JP2006035196A - 水処理装置 - Google Patents

水処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006035196A
JP2006035196A JP2004232079A JP2004232079A JP2006035196A JP 2006035196 A JP2006035196 A JP 2006035196A JP 2004232079 A JP2004232079 A JP 2004232079A JP 2004232079 A JP2004232079 A JP 2004232079A JP 2006035196 A JP2006035196 A JP 2006035196A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
treated
refrigerant
sterilization
pool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004232079A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Takahashi
正憲 高橋
Hidekazu Murata
秀和 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2004232079A priority Critical patent/JP2006035196A/ja
Publication of JP2006035196A publication Critical patent/JP2006035196A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B27/00Machines, plants or systems, using particular sources of energy
    • F25B27/002Machines, plants or systems, using particular sources of energy using solar energy
    • F25B27/005Machines, plants or systems, using particular sources of energy using solar energy in compression type systems
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2309/00Gas cycle refrigeration machines
    • F25B2309/06Compression machines, plants or systems characterised by the refrigerant being carbon dioxide
    • F25B2309/061Compression machines, plants or systems characterised by the refrigerant being carbon dioxide with cycle highest pressure above the supercritical pressure

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Abstract

【課題】 水泳のために人工的に水が溜められたプール等の被処理水の除菌、殺菌、滅菌のためのランニングコストを抑えて大幅な省エネ化を図ると共に、加熱殺菌を併用して確実な除菌、殺菌、滅菌処理を行うことを目的とする。
【解決手段】 圧縮機10、放熱器154、減圧装置156、蒸発器157等を環状に接続して成り、二酸化炭素を冷媒として用い、高圧側が超臨界圧力となる冷媒サイクル装置と、この冷媒サイクル装置の放熱器154が設けられ、被処理水を貯留する電解槽201と、この電解槽201内の被処理水に少なくとも一部が浸漬された少なくとも一対の電極206A、206Bと、太陽電池207とを備え、前記冷媒サイクル装置の放熱器154の放熱にて被処理水を加熱殺菌すると共に、太陽電池207の出力を前記各電極206A、206Bに印加し、電気化学分解により前記被処理水を除菌、若しくは、滅菌する。
【選択図】図3

Description

本発明は、大型の貯水槽、特にプール等に貯留された被処理水を除菌、若しくは、滅菌する水処理装置に関するものである。
従来例えば屋内外に設置された大型の貯水槽、特に水泳のために人工的に水が溜められたプールなどはその水質を維持するため、定期的にサラシ粉や高度サラシ粉或いは次亜塩素酸ソーダ(NaCIO)などの滅菌処理剤を投入して滅菌処理を行っていた。該大型の貯水槽やプールなどの水質を維持するため、従来ではそれらの従業者などが手作業により菌処理剤の投入作業を行っていたが、カルキや次亜塩素酸ソーダの水溶液は刺激性を有するため、特に営業時間内に投入する際には充分に注意しながら作業を行わなければならないなど、滅菌処理剤の投入には充分な注意と大きな労力を要していた。
そこで、上述のような大型の貯水槽やプールなどの被処理水を電解槽に導き、商用交流電力を用いて2枚の電極板からなる電極組に通電して被処理水を電気化学反応(電気化学分解)させることにより、塩素ガス、次亜塩素酸(HClO)、次亜塩素酸イオン等を発生させ、それらを被処理水に作用させることによって、簡単かつ効率的に滅菌処理することができる水処理装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2003−88865号公報
このように、従来より大型の貯水槽や水泳のために人工的に水が溜められたプール等の被処理水の滅菌処理は、商用交流電力を用いた電気化学分解により行うものはあったが、商用交流電力を整流して被処理水の電気化学分解を行うと滅菌処理のためのランニングコストが多大となってしまう。そこで、大型の貯水槽やプール等の被処理水の滅菌処理の省エネ化を図ることができる水処理装置の開発が望まれていた。
本発明は、係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、水泳のために人工的に水が溜められたプール等の被処理水の除菌、殺菌、滅菌のためのランニングコストを抑えて大幅な省エネ化を図ると共に、加熱殺菌を併用して確実な除菌、殺菌、滅菌処理を行うことを目的とする。
即ち、本発明の水処理装置は、圧縮機、放熱器、減圧装置、蒸発器等を環状に接続して成り、二酸化炭素を冷媒として用い、高圧側が超臨界圧力となる冷媒サイクル装置と、この冷媒サイクルの放熱器が設けられ、被処理水を貯留する電解槽と、この電解槽内の被処理水に少なくとも一部が浸漬された少なくとも一対の電極と、太陽電池とを備え、前記冷媒サイクル装置の放熱器の放熱にて被処理水を加熱殺菌すると共に、太陽電池の出力を前記各電極に印加し、電気化学分解により前記被処理水を除菌、若しくは、滅菌する。
本発明の水処理装置では、圧縮機、放熱器、減圧装置、蒸発器等を環状に接続して成り、二酸化炭素を冷媒として用い、高圧側が超臨界圧力となる冷媒サイクル装置と、この冷媒サイクルの放熱器が設けられ、被処理水を貯留する電解槽と、この電解槽内の被処理水に少なくとも一部が浸漬された少なくとも一対の電極と、太陽電池とを備え、前記冷媒サイクル装置の放熱器の放熱にて被処理水を加熱殺菌すると共に、太陽電池の出力を前記各電極に印加し、電気化学分解により前記被処理水を除菌、若しくは、滅菌することにより、加熱殺菌、電気的殺菌にて清潔性を向上させると共に、太陽エネルギーを利用する事により省エネ化を図る事ができるものである。
特に、プール用の水を除菌/滅菌する場合には、太陽エネルギーを最も利用できる夏場に使用するので、最も効果的である。更に、加熱殺菌のための冷媒サイクル装置を備えているため、冬場の温水プール用の加熱にも利用する事ができる。
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の水処理装置200の水を加熱・冷却するための冷媒サイクル装置に使用するコンプレッサの実施例として、第1及び第2の回転圧縮要素32、34を備えた内部中間圧型多段(2段)圧縮式ロータリコンプレッサ10の縦断側面図、図2は本発明の冷媒サイクル装置の回路図、図3はプールなどの水を除菌、殺菌する水処理装置200である。
図1、2において、10は二酸化炭素(CO2)を冷媒として使用する内部中間圧型多段圧縮式ロータリコンプレッサで、このコンプレッサ10は鋼板からなる円筒状の密閉容器12と、この密閉容器12の内部空間の上側に配置収納された駆動要素としての電動要素14及びこの電動要素14の下側に配置され、電動要素14の回転軸16により駆動される第1の回転圧縮要素32(1段目)及び第2の回転圧縮要素34(2段目)から成る回転圧縮機構部18にて構成されている。
密閉容器12は底部をオイル溜めとし、電動要素14と回転圧縮機構部18を収納する容器本体12Aと、この容器本体12Aの上部開口を閉塞する略椀状のエンドキャップ(蓋体)12Bとで構成され、且つ、このエンドキャップ12Bの上面中心には円形の取付孔12Dが形成されており、この取付孔12Dには電動要素14に電力を供給するためのターミナル(配線を省略)20が取り付けられている。
電動要素14は所謂磁極集中巻き式のDCモータであり、密閉容器12の上部空間の内周面に沿って環状に取り付けられたステータ22と、このステータ22の内側に若干の間隔を設けて挿入設置されたロータ24とからなる。このロータ24は中心を通り鉛直方向に延びる回転軸16に固定されている。ステータ22は、ドーナッツ状の電磁鋼板を積層した積層体26と、この積層体26の歯部に直巻き(集中巻き)方式により巻装されたステータコイル28を有している。また、ロータ24はステータ22と同様に電磁鋼板の積層体30で形成され、この積層体30内に永久磁石MGを挿入して形成されている。
前記第1の回転圧縮要素32と第2の回転圧縮要素34との間には中間仕切板36が挟持されている。即ち、第1の回転圧縮要素32と第2の回転圧縮要素34は、中間仕切板36と、この中間仕切板36の上下に配置された上シリンダ38、下シリンダ40と、この上下シリンダ38、40内を、180度の位相差を有して回転軸16に設けられた上下偏心部42、44により偏心回転される上下ローラ46、48と、この上下ローラ46、48に当接して上下シリンダ38、40内をそれぞれ低圧室側と高圧室側に区画するベーン50、52と、上シリンダ38の上側の開口面及び下シリンダ40の下側の開口面を閉塞して回転軸16の軸受けを兼用する支持部材としての上部支持部材54及び下部支持部材56にて構成されている。
一方、上部支持部材54及び下部支持部材56には、図示しない吸込ポートにて上下シリンダ38、40の内部とそれぞれ連通する吸込通路60(上側の吸込通路は図示せず)と、一部を凹陥させ、この凹陥部を上部カバー66、下部カバー68にて閉塞することにより形成される吐出消音室62、64とが設けられている。
尚、吐出消音室64と密閉容器12内とは、上下シリンダ38、40や中間仕切板36を貫通する連通路にて連通されており、連通路の上端には中間吐出管121が立設され、この中間吐出管121から第1の回転圧縮要素32で圧縮された中間圧の冷媒ガスが密閉容器12内に吐出される。
そして、冷媒としては地球環境にやさしく、可燃性及び毒性等を考慮して自然冷媒である前述した二酸化炭素(CO2)が使用され、潤滑油としてのオイルは、例えば鉱物油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル油、エステル油、PAG(ポリアルキルグリコール)など既存のオイルが使用される。
密閉容器12の容器本体12Aの側面には、上部支持部材54と下部支持部材56の吸込通路60(上側は図示せず)、吐出消音室62、上部カバー66の上側(電動要素14の下端に略対応する位置)に対応する位置に、スリーブ141、142、143及び144がそれぞれ溶接固定されている。そして、スリーブ141内には上シリンダ38に冷媒ガスを導入するための冷媒導入管92の一端が挿入接続され、この冷媒導入管92の一端は上シリンダ38の図示しない吸込通路と連通する。この冷媒導入管92は後述する中間冷却回路150に設けられた断熱箱体201の開口部202、中間熱交換器159を経てスリーブ144に至り、他端はスリーブ144内に挿入接続されて密閉容器12内に連通する。
また、スリーブ142内には下シリンダ40に冷媒ガスを導入するための冷媒導入管94の一端が挿入接続され、この冷媒導入管94の一端は下シリンダ40の吸込通路60と連通する。
そして、スリーブ143内には冷媒吐出管96が挿入接続され、この冷媒吐出管96の一端は吐出消音室62と連通する。
次に、図2において、上述したコンプレッサ10は図2に示す冷媒回路の一部を構成する。即ち、コンプレッサ10の冷媒吐出管96は放熱器154の入口に接続される。そして、この放熱器154を出た配管は内部熱交換器160を通過する。この内部熱交換器160は放熱器154から出た第2の回転圧縮要素34からの高圧側の冷媒と蒸発器157から出た低圧側の冷媒とを熱交換させるためのものである。
そして、この内部熱交換器160を通過した高圧側の冷媒は、絞り手段としての膨張弁156に至る。この膨張弁156の出口は蒸発器157の入口に接続され、蒸発器157を出た配管は内部熱交換器160に至る。そして、内部熱交換器160から出た配管は冷媒導入管94に接続されている。
次に図3を参照して、本発明の水処理装置200について説明する。
この水処理装置200は、大型の貯水槽や水泳のために人工的に水が溜められたプール等の被処理水の電気化学分解による滅菌処理に多大な商用交流電力料がかかるのを防止することを特徴とする。被処理水の電気化学分解に省エネ化を図るという目的を、自然エネルギーであるクリーンな太陽エネルギーを利用することにより実現した。
この図3は、本発明の一実施例を示す水処理装置200の構成図を示しており、水処理装置200は水泳のために人工的に水が溜められたプール212と、このプール212に貯められた水を電気化学分解するための電解槽201と、この電解槽201内で水を電気化学分解するための一対の電極206A、206Bと、両電極206A、206Bの電力供給源となる太陽電池207とから構成されている。
プール212内と電解槽201内は給水管202と排水管204により接続されており、一方の給水管202(図中上側)にはプール212内の水を電解槽201内に給水するための給水ポンプ203が介設されており、他方の排水管204(図中下側)には電解槽201内で電気化学分解され除菌及び滅菌された水をプール212内に戻すための排水ポンプ205が介設されている。尚、給水ポンプ203側の給水管202には図示しないがプール212内のゴミが電解槽201内に入らないように被処理水を濾過するためのフィルタが設けられている。これによって、電解槽201内に設けた両電極206A、206Bにゴミが付着して被処理水の電気化学分解の性能が低下してしまうのを防止している。
ここで、一般的に微生物の至適pHはpH7近傍とされている。このことから、微生物(細菌)は至適pHから外れた水中では代謝異常を起こして増殖性が大幅に低下することが知られている。また、水に塩水などの電解質溶液を添加した被処理水を電気化学分解すると次亜塩素酸が発生するが、この次亜塩素酸により微生物は死滅する。係る被処理水を電気化学分解することにより、被処理水のpHが低下して、例えばpH2程の酸性水になると同時に発生した次亜塩素酸により電解槽4内の被処理水の微生物を除菌及び滅菌させることができる。
前記電解槽201内には耐食性に富んだ、チタン素地面上に白金、金、パラジウム等の貴金属、或いは、ニッケル、銅等のメッキ皮膜を形成した一対の電極206A、206Bが設けられており、両電極206A、206Bはプール212から汲み上げ給水された電解槽201内の水に塩水が添加された被処理水に全体若しくは一部が浸漬される。そして、電解槽201内の一対の電極206A、206Bの内の、一方の電極206Aには正電位(+)、他方の電極206Bには負電位(−)が印加されることにより、電極206Aをアノード、電極206Bをカソードとして被処理水は電気化学分解される。このとき、電極206A、206Bに印加する電圧は、水の電気分解が生じない程度の電圧を印加することになるが、印加電圧は被処理水の水質などに応じて決定される。
一方、太陽電池207は、クリーンな太陽光を受けこの太陽光のエネルギーにて発電するもので、例えば、水処理装置200全体で使用できる電力量(この場合、被処理水の電気化学分解及び給水ポンプ203と排水ポンプ205を駆動する電力量)をまかなうことができる、約3kW〜5kW或いはそれ以上の大きな発電能力を有している。この太陽電池207は、プール212が屋内に設置されている場合は、プール212の屋根の上、或いは、プール212が屋外に設置されている場合は、プール212サイドの建物の屋根などに設置される。
また、太陽電池207は、電極コード209にて前記両電極206A、206Bに配線接続されると共に、ポンプコード210、211にて両ポンプ203、205に配線接続されている。即ち、昼間太陽電池207が太陽光を受けて発電すると、発電された電力は電極コード209から両電極206A、206Bに印加されると共に、ポンプコード210、211から両ポンプ203、205に印加されるように構成されている。尚、太陽電池207で発電された電力は、既に周知の直流(DC)電力であるため、このまま被処理水の電気化学分解に使用するか、或いは、図示しないインバータ装置などによって被処理水の電気化学分解を効率よく行えるように脈流に変換されたものが印加される。
更に、前記排水管204には、排水ポンプ205の電解槽201側には、冷媒サイクル装置の放熱器154が、設けられて、電解槽201からの水を加熱する事ができ、排水ポンプ205のプール212側には、前記放熱器154で加熱した水を冷却するための蒸発器157が設けられている。
以上の構成で次に水処理装置200の動作を説明する。尚、微生物を効果的に除菌及び滅菌できるように電解槽201内に塩水などの電解質溶液を自動的に添加する添加装置が設けられているものとする。そして昼間太陽電池207が太陽光を受けると、太陽電池207はその太陽光エネルギーを電気に変換して所定の電力を発電する。そして、太陽電池207にて発電された電力にて給水ポンプ203が駆動されると、給水管202からはプール212内の水が吸引されて電解槽201内に給水される。
このとき、汲み上げた電解槽201内の水に自動的に電解質溶液が添加されると共に、太陽電池207で発電された電力は、両電極206A、206Bに印加され、プール212の水に電解質溶液が添加された被処理水が電気化学分解される。この電気化学分解により、アノードである電極206Aで次亜塩素酸(HClO)が発生し、被処理水はpHが低下して、例えばpH2程の酸性水になる。尚、アノードである電極206Aではオゾンや活性酸素も発生し、除菌・殺菌に寄与する。
これにより、被処理水は微生物の至適pHから大きくずれる。係る微生物は酵素で代謝を行っているので、至適pHから大きく外れた被処理水で代謝異常を起こして増殖性が大幅に低下し、死滅する。また、電解質溶液が電気化学分解されて次亜塩素酸が発生する。この酸性水と次亜塩素酸とによって被処理水を更に効果的に除菌/滅菌させることができる。従って、微生物を効率的に除菌及び滅菌させることができ、被処理水中の微生物の除去効果を著しく改善することができる。
そして、除菌/滅菌された電解槽201内の被処理水は、太陽電池207にて発電された電力にて駆動される排水ポンプ205によって排水管204からプール212内に戻り、これが繰り返されて、微生物が少ない或いは除去された綺麗なプール212水に維持することができる。尚、被処理水を電気化学分解すると、水は酸性化してしまうので必要に応じて中和剤が投入される。この場合、中和剤は電解槽201と排水管204との間、或いは、排水管204の途中に設けるか、直接プール212に投入しても良い。
このように、水処理装置200は、電解槽201内の被処理水に浸漬された一対の電極206A、206Bと、太陽電池207とを備えている。そして、太陽電池207で発電された電力の出力を各電極206A、206Bに印加して電解槽201内の被処理水を電気化学分解により除菌、若しくは、滅菌しているので、プール212内の水を微生物のいない綺麗な水に維持管理することができる。特に、クリーンな太陽光エネルギーを使用しているので、地球環境汚染対策にも寄与することができる。
更に、この電気化学分解と共に、又は電気化学分解とは別に、前述した冷媒サイクル装置を駆動して、加熱殺菌を行う。
以下に本発明の水処理装置200の水を加熱、冷却する冷媒サイクル装置の動作を説明する。ターミナル20及び図示されない配線を介してコンプレッサ10の電動要素14のステータコイル28に通電されると、電動要素14が起動してロータ24が回転する。この回転により回転軸16と一体に設けた上下偏心部42、44に嵌合された上下ローラ46、48が上下シリンダ38、40内を偏心回転する。
これにより、冷媒導入管94及び下部支持部材56に形成された吸込通路60を経由して図示しない吸込ポートからシリンダ40の低圧室側に吸入された低圧の冷媒ガスは、ローラ48とベーン52の動作により圧縮されて中間圧となり下シリンダ40の高圧室側より図示しない連通路を経て中間吐出管121から密閉容器12内に吐出される。これによって、密閉容器12内は中間圧となる。
そして、密閉容器12内の中間圧の冷媒ガスは冷媒導入管92に入り、スリーブ144から出て中間冷却回路150に流入する。そして、この中間冷却回路150が中間熱交換器159を通過する過程で空冷方式により放熱する。
そして、中間熱交換器159にて冷却された中間圧の冷媒ガスは上部支持部材54に形成された図示しない吸込通路を経由して、図示しない吸込ポートから第2の回転圧縮要素34の上シリンダ38の低圧室側に吸入され、ローラ46とベーン50の動作により2段目の圧縮が行われて高圧高温の冷媒ガスとなり、高圧室側から図示しない吐出ポートを通り上部支持部材54に形成された吐出消音室62を経て冷媒吐出管96より外部に吐出される。
冷媒吐出管96から吐出された冷媒ガスは放熱器154に流入し、そこで電解槽201で電気殺菌された水を、約80℃まで昇温させて加熱殺菌する。ここで放熱した後、内部熱交換器160を通過し、冷媒はそこで低圧側の冷媒に熱を奪われて更に冷却される。
係る内部熱交換器160で冷却された高圧側の冷媒ガスは膨張弁156に至る。冷媒は膨張弁156において圧力が低下して、その後、蒸発器157内に流入する。そこで冷媒は蒸発し、吸熱作用を発揮して加熱された水の温度を適温に冷却する。尚、この冷却は、冬場であれば20〜30℃程度の水温とするため、外気温度にあわせて冷却能力を調整可能としている。
その後、冷媒は蒸発器157から流出して、内部熱交換器160に至る。そこで前述の高圧側の冷媒から熱を奪い、加熱作用を受ける。ここで、蒸発器157で蒸発して低温となり、蒸発器157を出た冷媒は、完全に気体の状態ではなく液体が混在した状態であるが、内部熱交換器160を通過させて高圧側の冷媒と熱交換させることで、冷媒が加熱される。これにより、冷媒は過熱度が取れて完全に気体となる。
これにより、蒸発器157から出た冷媒を確実にガス化させることができるようになる。特に、運転条件により余剰冷媒が発生するような場合においても、内部熱交換器160により、低圧側冷媒を加熱しているので、低圧側のアキュムレータなどを設けること無く、コンプレッサ10に液冷媒が吸い込まれる液バックを確実に防止し、コンプレッサ10が液圧縮にて損傷を受ける不都合を回避することができるようになる。
また、コンプレッサ10の吐出温度や内部温度を上昇させないサイクルとすることで、冷媒サイクル装置の信頼性の向上を図ることができるようになる。
尚、内部熱交換器160で加熱された冷媒は、冷媒導入管94からコンプレッサ10の第1の回転圧縮要素32内に吸い込まれるサイクルを繰り返す。
また、屋外の水泳用のプール212に用いる場合、太陽光も強く、太陽エネルギーも多くなる夏場の暑い時期に使用するので、太陽電池207の発電電力を利用して被処理水の電気化学分解による除菌/滅菌を最も効果的に行うことができると共に、前記コンプレッサ10への電力も供給する。特に、プール212内の水の除菌/滅菌に商用交流電源からの電力を買電して利用せず、太陽光エネルギーを利用して水処理装置200、冷媒サイクル装置のコンプレッサ10を動作させることができるので、著しい省エネ化を図ることが可能となる。また、水処理装置200や冷媒サイクル装置のコンプレッサ駆動に商用交流電源を使用していないので、商用交流電源の多大な費用もかからずプール212水の除菌/滅菌処理するためのランニングコストを大幅に低減させることができ、水処理装置200の利便性を大幅に向上させることができる。
尚、実施例では、プール212内の水を電解槽201内に給水する給水ポンプ203と、電解槽201内に給水した水をプール212内に排水する排水ポンプ205とを設けたが、水処理装置200は給水ポンプ203と排水ポンプ205との2つを設けずどちらか一方のポンプだけ設けても本発明は有効である。この場合、電解槽201をプール212より高いところに設けると共に給水ポンプ203だけを設ける。そして、電解槽201内の電気化学分解した被処理水を、電解槽201からオーバーフローさせる。これにより、電解槽201内からオーバーフローした水を落差でプール212内に戻すことができるので、給水ポンプ203だけ設ければ良いことになる。
また、電解槽201をプール212より低いところに設けると共に、排水ポンプ205だけを設ける。そして、プール212の水を落差によって電解槽201内に給水し、電解槽201内で電気化学分解した被処理水を排水ポンプ205で戻せば、排水ポンプ205だけ設ければ良いことになる。このように、水処理装置200のポンプを一つにできるので、ポンプを駆動するための電力消費量を削減することができ、また、2台のポンプのメンテナンスも行わなくても良くなるので、手間もかからず水処理装置200の利便性を大幅に向上することができるようになるものである。
また、実施例では水処理装置200で水泳のために人工的に水が溜められたプール212水の除菌/滅菌を行うことで説明したが、水処理装置200はプール212水の除菌/滅菌に限られず、ビルの上などに設置された貯水槽や、防火用の貯水槽、或いは他の大型の貯水槽などに適用しても本発明は有効である。
また、被処理水を電気化学分解するための電極を電解槽201内に一対設けたが、電解槽201内の電極は一対に限らず、二対、三対或いはそれ以上複数対設けても差し支えない。これにより、被処理水の電気化学分解を大幅に促進させることができるようになるので、プール212内の水を短時間で除菌/滅菌することができ便利である。特に、大きなプール212に複数対の電極を設ければ、プール212内全体の水を短時間で効果的に除菌/滅菌することができ、更に水処理装置200の利便性を向上することができる。
以上の如く、電気化学での除菌、滅菌を行うと共に、冷媒サイクル装置による加熱殺菌も行う事ができるため、衛生的な水管理が行えると共に、太陽電池207にてこれらの電力を供給するため、商用電力を削減する事ができ、ランニングコストの削減を行う事ができる。
本発明の冷媒サイクル装置に使用するコンプレッサの断面図である。 本発明の冷媒サイクル装置の回路図である。 本発明の一実施例を示す水処理装置の模式図である。
符号の説明
10 多段圧縮式ロータリコンプレッサ
12 密閉容器
14 電動要素
32 第1の回転圧縮要素
34 第2の回転圧縮要素
92、94 冷媒導入管
96 冷媒吐出管
150 中間冷却回路
154 ガスクーラ
156 膨張弁(絞り手段)
157 蒸発器
160 内部熱交換器
200 水処理装置
201 電解槽
202 給水管
203 吸水ポンプ
204 排水管
205 排水ポンプ
206A 電極
206B 電極
207 太陽電池
208 電極コード
210 ポンプコード
211 ポンプコード
212 プール

Claims (1)

  1. 圧縮機、放熱器、減圧装置、蒸発器等を環状に接続して成り、二酸化炭素を冷媒として用い、高圧側が超臨界圧力となる冷媒サイクル装置と、この冷媒サイクルの放熱器が設けられ、被処理水を貯留する電解槽と、この電解槽内の被処理水に少なくとも一部が浸漬された少なくとも一対の電極と、太陽電池とを備え、前記冷媒サイクル装置の放熱器の放熱にて被処理水を加熱殺菌すると共に、太陽電池の出力を前記各電極に印加し、電気化学分解により前記被処理水を除菌、若しくは、滅菌することを特徴とする水処理装置。
JP2004232079A 2004-06-25 2004-08-09 水処理装置 Pending JP2006035196A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004232079A JP2006035196A (ja) 2004-06-25 2004-08-09 水処理装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004187606 2004-06-25
JP2004232079A JP2006035196A (ja) 2004-06-25 2004-08-09 水処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006035196A true JP2006035196A (ja) 2006-02-09

Family

ID=35900753

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004232079A Pending JP2006035196A (ja) 2004-06-25 2004-08-09 水処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006035196A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007222772A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Sanyo Electric Co Ltd 水浄化装置
JP2008096032A (ja) * 2006-10-12 2008-04-24 Chugoku Electric Power Co Inc:The 温水循環式給湯システム
JP2008121362A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Yamaha Motor Co Ltd 水循環装置における停止装置
CN104803441A (zh) * 2015-05-05 2015-07-29 东北石油大学 一种太阳能光-热-电耦合处理丙烯腈污水的装置及方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007222772A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Sanyo Electric Co Ltd 水浄化装置
JP2008096032A (ja) * 2006-10-12 2008-04-24 Chugoku Electric Power Co Inc:The 温水循環式給湯システム
JP2008121362A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Yamaha Motor Co Ltd 水循環装置における停止装置
CN104803441A (zh) * 2015-05-05 2015-07-29 东北石油大学 一种太阳能光-热-电耦合处理丙烯腈污水的装置及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5972196A (en) Electrochemical production of ozone and hydrogen peroxide
US8366885B2 (en) Water body self-generating electrolytic reduction module
JP5181012B2 (ja) 水電解システム及びその運転方法
JP2006035196A (ja) 水処理装置
KR20190131915A (ko) 해수를 이용하여 고농도 차아염소산나트륨을 생성하는 현장제조염소생성장치
KR100947255B1 (ko) 모듈형 전해셀을 구비한 저용량 차아염소산나트륨 발생장치
CN106422794A (zh) 一种膜法海水淡化中过滤膜清洗系统及方法
CN102115232A (zh) 水体自发电电解还原模块
CN106946322B (zh) 一种用于净化水的电解机构
CN108474123B (zh) 过氧化氢生成装置
US10239772B2 (en) Recycling loop method for preparation of high concentration ozone
JPH1137666A (ja) 海水冷却型発電プラントの塩素発生装置
JPH07155765A (ja) 電解水の生成方法および生成装置
JP6384932B1 (ja) 水素・酸素混合ガス製造装置
JPH10128331A (ja) 殺菌水製造装置及び殺菌水製造方法
CN215712369U (zh) 游泳池水处理循环系统
JP2010014092A (ja) ポンプ装置および燃料電池システム
JP2007085685A (ja) ソーラー発電を用いたco2サイクル駆動装置
JP2008164282A (ja) 空気調和機
JP2005270788A (ja) 流水浄化装置
EP1226094B1 (en) Device for electrolysis
JP2008122076A (ja) 空気調和機
JPH08117757A (ja) 冷却塔におけるレジオネラ菌の殺菌方法
JP2004082104A (ja) 電解式滅菌装置と方法
US20130277230A1 (en) Water cleaning and sanitising apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20051226