JP2006042904A - 車両用生体情報検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 乗員の体勢変化にかかわらず乗員の呼吸あるいは脈拍を高精度に検出することができる車両用生体情報検出装置を提供する。
【解決手段】 運転者の呼吸あるいは脈拍の周期変化を検出する車両用生体情報検出装置で、車両のシートに設けられる体圧測定センサ21を有し、着座した運転者により加えられる体圧を測定する体圧測定部と、測定された体圧の測定結果に基づき運転者の呼吸あるいは脈拍の周期変化を検出する周期変化検出部とを備え、体圧測定センサ21は、シートバック下部内の運転者の腰部に対応する位置である、シートバック下部内のシートクッションから10〜25cmの高さに設けられている。又、測定された体圧が所定範囲内となるように、体圧測定センサ21の位置をランバーボード22の移動によりシートバック内で前後方向に変位させる可動機構23を有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両を運転する運転者の状況を認識するために運転者の呼吸あるいは脈拍を検出する車両用生体情報検出装置、特に、運転者に接触する運転席から検出した運転者の体圧から呼吸数や心拍数を検出する車両用生体情報検出装置に関するものである。
車両を運転する運転者の運転支援を行う手法として、運転者の状態(個体差や健康・精神状態など)を検知あるいは認識して、運転者に情報提供したり運転者の操作による運転制御を変更したりする方法がある。
この場合に、運転者の状態を検知あるいは認識する一例として、運転者の呼吸あるいは脈拍(呼吸数や心拍数)の検出に基づいて行うことが考えられる。例えば、呼吸数を例とすれば、疲労やストレスからは呼吸数の増加が見られ、一方、突発的な出来事があると呼吸数が減少する。このような、呼吸あるいは脈拍と運転者の状態との関連から、運転者の肉体的・精神的状態を認識し、その認識結果に基づいて情報提供や運転制御への反映を行うことができる。呼吸数をシートへの圧力から検出する例としては、特許文献1に、シート下部あるいは背上部で人体による圧力を検知して、この圧力変化や振動波形から呼吸数を検出し、着席者の肉体的・精神的状態を認識する例が示されている。
特開平5−312966号公報
しかしながら、例えばシートクッション(座席下部)への乗員体圧にて呼吸を検出しようとすると乗員の荷重が大きすぎて、呼吸を精度良く検出することが出来ない。すなわち、荷重が大きすぎると、その荷重に耐えられるように丈夫なセンサを設ける必要があるが、一般的に精度と耐荷重とは背反する特性をもっているため、精度が悪化してしまう。また、シートバック上部への乗員体圧にて呼吸を検出しようとすると、シートにもたれて静止していれば良いが、乗員の体勢変化(例えば猫背姿勢など)によって荷重が大幅に減少して、場合によってはゼロになることもあり、呼吸や心拍などの呼吸あるいは脈拍を検出すること自体が出来なくなる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、乗員の体勢変化にかかわらず乗員の呼吸あるいは脈拍を高精度に検出することができる車両用生体情報検出装置を提供する。
かかる課題を解決するために、本発明の車両用生体情報検出装置は、運転者の呼吸あるいは脈拍の周期変化を検出する車両用生体情報検出装置であって、車両のシートに設けられる体圧測定センサを有し、着座した運転者により加えられる体圧を測定する体圧測定手段と、測定された体圧の測定結果に基づき、運転者の呼吸あるいは脈拍の周期変化を検出する周期変化検出手段とを備え、前記体圧測定センサは、シートバック下部内の運転者の腰部に対応する位置に設けられていることを特徴とする。
ここで、前記体圧測定センサは、シートバック下部内のシートクッションから10〜25cmの高さに設けられている。また、前記体圧測定センサは、シートバック下部内の左右に複数設けられている。また、前記体圧測定手段は、前記体圧測定センサにより測定された体圧が所定範囲内となるように、前記体圧測定センサの位置をシートバック内で前後方向に変位させる変位手段を有する。また、車両の振動を検出する振動検出手段を更に備え、前記変位手段は、前記振動検出手段により検出した車両の振動に対応して、前記体圧測定センサをシートバック内で後方向に変位させる。また、前記体圧測定手段は、運転者の体圧が急激に低下した場合を検知する体圧低下検知手段を有し、前記変位手段は、前記体圧低下検知手段が運転者の体圧の急激な低下を検知した場合に、前記体圧測定センサをシートバック内で後方向に変位させる。また、車両のドアの開閉を検知するドア開閉検知手段を更に有し、前記変位手段は、前記ドア開閉検知手段が運転席近傍のドアが開いていると検知した場合に、前記体圧測定センサをシートバック内で後方向に変位させる。
本発明によれば、乗員の体勢変化にかかわらず乗員の呼吸あるいは脈拍を高精度に検出することができる。
請求項2に係る発明によれば、乗員の体勢変化にかかわらず乗員の呼吸あるいは脈拍を高精度に検出することができる具体的な位置を特定できる。
請求項3に係る発明によれば、複数の体圧測定センサが設けられているので、乗員のシートへの着座位置が左右にずれている場合や乗員がシートの前方に対して左向きや右向きに着座している場合などの乗員の体勢、あるいはカーブ走行時等で車両に左右の方向の加速度がかかっている場合などの走行状況に影響されずに、乗員の呼吸あるいは脈拍を高精度に検出することができる。
請求項4に係る発明によれば、体圧の急激な低下が有った場合にセンサが車両前方方向に変位するため、座り直しなどの急激な体圧増加の際にセンサ破損の可能性が高くなるものの、常に適切な強さにより安定して体圧が測定でき、乗員の呼吸あるいは脈拍を高精度に検出することができる。
請求項5に係る発明によれば、車両振動による体圧測定センサの破壊を防ぐことができる。
請求項6に係る発明によれば、乗員の座り直しなどによる急激な体圧の増加により体圧測定センサが破壊するのを防ぐことができる。
請求項7に係る発明によれば、乗員が乗車した時の急激な体圧の増加による体圧測定センサの破壊を防ぐことができる。
以下に、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素の相対配置、表示画面等は、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。又、本実施形態では呼吸あるいは脈拍として呼吸数について説明するが、心拍数においてもセンサ感度を高める必要はあるがその傾向は同様であり、本発明に含まれる。
<本実施形態の呼吸あるいは脈拍検出の概略>
図1は、本実施形態の車両用生体情報検出装置における呼吸あるいは脈拍検出の概略を示す図である。
シートへの乗員体圧にて呼吸を検出する場合に、シートクッション1(座席下部)で検出しようとすると乗員の荷重が大きすぎて、呼吸を精度良く検出することが出来ない。すなわち、荷重が大きすぎると、その荷重に耐えられるように丈夫なセンサを設ける必要があるが、一般的に精度と耐荷重とは背反する特性をもっているため、精度が悪化してしまう。また、シートバック上部2で検出しようとすると、シートにもたれて静止していれば良いが、乗員の体勢変化(例えば猫背姿勢など)によって荷重が大幅に減少して、場合によってはゼロになることもあり、呼吸や心拍などの呼吸あるいは脈拍を検出すること自体が出来なくなる。
安定してしかも出来るだけ強い圧力を検出できる位置として、シートバックに接触する人体の部位の内から乗員の腰部に対応する位置3を選択した。選択は次の基準から行われた。乗員の荷重に比して大きな体圧の変動が検知できる部位はシートバックである。シートバックで強い体圧を受ける部位は、シートバック上部2の肩に対応する位置2a、シートバックにて運転者の腰部に対応する位置3、シートバックにて運転者の尻部に対応する位置4の各部位である。乗員の体勢変化によってもシートバックとの接触の変化が少ない部位は、シートバックにて運転者の腰部に対応する位置3である。複式呼吸による体圧の周期変動が強く現われる部位も、シートバックにて運転者の腰部に対応する位置3である。
以上の選択結果から、シートバックにて運転者の腰部に対応する位置3に複数のセンサを取り付けて、体圧を測定して呼吸による体圧の変化を確認した。その結果、乗員の腰部に相当する、シートバック下部内のシートクッションから10〜25cmの高さに設けられたセンサにおいて、乗員の体勢変化に関係なく安定した且つ大きな圧力の周期変動を検出できた。
本実施形態は、以上の選択と測定結果とに基づいて、シートバック内の特定位置、すなわちシートバック下部内のシートクッションから10〜25cmの範囲3aの高さに体圧センサを設けた車両用生体情報検出装置を提案する。
<本実施形態の車両用生体情報検出装置の構成例>
(呼吸あるいは脈拍の検出部)
図2は、本実施形態の車両用生体情報検出装置における呼吸あるいは脈拍の検出部の概略を示す図である。
呼吸あるいは脈拍の検出部は、図1に示したシートバック下部内のシートクッションから10〜25cmの高さの乗員の腰部に相当する位置の内、最も適しているシートクッションから20cmの高さに設けられた左右2つの感圧センサ21と、感圧センサ21を保持するランバーサポート22と、感圧センサ21が安定した圧力を測定できるよう、ランバーサポート22を乗員の体圧に応じて感圧センサ21への体圧が略一定となるように前後位置を制御する可動機構23とを有している。
尚、図2では、感圧センサ21はシートクッションから20cmの高さに左右2つ設けられているが、シートクッションからの高さは10cm〜25cmの範囲であればよく、上下に複数のセンサを設けてもよいし、その数も3つ以上であってもよい。多くのセンサを設ける方が呼吸あるいは脈拍の検出は安定するが、高価になるため、最も費用対効果が良く、体圧を安定して検知できるシートクッションから20cmの高さに左右2つ設ける構成を選択している。感圧センサ21が複数設けられた場合には、それらの検出信号の平均値を取ったり、あるいはより高い検出信号を選択して呼吸あるいは脈拍の周期変化を検出するようにすることで、安定した検出が可能となる。
(可動機構の第1例)
図3は、図2の可動機構23の一例を示す図であり、反力(センサにかかる体圧が大きくなるとランバーボード22が後方に移動するが、センサにかかる体圧噛み合うが小さくなるとランバーボード22を前方に移動させる力)を生成する反力生成スプリング31を有するハード機構による構成である。
本例では、反力生成スプリング31が、ガイドプレート32に固定されたスプリング保持ピン33と、ランバーサポート22を前後に移動させるように組み合わせされたローラ34とに掛けられ、反力生成スプリング31の反力によってローラ34をX方向に回転させて、ローラ34が回転可能であるように接続されたランバーサポート22を前方に移動する。すなわち、反力生成スプリング31の反力が体圧より大きくてローラ34がX方向に回転すると、ローラ34とランバーサポート22とを繋ぎローラ34の回転軸となるシャフト35が回転し、シャフト35のギア35aとガイドプレート32の溝部下面36のギア36aとが嵌合しているため、ローラ34及びランバーサポート22はガイドプレート32に対して前方に移動する。一方、体圧が反力生成スプリング31の反力より大きければ、ローラ34は反X方向に回転して、ローラ34及びランバーサポート22はガイドプレート32に対して後方に移動する。従って、反力生成スプリング31の反力と体圧とが釣り合う位置に、ランバーサポート22の位置、すなわち感圧センサ21の位置が制御される。
この可動機構23によれば、制御システムの負担なしに体圧の制御が可能である。尚、ローラ34を介さずに、反力生成スプリング31によりスプリング保持ピン33とランバーボード22とを直接つないでもよい。又、反力生成スプリング31は、ランバーボード22の移動範囲で略一定の体圧が測定可能なように、スプリング長の長いものが使用されるのが望ましい。
(可動機構の第2例)
図4は、図3の反力生成スプリング31に加えて、ランバーボード22の前後の移動をモータにより制御する可動機構23の他例を示す図である。
反力生成スプリング31、ローラ34及びランバーサポート22のシャフト35のギア35aとガイドプレート32の溝部下面36のギア36aとを介する関係と作動は、第1例と同様である。本例では、ローラ34の軸(あるいはシャフト35)がモータ41により回転可能な構造になっている。図4では、ベルトやチェーン41aにより回転力が伝動される。
本例では、感圧センサ21からの体圧情報に対応してモータ41によりランバーボード22の前後の移動を制御する。特に、本例では、体圧が所定の設定値よりも大きくなると、モータ41によりランバーボード22を体圧が感圧センサ21に及ばない位置まで後退させ、反力生成スプリング31の復帰反力でランバーボード22を感圧センサ21が体圧を検出する位置に戻す制御が好ましい。
この可動機構23によれば、制御システムの負担が増すが、急激な体圧上昇などを予測してランバーサポート22を後退させてセンサ21を保護するなどの後述する制御が可能となる。
本例によれば、制御システムの負担の増加を抑えると共に、反力生成スプリング31の復帰反力により復帰の場合の遅延の発生を防ぐことができる。尚、反力生成スプリング31無しにモータ41のみによるランバーボード22の位置制御も可能である。
(可動機構の第3例)
図5は、更に、エアーポンプ51によりランバーボード22にエアーを送って、感圧センサ21での体圧を安定させる更に他の可動機構23の例である。
本例では、感圧センサ21からの体圧情報に対応し、エアーをランバーボード22前方のバルーン53に送るエアーポンプ51と、バルーン53のエアーを排出するリリースバルブ52とを制御することにより、感圧センサ21への体圧の微妙な変動を吸収する。
尚、図5では、反力生成スプリング31による圧力制御と共に、感圧センサ21からの圧力信号を呼吸・心拍計測ユニット60に送り、その信号に基づく判定から、呼吸・心拍計測ユニット60からモータ41及びエアーポンプ51とリリースバルブ52に制御信号を送って制御するように構成しているが、モータ41の無い本例のエアー制御と反力生成スプリング31のみの構成であってもよいし、あるいは反力生成スプリング31の無い本例のエアー制御とモータ41のみの構成でもよい。又、大きな体圧が直接、感圧センサ21にかからないように工夫すれば、反力生成スプリング31もモータ41も無いエアー制御のみの体圧制御も可能である。
(呼吸あるいは脈拍検出の制御部)
図6に、上記可動機構23を含む検出部からの体圧により呼吸数や心拍数を計測すると共に、上記可動機構23の第2例及び第3例では、モータ41やエアーポンプ51及びリリースバルブ52により、ランバーボード22の変位量を制御する呼吸あるいは脈拍検出の制御部である呼吸・心拍計測ユニット60を含む制御システムを示す。呼吸・心拍計測ユニット60で計測された呼吸数及び/又は心拍数は、乗員状態検出・運転支援システム69に通知されて、運転支援が行われる。
尚、本実施形態では、かかる呼吸・心拍計測ユニット60における、感圧センサ21からの体圧検出信号に基づく呼吸信号の抽出、呼吸信号からの呼吸数の算出などの制御については、本発明に必須の構成ではあるが課題解決の主要な構成ではないので詳説しない。体圧検出信号からフィルタで呼吸信号でない信号、例えば車両の振動や乗員のブレーキ/アクセル操作時の体圧変化、その他の雑音は取り除かれて、あるいは呼吸信号のみが増幅されて、呼吸信号が抽出される。更に、乗員の呼吸数を学習してゲートパルスにより選別することも可能である。呼吸信号が抽出できれば、かかる呼吸信号をカウントすることで呼吸数を得ることができる。心拍数においても周波数などが相違するのみで、基本的に同様である。又、図6では、呼吸・心拍計測ユニット60と乗員状態検出・運転支援システム69とを分離して図示したが、同じCPUで制御されるユニット内に統合されてもよいし、エンジンコントロールなどの他の制御と一体で実現されてもよい。
図6で、呼吸・心拍計測ユニット60は、プログラム制御を行う演算制御用のCPU60a、固定のパラメータやCPUが実行するプログラムを記憶するROM60b、入出力される情報や演算制御中の情報を含むパラメータを一時記憶するRAM60cを含む。又、呼吸・心拍計測ユニット60に入力される情報は、感圧センサ21a及び21bからの圧力情報(感圧センサは2つに限定されない)、スロットル開度61、ブレーキスイッチ62、操舵角センサ63、ドア開閉センサ64、振動センサ65からの情報であり、呼吸・心拍計測ユニット60から以下に示す制御の基に出力される情報は、モータ41及び/又はエアーポンプ51を制御する変位量補正情報、モータ41を制御してランバーボード22を後退させて、感圧センサ21を破壊から防ぐためのフィードバック制御である。
<本実施形態の車両用生体情報検出装置の動作例>
上記構成例により、呼吸・心拍計測ユニット60の制御手順例を説明する。上記のように、ここでは体圧情報から呼吸数を検出する詳細な手順については説明をしない。
(位置補正例)
図7は、上記可動機構の第2例又は第3例における、呼吸・心拍計測ユニット60の制御手順例のフローチャートである。このフローチャートは、所定周期毎に繰り返し実行される。尚、以下の説明の「回避位置」とは、乗員がシートに強く寄りかかっても感圧センサ21に体圧が及ばない感圧センサ21の最後端の後退位置を表し、「センス位置」とは、乗員がシートに座った時に感圧センサ21が体圧をセンス可能な、最後端の後退位置より前方の所定位置を表す。
まず、ステップS71で、図6に示した各種センサからの情報を取得する。ここでは、振動センサ65からの車両振動のみを説明するが、他の車両操舵状況や、ブレーキ/アクセル操作、スイッチ操作の情報によっても制御されてよい。
ステップS72では車両振動が有るか否か、あるいは所定値以上の振動があるか否かを判定し、振動があればステップS78に進んで、感圧センサ21保護のためランバーボード22を回避位置に後退させ、ステップS79で回避を乗員に通知する。尚、本例では、乗員に通知をし乗員の指示によりセンス位置に戻す(図示せず)ようにしたが、所定時間後にセンス位置に復帰するように制御してもよい。
車両振動がない、あるいは所定以上の振動がない場合には、ステップS73で感圧センサ21から取得した体圧変位が設定値を超えているか否かが判定される。設定値を超えていればステップS78に進んで、感圧センサ21保護のために上記同様に回避位置に後退させる。
設定値を超えてなければ、ステップS74で位置補正が必要な範囲の体圧センサ値であるか否かが判定され、位置補正が必要と判定するとステップS75でモータ41あるいはエアーバルブ51で位置補正を行う。すなわち、ステップS74で体圧センサ値が第1所定値より小さい場合は、ステップS75で感圧センサ21に体圧がより強くかかるようにランバーボード22を前方に移動させる。一方、ステップS74で体圧センサ値が第1所定値より大きな第2所定値より大きい場合は、ステップS75で感圧センサ21にかかる体圧をより弱くするようにランバーボード22を後方に移動させる。位置補正が必要でなければステップS75をスキップする。尚、ステップS74の判断無しに常時補正を行ってもよい。
ステップS76では、体圧検出を行ない、今までに検出した体圧の変動から呼吸及び/又は心拍の波形を検出し、ステップS77で呼吸数及び/又は心拍数を算出する。算出された呼吸数/心拍数は、図6のように別個に乗員状態検出・運転支援システム69が有る場合は出力され、共通の制御部で制御されていればそのまま制御部内部で使用される。
尚、呼吸/心拍の検出、あるいは回避位置への後退のための体圧感知については、複数の感圧センサ21の内から呼吸/心拍の検出の場合は好ましい方を選択する、あるいは複数のセンサ21からの情報を組み合わせることもできる。回避位置への後退のための体圧感知においては、より強い体圧を感知している方の感圧センサを選択する。
(他の回避制御)
図7では、車両振動の場合の感圧センサ21保護のためのランバーボード22の回避を示したが、図8のフローチャートに従って、感圧センサ21保護が必要な他の場合、例えばドアが開いている場合や乗員が居ない場合などのためのランバーボード22の回避制御を説明する。この図8の処理も、所定周期毎に繰り返し実行される。尚、以下の「回避位置」「センス位置」も上記同様の感圧センサ21の位置を表す。
まず、ステップS81でエンジン停止か否かが判定される。エンジン停止であればステップS85に進んで、ランバーボード22を回避位置に後退させる。次に、ステップS82ドアの開閉をチェックする。ドアが開いていれば、ステップS85で回避させる。次に、ステップS83で乗員が居るか居ないかがチェックされる。乗員がいなければステップS85で回避させる。
エンジンが動作しており、ドアが閉まっており、乗員が検知されると、ステップS84でランバーボード22を体圧感知のセンス位置に移動させる。
かかる処理により、体圧感知が必要ない場合、あるいは乗員が体圧を一気にかけることを予知した感圧センサ21の保護(ステップS83の制御)が可能となる。
本実施形態の車両用生体情報検出装置における呼吸あるいは脈拍検出の概略を示す図である。 本実施形態の車両用生体情報検出装置における生体情報検出部を示す図である。 本実施形態に係る生体情報検出部の可動機構の第1例を示す図である。 本実施形態に係る生体情報検出部の可動機構の第2例を示す図である。 本実施形態に係る生体情報検出部の可動機構の第3例を示す図である。 本実施形態に係る呼吸・心拍計測ユニット図を含む制御システムを示すブロック図である。 本実施形態に係るランバーボード22の制御例を示すフローチャートである。 他のセンサ21保護のためのランバーボード22の回避制御例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 シートクッション
2 シートバック上部
2a シートバックにて運転者の肩に対応する位置
3 シートバックにて運転者の腰部に対応する位置
4 シートバックにて運転者の尻部に対応する位置
21 感圧センサ
22 ランバーサポート
23 可動機構
31 反力生成スプリング
32 ガイドプレート
33 スプリング保持ピン
34 ローラ
41 モータ
51 エアーポンプ
52 リリースバルブ
53 バルーン

Claims (7)

  1. 運転者の呼吸あるいは脈拍の周期変化を検出する車両用生体情報検出装置であって、
    車両のシートに設けられる体圧測定センサを有し、着座した運転者により加えられる体圧を測定する体圧測定手段と、
    測定された体圧の測定結果に基づき、運転者の呼吸あるいは脈拍の周期変化を検出する周期変化検出手段とを備え、
    前記体圧測定センサは、シートバック下部内の運転者の腰部に対応する位置に設けられていることを特徴とする車両用生体情報検出装置。
  2. 前記体圧測定センサは、シートバック下部内のシートクッションから10〜25cmの高さに設けられていることを特徴とする請求項1記載の車両用生体情報検出装置。
  3. 前記体圧測定センサは、シートバック下部内の左右に複数設けられ、前記周期変化検出手段は、複数の前記体圧測定センサの測定した体圧の平均値あるいは高い方の値に基づいて呼吸あるいは脈拍の周期変化を検出することを特徴とする請求項1記載の車両用生体情報検出装置。
  4. 前記体圧測定手段は、前記体圧測定センサにより測定された体圧が所定範囲内となるように、前記体圧測定センサの位置をシートバック内で前後方向に変位させる変位手段を有することを特徴とする請求項1記載の車両用生体情報検出装置。
  5. 車両の振動を検出する振動検出手段を更に備え、
    前記変位手段は、前記振動検出手段により検出した車両の振動が所定値以上である場合、前記体圧測定センサをシートバック内で後方向に変位させることを特徴とする請求項4記載の車両用生体情報検出装置。
  6. 前記体圧測定手段は、運転者の体圧が急激に低下した場合を検知する体圧低下検知手段を有し、
    前記変位手段は、前記体圧低下検知手段が運転者の体圧の急激な低下を検知した場合に、前記体圧測定センサをシートバック内で後方向に変位させることを特徴とする請求項4記載の車両用生体情報検出装置。
  7. 車両のドアの開閉を検知するドア開閉検知手段を更に有し、
    前記変位手段は、前記ドア開閉検知手段が運転席近傍のドアが開いていると検知した場合に、前記体圧測定センサをシートバック内で後方向に変位させることを特徴とする請求項4記載の車両用生体情報検出装置。
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