JP2006026810A - 回転切削装置 - Google Patents
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Abstract
回転切削装置10の傾きを大きくしても、切削油の供給を行うことができ、切削油の漏れが生じないようにする。
【解決手段】
上記給油タンク50が、アーバー18の回転中心軸線を中心にした所要の角度の向きにして装置本体14に取付け可能とされている。給油タンク50の内部容積形状が、装置本体14を上記回転中心軸線が水平になるようにし、且つ、当該給油タンクを該回転中心軸線を中心にした所定の角度の向きにした状態において、該回転中心軸線よりも下半部分の容積が、上半部分の容積よりも小さくなるような形状とした。
【選択図】図1
Description
回転切削刃を保持し、該回転切削刃をその回転中心軸線の周りで回転するためのアーバーを備える装置本体と、
該装置本体に取り付けられ、上記回転切削刃に切削油を供給するための給油タンクと、
を備え、
アーバーが、給油タンクからの切削油を受け入れる切削油受入れ口から回転切削刃に対して切削油を排出供給する排出口まで上記回転中心軸線に沿って延びる切削油通路を備え、
給油タンクが、上記回転中心軸線を中心にした所要の角度の向きにして装置本体に取付け可能とされており、
該給油タンクの内部容積形状が、装置本体を上記回転中心軸線が水平になるようにし、且つ、当該給油タンクを上記回転中心軸線を中心にした所定の角度の向きにした状態において、該回転中心軸線よりも下半部分の容積が、上半部分の容積よりも小さくなるような形状とした
ことを特徴とする回転切削装置を提供する。
切削油を密封収納するタンク本体であって、装置本体の上記切削油通路の切削油受入れ口に連通される給油孔を備えるタンク本体と、
該タンク本体内に取り付けられた可撓性の通気管であって、一端が当該タンクの周囲外気に連通され、他端にフロートが取り付けられ、該フロートが当該通気管の他端を、該タンク本体内で切削油の上部にある空気中に浮上させるようにしてある通気管とを備えるようにすることができる。
該ハウジングが、上記アーバーと同軸状にされて外向きに円柱状に突出した給油タンク取付け部を備え、該給油タンク取付け部がその外側端面から内部に延びアーバーの給油孔の切削油受入れ口に連通される通油孔を備え、
給油タンクが、該給油タンク取付け部に固定される固定部であって、スプリットリング状とされて該給油タンク取付け部の周囲に設定される締付け環、及び、該スプリットリング状の締付け環を給油タンク取付け部の周囲に締付け固定する締付具を備えるようにすることができる。
回転切削刃を保持し、該回転切削刃をその回転中心軸線を中心に回転するためのアーバーを備える装置本体と、
該装置本体に取り付けられ、上記切削刃に切削油を供給するための給油タンクと、
を備える切削装置において、
装置本体が、切削油を切削刃の給油部分に供給するための切削油通路を備え、
上記給油タンクが、
切削油を密封収納するタンク本体であって、装置本体の上記切削油通路の切削油受入れ口に連通される給油孔を備えタンク本体と、
該タンク本体内に取り付けられた可撓性の通気管であって、一端が当該タンクの周囲外気に連通され、他端にフロートが取り付けられ、該フロートが当該通気管の該他端を、該タンク本体内で切削油の上部にある空気中に浮上させるようにしてある通気管と、を備える
ことを特徴とする回転切削装置を提供する。
すなわち、この回転切削装置においては、タンク本体からの油漏れの虞が無いので、該タンク本体を装置本体の切削油通路に対して最適な状態に設定するよう適宜の向きにすることができる。
図1は、本発明に係る回転切削装置(図示の例では電動ドリル装置)の縦断面側面図であり、図2は同装置の左側側面図である。図示のように本発明に係る回転切削装置10は、モータ12を備えた本体14と、モータ12の出力軸12aに対して傘歯車17aを含む歯車列17を介して駆動接続された(切削刃回転駆動用)アーバー18と、該アーバー18の下端に取り付けられた切削刃(図示の例では環状切削刃)Cを(図1及び図2においては当該電動ドリルの下に水平に設定される鋼材などの被切削物Wに対して)前進後退させる送り機構20と、被切削物に本体14を固定するため該本体14の下端に取り付けられた電磁ベース41とを備えている。装置本体14の上部位置には、ハンドル42が取り付けられている。
図示の例では、装置本体14は、アーバー18を収納する全体として筒状部分14aを有し、該筒状部分の上端には、アーバー18と同軸状にされて上方に円柱状に突出した給油タンク取付け部14bを備える。該給油タンク取付け部は、その上端面から内部に延びアーバー18の切削油通路40の切削油受入れ口40aに連通される通油孔14cを備える。
これに対し、給油タンク50は、タンク本体54の下部に、給油タンク取付け部14bに固定される固定部54aを有する。該固定部は給油タンク取付け部14bとの間に、当該タンク本体54の給油孔52と給油タンク取付け部14bの通油孔14cとの間を連通する連通路54bを形成するようになっており、また、該連通路には、その流路断面を調節して切削油の供給量を調整するための回動バルブ60が設けられている。該回動バルブ60は、レバー60aによって、回動調節されるようになっている。図1及び図3に示すように、給油タンク取付け部14bは、小径部分と該小径部分の下の大径部分とを有しており、これに対し、給油タンクの固定部54aは、これら小径部分と大径部分に嵌合されるようになっており、(図3に示すように)大径部分の周りに設定される部分はスプリットリング状とされた締付け環55と、該スプリットリング状の締付け環55を給油タンク取付け部14bの大径部分14eの周囲に締付け固定する締付具すなわちネジ54cとを備える。
図示の例では、タンク本体54には、アーバーの基端回転軸22の上方位置に逆止弁66を介して連通路54bとタンク本体54内部とを連通する通気路54dが設けられており、アーバーが収縮されるときに、該アーバーから上方へ動く空気が逆止弁66を通してタンク本体54内に入るのを許容するようにしている。
タンク本体54は、装置本体14に隣接した装着壁部54eと、該装着壁部の周縁部分から装置本体側とは反対の側に立ち上がる周壁部54fと、装着壁部から一定間隔をあけて周壁部に取り付けられた頂壁部54gとを有し、上記給油孔52が(図1で見て左側にある)周壁部54fに隣接した位置において上記装着壁部54eに設けられている。図1に示すように、タンク本体は、アーバーの回転中心軸線を中心にして左側より右側に大きく伸びており、しかも、装着壁部54eにおける同右側部分が装置本体側に突出しており、該タンク本体54の内部容積形状が、アーバーの回転中心軸線よりも左側部分の容積が、右側部分の容積よりも小さくなるような形状とされている。
図4は、回転切削装置を図1及び図2に示す水平とされた被切削物Wを切削する位置から、垂直とされた被切削物Wを切削する位置に移し換えた状態を示している。この状態では、給油タンク50を、装置本体14に対して、図1においてアーバー18の回転中心軸線の左側とされていた内部容積が小さい側を下にし、同右側とされていた内部容積が大きい側を上にして設定している。すなわち、このように設定することで、装置本体14に対する当該給油タンク50の取り付け状態を図1のままの状態にした場合や、図4とは上下を反対にした場合に比べて、アーバー18に取り付けられた環状切削刃に対するタンク内の切削油Oの油面レベルLをより高くすることができ、給油条件をより適切にすることができる。
図5は、例えば、狭い場所などで給油タンク50を外して、装置本体の給油タンク取付け部14bに、給油ホース連結具62を取り付けた例を示している。該給油ホース連結具62は、給油タンク取付け部14bを覆うように被せるキャップ状の形状とされており、外部に突出する連結管若しくはニップル64を有している。
12 モータ
12a 出力軸
14 本体
14a 筒状部分
14b 給油タンク取付け部
14c 通油孔
14e 大径部分
17 歯車列
17a 傘歯車
18 アーバー
20 送り機構
22 基端回転軸
24 中間回転軸
26 先端回転軸
26a ロッキングボール
26b 回転操作スリーブ
27 ニードルベアリング
28 保持筒
29 案内筒
30 第1ラック
31 第2ラック
32 第3ラック
33 第1ピニオン
34 第2ピニオン
35 操作レバー
36 弁棒
40 切削油通路
40a 切削油受入れ口
41 電磁ベース
42 ハンドル
50 給油タンク
52 給油孔
54 タンク本体
54a 固定部
54b 連通路
54c ネジ
54d 通気路
54e 装着壁部
54f 周壁部
54g 頂壁部
55 締付け環
56 通気管
56a,b 通気管端部
58 フロート
60 回動バルブ
62 給油ホース連結具
60a レバー
66 逆止弁
C 切削刃
E 空気
L 油面レベル
O 切削油
P センターピン
W 被切削物
Claims (8)
- 回転切削刃を保持し、該回転切削刃をその回転中心軸線の周りで回転するためのアーバーを備える装置本体と、
該装置本体に取り付けられ、上記回転切削刃に切削油を供給するための給油タンクと、
を備え、
上記アーバーが、上記給油タンクからの切削油を受け入れる切削油受入れ口から上記回転切削刃に対して切削油を排出供給する排出口まで上記回転中心軸線に沿って延びる切削油通路を備え、
上記給油タンクが、上記回転中心軸線を中心にした所要の角度の向きにして上記装置本体に取付け可能とされており、
該給油タンクの内部容積形状が、上記装置本体を上記回転中心軸線が水平になるようにし、且つ、当該給油タンクを上記回転中心軸線を中心にした所定の角度の向きにした状態において、該回転中心軸線よりも下半部分の容積が、上半部分の容積よりも小さくなるような形状とした
ことを特徴とする回転切削装置。 - 上記給油タンクが、
切削油を密封収納するタンク本体であって、装置本体の上記切削油通路の切削油受入れ口に連通される給油孔を備えるタンク本体と、
該タンク本体内に取り付けられた可撓性の通気管であって、一端が当該タンクの周囲外気に連通され、他端にフロートが取り付けられ、該フロートが当該通気管の他端を、該タンク本体内で切削油の上部にある空気中に浮上させるようにしてある通気管と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の回転切削装置。 - 上記装置本体が、上記アーバーを収納するハウジングを有し、
該ハウジングが、上記アーバーと同軸状にされて外向きに円柱状に突出した給油タンク取付け部を備え、該給油タンク取付け部がその外側端面から内部に延び上記アーバーの給油孔の切削油受入れ口に連通される通油孔を備え、
上記給油タンクが、該給油タンク取付け部に固定される固定部であって、スプリットリング状とされて該給油タンク取付け部の周囲に設定される締付け環、及び、該スプリットリング状の締付け環を給油タンク取付け部の周囲に締付け固定する締付具を備える
ことを特徴とする請求項1若しくは2に記載の回転切削装置。 - 上記給油タンクの替わりに上記給油タンク取付け部に取付けられる給油ホース連結具を備え、該給油ホース連結具は、該給油タンク取付け部を覆うように被せられるキャップ状の形状とされており、外部に突出する給油ホース連結管を有し、該連結管に連結される給油ホースからの切削油を上記給油タンク取付け部の上記通油口に送るようになされていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の回転切削装置。
- 上記タンク本体が切削装置に取り付けられる側の装着壁部と、該装着壁部の周縁部分から上記切削装置本体側とは反対の側に立ち上がる周壁部と、装着壁部から一定間隔をあけて周壁部に取り付けられた頂壁部とを有し、上記給油孔が上記下半部分における上記周壁部に隣接した位置において上記装着壁部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の回転切削装置。
- 回転切削刃を保持し、該回転切削刃をその回転中心軸線を中心に回転するためのアーバーを備える装置本体と、
該装置本体に取り付けられ、上記回転切削刃に切削油を供給するための給油タンクと、
を備える回転切削装置において、
装置本体が、切削油を切削刃の給油部分に供給するための切削油通路を備え、
上記給油タンクが、
切削油を密封収納するタンク本体であって、装置本体の上記切削油通路の切削油受入れ口に連通される給油孔を備えタンク本体と、
該タンク本体内に取り付けられた可撓性の通気管であって、一端が当該タンクの周囲外気に連通され、他端にフロートが取り付けられ、該フロートが当該通気管の該他端を、該タンク本体内で切削油の上部にある空気中に浮上させるようにしてある通気管と、
を備えることを特徴とする回転切削装置。 - 上記タンク本体が、装置本体に対し所要の向きにして取付け可能とされていることを特徴とする請求項6に記載の回転切削装置。
- 上記給油タンクが、上記回転中心軸線を中心にした所要の角度の向きにして上記装置本体に取付け可能とされていることを特徴とする請求項7に記載の回転切削装置。
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