JP2006030129A - マンホール内監視システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】マンホール20内に設置された地中送電線2の各種状況を監視する各種のセンサ4、金属製外蓋1下部の胴枠31の側面に設置した起動用センサ15、センサ4及び起動用センサ15と接続した監視装置14、及び、地上部30の巡視車両5などに設置した情報表示装置6でマンホール内監視システムを構成する。
【選択図】 図1
Description
監視装置3は、バッテリ11の交換周期を延ばすための低消費電力化設計として、常時、タイマ部10を除く、検出部7、制御部8、及びデータ伝送部9を休止状態とし、タイマ部10により予め設定された任意時間間隔または任意時刻で起動信号が伝達された時のみ起動する。なお、休止状態の検出部7、制御部8及びデータ伝送部9は、タイマ部10からの起動信号を受信するために各心臓部のみを起動するよう専用の小型電池を内蔵する場合やバッテリ11から電源を供給する場合がある。
この監視システムは、マンホール20の底部に可搬型伝送ユニット23を配置し、更に、マンホール20上の金属製外蓋1に中継用のアンテナ22を埋め込んでいる点が図4の監視システムと異なっている。この監視システムでは、可搬型伝送ユニット23内に設置された携帯電話により地上部30の監視室等に設置された情報表示装置(図示せず)に各種情報が伝送される。
図1〜図3に、本発明に係るマンホール内監視システムの一実施形態を示す。このシステムは、図1に示すように、マンホール20内に設置された地中送電線2の各種設備状況を監視する各種のセンサ4、金属製外蓋1下部の胴枠31の側面に設置した起動用センサ15、センサ4と起動用センサ15に接続された監視装置14、及び、地上部30の巡視車両5などに設置される情報表示装置6で構成されている。
センサ4は、マンホール20内の監視対象となる設備に応じて選定される。例えば、マンホール内の目視点検の代用としての画像センサ、マンホール内のケーブル温度を測定する温度センサ、ケーブルの伸び出し量の測定としてケーブルに取付けられた磁石の直線運動を回転運動に変換して測定する伸び出し量センサ、地中送電線路であるOFケーブル用の圧力油槽の油量を計測する油量センサ、マンホール内の油の漏れを計測する漏油センサ、マンホール内に溜まった水の量を計測する水位センサ等が用いられる。
起動用センサ15は、監視装置14を起動させる役割を果たすものであり、例えば振動センサの一種である加速度センサにより金属製外蓋1の振動情報を検出することができる。他にも、外蓋1上の磁気変化を検出する磁気センサ、外蓋1上の超音波を検出する超音波センサ等を用いることができる。
図2に、監視装置14の構成例を示す。この監視装置14は、センサ情報を検出するセンサ情報検出部16、センサ情報検出部16にて検出した各種センサ情報を記録しておく制御部17、及び、制御部17から伝送要求があった時に各種センサ情報を無線信号として地上部の情報表示装置6に送信するデータ伝送部18を備えている。また、監視装置14は、起動用センサ検出部19を有しており、起動用センサ検出部19により起動信号が伝達されると制御部17が起動し、センサ情報検出部16を起動させセンサ4からの各種センサ情報を検出するようになっている。更に、監視装置14はバッテリ21を有しており、バッテリ駆動される。なお、このバッテリ21は定期的に交換される。
図3に、情報表示装置6の構成例を示す。この情報表示装置6は、監視装置14のデータ伝送部18から無線信号として送信されてきた各種センサ情報を受信するデータ受信部12と、その各種センサ情報を表示させるノート型PC等のディスプレイ部13とで構成される。
このようなマンホール内監視システムの動作概要を以下に説明する。
監視装置14は、低消費電力化によりバッテリ21の交換周期を延ばし、かつバッテリ21の低容積化を目的として、常時、起動用センサ検出部19を除く、センサ情報検出部16、制御部17、及びデータ伝送部18が休止状態とされている。
図1〜図3に示した本実施形態のマンホール内監視システムによれば、以下の効果を奏する。
(1)ハンマーによる人為的な振動情報を起動用センサ検出部19が検出した場合にのみ監視装置14を起動させるので、定期点検時や災害発生時などの保守管理データが必要な時刻のみにデータを取得することができる。このため、従来方式のタイマを用いて起動させる方式とは異なり、不要時を含めて定期的かつ頻雑に起動させる必要がなく、効率良く保守管理データを取得することが可能となる。
(2)定期点検時や災害発生時などの保守管理データが必要な時刻以外を休止状態とすることができる。定期点検や災害発生などによるマンホール20内の点検頻度は年間数回程度であり、監視装置14の消費電力量の大半を占める制御部17およびデータ伝送部18をほとんど休止状態で運用できる。このため、監視装置14の大幅な低消費電力化を図る事が可能となる。
(3)監視装置14における大幅な低消費電力化によって小容量電池での駆動が可能になる。このため、監視装置14の全体構成がシンプルになるのみならず、軽量小型化、低コスト化を図ることが可能となる。
(4)定期点検時や災害発生時に、従来のようなマンホールの金蓋解放に伴う諸作業が不要となり、設備の維持・管理費用の削減並びに人員の省力化を図ることができる。
上記実施形態では、金属製外蓋1下部の胴枠31の側面に起動用センサ15を設置したが、金属製外蓋下部に起動用センサ15を設置することもできる。また、上記実施形態では、起動用センサ15として振動情報を検出する加速度センサを用い、保守員がハンマーなどで金属製の外蓋1の上面(地上部30側)部を叩くことにより、ハンマーによる振動情報を検出して監視装置14を起動させたが、これ以外にも、起動用センサ15として超音波センサや磁気センサを用い、保守員が地上部30で超音波装置や磁気装置等を用いて発した超音波や磁気を検知することにより、監視装置14を起動させることもできる。
2 地中送電線
3 監視装置
4 センサ
5 巡視車両
6 情報表示装置
7 検出部
8 制御部
9 データ伝送部
10 タイマ部
11 バッテリ
12 データ受信部
13 ディスプレイ部
14 監視装置
15 起動用センサ
16 センサ情報検出部
17 制御部
18 データ伝送部
19 起動用センサ検出部
20 マンホール
21 バッテリ
22 アンテナ
23 可搬型伝送ユニット
30 地上部
31 胴枠
Claims (2)
- 地上側開口部が金属製の外蓋により閉じられるマンホール内に、設備の監視情報を収集するセンサ及び前記センサからの監視情報を検知・制御する監視装置が設置される一方、前記マンホール外の地上部に前記監視情報を表示する情報表示装置が設けられ、前記監視装置から前記監視情報を無線により前記情報表示装置に送信するマンホール内監視システムにおいて、
前記監視装置に起動用センサを接続し、前記起動用センサにて検出された起動信号が前記監視装置に伝達された時に前記監視装置を起動させるようにしたことを特徴とするマンホール内監視システム。 - 前記起動用センサは前記外蓋の下面または外蓋を支持する胴枠側面に設けられた振動センサであり、前記外蓋上面から振動を加えることにより前記起動信号を発生させることを特徴とする請求項1記載のマンホール内監視システム。
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