JP2006041047A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の全域に対してほぼくまなく処理を施すことができる基板処理装置および基板処理方法を提供する。
【解決手段】基板保持回転機構2は、基板Wを遊星回転状態で保持する基板保持部材20を備えている。基板保持部材20は第1および第2基板保持部品21,22を組み合わせて構成され、これらの間に、平面視においてほぼ円形の基板保持内周面30が形成されている。基板保持部材20は、揺動駆動機構25によって揺動される。これにより、基板Wは基板保持内周面30上を転動して遊星回転状態となる。この基板Wの上下面Wa,Wbに対して、第1および第2処理液供給機構3,4から処理液が供給される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、基板を回転状態で保持しつつ、この基板に対して処理を施すための基板処理装置および基板処理方法に関する。処理の対象となる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディスプレイ用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板などが含まれる。基板に対する処理は、基板に処理流体(処理液や処理ガス)を供給する処理流体処理であってもよく、遠心力によって基板上の液成分を振り切って乾燥させる乾燥処理であってもよく、基板表面をスクラブ部材でスクラブするスクラブ処理であってもよい。
半導体ウエハや液晶表示装置用ガラス基板に代表される基板に対する処理の一例は、基板洗浄処理である。基板洗浄処理を実行するための基板処理装置には、複数枚の基板を一括して処理するためのバッチ式のものと、基板を1枚ずつ処理する枚葉式のものとがある。
枚葉式の基板処理装置は、基板を保持して回転するスピンチャックと、このスピンチャックに保持されて回転されている基板に対して処理液(エッチング液および洗浄液等の薬液や純水)を供給する処理液供給機構とを備えている。また、基板の表面をスクラブするためのスクラブ部材(洗浄ブラシ)が備えられる場合もある。
スピンチャックには、基板の一方面(通常は、デバイス形成面の反対側の非デバイス形成面)を吸着保持して回転するバキュームチャックと、基板の周端面を複数本の挟持ピンで挟持した状態で回転するメカニカルチャックとがある。
特開2003−282515号公報 実開平5−23542号公報
しかし、バキュームチャックは、基板の一方面に接触して基板を保持するので、基板に吸着痕が残るうえ、吸着される側の表面においては、少なくともその吸着領域には処理を施すことができない。
一方、メカニカルチャックには前記の問題はないが、基板の周端面に挟持ピンが接触した状態で処理が進行するから、挟持ピンによる保持位置近傍で処理不良が生じるおそれがある。具体的には、エッチング残りや洗浄不足が生じるおそれがある。とくに、スクラブ洗浄を行う場合には、スクラブ部材と挟持ピンとの干渉を回避する必要があるから、挟持ピンの近傍についてはスクラブ洗浄を行うことができない。さらには、挟持ピンによる保持位置では、基板の周端面に対して局所的な応力が付与されるという問題もある。
そこで、この発明の目的は、基板の全域に対してほぼくまなく処理を施すことができる基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
また、この発明の他の目的は、基板に対する局所的な応力の付与を抑制または防止することができる基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、ほぼ円形の基板(W)を回転状態で保持しつつ処理するための基板処理装置であって、基板保持内周面(30)を有し、この基板保持内周面に前記基板よりも径の大きな大径部(40)が形成された基板保持部材(20,20A)と、前記大径部の中心軸線(C)に平行な所定の回転軸線(R)まわりを当該中心軸線が周回するように前記基板保持部材を移動させる駆動機構(25)とを含むことを特徴とする基板処理装置である。なお、括弧内の英数字は後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、基板保持部材の基板保持内周面には、ほぼ円形の基板よりも大きな大径部が形成されているので、この大径部に基板を収容することができる。この状態で、駆動機構によって基板保持部材が移動されることにより、所定の回転軸線まわりを前記大径部の中心軸線が周回させられる。その結果、基板は、その周端面が前記大径部に当接した状態で、当該大径部に沿って転動し、結果として、前記中心軸線のまわりを公転しながら自転する。すなわち、基板は、前記大径部の中心軸線まわりに遊星回転している状態で、前記基板保持部材に保持されることになる。
したがって、基板はその周端面が基板保持内周面の大径部上を転動するので、両面ともにいずれの部材も接触していない状態で保持でき、両面のほぼ全域に対してくまなく処理を施すことができる。
また、基板の周端面と大径部との接触位置は絶えず変化するから、基板の周端面付近の特定位置に対する処理の不良が生じることがなく、また、基板の周端面の特定位置に応力が集中したりすることもない。
なお、前記大径部は、前記中心軸線まわりにほぼ回転対称な形状を有していることが好ましいが、前記中心軸線を取り囲む楕円形状に形成されていてもよい。一般には、基板の半径よりも曲率半径の大きな曲線(ただし、前記中心軸線を内方に臨む曲線)によって形成された連続的な(段差部のない)無端軌道を形成するものであればよい。
また、前記駆動機構は、前記基板保持部材を前記回転軸線まわりに円運動させるものであってもよいし、楕円運動させるものであってもよく、また多角形運動させるものであってもよい。さらには、前記中心軸線を前記回転軸線まわりに少なくとも1回周回させた後には、前記基板保持部材を直線往復運動させることによっても、前記基板保持内周面の大径部に沿って基板を遊星回転させることができる。
基板に対して施される処理は、処理流体を基板に供給する処理流体処理、基板の表面をスクラブ部材でスクラブするスクラブ処理、基板の表面を乾燥させる乾燥処理、および基板表面に薄膜を形成する成膜処理のうちの少なくとも一種を含む処理であってもよい。処理流体処理は、基板に処理液を供給する処理液処理であってもよいし、基板に処理ガスを供給する処理ガス処理であってもよい。処理液処理は、基板にエッチング液を供給するエッチング液処理であってもよく、基板に洗浄液を供給する洗浄液処理であってもよい。成膜処理は、基板表面に成膜用の塗布液を塗布する塗布処理であってもよい。
請求項2記載の発明は、前記基板保持内周面は、前記中心軸線から外方(前記中心軸線から離れる方向)に向かって窪む凹面状(凹湾曲面状、凹溝状)に形成されていることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置である。
この場合、前記大径部は、凹面の底部(鞍部)領域を含む。
この構成によれば、基板は、凹面の底部領域に案内されつつ転動するから、基板が基板保持内周面から飛び出したりすることを抑制して、確実に基板を保持することができる。
請求項3記載の発明は、前記基板保持部材は、前記中心軸線と直交する方向に分割可能な少なくとも2つの基板保持部品(21,22)を組み合わせて前記基板保持内周面を形成するものであることを特徴とする請求項1または2記載の基板処理装置である。
この構成によれば、基板保持内周面は複数の基板保持部品を組み合わせて形成されるようになっているので、複数の基板保持部品を離間させた状態で、基板保持内周面によって取り囲まれる基板保持空間へと処理対象の基板を搬入できる。また、その後に、基板保持部品を接近させて、連続した基板保持内周面を形成させることができる。したがって、基板の搬入が容易になる。一方、処理済みの基板を前記基板保持空間から搬出するときには、複数の基板保持部品を離間させればよい。これにより、基板の搬出が容易になる。
より具体的には、前記少なくとも2つの基板保持部品の少なくとも一つは、前記中心軸線に対して進退可能に設けられており、この進退可能な基板保持部品を前記中心軸線に対して進退させる進退駆動機構(23,24)をさらに含むことが好ましい。この構成により、進退駆動機構によって複数の基板保持部品を離間させたり、結合させたりすることができる。
基板を搬送する基板搬送ロボットと前記基板保持部材との間の基板の受け渡しを容易にするために、基板搬送ロボットと基板保持部材との間で受け渡しされる基板を一時的に保持する基板一時保持部(88)が設けられていてもよい。この基板一時保持部は、前記基板保持部材の基板保持内周面に包囲された基板保持空間(28)に対して相対的に進入/退避可能なものであることが好ましい。この構成により、基板搬送ロボットから基板一時保持部を介して基板保持部材に未処理の基板を受け渡し、その後に、基板一時保持部を基板保持空間から退避させることができる。また、基板保持部材から基板一時保持部を介して基板搬送ロボットへと処理済みの基板を受け渡すことができる。
請求項4記載の発明は、前記基板保持部材は、前記中心軸線に沿う方向に関する少なくとも一方側に、前記基板とほぼ同等の大きさか、または基板よりも径の大きな円形開口を区画する口縁部(42,44)を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、基板よりも径の大きな円形開口を介して、基板の全域に対する処理(たとえば、処理流体による処理)を施すことができる。
上記円形開口は、たとえば、処理流体を基板の全域に供給できる範囲で、基板よりも若干小さな径に形成されていてもよい。これにより、基板が、基板保持部材から脱落することを防止できる。
請求項5記載の発明は、前記基板保持部材は、前記中心軸線に沿う方向に関する少なくとも一方側に、前記基板よりも径の小さな円形開口を区画する口縁部(42,44)を有していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、基板保持部材に形成された口縁部の円形開口は、基板よりも径が小さいので、基板保持内周面の大径部において遊星回転状態で保持されている基板が、この基板保持部材から脱落することを確実に防止できる。
たとえば、前記中心軸線に沿う方向に関する一方側(たとえば、基板がほぼ水平面に沿って保持される場合の上方側)に、基板よりも径の大きな円形開口を形成する一方で、他方側(たとえば、基板がほぼ水平面に沿って保持される場合の下方側)には基板よりも径の小さな円形開口を形成するようにしてもよい。これにより、基板の確実な保持と、基板全域への良好な処理とを同時に達成できる。
請求項6記載の発明は、前記基板保持部材の基板保持時内周面は、前記基板保持内周面の前記中心軸線に沿う方向に関する少なくとも一方側に、前記(遊星回転状態の)基板が離脱することを防止すべく前記中心軸線に接近する方向に向かって前記大径部から延設された脱落防止内面(41,43)を有していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、基板保持内周面には中心軸線に接近する方向に向かう脱落防止内面が形成されているので、遊星回転状態で保持されている基板が基板保持部材から脱落することを防止できる。
請求項7記載の発明は、前記基板保持部材を、前記中心軸線に直交する所定の転回軸線(T)まわりに転回させる転回機構(97,101,102,103)をさらに含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、基板保持部材において基板を遊星回転状態で保持しつつ、さらに、基板保持部材を転回させることにより、基板の姿勢を変化させることができる。たとえば、基板保持内周面の大径部が水平面に沿う状態から、この大径部が鉛直面に沿う状態へと基板保持部材を転回させることにより、基板が水平面に沿って遊星回転している状態から鉛直面に沿って遊星回転している状態へと基板姿勢を変化させることができる。
請求項8記載の発明は、前記基板保持部材に保持された基板の一方表面に流体を供給する第1流体供給機構(3,111,141)と、前記基板保持部材に保持された基板の他方表面に流体を供給する第2流体供給機構(4,112,142)とを含むことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成により、基板の両面に対して流体を供給することで、基板を安定に保持することができる。
上記第1流体供給機構および第2流体供給機構から供給される流体は、不活性ガスやエア(乾燥空気)のように、基板に対して影響を及ぼさない流体であってもよい。
また、請求項9に記載のように、前記第1流体供給機構は、前記基板保持部材に保持された基板の一方表面に処理流体を供給する第1処理流体供給機構(3,111,141)を含み、前記第2流体供給機構は、前記基板保持部材に保持された基板の他方表面に処理流体を供給する第2処理流体供給機構(4,112,142)を含むものであってもよい。この場合には、基板保持部材に保持された基板に対して両面から同時に処理を施すことができ、かつ、基板の安定保持を図ることができる。
請求項10記載の発明は、前記第1流体供給機構は、前記基板の一方表面に近接配置可能な基板対向面(125)に複数の流体吐出口(129)を分散配置した第1流体ノズル(113)を有し、前記第2流体供給機構は、前記基板の他方表面に近接配置可能な基板対向面(133)に複数の流体吐出口(137)を分散配置した第2流体ノズル(119)を有するものであることを特徴とする請求項8または9記載の基板処理装置である。
この構成によれば、基板の一方表面および他方表面に各基板対向面を近接させて第1および第2流体ノズルをそれぞれ配置し、それらの流体吐出口から流体を吐出させることによって、複数の分散配置した吐出口から吐出される流体により、基板を両面から挟み込むことができる。これにより、より安定な基板保持を実現できる。
請求項11記載の発明は、前記第1流体供給機構は、前記基板の一方表面上で流体供給位置を変位させることができる第1移動ノズル(141)含み、前記第2流体供給機構は、前記基板の他方表面上で流体供給位置を変位させることができる第2移動ノズル(142)を含み、前記第1移動ノズルおよび第2移動ノズルからの流体が前記基板の一方表面および他方表面における対向位置に供給されるように前記第1および第2移動ノズルを同期して移動させるノズル移動機構(143〜146,95)をさらに含むことを特徴とする請求項8ないし10のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、基板の両面に流体をそれぞれ供給する第1および第2移動ノズルを同期して移動させることにより、第1および第2移動ノズルから吐出される流体による圧力を基板の両面間で相殺することができ、基板の安定保持が図られる。
上記第1および第2移動ノズルは、流体供給源における流体圧力(元圧)をそのまま保持して吐出するノーマルノズルであよいし、流体供給源よりも大きな圧力で流体を吐出する高圧ノズル(加圧ノズル)であってもよく、流体に対して超音波を付与して吐出する超音波ノズルであってもよく、さらに、気体および液体を混合することによって液滴を形成して吐出する二流体スプレーノズルであってもよい。上記第1および第2移動ノズルは、異なる形態のノズルであってもよいが、同一種類のノズルを適用することにより、基板をより安定に保持することができる。
上記第1および第2移動ノズルとして、分散配置された複数の流体吐出口から基板に向けて流体を吐出するシャワー状のノズルを採用してもよい。
請求項12記載の発明は、前記基板保持部材に保持された基板の一方表面をスクラブする第1スクラブ部材(151,171)と、前記基板保持部材に保持された基板の他方表面をスクラブする第2スクラブ部材(152,172)とを備えていることを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成により、基板の両面に対するスクラブ処理が可能になる。それとともに、基板の両面に対して同時にスクラブ部材を接触させることによって、基板の安定保持を図ることができる。
請求項13記載の発明は、前記第1スクラブ部材は、前記基板保持部材に保持されて遊星回転状態にある基板の中心から周端縁までの領域において前記一方表面に当接する第1スクラブ面(153)を有するものであり、前記第2スクラブ部材は、前記基板保持部材に保持されて遊星回転状態にある基板の中心から周端縁までの領域において前記他方表面に当接する第2スクラブ面(154)を有するものであることを特徴とする請求項12記載の基板処理装置である。
この構成によれば、第1スクラブ部材および第2スクラブ部材は、基板の中心からその周端縁までの領域に当接する第1および第2スクラブ面をそれぞれ有しているから、基板の周縁部まで含めて基板表面の全域をくまなくスクラブ処理することができる。
請求項14記載の発明は、前記第1スクラブ部材は、前記基板保持部材に保持される基板よりも小さな第1スクラブ面(179)を有し、前記第2スクラブ部材は、前記基板保持部材に保持される基板よりも小さな第2スクラブ面(180)を有し、前記第1および第2スクラブ面が、前記基板の一方表面および他方表面における対向位置に当接するように前記第1および第2スクラブ部材を同期して移動させるスクラブ部材移動機構(173〜176,95)をさらに含むことを特徴とする請求項12記載の基板処理装置である。
この構成では、基板よりも小さなスクラブ面を有するスクラブ部材を移動させることにより、基板の全域に対するスクラブ処理が実現される。そして、基板の両面をそれぞれスクラブする第1スクラブ部材および第2スクラブ部材を同期して移動させることにより、基板の両面に対する処理を並行して行うとともに、併せて、基板保持の安定性を確保することができる。
請求項15記載の発明は、前記基板保持部材の基板保持内周面は、前記中心軸線から離れる方向である外方に向かって窪む凹面状(溝状)に形成されており、前記凹面状の基板保持内周面内に処理液を供給する処理液供給手段(187,188,191)をさらに含むことを特徴とする請求項1ないし14のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、凹面状に形成された基板保持内周面に処理液が供給されるので、この基板保持内周面に形成された大径部を通って転動することにより遊星回転する基板の周縁部に対し、処理液による処理を選択的に施すことができる。これにより、基板の周縁部に対する処理(とくに、周縁部に対する選択的な処理)が可能になる。基板の周縁部に対する処理は、たとえば、上記処理液としてエッチング液を用いたベベルエッチング処理であってもよいし、上記処理液として基板洗浄液を用いたベベル洗浄処理であってもよい。
請求項16記載の発明は、前記基板上の液成分を振り切ることができる速度で当該基板が遊星回転するように前記基板保持部材を移動させるべく前記駆動機構を制御する手段(95)をさらに含むことを特徴とする請求項1ないし14のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、基板保持部材によって保持された基板を高速に遊星回転させることによって、基板上の液成分を振り切る乾燥処理を行うことができる。この場合に、基板の両面は、いずれの部材も接触していない開放状態であり、かつ、基板の周端面は、基板保持内周面の大径部上を転動するため、周端面を含めた基板表面の全域から良好に液成分を排除することができる。
請求項17記載の発明は、ほぼ円形の基板(W)を回転状態で保持しつつ処理するための基板処理方法であって、基板保持内周面(30)を有し、この基板保持内周面に前記基板よりも径の大きな大径部(40)が形成された基板保持部材(20)を設け、この基板保持部材の前記基板保持内周面の内方に基板を配置するステップと、前記大径部の中心軸線(C)に平行な所定の回転軸線(R)のまわりを当該中心軸線が周回するように前記基板保持部材を移動させることにより、前記基板保持内周面に前記基板の周端面を当接させ、当該基板保持内周面上で前記基板を転動させることにより、前記基板を前記中心軸線まわりの遊星回転状態で保持するステップと、前記遊星回転状態で保持されている基板に対して処理を施す基板処理ステップとを含むことを特徴とする基板処理方法である。
この方法により、請求項1の発明に関連して説明したとおりの効果を実現することができる。この基板処理方法の発明に関しても、請求項2ないし16の発明に関連して説明したような変更を施すことができる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の第1の実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解的な断面図である。この基板処理装置は、半導体ウエハに代表されるほぼ円形の基板Wに対して処理液による処理などを施すための装置である。この基板処理装置は、処理対象の基板Wを内部に収容する処理室1と、この処理室1内において基板Wをほぼ水平面に沿う回転状態で保持するための基板保持回転機構2と、この基板保持回転機構2に保持された基板Wの一方表面(上面。たとえばデバイス形成面)Waに処理液を供給するための第1処理液供給機構3と、基板保持回転機構2に保持された基板Wの他方表面(下面。たとえば非デバイス形成面)Wbに処理液を供給するための第2処理液供給機構4と、基板保持回転機構2に保持された基板Wの上方に昇降可能に配置された遮断板5とを備えている。
第1処理液供給機構3は、基板保持回転機構2に保持されている基板Wの上面Waに向けて処理液を吐出する上面処理液ノズル8と、この上面処理液ノズル8に対して処理液供給源からの処理液を供給する上面処理液供給管9と、この上面処理液供給管9に介装された上面処理液バルブ10とを有している。この上面処理液バルブ10を開閉することによって、基板Wの上面Waへの処理液の供給/停止を制御できる。
第2処理液供給機構4は、基板保持回転機構2に保持されている基板Wの下面Wbに向けて処理液を吐出する下面処理液ノズル11と、この下面処理液ノズル11に対して処理液供給源からの処理液を供給する下面処理液供給管12と、この下面処理液供給管12に介装された下面処理液バルブ13とを有している。この下面処理液バルブ13を開閉することによって、基板Wの下面Wbへの処理液の供給/停止を制御できる。
上面処理液ノズル8および下面処理液ノズル11は、この実施形態では、処理液供給源からの圧力(元圧)をほぼ保持した状態で処理液を吐出するノーマルノズルであるが、高圧ノズル、超音波ノズル、二流体スプレーノズル等の他の形態のノズルが適用されてもよい。
遮断板5の下面は、基板保持部材20に保持された基板Wの上面Waに対向する基板対向面6である。この基板対向面6は、基板Wの上面Waに平行な平坦面に形成されている。遮断板5の上面には、保持軸16が結合されている。この保持軸16には、遮断板5を昇降させるための遮断板昇降駆動機構15が付設されている。さらに、保持軸16には、遮断板5の下面Wb(この実施形態では下面中央)から不活性ガス(たとえば窒素ガスや乾燥空気)を吐出するための不活性ガス供給管17が挿通されている。この不活性ガス供給管17には、不活性ガス供給源からの不活性ガスが不活性ガスバルブ18を介して供給できるようになっている。
図2は、基板保持回転機構2の構成を説明するための簡略化した斜視図である。基板保持回転機構2は、水平方向に沿って互いに接近/離反するように進退可能な第1および第2基板保持部品21,22で構成された基板保持部材20と、第1および第2基板保持部品21,22をそれぞれ進退させる第1および第2進退駆動機構23,24と、基板保持部材20を回転軸線Rのまわりの円運動を描くように揺動させる揺動駆動機構25とを備えている。
第1および第2基板保持部品21,22は、この実施形態では、平面視ほぼV字形状に形成されている。第1基板保持部品21は、平面視ほぼ半円形状に形成された第1基板保持内周面31と、この第1基板保持内周面31の両端に連なる一対の第1当接面33,34と、第1進退駆動機構23に結合される第1連結部35とを有している。第2基板保持部品22も同様に、平面視ほぼ半円形状に形成された第2基板保持内周面32と、この第2基板保持内周面32の両端に連なる一対の第2当接面36,37と、第2進退駆動機構24に結合される第2連結部38とを有している。第1および第2基板保持部品21,22は、第1および第2進退駆動機構23,24によって、第1当接面33,34および第2当接面36,37同士が当接したり、これらの間が離間したりするように進退駆動される。
これにより、基板保持部材20は、図3(a)の平面図に示すように、第1および第2基板保持部品21,22が互いに当接している当接状態(図2に示す基板保持部品21,22の状態)において、円形の基板保持空間28を区画する。この基板保持空間28に、基板Wを収容できる。また、図1に示すように第1および第2基板保持部品21,22が互いに離間している離間状態において、基板搬送ロボット(図示せず)との間で基板Wの受け渡しができるようになっている。基板保持部材20が当接状態にあるとき、第1および第2基板保持内周面31,32は、互いに対向し、平面視ほぼ円形の連続した基板保持内周面30を形成する。
図3(b)の断面図(図3(a)のIII−III線断面図)に示すように、第1および第2基板保持内周面31,32(基板保持内周面30)は、基板保持空間28に対面する凹溝状(この実施形態では断面形状がほぼ放物線をなす凹面状)に形成されている。基板保持内周面30は、凹溝形状の底部に相当する領域に基板Wよりも径の大きな円環状の大径部40を有し、この大径部40を含む平面に対して対称に形成されている。より具体的には、大径部40の一方側(上側)には、当該一方側に向かうに従って大径部40の中心軸線Cに近接する方向へと向かう緩やかな傾斜面(この実施形態では湾曲傾斜面)をなす上側脱落防止内面41が延設されており、その先端縁は、基板Wよりも径の小さな円形開口(基板Wよりも小径であるがほぼ基板Wと同等の大きさを有する開口)を区画する上側口縁部42へと連なっている。同様に、大径部40の他方側(下方側)には、当該他方側に向かうに従って上記中心軸線Cに近接する方向へと向かう緩やかな傾斜面(この実施形態では湾曲傾斜面)をなす下側脱落防止内面43が形成されており、その先端縁は、基板Wよりも径の小さな円形開口(基板Wよりも小径であるがほぼ基板Wと同等の大きさを有する開口)を区画する下側口縁部44へと連なっている。
基板Wの周端面Wpは、断面形状がほぼ凸湾曲面状となっている。そこで、大径部40の断面(前記中心軸線Cを含む切断面)における曲率半径は、基板Wの周端面Wpの断面(基板W自身の中心軸線Wcを含む切断面)における曲率半径よりも大きくされている。
第1および第2基板保持部品21,22を当接状態として基板保持部材20を前記回転軸線Rまわりに円運動させると、大径部40の中心軸線Cは、回転軸線Rのまわりを周回する。このとき、基板Wは、図4(a)〜図4(e)に示すように、周端面Wpが大径部40に当接した状態で、この大径部40の表面を転動する。すなわち、基板Wは、大径部40の中心軸線Cのまわりを公転するとともに、自身の中心軸線Wcまわりに自転し、中心軸線Cまわりの遊星回転状態で、基板保持部材20に保持されることになる。このとき、上下の脱落防止内面41,42は、基板Wが基板保持部材20から脱落することを確実に防止する。
基板保持部材20を揺動(円運動)させるための構成について説明する。
図1および図2に示すように、第1および第2基板保持部品21,22の連結部35,38はそれぞれ筒状のカバー部材47,48に固定されている。カバー部材47,48は、外方に配置されている摺動ブラケット49,50に支持されている。第1および第2基板保持部品21,22のうちの一方である第2基板保持部品22は、摺動ブラケット50とカバー部材48との間に設けられたスプリング51によって、第1および第2基板保持部品21,22のうちの他方である第1基板保持部品21に向かって付勢されている。
また、摺動ブラケット49,50は、第1および第2エアシリンダ53,54のピストンロッド55,56にそれぞれ固定されており、第1および第2エアシリンダ53,54を駆動することによって、ピストンロッド55,56とともに進退するようになっている。この進退方向は、第1および第2基板保持部品21,22を互いに接近/離反させる方向である。
処理室1の側壁には、開口59,60が形成されている。開口59,60には、処理室1の内方に突出する円筒部材61,62が付設されていて、この円筒部材61,62は、カバー部材47,48によって、処理室1の内方から、覆われている。円筒部材61,62とカバー部材47,48との間には、第1および第2基板保持部品21,22の揺動を許容するのに必要十分な隙間が開けられている。また、第1および第2エアシリンダ53,54のピストンロッド55,56および摺動ブラケット49,50は、開口59,60を介して移動可能となっている。
このように、摺動ブラケット49および第1エアシリンダ53などによって前記第1進退駆動機構23が構成されており、摺動ブラケット50および第2エアシリンダ54などによって前記第2進退駆動機構24が構成されている。
図5は、揺動駆動機構25の具体的な構成を説明するための図解的な斜視図である。第1および第2エアシリンダ53,54は、ほぼU字状に形成された揺動フレーム65の両端にそれぞれ取り付けられている。すなわち、揺動フレーム65は、基底部66と、この基底部66の両端からほぼ平行に立ち上がった一対の腕部67,68を有し、これらの各上端にエアシリンダ取付面69,70を有している。このエアシリンダ取り付け面69,70に第1および第2エアシリンダ53,54がそれぞれ取り付けられている。
一方、揺動フレーム65の基底部66の裏面(下面)には、軸受け71,72が間隔を開けて配置されている。軸受け71,72には、上部に偏心カム73,74をそれぞれ有する回転軸75,76の先端が回転自在に支持されている。この回転軸75,76が同期回転することにより、偏心カム73,74の働きによって、揺動フレーム65は、回転軸線Rまわりに小さく円を描く円運動(揺動)をすることになる。揺動用モータ82は、固定フレーム79に固定されている。
回転軸75,76は、偏心カム73,74の下方に配置された一対の固定フレーム77,78によって、回転自在に支持されている。そして、一方の回転軸75には、カップリング81を介して揺動用モータ82が結合されている。当該一方の回転軸75の途中部および他方の回転軸76の下端部には、歯付きプーリ83,84がそれぞれ取り付けられており、これらの間には歯付きベルト80が架け渡されている。したがって、揺動用モータ82を駆動することによって、回転軸75,76が同期して同方向に回転する。
図1および図2に示すように、基板保持部材20の下方には、処理室1内で昇降する複数本の昇降ピン88が設けられている。この実施形態では、3本の昇降ピン88が、回転軸線Rをほぼ中心とする基板Wよりも小径の水平な円周上にほぼ等間隔で各頭部が位置するように、配置されている。これらの昇降ピン88は、鉛直方向に沿って延びており、処理室1の底壁87を貫通して、その下方に至っている。底壁87の下方には、昇降フレーム89が配置されており、この昇降フレーム89は、エアシリンダやボールねじ機構を用いて構成される昇降駆動機構90(図1参照)に結合されている。したがって、昇降駆動機構90を駆動することにより、昇降フレーム89を介して昇降ピン88を昇降させることができる。
昇降ピン88は、昇降駆動機構90によって昇降されることにより、図2に示す基板受け渡し位置91、処理位置92および退避位置93の少なくとも3つの位置に位置させることができる。処理位置92は、基板保持部材20によって基板Wが遊星回転状態で保持されるときの基板Wの下面Wbの高さに昇降ピン88の頭部が配置される位置である。基板受け渡し位置91は、処理位置92よりも上方の位置であり、基板保持部材20との干渉を生じることなく基板搬送ロボットとの間で基板Wの受け渡しを行うことができる位置である。退避位置93は、処理位置92よりも下方の位置であり、基板保持部材20の揺動と干渉せず、また、下面処理液ノズル11から基板Wの下面Wbへの処理液の供給を妨げない位置である。
図6は、この基板処理装置の制御上の構成を説明するためのブロック図である。この基板処理装置は、マイクロコンピュータなどを備えた制御部95を備えている。この制御部95は、予め設定された処理プロセス手順(レシピ)に従って、上面処理液バルブ10、下面処理液バルブ13、遮断板昇降駆動機構15、不活性ガスバルブ18、第1エアシリンダ53、第2エアシリンダ54、揺動用モータ82および昇降駆動機構90の動作を制御する。
このような構成による基板処理手順の一例を以下に示す。
(1) 基板搬入
未処理の基板Wは、基板搬送ロボットによって搬送されてきて、昇降ピン88に受け渡される。これに先立ち、制御部95は、第1および第2エアシリンダ53,54を制御して、第1および第2基板保持部品21,22を離間させ、基板保持部材20を図1に示す離間状態としている。この離間状態では、第1および第2基板保持部品21,22の間には、基板Wを上下させることができるだけの空間が確保されている。また、制御部95は、昇降駆動機構90を制御して昇降ピン88を基板受け渡し位置91に制御している。さらに、制御部95は、上面処理液バルブ10および下面処理液バルブ13ならびに不活性ガスバルブ18を閉成状態としている。また、制御部95は、遮断板昇降駆動機構15の制御により、遮断板5を基板Wの受け渡しの妨げとならない上方位置に退避させている。
基板Wが基板搬送ロボットから昇降ピン88に受け渡されると、制御部95は、昇降駆動機構90を制御して、昇降ピン88を処理位置92まで下降させて停止させる。ついで、制御部95は、第1および第2エアシリンダ53,54を制御し、第1および第2基板保持部品21,22をそれぞれ進出させる。これにより、基板保持部材20は当接状態となり、中心軸線Cまわりを周回する無端状軌道をなす基板保持内周面30が形成される。そして、この基板保持内周面30によって取り囲まれた基板保持空間28に基板Wが収容された状態となる。
その後、制御部95は、昇降駆動機構90を制御して、昇降ピン88を退避位置93まで下降させて停止させる。基板Wは、基板保持内周面30の下側脱落防止内面43によって受けられるから、下側口縁部44によって区画される下面側円形開口から基板Wが落下するおそれはない。
(2) 処理液処理
こうして、基板Wが基板保持部材20に受け渡されると、制御部95は、揺動用モータ82を駆動し、基板保持部材20の揺動を開始させる。これにより、基板Wは、基板保持内周面30(大径部40)上を転動し、中心軸線Cまわりの遊星回転状態で基板保持部材20に保持される。
この状態で、制御部95は、さらに、上面処理液バルブ10および下面処理液バルブ13を開く。これによって、上面処理液ノズル8および下面処理液ノズル11から処理液が供給され、回転状態の基板Wの上面Waおよび下面Wbに対して処理液による処理を施すことができる。基板Wの上面Waおよび下面Wbに供給された処理液は、遠心力によって基板Wの周端面Wpに導かれ、この周端面Wpをも処理することになる。遊星回転状態で保持されている基板Wは、周端面Wpと基板保持内周面30(大径部40)との接触位置が絶えず変化する。そのため、周端面Wpの全域に処理液をくまなく均一に行き渡らせることができる。こうして、基板Wの周端面Wpを含めた全表面に対する処理を一気に行うことができる。
また、遊星回転状態の基板の上面Waおよび下面Wbに同時に処理液を供給することにより、処理液による圧力によって、基板Wを両面から保持することができる。これにより、基板を安定に保持することができる。
(3) 乾燥処理
こうして、基板Wに対する処理液による処理を一定時間行った後に、制御部95は、上面処理液バルブ10および下面処理液バルブ13を閉じて基板Wに対する処理液の供給を停止する。そして、制御部95は、遮断板昇降駆動機構15を制御して、遮断板5を下降させる。そして、その基板対向面6を基板Wの上面Waに近接させる。遮断板5を、基板保持部材20の上側口縁部42が形成する円形開口よりも十分に小径の円盤状に形成しておくことにより、基板対向面6を基板Wの上面Waに対して、より接近させることができる。
この状態で、制御部95は、不活性ガスバルブ18を開いて不活性ガス供給管17から基板Wの上面Waに向けて不活性ガスを供給する。それとともに、制御部95は、揺動用モータ82の回転を加速し、基板保持部材20の揺動速度を加速する。これにより、基板Wの遊星回転が加速されることになる。
こうして、基板Wの表面の液滴を振り切る乾燥処理が行われる。遮断板5の働きにより、処理室1の壁面などで跳ね返った飛沫が基板Wの上面Waに至ることを抑制できる。また、遮断板5によって遮蔽された小容積の空間に不活性ガスを供給しているので、基板Wの上面Waでの酸化皮膜の形成を抑制しつつ、乾燥処理を行うことができる。
この乾燥処理のとき、基板Wは基板保持部材20に遊星回転状態で保持されており、その周端面Wpの基板保持内周面30との当接位置は絶えず変動している。そのため、基板Wの表面は、その全域が、周端面Wpまで含めてくまなく均一に乾燥されることになり、乾燥不良が生じない。
なお、乾燥処理の際、基板Wの下面Wbに対しても不活性ガスを供給することがより好ましい。これにより、乾燥処理の際、基板Wの上面WaおよびWbの両面に対して不活性ガスの圧力を作用させることができるので、基板Wをより安定に保持することができる。
(4) 基板搬出
こうして一定時間に渡って乾燥処理を行った後、制御部95は、遮断板昇降駆動機構15を制御して遮断板5を退避位置へと上昇させ、揺動用モータ82を停止させる。これにより、基板Wの遊星回転が停止し、この基板Wは静止状態で基板保持部材20に保持される。制御部95は、さらに、不活性ガスバルブ18を閉じる。
その後、制御部95は、昇降駆動機構90を制御して、昇降ピン88を処理位置92へと導く。ついで、制御部95は、第1および第2エアシリンダ53,54を制御して第1および第2基板保持部品21,22を後退させて、基板保持部材20を離間状態とする。これにより、基板保持部材20は基板保持力を失い、基板Wは昇降ピン88によって保持された状態となる。
ついで、制御部95は、昇降駆動機構90を制御し、昇降ピン88を基板受け渡し位置91へと上昇させる。この状態で、基板搬送ロボットによって、昇降ピン88から処理済みの基板Wが搬出されることになる。
以後、未処理の別の基板Wがあれば、この未処理の基板Wに対して、上記(1)〜(4)の処理が繰り返される。
図7は、基板保持部材の変形例に係る構成を説明するための断面図であり、図3(b)と同様な断面が示されている。この変形例に係る基板保持部材20Aは、前述の基板保持部材20と比較すると、上側口縁部42が大径部40側に後退している。すなわち、上側口縁部42は、下側口縁部44よりも大径部40側に後退していて、この上側口縁部42によって区画される円形開口の径は、基板Wの径よりも大きくなっている。
この構成による利点は、基板Wの上面Waの全域に対して、処理液および不活性ガスを行き渡らせやすいことである。ただし、前述の基板保持部材20の場合でも、上側口縁部42が区画する円形開口は、基板Wよりも若干小さい程度であって、基板Wの上面Waの全域に十分に処理液を行き渡らせることが可能である。
図8は、前述の実施形態のさらに他の変形例に係る構成を説明するための図解的な斜視図であり、揺動駆動機構25に関連する構成が示されている。上側固定フレーム77および下側固定フレーム78は、ほぼU字形状の転回フレーム97に固定されており、この転回フレーム97に揺動用モータ82が固定されている。より詳細には、転回フレーム97の基底部98に揺動用モータ82が固定されており、基底部98からほぼ平行に立ち上がる一対の腕部99,100に対して上下の固定フレーム77,78が固定されている。
転回フレーム97は、支持軸101,102によって、第1および第2エアシリンダ53,54の付近を通る転回軸線Tのまわりに転回(回動)自在に支持されている。そして、この転回フレーム97には、この転回フレーム97を転回軸線Tまわりに転回させるための転回駆動機構103が結合されている。転回軸線Tはほぼ水平方向に沿っており、基板保持部材20の円運動の中心である回転軸線Rと直交している。
この構成によれば、基板保持部材20に基板Wを遊星回転状態で保持している状態で、この基板保持部材20を転回させることができる。これにより、遊星回転状態の基板Wを、水平面に沿って遊星回転している状態から、たとえば、鉛直面に沿って遊星回転する状態へと姿勢変化させることができる。さらには、基板Wの上下面を反転させたりすることもできる。こうして、基板Wの姿勢を変化させながら、基板Wに対する処理を行うことが可能となる。
たとえば、基板保持部材20の上下に上述の上面処理液ノズル8および下面処理液ノズル11を配置するとともに、基板保持部材20の側方(好ましくは両側方)にスクラブ部材(洗浄ブラシ)を配置することもできる。この場合、基板Wを水平姿勢で遊星回転させているときには基板Wに対して処理液ノズル8,11からの処理液を供給し、さらに、基板Wを鉛直姿勢で遊星回転させつつ、その表面(好ましくは両面)に対してスクラブ処理を施すことができる。
図9は、この発明の第2の実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解図である。この図9において、上述の図1〜図8に示された各部と対応する部分には、図1〜図8の場合と同一の参照符号を付して示す。この実施形態では、基板保持部材20に遊星回転状態で保持されている基板Wの上面Wa(一方面)に処理流体を供給する第1処理流体供給機構111と、当該基板Wの下面Wb(他方面)に処理流体を供給する第2処理流体供給機構112とが備えられている。
第1処理流体供給機構111は、基板Wの上方に配置された第1処理流体ノズル113と、この第1処理流体ノズル113に処理流体を供給する上面処理流体供給管114とを備えている。この上面処理流体供給管114には、不活性ガス供給源からの不活性ガス(窒素ガスまたは空気)が不活性ガスバルブ115を介して供給され、薬液供給源からの薬液が薬液バルブ116を介して供給され、純水供給源からの純水(脱イオン水)が純水バルブ117を介して供給されるようになっている。
同様に、第2処理流体供給機構112は、基板Wの下方に配置された第2処理流体ノズル119と、この第2処理流体ノズル119に処理流体を供給する下面処理流体供給管120とを備えている。この下面処理流体供給管120には、不活性ガス供給源からの不活性ガス(窒素ガスまたは空気)が不活性ガスバルブ121を介して供給され、薬液供給源からの薬液が薬液バルブ122を介して供給され、純水供給源からの純水(脱イオン水)が純水バルブ123を介して供給されるようになっている。
第1処理流体ノズル113は、基板保持部材20に保持された基板Wの上面Waに対向する基板対向面125を下方に向けた円盤状のノズル本体126と、このノズル本体126の上面に結合された中空の支持軸127とを有している。支持軸127には、上面ノズル昇降駆動機構128が結合されている。
基板対向面125は、基板Wの上面Waとほぼ平行な平坦面であって、たとえば、基板保持内周面30の上側口縁部42が形成する円形開口よりも径の小さな円形に形成されている。したがって、上面ノズル昇降駆動機構128によって第1処理流体ノズル113を昇降させることにより、基板対向面125を、基板Wの上面Waに近接した位置に配置できる。
基板対向面125には、そのほぼ全域に分散して複数の処理流体吐出口129が配置されている。この処理流体吐出口129は、ノズル本体126に形成された処理流体流路130と連通している。上面処理流体供給管114は、支持軸127を挿通し、処理流体流路130に結合されている。
この構成によって、第1処理流体ノズル113は、基板対向面125に分散配置された複数の処理流体吐出口129から、基板Wの上面Waに対して、近接位置からシャワー状に処理流体(薬液、純水、不活性ガス)を供給することができる。
同様に、第2処理流体ノズル119は、基板保持部材20に保持された基板Wの下面Wbに対向する基板対向面133を上方に向けた円盤状のノズル本体134と、このノズル本体134の下面に結合された中空の支持軸135とを有し、この支持軸135には、下面ノズル昇降駆動機構136が結合されている。
基板対向面133は、基板Wの下面Wbとほぼ平行な平坦面であって、たとえば、基板保持内周面30の下側口縁部44が形成する円形開口よりも径の小さな円形に形成されている。したがって、下面ノズル昇降駆動機構136によって第2処理流体ノズル119を昇降させることにより、基板対向面133を、基板Wの下面Wbに近接した位置に配置できる。
基板対向面133には、そのほぼ全域に分散して複数の処理流体吐出口137が配置されている。この処理流体吐出口137は、ノズル本体134に形成された処理流体流路138と連通している。下面処理流体供給管120は、支持軸135を挿通し、処理流体流路138に結合されている。
この構成によって、第2処理流体ノズル119は、基板対向面133に分散配置された複数の処理流体吐出口137から、基板Wの下面Wbに対して、近接位置からシャワー状に処理流体(薬液、純水、不活性ガス)を供給することができる。
この基板処理装置の場合、制御部95は、前述の第1および第2エアシリンダ53,54および揺動用モータ82などを制御するほか、バルブ115,116,117,121,122,123、上面ノズル昇降駆動機構128および下面ノズル昇降駆動機構136を制御する。
基板保持部材20に遊星回転状態で保持されている基板Wに対する処理の流れの一例を示せば次のとおりである。
制御部95は、上面ノズル昇降駆動機構128および下面ノズル昇降駆動機構136を制御し、第1処理流体ノズル113の基板対向面125を遊星回転状態の基板Wの上面Waに近接配置し、第2処理流体ノズル119の基板対向面133を当該基板の下面Wbに近接配置する。
さらに、制御部95は、薬液バルブ116および122を開く。これにより、基板Wには、上下の複数の処理流体吐出口129,137から、シャワー状に薬液が供給され、基板Wの上下面Wa,Wbに対する薬液処理が行われる。
この薬液処理が一定時間行われた後、制御部95は、薬液バルブ116,122を閉じ、代わって、純水バルブ117,123を開く。これにより、基板Wには、上下の複数の処理流体吐出口129,137から、シャワー状に純水が供給され、基板Wの上下面Wa,Wbに対する純水リンス処理が行われる。
この純水リンス処理が一定時間行われた後、制御部95は、純水バルブ117,123を閉じ、代わって、不活性ガスバルブ115,121を開く。これにより、基板Wには、上下の複数の処理流体吐出口129,137から、シャワー状に不活性ガスが供給される。それとともに、制御部95は、揺動用モータ82を高速回転させることにより、基板Wの遊星回転速度を加速する。こうして、基板Wの表面の液滴を振り切る乾燥処理が、不活性ガス雰囲気中で行われる。
この実施形態では、基板Wの上下面Wa,Wbに近接した基板対向面125,133からシャワー状に同種の処理流体が同時に供給されることにより、この処理流体を基板Wの上下面Wa,Wbに等しく作用させることができる。これにより、遊星回転状態の基板Wを上下から同種の処理流体で挟み込むことができるので、より確実な基板保持が可能になる。
図10は、この発明の第3の実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解図である。この基板処理装置は、基板保持部材20に保持された基板Wの上面Wa(一方表面)に沿って処理液供給位置を変化させることができる第1移動ノズル141と、当該基板Wの下面Wb(他方表面)に沿って処理液供給位置を変化させることができる第2移動ノズル142とを備えている。第1移動ノズル141は、基板Wの上面Waの上方で揺動する揺動アーム143に保持されている。この揺動アーム143は、回動駆動機構145によって、基板保持部材20の側方に設定された鉛直な回動軸線L1まわりに回動されるとともに、昇降駆動機構147によって、上下動されるようになっている。同様に、第2移動ノズル142は、基板Wの下面Wbの下方で揺動する揺動アーム144に保持されている。この揺動アーム144は、回動駆動機構146によって、基板保持部材20の側方に設定された前記回動軸線L1まわりに回動されるとともに、昇降駆動機構148によって、上下動されるようになっている。
基板保持部材20に遊星回転状態で保持されている基板Wに対して処理液による処理を施すとき、制御部95は、昇降駆動機構147,148を制御して、第1および第2移動ノズル141,142の吐出口を基板Wの上下面Wa,Wbにそれぞれ近接した高さに導く。その状態で、第1および第2移動ノズル141,142の吐出口から処理液を吐出させながら、回動駆動機構145,146の制御により、揺動アーム143,144を同期して揺動させる。このとき、第1および第2移動ノズル141,142から基板Wの上下面Wa,Wbに向けて吐出される処理液の着液点149,150が、互いに対向する位置となるように、揺動アーム143,144の位置が制御される。また、揺動アーム143,144の揺動範囲は、第1および第2移動ノズル141,142からの処理液の着液点149,150が、少なくとも、基板Wの中心から周縁部までを走査する範囲とされる。
この実施形態の構成では、第1および第2移動ノズル141,142からの処理液が互いに対向する位置に着液する状態を保持しながら、第1および第2移動ノズル141,142を移動させられる。これにより、遊星回転状態で基板保持部材20に保持されている基板Wの保持状態に悪影響を与えることなく、移動ノズル141,142からの処理液の供給を行える。
第1および第2移動ノズル141,142には、ノーマルノズル、高圧ノズル、超音波ノズルおよび二流体スプレーノズルなどのいずれの種類のノズルが適用されてもよい。
図11は、この発明の第4の実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解的な断面図である。この基板処理装置は、基板保持部材20によって遊星回転状態で保持されている基板Wの両面をそれぞれスクラブ洗浄するための第1および第2スクラブ部材151,152を備えている。
第1スクラブ部材151は、基板Wの上面Wa(一方表面)に当接する第1スクラブ面153を有する摺接部155と、この摺接部155を下面に保持する円盤状の保持部157とを有し、いわゆるディスクブラシとしての形態を有している。保持部157の上面中央には鉛直方向に沿う回転軸159が結合されており、この回転軸159には、回転駆動機構161および昇降駆動機構163が結合されている。さらに、回転軸159は、中空軸となっており、この回転軸159を挿通して、処理液供給管165が配置されている。この処理液供給管165からの処理液は、基板Wの上面Waへと供給されるようになっている。
同様に、第2スクラブ部材152は、基板Wの下面Wb(他方表面)に当接する第2スクラブ面154を有する摺接部156と、この摺接部156を上面に保持する円盤状の保持部158とを有し、ディスクブラシとしての形態を有している。保持部158の下面中央には鉛直方向に沿う中空の回転軸160が結合されており、この回転軸160には、回転駆動機構162および昇降駆動機構164が結合されている。回転軸160を挿通して、処理液供給管166が配置されている。この処理液供給管166からの処理液は、基板Wの下面Wbへと供給されるようになっている。
第1および第2スクラブ部材151,152は、第1および第2スクラブ面153,154によってスクラブされる領域(スクラブ領域)が上下に重なり合って対向するように配置されている。このスクラブ領域は、この実施形態では、基板Wの全表面に当接するようになっている。すなわち、第1および第2スクラブ面153,154は、遊星回転状態にある基板Wの中心から周端縁までの領域において基板Wの上下面Wa,Wbにそれぞれ当接する。
より具体的には、図11に示されているように、第1および第2スクラブ部材151,152が、基板保持部材20の回転軸線Rと同軸まわりに回転されるようになっており、第1および第2スクラブ面153,154によるスクラブ領域が、遊星回転状態の基板Wの少なくとも中心を内方し、かつ、基板Wの周縁部からはみ出すようになっていることが好ましい。この場合、上側口縁部42および下側口縁部44によって区画される上下の円形開口は、基板Wの径よりも小さくなる。
基板保持部材20に遊星回転状態で保持されている基板Wに対してスクラブ処理を施すときには、処理液供給管165,166に対して処理液が供給されるとともに、制御部95は、昇降駆動機構163,164を制御して、第1および第2スクラブ面153,154を基板Wの上下面Wa,Wbにそれぞれ接触させる。さらに、制御部95は、回転駆動機構161,162を制御して、第1および第2スクラブ部材151,152を回転させる。
このようにして遊星回転状態にある基板Wは、第1および第2スクラブ部材151,152によって両面から挟み込まれた状態でスクラブ処理を受ける。これにより、基板Wの保持を確実にし、併せて、基板Wの両面のスクラブ処理を同時に行うことができる。
図12は、この発明の第5の実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解的な断面図である。この基板処理装置は、基板保持部材20によって遊星回転状態で保持されている基板Wの上面Waに当接して移動する第1移動スクラブ部材171と、当該基板Wの下面Wbに当接して移動する第2移動スクラブ部材172とを備えている。第1および第2移動スクラブ部材172は、基板Wよりも小面積のスクラブ面179,180をそれぞれ有し、これらを基板Wの上下面Wa,Wbに摺接させて基板Wに対してスクラブ処理を行う。
第1移動スクラブ部材171は、基板Wの上面Waに沿って配置された揺動アーム173に取り付けられており、第2移動スクラブ部材172は基板Wの下面Wbに沿って配置された揺動アーム174に取り付けられている。第1および第2揺動アーム173,174は、それぞれ回動駆動機構175,176によって、鉛直方向に沿う共通の回動軸線L2まわりに同期して回動され、また、それぞれ昇降駆動機構177,178によって上下動されるようになっている。
基板Wに対してスクラブ処理をするときには、制御部95は、昇降駆動機構177,178を制御して、第1および第2移動スクラブ部材171,172を基板Wの上下面Wa,Wbにそれぞれ当接させる。この当接状態で、制御部95は、回動駆動機構175,176を制御することによって、第1および第2移動スクラブ部材171,172のスクラブ面179,180を、基板Wの上下面Wa,Wb上で移動させる。このとき、制御部95は、第1および第2移動スクラブ部材171,172のスクラブ面179,180が、基板Wを挟んで互いに対向する位置関係に保持されるように、第1および第2揺動アーム173,174の回動位置を制御する。第1および第2揺動アーム173,174の揺動範囲は、第1および第2スクラブ部材171,172が、少なくとも基板Wの中心から周端位置までの範囲を走査するように定められる。
第1および第2移動スクラブ部材171,172は、第1および第2揺動アーム173,174の先端に固定されたものであってもよく、これらを第1および第2揺動アーム173,174の先端で自転させるための自転機構が設けられていてもよい。
この実施形態の構成によれば、第1および第2移動スクラブ部材171,172のスクラブ面179,180が基板Wを挟んで対向する状態に保持しつつ基板Wの両面Wa,Wbがスクラブされるので、遊星回転状態の基板Wの保持状態に悪影響を与えることなく、基板Wの両面Wa,Wbに対する処理をスクラブ洗浄を同時に行える。
図13は、この発明の第6の実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解的な断面図である。この実施形態では、基板保持部材20の凹溝状の基板保持内周面30に対して処理液を供給するための処理液供給管185と、凹溝状の基板保持内周面30から処理液を排出するための処理液排出管186とが設けられている。基板保持部材20には、その上下面に処理液流入口187,188が形成されており、これらの処理液流入口187,188に処理液供給管185が結合されている。また、基板保持部材20には、側面に、処理液排出口189が形成されており、この処理液排出口189に処理液排出管186が結合されている。
上面処理液流入口187は、基板保持内周面30の上方部に連通しており、基板保持内周面30によって形成される処理液貯留溝190に上方から処理液を供給する。また、下面処理液流入口188は、基板保持内周面30の下方部に連通しており、処理液貯留溝190に下方から処理液を供給する。処理液排出口189は、処理液貯留溝190の底部となる大径部40に連通している。
処理液供給管185には、処理液バルブ191が介装されており、この処理液バルブ191は、制御部95によって開閉制御されるようになっている。
処理対象の基板Wが基板保持部材20に遊星回転状態で保持されている期間に、制御部95は、処理液バルブ191を開き、処理液供給管185へと処理液を供給する。この処理液は基板保持部材20の処理液貯留溝190に供給される。この処理液は、処理液貯留溝190において、基板保持部材20の回転(揺動)に伴う遠心力を受けて、処理液貯留溝190内に保持される。
基板保持内周面30の大径部40上を転動して遊星回転している基板Wは、処理液貯留溝190に貯留されている処理液にその周端部が浸漬されることになり、かつ、基板Wの遊星回転に伴ってその浸漬位置が絶えず変化していく。これにより、基板Wの周縁部に対して処理液よる処理を選択的に施すことができ、かつ、周縁部の全周に渡ってくまなく処理を行うことができる。
そこで、処理液としてエッチング液を適用することによって、基板Wの周縁部に対して選択的なエッチング処理(いわゆるベベルエッチング処理)を施すことができる。また、処理液として洗浄液を適用することによって、基板Wの周縁部に対して選択的な洗浄処理(いわゆるベベル洗浄処理)を施すことができる。
処理液バルブ191は、基板Wの処理期間中に渡って開成状態に保持されてもよいし、一定時間ごとに開閉(すなわち、間欠的に開成)されてもよい。また、処理液貯留溝190に処理液が貯留されるまでの一定時間に限って、処理液バルブ191を開成するようにしてもよい。ただし、この場合には、処理液排出管186に開閉バルブを設け、基板Wの周縁部の処理中はこの開閉バルブを閉状態に保持し、たとえば、一定時間後に開成して使用済みの処理液を排出することとすればよい。
以上、この発明の6つの実施形態について説明したが、この発明は、さらに他の形態で実施することもできる。たとえば、前述の実施形態では、基板保持部材20が2つの基板保持部品21,22に分割されている例について説明したが、たとえば、図7の構成の場合のように基板Wよりも大きな円形開口を有する基板保持部材の場合には、2以上の部分に分割されている必要はない。また、逆に、3つ以上の基板保持部品の組み合わせによって基板保持部材を構成することもできる。
また、前述の実施形態では、第1および第2基板保持部品21,22の両方が中心軸線Cに対して進退する構成としたが、これらのうちのいずれか一方のみが中心軸線Cに対して進退する構成としてもよい。
さらに、前述の実施形態では、基板保持部材20は上下動せずに、基板一時保持部としての昇降ピン88が上下動する構成としたが、これらは相対的に上下動すればよく、基板一時保持部材は上下動せずに基板保持部材20が上下動する構成としてもよいし、前述のような昇降ピン88が上下動するとともに基板保持部材20も上下動する構成としてもよい。
また、基板一時保持部を介することなく、基板搬送ロボットと基板保持部材20との間で、基板Wを直接受け渡しする構成としてもよい。
さらに、前述の図11および図12の構成では、基板Wの上下面Wa,Wbをスクラブするための第1および第2スクラブ部材151,152;171,172は、等しい大きさのスクラブ面を有しているが、基板Wの上下面Wa,Wbとを異なる大きさのスクラブ面を有するスクラブ部材でそれぞれスクラブ処理する構成としてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の第1の実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解的な断面図である。 基板保持回転機構の構成を説明するための簡略化した斜視図である。 (a)は基板保持部材の平面図、(b)は基板保持部材の断面図である。 基板保持部材に保持された基板の遊星回転状態を示す図解的な平面図である。 基板保持部材を揺動させる揺動駆動機構の具体的な構成を説明するための図解的な斜視図である。 この基板処理装置の制御上の構成を説明するためのブロック図である。 前記基板保持部材の変形例を示す断面図である。 基板保持部材を転回させるための構成を示す図解的な斜視図である。 この発明の第2の実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解図である。 この発明の第3の実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解図である。 この発明の第4の実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解的な断面図である。 この発明の第5の実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解的な断面図である。 この発明の第6の実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解的な断面図である。
符号の説明
1 処理室
2 基板保持回転機構
3 第1処理液供給機構
4 第2処理液供給機構
5 遮断板
6 遮断板の基板対向面
8 上面処理液ノズル
9 上面処理液供給管
10 上面処理液バルブ
11 下面処理液ノズル
12 下面処理液供給管
13 下面処理液バルブ
15 遮断板昇降駆動機構
16 遮断板の保持軸
17 不活性ガス供給管
18 不活性ガスバルブ
20,20A 基板保持部材
21 第1基板保持部品
22 第2基板保持部品
23 第1進退駆動機構
24 第2進退駆動機構
25 揺動駆動機構
28 基板保持空間
30 基板保持内周面
31 第1基板保持内周面
32 第2基板保持内周面
33,34 第1当接面
35 第1連結部
36,37 第2当接面
38 第2連結部
40 大径部
41 上側脱落防止内面
42 上側口縁部
43 下側脱落防止内面
44 下側口縁部
47,48 カバー部材
49,50 摺動ブラケット
51 スプリング
53 第1エアシリンダ
54 第2エアシリンダ
55,56 ピストンロッド
59,60 開口
61,62 円筒部材
65 揺動フレーム
66 基底部
67 腕部
68 腕部
69,70 エアシリンダ取り付け面
71,72 軸受け
73,74 偏心カム
75,76 回転軸
77 上側固定フレーム
78 下側固定フレーム
79 固定フレーム
80 歯付きグベルト
81 カップリング
82 揺動用モータ
83,84 歯付きプーリ
87 処理室の底壁
88 昇降ピン
89 昇降フレーム
90 昇降駆動機構
91 基板受け渡し位置
92 処理位置
93 退避位置
95 制御部
97 転回フレーム
98 基底部
99 腕部
100 腕部
101,102 支持軸
103 転回駆動機構
111 第1処理流体供給機構
112 第2処理流体供給機構
113 第1処理流体ノズル
114 上面処理流体供給管
115 不活性ガスバルブ
116 薬液バルブ
117 純水バルブ
119 第2処理流体ノズル
120 下面処理流体供給管
121 不活性ガスバルブ
122 薬液バルブ
123 純水バルブ
125 基板対向面
126 ノズル本体
127 支持軸
128 上面ノズル昇降駆動機構
129 処理流体吐出口
130 処理流体流路
133 基板対向面
134 ノズル本体
135 支持軸
136 下面ノズル昇降駆動機構
137 処理液吐出口
138 処理流体流路
141 第1移動ノズル
142 第2移動ノズル
143,144 揺動アーム
145,146 回動駆動機構
147,148 昇降駆動機構
149,150 着液点
151 第1スクラブ部材
152 第2スクラブ部材
153 第1スクラブ面
154 第2スクラブ面
155,156 摺接部
157,158 保持部
159,160 回転軸
161,162 回転駆動機構
163,164 昇降駆動機構
165,166 処理液供給管
171 第1移動スクラブ部材
172 第2移動スクラブ部材
173 第1揺動アーム
174 第2揺動アーム
175,176 回転駆動機構
177,178 昇降駆動機構
179,180 スクラブ面
185,186 処理液供給管
187 上面処理液流入口
188 下面処理液流入口
189 処理液排出口
190 処理液貯留溝
191 処理液供給バルブ
W 基板
Wa 基板の上面
Wb 基板の下面
Wc 基板の中心軸線
Wp 基板の周端面
C 中心軸線
R 回転軸線
T 転回軸線
L1,L2 回動軸線

Claims (17)

  1. ほぼ円形の基板を回転状態で保持しつつ処理するための基板処理装置であって、
    基板保持内周面を有し、この基板保持内周面に前記基板よりも径の大きな大径部が形成された基板保持部材と、
    前記大径部の中心軸線に平行な所定の回転軸線まわりを当該中心軸線が周回するように前記基板保持部材を移動させる駆動機構とを含むことを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記基板保持内周面は、前記中心軸線から外方に向かって窪む凹面状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記基板保持部材は、前記中心軸線と直交する方向に分割可能な少なくとも2つの基板保持部品を組み合わせて前記基板保持内周面を形成するものであることを特徴とする請求項1または2記載の基板処理装置。
  4. 前記基板保持部材は、前記中心軸線に沿う方向に関する少なくとも一方側に、前記基板とほぼ同等の大きさか、または基板よりも径の大きな円形開口を区画する口縁部を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装置。
  5. 前記基板保持部材は、前記中心軸線に沿う方向に関する少なくとも一方側に、前記基板よりも径の小さな円形開口を区画する口縁部を有していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の基板処理装置。
  6. 前記基板保持部材の基板保持時内周面は、前記基板保持内周面の前記中心軸線に沿う方向に関する少なくとも一方側に、前記基板が離脱することを防止すべく前記中心軸線に接近する方向に向かって前記大径部から延設された脱落防止内面を有していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の基板処理装置。
  7. 前記基板保持部材を、前記中心軸線に直交する所定の転回軸線まわりに転回させる転回機構をさらに含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の基板処理装置。
  8. 前記基板保持部材に保持された基板の一方表面に流体を供給する第1流体供給機構と、
    前記基板保持部材に保持された基板の他方表面に流体を供給する第2流体供給機構とを含むことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の基板処理装置。
  9. 前記第1流体供給機構は、前記基板保持部材に保持された基板の一方表面に処理流体を供給する第1処理流体供給機構を含み、
    前記第2流体供給機構は、前記基板保持部材に保持された基板の他方表面に処理流体を供給する第2処理流体供給機構を含むことを特徴とする請求項8記載の基板処理装置。
  10. 前記第1流体供給機構は、前記基板の一方表面に近接配置可能な基板対向面に複数の流体吐出口を分散配置した第1流体ノズルを有し、
    前記第2流体供給機構は、前記基板の他方表面に近接配置可能な基板対向面に複数の流体吐出口を分散配置した第2流体ノズルを有するものであることを特徴とする請求項8または9記載の基板処理装置。
  11. 前記第1流体供給機構は、前記基板の一方表面上で流体供給位置を変位させることができる第1移動ノズル含み、
    前記第2流体供給機構は、前記基板の他方表面上で流体供給位置を変位させることができる第2移動ノズルを含み、
    前記第1移動ノズルおよび第2移動ノズルからの流体が前記基板の一方表面および他方表面における対向位置に供給されるように前記第1および第2移動ノズルを同期して移動させるノズル移動機構をさらに含むことを特徴とする請求項8ないし10のいずれかに記載の基板処理装置。
  12. 前記基板保持部材に保持された基板の一方表面をスクラブする第1スクラブ部材と、
    前記基板保持部材に保持された基板の他方表面をスクラブする第2スクラブ部材とを備えていることを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の基板処理装置。
  13. 前記第1スクラブ部材は、前記基板保持部材に保持されて遊星回転状態にある基板の中心から周端縁までの領域において前記一方表面に当接する第1スクラブ面を有するものであり、
    前記第2スクラブ部材は、前記基板保持部材に保持されて遊星回転状態にある基板の中心から周端縁までの領域において前記他方表面に当接する第2スクラブ面を有するものであることを特徴とする請求項12記載の基板処理装置。
  14. 前記第1スクラブ部材は、前記基板保持部材に保持される基板よりも小さな第1スクラブ面を有し、前記第2スクラブ部材は、前記基板保持部材に保持される基板よりも小さな第2スクラブ面を有し、
    前記第1および第2スクラブ面が、前記基板の一方表面および他方表面における対向位置に当接するように前記第1および第2スクラブ部材を同期して移動させるスクラブ部材移動機構をさらに含むことを特徴とする請求項12記載の基板処理装置。
  15. 前記基板保持部材の基板保持内周面は、前記中心軸線から離れる方向である外方に向かって窪む凹面状に形成されており、
    前記凹面状の基板保持内周面内に処理液を供給する処理液供給手段をさらに含むことを特徴とする請求項1ないし14のいずれかに記載の基板処理装置。
  16. 前記基板上の液成分を振り切ることができる速度で当該基板が遊星回転するように前記基板保持部材を移動させるべく前記駆動機構を制御する手段をさらに含むことを特徴とする請求項1ないし14のいずれかに記載の基板処理装置。
  17. ほぼ円形の基板を回転状態で保持しつつ処理するための基板処理方法であって、
    基板保持内周面を有し、この基板保持内周面に前記基板よりも径の大きな大径部が形成された基板保持部材を設け、この基板保持部材の前記基板保持内周面の内方に基板を配置するステップと、
    前記大径部の中心軸線に平行な所定の回転軸線のまわりを当該中心軸線が周回するように前記基板保持部材を移動させることにより、前記基板保持内周面に前記基板の周端面を当接させ、当該基板保持内周面上で前記基板を転動させることにより、前記基板を前記中心軸線まわりの遊星回転状態で保持するステップと、
    前記遊星回転状態で保持されている基板に対して処理を施す基板処理ステップとを含むことを特徴とする基板処理方法。
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