以下に、本発明の実施形態について図面をもとに説明する。
図1は本発明が適用された遊技機1の正面図、図2は遊技盤7の正面図、図3は、遊技盤7に取り付けられるセンター飾り20の正面図、図4は主基板41,サブ制御基板55の配置を示す遊技盤7の背面図、図5は遊技機1の背面図である。
遊技機1は、図1に示すように、当該遊技機1の筐体である外枠3と、開閉自在に外枠3に取り付けられた内枠5とを備えている。
そして、内枠5には、遊技者に遊技を提供する遊技盤7と、遊技盤7上に遊技球を発射するためのハンドル9と、遊技盤7における遊技の結果として当該遊技機1から賞品として払い出される遊技球(賞品球)を貯留する上受け皿11と、上受け皿11から排出される遊技球を受ける下受け皿13と、遊技中に遊技者が操作する演出ボタン15とが設けられている。
ここで、遊技盤7には、図2に示すように、数字や模様を要素とした3つの第1特別図柄などの画像を遊技に連動して変動表示するとともに、様々な電飾を提供するセンター飾り20と、第1特別図柄の変動表示を開始させるために、遊技者が遊技球を投入する始動入賞口を備える始動入賞装置31と、大当り遊技時に開放される大入賞口を備える可動入賞装置33とが設けられている。尚、始動入賞装置31は、所謂チューリップ式からなり、図中左右方向に開閉動作する1対の可動片31aを備えている。そして、可動入賞装置33は、図中手前方向に傾倒動作して当該可動入賞装置33の大入賞口を開放する開閉板33aを備えている。
また、遊技盤7には、7セグメントLEDを備えた数字表示器からなり、1桁の数字からなる普通図柄(本実施形態では、0〜9の数字)を変動表示する普通図柄表示装置35と、普通図柄の変動表示が保留されていることを遊技者に示す4つの普通図柄記憶表示LED37と、遊技球の通過を検出する始動ゲート39とが設けられている。尚、4つの普通図柄記憶表示LED37は、普通図柄の変動表示の保留数(本実施形態では、最大4つまで)と同じ数だけ点灯される。また、普通図柄表示装置35は、遊技球が始動ゲート39を通過すると、普通図柄(本実施形態では、0〜9の数字)の変動表示を開始する。ここで、遊技機1は、上述した始動入賞装置31の可動片31aを通常閉じている。そして、普通図柄表示装置35に表示される普通図柄が予め指定された普通図柄(本実施形態では「7」)で停止表示されたときに可動片31aを開く(即ち、始動入賞口を開放する)一方、始動入賞装置31に遊技球が投入されたり、予め設定された時間が経過すると再び閉じるようにされている。
また、センター飾り20には、図3に示すように、第1特別図柄を変動表示するとともに、特別図柄の変動表示の保留数(以降、特別保留数と称す。本実施形態では、最大4つまで)を表示する液晶カラーモニタ21と、3つの第2特別図柄(本実施形態では、0〜9の数字)を変動表示する第2特別図柄表示装置23と、第1特別図柄の変動表示開始に同期して図中の奥側から手前方向に傾倒動作することにより変動表示を演出する演出レバー25と、後述のポイントが貯留されていることを遊技者に示す5つのポイント貯留ランプ27(27a,27b,27c,27d,27e)とが取り付けられている。
尚、演出レバー25は、リーチが出現することを予告表現する動作(例えば、傾倒している時間が通常の場合より長い動作)や、大当りになることを予告表現する動作(例えば、複数回傾倒する動作)等の複数種類の異なる傾倒動作を行うものとなっており、変動開始を合図する役割だけでなく、いわゆるリーチ予告や大当り予告等を報知する役割も担っている。
また、第2特別図柄表示装置23において、第2特別図柄表示装置23の表示面はハーフミラー23aで構成されており、このハーフミラー23aの裏面側に、3つの第2特別図柄のそれぞれに対応した3つの7セグメントLED23bが配置されている。
即ち、7セグメントLED23bの非点灯時には、第2特別図柄表示装置23の表示面は鏡とほぼ同じ状態であり、遊技者は遊技機1の正面側から7セグメントLED23bを視認できない。一方、7セグメントLED23bの点灯時には、点灯による光がハーフミラー23aを介して遊技者に到達するために、遊技者は7セグメントLED23bを視認できる。
尚、液晶カラーモニタ21は、左中右の3つの第1特別図柄をそれぞれ独立に変動表示する。なお本実施形態では、図24に示すように、「青色セブン」(Z1参照),「緑色セブン」(Z2参照),「赤色セブン」(Z3参照),「BAR」(Z4参照),「プラム」(Z5参照),「ベル」(Z6参照),「チャンス」(Z7参照)の7種類の第1特別図柄が存在する。そして、左中右の第1特別図柄が、「青色セブン」,「緑色セブン」,「赤色セブン」,「BAR」,「プラム」及び「ベル」の何れかの図柄で揃った場合に確変大当りとなる。
また「チャンス」の図柄で揃った場合には、第2特別図柄の変動表示が開始する。その後、左中右の第2特別図柄が「7」の図柄で揃った場合に確変大当り、「7」以外の図柄で揃った場合に通常大当りとなる。
ところで、遊技機1は、遊技によって同一の第1特別図柄または第2特別図柄(以降、第1特別図柄と第2特別図柄をまとめて特別図柄と称す)が揃い、大当りが発生すると、入賞期間(所謂ラウンド)と非入賞期間(所謂インターバル)とが予め設定された回数だけ交互に繰り返されてなる大当り遊技を実行する。そして、遊技機1は、ラウンドが到来する度に可動入賞装置33の開閉板33aを傾動して大入賞口を開放する一方、インターバルが到来する度に開閉板33aを直立させて大入賞口を閉鎖する。このため、遊技者は、開放された大入賞口へ遊技球を次々に投入することで多くの賞品球を獲得できる。
また、特別図柄には、通常図柄と確率変動図柄(以降、確変図柄と称す)とがある。そして、確変図柄が揃った場合には、大当り遊技終了後の遊技において、確率変動(以降、確変と称す)される。即ち、大当り発生の確率(大当り確率)が通常時(本実施では1/350.5)よりも高く設定(本実施では1/70.1)される(この状態を以降、高確率状態と称す)。一方、通常図柄が揃った場合には大当り確率が通常のままに設定される(この状態を以降、低確率状態と称す)。尚、通常図柄及び確変図柄が揃ったことに起因する大当りを、それぞれ通常大当り及び確変大当りと称す。
また、通常大当り終了後に図柄の変動表示する回数(以降、スタート回数と称す)が所定変動表示回数(本実施形態では100回)に達するまで、第1特別図柄の変動時間を通常時より短縮させるとともに始動入賞口に遊技球が入賞する確率を通常時より上昇させる特典(以降、時短遊技と称す)が提供される(この状態を以降、時短状態と称す)。
更に遊技機1は、大当り遊技時に大入賞口へ遊技球が投入されると、所定数(例えば、15個)の賞品球を遊技者に払い出す一方、通常の遊技時や大当り遊技時に始動入賞口へ遊技球が投入された場合においても、所定数(例えば、4個)の遊技球を遊技者に払い出すようにされている。
このように遊技者から見える箇所に遊技盤7やセンター飾り20が配設される遊技機1は、遊技者から見えない背面側に、図4及び図5に示すように、主基板41と電源基板43と発射制御基板45と払出制御基板47と払出装置基板49とサブ制御基板55とが内枠5に取り付けられている。
図6は、遊技機1の信号の流れ(矢印付き実線で示す、矢印無し実線は、接地線を示す)と電源の流れ(矢印付き太線で示す)とを示すブロック図である。
遊技機1は、図6に示すように、遊技を提供する主基板41が全ての制御の中心となるように構成されている。
この主基板41には電源基板43が電源を供給する。また電源基板43は受電基板53から電源の供給を受け、受電基板53はAC24V受電端子67を経由して外部からAC24ボルト電源の供給を受ける。また受電基板53はインタフェース基板51に接続され、外部から受電したAC24ボルト電源を供給する。また、この受電基板53からAC24ボルト電源の供給を受ける電源基板43は、発射制御基板45と払出制御基板47とサブ制御基板55に電源を供給する。この構成により、外部から受電したAC24ボルト電源が各部に供給される。
また、外部のAC24ボルト電源に接続される受電基板53は、慣用されているコンデンサ等を用いた方法で、外部のAC24ボルト電源を供給する配線(不図示)を経由して接地をとる接地回路(不図示)を備えている。そして、この接地回路はタンクレール板金69とタンク71と上ヒンジ73と接地端子75とに接続されている。尚、詳細な説明は省略する。
そして、遊技機1の制御を司る機能を持った主基板41は、電源基板43から電源の供給を受けて、後述の機能を発揮する。
即ち、主基板41には、始動入賞装置31に設けられ始動入賞口への入賞を検出するための第1種始動口スイッチ109が接続されるとともに、払出制御基板47を経由して、賞球数を検出するための球計数手前側スイッチ95と球計数奥側スイッチ97と、下受け皿13が賞球で満杯になっていることを検出するための下受け皿満杯スイッチ101と、賞球として払い出される遊技球が不足していることを検出するための補給球不足スイッチ103とが接続され、これらからの信号が入力される。
更に主基板41には、盤用中継端子板159を経由して、始動ゲート39に設けられ遊技球の通過を検出するための普通図柄作動ゲートスイッチ161と、左袖入賞口スイッチ163と右袖入賞口スイッチ165と左落し入賞口スイッチ167と右落し入賞口スイッチ169とが接続され、これらからの信号が入力される。更に、盤用中継端子板159に接続された大入賞口用中継端子板173を経由して、特定領域を通過する遊技球を検出するための特定領域スイッチ175と、大入賞口に入賞した遊技球を検出するためのカウントスイッチ177とが接続され、これらからの信号が入力される。尚、主基板41と盤用中継端子板159と大入賞口用中継端子板173とは、互いに双方向通信が可能な構成を有している。
主基板41は、このように入力された数々の信号に基づいて所定の演算処理を実行後、駆動信号を、盤用中継端子板159を経由して、始動入賞装置31に設けられ可動片31aを開閉するための普通電動役物ソレノイド171に供給するとともに、盤用中継端子板159と大入賞口用中継端子板173とを経由して、可動入賞装置33に設けられ大入賞口に入賞した遊技球の流れる方向を切り換えるための球流路切換ソレノイド179と、可動入賞装置33に設けられ開閉板33aを開閉するための大入賞口ソレノイド181とに供給する。
また主基板41は払出制御基板47との間で制御及びデータ信号を入出力するとともに、サブ制御基板55に制御及びデータ信号を出力する。また主基板41は外部端子板77に外部出力信号を供給する。
また、払出制御基板47は払出装置基板49とインタフェース基板51とに接続され、払出装置基板49に駆動信号を出力して払出モータ99を制御するとともに、インタフェース基板51との間で信号を送受する。これらにより、払出制御基板47は、貸し球及び賞品球の払い出しを実行する。尚、動作の詳細な説明は省略する。また、払出制御基板47は、主基板41からの信号に基づいて、賞品球の払い出しを実行するとともに、インタフェース基板51からの信号に基づいて、貸し球の払い出しを行う。
この貸し球の払い出しの信号を出力するインタフェース基板51は、図1に示した上受け皿11内に収納されている度数表示基板107と、周知のプリペイドカードユニット105とに接続され、双方向でデータ信号の送受を行う。これにより、インタフェース基板51は、プリペイドカードユニット105からの信号を払出制御基板47に送ったり、度数表示基板107に送ることで、プリペイド金額の残額表示や貸し球動作の機能の一部を提供する。
尚、払出制御基板47は外部端子板77に接続されるとともに、外部端子板77はガラス枠開放スイッチ79に接続されている。これにより、外部端子板77は、払出制御基板47とガラス枠開放スイッチ79とから出力された信号を、外部(例えばホール管理コンピュータ(不図示))に出力する。
また発射制御基板45は、遊技球を遊技領域へ発射するための発射ソレノイド93に接続されるとともに、発射用中継端子板81を経由して、発射強度を調節するための発射レバー83に接続された遊技者の操作を検出するためのタッチセンサ85と、遊技者が発射を停止させるための発射停止スイッチ89と、発射ソレノイド93による発射強度を調節するための発射ボリューム91と、遊技球を発射位置へ送り込むための球送りソレノイド87とに接続されている。これにより、周知の遊技球発射動作が提供される。
また、主基板41からの信号を入力するサブ制御基板55は、図柄制御基板A57と図柄制御基板B111とを経由して普通図柄表示装置基板115に接続されるとともに、図柄制御基板A57を経由して液晶カラーモニタ21に接続され、主基板41からの信号に基づいて、これらを制御して、液晶カラーモニタ21が表示する画像を生成し、普通図柄表示装置35に普通図柄を表示させる。尚、電源基板43から電源の供給を受けるサブ制御基板55は図柄制御基板A57に電源を供給する。
またサブ制御基板55は、枠上LED基板59と枠左上LED基板117とを経由して枠下LED基板121に接続されるとともに、枠上LED基板59を経由して枠左LED基板123と枠右LED基板125とに接続され、主基板41からの信号に基づいて、これらを制御して、遊技盤7の周縁部に備えられているLED(不図示)を点灯する。
またサブ制御基板55は、枠上LED基板59と枠左上LED基板117とを経由して、遊技盤7の左上側に備えられている左上スピーカ119に接続されるとともに、枠上LED基板59と枠右上LED基板127とを経由して、遊技盤7の右上側に備えられている右上スピーカ129に接続され、更に皿用中継基板61を経由して、上受け皿11と下受け皿13との間に備えられている皿スピーカ131に接続され、主基板41からの信号に基づいて、音楽,音響,アナウンス及び効果音を出力する。
またサブ制御基板55は皿用中継基板61を経由して演出ボタン基板133に接続されており、演出ボタン15が操作されるとその旨を示す演出信号がサブ制御基板55に送信される。
またサブ制御基板55は、演出モータセンサ基板63を経由して演出モータ135に接続され、主基板41からの信号に基づいて演出モータ135を制御して、演出レバー25を動作させる。
またサブ制御基板55は、ランプ用中継基板65を経由して特別図柄飾りLED基板137と左特別図柄飾りLED基板139とセンター飾りLED基板A147とセンター飾りLED基板B149とに接続されるとともに、ランプ用中継基板65と下特別図柄飾りLED基板141とを経由してセンター飾りLED基板C143とセンター飾りLED基板D145とに接続されており、主基板41からの信号に基づいて、センター飾り20に備えられているLED(不図示)を点灯する。
またサブ制御基板55は、ランプ用中継基板65を経由して盤面飾りLED基板A151と盤面飾りLED基板B153と左袖LED基板155とに接続されており、主基板41からの信号に基づいて、遊技盤7の中央部に備えられているLED(不図示)を点灯する。
またサブ制御基板55は、ランプ用中継基板65を経由して普通図柄記憶表示LED基板157に接続されており、主基板41からの信号に基づいて、普通図柄記憶表示LED37を点灯する。
また、主基板41とサブ制御基板55との間は図7に示すように接続されている。即ち、主基板41は、メインCPU201と出力ポート203,205と出力バッファ207,209とを備えており、サブ制御基板55はサブCPU221と入力バッファ223,225とを備えている。メインCPU201と出力ポート203,205との間はメインCPUバス211で接続されており、出力ポート203と出力バッファ207との間はパラレル出力ポートバス213で接続され、メインCPU201から出力バッファ207を経由して伝送データ(ZDT0〜ZDT7)がサブ制御基板55に出力される。サブ制御基板55は、伝送データ(ZDT0〜ZDT7)を入力バッファ223で入力して、サブCPU221に入力ポート227を介して入力する。
また、メインCPU201に接続された出力ポート205からは、コントロール信号(ZSTR)が出力バッファ209を介して、サブ制御基板55に出力される。そして、サブ制御基板55は、コントロール信号(ZSTR)を入力バッファ225で入力して、サブCPU221のINT229に入力する。
以上に示したように、主基板41から伝送データ(ZDT0〜ZDT7)とコントロール信号(ZSTR)とが出力され、サブ制御基板55に入力される。
また、主基板41と払出制御基板47との間は図8に示すように接続されている。即ち、主基板41は更に入力バッファ217を備えており、払出制御基板47はサブCPU231と入力バッファ233,235と出力バッファ243とを備えている。そして、メインCPU201の出力ポート203からは、出力バッファ207を経由して伝送データ(HDT0〜HDT7)が払出制御基板47に出力される。払出制御基板47は、伝送データ(HDT0〜HDT7)を入力バッファ233で入力して、サブCPU231に入力ポート237を介して入力する。
また、メインCPU201に接続された出力ポート205からは、コントロール信号(HSTR)が出力バッファ209を介して、払出制御基板47に出力される。払出制御基板47は、コントロール信号(HSTR)を入力バッファ235で入力して、サブCPU231のINT239に入力する。
また、サブCPU231と出力ポート241との間はサブCPUバス245で接続されており、出力ポート241と出力バッファ243との間はパラレル出力ポートバス247で接続され、サブCPU231から出力バッファ243を経由して伝送データ(MDT0〜MDT4)が主基板41に出力される。主基板41は、伝送データ(MDT0〜MDT4)を入力バッファ217で入力して、メインCPU201に入力ポート215を介して入力する。
以上に示したように、主基板41から伝送データ(HDT0〜HDT7)とコントロール信号(HSTR)とが出力されて払出制御基板47に入力されるとともに、払出制御基板47から伝送データ(MDT0〜MDT4)が出力されて主基板41に入力される。
図9はコントロール信号(ZSTR)とコントロール信号(HSTR)と伝送データ(ZDT0〜ZDT7)と伝送データ(HDT0〜HDT7)と伝送データ(MDT0〜MDT4)の説明図である。
このコントロール信号(ZSTR)とコントロール信号(HSTR)は、図9に示すように、通常時には低レベルに、出力時には高レベルになる1ビット信号である。
また伝送データ(ZDT0〜ZDT7)及び伝送データ(HDT0〜HDT7)は、8ビットのパラレルデータで送信されるものであって、詳細を後述する1コマンドが2バイトのMODEデータとACTIONデータとで構成されている。
この伝送データ(ZDT0〜ZDT7)によって、第1特別図柄などを液晶カラーモニタ21に表示するためのコマンドが送信される。また伝送データ(HDT0〜HDT7)によって、払出モータ99を駆動して払い出す賞品球の数(賞球数)を指示するためのコマンドが送信される。
また伝送データ(MDT0〜MDT4)は5ビットのパラレルデータで送信されるものであって、この伝送データ(MDT0〜MDT4)によって、補給球不足異常,下受け皿満杯異常,払出モータ異常,払出計数異常,球計数手前側スイッチ95または球計数奥側スイッチ97の通過検出の各状態を示すためのコマンドが送信される。
また主基板41はROM,RAMなどを搭載しており、主基板41のRAMには、遊技態様をランダムに設定するための乱数カウンタC1〜C4と、特別保留数を示す特別保留数カウンタC11と、現在の大当りラウンド数を示すラウンドカウンタC12と、大入賞口入賞数を示す大入賞カウンタC13と、大当り終了後に第1特別図柄が変動表示した回数(以降、スタート回数と称す)を示すスタートカウンタC14と、貯留されたポイントの数(以降、貯留ポイント数と称す)を示す貯留ポイント数カウンタC15と、特別図柄の変動表示を停止するまでの時間を示す特別図柄動作タイマ・カウンタC21と、超短縮変動表示(後述)の実行を判定するための超短縮変動判定タイマ・カウンタC22とが設けられている。尚、超短縮変動判定タイマ・カウンタC22は例えば4msごとに自動的にデクリメントするタイマであり、ある時点でその値が設定値に設定されると、その時点で再び設定値からデクリメントする。
そして、乱数カウンタC1〜C4の内、大当り判定用カウンタC1は大当りか否かを抽選するカウンタであり、0〜700の整数値をとる。また、大当り図柄決定用カウンタC2は、大当りを示す特別図柄を決定するためのカウンタであり、0〜29の整数値をとる。また、変動パターン決定用カウンタC3は、変動表示の変動パターンを決定するためのカウンタであり、0〜2202の整数値をとる。また、リーチ判定用カウンタC4は、特別図柄の組合せをハズレ図柄とする場合に、変動パターンにリーチ変動を含むか否かを抽選するカウンタであり、0〜82の整数値をとる。
また、主基板41のRAMには、遊技機1の動作状態を示す各種状態フラグF1〜F9と、大当り判定の結果を示す大当り判定フラグF11と、特定領域スイッチ175の検出結果を示す特定領域検出フラグF21とが設けられている。
そして、各種状態フラグF1〜F9は、第1特別図柄の変動表示がされていない状態を示す特別待機中フラグF1,第1特別図柄の変動表示中であることを示す特別変動中フラグF2,第1特別図柄の変動表示が停止して停止図柄が確定した状態を示す特別確定中フラグF3,大当り遊技中であることを示す大当り中フラグF4,大当り遊技開始時であることを示す大当り動作開始フラグF5,液晶カラーモニタ21が大当り遊技の初回インターバル画面表示中であることを示す初回インターバル画面表示中フラグF6,大入賞口が開放中であることを示す大入賞口開放中フラグF7,大入賞口が閉鎖中であることを示す大入賞口閉鎖中フラグF8,及び液晶カラーモニタ21が大当り遊技の終了インターバル画面表示中であることを示す終了インターバル画面表示中フラグF9である。尚、以下の説明において、フラグをセットするとは、そのフラグの値を1にすることを示し、フラグをクリアするとは、そのフラグの値を0にすることを示す。
また、主基板41のRAMには、大当り判定用カウンタC1から取得した乱数を最大4個格納する大当り判定乱数記憶バッファB1と、大当り図柄決定用カウンタC2から取得した乱数を最大4個格納する大当り図柄乱数記憶バッファB2と、変動パターン決定用カウンタC3から取得した乱数を最大4個格納する変動パターン判定乱数記憶バッファB3と、リーチ判定用カウンタC4から取得した乱数を最大4個格納するリーチ判定乱数記憶バッファB4と、遊技機1の現在の遊技状態(低確率状態,高確率状態または時短状態)を記憶する状態記憶バッファB11とが設けられている。
また、主基板41のROMには、各種条件に応じて変動パターンを決定するための乱数値が記憶された変動パターンテーブルT1〜T12と、低確率状態で大当りと判定される大当り乱数値が記憶された低確率時大当りテーブルT21と、高確率状態で大当りと判定される大当り乱数値が記憶された高確率時大当りテーブルT22と、確変図柄に対応した乱数値が記憶された確変図柄テーブルT23と、低確率状態でリーチ変動と判定される乱数値が記憶された低確率時リーチ変動テーブルT24と、高確率状態でリーチ変動と判定される乱数値が記憶された高確率時リーチ変動テーブルT25と、時短状態でリーチ変動と判定される乱数値が記憶された時短時リーチ変動テーブルT26とが設けられている。
尚、低確率時大当りテーブルT21,高確率時大当りテーブルT22,確変図柄テーブルT23,低確率時リーチ変動テーブルT24,高確率時リーチ変動テーブルT25及び時短時リーチ変動テーブルT26にはそれぞれ、2,10,15,8,2及び1個の乱数値が記憶されている。
また、サブ制御基板55はROM、RAMなどを搭載しており、サブ制御基板55のRAMには、貯留ポイント数を示す貯留ポイント数カウンタC31が設けられている。
そして、主基板41のメインCPU201は、遊技機1で遊技者により行われる遊技に関わる制御を実行する遊技制御処理を実行する。また、サブ制御基板55のCPUは、ポイント貯留ランプ27を点灯するポイント点灯処理を実行する。
まず、主基板41のメインCPU201が実行する遊技制御処理の手順を図10を用いて説明する。但し、遊技制御処理の詳細な説明を省略し概略を示す。図10は、遊技制御処理を表すフローチャートである。尚、この遊技制御処理は、主基板41のメインCPU201が起動(電源オン)している間に、所定時間毎(本実施形態では4ms毎)に繰り返し実行される処理である。
この遊技制御処理においては、主基板41のメインCPU201は、まずS10にて、作業領域が正常であるか否かを判断する。ここで、作業領域が正常でない場合には(S10:NO)、S20にて、主基板41のRAMの初期化設定処理を行う。その後、S120に移行する。尚、作業領域が正常でないと判断されるのは、主基板41に電源が投入された直後である。
一方、作業領域が正常である場合には(S10:YES)、S30にて、サブ制御基板55及び払出制御基板47へのコマンド、及び外部端子板77への外部出力信号の出力を行う出力処理を実行し、その後S40にて、入力ポート(入力インターフェース)から入力されたデータ(信号)のチェックを行う入力処理を実行する。更にS50にて、入賞球(入賞信号)に基づく賞品球に関するコマンドの作成を行う払出処理を実行し、その後S60にて、スイッチ断線・短絡エラーの検出及びその解除を行うエラー検出・解除処理を実行する。尚、S30の出力処理では、状態記憶バッファB11の値(以降、遊技状態数とも称す)を示す遊技状態情報をサブ制御基板55に出力する。
次にS70にて、S60にてエラー中であることが検出されたか否かを判断する。ここで、エラー中である場合には(S70:YES)、S110に移行する。一方、エラー中でない場合には(S70:NO)、S80にて、普通図柄の変動・停止に関するコマンドの作成及び始動入賞装置31の開放の制御を行う普通図柄/始動入賞装置処理を実行し、更にS90にて、特別図柄の変動・停止に関するコマンドの作成及び可動入賞装置33の制御を行う特別図柄/可動入賞装置処理を実行する。その後S100にて、LEDの制御に関するコマンド、及びスピーカの制御に関するコマンドの作成を行うランプ・音声コマンド作成処理を実行し、S110に移行する。
そしてS110に移行すると、スタート回数情報及び遊技状態情報などの外部情報を作成する外部情報作成処理を実行する。
その後S120にて、変動パターン決定用カウンタC3及びリーチ判定用カウンタC4の値の更新を行う各乱数更新処理を実行する。そしてS130にて、大当り判定用カウンタC1の初期値を変更するための初期値決定用乱数の乱数値を更新する初期値乱数更新処理を行う。その後S120に移行し、上述の処理を行う。即ち、次の周期の遊技制御処理が開始されるまで、S120及びS130の処理を繰り返す。
次に、S90にて行われる特別図柄/可動入賞装置処理を、図11を用いて説明する。図11は、特別図柄/可動入賞装置処理を表すフローチャートである。
この特別図柄/可動入賞装置処理を実行すると、主基板41のメインCPU201は、まずS210にて、特別図柄動作タイマ・カウンタC21の値を設定するとともに、減算カウントする特別図柄動作タイマ減算処理を実行する。その後S220にて、大当り判定用カウンタC1,大当り図柄決定用カウンタC2,変動パターン決定用カウンタC3及びリーチ判定用カウンタC4の値をインクリメント(1加算)する乱数更新処理を行う。但し、インクリメントした値が、それぞれのカウンタの最大値を越える(例えば、変動パターン決定用カウンタC3において、カウンタ値が2203になる)場合には、その値を0に書き換える。また、大当り判定用カウンタC1は、当該カウンタが一巡すると、初期値決定用乱数の乱数値に基づいて決定された初期値を先頭として、再度この初期値から一巡するように構成されている。
その後S230にて、ハズレ図柄決定用乱数を基にハズレ図柄を作成するハズレ図柄作成処理を行う。
更にS240にて、始動入賞装置31へ遊技球が投入された場合の処理である始動入賞処理を行う。その後S250にて、特別図柄の変動表示を制御する特別図柄表示処理を行う。更にS260にて、可動入賞装置33の動作を制御する可動入賞装置制御処理を行い、当該特別図柄/可動入賞装置処理を終了する。
次に、S240にて行われる始動入賞処理を、図12を用いて説明する。図12は、始動入賞処理を表すフローチャートである。
この始動入賞処理を実行すると、主基板41のメインCPU201は、まずS310にて、第1種始動口スイッチ109が入賞を検出したか否かを判断する。ここで、入賞を検出していない場合には(S310:NO)、当該始動入賞処理を終了する。一方、入賞を検出した場合には(S310:YES)、S320に移行する。
そしてS320にて、特別保留数カウンタC11の値(特別保留数)が所定特別保留上限値(本実施形態では4)に等しいか否かを判断する。即ち、特別図柄の変動表示の保留が可能であるか否かを判断する。ここで、特別保留数が所定特別保留上限値に等しければ、保留不能と判断し(S320:YES)、当該始動入賞処理を終了する。一方、特別保留数が所定特別保留上限値に等しくなければ、保留可能と判断し(S320:NO)、S330にて、超短縮変動判定タイマ・カウンタC22を、所定判定時間(本実施形態では3.2s)に相当する値に設定する。その後S340にて、特別保留数カウンタC11をインクリメントする。そしてS350にて、大当り判定用カウンタC1,大当り図柄決定用カウンタC2,変動パターン決定用カウンタC3及びリーチ判定用カウンタC4の値を、それぞれ大当り判定乱数記憶バッファB1,大当り図柄乱数記憶バッファB2,変動パターン判定乱数記憶バッファB3及びリーチ判定乱数記憶バッファB4に格納する。そして、当該始動入賞処理を終了する。
次に、S250にて行われる特別図柄表示処理を、図13を用いて説明する。図13は、特別図柄表示処理を表すフローチャートである。
尚、特別図柄表示処理は、S410〜S470の処理(以降、特別待機中処理と称す)、S480〜S510の処理(以降、特別変動中処理と称す)、S520〜S570の処理(以降、特別確定中処理と称す)に大別される。即ち、特別待機中処理は特別待機中フラグF1がセットされている時の処理、特別変動中処理は特別変動中フラグF2がセットされている時の処理、特別確定中処理は特別確定中フラグF3がセットされている時の処理である。
この特別図柄表示処理を実行すると、主基板41のメインCPU201は、まずS410にて、特別待機中フラグF1がセットされているか否かを判断する。ここで、特別待機中フラグF1がセットされている場合には(S410:YES)、S420にて、特別保留数カウンタC11の値が0に等しくないか否かを判断する。
ここで、0に等しい、即ち、第1特別図柄の変動表示の保留がないと判断すると(S420:NO)、当該特別図柄表示処理を終了する。一方、0に等しくない、即ち、第1特別図柄の変動表示の保留があると判断すると(S420:YES)、S430にて、特別保留数カウンタC11をデクリメント(1減算)し、S440に移行し、大当り判定を行うための大当り抽選処理を実行する。即ち、大当り判定乱数記憶バッファB1に格納されている乱数の内で最も早く格納された乱数を取得し、この乱数と、低確率時大当りテーブルT21(低確率状態または時短状態時)または高確率時大当りテーブルT22(高確率状態時)に格納された大当り乱数値とを比較する。そして、両者が一致する場合に大当り判定フラグF11をセットする。
そして、S440の大当り抽選処理が終了すると、S450にて、特別図柄の変動パターンを設定するための変動パターン設定処理(後述)を実行する。
そしてS450の処理が終了すると、S460にて、S450で設定した変動パターンを指示する変動パターン特指定コマンドを作成する。即ち、S30の処理にて、この変動パターン特指定コマンドがサブ制御基板55に送信されることによって、液晶カラーモニタ21は第1特別図柄の変動表示を開始する。
その後S470にて、特別待機中フラグF1をクリアするとともに、特別変動中フラグF2をセットし、当該特別図柄表示処理を終了する。
またS410に戻り、特別待機中フラグF1がセットされていない場合には(S410:NO)、S480に移行して、特別変動中フラグF2がセットされているか否かを判断する。
ここで、特別変動中フラグF2がセットされていない場合には(S480:NO)、S520に移行する。一方、特別変動中フラグF2がセットされている場合には(S480:YES)、S490にて、特別図柄動作タイマ・カウンタC21の値が0に等しいか否か判断する。即ち、特別図柄変動開始から所定時間(以降、特別図柄変動時間と称す)が経過したか否かを判断する。ここで、特別図柄変動時間が経過していない場合には(S490:NO)、S520に移行する。一方、特別図柄変動時間が経過した場合には(S490:YES)、S500にて、特別図柄変動を停止するための全図柄停止特指定コマンドを作成する。即ち、S30の処理にて、この全図柄停止特指定コマンドがサブ制御基板55に送信されることによって、液晶カラーモニタ21の第1特別図柄または第2特別図柄表示装置23の第2特別図柄を停止表示する。
その後S510にて、特別変動中フラグF2をクリアするとともに、特別確定中フラグF3をセットし、当該特別図柄表示処理を終了する。
そしてS520に移行すると、特別確定中フラグF3がセットされているか否かを判断する。ここで、特別確定中フラグF3がセットされていない場合には(S520:NO)、当該特別図柄表示処理を終了する。一方、特別確定中フラグF3がセットされている場合には(S520:YES)、S530にて、特別図柄変動停止から所定時間(例えば2秒)(以降、特別確定時間と称す)が経過したか否かを判断する。
ここで、特別確定時間が経過していない場合には(S530:NO)、当該特別図柄表示処理を終了する。一方、特別確定時間が経過した場合には(S530:YES)、S540にて、大当り判定フラグF11がセットされているか否かを判断する。ここで、大当り判定フラグF11がセットされている場合には(S540:YES)、S550にて、特別確定中フラグF3をクリアするとともに、大当り中フラグF4及び大当り動作開始フラグF5をセットし、更にS560にて、ラウンドカウンタC12の値を1にして、当該特別図柄表示処理を終了する。
一方、大当り判定フラグF11がセットされていない場合には(S540:NO)、S570にて、特別確定中フラグF3をクリアするとともに、特別待機中フラグF1をセットして、当該特別図柄表示処理を終了する。
次に、S450において行われる変動パターン設定処理を、図18を用いて説明する。図18は変動パターン設定処理を表すフローチャートである。
この変動パターン設定処理を実行すると、主基板41のメインCPU201は、まずS1410にて、状態記憶バッファB11の値(遊技状態数)が0に等しいか否かを判断する。即ち、現在の遊技状態が低確率状態であるか否かを判断する。ここで、現在の遊技状態が低確率状態である場合には(S1410:YES)、S1420にて、貯留ポイント数カウンタC15の値(貯留ポイント数)が(所定ポイント上限値−1)以上であるか否かを判断する(本実施形態では、所定ポイント上限値は5)。
ここで、貯留ポイント数が(所定ポイント上限値−1)以上である場合には(S1420:YES)、S1430にて、変動パターンテーブルを選択するための低確率・高貯留時振分け処理(後述)を実行し、S1480に移行する。一方、貯留ポイント数が(所定ポイント上限値−1)未満である場合には(S1420:NO)、S1440にて、変動パターンテーブルを選択するための低確率・低貯留時振分け処理(後述)を実行し、S1480に移行する。
またS1410に戻り、現在の遊技状態が低確率状態でない場合には(S1410:NO)、S1450にて、状態記憶バッファB11の値(遊技状態数)が1に等しいか否かを判断する。即ち、現在の遊技状態が高確率状態であるか否かを判断する。ここで、現在の遊技状態が高確率状態である場合には(S1450:YES)、S1460にて、変動パターンテーブルを選択するための高確率時振分け処理(後述)を実行し、S1480に移行する。
一方、現在の遊技状態が高確率状態でない場合には(S1450:NO)、現在の遊技状態は時短状態であると判断し、S1470にて、変動パターンテーブルを選択するための時短時振分け処理(後述)を実行し、S1480に移行する。
そしてS1480に移行すると、変動パターンを設定する。即ち、変動パターン判定乱数記憶バッファB3に格納されている乱数の内で最も早く格納された乱数を取得し、この乱数と、S1430,S1440,S1460及びS1470の何れかの処理で選択された変動パターンテーブルとを比較することによって、変動パターンを設定する。そして、当該変動パターン設定処理を終了する。
次に、S1430において行われる低確率・高貯留時振分け処理を、図19を用いて説明する。図19は低確率・高貯留時振分け処理を表すフローチャートである。
この低確率・高貯留時振分け処理を実行すると、主基板41のメインCPU201は、まずS1510にて、大当り判定フラグF11がセットされているか否かを判断する。ここで、大当り判定フラグF11がセットされている場合には(S1510:YES)、S1520にて、確変図柄での大当りか否かを判断する。即ち、大当り図柄乱数記憶バッファB2に格納されている乱数の内で最も早く格納された乱数を取得し、この乱数と、確変図柄テーブルT23に格納された乱数値とを比較する。そして両者が一致する場合に、確変図柄での大当りであると判断する。
ここで、確変図柄での大当りである場合には(S1520:YES)、S1570にて、変動パターンテーブルT8(後述)を選択して、当該低確率・高貯留時振分け処理を終了する。一方、確変図柄での大当りでない場合には(S1520:NO)、S1580にて、変動パターンテーブルT4(後述)を選択して、当該低確率・高貯留時振分け処理を終了する。
またS1510に戻り、大当り判定フラグF11がセットされていない場合には(S1510:NO)、S1530にて、変動表示がリーチを含むか否かを判断する。即ち、リーチ判定乱数記憶バッファB4に格納されている乱数の内で最も早く格納された乱数を取得し、この乱数と、低確率時リーチ変動テーブルT24に格納された乱数値とを比較する。そして両者が一致する場合に、変動表示がリーチを含むと判断する。
ここで、変動表示がリーチを含む場合には(S1530:YES)、S1590にて、変動パターンテーブルT7(後述)を選択して、当該低確率・高貯留時振分け処理を終了する。一方、変動表示がリーチを含まない場合には(S1530:NO)、S1540にて、特別保留数カウンタC11の値(特別保留数)が所定特別保留上限値(本実施形態では4)に等しいか否かを判断する。
ここで、特別保留数が所定特別保留上限値に等しい場合には(S1540:YES)、S1560にて、超短縮変動判定タイマ・カウンタC22の値(以降、超短縮変動判定時間とも称す)が0に等しいか否かを判断する。即ち、直近で始動入賞装置31に遊技球が入賞してから3.2秒経過したか否かを判断する。ここで、超短縮変動判定時間が0に等しい場合には(S1560:YES)、S1600にて、変動パターンテーブルT1(後述)を選択して、当該低確率・高貯留時振分け処理を終了する。一方、超短縮変動判定時間が0に等しくない場合には(S1560:NO)、S1610にて、変動パターンテーブルT2(後述)を選択して、当該低確率・高貯留時振分け処理を終了する。
またS1540に戻り、特別保留数が所定特別保留上限値に等しくない場合には(S1540:NO)、S1550にて、特別保留数カウンタC11の値(特別保留数)が(所定特別保留上限値−1)(本実施形態では3)に等しいか否かを判断する。ここで、特別保留数が(所定特別保留上限値−1)に等しい場合には(S1550:YES)、S1610にて、変動パターンテーブルT2(後述)を選択して、当該低確率・高貯留時振分け処理を終了する。一方、特別保留数が(所定特別保留上限値−1)に等しくない場合には(S1550:NO)、S1620にて、変動パターンテーブルT3(後述)を選択して、当該低確率・高貯留時振分け処理を終了する。
次に、S1440において行われる低確率・低貯留時振分け処理を、図20を用いて説明する。図20は低確率・低貯留時振分け処理を表すフローチャートである。
この低確率・低貯留時振分け処理を実行すると、主基板41のメインCPU201は、まずS1710にて、S1510と同様にして、大当り判定フラグF11がセットされているか否かを判断する。
ここで、大当り判定フラグF11がセットされている場合には(S1710:YES)、S1720にて、S1520と同様にして、確変図柄での大当りか否かを判断する。ここで、確変図柄での大当りである場合には(S1720:YES)、S1770にて、変動パターンテーブルT6(後述)を選択して、当該低確率・低貯留時振分け処理を終了する。一方、確変図柄での大当りでない場合には(S1720:NO)、S1780にて、変動パターンテーブルT4(後述)を選択して、当該低確率・低貯留時振分け処理を終了する。
またS1710に戻り、大当り判定フラグF11がセットされていない場合には(S1710:NO)、S1730にて、S1530と同様にして、変動表示がリーチを含むか否かを判断する。ここで、変動表示がリーチを含む場合には(S1730:YES)、S1790にて、変動パターンテーブルT5(後述)を選択して、当該低確率・低貯留時振分け処理を終了する。一方、変動表示がリーチを含まない場合には(S1730:NO)、S1740にて、特別保留数カウンタC11の値(特別保留数)が所定特別保留上限値(本実施形態では4)に等しいか否かを判断する。
ここで、特別保留数が所定特別保留上限値に等しい場合には(S1740:YES)、S1760にて、S1560と同様にして、超短縮変動判定タイマ・カウンタC22の値(超短縮変動判定時間)が0に等しいか否かを判断する。ここで、超短縮変動判定時間が0に等しい場合には(S1760:YES)、S1800にて、変動パターンテーブルT1(後述)を選択して、当該低確率・低貯留時振分け処理を終了する。一方、超短縮変動判定時間が0に等しくない場合には(S1760:NO)、S1810にて、変動パターンテーブルT2(後述)を選択して、当該低確率・低貯留時振分け処理を終了する。
またS1740に戻り、特別保留数が所定特別保留上限値に等しくない場合には(S1740:NO)、S1750にて、特別保留数カウンタC11の値(特別保留数)が(所定特別保留上限値−1)(本実施形態では3)に等しいか否かを判断する。ここで、特別保留数が(所定特別保留上限値−1)に等しい場合には(S1750:YES)、S1810にて、変動パターンテーブルT2(後述)を選択して、当該低確率・低貯留時振分け処理を終了する。一方、特別保留数が(所定特別保留上限値−1)に等しくない場合には(S1750:NO)、S1820にて、変動パターンテーブルT3(後述)を選択して、当該低確率・低貯留時振分け処理を終了する。
次に、S1460において行われる高確率時振分け処理を、図21を用いて説明する。図21は高確率時振分け処理を表すフローチャートである。
この高確率時振分け処理を実行すると、主基板41のメインCPU201は、まずS1910にて、S1510と同様にして、大当り判定フラグF11がセットされているか否かを判断する。
ここで、大当り判定フラグF11がセットされている場合には(S1910:YES)、S1920にて、S1520と同様にして、確変図柄での大当りか否かを判断する。ここで、確変図柄での大当りである場合には(S1920:YES)、S1960にて、変動パターンテーブルT10(後述)を選択して、当該高確率時振分け処理を終了する。一方、確変図柄での大当りでない場合には(S1920:NO)、S1970にて、変動パターンテーブルT4(後述)を選択して、当該高確率時振分け処理を終了する。
またS1910に戻り、大当り判定フラグF11がセットされていない場合には(S1910:NO)、S1930にて、変動表示がリーチを含むか否かを判断する。即ち、リーチ判定乱数記憶バッファB4に格納されている乱数の内で最も早く格納された乱数を取得し、この乱数と、高確率時リーチ変動テーブルT25に格納された乱数値とを比較する。そして両者が一致する場合に、変動表示がリーチを含むと判断する。
ここで、変動表示がリーチを含む場合には(S1930:YES)、S1980にて、変動パターンテーブルT9(後述)を選択して、当該高確率時振分け処理を終了する。一方、変動表示がリーチを含まない場合には(S1930:NO)、S1940にて、特別保留数カウンタC11の値(特別保留数)が(所定特別保留上限値−2)(本実施形態では2)以上であるか否かを判断する。ここで、特別保留数が(所定特別保留上限値−2)以上である場合には(S1940:YES)、S1950にて、S1560と同様にして、超短縮変動判定タイマ・カウンタC22の値(超短縮変動判定時間)が0に等しいか否かを判断する。
ここで、超短縮変動判定時間が0に等しい場合には(S1950:YES)、S1990にて、変動パターンテーブルT1(後述)を選択して、当該高確率時振分け処理を終了する。一方、超短縮変動判定時間が0に等しくない場合には(S1950:NO)、S2000にて、変動パターンテーブルT2(後述)を選択して、当該高確率時振分け処理を終了する。
またS1940に戻り、特別保留数が(所定特別保留上限値−2)未満である場合には(S1940:NO)、S2000にて、変動パターンテーブルT2(後述)を選択して、当該高確率時振分け処理を終了する。
次に、S1470において行われる時短時振分け処理を、図22を用いて説明する。図22は時短時振分け処理を表すフローチャートである。
この時短時振分け処理を実行すると、主基板41のメインCPU201は、まずS2110にて、S1510と同様にして、大当り判定フラグF11がセットされているか否かを判断する。ここで、大当り判定フラグF11がセットされている場合には(S2110:YES)、S2120にて、S1520と同様にして、確変図柄での大当りか否かを判断する。ここで、確変図柄での大当りである場合には(S2120:YES)、S2160にて、変動パターンテーブルT12(後述)を選択して、当該時短時振分け処理を終了する。一方、確変図柄での大当りでない場合には(S2120:NO)、S2170にて、変動パターンテーブルT4(後述)を選択して、当該時短時振分け処理を終了する。
またS2110に戻り、大当り判定フラグF11がセットされていない場合には(S2110:NO)、S2130にて、変動表示がリーチを含むか否かを判断する。即ち、リーチ判定乱数記憶バッファB4に格納されている乱数の内で最も早く格納された乱数を取得し、この乱数と、時短時リーチ変動テーブルT26に格納された乱数値とを比較する。そして両者が一致する場合に、変動表示がリーチを含むと判断する。
ここで、変動表示がリーチを含む場合には(S2130:YES)、S2180にて、変動パターンテーブルT11(後述)を選択して、当該時短時振分け処理を終了する。一方、変動表示がリーチを含まない場合には(S2130:NO)、S2140にて、特別保留数カウンタC11の値(特別保留数)が(所定特別保留上限値−2)(本実施形態では2)以上であるか否かを判断する。ここで、特別保留数が(所定特別保留上限値−2)以上である場合には(S210:YES)、S2150にて、S1560と同様にして、超短縮変動判定タイマ・カウンタC22の値(超短縮変動判定時間)が0に等しいか否かを判断する。
ここで、超短縮変動判定時間が0に等しい場合には(S2150:YES)、S2190にて、変動パターンテーブルT1(後述)を選択して、当該時短時振分け処理を終了する。一方、超短縮変動判定時間が0に等しくない場合には(S2150:NO)、S2200にて、変動パターンテーブルT2(後述)を選択して、当該時短時振分け処理を終了する。
またS2140に戻り、特別保留数が(所定特別保留上限値−2)未満である場合には(S2140:NO)、S2200にて、変動パターンテーブルT2(後述)を選択して、当該時短時振分け処理を終了する。
図25は、低確率状態時において変動パターンテーブルが選択されるまでの流れを示す説明図、図26は、高確率状態時及び時短状態時において変動パターンテーブルが選択されるまでの流れを示す説明図、図27は、各変動パターンテーブルにおける変動パターンに対する乱数の振分けを示す説明図、図28は、変動パターンの演出を示す説明図である。
即ち、S450の変動パターン設定処理においては、図25及び図26に示すように、「現在の遊技状態による振分け」と「大当りまたはハズレによる振分け」と「確変図柄または通常図柄による振分け」と「リーチまたは非リーチによる振分け」と「特別保留数による振分け」と「超短縮変動判定時間による振分け」と「貯留ポイント数による振分け」との組合せによって、変動パターンテーブルが選択される。
ここで、変動パターン特指定コマンド(以下、特○指定とも言う。)について、図27を用いて説明する。
まず、ハズレ用の変動パターンについて説明する。
図27に記載される変動パターン特01〜11指定コマンドは、ハズレ用の変動パターンを行わせるためのものである。
まず特01〜03指定は、リーチ変動(左右の第1特別図柄を同一図柄で停止させる変動)にならない変動である非リーチ変動でハズレになる変動パターンを指定するもので、変動表示開始から停止表示するまでの時間(以降、変動表示時間とも称す)に応じて分類されている。
即ち、特03指定は、通常用のハズレ非リーチ変動を指定するコマンドであり、特01〜03指定の中で変動表示時間が最も長い(本実施形態では10秒程度)。また、特02指定は、短縮用のハズレ非リーチ変動を指定するコマンドであり、特01〜03指定の中で2番目に変動表示時間が長い(本実施形態では5秒程度)。また、特01指定は、超短縮用のハズレ非リーチ変動を指定するコマンドであり、特01〜03指定の中で最も変動表示時間が短い(本実施形態では2秒)。
次に特04,05指定は、単調で短めなリーチ変動であるノーマルリーチ変動でハズレになる変動パターンを指定するもので、1ラインのリーチであるシングルリーチと、2ラインのリーチであるダブルリーチに応じて分類されている。即ち、特04指定はシングルリーチ用のハズレ・ノーマルリーチ変動を、特05指定はダブルリーチ用のハズレ・ノーマルリーチ変動を指定するコマンドである。
更に特06,07指定は、ノーマルリーチ変動より長いリーチ変動であるロングリーチ変動でハズレになる変動パターンを指定するもので、シングルリーチとダブルリーチに応じて分類されている。即ち、特06指定はシングルリーチ用のハズレ・ロングリーチ変動を、特07指定はダブルリーチ用のハズレ・ロングリーチ変動を指定するコマンドである。
また特08,09指定は、キャラクタ等が出現するリーチ変動であるスーパーリーチ変動でハズレになる変動パターンを指定するもので、シングルリーチとダブルリーチに応じて分類されている。即ち、特08指定はシングルリーチ用のハズレ・スーパーリーチ変動を、特09指定はダブルリーチ用のハズレ・スーパーリーチ変動を指定するコマンドである。
次に特10指定は、第2特別図柄表示装置23にて3つの第2特別図柄を変動表示させることにより、大当り/ハズレを表示するリーチ変動であるスクリーン変動(後述)でハズレになる変動パターンを指定するコマンドで、特11指定は、ルーレットが出現するリーチ変動であるルーレット演出変動(後述)でハズレになる変動パターンを指定するコマンドである。
また、変動パターン特12〜19指定コマンドは、大当り用の変動パターンを行わせるためのものである。
即ち、特12指定はシングルリーチ用のノーマルリーチ変動で、特13指定はダブルリーチ用のノーマルリーチ変動で、特14指定はシングルリーチ用のロングリーチ変動で、特15指定はダブルリーチ用のロングリーチ変動で、特16指定はシングルリーチ用のスーパーリーチ変動で、特17指定はダブルリーチ用のロングリーチ変動で、特18指定はスクリーン変動で、特19指定はルーレット演出変動で大当りになる変動パターンを指定するコマンドである。
次に、変動パターンテーブルT1〜T12について、図27を用いて説明する。尚、図27中に記載されている0〜2203の数字は、変動パターン特指定コマンドの種類毎に、振り分けられている乱数の総数を示す。
まず、変動パターンテーブルT1〜T4は、低確率状態,高確率状態及び時短状態時に用いられるもの(即ち、全状態共通)である。そして、変動パターンテーブルT1は、超短縮用のハズレ非リーチ変動を指定するためのものであり、0〜2202の整数値は全て特01指定に割り当てられている。また変動パターンテーブルT2は、短縮用のハズレ非リーチ変動を指定するためのものであり、0〜2202の整数値は全て特02指定に割り当てられている。また変動パターンテーブルT3は、通常用のハズレ非リーチ変動を指定するためのものであり、0〜2202の整数値は全て特03指定に割り当てられている。また変動パターンテーブルT4は、通常図柄で大当りとなるリーチ変動を指定するためのものであり、0〜2202の整数値は全て特18指定に割り当てられている。
次に、変動パターンテーブルT5,T6は、低確率状態且つ貯留ポイント数3個以内の時(以降、低確・低貯時とも称す)に用いられ、変動パターンテーブルT7,T8は、低確率状態且つ貯留ポイント数4個の時(以降、低確・高貯時とも称す)に用いられるものである。そして、変動パターンテーブルT5,T7は、ハズレとなるリーチ変動を指定するためのものであり、0〜2202の整数値は特04〜11指定に割り当てられている。また変動パターンテーブルT6,T8は、確変図柄で大当りとなるリーチ変動を指定するためのものであり、0〜2202の整数値は特12〜19指定に割り当てられている。
次に、変動パターンテーブルT9,T10は高確率状態の時に、変動パターンテーブルT11,T12は時短状態の時に用いられるものである。そして、変動パターンテーブルT9,T11は、ハズレとなるリーチ変動を指定するためのものであり、0〜2202の整数値は特06〜11指定に割り当てられている。また変動パターンテーブルT10,T12は、確変図柄で大当りとなるリーチ変動を指定するためのものであり、0〜2202の整数値は特12〜19指定に割り当てられている。
尚、任意の変動パターンにおいて、当該変動パターンが発生する確率(以降、変動パターン発生率と称す)と、当該変動パターンが発生した場合に大当りになる確率(以降、大当り信頼度と称す)は変動パターン毎に異なる。この変動パターン発生率及び大当り信頼度は、変動パターンテーブルにおける、変動パターン特指定コマンド毎に割り当てられる乱数値の総数の割振り(以降、変動パターン・乱数値総数割振りとも称す)を変えることにより変更することができる。
ところで、変動パターンテーブルT5,T6,T7,T8においてルーレット演出変動(特11指定または特19指定)に割り当てられている乱数値の総数はそれぞれ、104,442,30,2073個である(図27中のD1,D2,D3及びD4参照)。これより、ルーレット演出変動が発生した時の大当り信頼度(以降、ルーレット変動信頼度と称す)は、以下のように算出される。
即ち、低確率状態においてハズレになる確率は「699/701」(大当り判定用カウンタC1は0〜700の整数値をとり、低確率時大当りテーブルT21には2個の乱数値が記憶されているため)、低確率状態において大当りになる確率は「2/701」(=1−(699/701))、低確率状態におけるリーチ発生率は「8/83」(リーチ判定用カウンタC4は0〜82の整数値をとり、低確率時リーチ変動テーブルT24には8個の乱数値が記憶されているため)、確変図柄で大当りになる確率は「15/30」(大当り図柄決定用カウンタC2は0〜29の整数値をとり、確変図柄テーブルT23には15個の乱数値が記憶されているため)である。
このため、低確率状態且つ貯留ポイント数3個以内の時(低確・低貯時)に、ハズレ・ルーレット演出変動が出現する確率は、「(699/701)×(8/83)×(104/2203)≒0.0045」である。また、低確・低貯時に当り・ルーレット演出変動が出現する確率は、「(2/701)×(15/30)×(442/2203)≒0.00029」である。
これらより、低確・低貯時のルーレット変動信頼度は、「[0.00029/(0.0045+0.00029)]×100=6[%]」である。
同様に、低確率状態且つ貯留ポイント数4個の時(低確・高貯時)に、ハズレ・ルーレット演出変動が出現する確率は、「(699/701)×(8/83)×(30/2203)≒0.0013」である。また、低確・高貯時に当り・ルーレット演出変動が出現する確率は、「(2/701)×(15/30)×(2073/2203)≒0.0013」である。
これらより、低確・高貯時のルーレット変動信頼度は、「[0.0013/(0.0013+0.0013)]×100=50[%]」である。
即ち、貯留ポイント数が4個に達すると、ルーレット変動信頼度が大幅に高くなる。
次に、変動パターンの演出について、図28を用いて説明する。
まず、特01〜09指定で指定される変動パターンでは、図28(a)→図28(b)のように液晶カラーモニタ21の変動表示が遷移し、リーチ変動或いは非リーチ変動でハズレになる。
次に特12〜17指定で指定される変動パターンでは、図28(a)→図28(c)のように液晶カラーモニタ21の変動表示が遷移し、リーチ変動後に、第1特別図柄が揃って確変大当りになる。
また特10指定で指定される変動パターン(ハズレ・スクリーン変動)では、図28(a)→図28(h)→図28(i)のように変動表示が遷移する。また、特18指定で指定される変動パターン(当り・スクリーン変動)では、「図28(a)→図28(h)→図28(j)」または「図28(a)→図28(h)→図28(k)」のように変動表示が遷移する。
即ち、変動開始(図28(a)参照)から所定時間が経過すると、第1特別図柄が「チャンス」の図柄で揃う(図28(h)参照)。そうすると、液晶カラーモニタ21は「CHANCE TIME」と表示するとともに、第2特別図柄表示装置23は第2特別図柄の変動表示を開始する。その後、特10指定に場合には、第2特別図柄が不揃いで停止表示することにより、ハズレが確定する(図28(i)参照)。一方、特18指定に場合には、3つの第2特別図柄が揃って停止表示することにより、大当たりが確定する。この時、第2特別図柄が「7」の図柄で揃った場合に確変大当り(図28(j)参照)、「7」以外の図柄で揃った場合に通常大当りとなる(図28(k)参照)。
更に特11指定で指定される変動パターン(ハズレ・ルーレット演出変動)では図28(a)→図28(d)→図28(e)→図28(f)のように、特19指定で指定される変動パターン(ハズレ・ルーレット演出変動)では図28(a)→図28(d)→図28(e)→図28(g)のように変動表示が遷移する。
即ち、変動開始(図28(a)参照)から所定時間が経過すると、第1特別図柄が「青色セブン」,「緑色セブン」及び「赤色セブン」の、色違いセブンで揃う(図28(d)参照)。その後、「3」,「7」,「33」及び「77」の数字の何れかの選択を指示する画像が表示される(図28(e)参照)。この時、遊技者は演出ボタン15を操作して数字を選択する。図28(e)に示す画像が表示されてから所定表示時間経過すると、「3」,「7」,「33」及び「77」の数字に対応したスポットを備えたルーレットを示す画像が表示され、このルーレットにボールが投入される画像が表示される。その後、特11指定に場合には、遊技者が選択していない数字に対応したスポット内にボールが停止してハズレが確定し(図28(f)参照)、特19指定に場合には、選択した数字に対応したスポット内にボールが停止して確変大当りが確定する(図28(g)参照)。
次に、S260において行われる可動入賞装置制御処理を、図14,図15を用いて説明する。図14は可動入賞装置制御処理の前半部分、図15は可動入賞装置制御処理の後半部分を表すフローチャートである。
尚、可動入賞装置制御処理は、S720〜S740の処理(以降、大当り動作開始処理と称す)、S750〜S780の処理(以降、初回インターバル画面表示中処理と称す)、S790〜S860の処理(以降、大入賞口開放中処理と称す)、S870〜S960の処理(以降、大入賞口閉鎖中処理と称す)、S970〜S1000の処理(以降、終了インターバル画面表示中処理と称す)に大別される。即ち、大当り動作開始処理は大当り動作開始フラグF5がセットされている時の処理、初回インターバル画面表示中処理は初回インターバル画面表示中フラグF6がセットされている時の処理、大入賞口開放中処理は大入賞口開放中フラグF7がセットされている時の処理、大入賞口閉鎖中処理は大入賞口閉鎖中フラグF8がセットされている時の処理、終了インターバル画面表示中処理は終了インターバル画面表示中フラグF9がセットされている時の処理である。
この可動入賞装置制御処理を実行すると、主基板41のメインCPU201は、まずS710にて、大当り中フラグF4がセットされているか否かを判断する。ここで、大当り中フラグF4がセットされていない場合には(S710:NO)、当該可動入賞装置制御処理を終了する。一方、大当り中フラグF4がセットされている場合には(S710:YES)、S720にて、大当り動作開始フラグF5がセットされているか否かを判断する。
ここで、大当り動作開始フラグF5がセットされている場合には(S720:YES)、S730にて、液晶カラーモニタ21に初回インターバル画面を表示させるための初回インターバル画面表示コマンドを作成する。即ち、S30の処理にて、この初回インターバル画面表示コマンドがサブ制御基板55に送信されることによって、液晶カラーモニタ21は、大当りが開始される旨を報知する画像を初回表示時間(後述)表示する。その後、S740にて、大当り動作開始フラグF5をクリアするとともに、初回インターバル画面表示中フラグF6をセットし、当該可動入賞装置制御処理を終了する。
一方、大当り動作開始フラグF5がセットされていない場合には(S720:NO)、S750にて、初回インターバル画面表示中フラグF6がセットされているか否かを判断する。ここで、初回インターバル画面表示中フラグF6がセットされている場合には(S750:YES)、S760にて、初回インターバル画面表示開始から所定時間(例えば20秒)(以降、初回表示時間と称す)が経過したか否かを判断する。ここで、初回表示時間が経過していない場合には(S760:NO)、当該可動入賞装置制御処理を終了する。一方、初回表示時間が経過した場合には(S760:YES)、S770にて、大入賞口ソレノイド181を駆動させることにより開閉板33aを動作させ、大入賞口の開放を開始する。その後S780にて、初回インターバル画面表示中フラグF6をクリアするとともに、大入賞口開放中フラグF7をセットし、当該可動入賞装置制御処理を終了する。
またS750に戻り、初回インターバル画面表示中フラグF6がセットされていない場合には(S750:NO)、S790にて、大入賞口開放中フラグF7がセットされているか否かを判断する。ここで、大入賞口開放中フラグF7がセットされている場合には(S790:YES)、S800にて、ラウンドカウンタC12の値(現ラウンド数)が所定ラウンド上限値(本実施形態では15)以上であるか否かを判断する。ここで、現ラウンド数が所定ラウンド上限値未満である場合には(S800:NO)、S810にて、特定領域スイッチ175の検出結果を格納する。即ち、大入賞口における特定領域に遊技球が投入されたことを特定領域スイッチ175が検出した場合に、特定領域検出フラグF21をセットし、S820に移行する。一方、S800にて、現ラウンド数が所定ラウンド上限値以上である場合には(S800:YES)、S820に移行する。
そしてS820に移行すると、大入賞口入賞数をカウントする。即ち、カウントスイッチ177が一般領域に遊技球が投入されたことを検出すると、大入賞カウンタC13をインクリメントする。その後、S830にて、大入賞カウンタC13の値(大入賞口入賞数)が所定大入賞上限値(本実施形態では10)に等しいか否かを判断する。ここで、大入賞口入賞数が所定大入賞上限値に等しい場合には(S830:YES)、S850に移行する。一方、大入賞口入賞数が所定大入賞上限値に等しくない場合には(S830:NO)、S840にて、大入賞口の開放開始から所定時間(例えば30秒)(以降、大入賞口開放時間と称す)が経過したか否かを判断する。ここで、大入賞口開放時間が経過していない場合には(S840:NO)、当該可動入賞装置制御処理を終了する。一方、大入賞口開放時間が経過した場合には(S840:YES)、S850に移行する。
そしてS850に移行すると、大入賞口ソレノイド181を駆動させることにより開閉板33aを動作させ、大入賞口の開放を終了する。つまり大入賞口を閉鎖する。その後S860にて、大入賞口開放中フラグF7をクリアするとともに、大入賞口閉鎖中フラグF8をセットし、当該可動入賞装置制御処理を終了する。即ち、所定大入賞上限値(10個)の入賞があるか、大入賞口が大入賞口開放時間(30秒間)開放すると1ラウンドが終了する。
またS790に戻り、大入賞口開放中フラグF7がセットされていない場合には(S790:NO)、S870にて、大入賞口閉鎖中フラグF8がセットされているか否かを判断する。ここで、大入賞口閉鎖中フラグF8がセットされている場合には(S870:YES)、S880にて、ラウンドカウンタC12の値(現ラウンド数)が所定ラウンド上限値(本実施形態では15)以上であるか否かを判断する。ここで、現ラウンド数が所定ラウンド上限値未満である場合には(S880:NO)、S890にて、S810と同様に、特定領域スイッチ175の検出結果を格納する。そして、S900に移行する。一方、現ラウンド数が所定ラウンド上限値以上である場合には(S880:YES)、S900に移行する。
そしてS900に移行すると、大入賞口の閉鎖開始から所定時間(例えば5秒)(以降、大入賞口閉鎖時間と称す)が経過したか否かを判断する。ここで、大入賞口閉鎖時間が経過していない場合には(S900:NO)、当該可動入賞装置制御処理を終了する。一方、大入賞口閉鎖時間が経過した場合には(S900:YES)、S910にて、特定領域検出フラグF21がセットされているか否かを判断する。
ここで、特定領域検出フラグF21がセットされていない場合には(S910:NO)、
S920にて、液晶カラーモニタ21に終了インターバル画面を表示させるための終了インターバル画面表示コマンドを作成する。即ち、S30の処理にて、この終了インターバル画面表示コマンドがサブ制御基板55に送信されることによって、液晶カラーモニタ21は、大当りが終了される旨を報知する画像を終了表示時間(後述)表示する。その後S930にて、大入賞口閉鎖中フラグF8をクリアするとともに、終了インターバル画面表示中フラグF9をセットし、当該可動入賞装置制御処理を終了する。一方、特定領域検出フラグF21がセットされている場合には(S910:YES)、S940にて、S770と同様にして、大入賞口の開放を開始する。その後S950にて、大入賞口閉鎖中フラグF8をクリアするとともに、大入賞口開放中フラグF7をセットする。即ち、大入賞口開放中に特定領域への入賞があった場合には大当り遊技が継続(次のラウンドに移行)し、入賞がなかった場合には大当り遊技が終了する。
そしてS960にて、大入賞カウンタC13の値を0にするとともにラウンドカウンタC12をインクリメントし、更に特定領域検出フラグF21をクリアする。そして、当該可動入賞装置制御処理を終了する。
またS870に戻り、大入賞口閉鎖中フラグF8がセットされていない場合には(S870:NO)、S970にて、終了インターバル画面表示中フラグF9がセットされているか否かを判断する。ここで、終了インターバル画面表示中フラグF9がセットされていない場合には(S970:NO)、当該可動入賞装置制御処理を終了する。
一方、終了インターバル画面表示中フラグF9がセットされている場合には(S970:YES)、S980にて、終了インターバル画面表示開始から所定時間(例えば20秒)(以降、終了表示時間と称す)が経過したか否かを判断する。ここで、終了表示時間が経過していない場合には(S980:NO)、当該可動入賞装置制御処理を終了する。一方、終了インターバル表示時間が経過した場合には(S980:YES)、S990にて、終了インターバル画面表示中フラグF9をクリアするとともに、特別待機中フラグF1をセットする。その後S1000にて、大当り中フラグF4及び大当り判定フラグF11をクリアするとともに、ラウンドカウンタC12の値及び大入賞カウンタC13の値を0にし、当該可動入賞装置制御処理を終了する。
次に、S110において行われる外部情報作成処理を、図16,図17を用いて説明する。図16は外部情報作成処理の前半部分、図17は外部情報作成処理の後半部分を表すフローチャートである。
この外部情報作成処理を実行すると、主基板41のメインCPU201は、まずS1110にて、特別図柄表示処理において変動パターン特指定コマンドを作成したか否かを判断する。ここで、変動パターン特指定コマンドを作成した場合には(S1110:YES)、S1120にて、スタートカウンタC14をインクリメントし、S1130に移行する。即ち、特別図柄の変動表示開始時にスタート回数が1加算される。一方、変動パターン特指定コマンドを作成していない場合には(S1110:NO)、S1130に移行する。
そしてS1130に移行すると、可動入賞装置制御処理において初回インターバル画面表示コマンドを作成したか否かを判断する。ここで、初回インターバル画面表示コマンドを作成した場合には(S1130:YES)、S1140にて、状態記憶バッファB11の値(遊技状態数)と貯留ポイント数カウンタC15の値(貯留ポイント数)を0にして、S1150に移行する。即ち、大当り遊技開始時に、遊技状態数を低確率状態に対応した値にするとともに、貯留ポイント数をクリアする。一方、初回インターバル画面表示コマンドを作成していない場合には(S1130:NO)、S1150に移行する。
そしてS1150に移行すると、可動入賞装置制御処理において終了インターバル画面表示コマンドを作成したか否かを判断する。ここで、終了インターバル画面表示コマンドを作成していない場合には(S1150:NO)、S1190に移行する。一方、終了インターバル画面表示コマンドを作成した場合には(S1150:YES)、S1160にて、大当り遊技は確変図柄で当って発生したものか否かを判断する。ここで、確変図柄で当って発生した大当り遊技である場合には(S1160:YES)、S1170にて、状態記憶バッファB11の値(遊技状態数)を1にして、S1190に移行する。一方、確変図柄で当って発生した大当り遊技でない場合には(S1160:NO)、通常図柄で当った大当り遊技であると判断して、S1180にて、状態記憶バッファB11の値(遊技状態数)を2にして、S1190に移行する。即ち、大当り遊技終了時に遊技状態数を、確変図柄で当った場合には高確率状態に、通常図柄で当った場合には時短状態に対応した値にする。
そしてS1190に移行すると、状態記憶バッファB11の値(遊技状態数)が2に等しいか否かを判断する。即ち、現在の遊技状態が時短状態であるか否かを判断する。ここで、現在の遊技状態が時短状態でない場合には(S1190:NO)、S1220に移行する。一方、現在の遊技状態が時短状態である場合には(S1190:YES)、S1200にて、スタートカウンタC14の値(スタート回数)が100を超えているか否かを判断する。ここで、スタート回数が100回を超えている場合には(S1200:YES)、S1210にて、状態記憶バッファB11の値(遊技状態数)を0にして、S1220に移行する。一方、スタート回数が100回を超えていない場合には(S1200:NO)、S1220に移行する。即ち、スタート回数が100回を超えると、現在の遊技状態が時短状態から低確率状態に変更される。
そしてS1220に移行すると、状態記憶バッファB11の値(遊技状態数)が0に等しいか否かを判断する。即ち、現在の遊技状態が低確率状態であるか否かを判断する。ここで、現在の遊技状態が低確率状態でない場合には(S1220:NO)、S1250に移行する。一方、現在の遊技状態が低確率状態である場合には(S1220:YES)、S1230にて、特別図柄表示処理において変動パターン特11指定コマンドまたは変動パターン特19指定コマンドを作成したか否かを判断する。ここで、変動パターン特11,19指定コマンドを作成していない場合には(S1230:NO)、S1250に移行する。一方、変動パターン特11,19指定コマンドを作成した場合には(S1230:YES)、S1240にて、貯留ポイント数カウンタC15をインクリメントし、S1250に移行する。即ち、第1特別図柄がルーレット演出変動で変動表示開始する時に、ポイントが加算される。
そしてS1250に移行すると、特別図柄表示処理において全図柄停止特指定コマンドを作成したか否かを判断する。ここで、全図柄停止特指定コマンドを作成していない場合には(S1250:NO)、当該外部情報作成処理を終了する。一方、全図柄停止特指定コマンドを作成した場合には(S1250:YES)、S1260にて、貯留ポイント数カウンタC15の値(貯留ポイント数)が所定ポイント上限値(本実施形態では5)以上であるか否かを判断する。ここで、貯留ポイント数が所定ポイント上限値以上である場合には(S1260:YES)、S1270にて、貯留ポイント数カウンタC15の値(貯留ポイント数)を0にして、当該外部情報作成処理を終了する。一方、貯留ポイント数が所定ポイント上限値未満である(S1260:NO)、当該外部情報作成処理を終了する。即ち、貯留ポイント数が5個になったときのルーレット演出変動が終了すると、貯留ポイント数がクリアされる。
次に、サブ制御基板55のサブCPU221が実行するポイント点灯処理の手順を図23を用いて説明する。図23は、ポイント点灯処理を表すフローチャートである。尚、このポイント点灯処理は、サブ制御基板55のサブCPU221が起動(電源オン)している間に、所定時間毎(本実施形態では4ms毎)に繰り返し実行される処理である。
このポイント点灯処理においては、サブ制御基板55のサブCPU221は、まずS3010にて、主基板41から入力する遊技状態情報に基づいて、状態記憶バッファB11の値(遊技状態数)が0に等しいか否かを判断する。即ち、現在の遊技状態が低確率状態であるか否かを判断する。ここで、現在の遊技状態が低確率状態でない場合には(S3010:NO)、S3040に移行する。一方、現在の遊技状態が低確率状態である場合には(S3010:YES)、S3020にて、主基板41から変動パターン特11指定コマンドまたは変動パターン特19指定コマンドが入力したか否かを判断する。ここで、変動パターン特11,19指定コマンドを作成していない場合には(S3020:NO)、S3040に移行する。一方、変動パターン特11,19指定コマンドが入力した場合には(S3020:YES)、S3030にて、貯留ポイント数カウンタC31をインクリメントし、S3040に移行する。即ち、第1特別図柄がルーレット演出変動で変動表示開始する時に、ポイントが加算される。
そしてS3040に移行すると、主基板41から全図柄停止特指定コマンドが入力したか否かを判断する。ここで、全図柄停止特指定コマンドが入力していない場合には(S3040:NO)、S3070に移行する。一方、全図柄停止特指定コマンドが入力した場合には(S3040:YES)、S3050にて、貯留ポイント数カウンタC31の値(貯留ポイント数)が所定ポイント上限値(本実施形態では5)以上であるか否かを判断する。ここで、貯留ポイント数が所定ポイント上限値以上である場合には(S3050:YES)、S3060にて、貯留ポイント数カウンタC31の値(貯留ポイント数)を0にして、S3070に移行する。一方、貯留ポイント数が所定ポイント上限値未満である(S3050:NO)、S3070に移行する。即ち、貯留ポイント数が5個になったときのルーレット演出変動が終了すると、貯留ポイント数がクリアされる。
そしてS3070に移行すると、貯留ポイント数に応じてポイント貯留ランプ27を点灯する。即ち、貯留ポイント数が0の場合には全てのポイント貯留ランプ27(27a,27b,27c,27d,27e)を消灯し、貯留ポイント数が1の場合にはポイント貯留ランプ27eのみを点灯し、貯留ポイント数が2の場合にはポイント貯留ランプ27e,27dを点灯し、貯留ポイント数が3の場合にはポイント貯留ランプ27e,27d,27cを点灯し、貯留ポイント数が4の場合にはポイント貯留ランプ27e,27d,27c,27bを点灯し、貯留ポイント数が5の場合には全てのポイント貯留ランプ27(27a,27b,27c,27d,27e)を点灯する。その後、当該ポイント点灯処理を終了する。
このように構成された本実施形態の遊技機1では、リーチ変動の中から、ルーレット演出変動を変動パターンとして設定する(S1230)と、1個のポイントを遊技者に付与するとともに、付与されたポイントを貯留する(S1240)。更に貯留ポイント数が4個に達すると、ルーレット演出変動の大当り信頼度(ルーレット変動信頼度)を高くするという特典を遊技者に付与する(S1570,S1590)。
即ち、ルーレット演出変動において図柄がハズレ図柄で停止表示した場合には、遊技者はハズレたことに対して落胆するが、ルーレット演出変動の変動表示に伴ってポイントが付与されるために、遊技者は、更にポイントを貯めて特典を獲得しようと考える。なぜならば、ここで遊技を中止すると、折角獲得したポイントが無駄になるためである。
このため、遊技者は、ルーレット演出変動でハズレとなった後でも継続して、この遊技機で遊技しようと考える。つまり、遊技を継続しようという、遊技者の意欲を持続させることができる。
また、貯留ポイント数が4個に達するとルーレット変動信頼度が高くなるため、貯留ポイント数が4個に達したために大当りとなったというような、遊技者から見れば自然と感じる演出を提供することができる。
また、本実施形態の遊技機1では、低確・低貯時に変動パターンを設定するための乱数値が記憶された変動パターンテーブルT5,T6と、ルーレット変動信頼度が、変動パターンテーブルT5,T6におけるルーレット変動信頼度よりも高くなるように、変動パターンを設定するための乱数値が記憶された変動パターンテーブルT7,T8とを備え、貯留ポイント数が4個未満の場合には、変動パターンテーブルT5,T6を選択し、貯留ポイント数が4個に達した場合には、変動パターンテーブルT7,T8を選択する。
このため、貯留ポイント数が4個未満の時のルーレット変動信頼度を変更する際には、変動パターンテーブルT5,T6を変更すればよい。同様に、貯留ポイント数が4個に達した時のルーレット変動信頼度を変更する際には、変動パターンテーブルT7,T8を変更すればよい。
つまり、変動パターンテーブルT5,T6及び変動パターンテーブルT7,T8を変更するという簡便な作業で、ルーレット変動信頼度を変更することができる。
また、貯留ポイント数に応じてポイント貯留ランプ27(27a,27b,27c,27d,27e)を点灯する(S3070)ため、遊技者は、特典が付与されるまでに獲得すべき貯留ポイント数を正確に知ることができる。
以上説明した実施形態において、図12のS310,S350及び図13のS440の処理は本発明における抽選手段、図14及び図15の可動入賞装置制御処理は本発明における大当り遊技提供手段、液晶カラーモニタ21と第2特別図柄表示装置23と図13の特別図柄表示処理は本発明における図柄表示手段、図13のS450の処理は本発明における表示態様設定手段、図17のS1220〜S1240の処理は本発明におけるポイント貯留手段、図18のS1420〜S1430の処理は本発明における特典付与手段、図18のS1420の処理,図19のS1510〜S1530,S1570及びS1590の処理,図20のS1710〜S1730,S1770及びS1790の処理は本発明におけるテーブル選択手段、ポイント貯留ランプ27及び図23のS3070の処理は本発明におけるポイント数表示手段である。
また、図12のS310の処理における条件は本発明における第1抽選条件及び第2抽選条件、大当り確率は本発明における第1抽選確率、図13のS450の処理で設定される変動パターンは本発明における所定変動表示態様、変動パターン発生率は本発明における第2抽選確率、リーチ変動は本発明におけるリーチ表示態様、ルーレット演出変動は本発明における特別リーチ表示態様、図17のS1240の処理で加算されるポイント数(本実施形態では1)は本発明における第1所定ポイント数、ルーレット変動信頼度は本発明における特別リーチ大当り信頼度、(所定特別保留上限値−1)は本発明における第2所定ポイント数、変動パターン・乱数値総数割振りは本発明における第2抽選確率情報、変動パターンテーブルT5,T6は本発明における第1確率テーブル、変動パターンテーブルT7,T8は本発明における第2確率テーブルである。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、貯留ポイント数が4個に達すると、ルーレット変動信頼度を高くすることを付与すべき特典としたが、この他の特典を付与するようにしてもよい。例えば、大当り確率を高くすることを特典としてもよい。
また上記実施形態では、貯留ポイント数が1個ずつ加算されるものを示したが、2個以上のポイントが1度に加算されるようにしてもよい。
また上記実施形態では、ルーレット演出変動のときのみに貯留ポイント数が加算されるものを示したが、ルーレット演出変動の他のリーチ変動のときにも貯留ポイント数が加算されるようにしてもよい。即ち、貯留ポイント数が加算されるリーチ変動を複数設けてもよい。
また上記実施形態では、ポイント貯留ランプ27の点灯タイミングがルーレット演出変動の変動開始時となっているものを示したが、どのようなタイミングでもよく、例えば、変動途中である、図28(d)で示すタイミングや図28(e)で示すタイミングでもよい。
また上記実施形態では、低確率状態(B11=0)で貯留ポイント数が加算されるものを示したが、他の状態またはこれら複数の状態で貯留ポイント数が加算されるものでもよく、例えば、低確率状態及び時短状態で貯留ポイント数が加算されるものでもよい。
また上記実施形態では、S310で入賞を検出した場合には、即座にS350で大当り判定用カウンタC1,大当り図柄決定用カウンタC2,変動パターン決定用カウンタC3及びリーチ判定用カウンタC4の値を、記憶バッファB1〜4に記憶(取得)するものを示したが、入賞を検出しても変動開始までにカウンタC1〜C4の値を取得するものであればよく、例えば、変動開始直前のS430前後で取得するものでもよい。
また上記実施形態では、第1特別図柄及び第2特別図柄を用いたものを示したが、1つまたは複数の特別図柄を用いたものでもよい。尚、特別図柄とは、遊技者が視認する図柄である。
また上記実施形態では、複数種類の特別図柄が用意され(「青色セブン」,「プラム」,「ベル」等)、これらの図柄が揃った画像を表示することにより、大当りであること遊技者に知らせるものを示したが、大当りか否かを遊技者に視認させることができれば、どのような図柄を表示してもよい。例えば、サミー株式会社の製品である「CR力道山」のように、プロレスの試合を演出する映像を表示して、その試合結果によって大当りか否かを遊技者に視認させるようなものであってもよい。
1…遊技機、3…外枠、5…内枠、7…遊技盤、9…ハンドル、11…上受け皿、13…下受け皿、15…演出ボタン、20…センター飾り、21…液晶カラーモニタ、23…第2特別図柄表示装置、23a…ハーフミラー、23b…7セグメントLED、25…演出レバー、27…ポイント貯留ランプ、31…始動入賞装置、31a…可動片、33…可動入賞装置、33a…開閉板、35…普通図柄表示装置、37…普通図柄記憶表示LED、39…始動ゲート、41…主基板、43…電源基板、45…発射制御基板、47…払出制御基板、49…払出装置基板、51…インタフェース基板、53…受電基板、55…サブ制御基板、57…図柄制御基板A、59…枠上LED基板、61…皿用中継基板、63…演出モータセンサ基板、65…ランプ用中継基板、67…AC24V受電端子、69…タンクレール板金、71…タンク、73…上ヒンジ、75…接地端子、77…外部端子板、79…ガラス枠開放スイッチ、81…発射用中継端子板、83…発射レバー、85…タッチセンサ、87…球送りソレノイド、89…発射停止スイッチ、91…発射ボリューム、93…発射ソレノイド、95…球計数手前側スイッチ、97…球計数奥側スイッチ、99…払出モータ、101…下受け皿満杯スイッチ、103…補給球不足スイッチ、105…プリペイドカードユニット、107…度数表示基板、109…第1種始動口スイッチ、111…図柄制御基板B、115…普通図柄表示装置基板、117…枠左上LED基板、119…左上スピーカ、121…枠下LED基板、123…枠左LED基板、125…枠右LED基板、127…枠右上LED基板、129…右上スピーカ、131…皿スピーカ、133…演出ボタン基板、135…演出モータ、137…特別図柄飾りLED基板、139…左特別図柄飾りLED基板、141…下特別図柄飾りLED基板、143…センター飾りLED基板C、145…センター飾りLED基板D、147…センター飾りLED基板A、149…センター飾りLED基板B、151…盤面飾りLED基板A、153…盤面飾りLED基板B、155…左袖LED基板、157…普通図柄記憶表示LED基板、159…盤用中継端子板、161…普通図柄作動ゲートスイッチ、163…左袖入賞口スイッチ、165…右袖入賞口スイッチ、167…左落し入賞口スイッチ、169…右落し入賞口スイッチ、171…普通電動役物ソレノイド、173…大入賞口用中継端子板、175…特定領域スイッチ、177…カウントスイッチ、179…球流路切換ソレノイド、181…大入賞口ソレノイド、201…メインCPU、203,205,241…出力ポート、207,209,243…出力バッファ、211…メインCPUバス、213,247…パラレル出力ポートバス、215,227,237…入力ポート、217,223,225,233,235…入力バッファ、221,231…サブCPU、245…サブCPUバス。