JP2006037593A - 水場の敷設工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、光硬化性樹脂シートを用いて所望の部位に所望の形状を持った水場を極めて容易に敷設できること、水場に生息する生物の避難場所、安眠場所を確保すること、水質の悪化及び外気の影響による水温の変化を緩和し、水場の生物にとって好ましい生育環境を形成すること、蒸発による水量の低下を抑制し、夏場などでも水の補給頻度を減らすことができる水場の敷設工法を提供することを可能にすることを目的としている。
【解決手段】 可撓性を有する未硬化状態の光硬化性樹脂シート5を窪ませて水場本体8と、該水場本体8の側面に暗渠部9を形成し、未硬化状態の光硬化性樹脂シート5に光を当てて硬化させたことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、可撓性を有する未硬化状態の光硬化性樹脂シートを利用して所望の部位に所望の形状を持った水場を敷設するための敷設工法に関するものである。
庭に金魚やメダカに代表される小魚を飼育するための池を敷設するような場合、庭を所望の形状に且つ所望の深さに掘って形成した窪みに石組みをしたりコンクリートを打設し、或いはFRP(Fiber Reinforced Plastics;繊維強化プラスチック)や塩化ビニル等の予め成型されている水槽を埋め込むのが一般的である。このような池では、育成すべき魚や水生昆虫の大きさや数に応じた形状、面積、深さを有している。
一方、最近では都会に於けるヒートアイランド現象に対応するために、ベランダや屋根或いは壁面を緑化する所謂建物緑化が進められつつある。都市部に於ける屋根といえども、全てが高層ビルのものではなく、全ての屋根の面積に占める戸建て住宅の屋根の面積は圧倒的に多い。従って、これらの戸建て住宅の建物緑化を実現することは、ヒートアイランド現象の緩和に寄与することになる。
建物緑化は、屋上やベランダの床面に土壌層を設け、この土壌層に芝や草花、灌木を植え込むことで実現される。屋上やベランダに設けた土壌層の湿潤状態を保持するには、雨水や水道等による上水を保水し得るように構成することが必要となる。このような目的を達成するために土壌層の下層に保水層を設ける技術(例えば特許文献1参照)がある。
また光硬化性プリプレグシートを利用して建物の防水施工を行う技術が提案されている(例えば特許文献2参照)。この技術では、被防水下地に複数の帯板を固定した後、光硬化性プリプレグシートを被覆して仮接着し、光照射して硬化させることで防水するものである。
特開2000−125662号公報 特開平10−339001号公報
屋上やベランダを緑化したとき、土壌層に植え込まれた草花や灌木に小鳥や昆虫類が飛来することが期待される。このようなビオトープ(生命;バイオ;bioと、場所;トポス;toposの合成語で生物の生息空間のこと)を目的とする緑化の場合、緑地に水場を設けることは有効な策とされている。また水場は必ずしも屋上やベランダの緑地に敷設されるべきものではなく、住宅の庭にあっても存在価値が高いものである。
しかし、屋上に水場を敷設する場合、この水場は屋上やベランダの床面に於ける許容積載荷重や緑地の基盤となる空間等の条件を満足することが必要であり、石組みやコンクリートによって敷設される池では、重量が大きくなり過ぎてしまうという問題がある。
またFRPや塩化ビニルによって予め成型されている水槽を設置する場合、設置し得る範囲が限定されてしまうため、必要とする設置範囲と一致し得る槽を探すのが難しいという問題や、ほしい形状や深さのものを得ることが出来ないという問題がある。更に、この水槽を建物緑化に採用しようとすると、屋上やベランダに載置し得るようなサイズのものがなく、市販品のものでは水位のコントロールが出来ず、重量が大きくなり過ぎてしまうという問題や、荷嵩が大きく、所望の設置場所に搬入し得なかったり、施工に複数の人工が必要になるという問題もある。
特許文献1の技術は、土壌層の下側で保水する機能を有するものの、この保水層は大気に開放されたものではなく、小鳥や昆虫のための水場という思想は有していない。
特許文献2の技術は、建物の防水施工を行うものであるものの、建物の屋上に水場を敷設するような思想はない。
また、屋上に水場を敷設する場合、床面に於ける許容積載荷重の制限から、深い水場を形成することはできない。このため、水場に生息する生物の鳥、猫等の外敵からの避難場所、安眠場所を確保することが困難であった。
また、水場の水量を安易に増やすことが出来ないため、水質が悪化しやすく、更に外気の影響による水温の変化が激しくなり、水場の生物にとって過酷な生育環境になり易い。
さらに、水場の水深が浅くなることで、蒸発による水量の低下が激しく、夏場など頻繁に水の補給をしなければならない。
本発明の目的は、光硬化性樹脂シートを用いて所望の部位に所望の形状を持った水場を極めて容易に敷設できること、水場に生息する生物の避難場所、安眠場所を確保すること、水質の悪化及び外気の影響による水温の変化を緩和し、水場の生物にとって好ましい生育環境を形成すること、蒸発による水量の低下を抑制し、夏場などでも水の補給頻度を減らすことができる水場の敷設工法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る水場の敷設工法の第1の構成は、可撓性を有する未硬化状態の光硬化性樹脂シートを窪ませて水場本体を形成する工程と、前記水場本体の側面に暗渠部を形成する工程と、未硬化状態の前記光硬化性樹脂シートに光を当てて硬化させる工程と、からなることを特徴とする。
また本発明に係る水場の敷設工法の第2の構成は、前記第1の構成において、前記暗渠部は、未硬化状態の前記光硬化性樹脂シートの前記水場本体の側面に袋状部分を形成した状態で未硬化状態の前記光硬化性樹脂シートに光を当てて硬化させて形成することを特徴とする。
また本発明に係る水場の敷設工法の第3の構成は、前記第1の構成において、前記水場本体の側面の一部を突出させて突出部を形成し、未硬化状態の前記光硬化性樹脂シートを該突出部の上部を覆う蓋形状とした状態で光を当てて硬化させて蓋部材を形成し、該蓋部材で前記突出部を覆うことにより、前記暗渠部を形成することを特徴とする。
また本発明に係る水場の敷設工法の第4の構成は、前記第1の構成において、前記暗渠部は、前記水場本体の側面に孔を穿孔し、該孔に一端を開口し、他端を閉塞した筒状部材の開口した端部を取り付けて形成することを特徴とする。
上記第1の水場の敷設工法(以下、水場の敷設工法を単に「工法」という)では、光硬化性樹脂シートを所望の形状に変形させ、変形させた光硬化性樹脂シートに光を照射して硬化させることで、屋上やベランダの床面等に容易に水場を敷設することが出来る。硬化した光硬化性樹脂シートは、水を保持するのに充分な強度と水密性を有しており、飛来した小鳥や昆虫類の水場として充分に機能することが出来る。
また、水場に暗渠部を設けたことにより、水場に生息する生物の避難場所、安眠場所、安全な産卵場所を確保することができる。
また、暗渠部内の水の分だけ、水場の水量を増やすことができ、水質の急激な変化を緩和することができる。また、夏、冬の気温の影響による水温の変動を小さくすることができる。これにより、水場の生物にとって水場を快適な生育環境とすることができる。
さらに、暗渠部内の水は、その上部の土壌、植物による断熱効果で、直接外気の影響を受け難い。このため、夏、冬の気温の影響による水温の変動を小さくすることができる。
また、水場の水面(蒸発面)の面積はそのままに、暗渠部内の水の分だけ水場全体の水量が増える。これにより、蒸発による水量の急激な低下を緩和し、夏場でも頻繁に水の補給をする必要のない水場とすることができる。
また、第2の水場の敷設工法では、可撓性を有する未硬化状態の光硬化性樹脂シートを、例えば暗渠部形成構造体により袋状に支持した状態で該光硬化性樹脂シートに光を当てて硬化させることが出来、暗渠部と水場本体とを一体的に容易に形成することが出来る。
また、第3の水場の敷設工法では、水場本体の突出部の上部を覆うように光硬化性樹脂シートに光を当てて硬化させた蓋部材を設けることで暗渠部を容易に形成することが出来る。蓋部材と水場本体とを別々に製作することが出来るので、硬化速度が速い光硬化性樹脂シートであっても硬化前に複雑なデザインを施す時間が確保出来るので作業性が良い。
また、第4の水場の敷設工法では、他端を閉塞した筒状部材を暗渠部とすることが出来、より深い暗渠部を容易に製作することが出来る。
また、上記各工法により敷設される水場は、その大きさ、容積、形状を施工する人が自由に選択することが出来る。このため、完成した水場は独自の形状を持つこととなり、所謂オリジナルデザインを実現することが出来る。
[第一実施形態]
本発明に係る水場の敷設工法の第一実施形態について、図を用いて説明する。図1〜図3は本実施形態にかかる水場の敷設工法の説明図である。本実施形態では建物の屋上或いはベランダに設けた緑地に水場を敷設する際の工法として説明する。
図3に示すように、水場Aは、建物緑化を実現した緑地Bに設置されている。図1及び図2に示すように、緑地Bは、建物の屋上或いはベランダ等(屋上)のコンクリート系スラブの上面に設けられた防水シート1の上部に仕上げシート2が敷き込まれ、その仕上げシート2の上部に、目的の屋上の面積や平面形状、或いは建物の許容積載荷重等の条件を考慮して設定された緑地Bの周縁に沿って縁石部材3を配置し、この縁石部材3で囲まれた部位に、粒状の物質、片状の物質、練状の物質を単独で或いは2又は3の物質を混合させた物質(本実施例では軽量気泡コンクリートの破砕粒を含む粒状の人工軽量土壌)を充填することで、基盤層4が形成されている。
基盤層4は、上面側から手やスコップ等の器具を利用して押圧したとき、この押圧に応じて基盤層4を構成する物質が移動して変形し、如何ような形状を持つ窪みをも形成することが可能である。また暗渠部9を形成するために手やスコップ等の器具を利用して横穴式の窪みを掘ることも出来る。
図1及び図2は可撓性を有する未硬化状態の光硬化性樹脂シート5の水場本体8の側面となる部分を暗渠形成構造体10を用いて袋状部分11を形成し、該袋状部分11に暗渠形成構造体10を入れた状態で未硬化状態の光硬化性樹脂シート5に光を当てて硬化させる手順を示す図である。
図1(a)は水場本体8と暗渠部9の形状に合わせて基盤層4に窪みを形成した様子を示す。続いて、基盤層4の上面に敷き込む可撓性を持った未硬化状態の光硬化性樹脂シート5を用意する。光硬化性樹脂シート5として紫外線硬化型樹脂シートを用いる場合、図1(b)に示すように、光硬化性樹脂シート5の両面に粘着防止用のポリエチレン等のキャリアシート7が剥離自在に貼着され、更に一方の面のキャリアシート7の表面に紫外線遮蔽シート6が剥離自在に貼着されて、紫外線遮蔽袋に収容された状態で搬入される。
紫外線硬化型樹脂シートとしては、AFRシート M6(販売元、旭化成ジオテック株式会社)があり、このシートの仕様は、樹脂主成分:エポキシアクリレート、強化繊維量:チョップドスランドマットを1平方メートル当たり600グラム、厚さ:1.5mm、重量:1平方メートル当たり1.8キログラムとなっている。
紫外線遮蔽袋から取り出した未硬化状態の光硬化性樹脂シート5を図1(b)に示すように、紫外線遮蔽シート6側を表にして基盤層4の上面に敷き込み、該光硬化性樹脂シート5を窪ませて水場本体8を形成する。即ち、紫外線遮蔽シート6で表面を覆った状態で光硬化性樹脂シート5を窪ませて水場本体8を形成する工程を行う。このとき光硬化性樹脂シート5に光が当たらないように紫外線遮蔽シート6を上に向けた状態で、上にした紫外線遮蔽シート6を押圧し、これらのシート5,6,7及び基盤層4を変形させる。
そして、水場本体8の側面に暗渠部9を形成する工程を行う。そこで、図1(c)に示すように、未硬化状態の光硬化性樹脂シート5の水場本体8の側面となる部分を暗渠形成構造体10を用いて窪ませて袋状部分11を形成する。このとき暗渠部9には暗渠形成構造体10を挿入して暗渠部9を成形する。
このとき、各シート5,6,7及び基盤層4に対する変形形状や深さは全く自由であり、変形させる人の嗜好が反映される。従って、光硬化性樹脂シート5、紫外線遮蔽シート6、キャリアシート7及び基盤層4の変形を、目的の建物に居住する人(例えば子供)が行うことも可能であり、このように、居住者が自分で水場Aの形状を設定することで、水場A作りに対する参加意識を向上させることが可能である。
光硬化性樹脂シート5を所望の形状に変形させると共に、水場Aの周縁を構成する光硬化性樹脂シート5の周縁を下向きに折り込んで折り返し部を形成した後、図1(d)に示すように、暗渠形成構造体10以外の部位で光硬化性樹脂シート5に被せた紫外線遮蔽シート6を撤去し、光硬化性樹脂シート5を大気中の紫外線に暴露することで、該光硬化性樹脂シート5を硬化させることが出来る。
暗渠形成構造体10以外の部位で光硬化性樹脂シート5が硬化した後、図2(a)に示すように、暗渠形成構造体10を除去すると共に暗渠形成構造体10の部位で光硬化性樹脂シート5に被せた紫外線遮蔽シート6を撤去し光硬化性樹脂シート5を硬化させる。これにより基盤層4の上面に硬化した光硬化性樹脂シート5からなる水場Aが敷設される。
即ち、暗渠部9を形成する袋状部分11に暗渠形成構造体10を入れた状態で表面の紫外線遮蔽シート6の袋状部分11以外を剥がして未硬化状態の光硬化性樹脂シート5に光を当てて硬化させた後、暗渠形成構造体10を一旦、袋状部分11から取り出して該袋状部分11の紫外線遮蔽シート6を剥がし、暗渠部9の成形のために再度、暗渠形成構造体10を袋状部分11に戻して未硬化状態の袋状部分11の光硬化性樹脂シート5に光を当てて硬化させる。
未硬化状態の光硬化性樹脂シート5を変形させて水場Aを敷設する方法として、水場Aを敷設する基盤層4に未硬化状態の光硬化性樹脂シート5を敷いてその上から押圧して水場Aの形状を形成しても良い。また、図1(a)に示すように、基盤層4に予め窪みを形成しておき、その窪みに合わせて未硬化状態の光硬化性樹脂シート5を変形させても良い。
光硬化性樹脂シート5が硬化した後、該光硬化性樹脂シート5に於ける所定の高さ位置に図示しない複数の穴を形成して水場Aが完成する。前記穴は、水場Aに於ける最高水位を規定するものであり、雨水や給水によって水位が上昇したとき、余剰水を穴から排水することが可能である。このように、水位を規定する穴を設けることで、水場Aから水が溢れることを防止し、水の溢れに伴う該水場Aに生息する小魚や水生昆虫等の生物の流出を防止することが可能となる。また建物の屋上やベランダに水場Aを敷設する場合は、水場Aの水位を建物の許容積載荷重から求められる許容水位以下に抑えて建物の構造安全性を維持することが可能である。
上述のように紫外線遮蔽シート6を剥がして未硬化状態の光硬化性樹脂シート5に光を当てて硬化させた後、袋状部分11が硬化したら暗渠形成構造体10を該袋状部分11から取り出す。そして、図2(b)に示すように、硬化した光硬化性樹脂シート5を一旦、基盤層4から取り外して該光硬化性樹脂シート5の両面に貼着されたキャリアシート7を剥がして再度硬化した光硬化性樹脂シート5を基盤層4に戻す。
その後、図2(c)に示すように、光硬化性樹脂シート5の表面に両面テープ12を貼着し、図2(d)に示すように、より自然な風合いの仕上げとするために軟質塩化ビニル製の仕上げシート13を両面テープ12により貼着する。
仕上げシート2,13の一例としては、日本ポリ・プロダクツ株式会社製のニポラン遮水シートCVT(製品名)等の塩化ビニルシートで厚みが1.0mm程度のものが使用出来る。
本実施形態の敷設工法は、未硬化状態では可撓性を有し、且つ硬化した後は水を貯留させる槽として充分な強度と硬度、及び水密性を発揮する光硬化性樹脂シート5を利用して所望の形状や容積を持つ水場Aを所望の部位に敷設することを実現したものである。この敷設工法を実施することによって、建物の屋上やベランダに該建物の許容積載荷重等の構造条件を満足する水場Aを設置することができる。
上記の如くして構成された水場Aは、水を収容するには充分な剛性を持ち、且つ高い水密性を有する。このため、水場Aに貯留された水は漏れることがなく、小鳥の水飲み場やバードパスとして機能することが可能となる。また貯留された水によって、メダカに代表される小魚や、ゲンゴロウやアメンボに代表される水生昆虫、更に、オタマジャクシやヤゴ等の幼虫類や水生植物の生育も可能となる。また人が乗って清掃等の作業を行なえる。
本実施形態では、基盤層4の上面を光硬化性樹脂シート5によって被った後、これらを変形させるため、比較的面積の広い且つ深さの浅い水場Aを形成するのに適している。
暗渠部9の形状は、特に限定するものでなく、水場Aの大きさ、形状や、水場設置場所に合わせて適宜設定することが好ましい。
光硬化性樹脂シート5には紫外線硬化型樹脂シートと、赤外線硬化型樹脂シートとがあり、何れも好ましく用いることが可能である。これらの光硬化性樹脂シート5は、未硬化状態では、人が自由に成形し得るような可撓性を有し、硬化したときに充分な硬さと強度を発揮するものである。
紫外線硬化型樹脂シートは紫外線に反応して硬化するものであり、赤外線硬化型樹脂シートは赤外線に反応して硬化するものである。従って、施工日の天候や気温等の気候条件に応じてこれらの光硬化性樹脂シート5の中から選択して用いることが好ましい。例えば、紫外線硬化型樹脂シートを用いた場合、自然光に含まれる紫外線によって硬化させることが可能である。
このため、未硬化状態で可撓性を持った紫外線硬化型樹脂シートを目的の水場Aに成形する際には、該紫外線硬化型樹脂シートに紫外線遮蔽シート6を重ねた状態で所定の作業を行うことが好ましい。そして、所望の形状に成形した後、紫外線遮蔽シート6を取り外すことで硬化を促進することが可能である。
また赤外線硬化型樹脂シートを用いた場合、成形後に硬化させるには、赤外線照射ランプによって強制的に赤外線を照射することが好ましい。このように、赤外線を照射することによって、ムラなく一様な硬化を実現することが可能となる。
尚、本実施形態では光硬化性樹脂シート5の表面に仕上げシート13を貼着した場合の一例について説明したが、光硬化性樹脂シート5の表面の仕上を例えば塗装等に変更することで、土底の池や川、或いは小石底の池や川、更に、岩が崩れたような底を持った池や川を演出することも可能である。
[第二実施形態]
次に本発明に係る水場の敷設工法の第二実施形態について図を用いて説明する。図4〜図7は本実施形態に係る水場の敷設工法の説明図である。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、図7に示すように、水場本体8の側面の一部を平面上において突出させた突出部8aを形成し、未硬化状態の光硬化性樹脂シート5を該突出部8aの上部を覆う蓋形状とした状態で光を当てて硬化させて蓋部材15を形成し、該蓋部材15で水場本体8の突出部8aを覆うことにより暗渠部9を形成したものである。
図4(a)〜図5(c)に示すように、前記第1実施形態と同様な手順で水場本体8の側面に平面上において突出した突出部8aが製作される。そして、突出部8aの上部で水場本体8の外周形状に沿って該突出部8aを覆うように紫外線遮蔽袋から取り出した未硬化状態の光硬化性樹脂シート5を紫外線遮蔽シート6側を表にして敷き込み、図5(d)に示すように、光硬化性樹脂シート5に被せた紫外線遮蔽シート6を剥離し、図6(a)に示すように、暗渠部9の開口側となる光硬化性樹脂シート5の端部の反り返し部5fを合成樹脂発泡体からなる可撓性の棒状型材17に巻回した状態で該光硬化性樹脂シート5を大気中の紫外線に暴露することで、該光硬化性樹脂シート5の硬化が進行し、蓋部材15が形成される。
蓋部材15が硬化したら図6(b)に示すように、一旦、水場本体8から取り外して両面のキャリアシート7を剥がすと共に棒状型材17を除去し、図6(c)に示すように、硬化した光硬化性樹脂シート5の表面に両面テープ12を貼着し、図6(d)に示すように、植物根の進入による破断から保護する軟質塩化ビニル製の仕上げシート13を両面テープ12により貼着する。そして、突出部8aの上部を覆うように蓋部材15を設置して暗渠部9を形成し、蓋部材15の外周部に土壌を盛って固定する。
図8〜図14は蓋部材15と水場本体8を1枚の光硬化性樹脂シート5により構成した一例である。予め図8(a)に示すように、光硬化性樹脂シート5に切り込み5aを入れてのれん状に形成し、紫外線遮蔽シート6には光硬化性樹脂シート5の谷折線18a,18b,18cに沿って切取線が設けられている。
そして、光硬化性樹脂シート5の中央部5cを利用して図8〜図11に示すように、前記第1実施形態と同様な手順で水場本体8を形成するが、図10に示すように、紫外線遮蔽シート6は光硬化性樹脂シート5の谷折線18a,18b,18cに沿って中央部5cのみ切り取って剥がし、該中央部5cに光を当てて硬化させて水場本体8を製作する。
中央部5cが硬化した後で、図12(a)に示すように、残された光硬化性樹脂シート5の左右部5d,5e(図12(a)では上下に表示される)及び反り返し部5fの紫外線遮蔽シート6を剥がし、図12(b)に示すように、左右部5d,5eを中央部5cに折り重なるように折り返し、図13(a)に示すように、左右部5d,5e及び中央部5cの重なった端部5d2,5e2,5c1を巻回して折り返し、更に図13(b),(c)に示すように、反対側の左右部5d,5eの重なった端部5d1,5e1を巻回して折り返し、左右部5d,5e及び反り返し部5fに光を当てて硬化させて図14に示すように、水場本体8の側面に平面上において突出した突出部8aの上部に蓋部材15を形成し、暗渠部9を形成する。
[第三実施形態]
次に本発明に係る水場の敷設工法の第三実施形態について図を用いて説明する。図15〜図18は本実施形態に係る水場の敷設工法の説明図である。上記各実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、図18(c)に示すように、水場本体8の側面に孔を穿設し、その孔に一端を開口し、他端を閉塞した筒状部材の開口した端部を取り付けて暗渠部9を形成したものである。先ず、図15(a),(b)に示すように、紫外線遮蔽袋から取り出した未硬化状態の光硬化性樹脂シート5を紫外線遮蔽シート6側を表にして基盤層4の上面に敷き込み、該光硬化性樹脂シート5を窪ませて水場本体8を形成する。
その後、図15(c)に示すように、紫外線遮蔽シート6を剥がして未硬化状態の光硬化性樹脂シート5に光を当てて硬化させた後、図15(d)に示すように、硬化した光硬化性樹脂シート5を基盤層4から取り外して該光硬化性樹脂シート5の両面に貼着されたキャリアシート7を剥がし、図16(a)に示すように、再度硬化した光硬化性樹脂シート5を基盤層4に戻す。
その後、図16(b)に示すように、光硬化性樹脂シート5の表面に両面テープ12を貼着し、図16(c)に示すように、植物根の進入による破断から保護する軟質塩化ビニル製の仕上げシート13を両面テープ12により貼着する。
次に図16(d)に示すように、硬化した光硬化性樹脂シート5にホルソーにより孔5gを穿孔する。尚、孔5gは硬化した光硬化性樹脂シート5を基盤層4から取り外した状態で仕上げシート13を両面テープ12により貼着した後、穿設しても良い。
一方、図17(a)に示すように、一端が開口し、他端が閉塞した筒状部材となるパイプ19の開口端部外周に両面テープ12を貼着し、図17(b)に示すように、該両面テープ12によりパイプ19の開口端部外周に接続シート20を貼着する。
塩化ビニル製のパイプ19を接続する際の両面テープ12は不織布基材をアクリル系感圧型粘着剤でサンドイッチしたもので厚さ1mm〜2mm程度のものが使用出来る。
次に図17(c)に示すように、孔5gの周囲で仕上げシート13の表面に両面テープ12を貼着する。そして、光硬化性樹脂シート5に形成した孔5gの裏面側からパイプ19に設けた接続シート20を挿入して孔5gを貫通させ、図18(b)に示すように、貫通した接続シート20にパイプ19の軸方向に沿って切り込みを入れる。そして、図18(a)及び図18(b)に示すように、パイプ19に設けた接続シート20の切り込みから広げて両面テープ12により光硬化性樹脂シート5の表面側に貼着した仕上げシート13に貼着する。
更に図18(b)に示すように、孔5gに対応する大きさで裏面側に粘着層を設けたドーナツ型のパッチ21を接続シート20及び仕上げシート13に貼着して防水処理を行う。尚、パッチ21は両面テープ12を介して仕上げシート13、接続シート20及び両面テープ12に貼着することでも良い。そして、パイプ19が設けられた光硬化性樹脂シート5を基盤層4に戻して水場本体8に接続されたパイプ19により暗渠部9を形成する。
孔5gは、光硬化性樹脂シート5の水場本体8の側面となる部分に穿孔される。孔5gの孔径は、パイプ19の口径より小さく形成している。これにより、孔5gにパイプ19を嵌め込んだ際に、光硬化性樹脂シート5とパイプ19との間に隙間ができず、隙間からの水漏れを防止できる。
パイプ19は、一端を閉塞し、水場本体8側を開口した塩化ビニルパイプ等で形成されている。パイプ19は、基盤層4に略水平方向に横たえて配置される。パイプ19は、長さ、太さを自由に設定することができ、円筒、断面多角形の筒状等様々な形状とすることができる。
暗渠部9は、パイプ19内に水が入り込んでできた横穴となっている。このため、水場Aに生息する小魚や水生昆虫等の生物が、暗渠部9内に入ることで、鳥や猫等の外敵から身を守ることができる避難場所、安眠場所となっている。また、暗渠部9内に水生植物を育成することで、小魚や水生昆虫等の生物の安全な産卵場所とすることもできる。
尚、前記実施形態ではパイプ19を設けた光硬化性樹脂シート5を基盤層4に戻して設置する場合の一例について説明したが、基盤層4に設置して硬化した光硬化性樹脂シート5に孔5gを形成した後、水場本体8側からパイプ19を孔5gに挿通して基盤層4に挿入する後付け方式でも良く、パイプ19の閉塞した端部で基盤層4を押圧し、この押圧に応じて基盤層4を構成する物質が移動して変形し、パイプ19の形状を持つ横穴が暗渠部9として形成される。
上述のごとく、水場Aに暗渠部9を設けたことにより、暗渠部9が鳥、猫等の死角、手の届かない部分となり、水場Aに生息する生物の避難場所、安眠場所、安全な産卵場所を確保することができる。
また、暗渠部9内の水の分だけ、水場Aの水量を増やすことができ、水質の急激な変化を緩和することができる。また、夏、冬の気温の影響による水温の変動を小さくすることができる。これにより、水場Aの生物にとって水場Aを快適な生育環境とすることができる。
さらに、暗渠部9内の水は、その上部の土壌、植物による断熱効果で、直接外気の影響を受けない。このため、夏、冬の気温の影響による水温の変動を小さくすることができる。
また、水場Aの水面(蒸発面)の面積はそのままに、暗渠部9内の水の分だけ水場A全体の水量が増える。これにより、蒸発による水量の急激な低下を緩和し、夏場でも頻繁に水の補給をする必要のない水場Aとすることができる。
尚、上記各実施形態において、暗渠部9は、1つに限定されるものではなく、必要に応じて適宜複数設けても良い。
本発明に係る水場の敷設工法は、建物の屋上やベランダに設けた緑地、戸建て住宅の庭或いは公園の緑地等に適用して効果的である。
第一実施形態にかかる水場の敷設工法の説明図である。 第一実施形態にかかる水場の敷設工法の説明図である。 第一実施形態にかかる水場の敷設工法の説明図である。 第二実施形態に係る水場の敷設工法の説明図である。 第二実施形態に係る水場の敷設工法の説明図である。 第二実施形態に係る水場の敷設工法の説明図である。 第二実施形態に係る水場の敷設工法の説明図である。 蓋部材と水場本体を1枚の光硬化性樹脂シートにより構成した一例である。 蓋部材と水場本体を1枚の光硬化性樹脂シートにより構成した一例である。 蓋部材と水場本体を1枚の光硬化性樹脂シートにより構成した一例である。 蓋部材と水場本体を1枚の光硬化性樹脂シートにより構成した一例である。 蓋部材と水場本体を1枚の光硬化性樹脂シートにより構成した一例である。 蓋部材と水場本体を1枚の光硬化性樹脂シートにより構成した一例である。 蓋部材と水場本体を1枚の光硬化性樹脂シートにより構成した一例である。 第三実施形態に係る水場の敷設工法の説明図である。 第三実施形態に係る水場の敷設工法の説明図である。 第三実施形態に係る水場の敷設工法の説明図である。 第三実施形態に係る水場の敷設工法の説明図である。
符号の説明
A…水場
B…緑地
1…防水シート
2…仕上げシート
3…縁石部材
4…基盤層
5 …光硬化性樹脂シート
5a…切り込み
5c…中央部
5c1…端部
5d,5e…左右部
5d1,5e1…端部
5f…反り返し部
5g…孔
6…紫外線遮蔽シート
7…キャリアシート
8…水場本体
8a…突出部
9…暗渠部
10…暗渠形成構造体
11…袋状部分
12…両面テープ
13…仕上げシート
15…蓋部材
16…成形型材
17…棒状型材
18a,18b,18c…谷折線
19…パイプ
20…接続シート
21…パッチ

Claims (4)

  1. 可撓性を有する未硬化状態の光硬化性樹脂シートを窪ませて水場本体を形成する工程と、
    前記水場本体の側面に暗渠部を形成する工程と、
    未硬化状態の前記光硬化性樹脂シートに光を当てて硬化させる工程と、からなることを特徴とする水場の敷設工法。
  2. 前記暗渠部は、未硬化状態の前記光硬化性樹脂シートの前記水場本体の側面に袋状部分を形成した状態で未硬化状態の前記光硬化性樹脂シートに光を当てて硬化させて形成することを特徴とする請求項1に記載の水場の敷設工法。
  3. 前記水場本体の側面の一部を突出させて突出部を形成し、
    未硬化状態の前記光硬化性樹脂シートを該突出部の上部を覆う蓋形状とした状態で光を当てて硬化させて蓋部材を形成し、
    該蓋部材で前記突出部を覆うことにより、前記暗渠部を形成することを特徴とする請求項1に記載の水場の敷設工法。
  4. 前記暗渠部は、前記水場本体の側面に孔を穿孔し、該孔に一端を開口し、他端を閉塞した筒状部材の開口した端部を取り付けて形成することを特徴とする請求項1に記載の水場の敷設工法。
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