JP2006038453A - 冷凍装置及び冷凍装置の冷媒量検出方法 - Google Patents

冷凍装置及び冷凍装置の冷媒量検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 圧縮機及びレシーバを含む冷媒回路を備えた冷凍装置において、レシーバの所定位置まで液冷媒が溜まっているかどうかを判定する液面検出回路の判定精度を高める。
【解決手段】 空気調和装置1は、主冷媒回路10と、液面検出回路30とを備えている。主冷媒回路10は、ガス冷媒を圧縮する圧縮機21と、熱源側熱交換器24と、液冷媒を溜めるレシーバ26と、利用側熱交換器52とを含んでいる。液面検出回路30は、レシーバ26の第1所定位置L1からレシーバ26内の冷媒の一部を取り出して、減圧及び加熱を行い、冷媒温度を測定した後に、圧縮機21の吸入側に戻すことができるように設けられ、レシーバ26内の液面が第1所定位置L1になったことを検出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷凍装置及び冷凍装置の冷媒量検出方法、特に、ガス冷媒を圧縮する圧縮機と液冷媒を溜めるレシーバとを含む冷媒回路を備えた冷凍装置及び冷凍装置の冷媒量検出方法に関する。
従来の蒸気圧縮式の冷媒回路を備えた冷凍装置の一つとして、ビル等の空気調和に用いられる空気調和装置がある。このような空気調和装置は、主に、圧縮機及び熱源側熱交換器を有する熱源ユニットと、利用側熱交換器を有する複数の利用ユニットと、これらのユニット間を接続するガス冷媒連絡配管及び液冷媒連絡配管とを備えている。
この空気調和装置では、現地において、各ユニット及び配管を据え付けた後、試運転時に冷媒連絡配管の長さに応じて必要な量の冷媒を充填するようにしている。この際、冷媒連絡配管の長さは、空気調和装置の設置場所によって様々であるため、必要量の冷媒が充填されているかどうかの判定は、現地における充填作業時の判断に委ねられている。このため、冷媒の充填量が充填作業の作業レベルに依存せざるを得なくなっている。
これを解決することが可能な空気調和装置として、冷媒回路に設けられたレシーバ内に溜まった液冷媒が所定の液面に到達したことを検出することが可能な構成を有し、冷媒充填時に必要冷媒量が充填されたことを検出することができる装置がある。以下、このレシーバの液面検出を行うことが可能な構成を備えた空気調和装置901について、図10に基づいて説明する。
空気調和装置901は、1台の熱源ユニット902と、それに並列に接続された複数台(ここでは、2台)の利用ユニット5と、熱源ユニット902と利用ユニット5とを接続するための液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7とを備えている。
利用ユニット5は、主に、利用側膨張弁51と、利用側熱交換器52とを有している。利用側膨張弁51は、冷媒圧力の調節や冷媒流量の調節を行うために、利用側熱交換器52の液側に接続された電動膨張弁である。利用側熱交換器52は、クロスフィン式の熱交換器であり、室内の空気と熱交換を行うための機器である。本実施形態において、利用ユニット5は、ユニット内に室内の空気を取り込み、送り出すためのファン(図示せず)を備えており、室内の空気と利用側熱交換器52を流れる冷媒との熱交換を行わせることが可能である。
熱源ユニット902は、主に、圧縮機21と、油分離器22と、四路切換弁23と、熱源側熱交換器24と、熱源側膨張弁25aを含むブリッジ回路25と、レシーバ26と、液側仕切弁27と、ガス側仕切弁28とを有している。圧縮機21は、吸入した冷媒ガスを圧縮するための機器である。油分離器22は、圧縮機21の吐出側に設けられ、圧縮・吐出された冷媒ガス中に含まれる油を気液分離するための容器である。油分離器22において分離された油は、油戻し管22aを介して、圧縮機21の吸入側に戻されるようになっている。四路切換弁23は、冷房運転と暖房運転との切り換え時に、冷媒の流れの方向を切り換えるための弁であり、冷房運転時には油分離器22の出口と熱源側熱交換器24のガス側とを接続するとともに圧縮機21の吸入側とガス冷媒連絡配管7側とを接続し、暖房運転時には油分離器22の出口とガス冷媒連絡配管7側とを接続するとともに圧縮機21の吸入側と熱源側熱交換器24のガス側とを接続することが可能である。熱源側熱交換器24は、クロスフィン式の熱交換器であり、空気を熱源として冷媒と熱交換を行うための機器である。熱源ユニット902は、ユニット内に屋外の空気を取り込み、送り出すためのファン(図示せず)を備えており、屋外の空気と熱源側熱交換器24を流れる冷媒との熱交換を行わせることが可能である。
レシーバ26は、例えば、図11に示すような縦型円筒形状の容器であり、主冷媒回路10を流れる冷媒液を一時的に溜めるための容器である。レシーバ26は、容器上部に入口を有しており、容器下部に出口を有している。ブリッジ回路25は、熱源側膨張弁25aと、3つの逆止弁25b、25c、25dとから構成されており、主冷媒回路10を流れる冷媒が熱源側熱交換器24側から流入する場合及び利用側熱交換器52側から流入する場合のどちらの場合においても、レシーバ26内に、レシーバ26の入口から冷媒を流入させ、かつ、レシーバ26の出口から液冷媒を流出させることができるようにするための回路である。熱源側膨張弁25aは、冷媒圧力の調節や冷媒流量の調節を行うために、熱源側熱交換器24の液側に接続された電動膨張弁である。液側仕切弁27及びガス側仕切弁28は、それぞれ、液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7に接続されている。これらの機器、配管、弁類によって、空気調和装置901の主冷媒回路10が構成されている。
さらに、空気調和装置901は、レシーバ26の所定位置に接続された液面検出回路930を備えている。液面検出回路930は、レシーバ26の所定位置と圧縮機21の吸入側との間に接続された回路であり、レシーバ26の所定位置から冷媒を取り出して、減圧して圧縮機21の吸入側に戻すことができるようになっている。ここで、液面検出回路930が接続されるレシーバ26の所定位置とは、主冷媒回路10に必要量の冷媒が充填されたときに、レシーバ26に溜められる液冷媒の量に相当する第1所定位置L1を(図11参照)である。液面検出回路930は、電磁弁からなる開閉機構931aと開閉機構931aの下流側に設けられた冷媒を減圧するためのキャピラリからなる減圧機構931bとを含むバイパス回路931と、減圧機構931bの下流側の位置に設けられたサーミスタからなる温度検出機構932とを有している。
このようなレシーバ26及び液面検出回路930を備えた空気調和装置901の構成において、主冷媒回路10に冷媒(例えば、R407C)を充填する際の動作について説明する。
まず、主冷媒回路10を冷房運転の回路構成にする。冷房運転時は、四路切換弁23が図10の実線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側が熱源側熱交換器24のガス側に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側が利用側熱交換器52のガス側に接続された状態となっている。また、液側仕切弁27、ガス側仕切弁28及び熱源側膨張弁25aは開にされ、利用側膨張弁51は冷媒を減圧するように開度調節されている。
この主冷媒回路10の状態で、主冷媒回路10に外部から冷媒を充填を行いつつ、冷房運転を行う。具体的には、熱源ユニット902のファン、利用ユニット5のファン及び圧縮機21を起動すると、圧力Ps(約0.6MPa)のガス冷媒(図12の点A参照)は、圧縮機21に吸入されて圧力Pd(約2.0MPa、熱源側熱交換器24における冷媒の凝縮温度は、50℃に相当する)まで圧縮された後、油分離器22に送られて油とガス冷媒とに気液分離される(図12の点B参照)。その後、圧縮されたガス冷媒は、四路切換弁23を経由して熱源側熱交換器24に送られて、外気と熱交換を行って凝縮される(図12の点C参照)。この凝縮した液冷媒は、ブリッジ回路25及び液冷媒連絡配管6を経由して利用ユニット5側に送られる。そして、利用ユニット5に送られた液冷媒は、利用側膨張弁51で減圧された後(図12の点D参照)、利用側熱交換器52で室内空気と熱交換を行って蒸発される(図12の点A参照)。この蒸発したガス冷媒は、ガス冷媒連絡配管7、四路切換弁23を経由して、再び、圧縮機21に吸入される。このようにして、冷房運転と同様な運転が行われる。
このような運転を継続しながら、主冷媒回路10に冷媒を充填する。ここで、各ユニット5、902のファンの風量制御等によって、利用側熱交換器52における冷媒の蒸発量と熱源側熱交換器24における冷媒の凝縮量とがバランスしているため、外部から充填される冷媒量の分だけ、レシーバ26に液冷媒が除々に溜まる。
次に、上記の冷媒充填運転を行いながら、液面検出回路930の開閉機構931aを開けて、レシーバ26の第1所定位置L1から冷媒の一部を取り出し、減圧機構931bによって減圧し、温度検出機構32によって減圧後の冷媒温度を測定した後に、圧縮機21の吸入側に戻すような運転を行う。
レシーバ26に溜まっている液冷媒の量が少なく、液冷媒の液面がレシーバ26の第1所定位置L1まで到達していない場合、液面検出回路930には、飽和状態のガス冷媒(図13の点E参照)が流入する。このガス冷媒は、減圧機構931bによって圧力Psまで減圧されて、冷媒温度が約57℃から約20℃まで低下(温度低下は、約37℃)する(図13の点F参照)。
その後、レシーバ26の第1所定位置L1まで液冷媒の液面が到達して、液面検出回路930に飽和状態の液冷媒(図13の点H参照)が流入するようになると、この液冷媒は、減圧機構931bによって圧力Psまで減圧されることで、フラッシュ蒸発を生じて、冷媒温度が約50℃から約3℃まで急激に低下(温度低下は、約47℃)する(図13の点I参照)。
このように、この空気調和装置901では、レシーバ26の第1所定位置L1から冷媒の一部を取り出して、減圧し、冷媒温度を測定した後に圧縮機21の吸入側に戻す液面検出回路930を設けており、そして、レシーバ26から取り出された冷媒がガス状態の場合は液面検出回路930において減圧される際の温度低下が小さく(図13の点Eから点Fまで)、液状態の場合はフラッシュ蒸発により減圧される際の温度低下が大きくなる(図13の点Hから点Iまで)ことを利用して、この温度低下が大きい場合にはレシーバ26内の液冷媒が第1所定位置L1まで溜まっているものと判定し、温度低下が小さい場合にはレシーバ26内の液冷媒が第1所定位置L1まで溜まっていないものと判定することで主冷媒回路10に必要な冷媒量が充填されたことを検出するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−350014号公報
しかし、上記従来の空気調和装置901において、熱源側熱交換器24の外気等の熱源の温度が高く、圧縮機21の吐出側の冷媒圧力が高い条件で運転しなければならない場合がある。また、作動冷媒をR407CからR407CやR22よりも高圧の飽和圧力(すなわち、低沸点)特性を有するR410A等に変更する場合がある。
例えば、作動冷媒をR410Aに変更した場合、図14に示すように、R410AがR407Cに比べて沸点が低いために、冷房運転する際の冷媒の熱源側熱交換器24における凝縮温度を、R407Cを使用する場合と同様の50℃とすると、その熱源側熱交換器24における凝縮圧力、すなわち、圧縮機21の吐出圧力Pd'を約3.0MPaとなる。この条件において、冷房運転時の冷凍サイクルを図14に描くと、点A'、B'、C'及びD'を結ぶ線となる。ここで、注目すべき点は、線分B''と気相線とが交わる点E'における気相線の傾きである。図12及び図13に示すように、作動冷媒としてR407Cを使用する場合には、線分BCと気相線とが交わる点Eにおける気相線の傾きは、図の横軸に対してほぼ垂直もしくはやや右肩上がりの傾きであるが、R410Aを使用する場合には、図14に示すように、線分B''と気相線とが交わる点E'における気相線の傾きは、左肩上がりの傾きである。このため、液面検出回路930によって、レシーバ26内に溜まった冷媒が所定位置まで到達しているかどうかを検出しようとすると、R407Cの場合には、図13に示すように、飽和状態のガス冷媒を減圧した場合の温度低下(図13の点Eから点Fまで)は飽和状態の液冷媒を減圧した場合の温度低下(図13の点Hから点Iまで)に比べて温度低下の度合いが小さいが、R410Aの場合には、図15に示すように、飽和状態のガス冷媒を減圧した場合に気液二相状態となるため(図15の点E'から点F'まで)、飽和状態の液冷媒を減圧した場合のフラッシュ蒸発が生じる場合(図15の点H'から点I'まで)と同様の温度低下が生じることになる(いずれの場合も、50℃から3℃までの約47℃の温度低下が生じる)。
このため、レシーバ26の第1所定位置L1に液冷媒の液面が到達していなくても、レシーバ26の第1所定位置L1から取り出される冷媒の急激な温度低下を検出してしまい、レシーバ26の第1所定位置L1まで液冷媒が溜まっているものと判定を誤ってしまうことがある。
また、このような現象は、作動冷媒をR410Aにした場合だけに限らず、R407Cを使用している場合においても、外気温度が高く熱源側熱交換器24における冷媒の凝縮温度が高い条件で運転する場合には、図12及び図13における点Eの位置が上方にずれて、気相線の傾きが左肩上がりになってしまうため、R410Aを使用した場合と同様な現象が生じることがある。
本発明の課題は、圧縮機及びレシーバを含む冷媒回路を備えた冷凍装置において、レシーバの所定位置まで液冷媒が溜まっているかどうかを判定する液面検出回路の判定精度を高めることにある。
請求項1に記載の冷凍装置は、冷媒としてR410Aが使用される主冷媒回路と、液面検出回路とを備えている。主冷媒回路は、ガス冷媒を圧縮する圧縮機と、空気を熱源として冷媒と熱交換を行う熱源側熱交換器と、液冷媒を溜めるレシーバと、利用側熱交換器とを含んでいる。液面検出回路は、レシーバの所定位置からレシーバ内の冷媒の一部を取り出して、減圧及び加熱を行い、冷媒温度を測定した後に、圧縮機の吸入側に戻すことができるように設けられ、レシーバ内の液面が所定位置になったことを検出する。
R410Aを作動冷媒として使用すると、冷房運転や冷媒充填運転中の熱源側熱交換器における冷媒の凝縮温度(50℃付近)における圧力−エンタルピ線図の気相線の傾きが左肩上がりとなるため、従来の液面検出回路では精度良く液面の有無を判定することができない場合がある。
しかし、この冷凍装置では、減圧及び加熱した後に、レシーバの所定位置から取り出された冷媒の温度を測定することが可能な液面検出回路を備えている。このようにすると、レシーバ内から取り出された冷媒がガス状態の場合は加熱による温度上昇が大きくなり、液状態の場合は加熱による熱エネルギーが蒸発潜熱として消費されて加熱による温度上昇が小さくなるため、この温度上昇が大きい場合にはレシーバの所定位置まで液冷媒が溜まっていないものと判定し、温度上昇が小さい場合にはレシーバの所定位置まで液冷媒が溜まっているものと判定することができる。これにより、レシーバ内から取り出された冷媒が、飽和ガス状態で、かつ、減圧時に気液二相状態が生じるような条件であっても、レシーバの所定位置まで液冷媒が溜まっているかどうかを判定できるため、従来のような減圧時の温度低下の大小によりレシーバの所定位置まで冷媒が溜まっているかどうかを判定する液面検出回路を使用する場合に比べて、判定精度を向上させることができる。
請求項2に記載の冷凍装置は、請求項1において、レシーバの所定位置は、レシーバ内に溜まった冷媒量が変化した場合に、ガス冷媒又は液冷媒が存在し得る位置である。
請求項3に記載の冷凍装置は、請求項1又は2において、液面検出回路は、バイパス回路と、温度検出機構とを有している。バイパス回路は、開閉機構と減圧機構と加熱機構とを含み、レシーバと前記圧縮機の吸入側とを接続する。温度検出機構は、加熱機構によって加熱された後の冷媒温度を検出する。
請求項4に記載の冷凍装置は、請求項3において、加熱機構は、主冷媒回路内を流れる冷媒を加熱源とした熱交換器である。
この冷凍装置では、主冷媒回路内を流れる冷媒を加熱源とする加熱機構を使用しているため、例えば、電気ヒータ等の他の外部からの加熱源が不要である。
請求項5に記載の冷凍装置は、請求項4において、加熱機構の加熱源は、主冷媒回路において、熱源側熱交換器と利用側熱交換器との間を流れる液冷媒である。加熱機構は、バイパス回路において、減圧機構よりも冷媒の流れの下流側に設けられている。
この冷凍装置では、主冷媒回路内を流れる冷媒液を加熱源とする加熱機構を使用しているため、熱交換に使用されても冷媒温度の変化が少なく、比較的安定している。このため、液面検出回路を流れる冷媒を安定的に加熱することが可能である。
請求項6に記載の冷凍装置は、請求項1〜5において、液面検出回路と同じ構成を有し、レシーバ内に溜まった冷媒量が変化した場合でも、常に、液冷媒で満たされるレシーバの参照位置からレシーバ内の冷媒の一部を取り出すように設けられた補助液面検出回路をさらに備えている。
この冷凍装置では、レシーバ内において、常に液冷媒が溜まった参照位置に液面検出回路と同じ構成を有する補助液面検出回路を設けることによって、2つの液面検出回路の各温度検出機構によって冷媒の温度を検出し、補助液面検出回路側の温度検出機構によって検出された冷媒の温度を基準として、液面検出回路側の温度検出機構によって検出された冷媒の温度を比較することで液面を検出することが可能になる。これにより、液面の有無の判定が容易になるとともに、測定精度をさらに高めることができる。
請求項に記載の冷凍装置の冷媒量検出方法は、ガス冷媒を圧縮する圧縮機と、空気を熱源として冷媒と熱交換を行う熱源側熱交換器と、液冷媒を溜めるレシーバとを含んでおり、冷媒としてR410Aが使用される冷媒回路を備えた冷凍装置の冷媒量検出方法であって、圧縮機運転ステップと、液面検出ステップとを備えている。圧縮機運転ステップは、冷媒回路内を流れる冷媒を熱源側熱交換器において凝縮させることが可能な圧力まで昇圧する。液面検出ステップは、圧縮機運転ステップ中に、レシーバの所定位置からレシーバ内の冷媒の一部を取り出して、減圧及び加熱を行った後、冷媒温度を測定し、測定された冷媒温度に基づいてレシーバ内の液面が所定位置にあるかどうかを判定する。
R410Aを作動冷媒として使用すると、冷房運転や冷媒充填運転中の熱源側熱交換器における冷媒の凝縮温度(50℃付近)における圧力−エンタルピ線図の気相線の傾きが左肩上がりとなるため、従来の液面検出回路では精度良く液面の有無を判定することができない場合がある。
この冷凍装置の液面検出方法では、圧縮機を運転して冷媒回路内を流れる冷媒の圧力を熱源側熱交換器において凝縮させることが可能な圧力まで昇圧させて運転する際に、レシーバ内の冷媒をレシーバの所定位置から取り出し、減圧及び加熱した後に、冷媒の温度を測定するようにしている。このようにすると、レシーバ内から取り出された冷媒がガス状態の場合は加熱による温度上昇が大きく、液状態の場合は加熱による熱エネルギーが蒸発潜熱として消費されて加熱による温度上昇が小さくなるため、この温度上昇が大きい場合にはレシーバ内の液面が所定位置まで液冷媒が溜まっていないものと判定し、温度上昇が小さい場合にはレシーバ内の液面が所定位置まで液冷媒が溜まっているものと判定することができる。これにより、レシーバ内から取り出された冷媒が、飽和ガス状態で、かつ、減圧時に気液二相状態が生じるような条件であっても、レシーバの所定位置まで液冷媒が溜まっているかどうかを判定できるため、従来のような減圧時の温度低下の大小によりレシーバの所定位置まで冷媒が溜まっているかどうかを判定する場合に比べて、判定精度を向上させることができる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
請求項1〜3かかる発明では、減圧及び加熱した後に、レシーバの所定位置から取り出された冷媒の温度を測定することが可能な液面検出回路を使用しているため、レシーバ内から取り出された冷媒が、飽和ガス状態で、かつ、減圧時に気液二相状態が生じるような条件であっても、レシーバの第1所定位置まで液冷媒が溜まっているかどうかを判定できるため、従来のような減圧時の温度低下の大小によりレシーバの所定位置まで冷媒が溜まっているかどうかを判定する場合に比べて、判定精度を向上させることができる。
請求項4にかかる発明では、主冷媒回路内を流れる冷媒を加熱源とする加熱機構を使用しているため、他の外部からの加熱源が不要である。
請求項5にかかる発明では、主冷媒回路内を流れる冷媒液を加熱源とする加熱機構を使用しているため、安定的な加熱が可能である。
請求項6にかかる発明では、レシーバ内において、2つの液面検出回路の各温度検出機構によって冷媒の温度を検出し、補助液面検出回路側の温度検出機構によって検出された冷媒の温度を基準として、液面検出回路側の温度検出機構によって検出された冷媒の温度を比較することで液面を検出することが可能になるため、液面の有無の判定が容易になるとともに、測定精度をさらに高めることができる。
請求項にかかる発明では、圧縮機を運転して冷媒回路内を流れる冷媒の圧力を熱源側熱交換器において凝縮可能な圧力まで昇圧して運転する際に、レシーバ内の冷媒をレシーバの所定位置から取り出し、減圧及び加熱した後に、冷媒の温度を測定するようにしているため、レシーバ内から取り出された冷媒が、飽和ガス状態で、かつ、減圧時に気液二相状態が生じるような条件であっても、レシーバの所定位置まで液冷媒が溜まっているかどうかを判定できる。これにより、従来のような減圧時の温度低下の大小によりレシーバの所定位置まで冷媒が溜まっているかどうかを判定する場合に比べて、判定精度を向上させることができる。
以下、本発明の冷凍装置の実施形態について、図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(1)空気調和装置の全体構成
図1は、本発明の冷凍装置の一例としての第1実施形態の空気調和装置1の冷媒回路の概略図である。空気調和装置1は、従来の空気調和装置901と同様に、1台の熱源ユニット2と、それに並列に接続された複数台(ここでは、2台)の利用ユニット5と、熱源ユニット2と利用ユニット5とを接続するための液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7とを備えている。ここで、利用ユニット5及び液面検出回路30を除く熱源ユニット2の構成、すなわち、主冷媒回路10の構成は、従来の空気調和装置901と同様であるため、説明を省略し、液面検出回路30の構成についてのみ説明する。
空気調和装置1の液面検出回路30は、従来の液面検出回路930と同様に、レシーバ26の第1所定位置L1と圧縮機21の吸入側との間に接続された回路であり、レシーバ26の所定位置から冷媒を取り出して、減圧及び加熱を行った後、圧縮機21の吸入側に戻すことができるようになっている。
液面検出回路30は、電磁弁からなる開閉機構31aと開閉機構31aの下流側に設けられた冷媒を減圧するためのキャピラリからなる減圧機構31bと減圧された冷媒を加熱する熱交換器からなる加熱機構31cとを含むバイパス回路31と、加熱機構31cの下流側の位置に設けられたサーミスタからなる温度検出機構32とを有している。加熱機構31cは、熱源側熱交換器24と利用側熱交換器52との間を流れる液冷媒を熱源とした熱交換器(具体的には、ブリッジ回路25と液側仕切弁27との間)であり、例えば、二重管式の熱交換器等が使用される。
(2)空気調和装置の動作
次に、空気調和装置1の動作について、図1、図2及び図14(作動冷媒としてR410Aを使用する場合)を用いて説明する。ここで、図2は、図14の拡大図であって、液面検出回路30の動作を示している。
(A)冷房運転
まず、冷房運転について説明する。冷房運転時は、四路切換弁23が図1の実線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側が熱源側熱交換器24のガス側に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側が利用側熱交換器52のガス側に接続された状態となっている。また、液側仕切弁27、ガス側仕切弁28及び熱源側膨張弁25aは開にされ、利用側膨張弁51は冷媒を減圧するように開度調節されている。
この主冷媒回路10の状態で、熱源ユニット2のファン、利用ユニット5のファン及び圧縮機21を起動すると、圧力Ps'(約0.9MPa)のガス冷媒(図14の点A'参照)は、圧縮機21に吸入されて圧力Pd'(約3.0MPa)まで圧縮された後、油分離器22に送られて油と冷媒ガスとに気液分離される(図14の点B'参照)。その後、圧縮されたガス冷媒は、四路切換弁23を経由して熱源側熱交換器24に送られて、外気と熱交換を行って凝縮される(図14の点C'参照)。この凝縮した液冷媒は、ブリッジ回路25及び液冷媒連絡配管6を経由して利用ユニット5側に送られる。そして、利用ユニット5に送られた液冷媒は、利用側膨張弁51で減圧された後(図14の点D'参照)、利用側熱交換器52で室内空気と熱交換を行って蒸発される(図14の点A'参照)。この蒸発したガス冷媒は、ガス冷媒連絡配管7、四路切換弁23を経由して、再び、圧縮機21に吸入される。このようにして、冷房運転が行われる。
(B)暖房運転
次に、暖房運転について説明する。暖房運転時は、四路切換弁23が図1の破線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側が利用側熱交換器52のガス側に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側が熱源側熱交換器24のガス側に接続された状態となっている。また、液側仕切弁27、ガス側仕切弁28及び利用側膨張弁51は開にされ、熱源側膨張弁25aは冷媒を減圧するように開度調節されている。
この主冷媒回路10の状態で、熱源ユニット2のファン、利用ユニット5のファン及び圧縮機21を起動すると、ガス冷媒は、圧縮機21に吸入されて圧縮された後、油分離器22に送られて油と冷媒ガスとに気液分離される。その後、圧縮されたガス冷媒は、四路切換弁23及びガス冷媒連絡配管7を経由して利用ユニット5に送られる。そして、利用ユニット5に送られたガス冷媒は、利用側熱交換器52で室内空気と熱交換を行って凝縮される。この凝縮した液冷媒は、利用側膨張弁51及び液冷媒連絡配管6を経由して熱源ユニット2に送られる。そして、熱源ユニット2に送られた液冷媒は、ブリッジ回路25の熱源側膨張弁25aで減圧された後、熱源側熱交換器24で外気と熱交換を行って蒸発される。この蒸発したガス冷媒は、四路切換弁23を経由して、再び、圧縮機21に吸入される。すなわち、暖房運転時において、冷媒は、冷房運転時とは逆に、図14における点A'、点D'、点C'、点B'、点A'の順に状態変化が生じる。このようにして、暖房運転が行われる。
(C)冷媒充填運転
次に、主冷媒回路10に冷媒の充填を行うときの動作について、図2及び図14を用いて説明する。
まず、主冷媒回路10を上記の冷房運転時と同じ回路構成にする。そして、この主冷媒回路10の状態で、従来の空気調和装置901と同様に、主冷媒回路10に外部から冷媒を充填を行いつつ、上記の冷房運転と同様な運転を行う。
そして、上記の冷媒充填運転を行いながら、液面検出回路30の開閉機構31aを開けることによって、レシーバ26の所定位置から冷媒の一部を取り出し、減圧機構31bにおいて減圧し、さらに、加熱機構31cにおいて加熱し、加熱後の冷媒温度を測定した後に、圧縮機21の吸入側に戻すような運転を行う。
レシーバ26に溜まっている液冷媒の量が少なく、第1所定位置L1に液面が到達していない場合、液面検出回路30には、飽和状態のガス冷媒(図2の点E'参照)が流入する。このガス冷媒は、減圧機構31bによって圧力Ps'まで減圧されて、気液二相状態となって、冷媒温度が約50℃から約3℃まで低下(温度低下は、約47℃)する(図2の点F'参照)。この気液二相状態の冷媒は、加熱機構31cによって、主冷媒回路10(具体的には、ブリッジ回路25と液側仕切弁27との間)を流れる液冷媒と熱交換を行って加熱される(図2の点G'参照)。これにより、気液二相状態の冷媒は、約3℃から約15℃(温度上昇は約12℃)の過熱ガス状態になる。
その後、レシーバ26の第1所定位置L1に液冷媒の液面が到達して、液面検出回路30に飽和状態の液冷媒(図2の点H'参照)が流入するようになると、このガス冷媒は、減圧機構31bによって圧力Ps'まで減圧されることで、フラッシュ蒸発を生じるため、冷媒温度が約50℃から約3℃まで急激に低下(温度低下は、約47℃)する(図2の点I'参照)。この気液二相状態の冷媒は、加熱機構31cによって、加熱される(図2の点J'参照)。これにより、気液二相状態の冷媒は、蒸発潜熱を奪われてさらに蒸発するが、完全に蒸発するまでには至らず、冷媒温度は約3℃のままである。
そして、レシーバ26内に溜まった冷媒がガス状態の場合は液面検出回路30において加熱時の温度上昇が大きく、液状態の場合は加熱時の温度上昇が小さくなることを利用して、この温度上昇が大きい場合にはレシーバ26内の液冷媒が第1所定位置L1まで溜まっていないものと判定し、温度上昇が小さい場合にはレシーバ26内の液冷媒が第1所定位置L1まで溜まっているものと判定することで必要な冷媒量が充填されたことを検出し、その後、冷媒充填運転を終了する。
(3)空気調和装置の特徴
本実施形態の空気調和装置1、特に、液面検出回路30には、以下のような特徴がある。
(A)この空気調和装置1では、減圧及び加熱した後に、レシーバ26の第1所定位置L1から取り出された冷媒の温度を測定することが可能な液面検出回路30が設けられている。このようにすると、レシーバ26内から取り出された冷媒がガス状態の場合は加熱による温度上昇が大きく、液状態の場合は加熱による熱エネルギーが蒸発潜熱として消費されて加熱による温度上昇が小さくなるため、この温度上昇が大きい場合にはレシーバ26の第1所定位置L1まで液冷媒が溜まっていないものと判定し、温度上昇が小さい場合にはレシーバ26の第1所定位置L1まで液冷媒が溜まっているものと判定することができる。これにより、レシーバ26内から取り出された冷媒が、飽和ガス状態で、かつ、減圧時に気液二相状態が生じるような条件(図2の点E'から点F')であっても、レシーバ26の第1所定位置L1まで液冷媒が溜まっているかどうかを判定できるため、減圧時の温度低下の大小によりレシーバ26の第1所定位置L1まで冷媒が溜まっているかどうかを判定する従来の液面検出回路930を使用する場合に比べて、判定精度を向上させることができる。
(B)特に、上記に説明したR410AのようなR32を50wt%以上含んだ冷媒を作動冷媒として使用する場合には、冷房運転や冷媒充填運転中の熱源側熱交換器24における冷媒の凝縮温度(50℃付近)における圧力−エンタルピ線図の気相線の傾きが左肩上がりとなるため、従来の液面検出回路930では精度良く液面の有無を判定することができない場合があるが、この液面検出回路30では、加熱機構31cを設けているため、このような作動冷媒を使用する場合においても、レシーバ26の第1所定位置L1における液面の有無を精度良く判定することが可能である。
(C)また、R407CやR22を使用する場合においても、外気温度が高く熱源側熱交換器24における冷媒の凝縮温度が高い条件(例えば、60℃)で運転する場合には、図3の点Eのように、図13及び図14における点Eの位置が上方に移動して、点E付近における気相線の傾きが左肩上がりになってしまうため、R410Aを使用した場合と同様な現象が生じて、従来の液面検出回路930ではやや判定精度が悪くなる傾向にある。しかし、このような場合においても、図3に示すように、液面検出回路30の加熱機構31cによって、飽和ガス冷媒の加熱後の温度上昇(図3の点Fから点Gまで)は、約12℃の温度上昇(約17℃から約29℃まで上昇)であり、飽和液冷媒の加熱後の温度上昇(図3の点Iから点Jまで)は、約1℃の温度上昇(3℃から4℃まで上昇)であるため、R410Aを使用する場合と同様に、レシーバ26の第1所定位置L1における液面の有無を精度良く判定することが可能である。
(D)さらに、加熱機構31cは、温度が比較的安定した主冷媒回路10内を流れる液冷媒を加熱源として使用する熱交換器であるため、安定的な冷媒の加熱が可能である。
(4)変形例1
液面検出回路30には、開閉機構31aの下流側に減圧機構31bが設けられているが、図4に示すように、開閉機構31aに減圧機構としての機能を兼用させた開閉機構131aを含むバイパス回路131を有する液面検出回路130としてもよい。この場合においても、液面検出回路30を設けた場合と同様な効果が得られる。
(5)変形例2
液面検出回路30には、液冷媒を熱源とした熱交換器からなる加熱機構31cが設けられているが、図5に示すように、電気ヒータ等の外部熱源によって冷媒を加熱するタイプの加熱機構231cを含むバイパス回路231を有する液面検出回路230としてもよい。この場合においても、液面検出回路30を設けた場合と同様な効果が得られる。
(6)変形例3
液面検出回路30には、液冷媒を熱源とした熱交換器からなる加熱機構31cが設けられているが、図6に示すように、圧縮機21がエンジン駆動の圧縮機の場合には、エンジンの排熱を利用した加熱機構331cを含むバイパス回路331を有する液面検出回路330としてもよい。この場合においても、液面検出回路30を設けた場合と同様な効果が得られる。
(7)変形例4
液面検出回路30には、液冷媒を熱源とした熱交換器からなる加熱機構31cが設けられているが、図7に示すように、圧縮機21の吐出ガス冷媒を熱源とした熱交換器からなる加熱機構431cを含むバイパス回路431を有する液面検出回路430としてもよい。この場合においては、加熱源となる圧縮機21の吐出ガス冷媒の温度変化が大きく、安定的な加熱という観点では、液冷媒を加熱源とする液面検出回路30の加熱機構31cに比べてやや劣るが、減圧機構31bと加熱機構431cとの接続順序が限定されず、回路構成を簡単にすることが可能となる。
[第2実施形態]
第1実施形態の空気調和装置1においては、液面検出回路30を冷媒充填時の必要冷媒量に相当するレシーバ26の第1所定位置L1のみに設けているが、レシーバ26が満液になっていないかどうかを判定するために、レシーバ26の頂部の第2所定位置L2に液面検出回路30と同様の構成を有する液面検出回路を設けてもよい。
さらに、レシーバ26の底部の常に液冷媒が溜まった参照位置LRに液面検出回路30と同じ構成を有する補助液面検出回路を設けてもよい。
具体的には、本実施形態の空気調和装置501の主冷媒回路10及び液面検出回路30の構成は、図8に示すように、第1実施形態の空気調和装置1と同じであるが、レシーバ26の頂部に液面検出回路30と同様の構成の液面検出回路630を有している点と、レシーバ26の底部に液面検出回路30と同様の構成の補助液面検出回路530を有している点とが異なる。
この液面検出回路630は、図9に示すように、レシーバ26の頂部の第2所定位置L2と圧縮機21の吸入側との間に接続された回路であり、液面検出回路30と同様に、レシーバ26から冷媒を取り出して、減圧及び加熱を行った後、圧縮機21の吸入側に戻すことができるようになっている。ここで、液面検出回路630が接続されるレシーバ26の第2所定位置L2とは、上記のように、第1所定位置L1よりも上側のレシーバ26の満液状態を検出することができる位置(図9参照)である。液面検出回路630は、液面検出回路30と同様に、開閉機構631aと減圧機構631bと加熱機構631cとを含むバイパス回路631と、温度検出機構632とを有している。
この補助液面検出回路530は、図9に示すように、レシーバ26の底部の参照位置LRと圧縮機21の吸入側との間に接続された回路であり、液面検出回路30と同様に、レシーバ26から冷媒を取り出して、減圧及び加熱を行った後、圧縮機21の吸入側に戻すことができるようになっている。ここで、液面検出回路530が接続されるレシーバ26の参照位置LRとは、レシーバ26の底部の運転中に常時、液冷媒が溜まっている位置(図9参照)である。尚、補助液面検出回路530は、後述のように液面検出回路30と同時に使用されるため、図9に示すように、補助液面検出回路530のバイパス回路531が圧縮機21の吸入側に戻される配管部分の共通化がなされるとともに、この共通化された配管部分に開閉機構31aが設けられており、液面検出回路30の開閉機構31aや配管の一部が兼用となっている。つまり、補助液面検出回路530は、減圧機構531bと加熱機構531cとを含むバイパス回路531(但し、開閉機構31a及び配管の一部は、バイパス回路31と兼用)と、温度検出機構532とを有している。
次に、空気調和装置501の液面検出回路30、630及び補助液面検出回路530の冷媒充填運転時の動作について、図2(作動冷媒としてR410Aを使用する場合)を用いて説明する。
液面検出回路30の開閉機構31aを開けることによって、レシーバ26の第1所定位置L1及び参照位置LRから冷媒の一部をそれぞれ取り出し、減圧機構31b、531bにおいて減圧し、さらに、加熱機構31c、531cにおいて加熱した後、加熱後の冷媒温度を温度検出機構32、532によって測定した後に、圧縮機21の吸入側に戻すような運転を行う。
レシーバ26に溜まっている液冷媒の量が少なく、第1所定位置L1に液冷媒の液面が到達していない場合、液面検出回路30には、飽和状態のガス冷媒(図2の点E'参照)が流入する。このガス冷媒は、減圧機構31bによって圧力Ps'まで減圧されて、気液二相状態となって、冷媒温度が約50℃から約3℃まで低下(温度低下は、約47℃)する(図2の点F'参照)。この気液二相状態の冷媒は、加熱機構31cによって、加熱される(図2の点G'参照)。これにより、気液二相状態の冷媒は、約3℃から約15℃(温度上昇は、約12℃)の過熱ガス状態になる。一方、液面検出回路530には、飽和状態の液冷媒(図2の点H'参照)が流入する。この液冷媒は、減圧機構531bによって圧力Ps'まで減圧されることで、フラッシュ蒸発を生じるため、冷媒温度が約50℃から約3℃まで急激に低下(温度低下は、約47℃)する(図2の点I'参照)。この気液二相状態の冷媒は、加熱機構531cによって、主冷媒回路10を流れる液冷媒と熱交換を行って加熱される(図2の点J'参照)。これにより、気液二相状態の冷媒は、蒸発潜熱を奪われてさらに蒸発するが、完全に蒸発するまでには至らず、冷媒温度は約3℃のままである。すなわち、レシーバ26の第1所定位置L1から取り出された冷媒の温度は、レシーバ26の参照位置LRから取り出された冷媒の温度よりも高い状態になっており、これにより、レシーバ26内の液面は、第1所定位置L1まで到達していないと判定される。
その後、レシーバ26の第1所定位置L1に液冷媒の液面が到達して、液面検出回路30にも飽和状態の液冷媒(図2の点H'参照)が流入するようになると、補助液面検出回路530と同様に、この液冷媒は、減圧機構31bによって圧力Ps'まで減圧されることで、フラッシュ蒸発を生じるため、冷媒温度が約50℃から約3℃まで急激に低下(温度低下は、約47℃)する(図2の点I'参照)。この気液二相状態の冷媒は、加熱機構31cによって、加熱される(図2の点J'参照)。これにより、気液二相状態の冷媒は、蒸発潜熱を奪われてさらに蒸発するが、完全に蒸発するまでには至らず、冷媒温度は約3℃のままである。すなわち、レシーバ26の第1所定位置L1から取り出された冷媒の温度は、レシーバ26の参照位置LRから取り出された冷媒の温度と同じ温度になり、これにより、レシーバ26内の液面は、第1所定位置L1まで到達しているものと判定される。
以上のように、この空気調和装置501では、レシーバ26内において、常に液冷媒が溜まった参照位置LRに液面検出回路30と同じ構成を有する補助液面検出回路530を設けることによって、2つの液面検出回路30、530の各温度検出機構32、532によって冷媒の温度を検出し、補助液面検出回路530側の温度検出機構532によって検出された冷媒の温度を基準として、液面検出回路30側の温度検出機構32によって検出された冷媒の温度を比較することで液面を検出することが可能になる。これにより、液面の有無の判定が容易になるとともに、測定精度をさらに高めることができる。
また、上記の動作とともに、適宜、液面検出回路630の開閉機構631aを開けて、レシーバ26の第2所定位置L2おける液面の有無を判定して、レシーバ26が過充填になっていないかどうかを検出するようにしておくことで、冷媒充填作業の信頼性を向上させることも可能である。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(1)前記実施形態においては、本発明を空気調和装置に適用したものが開示されているが、他の蒸気圧縮式の冷媒回路を備えた冷凍装置に適用してもよい。
(2)前記実施形態においては、本発明をいわゆる空冷式の熱源ユニットを採用した空気調和装置に適用したものが開示されているが、水冷式や氷蓄熱式の熱源ユニットを採用した空気調和装置に適用してもよい。
(3)前記実施形態では、液面検出回路がレシーバの第1所定位置から取り出された冷媒を減圧機構で減圧した後、加熱機構で加熱するような回路構成となっているが、加熱機構で加熱した後、減圧機構で減圧する回路構成でもよい。このような場合でも、レシーバの第1所定位置から取り出された冷媒がガス冷媒の場合は加熱機構による温度上昇が大きく、液冷媒の場合は加熱機構による温度上昇が小さいため、前記実施形態と同様に、液面判定を行うことができる。
(4)第2実施形態では、レシーバの頂部に液面検出回路を新たに設けるようにしているが、従来からレシーバの頂部に設けられているガス抜き用の回路を利用した構成であってもよい。この場合、ガス抜き用の回路に加熱機構を設けるだけで、第2実施形態と同様な回路を構成することができる。
(5)第2実施形態では、レシーバの参照位置に補助液面検出回路を設けるとともに、レシーバの頂部に液面検出回路を設けた構成としているが、補助液面検出回路を削除した構成であってもよい。この場合、第1実施形態と同様な検出方法で液面の有無を検出することとなる。
本発明を利用すれば、圧縮機及びレシーバを含む冷媒回路を備えた冷凍装置において、レシーバの所定位置まで液冷媒が溜まっているかどうかを判定する液面検出回路の判定精度を高めることができる。
本発明の第1実施形態の空気調和装置の冷媒回路の概略図。 図14の拡大図であって、第1及び第2実施形態の液面検出回路の動作を示す図。 図12の拡大図であって、第1実施形態の液面検出回路の動作を示す図。 第1実施形態の変形例1の液面検出回路を備えた空気調和装置の冷媒回路の概略図。 第1実施形態の変形例2の液面検出回路を備えた空気調和装置の冷媒回路の概略図。 第1実施形態の変形例3の液面検出回路を備えた空気調和装置の冷媒回路の概略図。 第1実施形態の変形例4の液面検出回路を備えた空気調和装置の冷媒回路の概略図。 本発明の第2実施形態の空気調和装置の冷媒回路の概略図。 第2実施形態の空気調和装置のレシーバを示す図。 従来の空気調和装置の冷媒回路の概略図。 従来及び第1実施形態の空気調和装置のレシーバを示す図。 R407Cの圧力−エンタルピ線図であって、従来の空気調和装置の冷房運転時又は冷媒充填運転時の冷凍サイクルを示す図。 図12の拡大図であって、従来の液面検出回路の動作を示す図。 R410Aの圧力−エンタルピ線図であって、従来の空気調和装置の冷房運転時又は冷媒充填運転時の冷凍サイクルを示す図。 図14の拡大図であって、従来の液面検出回路の動作を示す図。
符号の説明
1、501 空気調和装置
10 主冷媒回路
21 圧縮機
24 熱源側熱交換器
26 レシーバ
30、130、230、330、430、530、630 液面検出回路
31、131、231、331、431、531、631 バイパス回路
31a、131a、631a 開閉機構
31b、531b、631b 減圧機構
31c、231c、331c、431c、531c、631c 加熱機構
32、532、632 温度検出機構
52 利用側熱交換器

Claims (8)

  1. ガス冷媒を圧縮する圧縮機(21)と、熱源側熱交換器(24)と、液冷媒を溜めるレシーバ(26)と、利用側熱交換器(52)とを含む主冷媒回路(10)と、
    前記レシーバの所定位置(L1、L2)から前記レシーバ内の冷媒の一部を取り出して、減圧及び加熱を行い、冷媒温度を測定した後に、前記圧縮機の吸入側に戻すことができるように設けられ、前記レシーバ内の液面が所定位置になったことを検出する液面検出回路(30、630)と、
    を備えた冷凍装置(1、501)。
  2. 前記レシーバ(26)の所定位置(L1、L2)は、前記レシーバ内に溜まった冷媒量が変化した場合に、ガス冷媒又は液冷媒が存在し得る位置である、請求項1に記載の冷凍装置(1、501)。
  3. 前記液面検出回路(30、130、230、330、430、630)は、開閉機構(31a、131a)と減圧機構(31b)と加熱機構(31c、231c、331c、431c)とを含み前記レシーバ(26)と前記圧縮機(21)の吸入側とを接続するバイパス回路(31、131、231、331、431)と、前記加熱機構によって加熱された後の冷媒温度を検出する温度検出機構(32)とを有している、請求項1又は2に記載の冷凍装置(1、501)。
  4. 前記加熱機構(31c、331c)は、前記主冷媒回路(10)内を流れる冷媒を加熱源とした熱交換器である、請求項3に記載の冷凍装置(1、501)。
  5. 前記加熱機構(31c)の加熱源は、前記主冷媒回路(10)において、前記熱源側熱交換器(24)と前記利用側熱交換器(52)との間を流れる液冷媒であり、
    前記加熱機構は、前記バイパス回路(31、131)において、前記減圧機構(31b、131a)よりも冷媒の流れの下流側に設けられている、
    請求項4に記載の冷凍装置(1、501)。
  6. 前記液面検出回路(30、630)と同じ構成を有し、前記レシーバ(26)内に溜まった冷媒量が変化した場合でも、常に、液冷媒で満たされる前記レシーバの参照位置(LR)から前記レシーバ内の冷媒の一部を取り出すように設けられた補助液面検出回路(530)をさらに備えている、請求項1〜5のいずれかに記載の冷凍装置(501)。
  7. 前記主冷媒回路(10)、前記液面検出回路(30、130、230、330、530、630)を流れる冷媒は、R32を50wt%以上含んでいる、請求項1〜6のいずれかに記載の冷凍装置(1、501)。
  8. ガス冷媒を圧縮する圧縮機(21)と、熱源側熱交換器(24)と、液冷媒を溜めるレシーバ(26)とを含む冷媒回路(10)を備えた冷凍装置(1、501)の冷媒量検出方法であって、
    前記圧縮機を運転することにより、前記冷媒回路内を流れる冷媒を前記熱源側熱交換器において凝縮することが可能な圧力まで昇圧させる圧縮機運転ステップと、
    前記圧縮機運転ステップ中に、前記レシーバの所定位置(L1、L2)から前記レシーバ内の冷媒の一部を取り出して、減圧及び加熱を行った後、冷媒温度を測定し、測定された冷媒温度に基づいて前記レシーバ内の液面が所定位置にあるかどうかを判定する液面検出ステップと、
    を備えた冷凍装置(1、501)の冷媒量検出方法。
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