JP2006033774A - 圧電型電気音響変換器およびその製造方法 - Google Patents

圧電型電気音響変換器およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】圧電振動板の各辺での弾性封止剤による拘束力を小さくかつ平均化し、共振周波数のバラツキを低減し、低周波化を可能とする圧電型電気音響変換器を提供する。
【解決手段】四角形の圧電振動板1と、圧電振動板1を収納するケース10と、圧電振動板1の外周部とケース10の内周部との隙間を封止する弾性封止剤15とを備え、ケース10の内周部に弾性封止剤15が充填される溝部10hと、この溝部の内周側に弾性封止剤15がケース10の底壁部へ流出するのを抑制するダム部10iとを設ける。圧電振動板1の直角な2辺をケース10の内周部の直角な2辺に寄せて配置し、圧電振動板の上記2辺とこれに対向するケース10の2辺との隙間に第1の量の弾性封止剤15を塗布し、残りの2辺の隙間に第1の量より多い第2の量の弾性封止剤15を塗布した。
【選択図】 図4

Description

本発明は圧電サウンダ、圧電レシーバ、圧電スピーカなどの圧電型電気音響変換器およびその製造方法に関するものである。
従来、電子機器、家電製品、携帯電話機などにおいて、警報音や動作音を発生する圧電サウンダあるいは圧電レシーバとして圧電型電気音響変換器が広く用いられている。この種の圧電型電気音響変換器において、四角形の圧電振動板を用いることで、生産効率の向上、音響変換効率の向上および小型化を可能としたものが提案されている。
特許文献1には、四角形の圧電振動板をケースの内部に収容し、圧電振動板の対向する2辺あるいはコーナ部をケースの内周部に設けた支持部で支持するとともに、圧電振動板の外周部とケースの内周部との隙間をシリコーンゴムなどの弾性封止剤で封止した圧電型電気音響変換器が提案されている。この場合、ケースの内周部であって、圧電振動板の外周部と対向する位置に弾性封止剤を充填するための溝部を設け、溝部の内周側に、支持部より低く弾性封止剤が筐体の底壁部へ流れ出るのを規制するダム部を設けた構造となっている。
このように弾性封止剤を充填する溝部を設け、かつダム部で底壁部への流出を規制することで、圧電振動板の振動を阻害せず、かつ圧電振動板の周囲を確実に封止することができる。また、ダム部が支持部より低い理由は、ダム部の上面と圧電振動板の下面との間に弾性封止剤の層を形成することで、圧電振動板の振動をできるだけ阻害しないようにするためである。
特開2003−125490号公報
図10は圧電振動板30をケース40に収納した状態を上方から見たものである。
図10に示すように、圧電振動板30の外周部とケース40の内周部との間には必然的に隙間d1〜d4が存在し、これら隙間は圧電振動板30の収納時の偏りによってばらつく。図10の例では、圧電振動板30が下側へ偏った位置にあり、斜線で示すように隙間はd1<d2≒d3<d4の関係にある。
上記隙間d1〜d4には弾性封止剤が塗布され、その下側に位置する溝部に弾性封止剤は充填される。ところが、隙間d1〜d4の大小によって圧電振動板30と弾性封止剤との付着領域にばらつきが発生し、圧電振動板30の振動特性に影響を及ぼすという問題がある。
図11の(a)は図10における隙間が最も広い部分(d4)の断面を示し、図11の(b)は図10における隙間が最も狭い部分(d1)の断面を示す。図11に示すように、ケース40の内周部には弾性封止剤35が充填される溝部41が設けられ、溝部41の内周側にダム部42が設けられている。ダム部42の上面は圧電振動板30の下面より下方に位置している。
一般に、弾性封止剤35はディスペンサのような自動塗布機によって塗布されるが、単位長さ当たりの塗布量は隙間dが最も広い部分でも確実に溝部41に充填できる量に設定され、かつ全ての辺において均一である。その理由は、隙間dが広い部分により多くの量の弾性封止剤35が必要であるが、圧電振動板30とケース40との隙間dは各辺においてばらつくので、溝部41に弾性封止剤35を充填しかつダム部42と圧電振動板30との間を確実に封止するために、隙間dが最も広い部分を基準にして塗布量を設定しているからである。
隙間dが広い場合には、弾性封止剤35の塗布初期に速やかに溝部41に充填され、圧電振動板30の下面とダム部42の上面との隙間を弾性封止剤35が埋め尽くす前に弾性封止剤35の一部はダム部42を乗り越え、ケース40の底へ流れ出る。その後、弾性封止剤35は圧電振動板30の下面にも付着し、表面張力により図11の(a)の位置で停止する。
一方、隙間が狭い場合には、弾性封止剤35は最初から圧電振動板30の下面に接触し、溝部41の底に溜まり、ダム部42の上に溢れると、圧電振動板30の下面の弾性封止剤35と合流するため、弾性封止剤35は圧電振動板30の下面とダム部42の上面との隙間を比較的短時間で埋め尽くす。しかし、多量の弾性封止剤35が塗布される関係で、余った弾性封止剤がダム部42を乗り越え、図11の(b)のようにケース40の底へ流れ出ることになる。
図11に示すように、隙間dが広い場合と狭い場合とで弾性封止剤35が圧電振動板30の下面に付着している領域Sが異なる。つまり、隙間dが広い場合(d4)には、圧電振動板30への弾性封止剤35の付着領域Sは比較的狭いのに対し、隙間dが狭い場合(d1)には、圧電振動板30への弾性封止剤35の付着領域Sは広くなる。その結果、隙間dの大小によって、圧電振動板30の各辺で弾性封止剤35による拘束力に差が生じ、共振周波数のばらつきが発生するという問題があった。また、隙間dが狭い部分では圧電振動板30が弾性封止剤35によって強く拘束されるため、圧電振動板30の共振周波数が高くなるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、圧電振動板の各辺での弾性封止剤による拘束力を小さくかつ平均化し、共振周波数のバラツキを低減し、低周波化を可能とする圧電型電気音響変換器およびその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、電極間に交番信号を印加することにより板厚方向に屈曲振動する四角形の圧電振動板と、上記圧電振動板を収納し、内周部に上記圧電振動板の外周部を部分的に支持する支持部を持つ四角形の筐体と、上記圧電振動板の外周部と筐体の内周部との隙間に塗布され、両者の間を封止する弾性封止剤とを備え、上記筐体の内周部に、上記弾性封止剤が充填される溝部と、この溝部の内周側に上記支持部より低く弾性封止剤が筐体の底壁部へ流出するのを抑制するダム部とを設けた圧電型電気音響変換器において、上記圧電振動板は、その直角な2辺を上記筐体の内周部の直角な2辺に寄せて配置されており、上記圧電振動板の上記2辺とこれに対向する上記筐体の2辺との隙間に、単位長さ当たり第1の量の弾性封止剤が塗布されており、上記圧電振動板の上記2辺以外の2辺とこれに対向する上記筐体の2辺との隙間に、単位長さ当たり第1の量より多い第2の量の弾性封止剤が塗布されていることを特徴とする圧電型電気音響変換器を提供する。
請求項5に係る発明は、電極間に交番信号を印加することにより板厚方向に屈曲振動する四角形の圧電振動板を準備する工程と、内周部に、上記圧電振動板の外周部を部分的に支持する支持部と、弾性封止剤が充填される溝部と、この溝部の内周側に上記支持部より低く弾性封止剤が底壁部へ流出するのを抑制するダム部とを設けた四角形の筐体を準備する工程と、上記筐体の中に上記圧電振動板を収容し、上記支持部に圧電振動板の外周部を支持する工程であって、上記圧電振動板の直角な2辺を上記筐体の内周部の直角な2辺に寄せて配置する工程と、上記圧電振動板の上記2辺とこれに対向する上記筐体の2辺との隙間に、単位長さ当たり第1の量の弾性封止剤を塗布し、上記溝部に充填する工程と、上記圧電振動板の上記2辺以外の2辺とこれに対向する上記筐体の2辺との隙間に、単位長さ当たり第1の量より多い第2の量の弾性封止剤を塗布し、上記溝部に充填する工程と、を有することを特徴とする圧電型電気音響変換器の製造方法を提供する。
本発明では、まず圧電振動板と筐体との隙間を規定化するために、圧電振動板を1つのコーナ方向に寄せて配置する。つまり、圧電振動板の直角な2辺を筐体の内周部の直角な2辺に寄せて配置する。このように配置することで、圧電振動板の2辺と筐体との隙間は狭くなり、残りの2辺と筐体との隙間は広くなる。すなわち、狭い隙間と広い隙間の2種類に分けられる。
次に、狭い隙間に単位長さ当たり第1の量、つまり少量の弾性封止剤を塗布し、広い隙間に単位長さ当たり第2の量、つまり多量の弾性封止剤を塗布する。第2の量は、広い隙間でも確実に封止できるだけの量である。広い隙間については、弾性封止剤の塗布量が多くても、圧電振動板の下面に付着する弾性封止剤の領域が比較的狭いため、圧電振動板を強く拘束することがない。一方、狭い隙間については、弾性封止剤が圧電振動板の下面に広い領域で付着する恐れがあるが、弾性接着剤の塗布量自体が少ないので、圧電振動板の下面に弾性封止剤が広い領域で付着することがなく、圧電振動板を強く拘束することがない。その結果、圧電振動板の各辺で弾性封止剤による拘束力の差が小さく、共振周波数のばらつきを少なくできる。また、隙間が狭い部分で圧電振動板が弾性封止剤によって強く拘束されないので、圧電振動板の共振周波数を低周波化できる。
請求項2のように、弾性封止剤の下側に、圧電振動板の外周部と筐体の内周部とを仮固定する弾性接着剤を部分的に塗布するのがよい。
圧電振動板は筐体に対して片寄せして配置されるが、そのままでは振動などによって圧電振動板が位置ずれを起こす可能性があり、4辺の隙間を安定化できない。そこで、弾性封止剤を塗布する前に、弾性接着剤によって圧電振動板を筐体に仮固定しておくことで、片寄せした位置を安定に保持することができる。
弾性接着剤は部分的に塗布されているので、圧電振動板を強く拘束することがなく、共振周波数が高くなるのを防止できる。
圧電振動板としては、請求項3のように、四角形の金属板に四角形の圧電体を貼り付けたユニモルフ型振動板でもよいし、請求項4のように、複数の圧電セラミックス層を内部電極を間にして積層し、表裏主面に主面電極を設けたバイモルフ型振動板でもよい。
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、圧電振動板の直角な2辺を筐体の直角な2辺に寄せて配置することで、圧電振動板と筐体との隙間を狭い隙間と広い隙間の2種類に分けることができる。そして、狭い隙間に少量の弾性封止剤を塗布し、広い隙間に多量の弾性封止剤を塗布することで、広い隙間については圧電振動板と筐体との隙間を確実に封止しながら圧電振動板の下面に付着する弾性封止剤の領域を狭くでき、一方、狭い隙間については弾性接着剤の塗布量が少ないので、圧電振動板の下面に弾性封止剤が広い領域で付着することがなく、圧電振動板を強く拘束することがない。その結果、圧電振動板の各辺で弾性封止剤による拘束力の差が小さく、共振周波数のばらつきを小さくできるとともに、圧電振動板の共振周波数を低周波化できる。
以下に、本発明の実施の形態を、実施例を参照して説明する。
図1〜図8は本発明にかかる圧電型電気音響変換器の一例であり、サウンダやリンガなどのように単一周波数で用いられる用途に適した表面実装型の電気音響変換器を示す。
この電気音響変換器は、大略、圧電振動板1とケース10とカバー20とを備えている。ここでは、ケース10とカバー20とで筐体が構成される。
この実施例の圧電振動板1は、図2に示すように、略正方形状の金属板2と、金属板2の上面の1つのコーナ部に偏った位置に貼り付けられた圧電体3とで構成されている。この実施例の圧電体3は長方形に形成されているが、正方形であってもよい。圧電体3は、例えばPZTなどの圧電セラミックスよりなり、その表裏面に電極3a,3b(裏面の電極3bは図示省略)が全面に設けられ、表裏面の電極3a,3b間に交番信号を印加することにより、圧電体3が平面方向に伸縮する。金属板2は良導電性とバネ弾性とを兼ね備えた材料が望ましく、例えばリン青銅,42Niなどの材料が用いられる。ここでは、金属板2として、セラミック(PZT等)と熱膨張係数が近く、縦×横×厚みが7.6mm×7.6mm×0.03mmの42Ni製金属板を使用した。また、圧電体3としては縦×横×厚みが6.8mm×5.6mm×0.04mmのPZT板を用いた。
ケース10は、図5〜図8に示すように樹脂材料で底壁部10aと4つの側壁部10b〜10eとを持つ4角形の箱型に形成されている。樹脂材料としては、LCP(液晶ポリマー),SPS(シンジオタクチックポリスチレン),PPS(ポリフェニレンサルファイド),エポキシなどの耐熱樹脂が望ましい。4つの側壁部10b〜10eのうち、対向する2つの側壁部10b,10dの内側であってコーナ部近傍の2箇所に、端子11,12の二股状の内側接続部11a,12aが露出している。端子11,12は、ケース10にインサート成形されている。ケース10の外部に露出した端子11,12の外側接続部11b,12bが、側壁部10b,10dの外面に沿ってケース10の底面側へ折り曲げられている(図7参照)。
ケース10の内部の4隅部には、振動板1のコーナ部下面を支持するための支持部10fが形成されている。この支持部10fは上記端子11,12の内側接続部11a,12aの露出面より一段低く形成されている。そのため、支持部10f上に振動板1を載置すると、振動板1の上面と端子11,12の内側接続部11a,12aの上面とがほぼ同一高さになるか、または振動板1がやや低くなる。
上記支持部10fの近傍であって、端子11,12の内側接続部11a,12aより内周側には、支持部10fより低く、かつ振動板1の下面との間で所定の隙間を形成するウレタン受け段10gが形成されている。ウレタン受け段10gの上面と振動板1の下面(支持部10fの上面)との隙間は、後述する弾性接着剤13の表面張力によって、弾性接着剤13が流れ出るのを止められる寸法に設定されている。
また、ケース10の底壁部10aの周辺部には後述する弾性封止剤15を充填するための溝部10hが設けられ、この溝部10hの内側に、支持部10fより低い流れ止め用ダム部10iが設けられている。この流れ止め用ダム部10iは、溝部10hに充填された弾性封止剤15が底壁部10aへ流れ出るのを抑制するものであり、ダム部10iの上面と振動板1の下面(支持部10fの上面)との隙間は、弾性封止剤15の塗布時の粘度が0.5〜2.0Pa・sの場合、0.15〜0.25mmとされている。この実施例では、隙間は0.20mmに設定されている。
この実施例では、溝部10hの底面は底壁部10aの上面より高い位置にあり、比較的少量の弾性封止剤15で溝部10hが満たされ、かつ周囲に速やかに回り込むよう、溝部10hは浅底に形成されている。溝部10hおよびダム部10iは、ウレタン受け段10gを除く底壁部10aの周辺部に設けたものであるが、ウレタン受け段10gの内周側を経由して底壁部10aの全周に連続的に設けてもよい。
また、支持部10fおよびウレタン受け段10gと接する溝部10hの終端部(4隅部)は、他の部分に比べて幅広に形成されている。そのため、この幅広部分で余剰の封止剤15を吸収し、封止剤15が振動板1上に溢れるのを抑制することができる。
支持部10fより振動板1の中心部寄りで、かつ隣接する2つのコーナ部の2箇所には、振動板1の所定以上の振幅を防止する過振幅防止用受台10pがケース10の底壁部10aから一体に突設されている。
ケース10の側壁部10b〜10eの内面には、圧電振動板1の4辺をガイドするテーパ状の突起部10jが設けられている。突起部10jは、各側壁部10b〜10eにそれぞれ2個ずつ設けられている。なお、後述するようにケース10の突起部10jと圧電振動板1の4辺との間には所定のクリアランス(隙間)が設けられており、圧電振動板1をケース10に収納する際、圧電振動板1はケース10の1つのコーナ部に片寄せて配置されている。
ケース10の側壁部10b〜10eの上縁内面には、弾性封止剤15のはい上がり規制用の凹部10kが形成されている。
また、側壁部10e寄りの底壁部10aには、第1の放音孔10lが形成されている。
ケース10の側壁部10b〜10eのコーナ部頂面には、カバー20の角部を嵌合保持するための略L字形の位置決め凸部10mが形成されている。これら凸部10mの内面には、カバー20をガイドするためのテーパ面10nが形成されている。
ケース10に収納された圧電振動板1は、その隣接する2つのコーナ部近傍の2箇所で弾性接着剤13によってケース10に仮固定されている。弾性接着剤13としては例えばウレタン系接着剤が使用される。そして、弾性接着剤13の上を跨ぐように導電性接着剤14が塗布され、端子11の内部接続部11aと金属板2とが電気的に接続され、端子12の内部接続部12aと圧電体3の表面電極3aとが電気的に接続されている。このうち、端子12の内部接続部12aと圧電体3の表面電極3aとの間に位置する金属板2の表面は弾性接着剤13によって覆われているので、導電性接着剤14が金属板2と接触することがない。圧電振動板1の外周部とケース10の内周部との隙間には環状に弾性封止剤15が塗布され、隙間が封止されている。弾性封止剤15としては、例えばシリコーン系接着剤が使用される。
この実施例では、端子11,12間に所定の交番信号(交流信号または矩形波信号)を印加することで、圧電体3が平面方向に伸縮し、金属板2は伸縮しないので、全体として振動板1を屈曲振動させることができる。振動板1の表側と裏側との間が弾性封止剤15で封止されているので、所定の音波を放音孔22より発生することができる。
ここで、上記構成よりなる圧電型電気音響変換器の組立方法を説明する。
まず圧電振動板1は、その金属板2が底壁と対面するようにケース10の中に収納され、その4つのコーナ部が支持部10fで支持される。このとき、ケース10の側壁部10b〜10eの内面に設けられたテーパ状の突起部10jによって振動板1の周縁部がガイドされ、振動板1はスムーズに収納される。
次に、圧電振動板1をケース10に対して1つのコーナ方向へ片寄せる。図9はケース10に収納された圧電振動板1を模式的に示したものであり、図9の左下方向(矢印αで示す)に圧電振動板1を片寄せした例を示す。これにより、図9に斜線で示すように、圧電振動板1の2辺(左辺と下辺)とケース10の対向する2辺との隙間dnが狭くなり、圧電振動板1の残りの2辺(上辺と右辺)とケース10の対向する2辺との隙間dwが広くなる。この状態で、図2に示すように弾性接着剤13を振動板1の隣合うコーナ部近傍の2箇所に塗布することによって、振動板1(金属板2)はケース10に仮固定される。
なお、圧電振動板1をケース10の1つのコーナ部に片寄せする方法としては、圧電振動板1を収納したケース10を1つのコーナ部を下にして傾ける方法や、マグネットをケース10の1つのコーナ部の外側に配置し、その吸着力により圧電振動板1をケース10のコーナ部方向へ吸着する方法などがある。
振動板1の仮固定強度を高める必要がある場合は、残りのコーナ部近傍の2箇所についても弾性接着剤13を塗布してもよい。ここでは弾性接着剤13を振動板1の外側面に沿って線状に塗布したが、塗布形状はこれに限るものではない。弾性接着剤13としては、硬化後のヤング率が500×106 Pa以下の接着剤が望ましく、この実施例では3.7×106 Paのウレタン系接着剤を使用した。弾性接着剤13を塗布した後、加熱硬化させる。
この実施例では、圧電体3を金属板2の1つのコーナ部に片寄せて固定しており、圧電振動板1のケース10に対する片寄せ方向を、圧電体3の金属板2に対する片寄せ方向と同一方向としている。その理由は、端子12と圧電体3の表面電極3aと接続する導電性接着剤14の接着長さをできるだけ短縮し、かつ圧電振動板1の振動抑制をできるだけ小さくするためである。ただし、導電性接着剤14の塗布長さを考慮する必要がない場合は、圧電体1の片寄せ方向と圧電振動板1の片寄せ方向とを一致させる必要はない。また、圧電体1が金属板2に対して中央位置に固定されている場合には、圧電振動板1の片寄せ方向は任意である。
弾性接着剤13を塗布したとき、弾性接着剤13が圧電振動板1と端子11,12との隙間を通って底壁部10aへ流れ落ちる恐れがあるが、図3に示すように、弾性接着剤13が塗布される領域における圧電振動板1の下部にウレタン受け段10gが設けられ、ウレタン受け段10gと圧電振動板1との隙間が狭く設定されているので、弾性接着剤13の表面張力によってその流れが止められ、底壁部10aへの流出が防止される。しかも、上記隙間が速やかに満たされるので、余剰の弾性接着剤13が圧電振動板1と端子11,12との間に盛り上がって形成される。なお、ウレタン受け段10gと圧電振動板1との間に弾性接着剤13の層が存在するので、圧電振動板1が必要以上に拘束されることがない。
弾性接着剤13を硬化させた後、導電性接着剤14を弾性接着剤13の上を跨ぐように塗布する。導電性接着剤14としては特に制限はないが、この実施例では硬化後のヤング率が0.3×109 Paのウレタン系導電ペーストを使用した。導電性接着剤14を塗布した後、これを加熱硬化させることで、金属板2と端子11の内側接続部11aとの間、圧電体3の表面電極3aと端子12の内側接続部12aとの間がそれぞれ電気的に接続される。特に、圧電体3の表面電極3aと端子12の内側接続部12aとを接続する導電性接着剤14は、圧電体3が金属板2の1つのコーナ部に偏った位置に固定されているので、その塗布長さを短くできる。そして、導電性接着剤14の下側には弾性接着剤13が存在し、金属板2を覆っているので、導電性接着剤14が金属板2に直接接触することがない。導電性接着剤14の塗布形状は特に限定されるものではなく、弾性接着剤13の上面を介して金属板2あるいは圧電体3の表面電極3aと、端子11,12の内側接続部11a,12aとを接続できればよい。弾性接着剤13が盛り上がって形成されるので、その上面に導電性接着剤14はアーチ状に塗布され、最短経路を迂回する形となる。したがって、導電性接着剤14の硬化収縮応力は弾性接着剤13で緩和され、振動板1に対する影響が小さくなる。
導電性接着剤14を塗布,硬化させた後、弾性封止剤15を振動板1の周囲全周とケース10の内周部との隙間に塗布し、振動板1の表側と裏側との間の空気漏れを防止する。このとき、圧電振動板1はケース10の1つのコーナ部に片寄せして配置されるので、圧電振動板1とケース10との隙間が狭い辺については少量の弾性封止剤15が塗布され、隙間が広い辺については多量の弾性封止剤15が塗布される。弾性封止剤15を環状に塗布した後、加熱硬化させる。弾性封止剤15としては、硬化後のヤング率が30×106 Pa以下で、硬化前の粘度が0.5Pa・s〜2Pa・s程度の低い熱硬化性接着剤を使用するのがよい。ここでは1300mPa・sの粘度のシリコーン系接着剤を使用した。
振動板1の周縁部と対向するケース10の内周部に弾性封止剤15を充填するための溝部10hが設けられ、この溝部10hの内側に流れ止め用ダム部10iが設けられているので、弾性封止剤15は溝部10hに入り、周囲に行き渡るとともに、流れ止め用ダム部10iによって多量の弾性封止剤15が底壁部10aに流れ落ちるのが抑制される。なお、ダム部10iと圧電振動板1との間に弾性封止剤15の層が存在するので、圧電振動板1の振動が抑制されるのを防止することができる。
上記のように振動板1をケース10に取り付けた後、ケース10の側壁部頂面にカバー20が接着剤21によって接着される。カバー20はケース10と同様な材料で平板状に形成されている。カバー20の周縁部が、上記ケース10の側壁部頂面に突設された位置決め用凸部10mの内側テーパ面10nに係合され、正確に位置決めされる。カバー20をケース10に接着することで、カバー20と振動板1との間に音響空間が形成される。カバー20には、第2の放音孔22が形成されている。
上記のようにして表面実装型の圧電型電気音響変換器が完成する。
ここで、図4,図9を参照して、圧電振動板1とケース10との隙間dが広い部分と狭い部分との弾性封止剤15の塗布状態について説明する。
弾性封止剤15はディスペンサのような自動塗布機によって塗布されるが、単位時間当たりの塗布量はほぼ一定であるため、ディスペンサの移動速度を可変することで単位長さ当たりの塗布量を調整できる。図9の隙間dnが狭い2辺については、ディスペンサを高速で移動させることで、単位長さ当たり第1の量の弾性封止剤15を塗布でき、隙間dwの広い2辺については、ディスペンサを低速で移動させることで、第1の量より多い第2の量の弾性封止剤15を塗布できる。第1の量とは、隙間dが最も狭い場合に、圧電振動板1とケース10との隙間 (圧電振動板1とダム部10iとの隙間を含む)を封止できる最低限の量のことであり、第2の量とは、隙間dが最も広い場合に、圧電振動板1とケース10との隙間(圧電振動板1とダム部10iとの隙間を含む)を封止できる最低限の量のことである。
隙間dwが広い辺については、従来の隙間が広い場合(図11参照)と同様に、圧電振動板1の下面とダム部10iの上面との隙間を弾性封止剤15が埋め尽くす前に弾性封止剤15の一部がダム部10iを乗り越え、ケース10の底へ流れ出た後、圧電振動板1の下面にも付着し、表面張力により図4の(a)の位置で停止する。
一方、隙間dnが狭い辺については、弾性封止剤15は最初から圧電振動板1の下面に接触し、溝部10hの底に溜まり、ダム部10iの上に溢れると、圧電振動板1の下面の弾性封止剤15と合流するため、圧電振動板15の下面とダム部10iの上面との隙間を速やかに弾性封止剤15が埋め尽くす。しかも、弾性封止剤15の塗布量が少ないので、弾性封止剤15がダム部10iを乗り越えず、図4の(b)のようにケース10の底へ流れ出る前に停止する。
上記のように圧電振動板1をケース10の1つのコーナ部に片寄せて配置することで、隙間dを狭い隙間と広い隙間の2種類のみに限定し、広い隙間には多量の弾性封止剤15を塗布し、狭い隙間には少量の弾性封止剤15を塗布している。そのため、隙間dの大小に関係なく圧電振動板1の下面に付着する弾性封止剤15の領域Sの差を小さくでき、圧電振動板1の各辺において弾性封止剤15による拘束力の差が小さくなり、共振周波数のばらつきを生じさせない。しかも、隙間dが狭い部分での弾性封止剤15の付着領域Sが小さくなるので、弾性封止剤15による拘束力自体も小さくなり、共振周波数を低くすることができる。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
上記実施例では、圧電振動板として金属板に圧電体を貼り付けたユニモルフ型振動板を用いたが、例えば特開2001−95094号公報に記載のような圧電セラミックの積層体からなるバイモルフ型振動板を用いてもよい。
また、導電性接着剤の塗布位置を、圧電振動板の隣接する2つのコーナ部の近傍としたが、対角位置にある2つのコーナ部近傍であってもよい。
上記実施例では、振動板がほぼ正方形状の例を示したが、長方形状であってもよい。
さらに、振動板がユニモルフ構造の場合、図1に示すように金属板の1つのコーナ部に圧電体を片寄せて接着したものの他、金属板の中央部に圧電体を接着したものでもよいし、金属板の一辺に片寄せて圧電体を接着したものであってもよい。
本発明に係る圧電型電気音響変換器の第1実施例の分解斜視図である。 ケースに振動板を保持した状態(弾性封止剤の塗布前)の平面図である。 図2のA−A線拡大断面図である。 (a)は図2のB−B線拡大断面図、(b)は図2のC−C線拡大断面図である。 図1の圧電型電気音響変換器に用いられるケースの平面図である。 図5のX−X線断面図である。 図5のY−Y線断面図である。 図5に示すケースの左下コーナ部の拡大斜視図である。 本発明にかかる圧電振動板をケースに対して片寄せして配置した状態を示す概略平面図である。 従来の圧電振動板をケースに対して配置した状態を示す概略平面図である。 (a)は図10における隙間が最も広い部分の断面図、(b)は図10における隙間が最も狭い部分の断面図である。
符号の説明
1 圧電振動板
2 金属板
3 圧電体
10 ケース
10a 底壁部
10f 支持部
10h 溝部
10i ダム部
11,12 端子
11a,12a 内部接続部
13 弾性接着剤(ウレタン系接着剤)
14 導電性接着剤
15 弾性封止剤(シリコーン系接着剤)

Claims (6)

  1. 電極間に交番信号を印加することにより板厚方向に屈曲振動する四角形の圧電振動板と、
    上記圧電振動板を収納し、内周部に上記圧電振動板の外周部を部分的に支持する支持部を持つ四角形の筐体と、
    上記圧電振動板の外周部と筐体の内周部との隙間に塗布され、両者の間を封止する弾性封止剤とを備え、
    上記筐体の内周部に、上記弾性封止剤が充填される溝部と、この溝部の内周側に上記支持部より低く弾性封止剤が筐体の底壁部へ流出するのを抑制するダム部とを設けた圧電型電気音響変換器において、
    上記圧電振動板は、その直角な2辺が上記筐体の内周部の直角な2辺に寄せて配置されており、
    上記圧電振動板の上記2辺とこれに対向する上記筐体の2辺との隙間に、単位長さ当たり第1の量の弾性封止剤が塗布されており、
    上記圧電振動板の上記2辺以外の2辺とこれに対向する上記筐体の2辺との隙間に、単位長さ当たり第1の量より多い第2の量の弾性封止剤が塗布されていることを特徴とする圧電型電気音響変換器。
  2. 上記弾性封止剤の下側に、上記圧電振動板の外周部と筐体の内周部とを仮固定する弾性接着剤が部分的に塗布されていることを特徴とする請求項1に記載の圧電型電気音響変換器。
  3. 上記圧電振動板は、四角形の金属板に四角形の圧電体を貼り付けたものであることを特徴とする請求項1または2に記載の圧電型電気音響変換器。
  4. 上記圧電振動板は、複数の圧電セラミックス層を内部電極を間にして積層し、表裏主面に主面電極を設けた積層体で構成されたものであることを特徴とする請求項1または2に記載の圧電型電気音響変換器。
  5. 電極間に交番信号を印加することにより板厚方向に屈曲振動する四角形の圧電振動板を準備する工程と、
    内周部に、上記圧電振動板の外周部を部分的に支持する支持部と、弾性封止剤が充填される溝部と、この溝部の内周側に上記支持部より低く弾性封止剤が底壁部へ流出するのを抑制するダム部とを設けた四角形の筐体を準備する工程と、
    上記筐体の中に上記圧電振動板を収容し、上記支持部に圧電振動板の外周部を支持する工程であって、上記圧電振動板の直角な2辺を上記筐体の内周部の直角な2辺に寄せて配置する工程と、
    上記圧電振動板の上記2辺とこれに対向する上記筐体の2辺との隙間に、単位長さ当たり第1の量の弾性封止剤を塗布し、上記溝部に充填する工程と、
    上記圧電振動板の上記2辺以外の2辺とこれに対向する上記筐体の2辺との隙間に、単位長さ当たり第1の量より多い第2の量の弾性封止剤を塗布し、上記溝部に充填する工程と、を有することを特徴とする圧電型電気音響変換器の製造方法。
  6. 上記筐体の中に上記圧電振動板を収容する工程と、上記第1の量の弾性封止剤を塗布する工程との間に、
    上記圧電振動板の外周部と筐体の内周部とを弾性接着剤によって部分的に仮固定する工程を有することを特徴とする請求項5に記載の圧電型電気音響変換器の製造方法。
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