JP2006027574A - 自動車用シートバック - Google Patents

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Abstract

【課題】 二次衝突荷重によってヘッドレストが前側に移動したら、その位置を保持できるようにする自動車用シートバックを提供する。
【解決手段】 受圧部材30には、受圧部材30に沿って上下動自在に支持されてなるロック部材31と、ロック部材31を常時下側に付勢してなる付勢手段33とを備え、ロック部材31に形成されてなる階段状のロック歯34の何れかがアッパクロスメンバ10の係合部14に常時係合されてなることで、受圧部材30がアッパクロスメンバ10に保持されてなる。
【選択図】 図5

Description

この発明は、自動車用シートバック、特に自車が他車に追突された時に、自車乗員の頚椎を保護する自動車のシートバック構造に関するものである。
従来のかかる自動車のシートバックとしては、例えば、サイドフレームの上端部の前側に回転ヒンジを有する横フレーム部材を備え、追突されたことに伴う受圧部を備えている。このため、例えば自車が追突された時、シートバックには、前側に向けての衝撃的な荷重(一次衝突という。)が最初に作用し、次に、該シートバックに着座した乗員による反動荷重(二次衝突という。)が後ろ側に向けて作用する。即ち、受圧部に該反動荷重が作用する。その際、受圧部は、後ろ側に移動することにより、前側の回転ヒンジを中心にヘッドレストホルダが前側に回転して、該ヘッドレストホルダに支持されたヘッドレストが乗員の頭部相当部に移動することで、ヘッドレストは、乗員の頭部に接近する方向に作動する。
従って、自車が追突された時に、自車乗員の反動荷重でシートバックが後ろ側に撓んでも、該反動荷重によって受圧部がシーソーの原理によりヘッドレストを瞬時にして乗員の頭部側に接近作動させるので、乗員の頭部は、ヘッドレストにより確実に受け止められ、乗員の頚椎の保護が図られる(例えば、特許文献1。)。
特開平10−119619号公報
しかしながら、このような従来の技術にあっては、前側にヘッドレストが移動したのは、受圧部に加わった乗員による二次衝突荷重によるシーソーの原理によるのであるから、該二次衝突荷重そのものが無くなると、ヘッドレストは再び後側へ戻ろうとし、乗員の頭部を保持しないことになる。また、タイミングによっては、ヘッドレストの前側に回転ヒンジが設けられているので、前側からシートバックを押圧すると、そこに回転ヒンジを異物として捕らえられることになる。更に、ヘッドレストホルダの上部が前側に傾くので、乗員の肩部に干渉し易くなり、肩部などによりヘッドレストホルダの移動が停止されるおそれがあり、ヘッドレストの前側への移動量に改善が求められている。
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、二次衝突荷重によってヘッドレストが前側に移動したら、その位置を保持できるようにすると共にヘッドレストが前側に移動する際の回転中心位置が異物感として乗員に与えることがなく、しかも、受圧部で押された分だけヘッドレストが前側に移動することができることを目的とした自動車用シートバックを提供するものである。
かかる従来技術を解決するために、請求項1に記載の発明は、左右両側部に配されてなるサイドフレーム及び該サイドフレームの上端部間に架設されてなるアッパクロスメンバより少なくとも構成されてなるシートバックフレームと、前記アッパクロスメンバの後側に配され且つ前記サイドフレームの上端部間に前後に回転自在に架設されてなるヘッドレスト支持部材と、該ヘッドレスト支持部材の略中央部に上端部が支持されてなると共に追突に伴う衝撃荷重を受け得る位置に下端部に支持された受圧部が配されてなる受圧部材と、前記ヘッドレスト支持部材に支持されてなるヘッドレストホルダと、該ヘッドレストホルダに上下移動自在に支持されてなるヘッドレストとより少なくとも構成されてなり、前記受圧部材には、受圧部材に沿って上下動自在に支持されてなるロック部材と、該ロック部材を常時下側に付勢してなる付勢手段とを備え、前記ロック部材に形成されてなる階段状のロック歯の何れかが前記アッパクロスメンバの係合部に常時係合されてなることで、前記受圧部材が前記アッパクロスメンバに保持されてなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自動車用シートバックであって、前記ロック部材には、前記付勢手段に抗して上側に持ち上げ可能なる解除手段を備えてなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の自動車用シートバックであって、前記アッパクロスメンバの係合部は、該アッパクロスメンバの下側の部材に形成した切欠きにより形成されてなることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の自動車用シートバックであって、前記ロック部材には、該ロック部材が受圧部材に沿ってスライド可能なるスライド部が形成されてなり、前記受圧部材には、該スライド部に係合してロック部材を上下にスライド可能なる支持部材が支持されてなることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の自動車用シートバックであって、前記受圧部材の受圧部は、常時前側に付勢されてなると共に着座荷重では伸長せず、追突に伴う衝撃荷重でのみ伸長可能なるアクティブヘッドレスト用リターンスプリングを介在してなることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の自動車用シートバックであって、前記付勢手段は、前記受圧部材が前側に曲折されてなる部分に円弧状に配されてなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、受圧部材には、受圧部材に沿って上下動自在に支持されてなるロック部材と、該ロック部材を常時下側に付勢してなる付勢手段とを備え、前記ロック部材に形成されてなる階段状のロック歯の何れかが前記アッパクロスメンバの係合部に常時係合されてなることで、前記受圧部材が前記アッパクロスメンバに保持されてなるので、二次衝突荷重によってヘッドレストが前側に移動したら、その位置をロック部材のロック歯がアッパクロスメンバの係合部に係合することで、保持できる。また、ヘッドレストの回転中心がサイドフレーム側にあるので、ヘッドレストが前側に移動する際の回転中心位置が異物感として乗員に与えることがない。更に、受圧部で押された分だけヘッドレストが前側に移動することができることになり、乗員の頸部を確実に保持できることになる。
請求項2に記載の発明によれば、前記ロック部材には、前記付勢手段に抗して上側に持ち上げ可能なる解除手段を備えてなることで、前記アッパクロスメンバの係合部とロック歯との係合を解除することが可能である。
請求項3に記載の発明によれば、前記アッパクロスメンバの係合部は、該アッパクロスメンバの下側の部材に形成した切欠きにより形成されてなるので、切欠きの強度が向上し、ロック部材のロック歯が切欠きに係合する際に付勢手段により切欠きが付勢されても、変形しないことになる。
請求項4に記載の発明によれば、前記ロック部材には、該ロック部材が受圧部材に沿ってスライド可能なるスライド部が形成されてなり、前記受圧部材には、該スライド部に係合してロック部材を上下にスライド可能なる支持部材が支持されてなるので、追突により受圧部材が回転移動しても、その受圧部材の向きがどこにあっても受圧部材に沿ってロック部材が確実にスライドできることになる。
請求項5に記載の発明によれば、前記受圧部材の受圧部は、常時前側に付勢されてなると共に着座荷重では伸長せず、追突に伴う衝撃荷重でのみ伸長可能なるアクティブヘッドレスト用リターンスプリングを介在してなるので、通常時の乗員の着座やリラックス状態においては、該乗員の背中による背凭れ荷重に対応してアクティブヘッドレスト用リターンスプリングが伸長せず、背中を保持できることになる。また、追突による二次衝突による荷重が加わった時には、伸張することが可能であるので、受圧部が移動することに支障を与えないことになり、確実に移動できる。
請求項6に記載の発明によれば、前記付勢手段は、前記受圧部材が前側に曲折されてなる部分に円弧状に配されてなるので、ロック部材のロック歯がアッパクロスメンバの係合部に確実に係合する方向に付勢されていて、係合の確実性が図れる。
二次衝突荷重によってヘッドレストが前側に移動したら、その位置を保持できるようにする自動車用シートバックを提供するという目的を、受圧部材には、受圧部材に沿って上下動自在に支持されてなるロック部材と、該ロック部材を常時下側に付勢してなる付勢手段とを備え、ロック部材に形成されてなる階段状のロック歯の何れかがアッパクロスメンバの係合部に常時係合されてなることで、受圧部材がアッパクロスメンバに保持されてなることにより、実現した。以下、この発明の好適な実施形態を説明する。
図1乃至図5は、この発明の一実施形態を示すもので、符号1は自動車のシートバック、符号3はヘッドレストである。尚、FRを前側、RRを後ろ側、UPは上側、LWRは下側として説明する。前記シートバック1は、シートクッション8にリクライニング装置9を介して支持されている。
前記シートバック1は、両側部に少なくとも鉄板製のサイドフレーム2,2’を有するシートバックフレーム4と、該シートバックフレーム4のサイドフレーム2,2’の上端部2a,2’aの後ろ側RR間に段付きボルト5及び回転時の擦れ音や衝撃吸収のためのブッシュ(図示省略)により前後FR,RRに回転自在に架設されてなる鉄板製のヘッドレスト支持部材7と、該ヘッドレスト支持部材7に上端部30aが溶接GWにより支持されてなると共に追突に伴う二次衝撃荷重を受け得る下端部30bに受圧部32が配されてなる板状の受圧部材30と、前記ヘッドレスト支持部材7に形成された貫通孔6,6に係合され且つ前記ヘッドレスト3を支持した合成樹脂製のヘッドレストホルダ22,22とより構成されてなる。
前記シートバックフレーム4は、前記サイドフレーム2,2’と、該サイドフレーム2,2’の上端部2a,2’aの前側FR間に略水平状に架設されてなるアッパクロスメンバ10と、前記サイドフレーム2,2’の下端部2b,2’bに略水平状に架設されてなるロアクロスメンバ11とよりなり、サイドフレーム2,2’とアッパクロスメンバ10とロアクロスメンバ11とは、相互に溶接により支持されている。
前記サイドフレーム2,2’間には、図3に示すように、通常使用時の荷重では伸長せず、追突に伴う二次衝撃の荷重でのみ伸長が可能であるばね定数を有するアクティブヘッドレスト用リターンスプリング12がサイドフレーム2,2’に形成した貫通孔12a、12aに係止されている。また、同じく、前記サイドフレーム2,2’間には、図3に示すように、通常使用時の荷重で撓むことが可能なばね定数の乗り心地用S字スプリング35、35が配サイドフレーム2,2’に固設されたクリップ17(但し、図3では手前側のクリップ17はサイドフレーム2により見えない。)により架設されてなる。
前記受圧部材30の下端部30bの受圧部32には、係止部39が形成されていて、前記リターンスプリング12が該係止部39に係合されることで、受圧部32は、常時前側FRに付勢されてなる。
前記ヘッドレスト支持部材7は、図4に示すように、中空状のヘッドレストホルダ22の上端部が挿通される上下貫通孔6を有する左右に水平状に延在されてなる上面部7aと、該上面部7aの後端部から前記ヘッドレストホルダ22の後ろ側RRの面に沿って垂下されてなる後面部7bとが直角状に折り曲げられて形成されてなる。該後面部7bの下端部には、後述するアッパクロスメンバ10の下側の部材10aに離間した位置にて更に下側に垂下されるストッパ部7cが形成されている。前記後面部7bの左右両端部には、図4に示すように、前側FRに折り曲げ形成されてなる介在部7d,7dがそれぞれ有する。
前記アッパクロスメンバ10は、図5に示すように、前側FRが閉じられ且つ後ろ側RRが開口されてなる断面コの字状をなし、下側の部材10aがそのままヘッドレストホルダ22の後ろ側RRに沿って垂下されてなり、前記ヘッドレスト支持部材7が後ろ側RRに回転した時に、該ヘッドレスト支持部材7のストッパ部7cがぶつかって、ヘッドレスト支持部材7の回転を阻止するストッパ面10bが形成されてなる。
前記ヘッドレストホルダ22,22それぞれには、ヘッドレスト3のステー13、13が上下動可能に挿入支持されている。また、前記受圧部32は、配設される位置が、図示しない乗員の背中部近傍であり、前側FRに寄るように形成されている。前記ヘッドレスト3のステー13は、図示しない乗員の肩部相当部を避けるように所定位置上側UPに上がり、それから前側FRに傾いて形成されている。
前記受圧部材30の上端部30aには、受圧部材30に沿って上下動自在に支持されてなるロック部材31と、該ロック部材31を常時下側LWRに付勢してなるように前記受圧部材30が前側FRに曲折されてなる部分に円弧状に配されてなる「付勢手段」であるコイルスプリング33とを備え、前記ロック部材31に形成されてなる階段状のロック歯34の何れかが前記アッパクロスメンバ10の下側の部材10aに形成されてなる係合部14に常時係合されてなることで、前記受圧部材30が前記アッパクロスメンバ10に保持されてなる。符号36は、前記ロック部材に備えてなる解除手段で、該解除手段36は、前記コイルスプリング33に抗して上側UPに持ち上げ可能なるように、前記シートバック1より外側に操作部36aが露出している。前記コイルスプリング33は、図4に示すように、前記受圧部材30に支持した棒状の第1固定部25と、ロック部材31に支持したU字状の第2固定部26との間に懸架されている。従って、ロック歯34が係合部14に係合していない図4の状態では、コイルスプリング33の付勢力によりロック部材31は、本来最も下がった位置になければならないが、説明の便宜上、最も上がった位置にある。
前記ロック部材31は、前記受圧部材30の上端部30aに沿った平板部31aと、該平板部31aの左右端部より立設されてなるフランジ部31b、31bとより形成されてなり、前記ロック歯34は、前記フランジ部31b、31bの下端部に形成されてなる。前記フランジ部31b、31bには、左右に貫通し且つ受圧部材30に沿って長孔になっているスライド部37が形成されてなる。前記受圧部材30には、該スライド部37に係合してロック部材31を受圧部材30に沿ってスライド可能なるように支持する支持部材38,38が離間して支持されてなる。
前記アッパクロスメンバ10の下側の部材10aに形成されてなる係合部14は、該アッパクロスメンバ10の下側の部材10aに形成した切欠きにより形成されてなる。
次に、この実施例に係る作動を説明する。
図示しない乗員が、前記シートクッション8に着座し、前記シートバック1に背中を凭れかけない運転状態などでは、乗員の頭部とヘッドレスト3との間には、隙間があり、乗員の背中と受圧部32との間にも隙間が形成されている。尤も、該乗員の背中と受圧部32との間には、図示しないパッドや表皮部材などが介在されている。前記シートクッション8への着座時における乗員が、リラックス状態で、シートバック1に凭れかけると、乗員の背中から加えられた荷重により、パッド及びS字スプリング35の撓みによって、後ろ側RRに移動できるので、乗員の背中を柔らかに受け止めることができる状態にある。従って、着座感が良いものとなる。勿論、受圧部32には、荷重が加わらない。
この状態で、自車が追突されて、衝撃荷重(一次衝突という。)が加わると、次に、乗員には、後ろ側RRに移動される荷重(二次衝突という。)が加わることになる。かかる二次衝突に伴う衝撃値は、アクティブヘッドレスト用リターンスプリング12が伸長を始める荷重以上であるので、前記受圧部32が、後ろ側RRに移動されることで、アクティブヘッドレスト用リターンスプリング12が伸長を始め、前記受圧部32を有する受圧部材30が後ろ側RRに回転を始め、該受圧部材30を支持したヘッドレスト支持部材7が、段付きボルト5及びブッシュを中心に前側FRに回転する。こうして、ヘッドレスト支持部材7が回転することで、該ヘッドレスト支持部材7に支持されたヘッドレストホルダ22、22内に保持されたステー13、13を介してヘッドレスト3を、図1に示す実線の位置から二点鎖線の位置へ、即ち前側FRへ回転制御させることになり、乗員の頭部を確実に保持でき、頚部の保護が可能となる。
二次衝突荷重によってヘッドレスト3が前側FRに移動したら、受圧部材30の上端部30aとアッパクロスメンバ10の下側の部材10aに形成されている係合部14との間に隙間が生じるので、ロック部材31はコイルスプリング33により下側LWRに付勢されて移動する。そして、ロック部材31のロック歯34の何れかがアッパクロスメンバ10の係合部14に係合する(図5の二点鎖線)ことで、ヘッドレスト3が前側FRに移動した位置に保持できる。
また、かかるヘッドレスト3の回転中心がサイドフレーム2,2’に設けられた介在部7d側にあるので、段付きボルト5が設けられていても、異物感を与えないことになる。また、受圧部32に乗員の二次衝突による荷重が加えられた場合、サイドフレーム2,2’の上端部2a,2’aを中心に回転するので、乗員の肩部に干渉しにくい位置にあり、その分、ヘッドレスト3は前側FRに移動できることになり、乗員の頸部を確実に保持できることになる。
また、前記ロック部材31には、前記コイルスプリング33に抗して上側UPに持ち上げ可能なる解除手段36を備えてなることで、前記アッパクロスメンバ10の係合部14とロック歯34との係合を解除することが可能である。
前記アッパクロスメンバ10の係合部14は、該アッパクロスメンバ10の下側の部材10aに形成した切欠きにより形成されてなるので、切欠きの強度が向上し、ロック部材31のロック歯34が切欠きに係合する際にコイルスプリング33により切欠きが付勢されても、変形しないことになる。
前記ロック部材31には、該ロック部材31が受圧部材30に沿ってスライド可能なるスライド部37が形成されてなり、前記受圧部材30には、該スライド部37に係合してロック部材31を上下にスライド可能なる支持部材38が支持されてなるので、追突により受圧部材30が回転移動しても、その受圧部材30の向きがどこにあっても受圧部材30に沿ってロック部材31が確実にスライドできることになる。
前記受圧部材30の受圧部32は、常時前側FRに付勢されてなると共に着座荷重では伸長せず、追突に伴う衝撃荷重でのみ伸長可能なるアクティブヘッドレスト用リターンスプリング12を介在してなるので、通常時の乗員の着座やリラックス状態においては、該乗員の背中による背凭れ荷重に対応してアクティブヘッドレスト用リターンスプリングが伸長せず、背中を保持できることになる。また、追突による二次衝突による荷重が加わった時には、アクティブヘッドレスト用リターンスプリングが伸張することが可能であるので、受圧部32が移動することに支障を与えないことになり、確実に移動できる。
前記コイルスプリング33は、前記受圧部材30が前側FRに曲折されてなる部分に円弧状に配されてなるので、ロック部材31のロック歯34がアッパクロスメンバ10の係合部14に確実に係合する方向に付勢されていて、係合の確実性が図れる。
また、アクティブヘッドレスト用リターンスプリング12と受圧部32との間で擦れても、受圧部材30が如何様に回転しても、係止部39により、アクティブヘッドレスト用リターンスプリング12が支持されているので、外れることが確実に防止されることになる。
こうして、乗員の背中が、衝撃によって、後ろ側RRに移動することで、残される挙動をするはずの乗員の頭部が、ヘッドレスト3の移動により、確実に保持されることになる。
また、サイドフレーム2,2’と、アッパクロスメンバ10と、ロアクロスメンバ11とにより方形をなすので、シートバック1の強度が著しく向上し、二次衝突を受圧する受圧部32を支持するヘッドレスト支持部材7が変形するような支障を来すようなことがない。
前記作動説明で、乗員の頭部が、ヘッドレスト3の移動により、確実に保持されるとしたが、ヘッドレスト3の移動と、シートバック1の移動とは、相対的なものであり、乗員の背中によってシートバック1が後ろ側RRに移動しても、乗員の頭部に対してヘッドレスト3が移動せず、その位置に保持されることで、乗員の頭部が保護されるものと説明されるものも含むものである。
以上の実施例では、自動車用ヘッドレストとして説明したが、これに限定されるものではなく、鉄道車両、船舶などの乗物でも良い。
この発明の一実施形態に係るシートバックを備えたシートを示す側面図。 図1のシートバックのシートバックフレームを示す正面図。 図2の斜視図。 図3の要部を下側から示した斜視図。 図2のSA−SA線に沿った断面図。
符号の説明
1 シートバック
2、2’ サイドフレーム
3 ヘッドレスト
4 シートバックフレーム
7 ヘッドレスト支持部材
10 アッパクロスメンバ
10a 下側の部材
12 アクティブヘッドレスト用リターンスプリング
13 ヘッドレストステー
14 係合部
22 ヘッドレストホルダ
30 受圧部材
30a 受圧部材の上端部
30b 受圧部材の下端部
31 ロック部材
32 受圧部
33 付勢手段としてのコイルスプリング
34 ロック歯
35 S字スプリング
36 解除手段
36a 操作部
37 スライド部
38 支持部材
FR 前側
RR 後ろ側
UP 上側
LWR 下側

Claims (6)

  1. 左右両側部に配されてなるサイドフレーム及び該サイドフレームの上端部間に架設されてなるアッパクロスメンバより少なくとも構成されてなるシートバックフレームと、前記アッパクロスメンバの後側に配され且つ前記サイドフレームの上端部間に前後に回転自在に架設されてなるヘッドレスト支持部材と、該ヘッドレスト支持部材の略中央部に上端部が支持されてなると共に追突に伴う衝撃荷重を受け得る位置に下端部に支持された受圧部が配されてなる受圧部材と、前記ヘッドレスト支持部材に支持されてなるヘッドレストホルダと、該ヘッドレストホルダに上下移動自在に支持されてなるヘッドレストとより少なくとも構成されてなり、
    前記受圧部材には、受圧部材に沿って上下動自在に支持されてなるロック部材と、該ロック部材を常時下側に付勢してなる付勢手段とを備え、
    前記ロック部材に形成されてなる階段状のロック歯の何れかが前記アッパクロスメンバの係合部に常時係合されてなることで、前記受圧部材が前記アッパクロスメンバに保持されてなることを特徴とする自動車用シートバック。
  2. 請求項1に記載の自動車用シートバックであって、
    前記ロック部材には、前記付勢手段に抗して上側に持ち上げ可能なる解除手段を備えてなることを特徴とする自動車用シートバック。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の自動車用シートバックであって、
    前記アッパクロスメンバの係合部は、該アッパクロスメンバの下側の部材に形成した切欠きにより形成されてなることを特徴とする自動車用シートバック。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の自動車用シートバックであって、
    前記ロック部材には、該ロック部材が受圧部材に沿ってスライド可能なるスライド部が形成されてなり、
    前記受圧部材には、該スライド部に係合してロック部材を上下にスライド可能なる支持部材が支持されてなることを特徴とする自動車用シートバック。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の自動車用シートバックであって、
    前記受圧部材の受圧部は、常時前側に付勢されてなると共に着座荷重では伸長せず、追突に伴う衝撃荷重でのみ伸長可能なるアクティブヘッドレスト用リターンスプリングを介在してなることを特徴とする自動車用シートバック。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の自動車用シートバックであって、
    前記付勢手段は、前記受圧部材が前側に曲折されてなる部分に円弧状に配されてなることを特徴とする自動車用シートバック。
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