JP2006029431A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ハイブリッド車両の制御装置において、第1モータジェネレータと差動装置とを断接するモータジェネレータクラッチと、差動装置の第1モータジェネレータ入力要素を回転数ゼロに固定するハイローブレーキと、第1モータジェネレータとエンジンとを連結するシリーズクラッチとを設け、ハイローブレーキで第一モータジェネレータ入力要素を固定し、第2モータジェネレータとエンジンの駆動力で走行する固定変速比モードで走行中であって、高車速領域では、シリーズクラッチを締結することで、第1モータジェネレータとエンジンとを連結する損失低減モードに移行する。
【選択図】 図7
Description
図1は実施例1の制御装置が適用されたハイブリッド車の駆動系を示す全体システム図である。実施例1のハイブリッド車の駆動系は、図1に示すように、エンジンEと、第1モータジェネレータMG1(ジェネレータ)と、第2モータジェネレータMG2(モータジェネレータ)と、出力軸OUT(出力部材)と、これらの入出力要素E,MG1,MG2,OUTが連結される差動装置(第1遊星歯車PG1、第2遊星歯車PG2、第3遊星歯車PG3)と、選択された走行モードに応じて後述する油圧制御装置5からの制御油圧により締結・解放が制御される摩擦締結要素(ローブレーキLB、ハイクラッチHC、ハイローブレーキHLB)と、エンジンクラッチEC(第1クラッチ)と、モータジェネレータクラッチMGC(第2クラッチ)と、シリーズクラッチSC(第3クラッチ)と、を備えている。
前記第1回転メンバM1(S1,S2)には、第2モータジェネレータMG2が連結されている。
前記第2回転メンバM2(R1,R3)には、入出力要素の何れにも連結されていない。
前記第3回転メンバM3(PC2,R3)には、エンジンクラッチECと第1オイルポンプOP1を介してエンジンEが連結されている。
前記第1ピニオンキャリアPC1には、ハイクラッチHCを介して第2モータジェネレータMG2が連結されている。また、ローブレーキLBを介して変速機ケースTCに連結されている。
前記第2リングギヤR2には、モータジェネレータクラッチMGCを介して第1モータジェネレータMG1が連結されている。また、ハイローブレーキHLBを介して変速機ケースTCに連結されている。
前記第3ピニオンキャリアPC3には、出力軸OUTが連結されている。なお、出力軸OUTからは、図外のプロペラシャフトやディファレンシャルやドライブシャフトを介して左右の駆動輪に駆動力が伝達される。
なお、前記第1モータジェネレータMG1とは、シリーズクラッチSCを介して連結されている。
実施例1におけるハイブリッド車の制御系は、図1に示すように、エンジンコントローラ1と、モータコントローラ2と、インバータ3と、バッテリ4(強電バッテリ4a,12Vバッテリ4b,DCDCコンバータ4c)と、油圧制御装置5と、統合コントローラ6と、アクセル開度センサ7と、車速センサ8と、エンジン回転数センサ9と、第1モータジェネレータ回転数センサ10と、第2モータジェネレータ回転数センサ11と、第3リングギヤ回転数センサ12と、を有して構成されている。
走行モードとしては、ローギヤ固定モード(以下、「Lowモード」という。)と、ロー側無段変速モード(以下、「Low-iVTモード」という。)と、2速固定モード(以下、「2ndモード」という。)と、ハイ側無段変速モード(以下、「High-iVTモード」という。)と、ハイギヤ固定モード(以下、「Highモード」という。)と、の5つの走行モードを有する。
ここで、図2(a)は「EV-Lowモード」の共線図、図2(b)は「EV-Low-iVTモード」の共線図、図2(c)は「EV-2ndモード」の共線図、図2(d)は「EV-High-iVTモード」の共線図、図2(e)は「EV-Highモード」の共線図である。また、図3(a)は「HEV-Lowモード」の共線図、図3(b)は「HEV-Low-iVTモード」の共線図、図3(c)は「HEV-2ndモード」の共線図、図3(d)は「HEV-High-iVTモード」の共線図、図3(e)は「HEV-Highモード」の共線図である。
次に、Highモードから損失低減モードへの遷移処理について図7のフローチャートに基づいて説明する。
ステップ101では、車速がモード切替車速以上かどうかを判断し、モード切替車速以上のときはステップ102へ進み、それ以外はステップ103へ進む。
ステップ102aでは、通常モードかどうかを判断し、通常モード(Highモード)のときはステップ102bへ進み、それ以外はステップ102cへ進む。
ステップ102bでは、Highモードから損失低減モードへのモード切替制御を実行する。
ステップ102cでは、第1及び第2モータジェネレータMG1,MG2の最適制御を実行する。
ステップ104では、車速の減速度がモード切替減速度未満かどうかを判断し、減速度が小さいときはステップ105へ進み、減速度が大きいときはステップ106へ進む。
ステップ105では、通常の損失低減モードからHighモードへのモード切替制御を実行する。
ステップ106では、急減速時切替制御を実行する。
ステップ107では、通常の制御(Highモード)を継続する。
Highモードにて走行中は、図9の共線図に示すように、エンジンクラッチEC、ハイローブレーキHLB、ハイクラッチHC、モータジェネレータクラッチMGCがONとされている。すなわち、第1モータジェネレータMG1は固定状態とされ、エンジンEと第2モータジェネレータMG2によって走行している。Highモードは固定変速比モードであるため車速VSPが決定されると、一義的にエンジン回転数及び第2モータジェネレータ回転数が決定される。このとき、エンジンEは基本的に最適燃費線をなぞるように制御されるため、車速VSPに対するエンジントルクはエンジン回転数に規定される。運転者のアクセルペダル開度等によって要求駆動力Fdrvが決定されると、第2モータジェネレータトルクを制御することで、車速VSP及び要求駆動力Fdrvに対応する走行制御が達成される。このとき、第2モータジェネレータトルクは、図9に示すように、力行側もしくは発電側に制御されることとなる。Highモードでは、第1モータジェネレータMG1は駆動力制御には関与しない。
次に、損失低減モードから通常の走行モードへの遷移処理について説明する。損失低減モードで走行中に車速VSPがモード切替車速を下回ると、通常の走行モード(図5に示す走行モードマップに基づく走行モード)への遷移処理が行われる。ここで、車速VSPの低下によって遷移処理が行われるため、車速VSPに基づいて車体減速度が演算される。この車体減速度がモード切替減速度よりも小さいときは、まず、Highモードへの遷移が行われ、その後は通常のモード遷移制御が行われる。
実施例1のハイブリッド車両の制御装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
MG1 第1モータジェネレータ
MG2 第2モータジェネレータ
OUT 出力軸(出力部材)
PG1 第1遊星歯車
PG2 第2遊星歯車
PG3 第3遊星歯車
LB ローブレーキ
HC ハイクラッチ
HLB ハイローブレーキ
EC エンジンクラッチ
MGC モータジェネレータクラッチ
SC シリーズクラッチ
1 エンジンコントローラ
2 モータコントローラ
3 インバータ
4 バッテリ
4a 強電バッテリ
4b 12Vバッテリ(低電圧バッテリ)
4c DCDCコンバータ(コンバータ)
5 油圧制御装置
6 統合コントローラ
7 アクセル開度センサ
8 車速センサ
9 エンジン回転数センサ
10 第1モータジェネレータ回転数センサ
11 第2モータジェネレータ回転数センサ
12 第3リングギヤ回転数センサ
Claims (5)
- 共線図上に4つ以上の入出力要素が配列され、前記入出力要素のうちの内側に配列される2つの要素の一方にエンジンからの入力を、他方に駆動系統への出力部材をそれぞれ割り当てると共に、前記内側の要素の両外側に配列される2つの要素にそれぞれ第1モータジェネレータと第2モータジェネレータとを連結した差動装置と、
前記入出力要素上に設けられた複数の締結要素と、
前記締結要素の締結・解放の組み合わせにより複数の走行モードを達成するハイブリッド車両の制御装置において、
前記第1モータジェネレータと前記差動装置とを断接するモータジェネレータクラッチと、前記差動装置の第1モータジェネレータ入力要素を回転数ゼロに固定するハイローブレーキと、前記第1モータジェネレータと前記エンジンとを連結するシリーズクラッチとを設け、
前記ハイローブレーキで第1モータジェネレータ入力要素を固定し、前記第2モータジェネレータと前記エンジンの駆動力で走行する固定変速比モードで走行中であって、高車速領域では、前記シリーズクラッチを締結することで、前記第1モータジェネレータと前記エンジンとを連結する損失低減モードに移行することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。 - 請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置において、
前記損失低減モードにおいて、トルクバランスを維持しつつ、前記第2モータジェネレータの駆動負荷の一部を前記第1モータジェネレータが負担するよう制御することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。 - 請求項1又は2に記載のハイブリッド車両の制御装置において、
前記損失低減モードにおいて、トルクバランスを維持しつつ、前記第2モータジェネレータが負担していた発電制御の一部を前記第1モータジェネレータが負担するよう制御することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。 - 請求項1ないし3いずれか1項に記載のハイブリッド車両の制御装置において、
前記第1モータジェネレータの最大トルクは、前記第2モータジェネレータの最大トルクよりも大きく、前記第1モータジェネレータの最高回転数は、前記第2モータジェネレータの最高回転数よりも低いことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。 - 請求項1ないし4いずれか1項に記載のハイブリッド車両の制御装置において、
強電バッテリと、低電圧バッテリと、前記強電バッテリの強電を降圧し前記低電圧バッテリを充電するコンバータとを備えたことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
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EP1832460A1 (fr) * | 2006-03-08 | 2007-09-12 | Peugeot Citroen Automobiles SA | Dispositif de transmission de puissance et procédé mettant en oeuvre ce dispositif |
JP2010208522A (ja) * | 2009-03-11 | 2010-09-24 | Aisin Ai Co Ltd | 車両の動力伝達制御装置 |
JP2020066316A (ja) * | 2018-10-24 | 2020-04-30 | トヨタ自動車株式会社 | ハイブリッド車両の制御装置 |
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2004
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