JP2006037576A - 雪庇防止板 - Google Patents
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Abstract
【課題】 建築物の外観を損ねず、地上の人々にも威圧感や不安感を与えることがないものとし、しかも十分な雪庇防止効果を発揮できる雪庇防止板を提供する。
【解決手段】 帯状平板体2の肉厚寸法を下方に掛けて漸次減少させ、風上の側壁面21を仮想垂直面から僅かに角度を付けたものとし、その左右長手方向の要所には、側壁面21の所定面形成角度αを保持して張設可能とする支柱4,4,……への取付部3,3,……を形成してなる雪庇防止板1である。
【選択図】 図2
【解決手段】 帯状平板体2の肉厚寸法を下方に掛けて漸次減少させ、風上の側壁面21を仮想垂直面から僅かに角度を付けたものとし、その左右長手方向の要所には、側壁面21の所定面形成角度αを保持して張設可能とする支柱4,4,……への取付部3,3,……を形成してなる雪庇防止板1である。
【選択図】 図2
Description
この発明は、雪庇防止に関連するあらゆる分野をその技術分野とするものであって、雪庇防止板を製造する分野は勿論のこと、その製造に必要とする設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野、その他現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
(着眼点)
我が国は、冬季に西高東低の気圧配置となり、シベリア大陸から張り出した寒気に伴って季節風型の降雪に見舞われ、この強風を伴って降る乾燥した雪は地吹雪を発生させて吹き溜まりや視界不良による交通障害を招き、冷たい風によって鉄塔やアンテナ、電線、建物等に着雪し、あるいは霧のような微小な水滴が着氷する等して様々な被害をもたらすことがあり、このような被害を未然に防ぐために、幹線道路の風上側に吹き溜め柵や吹き払い柵等の防雪柵を設置し、あるいは鉄塔の強化や電線への難着雪リングの装着による難着雪化等の各種対策が講じられている。
我が国は、冬季に西高東低の気圧配置となり、シベリア大陸から張り出した寒気に伴って季節風型の降雪に見舞われ、この強風を伴って降る乾燥した雪は地吹雪を発生させて吹き溜まりや視界不良による交通障害を招き、冷たい風によって鉄塔やアンテナ、電線、建物等に着雪し、あるいは霧のような微小な水滴が着氷する等して様々な被害をもたらすことがあり、このような被害を未然に防ぐために、幹線道路の風上側に吹き溜め柵や吹き払い柵等の防雪柵を設置し、あるいは鉄塔の強化や電線への難着雪リングの装着による難着雪化等の各種対策が講じられている。
市街地にあって一段と都市化が進み、高層化された建築物についても、やはり同様に、ビルの屋上を通過する季節風による影響を受け、特に風下側に厚く着雪し、図3の従来の着雪した建築物の斜視図に示すように、同図3中に白抜き矢印で示す風向の、風下側となる建造物5屋上端に大きな雪庇Sを形成し易いという性質をもっており、氷点下の状況が続き、この雪庇Sが成長を続けて大型化してしまうと、雪庇S自体がその自重に耐え切れずに破断、落下してしまい、近隣を通行する歩行者や車両等に、被害を及ぼす虞れがあることから、こうした気象条件下での雪庇の発生を確実に防止する手立てが必要とされている。
(従来の技術)
このような高層建築物の屋上に形成される雪庇防止対策を目的とするものとして、特開平10−61132号公報に開示された、パラペット天端面の略半分を被覆できる横幅を有する平板状カバー材と、他半分を被覆できる幅を有する断面三角形状の雪庇カバー材とを設け、パラペット天端面を雨水等から保護する笠木としての機能を有すると共に、雪庇の発生を防止することができる「笠木」西山・河邉発明や、特開2004−11302号公報の、傾斜板を風上側上方に向けて取り付けた本体の頂部に、所定形状の透孔を所要の間隔で開設した雪切板を交換可能に取り付け、傾斜板に積雪している場合でも雪庇の発生を防止できるようにした「雪庇発生防止装置」小林・苫米地発明等各種のものが既に開発されてきている。
このような高層建築物の屋上に形成される雪庇防止対策を目的とするものとして、特開平10−61132号公報に開示された、パラペット天端面の略半分を被覆できる横幅を有する平板状カバー材と、他半分を被覆できる幅を有する断面三角形状の雪庇カバー材とを設け、パラペット天端面を雨水等から保護する笠木としての機能を有すると共に、雪庇の発生を防止することができる「笠木」西山・河邉発明や、特開2004−11302号公報の、傾斜板を風上側上方に向けて取り付けた本体の頂部に、所定形状の透孔を所要の間隔で開設した雪切板を交換可能に取り付け、傾斜板に積雪している場合でも雪庇の発生を防止できるようにした「雪庇発生防止装置」小林・苫米地発明等各種のものが既に開発されてきている。
これら先行する「笠木」西山・河邉発明や「雪庇発生防止装置」小林・苫米地発明は、何れも風雪を真っ向から受ける風上側の側壁面を、上端側が風下側に大きく傾斜する姿勢に形成し、これとは反対側となる風下側の側壁面を、直下に対応する建築物壁面に略連続する垂直面状の姿勢に形成し、縦断面略直角三角形状のものとしているが、高層ビル陸屋根のパラペット上に、このような比較的大型の装置が設置されてしまうと、地上の歩行者等が見上げたときに圧迫感を与えるだけではなく、地震や台風あるいは火災等の災害に見舞われたときに、それ大型の装置自体が外れて落下してしまうのではないかという不安感を与えてしまう虞れもあって、こうした美感や安全を損なうような装置を、進んで建築物の屋上パラペットやその付近に設置すること自体、あまり好ましいとする訳にはいかなかった。
(1)特開平10−61132号公報 (2)特開2004−11302号公報
(問題意識)
この発明は、上記のような従前までに開発されてきた「雪庇防止装置」等が、雪庇発生を防止する性能を十分に確保するために、高層建築物の陸屋根パラペットの最外側となる箇所に設置しなければならないものであって、これまでのものの構造上、どうしても高層建築物の設計当初のデザイン性を損ねてしまい、しかも地上の歩行者等に圧迫感や不安感を与えてしまうという欠点を避けられず、それ故に殆ど普及を見ないままに推移してきていることから、何とか建築物の外観を損ねることがなく、また地上から見上げても落下の不安感や威圧感をもたらすといったマイナスイメージを生じさせないで確実な雪庇防止装置の開発が、特に季節風の強い降雪地帯で切望されているという実情にあった。
この発明は、上記のような従前までに開発されてきた「雪庇防止装置」等が、雪庇発生を防止する性能を十分に確保するために、高層建築物の陸屋根パラペットの最外側となる箇所に設置しなければならないものであって、これまでのものの構造上、どうしても高層建築物の設計当初のデザイン性を損ねてしまい、しかも地上の歩行者等に圧迫感や不安感を与えてしまうという欠点を避けられず、それ故に殆ど普及を見ないままに推移してきていることから、何とか建築物の外観を損ねることがなく、また地上から見上げても落下の不安感や威圧感をもたらすといったマイナスイメージを生じさせないで確実な雪庇防止装置の開発が、特に季節風の強い降雪地帯で切望されているという実情にあった。
(発明の目的)
そこで、この発明は、建造物の風下側となるパラペット上に設置しても何等建築物の外観を損ねず、地上の人々にも威圧感や不安感を与えることが無く、しかも十分な雪庇防止効果を発揮できるようにした雪庇防止装置を提供することはできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の雪庇防止板を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述していくこととする。
そこで、この発明は、建造物の風下側となるパラペット上に設置しても何等建築物の外観を損ねず、地上の人々にも威圧感や不安感を与えることが無く、しかも十分な雪庇防止効果を発揮できるようにした雪庇防止装置を提供することはできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の雪庇防止板を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述していくこととする。
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明に包含される雪庇防止板は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、適宜上下幅寸法とした帯状で比較的肉厚の平板体の肉厚断面が表れる縦断面において、その下方に掛けての肉厚寸法を漸次減少させていくよう、少なくとも風上側配置とする側壁面がその面形成角度を仮想垂直面から僅かに角度を付けたものに形成されるようにする一方、その左右長手方向の要所要所には、風上側配置とする当該側壁面の所定面形成角度を保持して張設可能とする支柱への取付部を形成してなる構成を要旨とする雪庇防止板である。
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明に包含される雪庇防止板は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、適宜上下幅寸法とした帯状で比較的肉厚の平板体の肉厚断面が表れる縦断面において、その下方に掛けての肉厚寸法を漸次減少させていくよう、少なくとも風上側配置とする側壁面がその面形成角度を仮想垂直面から僅かに角度を付けたものに形成されるようにする一方、その左右長手方向の要所要所には、風上側配置とする当該側壁面の所定面形成角度を保持して張設可能とする支柱への取付部を形成してなる構成を要旨とする雪庇防止板である。
上記構成の雪庇防止板を、換言するならば、適宜上下幅寸法とした帯状で比較的肉厚の平板体の肉厚断面が表れる縦断面において、その下方に掛けての肉厚寸法を漸次減少させていくよう、少なくとも風上側配置とする側壁面がその面形成角度を仮想垂直面から僅かに角度を付けたものに形成されるようにする一方、その左右長手方向の要所要所には、風上側配置とする当該側壁面の所定面形成角度を保持して張設可能とする支柱への取付部を形成してなるものとし、少なくとも風上側配置とする当該側壁面に真っ向から吹き付ける風雪が、所定面形成角度によって下向きに強制誘導され、風下側となる建造物から突き出し状に堆積する雪を吹き払い可能とするようにした雪庇防止板となる。
この基本的な構成からなる発明の雪庇防止板を、より具体的なものとして示すと、外側表面が耐食性を有する軽合金板からなり、適宜上下幅寸法とした帯状で比較的肉厚の平板体の肉厚断面が表れる縦断面において、その下方に掛けての肉厚寸法を漸次減少させていくよう、少なくとも風上側配置とする側壁面がその面形成角度を仮想垂直面から僅かに角度を付けたものに形成され、その内部空間中には、比較的硬質な発泡樹脂が充填状とされたものとする一方、その左右長手方向に渡り突設された上下端縁には、設置の際に適宜選択された要所要所に、風上側配置とする当該側壁面の所定面形成角度を保持して張設可能とする支柱への取付部を取着、形成可能としてなるものとした雪庇防止板ということができる。
更には、外側表面が耐食性を有する軽合金板からなり、適宜上下幅寸法とした帯状で比較的肉厚の平板体の肉厚断面が表れる縦断面において、その下方に掛けての肉厚寸法を漸次減少させていくよう、少なくとも風上側配置とする側壁面がその面形成角度を仮想垂直面から僅かに角度を付けたものに形成され、その内部空間中には、比較的硬質な発泡樹脂が充填状とされたものとする一方、その左右長手方向に渡り突設された上下端縁に、設置の際に適宜選択された要所要所に取着、形成した取付部を介して、建築物陸屋根の風雪の下流側端の近傍に設置された支柱に対し、風上側配置とする当該側壁面の所定面形成角度を保持して固定状に張設してなるものとした雪庇防止板が包含されている。
以上のとおり、この発明の雪庇防止板によれば、風雪の風下側となる建造物のパラペット上に通常の飾りフェンスなどと何等変わらないものとして設置することが可能となり、従来型のように地上から見上げる人々に威圧感や不安感を与えてしまうようなことが一切なく、外観上単なる帯型平板状のものに見える程度の傾斜面としてあって建築物等の外観の一部になり得るものであって、にも拘わらず雪庇の発生を確実に防止できるものとなるという秀れた特徴が得られるものであり、設置に際してもパラペット上に通常のフェンス等と区別しない普通の箇所に設置すれば足りることになって、取付け作業の安全性および効率性を高めることができるという大きな効果をもたらすものである。
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
平板体は、外観上は単なるフラットな面状仕様の柵板に見せ掛けて違和感を無くしつつ、通過する風雪を建造物上の風下側端付近で堰止め状とすると共に、吹き付けた風雪を下向きに誘導して風圧を高め、建造物風下端縁付近に付着しようとする雪を吹き払い、雪庇の発生を防止可能とする機能を果たすものであり、適宜上下幅寸法とした帯状で比較的肉厚に形成されたものとし、その肉厚寸法が上方から下方に掛けて漸次減少するよう設定され、少なくとも風上側配置とする側壁面の面形成角度を、仮想垂直面から僅かに角度を付けて形成したものとしなければならず、風上側を傾斜面、風下側を垂直面とするのが理想的であるが、設置作業性を考慮して両側壁面に対称形状となる傾斜面形状を付与したものとすることができ、さらに設置作業性を考慮すると、比較的軽量な材質、構造のものとすべきであり、軽金属板によって、風上側の側壁面と風下側の側壁面との夫々を翼形状にプレス成型し、互いの凹形状面の周縁部分を接合、一体化したものとするか、あるいはさらにその内部空間中に硬質発泡樹脂を充填、強化したものとするか、もしくは、グラスファイバー樹脂やカーボンファイバー樹脂等の繊維強化樹脂による成型品として形成したものとするかすること等が可能である。
平板体は、外観上は単なるフラットな面状仕様の柵板に見せ掛けて違和感を無くしつつ、通過する風雪を建造物上の風下側端付近で堰止め状とすると共に、吹き付けた風雪を下向きに誘導して風圧を高め、建造物風下端縁付近に付着しようとする雪を吹き払い、雪庇の発生を防止可能とする機能を果たすものであり、適宜上下幅寸法とした帯状で比較的肉厚に形成されたものとし、その肉厚寸法が上方から下方に掛けて漸次減少するよう設定され、少なくとも風上側配置とする側壁面の面形成角度を、仮想垂直面から僅かに角度を付けて形成したものとしなければならず、風上側を傾斜面、風下側を垂直面とするのが理想的であるが、設置作業性を考慮して両側壁面に対称形状となる傾斜面形状を付与したものとすることができ、さらに設置作業性を考慮すると、比較的軽量な材質、構造のものとすべきであり、軽金属板によって、風上側の側壁面と風下側の側壁面との夫々を翼形状にプレス成型し、互いの凹形状面の周縁部分を接合、一体化したものとするか、あるいはさらにその内部空間中に硬質発泡樹脂を充填、強化したものとするか、もしくは、グラスファイバー樹脂やカーボンファイバー樹脂等の繊維強化樹脂による成型品として形成したものとするかすること等が可能である。
また、平板体は、その風上側配置とする側壁面の左右長手方向端の略上下間に渡る夫々に、風雪の左右長手方向への流動を規制する規制翼リブを突設したものとすることが可能であり、さらに、設置の際に風雪に真っ向から曝される側壁面、もしくは両側壁面双方に、少なくとも左右端側付近、望ましくは左右幅に渡り略均等配置となる複数箇所の夫々に、上下に渡る凸条フィンを突設したものとすることができ、さらにまた、上下端もしくは上下何れか一方の端部と、支柱の連結箇所との間に傾斜角度を適宜調節可能とする、取付け角度調節機構を添設したものとすることが可能であり、また必要に応じて、設置の際に風雪に真っ向から曝されるのとは反対側となり、地上の人々や近隣建築物に向けて外観上、露出状となる側壁面の一部もしくは略全面に、看板、広告用の表示、もしくは電飾装置や立体装飾品等を装着し、表示壁面としての機能を付与したものとすることも可能である。
面形成角度は、風雪に真っ向から曝される平板体側壁面を、仮想垂直面から僅かに角度を付けたものとして、水平方向から吹き付ける風雪を下側に誘導可能とする機能を果たすものであり、上側から下側に掛けて外観状の平板形状を維持できる程度の僅かな傾斜角度に設定されたものとすべきであり、平板体の少なくとも風雪に向き合う一側壁面だけとするか、あるいは、該一側壁面とは反対側となる側壁面を含む両側壁面に略対称的な縦肉厚断面形状とすることができる外、一側壁面と他側壁面との傾斜角度を僅かに違えて、設置場所の気象条件等に応じ、最適な傾斜角度の側壁面を風雪に対峙させるよう設置するものとすることが可能である。
取付部は、建造物の風下側となる適所に立設された支柱に対して平板体を固定可能とするものであって、特に真っ向から風雪に対峙する側壁面を、所定面形成角度を保持して張設可能とする機能を果たすものであり、平板体の風雪を誘導する側壁面とは反対側となる側壁面か、あるいは上下端付近の何れか一方もしくは上下端付近の双方か、または該反対側の側壁面および上下端付近の何れか一方もしくは双方かの何れか適所に設け、風雪気流の効率的な誘導を著しく妨げない配置、形状とし、工具類を用いて着脱可能な構造とすべきであり、平板体の取付け高さや取付け角度等を、設置場所のスペースや環境条件等に応じて、適宜調節可能な構造とするのが望ましく、台風等の強風にも十分に耐える強度を有するものとしなければならない。
支柱は、平板体を建造物の風下側となる適所における所望の高さ位置に、風雪の進路を横断するよう水平方向に長い鉛直帯板状となる姿勢とし、しかも風雪に直面する側壁面を所定角度姿勢とするよう強固に固定、支持可能とする機能を果たし、建造物の適所に、支持対象である平板体の長手方向に沿って略等間隔となるよう配置、立設されたものとすべきであり、支持した平板体に強風が吹き付けたときなどにも、不要な振動や破損等を生じない程度に十分な強度を有するものとしなければならず、鋼管や鋼棒等の構造用鉄骨製であって建造物に対して鉄筋コンクリート製の基礎部分を一体化したものとするか、あるいは建造物にアンカー金具類を打ち込み、または植込みボルトを立設する等し、これらを利用して強固に立設したものとすべきであり、平板体の連結箇所よりも下側となる適所に上下伸縮機構を有するものとし、さらに、平板体取り付け箇所付近の角度姿勢を適宜変更、調節して実質的に平板体の風雪に直面する側壁面の角度姿勢を調節可能なものとすることができる。
建造物は、風雪の風下側に雪庇を形成してしまう人工的建築物であって、例えば、建築物の屋上や屋敷、道路際のような段差のある壁等、あらゆる建築物をを含み、雪庇が形成され、落下してしまうと、危険あるいは好ましくないと判断されるような場所であるということができる。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
図1の雪庇防止板を設置した建造物の斜視図、および図2の断面化した雪庇防止板の側面図に示される事例は、帯状平板体2の肉厚断面が表れる縦断面において、その下方に掛けての肉厚寸法を漸次減少させていくよう、少なくとも風上側配置とする側壁面21がその面形成角度αを仮想垂直面から僅かに角度を付けたものに形成されるようにする一方、その左右長手方向の要所要所には、風上側配置とする当該側壁面の所定面形成角度αを保持して張設可能とする支柱4,4,……への取付部3,3,……を形成してなるこの発明に包含される雪庇防止板における代表的な実施例を示すものである。
当該雪庇防止板1は、図1および図2中に示すように、建造物である構造ビル5陸屋根の風雪下流側となるパラペット51の内側寄りとなる箇所に沿って、互いに適宜間隔を隔てて立設された複数本の支柱4,4,……を有し、これら各支柱4,4,……の上端と、下端付近の風雪下流側となる外周面適所との夫々に、設けられた取付部3,3,……を介して複数枚の平板体2,2,……が固定的に支持されたものとなっている。
平板体2は、厚さ2mm前後のアルミニウム板または厚さ0.4mm前後の溶融アルミニウム鍍金鋼板を、プレス成形することにより、風雪に対峙する一側壁面21と、これとは反対側となる側壁面22とを夫々略翼形状に成型し、上下端に沿って形成されたフランジ状の縁部23,23同士を接着剤、熔接、縁部折返しによるかしめ加工、リベットあるいはボルト・ナット等の十分な強度が得られる何れか、もしくは併用の結合構造によって一体化した上、内部空間24中には、製造過程の何れかの段階において硬質発泡樹脂25を充填し、長手方向となる両端を、各側壁面21,22と同じ材質からなる閉塞板26,26で塞ぎ、側壁面21,22の結合と同様の結合構造によって密閉状に一体化したものとなっており、縦肉厚断面が、比較的肉厚なものとして形成され、一側壁面21および他側壁面22は、互いに対称的形状をなして、その面形成角度αを、図2中に示すように、仮想垂直面から1゜ないし10゜、望ましくはより傾斜角度が目立たない1゜ないし3゜程度、僅かに傾斜させたものとなっている。
各支柱4,4,……は鋼管製であって基端側に、建造物5屋上に鉄筋コンクリート製の図示しない基礎部分を有して鉛直状に立設され、その上端が、凡そパラペット51上端面から、平板体2,2,……の上下幅寸法に約10cmを加えた高さに設定されており、各上端には、図2中に示すように、夫々アルミニウムあるいはチタン製の2枚の屈曲片32,33を重ね合わせ、複数本のボルト34,34によって固定された上部取付部31を形成し、さらに、各支柱4,4,……のパラペット51上端面から10cm程度の高さ位置となる風雪の風下側外周面には、同様の素材からなる2枚の屈曲片36,37を重ね合わせて複数本のボルト34,34を用いて固定した下部取付部35を設けることにより、平板体2,2,……用の取付部3,3,……を形成したものとなっている。
平板体2は、上下に突設されたフランジ状の縁部23の夫々を、上部取付部31の2枚の屈曲片32,33の先端爪間、および下部取付部35の2枚の屈曲片36,37の先端爪間に挟み込み、強固に固定したものとした上、風雪に真っ向から対峙する側壁面21を、所定面形成角度αに姿勢維持するものとなっている。
また、平板体2は、図3の変形型の平板体の斜視図に示すように、左右端の閉塞板26を、両側壁面21,22が形成する縦断面形状よりも大きく形成して規制翼リブ27とすることができる外、風雪に真っ向から対峙する側壁面21か、両側壁面21,22双方かの何れかに、左右長手方向に沿って略等間隔となる複数箇所に、上下方向の凸条フィン28,28,……を一体形成したものとすることができる。
さらに、支柱4は、図4の支柱の変形例の斜視図に示すように、建造物5に形成した基礎部分に埋込み、一体化させた下側支柱41と、該下側支柱41に上下スライド自在に組合せ可能とした上側支柱42とからなり、平板体2を風雪の風上側に配置、固定するものとした上、下側支柱41および上側支柱42双方の周壁面に貫通、形成された複数の高さ調節孔43,43,……の何れか一箇所、もしくは複数箇所に、ボルト・ナット等による仮固定金具44,44を装着し、任意の高さ位置に仮固定可能とする上下伸縮機構45を形成したものとすることができる。
さらにまた、図5の上部取付部の変形例の斜視図に示すように、上部取付部31の屈曲片32に、風雪の流れ方向に沿って複数の貫通孔を穿設し、支柱4の上端面の取付け孔に対して上部取付部31を進退調節しながら、ボルト34,34によって固定することにより、平板体2の上端固定位置を、風雪の流れ方向に対して進退させ、風雪に対峙する側壁面21の所定面形成角度αを変更、調節可能とする取付角度調節機構46を形成したものとすることが可能である。
(実施例の作用)
以上のとおりの構成からなるこの発明の雪庇防止板1は、平板体2,2,……を形成する側壁面21,22等の主要部品が、アルミニウムや比較的薄い溶融アルミニウム鍍金鋼板等をプレス成型し、内部空間24中に硬質発泡樹脂25を充填したものとすることにより、比較的軽量で運搬、設置作業が簡便なものとなり、しかも側壁面21,22は、共に対称形状となっているので、取付け作業の際に誤って側壁面21,22を逆向きに設置してしまうことを確実に防止することが可能となり、設置後は強風に対する十分な強度を確保することが可能となり、図2中に白抜き矢印で示すように、側壁面21に吹き付けた風雪が、その面形成角度αの傾斜面に沿って下向きに誘導され、平板体2の下端とパラペット51上端面との間に形成された凡そ10cmの隙間を通過し、パラペット51上面の風下側端縁付近に強く吹き付けることとなり、積雪を吹き払い、雪庇の発生ならびに成長を防止するものとなる。
以上のとおりの構成からなるこの発明の雪庇防止板1は、平板体2,2,……を形成する側壁面21,22等の主要部品が、アルミニウムや比較的薄い溶融アルミニウム鍍金鋼板等をプレス成型し、内部空間24中に硬質発泡樹脂25を充填したものとすることにより、比較的軽量で運搬、設置作業が簡便なものとなり、しかも側壁面21,22は、共に対称形状となっているので、取付け作業の際に誤って側壁面21,22を逆向きに設置してしまうことを確実に防止することが可能となり、設置後は強風に対する十分な強度を確保することが可能となり、図2中に白抜き矢印で示すように、側壁面21に吹き付けた風雪が、その面形成角度αの傾斜面に沿って下向きに誘導され、平板体2の下端とパラペット51上端面との間に形成された凡そ10cmの隙間を通過し、パラペット51上面の風下側端縁付近に強く吹き付けることとなり、積雪を吹き払い、雪庇の発生ならびに成長を防止するものとなる。
また、図1および図2中に示したように、建造物5の地上付近から見える雪庇防止板1は、パラペット51の奥側に配されて圧迫感や不安感が軽減されると共に、支柱4,4,……が、陸屋根の中央側に配されて、平板体2,2,……の平板状の側壁面22,22,……が露出しているだけなので、一見すると板状のフェンスに見え、雪庇防止のための設備とは解らないものとなる。
図3中に示したように、平板体2の左右端に規制翼リブ27,27を形成したものとすると、側壁面21に吹き付けた風雪が、左右方向に逃げずに、より効率的に下向きに誘導されるものとなり、さらに、風雪に曝される側壁面21に複数の凸条フィン28,28,……を形成すると、側壁面21に衝突した風雪が左右方向に流動するのを規制して、下向きに整流される。
図4中に示した上下伸縮機構45を各支柱4,4,……に採用すると、平板体2,2,……下端とパラペット51上端面との隙間寸法を、設置場所の気象条件や雪庇の吹き払い状況等に応じて適宜変更、調節することが可能となる、また、図5中に示した取付角度調節機構46を設けると、平板体2,2,……の上端を、風雪に向けて前傾あるいは後傾させて仮固定することが可能となり、設置場所の風向や風速等の状況に応じて、平板体2,2,……の取付姿勢を変更させ、実質的に側壁面21の所定面形成角度αを変更、調節することが可能となる。
(実施例の効果)
以上のような構成からなる実施例の雪庇防止板1は、前記この発明の効果の項で記載の特徴に加え、図2中に示したとおり、平板体2の側壁面21,22をアルミニウムや薄型鋼板をプレス成型し、内部空間24中に硬質発泡樹脂25を充填して形成したことより、軽量かつ高剛性を確保可能となり、建造物5の陸屋根上への搬入作業や設置作業の労働負担を大幅に軽減することができるものとなる外、平板体2を支える取付部3,3,……や、支柱4,4,……等に必要とされる耐久強度を低く抑えることができ、これら支持構造部分を経済的に製造することができるものとなり、設置費用の軽減に大変有利であるという利点を得られることになる。
以上のような構成からなる実施例の雪庇防止板1は、前記この発明の効果の項で記載の特徴に加え、図2中に示したとおり、平板体2の側壁面21,22をアルミニウムや薄型鋼板をプレス成型し、内部空間24中に硬質発泡樹脂25を充填して形成したことより、軽量かつ高剛性を確保可能となり、建造物5の陸屋根上への搬入作業や設置作業の労働負担を大幅に軽減することができるものとなる外、平板体2を支える取付部3,3,……や、支柱4,4,……等に必要とされる耐久強度を低く抑えることができ、これら支持構造部分を経済的に製造することができるものとなり、設置費用の軽減に大変有利であるという利点を得られることになる。
また、図3中に示したように、平板体2の左右端に規制翼リブ27,27を形成したことにより、側壁面21に衝突した風雪を、左右端方向に逃がすこと無く、効率的に下向き誘導することが可能となり、さらにまた、同図3中に示したように、側壁面21に縦方向、複数の凸条フィン28,28,……を突設したことにより、側壁面21に衝突した風雪が、左右方向に流れることなく、真下方向に誘導されるものとなり、平板体2の下端縁側に流れ込む風量を増大させ、さらに高い積雪の吹き払い効果を発揮するものとすることができる。
そして、図4中に示したように支柱4を下側支柱41と、これに上下スライド自在に組合せ可能な上側支柱42とから形成し、仮固定金具44,44を用いて上側支柱42の高さを調節可能、且つ仮固定可能とする上下伸縮機構45を形成したことにより、例えば山岳地帯や平野部等のように風雪の吹き付ける角度や強さ等の気象条件が、異なる場所にも、平板体2下端と建造物5上端面との間の隙間寸法を適宜、自在に変更、調節できるものとし、どのような地形や気象条件下であっても、効率的に風下側の積雪を吹き払い、より確実に雪庇の形成を防止できるものとなる。
また、図5中に示したとおり、支柱4の上端にボルト34,34で仮固定される上側の上部取付部31を、同図5中に示す水平方向往復矢印に示すように、風雪の吹き付け方向に向けてスライド、調節可能とする取付角度調節機構46を形成してあることから、平板体2上端の取付け、仮り固定角度を、設置場所の地形や気象条件等に応じて自在に変更可能として、実質的に側壁面21の所定面形成角度αを変更可能とし、幅広い環境下において最適な条件に設定可能とすることができる。
(結 び)
叙述の如く、この発明の雪庇防止板は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易であって、従前からの雪庇防止装置等に比較して大幅に簡素化されたデザインとすることができ、設置した後に建築物の美観を損ねることがなく、しかも比較的軽量で高い剛性を確保することができ、従来型のものに比較して格段に低廉化を図ることができるため、遥かに経済的に雪庇の発生を防止できるものとなり、冬季の雪庇発生に悩まされてきた建造物の管理者は勿論のこと、何よりもその建造物に係わりを有する人にとって安全性等の面で高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
叙述の如く、この発明の雪庇防止板は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易であって、従前からの雪庇防止装置等に比較して大幅に簡素化されたデザインとすることができ、設置した後に建築物の美観を損ねることがなく、しかも比較的軽量で高い剛性を確保することができ、従来型のものに比較して格段に低廉化を図ることができるため、遥かに経済的に雪庇の発生を防止できるものとなり、冬季の雪庇発生に悩まされてきた建造物の管理者は勿論のこと、何よりもその建造物に係わりを有する人にとって安全性等の面で高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
図面は、この発明の雪庇防止板の技術的思想を具現化した代表的な一実施例を示すものである。
雪庇防止板を設置した建造物を示す斜視図である。
断面化した雪庇防止板を示す側面図である。
変形型の平板体を示す斜視図である。
上下伸縮機構を有する支柱を示す斜視図である。
取付角度調節機構を設けた支柱を示す斜視図である。
建造物の陸屋根に生成した雪庇を示す斜視図である。
1 雪庇防止板
2 平板体
21 同 側壁面
22、 同 反対側壁面
23 同 上下縁部
24 同 内部空間
25 同 硬質発泡樹脂
26 同 閉塞板
27 同 規制翼リブ
28 同 凸条フィン
3 取付部
31 同 上部取付部
32 同 屈曲片
33 同 屈曲片
34 同 ボルト
35 同 下部取付部
36 同 屈曲片
37 同 屈曲片
4 支柱
41 同 下側支柱
42 同 上側支柱
43 同 高さ調節孔
44 同 仮固定金具
45 同 上下伸縮機構
46 同 取付角度調節機構
5 建造物
51 同 パラペット
α 所定面形成角度
S 雪庇
2 平板体
21 同 側壁面
22、 同 反対側壁面
23 同 上下縁部
24 同 内部空間
25 同 硬質発泡樹脂
26 同 閉塞板
27 同 規制翼リブ
28 同 凸条フィン
3 取付部
31 同 上部取付部
32 同 屈曲片
33 同 屈曲片
34 同 ボルト
35 同 下部取付部
36 同 屈曲片
37 同 屈曲片
4 支柱
41 同 下側支柱
42 同 上側支柱
43 同 高さ調節孔
44 同 仮固定金具
45 同 上下伸縮機構
46 同 取付角度調節機構
5 建造物
51 同 パラペット
α 所定面形成角度
S 雪庇
Claims (9)
- 適宜上下幅寸法とした帯状で比較的肉厚の平板体の肉厚断面が表れる縦断面において、その下方に掛けての肉厚寸法を漸次減少させていくよう、少なくとも風上側配置とする側壁面がその面形成角度を仮想垂直面から僅かに角度を付けたものに形成されるようにする一方、その左右長手方向の要所要所には、風上側配置とする当該側壁面の所定面形成角度を保持して張設可能とする支柱への取付部を形成してなるものとしたことを特徴とする雪庇防止板。
- 適宜上下幅寸法とした帯状で比較的肉厚の平板体の肉厚断面が表れる縦断面において、その下方に掛けての肉厚寸法を漸次減少させていくよう、少なくとも風上側配置とする側壁面がその面形成角度を仮想垂直面から僅かに角度を付けたものに形成されるようにする一方、その左右長手方向の要所要所には、風上側配置とする当該側壁面の所定面形成角度を保持して張設可能とする支柱への取付部を形成してなるものとし、少なくとも風上側配置とする当該側壁面に真っ向から吹き付ける風雪が、所定面形成角度によって下向きに強制誘導され、風下側となる建造物から突き出し状に堆積する雪を吹き払い可能とするようにしたことを特徴とする雪庇防止板。
- 外側表面が耐食性を有する軽合金板からなり、適宜上下幅寸法とした帯状で比較的肉厚の平板体の肉厚断面が表れる縦断面において、その下方に掛けての肉厚寸法を漸次減少させていくよう、少なくとも風上側配置とする側壁面がその面形成角度を仮想垂直面から僅かに角度を付けたものに形成され、その内部空間中には、比較的硬質な発泡樹脂が充填状とされたものとする一方、その左右長手方向に渡り突設された上下端縁には、設置の際に適宜選択された要所要所に、風上側配置とする当該側壁面の所定面形成角度を保持して張設可能とする支柱への取付部を取着、形成可能としてなるものとしたことを特徴とする雪庇防止板。
- 外側表面が耐食性を有する軽合金板からなり、適宜上下幅寸法とした帯状で比較的肉厚の平板体の肉厚断面が表れる縦断面において、その下方に掛けての肉厚寸法を漸次減少させていくよう、少なくとも風上側配置とする側壁面がその面形成角度を仮想垂直面から僅かに角度を付けたものに形成され、その内部空間中には、比較的硬質な発泡樹脂が充填状とされたものとする一方、その左右長手方向に渡り突設された上下端縁に、設置の際に適宜選択された要所要所に取着、形成した取付部を介して、建築物陸屋根の風雪の下流側端の近傍に設置された支柱に対し、風上側配置とする当該側壁面の所定面形成角度を保持して固定状に張設してなるものとしたことを特徴とする雪庇防止板。
- 平板体が、その風上側配置とする側壁面の左右長手方向端の略上下間に渡る夫々に、風雪の左右長手方向への流動を規制する規制翼リブを突設してなるものとした、請求項1ないし4何れか一項記載の雪庇防止板。
- 平板体が、設置の際に風雪に真っ向から曝される側壁面、もしくは両側壁面双方に、少なくとも左右端側付近、望ましくは左右幅に渡り略均等配置となる複数箇所の夫々に、上下方向の凸条フィンを突設してなるものとした、請求項1ないし5何れか一項記載の雪庇防止板。
- 平板体が、上下端もしくは上下何れか一方の端部と、支柱の連結箇所との間に傾斜角度を適宜調節可能とする、取付け角度調節機構を添設してなるものとした、請求項1ないし6何れか一項記載の雪庇防止板。
- 支柱が、平板体の連結箇所よりも下側となる適所に、上下伸縮機構を有するものとした、請求項1ないし7何れか一項記載の雪庇防止板。
- 平板体が、設置の際に風雪に真っ向から曝されるのとは反対側となる側壁面の一部もしくは略全面に、看板、広告用の表示、もしくは電飾装置や立体装飾品等を装着し、表示壁面としての機能を付与してなるものとした、請求項1ないし8何れか一項記載の雪庇防止板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004220858A JP2006037576A (ja) | 2004-07-28 | 2004-07-28 | 雪庇防止板 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family
ID=35902848
Family Applications (1)
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JP2004220858A Pending JP2006037576A (ja) | 2004-07-28 | 2004-07-28 | 雪庇防止板 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006037576A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015071935A (ja) * | 2013-09-03 | 2015-04-16 | 有限会社亜細亜建設 | せっぴ安心フェンス |
JP2015535040A (ja) * | 2012-10-23 | 2015-12-07 | イーエクストリーム グローバル リミテッドEextreme Global Limited | 保持装置 |
JP2020012289A (ja) * | 2018-07-18 | 2020-01-23 | 有限会社高橋アルミ工業 | 雪庇予防装置 |
JP2020090844A (ja) * | 2018-12-05 | 2020-06-11 | 株式会社北洋 | 雪崩予防柵用雪庇形成防止体および雪庇の形成防止法 |
-
2004
- 2004-07-28 JP JP2004220858A patent/JP2006037576A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015071935A (ja) * | 2013-09-03 | 2015-04-16 | 有限会社亜細亜建設 | せっぴ安心フェンス |
JP2020012289A (ja) * | 2018-07-18 | 2020-01-23 | 有限会社高橋アルミ工業 | 雪庇予防装置 |
JP7054141B2 (ja) | 2018-07-18 | 2022-04-13 | 有限会社高橋アルミ工業 | 雪庇予防装置 |
JP2020090844A (ja) * | 2018-12-05 | 2020-06-11 | 株式会社北洋 | 雪崩予防柵用雪庇形成防止体および雪庇の形成防止法 |
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