JP2006026006A - 回胴式遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製造等に係るコストを低減し、または遊技における操作性を向上させた回胴式遊技機を提供する。
【解決手段】 隣接するCRユニット(8)を使ってメダルの貸し出しを行うスロットマシン(1)であって、リールの図柄を透視させる非表示領域(12)が形成された液晶パネルユニット(11)を取り付け、更にメダルの貸し出し、またはカード返却操作を行うためのタッチパネルスイッチ(141,142)を液晶パネルユニットの液晶表示領域(10)に設ける。例えばゲーム中などメダル貸し出し不可時にメダル貸出スイッチを表示しないことで、無駄な操作を回避させる。
【選択図】 図8

Description

本発明は、遊技媒体の貸し出し機能を有する回胴式遊技機に関する。
スロットマシンである回胴式の遊技機が多数設置された遊技場においては、各スロットマシンに隣接して台間機と呼ばれる遊技媒体貸出機が設けられ、遊技者は座席を離れることなく遊技媒体(以下、単に「メダル」という)の貸し出しを行えるようになっている。また、近年においては、プリペイド式のカード媒体を受け付けてメダルの貸し出しを行う貸出システムが導入されている。
この貸出システムにおいては、スロットマシンと遊技媒体貸出機とが相互に通信可能に接続され、スロットマシン側に設けられた貸出スイッチが操作されることにより、遊技媒体貸出機がカード媒体に記録された有価価値から所定価値を費やしてスロットマシンへメダル貸出を要求する信号(メダル貸出要求信号)を送信する。スロットマシンは、遊技媒体貸出機からのメダル貸出要求信号を受信することで相当枚数のメダルを前面の受皿部へ払い出している。また、スロットマシンにおいては、メダルの投入または入賞により配当されたメダルを、電子的なデータであるクレジットとして記憶して内部貯留することができるので、上述のメダル貸出要求信号に応じて当該クレジットを加算してメダルの貸し出し処理を行うようにしたシステムも提案されている。
一方、スロットマシンのフロントマスクを形成する前扉には、リールの回転開始及び停止操作をするためのスタートレバー及びストップボタンと、メダルの貸し出し操作を行うための貸出スイッチ、及び遊技媒体貸出機に挿入したプリペイドカードを排出させるための返却スイッチ等の操作スイッチ類が、前扉と一体的に形成された操作卓にまとめて配置されている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−10393号公報
しかし、上述の貸出システムに対応する従来のスロットマシンにおいては、前扉と一体的に形成された操作卓にメダル貸し出し操作に係るスイッチ類が配置されているので、例えば同じ機種(仕様)のスロットマシン同士であっても、上述の貸出システム対応型と非対応型のスロットマシンにおいて、前扉の互換性がなかった。このため、それぞれに対応する型式において別々に前扉の設計、製造、及び在庫管理する必要があり、スロットマシンのコスト高を招いていた。
また、スロットマシンは、リールが回転しているゲーム中などにおいてはメダルの貸し出しを行わないようにしているが、遊技者とっては、スロットマシンがどの状態のときにメダルの貸し出し操作を不可としているかが分かりにくく、かかる状態において貸し出し操作が行われると遊技者が困惑する場合があった。
本発明は、こうした従来の問題に鑑みてなされたものであり、例えば製造等に係るコストを削減し、若しくは遊技媒体の貸し出し等における操作性または利便性等を向上させた回胴式遊技機を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、使用者による貸し出し操作に応じて遊技媒体を貸し出す機能を備え、前記遊技媒体を遣って複数のリールが表示する図柄に基づく遊技を提供する回胴式遊技機であって、前記複数のリールと対向する領域に当該各リールが表示する図柄を透視させる非表示領域が形成されるとともに当該非表示領域の周囲に液晶表示領域が形成された液晶パネル部材が当該回胴式遊技機の前扉に着脱可能に取り付けられ、前記遊技媒体の貸し出し操作を行うためのタッチパネル操作入力手段が、前記液晶パネル部材の前記液晶表示領域に設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回胴式遊技機であって、前記タッチパネル操作入力手段の機能を遊技者へ認識させる文字又はマーク、若しくは文字及びマークを前記液晶表示領域の当該タッチパネル操作入力手段の近傍に表示させる表示手段を更に備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の回胴式遊技機であって、前記表示手段は、少なくとも前記リールが回転中であり前記遊技媒体の貸し出しを不可とする状態に当該回胴式遊技機がある場合には、前記液晶表示領域に前記タッチパネル操作入力手段の機能を遊技者へ認識させる文字及びマークを表示させないことを特徴とする。
請求項1に記載の回胴式遊技機によれば、リールの図柄を透視させる非表示領域とその周囲に映像を表示可能な液晶表示領域が形成された液晶パネル部材が当該回胴式遊技機の前扉に着脱可能に取り付けられる。更に、遊技媒体の貸し出し操作を行うためのタッチパネル操作入力手段が、液晶パネル部材の液晶表示領域に設けられる。使用者によりタッチパネル操作入力手段が操作されると、回胴式遊技機は、遊技媒体を貸し出す処理を行う。液晶パネル部材は、その液晶表示領域にタッチパネル操作入力手段を認識させる映像を表示するか否かソフト的な変更を加えるだけで、遊技媒体の貸し出し機能を有しない他の回胴式遊技機にも転用可能であり、これにより、回胴式遊技機の製造等のコストを低減させることができる。
請求項2に記載の回胴式遊技機によれば、表示手段は、タッチパネル操作入力手段の近傍に、その機能を遊技者へ認識させる文字又はマーク、若しくは文字及びマークを表示させる。これにより、遊技者はタッチパネル操作入力手段の配置等を容易に認識でき、遊技媒体の貸し出し操作における操作性または利便性を向上させる。
請求項3に記載の回胴式遊技機によれば、リールが回転中であり遊技媒体の貸し出しを不可とする状態にある場合には、表示手段は、タッチパネル操作入力手段の機能を遊技者へ認識させる文字及びマークを液晶表示領域に表示させない。これにより、遊技者は遊技媒体の貸し出しを不可とする状態を容易に知ることができ、かかる状態における貸し出し操作が回避される。
本発明に係る回胴式遊技機によれば、リールの図柄を透視させる非表示領域を有する液晶パネル部材の液晶表示領域に、遊技媒体の貸し出し操作を行うためのタッチパネル操作入力手段を設けた。液晶パネル部材は、その液晶表示領域にタッチパネル操作入力手段を認識させる映像を表示するか否かソフト的な変更を加えるだけで、遊技媒体の貸し出し機能を有しない他の回胴式遊技機にも転用可能であり、これにより、回胴式遊技機の製造等のコストを低減させることができる。
また、タッチパネル操作入力手段の近傍にその機能を認識させる文字又はマークを表示させ、リールが回転中など遊技媒体の貸し出しが不可の状態のときには、当該文字及びマークを表示させない。これにより、遊技者は遊技媒体の貸し出しを不可とする状態を容易に知ることができ、この状態における貸し出し操作が回避される。したがって、遊技媒体の貸し出し操作に係る操作性または利便性が向上する。
以下、本発明に係る遊技機の好適な一実施形態として、プリペイドカードに記録される度数(遊技価値)に基づいてゲームに使用するメダルを貸し出す処理を行うCRユニットを隣接して備える、メダル貸出システム対応型のスロットマシンを例に説明する。
図1は、スロットマシン1とCRユニット8の外観構造を表した正面図である。CRユニット8は、通常、スロットマシン8に隣接する位置に配置され、互いに例えばシリアル通信可能に接続されている。CRユニット8の前面には、カード状の情報媒体であるプリペイドカードを装填するためのカード挿入口81が設けられている。なお、本実施形態では、情報媒体として所定回数のゲームが行える度数が予め記録された磁気カードであるプリペイドカードを例に説明するが、本発明を実施するにあたっては、ICメモリ(フラッシュメモリ等も含む)が埋め込まれたカードであってもよいし、またカードの形態に限らず、電子的な情報を記録再生可能な例えば代用硬貨(トークン)等の情報媒体であってもよい。
スロットマシン1は、略矩形状の箱体である筐体に対し前扉3が開閉可能に取り付けられている。前扉3の前面側は、上部パネル部4と下部パネル部5に概略区分けされ、これらは視覚効果を高めてデザインされたいわゆる化粧板として、硬質プラスチックにより一体的に形成されている。更に、下部パネル部5の下方には、入賞時に払い出されるメダル(遊技媒体)を貯留するための受皿部6aが一体的に形成された受皿ユニット6が設けられている。
また、上部パネル部4と下部パネル部5との間には、ゲーム操作を行うためのスイッチ類が配置されている操作卓7が形成されている。なお、上部パネル部4、操作卓7、下部パネル部5、及び受皿ユニット6は、遊技者側に面し、これらによって「前面パネル部」が構成されている。
操作卓7の上方の上部パネル部4中央には、略長方形に大きく開口する開口部41が形成されている。そして当該開口部41を塞ぐように、液晶パネルユニット(11)が前扉3の裏面側から取り付けられている。詳細は後述するが、液晶パネルユニット(11)の前面部分は、フルカラーの画像を表示可能とする液晶表示パネル部13となっており、当該液晶表示パネル部13の中央に、ほぼ透明で略長方形の領域である非表示領域12が形成されている。すなわち、液晶表示パネル部13には、ほぼ透明であって映像を表示しない領域である非表示領域12を通して筐体(2)内に設けられているリールユニット100の3個のリール101a、101b、101cが目視され、更に非表示領域12の周辺にゲームの演出等の映像を表示可能な液晶表示領域10が形成されている。
操作卓7に近接しその上方に位置する液晶表示パネル部13の液晶表示領域10には、メダル貸出感圧領域141とカード返却感圧領域142とがそれぞれタッチパネルスイッチの感圧領域として形成されている。なお、メダル貸出感圧領域141に形成されたスイッチが押圧操作されると、CRユニット8を使ったメダルの貸し出しが行われ、カード返却感圧領域142に形成されたスイッチが押圧操作されると、CRユニット8に装填されたプリペイドカードが排出されるようになっている。
上部パネル部4の周縁部分には、高輝度発光ダイオード等のランプ類を内蔵する演出用照明部43a、43b、43cが配置されている。また、スピーカを内蔵しゲームに係る効果音を発生させる演出用放音部44a、44bが上部パネル部4の左右にそれぞれ配置されている。更に、演出用放音部44a、44bの間には、液晶表示ユニット45が配置されている。なお、液晶表示ユニット45は、ゲームの演出に係る映像を主に表示する。
操作卓7の上面右側には、メダルを投入するための投入口を有するメダル投入部71が設けられている。また、当該上面の左側には、押しボタンスイッチである2個のベットボタン72、73が設けられている。なお、ベットボタン72、73はスロットマシンの1ゲームに賭けるメダルの枚数を提示するためのボタンスイッチである。ゲームを開始する際に、ベットボタン72が押圧操作されることで、内部貯留されているメダルから2枚のメダルがゲームに対して賭けられ、ベットボタン73が押圧操作されることで3枚のメダルが賭けられる。特に、ベットボタン73は、最大枚数のメダルを当該ゲーム賭けることから「マックスベットボタン」と呼ばれている。
操作卓7の前面左側には、リール101a、101b、101cの回転開始を指示するためのスタートレバー74が設けられている。スタートレバー74は、先端に球形の操作ノブを有する上下左右に揺動可能な操作旱を備え、操作旱が傾倒操作されるとオン、操作旱から手が離されるとスプリングの付勢力によって自動的に元の位置に戻ってオフ状態となるスイッチユニットで形成されている。
また、操作卓7の中央には、各リール101a、101b、101cの回転停止をそれぞれ指示するためのストップボタン75a、75b、75cが各リールの配列に対応して並設されている。
下部パネル部5には、スロットマシン1のモデルタイプを遊技者へ認識させる等のため、登場キャラクターの絵などを表示するパネル51が設けられている。下部パネル部5の下側に配置された受皿ユニット6には、入賞時にメダルを排出するメダル払出口61と、払い出されたメダルを貯める受皿部6aと、スピーカを内蔵し演出効果音を発生させる演出用放音部62a、62bがそれぞれ配置されている。
次に、図2を参照して、スロットマシン1の内部構造を説明する。なお、図2は、前扉3が筐体2から開いた状態でのスロットマシン1の内部構造を表している。同図において、筐体2内の上部には、スロットマシン1の全体動作を集中制御するCPU(マイコン)を備え硬質プラスチックのケースに収納された主制御基板20が取り付けられている。
筐体2内の中央には、リール101a、101b、101cを備えるリールユニット100が設けられている。リールユニット100は、前扉3が筐体2側に閉じられるとパネルユニット11に形成された表示窓12にリール101a、101b、101cが対向するように、筐体2内の所定の高さに固定されたフレーム21に位置決めされて取り付けられている。なお、各リール101a、101b、101cは、それぞれに内蔵されたステッピングモータによって回転駆動される。
また、リールユニット100の上部には、各リールを回転駆動する上記ステッピングモータへ4相の駆動パルス信号を送出する回胴装置基板(104)が取り付けられており、主制御基板20が回胴装置基板に回胴駆動(励磁)パルスデータを送出することで、各リールの回転と制動及び停止の制御を行っている。
リールユニット100の下方には、メダル投入部71から投入されたメダルを貯留し入賞の配当の際に排出口22aからメダルを排出するホッパ装置22と、ホッパ装置22から溢れたメダルを収容するための補助貯留部23と、スロットマシン1に内蔵される各機器へ電力を配電する主電源装置24が設けられている。更に、筐体2の上部右側の内壁に、CRユニット8、及び遊技場に設置されている「ホールコンピュータ」と呼ばれる管理用コンピュータと接続される外部集中端子基板25が取り付けられている。
次に、前扉3の裏面側上部には、上述の演出用放音部44a、44bに対向してスピーカ31a、31bが取り付けられている。また、図2には示していないが、スピーカ31a、31bの間に、液晶表示ユニット(45)が取り付けられ、液晶表示ユニットの裏面側に当該液晶表示ユニット等を制御駆動するサブ制御基板30が取り付けられている。すなわち、スロットマシン1全体の動作は、筐体2側に設けられている主制御基板20によって統括制御されており、サブ制御基板30は、液晶表示ユニット45による演出映像の表示制御、演出用照明部43a、43b、43c等を使った照明制御、及び演出用放音部44a、44b、62a、62bを使った演出効果音制御など、ゲームの演出に係る制御を主に行う。
サブ制御基板30の下方には、前面にリール101a、101b、101cを目視させるための透明な非表示領域12と、非表示領域12の周辺に形成された液晶表示領域10とを有する液晶パネルユニット11が着脱可能に取り付けられている。また、液晶パネルユニット11の裏面側には、リール101a、101b、101cの外周面を照射して図柄を明るく表示させるための冷陰極蛍光ランプ15a及び冷陰極蛍光ランプ15aを駆動するインバータ15bを有するリール照明部15と、スタートレバー74及びストップボタン75a、75b、75c等の操作スイッチ類の出力信号を主制御基板20へ転送する中継基板として機能する中央表示基板18とを備え、これらがユニット化されて形成されている。なお、液晶パネルユニット11の詳細な構造及び作用については後述する。
液晶パネルユニット11の下方には、メダル選別装置32が取り付けられている。メダル選別装置32は、メダル投入部71に投入されたメダルの適否を判別し振り分ける装置である。また、メダル選別装置32はメダルセンサ(321)を内蔵しており、ゲームの待機状態等において正規のメダルが投入され、メダルセンサがこのメダルを検出することによって、メダル投入の受け付けを示すメダル検出信号を主制御基板20へ送出する。
メダル選別装置32の下方には、メダル選別装置32によって振り分けられた正規のメダルを筐体2内に設けられているホッパ装置22へ案内するガイド部材33と、メダル選別装置32により排除されたメダル(または異物)をメダル排出口61へ案内するガイド部材34が設けられている。また、前扉3の裏面側下部には、ホッパ装置22の排出口22aから排出されたメダルをメダル排出口61へ案内するガイド部材35が設けられている。更に、メダル排出口61に隣接して、上述した演出用放音部62a、62bに対向するスピーカ36a、36bが取り付けられている。
次に、図3〜図6を参照し、液晶パネルユニット11について更に説明する。ここで、図3は、スロットマシン1の前扉3と液晶パネルユニット11の取り付け関係を表す斜視図である。液晶パネルユニット11は、上述したように、略透明な非表示領域12が形成された液晶表示パネル部13の裏面側上下の位置に、リール照明部15と、中央表示基板18が設けられている。そして、これらがユニット化されて組み立てられた液晶パネルユニット11が、前扉3の後方から開口部41を塞ぐようにボルト等で着脱可能に取り付けられる。
図4は、液晶パネルユニット11の液晶表示パネル部13の断面構造を模式的に表す図であり、図5(a)は、液晶表示パネル部13のガラス基板110bに形成された表示用の信号配線を表す図、図5(b)は、液晶表示部10の画素を構成する画素電極136及びスイッチング素子135の詳細を表した回路図である。液晶表示パネル部13は、2枚のガラス基板110a、110bが互いに対向して配置され、前方のガラス基板110aの背面に、後述する画素電極に対応して赤緑青に配色されたカラーフィルタ111が密接し、当該カラーフィルタ111を介して各ガラス基板110a、110bとの間に液晶層112が充填された構造を有している。一方で、各ガラス基板110a、110bとの間に介在するシール部材115によって上述の非表示領域12が画成され、当該シール部材115によって画成されたガラス基板110a、110bの間の領域には、液晶は充填されていない。
各ガラス基板110a、110bの前後には、互いの偏光方向が直交するように配置された偏光板116a、116bが密接して設けられている。後方のガラス基板110bの裏面側には偏光板116bを介してガラス製の平行平板である導光板117が密接して配置されている。また、導光板117の上下端側には、冷陰極蛍光ランプ等から形成されたバックライト119a、119bが配置されている。また、導光板117の裏面には、上述した非表示領域12が形成された部分を除いて、反射シート118が密着して配置されている。
カラーフィルタ111と液晶層112との間には、ITOからなる透明電極113が成膜され、他方ガラス基板110bと液晶層112との間には、図5(a)に示されるデータバスライン133とゲートバスライン134とが、非表示領域12が形成された部分を除いて、マトリクス状に配線されている。更に、図5(b)に示されるように、データバスライン133とゲートバスライン134とが公差する位置に、透明な画素電極136と、画素電極136への電圧印可を切り換えるTFTであるスイッチング素子135が形成されている。なお、各スイッチング素子135は、液晶表示パネル部13の上下に配置されているデータ信号駆動回路131a、131bと、左右に配置されている走査信号駆動回路132a、132bにより駆動される。
かかる液晶表示パネル部13は、データ信号駆動回路131a、131bと走査信号駆動回路132a、132bで駆動されるスイッチング素子135により一の画素電極136に所定の電圧が印可されると、当該画素電極136と共通電極113との間の液晶層が電極間で発生する電界により、当初ねじれ配向されていた液晶層の分子が垂直方向に揃う。このとき、偏光板116bによって一方向に直線偏光された、バックライト119a、119bを光源とする光は、液晶層112を通過するが偏光方向が異なる偏光板116aによって遮光される。逆に、画素電極136に所定の電圧が印可されていなければ、偏光板116bによって偏光された光は、液晶層112分子のねじれ配向により偏光板116aの偏光方向と一致する方向に偏光されるため、そのまま偏光板116aを通過する。マトリクス状に配置された各画素電極への電圧印可を切り換えることで、これらを単位画素とする映像を表示することが可能となっている。
液晶表示パネル部13の最前面には、例えばPET等の比較的軟質で透明なプラスチックシートから形成されるフロントシート120が配置され、更にフロントシート120の裏面であって、上述したメダル貸出感圧領域141とカード返却感圧領域142には、図6(a)に示すように、2枚の歪ゲージ121、122がそれぞれ貼られている。
各歪ゲージ121、122は、フロントシート120に形成された電極端子123a、123b、124a、124bを介して、図6(b)に示すホイートストンブリッジ回路が形成される。すなわち、引張り応力によるフロントシート120の歪みにほぼ比例して抵抗値が変化する2個の歪ゲージ121、122をブリッジ回路の対辺上に配置し、他の2辺に各歪ゲージ121、122の初期抵抗値(無変形時の抵抗値)と一致し、また温度特性が一致する固定抵抗125a、125bを配置してホイートストンブリッジ回路を形成する。そして、歪ゲージ121と固定抵抗125aの接続点、及び歪ゲージ122と固定抵抗125bの接続点間に一定の電圧Eを供給するとともに、固定抵抗125aと歪ゲージ122の接続点、及び固定抵抗125bと歪ゲージ121の接続点間の電圧変化を例えばオペアンプで形成される増幅回路126で増幅し、更に所定の電圧値Et以上の増幅値を検出する閾値回路127により、感圧領域の押圧操作を検出する回路を形成する。このような、歪ゲージ121、122を含むブリッジ回路と増幅回路126と閾値回路127等により、タッチ式のパネルスイッチであるメダル貸出スイッチ141aとカード返却スイッチ142aとが形成される。
メダル貸出スイッチ141aまたはカード返却スイッチ142aを形成するタッチパネルスイッチは、上述した方法以外にも、例えば抵抗膜方式または赤外線走査方式を採用するものであってもよい。これらいずれの方式においても、メダル貸出スイッチ141aとカード返却スイッチ142aの検知領域となる座標を予め設定し、液晶表示パネル部13の前面において遊技者の指等の接触を検知した場合に、その検知した座標が予め設定された前記検知領域と一致したとき当該検知領域に形成されたスイッチが操作されたものとみなされる。
かかる構成のスロットマシン1は、先のゲームにおいて入賞しメダルの払い出しが完了した時、または先のゲームにおいてハズレが確定すると待機状態となる。この待機状態において、ベットボタン72または73を押圧操作することで、内部に貯留したメダル(クレジット)から当該ゲームにメダルが賭けられゲーム開始の状態となる。
ゲーム開始の状態でスタートレバー74が傾倒操作されると、主制御基板20は、3個のリール101a、101b、101cを一斉に回転させ始める。同時に入賞役を内部抽選し、その結果をフラグ(内部抽選フラグ202c)に記憶する。
次に、遊技者がストップボタン75a、75b、75cを任意の順番でオン操作(ストップ操作)すると、主制御基板20は、それに従い順次各リールを停止させる制御を行う。そして、全てのリール101a、101b、101cが停止したことを検知すると、各リールが表示する図柄と上述のフラグに対応する入賞役に係る図柄の組み合わせとが有効なライン上で一致しているかどうか判定する。有効なライン上に停止した図柄の組み合わせのうち、何れか1つの組の図柄が上述のフラグに対応する入賞役の図柄組み合わせ条件を満足して揃うと当該役へ入賞したと判定する。役への入賞が確定すると、当該役の種類に応じて予め決められた配当数のメダルをクレジット数に加算し、またはホッパ装置22を駆動してメダルを受皿部6aへ払い出す。
次に、スロットマシン1及びCRユニット8を備えてなるメダル貸出システムを図7のブロック図に基づいて説明する。図7において、スロットマシン1の主制御基板20には、サブ制御基板30と、回胴装置基板104と、電源装置基板150と、中央表示基板18と、外部集中端子基板25が配線ケーブルでそれぞれ接続されている。主制御基板20は、CPUの他にROM、RAM等の半導体メモリからなる記憶部が備えられ、ここに予め記憶されているスロットマシンゲーム用のシステムプログラムに従ってCPUが演算処理を実行することで、スロットマシン1全体の動作を統括制御している。
主制御基板20には、中央表示基板18を介してベットボタン72、73と、スタートレバー74と、ストップボタン75a、75b、75cと、液晶パネルユニット11のメダル貸出スイッチ141aと、カード返却スイッチ142a等の操作スイッチ類、及びメダル選別装置32のメダルセンサ321等の検出スイッチ類が配線ケーブルで接続され、これらのスイッチ類からの出力信号が供給される。
主制御基板20のクレジット管理手段201は、ゲームが待機状態においてメダルセンサ321からのメダル検出信号を受信すると、「クレジット」と呼ばれる、内部に貯留するメダルの数を示す記憶データを、検出されたメダルの枚数分だけ加算する。クレジットは、入賞が確定しメダルの配当がある場合に、相当枚数分だけ加算され、また、ベットボタン72、73が操作され所定数のメダルがゲームに賭けられた場合、その枚数分が減算される。なお、クレジット管理手段201は、クレジットとして内部貯留するメダルの数の上限を例えば50枚としており、これを超えるような数のメダルの投入があった場合、メダル選別装置32を制御して投入されたメダルをメダル払出口61から返却させ、またクレジットの上限を超える入賞配当、貸し出し操作があった場合には、ホッパ装置22を駆動して、超過枚数分のメダルをメダル払出口61から排出させている。
また、主制御基板20の内部抽選手段202は、ゲームの開始状態でスタートレバー74の操作が検出されると、乱数発生装置202aを作動して乱数値を取得し、取得した乱数値を役抽選テーブル202bと照合して当該ゲームの入賞役を抽選する。すなわち、役抽選テーブル202bには、乱数発生装置202aが発生する乱数値(例えば0〜65535)のそれぞれに対応して、入賞役の種類(特別役、小役、リプレイ等)またはハズレを示す図柄の組み合わせ情報及び配当枚数等が記憶されており、取得した乱数値に基づいて入賞役またはハズレが決定され内部抽選フラグ202cに抽選結果を記憶させる。
また、主制御基板20のリール回転制御手段203は、ゲームの開始状態でスタートレバー74の操作が検出されると、回動装置基板104に回胴駆動パルスデータを送出し、各リール101a、101b、101cを一定の回転速度で回転させる制御を行う。また、ストップボタン75a、75b、75cの押圧操作に応じて、対応するリールの回転を停止させる制御を行う。なお、リール回転制御手段203は、各リール101a、101b、101cに設けられている基準位置センサ103a、103b、103cの検出信号を入力し、各リールの基準となる回転位置を把握しながら、回胴装置基板104に所定の回胴駆動パルスデータを送出し、回胴装置基板104がこの回胴駆動パルスデータに従って各ステッピングモータ102a、102b、102cを回転駆動することで、各リール101a、101b、101cの回転及び停止の動作を正確に行っている。
また、主制御基板20の入賞判定手段204は、停止した全てのリールが有効なライン上に表示する図柄の組み合わせを調べ、何れか一つの図柄の組み合わせが、内部抽選フラグ202cに記憶された当該ゲームにおける入賞役に対応する図柄の組み合わせと一致すれば、クレジット管理手段201と連携し、当該確定した入賞役による配当数分だけクレジットを加算させる。
また、主制御基板20のメダル払出制御手段205は、クレジット管理手段201と連携し、クレジットとして内部貯留可能な上限を超えるメダルの入賞配当またはCRユニット8からメダルの貸出要求があった場合、電源装置基板150を介してメダル払出手段であるホッパ装置22を制御して、クレジットの上限枚数を超える枚数分のメダルを払い出させる。
また、主制御基板20の演出制御手段206は、ゲームの進行に応じ適宜の場面でサブ制御基板30へ制御信号を送出し、サブ制御基板30がこの制御信号に基づいて、演出用照明部43a、43b、43c、演出用放音部44a、44b、62a、62b、液晶表示ユニット45、及び液晶パネルユニット11の液晶表示領域10を制御駆動することで、遊技者の視覚や聴覚に訴える演出を行っている。
スロットマシン1の外部集中端子基板25には、CRユニットIF部25aが設けられている。CRユニットIF部25aは、CRユニット8との通信制御及び、CRユニット8と取り交わす信号の切換制御を主に実行する。
CRユニット8側に搭載されているCR制御装置82は、CPU並びにROM、RAM等の半導体メモリを有するマイコンから形成され、CRユニット8に装填されたプリペイドカードの記録内容の読み出し及び書き換えを行うカードRW装置83の動作制御と、スロットマシン1のCRユニットIF部25aとの間の通信制御を主に実行する。
次に、CRユニット8を使ったメダルの貸し出し動作を説明する。まず、CRユニット8に装填されるプリペイドカードにはスロットマシン1のゲームに使用可能な所定の遊技価値が度数として記録される。例えば、5000円のプリペイドカードには50ポイント(すなわち1000円当たり度数を10ポイントとして換算)の度数が最初に記録される。なお、本実施形態では、一回の貸し出し操作で10ポイント分、50枚のメダルが貸し出されるとしている。
プリペイドカードがCRユニット8のカード挿入口81に挿入されると、カードRW装置83が当該プリペイドカードに記録されている残り度数を読み出してその情報をCR制御装置82へ出力する。CR制御装置82は、残り度数の情報をスロットマシン1のCRユニットIF部25aへ送信する。CRユニットIF部25aは、例えば図8に示すように、受信した残り度数情報を液晶表示パネル部13に映像(カード残高表示像143)で表示させる。なお、メダルの貸し出し操作、及びカード返却操作を行うタッチパネルスイッチを遊技者に認識させるため、各感圧領域141、142にマークを表示させるとともに、それぞれの上方近傍に「貸出」、「返却」等の文字を映像表示させる。また、液晶表示パネル部13に現在のクレジット残高を示すクレジット数表示像144が映像表示される。
プリペイドカードがCRユニット8に装填された状態であって、ゲームの開始前にメダル貸出感圧領域141が押圧操作されると、CRユニットIF部25aがCR制御装置82へ貸出操作信号を送信し、CR制御装置82は、一回の操作で貸し出される度数、すなわち10ポイント以上の残り度数が当該プリペイドカードに記録されている場合において、スロットマシン1のCRユニットIF部25aへメダル貸出要求信号を送信する。
CRユニットIF部25aは、このメダル貸出要求信号を受信すると、主制御基板20へ当該メダル貸出要求信号を転送する。そして、主制御基板20のクレジット管理手段201は、この要求信号に応じた例えば10ポイントの度数で換算されるメダル50枚をクレジットに加算する。なお、本実施形態では、上述したようにクレジットが加算された結果その上限を超える枚数のメダルは、ホッパ装置22によって受皿部6aへ払い出されるようになっている。これに対し、スロットマシン1は、貸し出し操作が行われCRユニット8からメダル貸出要求信号を受信したとき、クレジットを加算せずにホッパ装置22を駆動して要求信号に基づく枚数のメダルを受け皿部6aへ払い出すようにしてもよい。
スロットマシン1において所定枚数のメダルの払い出しが正常に行われると、主制御基板20は、メダル払出完了信号をCR制御装置82へ送信する。CR制御装置82は、この信号を受けるとカードRW装置83を制御して、メダルの貸し出しに使用した10ポイント分を減算した残り度数をプリペイドカードに記録させる。
ここで、スロットマシン1がゲーム中、すなわちスタートレバー74が傾倒操作されてから全てのリール101a、101b、101cが停止操作されて入賞判定が終わるまでの間には、図9(a)に示すように、メダルの貸し出し操作に係るスイッチ感圧領域141、142を遊技者に認識させる文字またはマーク等を表示しないようにする。但しこの間において、図9(b)に示すように、液晶表示領域10の左隅部にカード返却のための感圧領域を移動して設定するとともに、それを示すマーク145とカード度数の残高表示像146をそれぞれゲーム中に表示した場合よりも小さく表示するようにしてもよい。
これは、スロットマシン1においてはリールが回転しているゲーム中は新たなメダルの貸し出しを行わないようにしており、例えばこのゲーム中において、メダルの貸し出し操作に係るスイッチを認識させる表示を敢えてしないことで、スロットマシン1がメダルの貸し出しを不可とする状態にあることを遊技者に認識させるとともに、この間の貸し出し操作等の無効な操作を回避させるためである。なお、スロットマシン1によるメダルの貸し出しを禁止している他の状態としては、ゲーム条件の設定中、動作異常(エラー)の状態等があるが、これらの間においてもメダルの貸し出しに係るスイッチ等の表示またはカード残高等の情報表示を行わないようにすることが望ましい。
CRユニット8に装填されたプリペイドカードを遊技者に返却する動作は次のとおりである。まず、CRユニットIF部25aは、CR操作部14のカード返却感圧領域142の押圧操作を検出すると、カード返却操作信号をCR制御装置82へ送信する。CR制御装置82は、この信号を受信するとカードRW装置83に備えられるカード排出機構を作動させ、CRユニット8に装填されているプリペイドカードをカード挿入口81から排出させる。
本願発明に係るCRユニット8は、図10及び図11に示される他の実施形態によるメダル貸出システムに用いられるものであってもよい。なお、図10は、本実施形態によるメダル貸出システムを構成するスロットマシン1とCRユニット8の正面図、図11はその制御システムを表すブロック図である。
すなわち、図10及び図11に示されるCRユニット8によれば、前面に揺動可能に取り付けられたメダル排出ノズル85と、メダル排出ノズル85を介してメダルを排出する機能を有するホッパ装置86とを備えている。CR制御装置82は、ホッパ装置86を駆動制御して、内部に貯留しているメダルから適宜の枚数のメダルをメダル排出ノズル85を介してスロットマシン1の受皿部6aへ排出させる。
かかるCRユニット8を使用したメダルの貸し出し動作は次のとおりである。まず、プリペイドカードがCRユニット8のカード挿入口81に挿入されると、カードRW装置83が当該プリペイドカードに記録されている残り度数を読み出す。CR制御装置82は、読み出された残り度数の情報をスロットマシン1のCRユニットIF部25aへ送信する。CRユニットIF部25aは、受信した残り度数情報を液晶表示パネル部13に図10に示すようなカード残高表示像143として映像表示させる。
ゲームの開始前にメダル貸出感圧領域141が押圧操作されると、CRユニットIF部25aがCR制御装置82へ貸出操作信号を送信し、CR制御装置82は、一回の操作で貸し出される度数、すなわち10ポイント以上の残り度数が当該プリペイドカードに記録されている場合、ホッパ装置86を駆動して10ポイント分に相当する50枚のメダルをメダル排出ノズル85を介してスロットマシン1の受皿部6aへ排出させる。
そして、メダルの排出が正常に行われると、CR制御装置82はカードRW装置83を制御して、メダルの貸し出しに使用した10ポイント分を減算した残り度数をプリペイドカードに記録させる。
また、本願発明に係るCRユニット8は、図12に示される、更に他の実施形態によるメダル貸出システムに用いられるものであってもよい。図12は、本実施形態によるスロットマシン1とCRユニット8とを備えてなるメダル貸出システムの制御システムを表すブロック図である。
図12に示されるCRユニット8には、CR制御装置82の制御下にあるカード読取装置87と、認証情報入力部88が備えられている。本CRユニット8には、内部に埋め込まれたICメモリに、遊技者の会員番号等その遊技者を特定する識別情報が記録されたカード状の情報媒体(以下、これを「会員カード」という)が装填され、カード読取装置87は、装填された会員カードから遊技者の識別情報を読み取ってCR制御装置82へ出力する。認証情報入力部88は、例えばテンキーボードであり、遊技者によって入力されたパスワード等の情報をCR制御装置82へ出力する。
また、CR制御装置82は、外部の通信ネットワーク90に回線接続している。ここで、通信ネットワーク90は、例えばインターネット、専用回線網、公衆回線網、または電話網であり、またはこれらを組み合わせて使用するものでもよい。通信ネットワーク90には、当該ホール(遊技場)の外部機関であるデータセンタに設けられているカード決済プラットフォーム91が回線接続されている。ここで、カード決済プラットフォーム91には、スロットマシン1のゲームに使用できる遊技価値、つまりメダルに換金可能な遊技価値を貯留する遊技専用口座が会員毎に設けられ管理されている。
データセンタと通信ネットワークで接続される、かかるCRユニット8を使用したメダルの貸し出し動作は次のとおりである。まず、会員カードがCRユニット8のカード挿入口81に挿入されると、カード読取装置87が当該会員カードに記録されている遊技者の識別情報を読み取る。CR制御装置82は、会員カードの挿入後、遊技者に対し認証情報入力部88へのパスワードの入力を促す表示を行う。そして、CR制御装置82は、カード読取装置87が読み取った識別情報と遊技者が提示したパスワードの情報をカード決済プラットフォーム91へ送信し、遊技客本人の認証の依頼を行う。カード決済プラットフォーム91では、遊技者の識別情報と、遊技者本人のみ知り得るはずのパスワードとを照合し、これらが予め登録されたものと一致した場合、当該遊技者を本人と認証する。そして、カード決済プラットフォーム91は、当該遊技者の遊技専用口座に貯留されている遊技価値のポイント数をCRユニット8へ送信し、CR制御装置82が当該ポイント数を記憶するとともに、スロットマシン1のCRユニットIF部25aに当該ポイント数の情報を転送して、液晶パネルユニット11の液晶表示パネル部13に当該ポイント数を映像表示させる。
かかる会員カードの本人認証がされ、ゲームの開始前にメダル貸出感圧部141が押圧操作されると、CRユニットIF部25aはCR制御装置82へ貸出操作信号を送信する。CR制御装置82は、一回の操作で貸し出されるポイント数、すなわち10ポイント以上の遊技価値が当該遊技者の遊技専用口座に貯留されていると判定すると、スロットマシン1のCRユニットIF部25aへメダル貸出要求信号を送信する。
CRユニットIF部25aがこのメダル貸出要求信号を主制御基板20へ転送することで、クレジット管理手段201は、10ポイントの度数で換算されるメダル50枚をクレジットに加算する。なお、クレジットを加算する代わりにホッパ装置22を駆動して当該要求信号に基づく枚数のメダルを受け皿部6aへ払い出すようにしてもよい。
スロットマシン1において所定枚数のメダルの払い出しが正常に行われると、主制御基板20は、メダル払出完了信号をCR制御装置82へ送信する。CR制御装置82は、この信号を受けるとカード決済プラットフォーム91へ貸し出したメダル枚数分に相当する10ポイントの引落要求信号を送信する。カード決済プラットフォーム91は、受信した引落要求信号に基づいて、当該遊技客の遊技専用口座から10ポイントだけ減額する。
かかるメダル貸し出し機能を有するスロットマシン1によれば、前扉3に着脱可能に取り付けられる液晶パネルユニット11の液晶表示領域10に、タッチパネルスイッチで形成したメダルの貸し出しを行うためのメダル貸出スイッチ141aの感圧領域と、カードの返却を行うためのカード返却スイッチ142aの感圧領域とを配置した。更に、液晶表示領域10にこれらスイッチの感圧領域を遊技者に認識させるマークまたは文字を映像表示させるようにした。このような液晶パネルユニット11を用いることで、CRユニット8によるメダル貸し出し機能を要しない同機種(同仕様)のスロットマシンにおいては、例えばメダル貸出感圧領域141等、メダル貸し出しに係る操作部を遊技者に認識させないように表示ソフトを変更すれば、同一の液晶パネルユニット11を利用することができる。つまり、メダル貸出システム対応型と非対応型のスロットマシン間において、ソフト的な変更のみで部品の共通化が図られ、全体的な製品コストを低減させることができる。
また、スロットマシン1がゲーム中などの新たなメダルの貸し出しを不可とする状態にあるときには、メダルの貸し出し操作に係るスイッチ感圧領域141、142を遊技者に認識させる文字またはマーク等を表示しないようにする。これにより、スロットマシン1がメダルの貸し出しを不可とする状態にあることを遊技者に認識させるとともに、この間の貸し出し操作等の無効な操作を回避させる。したがって、メダルの貸し出しに係る操作性または利便性が向上する。
また、メダルの貸し出しに係るメダル貸出スイッチ141aとカード返却スイッチ142a等の操作部を、操作卓7よりも奥の位置にある液晶表示パネル部13に設けたので、当該操作部がスロットマシン1のゲーム操作に係る例えばストップボタン75a、75b、75c等に影響を与えることがなくなるので、ゲームの操作性が向上する。
図1は、本発明の一実施形態によるメダル貸出システムを構成するスロットマシンとCRユニットの正面図である。 図2は、本発明の一実施形態によるスロットマシンの内部構造を表した図である。 図3は、本発明の一実施形態によるスロットマシンの前扉と液晶パネルユニットの取り付け関係を表す斜視図である。 図4は、本発明の一実施形態による液晶パネルユニットに形成される液晶表示パネル部の断面構造を模式的に表す図である。 図5(a)は、図4に示す液晶表示パネル部のガラス基板に形成された表示用の信号配線を表す図、図5(b)は、同じく液晶表示パネル部の液晶表示部の画素を構成する画素電極及びスイッチング素子の詳細を表した回路図である。 図6(a)は、図4に示すフロントシートに形成されるタッチパネルセンサの概略構造を表す図、図6(b)は、同じくタッチパネルセンサを構成する回路図である。 図7は、本発明の一実施形態によるスロットマシンとCRユニットとを含むメダル貸出システムのブロック図である。 図8は、本発明の他の実施形態によるメダル貸出システムを構成するスロットマシンとCRユニットの正面図である。 図9(a)、(b)は、本発明の一実施形態によるスロットマシンがメダルの貸し出しを不可とする状態にあるときの液晶表示パネル部の表示例をそれぞれ表す図である。 図10は、本発明の他の実施形態によるメダル貸出システムを構成するスロットマシンとCRユニットの正面図である。 図11は、本発明の他の実施形態によるメダル貸出システムのブロック図である。 図12は、本発明の更に他の実施形態によるメダル貸出システムのブロック図である。
符号の説明
1…スロットマシン、 2…筐体、 3…前扉、 4…上部パネル部、
5…下部パネル部、 6…受皿ユニット、 6a…受皿部、
7…操作卓、 8…CRユニット、 10…液晶表示領域、
11…液晶パネルユニット、 12…非表示領域、
13…液晶表示パネル部、
15…リール照明部、 15a…冷陰極蛍光ランプ、 15b…インバータ、
17…ランプ、 18…中央表示基板、 20…主制御基板、
21…フレーム、 22…ホッパ装置、 22a…排出口、
23…補助貯留部、 24…主電源装置、
25…外部集中端子基板、 25a…CRユニットIF部、
30…サブ制御基板、 31a、31b…スピーカ、
32…メダル選別装置、 321…メダルセンサ、
33…ガイド部材、 34…ガイド部材、 35…ガイド部材、
36a、36b…スピーカ、 41…開口部、
43a、43b、43c…演出用照明部、 44a、44b…演出用放音部、
45…液晶表示ユニット、 51…パネル、 61…メダル払出口、
62a、62b…演出用放音部、 71…メダル投入部、
72、73…ベットボタン、 74…スタートレバー、
75a、75b、75c…ストップボタン、
81…カード挿入口、 82…CR制御装置、 83…カードRW装置、
84…認証情報入力部、 85…メダル払出ノズル、 86…ホッパ装置、
87…カード読取装置、 88…認証情報入力部、
90…通信ネットワーク、 91…カード決済プラットフォーム、
100…リールユニット、 101a、101b、101c…リール、
102a、102b、102c…ステッピングモータ、
103a、103b、103c…基準位置センサ、
104…回胴装置基板、
110a、110b…ガラス基板、 111…カラーフィルタ、
112…液晶層、 113…共通電極、 114…画素電極、
115…シール部材、 116a、116b…偏光板、
117…導光板、 118…反射シート、
119a、119b…バックライト、 120…フロントシート、
121、122…歪ゲージ、
123a、123b、124a、124b…電極端子、
125a、125b…固定抵抗、 126…増幅回路、 127…閾値回路、
131a、131b…データ信号駆動回路、
132a、132b…走査信号駆動回路、
133…データバスライン、 134…ゲートバスライン、
135…スイッチング素子、 136…画素電極、
141…メダル貸出感圧領域、 141a…メダル貸出スイッチ、
142…カード返却感圧領域、 142a…カード返却スイッチ、
143…カード残高表示像、 144…クレジット数表示像、
145…マーク、 146…カード残高表示像、
150…電源装置基板、
201…クレジット管理手段、
202…内部抽選手段、
202a…乱数発生装置、 202b…役抽選テーブル、
202c…内部抽選フラグ、
203…リール回転制御手段、 204…入賞判定手段、
205…メダル払出制御手段、 206…演出制御手段

Claims (3)

  1. 使用者による貸し出し操作に応じて遊技媒体を貸し出す機能を備え、前記遊技媒体を遣って複数のリールが表示する図柄に基づく遊技を提供する回胴式遊技機であって、
    前記複数のリールと対向する領域に当該各リールが表示する図柄を透視させる非表示領域が形成されるとともに当該非表示領域の周囲に液晶表示領域が形成された液晶パネル部材が当該回胴式遊技機の前扉に着脱可能に取り付けられ、
    前記遊技媒体の貸し出し操作を行うためのタッチパネル操作入力手段が、前記液晶パネル部材の前記液晶表示領域に設けられていることを特徴とする回胴式遊技機。
  2. 前記タッチパネル操作入力手段の機能を遊技者へ認識させる文字又はマーク、若しくは文字及びマークを前記液晶表示領域の当該タッチパネル操作入力手段の近傍に表示させる表示手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の回胴式遊技機。
  3. 前記表示手段は、少なくとも前記リールが回転中であり前記遊技媒体の貸し出しを不可とする状態に当該回胴式遊技機がある場合には、前記液晶表示領域に前記タッチパネル操作入力手段の機能を遊技者へ認識させる文字及びマークを表示させないことを特徴とする請求項2に記載の回胴式遊技機。
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