JP2006029426A - アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】モータ駆動流量制御弁において、フェイルセーフ機構を組込む。
【解決手段】アクチュエータ1は、ねじ部2aと、出力軸2と、スリーブ3と、ロータマグネット4と、出力軸3に突出するように設けられるピン29と、ピン29に一端を設け前記出力軸3を囲繞するコイルスプリング27と、ピン29を軸方向に案内するスリット26aを形成したスプリングホルダー26とを有するロータ組立体5と、励磁コイル6と、励磁コイル6を囲繞するボビン9と、ボビン9を囲繞するステータヨーク7、8とを備え、ロータマグネット4を回転駆動するステータ組立体13とからなり、出力軸2のねじ部2aとスリーブ3のねじ部3aを、螺合しスリーブ3の回転運動を出力軸2の直線運動に変換するように構成し、コイルスプリング27をピン29に対し異常時のフェイルセーフ動作で出力軸2を動かすべき方向に向けて設けてある。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば流路中の流体の流れを制御する流量制御弁のために用いることができるアクチュエータであって、特に供給電力が事故等により突然ストップしたときに、流路が安全な状態になるように弁を強制的に動作させるフェイルセーフ機構を備えたアクチュエータに関する。
従来、ガス供給器の流路中に遮断弁を設けて、ガスの流量を制御する流量制御や、エアコンのガス冷媒流路の切り換えを行う切換制御に流量制御弁が使用されている。流量制御弁の駆動にはアクチュエータを利用している。特に、ピニオンギアやネジ機構により回転運動を直進運動に変換したアクチュエータにおいて流量制御弁を駆動する。
近年、ステップ入力によって高い位置決め精度が得られるようになったことから、アクチュエータとしてPM型ステッピングモータを用い、回転運動を直進運動に変換する変換機構を備えた構成のアクチュエータが増えている。
流量制御弁が使用される機器として、例えば、ガスメータがある。ガスメータではガス事故を未然に防ぐために安全機構が設けられている。そのような安全機構としては、停電などにより電源がダウンしたり、制御回路の故障による供給電力のストップ等の異常を感知した場合には流量制御弁を自動的に安全な状態である、例えば閉状態にしてガスの通路を自動的に閉じる、いわゆるフェイルセーフ機能がガス遮断弁装置に備え付けられている。
このようなフェイルセーフ機能付きのガス遮断弁装置としては、例えば図7に示すような構造のガス遮断弁装置がある(例えば、特許文献1参照)。
図7は従来のガス遮断弁装置の構成図である。弁座101と、弁座101を閉塞可能な弁体102と、弁体102に配された弁軸103と、この弁軸103が直線運動するように設けられたガイド104と、弁体102を弁座101側に付勢するスプリング105と、回転駆動機構であるステッピングモータ106と、ステッピングモータ106の出力軸107に配置された送り手段である送りネジ108と、中心孔が送りネジ108に螺合あるいは係合可能で弁体102を押動可能な移動体109と、この移動体109の回転を規制する回転防止手段であるロッド110とで遮断弁が構成されている。ガスの使用状態が異常である場合には、コイル111に位相差を持ったパルス状電流を印加し、ロータ112を回転させ、移動体109はフタ113方向に後退し、弁体102はスプリング105に付勢されて弁座101に当接してガスが流れない閉弁状態になる。
また、他の従来のガス遮断弁装置として、例えば図8に示すような構造がある(例えば、特許文献2参照)。
図8は従来の他のガス遮断弁装置の構成図である。ガスの使用状態が異常である場合には、励磁コイル121の各導線122に位相差を持ったパルス状電流を印加し、ロータ123を正回転させる。移動体124は凹状部がリブ126と係合し回転を防止されているため、ロータ123に連動した送りネジ127の回転動作は移動体124の前後動作に変換され、移動体124と係合している弁体128は、弁シート129が弁座130に当接する位置に移動する。さらに移動体124が弁座130側に前進すると、コイルスプリング131がより圧縮され、弁シート保持部材132の円筒部133先端と移動体124のバネ受け134とが当接し、弁シート129が撓み、圧縮され、移動体124の反発力が送りネジ127の推力より大きくなり、ロータ123の回転が停止する。弁体128は弁座130にコイルスプリング131で付勢され、ガスが遮断される。この後、通電を停止してもロータ123は保持トルクのため、この状態を保持し、弁体128は弁座130にコイルスプリング131で付勢された閉弁状態を保持している。
特開2003−042324号公報 特開2003−222259号公報
しかしながら、従来の特許文献1に記載のガス遮断弁装置においては、ガス流路114に設けた弁体102に、弁体102を弁座101側に付勢するスプリング105を装着した構成のため、ガス流路114の構造が複雑になると共にスプリング105の付勢力に問題が発生した場合には簡単に取り替えることができず、メンテナンスの作業性がよくないという問題がある。
また、従来の特許文献2に記載のガス遮断弁装置においては、弁体128部分にコイルスプリング131を装着した構成のため、弁体128の形状を小さくできないという問題がある。また、弁体128の形状ごとにコイルスプリング131を合わせる必要があり、その分、部品点数が増えてしまうという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑み、流路中の流量制御弁をモータにより駆動するアクチュエータにおいて、アクチュエータを基準とした作業やメンテナンスが容易となるようにフェイルセーフ機構を組み込み構成したアクチュエータを提供することを目的とする。
本発明は、異常時のフェイルセーフ動作により、出力軸を強制的に動かし安全な状態にする為に、アクチュエータの構成要素と出力軸に設けたピンとの間にコイルスプリングを設けることを特徴とする。
具体的には、
(1) アクチュエータは、外側面に雄ねじを形成したねじ部と先端にヘッド部を設けた棒状体部とを連設した出力軸と、内側に前記雄ねじに螺合する雌ねじを形成したねじ部を有し、軸方向両側の軸受により回転自在に軸支されているスリーブと、前記スリーブの外側に設けたロータマグネットと、前記出力軸に突出するように設けられるピンと、前記ピンに一端をばね力が働くように設け前記出力軸を囲繞するコイルスプリングと、前記ピンを軸方向に案内するスリットを形成したスプリングホルダーとを有するロータ組立体と、励磁コイルと、前記励磁コイルを囲繞するボビンと、前記ボビンを囲繞するステータヨークとを備え、前記ロータマグネットを回転駆動するステータ組立体とからなり、前記出力軸のねじ部と前記スリーブのねじ部を螺合し、前記スリーブの回転運動を前記出力軸の直線運動に変換するように構成し、前記コイルスプリングを前記ピンに対し異常時のフェイルセーフ動作で前記出力軸を動かすべき方向に向けて設けたことを特徴とする。
(2) 上記(1)記載のアクチュエータは、外側面に雄ねじを形成したねじ部と先端にヘッド部を設けた棒状体部とを連設した出力軸と、内側に前記雄ねじに螺合する雌ねじを形成したねじ部を有し、軸方向両側の軸受により回転自在に軸支されているスリーブと、前記スリーブの外側に設けられたロータマグネットと、前記出力軸に突出するように設けられるピンと、前記ピンに一端をばね力が働くように設け前記出力軸を囲繞するコイルスプリングと、前記ピンを軸方向に案内するスリットを形成したスプリングホルダーと、ストッププレートと、ハウジングとを有するロータ組立体と、励磁コイルと、該励磁コイルを囲繞するボビンと前記ボビンを囲繞するステータヨークとを備え、前記ロータマグネットを回転駆動するステータ組立体と、からなり、前記出力軸のねじ部と前記スリーブのねじ部を螺合し、前記スリーブの回転運動を前記出力軸の直線運動に変換するように構成し、前記出力軸と前記ハウジングとの間に前記スプリングホルダーを配置し、前記ハウジングに前記スプリングホルダーを固定し、前記軸受上に前記ストッププレートを搭載し前記ハウジングにより支持し、前記コイルスプリングを前記ピンに対し異常時のフェイルセーフ動作で前記出力軸を動かすべき方向に向けて設けたことを特徴とする。
(3) 上記(1)又は(2)記載のアクチュエータは、前記コイルスプリングの両端を前記ピンと前記スプリングホルダーに別々に設けたことを特徴とする。
(4) 上記(2)記載のアクチュエータは、前記コイルスプリングの両端を前記ピンと前記ストッププレートに別々に設けたことを特徴とする。
(5) 上記(1)乃至(4)のいずれか1項記載のアクチュエータは、前記コイルスプリングを伸張スプリングとしたことを特徴とする。
(6) 上記(1)乃至(4)のいずれか1項記載のアクチュエータは、前記コイルスプリングを圧縮スプリングとしたことを特徴とする。
(7) 上記(2)乃至(6)のいずれか1項記載のアクチュエータは、前記ロータ組立体を構成するロータケースに、前記ロータマグネットを設けた前記スリーブを載置し、前記スリーブの一端と前記ロータケースの間に軸受を設け、前記ハウジングの一端のフランジ部を前記スリーブの他端の軸受と前記ロータケースとの間に嵌合させると共に前記フランジ部により前記ストッププレートを押圧支持したことを特徴とする。
(8) 上記(1)乃至(7)のいずれか1項記載のアクチュエータは、前記励磁コイルと、前記励磁コイルを囲繞するボビンと、前記ボビンを囲繞するように設けたステータヨークからなる第1のステータと第2のステータを積層し、コイルの端子部を設け、これらを樹脂モールドしてステータ組立体を構成したことを特徴とする。
本発明は、流路中の流量制御弁を駆動するのに適したアクチュエータにおいて、異常により供給電力が遮断された場合に、流路の状態を安全な状態にするように弁を強制駆動するフェイルセーフ機構をアクチュエータと一体に設けたので、ファイルセーフ機構およびアクチュエータを一体として取り扱うことができ、作業やメンテナンスが容易となる。
また、本発明のアクチュエータは、フェイルセーフ機構をアクチュエータと一体構造としたので、従来のように、フェイルセーフ機構とアクチュエータを互いに干渉しないように分離して配置する必要がなくなり、少ないスペースに収まるようになり、また弁体もフェイルセーフ機構をアクチュエータと一体化した分だけ、弁体形状を小さくでき、それに伴って流体流路の構造が簡素化でき、メンテナンスが容易にできる。特に、
アクチュエータは、外側面に雄ねじを形成したねじ部と先端にヘッド部を設けた棒状体部とを連設した出力軸と、内側に前記雄ねじに螺合する雌ねじを形成したねじ部を有し、軸方向両側の軸受により回転自在に軸支されているスリーブと、前記スリーブの外側に固着されたロータマグネットと、前記出力軸に突出するように設けられるピンと、前記ピンに一端をばね力が働くように設け前記出力軸を囲繞するコイルスプリングと、前記ピンを軸方向に案内するスリットを形成したスプリングホルダーとを有するロータ組立体と、励磁コイルと、前記励磁コイルを囲繞するボビンと、前記ボビンを囲繞するステータヨークとを備え、前記ロータマグネットを回転駆動するステータ組立体とからなり、前記出力軸のねじ部と前記スリーブのねじ部を螺合し、前記スリーブの回転運動を前記出力軸の直線運動に変換するように構成し、前記コイルスプリングを前記ピンに対し異常時のフェイルセーフ動作で前記出力軸を動かすべき方向に向けて設けたので、フェイルセーフ機構をアクチュエータと一体に設けることができ、ファイルセーフ機構およびアクチュエータを一体として取り扱うことができ、作業やメンテナンスが容易となる。また、フェイルセーフ動作用のコイルスプリングをロータ組立体に組み込むことができるので、一体構造が簡単に構成でき、作業やメンテナンスが容易となる。
また、アクチュエータは、外側面に雄ねじを形成したねじ部と先端にヘッド部を設けた棒状体部とを連設した出力軸と、内側に前記雄ねじに螺合する雌ねじを形成したねじ部を有し、軸方向両側の軸受により回転自在に軸支されているスリーブと、前記スリーブの外側に固着されたロータマグネットと、前記出力軸に突出するように設けられるピンと、前記ピンに一端をばね力が働くように設け前記出力軸を囲繞するコイルスプリングと、前記ピンを軸方向に案内するスリットを形成したスプリングホルダーと、ストッププレートと、ハウジングとを有するロータ組立体と、励磁コイルと、該励磁コイルを囲繞するボビンと、前記ボビンを囲繞するステータヨークとを備え、前記ロータマグネットを回転駆動するステータ組立体と、からなり、前記出力軸のねじ部と前記スリーブのねじ部を螺合し、前記スリーブの回転運動を前記出力軸の直線運動に変換するように構成し、前記出力軸と前記ハウジングとの間に前記スプリングホルダーを配置し、前記ハウジングに前記スプリングホルダーを固定し、前記軸受上に前記ストッププレートを搭載し前記ハウジングにより支持し、前記コイルスプリングを前記ピンに対し異常時のフェイルセーフ動作で前記出力軸を動かすべき方向に向けて設けたので、フェイルセーフ機構をアクチュエータと一体に設けることができ、ファイルセーフ機構およびアクチュエータを一体として取り扱うことができ、作業やメンテナンスが容易となる。また、フェイルセーフ動作用のコイルスプリングをロータ組立体に組み込むことができるので、一体構造が簡単に構成でき、作業やメンテナンスが容易となる。
また、アクチュエータは、コイルスプリングの両端をピンとスプリングホルダーに別々に設けたので、フェイルセーフ動作用のコイルスプリングをロータ組立体に組み込むことができ、一体構造が簡単に構成でき、作業やメンテナンスが容易となる。
また、アクチュエータは、コイルスプリングの両端をピンとストッププレートに別々に設けたので、フェイルセーフ動作用のコイルスプリングをロータ組立体に組み込むことができ、一体構造が簡単に構成でき、作業やメンテナンスが容易となる。
また、アクチュエータは、コイルスプリングを伸張スプリングとしたので、フェイルセーフ動作用のコイルスプリングをロータ組立体に組み込むことができ、一体構造が簡単に構成でき、作業やメンテナンスが容易となる。
また、アクチュエータは、コイルスプリングを圧縮スプリングとしたので、フェイルセーフ動作用のコイルスプリングをロータ組立体に組み込むことができ、一体構造が簡単に構成でき、作業やメンテナンスが容易となる。
また、アクチュエータは、ロータ組立体を構成するロータケースに、ロータマグネットを固着したスリーブを載置し、スリーブの一端とロータケースの間に軸受を設け、ハウジングの一端のフランジ部をスリーブの他端の軸受とロータケースとの間に嵌合させると共に前記フランジ部によりストッププレートを押圧支持したので、ロータマグネットとロータケースとの間隔を適切にとることができ、また、ストッププレートを簡単に固定することができる。また、フェイルセーフ動作用のコイルスプリングをロータ組立体に組み込むことができ、一体構造が簡単に構成でき、作業やメンテナンスが容易となる。
また、アクチュエータは、励磁コイルと、励磁コイルを囲繞するボビンと、前記ボビンを囲繞するステータヨークからなる第1のステータと第2のステータを積層し、コイルの端子部を設け、これらを樹脂モールドしてステータ組立体を構成したので、予め、ステータ組立体とロータ組立体として仮組立でき、それらをステータ組立体の中央開孔にロータ組立体のロータケースを嵌合することにより簡単に組み立てることができる。また、フェイルセーフ機構をアクチュエータと一体に設けたので、ファイルセーフ機構およびアクチュエータを一体として取り扱うことができ、一体構造が簡単に構成でき、作業やメンテナンスが容易となる。
以下、本発明による実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施例1のアクチュエータの構成を示す一部断面図である。
アクチュエータ1は、出力軸2とスリーブ3と多極着磁されたロータマグネット4等を有するロータ組立体5と、励磁コイル6と、励磁コイル6を囲繞するボビン9と、ボビン9を囲繞する磁性材料で形成したステータヨーク7、8等からなるステータ組立体13と、ハウジング17から構成され、ステータ組立体13はロータ組立体5の外周に対向配置されている。
ステータ組立体13は、第1のステータ13aと、第2のステータ13bと、基板部14と、フロントプレート23とからなり、第1のステータ13aと第2のステータ13bを上下2段に積み重ね、蓋をするようにフロントプレート23を設けて構成される。
第1のステータ13aは、励磁コイル6を巻回したボビン9と、ステータヨーク7、8と、フロントプレート23によって構成される。ステータヨーク7、8にはそれぞれ前記ロータマグネット4の外周面に対向する複数の極歯が形成されている。断面略コ字状のボビン9には端子部10を一体に形成し、端子部10には端子ピン11が埋設されている。カバー12は、励磁コイル6の外周面に装着され、励磁コイル6への塵の付着を防止する。フロントプレート23は、取付のためのフランジ部として形成される。以上の構成要素は樹脂モールドされる。第2のステータ13bは、第1のステータ13aと同様の構成のため、その説明は省略する。
基板部14は、プリント基板14aとピンホルダー14bからなる。ピンホルダー14bはステータ組立体13における端子部10の外周に装着され、プリント基板14aを保持する。プリント基板14aに配線されたワイヤケーブル16はピンホルダー14bを介して引き出される。
ロータ組立体5は、基本的に、ロータケース20に収納するものと、ロータケース20に係止するもので構成される。
ロータ組立体5は、ねじ部2aと棒状体部2bとを有する出力軸2と、円筒の内側にねじ部を突設した形状の合成樹脂からなるスリーブ3と、スリーブ3の外周に設けた円筒状のロータマグネット4と、一端にフランジ部17aを有するハウジング17と、スリーブ3の軸受18および33と、略カップ状のロータケース20と、長さ方向のスリットを有する略円筒状のスプリングホルダー26と、圧縮された後元の伸びた状態に戻る(伸張コイルスプリング)コイルスプリング27と、ストッププレート28と、ピン29と、ピン30と、ハウジング17の外側の溝に収納したOリング31および32とからなる。
出力軸2のスリーブ3側の外周にはねじ部2aが形成される。このねじ部2aと螺合するスリーブ3のねじ部3aはスリーブ3の内側に突出する部分の内周に形成される。出力軸2の自由端には、ヘッド部25が装着される。前記ヘッド25には弁体が取り付けられ、流路中に形成した弁座に対向配置されて、流路の開閉動作を行う。出力軸2にピン29が直角に挿通されて両端が突出している。コイルスプリング27は、ピン29とストッププレート28にばね力が働くように当接状態に設けられて配置される。
(製造工程)
ステータ組立体13の製造工程について説明する。
励磁コイル6を巻回したボビン9を軟磁性材、例えばSECC材(電気亜鉛めっき鋼板)、SUY材(電磁軟鉄鋼板)、珪素鋼板などからなるステータヨーク7、8の間に装着する。ステータヨーク7、8にはそれぞれ複数の櫛歯状の極歯が形成されている。この極歯を電気角で180度の位相差となるように交互に位置決めして第1のステータ13aを構成する。
第2のステータ13bも、第1のステータ13aと同様に、励磁コイル6を巻回したボビン9をステータヨーク7、8の間に装着し、ステータヨーク7、8に形成された複数の櫛歯状の極歯は電気角で180度の位相差となるように交互に位置決めして第2のステータ13bを構成する。
次に、金型(図示省略)内に第1のステータ13aと第2のステータ13bを積層し、第1のステータ13aと第2のステータ13bが電気角で90度の位相差となるように位置決めする。
この状態で金型内に合成樹脂、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂を注入する。この合成樹脂は第1のステータ13aと第2のステータ13bの極歯間を充填すると共に、下部ボス21と上部ボス22も一体成形する。この結果、第1のステータ13aと第2のステータ13bが樹脂により結合される。
フロントプレート23に形成された孔に上部ボス22を圧入してフロントプレート23を第1のステータ13a上に溶接接合で載置する。次に、プリント基板14aを装着した合成樹脂からなるピンホルダー14bをステータ13a、13bの外周部に装着してステータ組立体13を完成する。
次に、ロータ組立体5の製造工程について説明する。
円筒の内側にねじ部を突設した形状で、合成樹脂、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂からなるスリーブ3の外周面にロータマグネット4を固着する。スリーブ3の内周面には軸方向に移動手段として、雌ねじからなるねじ部3aが形成されている。
スリーブ3の軸方向の両端に軸受18、軸受33を装着してロータケース20内に収納する。ロータケース20は、ロータマグネット4が回転可能になるようにロータマグネット4の外径よりほんの少し大きい内径を有し、ロータマグネット4等を収納するために略カップ状に形成されている。
次に、ストッププレート28を軸受18の上に載置し、ハウジング17のフランジ部17a側をスリーブ3の軸受18とロータケース20との間に挿入することによってストッププレート28をハウジング17によって押し付け固定する。ハウジング17は、下端にフランジ部17aを有し、略円筒状で、内部にスプリングホルダー26とコイルスプリング27を収納できる。
次に、回転止めとなるピン29を設けた出力軸2をコイルスプリング27に挿通し、その状態で出力軸2のねじ部2aをスリーブ3のねじ部3aに螺合する。
出力軸2は、側面にねじ部の形成されていない棒状体部2bと、側面にねじ部の形成されているねじ部2aとを長さ方向に連続して設けてある。出力軸2は、先端に、組立後に、ストッパとなるヘッド部25を装着する。ヘッド部25の中央にはねじ部25aが形成され、ガス等の流体の流量制御を行なうための弁体を螺着する。ピン29は、出力軸2の棒状体部2bに直角に挿通して、その両端をコイルスプリング27のストッパとなるように出力軸2より突出させてある。
次に、スプリングホルダー26を棒状体部2bに装着する。このとき、スプリングホルダー26に形成した軸方向のスリット26a内に回転止めとなるピン29の両端が収まるようにして装着し、抜け止めのピン30をハウジング17の上端の開孔とスプリングホルダー26の端面に形成したスリットに嵌合させて、スプリングホルダー26がハウジング17に対して動かないように固定する。以上の組立工程によってロータ組立体5を形成する。
ピン30は、ハウジング17とスプリングホルダー26の相対向する2箇所で挿通させているが、スプリングホルダー26が回転しなければ任意の位置で挿通させてよい。
ロータケース20は、ロータマグネット4とステータヨーク7、8との間に挿入されるため非磁性材料、例えばステンレス材にて形成され、その厚みは強度を維持できる範囲で可能な限り薄い方が好ましい。また、ロータケース20は、絞り加工にて製造すれば安価にできる。Oリング31は、ハウジング17をロータケース20に装着する際に抜け止め手段になると共に、ハウジング17とロータケース20間をシールする。Oリング31は、ゴム等の弾性体からなり、ハウジング17のフランジ部17aの外向き凹溝に収納され、ロータケース20に密封状態で当接する。
ロータ組立体5を組み込んだロータケース20を、ステータ組立体13の中央開孔に圧入し、ハウジング17のフランジ部17aを押さえるようにしてフロントプレート24をフロントプレート23上に装着する。フロントプレート23とフロントプレート24との接合はピンのかしめ加工でもよいし、溶接でもよい。また、フロントプレートは2枚構造ではなく、1枚にてハウジング17のフランジ17aを押さえる構造でも勿論よい。そして出力軸2の先端部にヘッド部25を装着してアクチュエータ1が完成する。33はスリーブ軸受であり、19と34はカラーである。
(動作)
次にアクチュエータ1の動作について説明する。
図2は図1の本発明のアクチュエータを流体流路に取り付け開弁状態に駆動した状態を示す一部断面図である。
図1では、アクチュエータ1は、アクチュエータ1に異常が生じた場合、例えば電源が遮断されたり、コイルが断線して励磁電流が遮断された場合、流量制御弁を安全な状態に強制駆動するフェイルセーフ機構、例えば流量制御弁を閉じて、ガスの流れを遮断するフェイルセーフ機構を備えた構成を示す。
アクチュエータ1は、流体流路38へ至る貫通孔にハウジング17を挿通配置し、貫通孔に連設する段部にフロントプレート24の段部を遊挿配置する。その際、ハウジング17の先端部側に設けたOリング32によってハウジング17と貫通孔の間を密封状態にシールする。弁体35はヘッド部25が圧入されるかまたはヘッド部25にねじにて装着されている。弁体35と弁座36とで流量制御弁37を構成する。
第1のステータ13aと第2のステータ13bの励磁コイル6に電流を制御して印加すると、ステータヨーク7、8がN極、S極(またはS極、N極)に磁化されることによってロータマグネット4が回転する。これに連れて、ロータマグネット4に連設されたスリーブ3の内周面に形成した移送手段であるねじ部3aを回転し、このねじ部3aとねじ部2aが螺合し送り手段である出力軸2が回転しようとするが、出力軸2に挿通配置した回転止め用のピン29がスプリングホルダー26の軸方向のスリット26a内に収容されているため、出力軸2の回転が規制される結果、出力軸2は軸方向の直進運動に変換され、ピン29はスリット26a内を移動し、コイルスプリング27を圧縮しながら軸方向(ピン29がスリーブ3の方向に移動)に直進移動し、弁体35が弁座36から離れて流量制御弁37を開く。
流量制御弁37の開度は、ステッピングモータのステップ数で制御され、所定の位置に保持することによって行なわれる。図2中、矢印は流体流路38中のガスの流れを示す。
モータは励磁により状態を保持する。
(フェイルセーフ動作)
実施例1の場合、フェイルセーフ動作で弁体が強制的に戻る状態は、弁体の閉状態であり、そのため、コイルスプリング27は、ストッププレート28とピン29の間に伸張コイルスプリングとして設けられる。
図3は本発明のアクチュエータのフェイルセーフ動作を説明する一部断面図である。
図3は、停電などにより電源がダウン、あるいは図示しない制御回路の事故により配線が断線するなどの非常状態によって励磁電流が遮断された場合で、安全な状態、即ち、弁体35を弁座36に圧接して流量制御弁37を閉状態にし、ガスの流れを遮断する状態を示した図である。
コイル6への励磁電流が遮断された場合、ストッププレート28を基準位置として、コイルスプリング27の復帰力によってピン29が弁体35方向に押圧され、出力軸2が弁座36側に移動し、ピン29がスプリングホルダー26に当接するまでコイルスプリング27が伸張しながら復帰動作する。その際、コイルスプリング27の復帰力によって出力軸2も移動させられるので、ねじ部2aに螺合するねじ部3aを介してロータマグネット4も強制的に回転させられる。このようにコイルスプリング27の付勢力によって弁体35を弁座36に圧接させて流量制御弁37を閉状態にし、ガスの流れを遮断する。
図3の例は、フェイルセーフ動作時、弁を安全な状態にするためにコイルスプリング27を伸張するように動作させる例である。
図4は、本発明の実施例2のアクチュエータの一部断面図である。
図4では、弁体35に設定値以上の負荷が掛かった場合、流量制御弁37を開放して、弁体35やアクチュエータの損傷を防止する機構の構成である。基本構造は図1に示したアクチュエータの構造と同じであるため、同じ構成要素については同じ符号を用いて説明を省略し、相違する構成要素についてのみ説明する。
実施例1の場合、フェイルセーフ動作で弁体が強制的に戻る状態は、弁体の閉状態であり、そのため、コイルスプリング27は、ストッププレート28とピン29の間に伸張コイルスプリングとして設けられる。
一方、実施例2の場合、フェイルセーフ動作で弁体が強制的に戻る状態は、弁体の開状態であり、そのため、コイルスプリング27は、スプリングホルダー26とピン29の間に伸張コイルスプリングとして設けられる。
即ち、実施例2のアクチュエータ50と実施例1のアクチュエータ1との相違は、スプリングホルダー26の形状とコイルスプリング27の装着位置にある。
アクチュエータ1ではストッププレート28とピン29の間にコイルスプリング27が介装されているが、アクチュエータ50ではスプリングホルダー26とピン29の間にコイルスプリング27が介装されており、スプリングホルダー26のスリット26aの長さが短くなっている。
図4のアクチュエータ50のステータ組立体は図1と同じであるため、その説明を省略し、ロータ組立体とその動作についてのみ説明する。
ロータ組立体5の製造工程について説明する。
合成樹脂、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂からなるスリーブ3の外周面にロータマグネット4を固着する。スリーブ3の内周面には移動手段として、雌ねじからなるねじ部3aが形成されている。
出力軸2は、棒状体部2bとねじ部2aからなる。ねじ部2aは送り手段としてのねじが形成される。棒状体部2bの端部には、ストッパとなるヘッド部25が装着される。ヘッド部25の中央部にはねじ部25aが形成され、ガスなどの流体の流量制御を行なうための弁体を螺着する。
スリーブ3の両端にそれぞれ軸受18、33を装着してロータケース20内に収納し、ストッププレート28を軸受18の上に載置し、ハウジング17のフランジ部17aをロータケース20内に挿入することによってストッププレート28をハウジング17のフランジ部17aによって押し付け固定する。ハウジング17は、一端にフランジ部17aを有し、略円筒状で、内部にスプリングホルダー26とコイルスプリング27を収納している。
次に、コイルスプリング27をスプリングホルダー26に収納し、回転止めとなるピン29を装着した出力軸2をコイルスプリング27とスプリングホルダー26内に挿通する。ピン29は出力軸2に挿入して、その両端を抜け止めのために出力軸2の外周面より突出させる。
出力軸2のねじ部2aとスリーブ3のねじ部3aを螺合する。このとき、スプリングホルダー26に形成したスリット26a内に回転止めとなるピン29の両端が収まるようにして装着する。次にピン30をハウジング17の孔とスプリングホルダー26の端面に形成したスリットに挿通させ、スプリングホルダー26が動かないようにハウジング17に留めることによってロータ組立体5を構成する。
ピン30は、ハウジング17およびスプリングホルダー26の相対向する2箇所の位置に挿通させているが、2箇所に限定されず、任意の位置に設けることができ、スプリングホルダー26がハウジング17に対して回転しなければよい。
ロータケース20は、ロータマグネット4とステータヨーク7、8との間に挿入されるため非磁性材料、例えばステンレス材にて形成され、その厚みは強度を維持できる範囲で可能な限り薄い方が好ましい。また、ロータケース20は、絞り加工にて作製すれば安価にできる。Oリング31はハウジング17のフランジ部17aをロータケース20に装着する際の抜け止め手段になると共にハウジング17とロータケース20の間のシール手段となる。
ロータケース20をステータ組立体13の中央開孔に圧入し、ハウジング17のフランジ17aを押さえるようにしてフロントプレート24をフロントプレート23上に装着する。フロントプレート23とフロントプレート24との接合はピンのかしめ加工でもよいし、溶接でもよい。また、フロントプレートは2枚構造ではなく、1枚にてハウジング17のフランジ17aを押さえる構造でも勿論よい。最後に出力軸2の先端部にヘッド部25を装着してアクチュエータ50を完成する。その際、励磁コイル6に通電してコイルスプリング27を圧縮させる方向に出力軸2を移動させて出力軸2の先端をハウジング17の端面より露出させた後、出力軸2の先端部に形成したねじ部にヘッド部25を螺着させる。33はスリーブ軸受であって、19と34はカラーである。
次にアクチュエータ50の動作について説明する。図4のアクチュエータ50は、弁体35に所定値以上の圧力が掛った場合、流量制御弁37を開放して、弁体35とアクチュエータの損傷を防止する機構の構成であり、アクチュエータ50を流体流路38に取り付けた状態を図5に示す。
図5は、図4の本発明のアクチュエータを流体流路に取り付け開弁状態に駆動した状態を示す一部断面図である。
アクチュエータ50は、ハウジング17の外側溝部に設けたOリング32によって流体流路38へ取り付けられると共にハウジング17と流体流路38の間をシールする。35は弁体であり、ヘッド部25を弁体35に圧入またはねじ止めによって弁体35を装着している。弁体35と弁座36とで流量制御弁37を構成している。
励磁コイル6に電流を印加するとステータヨーク7、8がN極、S極(またはS極、N極)に磁化されることによってロータマグネット4が回転する。スリーブ3の内周面に移送手段であるねじ部3aが形成されており、このねじ部3aと出力軸2の送り手段であるねじ部2aが螺合し、回転止め用のピン29にて出力軸2の回転が規制されているため、出力軸2は直進運動に変換され、ピン29はスリット26a内を移動して、コイルスプリング27を圧縮させて流量制御弁37を閉じる方向に移動し、所定の位置で停止し、流量制御弁37の開度を調節する。流量制御弁37の開度はステッピングモータのステップ数で制御し、所定の位置に保持する。図中、矢印は流体流路38中のガスの流れを示す。
図6は、本発明のアクチュエータのフェイルセーフ動作を説明する一部断面図である。
図6は流体流路38中のガスの圧力が所定値を超えて上昇した場合、流量制御弁37を開状態にし、弁体35へのガス圧力を減らして弁体35とアクチュエータ50が損傷することを防止する状態を示した図である。流体流路38中のガスの圧力が所定値を超えて上昇した場合、センサー(図示省略)にてガスの圧力を感知すると共に制御回路(図示省略)に出力信号を出力する。すると、制御回路は制御信号を出力してコイル6への通電を遮断する。励磁電流が遮断されると、コイルスプリング27の戻りによって、出力軸2が弁座36から離間する方向に移動し、ピン29がストッププレート28に当接するまでコイルスプリング27が戻る。その際、出力軸2のねじ部2aとスリーブ3のねじ部3aが螺合してスリーブ3およびロータマグネット4を強制的に回転駆動する。
このため、弁体35が弁座36から離れて流量制御弁37の開状態をより大きくするため、ガスの圧力によって弁体35とアクチュエータ50の損傷を防止できる。
実施例1と実施例2は、異常時のフェイルセーフ動作のために伸張スプリングを用いた例であるが、反対に、圧縮コイルスプリングを用いることもできる。圧縮コイルスプリングは、外部から力を加えて伸ばした状態にしておき、加えた力を無くすと、縮んだ状態に戻る特性を有する。
この圧縮コイルスプリングを用いると、コイルスプリングの掛け方が伸張コイルスプリングの場合と逆になる。この為、圧縮コイルスプリングの両端を相手部材にばね力が働くように係止する必要がある。
図1の実施例1の場合には、圧縮コイルスプリングをスプリングホルダー26とピン29に外れないように係止する。また、図4の実施例2の場合には、圧縮コイルスプリングをストッププレート28とピン29に外れないように係止する。圧縮コイルスプリングを用いるときは、縮んだ状態でのスプリングの高さを考慮してピン29の位置を設定する必要がある。
他の実施の態様としては、伸張コイルスプリング又は圧縮コイルスプリングを蓄圧状態でラッチを掛けておき、電源の電圧又は電流のダウンを検出し、前記ラッチを電磁的に開放して出力軸を安全な状態に強制移行させるように構成することもできる。
実施例の各構成要素は同じ機能を奏する限り任意に取り替え可能とする。
本発明の実施例1のアクチュエータの構成を示す一部断面図である。 図1の本発明のアクチュエータを流体流路に取り付け開弁状態に駆動した状態を示す一部断面図である。 本発明のアクチュエータのフェイルセーフ動作を説明する一部断面図である。 本発明の実施例2のアクチュエータの一部断面図である。 図4の本発明のアクチュエータを流体流路に取り付け開弁状態に駆動した状態を示す一部断面図である。 本発明のアクチュエータのフェイルセーフ動作を説明する一部断面図である。 従来のガス遮断弁装置の構成図である。 従来の他のガス遮断弁装置の構成図である。
符号の説明
1、50 アクチュエータ
2 出力軸
2a,3a.25a ねじ部
2b 棒状体部
3 スリーブ
4 ロータマグネット
5 ロータ組立体
6 励磁コイル
7、8 ステータヨーク
9 ボビン
10 端子部
13 ステータ組立体
13a 第1のステータ
13b 第2のステータ
14 基板部
17 ハウジング
17a フランジ部
18、33 軸受
20 ロータケース
23、24 フロントプレート
25 ヘッド部
26 スプリングホルダー
27 コイルスプリング
28 ストッププレート
29、30 ピン
31、32 Oリング
35 弁体
36 弁座
37 流量制御弁
38 流体流路

Claims (8)

  1. 外側面に雄ねじを形成したねじ部と先端にヘッド部を設けた棒状体部とを連設した出力軸と、内側に前記雄ねじに螺合する雌ねじを形成したねじ部を有し、軸方向両側の軸受により回転自在に軸支されているスリーブと、前記スリーブの外側に設けたロータマグネットと、前記出力軸に突出するように設けられるピンと、前記ピンに一端をバネ力が働くように設け前記出力軸を囲繞するコイルスプリングと、前記ピンを軸方向に案内するスリットを形成したスプリングホルダーとを有するロータ組立体と、励磁コイルと、前記励磁コイルを囲繞するボビンと、前記ボビンを囲繞するステータヨークとを備え、前記ロータマグネットを回転駆動するステータ組立体とからなり、
    前記出力軸のねじ部と前記スリーブのねじ部を螺合し、前記スリーブの回転運動を前記出力軸の直線運動に変換するように構成し、前記コイルスプリングを前記ピンに対し異常時のフェイルセーフ動作で前記出力軸を動かすべき方向に向けて設けたことを特徴とするアクチュエータ。
  2. 外側面に雄ねじを形成したねじ部と先端にヘッド部を設けた棒状体部とを連設した出力軸と、内側に前記雄ねじに螺合する雌ねじを形成したねじ部を有し、軸方向両側の軸受により回転自在に軸支されているスリーブと、前記スリーブの外側に設けたロータマグネットと、前記出力軸に突出するように設けられるピンと、前記ピンに一端をバネ力が働くように設け前記出力軸を囲繞するコイルスプリングと、前記ピンを軸方向に案内するスリットを形成したスプリングホルダーと、ストッププレートと、ハウジングとを有するロータ組立体と、励磁コイルと、該励磁コイルを囲繞するボビンと、前記ボビンを囲繞するステータヨークとを備え、前記ロータマグネットを回転駆動するステータ組立体とからなり、
    前記出力軸のねじ部と前記スリーブのねじ部を螺合し、前記スリーブの回転運動を前記出力軸の直線運動に変換するように構成し、前記出力軸と前記ハウジングとの間に前記スプリングホルダーを配置し、前記ハウジングに前記スプリングホルダーを固定し、前記軸受上に前記ストッププレートを搭載し前記ハウジングにより支持し、前記コイルスプリングを前記ピンに対し異常時のフェイルセーフ動作で前記出力軸を動かすべき方向に向けて設けたことを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ。
  3. 前記コイルスプリングの両端を前記ピンと前記スプリングホルダーに別々に設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のアクチュエータ。
  4. 前記コイルスプリングの両端を前記ピンと前記ストッププレートに別々に設けたことを特徴とする請求項2記載のアクチュエータ。
  5. 前記コイルスプリングを伸張スプリングとしたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のアクチュエータ。
  6. 前記コイルスプリングを圧縮スプリングとしたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のアクチュエータ。
  7. 前記ロータ組立体を構成するロータケースに、前記ロータマグネットを設けた前記スリーブを載置し、前記スリーブの一端と前記ロータケースの間に軸受を設け、前記ハウジングの一端のフランジ部を前記スリーブの他端の軸受と前記ロータケースとの間に嵌合させると共に前記フランジ部により前記ストッププレートを押圧支持したことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項記載のアクチュエータ。
  8. 前記励磁コイルと、前記励磁コイルを囲繞するボビンと、前記ボビンを囲繞するステータヨークからなる第1のステータと第2のステータを積層し、コイルの端子部を設け、これらを樹脂モールドしてステータ組立体を構成したことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載のアクチュエータ。
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