JP2006027389A - 車両用空調装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 送風機制御手段によって、送風機の風量を自動制御する制御と、送風機を空調熱負荷条件に基づいて自動停止する制御とを行うようになっている自動制御方式の車両用空調装置であって、内気温検出装置60に、車室内空気温度を検出する内気温センサ32と、車室内空気を吸入して内気温センサ32の周囲を流通させる電動ファン53と、空調ケース2からの熱が内気温センサ32に伝達することを阻止する断熱カバー54とを備える。
【選択図】 図6
Description
前記車室内へ向かって空気を送風する送風機(8)と、
前記送風機(8)の送風空気と熱交換を行う熱交換器(9、15)と、
前記送風機(8)および前記熱交換器(9、15)を内蔵し、前記車室内へ向かう空気の通路を形成する空調ケース(2)と、
前記送風機(8)の作動を自動制御する送風機制御手段(S70、S90)と、
車室内温度を検出する内気温検出装置(60)と、
車室内へ吹き出す空気の温度を調整する温度調整手段(17)と、
少なくとも前記内気温検出装置(60)の検出温度に基づいて前記温度調整手段(17)の操作位置を自動制御する吹出温度制御手段(S20、S40、S50)とを備え、
前記送風機制御手段(S70、S90)は、前記送風機(8)の風量を自動制御する制御と、前記送風機(8)を空調熱負荷条件に基づいて自動停止する制御とを行うようになっており、
前記内気温検出装置(60)は、車室内空気温度を検出する内気温センサ(32)と、車室内空気を吸入して前記内気温センサ(32)の周囲を流通させる電動ファン(53)と、前記空調ケース(2)からの熱が前記内気温センサ(32)に伝達することを阻止する断熱手段(54、50)とを有することを特徴としている。
いる。
前記車両計器盤(50)自体により前記断熱手段を構成することを特徴とする。
前記凹部(50b)内に前記内気温検出装置(60)を配置するようにしてもよい。
図1は、第1実施形態の全体構成の概要を示すもので、車両用空調装置は車室内最前部に位置する計器盤50(後述の図 参照)の内側部に配設される室内空調ユニット1を備えている。
内気(車室内空気)を導入する内気モードと外気導入口4より外気(車室外空気)を導入
する外気モードとを切り替える。
置している。この送風機8は、遠心式の送風ファン8aをモータ8bにより駆動するよう
になっている。送風機8の下流側にはケース2内を流れる空気を冷却する蒸発器9を配置
している。この蒸発器9は、送風機8の送風空気を冷却する冷房用熱交換器で、冷凍サイ
クル装置10を構成する要素の一つである。
よび減圧手段をなす膨張弁14を介して蒸発器9に冷媒が循環するように形成された周知
のものである。凝縮器12には電動式の冷却ファン12aによって室外空気(冷却空気)
が送風される。
ン(図示せず)により駆動される。従って、電磁クラッチ11aの通電の断続により圧縮
機11の作動を断続制御できる。また、蒸発器9は、膨張弁14にて減圧された後の低温
低圧の気液2相状態の冷媒が送風機8の送風空気から吸熱して蒸発することにより、送風
空気を冷却する。
加熱するヒータコア15を配置している。このヒータコア15は車両エンジンの温水(エ
ンジン冷却水)を熱源として、蒸発器9通過後の空気(冷風)を加熱する暖房用熱交換器
である。ヒータコア15の側方にはバイパス通路16が形成され、このバイパス通路16
をヒータコア15のバイパス空気が流れる。
在に配置してある。このエアミックスドア17はサーボモータ18により駆動されて、そ
の回転位置(開度)が連続的に調整可能になっている。
イパス通路16を通過してヒータコア15をバイパスする空気量(冷風量)との割合を調
節し、これにより、車室内に吹き出す空気の温度を調整するようになっている。
ためのデフロスタ吹出口19、乗員の顔部に向けて空調風を吹き出すためのフェイス吹出
口20、および乗員の足元部に向けて空調風を吹き出すためのフット吹出口21の計3種
類の吹出口が設けられている。
作動の概要を説明すると、送風機8を作動させることにより、内気導入口3または外気導
入口4より導入された空気がケース2内を車室内に向かって送風される。また、電磁クラ
ッチ11aに通電して電磁クラッチ11aを接続状態とし、圧縮機11を車両エンジンに
て駆動することにより、冷凍サイクル装置10内を冷媒が循環する。
ミックスドア17の回転位置(開度)に応じてヒータコア15を通過する流れとバイパス
通路16を通過する流れとに分けられる。ヒータコア15を通過する流れは加熱されて温
風となり、バイパス通路16を通過する流れは冷風のままである。
、バイパス通路16を通過する空気量(冷風量)との割合を調整し、これにより、車室内
に吹き出す空気の温度を調整できる。そして、この温度調整された空調風が、ケース2の
空気通路の最下流部に位置するデフロスタ吹出口19、フェイス吹出口20およびフット
吹出口21のうち、いずれか1つまたは複数の吹出口から車室内へ吹き出して、車室内の
空調および車両の前面窓ガラスWの曇り止めを行う。
の制御ルーチンはオートスイッチ43の投入によりスタートし、先ず、ステップS10に
てセンサ群31〜35の検出信号、空調パネル36からの各種操作信号等を読み込む。
目標吹出温度TAOは空調熱負荷変動にかかわらず、空調パネル36の温度設定スイッチ
37により乗員が設定した設定温度Tsetに車室内温度を維持するために必要な車室内
吹出空気温度である。このTAOは設定温度Tset、外気温Tam、内気温Tr、日射
量Tsに基づいて下記数式(1)により算出する。
但し Kset、Kr、Kam、Ks:制御ゲイン
C:補正用の定数
次に、ステップS30にて目標蒸発器吹出温度TEOを算出する。ここで、目標蒸発器
吹出温度TEOは、主に、車室内吹出空気の温度制御、車両前面窓ガラスWの曇り止め制
御、圧縮機11の省動力(エコノミー)制御、車室内湿度制御等のために決定される制御値であって、周知のごとく目標吹出温度TAO、外気温度Tam、車室内湿度等に応じて算出される。
Oと、蒸発器温度センサ34により検出される蒸発器吹出空気温度Teと、水温センサ4
4により検出される温水温度Twとに基づいて次式(2)により算出する。
次に、ステップS50にて、エアミックスドア17の実際の開度が上記目標開度SWと
なるように、サーボモータ18によりエアミックスドア17を駆動制御する。これにより
、車室内吹出温度が目標吹出温度TAOとなるように制御され、車室内温度Trが設定温
度Tsetに維持される。
16を全開し、ヒータコア15側の通風路を全閉する。これに対し、SW=100(%)
は、エアミックスドア17の最大暖房位置であり、バイパス通路16を全閉し、ヒータコ
ア15側の通風路を全開する。
間温度域にあるか判定する。この設定温度Tset付近の所定中間温度域は具体的には1
8℃〜34℃である。前記設定温度Tsetは、乗員が快適と感じる温度であって、通常
、25℃前後の温度が設定される。
なることがあるので、目標吹出温度TAOが冷房起動時には−30℃以下の低温度として
算出される。このため、ステップS60の判定はNOとなる。
温度TAOが暖房起動時には90℃以上にも及ぶ高温として算出される。このため、ステ
ップS60の判定はNOとなる。
ユニット1の空調熱負荷が非常に大きくなって、目標吹出温度TAOが設定温度Tset
から大きく離れた高温または低温として算出されるので、ステップS60の判定がNOと
なり、ステップS70に進む。
量を目標吹出温度TAOの変化に応じて自動制御する。
吹出温度TAOが、図4の第1所定温度T1(例えば−30℃)より低い温度として算出
されるので、送風機8の駆動モータ8bへの印加電圧を最大にして、送風機8の風量を最
大風量(Hi)に設定する。
出温度TAOが上昇する。目標吹出温度TAOが第1所定温度T1以上に上昇すると、こ
れにつれて、送風機8の駆動モータ8bへの印加電圧を連続的に低下して送風機8の風量
を連続的に低下させる。
を最小風量(Lo)まで低下させる。
6(例えば90℃)より高い温度として算出されるので、送風機8の駆動モータ8bへの
印加電圧を最大にして、送風機8の風量を最大風量(Hi)に設定する。
出温度TAOの高温側(暖房側)の最大風量(Hi)とを同一値として示しているが、一
般に最大冷房時の必要風量の方が最大暖房時の必要風量より大きいので、実際には、目標
吹出温度TAOの高温側(暖房側)の最大風量(Hi)を目標吹出温度TAOの低温側(
冷房側)の最大風量(Hi)よりも所定量小さく設定する。
出温度TAOが低下する。目標吹出温度TAOが第6所定温度T6以下に低下すると、こ
れにつれて、送風機8の駆動モータ8bへの印加電圧を連続的に低下して送風機8の風量
を連続的に低下させる。
量を最小風量(Lo)まで低下させる。
に、圧縮機11の能力制御を行う。具体的には、蒸発器9の吹出空気温度Te(温度セン
サ34の検出温度)が目標蒸発器吹出温度TEOとなるように圧縮機11の能力制御を行
う。
用いているので、具体的には、図5に示すように圧縮機11の作動を断続制御する。すな
わち、蒸発器9の実際の吹出空気温度Teが目標蒸発器吹出温度TEOまで上昇すると、
電磁クラッチ11aに通電して圧縮機11を作動状態とし、蒸発器9の実際の吹出空気温
度Teが目標蒸発器吹出温度TEO−αまで低下すると、電磁クラッチ11aへの通電を
遮断して圧縮機11を停止(OFF)状態とする。ここで、αはハンチング防止のための
ヒステリシス幅で、例えば、1℃程度である。
ては冷媒吐出能力が制御されて、蒸発器9の実際の吹出空気温度Teが目標蒸発器吹出温
度TEO付近に維持される。
機8の風量を最小風量(Lo)まで低下しても、車室内温度(内気温)Trを乗員が設定
した設定温度Tset付近に維持することができる。このような空調熱負荷条件下では、
目標吹出温度TAOが前記した設定温度Tset付近の所定中間温度域(18℃〜34℃
)の範囲内に入る。
み、送風機8の駆動モータ8bへの通電を遮断して送風機8を完全に停止する。続いて、
ステップS100にて電磁クラッチ11aへの通電を遮断状態に維持して、圧縮機11を
完全な停止状態に維持する。
快適性を向上できるとともに、送風機8の消費電力低減および圧縮機11の駆動動力低減
効果を発揮できる。しかも、車室内空調の熱負荷が小さい状況を判定して、送風機8およ
び圧縮機11の自動停止制御を行うから、乗員の手動操作を必要とせず、乗員に操作負担
をかけることもない。
えることを確実に回避できる。このことも乗員の快適性向上に貢献できる
なお、ステップS60の判定がYESとなって、送風機8の自動停止制御を行っている場合は、空調パネル36の送風機作動スイッチ42のOFFスイッチ42aおよびオートスイッチ43に設けられた表示部42a’、43aを点灯することにより、送風機8の自動停止制御中であることを乗員に表示できる。表示部42a’、43aは周知の発光ダイオード等で構成すればよい。
内気温センサ32、センサケース52、センサファン53、断熱カバー54等により内気温検出装置60を構成している。
図9は第2実施形態による内気温検出装置を示しており、計器盤50のうち車室側の面(外面)にセンサケース52を配置し、このセンサケース52内部に内気温センサ32およびセンサファン53を配置している。センサファン53は第1実施形態と同様に軸流式送風ファン53aとファン駆動用モータ53bとから構成される電動ファンである。
第2実施形態では計器盤50のうち車室側の面(外面)からセンサケース52が車室側へ突出するので、計器盤50のデザイン上問題となる場合がある。
なお、第1実施形態では、車室内吹出空気の温度調整手段としてエアミックスドア17を用いているが、この温度調整手段として、ヒータコア15に流入する温水の流量や温度を調整する周知の温水弁を用いてもよい。
送風機8の自動停止時における内気温検出値の精度を向上できる。
17…エアミックスドア(温度調整手段)、30…空調制御装置、32…内気温センサ、
50…計器盤(断熱手段)、53…センサファン(電動ファン)、
54…断熱カバー(断熱手段)、60…内気温検出装置。
Claims (6)
- 車室内へ吹き出す空気の温度および前記車室内へ吹き出す空気の風量を自動制御する自動制御方式の車両用空調装置において、
前記車室内へ向かって空気を送風する送風機(8)と、
前記送風機(8)の送風空気と熱交換を行う熱交換器(9、15)と、
前記送風機(8)および前記熱交換器(9、15)を内蔵し、前記車室内へ向かう空気の通路を形成する空調ケース(2)と、
前記送風機(8)の作動を自動制御する送風機制御手段(S70、S90)と、
車室内温度を検出する内気温検出装置(60)と、
車室内へ吹き出す空気の温度を調整する温度調整手段(17)と、
少なくとも前記内気温検出装置(60)の検出温度に基づいて前記温度調整手段(17)の操作位置を自動制御する吹出温度制御手段(S20、S40、S50)とを備え、
前記送風機制御手段(S70、S90)は、前記送風機(8)の風量を自動制御する制御と、前記送風機(8)を空調熱負荷条件に基づいて自動停止する制御とを行うようになっており、
前記内気温検出装置(60)は、車室内空気温度を検出する内気温センサ(32)と、車室内空気を吸入して前記内気温センサ(32)の周囲を流通させる電動ファン(53)と、前記空調ケース(2)からの熱が前記内気温センサ(32)に伝達することを阻止する断熱手段(54、50)とを有することを特徴とする車両用空調装置。 - 前記内気温センサ(32)および前記電動ファン(53)の外面側を被覆する断熱カバー(54)を有し、前記断熱カバー(54)により前記断熱手段を構成することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
- 前記内気温検出装置(60)および前記空調ケース(2)がともに車両計器盤(50)の内側部に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
- 前記空調ケース(2)が車両計器盤(50)の内側部に配置され、前記内気温検出装置(60)が前記車両計器盤(50)の外側部に配置され、
前記車両計器盤(50)自体により前記断熱手段を構成することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。 - 前記内気温検出装置(60)が前記車両計器盤(50)の外側面から突出するように配置されていることを特徴とする請求項4に記載の車両用空調装置。
- 前記車両計器盤(50)にその内側方向に凹んだ凹部(50b)を形成し、
前記凹部(50b)内に前記内気温検出装置(60)が配置されていることを特徴とする請求項4に記載の車両用空調装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004207281A JP2006027389A (ja) | 2004-07-14 | 2004-07-14 | 車両用空調装置 |
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JP2004207281A JP2006027389A (ja) | 2004-07-14 | 2004-07-14 | 車両用空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006027389A true JP2006027389A (ja) | 2006-02-02 |
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---|---|---|---|
JP2004207281A Pending JP2006027389A (ja) | 2004-03-03 | 2004-07-14 | 車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006027389A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007320392A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Denso Corp | 冷凍サイクル装置 |
JP2010538887A (ja) * | 2007-09-12 | 2010-12-16 | プレー・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | 原動機付き車両の車室内温度を検出するセンサ装置 |
-
2004
- 2004-07-14 JP JP2004207281A patent/JP2006027389A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010538887A (ja) * | 2007-09-12 | 2010-12-16 | プレー・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | 原動機付き車両の車室内温度を検出するセンサ装置 |
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