JP2006027702A - 包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ファイバ素線および/または心線を包装した状態で低湿度に保つことができる、光ファイバ素線および/または心線を含む包装体を提供する。
【解決手段】少なくとも、光ファイバ素線および/または心線と、該光ファイバ素線および/または心線を包装する包装袋とからなり、前記包装袋内の開封時の絶対湿度が、0.013g/m3以下である包装体。
【選択図】 なし

Description

本発明は、光ファイバの原料となる、光ファイバ素線および/または心線を包装した包装体に関する。
技術背景
近年、光ファイバの需要が急激に増加しているのに伴い、光ファイバの運搬や保存のための包装についても、種々の検討がなされている。
例えば、特許文献1には光ファイバ配線板の梱包体が、特許文献2および特許文献3には光ファイバプリフォームが、特許文献4には光ファイバ巻取ボビンの梱包構造がそれぞれ記載されている。
さらに、光ファイバは、光ファイバ素線または心線の状態でも商品として市場に出されている。そして、光ファイバ素線および/または心線は、通常、巻き取った状態(ボビン)、または、束の状態で、安価なポリエチレン包装袋で包装した形態で保存・運搬等がなされている。
特開2003−192021号公報 特開2000−255664号公報 特開2001−48564号公報 特開平11−278486号公報
ここで、本発明者が検討したところ、光ファイバ素線または心線のボビンまたは束を、従来から用いられているポリエチレン製の包装袋で包装すると、その内部が外気雰囲気に影響されやすいことを見出した。これは、包装袋内の湿度が容易に変動してしまうことが原因であることが分かった。
さらに、本発明者が検討したところ、高湿度側にシフトすると、包装袋内の光ファイバ素線および心線は、水分を吸収し、光ファイバの情報伝達能力が低下する傾向にあることが分かった。
加えて、例えば、プラスチック系光ファイバを用いた場合、ボビンに巻き取られた光ファイバ素線や心線が互いに粘着してしまい、引き出しにくいといった問題が生じていた。特に、巻き取られた内側の部分において、顕著であった。このような光ファイバの情報伝達能力の低下を防ぐためには、光ファイバ素線および/または心線が含まれる状態で、包装袋内の湿度を低湿度で一定に保ち、湿度による光ファイバの情報伝達能力の低下を防ぐことが必要である。
本発明は上記課題を解決することを目的としたものであって、光ファイバ素線および/または心線を包装した状態で低湿度に保つことができる、光ファイバ素線および/または心線を含む包装体を提供することを目的とする。
上記課題のもと、本発明者が鋭意検討を行った結果、光ファイバ素線および/または心線を含む状態で、下記手段により解決しうることを見出した。
(1)少なくとも、光ファイバ素線および/または心線と、該光ファイバ素線および/または心線を包装する包装袋とからなり、前記包装袋内の開封時の絶対湿度が、0.013g/m3以下である包装体。
(2)前記包装袋内の開封時の絶対湿度が、0.004g/m3以下である(1)に記載の包装体。
(3)前記包装袋の透湿度が、0〜0.1g/m2・24hrである(1)または(2)に記載の包装体。
(4)前記包装袋が、多層構造を有する(1)〜(3)のいずれかに記載の包装体。
(5)前記包装袋は、吸湿性を向上させる物質を含む内側層と、透湿性を低下させる物質を含む外側層とを有する(4)に記載の包装体。
(6)前記包装袋は、アルミニウムを含有する(1)〜(5)のいずれかに記載の包装体。
(7)初期水分吸収物質を含有する(1)〜(6)のいずれかに記載の包装体。
(8)前記光ファイバ素線および/または心線が、プラスチック系光ファイバ素線および/または心線である(1)〜(7)のいずれかに記載の包装体。
(9)前記光ファイバ素線および/または心線が、ポリメチルメタクリレート系(PMMA系)光ファイバ素線および/または心線である(8)に記載の包装体。
本発明の包装体を採用することにより、包装体に包装される光ファイバ素線および/または心線を、光ファイバとして用いたときの情報伝達能力の充分に保った状態で、保存・運搬することが可能になった。
特に、プラスチック系光ファイバにおいても、光ファイバ素線や心線が互いに粘着することなく、保存・運搬することが可能になった。この結果、光ファイバ素線および/または心線同士の粘着によって生ずる、種々の問題も解決された。特に、ボビンに巻いた場合に、粘着する傾向が強かったが、これらについても防止可能となった。
より具体的には、包装袋内の湿度の低下を防ぐ構成とすることにより、温度および湿度のコントロールのできない運搬車での運搬や倉庫保管時においても、包装袋内の湿度を一定以下に保つことが可能となり、結露の発生も防止できることとなった。この結果、光ファイバ素線および/または心線に水滴がしみ込むこともなくなり、光ファイバとして用いたときの情報伝達能力の低下および光ファイバ素線および/または心線同士の粘着を防ぐことが可能になった。
以下において、本発明の内容について詳細に説明する。尚、本願明細書において「〜」とはその前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味で使用される。
本発明の包装体は、少なくとも、光ファイバ素線および/または心線と、該光ファイバ素線および/または心線を包装する包装袋とからなる。ここで、光ファイバ素線とは、光ファイバのコアとなる部分の表面を一次被覆したものをいい、光ファイバ心線とは、光ファイバ素線の表面をさらに二次被覆したものをいう。
本発明の包装体は、包装袋の袋内の開封時の絶対湿度が、0.013g/m3以下であり、好ましくは0.009g/m3以下であり、さらに好ましくは0.004g/m3以下である。さらに、包装袋の開封時の絶対湿度は、0.001g/m3以上であることが好ましい。絶対湿度を0.013g/m3以下とすることにより、包装されている光ファイバ素線および/または心線を、光ファイバとしたときの情報伝達能力の低下を防ぐことができる。さらに、絶対湿度を、0.004g/m3以下とすることにより、低温(例えば、−3℃以下)に冷却しても結露の発生をより効果的に防止でき好ましい。
ここで、包装袋内の開封時の絶対湿度を、0.013g/m3以下とすることにより、25℃における相対湿度を概ね65%以下とすることができ、0.004g/m3以下とすることにより、25℃における相対湿度を概ね20%以下とすることができる。本発明では、25℃における相対湿度が、18〜20%の場合が特に好ましい。
本発明の包装袋は、単層構造であってもよいし、2層以上が積層した多層構造であってもよく、透湿性を低下させる観点から多層構造が好ましい。多層構造としては、例えば、内側層と、外側層とを有する包装袋が挙げられる。ここで、内側層および/または外側層は、複数の層から構成されていてもよく、さらに、例えば、前記内側層および外側層の間に、接着剤からなる接着層や他の中間層を含んでいてもよい。
また、本発明の包装袋の形状は、中に、少なくとも光ファイバ素線および/または心線を入れて封じることができるものであれば特に定めるものではなく、例えば、容器状のもののほか、シート状のものを密封する構成であってもよい。シート状のものを密封する構成としては、シートの縁を密封する方法や、巾着型に密封する方法が挙げられる。その他、例えば、ピロー型に密封する方法を採用することができる。特に、開口部を2重折止めにすることが、水分が入るのをより効果的に防ぎ、好ましい。
本発明の包装袋の主成分としては、本発明の目的を達成する限り特に定めるものではないが、広くポリマーを採用することができ、PET、PA、ポリエチレン(PE)、ポリビュルアルコール(PVA)等の1種以上であることが好ましく、PE、PETおよびPAの一種以上であることがより好ましい。PAとしては、ナイロン6(ナイロン:登録商標)、ナイロン66等が好ましい。さらに、袋の強度を向上させる観点からは、PA、PET、2軸延伸ポリプロピレン(OPP)等を含めることが好ましく、PAおよび/またはPETがより好ましい。このような強度を向上させる物質を、多層構造の一部にのみ採用する場合、外側層に含めるのが好ましい。
さらに加えて、本発明の包装袋は、ヒートシール効果のある物質を添加してもよい。ヒートシール効果のある物質としては、本発明の趣旨を逸脱しない限り特に定めるものではないが、例えば、PE、エチレン酢酸ピニル共重合体(EVA)等が好ましく、PEがより好ましい。また、PEは、低密度ポリエチレンおよび高密度ポリエチレンのいずれであってもよい。さらに、ヒートシール効果のある物質を添加する場合、例えば、内側層と、外側層と、接着層とからなる包装袋の場合、内側層に含めるのが好ましい。
包装体の湿度を上記のように保つ手段の一例として、包装袋の透湿度を、0〜20g/m2・24hrとするのが好ましく、0〜5g/m2・24hrとするのがより好ましく、0〜0.1g/m2・24hrとするのがさらに好ましい。
さらに、本発明の包装袋は、透湿度を上記のような範囲とするために、透湿性を低下させる物質を包装袋に含めることが好ましい。このような物質としては、アルミニウム、シリカ等を挙げることができ、アルミニウムが好ましい。
透湿性を低下させる物質を添加する場合、例えば、内側層と外側層とを有する包装袋の場合、外側層に含めるのが好ましい。尚、アルミニウムを用いると、包装袋の折り返し維持性の高い物が得られる観点からも有益である。
本発明の包装袋は、さらに、吸湿性を向上させる物質を含めてもよい。このような物質としては、シリカゲル、ゼオライト、無水塩化カルシウム、天然パルプが挙げられ、好ましくはシリカゲル、ゼオライトである。吸湿性を向上させる物質は、公知の方法で包装袋に含ませることができる。例えば、包装袋のいずれかの層(好ましくは、内側層)またはすべての層に混合する方法、包装袋の内表面に塗布・付着させる方法、包装袋のいずれかの層の間に別の層として設ける方法等を採用することができる。好ましくは、透湿性を低下させる物質を含む層よりも内側の層に含めるのが好ましい。
さらに、本発明の包装袋に接着剤を用いる場合、アンカーコート剤等を好ましく採用することができる。加えて、他の層としては、ナイロン等を設けてもよい。
一方、本発明の光ファイバ素線および心線は、本発明の趣旨を逸脱しない限り特に定めるものではなく、プラスチック系、ガラス系、石英系等を採用でき、好ましくは、プラスチック系である。
プラスチック系のものとしては、PMMA系、アクリル系、フッ素系、ポリカ系が好ましい例として挙げられ、より好ましくは、PMMA系のものである。特に、PMMA系の光ファイバ素線および心線は、保存・運搬の際に、光ファイバ素線または心線同士の粘着が生じやすい傾向にあったが、本発明ではこの点を極めて顕著に回避している。
また、本発明の光ファイバ素線および心線は、ハロゲン原子(好ましくは、塩素および/またはフッ素)を含むプラスチックであることが好ましく、フッ素樹脂であることがより好ましい。
本発明の光ファイバ素線および心線は、具体的には、特開2003−255154号公報等に記載のものを採用することができる。
尚、本発明の光ファイバ素線および心線をボビンに巻いて用いる場合、ボビンは、アクリロニロリループタジエン −スチレン樹脂(ABS)、塩化ビニル等からなるものが好ましい。このような樹脂を採用することにより、外部からの熱によって、ボビンが熱膨張し、光ファイバ素線および心線に張力を与えるのを防止することができる。具体的には、特開平6−183474号公報に記載の方法に従って、ボビンを作製することができる。また、ボビン胴体にデュロメータE硬さ(JIS K6253)で10〜70である軟質素材が内張りされているボビンを採用すると、さらによい状態で、光ファイバ素線および心線を保存・運搬できる。
また、ボビンには、光ファイバ素線および心線を2000m〜10000m巻くのが好ましい。
さらに、本発明の包装体内には、初期水分吸収物質を含めてもよい。初期水分吸収物質は、少なくとも、初期の段階における包装袋内の湿度を低下させるものである。例えば、外的環境が、高湿度の場合に、包装袋内の初期湿度下げるものとして用いることができる。本発明の初期水分吸収物質は、本発明の趣旨を逸脱しない限り特に定めるものではないが、好ましくは、シリカ(例えば、SiO2)、シリカ(例えば、SiO2)と塩化コバルトの混合物、アルミナ、ゼオライト、無水塩化カルシウム、天然パルプ等を採用することができる。初期水分吸収物質を含める方法は、ボビンに付着させる方法、包装袋内に置く方法、包装袋の内側表面に塗布・付着させる方法、包装袋の内側層に添加する方法等が挙げられる。初期水分吸収物質の含量は、初期水分吸収物質の種類や包装袋の容量等によって適宜定めることができるが、例えば、2000m〜10000mの光ファイバ素線および/または心線をボビンに巻き、シリカを用いる場合、20g〜70gが好ましい。
より具体的には、本発明の光ファイバ素線および/または心線は、下記光ファイバ素線および/または心線例1〜3のいずれかが好ましく、本発明の包装袋は下記包装袋例1または2が好ましく、本発明の包装体は、下記光ファイバ素線および/または心線例1〜3のいずれかと、これを包装する下記包装袋例1または2の包装体からなる組み合わせが特に好ましい。
(光ファイバ素線および/または心線例1)
ボビンに巻かれたPMMA系のものである、光ファイバ素線および/または心線が挙げられる。
(光ファイバ素線および/または心線例2)
プラスチック系のものでで、ABSからなるボビンに巻かれた光ファイバ素線および/または心線が挙げられる。プラスチック系ポリマーとしては、上述した光ファイバ素線および/または心線のものを好ましく用いることができ、好ましい範囲も上記と同様である。
(光ファイバ素線および/または心線例3)
包装袋内の開封時の絶対湿度が、0.013g/m3以下の状況下で、12日経過後のものの情報伝達能力の低下が、1.0dB/25m以下、より好ましくは0.5dB/25m以下である光ファイバ素線および/または心線が挙げられる。さらに、この光ファイバ素線および/または心線であって、上記光ファイバ素線および/または心線例1または2の要件をも満たすものがより好ましい。
(包装袋例1)
少なくとも、内側層と、外側層を有し、前記外側層は、ポリマーおよび透湿性を低下させる物質を含み、前記内側層は、ポリマーおよび吸湿性を向上させる物質を含む包装体があげられる。ここで、ポリマー、透湿性を低下させる物質および吸湿性を向上させる物質は、上述したものを好ましく用いることができ、好ましい範囲も上記と同様である。
(包装袋例2)
少なくとも、内側層と、外側層を有し、前記外側層は、透湿性が0〜1g/m2・24hr(より好ましくは、0〜0.1g/m2・24hr)である包装体が好ましい。さらに、前記内側層は11.5g H2O/m3・A:r以上の水分を吸収する能力を有するものである包装体が好ましい。これらにおいても、上記包装袋例1と同様の物質やポリマーを含んでいてもよい。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜、変更することができる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例に限定されるものではない。
(実施例1)
1.包装体の作製
光ファイバ心線として、2000mの光ファイバ心線(富士写真フイルム(株)製)を、ボビン(製造元:月産業有限会社、品番:P−405)に巻いたものを使用した。ここで、光ファイバ心線は、PMMA系のものである。また、ボビンは、ABSを主成分とするものである。また、包装袋は、幅80cm、長さ90cmの3法シール品(製造元:東海アルミ箔(株))であって、防湿包装材料の透湿度0.1g/m2・24hrの機能を持った、PET層、アルミニウム層およびポリエチレン層を含む構成のもの(PET/AL/PE)(製造元:東海アルミ箔(株))である。ここで、包装は、25℃における相対湿度が50%の雰囲気で行った。また、初期水分吸収物質20gを添加した。ここで、初期水分吸収物質は、シリカと塩化コバルトの混合物20gを用いている。包装体の概略図を図1に示す。ここで、1は包装袋を、2は初期水分吸収物質を、3は光ファイバ心線が巻かれたボビンを示す。
2.包装体の評価
次に、上記1に記載の方法により作製した包装体を、25℃における相対湿度が90%の雰囲気下、および、5℃における相対湿度が50%の雰囲気下に、12日間放置した。その後の、包装袋内の湿度、情報伝達能力、結露の有無、および光ファイバ心線の粘着の有無を測定した。包装袋内の湿度の測定は、((株)ティアンドティ製 Thermo Recorder TR-72S)によって行い、情報伝達能力の測定は、下記3に従って行い、結露の有無および光ファイバ心線の粘着の有無は、目視により行った。
3.情報伝達能力の測定方法
情報伝達能力は、上記2の12日間放置後の包装体の光ファイバ25mに、650nmフィルター付白色光源を通すことによって行った。ここで、100dB/25mの光源を通し、実際の伝達能力との差(dB/25m)で示した。その結果を表1に示した。
(実施例2)
実施例1において、初期水分吸収剤を添加しない他は同様に行った。また、包装体は、25℃における相対湿度が90%の雰囲気下に12日間放置することのみを行った。
(実施例3)
実施例2において、包装を、25℃における相対湿度が65%の雰囲気で行った他は同様に行った。また、包装体は、25℃における相対湿度が90%の雰囲気下に12日間放置することのみを行った。
(実施例4)
実施例2において、包装袋として、PE層に代えて、初期水分吸収剤(佐々木化学薬品(株)、エスキット)を含む層を採用した他は同様に行った。また、包装体は、25℃における相対湿度が90%の雰囲気下に12日間放置することのみを行った。
(比較例1)
実施例2において、包装袋として、PE層のみから構成したもの(製造元:(有)シロテック製)を採用した他は同様に行った。また、包装体は、25℃における相対湿度が90%の雰囲気下に12日間放置することのみを行った。
(比較例2)
実施例1において、包装袋として、PE層のみから構成したもの(製造元:(有)シロテック製)を採用した他は同様に行った。
(比較例3)
実施例2において、包装を、25℃における相対湿度が75%の雰囲気で行った他は同様に行った。また、包装体は、25℃における相対湿度が90%の雰囲気下に12日間放置することのみを行った。
Figure 2006027702
表1において、RHは相対湿度を示し、例えば、25℃、90%RHとは、25℃における相対湿度が90%であることを示す。
ここで、実施例1〜4においては、袋内の絶対湿度が0.013g/m3以下に保たれた結果、情報伝達能力がほとんど低下せず、結露や光ファイバ心線の粘着等も認められなかった。
これに対し、比較例1〜3においては、袋内の絶対湿度が0.013g/m3より高くなってしまった結果、光ファイバ心線の粘着が認められた。さらに、結露も認められた。
すなわち、本発明のように開封時の湿度を設定することにより、情報伝達能力を充分に保持し、さらに、結露や結露、光ファイバ心線の粘着等の防止も可能となることが認められた。
本発明の包装体は、光ファイバ素線および/または心線の運搬・保存にきわめて有用である。
本願の実施例1および比較例1で採用する包装体の概略図を示す。
符号の説明
1 包装袋
2 初期水分吸収物質
3 光ファイバ心線が巻かれたボビン

Claims (9)

  1. 少なくとも、光ファイバ素線および/または心線と、該光ファイバ素線および/または心線を包装する包装袋とからなり、前記包装袋内の開封時の絶対湿度が、0.013g/m3以下である包装体。
  2. 前記包装袋内の開封時の絶対湿度が、0.004g/m3以下である請求項1に記載の包装体。
  3. 前記包装袋の透湿度が、0〜0.1g/m2・24hrである請求項1または2に記載の包装体。
  4. 前記包装袋が、多層構造を有する請求項1〜3のいずれかに記載の包装体。
  5. 前記包装袋は、吸湿性を向上させる物質を含む内側層と、透湿性を低下させる物質を含む外側層とを有する請求項4に記載の包装体。
  6. 前記包装袋は、アルミニウムを含有する請求項1〜5のいずれかに記載の包装体。
  7. 初期水分吸収物質を含有する請求項1〜6のいずれかに記載の包装体。
  8. 前記光ファイバ素線および/または心線が、プラスチック系光ファイバ素線および/または心線である請求項1〜7のいずれかに記載の包装体。
  9. 前記光ファイバ素線および/または心線が、ポリメチルメタクリレート系(PMMA系)光ファイバ素線および/または心線である請求項8に記載の包装体。
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