JP2006036184A - 巻込防止用エアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】左折時や右折時においても車両の前輪による物体の巻き込みを確実に抑止し得る巻込防止用エアバッグ装置を提供する。
【解決手段】車両1の前輪2上方位置に配置されるフェンダ部3内に、歩行者等の物体との衝突時に前輪2外側面を覆い隠すように下方へ展開可能なサイドエアバッグ4を格納する。
【選択図】図1
【解決手段】車両1の前輪2上方位置に配置されるフェンダ部3内に、歩行者等の物体との衝突時に前輪2外側面を覆い隠すように下方へ展開可能なサイドエアバッグ4を格納する。
【選択図】図1
Description
本発明は、巻込防止用エアバッグ装置に関するものである。
一般に、トラックやトレーラ等のように左右両側下部がボディパネルで覆われていない車両では、板状、すのこ状、網状、或いは棒状のサイドガードを前後の車輪の間に設けて、車両の左折時や右折時に、歩行者や二輪車の搭乗者が後車輪に巻き込まれないようにしている。
又、トラックやトレーラ等の車両において、その前側部に低圧展開状態のエアバッグを配設し、衝突直後に加圧して車両と路面との隙間を埋めることにより、衝突車両の衝撃を吸収し、小型車両のもぐり込みを防ぐようにしたものがある。(例えば、特許文献1参照。)
特開2001−171451号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているエアバッグ装置においては、直進時小型車両のもぐり込みを防ぐ上では有効であるものの、左折時にハンドルが切られて左側の前輪の前面部分が左方へ向いたり、或いは右折時にハンドルが切られて右側の前輪の前面部分が右方へ向いたりしている状態で、エアバッグが展開された場合、該展開されたエアバッグより左方或いは右方へ前輪の前面部分がはみ出す形となり、車両の前輪による歩行者等の巻き込みを抑止する上で必ずしも充分であるとは言えなかった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、左折時や右折時においても車両の前輪による物体の巻き込みを確実に抑止し得る巻込防止用エアバッグ装置を提供しようとするものである。
本発明は、車両の前輪上方位置に配設されるフェンダ部内に、物体との衝突時に前輪外側面を覆い隠すように下方へ展開可能なサイドエアバッグを格納したことを特徴とする巻込防止用エアバッグ装置にかかるものである。
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
前述の如く構成すると、左折時にハンドルが切られて左側の前輪の前面部分が左方へ向いたり、或いは右折時にハンドルが切られて右側の前輪の前面部分が右方へ向いたりしている状態で、物体が衝突した場合、フェンダ部内に格納されたサイドエアバッグが下方へ展開し、前輪外側面を覆い隠すため、前輪の前面部分が左方或いは右方へはみ出すことがなくなり、車両の前輪による物体の巻き込みを確実に抑止することが可能となる。
前記巻込防止用エアバッグ装置においては、エアバッグ装着用のフレームを、車両の前輪上方位置に配設されるフェンダ部内に位置するようにボディに取り付け、このフレームにサイドエアバッグを装着することができ、このようにすると、サイドエアバッグの装着作業が容易になり、更に、前記フレームを前輪外縁に沿うアーチ状に形成すれば、エアバッグ装着個所の剛性が高まる。
前記巻込防止用エアバッグ装置においては、フェンダ部を、ドア下縁部に形成されたオーバフェンダとすることができ、このようにすると、サイドエアバッグを格納するための空間を確保しやすくなると共に、物体との衝突時には、車両の幅方向外側に張り出すオーバフェンダからサイドエアバッグが下方へ展開する形となるため、左折時や右折時に前輪の前面部分が左方や右方へ向いている状態であっても、前輪外側面を覆い隠しやすくなる。
又、前記巻込防止用エアバッグ装置においては、車両の前側バンパ内に、物体との衝突時に下方へ展開されるサイドエアバッグの前方に連なるよう下方へ展開可能なフロントエアバッグを格納することが有効であり、このようにすると、物体との衝突時には、サイドエアバッグが前輪外側面を覆い隠すように下方へ展開することに加え、更に、フロントエアバッグが前記サイドエアバッグの前方に連なるよう下方へ展開するため、車両の前輪による物体の巻き込みをより確実に抑止することが可能となる。
本発明の巻込防止用エアバッグ装置によれば、左折時や右折時においても車両の前輪による物体の巻き込みを確実に抑止し得るという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図4は本発明を実施する形態の一例であって、トラックやトレーラ等の車両1の前輪2上方位置に配設されるフェンダ部3内に、歩行者等の物体との衝突時に前輪2外側面を覆い隠すように下方へ展開可能なサイドエアバッグ4を格納したものである。
本図示例の場合、前記フェンダ部3を、キャブ5のドア6下縁部に形成されたオーバフェンダ7として、該オーバフェンダ7内に、図2に示す如く、前記サイドエアバッグ4と、該サイドエアバッグ4に窒素ガスを送り込むためのインフレータ8とを格納するようにしてある。
又、前記車両1の前側バンパ9内には、図3に示す如く、物体との衝突時に下方へ展開されるサイドエアバッグ4の前方に連なるよう下方へ展開可能なフロントエアバッグ10を格納するようにしてある。尚、図3中、11はフロントエアバッグ10に窒素ガスを送り込むためのインフレータである。
更に、前記前側バンパ9内の左右両側部には、図3に示す如く、歩行者等の物体との衝突時における衝撃を検出するための衝撃感知センサ12を取り付けてある。
一方、前記左右の衝撃感知センサ12はそれぞれ、図4に示す如く、制御装置13に接続してあり、歩行者等の物体との衝突時に検出された検出信号14を制御装置13へ入力し、該制御装置13から対応する左右いずれかの側のインフレータ8とインフレータ11へ制御信号15,16を出力し、該インフレータ8とインフレータ11内の点火装置(図示せず)に点火し、窒素ガス発生剤を瞬時に燃焼させ、サイドエアバッグ4とフロントエアバッグ10に窒素ガスを送り込むようにしてある。尚、前記衝撃感知センサ12は、検出される衝撃が予め設定された設定値を越えた場合に、歩行者等の物体が衝突したとして検出信号14を制御装置13へ入力するようにしてある。
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
前述の如く構成すると、左折時にハンドルが切られて左側の前輪2の前面部分が左方へ向いたり、或いは右折時にハンドルが切られて右側の前輪2の前面部分が右方へ向いたりしている状態で、歩行者等の物体が衝突した場合、その衝撃が対応する左右いずれかの衝撃感知センサ12によって検出され、該衝撃感知センサ12によって検出された検出信号14が制御装置13へ入力され、該制御装置13から対応する左右いずれかの側のインフレータ8とインフレータ11へ制御信号15,16が出力され、該インフレータ8とインフレータ11内の点火装置(図示せず)に点火が行われ、窒素ガス発生剤が瞬時に燃焼し、サイドエアバッグ4とフロントエアバッグ10に窒素ガスが送り込まれる。
これにより、フェンダ部3内に格納されたサイドエアバッグ4が下方へ展開し、前輪2外側面を覆い隠すため、前輪2の前面部分が左方或いは右方へはみ出すことがなくなり、更に、フロントエアバッグ10が前記サイドエアバッグ4の前方に連なるよう下方へ展開するため、車両1の前輪2による物体の巻き込みをより確実に抑止することが可能となる。
しかも、本図示例においては、フェンダ部3を、ドア6下縁部に形成されたオーバフェンダ7としてあることから、サイドエアバッグ4を格納するための空間を確保しやすくなると共に、物体との衝突時には、車両1の幅方向外側に張り出すオーバフェンダ7からサイドエアバッグ4が下方へ展開する形となるため、左折時や右折時に前輪2の前面部分が左方や右方へ向いている状態であっても、前輪2外側面を覆い隠しやすくなる。
こうして、左折時や右折時においても車両1の前輪2による物体の巻き込みを確実に抑止し得る。
図5、図6は本発明を実施する形態の他の例であって、図中、図1〜図4と同じ符号を付した部分は同一物を表している。
本図示例の場合、エアバッグ装着用のフレーム17を、車両1の前輪2上方位置に配設されるフェンダ部3内に位置するように取り付け、このフレーム17に、歩行者等の物体との衝突時に前輪2外側面を覆い隠すように下方へ展開可能なサイドエアバッグ4を装着したものである。
フレーム17は、前輪2の外縁に沿うようにアーチ状に加工した金属板であって、その上面には、ドア6が嵌まり込むキャブ5の開口下縁にボルト締結されるブラケット18が設けてある。
サイドエアバッグ4は、フレーム17の下面に取り付けられ、このサイドエアバッグ4に窒素ガスを送り込むインフレータ8は、キャブ5の後端下部に格納してある。
また、サイドエアバッグ4及びフロントエアバッグ10の制御系統は、先述した本発明を実施する形態の一例と同様に構成してある。
つまり歩行者等の物体が衝突した場合、その衝撃によってフェンダ部3内に格納されたサイドエアバッグ4が下方へ展開し、前輪2外側面を覆い隠すため、前輪2の前面部分が左方或いは右方へはみ出すことがなくなり、更に、フロントエアバッグ10が前記サイドエアバッグ4の前方に連なるよう下方へ展開するため、車両1の前輪2による物体の巻き込みをより確実に抑止することが可能となる。
この他に、キャブ5に取り付けたフレーム17にサイドエアバッグ4を装着するので、サイドエアバッグ4の装着作業が容易になり、これに加えて、フレーム17がアーチ状であるため、サイドエアバッグ4を装着する個所の剛性が高まる。
尚、本発明の巻込防止用エアバッグ装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 車両
2 前輪
3 フェンダ部
4 サイドエアバッグ
7 オーバフェンダ
8 インフレータ
9 前側バンパ
10 フロントエアバッグ
11 インフレータ
12 衝撃感知センサ
13 制御装置
14 検出信号
15 制御信号
16 制御信号
17 フレーム
2 前輪
3 フェンダ部
4 サイドエアバッグ
7 オーバフェンダ
8 インフレータ
9 前側バンパ
10 フロントエアバッグ
11 インフレータ
12 衝撃感知センサ
13 制御装置
14 検出信号
15 制御信号
16 制御信号
17 フレーム
Claims (5)
- 車両の前輪上方位置に配設されるフェンダ部内に、物体との衝突時に前輪外側面を覆い隠すように下方へ展開可能なサイドエアバッグを格納したことを特徴とする巻込防止用エアバッグ装置。
- エアバッグ装着用のフレームを、車両の前輪上方位置に配設されるフェンダ部内に位置するようにボディに取り付け、このフレームに、物体との衝突時に前輪外側面を覆い隠すように下方へ展開可能なサイドエアバッグを装着したことを特徴とする巻込防止用エアバッグ装置。
- エアバッグ装着用のフレームを、前輪外縁に沿うアーチ状に形成した請求項2に記載の巻込防止用エアバッグ装置。
- フェンダ部を、ドア下縁部に形成されたオーバフェンダとした請求項1乃至3記載の巻込防止用エアバッグ装置。
- 車両の前側バンパ内に、物体との衝突時に下方へ展開されるサイドエアバッグの前方に連なるよう下方へ展開可能なフロントエアバッグを格納した請求項1乃至4記載の巻込防止用エアバッグ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005038779A JP2006036184A (ja) | 2004-06-21 | 2005-02-16 | 巻込防止用エアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004182414 | 2004-06-21 | ||
JP2005038779A JP2006036184A (ja) | 2004-06-21 | 2005-02-16 | 巻込防止用エアバッグ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006036184A true JP2006036184A (ja) | 2006-02-09 |
Family
ID=35901621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005038779A Pending JP2006036184A (ja) | 2004-06-21 | 2005-02-16 | 巻込防止用エアバッグ装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2005
- 2005-02-16 JP JP2005038779A patent/JP2006036184A/ja active Pending
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