JP2006023167A - 3次元配置型gps受信機、それを用いた姿勢測定方法及びシステム - Google Patents

3次元配置型gps受信機、それを用いた姿勢測定方法及びシステム Download PDF

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Abstract

【課題】 姿勢が大きく変動しても高精度に姿勢を測定する技術を提供すること。
【解決手段】 4個のGPSアンテナ40〜43を多面体の頂点位置に立体的に配置した3次元配置型GPS受信機を用い、いずれかの仮想面を構成する基線ベクトルから3次元配置型GPS受信機の姿勢を測定する姿勢測定方法を提供する。各GPSアンテナにおいて少なくとも4基の衛星からのGPS搬送波の位相情報を得て、いずれか3個のGPSアンテナにおいて受信した4基の衛星からのGPS搬送波の位相情報から2重位相差を求め、GPSアンテナ間の3つ以上の基線ベクトルを算出すると共に、そのうち2つの基線ベクトル値を該3次元配置型GPS受信機の姿勢値として得る。
【選択図】 図5

Description

本発明は3次元配置型GPS受信機と、それを用いた姿勢測定方法及びシステムに関するものであり、特にGPS搬送波の位相情報からGPSアンテナ間の位置関係を得て姿勢を測定する技術に係るものである。
近年、ヘリコプタの機動性を利用し災害・防災のための情報を人工衛星を介して伝送するための、ヘリコプタ衛星ディジタル通信システムが広域災害時の通信技術として注目されている。
伝送される情報は主に被災地の位置情報と状況映像であり、ヘリコプタに搭載された撮影位置特定装置(GPSコンパス)とカメラによりそれぞれ取り込まれ、災害対策関連機関に向けて伝送、そして受信される。
その受信された情報が地理情報システム(GIS)により災害対策関連機関の大画面に表示されることで、位置情報と災害状況に応じて適切な対処をとることが可能となる。しかし、位置情報の精度はGPSコンパスの精度に強く依存しているため、ヘリコプタの飛行状況次第では安定な位置検出は保証されない。
このような状況で、姿勢変動の激しいヘリコプタ等において安定した追従性能を有するGPS姿勢決定方式が求められている。
公知のGPS姿勢決定方式としては、特許文献1に開示される正確に位置を決定するためのシステムと方法が知られている。本技術では、地上にGPS参照システムと、可動型の位置受信システムを備え、両システムとで同様に搬送波要素の位相測定を行い、それに応じて、位置受信機は受信された信号の未知整数の分解を表す初期化値を発生させる。初期化期間の後に、初期化値と両方の受信機によって行われた位相測定に応じて、位置受信機は正確な位置を実際の位置から数センチメートル以内の精度で計算する。
特表平9−502515号公報
特許文献2には物体に設けた複数のアンテナで複数の測位用衛星からの電波を受信して、アンテナの相対位置を求めることによって物体の方位および姿勢角を検出する装置が開示されており、キャリア位相差の整数バイアスの再決定を短時間で確実に行う技術を提供している。
また、特許文献3には、キャリア位相相対測位装置が開示されている。
特開2002−054946号公報 特開2003−185728号公報
特許文献2及び3や、非特許文献4に開示されるように、姿勢決定は、ある2次元平面を決定することと等価であり、そのためには3つのGPSアンテナによるGPS搬送波位相の測定が必要である。
すなわち、1つのGPSアンテナを基準として、他の2つのGPSアンテナへの2つの基線ベクトルを算出することで、2次元平面を決定しうる。
この原理を用いて、図14のように、3個のGPSアンテナ(200)(200)(200)を3角形の頂点に配置した平面GPSコンパス(201)をヘリコプター(202)等に搭載し、姿勢を計測することが行われている。
本方式では、随時絶対的な姿勢の測定が可能となるため、前記した災害現場の撮影と連動した姿勢測定などにおいて有効に作用する。
しかし、このようなGPSコンパス(201)は、船舶や大型旅客機など、姿勢が水平方向から大きく変化しない機体に搭載する場合にはGPS衛星からの信号を受信しやすいが、ヘリコプターや小型飛行機などでは姿勢が大きく変わると信号を十分に受信できず、測定精度の低下や、測定自体が不可能になる場合がある。それは、3個のGPSアンテナで形成される平面が衛星信号方向と平行に近づくにつれて、信号の受信が困難になることに起因している。
また、一般的な姿勢の決定方式としては、その他に3次元ジャイロスコープ(慣性測定装置)を用いた方法が知られているが、ジャイロスコープは測定開始時からの微少な姿勢変動を積分していくために、累積誤差を回避できず、相対的な姿勢情報しか得られない問題がある。また、高い測定精度を維持することは難しい。
本発明は、上記従来技術の有する問題点に鑑みて創出されたものであり、姿勢が大きく変動しても高精度に姿勢を測定する技術を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するために、次のような電磁波のスラブ導波路を提供する。
すなわち、請求項1に記載の発明は、少なくとも4個のGPSアンテナを仮想多面体の頂点位置に立体的に配置した3次元配置型GPS受信機を用い、該仮想多面体のいずれかの仮想面を構成する基線ベクトルから該3次元配置型GPS受信機の姿勢を測定する姿勢測定方法を提供する。
本発明の姿勢測定方法は、各GPSアンテナにおいて少なくとも4基の衛星からのGPS搬送波の位相情報を得る搬送波位相計測ステップ、基線ベクトル算出手段が、いずれか3個のGPSアンテナにおいて受信した4基の衛星からのGPS搬送波の位相情報から2重位相差を求め、該2重位相差から該GPSアンテナ間の基線ベクトルを算出する基線ベクトル算出ステップを少なくとも有することにより、3つ以上の基線ベクトルを得ると共に、そのうち2つの基線ベクトル値を該3次元配置型GPS受信機の姿勢値として得ることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、少なくとも4個のGPSアンテナを仮想多面体の頂点位置に立体的に配置した3次元配置型GPS受信機を用い、該仮想多面体のいずれかの仮想面の法線ベクトルを求めて該3次元配置型GPS受信機の姿勢を測定する姿勢測定方法を提供する。
本方法では、各GPSアンテナにおいて少なくとも4基の衛星からのGPS搬送波の位相情報を得る搬送波位相計測ステップ、基線ベクトル算出手段が、いずれか3個のGPSアンテナにおいて受信した4基の衛星からのGPS搬送波の位相情報から2重位相差を求め、該2重位相差から該GPSアンテナ間の基線ベクトルを算出する基線ベクトル算出ステップ、法線ベクトル算出手段が、仮想多面体の各仮想面を決定する2つの基線ベクトルから、該各仮想面の法線ベクトルを算出する法線ベクトル算出ステップの各処理を行う。
続いて、最尤法線ベクトル算出手段が、各法線ベクトルを当該仮想面と所定の基準面との傾斜角情報を用いて、該基準面の法線ベクトルからの変位量ベクトルに変換した上で、該各変位量ベクトルに重み付けを行い、最尤法線ベクトルを算出する最尤法線ベクトル算出ステップ、算出された最尤法線ベクトルを出力する姿勢値出力ステップの各ステップを少なくとも有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2の最尤法線ベクトル算出ステップにおいて、 最尤法線ベクトル算出手段が、前記重み付けを各変位量ベクトルに対して同一することにより、各変位量ベクトルの平均値を最尤法線ベクトルとする構成を提供する。
請求項4に記載の発明は、請求項2の最尤法線ベクトル算出ステップにおいて、 最尤法線ベクトル算出手段が、前記重み付けを各変位量ベクトルのうち、いずれか1つの変位量ベクトル(最適変位量ベクトルと呼ぶ)を除く他の全ての重み付けを0とすることにより、該最適変位量ベクトルを最尤法線ベクトルとする構成を提供する。
請求項5に記載の発明は、請求項4の最尤法線ベクトル算出ステップにおいて、最尤法線ベクトル算出手段が、2重位相差を求めるのに用いた4基の衛星の仰角方向ベクトルの平均値に最も近い法線ベクトルの変位量ベクトルを最適変位量ベクトルとして重み付けする構成を提供する。
請求項6に記載の発明は、請求項4の最尤法線ベクトル算出ステップにおいて、最尤法線ベクトル算出手段が、2重位相差を求めるのに用いた4基の衛星を4角形の頂点とし、該4角形の中心点に向けた仰角方向ベクトルに最も近い法線ベクトルの変位量ベクトルを最適変位量ベクトルとして重み付けする構成を提供する。
請求項7に記載の発明は、請求項4の最尤法線ベクトル算出ステップにおいて、最尤法線ベクトル算出手段が、天頂方向ベクトルに最も近い法線ベクトルの変位量ベクトルを最適変位量ベクトルとして重み付けする構成を提供する。
また、本発明は、請求項8に記載するとおり、3次元配置型GPS受信機を備えた姿勢測定システムを提供することもできる。
該システムには、少なくとも4個のGPSアンテナを仮想多面体の頂点位置に立体的に配置した3次元配置型GPS受信機を備え、該仮想多面体のいずれかの仮想面の法線ベクトルを求めて該3次元配置型GPS受信機の姿勢を測定する姿勢測定システムである。
そして、各GPSアンテナにおいて少なくとも4基の衛星からのGPS搬送波の位相情報を得る3次元配置型GPS受信機と、いずれか3個のGPSアンテナにおいて受信した4基の衛星からのGPS搬送波の位相情報から2重位相差を求め、該2重位相差から該GPSアンテナ間の基線ベクトルを算出する基線ベクトル算出手段と、仮想多面体の各仮想面を決定する2つの基線ベクトルから、該各仮想面の法線ベクトルを算出する法線ベクトル算出手段と、各法線ベクトルを当該仮想面と所定の基準面との傾斜角情報を用いて、該基準面の法線ベクトルからの変位量ベクトルに変換した上で、該各変位量ベクトルに重み付けを行い、最尤法線ベクトルを算出する最尤法線ベクトル算出手段と、算出された最尤法線ベクトルを出力する姿勢値出力手段とを少なくとも配設したことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載した姿勢測定システムの最尤法線ベクトル算出手段が、重み付けを各変位量ベクトルに対して同一することにより、各変位量ベクトルの平均値を最尤法線ベクトルとすることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項8に記載した姿勢測定システムの最尤法線ベクトル算出手段が、重み付けを各変位量ベクトルのうち、いずれか1つの変位量ベクトル(最適変位量ベクトルと呼ぶ)を除く他の全ての重み付けを0とすることにより、該最適変位量ベクトルを最尤法線ベクトルとすることを特徴とする。
さらに請求項11に記載の発明は、請求項10の姿勢測定システムにおける最尤法線ベクトル算出手段が、2重位相差を求めるのに用いた4基の衛星の仰角方向ベクトルの平均値に最も近い法線ベクトルの変位量ベクトルを最適変位量ベクトルとして重み付けする構成を提供する。
請求項12に記載の発明は、請求項10の姿勢測定システムにおける最尤法線ベクトル算出手段が、2重位相差を求めるのに用いた4基の衛星を4角形の頂点とし、該4角形の中心点に向けた仰角方向ベクトルに最も近い法線ベクトルの変位量ベクトルを最適変位量ベクトルとして重み付けすることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項10の姿勢測定システムにおける最尤法線ベクトル算出手段が、天頂方向ベクトルに最も近い法線ベクトルの変位量ベクトルを最適変位量ベクトルとして重み付けする構成を提供する。
本発明は、上記の姿勢計測方法又はシステムで用いる3次元配置型GPS受信機を提供することもできる。すなわち、少なくとも4個のGPSアンテナを仮想多面体の頂点位置に立体的に配置した3次元配置型GPS受信機であって、
各GPSアンテナにおいて少なくとも4基の衛星からのGPS搬送波の位相情報を得、該位相情報から2重位相差を求め、該2重位相差から該GPSアンテナ間の基線ベクトルを算出することにより姿勢値を得る姿勢測定に用いることを特徴とするものである。
請求項1ないし7に記載の発明によれば、GPSアンテナを立体的に配置することにより、複数の方向に向く仮想平面が形成できるため、その中で最も高精度にGPS搬送波を計測できる平面を選択できる。GPS受信機の姿勢が大きく変動しても、いずれかの平面によって高精度な姿勢の測定が可能となる。
特に、請求項2ないし7に記載の発明では、法線ベクトルを用いるため、最適な平面の選択が容易に行え、高速かつ高精度な姿勢測定に寄与する。
また、請求項8ないし13に記載の発明では、上記の姿勢測定方法を実現する3次元配置型GPS受信機を備えた姿勢測定システムを提供することができる。さらに、請求項14に記載の発明では、3次元に配置された新しい形状のGPS受信機を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面に示す実施例を基に説明する。なお、実施形態は下記に限定されるものではない。
まず、本発明に係る相対測位方法の概要について説述する。本方法は、上記特許文献2および3、非特許文献4などにおいて詳述されており、周知の事項であって、本発明ではその原理に基づく公知の手法を適宜用いることができる。
GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)は、米国により開発された人工衛星による電波測位システムである。GPSによる測位は、上空約2万kmにあるGPS衛星から送信されてくる電波を利用して行なわれる。GPSを構成する24機の衛星は、軌道傾斜角度55度の6つの軌道面にそれぞれ4衛星ずつ配置されている。
周回の周期は11時間58分2秒で、恒星時に同期している。すべての衛星は測定のため信号としてプライマリ(L1)帯とセカンダリ(L2)帯の2周期の搬送波を2相位相変調して送信している。
測距信号にはC/Aコードと呼ばれるものがあり、一般にGPSに用いられるものはC/AコードでL1帯に載せられて送信されている。C/Aコードは基準発振周波数の1/10の1.023MHzをクロック周波数とする10段のフィードバックシフトレジスタで構成される擬似ランダム符合発生器で個々の衛星に固有のコードが割り当てられている。
このコードで搬送波を位相変調するので、全衛星が同一の搬送周波数で混信することなく送信することが出来ようになっている。
図15に示すような単独測位システムでは、ある地点にGPS受信機(210)を設置し、その上空に存在する複数の人工衛星(211〜214)からコードに乗せられた電波の送信された時刻情報を受信して、その情報と衛星の軌道データにより衛星と受信機との距離を求める。さらに、3点間の距離から、GPS受信機(210)の位置を求めるものである。
これに対して、本発明の相対測位システムは図1に示すように、任意の2地点にそれぞれGPS受信機(1)(2)を配置し、上空の複数の人工衛星(3)〜(6)からの電波を受信する。そして、GPS受信機(1)からGPS受信機(2)に向かうベクトル、すなわち基線ベクトル(7)を求めるものである。
このとき、単独測位システムと異なるのは、衛星のコード情報ではなく、搬送波の位相情報を用いる点であり、図2に示す原理により1重位相差Δφは定義できる。
すなわち、あるGPS衛星(10)からのGPS搬送波を2点のアンテナ(11)(12)で受信するとき、GPS衛星(10)の方向ベクトルS、基線ベクトルをr、GPS搬送波の波長λとすると、1重位相差Δφ(13)は数1により表される。ここで、τはGPSアンテナ間の時間差である。なお、λは約19cmである。
(数1) Δφ=(r・s)/λ+τ
これを拡張して、図3のように、2つのGPS衛星(20)(21)と2つのGPSアンテナ(22)(23)を用いることで、2重位相差Δ2φ2が定義される。
すなわち、GPS衛星1(20)の方向ベクトルS1、GPS衛星2(21)の方向ベクトルS2とすると、上記と同様にそれぞれの衛星について、
Figure 2006023167
Figure 2006023167
がそれぞれ成り立ち、2重位相差は、数4で定義される。
Figure 2006023167
以上のことから、2重位相差は、2個の衛星と2個のGPSアンテナから定義されることが分かるが、本発明のように姿勢を測定する場合には1個のGPSアンテナから異なる2つのGPSアンテナに向けた2つの基線ベクトルを得て、両基線ベクトルの存在する平面を得る必要がある。
そのためには2つの基線ベクトルr1、r2として、2重位相差によって消去される共通誤差を無視すると、図4におけるGPS衛星1(30)と任意のGPS衛星jとの間で定義される2重位相差は、数5で定義される。
Figure 2006023167
ここで、数5より、2つの基線ベクトル(34)(35)を決定するためには3つの2重位相差の式を連立すればよいことがわかる。従って4個の衛星(30)〜(33)からのGPS搬送波を受信すれば、3つの連立式が成り立ち、平面を決定する2つの基線ベクトルが確定する。
本発明は、以上の原理に基づいて姿勢を測定するものであり、3個のGPSアンテナにおいて、4個のGPS搬送波の位相情報を計測することを基本とする。しかし、前述したように、3個のGPSアンテナだけを平面的に配置する従来の構成では、該平面が天頂方向などを向いてGPS搬送波が受信しやすい状況になければならず、姿勢変動の激しい飛翔体などへの搭載は難しい。そこで、次の実施例のようにGPSアンテナを立体的に配置する構成を創出した。
本発明では、図5に示すように仮想的な正4面体の各頂点上にGPSアンテナ(40)〜(43)を4個配設し、上記と同様にGPS搬送波の位相情報を計測する。実際のGPSアンテナの配設には図中の点線部に樹脂製、アルミニウム等の金属製のフレームを設けて各頂点部に設置してもよいし、立体中央から各頂点に放射状のフレームを設けてその先端にGPSアンテナを付設するようにしてもよい。
このとき、一般にGPS衛星は仰角15度以上に8〜12個が観測できるが、公知の手法、例えば強い信号強度を選択する方法などによって、いずれか4個のGPS衛星を選択し、各GPSアンテナ(40)〜(43)で同一の4個GPS衛星からの電波を計測する。
このように4個のGPSアンテナを配設した場合、アンテナ1(40)とアンテナ2(41)、アンテナ3(42)で構成する平面(44)は基線ベクトル(45)(46)により決定され、同様に平面(47)は基線ベクトル(46)(48)により、平面(49)は基線ベクトル(45)(48)により決定される。
さらに、平面(50)は、例えばアンテナ2(41)と、アンテナ3(42)、アンテナ4(43)をそれぞれ結ぶ基線ベクトル(51)(52)により決定される。
具体的な装置構成は、図6に示す通りであり、4個のGPSアンテナ(40)〜(43)の受信波を搬送波位相計測部(60)で計測する。
そして、基線ベクトル算出部(61)では、3個のGPSアンテナの組み合わせから複数の基線ベクトルを数5に従って算出する。このような演算処理はコンピュータにより容易に実施可能であり、公知の手法を用いればよい。
3個のGPSアンテナの組み合わせはすべての組み合わせを選んでもよいが、予め定めておいてもよい。例えば、上記の例ではアンテナ1,2,3の組み合わせ、アンテナ1,3,4、アンテナ1,2,4、アンテナ2,3,4の4種類の組み合わせで4つの5種の基線ベクトルを算出する。
そして、この中から最も高精度に姿勢測定が行える平面を構成する基線ベクトルの組み合わせを選択(62)し、その結果を姿勢値として出力する。
基線ベクトルの選択においては、次のように考えることができる。すなわち、姿勢値として最も高精度になるのは、各GPSアンテナと、4個の衛星によって囲まれる体積が最大となる場合であり、そのためには3個のGPSアンテナが衛星方向に対して最大の面積を有していればよい。
本発明では言うまでもなく各頂点の絶対座標は分かっていないが、例えば別のセンサ手段や、目視などにより、最大の面積となる条件が容易に判断出来る場合には、それをセンサ手段からの入力により、又は手動で選択することができる。
本構成によれば、同時に複数の基線ベクトルを算出するため、簡単な選択操作を行うだけで、最も高精度な基線ベクトルを得ることができる。
出力された基線ベクトルは、任意に利用することができるが、例えば次のように変換を行い、水平面との誤差を求めるようにしてもよい。この処理を図7に示す。
従来の3個のGPSアンテナの場合には基準となる平面が1面であるため、その平面との誤差を考えれば、絶対的な姿勢情報を得ることができるが、本発明では平面が4面あるため、選択された基線ベクトルに応じて、基準面が異なり、対応する基準面との誤差を求めなければ絶対的な姿勢情報を得ることはできない。
そこで、図7に示す処理手順により、まず選択された基線ベクトルを入力(70)すると、選択情報から、どのGPSアンテナ間の基線ベクトルであるのかによって平面を特定(71)する。そして、各平面の標準状態データ(72)を記憶媒体等にあらかじめ備えておき、特定された平面とその標準状態データ(72)との誤差を算出する。
ここで、標準状態データとして、各面の水平面との変位情報を記憶させておけば、算出された誤差がすなわち水平面との誤差となり、姿勢情報として出力(74)することができる。
なお、姿勢情報として出力する値は任意に設定することができるが、水平面等所定の平面との誤差や、公知のピッチ角、ロール角、ヘディング角に変換して出力することもできる。
例えば、図5の状態で、用いた基線ベクトルが(45)(46)であると、特定される平面は傾斜面(44)となる。標準状態データが、水平面との変位情報であったとすると、60度傾斜している情報が記憶されており、傾斜面(44)から平面(50)の位置に回転することにより変換することができる。そしてGPS受信機が傾斜した状態で該標準状態データとの誤差を算出すれば、その情報は水平面からの誤差として出力することができる。
実施例1では基線ベクトルを姿勢情報として出力する態様を説述したが、本発明は、次のように2つの基線ベクトルからその構成する平面の法線ベクトルを算出し、法線ベクトルを姿勢情報として出力することもできる。
図8に本実施例における姿勢計測システムの構成を示す。まず、上記と同様に立体的に配置された3次元配置型GPS受信機を用いて、各GPSアンテナで受信したGPS搬送波位相を計測する。計測は、搬送波位相計測部(80)により処理する。
そして、実施例1と同様に、基線ベクトル算出部(81)で複数の各基線ベクトルを算出する。これにより、4つの平面が決定できる。
さらに、各平面を構成する2つの基線ベクトルと直交する法線ベクトルを法線ベクトル算出部(82)で算出する。該法線ベクトルは各平面に垂直なベクトルであり、このような演算は周知の方法によって処理することができる。
4つの法線ベクトルは、様々な方向を向いた平面の法線ベクトルであるから、必ずしも全ての精度が高いのではなく、その中から最も精度が高いと考えられる最尤法線ベクトルを、最尤法線ベクトル算出部(83)において算出し、出力(84)する。
最尤法線ベクトルの算出は、図9のように行う。すなわち、図10のように基線ベクトル(100)(101)からは法線ベクトル(102)が算出され、同様に各基線ベクトルから各法線ベクトル(103)(104)(105)が得られる。
そして、法線ベクトル(102)の平面(108)は底面(107)から正4角形の性質上60度傾斜しているため、法線ベクトル(102)に該60度に対応する回転行列(傾斜角情報)(90)を乗算(91)することにより、常に基準面の法線ベクトルからの変位量を測ることのできるベクトルに変換される。
例えば水平面を基準面として、GPS受信機(106)の底面(107)が水平の場合には、基準面の法線ベクトルは法線ベクトル(105)と等しいベクトルであり、法線ベクトル(102)は回転により法線ベクトル(105)に重なる。そして、GPS受信機(106)が傾斜した場合でも、同様に回転を行うことで、基準面の法線ベクトルからの変位を知ることができる。
変位量ベクトル(92)には、それぞれに重み付け(重みを乗ずる)(93)を行うことにより、最も高精度と考えられる最尤法線ベクトル(94)を得ることができる。
ここで1つの方法は全ての重みを等しくすると、各法線ベクトルの平均をとることができ、全てのGPSアンテナによる測定を平均化することで測定精度を高めることができる。
この方法は、GPS受信機(106)の姿勢が大きく変動し、しかも後述のような方法を用いずに精度をある程度高めることが出来る点で好適であるが、人工衛星に向いていない平面の情報も加味する点で精度に限界がある。
そこで、重みとして人工衛星に広く向く平面については大きくし、それ以外を小さくすることで、高精度化を図ることが出来る。
例えば、法線ベクトルの中で最も人工衛星側に向いた法線ベクトルの変位量ベクトル(最適変位量ベクトル)に対する重みを1として、それ以外を0とすることにより、1つの法線ベクトルだけを選択してもよい。
この場合、いずれの法線ベクトルを選択するのか、その方法は任意であるが、比較的簡便な手法として次の3つの方法を用いることもできる。
まず第1に、図11に示すように、4個のGPS衛星について、予め分かっている位置情報を用い、地表から仰ぎ見たときの仰角方向ベクトル(110)〜(113)を求める。そして、その平均値を示す単位ベクトル(114)と、法線ベクトル算出部(82)で得た各ベクトル値(単位ベクトル)との差を求めてその差が最小となる法線ベクトルの変位量ベクトルを最適変位量ベクトルとし、最尤法線ベクトルとして出力する。
あるいは、このときの差が所定の閾値よりも低い法線ベクトルの変位量ベクトルには均等な重みをつけると共に、閾値よりも大きな法線ベクトルの変位量ベクトルには重みを0とする方法がある。これによると、信頼性の高い法線ベクトルの中で平均をとることができるので、高精度化に寄与する。
第2には、4個のGPS衛星について、予め分かっている位置情報から、4角形を計算上形成して、その中心点に向けた仰角方向ベクトル(単位ベクトル)と、法線ベクトル算出部(82)で得た各ベクトル値(単位ベクトル)との差を求めてその差が最小となる法線の変位量ベクトルを最適変位量ベクトルとし、最尤法線ベクトルとして出力する。このとき、中心点としては、例えば対角線の交点とすればよい。
第3には、得られた法線ベクトルから、最も天頂方向に向いている法線ベクトルの変位量ベクトルを最適変位量ベクトルとし、最尤法線ベクトルとして出力する。この場合、GPS衛星が必ずしも天頂付近に集中していないこともあり得るが、本方法は最も計算量が少なく、簡便な手法である。
その他、相互の基線ベクトルの値から、各GPSアンテナの高さを推定し、最も高いGPSアンテナを除く3つのGPSアンテナで形成される平面の法線ベクトルの変位量ベクトルを最適変位量ベクトルとし、最尤法線ベクトルとして出力する、など最尤法線ベクトル選択部(83)の処理は様々に実施することができる。
以上の実施例では、正4面体を例示したが、本発明の実施においては任意の仮想的な多面体の頂点位置にGPSアンテナを複数配置した3次元配置型GPS受信機を用いることができる。例えば、正6面体、正12面体や、平面を正3角形とする場合には、図12に示す正8面体、図13に示す正20面体が考えられる。
これらの形状はオイラーの定理により、表1のようになっており、ここで面の数が多いほど、より最適な基線ベクトル又は法線ベクトルが選択できるため、高精度な姿勢測定に寄与するが、一方で計算量は増加する。
Figure 2006023167
表1において、辺の数は基線ベクトル数(方向は問わない)に相当し、面数が正20面体以上の場合には実効的な効果が期待しにくいことから、本発明の実施においては概ね4面体ないし20面体が好適である。
なお、例えば正8面体や正20面体など、頂点の数が多くなると、内部にも3角形が形成される。図13のように、内部に形成される三角形(120)は、上面の三角形(121)よりも面積が大きく、高精度な測定に寄与する。また、3角形の取り方により、より多くの傾斜角度の平面を利用することができる。
以上説述した構成は、GPS受信機を用いて姿勢の測定を行っているが、公知のようにGPSによる姿勢測定とジャイロスコープによる姿勢測定を併用することが知られており、本発明でもこれらをハイブリッドで用いることも可能である。
特に、ジャイロスコープによって予備的に姿勢を測定し、その情報に基づいて最適な平面を特定することもできる。
本発明に係る相対測位システムの説明図である。 本発明にかかる1重位相差の原理を説明する説明図である。 本発明にかかる2重位相差の原理を説明する説明図である。 2つの基線ベクトルを連立して算出する方法の説明図である。 本発明の第1、第2実施例に係る3次元配置型GPS受信機の構造を示す斜視図である。 本発明の第1実施例における姿勢測定システムの構成図である。 本発明の第1実施例における姿勢情報の変換処理図である。 本発明の第2実施例における姿勢測定システムの構成図である。 法線ベクトルから最尤法線ベクトルを算出する処理図である。 最尤法線ベクトルの算出に係る説明図である。 本発明の第2実施例における最尤法線ベクトル選択部の処理方法の説明図である。 本発明の別実施形態である正8面体にGPSアンテナを配置する構成の説明図である。 本発明の別実施形態である正20面体にGPSアンテナを配置する構成の説明図である。 従来の平面GPSコンパスの構成を示す説明図である。 GPSによる単独測位システムの説明図である。
符号の説明
40 GPSアンテナ1
41 GPSアンテナ2
42 GPSアンテナ3
43 GPSアンテナ4
44 平面
45 基線ベクトル
46 基線ベクトル
47 平面
48 基線ベクトル
49 平面
50 平面
51 基線ベクトル
52 基線ベクトル


Claims (14)

  1. 少なくとも4個のGPSアンテナを仮想多面体の頂点位置に立体的に配置した3次元配置型GPS受信機を用い、該仮想多面体のいずれかの仮想面を構成する基線ベクトルから該3次元配置型GPS受信機の姿勢を測定する姿勢測定方法であって、
    各GPSアンテナにおいて少なくとも4基の衛星からのGPS搬送波の位相情報を得る搬送波位相計測ステップ、
    基線ベクトル算出手段が、いずれか3個のGPSアンテナにおいて受信した4基の衛星からのGPS搬送波の位相情報から2重位相差を求め、該2重位相差から該GPSアンテナ間の基線ベクトルを算出する基線ベクトル算出ステップ
    を少なくとも有することにより、3つ以上の基線ベクトルを得ると共に、
    そのうち2つの基線ベクトル値を該3次元配置型GPS受信機の姿勢値として得る
    ことを特徴とする3次元配置型GPS受信機による姿勢測定方法。
  2. 少なくとも4個のGPSアンテナを仮想多面体の頂点位置に立体的に配置した3次元配置型GPS受信機を用い、該仮想多面体のいずれかの仮想面の法線ベクトルを求めて該3次元配置型GPS受信機の姿勢を測定する姿勢測定方法であって、
    各GPSアンテナにおいて少なくとも4基の衛星からのGPS搬送波の位相情報を得る搬送波位相計測ステップ、
    基線ベクトル算出手段が、いずれか3個のGPSアンテナにおいて受信した4基の衛星からのGPS搬送波の位相情報から2重位相差を求め、該2重位相差から該GPSアンテナ間の基線ベクトルを算出する基線ベクトル算出ステップ、
    法線ベクトル算出手段が、仮想多面体の各仮想面を決定する2つの基線ベクトルから、該各仮想面の法線ベクトルを算出する法線ベクトル算出ステップ、
    最尤法線ベクトル算出手段が、各法線ベクトルを当該仮想面と所定の基準面との傾斜角情報を用いて、該基準面の法線ベクトルからの変位量ベクトルに変換した上で、該各変位量ベクトルに重み付けを行い、最尤法線ベクトルを算出する最尤法線ベクトル算出ステップ、
    算出された最尤法線ベクトルを出力する姿勢値出力ステップ
    の各ステップを少なくとも有することを特徴とする3次元配置型GPS受信機による姿勢測定方法。
  3. 前記最尤法線ベクトル算出ステップにおいて、最尤法線ベクトル算出手段が、
    前記重み付けを各変位量ベクトルに対して同一することにより、各変位量ベクトルの平均値を最尤法線ベクトルとする
    請求項2に記載の3次元配置型GPS受信機による姿勢測定方法。
  4. 前記最尤法線ベクトル算出ステップにおいて、最尤法線ベクトル算出手段が、
    前記重み付けを各変位量ベクトルのうち、いずれか1つの変位量ベクトル(最適変位量ベクトルと呼ぶ)を除く他の全ての重み付けを0とすることにより、該最適変位量ベクトルを最尤法線ベクトルとする
    請求項2に記載の3次元配置型GPS受信機による姿勢測定方法。
  5. 前記最尤法線ベクトル算出ステップにおいて、最尤法線ベクトル算出手段が、
    2重位相差を求めるのに用いた4基の衛星の仰角方向ベクトルの平均値に最も近い法線ベクトルの変位量ベクトルを最適変位量ベクトルとして重み付けする
    請求項4に記載の3次元配置型GPS受信機による姿勢測定方法。
  6. 前記最尤法線ベクトル算出ステップにおいて、最尤法線ベクトル算出手段が、
    2重位相差を求めるのに用いた4基の衛星を4角形の頂点とし、該4角形の中心点に向けた仰角方向ベクトルに最も近い法線ベクトルの変位量ベクトルを最適変位量ベクトルとして重み付けする
    請求項4に記載の3次元配置型GPS受信機による姿勢測定方法。
  7. 前記最尤法線ベクトル算出ステップにおいて、最尤法線ベクトル算出手段が、
    天頂方向ベクトルに最も近い法線ベクトルの変位量ベクトルを最適変位量ベクトルとして重み付けする
    請求項4に記載の3次元配置型GPS受信機による姿勢測定方法。
  8. 少なくとも4個のGPSアンテナを仮想多面体の頂点位置に立体的に配置した3次元配置型GPS受信機を備え、該仮想多面体のいずれかの仮想面の法線ベクトルを求めて該3次元配置型GPS受信機の姿勢を測定する姿勢測定システムであって、
    各GPSアンテナにおいて少なくとも4基の衛星からのGPS搬送波の位相情報を得る3次元配置型GPS受信機と、
    いずれか3個のGPSアンテナにおいて受信した4基の衛星からのGPS搬送波の位相情報から2重位相差を求め、該2重位相差から該GPSアンテナ間の基線ベクトルを算出する基線ベクトル算出手段と、
    仮想多面体の各仮想面を決定する2つの基線ベクトルから、該各仮想面の法線ベクトルを算出する法線ベクトル算出手段と、
    各法線ベクトルを当該仮想面と所定の基準面との傾斜角情報を用いて、該基準面の法線ベクトルからの変位量ベクトルに変換した上で、該各変位量ベクトルに重み付けを行い、最尤法線ベクトルを算出する最尤法線ベクトル算出手段と、
    選択された最尤法線ベクトルを出力する姿勢値出力手段と
    を少なくとも配設したことを特徴とする3次元配置型GPS受信機を備えた姿勢測定システム。
  9. 前記最尤法線ベクトル算出手段が、
    前記重み付けを各変位量ベクトルに対して同一することにより、各変位量ベクトルの平均値を最尤法線ベクトルとする
    請求項8に記載の3次元配置型GPS受信機による姿勢測定システム。
  10. 前記最尤法線ベクトル算出手段が、
    前記重み付けを各変位量ベクトルのうち、いずれか1つの変位量ベクトル(最適変位量ベクトルと呼ぶ)を除く他の全ての重み付けを0とすることにより、該最適変位量ベクトルを最尤法線ベクトルとする
    請求項8に記載の3次元配置型GPS受信機による姿勢測定システム。
  11. 前記最尤法線ベクトル算出手段が、
    2重位相差を求めるのに用いた4基の衛星の仰角方向ベクトルの平均値に最も近い法線ベクトルの変位量ベクトルを最適変位量ベクトルとして重み付けする
    請求項10に記載の3次元配置型GPS受信機を備えた姿勢測定システム。
  12. 前記最尤法線ベクトル算出手段が、
    2重位相差を求めるのに用いた4基の衛星を4角形の頂点とし、該4角形の中心点に向けた仰角方向ベクトルに最も近い法線ベクトルの変位量ベクトルを最適変位量ベクトルとして重み付けする
    請求項10に記載の3次元配置型GPS受信機を備えた姿勢測定システム。
  13. 前記最尤法線ベクトル算出手段が、
    天頂方向ベクトルに最も近い法線ベクトルの変位量ベクトルを最適変位量ベクトルとして重み付けする
    請求項10に記載の3次元配置型GPS受信機を備えた姿勢測定システム。
  14. 少なくとも4個のGPSアンテナを仮想多面体の頂点位置に立体的に配置した3次元配置型GPS受信機であって、
    各GPSアンテナにおいて少なくとも4基の衛星からのGPS搬送波の位相情報を得、該位相情報から2重位相差を求め、該2重位相差から該GPSアンテナ間の基線ベクトルを算出することにより姿勢値を得る姿勢測定に用いる
    3次元配置型GPS受信機。

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