JP2006038442A - 携帯可能な調理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池を使用して水が無いかほとんど無い場所でも或る程度の調理ができる、携帯可能な調理装置を提供する。
【解決手段】蒸し物を作るための料理の材料を入れるための容器1と、前記容器に対して固定的に又は着脱可能に取り付けられた燃料電池10と、前記燃料電池が発電するときに生成する水又は水蒸気を前記容器内の下方空間内に導くための流路23を形成するための流路形成部と、を備えている。さらに、前記容器内の前記下方空間の上方に配置された水蒸気通過板41であって、前記流路からの水蒸気が又は前記流路からの水により形成された水蒸気が前記蒸し物用の料理材料に向かうように、前記流路からの水蒸気を又は前記流路からの水により形成された水蒸気を通過させるための水蒸気通過板と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池を使用した携帯可能な調理装置、特に、戸外などのように水が無いかほとんど無い場所においても或る程度の調理ができる、携帯可能な調理装置に関する。
従来より、キャンプなど戸外での食品を調理するための装置として、乾電池などで点火できるガスボンベなどを備えた簡易型の調理器具が知られている。
また、燃料電池を使用した調理機器のアイデアも提案されている(例えば特許文献1参照)。さらに、燃料電池に関しては、燃料電池により電気の発生と共に生成される水を船舶又は離島などの生活飲用水の供給が制限され易い環境条件下における生活飲料水や緊急時の飲料水として使用するというアイデアも提案されている(例えば特許文献2,3,4,5参照)。
しかしながら、特許文献1の発明による加熱調理器は、戸外で食材を料理することを予定するものではなく、ましてや、戸外で水が無いかほとんど無い状況下で食材を調理することを課題とするものではない。また、特許文献2〜5は、いずれも、戸外で水が無いかほとんど無い状況下で食材を調理するという課題については全く記載も示唆もしてない。
特開平9−108106号公報 特開2003−317787号公報 特開平10−284107号公報 特開2000−58098号公報 特開平5−262300号公報
本発明は、燃料電池を使用した携帯可能な調理装置、特に、戸外で水が無いかほとんど無い状況でも或る程度の調理ができる、携帯可能な調理装置を提供することを目的とする。
1.戸外で料理をするための容器であって、料理の材料を入れるための容器と、前記容器に対して固定的に又は着脱可能に取り付けられた燃料電池と、前記燃料電池が発電するときに生成する水又は水蒸気を前記容器の内部に導くための流路(又は流路を形成するための流路形成部)と、を備えたことを特徴とする、携帯可能な調理装置。
2.料理の材料を内部に入れてその材料を料理するための携帯可能な容器と、前記容器に対して固定的に又は着脱可能に取り付けられた燃料電池と、前記燃料電池が発電するときに生成する水又は水蒸気を前記容器内の下方空間内に導くための流路(又は流路を形成するための流路形成部)と、前記容器内の前記下方空間の上方に配置された水蒸気通過板であって、前記流路からの水蒸気が又は前記流路からの水を元に形成された水蒸気が前記蒸し物用の料理材料に向かうように、前記流路からの水蒸気を又は前記流路からの水を元に形成された水蒸気を通過させるための水蒸気通過板と、を備えたことを特徴とする、携帯可能な調理装置。
3.上記1又は2において、前記燃料電池が発電するときに生成する水が液体状態の水であるとき、前記液体状態の水を振動させることにより霧化させて、この霧化された状態で前記流路内を移動させて前記容器内に供給するための振動部が備えられている、ことを特徴とする、携帯可能な調理装置。
4.上記1又は2において、前記燃料電池が発電するときに生成する水が液体状態の水であるとき、前記液体状態の水を加熱することにより水蒸気に変換させて、この水蒸気の状態で前記流路内を移動させて前記容器内に供給するための加熱部が備えられている、ことを特徴とする、携帯可能な調理装置。
5.上記2において、さらに、前記流路からの水が液体状態であるとき、その液体状態の水を水蒸気の状態に変換させて、この水蒸気の状態の水を前記水蒸気通過板に供給するための加熱部、を備えたことを特徴とする、携帯可能な調理装置。
6.上記1又は2において、さらに、前記容器には、前記容器を食器として使用するときに前記容器をユーザーが手で持つための取っ手が備えられている、ことを特徴とする、携帯可能な調理装置。
7.上記1又は2において、前記料理の材料は、所定量の水分を添加して加熱するだけで飲食可能な状態となるような即席料理用の加工済みの材料である、ことを特徴とする、携帯可能な調理装置。
本発明によれば、従来の調理装置のように容器内の食材(料理の材料)を、燃料電池で発電した電力又はこれを蓄積した蓄電池からの電力によって加熱・調理できるだけでなく、燃料電池が発電するときに生成する水又は水蒸気を容器内に導入・供給することにより、容器内の食材(料理の材料)を前記水又は水蒸気により加水・加湿することができる。したがって、本発明によれば、燃料電池が発電するときに生成する水又は水蒸気を前記容器内に導入・供給することにより、前記容器内の食材(料理の材料)を前記水又は水蒸気により加水・加湿させることができるので、戸外などのように周囲に水が無いかほとんど無い場所においても、前記食材の調理が可能になる(なお、この場合、前記容器内の食材の加熱・調理は、燃料電池で発電した電力又はこれを蓄積した蓄電池からの電力によって行うことができる)。
また、特に、本発明においては、ユーザーが即席麺や即席チャーハンなどの即席料理食品用材料を戸外で調理しようとするときは、即席麺や即席チャーハンなどの即席料理用食品用材料を、燃料電池が発電するときに生成する水又は水蒸気により加水・加湿して調理することができる。よって、本発明によれば、ユーザーは、戸外などのように周囲に水が無いかほとんど無い場所においても、即席料理用食品用材料を手軽に調理することができる。また、特に、前記即席料理用食品用材料が予めある程度の水分を含んでいるものであるときは、燃料電池から生成される水が少量であり、且つ、戸外で周囲に水が無いかほとんど無い状況でも、前記即席料理用食品用材料を調理して前記即席料理を食することができる。
また、本発明によれば、燃料電池が発電するときに生成する水が水蒸気の状態であるときは、その水蒸気を前記流路により前記容器内に導入・供給し、前記水蒸気を前記水蒸気通過板を介してその上方に通過させることにより、前記水蒸気通過板の上方に配置されている蒸し物を作るための料理材料を、蒸すことができる。また、本発明によれば、燃料電池が発電するときに生成する水が液体状態であるときは、この液体状態の水を前記流路により前記容器内などに導入・供給し、この供給された液体状態の水を前記容器内などで水蒸気に変えて、この水蒸気を前記水蒸気通過板を介してその上方に通過させることにより、前記水蒸気通過板の上方に配置されている蒸し物を作るための料理材料を蒸すことができる。よって、本発明によれば、ユーザーは、戸外などのように水道や加熱調理設備が無い場所においても、蒸し料理が手軽にできるようになる。
本発明を実施するための最良の形態は、例えば、以下の実施例1,2について述べるような形態である。
図1に基づいて本発明の実施例1を説明する。図1において、1は食材2(例えば米など)を入れるための容器である。この容器1は、食材2を調理するための調理器具の役割と、ユーザーが調理された食材2を飲食するための食器としての役割との2つの役割を有している。
また図1において、4は前記容器1をユーザーが片手で持つための取っ手、5は前記容器1の上方の開口部を塞ぐための蓋、5aは前記蓋5の一部に形成された通気口(容器内部の余剰な水蒸気を外部に逃がすためのもの)、である。
また図1において、31は燃料電池用の液体燃料としてのメタノール32を収容するための燃料収容部、33はメタノール32を補充的に収容しておくための補充燃料収容部、33aはメタノールを外部から補充するための補充口、33bは前記補充燃料収容部33内のメタノール32を前記燃料収容部31に供給するための供給口、である。
また図1において、11は電解質層、12は燃料を酸化して燃料から電子とプロトン(H)とを取り出すための負極(燃料極)である。前記負極12は、電解質層11の側から順に、例えば触媒を含む炭素粉末により成る触媒層12aと、例えば多孔質炭素材料より成るガス透過層(ガス拡散層)12bとが積層された構造となっている。
また図1において、13は酸素を還元して発生させた電子と負極12において発生したプロトン(H)とを反応させて水を生成するための正極(空気極)である。前記正極13は、電解質層11の側から順に、例えば触媒を含む炭素粉末により成る触媒層13aと、例えば多孔質炭素材料より成るガス透過層13bとが積層された構造となっている。
本実施例では、前記負極12と正極13とが前記電解質層11を介して対向する(前記電解質層11を挟持する)ように配置されることにより、燃料電池10が構成されている。また、図1において、15は前記燃料電池10に接続された蓄電池で、燃料電池10で発電された余剰な電力を蓄積するためのものである。なお、この蓄電池15はキャパシタ(コンデンサ)により代替することができる。
また図1において、34は前記の燃料収容部31、補充燃料収容部33、及び燃料電池10、蓄電池15などを収容するための筐体、35は前記燃料電池10の正極13に外気を流通させるための空気流路、21は前記筐体34内の前記空気流路35に外気を導入させるための通気口、22は外気を前記通気口21から前記空気流路35に向けて図示右方向(矢印α参照)に流入させるためのファン(ブロア)、24は前記燃料電池10の発電時に正極13で生成される水(水蒸気)を配管23を介して前記容器1内に導入・供給する(矢印β参照)ためのファン(ブロア)、である。前記ファン(ブロア)22,24は、前記燃料電池10又は蓄電池15からの電力で駆動される。
図1において、前記配管23は、前記燃料電池10で生成された水(水蒸気)を前記容器1内に移動させるための流路(又は、この流路を形成するための流路形成部)である。図1の例では、前記配管23(流路)は、その先端部23bが前記容器1内の食材2の内部に達するように、その先端部23bが前記容器1の底部の近くまで延びるように構成されている。また、前記配管23の先端部23bの近傍には、配管23内部から水を排出するための複数の穴23cが形成されている。また、前記配管23の途中部分には、前記燃料電池10により生成され前記配管23内をその途中部分まで移動してきた水(水蒸気の状態の場合と、水蒸気が冷却・凝縮されて液体の状態になった場合と、がありうる)から毒性成分その他の異物を除去するためのフィルタ25が備えられている。
また図1において、36は圧電素子により構成される超音波振動子である。この超音波振動子36は、前記燃料電池10の発電時に燃料電池10の正極13で生成される水が水蒸気の状態でなく液体の状態で生成されたとき(又は、前記正極13では水蒸気の状態で生成されたがその後に液体の状態に変化したとき)、その液体状態の水は前記配管23より下方の基底部37に溜まることになるが、この前記基底部37に溜まった液体状態の水を霧化するためのものである。この超音波振動子36により霧化された水は、前記ファン24及び配管23により前記容器1内に導入・供給される。なお、前記超音波振動子36は前記燃料電池10又は蓄電池15からの電力で駆動される。
また、本実施例において、前記超音波振動子36は、ヒーター(前記燃料電池10又は蓄電池15からの電力で駆動されるヒーター)により代替することができる。すなわち、本実施例では、前記超音波振動子36に代えて、ヒーターにより前記基底部37に溜まった液体状態の水を水蒸気に変えて、この水蒸気を前記ファン24及び配管23により前記容器1内に導入・供給するようにしてもよい。
また図1において、38は前記容器1の底部の上方に配置された中底板、39は前記容器1の底部と前記中底板38との間に備えられたヒーターである。このヒーター39は前記容器1内の食材2と前記配管23から容器1内に供給された水とを加熱するためのものである。また、前記ヒーター39は前記燃料電池10又は蓄電池15からの電力で駆動される。
次に、本実施例の動作を説明する。本実施例では、燃料電池10が作動して発電するとき、前記正極13から水が生成されるが、この水は、そのほとんどが水蒸気である。この水蒸気は、ファン24により配管23内の流路を通って、さらにフィルター25を通過して、前記配管23(流路)の先端部23bの開口部又はその近傍の穴23cから容器1内に導入・供給される(この容器1内へ導入・供給される時点では、前記水蒸気は、前記配管23内での冷却などにより、そのほとんどが液体の状態に変化している)。
また、前記の正極13から生成される水が液体状態の場合もありうるが、その場合は、この液体状態の水は図1の前記基底部37に溜まる。そして、前記基底部37に溜まった液体状態の水は、超音波振動子36により霧化され(又は、前記超音波振動子36に代替されるヒーターにより水蒸気にされ)、前記ファン24により配管23内の流路を通って、容器1内に供給される。
前記容器1内に供給された水は、食材2を加湿し食材2を調理するために必要な水分として、使用される。前記水と前記食材2は、ヒーター39により加熱される。このようにして加熱・調理された食材2をユーザーが食するときは、前記取っ手4を手でつかんで、前記容器1を食器として利用して食することができる。
なお、ここで、燃料電池の発電時に正極から水が生成される反応について説明しておく。負極12での反応:CHOH+HO=CO+6H+6e、正極13での反応:3/2O+6H+6e=3HO、 全反応:CHOH+3/2O=CO+2HO すなわち、負極12ではメタノールが水と等モル反応し、炭酸ガスとプロトンを生じ、プロトンは電解質膜を通って正極13で酸素と反応して3モルの水を生成する。合計では、メタノールと酸素が反応して「2モルの水」が生成される。つまり、「1モルのメタノール(32g)」が負極12に供給されることにより、正極13では「2モルの水(36g)」が生成される。
次に、図2に基づいて本発明の実施例2を説明する。図2において図1と共通する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。図2において、41は容器1内の底部の近傍にこれと平行に配置された水蒸気透過板、40はこの水蒸気透過板41の上に載せられたシューマイである。前記水蒸気透過板41は、例えば「すのこ」状又はメッシュ状の板などで構成されており、水蒸気を透過させられる多数の穴を有している。また、本実施例では、燃料電池10の正極13で生成された水(水蒸気)を前記容器1内に供給するための流路を形成するための配管23の先端部分23bは、前記容器1の底部と前記水蒸気透過板41との間の空間に挿入されている。また、前記配管23の前記容器1内に挿入された部分23bには、前記配管23内の水蒸気を外部に噴出させるための複数の穴23aが形成されている。
また、図2において、39は、前記配管23の前記容器内に挿入された部分の図示下方に配置されたヒーター(前記燃料電池10又は蓄電池15からの電力により駆動される)である。また、図2において、36aは、前記燃料電池10の正極13で生成される水が水蒸気ではなく液体状態の水であり、その液体状態の水が図2の配管23の下方の基底部37に溜まったとき、その溜まった水を水蒸気に変換するためのヒーター(前記燃料電池10又は蓄電池15からの電力により駆動される)である。
次に、図2を参照して本実施例の動作を説明する。前記燃料電池10が作動して発電すると、前記正極13で水(水蒸気)が生成されるが、この水(水蒸気)は、前記配管23により形成される流路を通って、前記容器1内に供給され、前記配管23の多数の穴23aからその上方の前記水蒸気透過板41に向けて噴出される。この噴出された水蒸気は、前記水蒸気通過板41を通過して、その上方に配置されたシューマイ40に供給される。よって、前記シューマイ40は、この水蒸気により蒸されて調理される。
なお、前記燃料電池10から生成される水が水蒸気ではなく液体の状態であるときは、この液体状態の水は図2の前記配管23の下方の基底部37に溜まるが、この溜まった水は前記ヒーター36により加熱され水蒸気に変えられて、前記ファン24及び配管23により容器1内に供給される。
なお、本実施例において、前記燃料電池10から供給される水(水蒸気)だけでは、前記シューマイ40を十分に蒸すことができないときは、ユーザーは、前記蓋5を開けて、前記容器1の上方開口部から適量の水を容器1の底部に入れて、それをヒーター39で加熱することにより、水蒸気を補充的に発生させることができる。
次に、図3に基づいて本発明の実施例3を説明する。図3において図1と共通する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。図3において、43は水素を負極12に供給するための水素吸蔵合金、31aはこの水素吸蔵合金を収容するための収容部である。本実施例では、前記水素吸蔵合金43から水素が燃料電池10の負極12に供給される。前記水素吸蔵合金43から水素を負極12に供給するためには水素吸蔵合金43を加熱する必要があるので、そのためのヒーター(図示せず)が備えられている。本実施例は、図1に示す実施例と基本的に同様の作用効果を奏することができる。
次に、図4に基づいて本発明の実施例4を説明する。図4において図2と共通する部分については同一の符号を付して説明を省略する。図4において、43は水素を負極12に供給するための水素吸蔵合金、31aはこの水素吸蔵合金を収容するための収容部である。本実施例では、前記水素吸蔵合金43から水素が燃料電池10の負極12に供給される。前記水素吸蔵合金43から水素を負極12に供給するためには水素吸蔵合金43を加熱する必要があるので、そのためのヒーター(図示せず)が備えられている。本実施例は、図2に示す実施例と基本的に同様の作用効果を奏することができる。
次に、図5に基づいて本発明の実施例5を説明する。図5において図1、図3と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。図5の例では、電解質層11、正極13、及び負極12から成る燃料電池10が、容器1の上方の図示右側の位置に、図示のように配置されている。また、図5の例では、燃料電池10の液体燃料としてのメタノール32を収容する燃料収容部51が、容器1の下方の図示右側で前記燃料電池10の下方の位置に、配置されている。
また図5において、50は前記燃料電池10及び燃料収容部51を収容するための筐体、50aは前記燃料電池10の正極13に外気を導入・供給するために前記筐体50に形成された多数の通気口、51aは前記燃料収容部51に前記筐体50の外部からエタノールを補充するために形成された燃料補充口、54は前記燃料収容部51内のメタノール32を図示上方の負極12に供給するための毛細管材料、である。前記毛細管材料54は、毛細管の作用(表面張力の作用)によりメタノール32を図示上方の負極12の方向に吸引するためのものである。この毛細管材料54は、例えば、紙、木綿、アスベスト、ガラスなどの有機あるいは無機繊維基材、アクリル繊維、芳香族ポリアミド繊維、ナイロン繊維、ポリアミドイミド繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維などの合成繊維基材などから成る多孔質体により構成される。
また図5において、52は前記燃料電池10の図示下方に配置され、前記燃料電池10の発電時に生成される液体の状態の水を受け止めるための受け部である。この受け部52は前記燃料電池10と共に前記筐体50内に収容されている。
本実施例では、前記燃料電池10による発電時に前記燃料電池により生成される水が水蒸気ではなく液体の状態である場合を想定したものである。すなわち、燃料電池10の電解質層11が固体高分子電解質型である場合は、燃料電池が100℃以下の比較的低温(例えば70℃)で作動するため、正極13で生成される水は水蒸気ではなく液体の状態で生成されることになる。
また図5において、53は前記受け部52で受け止められた生成水を容器1内に供給するための流路を形成するための配管である。図5では、前記配管53の先端部53aは、前記容器1の内部に挿入されている。
また図5において、1aは前記容器1の底部、38は前記容器1の底部1aの近傍にこれと平行に配置された中底板、39は前記底部1aと前記中底板38との間に備えられたヒーターである。
次に、本実施例5の動作を説明する。本実施例では、前記燃料収容部51内のメタノール32が前記毛細管材料54により図示上方に吸引されて前記負極12に供給されることにより、燃料電池10による発電が行われる。本実施例では、発電時の前記燃料電池10の作動温度が100℃以下(例えば70℃)であるため、前記燃料電池10から生成される水は、水蒸気の状態ではなく液体の状態で生成される。この生成された液体状態の水は受け部52で受けられて、配管53により容器1内に導入・供給される。よって、本実施例5によっても、図1、図3に示す実施例とほぼ同様の作用効果を奏する。
次に、図6に基づいて本発明の実施例6を説明する。図6において図2及び図5と共通する部分については同一の符号を付して説明を省略する。図6においては、前記受け部52で受けられた生成水を容器1内に供給するための配管53の構成が図5におけるものと異なっている。図6では、前記配管53の容器1内に挿入された部分53bが、前記容器1の底部1aの近傍の位置に、前記底部1aの上面と平行に延びるように構成されている。また、図6では、前記配管53の前記容器1内に挿入された部分53bの下方にヒーター39a(前記燃料電池10又は蓄電池などからの電力により駆動される)が配置されている。また、図6では、前記配管53の前記容器1内に挿入された部分53bの図示上方の面に、水蒸気を噴出するための多数の穴53cが形成されている。
次に本実施例6の動作を説明する。本実施例では、前記燃料電池10による発電時に発生した正極13からの生成水は、液体状態の水として受け部52に受けられ、さらに前記配管53により容器1内に運ばれる。容器1内に運ばれた液体状態の水は、前記配管53の前記容器1内に挿入された部分53bの内部に滞留するが、このとき、前記ヒーター39aが前記部分53a内の水を加熱し、前記水を水蒸気に変える。そして、この水蒸気は、前記多数の穴53cから図示上方に噴出する。この噴出した水蒸気は、その上方の水蒸気透過板41を透過し、その過程で前記水蒸気透過板41の上に載せられたシューマイ40などの食材を蒸すように作用する。なお、前記蒸し料理のために必要な水量が、前記配管23からの水だけでは足りない場合は、ユーザーは、前記蓋5を開けて、前記容器1の開口部から水を容器1の底部1aに入れて、その水を前記ヒーター39aで加熱して水蒸気を追加的に発生させるようにすることができる。以上より、本実施例6によっても、図2の実施例2とほぼ同様の作用効果を奏する。
次に、図7に基づいて本発明の実施例7を説明する。図7において、1は食材を入れる容器、2は前記容器1内に入れられた米(食材)、3は前記容器1内に入れられた米2の上に載せるエビなどの具、4は前記容器1をユーザーが持つための取っ手、5は容器1の開口部を上方から開閉するための蓋、5aは容器1内の余剰な水蒸気を外部に逃がすための穴、である。
また、図7において、10は燃料電池、11は燃料電池を構成するための電解質膜、12は電解質膜11の図示上方に配置された負極(燃料極)、13は電解質膜11の図示下方に配置された正極(空気極)、である。前記の電解質膜11、負極12、及び正極13により燃料電池10が構成されている。
また、図7において、14は負極12に水素を供給するための水素供給部である。前記水素供給部14は、例えば、(1)水素を吸蔵・貯蔵した水素貯蔵合金などのような固体としての水素貯蔵材料、(2)エタノール水溶液などの液体を蓄積したタンク及びこのエタノール水溶液などの液体を燃料電池の負極に供給する供給管、(3)エタノール水溶液などの液体を蓄積したタンク及びこのエタノール水溶液などの液体から水素を分離する改質器、(4)水素ガスなどの気体を封入したタンクなど、様々な構成がありうる。以下では、前記水素供給部14が上記(1)の水素貯蔵合金により構成されている場合を例に説明する。
また、図7において、15は負極12及び正極13に接続され燃料電池からの電気を貯めるための蓄電池、16は前記蓄電池からの電力(又は前記燃料電池10からの電力)により通電されるヒーター、17は前記ヒーター16をオン・オフするためのスイッチ(ユーザーが手動で操作できるスイッチ)、20はこれらを収容するための筐体、21は筐体20の図示左下方に形成された外気取り入れ口、22は外気取り入れ口21から導入された空気を正極13に供給するためのファン、である。前記ファン22は、前記燃料電池10又は蓄電池15からの電力で作動する。
また、図7において、23は前記の負極12から電解質膜11を通過して正極13に到達したプロトン(H)と前記正極13上の電子とが反応して発電されるときに生成される水(水蒸気)を容器1内に導入するための流路を形成するための配管、である。図7に示すように、前記配管23は、その先端部23bが容器1内の図示上方の空間に導入されている。
また、図7において、24は前記の正極13で生成された水(水蒸気)を前記配管23に導くためのファン、25は前記配管23の途中部分(図10の例では、前記配管23の先端部23bの近傍部分)に介設されたフィルタであって前記水(水蒸気)に含まれる異物を除去するためのフィルタ、である。前記ファン24は、前記燃料電池10又は蓄電池15からの電力で作動する。
次に本実施例7の動作を説明する。本実施例では、前述のように、燃料電池10が作動されるとその発電のときに生成される水(水蒸気)が前記配管23を介して、容器1内に供給される。すなわち、本実施例2では、燃料電池10の発電に伴って生成された水(水蒸気)は、前記配管23の中を移動している間に水(湯)に変わり、容器1内の食材に図示上方から落下する。よって、本実施例2では、容器1内の食材(米2、及び具3)は、前記の配管23の先端部23bから落下した水により水分が供給されることにより、さらに、前記ヒーター16によって加熱されることにより、調理される。
よって、本実施例7では、前記食材2,3を調理するための水が無いか少ない場合でも、燃料電池10からの生成水により食材2,3を調理することができる。特に、前記の燃料電池10に水素を供給するために水素吸蔵素材14を加熱するヒーター16を、同時に、前記容器1内の食材2,3を加熱するためにも使用できるので、効率的に食材2,3の調理ができる。
また、特に本実施例7において、前記食材2,3を「少量の水分を添加して数分間加熱するだけで食することができる状態になっている即席料理用食材(例えば即席麺)」とするときは、ユーザーは、本実施例7を使用することにより、前記即席料理用食材を容易に調理して飲食することができる。
また、さらに、本実施例7において、前記即席料理用食材を、「予めある程度の量の水分を含んだ食材(例えば、即席料理用の生麺)」とすれば、戸外で水が無いかほとんど無い状況下でも、前記燃料電池から生成される小量の水分を前記容器1内に供給するだけで、前記即席料理用食材を料理することができるようになる。
なお、燃料電池の発電時には、負極では、H→2H+2e という反応が起こり、正極では、1/2O+2H+2e=HO という反応が生じる。したがって、前記燃料電池の発電時には、負極に「1モルのH」が供給されたときは、正極で「1モルのHO」が理論上は(発電ロスをゼロとした場合)生成されることになる。よって、本実施例10において、前記容器1内での料理のため必要な量の水分の全部又はかなりの部分を、前記燃料電池の発電により得ることは可能と思われる。
図8は本発明の実施例8による携帯可能な蒸し料理装置を示す断面図である。図8において、1は食材を入れる容器、40はシュウマイ(蒸し料理用の食材)、41はこのシュウマイ40を載せるための「すのこ」の役割を果たす水蒸気通過板、41aはこの水蒸気通過板に多数個形成された穴であって図示下方からの水蒸気を図示上方に通過させるための穴、4は前記容器1をユーザーが持つための取っ手、5は容器1の開口部を上方から開閉するための蓋、5aは容器1内の余剰な水蒸気を外部に逃がすための穴、である。前記水蒸気通過板41aは、例えばメッシュ状に多数の小さな穴が開けられているセラミック製又は木製の板である。
また、図8において、10は燃料電池、11は燃料電池を構成するための電解質膜、12は電解質膜11の図示上方に配置された負極(燃料極)、13は電解質膜11の図示下方に配置された正極(空気極)、である。前記の電解質膜11、負極12、及び正極13により燃料電池10が構成されている。
また、図8において、14は負極12に水素を供給するための水素供給部(例えば、水素を吸蔵・貯蔵した水素貯蔵材料、エタノール水溶液タンク及びこのエタノール水溶液から水素を分離する改質器、など)、15は負極12及び正極13に接続され燃料電池からの電気を貯めるための蓄電池、16は前記蓄電池からの電力(又は前記燃料電池10からの電力)により通電されるヒーター、17は前記ヒーター16をオン・オフするためのスイッチ(ユーザーが手動で操作できるスイッチ)、20はこれらを収容した筐体、21は筐体20の図示左下方に形成された外気取り入れ口、22は外気取り入れ口21から導入された空気を正極13に供給するためのファン、である。前記ファン22は、前記燃料電池10又は蓄電池15からの電力で作動する。
また、図8において、23は負極12から電解質膜11を通過して正極13に到達したプロトン(H)と正極13上の電子とが反応して発電されるときに生成される水(水蒸気)を容器1内に導入するための流路を形成するための配管、である。前記配管23は、その先端部を含む一部が、図8に示すように容器1の内部の下方に導入されている。前記配管23の前記容器1内に導入された部分には、図示上方に開口する穴23aが複数箇所形成されている。前記水(水蒸気)は、これらの各穴23aから図示上方に噴出するようになっている。
また、図8において、24は前記の正極13で生成された水(水蒸気)を前記配管23に導くためのファン、である。前記ファン24は、前記燃料電池10又は蓄電池15からの電力で作動する。
また、図8において、39は前記燃料電池10又は蓄電15からの電力により駆動されるヒーターである。前記ヒーター39は、前記燃料電池10の発電時に、正極13で生成される水が水蒸気でなく液体の状態で生成されたとき、その液体状態の水を水蒸気に変えるためのものである。なお、本実施例において、前記ヒーター39は、前記の液体状態の水を霧化させるための超音波振動子(圧電素子などで構成される)に代替させることができる。
次に、本実施例8の動作を説明する。ユーザーは、容器1内に、蒸し料理の食材としてのシュウマイ40を入れて、ヒーター16のスイッチ17をオンにする。すると、蓄電池15からの電力でヒーター16が加熱して、水素貯蔵合金から成る水素供給部14から水素が負極12に供給される。また、蓄電池15又は前記燃料電池10からの電力によりファン22が作動して、外気が正極13に導入・供給される(矢印α参照)。
これにより、燃料電池10での発電が行われる。このとき、正極13で水(水蒸気)が生成される。このときは、前記ファン24も蓄電池15又は前記燃料電池10からの電力で作動するので、前記の水(水蒸気)は、前記ファン24により前記配管23に導入され(矢印β参照)、前記配管23の各穴23aから容器内の下方から上方に向かって噴出する。この噴出した水蒸気は、前記水蒸気通過板41の下方から前記穴41aを通って図示上方に移動し、この過程でシュウマイ40を蒸す。これにより、シュウマイ40が蒸されて、蒸し料理ができる。このとき、余剰な水蒸気は蓋5の穴5aから外部に放出される。
図9は本発明の実施例9による携帯可能な調理装置を示す断面図である。図9において、図1と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略し、以下では図1と異なる部分を中心に説明する。
図9の実施例では、燃料電池10の正極13に「酸素を含む外気」を接触させるために外気を導入するための通気孔(開口部)21とファン22を備える点は図1と同様であるが、この導入した外気は、図示しない開口部から排出されるようになっている。
図9において、燃料電池10の発電時には正極13から水(水蒸気を含む)が生成される。この水(水蒸気を含む)は、図示の矢印γのように移動して、燃料電池10の図示右側に形成された凹部91の中に落下する。図9の符号92は、この凹部91中に落下して溜まった水を示す。
この凹部91の水92中にはパイプ93の一方の端部が挿入されている。このパイプ93(流路)は、図9に示すように、前記配管23中を挿通されて、前記容器1の内部まで導入されている。このパイプ93(流路)の途中部分には、ポンプ94が備えられている。前記凹部91内に溜まった水92は、前記ポンプ94により前記パイプ93(流路)内を汲み上げられて(上昇させられて)、前記パイプ93の他方の端部91aから前記容器1内の食材2に向けて排出される。
なお、図9において、25aは前記パイプ93の途中部分に備えられたフィルターであって、前記パイプ93内を通過する水92に含まれるゴミや毒性物質などの異物を除去するためのフィルターである。
前記の実施例1では、前記燃料電池10の正極13で生成された水(水蒸気を含む)を前記容器1内の食材2に向けて供給するために、「前記正極13で生成された水を水蒸気の状態で、ファン24により前記配管23(流路)内を図示β方向に移動させる」という方法を採用しているが、本実施例9では、この方法に代えて、前述のように「前記パイプ93(流路)と前記ポンプ94を使用して、前記ポンプ94の吸引力により前記正極13で生成された水を前記容器1内の食材2に向けて供給する」ようにしている。
この本実施例9の「前記パイプ93(流路)と前記ポンプ94を使用して前記ポンプ94の吸引力により前記正極13で生成された水を前記容器1内の食材2に向けて供給する」という方法は、前記の図1(実施例1)の装置だけでなく、図2、図3又は図4の装置についても、それらの「前記正極13で生成された水(水蒸気)を前記ファン24により前記配管23(流路)内を図示β方向に移動させる」という方法に代えて、採用することができる。
図10は本発明の実施例10による携帯可能な調理装置を示す断面図である。図10において、図7と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略し、以下では図7と異なる部分を中心に説明する。
図10の実施例では、燃料電池10の正極13に「酸素を含む外気」を接触させる(図10の矢印α参照)ために外気を導入するための通気孔(開口部)21とファン22を備える点は図7と同様であるが、この導入した外気は、図示しない開口部から排出されるようになっている。
本実施例10では、前記燃料電池10を収容する筐体20は、その底部20aの中央部20bが図示下方に凹状に窪むように形成されており、これにより、前記筐体20の底部20aの中央部に凹部20cが形成されている。
図10において、燃料電池10の発電時には正極13から水(水蒸気を含む)が生成される。この水(水蒸気を含む)は、自重により、燃料電池10の図示下方に形成された前記凹部20cの中に落下する。図10の符号92は、この凹部20c中に落下して溜まった水を示す。
この凹部20c中の水92中にはパイプ93の一方の端部が挿入されている。このパイプ93(流路)は、図10に示すように、前記配管23中を挿通されて、前記容器1の内部まで導入されている。このパイプ93(流路)の途中部分には、ポンプ94が備えられている。前記凹部20c内に溜まった水92は、前記ポンプ94により前記パイプ93(流路)内を汲み上げられて(上昇させられて)、前記パイプ93の他方の端部91aから前記容器1内の食材2に向けて排出される。
なお、図10において、25aは前記パイプ93の途中部分に備えられたフィルターであって、前記パイプ93内を通過する水92に含まれるゴミや毒性物質などの異物を除去するためのフィルターである。
前記の実施例7(図7)では、前記燃料電池10の正極13で生成された水(水蒸気を含む)を前記容器1内の食材2に向けて供給するために、「前記正極13で生成された水を水蒸気の状態で、前記ファン24により前記配管23(流路)内を図示β方向に移動させる」という方法を採用しているが、本実施例10では、この方法に代えて、前述のように「前記パイプ93(流路)と前記ポンプ94を使用して、前記ポンプ94の吸引力により前記正極13で生成された水を前記容器1内の食材2に向けて供給する」ようにしている。
この本実施例10の「前記パイプ93(流路)と前記ポンプ94を使用して前記ポンプ94の吸引力により前記正極13で生成された水を前記容器1内の食材2に向けて供給する」という方法は、前記の図7(実施例7)の装置だけでなく、図8の装置についても、その「前記正極13で生成された水(水蒸気)を前記ファン24により前記配管23(流路)内を図示β方向に移動させる」という方法に代えて、採用することができる。
以上、本発明の各実施例について説明したが、本発明及び本発明を構成する各構成要件は、それぞれ、前記の各実施例及び前記の各実施例を構成する各要素として述べたものに限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、図7の実施例においては、前記ヒーター16を駆動するために蓄電池15を使用しているが、本発明では、この蓄電池15に代えてキャパシタ(コンデンサ)を使用してもよい。そして、このキャパシタに前記燃料電池で発電した電力を蓄積するようにしてもよい。
また、図7の実施例においては、米2などの食材を加熱するために前記ヒーター16を使用しているが、本発明では、前記ヒーター16に代えて、又は前記ヒーター16と共に、前記燃料電池の発電時に生じる熱(排熱)を使用して前記米2などの食材を加熱するようにしてもよい。
また、図7の実施例においては、水素供給部14を水素吸蔵合金により構成したときに、その水素吸蔵合金から水素を取り出すためにこの水素吸蔵合金を前記ヒーター16で加熱するようにしているが、本発明では、前記燃料電池の発電時に生じる熱(排熱)を利用して前記水素吸蔵合金を加熱するようにしてもよい。
また、本発明においては、図7に示すような前記容器1及び前記燃料電池10を「使い捨て型」として、ユーザーが戸外で調理し、この容器を食器として使用して中身の食材を食べた後は、前記容器1及び燃料電池10を廃棄できるようにしてもよい。すなわち、従来の「カップ麺」は、プラスチック製カップの中に即席麺が収容されており、ユーザーは、前記カップの中に熱湯を入れて数分間置くだけで食することができ、食した後はカップを廃棄できる。本発明でも、このカップ麺と同じように、ユーザーが前記燃料電池を使用して容器1内の食材を料理してそれを容器1のまま食して、食した後は前記容器1と燃料電池10を共に廃棄することができる。
また、前記の実施例1−8では、燃料電池10の発電時に生成された水が液体状態であるときは、それを水蒸気に変換した状態又は霧化した状態でファン24により配管23内を上昇させて前記容器1内に供給するようにしているが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、前記燃料電池10の発電時に生成された液体状態の水をポンプ等を使用して前記配管23内を上昇させて前記容器1内に供給することも可能である。すなわち、例えば、図1〜3の燃料電池10の正極13から発生し図1〜図3の基底部37に溜まった水を、ポンプを使用して(図1−3のヒーター36は使用しないで)汲み上げて、前記配管23内を上昇させて、容器1の内部に供給するようにしてもよい。また、例えば、図7又は図8の燃料電池10の正極13から発生し図7又は図8の筐体20の底部(燃料電池10の正極13の図示下方)に溜まった水を、ポンプを使用して(図7又は図8のヒーター39は使用しないで)汲み上げて、前記配管23内を上昇させて、容器1の内部に供給するようにしてもよい(これと類似の構成として、図9及び図10参照)。
また、図1−10の各実施例においては、前記容器1を前記筐体34,50に対して固定的に接続するようにしているが、本発明では、これに限られることなく、前記容器1を前記筐体34,50に対して着脱自在に構成して、例えばユーザーが調理された食材2又は飲料42を飲食するときは、食器又はコップとして使用する前記容器1を前記筐体34,50から取り外して使用するようにしてもよい。
また、本発明においては、前記燃料電池10を前記容器1に対して着脱自在に構成してもよい。
本発明の実施例1による携帯可能な調理装置を説明するための断面図。 本発明の実施例2による携帯可能な蒸し調理装置を説明するための断面図。 本発明の実施例3による携帯可能な飲料製造装置を説明するための断面図。 本発明の実施例4による携帯可能な蒸し調理装置を説明するための断面図。 本発明の実施例5による携帯可能な調理装置を説明するための断面図。 本発明の実施例6による携帯可能な蒸し調理装置を説明するための断面図。 本発明の実施例7による携帯可能な調理装置を説明するための断面図。 本発明の実施例8による携帯可能な蒸し調理装置を説明するための断面図。 本発明の実施例9による携帯可能な調理装置を説明するための断面図。 本発明の実施例10による携帯可能な調理装置を説明するための断面図。
符号の説明
1 容器
1a,20a 底部
2,3 食材(米)
3 具
5a,23a,23c,4a,41a,53c 穴
5 蓋
10 燃料電池
11 電解質層(電解質膜)
12 負極
12a 触媒層
13 正極
13a 触媒層
13b ガス透過層
14 水素供給部(水素吸蔵素材)
15 蓄電池
16,36,39 ヒーター
17 スイッチ
20,34,50 筐体
20b 中央部
21 通気口(開口部)
22,24 ファン
23,53 配管
23b,53a 先端部
25,25a フィルタ
31,31a,51 燃料収容部
32 メタノール
33 補充燃料収容部
35 空気流路
36 超音波振動子
37 基底部
38 中底板
40 シューマイ
41 水蒸気通過板
42 飲料
43 水素吸蔵合金
53a 先端部
54 毛細管材料
91,20c 凹部
91a 端部
92 水
93 パイプ
94 ポンプ

Claims (7)

  1. 料理の材料を内部に入れてその材料を料理するための携帯可能な容器と、
    前記容器に対して固定的に又は着脱可能に取り付けられた燃料電池と、
    前記燃料電池が発電するときに生成する水又は水蒸気を前記容器の内部に導くための流路と、
    を備えたことを特徴とする、携帯可能な調理装置。
  2. 料理の材料を内部に入れてその材料を料理するための携帯可能な容器と、
    前記容器に対して固定的に又は着脱可能に取り付けられた燃料電池と、
    前記燃料電池が発電するときに生成する水又は水蒸気を前記容器内の下方空間内に導くための流路と、
    前記容器内の前記下方空間の上方に配置された水蒸気通過板であって、前記流路からの水蒸気が又は前記流路からの水を元に形成された水蒸気が前記蒸し物用の料理材料に向かうように、前記流路からの水蒸気を又は前記流路からの水を元に形成された水蒸気を通過させるための水蒸気通過板と、
    を備えたことを特徴とする、携帯可能な調理装置。
  3. 請求項1又は2において、前記燃料電池が発電するときに生成する水が液体状態の水であるとき、前記液体状態の水を振動により霧化させて、この霧化された状態で前記流路内を移動させて前記容器内に供給するための振動部が備えられている、ことを特徴とする、携帯可能な調理装置。
  4. 請求項1又は2において、前記燃料電池が発電するときに生成する水が液体状態の水であるとき、前記液体状態の水を加熱することにより水蒸気に変換させて、この水蒸気の状態で前記流路内を移動させて前記容器内に供給するための加熱部が備えられている、ことを特徴とする、携帯可能な調理装置。
  5. 請求項2において、さらに、前記流路からの水が液体状態であるとき、その液体状態の水を水蒸気の状態に変換させて、この水蒸気の状態の水を前記水蒸気通過板に供給するための加熱部、を備えたことを特徴とする、携帯可能な調理装置。
  6. 請求項1又は2において、さらに、前記容器には、前記容器を食器として使用するために前記容器をユーザーが手で持つための取っ手が備えられている、ことを特徴とする、携帯可能な調理装置。
  7. 請求項1又は2において、前記料理の材料は、所定量の水分を添加して加熱するだけで飲食可能な状態となるような即席料理用の加工済みの材料である、ことを特徴とする、携帯可能な調理装置。
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