を特定するようになっている。そして、サブCPU36は、当該遊技演出種及び変動パターン指定コマンドによって指定された変動パターンP1〜P3に基づいて、演出実行データをROM37から読み出すようになっている。
また、サブCPU36は、変動パターン指定コマンドと共に予告パターン指定コマンドH01〜H05を入力すると、確認した遊技演出種及び予告パターン指定コマンドH01〜H05によって指定された予告パターンY1〜Y9に基づいて、予告実行データY1M〜Y5M,Y6H〜Y9HをROM37から読み出すようになっている。例えば、遊技選択フラグが示す遊技演出種が「花札遊技」であることを確認し、入力した予告パターン指定コマンドH03である場合、サブCPU36は、ROM37から予告パターンY3に対応する予告実行データY8Hを読み出すようになっている。
そして、サブCPU36は、読み出した演出実行データ及び予告実行データY1M〜Y5M,Y6H〜Y9Hに基づき、表示装置20(可変表示器H)の表示態様を制御して、表示装置20に表示演出を実行させるようになっている。従って、本実施形態のサブCPU36は、RAM38で記憶管理されている遊技演出種に対応付けられ、かつ、入力した予告パターン指定コマンドH01〜H05で指示された予告パターンY1〜Y9で特定される表示演出を表示装置20に行わせる実行制御手段となる。
また、サブCPU36は、統括制御基板28から遊技演出種指定コマンドを入力した場合、当該遊技演出種指定コマンドにて指示される遊技演出種を示すように、RAM38に記憶される遊技選択フラグを書き換えるようになっている。従って、本実施形態のRAM38は、遊技演出を行わせる際の指標となる遊技演出種を記憶管理する制御側記憶手段となる。
次に、ランプ制御基板26について説明する。ランプ制御基板26には、サブCPU39が備えられている。前記サブCPU39には、ROM40が接続されている。また、サブCPU39には、RAM41が接続されている。前記RAM41には、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(遊技状態フラグや遊技選択フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。前記ROM40には、発光演出を制御するための発光制御プログラムが記憶されている。
また、ROM40には、「麻雀遊技」における発光演出を制御するための各種の遊技情報が記憶されている。具体的には、「麻雀遊技」における演出内容の主体に応じた発光演出用の演出実行データ及び予告実行データY1M〜Y5Mが記憶されている。また、ROM40には、「花札遊技」における発光演出を制御するための各種の遊技情報が記憶されている。具体的には、「花札遊技」における演出内容の主体に応じた発光演出用の演出実行データ及び予告実行データY6H〜Y9Hが記憶されている。
そして、ROM40には、表示制御基板25のROM37同様、遊技演出種及び予告パターン指定コマンドH01〜H05により指定された予告パターンY1〜Y9に対応する発光演出用の予告実行データY1M〜Y5M,Y6H〜Y9Hを特定することができるようにその対応関係が記憶されている。
サブCPU39は、表示制御基板25(サブCPU36)の場合と同様、変動パターン指定コマンド及び予告パターン指定コマンドH01〜H05を入力した場合、ROM40から発光演出用の演出実行データ及び予告実行データY1M〜Y5M,Y6H〜Y9Hを読み出す。そして、サブCPU39は、これらの演出実行データ及び予告実行データY1M〜Y5M,Y6H〜Y9Hに基づいて、装飾ランプ16の発光態様を制御し、装飾ランプ16に発光演出を実行させるようになっている。従って、本実施形態のサブCPU39は、RAM41で記憶管理されている遊技演出種に対応付けられ、かつ、入力した予告パターン指定コマンドH01〜H05で指示された予告パターンY1〜Y9で特定される発光演出を装飾ランプ16に行わせる実行制御手段となる。
また、サブCPU39は、統括制御基板28から遊技演出種指定コマンドを入力した場合、当該遊技演出種指定コマンドにて指示される遊技演出種を示すように、RAM41に記憶される遊技選択フラグを書き換えるようになっている。従って、本実施形態のRAM41は、遊技演出を行わせる際の指標となる遊技演出種を記憶管理する制御側記憶手段となる。
次に、音声制御基板27について説明する。音声制御基板27には、サブCPU42が備えられている。前記サブCPU42には、ROM43が接続されている。また、サブCPU42には、RAM44が接続されている。前記RAM44には、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(遊技状態フラグや遊技選択フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。前記ROM43には、音声演出を制御するための音声制御プログラムが記憶されている。
また、ROM43には、「麻雀遊技」における音声演出を制御するための各種の遊技情報が記憶されている。具体的には、「麻雀遊技」における演出内容の主体に応じた音声演出用の演出実行データ及び予告実行データY1M〜Y5Mが記憶されている。また、ROM43には、「花札遊技」における音声演出を制御するための各種の遊技情報が記憶されている。具体的には、「花札遊技」における演出内容の主体に応じた音声演出用の演出実行データ及び予告実行データY6H〜Y9Hが記憶されている。
そして、ROM43には、表示制御基板25のROM37同様、遊技演出種及び予告パターン指定コマンドH01〜H05により指定された予告パターンY1〜Y9に対応する音声演出用の予告実行データY1M〜Y5M,Y6H〜Y9Hを特定することができるようにその対応関係が記憶されている。
サブCPU42は、表示制御基板25(サブCPU36)の場合と同様、変動パターン指定コマンド及び予告パターン指定コマンドH01〜H05を入力した場合、ROM43から音声演出用の演出実行データ及び予告実行データY1M〜Y5M,Y6H〜Y9Hを読み出す。そして、サブCPU42は、これらの演出実行データ及び予告実行データY1M〜Y5M,Y6H〜Y9Hに基づいて、スピーカ17の音声出力態様を制御し、スピーカ17に音声演出を実行させるようになっている。従って、本実施形態のサブCPU42は、RAM44で記憶管理されている遊技演出種に対応付けられ、かつ、入力した予告パターン指定コマンドH01〜H05で指示された予告パターンY1〜Y9で特定される音声演出をスピーカ17に行わせる実行制御手段となる。
また、サブCPU42は、統括制御基板28から遊技演出種指定コマンドを入力した場合、当該遊技演出種指定コマンドにて指示される遊技演出種を示すように、RAM44に記憶される遊技選択フラグを書き換えるようになっている。従って、本実施形態のRAM44は、遊技演出を行わせる際の指標となる遊技演出種を記憶管理する制御側記憶手段となる。
従って、本実施形態のサブCPU36,39,42は、遊技演出種に対応付けられ、かつ、予告パターン指定コマンドH01〜H05で指示された予告パターンY1〜Y9により特定される演出内容の遊技演出を可変表示器H、装飾ランプ16、スピーカ17に行わせる実行制御手段となる。
以上のように構成されたパチンコ機10において、統括CPU33は、RAM35に記憶された遊技選択フラグを書き換え、それと共に、その書き換えを各制御基板25〜27に反映するために、各制御基板25〜27に対して遊技演出種指定コマンドを出力している。このため、統括制御基板28にて記憶管理される遊技演出種と、各制御基板25〜27にて記憶管理される遊技演出種が異なることは本来あり得ない。しかしながら、例えば、各制御基板25〜27が遊技演出種指定コマンドを入力し損なう等、稀に各制御基板25〜27のRAM38,41,44に記憶された遊技選択フラグが変更されず、統括制御基板28のRAM35に記憶された遊技選択フラグが示す遊技演出種との間でずれ(不一致)が生じてしまう場合がある。
そこで、本実施形態のパチンコ機10では、予告パターン指定コマンドH01〜H05を入力した際、統括制御基板28で記憶管理している遊技演出種と、各制御基板25〜27で記憶管理している遊技演出種とが一致しない場合、各サブCPU36,39,42は、その旨を検出することができるようになっている。以下、詳しく説明する。
表示制御基板25のサブCPU36は、統括制御基板28の統括CPU33から予告パターン指定コマンドを入力した場合、表示制御プログラムに基づき、当該予告パターン指定コマンドが予告パターン指定コマンドH05であるか否か(即ち、専用指示コマンドに分類されるコマンドであるか否か)を判定する。この判定結果が否定の場合(予告パターン指定コマンドH05でない場合)、サブCPU36は、遊技演出種にずれが生じているか否か判定しない。
一方、サブCPU36は、判定結果が肯定の場合(予告パターン指定コマンドH05を入力した場合)、RAM38に記憶される遊技選択フラグから遊技演出種を確認する。そして、サブCPU36は、ROM40に記憶された予告パターン指定コマンドと予告実行データの対応関係(図6(b)参照)から、確認した遊技演出種に対応付けられ、予告パターン指定コマンドH05に対応する予告実行データが存在するか否か判定する。この判定結果が肯定の場合、サブCPU36は、統括制御基板28(RAM35)にて記憶管理されている遊技選択フラグが示す遊技演出種と、表示制御基板25(RAM38)にて記憶管理されている遊技選択フラグが示す遊技演出種とが一致すると判定する。一方、判定結果が否定の場合、サブCPU36は、統括制御基板28(RAM35)にて記憶管理されている遊技選択フラグが示す遊技演出種と、表示制御基板25(RAM38)にて記憶管理されている遊技選択フラグが示す遊技演出種とが不一致であると判定する。
すなわち、予告パターン指定コマンドH05は、統括制御基板28側において、統括制御基板28にて記憶管理される遊技演出種が「麻雀遊技」であるときに限り選択される、「麻雀遊技」特有の専用指示コマンドである(図6(a)参照)。そして、予告パターン指定コマンドH05は、表示制御基板25側において、表示制御基板25にて記憶管理される遊技演出種が「麻雀遊技」であるときに限り対応する予告実行データ(本実施形態では、予告実行データY5M)が存在するものである(図6(b)参照)。従って、サブCPU36は、RAM38に記憶管理された遊技演出種に対応付けられた予告実行データの中で、予告パターン指定コマンドH05に対応する予告実行データが存在しないとき、統括制御基板28にて記憶管理される遊技演出種と、表示制御基板25にて記憶管理される遊技演出種とが不一致であると認識することができる。
なお、専用指示コマンドである予告パターン指定コマンドH05にて指示される予告パターンY5は、予告パターンY1〜Y9のうち、最も出現率が高く設定されている。このため、統括制御基板28にて記憶管理される遊技演出種が「麻雀遊技」で、表示制御基板25にて記憶管理される遊技演出種が「花札遊技」である場合、サブCPU36が入力する予告パターン指定コマンドのうち、予告パターン指定コマンドH05を入力する確率が高くなる。従って、サブCPU36は、遊技演出種のずれを認識する確率が高くなる。
また、ランプ制御基板26(サブCPU39)及び音声制御基板27(サブCPU42)は、表示制御基板25(サブCPU36)と同様の処理を実行することにより、統括制御基板28にて記憶管理されている遊技演出種と一致するか否かを判定することができるようになっている。従って、本実施形態のサブCPU36,39,42は、RAM38,41,44とRAM35の双方にて記憶管理している遊技演出種が一致するか否かを判定する判定手段となる。
そして、遊技演出種にずれが生じていることを判定したサブCPU36,39,42は、それぞれ可変表示器H、装飾ランプ16又はスピーカ17を制御して、遊技演出種がずれている旨の報知を実行させる。具体的には、表示制御基板25のサブCPU36は、遊技演出種にずれが生じていると判定すると、可変表示器Hの表示態様を制御して、可変表示器Hに「遊技演出種にずれが発生しています」等の文字メッセージを表示させ、外部に遊技演出種のずれを報知させる。ランプ制御基板26のサブCPU39は、遊技演出種にずれが生じていると判定すると、装飾ランプ16の発光態様を制御し、装飾ランプ16を激しく点滅させて、外部に遊技演出種のずれを報知させる。音声制御基板27のサブCPU42は、遊技演出種にずれが生じていると判定すると、スピーカ17の音声出力態様を制御して、スピーカ17に「遊技演出種にずれが発生しています」等の音声メッセージを出力させ、外部に遊技演出種のずれを報知させる。従って、本実施形態では、可変表示器H、装飾ランプ16及びスピーカ17は、遊技演出種が不一致である旨を報知する報知手段となる。
そして、報知を行わせると共に、サブCPU36,39,42は、遊技状態フラグが設定されているか否か確認する。なお、サブCPU36,39,42は、変動パターン指定コマンドを入力すると、遊技状態フラグをRAM38,41,44に設定し、全図柄停止コマンドを入力すると、設定した遊技状態フラグを解除するようになっている。サブCPU36,39,42は、遊技状態フラグが設定されていないと確認すると、遊技演出種のずれを通知し、遊技演出種指定コマンドの再出力を要求するための要求コマンドを統括制御基板28(統括CPU33)に対して出力する。一方、遊技状態フラグが設定されていれば、サブCPU36,39,42は、遊技状態フラグを解除するのを待って、要求コマンドを統括制御基板28(統括CPU33)に対して出力する。すなわち、サブCPU36,39,42は、図柄変動中以外のときに、要求コマンドを出力するようになっている。
統括CPU33は、要求コマンドを入力すると、RAM35に記憶された遊技選択フラグが示す遊技演出の種類を指定する遊技演出種指定コマンドを要求コマンドの出力元のサブCPU36,39,42に対して出力する。サブCPU36,39,42は、統括制御基板28から遊技演出種指定コマンドを入力すると、当該遊技演出種指定コマンドにて指示される遊技演出種を示すように、RAM38,41,44に記憶される遊技選択フラグを書き換える。これにより、統括制御基板28にて記憶管理されている遊技演出種と、各制御基板25〜27にて記憶管理される遊技演出種の不一致を解消することができる。そして、サブCPU36,39,42は、不一致を解消すると(即ち、遊技演出種指定コマンドを入力すると)、可変表示器H、装飾ランプ16又はスピーカ17を制御して、遊技演出種がずれている旨の報知を終了させる。従って、本実施形態の統括CPU33は、RAM38,41,44で記憶管理されている遊技演出種の書き換えを指示する書換指示手段となる。また、サブCPU36,39,42は、遊技演出種が不一致である旨を統括制御基板28に通知する通知手段となる。
なお、遊技演出種がずれていたとしても、各サブCPU36,39,42は、入力した変動パターン指定コマンド及び予告パターン指定コマンドH01〜H05に基づき、演出実行データ及び予告実行データY1M〜Y5M,Y6H〜Y9Hを読み出し、各種制御を実行するようになっている。但し、予告パターン指定コマンドH05に対応する予告実行データがないとき(つまり、遊技演出種が「花札遊技」のときに予告パターン指定コマンドH05を入力したとき)、各サブCPU36,39,42は、予告演出を行わずに、演出実行データのみに基づいて図柄組み合わせゲームのための制御を実行するようになっている。
また、例えば、統括制御基板28にて記憶管理される遊技演出種が「麻雀遊技」であって、表示制御基板25にて記憶管理される遊技演出種が「花札遊技」である場合に、統括CPU33が予告パターンY4を指定する予告パターン指定コマンドH04を出力したとする。すると、サブCPU36は、表示制御基板25にて記憶管理される遊技演出種が「花札遊技」であるから、予告パターンY9に対応する予告実行データY9Hを読み出し、予告実行データY9Hに基づき可変表示器Hの表示態様を制御するようになっている(図6(b)参照)。しかしながら、遊技者に対して大当り演出が確定することを示唆する確定演出内容を特定する予告パターンY4,Y9は、共に1の予告パターン指定コマンドH04に対応付けているので(図6(a)参照)、遊技演出種がずれていても、確定演出内容で遊技演出が行われたときに、大当りとならないという現象を防止することができる。従って、各制御基板25〜27側で記憶管理される遊技演出種と、統括制御基板28側で記憶管理される遊技演出種とが一致しない場合であっても、確実に確定演出内容で遊技演出を行うことができ、遊技者に対して大きな混乱を与えることなくなる。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)統括制御基板28(統括CPU33)は、記憶管理している遊技演出種を確認して予告パターンY1〜Y9(遊技演出の演出内容)を決定し、その決定した予告パターンY1〜Y9を各制御基板25〜27(各サブCPU36,39,42)に指示する。そして、各制御基板25〜27は、指示を受けた際に、記憶管理している遊技演出種に対して指示された予告実行データの有無を確認するようにした。このため、各制御基板25〜27は、記憶管理している遊技演出種に対して指示された予告実行データが存在しない場合、統括制御基板28が記憶管理している遊技演出種と、制御基板25〜27が記憶している遊技演出種が異なることを認識することができる。
(2)予告パターン指定コマンドとして、前記遊技演出種に関係なく予告パターンY1〜Y4,Y6〜Y9を指示する際に用いる共用指示コマンド(予告パターン指定コマンドH01〜H04)と、前記遊技演出種に特有の予告パターンY5を指示する際に用いる専用指示コマンド(予告パターン指定コマンドH05)を用いるようにした。そして、予告パターン指定コマンドH05を入力している場合に、各サブCPU36,39,42は、各RAM38,41,44で記憶管理している(遊技選択フラグが示す)遊技演出種に対して予告パターン指定コマンドH05で指示された予告実行データの有無を確認し、遊技演出種が一致するか否かを判定するようにした。このため、各制御基板25〜27は、予告パターン指定コマンドH05で指示された予告実行データが存在しない場合、RAM38,41,44に記憶されている遊技演出種と、RAM35に記憶されている遊技演出種が異なることを認識することをできる。すなわち、予告パターン指定コマンドH05は、遊技演出種が「麻雀遊技」であるときに特有の予告パターンY5を指示する際に用いる。このため、各サブCPU36,39,42が各RAM38,41,44に記憶された遊技演出種に対して予告パターン指定コマンドH05で指示された予告実行データが存在しないと判定した場合、サブCPU36,39,42は、装置間において遊技演出種にずれがあると認識することができる。
(3)RAM38,41,44に記憶されている遊技演出種と、RAM35に記憶されている遊技演出種が異なるか否かを判定することができる予告パターン指定コマンドH05で指示される予告パターンY5の出現率を最も高く設定した(図5(a)参照)。このため、各サブCPU36,39,42が遊技演出種のずれを認識する確率を高くすることができる。
(4)3つの制御基板25〜27は、それぞれRAM38,41,44にて遊技演出種を記憶管理し、また、サブCPU36,39,42にてそれぞれ遊技演出種のずれを判定した。このため、複数の制御基板25〜27のサブCPU36,39,42が遊技演出種のずれを判定(検知)した場合、統括制御基板28のRAM35に記憶された遊技選択フラグが示す遊技演出種に問題があった可能性が高いと判断することができる。即ち、可変表示器H、装飾ランプ16、スピーカ17のうち複数の装置から遊技演出種が不一致である旨を報知された場合、統括制御基板28のRAM35に記憶された遊技選択フラグが示す遊技演出種に問題があった可能性が高いと判断することができる。
(5)遊技演出種が不一致の場合にはそれぞれ可変表示器H、装飾ランプ16、スピーカ17により遊技演出種が不一致である旨を報知させる。これにより、RAM38,41,44に記憶されている遊技選択フラグが示す遊技演出種と、RAM35に記憶されている遊技選択フラグが示す遊技演出種が異なることを報知することができる。このため、遊技者や遊技店等のユーザに対して、RAM35に記憶されている遊技選択フラグが示す遊技演出種と、RAM38,41,44に記憶されている遊技選択フラグが示す遊技演出種が異なることを容易に認識させることができる。
(6)統括制御基板28(統括CPU33)は、遊技状態フラグを確認することにより、少なくとも可変表示器Hにて図柄組み合わせゲームが行われていない時に、遊技演出種指定コマンドを出力するようにした。このため、表示制御基板25(サブCPU36)は、図柄組み合わせゲームを実行することによる制御負担(画像生成による負担)が大きくなるときを避けて遊技演出種指定コマンドを受けることができる。従って、表示制御基板25は、制御負担が大きくなることが原因となる遊技演出種指定コマンドの受け取りミスを少なくすることができる。
(7)各遊技演出種に対応付けられ、遊技者に対して大当りが確定することを示唆する予告パターンY4,Y9は、1つの予告パターン指定コマンドH04を用いて指示するようにした(図6(a)参照)。このため、遊技演出種がずれているときに、統括CPU33が、確定演出内容である予告パターンY4,Y9を指示した場合でも、各サブCPU36,39,42は、確定演出内容を特定する予告パターンY4,Y9に基づく遊技演出を可変表示器H、装飾ランプ16、スピーカ17に実行させることができる。従って、遊技者に混乱を与えることを防ぐことができ、遊技に支障をきたさないようにすることができる。
(8)各制御基板25〜27(サブCPU36,39,42)は、遊技演出種が不一致である旨を統括制御基板28(統括CPU33)に通知する要求コマンドを出力するようにした。そして、統括CPU33は、その要求コマンドを入力した際、出力元の制御基板25〜27に対してRAM35に記憶された遊技演出種と一致するように書き換えの指示を行う遊技演出種指定コマンドを出力するようにした。このため、各制御基板25〜27(サブCPU36,39,42)は、遊技演出種が不一致の場合、各制御基板25〜27のRAM38,41,44に記憶されている遊技演出種を、統括制御基板28のRAM35に記憶されている遊技演出種に一致させることができる。また、遊技者が報知に気づかない場合であっても、遊技演出種のずれをなくすことができる。また、統括制御基板28のRAM35に記憶されている遊技演出種に統一するため、制御構成が簡単となり、遊技演出種のずれを修正するための制御負担が少なくなる。
(9)共用指示コマンド(予告パターン指定コマンドH01〜H04)を用いることにより、各制御基板25〜27において、複数(本実施形態では2つ)の予告パターンY1〜Y4,Y6〜Y9を指定することができるようにした。このため、統括CPU33は、少ない制御コマンドで多くの予告パターンを指定することができる。
(第二実施形態)
次に、本発明を具体化した第二実施形態を説明する。尚、第一実施形態と同様の構成は、第一実施形態と同じ符号を付してその詳細な説明及び図面は省略又は簡略する。本実施形態のパチンコ機10の制御構成は、第一実施形態の制御構成と基本的に同じである。
第二実施形態の統括制御基板28(統括CPU33)は、遊技演出種にずれが生じた場合、各RAM35,38,41,44で記憶管理されている遊技演出種のうち、最も記憶数が多い遊技演出種と一致するように、各RAM35,38,41,44で記憶管理される遊技選択フラグを書き換えることができるようになっている。以下、詳述する。
各制御基板25〜27(サブCPU36,39,42)は、第一実施形態と同様に、遊技演出種のずれを検知すると、遊技状態フラグを確認する。そして、サブCPU36,39,42は、遊技状態フラグが設定されていないことを確認すると、統括CPU33に対して、遊技演出種のずれを通知すると共に、各RAM38,41,44にて記憶管理している遊技選択フラグが示す遊技演出種を通知する遊技演出種通知コマンドを出力する。従って、本実施形態のサブCPU36,39,42は、各RAM38,41,44で記憶管理されている遊技演出種を統括制御基板28に通知する通知手段となる。
統括CPU33は、遊技演出種通知コマンドを入力すると、複数のサブCPU36,39,42から同時期に同一の遊技演出種を示す遊技演出種通知コマンドを入力したか否か判定する。この判定結果が否定(同一の遊技演出種を示す遊技演出種通知コマンドを入力していない)の場合、統括CPU33は、第一実施形態と同様に、遊技演出種指定コマンドを出力元の制御基板25〜27に出力する。
一方、判定結果が肯定(同一の遊技演出種を示す遊技演出種通知コマンドを入力した)の場合、統括CPU33は、各RAM35,38,41,44で記憶管理されている遊技演出種のうち、最も記憶数が多い遊技演出種を抽出し、抽出した遊技演出種と一致するように、各RAM35,38,41,44の内容を書き換えるようになっている。
具体的には、入力した遊技演出種指定コマンドが示す遊技演出種と、統括制御基板28のRAM35に記憶管理される遊技演出種と、遊技演出種指定コマンドを出力していない制御基板25〜27のRAM38,41,44に記憶管理される遊技演出種のうち、統括CPU33は、最も記憶数が多い遊技演出種を抽出する。そして、統括CPU33は、抽出した遊技演出種と一致するように、RAM35の遊技選択フラグを書き換え、各制御基板25〜27に対して遊技演出種指定コマンドを出力する。なお、遊技演出種指定コマンドを出力していない制御基板25〜27のRAM38,41,44に記憶管理される遊技演出種は、統括制御基板28のRAM35に記憶管理される遊技演出種と同一種であるとしている。また、最も記憶数が多い遊技演出種が2種以上ある場合、統括制御基板28のRAM35に記憶された遊技演出種と一致させるようになっている。
例えば、RAM35に記憶管理されている遊技演出種が「花札遊技」であるときに、統括CPU33が、全ての制御基板25〜27から「麻雀遊技」を示す遊技演出種通知コマンドを同時期に入力した場合、統括CPU33は、RAM35に記憶管理されている遊技選択フラグが「花札遊技」を示すように遊技選択フラグを書き換える。すなわち、この場合、3つの制御基板25〜27にて記憶管理された遊技演出種である「麻雀遊技」が最も記憶数の多い遊技演出種となるので、統括CPU33は、遊技演出種を「麻雀遊技」に書き換えている。
また、RAM35に記憶管理されている遊技演出種が「花札遊技」であるときに、統括CPU33が、2つの制御基板から「麻雀遊技」を示す遊技演出種通知コマンドを同時期に入力した場合、統括CPU33は、遊技演出種通知コマンドを出力した制御基板に対して「花札遊技」を示す遊技演出種指定コマンドを出力する。すなわち、この場合、2つの制御基板が遊技演出種として「花札遊技」を記憶管理し、他の2つの制御基板が遊技演出種として「麻雀遊技」を記憶管理している。このため、最も記憶数が多い遊技演出種が2種以上となることから、統括CPU33は、自信が記憶管理している遊技演出種に統一させている。従って、本実施形態の統括CPU33は、各RAM35,38,41,44において最も記憶数が多い遊技演出種を抽出する抽出手段となる。また、統括CPU33は、RAM35で記憶管理されている遊技演出種を抽出した遊技演出種に書き換える書換手段となる。さらに、統括CPU33は、RAM38,41,44で記憶管理されている遊技演出種の書き換えを指示する書換指示手段となる。
従って、本実施形態によれば、第一実施形態の効果(1)〜(7)、(9)に加え、以下に示す効果を得ることができる。
(10)複数のサブCPU36,39,42から同時期に同一の遊技演出種が通知された場合、各RAM35,38,41,44において記憶管理されている遊技演出種のうち最も多い遊技演出種となるように、統括CPU33は、各RAM35,38,41,44にて記憶管理される遊技演出種を書き換えた。このため、統括制御基板28側にて記憶管理されている遊技演出種と、各制御基板25〜27側にて記憶管理されている遊技演出種を一致させることができる。また、統括制御基板28側にて記憶管理されている遊技演出種に問題がある可能性が高い場合(即ち、複数のサブCPU36,39,42から同一の遊技演出種を指定する遊技演出種指定コマンドを入力した場合)、統括制御基板28のRAM35の遊技選択フラグを書き換えることができる。
尚、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
○上記各実施形態において、統括制御基板28のRAM35にて記憶管理されている遊技演出種が「花札遊技」で、制御基板25〜27のRAM38,41,44にて記憶管理されている遊技演出種が「麻雀遊技」であるときに、遊技演出種のずれ(不一致)を認識することができるようにしてもよい。具体的には、図7(a)に示すように、統括制御基板28のRAM35にて記憶管理される遊技演出種が「花札遊技」であるときに限り選択される、「花札遊技」特有の予告パターン指定コマンドH06(専用指示コマンド)を設ける。そして、図7(b)に示すように、各制御基板25〜27側において、RAM38,41,44にて記憶管理される遊技演出種が「花札遊技」であるときに限り、予告パターン指定コマンドH06に対応する予告実行データY10Hが存在するようにすればよい。このようにすれば、統括制御基板28のRAM35にて記憶管理されている遊技演出種が「花札遊技」で、制御基板25〜27のRAM38,41,44にて記憶管理されている遊技演出種が「麻雀遊技」であっても、予告パターン指定コマンドH06を入力することにより、サブCPU36,39,42は、遊技演出種の不一致を認識することができる。
○上記各実施形態では、遊技者に対して大当り演出が確定することを示唆する確定演出内容を特定するための予告パターンY4,Y9を、図6(a)に示すように、共に1の予告パターン指定コマンドH04に対応付けていた。この別例として、遊技者に対してリーチ演出が確定することを示唆する確定演出内容を特定するための予告パターンを、1の予告パターン指定コマンドに対応付けるようにしても良い。
○上記各実施形態では、1台のパチンコ機10において2種類の遊技演出を選択可能としているが、選択可能な遊技演出の数(種類)は任意に変更することができる。例えば、3種類、4種類、5種類でも良い。即ち、各遊技演出の遊技情報を各ROM37,40,43に記憶することにより、1台のパチンコ機10において複数種類の遊技演出を選択可能とすることができる。また、選択可能とする遊技演出における演出内容の主体は、上記各実施形態に限定されることなく、任意に変更することができる。
○上記各実施形態では、可変表示器H、装飾ランプ16及びスピーカ17で遊技演出が実行されるようになっているが、遊技演出を実行する装置(演出装置)は、任意に変更しても良い。例えば、可動体の動作による遊技演出を実行する可動装置、振動による遊技演出を実行する振動装置でも良い。また、これらの任意の装置による組み合わせによって遊技演出が行われるようにしても良い。
○上記各実施形態において、可変表示器H、装飾ランプ16及びスピーカ17は、遊技演出種が不一致である旨の報知を実行していたが、実行しなくても良い。
○上記各実施形態において、各制御基板25〜27は、遊技演出種が不一致である場合、要求コマンド(又は遊技演出通知コマンド)を出力して、遊技演出種を一致させていたが、出力しなくても良い。
○上記各実施形態では、演出制御装置として、表示制御基板25、ランプ制御基板26、音声制御基板27の3つを採用したが、演出制御装置の数を増減しても良い。例えば、ランプ制御基板26と音声制御基板27を1つにして、表示制御基板25とランプ・音声制御基板の2つにしても良い。
○上記各実施形態では、ランプ制御基板26のRAM41及び音声制御基板27のRAM44に図柄変動中を示す遊技状態フラグを設定していたが、少なくとも表示制御基板25のRAM38に遊技状態フラグが設定されていれば、設定しなくても良い。すなわち、図柄組み合わせゲーム中の制御負担が少ないランプ制御基板26(サブCPU39)及び音声制御基板27(サブCPU42)は、図柄組み合わせゲーム中に、要求コマンドを統括制御基板28(統括CPU33)に出力するようにしても良い。
○上記各実施形態において、専用指示コマンドとしての予告パターン指定コマンドの数と、共用指示コマンドとしての予告パターン指定コマンドの数は、それぞれ1つ以上存在するならば、任意に変更しても良い。例えば、専用指示コマンドとしての予告パターン指定コマンドを3つとし、共用指示コマンドとしての予告パターン指定コマンドを3つとしてもよい。
○上記各実施形態において、演出内容指示コマンドとしての予告パターン指定コマンドの数を任意に変更しても良い。例えば、4つ、7つにしても良い。
○上記各実施形態において、予告パターンY1〜Y9により特定される演出内容は任意である。例えば、麻雀にて使用される1000点棒を可変表示器Hに表示する演出を、大当り予告(又はリーチ予告)を実行する演出内容としても良い。また、予告パターンY6に基づく図柄組み合わせゲームにおいて、右図柄を一旦停止させて、再び変動させる演出(すべり演出)を、大当り予告(又はリーチ予告)を実行する演出内容としても良い。また、予告パターンの数は任意に変更しても良い。
○上記各実施形態において、統括制御基板28を削除して、統括制御基板28の機能を主制御基板24に備えても良い。この場合、主制御基板24が、演出制御指示装置となる。
○上記各実施形態において、遊技者の操作に基づき遊技演出種が変更されていたが、主制御基板24又は統括制御基板28主導で、遊技演出種を切り替えるようにしてもよい。この場合、遊技選択部SEを設けなくても良い。
○上記各実施形態において、各変動パターンP1〜P3が選択されたときにおける各予告パターンY1〜Y9の出現率は、任意に変更しても良い。例えば、変動パターンP1が選択されたときにおける予告パターンY5の出現率を、10/50にしてもよい。なお、図柄組み合わせゲームにおける予告パターンの出現率を高く設定するには、各変動パターンP1〜P3の出現率を考慮して各変動パターンP1〜P3が選択されたときにおける各予告パターンの出現率を設定すればよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記演出装置のうち、少なくとも1つの演出装置は、複数種類の図柄を変動させて表示する図柄変動ゲームを行うゲーム表示装置であり、前記演出制御指示装置は、前記ゲーム表示装置にて前記図柄変動ゲームが行われていない時に、記憶管理している遊技演出種を前記演出制御装置に指示することを特徴とする請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の遊技機。
(ロ)各遊技演出種に対応付けられ、遊技者に対して大当り又はリーチが確定することを示唆する確定演出内容は、1つの共用指示コマンドを用いて指示することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の遊技機。
(ハ)前記演出制御装置には、前記判定手段の判定結果が否定の場合に、前記遊技演出種が不一致である旨を前記演出制御指示装置に通知する通知手段をさらに設ける一方で、前記演出制御指示装置には、前記通知手段からの通知を受けた場合に、前記指示側記憶手段で記憶管理している遊技演出種を前記演出制御装置に指示することにより、前記制御側記憶手段で記憶管理されている遊技演出種の書き換えを指示する書換指示手段をさらに設けたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の遊技機。
(ニ)前記各演出制御装置には、前記判定手段の判定結果が否定の場合に、前記制御側記憶手段で記憶管理されている遊技演出種を前記演出制御指示装置に通知する通知手段をさらに設ける一方で、前記演出制御指示装置には、複数の前記通知手段から同時期に同一の遊技演出種が通知された場合、前記指示側記憶手段と複数の前記制御側記憶手段において最も記憶数が多い遊技演出種を抽出する抽出手段と、前記指示側記憶手段で記憶管理されている遊技演出種を前記抽出手段で抽出された遊技演出種に書き換える書換手段と、書き換え後の遊技演出種を前記演出制御装置に指示することにより、前記制御側記憶手段で記憶管理されている遊技演出種の書き換えを指示する書換指示手段とをさらに設けたことを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
SE…遊技選択部、H…可変表示器(演出装置、報知手段、ゲーム表示装置)、10…パチンコ遊技機(遊技機)、16…装飾ランプ(演出装置、報知手段)、17…スピーカ(演出装置、報知手段)、20…表示装置(演出装置、報知手段)、24…主制御基板、25…表示制御基板(演出制御装置)、26…ランプ制御基板(演出制御装置)、27…音声制御基板(演出制御装置)、28…統括制御基板(演出制御指示装置)、31…メインCPU、33…統括CPU(演出指示手段、書換手段、書換指示手段、抽出手段)、34…統括制御基板のROM(コマンド記憶手段)、35…統括制御基板のRAM(指示側記憶手段)、36…表示制御基板のサブCPU(判定手段、実行制御手段、通知手段)、37…表示制御基板のROM、38…表示制御基板のRAM(制御側記憶手段)、39…ランプ制御基板のサブCPU(判定手段、実行制御手段、通知手段)、40…ランプ制御基板のROM、41…ランプ制御基板のRAM(制御側記憶手段)、42…音声制御基板のサブCPU(判定手段、実行制御手段、通知手段)、43…音声制御基板のROM、44…音声制御基板のRAM(制御側記憶手段)。