JP2006024240A - 光記録媒体 - Google Patents

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孝司 山田
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Tsutomu Dai
務 提
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壮 小巻
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Abstract

【課題】 環境の温度や湿度が急激に変化した場合でも、所望のように、反りを抑制することができる光記録媒体を提供する。
【解決手段】 支持基板2と、支持基板の一方の側に形成された情報層3と、情報層上に形成され、記録または再生用のレーザビームが透過する光透過層4と、支持基板に対して、光透過層の反対側に形成された樹脂層6とを備え、光透過層と樹脂層が、放射線硬化性樹脂を、実質的に同じ条件で硬化させて、形成されたことを特徴とする光記録媒体。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光記録媒体に関するものであり、より詳細には、環境の温度や湿度が急激に変化した場合でも、所望のように、反りを抑制することができる光記録媒体に関するものである。
従来より、デジタルデータを記録するための記録媒体として、CDやDVDに代表される光記録媒体が広く利用されている。これらの光記録媒体は、CD−ROMやDVD−ROMのように、データの追記や書き換えができないタイプの光記録媒体(ROM型光記録媒体)と、CD−RやDVD−Rのように、データの追記はできるが、データの書き換えができないタイプの光記録媒体(追記型光記録媒体)と、CD−RWやDVD−RWのように、データの書き換えが可能なタイプの光記録媒体(書き換え型光記録媒体)とに大別することができる。
これらの光記録媒体からデータを再生するにあたっては、まず、光記録媒体に、再生用のパワーに設定されたレーザビームが照射される。光記録媒体に形成された記録マークあるいはピットは、それ以外の領域と、レーザビームに対する反射率が異なるため、反射されたレーザビームの光量は、記録マークあるいはピットの有無によって、変化する。したがって、反射されたレーザビームの光量を、光検出器によって検出して、電気信号に変換することにより、再生信号を生成し、データを再生することができる。
したがって、光記録媒体に記録されたデータを、所望のように、読み取るためには、光記録媒体によって反射されたレーザビームが、光検出器の受光面に、確実に入射させることが必要である。
しかしながら、使用中の温度や湿度の変化などによって、光記録媒体に大きな反りが生じた場合には、光記録媒体に対するレーザビームの入射角が変動するため、反射されたレーザビームが、光検出器に確実に入射しなくなるおそれがある。
かかる問題は、情報層を挟んで、厚さ0.6mmのディスク状の基板2枚が貼り合わされ、対称な構造を有するDVD型の光記録媒体においては、それほど深刻な問題にはならないが、次世代型の光記録媒体は、通常、約1.1mmの厚さの支持基板上に、情報層および樹脂層が、順次、積層されて、形成されおり、非対称な構造を有しているため、とくに深刻な問題になる。
したがって、次世代型の光記録媒体においては、支持基板の表面側に形成された光透過層を形成するために用いた放射線硬化性樹脂と同じ放射線硬化性樹脂を用いて、支持基板の裏面側に、樹脂層を形成し、支持基板の表面側と裏面側に加わる応力を相殺させることによって、光記録媒体に生じる反りを最小限に抑えようとする試みがなされている。
しかしながら、光透過層を形成するために用いた放射線硬化性樹脂と同じ放射線硬化性樹脂を用いて、支持基板の裏面側に、樹脂層を形成した場合においても、環境の温度や湿度が急激に変化したときは、光記録媒体に、大きな反りが発生し、光記録媒体に生じる反りを最小限に抑制することはできないという問題があった。
したがって、本発明は、環境の温度や湿度が急激に変化した場合でも、所望のように、反りを抑制することができる光記録媒体を提供することを目的とするものである。
本発明者は、本発明のかかる問題を解決するため、鋭意研究を重ねた結果、同じ放射線硬化性樹脂を用いて、光透過層と樹脂層を形成した場合でも、放射線硬化性樹脂が硬化する際の条件がわずかに異なると、光透過層と樹脂層の組織構造に違いが生じ、光透過層と樹脂層の物性を合致させることができないということを見出した。
本発明は、かかる知見に基づくものであり、本発明によれば、本発明の前記目的は、支持基板と、支持基板の一方の側に形成された少なくとも1層の情報層と、前記少なくとも1層の情報層上に形成され、記録または再生用のレーザビームが透過する光透過層と、前記支持基板に対して、前記光透過層の反対側に形成された樹脂層とを備え、前記光透過層と前記樹脂層が、放射線硬化性樹脂を、実質的に同じ条件で硬化させて、形成されたことを特徴とする光記録媒体によって達成される。
本発明において、「放射線硬化性樹脂」とは、放射線によって、硬化が開始される樹脂をいい、「放射線」は、紫外線、電子線、熱線および可視光を含んでいる。
また、本発明において、「情報層」とは、書き換え型の記録膜、1層または2層以上の追記型の記録膜あるいは再生専用型のピットを含む層をいう。
本発明において、情報層の構成は、とくに限定されるものではなく、1または2以上の誘電体層、1または2以上の反射層、1または2以上の保護層を含んでいてもよい。
本発明において、光記録媒体は、スペーサ層を介して、複数の情報層を備えていてもよい。
本発明において、光透過層および樹脂層は、情報層などの層を形成する際に、スピンコーティング法などによって、放射線硬化性樹脂の塗膜を形成し、放射線を照射して、実質的に同じ条件で、塗膜を硬化させて、形成してもよいし、別途、それぞれ、所定の下地層上に、スピンコーティング法などによって、放射線硬化性樹脂の塗膜を形成し、放射線を照射して、実質的に同じ条件で、塗膜を硬化させて、放射線硬化性樹脂の硬化膜を作製し、それぞれ、下地層から、放射線硬化性樹脂の硬化膜を剥離して、接着層を介して、所定の層上に貼り付けることによって、形成してもよい。
さらに、本発明において、所定の下地層上に、スピンコーティング法などによって、放射線硬化性樹脂の塗膜を形成し、光記録媒体の所定の層または支持基板が放射線硬化性樹脂の塗膜に接するように、光記録媒体を放射線硬化性樹脂の塗膜上に重ね合わせ、放射線を照射して、放射線硬化性樹脂の塗膜を硬化させて、光透過層または樹脂層を形成し、下地層から剥離し、次いで、所定の下地層上に、スピンコーティング法などによって、放射線硬化性樹脂の塗膜を形成し、支持基板または光記録媒体の所定の層が放射線硬化性樹脂の塗膜に接するように、光記録媒体を放射線硬化性樹脂の塗膜上に重ね合わせ、放射線を照射して、光透過層または樹脂層を硬化させたのと実質的に同じ条件で、放射線硬化性樹脂の塗膜を硬化させて、樹脂層または光透過層を形成し、下地層から剥離することによって、光透過層および樹脂層を形成するようにしてもよい。
また、本発明において、光透過層または樹脂層がすべて、放射線硬化性樹脂によって形成されていることは必ずしも必要でなく、ポリカーボネート樹脂などの放射線硬化性樹脂以外の樹脂シートを別途作製し、放射線硬化性樹脂によって形成された放射線硬化性樹脂膜上に、貼り付けて、放射線硬化性樹脂膜と放射線硬化性樹脂以外の樹脂シートとによって、光透過層または樹脂層が形成されていてもよい。
本発明において、光透過層形成用の放射線硬化性樹脂と、樹脂層形成用の放射線硬化性樹脂は、放射線を照射したときに、実質的に同じ条件で硬化すればよく、必ずしも同じ放射線硬化性樹脂である必要はないが、実質的に同じ放射線硬化性樹脂を用いて、光透過層および樹脂層を形成することが好ましい。本発明において、実質的に同じ放射線硬化性樹脂とは、主鎖が同一構造の放射線硬化性樹脂をいい、側鎖の一部が別の置換基によって、置換されていてもよい。
本発明において、光透過層および樹脂層は、好ましくは、70重量%以上の放射線硬化性樹脂を含み、さらに好ましくは、80重量%以上の放射線硬化性樹脂を含んでおり、放射線硬化性樹脂の他に、シリカ、アルミナ、酸化チタンなどの無機粒子、アクリルビーズなどの有機粒子、他の樹脂などを含んでいてもよい。
本発明の好ましい実施態様においては、光記録媒体が、さらに、前記支持基板に対して、前記光透過層の反対側に形成され、表面に前記樹脂層が形成された硬化条件調整層を備え、前記少なくとも1層の情報層が、5nm以上の厚さを有し、金属、半金属膜またはそれらの合金を主成分として含む放射線反射性の膜を含み、前記硬化条件調整層が、5nm以上の厚さと、前記少なくとも1層の情報層に含まれた前記放射線反射性の膜と同じ組成を有する放射線反射性の膜を含み、前記少なくとも1層の情報層に含まれた前記放射線反射性の膜が、前記光透過層を介して、前記少なくとも1層の情報層に入射した放射線を最初に反射する位置に形成され、前記硬化条件調整層に含まれた前記放射線反射性の膜が、前記樹脂層を介して、前記硬化条件調整層に入射した放射線を最初に反射する位置に形成されている。
本発明において、「半金属」はSiを含んでいる。
本発明者の研究によれば、情報層が、5nm以上の厚さを有し、金属、半金属膜またはそれらの合金を主成分として含む放射線反射性の膜を含み、硬化条件調整層が、5nm以上の厚さと、少なくとも1層の情報層に含まれた放射線反射性の膜と同じ組成を有する放射線反射性の膜を含み、情報層に含まれた放射線反射性の膜が、光透過層を介して、情報層に入射した放射線を最初に反射する位置に形成され、硬化条件調整層に含まれた放射線反射性の膜が、樹脂層を介して、硬化条件調整層に入射した放射線を最初に反射する位置に形成されている場合には、情報層上に、放射線硬化性樹脂を塗布して、光透過層用の塗膜を形成し、光透過層用の塗膜に、放射線を照射して、光透過層用の塗膜を硬化させ、光透過層を形成する際に、光透過層用の塗膜を透過し、情報層によって反射されて、光透過層用の塗膜に入射する放射線の光透過層形成用の放射線硬化性樹脂の硬化条件に対する影響と、硬化条件調整層上に、放射線硬化性樹脂を塗布して、樹脂層用の塗膜を形成し、樹脂層用の塗膜に、放射線を照射して、樹脂層用の塗膜を硬化させ、樹脂層を形成する際に、樹脂層用の塗膜を透過し、硬化条件調整層によって反射されて、樹脂層用の塗膜に入射する放射線の樹脂層形成用の放射線硬化性樹脂の硬化条件に対する影響とが実質的に同じになるように制御することができ、したがって、光透過層形成用の放射線硬化性樹脂と、樹脂層形成用の放射線硬化性樹脂とを実質的に同じ条件で硬化させて、実質的に同じ組織構造を有する光透過層および樹脂層を形成することが可能になるから、光透過層と樹脂層の物性を合致させることができ、したがって、環境の温度や湿度変化に起因して、支持基板の表面側と裏面側に加わる応力を効果的に相殺させて、所望のように、光記録媒体の反りを抑制することが可能になることが見出されている。ここに、放射線硬化性樹脂の硬化反応は、放射線を照射した際に発生する反応熱の影響も受けるが、本発明者の研究によれば、主として、放射線硬化性樹脂の塗膜に入射する放射線の光量および他の層によって反射されて、放射線硬化性樹脂の塗膜に入射する放射線の光量によって支配されることが見出されている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記少なくとも1層の情報層に含まれた前記放射線反射性の膜が、Sb−Te−Ge合金を主成分として含み、前記硬化条件調整層に含まれた前記放射線反射性の膜が、Sb−Te−Geを主成分として含んでいる。
本発明の別の好ましい実施態様においては、前記少なくとも1層の情報層に含まれた前記放射線反射性の膜が、CuAlを主成分として含み、前記硬化条件調整層に含まれた前記放射線反射性の膜が、CuAlを主成分として含んでいる。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記少なくとも1層の情報層が、反射膜を備えている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記硬化条件調整層が、5nmないし200nmの厚さを有している。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記硬化条件調整層が、さらに、前記放射線反射性の膜の少なくとも一方の側に、誘電体膜を含んでいる。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記硬化条件調整層が、さらに、前記放射線反射性の膜と前記支持基板との間に、金属膜を含んでいる。
本発明において、光透過層および樹脂層を形成するための放射線硬化性樹脂としては、紫外線硬化性樹脂が好ましく用いられ、とくに、アクリル系紫外線硬化性樹脂、メタクリル系紫外線硬化性樹脂、ウレタン系紫外線硬化性樹脂およびエポキシ系紫外線硬化性樹脂よりなる群から選ばれる紫外線硬化性樹脂が好ましく用いられる。
本発明によれば、環境の温度や湿度が急激に変化した場合でも、所望のように、反りを抑制することができる光記録媒体を提供することが可能になる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。
図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる光記録媒体の略斜視図であり、図2は、図1のAで示された部分の略拡大断面図である。
図1に示されるように、光記録媒体1は、ディスク形状をなし、その中央部には、光記録媒体1を、データ記録再生装置にセットするためのセンターホール8が形成されている。
図1および図2に示された光記録媒体1は、書き換え型光記録媒体として構成され、図2において、矢印で示される方向から、380nmないし450nmの波長を有するレーザビームが、λ/NA≦640nmを満たす開口数NAを有する対物レンズ(図示せず)を介して、照射されて、データが記録され、再生されるように構成されている。
図2に示されるように、光記録媒体1は、支持基板2と、支持基板2の一方の表面上に形成された情報層3と、情報層3上に形成された光透過層4と、支持基板2の他方の表面上に形成された硬化条件調整層5と、硬化条件調整層5上に形成された樹脂層6を備えている。
支持基板2は、光記録媒体1の支持体として機能するものである。
支持基板2を形成するための材料は、光記録媒体1の支持体として機能することができれば、とくに限定されるものではなく、たとえば、ポリカーボネート樹脂、オレフィン樹脂などを用いることができる。支持基板2の厚さは、とくに限定されるものではないが、約1.0mmであることが好ましい。
支持基板2の一方の面には、その中心部近傍から外縁部に向けて、あるいは、外縁部から中心部近傍に向けて、レーザビームをガイドするためのグルーブ2aおよびランド2bが螺旋状に形成されている。とくに限定されるものではないが、グルーブ2aの深さは、10nmないし40nmであることが好ましく、グルーブ2aのピッチは、0.2μmないし0.4μmであることが好ましい。
図2に示されるように、情報層3は、支持基板2の表面上に形成された反射膜31と、反射膜31上に形成された第二の誘電体膜32と、第二の誘電体膜32上に形成された記録膜33と、記録膜33上に形成された第一の誘電体膜34とを備えている。
反射膜31は、光透過層4側から入射するレーザビームを反射し、再び、光透過層4から出射させる役割を果たすとともに、多重干渉効果により再生信号のC/N比を高める役割を果たす。
反射膜31を形成するための材料は、レーザビームを反射できれば、とくに限定されるものではなく、Mg、Al、Ti、Cr、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ge、Ag、Pt、Au、Nd、In、Snなどによって、反射膜31を形成することができる。これらのうち、高い反射率を有しているAl、Au、Ag、Cu、または、AgとCuとの合金などのこれらの金属の少なくとも1つを含む合金などの金属が、反射膜31を形成するために、好ましく用いられる。
反射膜31の厚さは、とくに限定されるものではないが、10nmないし300nmであることが好ましく、20nmないし200nmであることが、とくに好ましい。
第一の誘電体膜34および第二の誘電体膜32は、記録膜33を物理的、化学的に保護するとともに、記録膜33に記録されたデータを再生するときに、多重干渉効果によって、記録マークの領域と、それ以外の領域との反射率の差を拡大して、C/N比の高い再生信号を得られるように光学特性を調整する機能を有している。
第一の誘電体膜34および第二の誘電体膜32を形成するための材料は、とくに限定されるものではないが、Si、Zn、Al、Ta、Ti、Co、Zr、Pb、Ag、Zn、Sn、Ca、Ce、V、Cu、Fe、Mgよりなる群から選ばれる少なくとも一種の金属を含む酸化物、窒化物、硫化物、フッ化物、あるいは、これらの複合物を用いることが好ましい。
第一の誘電体膜34の厚さは、10nmないし50nmであることが好ましく、20nmないし30nmであることが、さらに好ましい。第一の誘電体膜34の厚さが、10nm未満の場合には、記録膜33を保護したり、光学特性を向上させるのが困難となるおそれがあり、一方、50nmを超える場合には、成膜時間が長くなり、生産性が低下するおそれがある。
また、第二の誘電体膜32の厚さは、5nmないし20nmであることが好ましく、10nmないし15nmであることが、さらに好ましい。第二の誘電体膜32の厚さが、5nm未満の場合には、記録膜33を保護したり、光学特性を向上させるのが困難となるおそれがあり、一方、20nmを超える場合には、成膜時間が長くなり、生産性が低下するおそれがある。
記録膜33は、データが記録される層である。本実施態様において、記録膜33は、相変化材料によって形成されており、相変化材料が結晶状態にある場合の反射率と、アモルファス状態にある場合の反射率の差を利用して、記録膜33にデータが記録され、記録膜33からデータが再生される。
記録膜33を形成するための相変化材料は、とくに限定されるものではないが、記録膜33に記録されたデータを、速やかに書き換えるためには、結晶化時間の短い材料が好ましく、こうした材料としては、SbTe系の相変化材料を挙げることができる。SbTe系材料としては、SbTeのみでもよいし、結晶化時間を、より短縮化するとともに、長期の保存に対する信頼性を高める目的で、他の元素が添加されてもよい。
本実施態様においては、Sb−Te−Ge合金によって、記録膜33が形成されている。
記録膜33は、5nmないし40nmの厚さに形成されることが好ましい。
光透過層4は、レーザビームが透過する層であり、情報層3の表面を保護する保護層としての役割を果たす。
光透過層4は、光学的に透明で、使用されるレーザビームの波長領域である380ないし450nmでの光学吸収や反射が少なく、複屈折が小さいことが要求され、放射線硬化性樹脂によって形成される。
放射線硬化性樹脂としては、紫外線を照射することによって硬化が開始する紫外線硬化性樹脂、電子線を照射することによって硬化が開始する電子線硬化性樹脂、熱線を照射することによって硬化が開始する熱線硬化性樹脂、可視光を照射することによって硬化が開始する可視光硬化性樹脂を挙げることができ、これらの中では、紫外線硬化性樹脂が、光透過層4を形成するために、好ましく用いられ、とくに、アクリル系紫外線硬化性樹脂、メタクリル系紫外線硬化性樹脂、ウレタン系紫外線硬化性樹脂、エポキシ系紫外線硬化性樹脂が好ましい。本実施態様においては、光透過層4は紫外線硬化性樹脂によって形成されている。
光透過層4の厚さは、30μmないし200μmであることが好ましい。
図2に示されるように、支持基板2の他方の表面上には、硬化条件調整層5および樹脂層6が形成されている。
硬化条件調整層5は、その表面上に、樹脂層6を形成する際、樹脂層6の硬化条件を調整するとともに、支持基板2に水分が侵入することを防止する役割を有している。
本実施態様においては、硬化条件調整層5は、記録膜33に主成分として含まれている相変化材料と、同一の相変化材料を主成分として含み、本実施態様においては、硬化条件調整層5は、Sb−Te−Ge合金を主成分として含んでいる。
硬化条件調整層5の厚さは、20nmないし300nmであることが好ましく、30nmないし200nmであることが、さらに好ましい。硬化条件調整層6の厚さが、20nmの未満の場合には、防湿特性が不足するおそれがあり、一方、300nmを超えると、成膜時間が長くなり、生産性が低下するおそれがある。
樹脂層6は、樹脂層6に生じる応力や曲げモーメントにより、光透過層4に生じる応力や曲げモーメントを打ち消すことによって、光記録媒体1に反りが生じるのを抑制する役割を果たしている。
樹脂層6は、剛性、線膨張係数、ヤング率、内部応力などの物性が、光透過層4の物性と実質的に同じであることが要求される。
樹脂層6は、光透過層4を形成するのに用いられる放射線硬化性樹脂と同じ放射線硬化性樹脂によって形成され、本実施態様においては、紫外線硬化性樹脂によって形成されている。
樹脂層6の厚さは、光透過層4と同様に、30μmないし200μmであることが好ましい。しかしながら、樹脂層6の厚さは、必ずしも光透過層4の厚さと同一である必要はなく、樹脂層6の物性が、光透過層4の物性と大きく相違しない範囲であれば、光透過層4と異なる厚さを有していてもよい。
以上のような構成を有する光記録媒体1は、以下のようにして、製造される。
まず、スタンパを用いて、一方の表面に、グルーブ2aおよびランド2bを有する支持基板2が、射出成形によって形成される。
次いで、グルーブ2aおよびランド2bが形成されている支持基板2の表面のほぼ全面に、スパッタリング法などの気相成長法によって、反射膜31、第二の誘電体膜32、記録膜33および第一の誘電体膜34が順次、形成されて、情報層3が形成される。
次いで、情報層3上に、紫外線硬化性樹脂が、スピンコーティング法によって塗布されて、塗膜が形成され、塗膜に紫外線が照射されて、紫外線硬化性樹脂が硬化され、光透過層4が形成される。
紫外線硬化性樹脂を硬化させて、光透過層4を形成するために、塗膜に照射された紫外線の一部は、塗膜を透過するが、情報層3の記録膜33は、Sb−Te−Ge合金を主成分として含んでおり、紫外線を反射する性質を有しているので、塗膜を透過した紫外線の一部は、記録膜33によって反射され、再び、紫外線硬化性樹脂の塗膜に入射する。したがって、紫外線硬化性樹脂は、塗膜に照射された紫外線と、記録膜33によって反射された紫外線によって硬化されて、光透過層4が形成される。
次いで、支持基板2が、支持基板2のグルーブ2aおよびランド2bが形成されていない表面が上方に位置するように、スパッタリング装置にセットされ、支持基板2の表面上に、記録膜33に主成分として含まれる元素を含むターゲットを用いて、スパッタリング法などの気相成長法により、硬化条件調整層5が形成される。
さらに、硬化条件調整層5上に、光透過層4を形成するために用いたのと同じ紫外線硬化性樹脂が、スピンコーティング法によって塗布されて、塗膜が形成され、塗膜に紫外線が照射されて、紫外線硬化性樹脂が硬化され、樹脂層6が形成される。
紫外線硬化性樹脂を硬化させて、樹脂層6を形成するために、塗膜に照射された紫外線の一部は、塗膜を透過するが、硬化条件調整層5は、情報層3の記録膜33と同様に、Sb−Te−Ge合金を主成分として含んでおり、紫外線を反射する性質を有しているので、塗膜を透過した紫外線の一部は、硬化条件調整層5によって反射され、再び、紫外線硬化性樹脂の塗膜に入射する。したがって、紫外線硬化性樹脂は、塗膜に照射された紫外線と、硬化条件調整層5によって反射された紫外線によって硬化されて、樹脂層6が形成される。
同じ紫外線硬化性樹脂を用いて、塗膜を形成し、紫外線硬化性樹脂の塗膜に、紫外線を照射して、硬化させ、それぞれ、光透過層4と樹脂層6を形成した場合においても、実質的に同じ物性を有する光透過層4と樹脂層6を形成することはできないが、本発明者の研究によれば、実質的に同じ物性を有する光透過層4と樹脂層6を形成することはできないのは、紫外線硬化性樹脂の塗膜が硬化するときの条件が異なるためであり、光透過層4を形成するときと、樹脂層6を形成するときとで、紫外線硬化性樹脂の塗膜を透過し、光記録媒体1の内部で反射されて、再び、紫外線硬化性樹脂の塗膜に入射する紫外線の光量が実質的に同じになるように、光記録媒体1の層構成を決定することによって、紫外線硬化性樹脂の硬化条件が実質的に同じになるように、制御することができ、したがって、実質的に同じ物性を有する光透過層4と樹脂層6を形成することが可能になることが見出された。
本発明者のさらなる研究によれば、光透過層4を形成する際に、紫外線硬化性樹脂の塗膜を透過した紫外線が最初に反射される膜と、樹脂層6を形成する際に、紫外線硬化性樹脂の塗膜を透過した紫外線が最初に反射される膜とが、同じ組成を有していれば、紫外線硬化性樹脂の塗膜を透過し、光記録媒体1の内部で反射されて、再び、紫外線硬化性樹脂の塗膜に入射する紫外線の光量が実質的に同じになるように、制御することができ、光透過層4を形成するときの紫外線硬化性樹脂の硬化条件と、樹脂層6を形成するときの紫外線硬化性樹脂の硬化条件とが実質的に同じになるように、制御し得ることが見出された。
したがって、本実施態様によれば、樹脂層6を形成する際に、紫外線硬化性樹脂の塗膜を透過した紫外線は、5nm以上の厚さを有し、Sb−Te−Ge合金を主成分として含む硬化条件調整層5によって、最初に反射され、硬化条件調整層5は、光透過層13を形成する際に、紫外線硬化性樹脂の塗膜を透過した紫外線が最初に反射される情報層3の記録膜33と同じ組成を有しているから、樹脂層6を形成する場合と、光透過層4を形成する場合とで、紫外線硬化性樹脂の塗膜を透過し、光記録媒体1の内部で反射されて、再び、紫外線硬化性樹脂の塗膜に入射する紫外線の光量が実質的に同じになるようにして、光透過層4を形成するときの紫外線硬化性樹脂の硬化条件と、樹脂層6を形成するときの紫外線硬化性樹脂の硬化条件とが実質的に同じになるように、制御することが可能になり、したがって、剛性、線膨張係数、ヤング率、内部応力などの物性が実質的同一の光透過層4と樹脂層6を形成することが可能になるから、環境の温度や湿度が急激に変化した場合でも、光記録媒体1の反りを、所望のように、抑制することが可能になる。
図3は、本発明の別の好ましい実施態様にかかる光記録媒体の略断面図である。
本実施態様にかかる光記録媒体10は、追記型の光記録媒体として構成されており、図3に示されているように、支持基板11と、支持基板11の一方の表面上に形成された情報層12と、情報層12上に形成された光透過層13と、支持基板11の他方の表面上に形成された硬化条件調整層14と、硬化条件調整層14上に形成された樹脂層15を備えている。
支持基板2は、光記録媒体1の支持体として機能するものであり、図1および図2に示された光記録媒体1の支持基板2と同様に形成される。
図3に示されるように、情報層12は、支持基板11の表面上に形成された反射膜41と、反射膜41上に形成された第二の誘電体膜42と、第二の誘電体膜42上に形成された第一の記録膜43aと、第一の記録膜43a上に形成された第二の記録膜43bと、第二の記録膜43b上に形成された第一の誘電体膜44とを備えている。
反射膜41は、光透過層13側から入射するレーザビームを反射し、再び、光透過層13から出射させる役割を果たすとともに、多重干渉効果により再生信号のC/N比を高める役割を果たし、図1および図2に示された光記録媒体1の反射膜31と同様に形成される。
第一の誘電体膜44および第二の誘電体膜42は、第一の記録膜43aおよび第二の記録膜43bを物理的、化学的に保護するとともに、第一の記録膜43aおよび第二の記録膜43bに記録されたデータを再生するときに、多重干渉効果によって、記録マークの領域と、それ以外の領域との反射率の差を拡大して、C/N比の高い再生信号を得られるように光学特性を調整する機能を有し、図1および図2に示された光記録媒体1の第一の誘電体膜34および第二の誘電体膜32と同様に形成される。
第一の記録膜43aは、CuAlを主成分として含み、第二の記録膜43bは、Siを主成分として、含んでいる。
光記録媒体10の情報層12に、レーザビームが照射されると、第一の記録膜43aに主成分として含まれているCuAlと、第二の記録膜43bに主成分として含まれているSiが、速やかに混合して、混合領域が形成され、記録マークが形成される。こうして、SiとCuAlが混合して、記録マークが形成された記録層の領域の反射率は、記録マークが形成されていないブランク領域の反射率と大きく異なるので、情報層13に、データを速やかに記録することが可能になる。
本実施態様においては、CuAlを主成分として含む第一の記録膜43aおよびSiを主成分として含む第二の記録膜43bは、いずれも、5nm以上、30nm以下の厚さを有するように、形成されている。
光透過層13は、レーザビームが透過する層であり、情報層3の表面を保護する保護層としての役割を果たし、図1および図2に示された光記録媒体1の光透過層4と同様に、紫外線硬化性樹脂によって、30μmないし200μmの厚さを有するように、形成される。
図3に示されるように、支持基板11の他方の表面上には、硬化条件調整層14および樹脂層15が形成されている。
硬化条件調整層14は、その表面上に、樹脂層15を形成する際、樹脂層15の硬化条件を調整するとともに、支持基板11に水分が侵入することを防止する役割を有し、支持基板11側から、合金膜14a、硬化条件調整膜14bおよび誘電体膜14cが積層されて、形成されている。
本実施態様においては、合金膜14aは、第一の記録膜43aと同様に、CuAlを主成分として含み、硬化条件調整膜14bは、第二の記録膜43bと同様に、Siを主成分として含んでいる。
硬化条件調整層14は、支持基板11に水分が侵入することを防止する防湿層をして機能するためには、20nmないし300nmの厚さを有していることが好ましく、30nmないし200nmの厚さを有していることが、さらに好ましい。
本実施態様においては、合金膜14aおよび硬化条件調整膜14bは、いずれも、5nm以上の厚さを有している。
樹脂層15は、樹脂層15に生じる応力や曲げモーメントにより、光透過層13に生じる応力や曲げモーメントを打ち消すことによって、光記録媒体10に反りが生じるのを抑制する役割を果たしている。
樹脂層15は、剛性、線膨張係数、ヤング率、内部応力などの物性が、光透過層13の物性と実質的に同じであることが要求され、図1および図2に示された光記録媒体1の樹脂層6と同様に、紫外線硬化性樹脂によって、30μmないし200μmの厚さを有するように、形成される。
以上のような構成を有する光記録媒体10は、以下のようにして、製造される。
まず、スタンパを用いて、一方の表面に、グルーブ11aおよびランド11bを有する支持基板11が、射出成形によって形成される。
次いで、グルーブ11aおよびランド11bが形成されている支持基板11の表面のほぼ全面に、スパッタリング法などの気相成長法によって、反射膜41、第二の誘電体膜42、第一の記録膜43a、第二の記録膜43bおよび第一の誘電体膜44が順次、形成されて、情報層12が形成される。
次いで、情報層12上に、紫外線硬化性樹脂が、スピンコーティング法によって塗布されて、塗膜が形成され、塗膜に紫外線が照射されて、紫外線硬化性樹脂が硬化され、光透過層13が形成される。
紫外線硬化性樹脂を硬化させて、光透過層13を形成するために、塗膜に照射された紫外線の一部は、塗膜を透過するが、情報層12の第二の記録膜43bは、Siを主成分として含み、5nm以上、30nm以下の厚さを有しており、紫外線を反射する性質を有しているので、塗膜を透過した紫外線の一部は、第二の記録膜43bによって反射され、再び、紫外線硬化性樹脂の塗膜に入射する。したがって、紫外線硬化性樹脂は、塗膜に照射された紫外線と、第二の記録膜43bによって反射された紫外線によって硬化されて、光透過層13が形成される。
次いで、支持基板11が、支持基板11のグルーブ11aおよびランド11bが形成されていない表面が上方に位置するように、スパッタリング装置にセットされ、支持基板11の表面上に、CuAlを主成分として含み、5nm以上の厚さを有する合金膜14aと、Siを主成分として含み、5nm以上の厚さを有する硬化条件調整膜14bと、誘電体膜14cが、スパッタリング法などの気相成長法により、順次、形成されて、硬化条件調整層14が形成される。
さらに、硬化条件調整層14上に、光透過層13を形成するために用いたのと同じ紫外線硬化性樹脂が、スピンコーティング法によって塗布されて、塗膜が形成され、塗膜に紫外線が照射されて、紫外線硬化性樹脂が硬化され、樹脂層15が形成される。
紫外線硬化性樹脂を硬化させて、樹脂層15を形成するために、塗膜に照射された紫外線の一部は、塗膜を透過するが、硬化条件調整層14の硬化条件調整膜14bは、Siを主成分として含み、5nm以上の厚さを有しており、紫外線を反射する性質を有しているので、塗膜を透過した紫外線の一部は、硬化条件調整膜14bによって反射され、再び、紫外線硬化性樹脂の塗膜に入射する。したがって、紫外線硬化性樹脂は、塗膜に照射された紫外線と、硬化条件調整膜14bによって反射された紫外線によって硬化されて、樹脂層15が形成される。
したがって、本実施態様によれば、樹脂層15を形成する際に、紫外線硬化性樹脂の塗膜を透過した紫外線は、5nm以上の厚さを有し、Siを主成分として含む硬化条件調整膜14bによって、最初に反射され、硬化条件調整膜14bは、光透過層13を形成する際に、紫外線硬化性樹脂の塗膜を透過した紫外線が最初に反射される情報層12の第二の記録膜43bと同じ組成を有しているから、樹脂層15を形成する場合と、光透過層13を形成する場合とで、紫外線硬化性樹脂の塗膜を透過し、光記録媒体10の内部で反射されて、再び、紫外線硬化性樹脂の塗膜に入射する紫外線の光量が実質的に同じになるようにして、光透過層13を形成するときの紫外線硬化性樹脂の硬化条件と、樹脂層15を形成するときの紫外線硬化性樹脂の硬化条件とが実質的に同じになるように、制御することが可能になり、したがって、剛性、線膨張係数、ヤング率、内部応力などの物性が実質的同一の光透過層13と樹脂層15を形成することが可能になるから、環境の温度や湿度が急激に変化した場合でも、光記録媒体10の反りを、所望のように、抑制することが可能になる。
以下、本発明の効果をより明瞭なものとするため、実施例を掲げる。
実施例1
以下のようにして、光記録媒体サンプル#1を作製した。
まず、射出成型法により、1.1mmの厚さと、120mmの外径を有するディスク状のポリカーボネート基板を作製した。
次いで、スパッタリング法により、ポリカーボネート基板の一方の表面上に、Agを主成分として含む100nmの厚さの反射膜と、ZnSとSiOの混合物を含む20nmの厚さの第二の誘電体膜と、Sb−Te−Ge合金を主成分として含む15nmの厚さの記録膜と、ZnSとSiOの混合物を含む30nmの厚さの第一の誘電体膜を、順次、形成して、情報層を形成した。
さらに、情報層が形成されたポリカーボネート基板をスピンコーティング装置にセットし、以下の組成を有する紫外線硬化性樹脂を、情報層上に、スピンコーティング法によって、塗布して、塗膜を形成した。その後、塗膜に、積算光量が3000mJ/cmとなるように、紫外線を照射して、紫外線硬化性樹脂を硬化させ、100μmの厚さの光透過層を形成した。
ウレタンアクリレート(根上工業株式会社製:商品名「アートレジンUN−5200」) 50質量%
トリメチロルプロパントリアクリレート(日本化薬株式会社製:商品名「カヤラッドTMPTA」) 33質量%
フェノキシヒドロキシプロピルアクリレート(日本化薬株式会社製:商品名「カヤラッドR−128」) 14質量%
1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバガイギー株式会社製:商品名「IRG184」) 3質量%
次いで、光透過層が形成されたポリカーボネート基板を裏返し、ポリカーボネート基板の他方の表面上に、スパッタリング法によって、Agを主成分として含む100nmの厚さの反射膜と、ZnSとSiOの混合物を含む20nmの厚さの誘電体膜と、Sb−Te−Ge合金を主成分として含む15nmの厚さの金属膜と、ZnSとSiOの混合物を含む30nmの厚さの誘電体膜を、順次、形成して、硬化条件調整層を形成した。
最後に、光透過層を形成するのに用いたのと同じ紫外線硬化性樹脂を、硬化条件調整層上に、スピンコーティング法によって、塗布して、塗膜を形成した。その後、塗膜に、3000mJ/cmの積算光量で、紫外線を照射して、紫外線硬化性樹脂を硬化させて、100μmの厚さの樹脂層を形成した。こうして、光記録媒体サンプル#1を作製した。
さらに、光透過層が形成されたポリカーボネート基板を裏返し、ポリカーボネート基板の他方の表面上に、スパッタリング法によって、Sb−Te−Ge合金を主成分として含む100nmの厚さの金属膜を形成し、硬化条件調整層を形成した点を除き、光記録媒体サンプル#1と同様にして、光記録媒体サンプル#2を作製した。
次いで、光透過層が形成されたポリカーボネート基板を裏返し、ポリカーボネート基板の他方の表面上に、スパッタリング法によって、Sb−Te−Ge合金を主成分として含む100nmの厚さの金属膜と、ZnSとSiOの混合物を含む100nmの厚さの誘電体膜を形成し、硬化条件調整層を形成した点を除き、光記録媒体サンプル#1と同様にして、光記録媒体サンプル#3を作製した。
さらに、光透過層が形成されたポリカーボネート基板を裏返し、ポリカーボネート基板の他方の表面上に、スパッタリング法によって、Agを主成分として含む100nmの厚さの反射膜と、ZnSとSiOの混合物を含む20nmの厚さの誘電体膜と、Sb−Te−Ge合金を主成分として含む15nmの厚さの金属膜と、ZnSとSiOの混合物を含む30nmの厚さの誘電体膜と、Agを主成分として含む100nmの厚さの反射膜を、順次、形成して、硬化条件調整層を形成した点を除き、光記録媒体サンプル#1と同様にして、光記録媒体比較サンプル#1を作製した。
次いで、光透過層が形成されたポリカーボネート基板を裏返し、ポリカーボネート基板の他方の表面上に、スパッタリング法によって、Agを主成分として含む100nmの厚さの反射膜を形成して、硬化条件調整層を形成した点を除き、光記録媒体サンプル#1と同様にして、光記録媒体比較サンプル#2を作製した。
さらに、光透過層が形成されたポリカーボネート基板を裏返し、ポリカーボネート基板の他方の表面上に、スパッタリング法によって、ZnSとSiOの混合物を含む100nmの厚さの誘電体膜を形成して、硬化条件調整層を形成した点を除き、光記録媒体サンプル#1と同様にして、光記録媒体比較サンプル#3を作製した。
次いで、こうして得られた光記録媒体サンプル#1ないし#3ならびに光記録媒体比較サンプル#1ないし#3を、それぞれ、温度25℃、相対湿度95%の雰囲気下に、保持した後、各サンプルを、株式会社キーエンス製の高精度レーザ反り角測定器「LA−2000」(商品名)にセットして、各サンプルの中心から58mmの位置における反り角βを測定した。反り角βを測定するにあたっては、各サンプルを、温度25℃、相対湿度95%の雰囲気下で、各サンプルの反り角が変化しなくなるまで、継続的に、反り角を測定し、そのうちの最大値を反り角βとして決定した。
さらに、光記録媒体サンプル#1ないし#3ならびに光記録媒体比較サンプル#1ないし#3を、それぞれ、温度25℃、相対湿度10%の雰囲気下で、上述の高精度レーザ反り角測定器にセットして、各サンプルの中心から58mmの位置における反り角βを測定した。反り角βを測定するにあたっては、各サンプルを、温度25℃、相対湿度10%の雰囲気下で、各サンプルの反り角が変化しなくなるまで、継続的に、反り角を測定し、そのうちの最大値を反り角βとして決定した。
ここに、反り角β、βは、いずれも、サンプルが光透過層側に反っている場合に正で、樹脂層側に反っている場合を負と、定義した。
次いで、各サンプルの反り角βと反り角βの差(β−β)を求め、各サンプルの反りの程度を評価した。各サンプルの反りの程度の評価にあたっては、反り角差(β−β)が、0.35deg以下であった場合に、「GOOD」として、0.35degを超えた場合に、「BAD」とした。測定結果は、表1に示されている。
Figure 2006024240
表1に示されるように、光記録媒体サンプル#1ないし#3においては、反り角差はいずれも、0.35deg以下で、反りの発生が許容限度以下に抑制されているが、光記録媒体比較サンプル#1ないし#3においては、反り角差がいずれも、0.35degを越え、許容限度を越える反りが発生したことがわかった。
これは、光記録媒体比較サンプル#1ないし#3においては、いずれも、紫外線硬化性樹脂の塗膜に、紫外線を照射して、紫外線硬化性樹脂を硬化し、光透過層を形成する場合と、樹脂層を形成する場合とで、紫外線硬化性樹脂の塗膜を透過した紫外線が反射される膜が異なる組成を有しており、紫外線硬化性樹脂の塗膜を透過し、サンプル内で反射されて、再び、紫外線硬化性樹脂の塗膜に入射する紫外線の光量が異なって、紫外線硬化性樹脂の硬化条件が異なるのに対し、光記録媒体サンプル#1ないし#3においては、紫外線硬化性樹脂の塗膜に、紫外線を照射して、紫外線硬化性樹脂を硬化し、光透過層および樹脂層を形成する際に、紫外線硬化性樹脂の塗膜を透過した紫外線は、いずれも、Sb−Te−Ge合金を主成分として含む記録膜または金属膜によって反射されて、再び、紫外線硬化性樹脂の塗膜に入射するため、紫外線硬化性樹脂の塗膜を透過し、サンプル内で反射されて、再び、紫外線硬化性樹脂の塗膜に入射する紫外線の光量がほぼ等しくなり、光透過層を形成する際の紫外線硬化性樹脂の硬化条件と、樹脂層を形成する際の紫外線硬化性樹脂の硬化条件が実質的に同一に制御され、したがって、実質的に同じ物性を有する光透過層および樹脂層が形成されているためと考えられる。
実施例2
以下のようにして、光記録媒体サンプル#4を作製した。
まず、射出成型法により、1.1mmの厚さと、120mmの外径を有するディスク状のポリカーボネート基板を作製した。
次いで、スパッタリング法により、ポリカーボネート基板の一方の表面上に、Agを主成分として含む100nmの厚さの反射膜と、ZnSとSiOの混合物を含む25nmの厚さの第二の誘電体膜と、CuAlを主成分として含む5nmの厚さの第一の記録膜と、Siを主成分として含む4nmの厚さの第二の記録膜と、ZnSとSiOの混合物を含む25nmの厚さの第一の誘電体膜を、順次、形成して、情報層を形成した。
さらに、情報層が形成されたポリカーボネート基板をスピンコーティング装置にセットし、実施例1で用いたのと同じ紫外線硬化性樹脂を、情報層上に、スピンコーティング法によって、塗布して、塗膜を形成した。その後、塗膜に、3000mJ/cmの積算光量で、紫外線を照射して、紫外線硬化性樹脂を硬化させ、100μmの厚さの光透過層を形成した。
次いで、光透過層が形成されたポリカーボネート基板を裏返し、ポリカーボネート基板の他方の表面上に、スパッタリング法によって、CuAlを主成分として含む5nmの厚さの金属膜と、Siを主成分として含む4nmの厚さの半金属膜と、ZnSとSiOの混合物を含む25nmの厚さの誘電体膜を、順次、形成して、防湿層を形成した。
最後に、光透過層を形成するのに用いたのと同じ紫外線硬化性樹脂を、防湿層上に、スピンコーティング法によって、塗布して、塗膜を形成した。その後、塗膜に、3000mJ/cmの積算光量で、紫外線を照射して、紫外線硬化性樹脂を硬化させて、100μmの厚さの樹脂層を形成した。こうして、光記録媒体サンプル#4を作製した。
さらに、光透過層が形成されたポリカーボネート基板を裏返し、ポリカーボネート基板の他方の表面上に、スパッタリング法によって、CuAlを主成分として含む5nmの厚さの金属膜を形成して、防湿層を形成した点を除き、光記録媒体サンプル#4と同様にして、光記録媒体サンプル#5を作製した。
次いで、光透過層が形成されたポリカーボネート基板を裏返し、ポリカーボネート基板の他方の表面上に、スパッタリング法によって、Sb−Te−Ge合金を主成分として含む100nmの厚さの金属膜を形成し、防湿層を形成した点を除き、光記録媒体サンプル#4と同様にして、光記録媒体比較サンプル#4を作製した。
さらに、光透過層が形成されたポリカーボネート基板を裏返し、ポリカーボネート基板の他方の表面上に、スパッタリング法によって、CuAlAuを主成分として含む100nmの厚さの金属膜を形成し、防湿層を形成した点を除き、光記録媒体サンプル#4と同様にして、光記録媒体比較サンプル#5を作製した。
次いで、実施例1と同様にして、こうして得られた光記録媒体サンプル#4および#5ならびに光記録媒体比較サンプル#4および#5の反り角βおよび反り角βを測定し、各サンプルの反り角βと反り角βの差(β−β)を求め、各サンプルの反りの程度を評価した。測定結果は、表2に示されている。
Figure 2006024240
表1に示されるように、光記録媒体サンプル#4および#5においては、反り角差はいずれも、0.35deg以下で、反りの発生が許容限度以下に抑制されているが、光記録媒体比較サンプル#4および#5においては、反り角差がいずれも、0.35degを越え、許容限度を越える反りが発生したことがわかった。
これは、光記録媒体比較サンプル#4および#5においては、いずれも、紫外線硬化性樹脂の塗膜に、紫外線を照射して、紫外線硬化性樹脂を硬化し、光透過層を形成する場合と、樹脂層を形成する場合とで、紫外線硬化性樹脂の塗膜を透過した紫外線が反射される膜が異なる組成を有しており、紫外線硬化性樹脂の塗膜を透過し、サンプル内で反射されて、再び、紫外線硬化性樹脂の塗膜に入射する紫外線の光量が異なって、紫外線硬化性樹脂の硬化条件が異なるのに対し、光記録媒体サンプル#4および#5においては、紫外線硬化性樹脂の塗膜に、紫外線を照射して、紫外線硬化性樹脂を硬化し、光透過層および樹脂層を形成する際に、紫外線硬化性樹脂の塗膜を透過した紫外線は、いずれも、CuAlを主成分として含む記録膜または金属膜によって反射されて、再び、紫外線硬化性樹脂の塗膜に入射するため、紫外線硬化性樹脂の塗膜を透過し、サンプル内で反射されて、再び、紫外線硬化性樹脂の塗膜に入射する紫外線の光量がほぼ等しくなり、光透過層を形成する際の紫外線硬化性樹脂の硬化条件と、樹脂層を形成する際の紫外線硬化性樹脂の硬化条件が実質的に同一に制御され、したがって、実質的に同じ物性を有する光透過層および樹脂層が形成されているためと考えられる。
なお、光記録媒体サンプル#5は、Siを主成分として含む第二の記録膜および第二の金属膜を備えているから、紫外線硬化性樹脂の塗膜に、紫外線を照射して、紫外線硬化性樹脂を硬化し、光透過層および樹脂層を形成する際に、紫外線硬化性樹脂の塗膜を透過した紫外線は、いずれも、CuAlを主成分として含む第一の記録膜および第一の金属膜に入射するのに先立って、Siを主成分として含む第二の記録膜および第二の金属膜に入射するが、CuAlを主成分として含む第一の記録膜および第一の金属膜の厚さは5nmであるのに対し、Siを主成分として含む第二の記録膜および第二の金属膜の厚さは4nmで、5nm未満であるため、紫外線硬化性樹脂の塗膜を透過した紫外線は、Siを主成分として含む第二の記録膜および第二の金属膜によっては実質的に反射されず、CuAlを主成分として含む第一の記録膜および第一の金属膜によって反射され、その結果、反り角βと反り角βの差(β−β)が0.35以下になったものと思われる。
本発明は、以上の実施態様に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
たとえば、図1および図2に示された光記録媒体1は、書き換え型の情報層3を備え、図3に示された光記録媒体10は、追記型の情報層12を備えているが、情報層は、支持基板2、11の表面に形成されたピットによって、再生専用の情報層として、構成されていてもよい。この場合には、金属膜として、反射膜が設けられていてもよい。
さらに、図1および図2に示された実施態様においては、光記録媒体1の光透過層4および樹脂層6が外部に露出し、図3に示された実施態様においては、光記録媒体10の光透過層13および樹脂層15が外部に露出しているが、光透過層4、13および/または樹脂層6、15の表面に、ハードコート層が形成されていてもよい。
また、前記実施態様においては、光記録媒体1、10は、支持基板2、11の他方の面上に、支持基板11に水分が浸入することを防止する性質を有する硬化条件調整層5、14を備えているが、支持基板11が、ポリオレフィン樹脂などの吸水性の低い樹脂によって形成されている場合には、硬化条件調整層5、14が、支持基板11に水分が浸入することを防止する性質を有していることは必ずしも必要でない。
さらに、前記実施態様においては、光透過層4、13および樹脂層6、15は、スピンコーティング法によって形成されているが、スピンコーティング法以外の塗布方法によって、光透過層4、13および樹脂層6、15を形成することもでき、さらには、光透過層4、13および樹脂層6、15は、別途、それぞれ、所定の下地層上に、スピンコーティング法などによって、同じ紫外線硬化性樹脂の塗膜を形成し、紫外線を照射して、実質的に同じ条件で、塗膜を硬化させて、紫外線硬化性樹脂の硬化膜を作製し、それぞれ、下地層から、紫外線硬化性樹脂の硬化膜を剥離して、接着層を介して、情報層3、12あるいは支持基板2、11の他方の面上に貼り付けることによって、形成してもよい。この場合には、硬化条件調整層5および硬化条件調整層14を設ける必要はない。
また、前記実施態様においては、硬化条件調整層5および硬化条件調整層14はいずれも、支持基板11に水分が浸入することを防止する防湿層としての機能を有しており、そのため、図1および図2に示された実施態様においては、20nm以上の厚さを有する単層の硬化条件調整層5が形成され、図3に示された実施態様においては、20nm以上の厚さを有し、合金膜14a、硬化条件調整膜14bおよび誘電体膜14cを含む硬化条件調整層14が形成されているが、樹脂層6、15の硬化条件を調整する目的からは、5nm以上の厚さを有する硬化条件調整層5、14を設ければよく、硬化条件調整層5、14が、20nm以上の厚さを有していることは必要がない。硬化条件調整層を、防湿層としても機能させる場合には、20nm以上の厚さを有する硬化条件調整層を形成することが要求されるが、その場合には、金属、半金属またはこれらの合金を主成分として含む5nm以上の厚さを有する硬化条件調整膜と誘電体膜を含む多層構造を有する硬化条件調整層を設けることが、コストを低減させる上で、好ましい。この場合、透明な誘電体膜を形成する場合には、硬化条件調整層の光透過率を向上させることができ、樹脂層上に、インキ層、インキ受理層などを設けて、画像を印刷したときに、画像の色彩やコントラストが、硬化条件調整層によって低下することを効果的に防止することができる。
図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる光記録媒体の略斜視図である。 図2は、図1のAで示された部分の略拡大図である。 図3は、本発明の別の好ましい実施態様にかかる光記録媒体の略断面図である。
符号の説明
1 光記録媒体
2 支持基板
3 情報層
4 光透過層
5 硬化条件調整層
6 樹脂層
8 センターホール
10 光記録媒体
11 支持基板
12 情報層
13 光透過層
14 硬化条件調整層
14a 合金膜
14b 硬化条件調整膜
14c 誘電体膜
15 樹脂層
31 反射膜
32 第二の誘電体膜
33 記録膜
34 第一の誘電体膜
41 反射膜
42 第二の誘電体膜
43a 第一の記録膜
43b 第二の記録膜
44 第一の誘電体膜

Claims (5)

  1. 支持基板と、支持基板の一方の側に形成された少なくとも1層の情報層と、前記少なくとも1層の情報層上に形成され、記録または再生用のレーザビームが透過する光透過層と、前記支持基板に対して、前記光透過層の反対側に形成された樹脂層とを備え、前記光透過層と前記樹脂層が、放射線硬化性樹脂を、実質的に同じ条件で硬化させて、形成されたことを特徴とする光記録媒体。
  2. さらに、前記支持基板に対して、前記光透過層の反対側に形成され、表面に前記樹脂層が形成された硬化条件調整層を備え、前記少なくとも1層の情報層が、5nm以上の厚さを有し、金属、半金属膜またはそれらの合金を主成分として含む放射線反射性の膜を含み、前記硬化条件調整層が、5nm以上の厚さと、前記少なくとも1層の情報層に含まれた前記放射線反射性の膜と同じ組成を有する放射線反射性の膜を含み、前記少なくとも1層の情報層に含まれた前記放射線反射性の膜が、前記光透過層を介して、前記少なくとも1層の情報層に入射した放射線を最初に反射する位置に形成され、前記硬化条件調整層に含まれた前記放射線反射性の膜が、前記樹脂層を介して、前記硬化条件調整層に入射した放射線を最初に反射する位置に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の光記録媒体。
  3. 前記硬化条件調整層が、30nmないし300nmの厚さを有していることを特徴とする請求項2に記載の光記録媒体。
  4. 前記硬化条件調整層が、さらに、前記放射線反射性の膜の少なくとも一方の側に、誘電体膜を含んでいることを特徴とする請求項2または3に記載の光記録媒体。
  5. 前記硬化条件調整層が、さらに、前記放射線反射性の膜と前記支持基板との間に、金属膜を含んでいることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の光記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013160684A (ja) * 2012-02-07 2013-08-19 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置とモジュール

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