JP2006036528A - プラスチック製巻芯及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 プラスチック製円筒状基部3にスポンジ状シート3を巻き付ける。その巻き付けたスポンジ状シート3をさらに覆うようにシュリンクフィルム4を被せる。その後、シュリンクフィルム4をシュリンクさせて、プラスチック製円筒状基部2の端部にはみだしたシュリンクフィルムを切り取る。
【選択図】 図3
Description
一方、プラスチック製巻芯では、表面が堅いため巻芯に巻かれたフィルムの巻締まりによってフィルム自身の段差がフィルムに転写するという問題がある。
さらに、プラスチック製巻芯の表面の樹脂だけを発泡させるということも考えられるが、この場合には連続して大量に生産しなければ安価に提供できないという問題が予想される。
この発明は上記の問題点を解消するためになされたものであり、クリーンルーム内で使用可能であり、かつフィルム自身によって生じる段差の転写を防止できるプラスチック製巻芯を少量生産において安価に提供することを目的とする。
第2の課題解決手段によるプラスチック製巻芯は、第1の課題解決手段の構成に加えて、スポンジ状シートの突き合わせ部分の端部同士が相補的に斜めに成形されていることを特徴とするものである。
第3の課題解決手段によるプラスチック製巻芯は、第1または第2の課題解決手段の構成に加えて、シュリンクフィルムに表面の粗さ又は凹凸により模様を形成したことを特徴とするものである。
第4の課題解決手段によるプラスチック製巻芯は、第1から第3のいずれかの課題解決手段の構成に加えて、プラスチック製円筒状基部とスポンジ状シートとが分離可能な接着剤又は粘着剤で貼り付けられていることを特徴とするものである。
第5の課題解決手段によるプラスチック製巻芯は、第1から第4のいずれかの課題解決手段の構成に加え、筒状シュリンクフィルムがプラスチック製円筒状基部の端部に固着されているものである。
第6の課題解決手段によるプラスチック製巻芯は、プラスチック製円筒状基部と、プラスチック製円筒状基部の外周に巻き付けられるスポンジ状シートと、スポンジ状シートが外周に巻かれたプラスチック製円筒状基部の外周側を包むように設けられた筒状シュリンクフィルムとを備え、スポンジ状シートが筒状シュリンクフィルムをシュリンクさせることによって締め付けた後、シュリンクフィルムの端部をプラスチック製円筒状基部の内周よりも外側に位置し、かつ外周よりも内側に位置するように切り取ることを特徴とするものである。
第2の課題解決手段のプラスチック製巻芯によれば、スポンジ状シートの突き合わせ部分の端部同士が相補的に斜めであることによって、端部同士が離れて凹溝ができたり、重なって凸状ができたりすることによる段差の発生を防ぐことができるという効果がある。
第3の課題解決手段のプラスチック製巻芯によれば、シュリンクフィルムに表面の粗さ又は凹凸により模様を形成しているので、凹凸や荒さによって表面の滑り性を変化させることができるという効果がある。
第4の課題解決手段のプラスチック製巻芯によれば、接着剤又は粘着剤で貼り付けられている部分を分離することにより、プラスチック製円筒状基部とスポンジ状シートとの間、及びスポンジ状シートとシュリンクフィルムとの間を剥離することができ、プラスチック製円筒状基部又はそれとスポンジ状シートとをシュリンクフィルムから分離することができ、リユースやリサイクルに適した巻芯を提供することができるという効果がある。
第5の課題解決手段のプラスチック製巻芯によれば、スポンジ状シートがプラスチック製円筒状基部とシュリンクフィルムとで包まれるため発塵を防止できるという効果が向上する。
第6の課題解決手段のプラスチック製巻芯によれば、適当に切り分けられたプラスチック製円筒状基部に、スポンジ状シートを巻き付け、さらにそれにシュリンクフィルムを被せてシュリンクフィルムの端を切りそろえるので、埃が入らずかつ他品種少量生産に適した製造方法を提供できるという効果がある。
プラスチック製円筒状基部2は、例えば、ABS樹脂、ポリエチレン、スチレンなどの熱可塑性樹脂で構成される。プラスチック製円筒状基部2は、形状としては、内径152.6mm、外径177mm、長さ50〜2000mmのプラスチック製円筒状基部2が例としてあげられる。成型方法としては、金型による成形や押し出しによる成形方法などがある。
スポンジ状シート3は、例えば厚みが0.5mmの発泡ポリエチレンシートなどを用いる。
スポンジ状シート3の端部を斜めにカットする方法としては、刃物による断裁や高温に熱した金属線を用いたカッティングがある。特許請求の範囲において、「相補的」なる語句を使用しているが、これは、斜めにカットされた端部同士を重ねると元のスポンジ状シートの厚み内に収まり、重ねた部分に対抗する面同士が互いに平行になることを意味している。この場合重ねた部分の厚みは略す本条シートの厚みと等しい。
スポンジ状シート3は、それが発泡ポリエチレンシートである場合には、接着剤として、例えばアクリル系やゴム系の接着剤や粘着剤を用いて、平捲きすることにより行う。平捲きは、機械によっても人の手によっても、例えば平らな台の上にスポンジ状シート3を広げ、スポンジ状シート3に全面接着剤を塗布し、その上にプラスチック製円筒状基部2を乗せて巻くことができる。
図3に示すように、スポンジ状シート3が巻き付けられたプラスチック製円筒状基部2に、シュリンクフィルム4を被せる。シュリンクフィルム4としては、例えば、厚みが0.04mmのポリスチレン製または厚みが0.025mmのポリスチレン製(グンゼ社製のシュリンクチューブ)を好適に用いることができる。
このシュリンクフィルム4の内面には、スポンジ状シート3と接着するための感圧接着剤が塗布されていてもよい。
シュリンクフィルム4を被せた状態で、シュリンクフィルム4を収縮させると、図4に示すように、シュリンクフィルム4のうちプラスチック製筒状基部2からはみ出す部分は、時に内周よりもさらに縮む場合があり、またシュリンクの度合いも場所によりまちまちであることから外観が悪くなるので、外周から少し内周側に入ったところでシュリンクフィルム4の端を切り揃える。スポンジ状シート3は包み込むようにするために、図5に示すように、シュリンクフィルム4はプラスチック製円筒状基部2の端面に固着することが好ましい。発塵を防止できるからである。図5において斜線で示した部分がプラスチック製円筒状基部2の端部とシュリンクフィルム4との接着部分である。固着する方法としては、接着剤による接着や粘着剤による貼付などがある。
また、図5に示すように、シュリンクフィルム4aに凹凸を設けてもよい。ただし、この凹凸は、フィルムに転写しない程度の高さであることが必要である。また、ナシ地模様のように、表面の粗さを増すことにより模様を形成してもよい。このような処理をすることで、プラスチック製巻芯1の表面とフィルムとの摩擦抵抗が向上し巻き易くなる場合がある。
Claims (6)
- プラスチック製円筒状基部と、
前記プラスチック製円筒状基部の外周に巻き付けられるスポンジ状シートと、
前記スポンジ状シートが外周に巻かれた前記プラスチック製円筒状基部の外周側を包むように設けられた筒状シュリンクフィルムとを備え、
前記スポンジ状シートが前記筒状シュリンクフィルムによって締め付けられていることを特徴とするプラスチック製巻芯。 - 前記スポンジ状シートの突き合わせ部分の端部同士が相補的に斜めに成形されていることを特徴とする、請求項1記載のプラスチック製巻芯。
- 前記シュリンクフィルムに表面の粗さ又は凹凸により模様を形成していることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のプラスチック製巻芯。
- 前記プラスチック製円筒状基部と前記スポンジ状シートとの間及び、前記シュリンクフィルムと前記スポンジ状シートとの間のうちの少なくとも一方が、分離可能な接着剤又は粘着剤で貼り付けられていることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のプラスチック紙製巻芯。
- 前記筒状シュリンクフィルムが前記プラスチック製円筒状基部の端部に固着されていることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプラスチック紙製巻芯。
- プラスチック製円筒状基部と、前記プラスチック製円筒状基部の外周に巻き付けられるスポンジ状シートと、前記スポンジ状シートが外周に巻かれた前記プラスチック製円筒状基部の外周側を包むように設けられた筒状シュリンクフィルムとを備え、前記スポンジ状シートがシュリンクすることによって前記筒状シュリンクフィルムを締め付けた後、シュリンクフィルムの端部をプラスチック製円筒状基部の内周よりも外側に位置し、かつ外周よりも内側に位置するように切り取ることを特徴とする、プラスチック製巻芯の製造方法。
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---|---|---|---|
JP2004223429A JP2006036528A (ja) | 2004-07-30 | 2004-07-30 | プラスチック製巻芯及びその製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009220813A (ja) * | 2008-01-29 | 2009-10-01 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 制音具付き空気入りタイヤ |
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-
2004
- 2004-07-30 JP JP2004223429A patent/JP2006036528A/ja active Pending
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