JP2006024227A - 印刷装置および印刷指示端末、印刷システム、印刷プログラム並びに印刷方法 - Google Patents

印刷装置および印刷指示端末、印刷システム、印刷プログラム並びに印刷方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の素材データを利用した印刷処理の高速化を可能とした印刷装置および印刷指示端末、印刷システム、印刷プログラム並びに印刷方法の提供。
【解決手段】複数の素材データを予め印刷装置P内に保存させておき、印刷指示端末Tからの印刷指示に従ってこれら各素材データを組み合わせて印刷を実行するに際し、前記複数の素材データを予めレンダリング処理してから圧縮して保存しておくと共に、それら圧縮保存された素材データのうちの一部の素材データを元のサイズに伸張して保存する。これによって、多くの素材データを圧縮して保存できると共に、頻繁に利用する素材データの伸張時間が省略できるため、印刷開始時間を短縮して高速印刷を可能とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パソコン(PC)等の印刷指示端末からの印刷指示に従って印刷処理を実行する印刷装置(プリンタ)等に係り、特に、複数の印刷用の素材データを自ら保存してその素材データを印刷処理に供することができる印刷装置および印刷指示端末、印刷システム、印刷プログラム並びに印刷方法に関するものである。
一般に、係る印刷指示端末によって作成された文書データは、そのままでは印刷装置で印刷処理ができないため、bmp等のドット毎の色情報を羅列した形式のラスタ画像データに変換してから印刷処理が行われるようになっている。
このような文書データからラスタ画像データへの変換処理は、一般にレンダリング(rendering)と呼ばれ、例えば一般的なインクジェットプリンタにあっては、前記印刷指示端末に組み込まれたプリンタドライバによってその印刷指示端末側で、また、一般的なレーザプリンタにあっては前記印刷指示端末側で一端、PDL(Page Description Language)のようなサイズの小さい中間言語に変換された後、印刷装置側でその処理が実行されるようになっている。
しかしながら、このようなレンダリングには、多くの情報処理を伴うため、印刷指示端末側でユーザが印刷指示を出してから印刷装置側で実際に印刷が開始されるまで多くの時間がかかってしまうといった不都合がある。特に、カラー画像等のデータ容量の大きい印刷データの場合や、印刷指示端末や印刷装置自体の情報処理能力が低い場合等にはその不都合が顕著に現れる。
一方、印刷処理の高速化を図る方法として、例えば、以下の特許文献1等に示すような「オーバーレイ印刷」や「帳票印刷」等と称される印刷方法が従来からいくつか提案されている。
この「オーバーレイ印刷」等と称される印刷方法は、印刷に頻繁に利用される素材データ、例えば、社名や罫線、ロゴ等の素材データを予め印刷装置に記憶(保存)させておき、その素材データを利用する印刷が行われる際には、その素材データを指定する印刷指示を送るだけでその印刷装置が保存した素材データを利用して印刷を実行するようにしたものであり、これによって、実際に印刷する文書全体のデータ転送量を削減して印刷開始時間が早まることによる印刷速度の向上を図るようにしている。特に、この「オーバーレイ印刷」等と称される印刷方法は、カラー画像等のデータ容量の大きい素材データの場合にはその効果を顕著に発揮することができる。
特開平9−39312号公報
ところで、このように印刷装置側で素材データを保持するためには、その印刷装置内に素材データ保存用の専用の記憶装置、例えば、半導体メモリやハードディスク装置(HDD)を設ける必要があるが、これらの記憶装置はその記憶容量が限られているため、それら素材データをそのまま保存するのではなく、ZIPやJPEGのようなデータ圧縮技術を利用してサイズをコンパクト化してから保存することが望ましい。
また、ラスタ画像データやPDLを印刷指示端末側で予め圧縮してから印刷装置側に送
るようにすれば、データ転送量も削減されるため、高速印刷が可能となる。
しかしながら、このようにして圧縮保存した素材データ、または圧縮転送された素材データを印刷装置側で実際に印刷データとして利用するためには、印刷装置側でその圧縮保存された素材データを一端、元のサイズに完全に復元(以下、適宜「伸張」という)する処理が必要となってくるが、このデータ伸張(展開、解凍ともいう)処理には一般に多くの時間がかかってしまい、データ転送量の削減による高速印刷や効率的な保存といった効果を半減させる結果となっていた。
また、伸張後の素材データをそのままの状態で保持すると記憶装置の記憶容量が短期間で逼迫してしまうため、再度圧縮し直してから保存することが望ましいが、今後頻繁に使用することが予想される素材データを場合に、使用の都度、圧縮処理を行って保存するのは無駄な処理が多くなることが考えられる。
また、例えば、静止画の圧縮方式として標準的なJPEG(Joint Photographic Experts Group)のような不可逆圧縮データの場合では、圧縮を繰り返すと、データ損失が発生して画質が大きく劣化するため、何度も圧縮操作を行うのは好ましくない。
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その目的の一つは、印刷処理の高速化を可能とした新規な印刷装置および印刷指示端末、印刷システム、印刷プログラム並びに印刷方法を提供するものである。
また、本発明の他の目的は、多くの素材データを保存できる新規な印刷装置および印刷指示端末、印刷システム、印刷プログラム並びに印刷方法を提供するものである。
また、本発明の他の目的は、前記素材データの利用頻度や性質等に応じた最適なデータ操作を行うことができる新規な印刷装置および印刷指示端末、印刷システム、印刷プログラム並びに印刷方法を提供するものである。
〔発明1〕前記課題を解決するために発明1の印刷装置は、
レンダリング処理された素材データを保存するデータ記憶部と、印刷指示に基づいて前記データ記憶部に保存された素材データを用いて印刷データを合成するデータ合成部と、当該データ合成部で合成した印刷データを用いて印刷を実行する印刷出力部と、を有することを特徴とするものである。
このような構成によれば、データ記憶部が予めレンダリングした状態で素材データを保存しておき、印刷指示端末等からその素材データを利用した印刷指示があった場合には、データ合成部が直ちにその素材データを合成して印刷データを作成し、印刷出力部がその印刷データを用いて印刷を実行することになる。
このように印刷装置のデータ記憶部に各素材データを予めレンダリングした状態で保存すれば、利用する素材データのレンダリングに要する時間が省略できるため、印刷開始時間を大幅に早めることができる。この結果、高速な印刷処理が可能となる。 なお、本発明でいう「素材データ」とは、「印刷データ」を構成する各部品である「画像データ」や「テキストデータ」等をいう(以下の「印刷装置」、「印刷指示端末」、「印刷システム」、「印刷プログラム」、「印刷方法」に関する発明についても同じである)。
〔発明2〕また、発明2の印刷装置は、
発明1に記載の印刷装置において、前記レンダリング処理された素材データの圧縮または伸張処理を行う素材データ圧縮伸張部を有することを特徴とするものである。
このような構成によれば、素材データ圧縮伸張部が、素材データが圧縮されてきて送られてきた場合にはその素材データを印刷処理側で伸張処理することでその素材データを印
刷データとして利用することができる。
また、この素材データ圧縮伸張部が各素材データを圧縮処理してデータ記憶部に素材データを圧縮して保存することにより、限られた記憶容量を節約して多くの素材データを保存することができる。
〔発明3〕また、発明3の印刷装置は、
発明1に記載の印刷装置において、前記レンダリング処理された素材データの圧縮または伸張処理を行う素材データ圧縮伸張部を有し、前記データ記憶部は、圧縮処理された前記素材データを保存する圧縮データ記憶部と、伸張処理された前記素材データを保存する伸張データ記憶部とを有することを特徴とするものである。
このような構成によれば、発明1および2の効果に加え、それらの素材データのなかで頻繁に利用されるようないくつかの素材データを圧縮処理せずに伸張した状態で伸張データ記憶部に保存することにより、その素材データの圧縮・伸張に要する時間も省略できるため、その素材データを利用した印刷開始時間をさらに早めることが可能となる。
〔発明4〕また、発明4の印刷装置は、
レンダリング処理された素材データの圧縮または伸張処理を行う素材データ圧縮伸張部と、前記レンダリング処理された素材データを保存するデータ記憶部と、印刷指示に基づいて前記データ記憶部に保存された素材データを用いて印刷データを合成するデータ合成部と、当該データ合成部で合成した印刷データを用いて印刷を実行する印刷出力部と、前記素材データを操作する素材データ操作部とを有し、
前記データ記憶部は、圧縮処理された前記素材データを保存する圧縮データ記憶部と、伸張処理された前記素材データを保存する伸張データ記憶部とを有し、
前記素材データ操作部は、前記データ記憶部に保存された素材データの削除を行うと共に、前記素材データの前記圧縮データ記憶部または伸張データ記憶部への保存を行うようになっていることを特徴とするものである。
このような構成によれば、発明1〜3と同様な効果に加え、素材データ操作部が、前記データ記憶部に保存された素材データの削除や、前記素材データの前記圧縮データ記憶部または伸張データ記憶部への保存を自在に行うことができるため、素材データの利用頻度や性質等に応じた最適なデータ操作を行うことができる。
〔発明5〕また、発明5の印刷装置は、
発明4に記載の印刷装置において、前記素材データ操作部は、前記データ合成部での積算利用回数が多い順に前記素材データを、または前記データ合成部での積算利用回数が所定値よりも多い前記素材データを前記伸張データ記憶部に保存するようになっていることを特徴とするものである。
このようにデータ記憶部に保存されている素材データのうち、頻繁に印刷に利用される素材データのみを的確に選択して前記伸張データ記憶部に保存することが可能となるため、データ記憶部に対して多くの素材データを効率的に保存できると共に、実際に印刷データの作成に必要な素材データを直ぐに利用することができるため、素材データの伸張に要する時間を省略して高速な印刷処理を実行することが可能となる。
〔発明6〕また、発明6の印刷装置は、
発明4または5に記載の印刷装置において、前記素材データ操作部は、前記素材データを前記伸張データ記憶部に保存するに際して、前記伸張データ記憶部への素材データの保存量が一定量を越えたときは、前記伸張データ記憶部に保存されている素材データのうち、最も積算利用回数が少ない素材データと比較して、新たな保存対象となる素材データの積算利用回数が上回っている場合は、前記新たな素材データを前記積算利用回数が最も少
ない素材データと入れ替えて保存するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、伸張データ記憶部の記憶領域が逼迫してきた場合には、利用頻度の低くなった不要な伸張済み素材データに代わって利用頻度が高くなった素材データを伸張した状態で保存することができるため、伸張データ記憶部の限られた記憶領域を効率的に利用することができる。
〔発明7〕また、発明7の印刷装置は、
発明4に記載の印刷装置において、前記素材データ操作部は、指示に従って前記素材データの操作状態を操作するようになっていることを特徴とするものである。
このように印刷指示端末等からの指示に従って前記素材データの操作状態を操作するようにすれば、頻繁に利用されるような素材データや、繰返し圧縮に適さないような素材データをユーザ等が任意に選択して伸張データ記憶部に登録しておくことが可能となるため、素材データの使用頻度や性質等に応じた最適なデータ操作を行うことができる。
〔発明8〕また、発明8の印刷装置は、
発明1〜7のいずれかに記載の印刷装置において、前記素材データは画像データであることを特徴とするものである。
すなわち、写真やイラスト等の画像データは、一般にテキストデータやレイアウトデータ等と比べてデータのサイズが格段に大きいことから、このようなデータサイズの大きい画像データを本発明の素材データの対象とすれば、より顕著な保存効率の向上効果や圧縮・伸張処理時間等の削減効果を発揮することができる。
〔発明9〕また、発明9の印刷指示端末は、
発明1〜8のいずれかに記載の印刷装置に印刷指示を送る印刷指示端末であって、前記印刷装置のデータ記憶部に保存された前記素材データに関する素材データリストを表示する素材データリスト表示部を有することを特徴とするものである。
このように前記印刷装置に印刷指示を送る印刷指示端末に、素材データリスト表示部を備えることにより、ユーザ等は印刷指示端末上で印刷装置側に保存された素材データの種類や保存状態、つまり、圧縮形態か伸張形態で保存されているかどうかを容易かつ正確に把握することができる。
〔発明10〕また、発明10の印刷指示端末は、
発明9に記載の印刷指示端末であって、前記素材データリストに表示された各素材データを操作する素材データリスト操作部を有することを特徴とするものである。
すなわち、本発明は発明9の構成に加え、このような素材データリスト操作部を備えることにより、ユーザ等が印刷指示端末の入力装置等を用いてその素材データに対して直接、所望の操作を行うことができるため、素材データに対するユーザの使い勝手をより向上させることができる。
〔発明11〕また、発明11の印刷指示端末は、
発明3〜8のいずれかに記載の印刷装置に印刷指示を送る印刷指示端末であって、前記印刷装置のデータ記憶部の圧縮データ記憶部に対応する圧縮データ表示部と、前記印刷装置のデータ記憶部の伸張データ記憶部に対応する伸張データ表示部と、前記圧縮データ記憶部または伸張データ記憶部に保存された各素材データに対応するアイコンを作成するアイコン作成部と、当該アイコン作成部で作成された各アイコンをそれぞれ対応する素材データの保存場所に応じて前記圧縮データ表示部または伸張データ表示部内に表示するアイコン表示部と、を有することを特徴とするものである。
このような構成によれば、前記印刷装置のデータ保存部の圧縮データ保存部および伸張データ保存部にそれぞれ素材データが圧縮状態および伸張状態で保存されていると、アイコン作成部によってその素材データに対応するアイコンが作成されて、それら各アイコンがアイコン表示部によって前記圧縮データ保存部および伸張データ保存部にそれぞれ対応する圧縮データ表示部および伸張データ表示部に表示された状態となる。
これによって、ユーザ等が印刷指示端末のモニター上に表示されたアイコンを見るだけで前記印刷装置のデータ記憶部に保存されている素材データの種類およびその数、並びにその保存状態等を容易に把握することができる。
〔発明12〕また、発明12の印刷指示端末は、
発明11に記載の印刷指示端末において、前記圧縮データ表示部および伸張データ表示部間での前記アイコンの移動、登録または削除を行うアイコン操作部と、当該アイコン操作部による前記アイコンの操作に連動して当該アイコンに対応する前記素材データの操作を前記印刷装置の素材データ操作部に指示する操作指示部と、を有することを特徴とするものである。
これによって、ユーザ等が印刷指示端末のマウスやキーボード等の入力装置を用いてモニター上に表示されたアイコンを操作すれば、アイコン操作部がその操作に従って前記圧縮データ表示部および伸張データ表示部間での前記アイコンの移動、登録または削除を行うと共に、操作指示部がそのアイコン操作に連動して前記印刷装置の素材データ操作部に指示することになるため、前記印刷装置のデータ記憶部に保存された素材データの操作・管理を極めて容易に行うことができる。
〔発明13〕また、発明13の印刷システムは、
発明1〜8のいずれかに記載の印刷装置と、請求項9〜12のいずれかに記載の印刷指示端末と、を有することを特徴とするものである。
このような構成によれば、印刷処理の高速化を可能としたり、多くの素材データを保存したり、前記素材データの利用頻度や性質等に応じた最適なデータ操作を行ったりすることができる。
〔発明14〕また、発明14の印刷プログラムは、
印刷装置のコンピュータを、レンダリング処理された素材データを保存するデータ記憶手段と、印刷指示に基づいて前記データ記憶手段で保存された前記素材データを用いて印刷データを合成するデータ合成手段と、当該データ合成手段で合成した前記印刷データを用いて印刷を実行する印刷出力手段と、して機能させることを特徴とするものである。
これによって、発明1と同様に印刷開始時間が大幅に早められて高速印刷が可能となることに加え、殆どの印刷装置に備え付けのコンピュータシステムを利用してその機能を発揮することができるため、新たに専用のハードウェアを製作して実行する場合に比べて大幅なコストダウンを図ることが可能となる。
〔発明15〕また、発明15の印刷プログラムは、
発明14に記載の印刷プログラムにおいて、前記印刷装置のコンピュータを、前記レンダリング処理された前記素材データの圧縮処理または伸張処理を行う素材データ圧縮伸張手段としてさらに機能させることを特徴とするものである。
これによって、発明2と同様に、多くの素材データを効率良く保存することができると共に、発明14と同様に印刷装置に備え付けのコンピュータシステムを利用して実現することができるため、優れた経済性を発揮することができる。
〔発明16〕また、発明16の印刷プログラムは、
発明14に記載の印刷プログラムにおいて、前記印刷装置のコンピュータを、前記レンダリング処理された前記素材データの圧縮処理または伸張処理を行う素材データ圧縮伸張手段としてさらに機能させると共に、前記データ記憶手段を、前記圧縮処理された前記素材データを保存する圧縮データ記憶手段と、前記伸張処理された前記素材データを保存する伸張データ記憶手段として機能させることを特徴とするものである。
これによって、発明3と同様にその素材データの圧縮・伸張に要する時間も省略できるため、その素材データを利用した印刷開始時間をさらに早めることができると共に、発明13と同様に印刷装置に備え付けのコンピュータシステムを利用して実現できるため、優れた経済性を発揮することができる。
〔発明17〕また、発明17の印刷プログラムは、
印刷装置のコンピュータを、レンダリング処理された素材データの圧縮処理または伸張処理を行う素材データ圧縮伸張手段と、前記レンダリング処理された素材データを保存するデータ記憶手段と、印刷指示に基づいて前記データ記憶手段で保存された前記素材データを用いて印刷データを合成するデータ合成手段と、当該データ合成手段で合成した前記印刷データを用いて印刷を実行する印刷出力手段と、前記素材データを操作する素材データ操作手段として機能させると共に、前記データ記憶手段を、前記圧縮処理された素材データを保存する圧縮データ記憶手段と、前記伸張処理された素材データを保存する伸張データ記憶手段として機能させ、前記素材データ操作手段を、前記データ記憶手段で保存された前記素材データの削除を行うと共に、前記圧縮データ記憶手段または前記伸張データ記憶手段に対し、前記素材データの保存を行うように機能させることを特徴とするものである。
これによって、発明4と同様に、素材データの利用頻度や性質等に応じた最適なデータ操作が可能となると共に発明14と同様に印刷装置に備え付けのコンピュータシステムを利用して実現できるため、優れた経済性を発揮することができる。
〔発明18〕また、発明18の印刷プログラムは、
発明17に記載の印刷プログラムにおいて、前記データ合成部での積算利用回数が多い順に前記素材データを前記伸張データ記憶手段に保存、または前記データ合成部での積算利用回数が所定値よりも多い素材データを前記伸張データ記憶手段に保存するように前記素材データ操作手段をさらに機能させることを特徴とするものである。
これによって、発明5と同様に、素材データの伸張に要する時間を省略して高速な印刷処理を実行することが可能となると共に、発明14と同様に印刷装置に備え付けのコンピュータシステムを利用して実現できるため、優れた経済性を発揮することができる。
〔発明19〕また、発明19の印刷プログラムは、
発明17または18に記載の印刷プログラムにおいて、前記素材データを前記伸張データ記憶部に保存するに際して、前記伸張データ記憶部への素材データの保存量が一定量を越えたときは、前記伸張データ記憶部に保存されている素材データのうち、最も積算利用回数が少ない素材データと比較して、新たな保存対象となる素材データの積算利用回数が上回っている場合は、前記新たな素材データを前記積算利用回数が最も少ない素材データと入れ替えて保存するように、前記素材データ操作手段をさらに機能させることを特徴とするものである。
これによって、発明6と同様に、伸張データ記憶部の限られた記憶領域を効率的に利用することができると共に、発明14と同様に印刷装置に備え付けのコンピュータシステムを利用して実現できるため、優れた経済性を発揮することができる。
〔発明20〕また、発明20の印刷プログラムは、
発明17に記載の印刷プログラムにおいて、指示に従って前記素材データを操作するように、前記素材データ操作部をさらに機能させることを特徴とするものである。
これによって、発明7と同様に、素材データの使用頻度や性質等に応じた最適なデータ操作を行うことができると共に、発明14と同様に印刷装置に備え付けのコンピュータシステムを利用して実現できるため、優れた経済性を発揮することができる。
〔発明21〕また、発明21の印刷プログラムは、
発明14〜20のいずれかに記載の印刷プログラムにおいて、前記素材データは画像データであることを特徴とするものである。
これによって、発明8と同様に、より顕著な保存効率の向上効果や圧縮・伸張処理時間等の削減効果を発揮することができると共に、発明14と同様に印刷装置に備え付けのコンピュータシステムを利用して実現できるため、優れた経済性を発揮することができる。
〔発明22〕また、発明22の印刷プログラムは、
発明1〜8のいずれかに記載の印刷装置に印刷指示を送る印刷指示端末で利用される印刷プログラムであって、前記印刷指示端末のコンピュータを、前記印刷装置のデータ記憶部に保存された前記素材データに関する素材データリストを表示する素材データリスト表示手段として機能させることを特徴とする印刷プログラム。
これによって、発明9と同様に、ユーザ等は印刷指示端末上で印刷装置側に保存された素材データの種類や保存状態を容易かつ正確に把握することができると共に、印刷指示端末に備え付けのコンピュータシステムを利用して実現できるため、優れた経済性を発揮することができる。
〔発明23〕また、発明23の印刷プログラムは、
発明22に記載の印刷プログラムであって、前記素材データリストに表示された各素材データを操作する素材データリスト操作手段と、当該素材データリスト操作手段による各素材データの操作に連動して前記印刷装置の素材データ操作部を指示する操作指示手段と、して機能させることを特徴とするものである。
これによって、発明10と同様に素材データに対するユーザの使い勝手をより向上させることができると共に、発明22と同様に印刷指示端末に備え付けのコンピュータシステムを利用して実現できるため、優れた経済性を発揮することができる。
〔発明24〕また、発明24の印刷プログラムは、
発明3〜8のいずれかに記載の印刷装置に印刷指示を送る印刷指示端末で利用される印刷プログラムであって、前記印刷指示端末のコンピュータを、前記印刷装置のデータ記憶部の圧縮データ記憶部に対応する圧縮データ表示手段と、前記印刷装置のデータ記憶部の伸張データ記憶部に対応する伸張データ表示手段と、前記圧縮データ記憶部または伸張データ記憶部に保存された各素材データに対応するアイコンを作成するアイコン作成手段と、当該アイコン作成手段で作成された各アイコンをそれぞれ対応する素材データの保存場所に応じて前記圧縮データ表示手段または伸張データ表示手段に表示するアイコン表示手段と、して機能させることを特徴とするものである。
これによって、発明11と同様にユーザ等が印刷指示端末のモニター上に表示されたアイコンを見るだけで前記印刷装置のデータ記憶部に保存されている素材データの種類およびその数、並びにその保存状態等を容易に把握することができる。また、発明22と同様に印刷指示端末に備え付けのコンピュータシステムを利用して実現できるため、優れた経済性を発揮することができる。
〔発明25〕また、発明25の印刷プログラムは、
発明24に記載の印刷プログラムにおいて、前記印刷指示端末のコンピュータを、前記
圧縮データ表示手段および伸張データ表示手段間での前記アイコンの移動、登録または削除を行うアイコン操作手段と、当該アイコン操作手段による前記アイコンの操作に連動して当該アイコンに対応する前記素材データの操作を前記印刷装置の素材データ操作部に指示する操作指示手段と、して機能させることを特徴とするものである。
これによって、発明12と同様に印刷装置のデータ記憶部に保存された素材データの操作・管理を極めて容易に行うことができると共に、発明22と同様に印刷指示端末に備え付けのコンピュータシステムを利用して実現できるため、優れた経済性を発揮することができる。
〔発明26〕また、発明26の印刷方法は、
予めレンダリング処理された複数の素材データを印刷装置のデータ記憶部に保存させておき、前記印刷指示装置からの印刷指示に基づいて前記データ記憶部に保存された素材データを用いて印刷データを合成し、合成した印刷データを用いて前記印刷装置で印刷を実行するようにしたことを特徴とするものである。
これによって、発明1と同様に、利用する素材データのレンダリングに要する時間が省略されて印刷開始時間を大幅に早めることができるため、高速な印刷処理が可能となる。
〔発明27〕また、発明27の印刷方法は、
発明26に記載の印刷方法において、前記印刷装置側で、前記レンダリング処理された素材データの圧縮または伸張処理を行うようにしたことを特徴とするものである。
これによって、発明2と同様に、素材データ圧縮伸張部が、素材データが圧縮されてきて送られてきた場合にはその素材データを印刷処理側で伸張処理することでその素材データを印刷データとして利用することができる。また、この素材データ圧縮伸張部が各素材データを圧縮処理してデータ記憶部に素材データを圧縮して保存することにより、限られた記憶容量を節約して多くの素材データを保存することができる。
〔発明28〕また、発明28の印刷方法は、
発明26に記載の印刷方法において、前記データ記憶部を、圧縮処理された前記素材データを保存する圧縮データ記憶部と、伸張処理された前記素材データを保存する伸張データ記憶部とで構成し、前記複数の素材データを予めレンダリング処理してから圧縮して前記圧縮データ記憶部に保存しておくと共に、それら圧縮保存された素材データのうちの一部の素材データを元のサイズに伸張した状態で前記データ記憶部の伸張データ記憶部に保存しておくようにしたことを特徴とするものである。
これによって、発明3と同様に、その素材データの圧縮・伸張に要する時間も省略できるため、その素材データを利用した印刷開始時間をさらに早めることが可能となる。
〔発明29〕また、発明29の印刷方法は、
発明28に記載の印刷方法において、前記データ記憶部に保存された素材データの削除を行うと共に、前記素材データの前記圧縮データ記憶部または伸張データ記憶部への保存を行うようにしたことを特徴とするものである。
これによって、発明4と同様に、前記データ記憶部に保存された素材データの削除や、前記素材データの前記圧縮データ記憶部または伸張データ記憶部への保存を自在に行うことができるため、素材データの利用頻度や性質等に応じた最適なデータ操作を行うことができる。
〔発明30〕また、発明30の印刷方法は、
発明29に記載の印刷方法において、前記データ合成部での積算利用回数が多い順に前記素材データを前記伸張データ記憶部に保存するようにしたことを特徴とするものである。
これによって、発明5と同様に、データ記憶部に対して多くの素材データを効率的に保存できると共に、実際に印刷データの作成に必要な素材データを直ぐに利用することができるため、素材データの伸張に要する時間を省略して高速な印刷処理を実行することが可能となる。
〔発明31〕また、発明31の印刷方法は、
発明29または30に記載の印刷方法において、前記素材データを前記伸張データ記憶部に保存するに際して、前記伸張データ記憶部への素材データの保存量が一定量を越えたときは、前記伸張データ記憶部に保存されている素材データのうち、最も積算利用回数が少ない素材データと比較して、新たな保存対象となる素材データの積算利用回数が上回っている場合は、前記新たな素材データを前記積算利用回数が最も少ない素材データと入れ替えて保存するようにしたことを特徴とするものである。
これによって、発明6と同様に、伸張データ記憶部の記憶領域が逼迫してきた場合には、利用頻度の低くなった不要な伸張済み素材データに代わって利用頻度が高くなった素材データを伸張した状態で保存することができるため、伸張データ記憶部の限られた記憶領域を効率的に利用することができる。
〔発明32〕また、発明32の印刷方法は、
発明31に記載の印刷方法において、指示に従って前記素材データの操作状態を操作するようにしたことを特徴とするものである。
これによって、発明7と同様に、頻繁に利用されるような素材データや、繰返し圧縮に適さないような素材データをユーザ等が任意に選択して伸張データ記憶部に登録しておくことが可能となるため、素材データの使用頻度や性質等に応じた最適なデータ操作を行うことができる。
〔発明33〕また、発明33の印刷方法は、
発明28〜32のいずれかに記載の印刷方法において、前記素材データとして画像データを用いたことを特徴とするものである。
これによって、発明8と同様に、データサイズの大きい画像データを本発明の素材データの対象とすれば、より顕著な保存効率の向上効果や圧縮・伸張処理時間等の削減効果を発揮することができる。
〔発明34〕また、発明34の印刷方法は、
発明28に記載の印刷方法であって、前記印刷指示端末に、前記印刷装置のデータ記憶部に保存された前記素材データに関する素材データリストを表示する素材データリストを表示するようにしたことを特徴とするものである。
これによって、発明9と同様にユーザ等は印刷指示端末上で印刷装置側に保存された素材データの種類や保存状態、つまり、圧縮形態か伸張形態で保存されているかどうかを容易かつ正確に把握することができる。
〔発明35〕また、発明35の印刷方法は、
発明34に記載の印刷方法であって、前記素材データリストに表示された各素材データの操作に連動させて前記印刷装置のデータ記憶部に保存された前記素材データを操作するようにしたことを特徴とするものである。
これによって、発明10と同様にユーザ等が印刷指示端末の入力装置等を用いてその素材データに対して直接、所望の操作を行うことができるため、素材データに対するユーザの使い勝手をより向上させることができる。
〔発明36〕また、発明36の印刷方法は、
発明28に記載の印刷方法であって、前記印刷指示端末の表示装置に、前記印刷装置のデータ記憶部の圧縮データ記憶部に対応する圧縮データ表示エリアと、前記印刷装置のデータ記憶部の伸張データ記憶部に対応する伸張データ表示エリアを表示すると共に、前記圧縮データ記憶部または伸張データ記憶部に保存された各素材データに対応するアイコンを作成し、当該アイコンをそれぞれ対応する素材データの保存場所に応じて前記圧縮データ表示エリアまたは伸張データ表示エリア内に表示することを特徴とするものである。
これによって、発明11と同様にユーザ等が印刷指示端末のモニター上に表示されたアイコンを見るだけで前記印刷装置のデータ記憶部に保存されている素材データの種類およびその数、並びにその保存状態等を容易に把握することができる。
〔発明37〕また、発明37の印刷方法は、
発明36に記載の印刷方法であって、前記前記圧縮データ表示エリアまたは伸張データ表示エリア間での前記アイコンの移動、登録または削除操作に連動して当該アイコンに対応する前記素材データの操作を前記印刷装置の素材データ操作部に指示するようにしたことを特徴とするものである。
ユーザ等が印刷指示端末のマウスやキーボード等の入力装置を用いてモニター上に表示されたアイコンを操作すれば、アイコン操作部がその操作に従って前記圧縮データ表示部および伸張データ表示部間での前記アイコンの移動、登録または削除を行うと共に、操作指示部がそのアイコン操作に連動して前記印刷装置の素材データ操作部に指示することになるため、前記印刷装置のデータ記憶部に保存された素材データの操作・管理を極めて容易に行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面を参照しながら詳述する。
図1は本発明に係る印刷システムを構成する印刷装置Pと印刷指示端末Tの第1の実施の形態を示したものである。
この印刷システムを構成する印刷装置Pは、図示するようにインクジェットプリンタやレーザプリンタ等のプリンタであって、LAN等の通信ネットワークNや専用の通信ケーブル(有線、無線を問わない)を介して印刷指示端末Tと情報通信可能に接続されており、その筐体内には、主に印刷機器として不可欠な印刷出力部10の他に、データ記憶部20と、データ合成部30と、素材データ操作部40と、素材データ圧縮伸張部50とが収容された構成となっている。
先ず、印刷出力部10は、印刷機能や紙送り機能等といった印刷機器として基本的な機能を提供するものであり、後述するデータ合成部30で合成された印刷データを所定の印刷用紙上に実際に印刷して目的とする印刷物を出力するようになっている。
データ記憶部20は、主に画像データ等のレンダリング処理済みの素材データ等を保存しておく機能を提供するものであり、このデータ記憶部20は、さらに伸張データ記憶部22と、圧縮データ記憶部24とから構成されている。
この伸張データ記憶部22は、前記レンダリング済みの素材データのみを伸張形式、すなわち、そのまま印刷データとして利用できるような通常の状態で保存する機能を提供するようになっている。一方、圧縮データ記憶部24は、前記レンダリング済みの素材データを圧縮形式、すなわち、後述する素材データ圧縮伸張部50等によってコンパクトに圧縮処理された素材データのみを主に保存する機能を提供するようになっている。
なお、このデータ記憶部20は、具体的にはハードディスク装置(HDD)や半導体メモリ(フラッシュメモリ)、DVD−ROM、DVD−RW、CD−RW等の各種書き換え自在な不揮発性の記憶装置や記憶媒体等から構成されている。また、図示するように、
このデータ記憶部10は、後述する素材データ利用回数等のデータを記録するための素材データ利用回数記録部26としても機能するようになっている。
データ合成部30は、後に詳述するが、前記データ記憶部20に保存された複数の素材データ、またはこのデータ記憶部20に保存された素材データに加えて印刷指示端末Tから印刷指示データと共に送られてきた素材データとをその印刷指示データの指示内容に従って合成して印刷に必要な印刷データ(ラスタ画像データ)を生成する機能を提供するようになっている。なお、このデータ合成部30は、印刷指示端末Tから印刷指示データと共に送られてきた素材データがレンダリング処理されていない場合は、同時にその素材データに対してレンダリング処理を行う機能を提供するようになっている。
素材データ操作部40は、前記データ記憶部20に保存される素材データの操作、例えば、各素材データの呼び出し、保存、削除、利用回数の記録、素材データの圧縮、伸張命令等といった素材データの操作に関する機能を提供するようになっている。
素材データ圧縮伸張部50は、素材データの種類に応じた所定の圧縮アルゴリズムを用いて伸張データ記憶部22に保存された伸張形式の素材データ、または印刷指示端末Tから伸張形式で送られてきた素材データをコンパクトに圧縮処理したり、圧縮データ記憶部24に保存された圧縮形式の素材データ、または印刷指示端末Tから圧縮形式で送られてきた素材データを元のサイズに伸張処理する機能を提供するようになっている。
また、この印刷装置Pは、図1に示すように、他に通信部60と、印刷指示解析部62と、素材データ利用回数計測部64とが備えられている。
この通信部60は、同じく印刷指示端末T側に設けられた通信部70との通信用のインターフェースを提供するものであり、所定の通信プロトコルや通信手順等に従って印刷指示端末Tとの間で印刷指示データや素材データ等の各種データ送受信機能を提供するようになっている。
印刷指示解析部62は、前記印刷指示端末Tからの印刷指示データを解析する機能を提供するものであり、具体的には、その印刷で利用する各種素材データの種類を特定する素材データIDやその素材データの配置を示すレイアウト情報、印刷設定情報等といった、その印刷装置Pで実際に印刷を実行するために必要な情報を解析して前記素材データ操作部40およびデータ合成部30に通知する機能を提供するようになっている。
素材データ利用回数計測部64は、前記データ記憶部20に保存された素材データ毎の利用回数、具体的には、前記データ合成部30で印刷データの作成に利用された素材データ毎の利用回数を計測し、その計測結果をデータ記憶部20に設けられた素材データ利用回数記録部26に記録する機能を提供するようになっている。なお、この素材データ利用回数記録部26は、前記データ記憶部20の一部の記憶領域を利用して構成しても良いが、別個独立した記憶装置を用意して構成するようにしても良い。
なお、このような本発明に係る印刷装置Pを構成する印刷出力部10、データ記憶部20、データ合成部30、素材データ操作部40、素材データ圧縮伸張部50、通信部60、印刷指示解析部62、素材データ利用回数計測部64の各機能は、それぞれ専用の装置を製作してハードウェア的に実現することも可能であるが、現在殆どの印刷装置に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェア上で実現することも可能であり、このように各機能をソフトウェア上で実現すれば、各機能をより容易かつ経済的に実現することが可能となる。
すなわち、この印刷装置Pを実現するためのハードウェア構成は、図2に示すように、各種制御や演算処理を担う中央演算処理装置であるCPU(Central Proce
ssing Unit)110と、主記憶装置(Main Storage)を構成するRAM(Random Access Memory)120と、読み出し専用の記憶装置であるROM(Read Only Memory)130との間をPCI(Peripheral Component Interconnect)バスやISA(Industrial Standard Architecture)バス等からなる各種内外バス150で接続すると共に、このバス150に入出力インターフェース(I/F)140を介して、ハードディスクドライブ装置(HDD)や半導体メモリ等の補助記憶装置(Secondary Storage)190、表示パネル等からなる表示部170、入力装置の一つである操作パネル160、印刷機構部180、LAN等の通信ネットワークNを接続したものである。
そして、電源を投入すると同時に、ROM130等に記憶されたBIOS等のプリンタシステム用のプログラムが、例えば、CD−ROMやDVD−ROM、フレキシブルディスク(FD)等の記憶媒体、あるいはインターネット等の通信ネットワークを介して記憶装置190にインストールされた各種専用のコンピュータプログラム、あるいは同じくROM130に予め記憶された各種専用のコンピュータプログラムをRAM120にロードし、そのRAM120にロードされたプログラムに記述された命令に従ってCPU110が各種リソースを駆使して所定の制御および演算処理を行いうことで、前述したような各機能を実現するようになっている。
一方、この印刷装置Pと通信可能に接続された印刷指示端末Tは、ユーザが直接あるいは間接的に操作する汎用のパソコン(PC)からなっており、少なくとも、前記印刷装置Pに印刷指示データや素材データを送信するための通信部70と、印刷に必要な印刷データを生成するための印刷データ生成部72、例えば、ワープロやエディタ等の文書編集・操作用のアプリケーションと、これを稼働する環境(OS等)とを備えた構成となっている。
なお、この印刷指示端末Tを構成する通信部70や印刷データ生成部72等の各機能は、それぞれ専用の装置を製作してハードウェア的に実現することも可能であるが、入力、制御、演算、記憶、出力といった各機能の全てを予め備えたパソコン等の汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェア上で実現することも可能であり、このような方法を用いれば、各機能をより容易かつ経済的に実現することが可能となる。
すなわち、この印刷指示端末Tを実現するためのハードウェア構成は、図3に示すように、各種制御や演算処理を担う中央演算処理装置であるCPU110と、主記憶装置を構成するRAM120と、ROM130との間をバス150で接続すると共に、このバス150に入出力インターフェース(I/F)140を介して、ハードディスクドライブ装置(HDD)や半導体メモリ等の補助記憶装置190や、液晶ディスプレイやCRT等からなる出力装置210、マウス、キーボード、イメージスキャナ等からなる入力装置200、LAN通信ネットワークN等を接続したものである。
そして、電源を投入すると同時に、ROM130等に記憶されたBIOS等のシステム用のプログラムが、例えば、CD−ROMやDVD−ROM、フレキシブルディスク(FD)等の記憶媒体、あるいはインターネット等の通信ネットワークを介して記憶装置190にインストールされた各種専用のコンピュータプログラム、あるいは同じくROM130に予め記憶された各種専用のコンピュータプログラムをRAM120にロードし、そのRAM120にロードされたプログラムに記述された命令に従ってCPU110が各種リソースを駆使して所定の制御および演算処理を行うことで、印刷データの生成およびその印刷データに関する印刷指示を通信部70を介して印刷装置Pに送信するようになっている。
次に、このよう構成をした本発明の印刷装置Pに関する処理の流れ、およびその印刷装置Pを用いた印刷方法を図4および図5のフローチャート図を主に参照しながら説明する。なお、図4はこの印刷装置Pに関する処理の流れの前半部分を、図5はその後半部分を主に表したものである。
図4のフローチャート図に示すように、先ずこの印刷装置Pは、電源投入して所定のセットアップが終了したならば、最初のステップS100において、そのネットワークN上の信号を監視して自己を指定する文書の文字データと印刷指示データを受信したか否かを確認し、受信したと判断した(Yes)ならば、次のステップS102に移行してその印刷指示解析部62がその印刷指示データを解析すると共に、素材データ操作部40がその印刷処理に必要な素材データ(主に画像データ)がデータ記憶部20の伸張データ記憶部22に存在しているか否かを調べてから次のステップS104に移行する。
すなわち、この印刷指示データには、その印刷で必要となる素材データそのものは含まれておらず、その素材データを識別する識別子(ID)とその大きさや配置等を決定するレイアウト情報等といった極めて少ない情報量となっている。従って、この印刷指示データの送信によってネットワークトラフィックの増大を招いたり、データ送信に長時間を要する等ということはない。
ステップS104では、この確認作業の結果、対象となる素材データが伸張データ記憶部22に「ある(保存されている)」と判断したとき(Yes)は、ステップS120側に移行するが、「ない(保存されていない)」と判断したとき(No)は、さらに次のステップS106に移行して、同じくその素材データ操作部40がデータ記憶部20の一方の圧縮データ記憶部24にアクセスしてその圧縮データ記憶部24に必要とする素材データが存在しているか否かを確認する。
この確認作業の結果、「ある」と判断したとき(Yes)は、ステップS112までジャンプするが、「ない」と判断したとき(No)は、次のステップS108に移行して、その印刷指示データを送信してきた印刷指示端末Tに対してその素材データを送付してほしい旨の要請を行う。なお、このようにデータ記憶部20に必要とする素材データが存在するか否かの確認処理は、その印刷指示データに必要とする素材データが複数存在している場合には、全ての素材データ毎に実行されることは勿論である。
そして、次のステップS110に移行してこの要請に対して所望の素材データを受信したと判断した(Yes)ならば、さらに次のステップS112に移行してその素材データを印刷に利用できるように元のサイズに伸張処理してからデータ合成部30に読み出してくる。すなわち、圧縮データ記憶部24から取得された素材データは勿論、印刷指示端末Tに対する送付要請に基づいて送付されてきた素材データが圧縮された状態で送付されてきた場合は、そのままでは印刷に利用することができないため、ここで一端、元のサイズに伸張処理することになる。
その後、そのまま次のステップS114に移行して素材データ利用回数計測64がその素材データの過去の利用回数に「1」を加算すると共に、素材データ利用回数記録部26にそれを記録する。
例えば、印刷データの合成に必要となる素材データが伸張データ記憶部22、あるいは圧縮データ記憶部24から読み出されてきた素材データであれば、それぞれ過去の利用回数に「1」加算した数値になるが、送付要請に基づいて印刷指示端末Tから新たに取得された素材データであれば、その利用回数は「1」ということになる。
図6は、この素材データを識別する「素材データ名」500と、その「利用頻度(利用
回数)」との対応の一例を示したデータ構造であり、例えば、「Data000001」という素材データ501の利用回数は「12回」、「Data000021」という素材データ502の利用回数は「321543」回、「Data999999」という素材データ50Xの利用回数は「321」回となり、その利用回数に対して利用毎にステップS114においてそれぞれ「1」ずつ加算され、その加算値が素材データ利用回数記録部26に記録されることになる。
次に、図4のステップS114に戻り、このようにして素材データの過去の利用回数に「1」を加算したならば、次のステップS116に移行して、その伸張データ記憶部22の空き容量を調べて、新たに伸張処理された素材データがその伸張データ記憶部22にそのまま格納可能かどうかを確認する。
この確認作業の結果、伸張データ記憶部14に格納可能であると判断したとき(Yes)は、図5のステップS128までジャンプしてその伸張状態の素材データを伸張データ記憶部22にそのまま格納することになるが、図4に示すように、ステップS116において、これとは逆に格納不可、あるいはその保存領域が逼迫していると判断したとき(No)は、次のステップS118に移行してその伸張データ記憶部22に格納されている素材データのうち、過去の利用回数が最も少ない素材データを選択して格納対象となる素材データとの利用回数を比較する。
この比較の結果、図5に示す次のステップS124において格納対象となる素材データの利用回数が、比較対象となる伸張データ記憶部22の素材データの利用回数と同数以上となっていると判断したとき(Yes)は、次のステップS126に移行し、その比較対象となる素材データが圧縮データ記憶部24にも記録されているときは、そのまま伸張データ記憶部22から削除(消去)する。このとき、削除対象となる素材データが圧縮データ記憶部24に記録されていないときは、その素材データのコピーを圧縮処理して圧縮データ記憶部24に記録した後、その伸張データ記憶部22から削除する。これによって、伸張データ記憶部22の空き容量が増えることになるため、格納対象となる素材データをその伸張データ記憶部22に格納(記録)することになる(ステップS128)。
なお、この格納対象となる素材データが伸張データ記憶部22から取得したものである場合には、この比較ステップS118からステップS128までを省略することも可能である。
また、格納対象となる素材データのデータ量が、伸張データ記憶部22から削除される一つの素材データよりも大幅に大きく、その空きスペースに格納できない場合には、その次に利用回数の少ない素材データも一緒にまとめて削除することになることはいうまでもない。
そして、このようにして印刷データの合成に必要な全ての素材データが揃ったならば、ステップS136に移行してデータ合成部30において、これら全ての素材データを合成してから次のステップS138にて印刷処理を実行することで所望の素材データを組み合わせた印刷データからなる印刷物を得ることができる。
一方、ステップS124において、格納対象となる素材データの利用回数が比較対象となる伸張データ記憶部22の素材データの最小利用回数に満たないと判断したとき(No)は、ステップS130側に移行してその格納対象となる素材データが前記送付要請に伴って印刷指示端末Tから送付されてきた素材データであるか、すなわちデータ記憶部20に保存されていない新規な素材データであるか否かを判断し、新規な素材データでない(No)と判断したときは、そのままステップS136までジャンプすることになるが、新規な素材データであると判断したとき(Yes)は、次のステップS132に移行してそのコピーを圧縮処理してから次のステップS134において、データ圧縮されたその素材データを圧縮データ記憶部24に格納すると共に、そのオリジナルの素材データをステップS136で合成する素材データの一つとしてそのまま利用することになる。
他方、図4に示すステップS104において、必要な画像データが伸張データ記憶部14に存在していると判断したときは、ステップS120側に移行してその素材データのコピーをその伸張データ記憶部22から取得してからステップS122に示すように前記ステップS114と同様に、その素材データの利用回数に「1」を加算してからステップS136で合成する素材データの一つとしてそのまま利用することになる。
そして、このようにして取得した素材データをレイアウトし合成して印刷データを作成した概念の一例を示したのが図7〜図9である。
先ず、前述のようにして印刷に必要な素材データ(画像データおよび文字データ)が取得されたならば、図7に示すように、各素材データ毎にその位置指定データに従って所定の位置に配置したレイアウトを実行する。
例えば、図7(a)の左側に示す素材データ(画像データ)aの場合では、図9のレイアウトテーブル300のデータ内容301に示すように、その識別子である素材データ種類指定データは「Data002512」であって、そのレイアウト情報である位置指定データは「(10,10)」であることから、その位置を基点としてその素材データaが図7(a)の右側に示すようにレイアウト領域Rの上段部分にレイアウトされる。
また、図7(b)の左側に示す素材データ(画像データ)bの場合では、図9のデータ内容302に示すように、その識別子である素材データ種類指定データは「Data000021」であって、そのレイアウト情報である位置指定データは「(400,250)」であることから、その位置を基点としてその素材データbが図7(b)の右側に示すようにレイアウト領域Rの中段右側部分にレイアウトされる。
さらに、図7(c)の左側に示す素材データ(文字(列)データ)cの場合では、図9のデータ内容303に示すように、その素材データは「ABCDEFG↓0123456」からなるテキストデータであって、その位置指定データは「(10,250)」であることから、その位置を基点としてその素材データcが図7(c)の右側に示すようにレイアウト領域Rの中段左側部分にレイアウトされる。
そして、図8に示すように、これら各レイアウトを「or」演算して3つの素材データを合成することで一つの印刷データ(ラスタ画像データ)が得られ、この印刷データに基づいて印刷出力部10が印刷処理を実行することで同図右側に示すようなイメージの印刷物が得られる結果となる。
このように本実施の形態は、印刷に用いる各素材データをレンダリング処理して印刷装置P側に圧縮して保存するに際して、保存された素材データのうち、頻繁に利用されるいくつかの画像データを伸張して直ちに利用できる状態で保存するようにしたことから、素材データのデータ伸張に要する時間が不要、または大幅に短縮されるようになるため、ファーストプリントアウトまでの時間が大幅に早められて高速な印刷処理が可能となる。
なお、本実施の形態では、印刷装置P側に保存する素材データとして、データ量の大きい画像データを用いることでその効果をより顕著に発揮することができるが、この素材データとしては、画像データに限定されるのではなく、文字データ等の比較的データ容量の少ないものであっても良いことは勿論である。
次に、本発明に係る印刷装置Pの第2の実施の形態、およびこの印刷装置Pに接続されて機能する本発明に係る印刷指示端末Tの実施の形態を図10〜図22を参照しながら説明する。
先ず、図10に示すように、この印刷装置Pは、PC(パソコン)等からなる印刷指示端末Tと通信ネットワークNを情報通信可能に接続されており、その筐体内には、前記第1の実施の形態と同様に、印刷機器として不可欠な印刷出力部10と、レンダリング処理済みの伸長形式の素材データを保存する伸張データ記憶部22と同じくレンダリング処理済みの圧縮形式の素材データを保存する圧縮データ記憶部24とからなるデータ記憶部20と、伸張処理された素材データを組み合わせて印刷データを作成するデータ合成部30と、素材データを操作する素材データ操作部40と、所定の圧縮アルゴリズムを用いて素材データの圧縮および伸張処理を行う素材データ圧縮伸張部50と、印刷指示端末Tとの通信機能を提供する通信部60と、印刷指示端末Tから送られてくる印刷指示データを解析する印刷指示解析部62とに加え、素材データリスト操作部46と、素材データリスト記録部48とがさらに備えられた構成となっている。
このうち印刷出力部10、伸張データ記憶部22と圧縮データ記憶部24とからなるデータ記憶部20、データ合成部30、素材データ操作部40、素材データ圧縮伸張部50、通信部60、印刷指示解析62に関する各機能は、前記第1の実施の形態と同様であるため、その説明は割愛するが、新たな構成要素のうち、素材データリスト操作部46は、印刷指示端末Tからの指示を受けて素材データのリストを編集する機能を提供するものであり、編集後の素材データリストの内容を素材データリスト記録部48に記録して保存するようになっている。
この素材データリスト記録部48は、編集後の素材データリストの内容を記憶するためのデータ記憶手段の一つであり、前記データ記憶部20等から独立した専用の書き換え可能な記憶装置から構成される他に、そのデータ記憶部20を構成するハードディスク装置(HDD)や半導体メモリ等の記憶装置の記憶領域の一部を借用して構成するようにしても良い。
一方、この印刷装置Pと通信可能に接続された印刷指示端末Tは、前述したように、ユーザが直接、あるいは間接的に操作する汎用のパソコン(PC)等からなっており、前記実施の形態と同様に、印刷装置Pとの情報通信機能を提供する通信部70と、印刷に必要な印刷データを生成すべく、ワープロやエディタ等の文書編集・操作用のアプリケーションやOS等からなる印刷データ生成部72の他に、素材データリスト操作部80と、素材データリスト表示部82とを備えた構成となっている。
すなわち、この素材データリスト表示部82は、前記印刷装置Pのデータ記憶部20に保存された素材データに関する情報を取得してその情報を例えば図17等に示すような素材データリストとして一覧表示する機能を提供するものであり、また、素材データリスト操作部80は、その素材データリストに一覧表示された素材データをユーザがその印刷指示端末Tの入力装置(マウスやキーボード等)を用いて操作する機能を提供するようになっている。
なお、本実施の形態にかかる印刷装置Pも前記実施の形態の印刷装置Pと同様に、各機能は、それぞれ専用の装置を製作してハードウェア的に実現することも可能であるが、図2に示すように、CPU110や、RAM120、ROM130、バス150、入出力インターフェース140、操作パネル160、表示部170、印刷機構部180、補助記憶装置190等からなる、現在殆どの印刷装置に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェア上で実現することも可能であり、このように各機能をソフトウェア上で実現すれば、各機能をより容易かつ経済的に実現することが可能となる。
一方、印刷指示端末Tも前記実施の形態と同様に、それぞれ専用の装置を製作してハードウェア的に実現することも可能であるが、図3に示すように、入力、制御、演算、記憶
、出力といった各機能の全てを予め備えたパソコン等の汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェア上で実現することも可能であり、このような方法を用いれば、各機能をより容易かつ経済的に実現することが可能となる。
次に、このような構成をした本発明の印刷装置Pおよび印刷指示端末Tの処理の流れを主に図11〜図13のフローチャート図を参照しながら説明する。
なお、図11は、ユーザによる印刷指示から印刷実行までの処理の流れを、図12は、その印刷処理で新規な素材データがあった場合のその素材データの保存処理の流れを、さらに、図13は、印刷指示端末Tからの指示による素材データの操作の流れの一例をそれぞれ示したものである。
先ず、図11のフローチャート図に示すように、印刷装置Pは、電源投入後、所定のセットアップが終了したならば、最初のステップS200において、そのネットワークN上の信号を監視して自己を指定する文書の文字データと印刷指示データを受信したか否かを確認する。
そして、受信したと判断した(Yes)ならば、次のステップS202に移行してその印刷指示解析部62がその印刷指示データを解析すると共に、素材データ操作部40がその印刷データの作成に必要な素材データがデータ記憶部20の伸張データ記憶部22に存在しているか否かを調べる。なお、前記実施の形態と同様に、この印刷指示データには、その印刷で必要となる素材データそのものは含まれておらず、その素材データを識別する識別子(ID)とその大きさや配置等を決定するレイアウト情報等といった極めて少ない情報のみが含まれた状態となっている。従って、この印刷指示データの送信にあたっては、ネットワークトラフィックの増大を招いたり、データ送信に長時間を要する等という不都合はない。
その後、次のステップS204に移行してこの確認作業の結果、対象となる素材データが伸張データ記憶部22に「ある(存在している)」と判断したとき(Yes)は、ステップS218側に移行してその素材データを取得してからステップS214までジャンプすることになるが、これとは反対に「ない(存在していない)」と判断したとき(No)は、さらに次のステップS206に移行して、その素材データ操作部40が次に圧縮データ記憶部24側にアクセスしてその圧縮データ記憶部24に、目的とする素材データが存在しているか否かを確認する。
この確認作業の結果、「ある」と判断したとき(Yes)は、ステップS212までジャンプするが、「ない」と判断したとき(No)は、次のステップS208に移行して、その印刷指示データを送信してきた印刷指示端末Tに対してその素材データを送付してほしい旨の要請を行う。なお、このような素材データの有無の確認は、前記実施の形態と同様に、その印刷指示データに素材データが複数存在している場合には全ての素材データ毎に実施される。
そして、次のステップS210に移行してこの送付要請に対して所望の素材データが送られてきたと判断した(Yes)ならば、さらに次のステップS212に移行してその素材データを印刷処理に利用できるように素材データ圧縮伸張部50によって元のサイズに伸張処理してからデータ合成部30に読み込む。すなわち、前記実施の形態と同様に、圧縮データ記憶部24から取得された素材データは勿論、送付要請に基づいて送付されてくる素材データも圧縮された状態で送付されてきた場合は、そのままでは印刷に利用することができないため、ここで一端、元のサイズに伸張する処理が必要となってくる。
その後、次のステップS214に移行して、この印刷装置Pのデータ合成部30は、このようにして得られた素材データを合成して一つの印刷データ(ラスタ画像データ)を作
成して、印刷出力部10に送ると、ステップS216においてその印刷出力部10がその印刷データを用いて印刷処理を実行することで所望の素材データからなる印刷物を得ることができる。
これによって、印刷指示端末Tから印刷装置Pに送る印刷データは、印刷処理の都度、印刷装置Pに保存されたデータ容量の大きい素材データを送る必要がなくなることから、データ転送量が大幅に減って印刷開始時間を早めることができることは勿論、印刷に利用する画像データの一部を伸張して直ちに利用できる状態で保存するようにしていることから、そのデータ伸張に要する時間も短縮されてさらなるファーストプリントアウトの短縮を達成することができる。
しかも、この保存データはいずれもレンダリング済みであるため、レンダリングに要する時間や負荷も不要となる。
このように素材データをレイアウトして印刷データを合成する概念の一例を示したのが図14〜図16である。
先ず、前述のようにして印刷に必要な素材データが取得されたならば、図14に示すように、各素材データ毎にその位置指定データに従って所定の位置に配置したレイアウトを実行する。
例えば、図14(a)の左側に示す素材データaの場合では、図16のレイアウトテーブル300のデータ内容301に示すように、データの識別子である素材データ種類指定データは「Data002512」であって、そのレイアウト情報である位置指定データは「(10,10)」であることから、その位置を基点としてその素材データaが図14(a)の右側に示すようにレイアウト領域Rの上段部分にレイアウトされることになる。
また、図14(b)の左側に示す素材データbの場合では、図16のデータ内容302に示すように、識別子である素材データ種類指定データは「Data000021」であって、そのレイアウト情報である位置指定データは「(400,250)」であることから、その位置を基点としてその素材データbが図14(b)の右側に示すようにレイアウト領域Rの中段右側部分にレイアウトされることになる。
また、図14(c)の左側に示す素材データ(文字列データ)cの場合では、図16のデータ内容303に示すように、その文字列データは「ABCDEFG↓0123456」からなるテキストデータであって、その位置指定データは「(10,250)」であることから、その位置を基点としてその素材データcが、図14(c)の右側に示すようにレイアウト領域Rの中段左側部分にレイアウトされる。
さらに、図14(d)の左側に示す素材データ(画像データ)dの場合では、図16のデータ内容304に示すように、その素材データの説明およびその位置指定データが「(10,600)」であることから、その位置を基点としてその素材データdが、図14(d)の右側に示すようにレイアウト領域Rの下段部分にレイアウトされる。なお、この素材データdには、さらに「新規素材データとしての登録指示」として、「REGISTER COMPRESS」と記述されていることから、印刷処理後は後述するように圧縮形態で圧縮データ記録部22に記録(登録)されることになる。
そして、図15に示すように、これらの各レイアウトを「or」演算して4つのデータを合成することで一つの印刷データ(ラスタ画像データ)が得られ、これを印刷処理することで同図右側に示すようなイメージの印刷物が得られる結果となる。
次に、前述のようにしてその印刷指示に対する印刷処理が終了したならば、この印刷装置Pは、図12のフローに示すような素材データ保存処理に移行することになる。
この素材データ保存処理は、先ず最初のステップS300においてその印刷処理で利用した素材データのうち、印刷装置P側に保存されていない新規な素材データ、すなわち、図11のステップS208の要請に基づいて送付されてきた素材データがあるか否かを判断し、「ない」と判断したとき(No)は、その印刷処理で利用した素材データの全てが印刷装置Pのデータ記憶部20に保存されたものであるとみなして、そのまま処理を終了するが、反対に「ある」と判断したとき(Yes)は、次のステップS302に移行してその素材データを印刷装置Pのデータ記憶部20に保存するか否かの指示を前記印刷指示端末T側に問い合わせる。
そして、次のステップS304において、この問い合わせに対して印刷指示端末Tから保存しない旨の指示があった場合(No)は、そのまま処理を終了するが、保存する旨の指示があった場合(Yes)は、次のステップS306に移行して、その保存形式について伸張形式で保存するか否かを確認し、伸張形式で保存する場合(Yes)は、ステップS308に移行してその素材データ操作部40の素材データ登録部がそのままその画像データを伸張データ記憶部22に格納し、反対に伸張形式で保存しない場合(Yes)は、ステップS310までジャンプする。
なお、ステップS302における問い合わせに対して一定時間返答がなかった場合は、タイムアウトとして最初のステップS300の新規素材データが「ない」場合と同様にして保存処理を終了するような流れにしても良い。
ステップS310では、さらにその素材データの保存形式として圧縮形式で保存するか否かを確認し、圧縮形式でも保存しないと場合(No)は、そのまま処理を終了するが、圧縮形式で保存する場合(Yes)は、次のステップS312に移行して素材データ圧縮伸張部50によってその素材データを所定の圧縮アルゴリズムを用いて圧縮処理し、そのデータ圧縮後、ステップS314に移行してその圧縮した素材データを圧縮データ記憶部24に保存することで新規な素材データの保存に関する処理が終了する。
これによって、新規な素材データの保存は勿論、その保存形式も印刷指示端末T(ユーザ等)の指示に従って的確に決定することができる。
従って、例えば、印刷装置Pにおける素材データの保存形式の振り分け方法として、過去の利用頻度に基づくようなケースであっても、その素材データが今後頻繁に利用する予定がある等の理由がある場合、およびJPEG方式のような繰返し圧縮に適さない素材データの場合には、その素材データを優先的に伸張データ記憶部22に保存しておくような的確な取り扱いを行うことができる。
また、本実施の形態に係る印刷装置Pにあっては、素材データリスト操作部46および素材データリスト記録部48を備えることにより、さらに、ユーザの要求に応じて素材データの保存形式の変更や削除等の保存データの操作に関する要求を満たすことができる。
すなわち、この印刷装置Pは、図13の最初のステップS400に示すように、常に印刷指示端末Tからの素材データリスト記録部48に保存された素材データリストの取得要求を監視しており、要求を受信したと判断したとき(Yes)は、次のステップS402に移行して、その素材データリストを印刷指示端末Tに送信する。
この素材データリストの形態としては特に限定されるものではないが、例えば、図17に示す素材データリスト100の場合は、「素材データ名」110,「素材データのサイズ」120,「データの状態」130、すなわち、圧縮形式か伸張形式かの区別、圧縮形式であれば「伸張したときのデータサイズ」140等が一覧表示されるようになっている。
そして、図17の例では、素材データ名が「Data002512」の素材データ10
1の場合は、データサイズが「83,955バイト」で、そのデータ状態は、圧縮状態(COMPRESS)であり、伸張処理後のデータサイズが「656,846バイト」となることを示している。また、素材データ名が「Data000021」の素材データ102の場合は、データサイズが「17,125バイト」で、そのデータ状態は、圧縮状態(COMPRESS)であり、伸張処理後のデータサイズが「2,166,838バイト」となることを示している。さらに、素材データ名「Data001232」の素材データ103の場合は、データサイズが「14,182バイト」で、データ状態は、伸張状態(DECOMPRESS)で、その後の伸張処理が不要であること等をそれぞれ示している。
そして、図13のステップ404に示すように、印刷装置Pは、素材データリストの送信後は勿論、素材データリストを送信しない場合(ステップS400の「No」の場合)でも印刷指示端末Tからの指示待ち状態となっており、そのステップS404において素材データ伸張要求を受信したとき(Yes)は、次のステップS406に移行して指定された素材データを圧縮データ記憶部24から読み出すと共に、これを伸張処理して伸張データ記憶部22に保存した後、次のステップS408に移行してその伸張処理を行ったオリジナルの圧縮形式の素材データを圧縮データ記憶部24から削除し、次のステップS410に移行してその旨を素材データリスト記憶部48に記録する。
すなわち、ステップS400において、素材データリストを要求した印刷指示端末Tが、その印刷指示端末T側の素材データリスト表示部82および素材データリスト操作部80を利用して任意の素材データの保存形式を把握し、その素材データを伸張形式で保存したいという要求を満足するようにしたものであり、これによって、ユーザの意図した的確な素材データの操作および管理を行うことができる。
以下、同様に印刷装置Pは、ステップS412にて素材データの圧縮要求を受信したならば(Yes)、次のステップS414に移行して指定された素材データを伸張データ記憶部22から読み出すと共に、これを圧縮して圧縮データ記憶部24に保存した後、次のステップS416に移行してその圧縮処理を行ったオリジナルの伸張形式の素材データを伸張データ記憶部22から削除してから、次のステップS418に移行してその旨を素材データリスト記憶部48に記録する。
さらに、この印刷装置Pは、ステップS420にて素材データの削除要求を受信したならば(Yes)、次のステップS422に移行して指定された素材データを該当するデータ記憶部22、24から削除し、次のステップS424に移行して同じくその旨を素材データリスト記憶部48に記録する。
これによって、例えば、前記と同様に印刷指示端末T上で素材データリストを見たユーザが不要だと判断した素材データのみをデータ記憶部22,24から削除できるため、不要な素材データや重複して保存された素材データによるデータ記憶部20の記憶容量の無駄使い等を的確に回避することができる。
図18は、このような素材データリストに基づく素材データの指示の一例を示す操作指示テーブル200であり、その指示の種類210と、送信データ220とが規定されている。例えば、指示種類201では、素材データ名「Data001232」と、その指示内容「DECOMPRESS(伸張)」が規定され、また、指示種類203では、素材データ名「Data001232」と、その指示内容「DELETE(削除)」が規定されている。
次に、本発明に係る印刷指示端末Tの他の実施の形態を図10および図19〜21を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る印刷指示端末Tは、図10の印刷指示端末Tの素材データリスト操作部80および素材データリスト表示82に代えて、図10の破線で囲まれた、圧縮データ表示部90と、伸張データ表示部91と、アイコン作成部92と、アイコン表示部93と、アイコン操作部94と、操作指示部95とを構成を採用したものである。
先ず、圧縮データ表示部90および伸張データ表示部91は、前記印刷装置Pのデータ記憶部20の圧縮データ記憶部24および伸張データ記憶部22にそれぞれ対応するようになっており、これらのデータ記憶部22,24に保存された素材データに対応するアイコンやサムネイル画像等の小画像または小イラスト(以下、アイコンIと称す)を表示するためのエリアを印刷指示装置Tのモニター(表示部)上に確保する機能を提供するようになっている。例えば、図19に示すように、印刷指示装置TのモニターMの右側部分に圧縮データ表示部(COMPRESS)90が表示され、印刷指示装置TのモニターMの左側部分に伸張データ表示部(READY(DECOMPRESS))91が表示されるようになっている。
アイコン作成部92は、前記圧縮データ記憶部24または伸張データ記憶部22に保存された各素材データに対応するアイコンIを作成する機能を、また、アイコン表示部93は、このアイコン作成部92で作成された各アイコンをそれぞれ対応する素材データの保存場所に応じて前記圧縮データ表示部90または伸張データ表示部91内に表示する機能をそれぞれ提供するようになっている。
図19の例では、「携帯電話」を現した画像や「レンチ」を現した画像に関する素材データに対応するアイコンIがアイコン作成部92によって作成され、また、これらアイコンIに対応する素材データはいずれも圧縮データ記憶部24に保存されていることから、アイコン表示部93によってそれら各アイコンIは、圧縮データ表示部90側に表示されるようになっている。
アイコン操作部94は、例えば、図20に示すレンチのアイコンI−1のように圧縮データ表示部90と伸張データ表示部91間でのアイコンIの移動、同図の樹木のアイコンI−2のように新規アイコンIの登録、または同図のパソコンのアイコンI−3のように表示されたアイコンIの削除等を行う機能を提供するようになっている。
そして、操作指示部95は、このアイコン操作部94によるアイコンIの操作に連動してそのアイコンIに対応する素材データの操作を印刷装置Pの素材データ操作部40に指示する機能を提供するようになっている。
従って、本実施の形態のように印刷指示端末Tにこのような圧縮データ表示部90と、伸張データ表示部91と、アイコン作成部92と、アイコン表示部93と、アイコン操作部94と、操作指示部95とを備えることによって、印刷指示端末Tを操作するユーザは、そのモニターM上に表示されたアイコンIを目視するだけで印刷装置Pのデータ記憶部20に現在どのような素材データがどのような保存形式で保存されているかを容易に把握することができるだけでなく、印刷指示端末Tに備わったマウスやキーボードなどの入力装置を用いてその印刷装置Pのデータ記憶部20に保存された素材データを容易に操作することが可能となる。
すなわち、図19の例では、伸張データ表示部91には、2つの素材データが伸張した状態で保存されており、一方の圧縮データ表示部90には、9つの素材データが圧縮した状態で保存されていることを示している。
そのため、例えば、図20に示すように、「レンチ」を表したアイコンI−1をユーザがマウス等の入力装置を利用して伸張データ表示部91から圧縮データ表示部92へドラッグ&ドロップして移動させれば、この操作指示を受けた印刷装置Pがその操作に連動して実際に自己の圧縮データ記憶部24に保存されている「レンチ」を表したアイコンI−1に対応する素材データを伸張処理すると共に伸張データ記憶部22に移動して保存することになる。
また、「パソコン」を表したアイコンI−3を削除した場合には、それを選択してからキーボードの「DELETE」キー等を押せば、この操作指示を受けた印刷装置Pがその「パソコン」を表したアイコンI−3に対応する素材データを自己の圧縮データ記憶部24から削除することになる。
さらに、「樹木」を表したアイコンI−2を文書作成に利用したい場合には、同じくこれをマウスで文書Dの該当欄にドラッグ&ドロップさせれば、その文書作成用のアプリケーションがこれを認識して、文書D中に取り入れて利用することが可能となり、また、その文書Dに利用されている素材データを印刷装置Pのデータ記憶部20に保存したい場合には、同じくマウスでその素材データをいずれかの表示部90,91内にドラッグ&ドロップさせれば、その素材データに対応するアイコンI−2が作成されていずれかの表示部90,91内に表示されると共に、その素材データが実際に印刷装置P側に送られてその印刷装置Pがその素材データをそのデータ記憶部20に保存することになる。
なお、この実施の形態では、各素材データを伸張データ記憶部22または圧縮データ記憶部24のいずれかで保存するようになっているが、図21(a)に示すように、圧縮データ記憶部24側で全ての素材データを記憶しておき、その一部の素材データをコピー(複写)して伸張データ記憶部22側に記憶させるようにしても良い。
このようにすれば伸張データ記憶部22側の記憶容量が一杯になったときに不要となった素材データをそのまま削除、あるいは上書きしてしまえば良いことから、再度圧縮して圧縮データ記憶部24に戻すといった処理を省略することが可能となり、印刷装置Pの処理負荷を軽減することができる。
一方、同図(b)に示すように、各素材データを、伸張データ記憶部22または圧縮データ記憶部24のいずれかで一方のみで保存する場合には、各素材データを各データ記憶部22,24間で移動させる処理が必要となるが、各素材データを各データ記憶部22,24で重複して保存する必要がないため、限られた記憶容量を有効活用することができる。
また、前記各実施の形態において、図4、図5、図11、図12、図13のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROM130に予め格納されている制御プログラムを用いる他に、例えば、図22に示すように、これらの手順を示したプログラムSが記憶された記憶媒体Qから、そのプログラムSをRAM120に読み込んで実行するようにしても良い。図22は、各種制御プログラムSを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体(CD−ROM)Qの一例を示した概念図である。
ここで、記憶媒体Qとは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
本発明に係る印刷装置および印刷指示端末の第1の実施の形態を示す構成を示すブロック図である。 本発明に係る印刷装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明に係る印刷指示端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 印刷装置の処理の前半部分の流れを示すフローチャート図である。 印刷装置の処理の後半部分の流れを示すフローチャート図である。 各素材データとその利用頻度との関係を示す図である。 素材データとレイアウトとの対応関係を示す概念図である。 レイアウト済みの素材データを合成した状態を示す概念図である。 各素材データとその種類および位置指定データとの関係を示す図である。 本発明に係る印刷装置および印刷指示端末の他の実施の形態を示す構成を示すブロック図である。 印刷指示から印刷実行までの処理の流れを示すフローチャート図である。 新規な素材データがあった場合の処理の流れを示すフローチャート図である。 ユーザによる素材データの操作の流れを示すフローチャート図である。 素材データとレイアウトとの対応関係を示す概念図である。 レイアウト済みの素材データを合成した状態を示す概念図である。 各素材データとその種類および位置指定データとの関係を示す図である。 素材データリストの一例を示す図である。 印刷指示端末から印刷装置へのデータ操作指示の一例を示す図である。 素材データリストの表示画面例を示す図である。 素材データリストの表示画面を利用したデータ操作例を示す図である。 素材データの保存形式例を示す概念図である。 本発明に係る印刷プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の一例を示す概念図である。
符号の説明
10…印刷出力部、20…データ記憶部、22…伸張データ記憶部、24…圧縮データ記憶部、26…素材データ利用回数記録部、30…データ合成部、40…素材データ操作部、46…素材データリスト操作部、48…素材データリスト記録部、50…素材データ圧縮伸張部、60…通信部(印刷装置側)、62…印刷指示解析部、64…素材データ利用回数計測部、70…通信部(印刷指示端末側)、72…印刷データ生成部…、80…素材データリスト操作部、82…素材データリスト表示部、90…圧縮データ表示部、91…伸張データ表示部、92…アイコン作成部、93…アイコン表示部、94…アイコン操作部、95…操作指示部、110…CPU、120…RAM、130…ROM、140…入出力インターフェース、150…バス、160…操作パネル、170…表示部、180…印刷機構部、190…外部(補助)記憶装置、200…入力装置、210…出力装置(モニターM)、P…印刷装置、T…印刷指示端末、I…アイコン、S…印刷プログラム、N…ネットワーク、R…レイアウト領域、Q…記憶媒体。

Claims (25)

  1. レンダリング処理された素材データを保存するデータ記憶部と、
    印刷指示に基づいて前記データ記憶部に保存された前記素材データを用いて印刷データを合成するデータ合成部と、
    当該データ合成部で合成した前記印刷データを用いて印刷を実行する印刷出力部と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記レンダリング処理された前記素材データの圧縮処理または伸張処理を行う素材データ圧縮伸張部を有することを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記レンダリング処理された前記素材データの圧縮処理または伸張処理を行う素材データ圧縮伸張部を有し、
    前記データ記憶部は、
    前記圧縮処理された前記素材データを保存する圧縮データ記憶部と、前記伸張処理された前記素材データを保存する伸張データ記憶部とを有することを特徴とする印刷装置。
  4. レンダリング処理された素材データの圧縮処理または伸張処理を行う素材データ圧縮伸張部と、
    前記レンダリング処理された素材データを保存するデータ記憶部と、
    印刷指示に基づいて前記データ記憶部に保存された前記素材データを用いて印刷データを合成するデータ合成部と、
    当該データ合成部で合成した前記印刷データを用いて印刷を実行する印刷出力部と、
    前記素材データを操作する素材データ操作部とを有し、
    前記データ記憶部は、
    前記圧縮処理された素材データを保存する圧縮データ記憶部と、前記伸張処理された素材データを保存する伸張データ記憶部とを有し、
    前記素材データ操作部は、
    前記データ記憶部に保存された前記素材データの削除を行うと共に、前記圧縮データ記憶部または前記伸張データ記憶部に対し、前記素材データの保存を行うようになっていることを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項4に記載の印刷装置において、
    前記素材データ操作部は、
    前記データ合成部での積算利用回数が多い順に前記素材データを前記伸張データ記憶部に保存するようになっていることを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項4に記載の印刷装置において、
    前記素材データ操作部は、
    前記データ合成部での積算利用回数が所定値よりも多い前記素材データを前記伸張データ記憶部に保存するようになっていることを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項4〜6のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記素材データ操作部は、
    前記素材データを前記伸張データ記憶部に保存するに際して、前記伸張データ記憶部への素材データの保存量が一定量を越えたときは、前記伸張データ記憶部に保存されている素材データのうち、最も積算利用回数が少ない素材データの当該積算利用回数と新たな保存対象となる素材データの積算利用回数とを比較して、前記新たな保存対象となる素材デ
    ータの積算利用回数が上回っている場合は、前記新たな素材データを前記積算利用回数が最も少ない素材データと入れ替えて保存するようになっていることを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項4に記載の印刷装置において、
    前記素材データ操作部は、
    指示に従って前記素材データの保存状態を操作するようになっていることを特徴とする印刷装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記素材データは画像データであることを特徴とする印刷装置。
  10. 印刷装置に印刷指示を送る印刷指示端末であって、
    前記印刷装置のデータ記憶部に保存された前記素材データに関する素材データリストを表示する素材データリスト表示部を有することを特徴とする印刷指示端末。
  11. 請求項10に記載の印刷指示端末であって、
    前記素材データリストに表示された各素材データを操作する素材データリスト操作部と、
    当該素材データリスト操作部による各素材データの操作に連動して前記印刷装置の素材データ操作部を指示する操作指示部と、
    を有することを特徴とする印刷指示端末。
  12. 印刷装置に印刷指示を送る印刷指示端末であって、
    前記印刷装置のデータ記憶部の圧縮データ記憶部に対応する圧縮データ表示部と、
    前記印刷装置のデータ記憶部の伸張データ記憶部に対応する伸張データ表示部と、
    前記圧縮データ記憶部または伸張データ記憶部に保存された各素材データに対応するアイコンを作成するアイコン作成部と、
    当該アイコン作成部で作成された各アイコンをそれぞれ対応する素材データの保存場所に応じて前記圧縮データ表示部または伸張データ表示部内に表示するアイコン表示部と、
    を有することを特徴とする印刷指示端末。
  13. 請求項12に記載の印刷指示端末であって、
    前記圧縮データ表示部および伸張データ表示部間での前記アイコンの移動、登録または削除を行うアイコン操作部と、
    当該アイコン操作部による前記アイコンの操作に連動して当該アイコンに対応する前記素材データの操作を前記印刷装置の素材データ操作部に指示する操作指示部と、
    を有することを特徴とする印刷指示端末。
  14. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の印刷装置と、請求項10〜13のいずれか1項に記載の印刷指示端末と、を有することを特徴とする印刷システム。
  15. 印刷装置のコンピュータを、
    レンダリング処理された素材データを保存するデータ記憶手段と、
    印刷指示に基づいて前記データ記憶手段で保存された前記素材データを用いて印刷データを合成するデータ合成手段と、
    当該データ合成手段で合成した前記印刷データを用いて印刷を実行する印刷出力手段と、
    して機能させることを特徴とするプログラム
  16. 印刷装置のコンピュータを、
    レンダリング処理された素材データの圧縮処理または伸張処理を行う素材データ圧縮伸張手段と、
    前記レンダリング処理された素材データを保存するデータ記憶手段と、
    印刷指示に基づいて前記データ記憶手段で保存された前記素材データを用いて印刷データを合成するデータ合成手段と、
    当該データ合成手段で合成した前記印刷データを用いて印刷を実行する印刷出力手段と、
    前記素材データを操作する素材データ操作手段として機能させると共に、
    前記データ記憶手段を、
    前記圧縮処理された素材データを保存する圧縮データ記憶手段と、前記伸張処理された前記素材データを保存する伸張データ記憶手段として機能させ、
    前記素材データ操作手段を、
    前記データ記憶手段で保存された前記素材データの削除を行うと共に、前記圧縮データ記憶手段または前記伸張データ記憶手段に対し、前記素材データの保存を行うように機能させることを特徴とするプログラム。
  17. 印刷装置に印刷指示を送る印刷指示端末で利用されるプログラムであって、
    前記印刷指示端末のコンピュータを、
    前記印刷装置のデータ記憶部に保存された前記素材データに関する素材データリストを表示する素材データリスト表示手段として機能させることを特徴とするプログラム。
  18. 請求項17に記載のプログラムであって、
    前記素材データリストに表示された各素材データを操作する素材データリスト操作手段と、
    当該素材データリスト操作手段による各素材データの操作に連動して前記印刷装置の素材データ操作部を指示する操作指示手段と、
    して機能させることを特徴とするプログラム。
  19. 印刷装置に印刷指示を送る印刷指示端末で利用されるプログラムであって、
    前記印刷指示端末のコンピュータを、
    前記印刷装置のデータ記憶部の圧縮データ記憶部に対応する圧縮データ表示手段と、
    前記印刷装置のデータ記憶部の伸張データ記憶部に対応する伸張データ表示手段と、
    前記圧縮データ記憶部または伸張データ記憶部に保存された各素材データに対応するアイコンを作成するアイコン作成手段と、
    当該アイコン作成手段で作成された各アイコンをそれぞれ対応する素材データの保存場所に応じて前記圧縮データ表示手段または伸張データ表示手段に表示するアイコン表示手段と、
    して機能させることを特徴とするプログラム。
  20. 請求項19に記載のプログラムにおいて、
    前記印刷指示端末のコンピュータを、
    前記圧縮データ表示手段および伸張データ表示手段間での前記アイコンの移動、登録または削除を行うアイコン操作手段と、
    当該アイコン操作手段による前記アイコンの操作に連動して当該アイコンに対応する前記素材データの操作を前記印刷装置の素材データ操作部に指示する操作指示手段と、
    して機能させることを特徴とするプログラム。
  21. 複数の素材データを予め印刷装置のデータ記憶部に保存させておき、印刷指示端末からの印刷指示に従ってこれら各素材データを前記印刷装置側で組み合わせて印刷を実行する
    ようにした印刷方法であって、
    前記データ記憶部を、圧縮処理された前記素材データを保存する圧縮データ記憶部と、伸張処理された前記素材データを保存する伸張データ記憶部とで構成し、前記複数の素材データを予めレンダリング処理してから圧縮して前記圧縮データ記憶部に保存しておくと共に、それら圧縮保存された素材データのうちの一部の素材データを元のサイズに伸張した状態で前記データ記憶部の伸張データ記憶部に保存しておくようにしたことを特徴とする印刷方法。
  22. 請求項21に記載の印刷方法であって、
    前記印刷指示端末に、前記印刷装置のデータ記憶部に保存された前記素材データに関する素材データリストを表示する素材データリストを表示するようにしたことを特徴とする印刷方法。
  23. 請求項22に記載の印刷方法であって、
    前記素材データリストに表示された各素材データの操作に連動させて前記印刷装置のデータ記憶部に保存された前記素材データの保存状態を操作するようにしたことを特徴とする印刷方法。
  24. 請求項21に記載の印刷方法であって、
    前記印刷指示端末の表示装置に、前記印刷装置のデータ記憶部の圧縮データ記憶部に対応する圧縮データ表示エリアと、前記印刷装置のデータ記憶部の伸張データ記憶部に対応する伸張データ表示エリアを表示すると共に、前記圧縮データ記憶部または伸張データ記憶部に保存された各素材データに対応するアイコンを作成し、当該アイコンをそれぞれ対応する素材データの保存場所に応じて前記圧縮データ表示エリアまたは伸張データ表示エリア内に表示することを特徴とする印刷方法。
  25. 請求項24に記載の印刷方法であって、
    前記前記圧縮データ表示エリアまたは伸張データ表示エリア間での前記アイコンの移動、登録または削除操作に連動して当該アイコンに対応する前記素材データの操作を前記印刷装置の素材データ操作部に指示するようにしたことを特徴とする印刷方法。
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