JP2006038951A - カラーフィルタ基板の製造方法、カラーフィルタ基板及び液晶表示装置 - Google Patents

カラーフィルタ基板の製造方法、カラーフィルタ基板及び液晶表示装置 Download PDF

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Toshifumi Yagi
敏文 八木
Takeshi Tokuda
剛 徳田
Yoshinori Kiuchi
嘉則 木内
Ryuji Kurihara
龍司 栗原
Shunei Tsubata
俊英 津幡
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Abstract

【課題】 導電性異物によるカラーフィルタ基板の突起構造部上の対向電極と対向基板の画素電極との短絡を防止することや、セルギャップ調整用積層フォトスペーサを安定した高さで形成することにより、液晶表示装置の歩留り及び表示品位を向上させることができるとともに、製造工程を簡略化することができるカラーフィルタ基板の製造方法を提供する。
【解決手段】 基板上に突起構造部及び液晶の配向制御用突起を有し、突起構造部上の対向電極上に間隔保持用樹脂層を備えるカラーフィルタ基板の製造方法であって、上記カラーフィルタ基板の製造方法は、配向制御用突起の形成工程及び間隔保持用樹脂層の形成工程が、支持体上に樹脂膜が設けられたフィルムを対向電極上に圧着し、更に支持体を剥離して樹脂膜を対向電極上に転写する工程と、樹脂膜をパターニングする工程とからなり、かつ、少なくとも1つの共通する工程が一括して行われるカラーフィルタ基板の製造方法である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶表示装置に好適に用いられるカラーフィルタ基板の製造方法、カラーフィルタ基板及び液晶表示装置に関する。より詳しくは、液晶の配向制御用突起及び積層フォトスペーサを備えるカラーフィルタ基板の製造方法、それにより製造されたカラーフィルタ基板及び液晶表示装置に関するものである。
液晶表示装置は、小型、薄型、軽量、低消費電力等の長所を有しており、各種電子機器に広く用いられている。特にカラーフィルタ基板を使用し、カラー表示を実現した液晶表示装置は優れた色再現性を有し、パソコン等のOA機器、テレビ等のAV機器や携帯電話等に広く応用されている。
図13は、従来の液晶表示装置の要部構成の一例を概略的に示した断面図である。
図13に示す従来の液晶表示装置は、アクティブマトリクス型液晶表示装置であり、互いに対向する一対の基板である、カラーフィルタ基板51及び薄膜トランジスタ(以下、TFTともいう)アレイ基板52を有しており、ポリマースペーサ41によって基板間隔(セルギャップ)が一定に保持されている。TFTアレイ基板52は、透明基板40の上に、走査信号線やデータ信号線等の配線及びスイッチング素子としてのTFT素子を含むTFT回路層39、TFT回路層39の保護膜としての絶縁層38、画素電極37及び液晶を配向させるポリイミド等からなる配向膜(図示せず)がこの順に積層されて構成される。カラーフィルタ基板51は、ガラス等の透明基板31の上に、着色層32、突起構造部33、対向電極34、配向膜(図示せず)を有する。着色層32は、複数の色層、例えば、赤(R)の色層32a、緑(G)色層32b、青(B)色層32cから構成される。突起構造部33は、例えば、遮光領域の形成を目的に、色層を積層することで形成され、このような構造の例として、少なくとも2色の色層を積層して遮光領域を形成する構造が挙げられる(例えば、特許文献1参照。)。
図13の従来の液晶表示装置では、一対の基板、カラーフィルタ基板51とTFTアレイ基板52は、互いの配向膜(図示せず)が向き合う状態で、直径が均一な球形又は棒状のプラスチックビーズ又はガラス繊維からなるポリマースペーサ41によって一定の基板間隔(セルギャップ)が保たれ、シール材(図示せず)によって貼り合わされている。基板間には液晶36が充填されており、液晶注入口は、封止材(図示せず)によって封止される。
利用分野が拡大している液晶表示装置では、低価格化が望まれている。特に、液晶表示装置を構成するカラーフィルタ基板の製造歩留りの向上や、製造工程の削減により生産性を高めることが求められており、これにより製造コストを低減し、低価格化を図る方法が種々検討されている。
図13に示す従来の液晶表示装置に関し、プラスチックビーズ又はガラス繊維からなる、球形又は棒状のポリマースペーサを散布する従来技術においては、ポリマースペーサを所定の位置に配置することは困難であるため、画素の表示エリア内に散布されたポリマースペーサにより、光の散乱やポリマースペーサ周辺における液晶分子の配向の乱れが発生し、表示品位を低下させる原因となっていた。
また、対となる対向基板(TFTアレイ基板)を圧着する際に、ポリマースペーサによって、対向電極や液晶の配向を制御するポリイミド等の配向膜に損傷が生じ、それが原因となって表示欠陥が発生し易いことや、損傷箇所からの汚染物質の湧き出しにより、表示品質の低下を起こし易いという点で改善の余地があった。
更に、ポリマースペーサを基板上に均一に散布する工程や、散布時の粒度分布を高精度に管理する工程が必要であり、簡単な方法で安定した表示品位の液晶表示装置を得ることは難しかった。
これに対して、近年では、液晶の配向制御用突起及び/又はセルギャップ調整用突起(スペーサ)として、対向電極と画素電極との間に、絶縁性樹脂膜を備えた液晶表示装置が提案されている。図14は、絶縁性樹脂膜を備えた液晶表示装置の要部構成の一例を概略的に示す断面図である。図14に示す従来の液晶表示装置は、アクティブマトリクス型液晶表示装置であり、カラーフィルタ基板51及びTFTアレイ基板52を有する。TFTアレイ基板52は、透明基板40の上に、配線及びTFT素子を含むTFT回路層39、絶縁層38及び画素電極37、配向膜(図示せず)がこの順に積層されて構成される。カラーフィルタ基板51は、透明基板31の上に、着色層32、突起構造部33、対向電極34、分割配向用又はセルギャップ調整用の絶縁性樹脂膜35、配向膜(図示せず)を有する。このような構造の例としては、特許文献2の図22に開示されている構造が挙げられる。また、通常ではフォトレジストにより形成される複数の色層を重ね合わせた構造の積層フォトスペーサ(Photo Spacer;以下、「PS」ともいう。)をセルギャップ調整用スペーサとして用いることについても提案されている(例えば、特許文献3〜5参照。)。更に、複数の色層を重ね合わせてなる、色重ねブラックマトリクスの上の透明電極上に分割配向用突起パターン等を設けた構造の積層フォトスペーサ(積層PS)をセルギャップ調整用スペーサとして用いることについても開示されている(例えば、特許文献6参照。)。これらのセルギャップ調整用積層フォトスペーサ(積層PS)は、ポリマースペーサと比較して、所定の位置に容易に配置することができると共に、積層フォトスペーサをブラックマトリクスと重畳させて配置することで、開口率を低下させることがなく、またポリマースペーサのように、光の散乱やポリマースペーサ周辺における液晶分子の配向の乱れも発生しないという利点がある。
上述の特許文献3〜6に開示されている技術を含む従来技術では、異なる色の顔料や突起形成用樹脂を含むレジスト溶液(液体レジスト)を、スピンコータを用いたスピンコート法や、スリット&スピン法等により、基板上に塗布し、仮焼成によりレジスト溶液の溶媒を蒸発させ、基板上に色層膜や突起形成用樹脂膜を形成する。そして、フォトマスクを用いて露光・現像を行い、色層や配向制御用突起をパターン形成する。従来技術では、このような操作を繰り返し行うことで、色層(例えば、RGB(赤色、緑色、青色))、黒色のBM(ブラックマトリクス)層や、配向制御用突起を有するカラーフィルタが順次形成される。
しかしながら、ある色層により形成された突起状構造物上に更に別の色層を積層する際、例えば、色層を積層することで積層フォトスペーサを形成する際に、液体レジストを用いた場合、以下の点で改善の余地があった。
突起状構造物上を含む基板上に液体レジストを塗布した直後に、突起状構造物上の液体レジストには、液体レジストの粘性や表面張力、突起状構造物の形状や高さに応じた、突起状構造物下への流れ出し、いわゆる平坦化が生じる。そのため、突起状構造物上の液体レジスト膜の膜厚が、突起状構造物のない、基板上の他の平坦な箇所に形成された液体レジスト膜の膜厚と比較して薄くなってしまう。このとき、基板上の他の平坦な箇所に形成された液体レジスト膜の膜厚は、突起状構造物のない基板上に単膜で形成した場合の膜厚に近い値になる。
また、突起状構造物の高さが高い程、突起状構造物上に形成する液体レジスト膜に働く平坦化効果は大きくなる。そのため、突起状構造物を積層膜にて形成する場合、積層膜の1層目よりも2層目、2層目よりも3層目と、それまで積層された膜の合計の高さが高くなるにつれ、その上に積層する液体レジスト膜の膜厚はより薄くなる傾向がある。
従って、所望の高さのセルギャップ調整用スペーサ(積層PS)を形成するためには、上層の積層膜の薄膜化(平坦化)を考慮し、(所望の高さ)/(単層の膜厚)で計算される積層数よりも、積層数を多くすることが必要な場合がある。
特に、後述するように、セルギャップ調整用スペーサが、下層の突起構造部と(最)上層の突起形成用樹脂膜とからなり、突起形成用樹脂膜と着色層上に形成される配向制御用突起とが一括形成される場合、最上層となる樹脂膜(突起形成用樹脂膜)の膜厚に関しては、基板上の平坦な着色層上に形成される配向制御用突起の膜厚と比較して、30〜45%の膜厚になる。そのため、図14に示すように、突起構造部の形成後に、着色層と突起構造部とを被覆する対向電極を透明導電膜で形成した後、対向電極上に分割配向用又はセルギャップ調整用の絶縁性樹脂膜(配向制御用突起及びセルギャップ調整用スペーサの最上層)を形成する場合、対向基板(TFTアレイ基板)の画素電極と突起構造部上の対向電極との間隔が非常に狭くなり、セルギャップよりもサイズの小さい導電性異物99が存在しても、電気的に短絡しやすく、表示欠陥が発生しやすくなるという点で改善の余地があった。例えば、色層の(単層の)膜厚は、通常、0.5〜2.5μmであり、色層を積層して、突起構造部を形成する場合、使用される材料、製造工程により異なるが、突起構造部の高さは、通常、3.0〜3.3μmになる。一方、カラーフィルタ基板と対向基板であるTFTアレイ基板との基板間隔(セルギャップ)は、通常、3.2〜4.5μmである。このように突起構造部上の対向電極と画素電極との間の距離(基板間が最も近接する距離)が近くなることで、1μm程度の大きさの導電性異物によっても、短絡が生じる可能性が生じることとなる。
また、液体レジストを用いる従来の方法では、短絡が生じやすくなる以外にも、塗布時の液体レジストの平坦化を予め考慮した製造プロセスの条件を見出し、その製造プロセスを管理することが困難であるために、基板面内における平坦化効果(平坦化率)が安定せず、基板面内で均一な高さ(膜厚)のセルギャップ調整用積層スペーサ(積層PS)を形成することが困難であるという点で改善の余地があった。
これらの液体レジスト法における課題を解決するために、色層の形成にドライフィルムラミネート法を採用した技術が開示されている(例えば、特許文献7〜10参照。)。このドライフィルムラミネート法によれば、支持体上に樹脂膜が設けられたフィルム(ドライフィルム)を圧着した後、支持体を剥離して樹脂膜を転写し、樹脂膜をパターニングすることにより、色層が形成される。
しかしながら、特許文献7〜10に記載の従来技術においては、突起構造部上の対向電極上にセルギャップ調整用の絶縁性樹脂膜を有する構成は記載されておらず、そのような構成の場合、単に色層をドライフィルムラミネート法にて形成しても、突起構造部上の対向電極と対向基板(TFTアレイ基板)の画素電極との間の距離を大きくすることはできず、短絡の発生しやすさは変わらないという点で工夫の余地があった。また、製造コストの低減のために、製造工程の削減等によるカラーフィルタ基板の生産性の更なる向上が求められていた。
特開2003―14917公報 特開2001−201750公報 特開昭56−140324号公報 特開平4−93924号公報 特開平5−196946号公報 特開2000−147234号公報 特開平2001−100221号公報 特開2000−28411公報 特開2001−221910公報 特開2004−53654号公報
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、導電性異物によるカラーフィルタ基板の突起構造部上の対向電極と対向基板(TFTアレイ基板)の画素電極との短絡を防止することや、セルギャップ調整用積層スペーサ(積層PS)を安定した高さで形成することにより、液晶表示装置の歩留り及び表示品位を向上させることができるとともに、製造工程を簡略化することができるカラーフィルタ基板の製造方法、それにより製造されたカラーフィルタ基板及び液晶表示装置を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、突起構造部上の対向電極上に間隔保持用樹脂層が形成されてなるセルギャップ調整用積層スペーサ(積層PS)を有するカラーフィルタ基板の製造方法について種々検討したところ、ドライフィルムラミネート法で間隔保持用樹脂層(積層PSの最上層)を形成すれば、充分な厚みで形成することが可能となり、基板間の短絡を防止することができることや、安定した高さで形成することが可能となり、歩留り及び表示品位を向上させることができることを見いだした。そして、液晶の配向制御用突起についてもドライフィルムラミネート法により形成することができることに着目し、配向制御用突起及び間隔保持用樹脂層の形成に支持体上に樹脂膜が設けられたフィルム(ドライフィルム)を用いるとともに、配向制御用突起の形成工程及び間隔保持用樹脂層の形成工程の少なくとも1つの共通する工程を一括して行うことにより、ドライフィルムラミネート法による上述の利点を得ることができるとともに、更にカラーフィルタ基板の製造工程の簡略化が可能となることを見いだし、上記課題をみごとに解決することができることに想到し、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は、基板と、基板上に形成された2以上の色層が平面的に配列されてなる着色層及び突起構造部と、着色層及び突起構造部を被覆する対向電極と、着色層上の対向電極上に形成された液晶の配向制御用突起と、突起構造部上の対向電極上に形成された間隔保持用樹脂層とを備えるカラーフィルタ基板の製造方法であって、上記カラーフィルタ基板の製造方法は、配向制御用突起の形成工程及び間隔保持用樹脂層の形成工程が、支持体上に樹脂膜が設けられたフィルムを対向電極上に圧着し、更に支持体を剥離して樹脂膜を対向電極上に転写する工程と、樹脂膜をパターニングする工程とからなり、かつ、少なくとも1つの共通する工程が一括して行われるカラーフィルタ基板の製造方法である。
以下に本発明を詳述する。
本発明により製造されるカラーフィルタ基板は、基板と、基板上に形成された2以上の色層が平面的に配列されてなる着色層及び突起構造部と、着色層及び突起構造部を被覆する対向電極と、着色層上の対向電極上に形成された液晶の配向制御用突起と、突起構造部上の対向電極上に形成された間隔保持用樹脂層とを備える構成を必須とするものである。基板としては、通常では、ガラス基板等の透明基板が用いられる。色層は、通常では、赤・青・緑・黒等の顔料が分散された感光性樹脂により形成され、中でも、ネガ型の感光性樹脂が好適に用いられる。着色層は、赤・青・緑・黒等の色層が平面的に配列されて構成されるものであり、これらの色層を表示に用いられる光が透過することで、カラー表示が可能となる。突起構造部は、基板上に着色層よりも突出するように設けられ、対向電極下でセルギャップ調整用積層スペーサを構成するものである。対向電極は、通常では、透明導電材料により形成され、中でも、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)等が好適に用いられる。液晶の配向制御用突起は、マルチドメイン垂直配向(MVA)方式等において、液晶(分子)の配向規制に用いられるものであり、この突起により液晶(分子)の配向方向を複数の方向に分散させることで広視野角化を実現することができる。間隔保持用樹脂層は、対向電極上でセルギャップ調整用積層スペーサを構成するものであり、液晶の配向制御用突起を構成する材料と同じ材料により形成される。このように、本発明においては、対向電極を介して突起構造部と間隔保持用樹脂層とが積層されることで、セルギャップ調整用積層スペーサが形成される。なお、突起構造部と間隔保持用樹脂層との積層体を配向制御用突起として使用することも可能である。
本発明では、配向制御用突起の形成工程及び間隔保持用樹脂層の形成工程は、支持体上に樹脂膜が設けられたフィルムを対向電極上に圧着し、更に支持体を剥離して樹脂膜を対向電極上に転写する工程と、樹脂膜をパターニングする工程とを含むものである。なお、支持体上に樹脂膜が設けられたフィルムは、一般にドライフィルムともいい、レジスト樹脂膜が設けられたドライフィルムを貼り付けることで層の形成を行う方法をドライフィルムラミネート(DFL)法又はドライフィルムレジスト(DFR)法という。
本発明においては、ドライフィルムラミネート法を用いて配向制御用突起及び間隔保持用樹脂層の形成を行うが、ドライフィルムラミネート法では、略均一な膜厚を有するドライフィルムを圧着等により基板に貼り付けることで、従来の液体レジストを使用したスピンコート法等と比較して、間隔保持用樹脂層の膜厚を基板面内でより均一に形成することができる。
また、突起物上に液体レジストを塗布した場合には、仮焼成を行うまでに膜の平坦化(突起物下への液体レジストの流れ出し)が生じるが、ドライフィルムラミネート法によれば、膜の平坦化が生じないため、突起構造部上においても、単膜を形成する場合に近い膜厚で形成することができる。従って、突起構造部上の対向電極上の間隔保持用樹脂層を、突起構造部上ではない、平面的な着色層上の対向電極上に配設される配向制御用突起と一括して形成する際には、ドライフィルムラミネート法の方が、液体レジストを使用したスピンコート法よりも、(二つの方法において配向制御用突起は同じ膜厚で形成する場合、)間隔保持用樹脂層の膜厚を厚く形成することができる。その結果、セルギャップ調整用スペーサによりカラーフィルタ基板と対向基板とが所定の間隔(セルギャップ)に保持される液晶表示装置において、突起構造部上の対向電極と、対向基板に形成される画素電極との間隔を広くすることができるので、導電性異物等による短絡を防止することができる。
このようなドライフィルムラミネート法により得られる作用効果について、図面を参照しながら更に詳しく説明する。図1は、本発明に係るドライフィルムラミネート法により積層フォトスペーサ(積層PS)が形成されたカラーフィルタ基板を備えてなる液晶表示装置の構成を示す断面概略図であり、図2は、従来の液体レジストを用いて積層PSが形成されたカラーフィルタ基板を備えてなる液晶表示装置の構成を示す断面概略図である。なお、図1においては、本発明の好適な形態として、積層PSは、全ての層がドライフィルムラミネート法により形成されている。図2に示すように、液体レジストを用いて積層PSを形成した場合、積層する毎に、平坦化効果により上層の膜厚が薄くなる(Lb>Lb’、Lr>Lr’)。このため、所望の高さの積層PSを得るために積層数も多くする必要がある。また、最上層の間隔保持用樹脂層は、突起構造部の色層よりも更に残膜率(L’/L)が小さくなるため(L>>L’)、所望のセルギャップを得るには、突起構造部上の対向電極と画素電極との間隔が狭くならざるを得ない。一方、ドライフィルムラミネート法により積層PSを形成した場合、積層しても膜厚はほとんど変化しない(Lb≒Lb’、Lr≒Lr’)ため、積層数を減らすことが可能となり、製造バラツキの低減に有利である。また、最上層の間隔保持用樹脂層でも、膜厚はほとんど変化しない(L≒L’)ため、突起構造部上の対向電極と画素電極との間隔を液体レジストを用いる場合と比較して、大きくすることができ、導電性異物による短絡を抑制することができる。
また、本発明では、配向制御用突起の形成工程及び間隔保持用樹脂層の形成工程の少なくとも1つの共通する工程が一括して行われる。これにより、製造プロセスを増加させることなく、液晶の配向制御用突起と間隔保持用樹脂層とを形成することができる。更に、本発明では、配向制御用突起の形成工程及び間隔保持用樹脂層の形成工程が全て一括して行われる形態がより好ましく、具体的には、支持体上に樹脂膜が設けられたフィルムを対向電極上に圧着し、支持体を剥離して樹脂膜を対向電極上に転写した後、樹脂膜を所定の形状にパターニングすることで、着色層上の対向電極上に配向制御用突起を形成すると共に、突起構造部上の対向電極上に間隔保持用樹脂層を形成する形態がより好ましい。
このような配向制御用突起及び間隔保持用樹脂層の一括形成について、図面を参照しながら更に詳しく説明する。図3(a)は、配向制御用突起及び間隔保持用樹脂層の一括形成前における本発明に係るカラーフィルタ基板の構成を示す平面概略図であり、(b)は、(a)に示すカラーフィルタ基板のA−A’線断面を示す断面概略図である。図4(a)は、配向制御用突起及び間隔保持用樹脂層の一括形成後における本発明に係るカラーフィルタ基板の構成を示す平面概略図であり、(b)は、(a)に示すカラーフィルタ基板のB−B’線断面を示す断面概略図である。図3に示すカラーフィルタ基板では、突起構造部は、色層を2層重ねしたものが用いられており、色層はドライフィルムラミネート法により、基板上に色層膜を形成することで形成されている。このため、突起構造部形成層の2層目の色層(青)の膜厚は、着色層の色層(青)の膜厚と同程度で形成されている。更に、ドライフィルムラミネート法により配向制御用突起形成用の樹脂膜を基板上に形成し、露光・現像を行うことで、図4に示すように配向制御用突起及び間隔保持用樹脂層を形成することができる。図4に示すカラーフィルタ基板では、{積層フォトスペーサ(積層PS)の高さ}≒{突起構造部(色層2層重ね)の高さ+配向制御用突起の高さ}となっている。
上記支持体上に樹脂膜が設けられたフィルム(ドライフィルム)を対向電極上に圧着し、更に支持体を剥離して樹脂膜を対向電極上に転写する工程では、ドライフィルムを加熱しながら圧着することが好ましい。加熱温度(貼り付け温度)としては、110℃以上、140℃以下であることが好ましい。これにより、ドライフィルムと対向電極との間に気泡が含まれないようにすることができると共に、対向電極上にドライフィルムを充分な接着強度で貼り付けることができる。ドライフィルムの支持体は、可撓性を有するものが好ましく、シート状のものが好ましい。支持体の材質としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)等が挙げられる。また、支持体の樹脂膜が設けられる面には、剥離処理が施されていることが好ましい。ドライフィルムの樹脂膜としては、感光性樹脂を含む樹脂組成物が好適に用いられる。また、樹脂膜は、120℃での針入硬度試験における針入量が0.5μm以下であることが好ましく、更に、110〜140℃での針入硬度試験における最大針入量と最小針入量との差が1.0μm以下であることが好ましい。このように樹脂膜が貼り付け温度近傍において充分な膜硬度を有することで、貼り付け後の膜厚を厚くすることができる。なお、針入硬度試験とは、膜の針入特性すなわち膜の硬度特性を測定する試験のことであり、具体的には、設定温度(例えば、120℃)条件下で、図5に示すような直径3.3μmの白金−ロジウム抵抗体を先端曲げ角度120°、先端曲率R=2.5μmでV字型に折り曲げてなるサーマルプローブ61を荷重1.0×10−5Nで試験対象の膜に押し当て、当該サーマルプローブ61が膜内に進入した距離(針入量)を測定する試験である(参照文献:金山修二,「SPMによる高分子材料の微小部熱分析」,FUJIFILM RESEARCH & DEVELOPMENT,富士写真フィルム,2002年,No.47,p.44−45)。樹脂膜は、1層からなるものであってもよく、多層構造からなるものであってもよい。樹脂膜の膜厚としては、1.5μm以上、3μm以下が好ましい。
上記樹脂膜をパターニングする工程は、感光性樹脂を含む樹脂組成物からなる樹脂膜に対して、露光・現像等を行うものであることが好ましい。これにより、高精度で配向制御用突起及び間隔保持用樹脂層を形成することができる。
本発明のカラーフィルタ基板の製造方法における好ましい形態について以下に詳しく説明する。
上記フィルムを構成する樹脂膜は、ポジ型感光性樹脂を含んでなるものであることが好ましい。このようにポジ型感光性樹脂を含んでなる樹脂膜を用いることで、露光・現像等により所定の形状にパターニングする際に、新たにパターニング用の(感光性)フォトレジストを使用する必要がなく、製造コストを低減することができる。また、ポジ型感光性樹脂を含んでなる樹脂膜を用いることで、液晶の分割配向に適した形状に配向制御用突起を形成することができる。ポジ型感光性樹脂と比較して、ネガ型感光性樹脂では、最終的にパターンとして残る領域が露光され、その領域の樹脂が光重合することになるため、現像後の焼成による熱ダレによって、配向制御用突起の形状を制御することが難しい。ポジ型感光性樹脂としては、例えば、フェノールノボラック型ポジレジスト等が挙げられる。また、樹脂膜は、ポジ型感光性樹脂以外に、光重合開始剤、増感剤等を含んでいてもよい。
上記間隔保持用樹脂層の膜厚は、1.0μm以上、2.5μm以下であることが好ましい。間隔保持用樹脂層の膜厚を1.0μm以上とすることで、間隔保持用樹脂層と一括して形成される配向制御用突起において、液晶を配向させる配向規制力を生み出すために必要な膜厚を確保できると共に、突起構造部上の対向電極と、対向基板に形成される画素電極との間隔も充分に確保することができ、導電性異物等による短絡を充分に防止することができる。間隔保持用樹脂層の膜厚が2.5μmを超えると、配向制御用突起の膜厚が液晶の配向制御を行うのに最適な膜厚よりも大きくなる。
上記間隔保持用樹脂層は、突起構造部上の対向電極の全表面を被覆するように形成されることが好ましい。これにより、対向基板の画素電極との間隔が色層上と比較して狭く、導電性異物等により短絡しやすい突起構造部上において、短絡を充分に防止することができる。なお、突起構造部上の対向電極の全表面とは、突起構造部の上面(対向基板の画素電極と対向する面)に形成された対向電極の表面全てを意味する。本発明においては、突起構造部の表面(突起構造部の上面及び側面)に形成された対向電極の表面全てを被覆するように間隔保持用樹脂層が形成されることがより好ましい。
上記突起構造部の好ましい形態としては、2以上の突起構造部形成層を積層することで形成される形態が挙げられ、着色層を構成する色層の少なくとも一つを含んでなる形態や、着色層を構成する2以上の色層からなる形態がより好ましい。これらの形態では、着色層を構成する色層を用いて突起構造部を形成することができるため、突起構造部の形成に際し、着色層を構成する色層以外の膜層を形成する工程を削減することができ、製造コストの低減が可能になる。これらの形態において、突起構造部を構成する色層は、支持体上に樹脂膜が設けられたフィルム(ドライフィルム)を用いて形成されることが好ましい。また、これらの形態において、突起構造部は、通常では、互いに異なる色を有する色層が2以上積層されて形成される。なお、突起構造部の各層をドライフィルムにより形成すれば、各層の膜厚を大きくすることができることから、例えば、赤の色層と青の色層とを積層することで充分なOD(光学濃度)値を有する積層膜を形成することができ、色重ねブラックマトリクスの形成、すなわちブラックマトリクス層を形成せずに色層を積層してブラックマトリクスを形成する形態に好適である。また、積層フォトスペーサ(積層PS)の各層をドライフィルムにより形成すれば、液体レジストを用いて形成する場合に比べ、膜厚に対する下層のドットサイズ(面積)の影響を小さくすることができるので、積層PSのドットサイズの変更が容易になり、積層PSの配置密度のコントロールも容易になる。更に、積層PSのドットサイズを小さくすれば、配置場所の制約が小さくなると共に、開口率の低下を防止することができる。
上記着色層及び突起構造部は、ブラックマトリクス層を含んでなることが好ましい。これにより、着色層を構成する色層の1つとしてブラックマトリクス層を形成する際に、突起構造部の一部を形成することができるため、突起構造部の形成に際し、着色層を構成する色層以外の膜層を形成する工程を削減することができ、製造コストの低減が可能になる。また、遮光領域であるブラックマトリクス層の一部に突起構造部が配置されることから、突起構造部を形成することにより、新たにカラーフィルタ基板の開口率(透過率)が減少することを防止することができる。
このような本発明のカラーフィルタ基板の製造方法によれば、高視野角、高コントラストを実現することができるマルチドメイン垂直配向(MVA)方式の大型液晶テレビ用のカラーフィルタ基板を高品位かつ低コストで製造することができる。
本発明はまた、上記カラーフィルタ基板の製造方法により製造されたカラーフィルタ基板でもある。このようなカラーフィルタ基板は、導電性異物によるカラーフィルタ基板の突起構造部上の対向電極と対向基板の画素電極との短絡が防止されると共に、セルギャップ調整用積層スペーサ(積層PS)が安定した高さで形成されていることにより、歩留り及び表示品位を向上させることができ、また、簡略化された製造工程により安価に製造することができる。
本発明はまた、上記カラーフィルタ基板を備えてなる液晶表示装置でもある。このような液晶表示装置は、本発明のカラーフィルタ基板を備えることから、歩留り及び表示品位の向上、並びに、製造コストの削減等を実現することができる。
本発明はまた、上記カラーフィルタ基板と、対向基板とが、液晶層を介して対向して配置されてなる液晶表示装置であって、上記カラーフィルタ基板は、対向電極上の間隔保持用樹脂層の少なくとも一部が対向基板と接触している液晶表示装置でもある。このような構成を有する液晶表示装置によれば、突起構造部と間隔保持用樹脂層とを含んでなる、基板面内の各形成箇所で略均一な膜厚を有する構造物をセルギャップ調整用積層スペーサとして利用することができる。対向基板としては、カラーフィルタ基板に対して液晶層を介して対向するように配置される基板であれば特に限定されないが、画素電極を有するものが好適であり、例えば、薄膜トランジスタ(TFT)アレイ基板等のアクティブマトリクス基板が好適に用いられる。
なお、本発明においては、突起構造部と間隔保持用樹脂層とを含んでなる構造物をセルギャップ調整用積層スペーサとして利用することができれば、カラーフィルタ基板の対向電極上の間隔保持用樹脂層と対向基板とは、両方又は一方の基板に設けられたポリイミド等の配向膜を介して接触していてもよく、配向膜を介さずに直接接触していてもよい。
本発明はまた、上記カラーフィルタ基板と、遮光性の領域を有する対向基板とが、液晶層を介して対向して配置されてなる液晶表示装置であって、上記カラーフィルタ基板の突起構造部は、対向基板の遮光性の領域に重畳して形成されている液晶表示装置でもある。このような構成を有する液晶表示装置によれば、新たに液晶表示装置の開口率(透過率)を下げることなく、突起構造部を配置することができる。遮光性の領域としては、配線(回路層)が形成された領域等が挙げられ、中でも、走査信号線や補助容量配線が形成された領域を好適に用いることができる。
本発明のカラーフィルタ基板の製造方法によれば、セルギャップ調整用積層スペーサを構成する間隔保持用樹脂層をドライフィルムラミネート法により、充分かつ安定した厚みで形成することが可能であり、導電性異物によるカラーフィルタ基板と対向基板間での短絡の防止や、液晶表示装置の歩留り及び表示品位の向上を実現することができる。また、液晶の配向制御用突起と間隔保持用樹脂層とをドライフィルムラミネート法により一括形成することにより、カラーフィルタ基板の製造工程を簡略化することができる。
〔実施形態1〕 カラーフィルタ基板の製造
図6(a)〜(f)は、本発明に係る実施形態1のカラーフィルタ基板の製造方法を模式的に示す断面図である。図6(a)〜(f)を参照しながら、本発明のカラーフィルタ基板の製造方法を説明する。
まず、図6(a)〜(d)に示すように、透明基板(例えばガラス基板)11上に、遮光層(色層)12d及び色層12a〜12cからなる着色層12を形成する。本実施形態では、ドライフィルムを用いたドライフィルムラミネート(DFL)法により、遮光層12d及び色層12a〜12cを形成する場合を説明する(遮光層12d及び色層12a〜12cはドライフィルムではなく、液体レジストを用いたスピンコート法等により形成されてもよい。)。
ドライフィルムは、感光性樹脂膜の両主面をポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等のフィルム支持体で挟持して構成される。感光性樹脂膜には、所定の色(例えば、赤、青、緑及び黒)の顔料が分散されている。なお、遮光層12d及び色層12a〜12c用のドライフィルムに用いられる感光性樹脂膜は典型的にはネガ型である。
まず、図6(a)に示すように、基板11上に遮光層12dを形成する。具体的には、ローラを用い、黒色ドライフィルムを基板11上に押圧しながら貼り合わせ、フィルム支持体を剥離することによって、黒色感光性樹脂膜を基板11上に転写する。この工程は、一般にドライフィルムを例えば120℃程度で加熱しながら貼り付ける工程、いわゆる熱転写工程である。次に、マスクを介して例えば露光量:100mJ/cmで黒色感光性樹脂膜を露光した後、1.5%のNaCO/NaHCOの現像液を使用して現像を行い、その後、230℃で約60分の焼成を行うことで、遮光層12dを形成する。
次に、図6(b)に示すように、第1の色層12aと第1の突起構造部形成層13aとを同一工程にて形成する。具体的には、遮光層12dを形成する方法と同様にローラを用い、第1の色層12a用のドライフィルムを(遮光層12dが形成された)基板11上に押圧しながら貼り合わせ、フィルム支持体を剥離することによって、感光性樹脂膜を(遮光層12dが形成された)基板11上に転写する。続いて、マスクを用いて露光及び現像を行い、第1の色層12aと第1の突起構造部形成層13aとを同一工程にて形成する。このとき、第1の突起構造部形成層13aは、本発明のカラーフィルタ基板が液晶表示装置用として用いられる場合には、後述する対向基板(例えば、アクティブマトリクス基板)と貼り合わせたときに、対向基板の遮光性を有する部分(例えば、金属配線等の遮光性の配線(回路層)が設けられている部分等)に重畳するような位置に形成されることが好ましい。
続いて、図6(c)に示すように、第2の色層12bを形成する。第2の色層12bは、第2の色層12b用のドライフィルムを用いて、第1の色層12aと同様にして形成することができる。
その後、図6(d)に示すように、第3の色層12cを形成する。第3の色層12cは、第3の色層12c用のドライフィルムを用いて、第1、第2の色層12a,12bと同様にして形成することができる。第3の色層12cは、第1の突起構造部形成層13aを被覆するように形成されるので、第3の色層12cのうち第1の突起構造部形成層13aに重なる部分は隆起し、第2の突起構造部形成層13bとなる。
着色層12は、第1〜第3の色層12a〜12c及び遮光層12dにより構成され、突起構造部13は、第1、第2の突起構造部形成層13a,13bにより構成される。
続いて、図6(e)に示すように、着色層12及び突起構造部13を被覆するように対向電極14を形成する。対向電極14は、透明導電材料を用いてスパッタリング等の方法により形成することができる。対向電極14の透明導電材料としては、例えば、酸化インジウム錫(ITO)や酸化インジウム亜鉛(IZO)等が挙げられる。
その後、図6(f)に示すように、対向電極14が形成された基板11上に配向制御用樹脂層(間隔保持用樹脂層)15aと配向制御用突起15bとを形成する。具体的には、(シート状の)フィルム支持体にポジ型感光性樹脂からなる配向制御用樹脂膜が設けられたドライフィルムを対向電極14上に押圧しながら貼り合わせ、フィルム支持体を剥離することによって、配向制御用樹脂膜を対向電極14上に転写する。続いて、マスクを用いて露光及び現像を行い、配向制御用樹脂層15a及び配向制御用突起15bの形成領域以外の配向制御用樹脂膜を除去することにより、配向制御用樹脂層15aと配向制御用突起15bとを形成する。なお、配向制御用樹脂膜の基板への貼り付けは、基板温度120℃程度で行うとよい。また、マスクを介して配向制御用樹脂膜を例えば100mJ/cmで露光した後は、2.3%の水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)の現像液を使用して現像を行い、その後、230℃で約30分の焼成を行うとよい。
配向制御用樹脂層15aは突起構造部13上の対向電極14上に形成され、積層フォトスペーサ22が完成する。また、配向制御用突起15bは着色層12上の対向電極14上に形成される。以上により、カラーフィルタ基板が完成する。
配向制御用樹脂層15a及び配向制御用突起15b用ドライフィルムの配向制御用樹脂膜は、ポジ型であってもよいし、ネガ型であってもよいが、ポジ型であることが好ましい。なぜならば、配向制御用突起15bは、カラーフィルタ基板を液晶表示装置の部材として使用する場合、液晶層の液晶を分割配向させる能力、いわゆる配向規制力を有することが必要とされる。ポジ型感光性樹脂を使用した場合、液晶の分割配向に適した形状に配向制御用突起15bを形成することができる。一方、ネガ型感光性樹脂を使用した場合では、ポジ型感光性樹脂と比較して、最終的にパターンとして残る領域が露光され、その領域の樹脂が光重合することになるため、現像後の焼成による熱ダレによって、配向制御用突起15bの形状を制御することが難しいからである。
本実施形態にて製造されるカラーフィルタ基板においては、図6(f)に示すように、配向制御用樹脂層15aは、突起構造部13の表面を覆う対向電極14の全表面を被覆するように形成されている。そのため、図6(f’)に示すように、配向制御用樹脂層15aが突起構造部13の表面を覆う対向電極14の全表面を被覆しない場合と比較して、対向電極14と(後述する)対向基板の画素電極との間隔が(色層上と比較して)狭くなる箇所における短絡、すなわち突起構造部13上の対向電極14と画素電極との導電性異物等による短絡をより効果的に防止することができる。
〔実施形態2〕 液晶表示装置の製造
図7は、本発明に係る液晶表示装置の構成を模式的に示す断面図である。
図7を参照しながら、実施形態1にて作製されたカラーフィルタ基板101を使用した液晶表示装置、及び、その製造方法について説明する。
実施形態1にて作製されたカラーフィルタ基板101、及び、別途に用意した対向基板102のそれぞれの表面にポリイミド等からなる配向膜(図示せず)を形成した後、一方の基板の表示領域の外側にシール材(図示せず)を塗布し、シール材を介して両基板を貼り合わせる。その後、両基板の間隙に液晶材料を注入して封止し、液晶表示装置が完成する。なお、このときの工程の順序等は特に限定されず、例えば、シール材を塗布した側の基板に滴下法により液晶層16を形成した後、両基板を貼り合わせてもよい。本実施形態の液晶表示装置では、カラーフィルタ基板101上に形成された突起構造部13及び配向制御用樹脂層15aは、対向基板102内の配線層19の形成領域に重畳するように配設されている。従って、突起構造部13及び配向制御用樹脂層15aによる液晶パネルの新たな透過率の低下を防ぐことができるという効果がある。
また、配向制御用樹脂層15aの一部が、配向膜を介して、対向基板101と接触することにより、突起構造部13と配向制御用樹脂層15aとからなる積層フォトスペーサ(積層PS)22は、セルギャップ保持用のスペーサとして機能している。図6(f)に示すカラーフィルタ基板101の積層PS22の高さHpsは、通常は2.0〜5.0μmの高さで形成される。セルギャップ(基板間隔)Hgapは、カラーフィルタ基板101と対向基板102とを貼り合わせる工程におけるプレス条件(プレス圧)や、液晶の注入条件(注入量)等により変動するが、積層PS22の高さHpsにほぼ近い値になる。また、セルギャップHgapは、積層PS22の高さHpsが高いほど、厚くなる傾向にある。
積層PS22の構成層である(突起構造部13の)第1、第2の突起構造部形成層13a,13b及び配向制御用樹脂層15aのそれぞれの層の膜厚は、(全層の積層後に)積層PS22が所定の高さHpsを有するセルギャップ保持用のスペーサとなるように、0.5〜2.5μmの膜厚で形成される。特に、配向制御用樹脂層15aについては、液晶を配向させる配向規制力を生み出すために必要な(同一工程にて形成される)配向制御用突起15bの膜厚(及び形状)を確保しながら、突起構造部12上の対向電極14と、対向基板10上の画素電極17との間隔も充分に確保し、導電性異物等による短絡も防止するためには、1.0〜2.5μmの膜厚で形成されることが好ましい。
以下に実施例を掲げ、本発明について図面を参照して更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
〔実施例1,2〕
図8は、本発明に係る実施例1,2のカラーフィルタ基板の構成を模式的に示す断面図である。
実施例1,2のカラーフィルタ基板は、図8に示すように、ガラス基板11上に、第1〜第4の色層12a〜12dからなる着色層と、赤色層13a及び青色層13bからなる突起構造部13と、突起構造部13上のITO透明電極14上の配向制御用樹脂層15aと、着色層上のITO透明電極14上の配向制御用突起15bとを有して構成されたものである。上述した各層は全て、ドライフィルムラミネート法にて形成し、色層12a,12bと対応する突起構造部形成層13a,13b、及び、配向制御用樹脂層15aと配向制御用突起15bとはそれぞれ一括にて形成した。各実施例のカラーフィルタ基板における積層PS22の層構成及び各層の膜厚等については、表1に示す。
なお、図8及び表1中のH12a,H12bは着色層における色層12a,12bの膜厚、H13a,H13bは、突起構造部形成層13a,13bの膜厚をそれぞれ表す。H15a,H15bは配向制御用樹脂層15a、配向制御用突起15bの膜厚をそれぞれ表す。また、表1中において、ドットサイズとは、積層PS22を構成する最下層の上面の面積及びその上の層の下面の面積を表す。Hpsとは、図8に示すように、絵素部上のITO電極14から積層PS22の頂点までの距離、すなわち積層PS22の高さを表す。Hpとは、(積層PS22の高さHps)=(セル厚Hgap)とした場合の積層PS22のITO透明電極14から対向基板のITO透明電極までの距離を表す。
本実施例では、赤色層形成用ドライフィルムとして「ドライ1(Red)」を、青色層形成用ドライフィルムとして2種類「ドライ1(Blue)」、「ドライ2(Blue)」を使用し、また配向制御用樹脂層及び配向制御用突起の形成用ドライフィルムとして「ドライ1(リブ)」を使用し、これらを積層することで積層PS22を形成した。「ドライ1(Red)」は、赤色顔料を含むネガ型感光性樹脂からなる樹脂膜を支持体上に有するものであり、「ドライ1(Blue)」、「ドライ2(Blue)」は、青色顔料を含むネガ型感光性樹脂からなる樹脂膜を支持体上に有するものである。「ドライ1(Blue)」、「ドライ2(Blue)」は、それぞれ上記針入硬度試験における、針入量が120℃において、0.40μm、0.08μmのものを使用した。「ドライ1(リブ)」としては、ポジ型感光性樹脂からなる樹脂膜を支持体上に有するドライフィルムを使用した。「ドライ1(リブ)」は、上記針入硬度試験における、針入量が120℃において、−0.36μmのものを使用した。
赤色層(1層目)、青色層(2層目)は、上記ドライフィルムを120℃程度で加熱しながら基板に貼り付け、次に、マスクを介して露光量:60mJ/cmにて露光した後、1.5%のNaCO/NaHCOの現像液を使用して現像を行い、その後、230℃で約60分の焼成を行うことで順次形成した。配向制御用樹脂層及び配向制御用突起は、上記ドライフィルムを120℃程度で加熱しながら基板に貼り付け、次に、マスクを介して露光量:100mJ/cmにて露光した後、2.3%の水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)の現像液を使用して現像を行い、その後、230℃で約30分の焼成を行うことで順次形成した。「ドライ1(リブ)」にて形成した配向制御用樹脂層の膜厚H15aは、1.50μm(実施例1)、1.51μm(実施例2)、また配向制御用突起の膜厚H15bは、1.54μm(実施例1)、1.53μm(実施例2)と仕上がった。そのため、間隔保持用樹脂層と一括して形成される配向制御用突起において、液晶を配向させる配向規制力を生み出すために必要な膜厚を確保することができ、突起構造部上の対向電極と、対向基板に形成される画素電極との間隔も充分に確保することができた。
Figure 2006038951
〔比較例1,2〕
図9は、比較例1,2のカラーフィルタ基板の構成を模式的に示す断面図である。
比較例1,2のカラーフィルタ基板は、図9に示すように、ガラス基板31上に、第1〜第4の色層32a〜32dからなる着色層と、第4の色層(BM層)32d、赤色層33a、緑色層33b及び青色層33cからなる突起構造部33と、突起構造部33上のITO透明電極34上の配向制御用樹脂層35aと、着色層上のITO透明電極34上の配向制御用突起35bとを有して構成されたものである。上述した各層は全て、液体レジスト方式にて形成し、このとき、色層32a〜32dと対応する突起構造部形成層33a〜33d、及び、配向制御用樹脂層35aと配向制御用突起35bとはそれぞれ一括にて形成した。各比較例のカラーフィルタ基板における積層PS42の層構成及び各層の膜厚等については、表2に示す。
なお、図9及び表2中のH32a〜H32dは着色層における色層32a〜32dの膜厚、H33a〜H33dは、突起構造部形成層33a〜33dの膜厚を表す。また、H35a,H35bは配向制御用樹脂層35a、配向制御用突起35bの膜厚をそれぞれ表す。その他、表2における表記については、表1と同様である。
表2中において、ドットサイズとは、積層PS42の3層目を構成する緑色層の上面の面積及びその上の層の下面の面積を表す。ドットサイズは積層PSの形状を規定するものである。
本比較例では、第4の色層(BM層)形成用液体レジスト(溶液)として「液レジ1(BM)」を、赤色層形成用液体レジスト(溶液)として「液レジ1(Red)」を、緑色層形成用液体レジストとして「液レジ1(Green)」を、青色層形成用液体レジスト(溶液)として「液レジ1(Blue)」を使用し、また配向制御用樹脂層及び配向制御用突起の形成用液体レジスト(溶液)として「液レジ1(リブ)」を使用し、これらを積層することで積層PS42を形成した。
「液レジ1(BM)」は、カーボン微粒子が分散されたネガ型アクリル系感光性樹脂溶液であり、「液レジ1(Red)」は、赤色顔料が分散されたネガ型アクリル系感光性樹脂溶液であり、「液レジ1(Green)」は、緑色顔料が分散されたネガ型アクリル系感光性樹脂溶液であり、「液レジ1(Blue)」は、青色顔料が分散されたネガ型アクリル系感光性樹脂溶液である。「液レジ1(リブ)」は、フェノールノボラック型ポジレジスト溶液である。
BM層(1層目)、赤色層(2層目)、緑色層(3層目)、青色層(4層目)の各層は、次の条件にて製造した。感光性樹脂溶液を基板上に、スピンコータにて回転数450rpm、回転時間10secの条件にてスピンコートし、次に、マスクを介して露光量:100mJ/cmにて露光した後、1.5%のNaCO/NaHCOの現像液を使用して現像を行い、その後、230℃で約60分の焼成を行うことで順次形成した。
配向制御用樹脂層及び配向制御用突起は、上記「液レジ1(リブ)」を、スピンコータにて回転数650rpm、回転時間10secの条件にてスピンコートし、次に、マスクを介して露光量:100mJ/cmにて露光した後、2.3%の水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)の現像液を使用して現像を行い、その後、230℃で約30分の焼成を行うことで形成した。
Figure 2006038951
〔比較例3,4〕
図10,11は、比較例3,4のカラーフィルタ基板の構成をそれぞれ模式的に示す断面図である。
比較例3,4のカラーフィルタ基板は、図10,11に示すように、ガラス基板31上に、第1〜第4の色層32a〜32dからなる着色層と、第1の色層(赤色層)32a(33a)、緑色層33b及び青色層33cからなる突起構造部33と、突起構造部33上のITO透明電極34上の配向制御用樹脂層35aと、着色層上のITO透明電極34上の配向制御用突起35bとを有して構成されたものである。上述した各層は全て、液体レジスト方式にて形成し、このとき、色層32a〜32cと対応する突起構造部形成層33a〜33c、及び、配向制御用樹脂層35aと配向制御用突起35bとはそれぞれ一括にて形成した。各比較例のカラーフィルタ基板における積層PS42の層構成及び各層の膜厚等については、表3に示す。
なお、表3における表記については、表2と同様である。
本比較例では、赤色層形成用液体レジスト(溶液)として「液レジ1(Red)」を、緑色層形成用液体レジストとして「液レジ1(Green)」を、青色層形成用液体レジスト(溶液)として「液レジ1(Blue)」を使用し、また配向制御用樹脂層及び配向制御用突起の形成用液体レジスト(溶液)として「液レジ1(リブ)」を使用し、これらを積層することで積層PS42を形成した。なお、比較例3,4で用いた各種の「液レジ1」は、比較例1,2で用いたものと同じものである。
本比較例では、1層目(Red)、2層目(Grenn)、3層目(blue)の絵素部の膜厚を、スピンコートの条件を比較例1、2から変更することで、2.2〜2.3μm程度と比較例1,2の1.4〜1.7μmよりも厚めにしており、積層する膜数を比較例1.2の5層積層よりも1層少ない4層積層にした。
比較例3と比較例4とでは、積層PSにおいて3層目となる青色層の平面的なサイズが異なり、比較例3では、2層目の緑色層のサイズが23μmφに対して、3層目の青色層は19μmφと小さく、比較例4では、2層目の緑色層のサイズが21μmφに対して、3層目の青色層は25μmφと大きく、3層目が2層目を完全に被覆する構造になっている。
Figure 2006038951
〔積層PSの各層の乗り上げ率、積層PSの高さ測定及びセルギャップの測定〕
表1〜3に示すように、実施例1,2では、各層をドライフィルムラミネート法にて形成したため、配向制御用樹脂層15aの乗り上げ率(H15a/H15b)が90%以上であり、比較例1〜4のような液体レジスト方式を用いて形成した場合の配向制御用樹脂層の乗り上げ率(30〜50%)と比較して、ほぼ配向制御用突起15bの膜厚(絵素部の膜厚:H15b)に近い膜厚で形成されている。また、実施例1,2では、液晶に対する配向規制力を考慮し、配向制御用突起15bの膜厚(H15b)を1.5μm程度(1.53〜1.54μm)で形成しており、そのとき、配向制御用樹脂層15aの膜厚(H15a)は1.50〜1.51μmで形成される。一方、比較例1〜4のように、同程度の配向制御用突起の膜厚(H35b)を形成するために液体レジスト方式を用いた場合では、配向制御用樹脂層の膜厚(H35a)は0.48〜0.71μmとなる。以上のように、ドライフィルムラミネート法にて形成した場合では、液体レジスト方式にて形成した場合と比較して、突起構造部上の対向電極と、対向基板に形成される画素電極との間隔Hpも充分に確保することができる。
〔本発明のより好ましい形態のカラーフィルタ基板〕
以下、本発明に係る他の好ましい形態について説明する。
図12(a)〜(f)は、本発明の好ましい形態のカラーフィルタ基板の製造方法を模式的に示す断面図である。上述した実施例1,2のカラーフィルタ基板では、突起構造部13はブラックマトリクス層(BM、遮光層)を含まず、赤色層13a上に形成されていたが、図12に示すように、突起構造部13にBM層12dを含むように、又はBM層12d上に形成することが好ましい。なお、配向制御用樹脂層15a及び突起構造部13を遮光性を有するBM層12d上に(重畳するように)配置することで、液晶パネルの新たな透過率の低下を防ぐことができるという効果がある。
また、実施例1,2では、突起構造部13を赤色層13a及び青色層13bの突起構造部形成層にて形成しているが、本発明の実施形態は、これに限定されるものではない。すなわち、赤色層及び緑色層の突起構造部形成層で形成してもよいし、緑色層及び赤色層の突起構造部形成層で形成してもよい。どちらの色層の組み合わせにしても、着色層を形成する色層にて突起構造部13を形成することで、新たに突起構造部形成工程を増やすことなく形成することができる。
また、実施例1,2では、突起構造部形成層の形成数(積層数)は2層となっているが、これに限定されるものではない。すなわち、所望の突起構造部13の高さを得ることができるよう、積層数を決定すればよい。着色層が、RGBの3色の色層とBM層とからなる場合、突起構造部は最大4層(RGB+BM)の突起構造部形成層を積層して形成することができる。
更に、実施例1,2では、第1の突起構造部形成層13aは、平面的な形状が円状であり、(ドット)サイズが、実施例1:22μmφ(直径)、実施例2:22.7μmφ(直径)にて形成しているが、これに限定されるものではない。つまり、突起構造部形成層において、所望の膜厚や平坦度、テーパ形状等が得られるのであれば、四角形、八角形等の形状であってもよいし、(ドット)サイズも上述した以外の値であってもよい。
そして、実施例1,2では、第2の突起構造部形成層13bは、第1の突起構造部形成層13aの表面全体を被覆するように(平面的には、第2の突起構造部形成層13bのドットサイズは、第1の突起構造部形成層13aのドットサイズよりも大きくなるように)形成しているが、これに限定されるものではない。つまり、第2の突起構造部形成層13bは、第1の突起構造部形成層13aの表面の一部に(平面的には、第2の突起構造部形成層13bのドットサイズが、第1の突起構造部形成層13aのドットサイズよりも小さくなるように)形成してもよい。
本発明の液晶表示装置の構成を示す断面模式図である。 従来の液晶表示装置の構成を示す断面模式図である。 本発明のカラーフィルタ基板において、間隔制御用樹脂膜及び配向制御用突起を形成する前の構成を示すもので、(a)は、表示側から平面視した場合の様子を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示すカラーフィルタ基板を線分A−A’にて切断したときの断面模式図である。 本発明のカラーフィルタ基板の構成を示すもので、(a)は、表示側から平面視した場合の様子を示す平面模式図であり、(b)は、(a)に示すカラーフィルタ基板を線分B−B’にて切断したときの断面模式図である。 針入硬度試験に用いられるサーマルプローブの先端形状を示す模式図である。 本発明に係る実施形態1のカラーフィルタ基板の製造方法を示す断面模式図である。 本発明に係る実施形態2の液晶表示装置の構成を示す断面模式図である。 本発明に係る実施例1,2のカラーフィルタ基板の構成を示す断面模式図である。 比較例1,2のカラーフィルタ基板の構成を示す断面模式図である。 比較例3のカラーフィルタ基板の構成を示す断面模式図である。 比較例4のカラーフィルタ基板の構成を示す断面模式図である。 本発明の好ましい形態の一例であるカラーフィルタ基板の製造方法を示す断面模式図である。 従来の液晶表示装置の構成を示す断面模式図である。 従来の(絶縁性樹脂膜を配向規制用樹脂膜として形成した)液晶表示装置の構成を示す断面模式図である。
符号の説明
10,40:透明基板(TFTアレイ基板側、対向基板側)
11,31:透明基板(カラーフィルタ基板側)
12,32:着色層
12a,32a:第1の色層
12b,32b:第2の色層
12c,32c:第3の色層
12d,32d:第4の色層(遮光層、ブラックマトリクス、BM)
13,33:突起構造部
13a,33a:第1の突起構造部形成層
13b,33b:第2の突起構造部形成層
13c,33c:第3の突起構造部形成層
14,34:ITO透明導電膜(対向電極)
15a,35a:配向制御用樹脂層(間隔制御用樹脂層)
15b,35b:配向制御用突起
16,36:液晶(層)
17,37:画素電極(透明導電膜)
18,38:絶縁層
19,39:TFT回路層(配線層、保持容量配線)
22,42:積層フォトスペーサ(積層PS)
35:絶縁性樹脂膜
41:ポリマースペーサ
51,101:カラーフィルタ基板
52,102:TFTアレイ基板(対向基板)
61:サーマルプローブ
99:導電性異物

Claims (12)

  1. 基板と、基板上に形成された2以上の色層が平面的に配列されてなる着色層及び突起構造部と、着色層及び突起構造部を被覆する対向電極と、着色層上の対向電極上に形成された液晶の配向制御用突起と、突起構造部上の対向電極上に形成された間隔保持用樹脂層とを備えるカラーフィルタ基板の製造方法であって、
    該カラーフィルタ基板の製造方法は、配向制御用突起の形成工程及び間隔保持用樹脂層の形成工程が、支持体上に樹脂膜が設けられたフィルムを対向電極上に圧着し、更に支持体を剥離して樹脂膜を対向電極上に転写する工程と、樹脂膜をパターニングする工程とからなり、かつ、少なくとも1つの共通する工程が一括して行われることを特徴とするカラーフィルタ基板の製造方法。
  2. 前記フィルムを構成する樹脂膜は、ポジ型感光性樹脂を含んでなるものであることを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタ基板の製造方法。
  3. 前記間隔保持用樹脂層の膜厚は、1.0μm以上、2.5μm以下であることを特徴とする請求項1又は2記載のカラーフィルタ基板の製造方法。
  4. 前記間隔保持用樹脂層は、突起構造部上の対向電極の全表面を被覆するように形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカラーフィルタ基板の製造方法。
  5. 前記突起構造部は、2以上の突起構造部形成層を積層することで形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のカラーフィルタ基板の製造方法。
  6. 前記突起構造部は、着色層を構成する色層の少なくとも一つを含んでなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のカラーフィルタ基板の製造方法。
  7. 前記突起構造部は、着色層を構成する2以上の色層からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のカラーフィルタ基板の製造方法。
  8. 前記着色層及び突起構造部は、ブラックマトリクス層を含んでなることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載のカラーフィルタ基板の製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のカラーフィルタ基板の製造方法により製造されたことを特徴とするカラーフィルタ基板。
  10. 請求項9記載のカラーフィルタ基板を備えてなることを特徴とする液晶表示装置。
  11. 請求項9記載のカラーフィルタ基板と、対向基板とが、液晶層を介して対向して配置されてなる液晶表示装置であって、
    該カラーフィルタ基板は、対向電極上の間隔保持用樹脂層の少なくとも一部が対向基板と接触している
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  12. 請求項9記載のカラーフィルタ基板と、遮光性の領域を有する対向基板とが、液晶層を介して対向して配置されてなる液晶表示装置であって、
    該カラーフィルタ基板の突起構造部は、対向基板の遮光性の領域に重畳して形成されている
    ことを特徴とする液晶表示装置。
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