JP2006031683A - 機能拡張装置および機能拡張方法ならびに機能拡張プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 従来のWWWサーバに、意図的にエラーを発生させるエラー誘発手段や文字列処理手段等を備えた機能拡張装置を備えることにより、任意の図形文字をURLパス部に含むことが可能になる。
【効果】 URLに漢字等を含むことを可能にすることにより、URLの告知手段としての価値を大幅に向上させることができる。
【選択図】 図1
Description
(1)WWWクライアント(202)がWWWサーバ(210)に対してHTTPリクエスト(HTTPに基づく資源アクセス要求)を出し、
(2)WWWサーバ(210)がその応答(HTTPレスポンス)として所定の資源をWWWクライアント(202)に返す;
というものである。WWWクライアントがアクセスを所望するWWWサーバ上の資源等を表す方法として図4に示すURL(uniform resource locators)が用いられる。URLもまたRFCの1つとして定められた規約である。
(1)WWWクライアント(202)はWWWサーバ(210)に対してHTTPに従いファイル名「index.html」をURLパス部(図4A参照)に含んで送信要求を行い、
(2)WWWサーバ(210)がその応答としてindex.htmlをWWWクライアント(202)に送信している。
なおHTTPでは、ファイルの送信要求以外にもプログラムの実行要求や動作確認等が指定可能である。
WWWサーバ(210)はURLパス部の内容に従って
WWWサーバ(210)内のファイルアクセス部(616)を用いて
WWWサーバ(210)内のファイル保持部(620)から所定のファイルを読み出す。
ファイル保持部(620)の内部構造は図8のようになっており、ファイルが記憶されている。なお、この図においては
access.cgi、
index.html、
sales.html、
takaoka.txt、
tanaka.txt、
tech.html、
の6のファイルが例として示されている。必要に応じて他のファイルが配置されたり消去される等の処理が行われる。
http://www.ox.com/index.html
と入力してアクセスを実施した結果、WWWサーバ(210)のファイル保持部(620)内に存在するファイル「index.html」(図8参照)がHTMLの表示規約に則ってブラウザの受信データ表示欄(504)に表示されている様子である。
index.html
の中には○×商会の営業部と技術部の両ページへのリンク情報が記述されている。
営業部のページへのリンク部分(904)をマウスでクリックする等した場合は営業部のページ画面(908)が、
技術部のページへのリンク部分(906)をマウスでクリックする等した場合は技術部のページ画面(910)がそれぞれ表示される。
上記2のページのURLはそれぞれ
http://www.ox.com/sales.html、
http://www.ox.com/tech.html
である。
そのため、本当は○×商会が図9のURL入力表示欄(901)に示す表現方法に代えて図10のURL入力表示欄(1001)、(1007)、(1009)に示すような漢字、ひらがら、カタカナを含むURL(このようなURLを以降、「KURL」(Kanji URL)と言う。)を用いたくてもできなかった(またはできないと考えられていた)。
「ブラウザに表示させるURLに日本語を使うことはできません。」
としている。当該雑誌の次号以降で訂正等がなされていないことを考え併せれば、これがインターネット関連業界の標準的認識と考えてほぼ良いであろう。すべてのブラウザがHTTPの規約どおり実装されていればこの記述は妥当である。ところが実際の状況はやや異なる。
まず、TrURLで使用可能な文字コード集合は最大でも7ビットの文字コード集合であるASCIIコードだけである。
上述した全角文字を含め、2バイト以上の領域を用いる日本語、韓国語、中国語等用の多バイトのコード体系は使えない。ヨーロッパを中心に用いられている「ISO 8859−1」なるコード体系をはじめとする8ビット(1バイト)の文字コード集合も使えない。
ASCII文字コード集合のうち利用者側の意志で自由に使えない文字(コード)が複数存在する。具体的には、
(1)「非図形文字」である文字群(1102)、
(2)「Unsafe」である文字群(1104)
(3)「Reserved」である文字群(1106)
がある。正確な意味はURLに関するRFCを参照されたい。以下では例を用いて説明する。
非図形文字の一例としては、ベル音(C言語の16進数表現で「0x07」というコードが割り当てられているもの。)を発生される等の制御キャラクタ(機能キャラクタとも呼ばれる。)がある。これらは特定の機能を示す「文字」であるが、それらは「a」という文字とは違い印刷して表記することはできないので、「UR」を成す文字列としてそのまま「表記する」ということはできない。対策としてRFCでは、所定の方法によりエンコードして表記する手段を提供している。前記「ベル音」であれば「%07」と表記することになっている。
一例として「−」を挙げることができる。「−tom」なる表現は、あるWWWサーバにおいては利用者「tom」が所有するディレクトリを意味し、別のWWWサーバにおいては単に長さ4バイトの文字列を意味する場合がある。
具体的には、URLホスト部とURLパス部とを分離したり(ディレクトリ等の)階層構造を表現するための「/」を例として挙げることができる。
URLパス部における「dir1/dir2/file」という表記は、「dir1」なる構造(ディレクトリ)の下位にある「dir2」なるディレクトリの下位にある「file」なるファイルを示している。同様に「3/4」という表記は、「3」なるディレクトリの下位にある「4」なるファイルを示している。
「Unsafe」である文字群(1104)または
「Reserved」である文字群(1106)や、
ヨーロッパ特有の文字や漢字等の全角文字を含む8ビットまたは16ビット(またはそれ以上)の文字コード集合の利用について少しでも制限が解除されたURL(このようなURLを以降、「FxURL」(Flexible URL)と言う。FxURLは前記KURLを含む概念である。)があれば表現能力の自由度は向上するので好ましい。
(1)変更することが容易ではない部位または
(2)通常は変更しないで利用する部位
のいずれかを言う。WWWサーバを構成するプログラム群で言えば、WWWサービスを実現しているプログラム自身(あるWWWサーバプログラムパッケージの場合は「httpd」という名前のバイナリファイルである。ソフトウェアのバイナリファイルではなく同等の機能を持ったハードウェアロジックである場合もこれに該当する。)がこれに該当する。
これに対して非「固定的部位」とは、例えば、WWWサーバの初期化処理部(608)が参照する初期化情報保持部(614)(あるWWWサーバプログラムパッケージの場合は「httpd.conf」という名前のテキストファイルである。ソフトウェアのテキストファイルではなくオン・オフ等が可能なスイッチ類や適用量を容易に変化させられるボリューム類もこれに該当する。)や、WWWサーバがHTTPレスポンス(図3参照)として送信するファイル保持部(620)の中のファイルを挙げることができる。
(1)両WWW処理手段((202)と(210)のこと。)が採用する漢字コード体系の相違、
(2)2以上のWWWクライアント(202)間のエンコード処理方法の相違、または
(3)WWWクライアント(202)におけるエンコード実施の有無の相違
によらず、前記文字列処理手段はWWWサーバが備える記憶手段の情報を利用しつつWWWクライアント(202)のURL入力表示欄(502)に入力した時の表示通りの文字列1を文字列2として得ることができる。
http://www.ox.com/index.html#sales
というような文字列を入力した場合、その「#」以降の文字列(「#sales」)は通常はWWWサーバ側(WWWサーバまたはWWW中継処理手段)には伝達されないため、その「#」以降の文字列をWWWサーバで再現することはできない、つまり文字列1と文字列2が同一にはならない;としている。「#」以降の文字列がWWWサーバ側には伝達されるのであれば、文字列1と文字列2は同一にすることができる。
「英語でURLというアドレスを入力してホームページを探すのは日本人には骨が折れる」というある人物の発言が紹介されていたり
「インターネットの窓口にもURLの日本語変換ソフト(中略)がほしいという声は少なくない」
という認識が示されていたりする。これがインターネット関連業界またはパソコン利用者の標準的認識と考えてほぼ良いであろう。上述したように、請求項4の機能拡張装置はこれに十分応えることができると発明者は考えている。
(1)手動でURLを入力するもののブラウザほど良好な(または専用の)GUIやCUIを持たないプログラムまたは
(2)所望のURLを自動で生成して自動でWWWサーバへと送信するプログラム等
が利用されることを想定している。
(1)URLパス部に漢字、ひらがなまたはカタカナが含まれており、かつ、
(2)CGIプログラム等へのパラメータ伝達を指示するとRFCにて定義された文字列(現バージョンのRFCにおいては「?」)をRFCの定義通りに用いる用途では含まないこと;
を特徴としている。逆に言えば、漢字等を含むURLパス部においてCGIプログラム等へのパラメータ伝達のために「?」が使われている場合、すなわち、URLパス部がRFCに記載されているURLの通常の表示様式に準拠した文字列である場合、そのURLが処理可能であることはこの発明の範囲ではない;ということである。一例を挙げれば、URLパス部が「?イロハ」あるいは「index.cgi?イロハ」なる文字列である場合URLについてそのURLが処理可能であることはこの請求項における発明の範囲ではない。
図13Aまたは図13Cに示すURLが処理できるようになることはこの発明の範囲であるが、図13Bに示すURLが処理できるようになることはこの発明の範囲ではない。
なぜなら、現在市場で主流となっているブラウザを用いて発明者が実験した範囲では、既存のWWWサーバが通常備えているCGI処理手段のパラメータとして図13Bに示すURLのURLパス部を処理可能なようにブラウザが適切にエンコードすることになっているからである。
(ただし、前記図13Bに示す漢字を含むURLを一見「適切に」処理するような実装はRFCの規約に違反しているかもしれないし、発明者が実験した範囲でたまたまうまく動作しただけかもしれない。)
よって図13Bに示すURLが処理可能になることは新規性が無い。それに、既存のWWWサーバが図13Bに示すURLを処理するに際しては請求項1に記載したような意図的にエラーを誘発するようなエラー誘発手段を用いていない−−すなわち、正常処理の範疇として情報処理される−−ため、この意味からも図13Bに示すURLが処理可能になることはこの発明の範囲ではない。
(1)IS0 8859−1文字コード集合中の非ASCII文字コードの文字や
(2)いわゆる外字(既存の漢字コード体系において標準的なコードが割り当てられておらず、利用者が個々にコードを割り当てている文字のこと。)として扱っている文字もしくは
(3)それらを混合した文字列
をURLとして入力または指定等できるのであれば、これを用いることにより一層多様な表現が可能となる。図14Hはフランス語の旬が含まれている(1)の例、図14Iは「高」の旧字体が含まれている(2)の例である。この説明では「IS0 8859−1」を取り上げたが、「IS0 8859−2」「IS0 10646」やその他の文字コード集合についても同様に考えることができる。
ただし、手話やジェスチャーのような動作をブラウザのURL入力表示欄(502)に表現しようとすれば「アニメーションGIF」(画像データを用いた連続表示したスライドのようなもの)を用いれば可能かもしれないが表現内容が時間とともに変化してしまう等の理由から実装(実現)は難しい。しかし、点字ならばURL入力表示欄(502)の実装方法を工夫することにより入力や表示が可能であろう。
このような考えを推し進めれば、任意の画像データをURL入力表示欄(502)にて取り扱うことが可能であるとの推察が付く。上述した理由から以下では静止画に限って話しを進める。
具体的には、現在のような<1行のみのテキストエディタ>ではなく<横長の長方形領域を編集範囲とする画像エディタ>として新たな仕様でURL入力表示欄を実装し直せば良い。もちろん通常の画像エディタと同様、文字列の表示、入力、編集も可能とするのである。
なおこの「新たな」「URL入力表示欄」(以下、これを「画像対応型URL入力表示欄」と言う。)は、外見上は従来のURL入力表示欄と同一にすることもできるので、図5に示すURL入力表示欄(502)は画像対応型URL入力表示欄であると見做すこともできる。
(1)WWWクライアントにおけるURL入力表示欄における表現物(表現物1)と表現物1を受信したWWWサーバにおけるデコード後の表現物(表現物2)については点字や画像データという形式で情報が表現される一方、
(2)WWWクライアントとWWWサーバとの間にあるネットワーク中ではBASE64形式の文字列として表現されたもの(表現物3)とする;
というような実施形態を想定することができる。VURLの例を図14Jに示す。URLパス部には人の顔に似せた小さなアイコンのような画像が置かれている。
なお、WWWクライアント(ブラウザ)側については、「プラグイン」と呼ばれている良く使われている機能拡張手段により対応が可能である。
「a」〜「z」、
「A」〜「Z」、
「0」、「1」〜「9」、
「+」、「/」、「=」
の合計65種類の文字の組合せで表現されることになるが、FxURLならば文字「/」を始め65すべての文字について何ら制約を受けずにURLパス部に記述可能である。
(1)通常の日本語や英語等による表記を理解できない人々、
(2)点字や絵文字の方が速読できる(またはなじみが深い)人々、
(3)絵文字を用いた簡便な意志伝達を希望する人々
などにとっては有意義なものとなろう。点字を含むVURLは身障者の人々がインターネットを活用する際の一助となるかもしれない。ただし、平面的に印刷された点字ではなく凹凸のある真の点字の入力や読み取りに際しては別途専用の装置等が必要になる。
(1)VURLを印刷した近傍にそのVURLに対応する2次元コードを添え、その2次元コードを2次元コードリーダを用いて機械的に入力する;
(2)VURLがカードに印刷されているならば、カードに磁気ストライプ等を設けてその中にエンコードしたVURLを記録し、磁気カードリーダ等を用いて機械的に入力する;
などの方法のより対処可能となる場合もあろう。
(1)従来の文字列(テキスト)としての情報にフォントの種別についての情報を付帯させてWWWサーバに伝達するか、または、
(2)入力されたURLをそのまま画像データとして捉えて上述の方法でWWWサーバに伝達する
等の方法が想定可能である。
図15Aもワイルドカードを用いた例であり、「a」で始まり「z.html」で終わる8文字のファイル名(例:「abz.html」、「a−z.html」、「a.z.html」)を持つファイルを探し出す。該当するファイルが2以上ある場合は、
(1)最初のファイルを検索結果としたり
(2)検索結果を順にすべて処理する
等のルールを別途定めて実施することになろう。また、上記の例において全角を文字を含むファイル名を検索の対象にすべきか否か等については別途ルールが必要であろう。
(1)URLパス部の部分を言語処理して意味を獲得する言語処理手段を別途備えるか、または、
(2)WWWサーバ(210)側で解釈可能な構文のパターンを予め定めておき、WWWクライアント(202)側ではそのパターンに従って文を組み立ててURLパス部に含む;等の処理が必要になろう。後者の方法は、書式がきっちりと定まっているという意味においてコンピュータ言語のプログラミングの要領に似ている。
(1)複数のファイルを一度の要求で獲得可能な検索式を成す文字列をURLに含んだり、
(2)自然言語の質問文を成す文字列をURLに含むこと
等が可能となり、便利である。この技術を用いることにより、インターネットにおける新しいタイプの検索サービスを提供することが可能となろう。
通常ならば図16Aは、<「answer=3」という名称のディレクトリの下にある「4=0.75」という名称のファイルを指示するもの>と解釈すべきURLである。なぜなら、URLの様式を定めたRFCにより「/」は階層構造の境界を示すとされているからである。
TrURLではこのような解釈になるが、FxURLでは必ずしもこのように解釈しなくてもよい。このように請求項9の機能拡張装置は、「/」を階層構造の境界を示す記号以外の意味に用いることを可能にする。「/」以外も同様である。
(1)例外事象発生時の処理手段を呼び出す仕組みと
(2)その処理手段として所望のものを設定可能
という2の条件を満たしていれば良い。たとえば「CPU」は「WWWサーバ」ではないが、CPUはこれらの条件を満たしているものが多い。
(1)URLと並んでインターネットにおいて頻繁に利用されている文字列である「電子メールアドレス」や
(2)URLと電子メールアドレスに共通の要素である「ドメイン名」
等も「アドレッシング用文字列」と言って良いだろう。
(1)電子メールの配送等を行うための手段である電子メールサーバや、
(2)ドメイン名からIPアドレスを得るための(またはその逆の用途のための)手段であるDNS(Domain name system)サーバにも適用できそうなことが推測できる。FTP(filetransfer protocol)サーバにも適用できるであろう。すなわち、電子メールサーバ(「sendmail」という名称のプログラムが有名である。)を例に採れば、次のような請求項を設けることが可能である。
第二はWWWサーバが記憶部に保持したデータのうち少なくともURLパス部を利用して処理を行う文字列処理ステップを備えること。
第三は上記のエラー誘発設定ステップが原因となってエラーが発生した時にWWWサーバ内部のルーチンから新たに設ける文字列処理ルーチンへと処理を分岐させる分岐処理ステップを備えること。
フレキシブルディスク、
CD−ROM、
光磁気ディスク、
ハードディスク、
メモリカード、
ICカード、
ROM、
パンチカード、
テープ
等を含む概念である。また、コンピュータによって直接実行可能なプログラムを記録した記録媒体だけでなく、いったん他の記録媒体(ハードディスク等)にインストールすることによって実行可能となるようなプログラムを記録した記録媒体や、暗号化されたまたは圧縮されたプログラムを記録した記録媒体も含む概念である。
URLプロトコル部(1806)、
URLホスト部(1808)、
URLポート部(1810)、
URLパス部(1812)
とに分解する(図4参照)。
(1)特定のデータファイルの内容を読み出すことを求めるものであるか、
(2)特定のプログラムファイルを実行することを求めるものであるか
である。
index.html
となっている。
http://www.any−domain.or.jp/
なるURLは
http://www.any−domain.or.jp/index.html
と同値となっている。
(1)機能拡張部の準備。
(2)エラーを誘発するデータの設定。
(3)エラー発生時の分岐に関する設定。
(4)機能拡張部等を備えたWWWサーバの起動とHTTPリクエストに対する処理。
URLパス部の文字列をキーとして外部のデータベースを検索し、当該キーに対応するURLを成す文字列を値として得て、その値を所定のステータスコードとともにWWWクライアントに送信することによりURLの転送処理をさせるような文字列処理手段;
を挙げることができる。以上で機能拡張部(702)の準備は終わる。機能拡張部(702)は、既存のWWWサーバの固定的部位とも非固定的部位とも関係の無く、新規に設けるものである。
http://www.ox.com/a.html、
http://www.ox.com/p.html、
http://www.ox.com/z.html
なるHTTPリクエストに対して正常に
a.html、
p.html、
z.html、
の内容を送信すべきところを、
a.html〜c.html
の3のファイルを除く23のファイル(d.html〜z.html)を意図的にDocumentRoot下以外のディレクトリ(例えば/httpd/doc2)に格納する;という意図的なエラー誘発手段を採ることもできる。
d.html〜z.html
へのアクセスは一旦エラーとなる。この結果、この処理はエラー処理部を介して機能拡張部へと制御が移る。
d.html〜z.html
については変数情報保持部(618)に格納されているURLホスト部やブラウザの種別を表す変数等を用いて、アクセス元のWWWクライアントが属するドメイン名やブラウザの種別やバージョンの相違に応じて好適なドキュメントを返す;等の処理を文字列処理手段として実装することが可能である。一旦はエラーとなったこの処理は、最終的には正常終了としてWWWクライアントへ必要なデータを送信することができる。
(1)URLパス部が「sales.html」というようなTrURLである文字列の場合も、
(2)URLパス部が「営業のご案内.html」というようなFxURLである文字列の場合も、
(3)URLパス部が「営業案内.html」というようなFxURLである文字列の場合も、
すべて
File Not Found
のようなエラーとなる。DocumentRoot下に何らファイルが無いので当然である。既存のWWWサーバの場合であれば、このようなWWWサーバはWWWクライアントに対してファイルを提供するという機能を果たさないが、FxURL対応WWWサーバは違う。制御は一旦エラー処理部(612)に移ったのち、更に、機能拡張部(702)に移る。
「sales.html」、
「営業のご案内.html」または
「営業案内.html」
のいずれであっても同一のファイルをHTTPレスポンスとして送信するなど、異なるURLの同一視等の文字列処理が容易に実現できる。
ネットワークインターフェース(1702)、
メモリ(1708)、
ディスプレイ(1710)、
キーボード(1712)、
CD−ROMドライブ(1716)、
ハードディスク(1718)
が接続されている。
(1)CD−ROMドライブ(1716)を介してCD−ROM(1714)によりインストールされたか、
(2)ネットワークインターフェース(1702)を介してネットワーク(1704)上にあるWWWサーバまたはFTPサーバ(いずれも図示せず)からインストールされたものである。
(S2)初期化処理ステップ(この発明に特有な事項)
(S3)HTTPリクエスト受信判断ステップ
(S4)URLパス部獲得ステップ
(S5)アクセス対象ファイル決定ステップ
(S6)アクセス対象ファイルへのアクセスステップ
(S7)エラー発生ステップ
(S8)エラー処理ステップ
(S9)文字列処理ステップへの分岐ステップ
(S10)文字列処理ステップ
(S11)HTTPレスポンス送信ステップ
(202)WWWクライアント
(204)小規模ネットワーク(LAN、イントラネット等)
(206)WWW中継処理装置
(208)広域ネットワーク(インターネット等)
(210)WWWサーバ
(502)ブラウザのURL入力表示欄
(504)ブラウザの受信データ表示欄
(602)WWWサーバのデータ受信部
(604)WWWサーバのデータ送信部
(606)WWWサーバのURL解釈部
(608)WWWサーバの初期化処理部
(610)WWWサーバの制御部
(612)WWWサーバのエラー処理部
(614)WWWサーバの初期化情報保持部
(616)WWWサーバのファイルアクセス部
(618)WWWサーバの変数情報保持部
(620)WWWサーバのファイル保持部
(702)WWWサーバ用の機能拡張部(この発明による新規部分)
(704)WWWサーバ用の分岐先情報保持部(この発明による新規部分)
(706)WWWサーバ用のエラー誘発情報保持部(この発明による新規部分)
(708)WWWサーバ用の条件変更部(この発明による新規部分)
(901)○×商会のトップページ(URLは従来のTrURL)のURL入力表示欄
(902)○×商会のトップページ(URLは従来のTrURL)
(904)○×商会のトップページ(URLは従来のTrURL)における営業部のページへのリンク部
(906)○×商会のトップページ(URLは従来のTrURL)における技術部のページへのリンク部
(907)○×商会の営業部のページ(URLは従来のTrURL)のURL入力表示欄
(908)○×商会の営業部のページ(URLは従来のTrURL)
(909)○×商会の技術部のページ(URLは従来のTrURL)のURL入力表示欄
(910)○×商会の技術部のページ(URLは従来のTrURL)
(1001)○×商会のトップページ(URLは漢字等を含むKURL)のURL入力表示欄
(1002)○×商会のトップページ(URLは漢字等を含むKURL)
(1004)○×商会のトップページ(URLは漢字等を含むKURL)における営業部のページへのリンク部
(1006)○×商会のトップページ(URLは漢字等を含むKURL)における技術部のページへのリンク部
(1007)○×商会の営業部のページ(URLは漢字等を含むKURL)のURL入力表示欄
(1008)○×商会の営業部のページ(URLは漢字等を含むKURL)
(1009)○×商会の技術部のページ(URLは漢字等を含むKURL)のURL入力表示欄
(1010)○×商会の技術部のページ(URLは漢字等を含むKURL)
(1102)非図形文字一覧
(1104)Unsafeな文字一覧
(1106)Reservedな文字一覧
(1108)制約無く使用可能な文字一覧
(1702)WWWサーバ処理装置のネットワークインターフェース
(1704)ネットワーク
(1706)WWWサーバ処理装置のCPU(中央演算処理装置)
(1708)WWWサーバ処理装置のメモリ
(1710)WWWサーバ処理装置のディスプレイ
(1712)WWWサーバ処理装置のキーボード
(1714)WWWサーバプログラムを記録したCD−ROM
(1716)WWWサーバ処理装置のCD−ROMドライブ
(1718)WWWサーバ処理装置のハードディスク
(1720)ハードディスク内のOS
(1722)ハードディスク内のhttpdプログラム
(1724)ハードディスク内のhttpdプログラム用ワークエリア
(1726)ハードディスク内の公開用ファイル
(1728)ハードディスク内の機能拡張プログラム
(1730)ハードディスク内の機能拡張プログラム用ワークエリア
(1802)分解前のURL
(1804)URL分解手段
(1806)URL分解手段により分解されたURLプロトコル部
(1808)URL分解手段により分解されたURLホスト部
(1810)URL分解手段により分解されたURLポート部
(1812)URL分解手段により分解されたURLパス部
(1902)変数保持部のデータの一部(アクセス対象ファイル決定関連)
(1906)WWWクライアントからのURLパス部の文字列
(1908)アクセス対象決定手段
(1910)アクセス対象ファイルを指す文字列(フルパス)
(1912)URLパス部((1906)の例)
(1914)実際にアクセスするファイル((1912)の例に対応)
Claims (15)
- 既存WWWサーバがURLを処理するに際して意図的にエラーを誘発するエラー誘発手段と、前記既存WWWサーバが記憶手段に保持するデータのうち少なくともURLパス部を利用して処理を行う文字列処理手段と、前記エラー誘発手段によりエラーが発生した時に前記既存WWWサーバから前記文字列処理手段へと処理を分岐させる分岐手段とを備える機能拡張装置。
- 既存WWWサーバがURLを処理するに際して意図的にエラーを誘発するエラー誘発手段と、前記既存WWWサーバが記憶手段に保持するデータのうち少なくともURLパス部を利用して処理を行う文字列処理手段と、前記エラー誘発手段によりエラーが発生した時に前記既存WWWサーバから前記文字列処理手段へと処理を分岐させる分岐手段とを備える機能拡張装置であって、前記エラー誘発手段により発生するエラーの程度またはタイミング等を変更するための条件変更手段を備える機能拡張装置。
- 前記エラー誘発手段、前記文字列処理手段、ならびに前記分岐手段のうちの1または2以上の手段を、前記既存WWWサーバの固定的部位を何ら変更することなく備える請求項1または請求項2記載の機能拡張装置。
- 前記URLパス部を含むURLは、WWWクライアントのURL入力表示欄で入力されたクライアント側入力文字列に由来し、前記文字列処理手段はWWWサーバに対してどのような形式をもっても伝達されない箇所以外は前記クライアント側入力文字列が入力された形式の表記にて獲得する獲得手段を備える請求項1または請求項2記載の機能拡張装置。
- 前記URLパス部を含むURLは、WWWクライアントのURL入力表示欄で入力する以外の方法で入力されたまたは設定されたクライアント側入力文字列に由来し、前記文字列処理手段はWWWサーバに対してどのような形式をもっても伝達されない箇所以外は前記クライアント側入力文字列が入力された形式の表記にて獲得する獲得手段を備える請求項1または請求項2記載の機能拡張装置。
- 前記URLパス部は漢字、ひらがなまたはカタカナを含み、CGIプログラム等へのパラメータ伝達を指示するものであるとRFCにより定義された文字列をその定義の通りに用いる用途では含まない請求項4または請求項5記載の機能拡張装置。
- 前記URLパス部は
(1)日本語や他の国または地域の言語の語句を含むか、
(2)特定の学術分野等で用いられている記号類を用いた表記を含むか、または、
(3)コンピュータ言語の命令やデータを含むか
のいずれかあるいはそれらの2以上の組合せである請求項4または請求項5記載の機能拡張装置。 - 前記URLパス部は検索を指示する文字列が含まれている請求項4または請求項5記載の機能拡張装置。
- 前記文字列処理手段は、
(1)RFCにより特別の意味が設定されている文字列のうちの少なくとも1についてこれを本来の文字そのままのデータとして処理する特別文字列普通解釈手段か、または、
(2)予め定義されたまたは随時定義する文字列をRFCにより特別の意味が設定されている文字列と同等に処理する普通文字列特別解釈手段
のうちの少なくとも一方を備える請求項4または請求項5記載の機能拡張装置。 - 既存情報処理手段が情報処理するに際して意図的にエラーを誘発するエラー誘発手段処理ステップと、前記既存情報処理手段における情報処理結果の一部または全部を利用して前記既存情報処理手段の外で処理を行う外部情報処理手段と、前記エラー誘発手段によりエラーが発生した時に前記既存情報処理手段から外部情報処理手段へと処理を分岐させる分岐手段とを備える機能拡張装置。
- 前記エラー誘発手段により発生するエラーの程度またはタイミング等を変更するための条件変更手段を備えている請求項10記載の機能拡張装置。
- 既存WWWサーバがURLを処理するに際して意図的にエラーを誘発するエラー誘発設定ステップと、前記既存WWWサーバが記憶部に保持するデータのうち少なくともURLパス部を利用して処理を行う文字列処理ステップと、前記エラー誘発設定ステップによりエラーが発生した時に前記既存WWWサーバから前記文字列処理ステップへと処理を分岐させる分岐処理ステップとを備える機能拡張方法。
- 既存WWWサーバがURLを処理するに際して意図的にエラーを誘発するエラー誘発設定ステップと、前記既存WWWサーバが記憶部に保持するデータのうち少なくともURLパス部を利用して処理を行う文字列処理ステップと、前記エラー誘発設定ステップによりエラーが発生した時に前記既存WWWサーバから前記文字列処理ステップへと処理を分岐させる分岐処理ステップとを備える機能拡張プログラムを記録した記録媒体。
- 既存情報処理手段が情報処理するに際して前記既存情報処理手段における情報処理結果の一部または全部を利用して前記既存情報処理手段の外で処理を行う外部情報処理手段と、エラーが発生した時に前記既存情報処理手段から外部情報処理手段へと処理を分岐させる分岐手段とを備える機能拡張装置。
- 既存WWWサーバがURLを処理するに際して前記既存WWWサーバが記憶手段に保持するデータの一部または全部を利用して処理を行う文字列処理手段と、エラーが発生した時に前記既存WWWサーバから前記文字列処理手段へと処理を分岐させる分岐手段とを備える機能拡張装置。
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