JP2006026683A - インバータ制御方式パルスヒート電源 - Google Patents
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Abstract
【課題】 温度検出素子を使用しないインバータ制御方式パルスヒート電源を提
供する。
【解決手段】 本発明になるインバータ制御方式パルスヒート電源は、インバー
タ制御方式を用いて、ヒータチップに間欠的に電流を流すことにより、半田付け
を行うパルスヒート電源において、前記ヒータチップの給電端子間の電圧が所定
の電圧に達したときにこのヒータチップへの通電を停止する電圧を設定すること
; 前記ヒータチップの給電端子間の電圧を検出すること; この検出電圧と前
記設定電圧とを比較すること; 設定電圧が検出電圧より高い間は前記ヒータチ
ップへの通電を続行し、反対に低い間はこのヒータチップへの通電を停止するこ
と、を特徴とするものである。
【選択図】 図1
供する。
【解決手段】 本発明になるインバータ制御方式パルスヒート電源は、インバー
タ制御方式を用いて、ヒータチップに間欠的に電流を流すことにより、半田付け
を行うパルスヒート電源において、前記ヒータチップの給電端子間の電圧が所定
の電圧に達したときにこのヒータチップへの通電を停止する電圧を設定すること
; 前記ヒータチップの給電端子間の電圧を検出すること; この検出電圧と前
記設定電圧とを比較すること; 設定電圧が検出電圧より高い間は前記ヒータチ
ップへの通電を続行し、反対に低い間はこのヒータチップへの通電を停止するこ
と、を特徴とするものである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、パルスヒート式のリフロソルダリング装置のヒータ
チップに電流を供給するパルスヒート電源に係り、特にヒータチップの温度計測
素子として熱電対を用いることなくヒータチップの温度制御を可能とするインバ
ータ制御方式パルスヒート電源に関するものである。
チップに電流を供給するパルスヒート電源に係り、特にヒータチップの温度計測
素子として熱電対を用いることなくヒータチップの温度制御を可能とするインバ
ータ制御方式パルスヒート電源に関するものである。
従来、被接合部を局部的に加熱することによって薄膜基板等へのリード線の熱
圧着や、プリント基板へのICリードのリフロソルダリングなどを行うリフロソ
ルダリング装置があり、このリフロソルダリング装置で用いられる局部加熱法の
1方式としてパルスヒート法がある。
パルスヒート法は、ヒータチップと呼ばれる接合ヘッドによって被接合部を加
圧しながら、このヒータチップに大電流を流して、そこで発生するジュール熱に
より被接合部(リフロソルダリングの場合には半田)を溶融させて接合を得るも
のである。
圧着や、プリント基板へのICリードのリフロソルダリングなどを行うリフロソ
ルダリング装置があり、このリフロソルダリング装置で用いられる局部加熱法の
1方式としてパルスヒート法がある。
パルスヒート法は、ヒータチップと呼ばれる接合ヘッドによって被接合部を加
圧しながら、このヒータチップに大電流を流して、そこで発生するジュール熱に
より被接合部(リフロソルダリングの場合には半田)を溶融させて接合を得るも
のである。
このようなパルスヒート法はヒータチップの温度を測定して、所定の設定温度
になるように制御しており、この温度計測素子として熱電対を用いている。(例
えば、特許文献1参照)。
になるように制御しており、この温度計測素子として熱電対を用いている。(例
えば、特許文献1参照)。
図5はこのようなリフロソルダリング装置のヒータチップに電流を供給する従
来のパルスヒート電源のブロック図、図6はこのパルスヒート電源の動作を説明
するためのタイミングチャート図である。
図5において、1は入力交流電圧を整流する整流回路、2はコンデンサ、3a
〜3dは整流回路1及びコンデンサ2によって得られた直流電圧をスイッチング
するスイッチング素子となるトランジスタ、4はトランス、5はヒータチップ、
6は熱電対、7は熱電対6の出力電圧を増幅して熱電対フィードバック電圧Vf
を出力する増幅器、8はヒータチップ5の設定温度に応じた電圧Vsを出力する
温度設定スイッチである。
来のパルスヒート電源のブロック図、図6はこのパルスヒート電源の動作を説明
するためのタイミングチャート図である。
図5において、1は入力交流電圧を整流する整流回路、2はコンデンサ、3a
〜3dは整流回路1及びコンデンサ2によって得られた直流電圧をスイッチング
するスイッチング素子となるトランジスタ、4はトランス、5はヒータチップ、
6は熱電対、7は熱電対6の出力電圧を増幅して熱電対フィードバック電圧Vf
を出力する増幅器、8はヒータチップ5の設定温度に応じた電圧Vsを出力する
温度設定スイッチである。
また、9はPWM制御回路であり、熱電対フィードバック電圧Vf及び温度設
定スイッチ8からの電圧Vsに基づき、トランジスタ3a〜3dのオン/オフす
る時間をヒータチップ5の温度が設定温度になるように制御する。11はフィー
ドバック電圧Vfと温度設定スイッチ8からの電圧Vsの差を電圧V1として出
力する誤差増幅器、12は三角波電圧V2を発生する発振器、13は電圧V1と
三角波電圧V2を比較する比較器、14は否定回路、15はT形フリップフロッ
プ、16、17はNOR回路である。そして、整流回路1、コンデンサ2が整流
平滑回路を構成している。
定スイッチ8からの電圧Vsに基づき、トランジスタ3a〜3dのオン/オフす
る時間をヒータチップ5の温度が設定温度になるように制御する。11はフィー
ドバック電圧Vfと温度設定スイッチ8からの電圧Vsの差を電圧V1として出
力する誤差増幅器、12は三角波電圧V2を発生する発振器、13は電圧V1と
三角波電圧V2を比較する比較器、14は否定回路、15はT形フリップフロッ
プ、16、17はNOR回路である。そして、整流回路1、コンデンサ2が整流
平滑回路を構成している。
次に、このようなパルスヒート電源の動作を説明する。
図示しない商用交流電源からの交流電圧(AC200V)は、3相全波整流回
路1によって整流され、コンデンサ2によって平滑化される。このような整流平
滑回路によって生成された直流電圧は、後述するトランジスタ3a〜3dのオン
/オフによって例えば1kHzの交流電圧に変換され、この交流を低電圧、大電
流に変換するトランス4を介してヒータチップ5に印加される。こうして、ヒー
タチップ5に電流が流れ始める。
図示しない商用交流電源からの交流電圧(AC200V)は、3相全波整流回
路1によって整流され、コンデンサ2によって平滑化される。このような整流平
滑回路によって生成された直流電圧は、後述するトランジスタ3a〜3dのオン
/オフによって例えば1kHzの交流電圧に変換され、この交流を低電圧、大電
流に変換するトランス4を介してヒータチップ5に印加される。こうして、ヒー
タチップ5に電流が流れ始める。
このヒータチップ5の温度は熱電対6によって電圧に変換される。そして、熱
電対6の出力電圧は差動増幅器7によって増幅され、熱電対フィードバック電圧
VfとしてPWM制御回路9に入力される。
また、ヒータチップ5の温度を設定するための温度設定スイッチ8を操作する
ことにより、設定温度に応じた電圧Vsがスイッチ8から回路9に入力される。
電対6の出力電圧は差動増幅器7によって増幅され、熱電対フィードバック電圧
VfとしてPWM制御回路9に入力される。
また、ヒータチップ5の温度を設定するための温度設定スイッチ8を操作する
ことにより、設定温度に応じた電圧Vsがスイッチ8から回路9に入力される。
次いで、PWM制御回路9内の誤差増幅器11は、熱電対フィードバック電圧
Vfと温度設定スイッチ8からの電圧Vsの差を電圧V1として出力する。
発振器12は図6(a)のような2kHzの三角波電圧V2を発生しており、
比較器13はこの三角波電圧V2と誤差増幅器11の出力電圧V1を比較する。
この結果、比較器13の出力電圧V3は、電圧V1(図6(a)ではV1a又
はV1b)が三角波電圧V2以上の期間で図6(b)のように「H」レベルとな
り、V2以下の期間で「L」レベルとなる。
Vfと温度設定スイッチ8からの電圧Vsの差を電圧V1として出力する。
発振器12は図6(a)のような2kHzの三角波電圧V2を発生しており、
比較器13はこの三角波電圧V2と誤差増幅器11の出力電圧V1を比較する。
この結果、比較器13の出力電圧V3は、電圧V1(図6(a)ではV1a又
はV1b)が三角波電圧V2以上の期間で図6(b)のように「H」レベルとな
り、V2以下の期間で「L」レベルとなる。
続いて、T形フリップフロップ15は、否定回路14の出力電圧V4(図6(
c))が「L」から「H」に立ち上がる度に、出力端子Q、バーQの値を反転さ
せる。これにより、フリップフロップ15の出力電圧V5a、V5bは図6(d
)、(e)に示すように交互に「H」レベルとなり、NOR回路16、17の出
力電圧V6、V7も図6(f)、(g)のように交互に「H」レベルとなる。
c))が「L」から「H」に立ち上がる度に、出力端子Q、バーQの値を反転さ
せる。これにより、フリップフロップ15の出力電圧V5a、V5bは図6(d
)、(e)に示すように交互に「H」レベルとなり、NOR回路16、17の出
力電圧V6、V7も図6(f)、(g)のように交互に「H」レベルとなる。
したがって、電圧V7をベース入力電圧とするトランジスタ3a、3bの組と
、電圧V6をベース入力電圧とするトランジスタ3c、3dの組も、交互にオン
することになり、この結果トランス4の1次側に流れる電流Iは図6(h)に示
すように1kHzの交流となる。なお、図6(h)において、Tは制御周期であ
り、交流周波数をf(三角波電圧V2の周波数の1/2)とすると、T=1/2
fである。
、電圧V6をベース入力電圧とするトランジスタ3c、3dの組も、交互にオン
することになり、この結果トランス4の1次側に流れる電流Iは図6(h)に示
すように1kHzの交流となる。なお、図6(h)において、Tは制御周期であ
り、交流周波数をf(三角波電圧V2の周波数の1/2)とすると、T=1/2
fである。
このようなパルスヒート電源において、最初の立ち上がり時は、温度設定スイ
ッチ8で設定された温度よりもヒータチップ5の温度が低く、電圧Vsよりもフ
ィードバック電圧Vfの方がかなり小さいため、誤差増幅器11の出力電圧V1
が低い値となる(図6(a)のV1a)。
これにより、周期Tにおいてトランジスタ3a〜3dがオンする期間Tonが
長くなって、オフする期間Toffが短くなり、大きな電流がヒータチップ5に
流れる。
ッチ8で設定された温度よりもヒータチップ5の温度が低く、電圧Vsよりもフ
ィードバック電圧Vfの方がかなり小さいため、誤差増幅器11の出力電圧V1
が低い値となる(図6(a)のV1a)。
これにより、周期Tにおいてトランジスタ3a〜3dがオンする期間Tonが
長くなって、オフする期間Toffが短くなり、大きな電流がヒータチップ5に
流れる。
次に、このような電流の供給によりヒータチップ5の温度が上昇すると、熱電
対フィードバック電圧Vfが上昇して電圧Vsに近づくので、誤差増幅器11の
出力電圧V1は図6(a)のV1bのように上昇する。
よって、比較器13の出力電圧V3は、立ち上がり時に比べると「L」レベル
の期間が短くなって「H」レベルの期間が長くなり、トランジスタ3a〜3dと
しては、図6(h)に示すようにオンする期間Tonが短くなってオフする期間
Toffが長くなる。
対フィードバック電圧Vfが上昇して電圧Vsに近づくので、誤差増幅器11の
出力電圧V1は図6(a)のV1bのように上昇する。
よって、比較器13の出力電圧V3は、立ち上がり時に比べると「L」レベル
の期間が短くなって「H」レベルの期間が長くなり、トランジスタ3a〜3dと
しては、図6(h)に示すようにオンする期間Tonが短くなってオフする期間
Toffが長くなる。
こうして、ヒータチップ5の温度上昇に伴いチップ5に供給する電流を減らす
ことにより、温度設定スイッチ8で設定された温度を保つように動作する。
以上のようなトランジスタ3a〜3dのオン/オフ制御によってパルスヒート
電源を実現することができる。
ことにより、温度設定スイッチ8で設定された温度を保つように動作する。
以上のようなトランジスタ3a〜3dのオン/オフ制御によってパルスヒート
電源を実現することができる。
以上のように従来のパルスヒート電源は、ヒータチップの温度を温度センサと
して熱電対を使用して検出して、その検出結果をフィードバック制御を行うこと
により、ヒータチップの温度制御を実現している。そして、この熱電対は溶接に
よりヒータチップに取り付けられているが、高温下での半田付けの温度サイクル
の影響により溶接部が剥がれたり、熱電対素線が断線したりすることがあるので
、適切なヒータチップの温度制御ができなくなるためヒータチップの寿命が短く
なるという問題点があった。また、熱電対の寿命はヒータチップの寿命と比較し
て短いため、使用状況に応じて交換する必要があり、取扱い上面倒であるという
問題点もあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、熱電対を使用せずにヒ
ータチップの温度を検出して、その検出結果をフィードバックしてヒータチップ
への供給電流の制御を可能とするインバータ制御方式パルスヒート電源を提供す
ることを目的とする。
して熱電対を使用して検出して、その検出結果をフィードバック制御を行うこと
により、ヒータチップの温度制御を実現している。そして、この熱電対は溶接に
よりヒータチップに取り付けられているが、高温下での半田付けの温度サイクル
の影響により溶接部が剥がれたり、熱電対素線が断線したりすることがあるので
、適切なヒータチップの温度制御ができなくなるためヒータチップの寿命が短く
なるという問題点があった。また、熱電対の寿命はヒータチップの寿命と比較し
て短いため、使用状況に応じて交換する必要があり、取扱い上面倒であるという
問題点もあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、熱電対を使用せずにヒ
ータチップの温度を検出して、その検出結果をフィードバックしてヒータチップ
への供給電流の制御を可能とするインバータ制御方式パルスヒート電源を提供す
ることを目的とする。
本発明は、抵抗値が温度の関数であること、そして電圧は抵抗値の関数である
ことに着目してなされたものである。すなわち抵抗値は次の式で表現することが
できる。
R=ρ×{1+α×(T−T25)}×(L/A)
ここで、ρは抵抗体を構成する材料の抵抗率、αは抵抗体を構成する材料の温
度係数、T25は基準温度(ここでは、摂氏25度)、Lは抵抗体の長さ、Aは
抵抗体の断面積である。
また、電圧は次の式で表現することができる。
V=I×R
ここで、Iは電流である。
従って、これらの式から、電流を一定にしておくことにより、電圧を測定する
ことで温度を算出することが可能であり、電圧そのものを制御パラメータとして
半田付け温度を制御することが可能となる。
ことに着目してなされたものである。すなわち抵抗値は次の式で表現することが
できる。
R=ρ×{1+α×(T−T25)}×(L/A)
ここで、ρは抵抗体を構成する材料の抵抗率、αは抵抗体を構成する材料の温
度係数、T25は基準温度(ここでは、摂氏25度)、Lは抵抗体の長さ、Aは
抵抗体の断面積である。
また、電圧は次の式で表現することができる。
V=I×R
ここで、Iは電流である。
従って、これらの式から、電流を一定にしておくことにより、電圧を測定する
ことで温度を算出することが可能であり、電圧そのものを制御パラメータとして
半田付け温度を制御することが可能となる。
本発明になるインバータ制御方式パルスヒート電源は、インバータ制御方式を
用いて、ヒータチップに間欠的に電流を流すことにより、半田付けを行うパルス
ヒート電源において、前記ヒータチップの給電端子間の電圧が所定の電圧に達し
たときにこのヒータチップへの通電を停止する電圧を設定すること;前記ヒータ
チップの給電端子間の電圧を検出すること;この検出電圧と前記設定電圧とを比
較すること;設定電圧が検出電圧より高い間は前記ヒータチップへの通電を続行
し、反対に低い間はこのヒータチップへの通電を停止すること、を特徴とするも
のである。
用いて、ヒータチップに間欠的に電流を流すことにより、半田付けを行うパルス
ヒート電源において、前記ヒータチップの給電端子間の電圧が所定の電圧に達し
たときにこのヒータチップへの通電を停止する電圧を設定すること;前記ヒータ
チップの給電端子間の電圧を検出すること;この検出電圧と前記設定電圧とを比
較すること;設定電圧が検出電圧より高い間は前記ヒータチップへの通電を続行
し、反対に低い間はこのヒータチップへの通電を停止すること、を特徴とするも
のである。
また、本発明になるインバータ制御方式パルスヒート電源は、インバータ制御
方式を用いて、ヒータチップに間欠的に電流を流すことにより、半田付けを行う
パルスヒート電源において、所定のパラメータを設定するパラメータ設定部と、
前記ヒータチップの給電端子間の電圧を検出すると共に所定の増幅を行う電圧検
出増幅部と、前記パラメータ設定部で設定されたパラメータとこの電圧検出増幅
部からの電圧と別途設けられた操作部からの半田付け開始信号に基づいて前記イ
ンバータ制御方式のインバータ部のゲート信号を生成するPWM制御部と、を有
することを特徴とするものである。
方式を用いて、ヒータチップに間欠的に電流を流すことにより、半田付けを行う
パルスヒート電源において、所定のパラメータを設定するパラメータ設定部と、
前記ヒータチップの給電端子間の電圧を検出すると共に所定の増幅を行う電圧検
出増幅部と、前記パラメータ設定部で設定されたパラメータとこの電圧検出増幅
部からの電圧と別途設けられた操作部からの半田付け開始信号に基づいて前記イ
ンバータ制御方式のインバータ部のゲート信号を生成するPWM制御部と、を有
することを特徴とするものである。
このインバータ制御方式パルスヒート電源で用いられるパラメータは次のもの
からなることを特徴とするものである。
イ.前記ヒータチップへの通電パターンのサイクルタイムを決定する間隔であ
る通電間隔時間T1
ロ.所定時間経過時に前記ヒータチップが所定の電圧に達しないときにこのヒ
ータチップへの通電を停止させる通電制限時間T2
ハ.総通電時間である加熱時間T3
ニ.前記インバータ制御におけるインバータ部の通電パワーを設定するゲート
開度幅W1
ホ.所定の半田付け温度に対応する電圧であり、前記ヒータチップの温度がこ
の温度に達したときにこのヒータチップへの通電を停止するしきい値となる通電
停止電圧V11
からなることを特徴とするものである。
イ.前記ヒータチップへの通電パターンのサイクルタイムを決定する間隔であ
る通電間隔時間T1
ロ.所定時間経過時に前記ヒータチップが所定の電圧に達しないときにこのヒ
ータチップへの通電を停止させる通電制限時間T2
ハ.総通電時間である加熱時間T3
ニ.前記インバータ制御におけるインバータ部の通電パワーを設定するゲート
開度幅W1
ホ.所定の半田付け温度に対応する電圧であり、前記ヒータチップの温度がこ
の温度に達したときにこのヒータチップへの通電を停止するしきい値となる通電
停止電圧V11
また、このインバータ制御方式パルスヒート電源で用いられる各パラメータの
設定範囲とデフォルト値は、次のようなものであることを特徴とするものである
。
イ.前記通電間隔時間T1は0〜999msであり、デフォルト値はこの設定
範囲の任意の1の時間であること。
ロ.前記通電制限時間T2は0〜999msであり、デフォルト値は1ms以
上であって、この設定範囲内の任意の1の時間であること。
ハ.前記加熱時間T3は0.0〜99.99sであり、デフォルト値はこの設
定範囲内の任意の1の時間であること。
ニ.前記ゲート開度幅W1は10.0〜90.0パーセントであり、デフォル
ト値はこの設定範囲内の任意の1の開度幅であること。
ホ.前記通電停止電圧V11の設定範囲は、0.1V〜10.0Vであり、デ
フォルト値はこの設定範囲の任意の1の電圧であること。
設定範囲とデフォルト値は、次のようなものであることを特徴とするものである
。
イ.前記通電間隔時間T1は0〜999msであり、デフォルト値はこの設定
範囲の任意の1の時間であること。
ロ.前記通電制限時間T2は0〜999msであり、デフォルト値は1ms以
上であって、この設定範囲内の任意の1の時間であること。
ハ.前記加熱時間T3は0.0〜99.99sであり、デフォルト値はこの設
定範囲内の任意の1の時間であること。
ニ.前記ゲート開度幅W1は10.0〜90.0パーセントであり、デフォル
ト値はこの設定範囲内の任意の1の開度幅であること。
ホ.前記通電停止電圧V11の設定範囲は、0.1V〜10.0Vであり、デ
フォルト値はこの設定範囲の任意の1の電圧であること。
また、このインバータ制御方式パルスヒート電源は、前記電圧検出増幅部から
の電圧が、前記通電制限時間T2内に前記通電停止電圧V11に到達しないとき
に、前記ヒータチップへの通電を停止することを特徴とするものである。
の電圧が、前記通電制限時間T2内に前記通電停止電圧V11に到達しないとき
に、前記ヒータチップへの通電を停止することを特徴とするものである。
本発明によれば、課題を解決するための手段に述べたような構成を採用するこ
ととしたので、熱電対を使用しないでもヒータチップの温度を電圧として検出す
ることが可能となる。また、各種パラメータを設定することにより、一定幅のゲ
ート信号101によりインバータ部をスイッチィングし、ヒータチップに一定間
隔で通電/休止を繰り返すことにしてヒータチップの温度を上昇させ、この間前
述したように常時ヒータチップの温度を電圧として検出し、この電圧をフィード
バックしてヒータチップの温度がしきい値として設定された所定の電圧(温度)
超えた場合には、ヒータチップに流す電流を停止することにしたので、ヒータチ
ップの温度を一定に保持することが可能となる。
ととしたので、熱電対を使用しないでもヒータチップの温度を電圧として検出す
ることが可能となる。また、各種パラメータを設定することにより、一定幅のゲ
ート信号101によりインバータ部をスイッチィングし、ヒータチップに一定間
隔で通電/休止を繰り返すことにしてヒータチップの温度を上昇させ、この間前
述したように常時ヒータチップの温度を電圧として検出し、この電圧をフィード
バックしてヒータチップの温度がしきい値として設定された所定の電圧(温度)
超えた場合には、ヒータチップに流す電流を停止することにしたので、ヒータチ
ップの温度を一定に保持することが可能となる。
従って、熱電対を使用しないでヒータチップの温度フィードバック制御可能が
可能となるので、高温下での半田付けの温度サイクルの影響により熱電対の溶接
部が剥がれたり、熱電対素線が断線したりすることがないので、適切な温度制御
が可能となるからヒータチップの寿命が長く、しかも信頼性の高いインバータ制
御方式パルスヒート電源を提供することが可能となる。
可能となるので、高温下での半田付けの温度サイクルの影響により熱電対の溶接
部が剥がれたり、熱電対素線が断線したりすることがないので、適切な温度制御
が可能となるからヒータチップの寿命が長く、しかも信頼性の高いインバータ制
御方式パルスヒート電源を提供することが可能となる。
また、比較的寿命の短い熱電対を使用しないので取扱いが容易で使い勝手の良
いインバータ制御方式パルスヒート電源を提供することが可能となる。
加えて、所定時間内にヒータチップが所定の電圧に達しない場合は、ヒータチ
ップへの通電を停止するようにした保護機能を有しているので、半田付け不良を
最小限に抑え、稼働率の高いインバータ制御方式パルスヒート電源を提供するこ
とができる。
いインバータ制御方式パルスヒート電源を提供することが可能となる。
加えて、所定時間内にヒータチップが所定の電圧に達しない場合は、ヒータチ
ップへの通電を停止するようにした保護機能を有しているので、半田付け不良を
最小限に抑え、稼働率の高いインバータ制御方式パルスヒート電源を提供するこ
とができる。
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明になるインバータ制御方式パルスヒート電源の全体構成を示す
概略ブロック図である。また、図2は、本発明になるインバータ制御方式パルス
ヒート電源の動作状態を時系列で示す図である。
図1は、本発明になるインバータ制御方式パルスヒート電源の全体構成を示す
概略ブロック図である。また、図2は、本発明になるインバータ制御方式パルス
ヒート電源の動作状態を時系列で示す図である。
図1において、21は入力される商用3相の交流電圧を整流し、平滑化する整
流平滑部、22は整流平滑部21で得られた直流電圧を商用電力の周波数より充
分に高い周波数でスイッチングし、交流の電流を得るインバータ部、23はイン
バータ部22で得られた交流の電圧を所定の大電流で低電圧の電圧に降圧する溶
接トランス、24は溶接トランス23で得られた所定の交流電圧を整流する整流
部、25は対象物を半田付けするための加熱部となるヒータチップである。
流平滑部、22は整流平滑部21で得られた直流電圧を商用電力の周波数より充
分に高い周波数でスイッチングし、交流の電流を得るインバータ部、23はイン
バータ部22で得られた交流の電圧を所定の大電流で低電圧の電圧に降圧する溶
接トランス、24は溶接トランス23で得られた所定の交流電圧を整流する整流
部、25は対象物を半田付けするための加熱部となるヒータチップである。
また、26はヒータチップ25の給電部の両端に接続され、その間の電圧を検
出し、所定の増幅度で増幅する電圧検出増幅部、27は所定のパラメータを設定
するパラメータ設定部、28はパラメータ設定部27からの各種のパラメータと
電圧検出増幅部26からの増幅されたヒータチップ25の給電端子間の電圧およ
び半田付け開始信号102を受けてインバータ部22を直接制御するゲート信号
101を生成するPWM制御部である。
出し、所定の増幅度で増幅する電圧検出増幅部、27は所定のパラメータを設定
するパラメータ設定部、28はパラメータ設定部27からの各種のパラメータと
電圧検出増幅部26からの増幅されたヒータチップ25の給電端子間の電圧およ
び半田付け開始信号102を受けてインバータ部22を直接制御するゲート信号
101を生成するPWM制御部である。
ここで、各種パラメータは次の通りである。
イ.ヒータチップ25への通電パターンのサイクルタイムを決定する通電間隔
時間T1。この通電間隔時間T1の設定範囲は0〜999msであり、デフォル
ト値は例えば、1msである。
ロ.この時間内にヒータチップ25が後述する通電停止電圧V11に達しない
ときにヒータチップ25への通電を停止させる時間である通電制限時間T2。こ
の通電制限時間T2の設定範囲は0〜999msであり、デフォルト値は例えば
、1msである。
ハ.総通電時間である加熱時間T3。この加熱時間T3の設定範囲は0.0〜
99.99sであり、デフォルト値は例えば、1sである。
ニ.インバータ部22の通電パワーを設定するゲート開度幅W1。このゲート
開度幅W1の設定範囲は10.0〜90.0パーセントであり、デフォルト値は
、例えば10.0パーセントである。
ホ.所定の半田付け温度に対応する電圧であり、前記ヒータチップ25の温度
がこの温度に達したとき、または前記通電停止時間T2内にこのヒータチップ2
5の温度がこの電圧に到達しないときにヒータチップ25への通電を停止するし
きい値となる通電停止電圧V11。この通電停止電圧V11の設定範囲は、0.
1V〜10.0Vであり、デフォルト値は、例えば0.1Vである。
イ.ヒータチップ25への通電パターンのサイクルタイムを決定する通電間隔
時間T1。この通電間隔時間T1の設定範囲は0〜999msであり、デフォル
ト値は例えば、1msである。
ロ.この時間内にヒータチップ25が後述する通電停止電圧V11に達しない
ときにヒータチップ25への通電を停止させる時間である通電制限時間T2。こ
の通電制限時間T2の設定範囲は0〜999msであり、デフォルト値は例えば
、1msである。
ハ.総通電時間である加熱時間T3。この加熱時間T3の設定範囲は0.0〜
99.99sであり、デフォルト値は例えば、1sである。
ニ.インバータ部22の通電パワーを設定するゲート開度幅W1。このゲート
開度幅W1の設定範囲は10.0〜90.0パーセントであり、デフォルト値は
、例えば10.0パーセントである。
ホ.所定の半田付け温度に対応する電圧であり、前記ヒータチップ25の温度
がこの温度に達したとき、または前記通電停止時間T2内にこのヒータチップ2
5の温度がこの電圧に到達しないときにヒータチップ25への通電を停止するし
きい値となる通電停止電圧V11。この通電停止電圧V11の設定範囲は、0.
1V〜10.0Vであり、デフォルト値は、例えば0.1Vである。
そして、上述の各種のパラメータ設定に基づいて、基本的にはPWM制御部2
8でゲート信号101は設定された加熱時間T3の間、連続的に設定されたゲー
ト開度幅で出力されるが、通電/休止間隔のうち通電期間にのみ出力される。な
お、連続通電としないで、別途定められた時間間隔で通電/休止の繰り返しとし
ているのは温度制御の正確性を向上させるためである。
8でゲート信号101は設定された加熱時間T3の間、連続的に設定されたゲー
ト開度幅で出力されるが、通電/休止間隔のうち通電期間にのみ出力される。な
お、連続通電としないで、別途定められた時間間隔で通電/休止の繰り返しとし
ているのは温度制御の正確性を向上させるためである。
また、通電制限時間T2内に電圧検出増幅部26からのヒータチップ25の電
圧が通電停止電圧V11に到達しない場合にはゲート信号101の出力を禁止す
る。これは、一定時間内に所定の電圧に到達しないということであるから、何ら
かの異常状態にあることが想定され、このような場合ヒータチップ25に印加さ
れる電力を制限し、インバータ制御方式パルスヒート電源を保護すると同時に半
田付け対象物を保護するためである。
圧が通電停止電圧V11に到達しない場合にはゲート信号101の出力を禁止す
る。これは、一定時間内に所定の電圧に到達しないということであるから、何ら
かの異常状態にあることが想定され、このような場合ヒータチップ25に印加さ
れる電力を制限し、インバータ制御方式パルスヒート電源を保護すると同時に半
田付け対象物を保護するためである。
そして、電圧検出増幅部26からのヒータチップ25の電圧が通電停止電圧V
11を超えたときにも前記ゲート信号101の出力を禁止する。これがヒータチ
ップの温度データのフィードバック制御を構成し、所定の温度に保持する効果を
もたらす。
なお、このようなフィードバック制御方式を採用したために、通常インバータ
制御で採用されるゲート信号101の幅を拡張したり、縮小したりして温度を一
定にする手法は採用せず、ゲート信号101の幅は常に一定としている。
11を超えたときにも前記ゲート信号101の出力を禁止する。これがヒータチ
ップの温度データのフィードバック制御を構成し、所定の温度に保持する効果を
もたらす。
なお、このようなフィードバック制御方式を採用したために、通常インバータ
制御で採用されるゲート信号101の幅を拡張したり、縮小したりして温度を一
定にする手法は採用せず、ゲート信号101の幅は常に一定としている。
次に、このようなインバータ制御方式パルスヒート電源の動作を説明する。
最初に前述した所定のパラメータを所望の値に設定する。なお、この時デフォ
ルト値でよい場合はそのままでよいことは勿論である。
この設定された状態および動作状態におけるヒータチップ25の温度上昇の様
子が図2に示されている。
図2において、(A)は設定された通電停止電圧V11、(B)は設定された
通電間隔時間T1、(C)は設定された通電制限時間T2、(D)は設定された
加熱時間T3、(E)は設定されたゲート開度幅W1、(F)は検出し増幅され
たヒータチップ25の給電端子間の電圧、(G)はヒータチップ25の温度であ
る。
最初に前述した所定のパラメータを所望の値に設定する。なお、この時デフォ
ルト値でよい場合はそのままでよいことは勿論である。
この設定された状態および動作状態におけるヒータチップ25の温度上昇の様
子が図2に示されている。
図2において、(A)は設定された通電停止電圧V11、(B)は設定された
通電間隔時間T1、(C)は設定された通電制限時間T2、(D)は設定された
加熱時間T3、(E)は設定されたゲート開度幅W1、(F)は検出し増幅され
たヒータチップ25の給電端子間の電圧、(G)はヒータチップ25の温度であ
る。
この状態で図示しない3相200Vの商用交流電源を通電する。そうするとこ
の3相200Vの交流電圧が、整流平滑部21に印加され、ここで整流、平滑化
される。このように整流平滑部21で生成された直流電圧は、インバータ部22
に供給される。この状態ではインバータ部22のスイッチング信号となる前述の
ゲート信号101は生成されているが、半田付け開始信号102がPWM制御部
28に入力されていないのでインバータ部22に出力されることはない。
の3相200Vの交流電圧が、整流平滑部21に印加され、ここで整流、平滑化
される。このように整流平滑部21で生成された直流電圧は、インバータ部22
に供給される。この状態ではインバータ部22のスイッチング信号となる前述の
ゲート信号101は生成されているが、半田付け開始信号102がPWM制御部
28に入力されていないのでインバータ部22に出力されることはない。
このような状態で半田付け開始信号102が動作条件設定部28に入力される
と前述のゲート信号101がインバータ部22に出力される。このゲート信号1
01は通常商用電源周波数より充分高い周波数である、例えば2kHzの周波数
の信号である。そして、前述したようにこのゲート信号101のパルス幅はパラ
メータとして設定したゲート開度幅のままで拡張したり、縮小したりしない。
と前述のゲート信号101がインバータ部22に出力される。このゲート信号1
01は通常商用電源周波数より充分高い周波数である、例えば2kHzの周波数
の信号である。そして、前述したようにこのゲート信号101のパルス幅はパラ
メータとして設定したゲート開度幅のままで拡張したり、縮小したりしない。
このゲート信号101により、インバータ部22に入力された整流平滑部21
からの直流電圧はゲート信号101に応じた高周波の交流電圧に変換され、この
交流電圧は溶接トランス23で所定の低電圧、大電流の交流電圧に変換され、そ
の後整流部24で整流され、低電圧、大電流の直流電圧となりヒータチップ25
に印加される。なお、このゲート信号101は前述したように定められた間隔で
通電/休止の通電サイクルで出力される。
からの直流電圧はゲート信号101に応じた高周波の交流電圧に変換され、この
交流電圧は溶接トランス23で所定の低電圧、大電流の交流電圧に変換され、そ
の後整流部24で整流され、低電圧、大電流の直流電圧となりヒータチップ25
に印加される。なお、このゲート信号101は前述したように定められた間隔で
通電/休止の通電サイクルで出力される。
こうすることにより、ヒータチップ25に電流が流れ、ヒータチップ25の温
度が上昇していく。このヒータチップ25の温度は電圧検出増幅部26で電圧と
して検出される。そして、PWM制御部28に入力される。一方、PWM制御部
28には通電停止電圧V11も入力されている。そして、前述したようにヒータ
チップ25からの検出電圧の方が低い場合は、ゲート信号101の出力を続行し
、ヒータチップ25への通電を続行し、ヒータチップ25の温度をさらに上昇さ
せる。
度が上昇していく。このヒータチップ25の温度は電圧検出増幅部26で電圧と
して検出される。そして、PWM制御部28に入力される。一方、PWM制御部
28には通電停止電圧V11も入力されている。そして、前述したようにヒータ
チップ25からの検出電圧の方が低い場合は、ゲート信号101の出力を続行し
、ヒータチップ25への通電を続行し、ヒータチップ25の温度をさらに上昇さ
せる。
ヒータチップ25の電圧は常時電圧検出増幅部26で検出されているので、常
時PWM制御部28で通電停止電圧V11との電圧比較も続行され、ヒータチッ
プ25の検出電圧が通電停止電圧V11を超えるとゲート信号101の出力を停
止する(図2の(1)参照)。そうするとヒータチップ25への通電が停止され
るので図2に示されるように温度が低下してくる。そして、1つの通電間隔時間
サイクルが終了するまでゲート信号101が出力されることはない。
なお、図2においては、(1)の時点でヒータチップ25の検出電圧が通電停
止電圧V11を超えているのでその時点でゲート信号101の出力が停止してい
るが、この時点で超えない場合は、通電間隔時間T1内でゲート信号101は出
力され続ける。
時PWM制御部28で通電停止電圧V11との電圧比較も続行され、ヒータチッ
プ25の検出電圧が通電停止電圧V11を超えるとゲート信号101の出力を停
止する(図2の(1)参照)。そうするとヒータチップ25への通電が停止され
るので図2に示されるように温度が低下してくる。そして、1つの通電間隔時間
サイクルが終了するまでゲート信号101が出力されることはない。
なお、図2においては、(1)の時点でヒータチップ25の検出電圧が通電停
止電圧V11を超えているのでその時点でゲート信号101の出力が停止してい
るが、この時点で超えない場合は、通電間隔時間T1内でゲート信号101は出
力され続ける。
こうして1つの通電間隔時間サイクルが終了すると次の通電間隔時間サイクル
が開始されるので再びゲート信号101の出力が開始される(図2の(2)参照
)。そうするとヒータチップ25へ通電が開始されるのでヒータチップ25の温
度が上昇し、従って電圧が上昇する。この電圧は常時電圧検出増幅部26で検出
され、PWM制御部28において前述のような動作を繰り返し、通電停止電圧V
11を超えると再びゲート信号101の出力を停止し、ヒータチップ25への通
電を停止する(図2の(3)参照)。
が開始されるので再びゲート信号101の出力が開始される(図2の(2)参照
)。そうするとヒータチップ25へ通電が開始されるのでヒータチップ25の温
度が上昇し、従って電圧が上昇する。この電圧は常時電圧検出増幅部26で検出
され、PWM制御部28において前述のような動作を繰り返し、通電停止電圧V
11を超えると再びゲート信号101の出力を停止し、ヒータチップ25への通
電を停止する(図2の(3)参照)。
この動作は、加熱時間T3の間繰り返される。こうすることによって、加熱時
間T3の間ヒータチップ25の電圧を基にヒータチップ25への通電を開始/停
止するのでヒータチップ25の温度を一定の範囲内に収めることが可能となる。
この様子を図3、図4に示す。この両図から分かるように、温度偏差は摂氏30
0度の設定に対して、約摂氏40度程度であるから、通常の半田付け作業には充
分な精度が得られることが分かる。
従って、熱電対などの温度検出素子を用いることなく、ヒータチップ25の温
度を制御できるインバータ制御方式パルスヒート電源を構成することが可能とな
る。
間T3の間ヒータチップ25の電圧を基にヒータチップ25への通電を開始/停
止するのでヒータチップ25の温度を一定の範囲内に収めることが可能となる。
この様子を図3、図4に示す。この両図から分かるように、温度偏差は摂氏30
0度の設定に対して、約摂氏40度程度であるから、通常の半田付け作業には充
分な精度が得られることが分かる。
従って、熱電対などの温度検出素子を用いることなく、ヒータチップ25の温
度を制御できるインバータ制御方式パルスヒート電源を構成することが可能とな
る。
一方、上述のように順調にヒータチップ25の温度が上昇せず、通電制限時間
T2が経過しても電圧検出増幅部26からのヒータチップ25の給電端子間の電
圧が通電停止電圧V11に到達しない場合は、ゲート信号101の出力を停止さ
せる。このように、所定時間内に所定温度に到達しない場合に、ヒータチップ2
5に給電を停止するのはインバータ制御方式パルスヒート電源を保護すると同時
に半田付け対象物を保護するためである。
T2が経過しても電圧検出増幅部26からのヒータチップ25の給電端子間の電
圧が通電停止電圧V11に到達しない場合は、ゲート信号101の出力を停止さ
せる。このように、所定時間内に所定温度に到達しない場合に、ヒータチップ2
5に給電を停止するのはインバータ制御方式パルスヒート電源を保護すると同時
に半田付け対象物を保護するためである。
なお、本発明においては溶接トランスで生成された大電流で低電圧の交流電圧
を整流部で整流し、直流としてからヒータチップに通電しているのは、半田付け
ケーブル等のインダクタンス成分が負荷となるので交流のままであると、半田付
けのエネルギが消耗されるのでその消耗を防止するためである。
を整流部で整流し、直流としてからヒータチップに通電しているのは、半田付け
ケーブル等のインダクタンス成分が負荷となるので交流のままであると、半田付
けのエネルギが消耗されるのでその消耗を防止するためである。
1 整流回路、 2 コンデンサ、 3a〜3d トランジスタ、
4 トランス、 5 ヒータチップ、 6 熱電対、 7 増幅器、
8 温度設定スイッチ、 9 PWM制御回路、 11 誤差増幅器、
12 発振器、 13 比較器、 14 否定回路、
15 T形フリップフロップ、 16、17 NOR回路、
21 整流平滑部、 22 インバータ部、 23 溶接トランス
24 整流部、 25 ヒータチップ、 26 電圧検出増幅部
27 パラメータ設定部、 28 PWM制御部
4 トランス、 5 ヒータチップ、 6 熱電対、 7 増幅器、
8 温度設定スイッチ、 9 PWM制御回路、 11 誤差増幅器、
12 発振器、 13 比較器、 14 否定回路、
15 T形フリップフロップ、 16、17 NOR回路、
21 整流平滑部、 22 インバータ部、 23 溶接トランス
24 整流部、 25 ヒータチップ、 26 電圧検出増幅部
27 パラメータ設定部、 28 PWM制御部
Claims (5)
- インバータ制御方式を用いて、ヒータチップに間欠的に電流を流
すことにより、半田付けを行うパルスヒート電源において、
前記ヒータチップの給電端子間の電圧が所定の電圧に達したときにこのヒータ
チップへの通電を停止する電圧を設定すること; 前記ヒータチップの給電端子
間の電圧を検出すること; この検出電圧と前記設定電圧とを比較すること;
設定電圧が検出電圧より高い間は前記ヒータチップへの通電を続行し、反対に低
い間はこのヒータチップへの通電を停止すること、
を特徴とするインバータ制御方式パルスヒート電源。 - インバータ制御方式を用いて、ヒータチップに間欠的に電流を流
すことにより、半田付けを行うパルスヒート電源において、
所定のパラメータを設定するパラメータ設定部と、
前記ヒータチップの給電端子間の電圧を検出すると共に所定の増幅を行う電圧
検出増幅部と、
前記パラメータ設定部で設定されたパラメータとこの電圧検出増幅部からの電
圧と別途設けられた操作部からの半田付け開始信号に基づいて前記インバータ制
御方式のインバータ部のゲート信号を生成するPWM制御部と、
を有することを特徴とするインバータ制御方式パルスヒート電源。 - 前記パラメータ設定部で設定されるパラメータは、次のものから
なることを特徴とする請求項2記載のインバータ制御方式パルスヒート電源。
イ.前記ヒータチップへの通電パターンのサイクルタイムを決定する間隔であ
る通電間隔時間T1
ロ.所定時間経過時に前記ヒータチップが所定の電圧に達しないときにこのヒ
ータチップへの通電を停止させる通電制限時間T2
ハ.総通電時間である加熱時間T3
ニ.前記インバータ制御におけるインバータ部の通電パワーを設定するゲート
開度幅W1
ホ.所定の半田付け温度に対応する電圧であり、前記ヒータチップの温度がこ
の温度に達したときにこのヒータチップへの通電を停止するしきい値となる通電
停止電圧V11 - 前記各パラメータの設定範囲とデフォルト値は、次のとおりであ
ることを特徴とする請求項2記載のインバータ制御方式パルスヒート電源。
イ.前記通電間隔時間T1は0〜999msであり、デフォルト値はこの設定
範囲の任意の1の時間であること。
ロ.前記通電制限時間T2は0〜999msであり、デフォルト値は1ms以
上であって、この設定範囲内の任意の1の時間であること。
ハ.前記加熱時間T3は0.0〜99.99sであり、デフォルト値はこの設
定範囲内の任意の1の時間であること。
ニ.前記ゲート開度幅W1は10.0〜90.0パーセントであり、デフォル
ト値はこの設定範囲内の任意の1の開度幅であること。
ホ.前記通電停止電圧V11の設定範囲は、0.1V〜10.0Vであり、デ
フォルト値はこの設定範囲の任意の1の電圧であること - 前記電圧検出増幅部からの電圧が、前記通電制限時間T2内に前
記通電停止電圧V11に到達しないときに、前記ヒータチップへの通電を停止す
ることを特徴とする請求項1または2記載のインバータ制御方式パルスヒート電
源。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004208371A JP2006026683A (ja) | 2004-07-15 | 2004-07-15 | インバータ制御方式パルスヒート電源 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004208371A JP2006026683A (ja) | 2004-07-15 | 2004-07-15 | インバータ制御方式パルスヒート電源 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006026683A true JP2006026683A (ja) | 2006-02-02 |
Family
ID=35893635
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004208371A Pending JP2006026683A (ja) | 2004-07-15 | 2004-07-15 | インバータ制御方式パルスヒート電源 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006026683A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008296230A (ja) * | 2007-05-29 | 2008-12-11 | Taiyo Denki Sangyo Kk | ハンダ溶融装置 |
JP2015195772A (ja) * | 2014-04-02 | 2015-11-09 | 株式会社フロンティアエンジニアリング | 飲食物の殺菌装置 |
CN107790840A (zh) * | 2017-12-13 | 2018-03-13 | 深圳创新高电子实业有限公司 | 全球通宽电压输入的电烙铁电子控制系统 |
-
2004
- 2004-07-15 JP JP2004208371A patent/JP2006026683A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008296230A (ja) * | 2007-05-29 | 2008-12-11 | Taiyo Denki Sangyo Kk | ハンダ溶融装置 |
JP2015195772A (ja) * | 2014-04-02 | 2015-11-09 | 株式会社フロンティアエンジニアリング | 飲食物の殺菌装置 |
CN107790840A (zh) * | 2017-12-13 | 2018-03-13 | 深圳创新高电子实业有限公司 | 全球通宽电压输入的电烙铁电子控制系统 |
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---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
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|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20070807 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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