JP2006037902A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多様な形式のシステムに対して、同一構造の吸気量制御モジュールを使用することが可能で、内燃機関制御モジュールの変更を最小限に抑えることができるとともに、接続線の増加を抑制できる内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】吸気量制御モジュール12は、空気流量測定装置13から出力される空気流量信号Vafsに基づいて検出吸気量Qaを取得し、さらに検出吸気量を補正する。補正後の補正吸気量Qasは、吸気量制御モジュール12外部の内燃機関制御モジュール25に与えられるとともに、スロットルバルブ開度制御手段101にも与えられる。内燃機関制御モジュール25は、電気的負荷201に関する情報を受けるとともに、アクセル開度センサ202、エンジンの回転数センサ203、冷却水の水温センサ204、AT制御ECU205、およびトラクション制御ECU206にも接続され、それぞれから情報を受ける構成となっている。
【選択図】図2

Description

本発明は内燃機関の制御装置に関し、特に車両用の内燃機関を制御する制御装置に関する。
従来より内燃機関の吸気量を制御するための装置として、スロットルバルブを電動アクチュエータ(例えば直流モータ、ステッピングモータ)により駆動制御する電子制御式スロットル装置が実用化されている。
例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3には、絞り弁、駆動源としてのモータ、動力伝達装置などに別個に設けられていたカバー、電気的な接続ライン、接続部などを簡略化して製造コストが安価で、かつ、簡単な構造で信頼性が高く、コンパクトでエンジンに取り付けることが可能な電子制御式スロットル装置、いわゆる吸気量制御モジュールが開示されている。
再公表WO00−58614号公報(図1、図2) 特開2002−227713号公報(図8、図9) 特表平9−508954号公報(図1〜図4)
特許文献1に記載の電子制御式スロットル装置は、従来からあるスロットルバルブ駆動用の部品を一体化しているものの、スロットル開度や吸気量の制御の機能に関しては従来のものと何ら変わらず、エンジン制御の視点からは特に進歩している部分はない。
特に、1台のエンジンに複数のスロットルバルブを備えるような構成においては、それぞれのスロットルバルブ開度に対する流量の特性が異なるため、内燃機関制御モジュールはそれぞれの特性差を学習制御などによって補正した後、それぞれの吸気量制御モジュールに対して個別のスロットル開度を指示する必要があり、内燃機関制御モジュールの負担が非常に大きくなる。
これに対し、特許文献2には、アクセル開度センサ信号を取り込んで、目標とする吸気量の演算や、目標吸気量となるように吸気量フィードバック制御、故障検出機能までも持たせる等、吸気量の制御に関する機能を統合する技術を開示している。
しかし、現在の車両用エンジンの制御においては、単に運転者の操作するアクセル開度に応じた吸気量をエンジンに供給するだけでは十分でなく、例えば、トラクションコントロールやオートマティックトランスミッションの変速時等、車両の運転状態に応じて吸気量を増減させる必要がある。
このような要求に対して、特許文献2に開示されている技術では、吸気量制御とエンジン制御とを分離してしまっているために、エンジンや車両の運転状態等に応じた吸気量の制御を行うことは困難であり、さらに、上述したような、1台のエンジンに複数の吸気量制御モジュールを備えるような構成においては、アクセル開度センサ信号をそれぞれの吸気量制御モジュールに入力する必要があるなど、結果的に電気的な接続ラインを増やすことになり、それぞれの吸気量制御モジュール間で、スロットルの開閉タイミングを同期させたり意図的に時間差を設けたり等の協調制御が困難になる。
また、特許文献3には、内燃機関制御モジュールの機能も一体化した吸気量制御モジュールが開示されている。この技術によれば、車両やエンジンの運転状態に応じた吸気量の制御が可能となるが、上述したように、1台のエンジンに複数の吸気量制御モジュールを備えるような構成においては、内燃機関制御モジュールの機能が重複してしまうので、そのまま適用することはできない。
また、吸気量制御モジュールの数だけエンジンのシリンダをグループ分けしてグループごとに制御することも考えられるが、そのためには、各種センサ類の信号をそれぞれの吸気量制御モジュールに入力してやる必要が生じるため、結果的に電気的な接続ラインを増やすことになったり、それぞれの吸気量制御モジュール間で、スロットルの開閉タイミングを同期させたり意図的に時間差を設けたり等の協調制御が困難になる。
本発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、絞り弁や絞り弁の駆動源としてのモータ、吸気量検出手段としての吸気量センサ等を一体化した吸気量制御モジュールと、運転状態に応じて内燃機関の吸気量、燃料量点火時期などを制御する内燃機関制御モジュールとを用いた内燃機関の制御装置において、多様な形式のシステムに対して、同一構造の吸気量制御モジュールを使用することが可能で、内燃機関制御モジュールの変更を最小限に抑えることができるとともに、接続線の増加を抑制できる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る請求項1記載の内燃機関の制御装置は、内燃機関に供給する空気の吸気量を制御する少なくとも1つの吸気量制御モジュールと、前記吸気量制御モジュールとは別体に設けられ、少なくともアクセル操作量に基づいて前記内燃機関に供給されるべき目標吸気量を算出して出力する内燃機関制御モジュールとを備え、前記少なくとも1つの吸気量制御モジュールは、前記内燃機関の吸気通路の一部を構成する主空気通路と、前記主空気通路に吸入される空気の吸気量を調整する吸気量調整手段と、前記主空気通路に吸入される空気の吸気量を検出する吸気量検出手段と、前記内燃機関制御モジュールから出力される前記目標吸気量と、前記吸気量検出手段における検出吸気量に基づく吸気量情報とを受けて、前記目標吸気量を達成するように前記吸気量調整手段を制御する制御手段と、を有し、前記少なくとも1つの吸気量制御モジュールは、前記吸気量情報を前記内燃機関制御モジュールへ送信する機能を有している。
本発明に係る請求項1記載の内燃機関の制御装置によれば、運転条件に応じた内燃機関への目標吸気量を内燃機関制御モジュールが算出し、吸気量制御モジュールでは、吸気量情報と目標吸気量とに基づいて、目標吸気量となるように吸気量調整手段を制御するので、内燃機関制御モジュールおよび吸気量制御モジュールのそれぞれで、処理の負荷が適正化されるとともに、車両の運転状態に応じた吸気量の制御が高精度で行えるとともに、正確な吸気量の計測が可能となり、吸気量に基づいた燃料制御等の精度も向上させることができる。また、1つの内燃機関に複数の吸気量制御モジュールを備える構成に対しては、内燃機関制御モジュールのソフトウェア処理を若干変更するのみで対応可能となり、吸気量制御モジュールの共通化が図れることから、量産効果によるコストダウンが可能となるとともに、電気的な接続ラインの増加を最小限に抑制できるとともに、各吸気量制御モジュール間で、スロットルの開閉タイミングを同期させたり意図的に時間差を設けたり等の協調制御も容易に実現可能となる。
<A.実施の形態1>
<A−1.吸気量制御モジュールの構造>
図1は、本発明に係る内燃機関の制御装置を構成する吸気量制御モジュール12の構造を示す断面図である。
図1に示すように吸気量制御モジュール12は、エンジンの吸気通路の一部を構成する主空気通路7を有し、主空気通路7の内部には空気流量測定装置13が配設されている。
そして、主空気通路7を直径方向に貫通するように設けられたと、スロットルシャフト9を軸に回転し、主空気通路7を開閉制御するスロットルバルブ10(吸気量調整手段)と、スロットルバルブ駆動用モータ11と、スロットルバルブ10の開度を検出するスロットルバルブ開度センサ15と、空気流量測定装置13(吸気量検出手段)により得られる流量信号の補正やスロットルバルブ10の制御を行うマイクロコンピュータ1を内蔵した制御ユニット2とを備えている。
図1に示す空気流量測定装置13は発熱抵抗式であり、スロットルシャフト9よりも上流側に配設され、スロットルバルブ10により流量制御される主空気通路7内の空気の流れ8の流量検出を行うもので、主空気通路7に平行する副空気通路6を有し、副空気通路6の内部には、発熱抵抗体4と、吸入空気温度測定のための感温抵抗体5とが配設されている。
感温抵抗体5は平板状の支持部材14の表面に固定され、熱線で構成される発熱抵抗体4と共に、主空気通路7の外側に配設された制御ユニット2に電気的に接続される。
発熱抵抗式の空気流量測定装置13は、感温抵抗体5で測定する吸入空気温度と、発熱抵抗体4の温度との温度差を一定に保つように発熱抵抗体4に流す電流を制御し、そのときの発熱抵抗体4に流す電流を検出することで、副空気通路6に流れる空気流量を測定する。
制御ユニット2は、発熱抵抗体4を加熱制御する電子回路を有し、制御ユニット2が内蔵するマイクロコンピュータ1は、発熱抵抗体4から空気への放熱量を基に得られる流量信号の補正を行うとともに、スロットルバルブ開度センサ15の信号等に基づいてスロットルシャフト9を回転させるスロットルバルブ駆動用モータ11の制御のための演算機能も有している。
また、制御ユニット2には、吸気量やスロットル開度等の信号を内燃機関制御モジュール(図示せず)に出力するためと、内燃機関制御モジュールから与えられる目標吸気量等の信号を入力するためのコネクタ3が設けられている。
なお、空気流量測定装置13は発熱抵抗式であるとして説明したが、吸気量検出手段として空気流量を測定できるのであればこの方式に限定されるものではなく、例えば、吸気通路を空気が通過するときの圧力差によってプレート(ベーン)が押し開かれる原理を利用したベーン式や、カルマン渦を利用したカルマン渦式の流量測定装置を使用しても良い。
なお、何れの方式の流量測定装置を使用する場合でも、空気流量を直接測定するので、比較的正確な吸気量を得ることができる。
<A−2.装置構成>
次に、本発明に係る実施の形態1の内燃機関の制御装置100の構成について、図2に示すブロック図を用いて説明する。
図2に示すように内燃機関の制御装置100は、図1を用いて説明した吸気量制御モジュール12と、内燃機関制御モジュール25とを主たる構成として備えている。
吸気量制御モジュール12は、空気流量測定装置13から出力される空気流量信号Vafsに基づいて検出吸気量を取得し、制御ユニット2(図1)に内蔵されたマイクロコンピュータ1の演算部102において検出吸気量を補正する。
補正後の補正吸気量Qasは、吸気量制御モジュール12外部の内燃機関制御モジュール25に与えられるとともに、スロットルバルブ開度制御手段101にも与えられる。
そして、スロットルバルブ開度制御手段101は、内燃機関制御モジュール25から出力される目標吸気量Qaobjおよび、スロットルバルブ開度センサ15から出力される開度信号Vthsを受け、両者を参照してモータ駆動信号24を生成してスロットルバルブ駆動用モータ11に与え、補正吸気量Qasが目標吸気量Qaobjと一致するように、スロットルバルブ10の開度を制御する。なお、開度信号Vthsは演算部102にも与えられる。
内燃機関制御モジュール25は、例えばエアコンディショニング、パワーステアリング、ヘッドライトなどの各種の電気的負荷201に接続され、負荷に関する情報を受けるとともに、アクセル開度センサ202、エンジンの回転数センサ203、冷却水の水温センサ204、オートマティックトランスミッション(AT)制御のためのAT制御ECU(Electronic Control Unit)205、およびトラクション制御のためのトラクション制御ECU206にも接続され、それぞれから情報を受ける構成となっている。
<A−3.装置動作>
次に、図3および図4に示すフローチャートを用いて、内燃機関の制御装置100の動作について説明する。
図3は吸気量制御モジュール12における吸気量計測および吸気量制御を説明するフローチャートであり、図4は内燃機関制御モジュール25における内燃機関の吸気量の演算を説明するフローチャートである。
なお、図3および図4に示す処理動作は、それぞれ所定の時間ごと(例えば10msecごと)に繰り返し実行される。
<A−3−1.吸気量制御モジュールの動作>
まず、図2を参照しつつ、図3に基づいて吸気量制御モジュール12の詳細な動作を説明する。
処理動作が開始されると、演算部102では、空気流量測定装置13から出力される空気流量信号Vafsに基づいて吸気量Qa(=f1(Vafs))を演算する(ステップS101)。この演算については、予め測定するなどした吸気量とセンサ出力との関係をルックアップテーブルとしてマイクロコンピュータ1内に記憶させ、空気流量信号Vafsを引数としてこのルックアップテーブルを参照して吸気量Qa(検出吸気量)を算出する。
次に、演算部102において、スロットルバルブ開度センサ15から出力されるスロットルバルブ開度信号Vthsを読み込み、この値から、例えば数式(1)に基づいて、スロットルバルブ開度Θth(=f2(Vths))を演算する(ステップS102)。
Figure 2006037902
数式(1)において、Θfullはスロットルバルブ作動範囲を、Vthminはスロットルバルブ全閉時のスロットルバルブ開度信号値を、Vthmaxはスロットルバルブ全開時のスロットルバルブ開度信号値を表す。
次に、ステップS101で算出した吸気量QaをステップS102で算出したスロットルバルブ開度Θthに基づいて補正することで、補正吸気量Qas(=f3(Qa,Θth))を算出する(ステップS103)。
この演算は、例えば製造過程でスロットル開度Θthと吸気量との関係を、空気流量測定装置13よりも測定精度の高い測定装置を用いて測定し、またスロットル開度Θthと吸気量Qaとの関係を空気流量測定装置13用いて測定し、それらの結果をスロットル開度Θthと吸気量Qaとを引数とする流量検出誤差マップとしてマイクロコンピュータ1に記憶させておき、このマップを参照することで実行する。ここで空気流量測定装置13よりも測定精度の高い測定装置を用いて測定された吸気量を更正吸気量と呼称する。上述したステップS102およびS103の処理は、吸気量Qaに含まれる測定誤差を補正するための処理である。
このような演算方式を採用することで、空気流量測定装置13の精度や、測定条件に左右されない正確な補正吸気量Qasを得ることができる。
そして、算出した補正吸気量Qasを内燃機関制御モジュール25に送信する(ステップS104)。
内燃機関制御モジュール25では補正吸気量Qasの信号を受けて、燃料噴射制御手段(図示せず)において、エンジンを構成する各気筒内に吸入される空気の量を演算し、運転状態に応じた空燃比となる量の燃料を各気筒に供給することで、内燃機関の空燃比と出力の制御を行う。この処理については後に詳述する。
以上で吸気量計測に関する処理が終了し、ステップS105以降は所望の吸気量が得られるようにスロットルバルブ開度を制御する処理を表しており、スロットルバルブ開度制御手段101での処理である。
スロットルバルブ開度制御手段101においては、新たな目標吸気量Qaobjを読み込むにあたり、現在の目標吸気量Qaobjを、前回この一連の処理を実施したときの目標吸気量である前回目標吸気量Qaoldとして記憶する(ステップS105)。 そして、ステップS106において、内燃機関制御モジュールから送られてくる新たな目標吸気量Qaobjを読み取る。
次に、ステップS107において、ステップS103で得た補正吸気量Qasと、前回目標吸気量Qaoldとの偏差ΔQaを演算する。この偏差ΔQaを用いて目標吸気量を補正しスロットルバルブ開度を制御することで、実際の吸気量である補正吸気量Qasを目標吸気量Qaobjと一致させる。具体的には、一般に目標値へのフィードバック制御を行う際に良く用いられる、いわゆる積分制御を用いる。
次に、ステップS108において、偏差ΔQaに係数Kを乗算してその結果を積分補正値ΣKΔQに加算して新たな積分補正値ΣKΔQを演算する。この処理が積分制御での偏差の積分に相当する。ここで、補正係数Kは例えば吸気量Qaやスロットル開度Θth等の関数として可変設定としても良いし、ΔQaの値に応じて可変設定とすることもできる。
次に、ステップS109において、目標吸気量Qaobjに対して上記の積分補正値ΣKΔQを用いて補正した補正後目標吸気量Qtgtを演算する。ここでは目標吸気量Qaobjに積分補正値ΣKΔQを加算して補正することとしている。
次に、ステップS110において、補正後目標吸気量Qtgtからスロットルバルブ開度の制御に用いる目標スロットル開度Θtgt(=f4(Qtgt))を計算する。これは予め測定するなどしたスロットルバルブ開度と吸気量との関係をルックアップテーブルとしてマイクロコンピュータ1内に記憶させ、補正後目標吸気量Qtgtを引数としてこのルックアップテーブルを参照してΘtgtを演算することで実現できる。
次に、ステップS111において、目標スロットル開度Θtgtに相当する目標スロットルセンサ電圧Vtgt(=f2−1(Qtgt))を算出する。この演算はステップS102での演算を逆算することで実現可能である。
そして、スロットルバルブ開度センサ15の出力が目標スロットルセンサ電圧Vtgtに一致するようにスロットル開度のフィードバック制御を行う(ステップS112)。
このフィードバック制御については、電子制御式のスロットルバルブの駆動装置において一般的に行われている方法を採用すれば良く、その説明は省略する。
以上の処理を経て、吸気量制御モジュール12における吸気量測定および吸気量制御が終了する。
<A−3−2.内燃機関制御モジュールの動作>
次に、図2を参照しつつ、図4に基づいて内燃機関制御モジュール25の動作について説明する。
まず、ステップS201において各種負荷、各種センサからの情報を読み込む。これらの情報としては、アクセル開度Vaps、水温Thw、エンジン回転数Ne、各種負荷に必要な出力トルクTQldなどがある。図示しない目標吸気量演算手段は、これらの情報に基づいて、ステップS212までに示す手順にしたがって、目標吸気量Qaobjを算出し吸気量制御モジュール12へと送信する。なお、燃料噴射制御手段は、ステップS213〜S215において内燃機関に与える燃料噴射量を演算する。
ステップS202においては、アクセル開度Vapsおよびエンジン回転数Neから、運転者の要求する出力トルク(g1(Vaps,Ne))を算出し、これに各種負荷(例えばエアコンディショニング、パワーステアリング、ヘッドライトなどの各種の電気的負荷)の情報に基づいて得られる出力トルクTQldを加えて、要求出力トルクTQrを算出する。
ここで、運転者の要求する出力トルク(g1(Vaps,Ne))の算出にあたっては、予めアクセル開度Vapsおよびエンジン回転数Neを引数とする出力トルクのマップを作成して所定のROM(Read Only Memory)等に記憶させておき、このマップを参照することで算出することができる。
次に、ステップS203において、ステップS202で算出した要求出力トルクTQrに対して水温Thwに応じた補正を行う。
これは、予め水温Thwを引数とする補正係数(g2(Thw))のルックアップテーブルを作成しておき、これを参照して補正係数を求め、これをTQrに乗算することで、水温補正後の補正後要求出力トルクTQrcを算出する。
次に、ステップS204において、AT変速時のトルク低減要求の有無を判断する。トルク低減要求は、AT制御ECU205から与えられ、トルク低減要求がある場合(Yesの場合)はステップS205に進み、AT制御ECU205から送信されるトルク低減率Ctdaを読み込む。
一方、トルク低減要求がない場合(Noの場合)はステップS206に進み、トルク低減率Ctdaを0%とする。
次に、ステップS207において、トラクション制御ECU206からのトルク低減要求の有無を判断し、トルク低減要求がある場合(Yesの場合)はステップS208へ進み、トラクション制御ECU206から送信されるトルク低減率Ctdtを読み込む。
一方、トルク低減要求がない場合(Noの場合)はステップS209に進み、トルク低減率Ctdtを0%とする。
次に、ステップS210において、最終的な目標出力トルクTQtgtを算出する。これは、トルク低減率CtdaおよびCtdtの大小を比較し(MAX(Ctda,Ctdt))、大きい方の低減率に見合うだけのトルク値を、補正後要求出力トルクTQrcの値から差し引くことで得ることができる。
次に、ステップS211において、目標出力トルクを得るために必要な空気量である目標吸気量Qaobj(g3(TQtgt,Ne))を算出する。この演算は、予めエンジン回転数と吸気量と出力トルクとの関係を調べてマップを作成して所定のROM等に記憶させておき、目標出力トルクTQtgtおよびエンジン回転数Neを引数としてこのマップを参照することで目標吸気量Qaobjを得る。
そして、ステップS212において、目標吸気量Qaobjを吸気量制御モジュール12に送信する。以上が目標吸気量演算手段(図示せず)での処理である。
次に、図示しない燃料噴射制御手段において、吸気量制御モジュール12から送信される補正吸気量Qasを読み込む(ステップS213)。
そして、ステップS214において、補正吸気量Qasを積算(ΣQas+Qas)して積算吸気量ΣQasを算出する。これは、補正吸気量Qasが流量、すなわち単位時間あたりに流れる空気の量を表しているのに対し、燃料噴射量を演算するためには気筒内に吸入された空気の総量が重要であるので、補正吸気量Qasを所定期間(例えば4サイクル4気筒エンジンの場合はクランク軸が180度回転するのに要する)積算することで、気筒内に吸入された空気の総量を求める。
次に、ステップS215において、エンジン回転数、アクセル開度、水温、負荷状況などの運転状態に応じて目標空燃比を設定し、積算吸気量ΣQasに基づいて目標空燃比となるような燃料噴射量を演算する。この演算は、一般的に実施されている燃料噴射量の演算を実施すれば良い。
以上の処理を経て、内燃機関制御モジュール25における、目標吸気量Qaobjの算出および送信と、内燃機関に与える燃料噴射量の演算が終了する。
<A−4.効果>
以上説明したように、実施の形態1における内燃機関の制御装置100では、吸気量制御モジュール12においてスロットルバルブ開度信号Vthsに基づき、空気流量信号Vafsを、例えばスロットルバルブ開度Θthと吸気量Qaおよびその組み合わせ条件での流量検出誤差のマップ等により補正するので、スロットルバルブ開度による影響を内部補正により大幅に低減した補正吸気量Qasが得られ、高精度なエンジン制御が可能となるとともに、補正吸気量Qasに基づいてスロットルバルブ駆動用モータ11の制御量であるモータ駆動信号を決定できるため、吸気量制御モジュールの内部にて、吸気量に基づいたスロットルバルブ開度の制御が可能となる。
さらに、運転条件に応じた内燃機関への目標吸気量の演算を内燃機関制御モジュール25が実施し、目標吸気量となるようにスロットルバルブ開度を制御する機能を吸気量制御モジュール12で実現するようにしたので、それぞれのマイクロコンピュータでの処理の負荷が適正化されるとともに、車両の運転状態に応じた吸気量の制御が高精度で行えるとともに、正確な吸気量の計測が可能となり、吸気量に基づいた燃料制御等の精度も向上させることができる。
また、目標吸気量の演算を内燃機関制御モジュールで行い、吸気制限手段を駆動して目標吸気量となるように制御する機能を吸気量制御モジュールで行うというようにそれぞれの機能を分割し、目標吸気量を介して相互に連携するように構成したことにより、同一仕様の吸気量制御モジュールで多数の形態のシステムに対して柔軟に対応することが可能となる。その具体例について以下に説明する。
<A−5.変形例>
以上説明した内燃機関の制御装置100は、1つのエンジンに1つの吸気量制御モジュール12を備えた構成であったが、図5に示すように、1つのエンジンに複数の吸気量制御モジュール12を備えた内燃機関の制御装置100Aも実現可能である。
図5に示す内燃機関の制御装置100Aは、エンジンを構成する各気筒に対して個別に吸気量制御モジュールを備える場合の一例を示しており、ここでは、4気筒エンジンの各気筒にそれぞれ、吸気量制御モジュール121、122、123および124を備える、いわゆる多連スロットル式のエンジンを例に採っている。
なお、吸気量制御モジュール121〜124は、それぞれ第1〜第4気筒に付属するものとする。
また、吸気量制御モジュール121〜124の個々の構成および動作は、図2〜図4を用いて説明した吸気量制御モジュール12と同一であるので、各構成の参照符号も同じにしている。
図5に示す内燃機関の制御装置100Aにおいて、吸気量制御モジュール121〜124は、それぞれ補正後の補正吸気量Qasを算出して、内燃機関制御モジュール25に与え、内燃機関制御モジュール25からは、吸気量制御モジュール121〜124のそれぞれに共通した目標吸気量Qaobjを与える構成となっている。
なお、図2に示した内燃機関の制御装置100と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
内燃機関制御モジュール25動作は、基本的には図4を用いて説明した動作と同じであるが、ステップS213〜S215において、補正吸気量から燃料噴射量を演算する処理を、各気筒に対応するように変更する。
具体的にはステップS213においては、各気筒に対応する補正吸気量Qasを、吸気量制御モジュール121〜124からそれぞれ読み込み、ステップS214において、吸気量制御モジュール121〜124から読み込んだ各補正吸気量Qasに基づいて、それぞれ積算吸気量ΣQasを算出するものとし、ステップS215において、それぞれの積算吸気量ΣQasに基づいて気筒ごとに燃料噴射量を演算するように変更すれば良い。この演算は、各気筒での燃料噴射のタイミングに基づいて実施され、各気筒での燃料噴射量の演算タイミングは、一般には所定のクランク角度ごとや、運転状態に応じて決定される燃料噴射開始時間の前などに設定される。
以上説明した内燃機関の制御装置100Aにおいては、気筒ごとの吸気量を測定し、これに応じた燃料噴射量を計算するので、各吸気量制御モジュールにおける各スロットルの開度に対する流量特性以外の要因、例えば吸気系の形状に起因する気筒ごとの吸気量のばらつき等も吸収して的確な燃料噴射量を算出でき、これによって空燃比のバラツキに起因する排ガス成分の劣化等も防止することができる。
さらに、運転条件に応じた内燃機関への目標吸気量の演算を内燃機関制御モジュール25が実施し、目標吸気量となるようにスロットルバルブ開度を制御する機能を吸気量制御モジュール12で実現するようにしたので、内燃機関制御モジュール25の処理を若干変更するだけで多連スロットル式のエンジンなどの複数の吸気量制御モジュールを備えるエンジンにも容易に適用でき、吸気量制御モジュールを1つだけ備えるエンジンの場合と同一仕様の吸気量制御モジュール12を使用できるので量産効果が出しやすくなり、コストダウンが期待できる。
また、内燃機関の制御装置100Aにおいては、内燃機関制御モジュール25における処理の変更が最小限で済むように、吸気量制御モジュール121〜124には共通した目標吸気量Qaobjを与える構成としているが、気筒ごとに目標吸気量を個別に演算するようにしても良い。
具体的には図4に示すフローチャートにおいて、ステップS202〜S212の処理を、気筒ごとに実施するようにすれば良い。
これによって、気筒ごとの吸気量制御が可能となり、特に過渡状態(加速時または減速時)での吸気量制御の自由度が高くなる。例えば、運転者がアクセルを急に踏み込んで加速運転状態に移行する場合などは、燃料噴射量の演算を終了した気筒については吸気行程が終了するまで目標吸気量を変化させず、燃料噴射量の演算が終了していない気筒から順次目標吸気量を増加させるなどの制御が可能になり、過渡状態での空燃比のずれに起因する排ガス成分の劣化防止や運転性能の向上という効果が得られる。
<B.実施の形態2>
<B−1.内燃機関の制御装置の構成>
次に、本発明に係る実施の形態2の内燃機関の制御装置200の構成について、図6に示すブロック図を用いて説明する。
図6に示すように内燃機関の制御装置200は、吸気量制御モジュール121〜124において、マイクロコンピュータ1に吸気量積算機能を持たせている。
すなわち、内燃機関の制御装置200においては、吸気量制御モジュール121〜124内のそれぞれのマイクロコンピュータ1に、吸気量積算のための演算部103を備え、演算部103において積算した積算吸気量ΣQasを内燃機関制御モジュール25に送信する構成となっている。
また、内燃機関制御モジュール25から吸気量制御モジュール121〜124のそれぞれの演算部103に対して積算吸気量の送信タイミングを指示するための送信要求信号SSを与える構成となっている。
なお、その他、図5に示した内燃機関の制御装置100Aと同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
<B−2.装置動作>
次に、図7、図8および図9に示すフローチャートを用いて、内燃機関の制御装置200の動作について説明する。
図7は吸気量制御モジュール121における吸気量計測および吸気量制御を説明するフローチャートであり、図8および図9は内燃機関制御モジュール25における内燃機関の目標吸気量演算および燃料噴射量制御を説明するフローチャートである。
なお、図7〜図9に示す処理動作は、それぞれ所定の時間ごと(例えば10msecごと)に繰り返し実行される。
<B−2−1.吸気量制御モジュールの動作>
まず、図6を参照しつつ、図7に基づいて吸気量制御モジュール121の詳細な動作を説明する。なお、吸気量制御モジュール122〜124においても動作は同じである。
処理動作が開始されると、演算部102では、ステップS301〜S303の処理を行い補正吸気量Qas(=f3(Qa,Θth))を算出する。なお、ステップS301〜S303の処理は、図3を用いて説明したステップS101〜S103と同じであるので説明は省略する。
演算部103においては、ステップS303で算出した補正吸気量Qasを積算して積算吸気量ΣQasを算出する(ステップS304)。
そして、ステップS305において、内燃機関制御モジュール25からの送信要求信号SSの有無に基づいて吸気量の送信要求の有無を確認し、送信要求がある場合(Yesの場合)はステップS306に進み、ステップS304で積算した積算吸気量ΣQasを内燃機関制御モジュール25のエンジン制御ECUに送信する。
その後、ステップS307において積算吸気量ΣQasをリセットし(ΣQasを0とする)、補正吸気量Qasをスロットルバルブ開度制御手段101に与えて、ステップS308以降の処理を実行する。
一方、ステップS304で内燃機関制御モジュール25からの送信要求がないと確認した場合(Noの場合)は、ステップS306およびS307をスキップしてステップS308に進む。なお、ステップS308〜S315の処理は、所望の吸気量が得られるようにスロットルバルブ開度を制御する処理を表しており、図3を用いて説明したステップS105〜S112と同じであるので説明は省略する。
以上の処理を経て、吸気量制御モジュール121における吸気量測定および吸気量制御が終了する。
<B−2−2.内燃機関制御モジュールの動作>
次に、図6を参照しつつ、図8および図9に基づいて内燃機関制御モジュール25の動作について説明する。なお、図8および図9は連続した処理を分割して示しており、記号(1)において互いに接続される。
処理動作が開始されると、内燃機関制御モジュール25では図8に示すステップS401〜S412の処理を行い、目標吸気量Qaobjを算出して吸気量制御モジュール121(〜124)に送信する。なお、ステップS401〜S412の処理は、図4を用いて説明したステップS201〜S212と同じであるので説明は省略する。
内燃機関制御モジュール25は、目標吸気量Qaobjの算出後、図9に示すステップS413において、燃料噴射量の演算タイミングであるかどうかを判定する。燃料噴射量の演算タイミングは、一般には所定のクランク角度ごとや、運転状態に応じて決定される燃料噴射開始時間の前などに設定される。
ステップS413において、燃料噴射量の演算タイミングであると判定された場合(Yesの場合)は、ステップS414に進む。一方、燃料噴射量の演算タイミングではないと判定された場合(Noの場合)は、以下の全てのステップをスキップして処理を終了する。
ステップS414〜S416は、何れの気筒に対する燃料噴射量の演算タイミングであるかを判定するステップであり、ここでは、ステップS414、S415、S416が、それぞれ第1、第2、第3の気筒に対する燃料噴射量の演算タイミングであるか否かを判定するステップとなっている。
従って、ステップS414において第1の気筒に対する燃料噴射量の演算タイミングではないと判定された場合(Noの場合)は、ステップS415に進むというように、段階的に判定動作を行い、燃料噴射量を演算すべき気筒を特定する。
そして、例えば、ステップS414において第1の気筒に対する燃料噴射量の演算タイミングであると判定された場合(Yesの場合)は、ステップS417に進み、第1の気筒の吸気量を制御する第1の吸気量制御モジュール、ここでは吸気量制御モジュール121に対して、積算吸気量の送信タイミングを指示するための送信要求信号SSを出力する。
同様に、ステップS415において第2の気筒に対する燃料噴射量の演算タイミングであると判定された場合(Yesの場合)は、ステップS418に進み、第2の吸気量制御モジュールに対して、積算吸気量の送信タイミングを指示するための送信要求信号を出力し、ステップS416において第3の気筒に対する燃料噴射量の演算タイミングであると判定された場合(Yesの場合)は、ステップS419に進み、第3の吸気量制御モジュールに対して、積算吸気量の送信タイミングを指示するための送信要求信号を出力する。
なお、ステップS416において、第3の気筒に対する燃料噴射量の演算タイミングではないと判定された場合(Noの場合)は、ステップS420に進み、第4の吸気量制御モジュールに対して、積算吸気量の送信タイミングを指示するための送信要求信号を出力する。
そして、燃料噴射制御手段において、送信要求信号を与えた吸気量制御モジュール、ここでは吸気量制御モジュール121から送信される積算吸気量ΣQasを読み取る(ステップS421)。
この値は気筒内に吸入される空気の総量ということになるので、ステップS422ではエンジン回転数、アクセル開度、水温、負荷状況などの運転状態に応じて目標空燃比を設定し、積算吸気量ΣQasに基づいて目標空燃比となるような燃料噴射量を演算する。この演算は、一般的に実施されている燃料噴射量の演算を実施すれば良い。
以上の処理を経て、内燃機関制御モジュール25における、目標吸気量Qaobjの算出および送信と、内燃機関に与える燃料噴射量の演算が終了する。
<B−3.効果>
以上説明したように、実施の形態2における内燃機関の制御装置200では、吸気量制御モジュール121〜124において気筒内に流入する空気の総量(積算吸気量)を算出し、これに基づいて内燃機関制御モジュール25において各気筒に供給する燃料噴射量を決定するので、内燃機関制御モジュール25の処理負荷を軽くすることができる。
すなわち、本実施の形態のように各気筒ごとに吸気量制御モジュールを設けて、各気筒ごとに吸気量を検出する場合、それぞれの吸気量信号を全て個別に処理する必要があるので、それを内燃機関制御モジュール25において実行させると、内燃機関制御モジュール25の処理の負荷が高くなってしまう。しかし、各気筒ごとの吸気量を、各気筒ごとに設けた吸気量制御モジュール内で処理するようにしたので、内燃機関制御モジュール25の処理負荷を軽減できる。
また、吸気量制御モジュール121〜124においても、実施の形態1における吸気量制御モジュール12に比べて、実質的にはステップS304〜S307が追加になるだけであるので処理負荷の増加は少ない。
また、内燃機関制御モジュール25から送信要求信号SSを与えることで、吸気量制御モジュール121〜124から積算吸気量を出力させるので、燃料噴射のタイミングに合わせて積算吸気量を得ることができ、燃料噴射量の演算をスムーズに行うことができる。
また、内燃機関制御モジュール25から出力される送信要求信号SSの生成手段を、図10に示すような構成とすることで、送信要求信号SSの送信のために内燃機関制御モジュール25に接続されるハーネス線を1本で済ませることができ、ハーネス線の増加を最小限に抑えることができる。
すなわち、図10に示すように、送信要求信号生成手段251は、主電源Vcc(+5V)と接地電位GNDとの間に直列に接続されたNPN型のトランジスタTR1およびTR2と、トランジスタTR1およびTR2に並列するように直列に接続された抵抗R1およびR2とを備え、トランジスタTR1とトランジスタTR2との接続ノードN1が、抵抗R1とR2との接続ノードN2に接続され、接続ノードN2の電圧変化によって送信要求信号SSを構成している。
なお、抵抗R1およびR2の抵抗値は等しく、トランジスタTR1およびTR2のオン抵抗に比べて抵抗値が十分に大きいものを使用し、トランジスタTR1およびTR2も特性の同じものを使用する。
図11に、送信要求信号生成手段251の動作のタイミングチャートを示す。
図11においては、横軸に時間を、縦軸に接続ノードN2での電圧を示す。なお、接続ノードN2の電圧は一例として0V〜5Vの範囲で変化するものとし、横軸においてはトランジスタTR1およびTR2のオン、オフ状態を併記している。
図11に示すように、トランジスタTR1がオン状態で、トランジスタTR2がオフ状態である期間は、接続ノードN2の電圧は5Vを維持しているが、トランジスタTR1をオフすると、抵抗分割により2.5Vに低下する。この電圧低下を第1の気筒に対する送信要求信号SSとして用いれば、すなわち、このような電圧低下が起きた場合には第1の気筒に対応して設けられた吸気量制御モジュール121が、送信要求があったものと判断するように吸気量制御モジュール121を構成すれば、吸気量制御モジュール121から積算吸気量ΣQasを送信させることができる。
また、トランジスタTR1およびTR2が共にオフ状態である場合、接続ノードN2の電圧は2.5Vを維持しているが、トランジスタTR2をオンすると、0Vに低下する。この電圧低下を第3の気筒に対する送信要求信号SSとして用いれば、吸気量制御モジュール123から積算吸気量ΣQasを送信させることができる。
また、トランジスタTR1がオフ状態で、トランジスタTR2がオン状態である期間は、接続ノードN2の電圧は0Vを維持しているが、トランジスタTR2をオフすると、抵抗分割により2.5Vに上昇する。この電圧上昇を第4の気筒に対する送信要求信号SSとして用いれば、吸気量制御モジュール124から積算吸気量ΣQasを送信させることができる。
また、トランジスタTR1およびTR2が共にオフ状態である場合、接続ノードN2の電圧は2.5Vを維持しているが、トランジスタTR1をオンすると、5Vに上昇する。この電圧上昇を第2の気筒に対する送信要求信号SSとして用いれば、吸気量制御モジュール122から積算吸気量ΣQasを送信させることができる。
さらに、例えば車内LAN(Local Area Network)などの通信線を経由して吸気量制御モジュールから吸気量を送信する構成を採用することもでき、その場合には、送信要求信号SSは上記通信線を使用して送るようにすればハーネス線が増加することはない。従って、ハーネス線を必要最小限にすることが可能となり、コストダウンと軽量化に貢献することができる。
<B−4.変形例>
以上説明した実施の形態2においては、本発明をいわゆる多連スロットルシステムに適用するした場合について説明したが、1つのエンジンに1つの吸気量制御手段を備えた構成、例えば、吸気系の集合部に1つだけ吸気量制御手段を備えるようなシステムにも適用できることは言うまでもなく、この場合も、吸気量を積算する機能を吸気量制御手段側が持つことにより、内燃機関制御モジュール側の演算負担を軽減する効果が得られる。
<C.実施の形態3>
以上説明した実施の形態1および2においては、図1に示したように空気流量を検出することで吸気量を制御する吸気量制御モジュールを用いることを前提として説明したが、吸気量の計測装置として圧力センサを用いる吸気量制御モジュールを使用することも可能である。
<C−1.吸気量制御モジュールの構造>
図12は、吸気量の計測装置として圧力センサを用いる吸気量制御モジュール12Aの構造を示す断面図である。
図12に示すように吸気量制御モジュール12Aは、主空気通路7のスロットルバルブ10より下流の位置から分岐された圧力導入路18と、圧力導入路18の端部に接続された圧力測定装置17(吸気量検出手段)とを有し、圧力測定装置17によりスロットルバルブ10下流の圧力(スロットルバルブ10と内燃機関の吸気弁との間の圧力)を測定する構成となっている。なお、圧力導入路18は制御ユニット2Aの内部まで導かれ、圧力測定装置17はマイクロコンピュータ1とともに制御ユニット2Aに内蔵されている。その他、図1に示した吸気量制御モジュール12と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
このような構成の吸気量制御モジュール12Aにおいては、スロットルバルブ下流の圧力とエンジン回転数との関係から吸気量を求める方式、すなわち内燃機関の燃料制御方法としてよく知られているスピードデンシティ方式によって吸気量を求める。
スピードデンシティ方式は、1サイクルあたりエンジンに吸入される吸気量を、エンジンの回転速度と吸気通路の圧力とで推定する方式であり、エンジン回転数を検出する必要があるが、これについては、スロットルバルブ下流の圧力変動の周期から求めることができる。
すなわち、測定した圧力の時間変化をグラフ化すれば、エンジンが一定に回転している場合は一定の周期で圧力が変動する。この周期はエンジンの回転数を反映しているので、圧力変動の周期からエンジンの回転数を算出することができる。この算出方法は、例えば特開2002-227713号公報等で周知である。
<C−2.装置構成>
次に、本発明に係る実施の形態3の内燃機関の制御装置300の構成について、図13に示すブロック図を用いて説明する。
図13に示すように内燃機関の制御装置300は、図12を用いて説明した吸気量制御モジュール12Aと、内燃機関制御モジュール25とを主たる構成として備えている。
吸気量制御モジュール12Aは、圧力測定装置17から出力される負圧センサ情報に基づいて、制御ユニット2(図12)に内蔵されたマイクロコンピュータ1の演算部102Aにおいて吸気量を算出するための演算を行う。なお、その他、図2に示した内燃機関の制御装置100と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
<C−3.吸気量制御モジュールの動作>
次に、図13を参照しつつ、図14に示すフローチャートを用いて、吸気量制御モジュール12Aの動作を説明する。
処理動作が開始されると、演算部102Aでは、圧力測定装置17から出力される負圧センサ情報Vvaqを読み取る(ステップS501)。
そして 負圧センサ情報Vvaqに基づいてエンジンの回転数Ne(=f0(Vvaq))を演算する(ステップS502)。
次に、ステップS503において、負圧センサ情報Vvaqとエンジンの回転数Neとに基づいて、スピードデンシティ方式によって吸気量Qa(=f1(Vvaq、Ne))を演算する。
以下の、ステップS504〜S514の処理は、図3を用いて説明したステップS102〜S112の処理と同じであるので説明は省略する。
以上の処理を経て、吸気量制御モジュール12Aにおける吸気量測定および吸気量制御が終了する。
<C−4.効果>
以上説明したように、実施の形態3における内燃機関の制御装置300では、吸気量制御モジュール12Aにおいて、吸気量の計測装置として圧力センサを使用するが、熱式の空気流量計を吸気量の計測装置として用いる場合と同様の機能を、より低コストで実現することができる。さらにこの吸気量制御モジュールを複数個備えるシステムに適用した場合は、さらにコストダウンの効果が大きくなる。
なお、以上説明した実施の形態3においては、エンジンの回転数をスロットルバルブ1下流の圧力変動の周期から求める例を示したが、車内LANを備えた車両であれば、車内LANを経由して、内燃機関制御モジュールからエンジン回転数の情報を受け取り、吸気量の演算に使用することもできる。なお、車内LANを経由して吸気量制御モジュールから吸気量の情報を受けるような構成を採用しているのであれば、それを利用することで済み、ハーネス線を必要最小限にすることが可能となり、コストダウンと軽量化に貢献することができる。
<D.発明の他の適用例>
以上説明した実施の形態1〜3においては、1つの内燃機関に複数の吸気量制御モジュールを備えるものとしていわゆる多連スロットルシステムを例に採って説明したが、これ以外に、例えばV型エンジンや水平対向エンジンのように、複数の気筒群で構成される内燃機関に対して、それぞれの気筒群に吸気量制御モジュールを備える構成に対しても適用でき、同様の効果が得られることは言うまでもない。
本発明に係る内燃機関の制御装置を構成する吸気量制御モジュールの構造を示す断面図である。 本発明に係る内燃機関の制御装置の実施の形態1の構成を説明するブロック図である。 本発明に係る内燃機関の制御装置の実施の形態1の吸気量制御モジュールの動作を説明するフローチャートである。 本発明に係る内燃機関の制御装置の実施の形態1の内燃機関制御モジュールの動作を説明するフローチャートである。 本発明に係る内燃機関の制御装置の実施の形態1の変形例の構成を説明するブロック図である。 本発明に係る内燃機関の制御装置の実施の形態2の構成を説明するブロック図である。 本発明に係る内燃機関の制御装置の実施の形態2の吸気量制御モジュールの動作を説明するフローチャートである。 本発明に係る内燃機関の制御装置の実施の形態2の内燃機関制御モジュールの動作を説明するフローチャートである。 本発明に係る内燃機関の制御装置の実施の形態2の内燃機関制御モジュールの動作を説明するフローチャートである。 送信要求信号生成手段の構成を説明する図である。 送信要求信号生成手段の動作を説明するタイミングチャートである。 本発明に係る内燃機関の制御装置を構成する吸気量制御モジュールの構造を示す断面図である。 本発明に係る内燃機関の制御装置の実施の形態3の構成を説明するブロック図である。 本発明に係る内燃機関の制御装置の実施の形態3の吸気量制御モジュールの動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
7 主空気通路、10 スロットルバルブ、12 吸気量制御モジュール、13 空気流量測定装置、17 圧力測定装置。

Claims (8)

  1. 内燃機関に供給する空気の吸気量を制御する少なくとも1つの吸気量制御モジュール
    と、
    前記吸気量制御モジュールとは別体に設けられ、少なくともアクセル操作量に基づいて前記内燃機関に供給されるべき目標吸気量を算出して出力する内燃機関制御モジュールとを備え、
    前記少なくとも1つの吸気量制御モジュールは、
    前記内燃機関の吸気通路の一部を構成する主空気通路と、
    前記主空気通路に吸入される空気の吸気量を調整する吸気量調整手段と、
    前記主空気通路に吸入される空気の吸気量を検出する吸気量検出手段と、
    前記内燃機関制御モジュールから出力される前記目標吸気量と、前記吸気量検出手段における検出吸気量に基づく吸気量情報とを受けて、前記目標吸気量を達成するように前記吸気量調整手段を制御する制御手段と、を有し、
    前記少なくとも1つの吸気量制御モジュールは、前記吸気量情報を前記内燃機関制御モジュールへ送信する機能を有する、内燃機関の制御装置。
  2. 前記吸気量情報は、
    前記検出吸気量に含まれる測定誤差を補正した補正吸気量である、請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記補正吸気量は、
    前記吸気量調整手段の調整度合いと、前記検出吸気量と、前記吸気量検出手段よりも精度の高い測定手段で測定された更正吸気量とに基づいて予め準備されたマップを、前記調整度合いおよび前記検出吸気量を引数として参照することで取得される、請求項2記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記吸気量情報は、
    前記検出吸気量を所定期間積算した積算吸気量である、請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記内燃機関は複数の気筒を備え、
    前記少なくとも1つの吸気量制御モジュールは複数の吸気量制御モジュールであって、前記複数の気筒のそれぞれに対応して配設され、
    前記内燃機関制御モジュールは、
    前記複数の吸気量制御モジュールから送られる前記吸気量情報に基づいて、気筒ごとに燃料噴射量を演算する機能を有する、請求項2または請求項4記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記内燃機関制御モジュールは、
    前記吸気量情報が前記積算吸気量として与えられる場合、前記複数の吸気量制御モジュールのそれぞれに対して、前記積算吸気量を送信すべきタイミングを指示する送信要求信号を与える機能をさらに有する、請求項5記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記吸気量検出手段は、
    前記主空気通路に吸入される空気の流量を計測する空気流量検出装置である、請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記吸気量検出手段は、
    前記吸気量調整手段と前記内燃機関の吸気弁との間の気圧を計測する圧力測定装置である、請求項1記載の内燃機関の制御装置。
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