JP2006038951A - カラーフィルタ基板の製造方法、カラーフィルタ基板及び液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 基板上に突起構造部及び液晶の配向制御用突起を有し、突起構造部上の対向電極上に間隔保持用樹脂層を備えるカラーフィルタ基板の製造方法であって、上記カラーフィルタ基板の製造方法は、配向制御用突起の形成工程及び間隔保持用樹脂層の形成工程が、支持体上に樹脂膜が設けられたフィルムを対向電極上に圧着し、更に支持体を剥離して樹脂膜を対向電極上に転写する工程と、樹脂膜をパターニングする工程とからなり、かつ、少なくとも1つの共通する工程が一括して行われるカラーフィルタ基板の製造方法である。
【選択図】 図1
Description
図13に示す従来の液晶表示装置は、アクティブマトリクス型液晶表示装置であり、互いに対向する一対の基板である、カラーフィルタ基板51及び薄膜トランジスタ(以下、TFTともいう)アレイ基板52を有しており、ポリマースペーサ41によって基板間隔(セルギャップ)が一定に保持されている。TFTアレイ基板52は、透明基板40の上に、走査信号線やデータ信号線等の配線及びスイッチング素子としてのTFT素子を含むTFT回路層39、TFT回路層39の保護膜としての絶縁層38、画素電極37及び液晶を配向させるポリイミド等からなる配向膜(図示せず)がこの順に積層されて構成される。カラーフィルタ基板51は、ガラス等の透明基板31の上に、着色層32、突起構造部33、対向電極34、配向膜(図示せず)を有する。着色層32は、複数の色層、例えば、赤(R)の色層32a、緑(G)色層32b、青(B)色層32cから構成される。突起構造部33は、例えば、遮光領域の形成を目的に、色層を積層することで形成され、このような構造の例として、少なくとも2色の色層を積層して遮光領域を形成する構造が挙げられる(例えば、特許文献1参照。)。
また、対となる対向基板(TFTアレイ基板)を圧着する際に、ポリマースペーサによって、対向電極や液晶の配向を制御するポリイミド等の配向膜に損傷が生じ、それが原因となって表示欠陥が発生し易いことや、損傷箇所からの汚染物質の湧き出しにより、表示品質の低下を起こし易いという点で改善の余地があった。
更に、ポリマースペーサを基板上に均一に散布する工程や、散布時の粒度分布を高精度に管理する工程が必要であり、簡単な方法で安定した表示品位の液晶表示装置を得ることは難しかった。
突起状構造物上を含む基板上に液体レジストを塗布した直後に、突起状構造物上の液体レジストには、液体レジストの粘性や表面張力、突起状構造物の形状や高さに応じた、突起状構造物下への流れ出し、いわゆる平坦化が生じる。そのため、突起状構造物上の液体レジスト膜の膜厚が、突起状構造物のない、基板上の他の平坦な箇所に形成された液体レジスト膜の膜厚と比較して薄くなってしまう。このとき、基板上の他の平坦な箇所に形成された液体レジスト膜の膜厚は、突起状構造物のない基板上に単膜で形成した場合の膜厚に近い値になる。
また、突起状構造物の高さが高い程、突起状構造物上に形成する液体レジスト膜に働く平坦化効果は大きくなる。そのため、突起状構造物を積層膜にて形成する場合、積層膜の1層目よりも2層目、2層目よりも3層目と、それまで積層された膜の合計の高さが高くなるにつれ、その上に積層する液体レジスト膜の膜厚はより薄くなる傾向がある。
従って、所望の高さのセルギャップ調整用スペーサ(積層PS)を形成するためには、上層の積層膜の薄膜化(平坦化)を考慮し、(所望の高さ)/(単層の膜厚)で計算される積層数よりも、積層数を多くすることが必要な場合がある。
しかしながら、特許文献7〜10に記載の従来技術においては、突起構造部上の対向電極上にセルギャップ調整用の絶縁性樹脂膜を有する構成は記載されておらず、そのような構成の場合、単に色層をドライフィルムラミネート法にて形成しても、突起構造部上の対向電極と対向基板(TFTアレイ基板)の画素電極との間の距離を大きくすることはできず、短絡の発生しやすさは変わらないという点で工夫の余地があった。また、製造コストの低減のために、製造工程の削減等によるカラーフィルタ基板の生産性の更なる向上が求められていた。
以下に本発明を詳述する。
本発明においては、ドライフィルムラミネート法を用いて配向制御用突起及び間隔保持用樹脂層の形成を行うが、ドライフィルムラミネート法では、略均一な膜厚を有するドライフィルムを圧着等により基板に貼り付けることで、従来の液体レジストを使用したスピンコート法等と比較して、間隔保持用樹脂層の膜厚を基板面内でより均一に形成することができる。
このようなドライフィルムラミネート法により得られる作用効果について、図面を参照しながら更に詳しく説明する。図1は、本発明に係るドライフィルムラミネート法により積層フォトスペーサ(積層PS)が形成されたカラーフィルタ基板を備えてなる液晶表示装置の構成を示す断面概略図であり、図2は、従来の液体レジストを用いて積層PSが形成されたカラーフィルタ基板を備えてなる液晶表示装置の構成を示す断面概略図である。なお、図1においては、本発明の好適な形態として、積層PSは、全ての層がドライフィルムラミネート法により形成されている。図2に示すように、液体レジストを用いて積層PSを形成した場合、積層する毎に、平坦化効果により上層の膜厚が薄くなる(Lb>Lb’、Lr>Lr’)。このため、所望の高さの積層PSを得るために積層数も多くする必要がある。また、最上層の間隔保持用樹脂層は、突起構造部の色層よりも更に残膜率(L’/L)が小さくなるため(L>>L’)、所望のセルギャップを得るには、突起構造部上の対向電極と画素電極との間隔が狭くならざるを得ない。一方、ドライフィルムラミネート法により積層PSを形成した場合、積層しても膜厚はほとんど変化しない(Lb≒Lb’、Lr≒Lr’)ため、積層数を減らすことが可能となり、製造バラツキの低減に有利である。また、最上層の間隔保持用樹脂層でも、膜厚はほとんど変化しない(L≒L’)ため、突起構造部上の対向電極と画素電極との間隔を液体レジストを用いる場合と比較して、大きくすることができ、導電性異物による短絡を抑制することができる。
このような配向制御用突起及び間隔保持用樹脂層の一括形成について、図面を参照しながら更に詳しく説明する。図3(a)は、配向制御用突起及び間隔保持用樹脂層の一括形成前における本発明に係るカラーフィルタ基板の構成を示す平面概略図であり、(b)は、(a)に示すカラーフィルタ基板のA−A’線断面を示す断面概略図である。図4(a)は、配向制御用突起及び間隔保持用樹脂層の一括形成後における本発明に係るカラーフィルタ基板の構成を示す平面概略図であり、(b)は、(a)に示すカラーフィルタ基板のB−B’線断面を示す断面概略図である。図3に示すカラーフィルタ基板では、突起構造部は、色層を2層重ねしたものが用いられており、色層はドライフィルムラミネート法により、基板上に色層膜を形成することで形成されている。このため、突起構造部形成層の2層目の色層(青)の膜厚は、着色層の色層(青)の膜厚と同程度で形成されている。更に、ドライフィルムラミネート法により配向制御用突起形成用の樹脂膜を基板上に形成し、露光・現像を行うことで、図4に示すように配向制御用突起及び間隔保持用樹脂層を形成することができる。図4に示すカラーフィルタ基板では、{積層フォトスペーサ(積層PS)の高さ}≒{突起構造部(色層2層重ね)の高さ+配向制御用突起の高さ}となっている。
上記樹脂膜をパターニングする工程は、感光性樹脂を含む樹脂組成物からなる樹脂膜に対して、露光・現像等を行うものであることが好ましい。これにより、高精度で配向制御用突起及び間隔保持用樹脂層を形成することができる。
上記フィルムを構成する樹脂膜は、ポジ型感光性樹脂を含んでなるものであることが好ましい。このようにポジ型感光性樹脂を含んでなる樹脂膜を用いることで、露光・現像等により所定の形状にパターニングする際に、新たにパターニング用の(感光性)フォトレジストを使用する必要がなく、製造コストを低減することができる。また、ポジ型感光性樹脂を含んでなる樹脂膜を用いることで、液晶の分割配向に適した形状に配向制御用突起を形成することができる。ポジ型感光性樹脂と比較して、ネガ型感光性樹脂では、最終的にパターンとして残る領域が露光され、その領域の樹脂が光重合することになるため、現像後の焼成による熱ダレによって、配向制御用突起の形状を制御することが難しい。ポジ型感光性樹脂としては、例えば、フェノールノボラック型ポジレジスト等が挙げられる。また、樹脂膜は、ポジ型感光性樹脂以外に、光重合開始剤、増感剤等を含んでいてもよい。
なお、本発明においては、突起構造部と間隔保持用樹脂層とを含んでなる構造物をセルギャップ調整用積層スペーサとして利用することができれば、カラーフィルタ基板の対向電極上の間隔保持用樹脂層と対向基板とは、両方又は一方の基板に設けられたポリイミド等の配向膜を介して接触していてもよく、配向膜を介さずに直接接触していてもよい。
図6(a)〜(f)は、本発明に係る実施形態1のカラーフィルタ基板の製造方法を模式的に示す断面図である。図6(a)〜(f)を参照しながら、本発明のカラーフィルタ基板の製造方法を説明する。
まず、図6(a)〜(d)に示すように、透明基板(例えばガラス基板)11上に、遮光層(色層)12d及び色層12a〜12cからなる着色層12を形成する。本実施形態では、ドライフィルムを用いたドライフィルムラミネート(DFL)法により、遮光層12d及び色層12a〜12cを形成する場合を説明する(遮光層12d及び色層12a〜12cはドライフィルムではなく、液体レジストを用いたスピンコート法等により形成されてもよい。)。
その後、図6(d)に示すように、第3の色層12cを形成する。第3の色層12cは、第3の色層12c用のドライフィルムを用いて、第1、第2の色層12a,12bと同様にして形成することができる。第3の色層12cは、第1の突起構造部形成層13aを被覆するように形成されるので、第3の色層12cのうち第1の突起構造部形成層13aに重なる部分は隆起し、第2の突起構造部形成層13bとなる。
着色層12は、第1〜第3の色層12a〜12c及び遮光層12dにより構成され、突起構造部13は、第1、第2の突起構造部形成層13a,13bにより構成される。
その後、図6(f)に示すように、対向電極14が形成された基板11上に配向制御用樹脂層(間隔保持用樹脂層)15aと配向制御用突起15bとを形成する。具体的には、(シート状の)フィルム支持体にポジ型感光性樹脂からなる配向制御用樹脂膜が設けられたドライフィルムを対向電極14上に押圧しながら貼り合わせ、フィルム支持体を剥離することによって、配向制御用樹脂膜を対向電極14上に転写する。続いて、マスクを用いて露光及び現像を行い、配向制御用樹脂層15a及び配向制御用突起15bの形成領域以外の配向制御用樹脂膜を除去することにより、配向制御用樹脂層15aと配向制御用突起15bとを形成する。なお、配向制御用樹脂膜の基板への貼り付けは、基板温度120℃程度で行うとよい。また、マスクを介して配向制御用樹脂膜を例えば100mJ/cm2で露光した後は、2.3%の水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)の現像液を使用して現像を行い、その後、230℃で約30分の焼成を行うとよい。
配向制御用樹脂層15aは突起構造部13上の対向電極14上に形成され、積層フォトスペーサ22が完成する。また、配向制御用突起15bは着色層12上の対向電極14上に形成される。以上により、カラーフィルタ基板が完成する。
図7は、本発明に係る液晶表示装置の構成を模式的に示す断面図である。
図7を参照しながら、実施形態1にて作製されたカラーフィルタ基板101を使用した液晶表示装置、及び、その製造方法について説明する。
実施形態1にて作製されたカラーフィルタ基板101、及び、別途に用意した対向基板102のそれぞれの表面にポリイミド等からなる配向膜(図示せず)を形成した後、一方の基板の表示領域の外側にシール材(図示せず)を塗布し、シール材を介して両基板を貼り合わせる。その後、両基板の間隙に液晶材料を注入して封止し、液晶表示装置が完成する。なお、このときの工程の順序等は特に限定されず、例えば、シール材を塗布した側の基板に滴下法により液晶層16を形成した後、両基板を貼り合わせてもよい。本実施形態の液晶表示装置では、カラーフィルタ基板101上に形成された突起構造部13及び配向制御用樹脂層15aは、対向基板102内の配線層19の形成領域に重畳するように配設されている。従って、突起構造部13及び配向制御用樹脂層15aによる液晶パネルの新たな透過率の低下を防ぐことができるという効果がある。
図8は、本発明に係る実施例1,2のカラーフィルタ基板の構成を模式的に示す断面図である。
実施例1,2のカラーフィルタ基板は、図8に示すように、ガラス基板11上に、第1〜第4の色層12a〜12dからなる着色層と、赤色層13a及び青色層13bからなる突起構造部13と、突起構造部13上のITO透明電極14上の配向制御用樹脂層15aと、着色層上のITO透明電極14上の配向制御用突起15bとを有して構成されたものである。上述した各層は全て、ドライフィルムラミネート法にて形成し、色層12a,12bと対応する突起構造部形成層13a,13b、及び、配向制御用樹脂層15aと配向制御用突起15bとはそれぞれ一括にて形成した。各実施例のカラーフィルタ基板における積層PS22の層構成及び各層の膜厚等については、表1に示す。
なお、図8及び表1中のH12a,H12bは着色層における色層12a,12bの膜厚、H13a,H13bは、突起構造部形成層13a,13bの膜厚をそれぞれ表す。H15a,H15bは配向制御用樹脂層15a、配向制御用突起15bの膜厚をそれぞれ表す。また、表1中において、ドットサイズとは、積層PS22を構成する最下層の上面の面積及びその上の層の下面の面積を表す。Hpsとは、図8に示すように、絵素部上のITO電極14から積層PS22の頂点までの距離、すなわち積層PS22の高さを表す。Hpとは、(積層PS22の高さHps)=(セル厚Hgap)とした場合の積層PS22のITO透明電極14から対向基板のITO透明電極までの距離を表す。
図9は、比較例1,2のカラーフィルタ基板の構成を模式的に示す断面図である。
比較例1,2のカラーフィルタ基板は、図9に示すように、ガラス基板31上に、第1〜第4の色層32a〜32dからなる着色層と、第4の色層(BM層)32d、赤色層33a、緑色層33b及び青色層33cからなる突起構造部33と、突起構造部33上のITO透明電極34上の配向制御用樹脂層35aと、着色層上のITO透明電極34上の配向制御用突起35bとを有して構成されたものである。上述した各層は全て、液体レジスト方式にて形成し、このとき、色層32a〜32dと対応する突起構造部形成層33a〜33d、及び、配向制御用樹脂層35aと配向制御用突起35bとはそれぞれ一括にて形成した。各比較例のカラーフィルタ基板における積層PS42の層構成及び各層の膜厚等については、表2に示す。
なお、図9及び表2中のH32a〜H32dは着色層における色層32a〜32dの膜厚、H33a〜H33dは、突起構造部形成層33a〜33dの膜厚を表す。また、H35a,H35bは配向制御用樹脂層35a、配向制御用突起35bの膜厚をそれぞれ表す。その他、表2における表記については、表1と同様である。
表2中において、ドットサイズとは、積層PS42の3層目を構成する緑色層の上面の面積及びその上の層の下面の面積を表す。ドットサイズは積層PSの形状を規定するものである。
「液レジ1(BM)」は、カーボン微粒子が分散されたネガ型アクリル系感光性樹脂溶液であり、「液レジ1(Red)」は、赤色顔料が分散されたネガ型アクリル系感光性樹脂溶液であり、「液レジ1(Green)」は、緑色顔料が分散されたネガ型アクリル系感光性樹脂溶液であり、「液レジ1(Blue)」は、青色顔料が分散されたネガ型アクリル系感光性樹脂溶液である。「液レジ1(リブ)」は、フェノールノボラック型ポジレジスト溶液である。
配向制御用樹脂層及び配向制御用突起は、上記「液レジ1(リブ)」を、スピンコータにて回転数650rpm、回転時間10secの条件にてスピンコートし、次に、マスクを介して露光量:100mJ/cm2にて露光した後、2.3%の水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)の現像液を使用して現像を行い、その後、230℃で約30分の焼成を行うことで形成した。
図10,11は、比較例3,4のカラーフィルタ基板の構成をそれぞれ模式的に示す断面図である。
比較例3,4のカラーフィルタ基板は、図10,11に示すように、ガラス基板31上に、第1〜第4の色層32a〜32dからなる着色層と、第1の色層(赤色層)32a(33a)、緑色層33b及び青色層33cからなる突起構造部33と、突起構造部33上のITO透明電極34上の配向制御用樹脂層35aと、着色層上のITO透明電極34上の配向制御用突起35bとを有して構成されたものである。上述した各層は全て、液体レジスト方式にて形成し、このとき、色層32a〜32cと対応する突起構造部形成層33a〜33c、及び、配向制御用樹脂層35aと配向制御用突起35bとはそれぞれ一括にて形成した。各比較例のカラーフィルタ基板における積層PS42の層構成及び各層の膜厚等については、表3に示す。
なお、表3における表記については、表2と同様である。
本比較例では、1層目(Red)、2層目(Grenn)、3層目(blue)の絵素部の膜厚を、スピンコートの条件を比較例1、2から変更することで、2.2〜2.3μm程度と比較例1,2の1.4〜1.7μmよりも厚めにしており、積層する膜数を比較例1.2の5層積層よりも1層少ない4層積層にした。
比較例3と比較例4とでは、積層PSにおいて3層目となる青色層の平面的なサイズが異なり、比較例3では、2層目の緑色層のサイズが23μmφに対して、3層目の青色層は19μmφと小さく、比較例4では、2層目の緑色層のサイズが21μmφに対して、3層目の青色層は25μmφと大きく、3層目が2層目を完全に被覆する構造になっている。
表1〜3に示すように、実施例1,2では、各層をドライフィルムラミネート法にて形成したため、配向制御用樹脂層15aの乗り上げ率(H15a/H15b)が90%以上であり、比較例1〜4のような液体レジスト方式を用いて形成した場合の配向制御用樹脂層の乗り上げ率(30〜50%)と比較して、ほぼ配向制御用突起15bの膜厚(絵素部の膜厚:H15b)に近い膜厚で形成されている。また、実施例1,2では、液晶に対する配向規制力を考慮し、配向制御用突起15bの膜厚(H15b)を1.5μm程度(1.53〜1.54μm)で形成しており、そのとき、配向制御用樹脂層15aの膜厚(H15a)は1.50〜1.51μmで形成される。一方、比較例1〜4のように、同程度の配向制御用突起の膜厚(H35b)を形成するために液体レジスト方式を用いた場合では、配向制御用樹脂層の膜厚(H35a)は0.48〜0.71μmとなる。以上のように、ドライフィルムラミネート法にて形成した場合では、液体レジスト方式にて形成した場合と比較して、突起構造部上の対向電極と、対向基板に形成される画素電極との間隔Hpも充分に確保することができる。
以下、本発明に係る他の好ましい形態について説明する。
図12(a)〜(f)は、本発明の好ましい形態のカラーフィルタ基板の製造方法を模式的に示す断面図である。上述した実施例1,2のカラーフィルタ基板では、突起構造部13はブラックマトリクス層(BM、遮光層)を含まず、赤色層13a上に形成されていたが、図12に示すように、突起構造部13にBM層12dを含むように、又はBM層12d上に形成することが好ましい。なお、配向制御用樹脂層15a及び突起構造部13を遮光性を有するBM層12d上に(重畳するように)配置することで、液晶パネルの新たな透過率の低下を防ぐことができるという効果がある。
11,31:透明基板(カラーフィルタ基板側)
12,32:着色層
12a,32a:第1の色層
12b,32b:第2の色層
12c,32c:第3の色層
12d,32d:第4の色層(遮光層、ブラックマトリクス、BM)
13,33:突起構造部
13a,33a:第1の突起構造部形成層
13b,33b:第2の突起構造部形成層
13c,33c:第3の突起構造部形成層
14,34:ITO透明導電膜(対向電極)
15a,35a:配向制御用樹脂層(間隔制御用樹脂層)
15b,35b:配向制御用突起
16,36:液晶(層)
17,37:画素電極(透明導電膜)
18,38:絶縁層
19,39:TFT回路層(配線層、保持容量配線)
22,42:積層フォトスペーサ(積層PS)
35:絶縁性樹脂膜
41:ポリマースペーサ
51,101:カラーフィルタ基板
52,102:TFTアレイ基板(対向基板)
61:サーマルプローブ
99:導電性異物
Claims (12)
- 基板と、基板上に形成された2以上の色層が平面的に配列されてなる着色層及び突起構造部と、着色層及び突起構造部を被覆する対向電極と、着色層上の対向電極上に形成された液晶の配向制御用突起と、突起構造部上の対向電極上に形成された間隔保持用樹脂層とを備えるカラーフィルタ基板の製造方法であって、
該カラーフィルタ基板の製造方法は、配向制御用突起の形成工程及び間隔保持用樹脂層の形成工程が、支持体上に樹脂膜が設けられたフィルムを対向電極上に圧着し、更に支持体を剥離して樹脂膜を対向電極上に転写する工程と、樹脂膜をパターニングする工程とからなり、かつ、少なくとも1つの共通する工程が一括して行われることを特徴とするカラーフィルタ基板の製造方法。 - 前記フィルムを構成する樹脂膜は、ポジ型感光性樹脂を含んでなるものであることを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタ基板の製造方法。
- 前記間隔保持用樹脂層の膜厚は、1.0μm以上、2.5μm以下であることを特徴とする請求項1又は2記載のカラーフィルタ基板の製造方法。
- 前記間隔保持用樹脂層は、突起構造部上の対向電極の全表面を被覆するように形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカラーフィルタ基板の製造方法。
- 前記突起構造部は、2以上の突起構造部形成層を積層することで形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のカラーフィルタ基板の製造方法。
- 前記突起構造部は、着色層を構成する色層の少なくとも一つを含んでなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のカラーフィルタ基板の製造方法。
- 前記突起構造部は、着色層を構成する2以上の色層からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のカラーフィルタ基板の製造方法。
- 前記着色層及び突起構造部は、ブラックマトリクス層を含んでなることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載のカラーフィルタ基板の製造方法。
- 請求項1〜8のいずれかに記載のカラーフィルタ基板の製造方法により製造されたことを特徴とするカラーフィルタ基板。
- 請求項9記載のカラーフィルタ基板を備えてなることを特徴とする液晶表示装置。
- 請求項9記載のカラーフィルタ基板と、対向基板とが、液晶層を介して対向して配置されてなる液晶表示装置であって、
該カラーフィルタ基板は、対向電極上の間隔保持用樹脂層の少なくとも一部が対向基板と接触している
ことを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項9記載のカラーフィルタ基板と、遮光性の領域を有する対向基板とが、液晶層を介して対向して配置されてなる液晶表示装置であって、
該カラーフィルタ基板の突起構造部は、対向基板の遮光性の領域に重畳して形成されている
ことを特徴とする液晶表示装置。
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