JP2006023219A - 光ピックアップの出射光測定装置、及び測定方法 - Google Patents

光ピックアップの出射光測定装置、及び測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006023219A
JP2006023219A JP2004202832A JP2004202832A JP2006023219A JP 2006023219 A JP2006023219 A JP 2006023219A JP 2004202832 A JP2004202832 A JP 2004202832A JP 2004202832 A JP2004202832 A JP 2004202832A JP 2006023219 A JP2006023219 A JP 2006023219A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical pickup
optical
emitted
light beam
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004202832A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhisa Miyata
靖久 宮田
Masahiro Nakabashi
正洋 中橋
Nobuo Tosa
信夫 土佐
Mitsuhiro Kanakubo
光宏 金久保
Masashi Ishikawa
真史 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Pioneer FA Corp
Original Assignee
Pioneer FA Corp
Pioneer Electronic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer FA Corp, Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer FA Corp
Priority to JP2004202832A priority Critical patent/JP2006023219A/ja
Publication of JP2006023219A publication Critical patent/JP2006023219A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Head (AREA)
  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)

Abstract

【課題】 光ピックアップの収差などの特性を容易に測定し、且つ安価に構成される光ピックアップの出射光測定装置を提供する。
【解決手段】 光ピックアップの出射光測定装置は、光ピックアップからの出射された平行光を集光レンズにより所定位置にビームスポットとして集光し、集光レンズを光軸上で所定量ずつ移動させるなどして光ピックアップからの出射光をデフォーカスさせ、そのデフォーカス状態を変化させて撮像された複数のビームスポット画像に基づいて、非点収差の度合いを示す非点隔差を検出する。上記の出射光測定装置ではビームスポットが撮像手段上に位置するように測定装置を配置させるだけでよい。これにより、出射光測定装置は、光ピックアップの測定操作を容易に行うことができる。また、高価な干渉計を用いる比較例と比較すると、出射光測定装置は格段に安価に構成することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、光ピックアップからの出射光の非点収差などの特性を測定する出射光測定装置、及び測定方法に関する。
光ディスクなどを記録・再生する情報記録再生装置は、光ディスクにレーザ光を照射することにより情報を記録し、その反射光を受光することにより光ディスクに記録された情報を再生する。このため、情報記録再生装置に設けられる光ピックアップは、光ディスクの情報記録面にレーザ光を集光させる。このとき、レーザ光に収差が生じることにより、光ディスク上に形成されるビームスポットが真円とならずに楕円などになってしまう場合がある。ここでの収差としては、例えばコマ収差や非点収差や球面収差などが挙げられる。特に、非点収差は、光学部品の精度や光学調整具合により発生し、光ディスクからの情報の読み取り精度や情報の書き込み精度を低下させる。
上記のような不具合を生じさせないために、通常は、光ピックアップの収差を測定して、光ピックアップ内の光学系を調整したり、検査の結果が悪いものは破棄したりしている。一般的には、光ピックアップ内では平行光をビームスポットにするために集光する処理や平行光を真円に近づけるために成形する処理などが行われるが、まず最初に、このような処理の段階で生じる収差を含まない平行光そのものに対して収差の測定を行っている。こうするのは、上記の処理を行う前の収差を測定し、これに基づいて光学系の調節を行えば、光ピックアップから最終的に出射される光ビームの収差も低減されるからである。
例えば、特許文献1乃至4には、光ピックアップが出射する平行光の測定を干渉計などを用いて行う技術が記載されている。この場合、光ピックアップから出射された平行光を一端分岐して、分岐した光を重ね合わせることにより干渉縞を作り、この干渉縞に基づいて収差などの測定を行っている。
しかしながら、上記の開示技術においては干渉計を用いているため、測定装置が高価になってしまっていた。また、上記の干渉計は、光ピックアップに対して厳密に光軸が合うようにセッティングを行う必要があり、非常に手間が取られるため、光ピックアップの生産工程における検査などの使用には不向きであった。
特開2003−270090号公報 特開2002−323406号公報 特開2002−22606号公報 特開平11−96583号公報
本発明が解決しようとする課題は上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、光ピックアップの収差などの特性を容易に測定し、且つ安価な構成にて測定を行うことが可能な光ピックアップの出射光測定装置、及び測定方法を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明では、光ピックアップから出射される出射光の特性を測定する光ピックアップの出射光測定装置は、前記光ピックアップから出射された平行光を集光し、所定位置にビームスポットを形成する集光レンズと、前記集光レンズを光軸方向に移動させる移動手段と、前記所定位置に配置され、前記集光レンズにより集光されたビームスポットを撮像する撮像手段と、前記撮像手段が撮像したビームスポットの画像に基づいて、非点隔差を検出する検出手段と、を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、光ピックアップから出射される出射光の特性を測定する光ピックアップの出射光測定方法は、前記光ピックアップから出射された平行光を集光レンズによって集光して撮像手段上にビームスポットを形成する集光工程と、前記集光レンズを光軸方向に移動させる移動工程と、前記集光レンズを移動させつつ前記撮像手段により撮像した前記ビームスポットの画像に基づいて、前記出射光の特性を測定する測定工程と、を備えることを特徴とする。
本発明の好適な実施形態では、光ピックアップから出射される出射光の特性を測定する光ピックアップの出射光測定装置は、前記光ピックアップから出射された平行光を集光し、所定位置にビームスポットを形成する集光レンズと、前記集光レンズを光軸方向に移動させる移動手段と、前記所定位置に配置され、前記集光レンズにより集光されたビームスポットを撮像する撮像手段と、前記撮像手段が撮像したビームスポットの画像に基づいて、非点隔差を検出する検出手段と、を備える。
上記の光ピックアップの出射光測定装置は、光ピックアップから出射される出射光の非点収差などの収差を測定するために好適に使用される。この出射光測定装置では、光ピックアップから出射された平行光を集光レンズにより所定位置にビームスポットとして集光する。そして、出射光測定装置は、集光レンズを光軸上で所定量ずつ移動させるなどして光ピックアップからの出射光をデフォーカスさせ、そのデフォーカス状態を変化させて撮像された複数のビームスポット画像に基づいて、非点収差の度合いを示す非点隔差を検出する。このような出射光測定装置と、干渉計などを用いて光ピックアップの測定を行う比較例の構成とを比較した場合、光ピックアップに対して測定装置をセッティングする際、比較例における干渉計は光軸を厳密に調整しなければならないが、上記の出射光測定装置ではビームスポットが撮像手段上に位置するように測定装置を配置するだけでよい。これにより、出射光測定装置は、光ピックアップの測定操作を容易に行うことができる。また、高価な干渉計を用いる上記の比較例の構成と比較すると、出射光測定装置は格段に安価に構成することができる。
上記の光ピックアップの出射光測定装置の他の一態様では、前記集光レンズが出射した光ビームが通過する複数のレンズをさらに備える。集光レンズが出射した光ビームをさらに複数のレンズに通過させることにより、所定位置において得られる像の方向を元のビームスポットの方向と一致させることができ、測定における作業が容易となる。
1つの好適な例では、前記移動手段は、機械式に前記集光レンズを移動させる移動機構とすることができる。例えば、移動手段としては、モータとボールネジなどの機構により集光レンズを移動させる構造を採用することができる。これにより、装置を安価で構成することができると共に、移動手段の操作にもそれほど高い精度が要求されないため、作業を容易かつ迅速に行うことができる。
本発明の他の実施形態では、光ピックアップから出射される出射光の特性を測定する光ピックアップの出射光測定方法は、前記光ピックアップから出射された平行光を集光レンズによって集光して撮像手段上にビームスポットを形成する集光工程と、前記集光レンズを光軸方向に移動させる移動工程と、前記集光レンズを移動させつつ前記撮像手段により撮像した前記ビームスポットの画像に基づいて、前記出射光の特性を測定する測定工程と、を備える。このような光ピックアップの出射光測定方法によっても、ビームスポットが撮像手段上に位置するようにセッティングを行うだけでよいので、簡易な手順で迅速に測定を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[出射光測定装置の構成]
まず、本発明の実施例に係る出射光測定装置100の構成について、図1を用いて説明する。出射光測定装置100は、光学ヘッド20と画像処理システム40とを備え、光ピックアップ10などから出射される光ビームb2の収差、例えば非点収差などを測定する装置である。
光ピックアップ10は、特定の波長のビームを出射するレーザダイオード1を有する。光ピックアップ10内に設けられた光学系は、レーザダイオード1が出射した光ビームの平行度や光軸角度などを調整し、ミラーにより光ビームを所定の経路に誘導する。そして、光ピックアップ10は、ケーシング11に設けられた開口部12より光ビームb2を光学ヘッド20に対して出射する。
なお、光ピックアップ10は、DVD(Digital Versatile Disc)やCD(Compact Disc)などの光ディスクに情報を記録する際又は情報を再生する際に、光ディスクの情報記録面上に光ビームを照射する装置であり、情報記録装置や情報再生装置などに搭載される。
光ピックアップ10が出射した光ビームb2は、光学ヘッド20のケーシング27に設けられた開口部29から光学ヘッド20の内部に入射する。詳細は後述するが、光学ヘッド20内では、光ビームb2を集光レンズで集光してCCDカメラなどの撮像手段に照射する。そして、集光レンズにより集光された光ビームのビームスポットをCCDカメラで撮像し、撮像したビームスポットの画像データS1を画像処理システム40に供給する。
画像処理システム40は、PC(パーソナルコンピュータ)41とモニタ42を有する。PC41は、光学ヘッド20から画像データS1を取得して、これをモニタ42に表示する。ユーザ(例えば、光ピックアップ10の検査を行う者)は、モニタ42に表示されたビームスポットの形状を目視し、PC41を操作することで光学ヘッド20内の集光レンズの位置を変化させることにより、光学ヘッド20内の光ビームのデフォーカスの度合いを調節することができる。この場合、PC41は、ユーザの操作に応じた制御信号S2を光学ヘッドに供給する。
なお、光学ヘッド20内の集光レンズ位置の調節は、PC41を操作して行うことに限定はされず、ユーザが直接光学ヘッド20を操作するように構成してもよい。
[光ピックアップの構成]
以下では、光ピックアップ10の構成について、図2を用いて説明する。光ピックアップ10の説明を行う前に、まず同様の基本構成を有する光ピックアップ10aに基づいて、基本的な動作などを説明する。図2(a)は、光ピックアップ10aの構成を示す図である。
光ピックアップ10aは、レーザダイオード1と、コリメータレンズ2と、ハーフミラー3及び4と、ミラー5と、マルチレンズ6と、受光素子7と、対物レンズ8と、アクチュエータ9と、ケーシング11と、を備える。
レーザダイオード1は、特定波長の光ビームb1を出射して、コリメータレンズ2に光ビームb1を入射させる。コリメータレンズ2は光ビームb1を平行光とする。コリメータレンズ2を通過した光ビームb2は、ハーフミラー3、4を通過してミラー5に入射して、対物レンズ8に入射する。
対物レンズ8は、アクチュエータ9上に固定されており、入射した光ビームb2を集光し、光ビームb2cとして出射する。アクチュエータ9は、移動可能にケーシング11上に配置されており、矢印9aで示すように対物レンズ8を光ディスクDの半径方向に移動させることができる。これにより、対物レンズ8から出射される光ビームb2cのスポットを光ディスクDの目標トラック上に配置する、いわゆるトラッキングサーボを行うことが可能となる。
対物レンズ8から出射された光ビームb2cは光ディスクDの情報記録面に照射される。このとき、光ディスクDにて反射された反射光b3は対物レンズ8に入射する。この反射光b3は、ミラー5にて反射されてハーフミラー4を通過し、マルチレンズ6に入射する。そして、反射光b3は、マルチレンズ6により集光されて受光素子7により受光される。これにより、光ディスクDに記録された情報を読み取ることが可能となる。
次に、本実施例に係る出射光測定装置100にて測定される光ピックアップ10について、図2(b)を用いて説明する。なお、上記した光ピックアップ10aと同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明は省略する。
光ピックアップ10は、対物レンズ8及びアクチュエータ9を有しない点で光ピックアップ10aと異なる。即ち、本実施例に係る出射光測定装置100は、対物レンズ8などが装着される前の状態の光ピックアップ10に対して収差の測定を行う。この理由は以下の通りである。光ディスクDを記録・再生する際に実際に用いられる光ピックアップ10aは、上記の光ビームb2を集光する対物レンズ8や、この対物レンズ8を移動させるアクチュエータ9などが開口部12上に設けられる構成を有する。よって、最終的に対物レンズ8が取り付けられた状態で対物レンズ8からの出射光ビームb2cが有する収差が当該光ピックアップ10aの最終的な収差である。しかし、光ビームb2cが対物レンズ8を通過する前の平行光の状態での収差を低減できれば、対物レンズ8が取り付けられた後の最終的な状態における収差も低減することができる。また、光ピックアップ10aから出射される光ビームb2cをできるだけ理想的な真円に近づけるために光ピックアップ10a内に成形プリズムなどを設ける手法が知られているが、そうするとレーザ光源と光学部品の位置の微小なずれにより非点収差が発生しやすくなる。よって、光ピックアップ10aの製造工程上、対物レンズ8を通過する前の平行光の状態で非点収差を管理することが重要である。このような理由により、本実施例の出射光測定装置100は、対物レンズ8にて集光される前の平行光を出射する光ピックアップ10に対してまず収差の測定を行う。
ここで、光ピックアップ10にて発生する非点収差について、図3に示す具体例を用いて説明する。
例えば、対物レンズ8に光ビームb2aが入射する場合、対物レンズ8から出射される光ビームb2bは非点収差を有しており、焦点位置によってその形状(断面形状)が異なる。具体的には、光ビームb2bの形状は、対物レンズ8側の焦点付近では符号50で示すような一方向に伸びた楕円となり、対物レンズ8から離れた側の焦点付近では符号52で示すような先の一方向と垂直方向に伸びた楕円となり、両焦点位置の概ね中間位置では符号51で示すような真円となる。光ビームb2bの形状が真円となる位置53を「合焦点」と呼ぶ。また、上記の焦点位置間の距離Eを「非点隔差」と呼ぶ。なお、光ピックアップは、この非点隔差Eが概ね1μm以下であることが好ましい。
本実施例に係る出射光測定装置100は、光ピックアップ10からの出射光のCCDカメラ上における集光ポイントを変化させて(即ち、光ビームをデフォーカスさせて)ビームスポットの形状を撮影し、このビームスポットの形状に基づいて非点隔差Eを測定する。得られた非点隔差Eに基づいて光ピックアップ10の評価が行われる。
[光学ヘッドの構成]
以下では、本実施例に係る出射光測定装置100の光学ヘッド20の構成について説明する。図1に示す光学ヘッド20の説明を行う前に、まず同様の基本構成を有する光学ヘッド20aに基づいて、基本的な動作などを説明する。図4は、光学ヘッド20aの構成を示す図である。図4は、光学ヘッド20aの光軸方向に平行な面に沿った断面図を示す。なお、図1においては光学ヘッド20はその下方から光ピックアップ10の出射光を受光するが、図4に示す基本構成においては、理解を容易にするために、光学ヘッド20aの長さ方向に沿って光ピックアップの出射光が供給されるものとする。
光学ヘッド20aは、集光レンズ23と、集光レンズ保持部24と、アクチュエータ25と、CCDカメラ26と、ケーシング27と、開口部29と、を備えている。
光ピックアップ10の開口部12より出射された光ビームb2は、光学ヘッド20aのケーシング27上に設けられた開口部29から入射する。そして、開口部29より入射した光ビームb2は、集光レンズ23に入射する。
集光レンズ23は、光ビームb2に対して略垂直に配置され、集光レンズ保持部24に固定されている。集光レンズ保持部24は、アクチュエータ25により移動可能に保持されている。アクチュエータ25は、例えばモータとボールネジなどの機械式移動機構を備えて構成されており、矢印55で示す方向、即ち光軸方向に集光レンズ保持部24を移動させる。これにより、集光レンズ23を移動させて、光ビームb2のデフォーカスの度合いを変化させることができる。なお、アクチュエータ25は、PC41から供給される制御信号S2によって移動方向や移動量などが制御され、移動手段として機能する。
集光レンズ23は、光ビームb2を集光して、CCDカメラ26に光ビームb4を照射してビームスポットを形成する。CCDカメラ26は、供給される光ビームb4のビームスポットを撮像し、撮像したビームスポットの画像データS1をPC41に供給する。
次に、本実施例に係る光学ヘッド20aを用いたビームスポット形状の測定例を図5を用いて具体的に説明する。
図5(a)は、集光レンズ23の移動方法を示している。PC41は、集光レンズ23が矢印60で示す方向に移動するようにアクチュエータ25を制御する。そして、集光レンズ23が符号K1、K2、K3、K4、K5で示す位置に達したときに、ビームスポットの形状をCCDカメラ26にて撮像する。これらの位置にて撮像された画像は、それぞれ図5(b)〜(f)で示すようにモニタ42に表示される。なお、上記の撮像する位置は等間隔である。
図5(b)、(c)、(d)、(e)、(f)は、それぞれ集光レンズ23を符号K1、K2、K3、K4、K5で示す位置に配置した場合にCCDカメラ26により撮像されたビームスポットSPa、SPb、SPc、SPd、SPe(以下、「ビームスポットSP」と記した場合は、これら全てを含むものとする)の形状を示している。なお、ビームスポットSPは、レーザパワーに応じて色が段階的に変化するようにモニタ42に表示される。図5(b)〜(f)では、ハッチングにて色の変化を大まかに示している。具体的には、図5(b)に示すように、ビームスポットSPaの中心にある符号61aで示す領域は最もレーザパワーが強く、符号61bで示す領域、符号61cで示す領域へと中心から外周側に離れるにつれてレーザパワーは弱くなっていく。位置K1に対応するビームスポットSPaは、一方向に伸びた楕円の形状を有しており、上記のレーザパワーの分布が広がっている。
図5(c)に示すように、位置K2に対応するビームスポットSPbも、同一の方向に伸びた楕円の形状を有しており、レーザパワーの分布が広がっている。但し、その長辺はビームスポットSPaよりも緩やかであり、レーザパワーの分布の広がり具合は小さい。図5(d)に示すように、位置K3に対応するビームスポットSPcは、真円の形状を有しており、最もレーザパワーが強い領域が占める割合が大きいことがわかる。即ち、ビームスポットSPcは、図3の合焦点の位置53に相当する。
図5(e)に示すように、位置K4に対応するビームスポットSPdは、ビームスポットSPbと概ね垂直な方向に伸びた楕円の形状を有しており、レーザパワーの分布が広がっている。また、図5(f)に示すように、位置K5に対応するビームスポットSPeは、ビームスポットSPaと概ね垂直方向に伸びた楕円の形状を有しており、レーザパワーの分布が広がっている。即ち、ビームスポットSPの形状及びレーザパワーの分布は、合焦点位置53を挟んで概ね線対称になっていることがわかる。図5(b)及び図5(f)に対応する位置K1及びK5がそれぞれ焦点であるとすると、非点隔差Eは図5(a)におけるK1とK5の距離に相当する。従って、アクチュエータ25の移動距離に基づいて位置K1〜K5の距離を算出することにより、非点隔差Eを求めることができる。このように、ビームスポットSPをモニタ42に表示させることにより、非点隔差Eを測定して光ピックアップ10を評価することが可能となる。
以上のように、本実施例に係る光学ヘッド20は、光ピックアップ10が出射した平行光(光ビームb2)を集光レンズ23にて集光し、この集光レンズ23を移動させてデフォーカスの度合いを変化させることにより非点隔差Eを測定している。したがって、本実施例に係る出射光測定装置100と、干渉計などを用いて光ピックアップ10の測定を行う比較例の構成とを比較した場合、光ピックアップ10に対して測定装置をセッティングする際、比較例における干渉計は光軸を厳密に調整しなければならないが、出射光測定装置100ではビームスポットがCCDカメラ26上に位置するように装置を配置させるだけでよい。即ち、出射光測定装置100においてビームスポットをCCDカメラ26上に位置させる際に要求される精度は、比較例における干渉計の光軸を調整する際に要求される精度に比べてかなり低くて済む。これにより、出射光測定装置100は、光ピックアップ10の測定操作を容易に行うことができる。また、高価な干渉計を用いる上記の比較例の構成と比較すると、本実施例に係る出射光測定装置100は格段に安価に構成することができる。
次に、図1に示す光学ヘッド20について説明する。
図6は、図1に示す光学ヘッド20の概略構成図を示す。図6は、光学ヘッド20の光軸方向に平行な面に沿った断面図を示す。なお、上記した光学ヘッド20aと同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明は省略する。
光学ヘッド20は、開口部29から入射した光ビームb2をミラー28にて反射させて、集光レンズ23に入射させる点で光学ヘッド20aと異なる。これにより、光ピックアップ10を光学ヘッド20の下方に配置することが可能となり、測定環境の省スペース化が可能となる。
また、光学ヘッド20は、集光レンズ23から出射されたビームb4を、更に対物レンズ30及び集光レンズ31に入射させている点で光学ヘッド20aと異なる。具体的には、集光レンズ23が出射したビームb4を対物レンズ30に入射させ、対物レンズ30から出射された平行光b5aを集光レンズ31に入射させる。そして、集光レンズ31は、CCDカメラ26に光ビームb5bを供給する。集光レンズ23のみを通過してCCDカメラ26により撮像されるビームスポットは上下左右が逆転したものとなっているため、集光レンズ23から出射した光ビームを更に対物レンズ30と集光レンズ31を通過させることにより上下左右の方向を再度逆転させる。これにより、光ピックアップ10から出射した光ビームの移動方向と、CCDカメラ26により撮像されるビームスポットの移動方向とを一致させることができ、ユーザはモニタ42を目視しながら装置の調節を行いやすくなる。
なお、図6に示す光学ヘッド20では、説明の単純化のために光ビームの経路を直線的に配置しているが、実際には、複数のミラーなどを用いて、光ビームの経路を光学ヘッド20内で迂回させることができる。光学的に同一の構成であっても、光学ヘッド20に搭載される他の光学部品や移動機構などとの関係で、光ビームの経路を迂回させることにより、実際の光学ヘッドの長さを短くすることができ、光学ヘッドを小型化することが可能となる。
本発明の実施例に係る出射光測定装置の概略構成を示す図である。 光ピックアップの概略構成を示す斜視図である。 光ピックアップにて生じる非点収差を説明するための図である。 本発明の実施例に係る光学ヘッドの基本構成を示す図である。 モニタに表示されるビームスポット形状の具体例を示す図である。 図1に示す光学ヘッドの概略構成を示す図である。
符号の説明
1 レーザダイオード
10 光ピックアップ
20、20a 光学ヘッド
23、31 集光レンズ
25 アクチュエータ
40 画像処理システム
41 PC(パーソナルコンピュータ)
42 モニタ
100 出射光測定装置

Claims (4)

  1. 光ピックアップから出射される出射光の特性を測定する光ピックアップの出射光測定装置であって、
    前記光ピックアップから出射された平行光を集光し、所定位置にビームスポットを形成する集光レンズと、
    前記集光レンズを光軸方向に移動させる移動手段と、
    前記所定位置に配置され、前記集光レンズにより集光されたビームスポットを撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段が撮像したビームスポットの画像に基づいて、非点隔差を検出する検出手段と、を備えることを特徴とする光ピックアップの出射光測定装置。
  2. 前記集光レンズが出射した光ビームが通過する複数のレンズをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップの出射光測定装置。
  3. 前記移動手段は、機械式に前記集光レンズを移動させる移動機構であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ピックアップの出射光測定装置。
  4. 光ピックアップから出射される出射光の特性を測定する光ピックアップの出射光測定方法であって、
    前記光ピックアップから出射された平行光を集光レンズによって集光して撮像手段上にビームスポットを形成する集光工程と、
    前記集光レンズを光軸方向に移動させる移動工程と、
    前記集光レンズを移動させつつ前記撮像手段により撮像した前記ビームスポットの画像に基づいて、前記出射光の特性を測定する測定工程と、を備えることを特徴とする光ピックアップの出射光測定方法。
JP2004202832A 2004-07-09 2004-07-09 光ピックアップの出射光測定装置、及び測定方法 Pending JP2006023219A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004202832A JP2006023219A (ja) 2004-07-09 2004-07-09 光ピックアップの出射光測定装置、及び測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004202832A JP2006023219A (ja) 2004-07-09 2004-07-09 光ピックアップの出射光測定装置、及び測定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006023219A true JP2006023219A (ja) 2006-01-26

Family

ID=35796587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004202832A Pending JP2006023219A (ja) 2004-07-09 2004-07-09 光ピックアップの出射光測定装置、及び測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006023219A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01251326A (ja) * 1988-03-30 1989-10-06 Alps Electric Co Ltd 光学装置の調整方法および調整装置
JPH03296643A (ja) * 1990-04-17 1991-12-27 Nec Corp 光ディスクヘッド部非点収差検出装置
JPH0415535A (ja) * 1990-05-09 1992-01-20 Olympus Optical Co Ltd 光情報記憶装置の光学特性測定装置
JP2002062220A (ja) * 2000-08-21 2002-02-28 Ricoh Co Ltd 走査光学系の検査方法及び検査装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01251326A (ja) * 1988-03-30 1989-10-06 Alps Electric Co Ltd 光学装置の調整方法および調整装置
JPH03296643A (ja) * 1990-04-17 1991-12-27 Nec Corp 光ディスクヘッド部非点収差検出装置
JPH0415535A (ja) * 1990-05-09 1992-01-20 Olympus Optical Co Ltd 光情報記憶装置の光学特性測定装置
JP2002062220A (ja) * 2000-08-21 2002-02-28 Ricoh Co Ltd 走査光学系の検査方法及び検査装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4553030B2 (ja) 自動焦点制御ユニット、電子機器、自動焦点制御方法
JP4850703B2 (ja) 共焦点光学系開口位置制御装置、光ヘッド装置および光情報処理装置
JP4656879B2 (ja) 光ピックアップの出射光測定装置、及び測定方法
EP1536418A2 (en) Optical pickup
JP4656880B2 (ja) 光ピックアップの出射光測定装置、及び調整方法
JP2006023219A (ja) 光ピックアップの出射光測定装置、及び測定方法
JP2008192188A (ja) 光ディスク装置及び光ヘッド装置
JP4656925B2 (ja) 光ピックアップの出射光測定装置、及び測定方法
JP4830837B2 (ja) レンズ測定装置
JP2720749B2 (ja) 光スポット歪測定調整装置
US7796478B2 (en) Optical disk apparatus
US7170831B2 (en) Optical pickup astigmatism measuring method, optical pickup astigmatism adjusting method, and optical pickup astigmatism measuring system
JP2002123953A (ja) 高密度光記録装置
JP2006118944A (ja) レンズの評価装置
JP2005345364A (ja) 光学部品測定用アライメント機構
JP2010218668A (ja) 光ピックアップ検査装置、および、光ピックアップ組立調整装置
JP4106191B2 (ja) 光学システムの調整方法
JP2002015435A (ja) 光学ピックアップユニットの非点収差調整方法ならびに装置
TW200928401A (en) Auto-focusing measuring device
JP2009110639A (ja) 波面収差検査装置、光ピックアップ組立調整装置、レンズ評価装置、レンズ組立装置、対物レンズアクチュエータ組立調整装置、光ピックアップ、光ディスクドライブ、および、光情報記録再生装置
TW200534272A (en) Focus detection and tilt regulating method and apparatus using the same
US20090279409A1 (en) Optimal detection of twodos signals
JPH0415535A (ja) 光情報記憶装置の光学特性測定装置
KR100570859B1 (ko) 광픽업장치의 조립공정에서 구면 수차 조정 방법
JP2003346350A (ja) 光ピックアップ装置、光ピックアップ調整装置、および光ピックアップ装置の調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090630

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100126

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100907